JP4707372B2 - 二足歩行ロボットとその歩行制御方法 - Google Patents
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Description
車輪を回したり脚構造を変えるためのモータの数は、脚関節の脚交叉用モータ1個、両脚の伸縮用モータ2個、両脚先の車輪回転用モータ2個の計5個である。それぞれのモータは角度センサとしてロータリエンコーダを内蔵している。また、両脚には傾斜角速度センサとしてレートジャイロが取り付けられている。
非特許文献2、3の「二足歩行ロボット」は、このコンパス型ロボットの受動歩行メカニズムを規範として、進行方向に仮想重力場を想定し、その各質点への影響を関節トルクに等価変換することで、平地動歩行を実現するものである。さらにこれを発展させたエネルギー拘束制御や膝関節モデルへの拡張等が開示されている。
ZMPは、足部の厚さと質量が無視できるとすると、足首トルクをu1、床反力の鉛直方向成分をRとすればZMP=−u1/Rで計算される。
床反力Rは、定常歩行時にはそれほど変動が激しくないので、ZMPの変動は足首トルクu1が大きく影響する。この結果、Tilt限界を越えないようなZMPを達成するために、足首トルクu1に厳しい制約が発生する。
足首トルクはロボットの重心移動速度に最も大きく影響が現われる関節トルクである。従って、足首トルクの制約は、歩行速度の上昇の妨げとなる。
前記制御装置により、支持脚を伸びた状態で保持し、遊脚を支持脚よりも短く伸縮させて、パラメータ励振により力学的エネルギーを回復させる、ことを特徴とする二足歩行ロボットが提供される。
支持脚を伸びた状態で保持し、遊脚を支持脚よりも短く伸縮させて、パラメータ励振により力学的エネルギーを回復させる、ことを特徴とする二足歩行ロボットの歩行制御方法が提供される。
従って、ZMP(=−u1/R)は、実質的に0となり、ZMPを足裏内に納まるように制御することなく、足底が床面に接地している状態を保持することができる。これにより、ZMPの拘束条件に支配されることなく、歩容生成を確実に実現することができる。
また、歩容生成において足首関節の駆動が解放されるという点は、足首関節の他の目的での利用可能性を示唆するものであり、更に多様な制御の実現も期待される。
さらに足裏の形状(例えば、歩行方向に凸曲面状、例えば円弧の足裏)や弾性要素(伸縮アクチュエータと並列に伸縮に抗する弾性体)を利用することで、高い機動性と省エネルギー化を達成することができることが後述する実施例で確認された。
またさらに、脚の伸縮により障害物回避や不整地への適応性が高まることも、後述する実施例で確認された。
「歩容」とは、「歩き方」または「歩行パターン」を意味する。
「動的歩容生成」とは、「動歩行の定常歩行パターンを生成する」ことを意味する。
「パラメータ励振」は、ブランコの立ち漕ぎなどに見られる物理現象であり、外部からエネルギーを注入しなくとも、内的な重心移動により発生する励起現象のことを意味する。システムの物理パラメータが変動することで発生することからパラメータ励振と呼ばれる。
「パラメトリック励起」とは、パラメータ励振を引き起こす励起を意味する。
「歩行周期」とは、支持脚交換の衝突から、次の衝突までに要する時間である。
「整定時間」とは、その衝突の瞬間から、遊脚伸縮部が再びb[m]に伸び切る(厳密に再びb[m]となる)までの時間である。
非特許文献2、3における動的歩容生成問題は、数理的には位相空間におけるリミットサイクルの生成問題として捉えられる。リミットサイクル型歩容では、受動歩行に代表されるように、インパクト現象による瞬間的な支持脚交換(両脚支持期が存在しない)が一つの大きな特徴となっている。
歩行サイクルおよびその生成法は無数に存在するが、すべてに共通する必要条件は、支持脚交換時の遊脚と床面との衝突で失われる力学的エネルギーの回復である。このことから、自然で効率の良い歩容の生成は、「片脚支持期に如何にして効率的な力学的エネルギーの回復を達成するか」、という問題に帰着される。
本発明の発明者らはこれまでに、主にコンパス型モデルを用いて、受動歩行現象の発生メカニズムについて研究してきた。そして、動的歩容生成の本質的問題として、上記に述べた結論を得た。
(1)コンパス型モデルでは、歩容生成において足首トルクを0にすることができない。つまり、腰トルクのみでは歩容生成のための適切なエネルギー回復を達成できない。
(2)これまでに劣駆動(腰トルクのみ)で平地歩行を実現させている研究例では、必ず膝関節を有するモデルを扱っている。
以上の客観的事実から、発明者らは膝関節の有無が歩容生成において重大な差異を生じるのではないか、と考察していた。
一方、脚の伸縮により平地における動的歩容生成が可能であることを、実験機を用いて発見的に示した例があり、これも劣駆動での平地歩行に成功した一例であるが、その力学的メカニズムについては現在でも不明なままである。
このうち膝関節による効果(ただし腰トルク利用)は、自励振動(Selfexcited oscillation)により説明できる。一方、伸縮脚による効果は、パラメータ励振(Parametric excitation)により説明することができる。これは、ブランコやクレーンなどに見られる身近な現象であり、制御工学の分野においても、可変長振子系の振動問題として知られている。
図1は、本発明による二足歩行ロボットの第1実施例の構成図である。
この図に示すように、本発明の二足歩行ロボット10は、1対の細長い脚12、腰部14、伸縮アクチュエータ16、及び制御装置20を備え、脚12の一方を支持脚12a、他方を遊脚12bとして、交互に片脚で支持しながら歩行する二足歩行ロボットである。
腰部14は、1対の脚12を歩行方向に交互に揺動可能に連結する。なお、この連結部はこの例では抵抗がなく、損失なしに自由に揺動できるようになっている。
伸縮アクチュエータ16は、各脚12の重心より上部を伸縮させる直動アクチュエータである。この直動アクチュエータは、数値制御可能な電動シリンダ、又は液圧又は空圧のシリンダであるのが好ましい。
(1)支持脚12aは床面1と常に1点で接触し滑べらない。
(2)支持脚12aの脚長は変化しない。つまり、図でa1=a、b1=b[m]で固定する(a、bは定数値である)。また、L=a+b[m]とする。
(3)遊脚12bは図でb2部分が直動型アクチュエータ16により伸縮可能である。これ以外の部所に駆動源は持たない。
(4)遊脚12bと床面1との衝突は完全非弾性衝突とする。
(5)脚12の慣性モーメントIは直動関節(腰部14)以下の部分だけに依存するものであり、伸縮により値が変化しない。
一般化座標は、数1の式(2)で示す、脚の鉛直方向からの相対角度および遊脚の伸縮部の長さの計3つをとった。
本モデルでは、各関節において回転トルクは発生できず、脚に直動型アクチュエータのみが搭載されていると仮定しているので、u[N]は伸縮力であり、S:=[001]Tである。
遊脚の伸縮部b2の目標軌道追従制御を考える。出力として、数2の式(3)をとると、その2階微分は数2の式(4)となる。これに対して、制御入力uを数2の式(5)(6)のように設定する。
(1)安定歩容生成のためには、力学的エネルギーの回復をサイクル前半(Xg<0の範囲)である程度行う必要がある。
(2)遊脚12bの接地時には、遊脚の長さが完全に元に戻る(支持脚12aの長さと同じになる)。
(3)サイクル初期に脚長を縮小させても、パラメータ励振の効果は得られにくい。
以上の事項とスムーズな脚伸縮運動の実現(連続微分可能性)を考えて、この例では数3の式(7)の時間軌道を設定した。
数値解析を通して、歩容の特徴と制御パラメータに伴う挙動の変化について考察する。ロボットの物理パラメータは、m=5.0[kg]、I=0.1[kg・m2]、L=1.0、R=0.5[m]とした。
図2にシミュレーション結果を示す。PDゲインはkd=60.0、kp=900.0と設定した。(a)角度、(b)b2、(c)力学的エネルギーの各時間変化である。ZMPはRθ1[m]で計算できるので省略する。
図2(b)より、目標軌道追従制御はほぼ完全に達成されており、b2は衝突前に元の値bに戻されていることが確認できるが、図2(c)より力学的エネルギーは、より高いレベルに収束している(つまり増幅されている)ことが分かる。
α[rad]は数4の式(8)で示すインパクト時の股関節角度の半角である。ただし、“−”、“+”はそれぞれインパクト直前、直後を表す。これを用いて、歩行速度v[m/s]を数4の式(9)で定める。また、回復エネルギーE[J]を数4の式(10)で定める(ただし1周期歩行の場合のみ)。
a=0.50、0.60、0.70[m]の各場合について、安定歩容が生成可能な全領域に渡ってTsetを変動させた。
図4(b)(d)より、歩幅と回復エネルギー値はTsetに対して単調増加の傾向にあることが分かる。図4(c)よりa=0.50以外の場合では、歩行速度に最大値が存在していることから、エネルギー効率に関して最適なTsetが存在することも考えられる。また、腰質量の有無など、歩行モデルに差はあるものの、仮想受動歩行などの回転駆動系による結果と比較すると、かなり高い機動性を実現していることにも注目したい。
a=0.50[m]、Tset=0.55[s]の場合について、式(7)におけるAの変動に伴う歩容の変化を観察した。図5に結果を示す。(a)に示したように、この場合も歩行周期に関してT>Tsetが成立する範囲において「歩容生成可能」と判断した。A=0.107[m]付近から分岐が起こり、2周期歩容となった。このとき、α、Tが2周期となるため(それぞれαi、Ti(i=1、2)とする)、歩行速度viも数5の式(11)で再定義した。
また、例えば式(7)に示したように、交互に片脚で支持する歩行周期Tに対し、歩行周期Tよりも短い目標整定時間Tsetを設定し、歩行周期Tの初めから目標整定時間Tsetまで遊脚12bを支持脚12aよりも短く伸縮させ、目標整定時間Tset以降は支持脚12aと同一の伸びた状態で保持し、これにより歩行周期Tの初めより力学的エネルギーを増幅する。
脚の伸縮機能の実現には、様々な機構が考えられるため、エネルギー効率に関しては回転駆動系との比較を容易に行えない。力学系としての挙動は等価であっても、どのような機構を採用するかにより効率も大きく変わるものと考えられる。
本発明で示したロボットのエネルギーパターンは、仮想受動歩行などの回転駆動系のそれに比べ、人間に非常に近いものとなっている点も注目される。
発明者らは、擬似受動歩行の歩容生成メカニズムを力学的エネルギーの観点から再考し、その根底にパラメータ励振現象が在ることを見出した。実施例1ではその基本的な脚伸縮制御則の提案と力学系としての挙動に関する基礎的考察を行い、制御パラメータの変動に伴う分岐現象の発生などについて報告した。
従来の回転駆動モデルでは、与えられた目標エネルギー条件への完全モデルマッチングを行うことで歩容を生成していたのに対し(例えば、非特許文献3)、本発明で提案する方法はロボット自らが脚を構造変化(上下動)させることでエネルギーを増幅し歩行を創発するという点で本質的に異なる。また機能的な面でも、遊脚の地面との衝突回避が同時に達成され合理的である。更にこの方法では回転駆動力、特に足首トルクを主として要求しないため、ZMP(Zero Moment Point)の問題を大幅に緩和することができる。
2・1 パラメータ励振現象
パラメータ励振(Parametric Excitation)は、ブランコやクレーンなどにおいて見られる身近な物理現象であり、制御の分野においても可変長振子系問題として広く研究されてきた。本発明ではそのエネルギー増幅メカニズムの動的歩容生成への応用を考える。
力学的エネルギーの増幅が最大となる最適制御を図6に示す。Aからスタートし、Bでθ=0となった瞬間にl0からl1へ、Dでdθ/dt=0となった瞬間にl1からl0へと瞬間的に振子長を変えることで、振幅とエネルギーの増加量が共に最大となる。
実施例1の図1に示した伸縮脚ロボットの運動方程式は、実施例1の式(1)で与えられる。支持脚は伸縮部を機械的にロックすることで、常にa1=a=0.50、b1=b=0.50[m]が成り立っていると仮定する。
2・3 動的歩容生成
出力として実施例1の式(3)をとり、その目標軌道b2dへの追従制御を考える。b2の2階微分は式(4)となるので、これに対して制御入力uを式(5)(6)のように設定すれば良い。
目標軌道b2dについては、脚のスムーズな伸縮動作を考慮して、速度までが連続微分可能となるように式(7)の関数を設定した。
実施例1の図3に示したスティック線図(右が進行方向)から推察されるように、遊脚の伸縮運動のピークはθ2<0の領域にシフトしていることが分かる。
発明者らがこれまでに扱ってきた回転駆動系では、エネルギーの単調な回復を実現できるため、余分なエネルギー注入が無く効率的であった。これに対しパラメータ励振の場合は、脚の上下動を行うため、一旦増幅した位置エネルギーを再び失う結果となり、回転駆動系に比べて非効率となる。この問題を克服するために、脚部に弾性要素を搭載したモデルを新たに創案し、エネルギー効率について解析、検討した。
図7は、本発明による二足歩行ロボットの第2実施例の構成図である。この例は、第1実施例の脚部に弾性体18を備えたものである。すなわち、各脚12の重心より上部に、伸縮アクチュエータ16と並列に伸縮に抗する弾性体18を備える。
弾性体18は、例えば直動バネであり、その弾性係数をk[N/m]、自然長をb0[m]とする。その他の構成は、第1実施例と同様である。
歩行速度v[m/s]と平均パワーp[m/J]を数7の式(14)(15)で定める。ただし、Xg[m]はロボットの重心の水平位置である。
図8(a)(b)いずれも、バネの無い状態では0.071[m/J]であるが、バネを利用することで最大0.330[m/J]まで効率が上昇している。この比から、約5倍の効率の向上と判断できる。
式(16)において弾性力項以外の部分をu0とすると、uは数9の式(17)のように書き直すことができる。
ここで、弾性力項について数10の式(19)の積分値が得られる。
この結果、式(18)は式(20)となり、kの値に依らずにk=0における効率に等しくなることが分かる。この事実は、弾性要素の機械インピーダンスの設計指標として重要である。
4・1 ハイブリッド駆動制御
脚の伸縮力に股関節の回転トルクuHを併用することで、歩行性能の向上が期待できる。この場合のロボットの運動方程式は、数11の式(21)で与えられる。
さらに、1対の脚12を歩行方向に交互に揺動駆動する股関節アクチュエータ21を備えるのが好ましい。
図10はηの変動に伴う歩行周期T[s](A)と回復エネルギーE[J](B)の変化を示したものである。股関節トルクの効果で、エネルギーの回復が促されると同時に、伸縮動作完了後の時間(t=TsetからTまで)にも余裕が生じていることが分かる。この制御は、Aが小さいときなど、脚伸縮だけでエネルギー回復が十分に達成できない場合に特に有効である。A=0.10の場合は、η=0.12あたりから周期倍分岐が起こった。ηの値が大きくなると、一般にこのような傾向が見られた。
次にハイブリッド駆動制御の効果を利用して、上り階段への適応を考える。一般に受動歩行的な歩容生成アプローチでは、外乱に対するリミットサイクルのロバスト性が十分ではない。特にインパクト時の姿勢は次のサイクルに多大な影響を及ぼすため、平地以外への適応についてはこれまで殆ど議論されてこなかった。
足底円弧半径の調節により、歩行の高速度化が可能であることが知られている。図12は各Aに対して、Rを0.40[m]から0.70[m]まで変化させたときの歩行周期(A)と歩行速度(B)の変化をプロットしたものである。各Aにおいて、歩行速度が最大となるRが存在していることが分かる。一般に、Rの値が小さくなると周期倍分岐が起こり、歩容生成が困難になる傾向が見られた。また、大きくなるとTset<Tの関係が成り立たなくなり、歩容生成不可となった。
本発明ではパラメータ励振現象に基づく動的歩容生成に関して、伸縮部への弾性要素の導入に伴う高エネルギー効率化について考察し、数値解析を通してその特性を明らかにした。更に、幾つかの機能の拡張についても検討した。本発明で提案した制御方法およびメカニズムは、障害物回避や段差昇降の高効率かつダイナミックな実現を可能にするものと思われ、更なる発展が期待される。
「点から点への移動」という脚移動機械本来の目的と、「力学的エネルギーの増幅」という物理学的目的とを同時に達成することが可能な、大変合理的な歩行制御方法である。脚の上げ下ろしの様子は図3に示したスティック線図から良く分かる。
また、図7のように、直動アクチュエータと並列に弾性要素(直動バネ)を配置することで、伸縮アクチュエータの負担を軽減するパワーアシスト効果が得られ、エネルギー効率を約5倍まで向上させることができる。
さらにこのモデルでは、従来の二足ロボットとは異なり、足首関節に駆動力を必要としないため、ZMPの拘束から解放されるだけでなく、足部や足底の形状を自由に設計することができる。特に足裏を凸曲面状(例えば円弧)にすることで、従来と比較して大幅な歩行速度の向上が実現できる。
またこの方式では、一切の回転駆動力を必要としないため、足部の付加または利用において発生するZMPの制約問題を克服することができる。
さらには、脚の伸縮による障害物回避や不整地への適応など、機能的な面においても、従来開発されてきたロボットに比べシンプルな機構での実現を可能にしている。
工学的観点から、機構と機能の両面において、従来よりも優れた制御方法である。
10 二足歩行ロボット、
12 脚、12a 支持脚、12b 遊脚、
13 足部、13a 足裏、
14 腰部、16 伸縮アクチュエータ(直動アクチュエータ)、
18 弾性体(直動バネ)、20 制御装置、
21 股関節アクチュエータ
Claims (6)
- 歩行面と接触する足部を下端に有する1対の脚と、該1対の脚を歩行方向に交互に揺動可能に連結する腰部と、各脚を伸縮させる伸縮アクチュエータと、該伸縮アクチュエータを制御する制御装置とを備え、脚の一方を支持脚、他方を遊脚として、交互に片脚で支持しながら歩行する二足歩行ロボットであって、
前記制御装置により、支持脚を伸びた状態で保持し、遊脚が鉛直方向を向く第1時点では遊脚の収縮動作が進行中となるようにし、第1時点の後、遊脚の揺動速度がゼロになる第2時点では遊脚の伸長動作が進行中となるようにして、パラメータ励振により力学的エネルギーを回復させる、ことを特徴とする二足歩行ロボット。 - 前記制御装置により、前記第2時点から遊脚が接地する第3時点までに、遊脚の長さを支持脚の長さまで伸ばす、ことを特徴とする請求項1に記載の二足歩行ロボット。
- 前記伸縮アクチュエータの動力のみにより歩行する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の二足歩行ロボット。
- 前記各脚の重心より上部に、前記伸縮アクチュエータと並列に伸縮に抗する弾性体を備える、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の二足歩行ロボット。
- 前記足部は、歩行方向に凸曲面状の足裏を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の二足歩行ロボット。
- 歩行面と接触する足部を下端に有する1対の脚と、該1対の脚を歩行方向に交互に揺動可能に連結する腰部と、各脚を伸縮させる伸縮アクチュエータと、該伸縮アクチュエータを制御する制御装置とを備え、脚の一方を支持脚、他方を遊脚として、交互に片脚で支持しながら歩行する二足歩行ロボットの歩行制御方法であって、
支持脚を伸びた状態で保持し、遊脚が鉛直方向を向く第1時点では遊脚の収縮動作が進行中となるようにし、第1時点の後、遊脚の揺動速度がゼロになる第2時点では遊脚の伸長動作が進行中となるようにして、パラメータ励振により力学的エネルギーを回復させる、ことを特徴とする二足歩行ロボットの歩行制御方法。
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