JP4707567B2 - 光学フィルタ及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、カーボンナノチューブを利用した光学フィルタとその製造方法に関する。
従来、カメラ、ビデオカメラ等の撮像装置で光の強い場所で撮影する場合や、写真や映像の風合いを変化させる場合に撮像装置に入る光の強度だけを特定の比率で減らす光学フィルタ(NDフィルタ;Neutral Density filter)が用いられている。この光学フィルタとして、樹脂材料に吸収剤を分散させたフィルタ、表面に無機膜を蒸着させたフィルタ、カーボンナノチューブを分散させたインクをフィルム等の透明基材に塗布したフィルタ(特許文献1)が用いられている。
特開2004−145054号公報
ところで、特許文献1に開示されたフィルタは、カーボンナノチューブを分散させたインクを塗布することによって形成される。カーボンナノチューブは、電気伝導性があるため摺動動作を行う光学フィルタに用いると静電気の影響を抑えることができ好ましい。しかし、カーボンナノチューブは、波長が長くなるにつれ光透過率が上昇する傾向を示す。従って、波長によらずほぼ均一な透過特性が求められるNDフィルタとして用いるのが難しいという問題がある。
そこで、カーボンナノチューブを用い、波長に対してほぼ同じ透過特性を備えるNDフィルタが求められている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、良好な光学特性を備える光学フィルタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点にかかる光学フィルタは、
可視光域の光を減衰する光学フィルタであって、
透光性を備える樹脂と、炭素系材料と、ニッケル系材料とから構成され
前記炭素系材料は、カーボンナノチューブである
ことを特徴とする。
前記透光性を備える樹脂からなる透明基板と、前記ニッケル系材料からなり前記透明基板上に形成されたニッケル層と、前記炭素系材料からなり前記ニッケル層上に形成された炭素層と、を備えてもよい。
前記透光性を備える樹脂からなる透明基板と、前記ニッケル系材料と前記炭素系材料とが分散され前記透明基板上に形成された減光層と、を備えてもよい。
前記透光性を備える樹脂に、前記炭素系材料と、前記ニッケル系材料とを混合し形成されてもよい。
前記カーボンナノチューブは、径が300nm以下であってもよい。
前記カーボンナノチューブは、0.01〜20重量%の割合で混合されてもよい。
前記ニッケル系材料は、ニッケル粉であってもよい。
前記ニッケル粉の粒径は300nm以下であってもよい。
前記ニッケル粉は、0.01〜20重量%の割合で混合されてもよい。
前記ニッケル系材料はニッケルの金属錯体であってもよい。
記ニッケル系材料は、ニッケル粒子であり、前記ニッケル粒子は前記カーボンナノチューブに担持されてもよい。
本発明の第2の観点にかかる光学フィルタの製造方法は、
透光性を備える樹脂からなる透明基板上に、ニッケル系材料からなるニッケル層を形成するニッケル層形成工程と、
前記ニッケル層の上に、炭素系材料からなる炭素層を形成する炭素層形成工程とを備え
前記炭素系材料は、カーボンナノチューブであってもよい。
光学フィルタを製造する方法は、
炭素系材料とニッケル系材料と、を樹脂に混入させる混合工程と、
透光性を備える樹脂からなる透明基板上に、前記炭素系材料と前記ニッケル系材料とを混入した前記樹脂を印刷又は塗布することによって減光層を形成する減光層形成工程と、を備え
前記炭素系材料は、カーボンナノチューブであってもよい。
光学フィルタを製造する方法は、
溶融させた透光性を備える樹脂に、炭素系材料と、ニッケル系材料とを分散させフィルタ材を形成するフィルタ材形成工程と、
光学フィルタの形状に対応したキャビティを有する金型に、前記フィルタ材を注入し、前記キャビティ内に前記フィルタ材を充填させる充填工程と、
前記キャビティ内に充填された前記フィルタ材を硬化させる硬化工程と、
前記金型から光学フィルタを取り出す取出工程と、
から構成され
前記炭素系材料は、カーボンナノチューブであってもよい。
前記ニッケル系材料は、ニッケル粉、金属錯体のいずれかであってもよい。
本発明によれば、カーボンナノチューブとニッケルとを用いることによって良好な光学特性を備える光学フィルタ及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光学フィルタ及びその製造方法について図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る光学フィルタ11aを備えた光学フィルタ部材10を図1に示す。図1(a)は、光学フィルタ部材10の構成例を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のI−I線断面図である。また、図2は光学フィルタ部材10を用いた撮像装置20を模式的に示した図である。
光学フィルタ部材10は、図1(a)に示すように、平板状且つ羽根状で所定の硬度を備える平板11と、平板11の一部に一点破線で示すように設けられた光学フィルタ11aと、平板11の一端部に形成された回動ピン12と、平板11の一端部に形成され、且つ回動ピン12と反対の面に突き出して形成された作動ピン13と、を備える。光学フィルタ部材10は、図2に示す撮像装置20内に設置される。回動ピン12は、図2に示すようにフィルタ支持基板23上の穴に嵌合されており、光学フィルタ部材10の回転中心として機能する。作動ピン13は、回動ピン12とは反対の面に突き出て形成されており図示しないアクチュエータによって作動させられ、回動ピン12を中心として光学フィルタ部材10が回動する。なお、回動ピン12と作動ピン13とは、平板11と一体的に成形されるか、平板11に接着剤等で貼り付けられている。
撮像装置20は、図2に示すようにレンズ21a〜21cと、絞り22と、光学フィルタ部材10と、フィルタ支持基板23と、撮像素子24と、基板25とを備える。光学フィルタ部材10は、この撮像装置20内でフィルタ支持基板23上に設置される。光学フィルタ部材10の回動ピン12は、フィルタ支持基板23に設けられた穴に嵌合される。また、作動ピン13は図示しないアクチュエータに係合される。アクチュエータによって作動ピン13が駆動することで回動ピン12を中心として光学フィルタ部材10は回動し、光学フィルタ11aがフィルタ支持基板23の開口部23aを遮る、又は開放する。このようにして、光学フィルタ11aはレンズ21aと絞り22から入る光を減衰させる。光が減衰される割合は可視光域でほぼ一定であるため、基板25上に設置されたCCD(Charge Coupled Devices)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子24に届く光の色そのものは影響を受けない。
光学フィルタ11aは、図1(b)に示すように、平板11を構成する透明基板31と、ニッケル層32と、CNT層33と、から構成される。光学フィルタ11aは、光学フィルタ部材10が図2に示すようにフィルタ支持基板23の開口部23aを遮るように配置された際、開口部23aを覆い、絞り22の開口部22aから入る光を減衰させる。従って光学フィルタ11aはフィルタ支持基板23の開口部23a及び絞り22の開口部22aと同じか、これらより大きい面積を備える。また、撮像装置20に入る光は光学フィルタ11aのみを通過するため、少なくとも光学フィルタ11aにおいて光を減衰する割合が波長に対しほぼ一定となっていればよい。本実施の形態では、主にニッケル層32とCNT層33とによって光は減衰されるため、ニッケル層32内に分布するニッケル及びCNT層33内に分布するCNTは、少なくとも光学フィルタ11aでほぼ一定に分布されていればよい。また、平板11の上面は、CNT層33が形成されるため、CNT層33に分散されたカーボンナノチューブによって凹凸状に形成される。従って、平板11の上面で生ずる反射が良好に抑制される。
平板11を構成する透明基板31は、光学的に透明であれば良く、例えばPET(PolyEthyleneTerephthalate)から構成される。透明基板31は、例えば、100μm程度の厚みを備える。
ニッケル層32は、ニッケルから構成され、透明基板31とCNT層33との間に形成される。後述するようにニッケル層32は、スパッタ、蒸着等によって透明基板31上に形成される。ニッケル層32を厚く形成すれば、光学フィルタ10の光の透過率は低下し、薄く形成すれば透過率は上昇する。従って、光学フィルタ10に求められる透過率に応じて適宜ニッケル層32の厚みを調節する。本実施の形態では、ニッケル層32は、例えば15nm程度の厚みに形成される。
CNT層33は、カーボンナノチューブ(CNT)を分散させた樹脂から構成され、ニッケル層32の上面に例えば0.1〜100μm程度の厚みに形成される。CNT層33中に分散されたカーボンナノチューブは炭素から構成され、それぞれ中空の円筒形状である。CNTの径が太すぎると可視光に対して散乱が生じ曇りとなるため、例えば径が10〜300nm、長さが0.1〜30μmのカーボンナノチューブを用いるのがよい。また、光学フィルタ10は、可視光域で光を減衰する割合が一定であることが必要とされる。光学フィルタ10が光を減衰する割合はカーボンナノチューブの添加量が多いほど低く、少ないほど高い。これを利用し、光学フィルタ10に要求される減衰の割合に応じてカーボンナノチューブの添加率を変化させる。また、樹脂に対するカーボンナノチューブの添加率が増加するとフィルタ材の粘度が上昇し成形が困難となる。一方多量に混合すると、粘度上昇が起こり、印刷、成形に問題がある。このため、0.01〜20重量%程度で混入する。また、CNT層33は、本実施の形態では、ニッケル層32上に印刷法、塗布法等によって形成される。
CNT層33を構成するカーボンナノチューブは、図3に示すような光学特性を備える。図3は、透明樹脂に混入させたCNT層を表面に形成した透明フィルム(PETフィルム)の光の透過率を示すものである。透明フィルム(厚さ75μm)上に、CNTの添加率0重量%の透明樹脂を10μm、CNT添加率0.33重量%で厚み10μm、CNT添加率0.66重量%で厚み20μmと変化させ、波長を連続的に変化させながら照射して透過率を測定した。図3から明らかなように、CNTを添加しない、つまり透明樹脂のみが形成された透明フィルムは、波長に対してほぼ一定の透過率を示す。しかし、CNTを0.33重量%添加した場合と、CNTを0.66重量%添加した場合とは、いずれも波長が長くなるにつれ、透過率が高くなる傾向を示す。上述したようにCNT混入0%の場合、波長による透過率の変化がみられないため、波長による透過率の変化はCNTに由来するといえる。
一方、ニッケル層32は、図4に示すような光学特性を備える。図4は、透明フィルム(PETフィルム)上にスパッタにより厚みを15nm、50nm、100nmに変化させてニッケル層を形成し、波長を連続的に変化させながら照射して透過率を測定した。なお、透明フィルムの厚みは100μmである。図4から明らかなように、100nmの厚みを備えるニッケル層は、いずれの波長の光もほとんど透過しない。50nmの厚みでも、2%前後の光のみ透過し、波長に対して透過率は大きく変化しない。一方、ニッケル層を15nmの厚みに形成すると、20〜30%の光を透過するものの、波長が長くなるにつれ顕著に透過率が低下する。このように、2%より大きい透過率を備えるようニッケル層を形成した場合、ニッケル層は波長が長くなるにつれ透過率が低下する特性を示すといえる。
次に、透明フィルム上にニッケル層及びCNT層を形成した透明フィルムの、光の透過率特性を図5に示す。100μmの厚みの透明フィルム(PETフィルム)上にニッケル層を15nmの厚みに形成し、ニッケル層の厚みは変えずCNT層の厚みとCNTの添加率とを変化させ測定を行った。具体的にはCNT添加率0.33%で11μmの厚みのCNT層と、CNT添加率0.66重量%で22μmの厚みのCNT層とで透過率を測定した。図3及び図4と、図5とを比較して明らかなように、ニッケル層とCNT層とを重ねて形成することにより、それぞれの波長に対する傾斜した透過率特性が、補われ、波長に対してほぼ均一な透過率特性を示すことが分かる。
このように本実施の形態に係る光学フィルタ11aは、透明基板31上にニッケル層32を形成した上で、CNT層33を形成する。このようにCNT層33とニッケル層32とを重ねて形成することにより、CNT層33、ニッケル層32の透過率特性が補われ、光学フィルタ11aは波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える。このように光学フィルタ11aは良好な光学特性を備える。
また、本実施の形態の光学フィルタ11aの上面はカーボンナノチューブを分散させたCNT層33が光学フィルタ11aの表面に形成されており、CNT層33は凹凸な面に形成されることから、光学フィルタ10の表面で起きる反射を良好に抑えることができる。更にカーボンナノチューブは導電性を備えるため、図2に示す撮像装置20内で回動した場合であっても、良好に静電気の発生を抑制することができる。
次に、本実施の形態に係る光学フィルタ11aの製造方法を用いて説明する。
まず、透明基板上にスパッタ、蒸着等によってニッケル層を形成する。透明基板は、光学的に透明であればいずれを用いても良く、例えばPETを用いる。透明基板は、例えば100μmの厚みを備える。ニッケル層の厚みは、光学フィルタ11aに要求される透過率、またニッケル層上に形成されるCNT層の透過率特性等から決定され、例えば15nm程度に形成される。また、透明基板は、複数枚の光学フィルタ11aを形成可能な面積を備える。
続いて、予め所定の合成方法で形成したCNTを、バインダ中に混合、攪拌することによって均一に分散させる。バインダは、フッ素樹脂としてフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体を、溶剤としてのメチルエチルケトンに混合させたものを用いる。なお、フッ素樹脂に限らず、光学的に透明であれば例えばポリエステル、塩化ビニル、シリコーン等を用いることができる。CNTは、バインダ中に容易に分散させることができるよう、予めイオン交換水に分散させておく。また、CNTは、径が太すぎると可視光に対して散乱が生じ曇りとなるため、例えば径が10〜300nm、長さが0.1〜30μmのものを用いる。また、CNTは0.01重量%〜20重量%程度分散させる。
続いて、ニッケル層の上面に光学フィルタの形状に対応する開口部を備えるメタルマスクを形成し、バインダに分散させたCNTを印刷法、塗布法等を用いて塗布する。続いて、例えば100℃程度で約1時間焼成することにより、CNT層を形成する。CNT層は0.1〜100μm程度に形成される。
続いて、メタルマスクを取り外すと、光学フィルタ11aが完成する。更に、光学フィルタ部材10の形に切り取り、回動ピン12、作動ピン13を接着剤等によって光学フィルタ部材10に貼り付ける。これによって、光学フィルタ部10が完成する。
このように本実施の形態の製造方法では、透明基板上にニッケル層を形成し、その上にCNT層を形成するため、波長が長くなるにつれ透過率が低下するニッケル層の特性と、波長が長くなるにつれ透過率が上昇するCNT層の特性とが補われ、波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える光学フィルタ10を製造することができる。
特に本実施の形態の製造方法では、CNT層をスクリーン印刷法等、安価な方法を使って形成することができるため、光学フィルタ10の製造コストを削減することが可能である。
また、上述したように光学フィルタ11aの表面にCNT層33が形成されるため、光学フィルタ11aの表面が凹凸状に形成され、フィルタ表面での反射を防ぐため従来必要であった粗面処理の工程を省略することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る光学フィルタ51aを備えた光学フィルタ50を図を用いて説明する。本実施の形態の光学フィルタ51aが、第1の実施の形態の光学フィルタ11aと異なるのは、光学フィルタ51aが透明基板61と、減光層62との2層から構成される点にある。
本実施の形態に係る光学フィルタ51aを図6(a)及び(b)に示す。図6(a)は光学フィルタ部材50の平面図であり、図6(b)は、図6(a)のII−II線断面図である。光学フィルタ部材50は、図6(a)に示すように光学フィルタ51aを備える平板51と、回動ピン52と、作動ピン53とを備え、第1の実施の形態と同様に撮像装置内に設置される。また、平板51は、図6(b)に示すように透明基板61と、減光層62とを備える。
透明基板61は、図6(b)に示すように、第1の実施の形態と同様に光学的に透明な基板、例えばPET等から形成される。透明基板61は、例えば100μmの厚みを備える。
減光層62は、バインダにCNTとニッケル粉とを分散させたものから構成され、透明基板61上に形成される。減光層62は例えば0.1〜100μmの厚みに形成される。
減光層62に用いられるバインダは、フッ素樹脂としてフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体を、溶剤としてのメチルエチルケトンに混合させたものを用いる。なお、フッ素樹脂に限らず、光学的に透明であれば例えばポリエステル、塩化ビニル、シリコーン等を用いることができる。
また、CNTは、径が太すぎると可視光に対して散乱が生じ曇りとなるため、例えば径は300nm以下、長さは例えば0.1〜30μmのものを用いると良い。また、樹脂に対するカーボンナノチューブの添加率が少なすぎると十分な減光性を得られない、均一に分散させるのが困難であるという問題があり、多すぎると粘度が上昇し印刷等が困難となる。このため、CNTは、バインダに対して0.01〜20重量%程度で混入するのが好ましい。また、減光層62は、本実施の形態では、透明基板61上に印刷法、塗布法等によって形成され、膜厚は0.1〜100μm程度に形成される。
ニッケル粉も、可視光域の波長が散乱しない(透明である)ため可視光域の波長の10分の1程度以下の粒径であるのが好ましく、具体的にニッケル粉の粒径は300nm以下のものを用いるのがよい。また、ニッケル粉は、分散させる量が少ないと十分な減光性を得られず、また均一に分散させることが難しいという問題があり、多すぎると粘度が上昇し印刷等が困難になるという問題がある。そこでニッケル粉は、バインダに対して0.01重量%〜20重量%程度混入するのが好ましい。なお、バインダに混合するのはニッケル粉に限らず、ニッケルに配位子が配位された金属錯体でも可能である。また、粉体、金属錯体としてCNTとともにバインダに分散させる方法に限られず、CNTにニッケル粒子を担持させた上でバインダ中に分散させることも可能である。
このように、本実施の形態の光学フィルタ51aは、図3及び図4のような透過率特性を備えるニッケルとCNTとをバインダに分散させた減光層62を備えることにより、ニッケルとCNTとの透過率特性が互いに補われ、波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える。
次に、本実施の形態の光学フィルタ51aの製造方法を説明する。
まず、光学フィルタ部材50を複数枚得ることが可能な面積を備える透明基板を用意する。透明基板は、光学的に透明であればいずれを用いても良く、例えばPETから構成される。また、透明基板は、例えば100μmの厚みを備える。
続いて、減光層を形成するため、バインダにカーボンナノチューブ、ニッケル粉を混入、撹拌し均一に分散させる。バインダは、第1の実施の形態と同様にフッ素樹脂としてフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体を、溶剤としてのメチルエチルケトンに混合させたものを用いる。また、カーボンナノチューブは、径は300nm以下、長さは例えば0.1〜30μmのものを用い、ニッケル粉は300nm以下の粒径のものを用いる。なお、ニッケル粉に代えて、ニッケルの金属錯体、ニッケル粒子をCNTに担持させた上でバインダに分散させることも可能である。CNTと、ニッケル粉とは、それぞれ0.01重量%〜20重量%程度分散させると良い。
次に、光学フィルタ51aの形状に対応する開口部を備えるメタルマスクを透明基板上に形成する。
続いて、メタルマスク上からCNT、ニッケル粉が混入されたバインダを印刷法、塗布法等によって塗布し、100℃で約1時間ほど焼成する。これにより減光層が形成される。
次に、メタルマスクを取り外すと、光学フィルタ51aが完成する。更に、光学フィルタ部材50の形状にカットする。続いて、回動ピン52及び作動ピン53を接着剤等によって平板51に貼り付ける。これによって光学フィルタ部材50が完成する。
このように、本実施の形態の製造方法では、バインダにCNTとニッケル粉とを分散させ減光層を形成することにより、波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える光学フィルタを製造することができる。
さらに、本実施の形態では、バインダにCNTだけでなくニッケルも混入させることにより、第1の実施の形態と異なり、ニッケル層を形成する工程を省略することができる。また、スパッタ等と比較して安価なスクリーン印刷法を用いることができるため、光学フィルタの製造コストを低くすることができる。
また、第1の実施の形態と同様に、表面にCNTが分散された減光層が形成されるため、粗面処理工程を省略することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る光学フィルタ71aを備えた光学フィルタ部材70を図を用いて説明する。本実施の形態の光学フィルタ71aが、第1の実施の形態の光学フィルタ11aと第2の実施の形態の光学フィルタ51aと異なるのは、平板が透明樹脂にCNTとニッケルを混入したものから形成され、1層からなる点にある。
本実施の形態に係る光学フィルタ71aを備えた光学フィルタ部材70を図7(a)及び(b)に示す。図7(a)は光学フィルタ部材70の平面図であり、図7(b)は、図7(a)のIII−III線断面図である。光学フィルタ部材70は、図7(a)に示すように光学フィルタ71aを備える平板71と、回動ピン72と、作動ピン73とを備え、第1の実施の形態と同様に撮像装置内に設置される。また、平板71は、図7(b)に示すように1層から構成される。
平板71は、透明樹脂にカーボンナノチューブ、ニッケル粉体を混入したものから形成される。平板71は、回動動作が可能な程度に軽く形成される必要があり、例えば30μm〜200μmの厚みを備える。
平板71を構成する透明樹脂は、光学的に透明であれば良く、例えばPC(Polycarbonate)、PMMA(Polymethylmethacrylate)、PS(Polystyrene)、PET(PolyEthyleneTerephthalate)、PES(PolyEtherSulfone)、脂環式オレフィン樹脂、脂環式アクリル樹脂、ノルボルネン系耐熱透明樹脂、環状オレフィンコポリマー等を用いることができる。
また、CNTは、径が太すぎると可視光に対して散乱が生じ曇りとなるため、例えば径が300nm以下が好ましく、長さが0.1〜30μmのものを用いるとよい。また、樹脂に対するカーボンナノチューブの添加率が少なすぎると十分な減光性を得られない、均一に分散させるのが困難であるという問題があり、多すぎると粘度が上昇し印刷等が困難となる。このため、CNTは、透明樹脂に対して0.01〜20重量%程度で混入するのが好ましい。
ニッケル粉も、可視光域の波長が散乱しない(透明である)ため可視光域の波長の10分の1程度以下の粒径であるのが好ましく、具体的にニッケル粉の粒径は300nm以下であるのが好ましい。また、ニッケル粉は、分散させる量が少ないと十分な減光性を得られず、また均一に分散させることが難しいという問題があり、多すぎると粘度が上昇し印刷等が困難になるという問題がある。そこでニッケル粉は、透明樹脂に対して0.01重量%〜20重量%程度混入するのが好ましい。なお、透明樹脂に混合するのはニッケル粉に限らず、透明樹脂に配位子が配位された金属錯体でも可能である。また、粉体、金属錯体としてCNTとともに透明樹脂に分散させる方法に限られず、CNTにニッケル粒子を担持させた上で透明樹脂中に分散させることも可能である。
本実施の形態では、詳細に後述するように射出成形によって形成されるため、回動ピン72及び作動ピン73が平板71と一体に形成される。このため、回動ピン72及び作動ピン73と、平板71との接合面の強度が増し、回動ピン72及び作動ピン73は、光学フィルタ部材70の回動動作に対して良好な強度を備える。
このように、本実施の形態の光学フィルタ71aは、図3及び図4のような透過率特性を備えるニッケルとCNTとが分散された平板71を備えることにより、ニッケルとCNTとの透過率特性が互いに補われ、波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える。
本実施の形態に係る光学フィルタ71aの製造方法について図を用いて説明する。
本実施の形態で光学フィルタ71aは射出成形によって形成される。この射出成形で用いられる金型を模式的に図8に示す。固定金型91及び可動金型92は、図8に示すように光学フィルタ部材70に対応するキャビティ93、回動ピン72に対応するキャビティ73a、作動ピン73に対応するキャビティ93b、ゲート94、ランナー95を備えるように形成される。固定金型91には、キャビティ93bが形成されており、可動金型92には、キャビティ93aが形成されている。なお、キャビティ93は、予めバインダにCNTとニッケル粉が分散されたフィルタ材が硬化した際の収縮を考慮して形成されており、更に同時に複数の光学フィルタ部材70を形成することができるよう固定金型91及び可動金型92とには複数のキャビティが形成されている。
フィルタ材は、溶融された樹脂にカーボンナノチューブを好ましくは0.01重量%〜20重量%程度添加し、ニッケル粉も好ましくは0.01重量%〜20重量%程度混入し、撹拌することによって樹脂中にほぼ均一に分散させる。
このフィルタ材を図示しない射出用シリンダで、図示しないスプル、ランナー95及びゲート94を通じてキャビティ93内に所定の温度と圧力で注入する。キャビティ93の面方向に沿ったゲート94を通じてフィルタ材は注入されることから、フィルタ材中のカーボンナノチューブは光学フィルタ部材70の面方向に配向しやすくなる。また、同様にキャビティ93a、b内でカーボンナノチューブは、光学フィルタ部材70の面方向に対し垂直に配向しやすくなる。このようにカーボンナノチューブが特定方向に配向しやすくなることから回動ピン72、作動ピン73の強度が増す。
キャビティ93、キャビティ93a、b内にフィルタ材が充填された後、フィルタ材を硬化させる。
フィルタ材が硬化した後、可動金型92を動かして図示しない突出しピンにより光学フィルタ70を取り出す。これによって、光学フィルタ部材70が完成する。
このように、本実施の形態の製造方法では、バインダにCNTとニッケル粉とを分散させ減光層を形成することにより、波長に対してほぼ均一な透過率特性を備える光学フィルタを製造することができる。
更に、本実施の形態の光学フィルタの製造方法では、射出成形によって光学フィルタ71aを備えた光学フィルタ70を形成する。従って、光学フィルタ部材70を必要な大きさに成形することによって抜き加工等の工程を省略することができ、発生するゴミも削減することができる。また、回動ピン72及び作動ピン73を同時に形成することができるため、回動ピン72等をフィルタに形成する工程も省略することが可能である。
本発明は上述した各実施の形態に限られず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、回動ピン12を回動中心として、作動ピン13をアクチュエータによって作動させることによって、光学フィルタ10を回動させる構成を採って説明したが、これに限られない。例えば、作動ピンのみを備え、作動ピンをアクチュエータ等で回転させることで、光学フィルタ10を回動させる等、光学フィルタ10を駆動する構成によって適宜変更することが可能である。また、回動ピン12と作動ピン13は同一面上にあってもよい。また、光学フィルタ10は更にガイドを備えることも可能である。
また、上述した第3の実施の形態では、固定金型91及び可動金型92の横方向からフィルタ材を注入する構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、減衰領域71a以外の箇所であれば、垂直な方向からフィルタ材を注入する構成を採ることも可能である。また、固定金型91に作動ピン73に対応したキャビティ93bが形成され、可動金型92に回動ピン72に対応したキャビティ93aが形成される場合を例に挙げて説明したがこれに限られず、固定金型91に回動ピン72に対応したキャビティが形成されていても良い。固定金型91及び可動金型92は、光学フィルタ部材70の形状に合わせて適宜変更することが可能である。
図1(a)は本発明の第1の実施の形態に係る光学フィルタの構成例を示す図である。図1(b)は、図1(a)に示すI−I線断面図である。 本発明の第1の実施の形態の光学フィルタが搭載された撮像装置を示す図である。 透明フィルム上に形成されたCNT層の光の透過率を示す図である。 透明フィルム上に形成されたニッケル層の光の透過率を示す図である。 透明フィルム上にニッケル層とCNT層を形成した場合の、光の透過率を示す図である。 図6(a)は本発明の第2の実施の形態に係る光学フィルタの構成例を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示すII−II線断面図である。 図7(a)は本発明の第3の実施の形態に係る光学フィルタの構成例を示す図である。図7(b)は、図7(a)に示すIII−III線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光学フィルタの製造方法を示す図である。
符号の説明
10,50,70 光学フィルタ部材
11,51,71 平板
11a,51a,71a 光学フィルタ
12,52,72 回動ピン
13,53,73 作動ピン
20 撮像装置
21a〜c レンズ
22 絞り
22a 開口部
23 フィルタ支持基板
23a 開口部
24 撮像素子
25 基板

Claims (15)

  1. 可視光域の光を減衰する光学フィルタであって、
    透光性を備える樹脂と、炭素系材料と、ニッケル系材料とから構成され
    前記炭素系材料は、カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする光学フィルタ。
  2. 前記透光性を備える樹脂からなる透明基板と、前記ニッケル系材料からなり前記透明基板上に形成されたニッケル層と、前記炭素系材料からなり前記ニッケル層上に形成された炭素層と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. 前記透光性を備える樹脂からなる透明基板と、前記ニッケル系材料と前記炭素系材料とが分散され前記透明基板上に形成された減光層と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  4. 前記透光性を備える樹脂に、前記炭素系材料と、前記ニッケル系材料とを混合し形成されることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  5. 前記カーボンナノチューブは、径が300nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  6. 前記カーボンナノチューブは、0.01〜20重量%の割合で混合されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  7. 前記ニッケル系材料は、ニッケル粉であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  8. 前記ニッケル粉の粒径は300nm以下であることを特徴とする請求項に記載の光学フィルタ。
  9. 前記ニッケル粉は、0.01〜20重量%の割合で混合されることを特徴とする請求項又はに記載の光学フィルタ。
  10. 前記ニッケル系材料はニッケルの金属錯体であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  11. 記ニッケル系材料は、ニッケル粒子であり、前記ニッケル粒子は前記カーボンナノチューブに担持されることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学フィルタ。
  12. 光学フィルタを製造する方法であって、
    透光性を備える樹脂からなる透明基板上に、ニッケル系材料からなるニッケル層を形成するニッケル層形成工程と、
    前記ニッケル層の上に、炭素系材料からなる炭素層を形成する炭素層形成工程とを備え
    前記炭素系材料は、カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする光学フィルタの製造方法。
  13. 光学フィルタを製造する方法であって、炭素系材料とニッケル系材料と、を樹脂に混入させる混合工程と、
    透光性を備える樹脂からなる透明基板上に、前記炭素系材料と前記ニッケル系材料とを混入した前記樹脂を印刷又は塗布することによって減光層を形成する減光層形成工程と、を備え
    前記炭素系材料は、カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする光学フィルタの製造方法。
  14. 光学フィルタを製造する方法であって、溶融させた透光性を備える樹脂に、炭素系材料と、ニッケル系材料とを分散させフィルタ材を形成するフィルタ材形成工程と、
    光学フィルタの形状に対応したキャビティを有する金型に、前記フィルタ材を注入し、前記キャビティ内に前記フィルタ材を充填させる充填工程と、
    前記キャビティ内に充填された前記フィルタ材を硬化させる硬化工程と、
    前記金型から光学フィルタを取り出す取出工程と、
    から構成され
    前記炭素系材料は、カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする光学フィルタの製造方法。
  15. 前記ニッケル系材料は、ニッケル粉、金属錯体のいずれかであることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の光学フィルタの製造方法。
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