JP4707545B2 - 充填ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば流動性食品などの液体を容器に充填するために用いられる充填ノズルに関する。
この種の充填ノズルとしては、下端部外周面に外方突出部が形成された筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成されこの内方突出部を外方突出部に係合させて筒状ノズル本体の下端部に装着される筒状弾性材性吐出部材とを有する充填ノズルであって、前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるようになされているものが知られている(特許文献1参照)。
また、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着される押さえ部材を有する充填ノズルであって、押さえ部材が、筒状ノズル本体下部に設けられた雄ねじ部に螺合するナット部材によって、吐出部材の内方突出部を筒状ノズル本体の外方突出部との間で挟持するものが知られている(特許文献2参照)。
特開平2−282001号公報 実開平3−38701号公報
上記特許文献1記載の充填ノズルにおいては、筒状ノズル本体の外方突出部に吐出部材の内方突出部を係合させて前記筒状ノズル本体に吐出部材を装着しているので、充填機を高能力化すると吐出部材内の充填液の流速が高くなり、吐出部材の装着部から吐出部材内へ外気が浸入することがあった。筒状ノズル本体の下部が円形の場合は、内方突出部の内径を小さくし、内方突出部によって筒状ノズル本体をきつく締め付けるようにして装着すれば、装着部に対して均一に締め付け力を働かせることができ、吐出部材内への外気の浸入を低く抑えることができる。しかし、筒状ノズル本体の下部が方形の場合は、内方突出部の内径を小さくし、内方突出部によって筒状ノズル本体をきつく締め付けるようにして装着しても、方形の各隅間の辺の部分には十分な締め付け力が働かず、吐出部材内への外気の浸入を低く抑えることができない。吐出部材内に外気が進入すると、閉鎖状態の吐出部材から充填液が垂れ落ちたり、容器への充填量がばらついてしまうという問題があった。また、高速充填時の充填液の液圧によって吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちる可能性もある。
また、上記特許文献2記載の充填ノズルにおいては、吐出部材の装着部から吐出部材内への外気の浸入や、吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちることはないが、筒状ノズル本体下部に雄ねじ部を設け、また雄ねじ部に螺合するナット部材も必要であった。ナット部材は、筒状ノズル本体に下端側から嵌め入れることができないため、筒状ノズル本体の製造時に予め筒状ノズル本体に嵌め被せた状態で製造する必要があった。また、筒状ノズル本体下部に雄ねじ部を設けるために筒状ノズル本体下部を円筒状にしなければならないという制約もあった。
一般的に、図6のような方形の開口部を有する容器に対しては、吐出部材の断面形状を方形とすることで、特に吐出部材の吐出面積を大きくとることができ、吐出部材内の充填液の流速を低く抑えることがき、充填機の高速化に適していると考えられる。しかし、筒状ノズル本体下部が円筒状の充填ノズルは、方形の吐出部材を用いても充填時の容器内に予想以上の泡立ちが発生し、充填機の高速化が図れなかった。
本発明の課題は、閉鎖状態の筒状弾性材性の吐出部材から充填液が垂れ落ちたり、容器への充填量がばらつくことがなく、また、高速充填時の充填液の液圧によって吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちる心配のない、高速充填機に対応することができる、組立が簡単な充填ノズル、特に充填角ノズルを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究し、筒状ノズル本体と角筒状弾性材性の吐出部材からなる充填角ノズルにおいて、吐出部材が筒状ノズル本体に装着されていない状態では筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では、筒状ノズル本体と吐出部材の係合部を均一に圧接して吐出部材内への外気の浸入を抑えることができ、かつ、筒状ノズル本体から抜き出すことができない押さえ部材を着想し、該押さえ部材を、吐出部材が筒状ノズル本体に装着されたとき、吐出部材の上端部の外寸より小さい内寸の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が吐出部材の上端部の外寸より小さく、筒状ノズル本体下端部外周面の外寸より大きい内寸の立上り面を有するように構成すると共に、筒状ノズル本体下端部外周面に、吐出部材上端部内周面の内方突出部が係合しうる外周溝を形成することにより、上記課題を解決することができる充填角ノズルとしうることを見い出し、また、かかる着想は充填丸ノズルにも応用しうることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された少なくとも下端部が角筒状である筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる角筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短角筒状押さえ部材とを有する充填角ノズルであって、
前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、
前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外寸より小さい内寸の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外寸より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外寸より大きい内寸の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されていることを特徴とする充填角ノズルや、(2)短角筒状押さえ部材が、四隅にのみ押さえ面を有し、各隅間の辺の部分には有さないことを特徴とする上記(1)記載の充填角ノズルや、(3)押さえ面が、その内寸を下方に向けて徐々に拡大する案内部を有することを特徴とする上記(1)又は(2)記載の充填角ノズルに関する。
また本発明は、(4)外周溝が、角筒状ノズル本体下端部に形成されたフランジ外周面に設けられていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか記載の充填角ノズルや、(5)筒状ノズル本体が、筒状上部材及び筒状下部材を備えており、下部材が、その軸方向長さが吐出部材の軸方向長さより長い角筒状部材であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか記載の充填角ノズルや、(6)下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる丸筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短丸筒状押さえ部材とを有する充填丸ノズルであって、
前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、
前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外径より小さい内径の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外径より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外径より大きい内径の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されていることを特徴とする充填丸ノズルや、
(7)押さえ面が、その内径を下方に向けて徐々に拡大する案内部を有することを特徴とする上記(6)記載の充填角ノズルや、(8)外周溝が、丸筒状ノズル本体下端部に形成されたフランジ外周面に設けられていることを特徴とする上記(6)又は(7)記載の充填角ノズルに関する。
本発明によると、筒状ノズル本体下部の雄ねじ部や、雄ねじ部に螺合するナット部材が不要となり、簡単な構造で吐出部材の装着部から吐出部材内への外気の浸入を防止でき、閉鎖状態の筒状弾性材性の吐出部材から充填液が垂れ落ちたり、容器への充填量がばらつくことがなく、また、高速充填時の充填液の液圧によって吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちる心配のない、高速充填機に対応することができる、組立が簡単な充填ノズル、特に充填角ノズルを提供することができる。
本発明の充填角ノズルとしては、下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる角筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短角筒状押さえ部材とを有する充填角ノズルであって、前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外寸より小さい内寸の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外寸より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外寸より大きい内寸の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されているものであれば特に制限されず、かかる構成を採用することにより、筒状ノズル本体下部の雄ねじ部や、雄ねじ部に螺合するナット部材が不要となり、吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちことがなく、吐出部材及び筒状ノズル本体の下部を方形の断面形状とすることで、吐出部材から吐出する充填液のまとまりが良くなり、充填時の容器内の泡立ちを減少することができ、特に前記吐出部材の上端部の外寸より(僅かに)小さい内寸の押さえ面としたことにより、簡単な構造で吐出部材の装着部から吐出部材内への外気の浸入を確実に防止することができ、押さえ部材として、押さえ面の上方で内方に突出する立上り面を設けたことにより、押さえ部材を所定位置に確実に固定できる。なお、筒状ノズル本体を、筒状上部材及び筒状下部材から構成し、下部材をその軸方向長さが吐出部材の軸方向長さより長い角筒状部材とすると、吐出部材から吐出する充填液のまとまりがよりいっそう良好となる。この場合、筒状ノズル本体の下部材上端部を、上部材下端部と水密に接続するため、円形とすることもできる。
上記短角筒状押さえ部材の押さえ面の内寸を下方に向けて徐々に拡大する案内部(案内面)を形成しておくと、押さえ部材の装着が容易になることから好ましい。また、筒状ノズル本体の下端部外周面に外周溝が形成されているものが、下端部外周面に外方突出部が形成されているものよりも、短角筒状押さえ部材の装着安定性の点で好ましい。これら外周溝や外方突出部は、筒状ノズル本体の下端部にフランジを形成し、該フランジの外周面に設けることもできる。かかる短角筒状押さえ部材は、ステンレス又は硬質プラスチック製とすることができ、押さえ面を有する下方部材と立上り面を備える上方部材を別部材として作製し、これらを溶接(接着)してもよいし、最初から一体成形としてもよい。
また、短角筒状押さえ部材が、四隅にのみ押さえ面を有し、各隅間の辺の部分には有さない押さえ部材として構成すると、各隅間の辺の部分の押さえ面が切り欠き(押さえ部材の4つの外側面の中央部が凹部)を有することにより、例えば、図6に示される容器(癖折りされ、内方に向かって凸状となっている充填時の容器)に対して、押さえ部材が押さえ面の厚みの分だけ干渉することなく、できるだけ大きな角寸の充填ノズルを使用することができ、定量充填機の高能力化が可能となる。
次に、本発明の充填丸ノズルとしては、下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる丸筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短丸筒状押さえ部材とを有する充填丸ノズルであって、前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外径より小さい内径の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外径より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外径より大きい内径の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されているものであれば特に制限されず、かかる構成を採用することにより、筒状ノズル本体下部の雄ねじ部や、雄ねじ部に螺合するナット部材が不要となり、吐出部材が筒状ノズル本体から抜け落ちことがなく、特に前記吐出部材の上端部の外径より(僅かに)小さい内径の押さえ面としたことにより、簡単な構造で吐出部材の装着部から吐出部材内への外気の浸入を確実に防止することができ、押さえ部材として、押さえ面の上方で内方に突出する立上り面を設けたことにより、押さえ部材を所定位置に確実に固定できる。
上記短丸筒状押さえ部材の押さえ面の内径を下方に向けて徐々に拡径する案内部(案内面)を形成しておくと、押さえ部材の装着が容易になることから好ましい。また、筒状ノズル本体の下端部外周面に外周溝が形成されているものが、下端部外周面に外方突出部が形成されているものよりも、短丸筒状押さえ部材の装着安定性の点で好ましい。これら外周溝や外方突出部は、筒状ノズル本体の下端部にフランジを形成し、該フランジの外周面に設けることもできる。かかる短丸筒状押さえ部材は、ステンレス又は硬質プラスチック製とすることができ、押さえ面と立上り面を別部材として作製し、これらを溶接(接着)してもよいし、最初から一体成形としてもよい。
上記角筒状弾性材性吐出部材や丸筒状弾性材性吐出部材としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、特開平2−233302号公報、特開平2−282001号公報、特開昭62−250954号公報記載の角筒状弾性材性吐出部材や丸筒状弾性材性吐出部材を用いることができる。
本発明の充填角ノズルや充填丸ノズルを採用した定量充填装置は、液体や固形物含有液体等の高速充填に特に有利に用いることができるが、特にゼリーや果実塊(片)を含む液体の充填に適している。弾性材性吐出部材を用いずに、筒状ノズル本体下端部に複数枚のメッシュ(ストレナー)を用いた充填ノズルでは、ゼリーや果実塊(片)がメッシュ(ストレナー)に引っかかったり、挟まったりして、液だれを生じることがあるが、弾性材性吐出部材を用いることにより、ゼリーや果実塊(片)が引っかかったり、挟まったりすることがなく、精度よく定量充填をすることができる。なお、弾性材性吐出部材を用いた本発明の充填角ノズルや充填丸ノズルを用いて、ゼリーや果実塊(片)を含む液体を定量充填する場合、筒状ノズル本体の下部材上端部にすり鉢状多孔板を設けておくことにより、ゼリー等の形状・大きさをすり鉢状多孔板に設けられた孔の形状や大きさに、調整することができる。
以下、図面により本発明の充填角ノズルをより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
図1には、本発明の充填角ノズル(垂直縦断面図)1が示されている。充填角ノズル1は、筒状ノズル本体2および角筒状弾性材性吐出部材3を備えている。筒状ノズル本体は、円筒状上部材4および角筒状下部材5を備えている。上部材4の下端と下部材5の上端円形部21は、袋ナット31によって着脱自在に連結されている。
上部材4の周壁高さの中程には入口32が設けられている。上部材4の上端には筒状ヨーク41を介して下逆止弁作動用流体圧シリンダ42が下向きに取付けられている。流体圧シリンダ42はピストンロッド43を備えている。ピストンロッド43の下方には進出時のピストンロッド43が当接しうるように垂直ロッド44が設けられている。垂直ロッド44は、垂直ロッド44を上向きに付勢している圧縮コイルバネ45に挿通されている。また、垂直ロッド44の下部は、筒状ヨーク41下方に設けられた蓋部材46を介して上部材4内に入り込んでいる。上部材4の上端開口縁部と垂直ロッド44の間は筒状蛇腹部材47でシールされている。圧縮コイルバネ45を上部材4内ではなく、蓋部材46の上方に配置することにより、コイルバネ45を接液部外に設けることができ、充填角ノズル1の洗浄性向上や、圧縮コイルバネ45の一部が破損した場合の製品への異物混入の可能性が排除されている。
下部材5の上端円形部21にはすり鉢状多孔板22(図7参照)が設けられ、下部材5の下端開口には角筒状弾性材性吐出部材3が係合されている。下部材5の上方には逆止弁30が備えられている。逆止弁30は、垂直筒状ステムガイド33付下向きシートリング34と、シートリング34に下側から密接させられる弁体35と、弁体35より上向きにのびてステムガイド33に通されている垂直棒状ステム36より構成されている。ステム36の上端部は、垂直ロッド44の下端部と連結されている。
上部材4の入口32には、充填液を所定量計量するとともに、計量された充填液を上部材4に送り込む定量シリンダ(図示しない)に連通する接続管38が設けられている。定量シリンダ(図示しない)から、接続管38を通って上部材4内に所定量の充填液が送り込まれると、その液圧により、弁体35が押し下げられて逆止弁を押し開き、下部材5へ充填液が送り込まれて、その液圧によって吐出部材3が開放されるように構成されている。また、定量シリンダ(図示しない)から下部材5への充填液の送り込みが停止しているときは、下部材5内の充填液の重力に抗して、吐出部材3はその弾性力により閉鎖状態に保持されるように構成されている。
図2には、充填角ノズル1の先端部(分解斜視図)が示されている。筒状ノズル本体2の下部材5下端部に形成されたフランジ24の外周面には、吐出部材3の上端部内周面に形成された内方突出部51が係合することができる外周溝25が形成されている。短角筒状の押さえ部材6は、吐出部材3が下部材5に装着されたとき、吐出部材3の上端部の外寸以下の内寸の押さえ面7と、該押さえ面7の上方で内方に突出し、吐出部材3の上端部の外寸より小さく、下部材5の下端部外周面の外寸より大きい内寸の立上り面8を有している。そして、押さえ部材6の装着が容易になるように、押さえ面7の下方には、その内寸を下方に向けて徐々に拡大する案内部9が形成されている。
また、シリコンゴムで作製されている角筒状弾性材性吐出部材3には、図2に示されるように(吐出部材3の弾性力により閉鎖状態に保持されているときであって、吐出部材3の一隅が中心にくるように図示)、吐出部材3の外周側面を形成する4つの平板状部52と、平板状部52の下縁部に形成された逆V字状折目線55と、平板状部52から逆V字状折目線55を介して内方に折込まれている内方折込部56が設けられている。平板状部52の上端には内方突出部51が設けられ、これが下部材5下端部の外周溝25に係合する。また、内方折込部56の下縁部に沿って横折目線53が形成されるとともに、逆V字状折目線55の頂点と横折目線53の中間とを結ぶ縦折目線54が形成されている。4つの内方折込部56の下縁部の長さの中央部が吐出部材3の軸線中心で集合されるとともに、隣り合う内方折込部56の下縁部のそれぞれの長さの半分ずつが内面同士重ね合わされるように吐出部材3が折畳まれることにより、吐出部材3の下端部に、4方向に拡がる放射状切れ目57が形成されている。定量シリンダ(図示しない)から充填角ノズル1に充填液が強制的に送られてくると、充填液の液圧によって内方折込部56が外方に開かれて放射状切れ目57が開放され、充填角ノズル1から充填液が排出される。充填液の送り込みが停止されると、第2図に示すように、吐出部材3の弾性により切れ目57が閉鎖され、切れ目57から充填液が漏れることなく、次に充填液が送り込まれるまで充填角ノズル1内に充填液が留められる。
図3には、下部材5、吐出部材3及び押さえ部材6の組立状態(断面図)が示されている。まず、押さえ部材6を、吐出部材3が下部材5に装着されていない状態(図3a)で、下部材5にその下端側から嵌入する。下部材5に押さえ部材6を嵌入した状態(図3b)で、下部材5の下端部に吐出部材3の上端を被せて、下部材5下端部のフランジ24の外周面に形成された外周溝25に、吐出部材3上端部内周面に形成された内方突出部51を係合させる。この係合させた状態(図3c)で、押さえ部材6を下方に移動させ、下部材5の下端部への吐出部材3の上端の装着を終了する(図3d)。
図4には、下部材5、吐出部材3及び押さえ部材6の組立状態(断面図)、特に吐出部材3が係合した下部材5の下端部への押さえ部材6の装着状態(図3d)が拡大して示されている。押さえ部材6を下方に移動させると(図4a)、押さえ部材6の内面10が下部材5下端部に形成されたフランジ24の外周面上を摺動し、押さえ面7の下方に形成されている案内部9が吐出部材3の上端の外角58にガイドされる(図4b)。案内部9が吐出部材3の上端の外角58にガイドされながら、なおも押さえ部材6を下方に移動させると、押さえ面7が下部材5との間で吐出部材3の係合部を均一に圧接した時点で、押さえ面7の上方で内方に突出した立上り面8が吐出部材3の上端面に当接して押さえ部材6を所定位置に確実に固定する。
図5には、押さえ部材6の他の態様(変形例の斜視図)が示されている。この変形例においては、押さえ部材6の四隅にのみ押さえ面7が形成され、各隅間の辺の部分には押さえ面7が形成されていない。このように、各隅間の辺の部分の押さえ面7を切り欠くことにより、図6に示される容器10(癖折りされ、頂壁12が内方に向かって凸状11となっている充填時の容器)に対して、押さえ部材6が押さえ面7の厚みの分だけ干渉することなく、できるだけ大きな角寸の充填ノズルを使用することができ、定量充填機の高能力化がより一層可能となる。
本発明の充填角ノズルを備えた定量充填装置の垂直縦断面図である。 本発明の充填角ノズル先端部の分解斜視図である。 本発明の充填角ノズルの組立状態を示す断面図である。 本発明の充填角ノズルの組立状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の充填角ノズルにおける押さえ部材の変形例を示す斜視図である。 角筒状容器の一例を示す斜視図である。 すり鉢状多孔板の斜視図である。
符号の説明
1 充填角ノズル
2 筒状ノズル本体
3 吐出部材
4 上部材
5 下部材
6 押さえ部材
7 押さえ面
8 立上り面
9 押さえ面の案内部
10 内面
21 上端円形部
22 すり鉢状多孔板
24 フランジ
25 外周溝
30 逆止弁
31 袋ナット
32 入口
33 ステムガイド
34 シートリング
35 弁体
36 ステム
38 接続管
41 ヨーク
42 流体圧シリンダ
43 ピストンロッド
44 垂直ロッド
45 コイルバネ
46 蓋部材
47 蛇腹部材
51 内方突出部
52 平板状部
53 横折目線
54 縦折目線
55 逆V字状折目線
56 内方折込部
57 放射状切れ目
58 外角

Claims (8)

  1. 下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された少なくとも下端部が角筒状である筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる角筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短角筒状押さえ部材とを有する充填角ノズルであって、
    前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、
    前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外寸より小さい内寸の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外寸より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外寸より大きい内寸の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されていることを特徴とする充填角ノズル。
  2. 短角筒状押さえ部材が、四隅にのみ押さえ面を有し、各隅間の辺の部分には有さないことを特徴とする請求項1記載の充填角ノズル。
  3. 押さえ面が、その内寸を下方に向けて徐々に拡大する案内部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の充填角ノズル。
  4. 外周溝が、角筒状ノズル本体下端部に形成されたフランジ外周面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の充填角ノズル。
  5. 筒状ノズル本体が、筒状上部材及び筒状下部材を備えており、下部材が、その軸方向長さが吐出部材の軸方向長さより長い角筒状部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の充填角ノズル。
  6. 下端部外周面に外周溝又は外方突出部が形成された筒状ノズル本体と、上端部内周面に内方突出部が形成され、この内方突出部を前記外周溝又は外方突出部に係合させて前記筒状ノズル本体の下端部に装着することができる丸筒状弾性材性吐出部材と、前記筒状ノズル本体の下端に前記吐出部材の上端を介して装着することができる短丸筒状押さえ部材とを有する充填丸ノズルであって、
    前記吐出部材が、前記筒状ノズル本体への充填液の送り込みが停止しているときは筒状ノズル本体内の充填液の重力に抗して前記吐出部材の弾性力により閉鎖状態に保持されるが、前記筒状ノズル本体へ充填液が送り込まれてきたときはその液圧によって開放されるように構成されており、
    前記押さえ部材が、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されたとき、前記吐出部材の上端部の外径より小さい内径の押さえ面と、該押さえ面の上方で内方に突出し、その内縁が前記吐出部材の上端部の外径より小さく、前記筒状ノズル本体下端部外周面の外径より大きい内径の立上り面を有し、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体に装着されていない状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体にその下端部から嵌入可能であると共に、前記吐出部材が前記筒状ノズル本体の下端部に装着された状態では前記押さえ部材を前記筒状ノズル本体から抜き出すことができないように構成されていることを特徴とする充填丸ノズル。
  7. 押さえ面が、その内径を下方に向けて徐々に拡大する案内部を有することを特徴とする請求項6記載の充填角ノズル。
  8. 外周溝が、丸筒状ノズル本体下端部に形成されたフランジ外周面に設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の充填角ノズル。
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