JP4709348B2 - 回転シール - Google Patents

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に回転シールに関し、特にガスタービンエンジンのフォワードアウターシールとして使用される回転シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンエンジンは、高温燃焼ガスを発生するために加圧空気が燃料と混合され点火される燃焼器へ加圧空気を供給する圧縮機を含む。これらのガスはそれから圧縮機に動力を供給するためのエネルギを抽出して飛行中の航空機に動力を供給するなどの有用な仕事を行う1つまたは複数のタービンへ流下する。航空機エンジンは通常圧縮機の出口に配置され、下流に配置された第1段タービンロータへ燃焼ガスを送る静止タービンノズルを有している。タービンノズルはタービンブレードが作動できるように燃焼ガスに方向を与える。
【0003】
通常、フォワードアウターシールはタービン流路内の高温ガスから冷却の目的で排出される圧縮機吐出空気をシールするために静止タービンノズルと第1段タービンロータの間に設けられる。しかしながら、多くの高圧タービンでは、フォワードアウターシールは、冷却空気がタービンノズルと第1段タービンロータ間のフォワードホイールキャビティ内へ流入できるようにするいくつかのバイパス孔の使用を必要とする。この空気はフォワードホイールキャビティをパージして高温ガスが引き入れられないようにする。適切なパージフローを維持できないと、隣接部品の部品寿命が著しく減ることにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフォワードアウターシールは回転シール部材および静止シール部材からなる回転ラビリンスシールを有している。回転部材は比較的厚いベースから静止部材へ向かって半径方向に延びるいくつかの薄い歯状突起を有している。静止部材は通常はハニカム材料でできている。これらのシール部材は一般にエンジンの縦中心線軸の周りに周方向に配置され、これらの種々の部品を組み立てられる半径方向の小さな間隙がそれらの間にあるように位置している。ガスタービンエンジンが作動している時は、回転部材は半径方向に膨張して静止部材内に擦り込まれ、その結果シールが生成される。新しいエンジン動作中に、ラビリンスシールは漏洩をほとんどもしくは全くしない。したがって、バイパス孔はフォワードホイールキャビティ内への適切なパージフローを保証する必要がある。しかしながら、長い年月の間に、エンジンの連続運転によりシール部材は徐々に劣化する。これは、より多くの冷却空気がラビリンスシールからフォワードホイールキャビティ内へ漏洩してバイパス孔を通るパージフローを補うことを意味する。最終的に、ラビリンスシールから漏洩する空気の量はフォワードホイールキャビティをパージするのに十分なものとなり、バイパス孔の必要性が減りあるいはなくなる。しかしながら、新しいエンジン動作時に必要なバイパス孔が存在するために、ホイールキャビティパージフローは必要以上となり、これはエンジンの全体性能にとって有害なものとなる。
【0005】
したがって、エンジンの最初の始動時にフォワードホイールキャビティの適切なパージを行い、シールが劣化するにつれてバイパス空気のレベルを下げるタービンフォワードアウターシールに対する要求がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の要求は、
軸周りに回転するようにされ、かつ半径方向外向きに延びる少なくとも1つの環状の突起を有する回転部材と、
突起に接触するように配置された第1の表面と、前面と、後面を有し、複数のスロットが第1の表面に形成され、スロットの各々は前面から後面まで延び、かつ突起を軸方向に横切ステータ部材と、
を有する回転シールを提供する本発明により満たされる
スロットは回転部材の回転方向に周方向に角度をなしているのが好ましい。
【0007】
本発明の回転シールがガスタービンエンジンにおいてフォワードアウターシールとして使用される場合、従来のバイパス孔は不要となり、エンジンのフォワードホイールキャビティへのパージ流量をシール劣化とよく合わせることによって、本発明は長い動作期間にわたってエンジン性能を改善する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して証明する。
【0009】
さまざまな図面を通して同じ参照番号は同じ部材を示す図面を参照すると、図1は典型的なターボファンガスタービンエンジン10を示す。ターボファンエンジンは従来技術で広く知られているものと認識されているが、エンジン10の全体構成およびそのさまざまな部品の相互関係について簡単に説明すれば後述する本発明をよく理解できるであろう。さらに、ターボファンエンジンは例として用いるに過ぎず、本発明の回転シールはいかなるタイプのガスタービンエンジンにも用いることができ、ターボファンエンジンに限定されるものではないことを指摘しなければならない。事実、本発明は相対的に移動する部品間でシールを必要とするいかなる用途にも使用することができる。
【0010】
エンジン10は縦中心軸12の周りに軸方向の流れが連続して連通するように、ファン14、ブースタ16、高圧圧縮機18、燃焼器20、高圧タービン22、および低圧タービン24を有している。高圧タービン22は第1の回転軸26によって高圧圧縮機18に駆動接続されており、低圧タービン24は第2の回転軸28によってブースタ16およびファン14に駆動接続されている。ファン14は環状ディスク32上に取付けられた半径方向に延びる複数のファンブレード30を含み、ディスク32とブレード30はエンジン10の縦中心軸12の周りに回転することができる。
【0011】
エンジン10の動作中に、周囲空気34がエンジン入口へ入り、1次ガス流36と呼ばれる、周囲空気34の第1の部分がファン14、ブースタ16および高圧圧縮機18を通過し、その際各部品によって連続的に加圧される。1次ガス流36は次に燃焼器20へ入り、そこで、加圧された空気は燃料と混合され燃焼し高エネルギ燃焼ガス流を発生する。高エネルギガス流は高圧タービン22を通過し、そこで、高圧圧縮機18を駆動するために抽出されたエネルギにより膨張させられ、次に低圧タービン24を通過し、そこで、ファン14およびブースタ16を駆動するために抽出されたエネルギによりさらに膨張させられる。2次すなわちバイパス空気流38と呼ばれる、周囲空気34の第2の部分が環状ダクト42介してエンジンから出てゆく前にファン14およびファン出口案内羽根40を通過し、2次空気流38はエンジン推力の相当な部分を発生する。
【0012】
図2を参照すると、高圧タービン22の部分図が示されている。高圧タービン22はタービンノズルアセンブリ44および第1段タービンロータ46を含む。タービンノズルアセンブリ44は、円周方向に隣接する複数のノズルセグメント50が搭載されるインナーノズルサボート48を含む。ノズルセグメント50は全体で完全に360度のアセンブリを構成する。各セグメント50は燃焼ガスが流れる、円周方向に間隔をおいた2つまたは3つ以上の羽根52(図2に1つを示す)を有する。羽根52は燃焼ガスを第1段タービンロータ46へ最適に向けるように構成されている。インナーノズルサポート48はエンジン10内に適切に支持された静止部材であり、実質的に円錐の部分54を含んでいる。ノズルセグメント50は円錐部54の軸方向および半径方向遠端に取付けられている。タービンノズルアセンブリ44は環状の静止シール部材56も含んでいる。図2に示すように、静止シール部材56は円錐部54の軸方向および半径方向遠端に一体的に形成され、半径方向内向きに延びている。しかしながら、静止シール部材56は円錐部54に固定される独立した部材とすることができる。
【0013】
第1段タービンロータ46はタービンノズルアセンブリ44の後方に配置されフォワードホイールキャビティ58を形成するようにそこから軸方向に間隔があけられている。フォワードホイールキャビティ58は高温燃焼ガスが流れるタービン流路と流体で連通している。タービンロータ46はロータディスク62に適切に取付けられタービン流路内へ半径方向に延びている複数のタービンブレード62を含んでいる(図2に1つを示す)。ロータディスク62は中心線軸12の周りに回転するように配置されている。環状回転シール部材64がロータディスク62に一緒に回転するように固定されている。
【0014】
回転シール部材64は静止シール部材56と接触してタービン流路内の高温ガスから冷却の目的で排出される圧縮機吐出空気をシールするためのフォワードアウターシール66を形成する。フォワードアウターシール66は回転シール部材64に取付けられた、またはその上に一体形成された3つの薄い歯状の突起68,70,72を含む回転ラビリンスシールであることが好ましい。突起68,70,72は静止シール部材56に向かって半径方向に外向きに延びる環状部材である。ラビリンスシール66は静止シール部材56に取付けられ突起68,70,72の半径方向外側に円周に沿って配置された3つの環状静止エレメント74,76,78をさらに含んでいる。
【0015】
これらの部品は各突起68,70,72が静止エレメント74,76,78の各々と軸方向に一致するように軸方向に配置されている。すなわち、第1の突起68は第1のステータエレメント74と軸方向に一致し、第2の突起70は第2のステータエレメント76と軸方向に一致し、第3の突起72は第3のステータエレメント78と軸方向に一致している。軸方向に一致しているということは、各突起68,70,72がその対応するステータ部材74,76,78の前面および後面間で軸方向に沿って配置されていることを意味する。各突起68,70,72の外周は対応するステータ部材74,76,78の内周との小さな公差内で回転し、それによってタービン流路内で冷却空気と高温ガス間をシールする。ステータ部材74,76,78は動作中の摩擦およびそれに続く熱の発生を低減するためにハニカム材料で作られるのが好ましい。図2は3対の突起およびステータ部材を示しているが、本発明は3対に限定はされず、それよりも多くても少なくてもよい。
【0016】
タービンノズルアセンブリ44はインナーノズルサポート48の円錐部54と静止シール部材56間に配置されたアクセラレータ80を含んでいる。アクセラレータ80は内部エアプレナム82を形成する環状部材である。図2に矢印Aで示すように、圧縮機吐出空気はインナーノズルサポート48の円錐部54内に形成された空気孔84を経てプレナム82へ送られる。この冷却空気はアクセラレータ80を軸方向に通過し、そこからアクセラレータ80の後端内に形成され、高圧タービンブレード60を冷却する複数のアクセラレータノズル86を通って吐出される。
【0017】
アクセラレータ80は流体が連通しないようにエアプレナム82中を半径方向に延びる複数の中空管88も含んでいる。他の冷却空気(矢印Bで表わす)が中空管88中を半径方向に通過して静止シール部材56の直前に配置されたチャンバー90内へ進む。矢印Bで表わす冷却空気の源はエンジンの圧縮機吐出圧(CDP)シール(図示せず)を通過する漏洩である。このCDP冷却空気はアクセラレータ80を介して吐出されるブレード冷却空気よりも幾分温かい。
【0018】
静止シール部材56の中にはいくつかのブロッカー孔92が形成されている。ブロッカー孔92は、チャンバー90内のCDP冷却空気がシール66の2つの最後方の突起、すなわち第2の突起70および第3の突起72の間に画定されたキャビティ94内へ流れ込むように配置されている。したがって、シール66を通るいかなる空気流もCDP空気であってクーラーブレード冷却空気ではない。したがって、クーラー空気はタービンブレード60の冷却に完全に集中することができる。
【0019】
前述したように、フォワードホイールキャビティ58内への冷却空気流はキャビティ58を高温ガスの引き入れを防止するためにパージする必要がある。これは、従来のガスタービンエンジン(図3参照)では静止シール部材356の直前に配置されたチャンバー390内の冷却空気がフォワードホイールキャビティ358内へ流れこむように、フォワードアウターシール366の半径方向外側で静止シール部材356内にいくつかのバイパス孔301を形成することで達成される。しかしながら、本発明では静止シール部材56内にこのようなバイパス孔は形成されていない。その代わりに、最後方、すなわち第3のステータ部材78はその半径方向の最内面98、すなわち回転突起72に接触する表面内に複数のスロット96を有している。スロット96は突起72を軸方向に横切るように第3のステータ部材78の前面78aから後面78bへ延びている。したがって、第2および第3の突起70,72間のキャビティ94内の冷却空気はフォワードホイールキャビティ58内へ流入してそれをパージすることができる。
【0020】
第3のステータ部材78の半径方向の最内面の98一部を示す図4からわかるように、スロット96は中心線軸12に対してある角度をなしている(すなわち、スロット96は軸12に平行ではない)。スロット96は回転シール部材64の回転方向(図4で矢印Cで表わす)に円周に沿ってある角度をなしている。したがって、スロット96を出る冷却空気にはフォワードホイールキャビティ58内で風損熱焼き付きを低減するスワールが与えられる。すなわち、入ってくるパージ空気はロータ回転方向の速度成分を有し、回転成分とパージ空気流間の速度差はそうでない場合よりも小さい。したがって、空気と回転成分間の摩擦は小さく、このことは熱発生が少ないことを意味する。回転方向に対するスロット96の角度は0〜70°の範囲にあるのが好ましく、約45°かそれよりも大きいのが好ましい。
【0021】
図5を参照すると、スロット96は必ずしもそうではないが矩形断面であることが好ましいことがわかる。スロット96の深さと幅はステータ部材78のシール摩擦深さに関するパージ必要条件を満たすように互いに合わせられる。ここで使用されているように、「シール摩擦深さ」は回転する歯状突起との擦り合いによる磨耗によりステータ部材の厚さが減る程度を指している。したがって、図5において、実線は第3のステータ部材78の元の、作られたときの厚さを示し、破線1は「すり合わせ運転シール」(すなわち、シールを含むエンジンが引き渡される点である初期すり合わせ運転期間後)における厚さを示し、破線2はステータ部材78を取り替えなければならない最小厚さを示す。スロット96の深さと幅はすり合わせ運転シールにおける全スロット96の総断面積がフォワードホイールキャビティ58のパージ必要条件を十分に満たすように選択される。
【0022】
新しいエンジン動作中に、突起68,70,72はステータ部材74,76,78内にぴったり擦り合わされてきついシールを形成する。フォワードホイールキャビティ58はスロット96を通過する、キャビティ94からの空気流によってパージされる。エンジン10が継続して動作することによりシール66は徐々に劣化して、突起68,70,72とステータ部材74,76,78間に隙間が生じる。したがって、より多くの冷却空気がラビリンスシール66からフォワードホイールキャビティ58内へ漏洩する。しかしながら、ステータ部材74,76,78が磨耗するにつれて、スロット96のサイズは絶えず小さくする。そのためシール66を通って漏洩するパージ空気の量が増加すると、スロット96を通過するパージ空気の量が減少する。この作用が、シール状態の関数としての総パージ流を示すグラフである図6に示されている。このグラフに示すように、破線3は図3に示すような従来のシール・バイパス孔構造におけるパージフローレベルを表わし、破線4は従来のシールしかない構造におけるパージフローレベルを表わし、実線5は本発明のスロットシールから生じるパージフローを表わす。
【0023】
破線3の従来のシールおよびバイパス孔構造では、シールが新しい時は所望のレベルPでパージフローが開始されるが、シールが磨耗するとパージフローは急に所望のレベルPを超える。この過剰パージフローはエンジンの全体性能にとって有害である。破線4のシールだけの従来の構造では、初期パージフローはシールが新しい時は所望のレベルよりも実質的に低く、シールの磨耗寿命の終り近くでしか所望のレベルは達成されない。したがって、この構造ではシールの寿命の大部分にわたって許容されるレベルのパージフローが得られない。実線5で示す本発明では、パージフローはシールが新しい時は所望のレベルで開始する。しかしながら、スロット96のサイズはシールが磨耗するにつれ小さくなるため、破線3の場合とは違って、パージフローレベルはシールの寿命にわたって徐々に増加するだけである。このようにして、従来のガスタービンエンジンで見られる過剰ホイールキャビティパージフローの問題は本発明によって大部分回避され、その結果エンジンの全体性能が改善される。
【0024】
再び、図5を参照すると、スロット96の深さは、ステータ部材78を交換しなければならないシール擦り合わせ深さ破線2よりも上である。したがって、ステータ部材78の動作寿命中のある点において、スロット96は完全になくなってフォワードホイールキャビティ58内への総パージフローはシール66を通る漏洩によるものとなる。あるいは、ステータ部材78の動作寿命中は常に幾分スロットフローがあるようにスロット96の深さを破線2よりも下に形成することができる。スロット深さが最小シール擦り合わせ深さよりも上であるか下であるかはシール66が使用されるエンジン10の特定のパージフロー必要条件によって決まる。
【0025】
図7を参照すると、本発明の第2の実施形態を示されている。この実施形態では、静止シール部材56は、CDP冷却空気がチャンバ90から第1の突起68と第2の突起70との間に形成されたキャビティ102内へ流れ込むようにその中にいくつかのブロッカー孔92が形成されている。キャビティ102からフォワードホイールキャビティ58へパージ空気流を供給するために、第2のステータ部材76にはその半径方向の最内面106、すなわち、第2の回転突起70と接触する表面内に複数のスロット104が設けられている。前記した第1の実施形態と同様に、第3のステータ部材78にはその半径方向の最内面98内に複数のスロット96が設けられている。スロット104,96の両セットは各突起70,72を軸方向に横切るように各ステータ部材76,78の各前面76a,78aから各後面76b,78bまで延びている。したがって、CDP冷却空気はチャンバ90からブロッカー孔92を通ってキャビティ102へ流れ、次にスロット104を通ってキャビティ94へ流れ、最後にスロット96を通ってフォワードホイールキャビティ58へ流れてそれをパージする。
【0026】
スロット104は中心軸12に関して、好ましくは回転シール部材64の回転方向に円周に沿ってある角度をなす点において前述したスロット96と類似している。また、スロット96と同じように、スロット104の深さと幅は擦り合わせシール運転時の総断面積がフォワードホイールキャビティ58のパージ必要条件を十分に満たすように選択される。また、第2のステータ部材76が磨耗するにつれて、スロット104のサイズは絶えず小さくなり、その結果シール66を通って漏洩するパージ空気量が増加すると、スロット104を通過するパージ空気量は減少する。
【0027】
さらに別の実施形態では、ブロッカー孔の無い構成を有することもできる。この場合、全てのステータ部材には、キャビティ108(図7)からのパージ空気がホイールキャビティをパージできるように、その半径方向の最内面に複数のスロットが形成されている。
【0028】
上記は、エンジン動作の全期間にわたってフォワードホイールキャビティへ適切な、過剰ではない、パージ空気流を供給するガスタービンエンジン用フォワードアウターシールについて説明であった。本発明の特定の実施形態について説明してきたが、特許請求の範囲に記載された発明の要旨および範囲から逸脱することなくそれにさまざまな変更を加えられることは当業者にとって自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォワードアウターシールを有する典型的なターボファンガスタービンエンジンの縦断面図である。
【図2】図1のガスタービンエンジンの高圧タービン部の部分断面図である。
【図3】従来技術のガスタービンエンジンの高圧タービン部の部分断面図である
【図4】本発明のフォワードアウターシールからのステータ部材の半径方向の最内面の平面図である。
【図5】図4のステータ部材の部分端面図である。
【図6】シール状態の関数としての総パージ流を示すグラフである。
【図7】本発明のフォワードアウターシールの第2の実施形態を有するガスタービンエンジンの高圧タービン部の部分断面図である。
【符号の説明】
10 ターボファンガスタービンエンジン
12 縦中心軸
14 ファン
16 ブースタ
18 高圧圧縮機
20 燃焼器
22 高圧タービン
24 低圧タービン
26 第1のロータシャフト
28 第2のロータシャフト
30 ファンブレード
32 環状ディスク
40 ファン出口案内羽根
42 環状ダクト
44 タービンノズルアセンブリ
46 第1段タービンロータ
48 インナーノズルサポート
50 ノズルセグメント
52 羽根
54 円錐部
56 静止シール部材
60 タービンブレード
62 ロータディスク
64 環状回転シール部材
66 フォワードアウターシール
68,70,72 歯状突起
74,76,78 環状のステータ部材
80 アクセラレータ
82 内部エアプレナム
86 アクセラレータノズル
88 中空管
90 チャンバ

Claims (7)

  1. 軸(12)周りに回転するように配置され、半径方向外向きに延びる少なくとも1つの環状の突起(68,70,72)を有する回転部材(64)と、
    前記突起(68,70,72)と接触するように配置された第1の表面(98)と、前面(76a,78a)と、後面(76b,78b)を有し、複数のスロット(96)が前記第1の表面(98)に形成され、前記スロット(96)の各々は前記前面(76a,78a)から前記後面(76b,78b)まで延び、かつ前記突起(68,70,72)を軸方向に横切るステータ部材(74,76,78)と、
    を有する回転シール。
  2. 前記の複数のスロット(96)は前記軸(12)に平行ではない、請求項1記載の回転シール。
  3. 前記の複数のスロット(96)は前記回転部材(64)の回転方向に円周に角度をなしている、請求項2記載の回転シール。
  4. 前記回転部材(64)はそこから半径方向外向きに延びる別の環状の突起(68,70,72)を有し、前記別の突起(68,70,72)の半径方向外側に円周に沿って配置された別のステータ部材(74,76,78)をさらに有する、請求項1記載の回転シール。
  5. 前記ステータ部材(74,76,78)の各々が静止部材(56)に取り付けられている、請求項記載の回転シール。
  6. 前記静止部材(56)には前記の最初に述べた突起(68,70,72)と前記別の突起(68,70,72)の中の隣接する1つの突起との間に形成されたキャビティ(94)内へ冷却空気を供給する少なくとも1つの孔(92)が形成されている、請求項記載の回転シール。
  7. 前記別のステータ部材(74,76,78)の各々が前記別の突起(68,70,72)の対応する1つと接触するように配置された第1の表面(98,106)を有し、前記別のステータ部材(74,76,78)の少なくとも1つの第1の表面(98,106)内に前記別の突起(68,70,72)の前記対応する1つを軸方向に横切る少なくとも1つのスロット(96,104)が形成されている、請求項記載の回転シール。
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