JP4705587B2 - カンナビノイドcb1受容体アゴニストとしての三環式1−[(3−インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体 - Google Patents

カンナビノイドcb1受容体アゴニストとしての三環式1−[(3−インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体 Download PDF

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本発明は、三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体、同誘導体を含む医薬組成物及び治療における、特に疼痛の治療における、これらの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体の使用に関する。
疼痛の治療は、現在利用可能な医薬品の副作用により制限されることが多い。重い疼痛を緩和するために、オピオイドが広く使用される。これらの薬剤は、安価で有効であるが、重篤で生命を脅かす可能性のある副作用(最も顕著なのは、呼吸障害及び筋肉硬直)がある。さらに、投与することができるオピオイドの用量は、吐き気、嘔吐、便秘、掻痒及び尿閉により制限され、その結果、患者は、これらの苦痛を伴う副作用に苦しむよりも次善の疼痛コントロールを受けることを選ぶことが多い。さらに、これらの副作用の結果、患者が入院延長を必要とすることが多い。オピオイドは、非常に依存性が高く、多くの地域で指定薬物となっている。したがって、等鎮痛薬用量で、現在使用される製品と比較して副作用プロファイルが改善された新しい鎮痛剤が求められている。
カンナビノイドアゴニストが鎮痛剤及び抗炎症剤としての可能性を有する証拠が蓄積されている。2つのタイプのカンナビノイド受容体が関係しており、カンナビノイドCB1受容体は、中枢神経系に主に分布しているが、末梢ニューロンによっても発現されており、その他の末梢組織においては少なく、カンナビノイドCB2受容体は、主に免疫細胞に分布する(Howlett,A.C.ら:International Union of Pharmacology.XXVII.Classification of Cannabinoid Receptors.Pharmacol.Rev.54,161−202,2002)。CB2受容体が、カンナビノイドの免疫及び抗炎症反応を緩和することに関与している一方で、カンナビノイド受容体アゴニスト、特にCB1受容体で作用するものは、疼痛の治療において有用であることが最近示唆されている(Iversen,L.及びChapman,V.Current Opinion in Pharmacology,2,50−55,2002及びその中の参考文献を参照のこと。)。WIN 55,212−2、(R)−(+)−[2,3−ジヒドロ−5−メチル−[(モルホリニル)メチル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾキサジニル]−(1−ナフタレニル)メタノンのメシラート塩は、鎮痛剤として、米国特許第4,939,138号(Sterling Drug Inc.)において開示された。この化合物は、アミノアルキルインドールのプロトタイプであり(Eissenstatら、J.Med.Chem.38,3094−3105,1995)、これは、急性疼痛、持続性炎症性疼痛及び神経因性疼痛の動物モデルにおいてモルヒネと同程度の効力で痛覚抑制を生み出すことができる、有力なカンナビノイドCB1受容体アゴニストである。
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構造的に密接に関係するピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジンカルボキサミド誘導体は、呼吸器疾患の治療に有用なカンナビノイド受容体モジュレーターとして、WO2001/58869(Bristol−Myers Squibb Comp.)において開示されている。同様の三環式3−カルボキサミド−インドール誘導体は、EP 0 393 766(Duphar Intern.Res.B.V.)において、5−HT受容体アンタゴニストとして開示されている。
既知のカンナビノイドアゴニストは、一般に、非常に脂溶性が高く、水中で不溶性である。したがって、治療薬としての使用のための特性が向上したカンナビノイドアゴニストが必要とされている。
この目的のために、本発明は、例えば、周術期の疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、癌性疼痛などの疼痛及び、多発性硬化症に伴う疼痛及び痙縮の治療において使用することができる、カンナビノイドCB1受容体のアゴニストとしての、一般式(I):
Figure 0004705587
(式中、
Xは、CH、O又はSであり;
Rは、H、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルキルオキシ及びハロゲンから独立に選択される1個から3個の置換基を表し;
は、(C5−8)シクロアルキルであり;
は、H又は(C1−4)アルキルであり;
、R’、R、R’、R、R’及びR’は、独立に、水素又は(C1−4)アルキル((C1−4)アルキルオキシ、OHもしくはハロゲンにより場合によっては置換される。)であり;
は、水素又は(C1−4)アルキル((C1−4)アルキルオキシ、OHもしくはハロゲンにより場合によっては置換される。)であるか;又は
は、Rと一緒に、O及びSから選択されるさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、4から7員の飽和複素環を形成し;
は、Rと一緒に、O及びSから選択されるさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、4から7員の飽和複素環を形成するか;又は、
は、H、(C1−4)アルキル又は(C3−5)シクロアルキルであり、該アルキル基は、(C1−4)アルキルオキシ、OHもしくはハロゲンで場合によっては置換される。)を有する、三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体又はそれらの医薬として許容される塩を提供する。
本発明の1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体の三環式コア構造は、2,3−ジヒドロ−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン(式中、Xは、CHである。);2,3−ジヒドロ−ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(式中、Xは、酸素である。)及び2,3−ジヒドロ−ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾチアジン(Xはイオウである。)である。
Xが酸素である本発明の化合物は、WO2001/58869(前出)において、呼吸器疾患を治療するためのカンナビノイド受容体モジュレーターとして一般に述べられている。これらのモジュレーターは、選択的に、その中で、CB2受容体モジュレーターとして識別される。WO2001/58869で開示されている2,3−ジヒドロ−ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン誘導体の特徴は、そのベンゾオキサジン環の3−位置に連結する(4−モルホリニル)メチル側鎖が存在することである。本発明の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体は、対応する位置に(C5−8)シクロアルキル側鎖を有する(化合物がCB1アゴニスト活性を有するようになる特徴である。)ことにより、WO2001/58869のものから区別される。
(C1−4)アルキルという用語は、式Iの定義において使用される場合、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルなどの、1個から4個の炭素原子を有する、分枝又は非分枝アルキル基を意味する。
(C1−4)アルキルオキシという用語において、(C1−4)アルキルは、上記で定義するような意味を有する。
(C5−8)シクロアルキルという用語は、5個から8個の炭素原子を有する飽和環状アルキル基を意味し、したがって、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルを表すことができる、。
ハロゲンという用語は、F、Cl、Br又はIを意味する。
式Iの定義において、Rは、Rと一緒に、4から7員の飽和複素環を形成することができるが、これは、それが結合する炭素原子とともにRと、それが結合する窒素原子とともにRとが、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン又は1H−アゼピン環などの4から7員の飽和環を成すことを意味する。このような環は、モルホリン、チオモルホリン、テトラヒドロチアゾール又はイソチアゾール環などの環を形成するために、さらなるO又はS−へテロ原子を含有し得る。
RがHであり、Rがシクロペンチル又はシクロヘキシルである、式Iの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体が好ましい。
特に好ましいのは、R、R、R、R’、R’、R、R’及びR’が、Hであり;R、R及びRが、独立にH又は(C1−4)アルキルであるか;又はRが、Rと一緒に、5もしくは6員の飽和複素環を形成し、Rが、H又は(C1−4)アルキルである、式Iの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体である。
XがOである場合、ベンゾオキサジン環の3−位置での立体化学が(R)である異性体がさらに好ましい。
本発明の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体は、一般に有機化学の技術分野において公知の方法により調製され得る。
式Iの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジンは、例えば、式IIの化合物(式中、R、R、R及びXは、既に定義した意味を有し、C(O)Yは、カルボン酸又はその活性化誘導体(カルボン酸エステル又はハロゲン化カルボン酸、好ましくは塩化又は臭化など)を表す。)と、式IIIの化合物(式中、R−Rは、既に定義した意味を有する。)との縮合から調製することができる。式IIIの化合物のRが水素を表す場合、それが結合する窒素原子は、縮合反応中に、一時的に保護しなければならないことがあり得る。合成中に一時的に保護されるものである官能基に対する適切な保護基は、例えばWuts,P.G.M.及びGreene,T.W.:Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,Wiley,New York,1999からなど、本技術分野で公知である。C(O)Yがカルボン酸(つまり、Yが水素である。)を表す場合、この縮合反応は、例えばカルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカップリング剤を用いて、ジメチルホルムアミド又はジクロロメタンなどの溶媒中で実行され得る。C(O)Yがハロゲン化カルボン酸(つまりYがハロゲンである。)を表す場合、式IIIのアミン誘導体との縮合は、例えばトリエチルアミンなどの塩基存在下で、ジクロロメタンなどの溶媒中において遂行され得る。C(O)Yがカルボン酸エステルを表す場合、式IIIのアミン誘導体との直接縮合は、高温で遂行され得る。
Figure 0004705587
式IIIの化合物は、市販のソースから得ることができ、当業者にとって公知の、文献の手段又は文献の手段の変法により調製することができる。例えば、M.E.Jung及びJ.C.Rohloff(J.Org.Chem.50,4909−4913,1985)により述べられているような、水素化アルミニウムリチウム又はボラン−テトラヒドロフラン鎖体などの還元剤を用いてジケトピペラジンを還元することにより、式IIIの化合物を調製することができる。ジケトピペラジンは、C.J.Dinsmore及びD.C.Bershore(Tetrahedron 58,3297−3312,2002)により述べられている様々な経路により調製することができる。
式IIの化合物は、当業者にとって公知の、文献の手段又は文献の手段の変法により調製することができる。例えば、C(O)Yがカルボン酸を表し、Rが(C1−4)アルキルである式IIの化合物は、n−ブチルリチウムなどの強塩基 少なくとも2当量を用いた処理とそれに続くハロゲン化(C1−4)アルキルなどのアルキル化剤を用いた処理による、C(O)Yがカルボン酸を表し、Rが水素である式IIの化合物のアルキル化により、調製することができる。
式IIの化合物は、アシル化剤を用いた、式IVの化合物のアシル化により調製することができる。例えば、Yがヒドロキシである式IIの化合物は、ジメチルホルムアミドなどの溶媒中でのトリフルオロ酢酸無水物を用いた処理とそれに続く高温での水酸化ナトリウム水溶液を用いた加水分解により、式IVの化合物から得ることができる。Yが塩化物である式IIの化合物は、1,1,2,2−テトラクロロエタンなどの溶媒中での塩化オキサリルを用いた式IVの化合物の反応と、それに続く高温での転位により調製することができる。式IVの化合物は、Fischer インドール合成(Chem.Rev.69,227−250,1969)を用いて、式Vの化合物から調製することができる。
Figure 0004705587
あるいは、式IIの化合物は、Wijngaardenら(J.Med.Chem.36,3693−3699,1993)もしくはHwuら(J.Org.Chem.59,1577−1582,1994)により述べられている手段又はこれらの手段の変法を用いて、式Vの化合物から調製することができる。
式Vの化合物は、当業者にとって公知の、文献の手段又は文献の手段の変法により調製することができる。例えば、XがCHである式Vの化合物は、塩化ニッケル(II)などの触媒存在下での水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を用いた還元により、式VIの化合物から調製することができる。式VIの化合物は、例えば、塩化ニッケル(II)などの触媒存在下での2−クロロキノリンと(C5−8)シクロアルキル グリニャール試薬との反応などの、カップリング反応により調製することができる。
XがO又はSである式Vの化合物は、エーテル又はチオエーテルを形成するための、XがOH又はSHである式VIIの化合物の、式VIIIの化合物との反応と、それに続く、アミンへのニトロ基の還元及び還元的環化により、調製することができる。例えば、エーテル化反応を、ヨウ化カリウムなどの触媒を用いて、炭酸カリウムなどの塩基存在下で行うことができる。還元及び環化は、例えば、水素ガスを用いて、木炭担持パラジウムなどの触媒存在下で行うことができる。
Figure 0004705587
式VIIの化合物及び式VIIIの化合物は、市販のソースから得ることができ、当業者にとって公知の、文献の手段又は文献の手段の変法により調製することができる。例えば、式VIIIの化合物は、メタノールなどの溶媒中で、臭素などの臭素化剤を用いて、式IXの化合物から調製することができる。
当業者は、式Iの様々な三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体を、ある一定の置換基R及びR−Rに対応する官能基の適切な変換反応により得ることができることを理解するであろう。例えば、Rが(C1−4)アルキル又は(C3−5)シクロアルキルであり、そのアルキル基がOH、ハロゲン又は(C1−4)−アルキルオキシで置換され得る式Iの化合物は、炭酸カリウムなどの塩基存在下での、Rが水素である式Iの化合物の、ハロゲン化(C1−4)アルキル又は官能化ハロゲン化(C1−4)アルキルとの反応により、調製することができる。
式Iの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体及びそれらの塩は、少なくとも1つのキラル中心を含有し、したがって、鏡像異性体及びジアステレオマーを含む立体異性体として存在する。本発明は、その範囲内の前述の立体異性体及び式Iの化合物及びそれらの塩の個々のR及びS鏡像異性体(実質的にその他の鏡像異性体が含まれない、つまり、5%未満、好ましくは2%未満、特に1%未満である。)それぞれ及び、2つの鏡像異性体の実質的に同等量を含有するラセミ混合物を含む、あらゆる割合でのそのような鏡像異性体の混合物を含む。
純粋な立体異性体を得る、不斉合成又はキラル分離のための方法は、例えば、キラル誘導もしくは市販のキラル物質からの出発による合成、又は例えばキラル媒質でのクロマトグラフィーを用いた、もしくはキラル対イオンを用いた結晶化による、立体異性体の分離など、本技術分野で周知である。
医薬として許容される塩は、式Iの化合物の遊離塩基を塩酸、臭化水素酸、リン酸及び硫酸などの無機酸又は例えばアスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、グリコール酸、コハク酸、プロピオン酸、酢酸、メタンスルホン酸などの有機酸で処理することにより、得ることができる。
本発明の化合物は、非溶媒和形態ならびに、水、エタノールなどの医薬として許容される溶媒との溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、本発明の目的の非溶媒和形態と同等であるとみなされる。
本発明は、さらに、医薬として許容される助剤と混合され、場合によってはその他の治療薬と混合される、一般式Iを有する三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体又は医薬として許容されるそれらの塩を含有する、医薬組成物を提供する。「許容される」という用語は、その組成物のその他の成分と適合し、その受容者に対して有害でないことを意味する。組成物は、例えば、経口、舌下、皮下、静脈内、硬膜外、髄腔内、筋肉内、経皮、肺、局所又は直腸投与などに適切なもの、投与のための単位剤形における全てを含む。
経口投与の場合、本活性物質は、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、溶液、懸濁液などの不連続単位として存在し得る。非経口投与の場合、本発明の医薬組成物は、例えば、既定量での注射用液体など(例えば密封バイアル及びアンプル)、単位用量又は複数用量容器中に存在し得、また、使用前に水などの滅菌液体担体の添加のみを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存され得る。
例えば標準的な参考文献、Gennaro,A.R.ら、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(20th Edition,Lippincott Williams & Wilkins,2000)(特にPart5:Pharmaceutical Manufacturingを参照。))において述べられているような、そのような医薬として許容される助剤と混合して、本活性物質を、ピル、錠剤などの固体の用量単位に圧縮するか、又はカプセル、坐薬もしくはパッチに加工し得る。医薬として許容される液体により、例えば注射用調製物として、溶液、懸濁液、エマルジョンの形態で、又は例えば鼻腔用スプレーなどのスプレーとして、液体組成物として本活性物質を適用することができる。
固体の用量単位を調製する場合、充填剤、着色剤、高分子結合剤などの従来の添加剤の使用が意図される。一般に、本活性化合物の機能を妨害しないあらゆる医薬として許容される添加剤を使用することができる。固体組成物として本発明の活性物質を一緒に投与することができる適切な担体には、適切な量で使用される、ラクトース、デンプン、セルロース誘導体など、又はそれらの混合物が含まれる。非経口投与の場合、医薬として許容される分散剤及び/又は湿潤剤、例えばプロピレングリコール又はブチレングリコールなど、を含有する、水性懸濁液、等張食塩水溶液及び滅菌注射用溶液を使用することができる。
本発明はさらに、医薬組成物に適した包装材料と組み合わせた、本明細書中で既に述べたような、医薬組成物を含むが、該包装材料は、本明細書中で既に述べたような使用のための本組成物の使用説明書を含む。
本発明の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体は、CHO細胞を用いたヒトCB1受容体アッセイにおいて調べたところ、CB1受容体のアゴニストであることが分かった。カンナビノイド受容体モジュレーターの、受容体結合ならびにインビトロの生物活性を調べるための方法は、本技術分野で周知である。一般に、発現される受容体を試験対象の化合物と接触させ、結合又は、機能的反応の刺激もしくは阻害を測定する。
機能的反応を測定するために、CB1受容体(好ましくはヒト受容体)遺伝子をコードする単離DNAを適切な宿主細胞で発現させる。そのような細胞は、Chinese Hamster Ovary 細胞であり得るが、その他の細胞もまた適切である。好ましくは、この細胞は、哺乳動物起源のものである。
組み換えCB1発現細胞株を構築するための方法は、本技術分野において周知である(Sambrookら、Molecular Cloning:a Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,最新版)。その受容体の発現は、所望のタンパク質をコードするDNAの発現により遂行される。さらなる配列のライゲーション及び適切な発現系の構築のための技術は全て、既に本技術分野において周知である。好ましくはライゲーションを容易にするための制限部位を含むように、標準的固相技術を用いて、所望のタンパク質をコードするDNAの一部又は全てを合成的に構築することができる。含まれるコード配列の転写及び翻訳のための適切な調節エレメントは、DNAコード配列に対して与えることができる。周知の通り、発現系は、広範囲の宿主に適合するものが現在利用可能であり、それには、細菌などの原核生物宿主及び酵母、植物細胞、昆虫細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞などの真核生物宿主が含まれる。
次に、結合又は、機能的反応の刺激もしくは阻害を観察するために、本受容体を発現する細胞を、試験化合物に接触させる。
あるいは、化合物の結合を測定するために、発現CB1(又はCB2)受容体を含有する単離細胞膜を使用し得る。
結合測定のために、放射性活性又は蛍光標識化合物を使用し得る。最も広く使用される放射性標識カンナビノイドプローブは、[H]CP55940であり、それは、CB1及びCB2結合部位に対しておよそ等しい親和性を有する。
別のアッセイは、例えばcAMP又はMAPキナーゼ経路における受容体媒介変化の測定など、第二のメッセンジャー反応を調べることによる、カンナビノイドCB1アゴニスト化合物に対するスクリーニングを含む。したがって、そのような方法は、宿主細胞の細胞表面でのCB1受容体の発現を含み、その細胞を試験化合物に曝露する。次に第二のメッセンジャー反応を測定する。本受容体の結合における試験化合物の影響に依存して第二のメッセンジャーのレベルが増減する。
例えば曝露された細胞におけるcAMPレベルの直接測定に加え、受容体コードDNAでのトランスフェクションに加えて、その発現が受容体活性化と相関するレポーター遺伝子をコードする、第二のDNAでトランスフェクションされる細胞を使用することができる。一般に、レポーター遺伝子発現は、第二のメッセンジャーのレベルの変化に反応する何らかの応答エレメントにより調節され得る。適切なレポーター遺伝子は、例えばLacZ、アルカリホスファターゼ、ホタルルシフェラーゼ及び緑色蛍光タンパク質である。そのようなトランス活性化アッセイの原理は、本技術分野において周知であり、例えば、Stratowa,Ch,Himmler,A.及びCzernilofsky,A.P.,Curr.Opin.Biotechnol.6,574(1995)において述べられている。CB1受容体における活性を有するアゴニスト化合物を選択するために、EC50値は、<10−5M、好ましくは<10−7Mでなければならない。
例えば周術期の疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、癌性疼痛などの疼痛及び、多発性硬化症に伴う疼痛及び痙縮の治療において、本化合物を使用し得る。
本発明のカンナビノイドアゴニストはまた、潜在的に、多発性硬化症、痙縮、炎症、緑内障、吐き気及び嘔吐、食欲不振、睡眠障害、呼吸器疾患、アレルギー、てんかん、片頭痛、心血管系疾患、神経変性疾患、不安神経症、外傷性脳障害及び発作を含むその他の疾患の治療において有用である。
本化合物はまた、その他の薬物、例えばオピオイド及び、COX−2選択的阻害剤を含む非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛剤と組み合わせて使用し得る。
本発明の化合物は、その症候を緩和するのに、十分量で、及び十分な期間にわたり、ヒトに投与し得る。実例としては、ヒトに対する用量レベルは、0.001から50mg/kg体重、好ましくは0.01から20mg/kg体重の用量の範囲であり得る。
本発明を次の実施例により説明する。
(R)−3−シクロへキシル−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
ジメチルホルムアミド(200ml)中のD−N−Boc−シクロヘキシルグリシン(25.0g,97.2mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(24.5g、291.6mmol)及びヨウ化メチル(6.66ml、106.9mmol)を添加した。この混合物を窒素存在下で、室温にて64時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。得られた結晶をn−ヘプタンで洗い、D−N−Boc−シクロヘキシルグリシンメチルエステル(25.65g、94.5mmol)を得た。
メタノール(200ml)及びテトラヒドロフラン(100ml)中のD−N−Boc−シクロヘキシルグリシンメチルエステル(25.65g、94.5mmol)の溶液に、塩化カルシウム(21.0g、189mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム(14.3g、378mmol)を添加した。この混合物を窒素存在下で、室温にて30分間撹拌した。得られた混合物を氷水へ注ぎ、5N 塩酸で中和し、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を炭酸ナトリウム飽和溶液及び塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。この残渣をヘプタンから結晶化し、未精製の(R)−N−Boc−2−シクロヘキシルエタノールアミン(29.38g,94.5mmol)を得た。
0℃のトルエン(150ml)中の未精製(R)−N−Boc−2−シクロヘキシルエタノールアミン(29.38g、94.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(37.2g、141.8mmol)の混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(19.5ml、99.2mmol)を添加した。1時間撹拌後、0℃でこの混合物に2−ブロモフェノール(12.1ml、104.0mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で2時間、及び室温で20時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を2N 水酸化ナトリウム溶液及び塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。
この残渣を、ヘプタン中の0−10%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(R)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルエトキシ)−ブロモベンゼン(12.80g、32.1mmol)を得た。
トルエン(4.0ml)中の、(R)−2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルエトキシ)ブロモベンゼン(500mg、1.26mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(146mg、0.126mmol)及びtert−ブトキシドナトリウム(181mg、1.88mmol)の混合物を120℃で10分間、マイクロ波照射に曝露した。得られた混合物をジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。この残渣を、ヘプタン中の0−17%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(R)−4−tert−ブトキシカルボニル−3−シクロへキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(270mg、0.85mmol)を得た。この反応を同じスケールで13回繰り返し、同じ中間体(3.98g、12.5mmol 総量)を得た。
(R)−4−tert−ブトキシカルボニル−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(3.98g、12.5mmol)、5N 塩酸(10ml)及びエタノール(10ml)の混合物を70℃で50分間撹拌した。エタノールを真空除去し、残渣をジクロロメタンと2N 水酸化ナトリウム溶液との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮し、(R)−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(2.72g、12.5mmol)を得た。
(R)−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(2.72g、12.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、水(3.0ml)中の亜硝酸ナトリウム(949mg、13.8mmol)の溶液を0℃で添加した。次に、5N 塩酸(6.0ml)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に酢酸エチルと水との間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテル(50ml)に溶解し、テトラヒドロフラン中の水素化アルミニウムリチウム(1.0M;9.51ml、9.51mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した後、氷水で急冷した。酢酸エチルをこの混合物に添加し、混合物をセライトプラグで濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗った。濾液を分配し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0−17%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(R)−4−アミノ−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(1.47g、6.33mmol)を得た。
エタノール(40ml)中の(R)−4−アミノ−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(1.47g、6.33mmol)の溶液に、ピルビン酸エチル(882mg、7.59mmol)を添加した。この反応混合物を室温で15分間撹拌した。この反応混合物に、硫酸(エタノール中の10% v/v溶液;8.0ml)を添加した。この反応混合物を2時間還流した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルと炭酸ナトリウム溶液との間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0−10%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、エチル(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−カルボキシレート(1.49g、4.76mmol)を得た。
エタノール(50ml)中のエチル(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−カルボキシレート(1.49g、4.76mmol)の溶液に、4N 水酸化ナトリウム(5.94ml、23.8mmol)を添加した。この混合物を70℃で40分間撹拌した。エタノールを真空除去し、残渣を2N 塩酸で中和し、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。残渣をキノリン(20ml)に溶解し、銅粉(453mg、7.13mmol)を添加した。この混合物を210℃で1時間撹拌した。室温にて、酢酸エチル及び水を混合物に添加し、この混合物をセライトプラグで濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗った。濾液を5N 塩酸で酸性化し、分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を1N 塩酸及び塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0−10%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(R)−3−シクロへキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(984mg、4.08mmol)を得た。
1,1,2,2−テトラクロロエタン(2.0ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(80mg、0.33mmol)の溶液に、塩化オキサリル(46mg、0.36mmol)を窒素気流下で撹拌しながら添加した。この混合物を120℃で1時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、トリエチルアミン(36mg、0.36mmol)及びN−エチルピペラジン(45mg、0.40mmol)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌し、次いでジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、NaSO上で乾燥させ濃縮した。得られた褐色の油状物質を、ジクロロメタン中の5%(v/v)メタノールを溶出液として用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を遊離塩基として得た。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液、0.5ml)を、ジエチルエーテル(2ml)及びエタノール(1ml)中の遊離塩基の溶液に添加することにより、塩酸塩形成を行った。溶媒を真空除去し、沈殿を乾燥させ、固体として表題化合物(1:1 塩酸塩)を得た(70mg、0.17mmol)。
H NMR(400MHz,CDOD)δ1.00−1.40(6H,m),1.38(3H,t,J7.3),1.58(1H,d,J12.4),1.62−1.70(1H,m),1.70−1.80(2H,m),1.80−1.90(1H,m),3.10−3.70(6H,m),3.25(2H,q,J7.3),4.20−4.60(4H,m),4.71(1H,dd,J3.0,12.6),6.66(1H,d,J7.8),7.08(1H,t,J7.8),7.22(1H,d,J7.8),7.74(1H,s);EsIMS:m/z=382.2[M+H],268.2;[α] 22−18.5°(メタノール中、c=1.4mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(S)−オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2,a]ピラジン−2−イルカルボニル]−ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
ジクロロメタン(30ml)中の(S)−(+)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペリジンカルボン酸(2.00g、8.72mmol)の溶液に、グリシンメチルエステル塩酸塩(1.09g、8.72mmol)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.01g、10.46mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.22g、9.04mmol)及びトリエチルアミン(2.43ml、17.4mmol)を添加した。この混合物を窒素気流下で18時間撹拌した。得られた混合物を0.5M 塩酸(20ml)、水(2x20ml)、塩水(20ml)で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮し、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボキシグリシンメチルエステルを無色の油状物質として得た(2.47g、8.23mmol)。
(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボキシグリシンメチルエステル(2.46g、8.20mmol)をトリフルオロ酢酸(10ml)に溶解し、得られた溶液を1時間撹拌した。次に、トリフルオロ酢酸を除去し、無色の油状物質を得て、それをメタノール(85ml)に溶解し、トリエチルアミン(9.0ml、64.6mmol)を添加した。得られた混合物を還流下で4時間加熱した。次に、その溶液を濃縮して、淡橙色の油状物質を得て、それをヘプタン 48%、エーテル 48%、2−プロパノール 4%から再結晶化させ、(S)−オクタヒドロ−1,4−ジオキソ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジンを白色結晶として得た(0.66g、3.90mmol)。
(S)−オクタヒドロ−1,4−ジオキソ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン(0.5g、2.98mmol)を、水素化アルミニウムリチウム(テトラヒドロフラン中、1M 溶液、11.9ml、11.9mmol)の撹拌溶液へ少しずつ添加した。得られた混合物を還流下で0.5時間加熱した。次に、溶液を0℃に冷却し、水(1.35ml)、1M 水酸化ナトリウム溶液(0.45ml)、次いで水(1.35ml)を滴下して処理した。テトラヒドロフラン(10ml)を添加し、溶液を0.5時間撹拌した後、濾過した。濾過ケーキをテトラヒドロフラン(2x5ml)で洗い、合わせた濾液と洗浄液を濃縮して、(S)−オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2,a]ピラジンを黄色の油状物質として得た(0.29g、2.07mmol)。
1,1,2,2−テトラクロロエタン(2.0ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(100mg、0.41mmol)の溶液に、塩化オキサリル(58mg、0.46mmol)を、窒素気流下で撹拌しながら添加した。この混合物を120℃で1.5時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、トリエチルアミン(46mg、0.46mmol)及び(S)−オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン(70mg、0.50mmol)を添加した。この混合物を室温で19時間撹拌し、次に、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、NaSO上で乾燥させ濃縮した。得られた褐色の油状物質を、n−ヘプタン中の50%(v/v)酢酸エチル、次いで酢酸エチル中の0−17%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を遊離塩基として得た。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液、1ml)を、ジエチルエーテル(2ml)及びエタノール(2ml)に溶解した遊離塩基の溶液へ添加することにより、塩酸塩形成を行った。溶媒を真空除去し、沈殿物を乾燥させ、表題化合物(1:1塩酸塩)を固体として得た(78mg、0.18mmol)。
H NMR(400MHz,CDOD)δ1.00−1.35(6H,m),1.50−2.05(11H,m),3.00−3.10(1H,m),3.10−3.30(3H,m),3.40−3.55(3H,m),4.20−4.30(2H,m),4.50−4.70(2H,m),4.71(1H,dd,J3.0,12.6),6.67(1H,d,J7.2),7.08(1H,t,J7.8),7.21(1H,d,J7.2),7.74(1H,S);EsIMS:m/z=408.2[M+H],268.2;[α] 22−27.5°(メタノール中、c=5.8mg/ml)。
(S)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(S)−オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
表題化合物は、実施例1の手法に従ってL−N−Boc−シクロヘキシルグリシンから調製された(S)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジンを用いて、実施例2で述べられた手法を用いて調製した。
H NMR(400MHz,CDOD)δ1.00−1.35(6H,m),1.50−2.05(11H,m),3.05(1H,t,J10.4),3.10−3.30(3H,m),3.40−3.55(3H,m),4.20−4.30(2H,m),4.30−4.60(2H,m),4.71(1H,dd,J3.0,12.6),6.66(1H,d,J8.0),7.08(1H,t,J8.0),7.22(1H,d,J8.0),7.73(1H,S);EsIMS:m/z=408.2[M+H],268.2;[α] 22+14.4°(メタノール中、c=1.3mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(S)−3,4−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
0℃の、N,N−ジメチルホルムアミド(5.0ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(600mg、2.49mmol)の溶液に、無水トリフルオロ酢酸(0.311ml、2.73mmol)を添加した。この混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、NaSO上で乾燥させ濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0−25%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(R)−3−シクロヘキシル−6−トリフルオロメチルカルボニル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(628mg、1.86mmol)を得た。
1,4−ジオキサン(20ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−6−トリフルオロメチルカルボニル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン(628mg、1.86mol)の溶液に、4N NaOH(5.0ml)を添加した。この混合物を42時間還流し、次いで、5N 塩酸を用いてpH1に酸性化し、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、NaSO上で乾燥させ濃縮し、未精製(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸(572mg)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(3.0ml)中の、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸(120mg、0.421mmol)及び(S)−1,2−ジメチルピペラジン(62mg、0.547mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(97mg、0.505mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(68mg、0.505mmol)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌し、次いで、ジクロロメタンと水との間で分配した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗い、NaSO上で乾燥させ濃縮した。残渣を、酢酸エチル中の0−20%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を遊離塩基として得た。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液;0.5ml)を、ジエチルエーテル(2ml)及びエタノール(1ml)中の遊離塩基の溶液へ添加することにより、塩酸塩形成を行った。溶媒を真空除去し、沈殿物を乾燥させ、表題化合物(1:1塩酸塩)を固体として得た(84mg、0.20mmol)。
H NMR(400MHz,CDOD)δ1.00−1.35(5H,m),1.39(3H,d,J4.8),1.58(1H,d,J12.0),1.60−1.70(1H,m),1.70−1.82(3H,m),1.82−1.90(1H,m),2.96(3H,s),3.20−3.70(5H,m),4.20−4.30(2H,m),4.40−4.70(2H,m),4.71(1H,d,J10.0),6.67(1H,d,J8.2),7.08(1H,t,J8.2),7.21(1H,d,J8.2),7.74(1H,s);EsIMS:m/z=382.1[M+H],268.1。
実施例4の方法をさらに用いて以下の化合物を調製した。
5A:(S)−1,2−ジメチルピペラジンの代わりに、(S)−2−メチル−ピペラジンを用いて、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(S)−3−メチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ−[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩を調製した。
EsIMS:m/z=368[M+H],267.8;[α] 22−44.4°(メタノール中c=2.3mg/ml)。
5B:(S)−1,2−ジメチルピペラジンの代わりに、cis−2,6−ジメチルピペラジンを用いて、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩を調製した。EsIMS:m/z=382.1[M+H],267.6;[α] 22−19.6°(メタノール中c=2.8mg/ml)。
5C:(S)−1,2−ジメチルピペラジンの代わりに、N−メチルピペラジンを用いて、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4ベンゾオキサジン塩酸塩を調製した。
EsIMS:m/z=368[M+H],268;[α] 22−20.3°(メタノール中、c=3.0mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−2,6−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ−[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
THF(5ml)中の(cis)−2,6−ジメチルピペラジン(900mg、8.49mmol)及び重炭酸ナトリウム(飽和溶液 0.2ml)の溶液に、臭化ベンジル(1.02ml、8.49mmol)を添加した。この混合物をマイクロ波照射に80℃で15分間曝露した。溶媒を真空除去し、残渣を重炭酸ナトリウム溶液で洗い、ジクロロメタンで抽出した。この残渣を、ジクロロメタン中の5−10%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1−N−ベンジル−(cis)−3,5−ジメチルピペラジンを透明な油状物質として得た(900mg、4.40mmol)。
ジクロロメタン(20ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸(362mg、1.23mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.215ml、2.46mmol)を添加した。この濃青色の混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、溶媒を真空除去して、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸クロリド(380mg、1.23mmol)を青色の固体として得た。
ジクロロメタン(20ml)中の、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸クロリド(380mg、1.23mmol)及びN,Nジイソプロピルエチルアミン(0.2ml、1.3mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5ml)中の1−N−ベンジル−(cis)−3,5−ジメチルピペラジン(250mg、1.2mmol)を加え、この混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を重炭酸ナトリウム溶液とジクロロメタンとの間で分配した。有機層を分離し、溶媒を真空除去した。残渣を、ジクロロメタン中の0−5%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液、2ml)を、ジクロロメタン(1ml)中の遊離塩基へ添加することにより、塩酸塩形成を行った。沈殿物を濾過して乾燥させ、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−4−ベンジル−2,6−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩を薄青色の粉末として得た(240mg、0.51mmol)。
エタノール(5ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−4−ベンジル−2,6−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩(200mg、0.42mmol)の溶液に、木炭担持10% パラジウム(10mg)を添加した。この混合物を水素雰囲気下で、室温にて16時間撹拌した。この混合物を濾過して溶媒を真空除去し、表題化合物を白色の固体として得た(100mg、0.26mmol)。
H NMR(400Hz,CDOD)δ1.03−1.39(5H,m),1.49(6H,d,J7.2),1.55−1.87(6H,m),3.47(4H,m),4.29(2H,m),4.72(1H,d,J9.8),4.80(2H,m),6.66(1H,d,J7.5),7.09(1H,m,J7.7),7.19(1H,d,J8.9),7.66(1H,s);EsIMS:m/z=382.3[M+H],268;[α] 22−17.0°(メタノール中、c=2.4mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
エタノール(10ml)中の(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩(100mg、0.26mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(37%水溶液;1ml、12.5mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(200mg、0.93mmol)を添加した。この混合物を室温で30分撹拌した。溶媒を真空除去した。この残渣を、ジクロロメタン中の1−10%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を遊離塩基として得た。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液;2ml)を、ジクロロメタン(1ml)中の遊離塩基へ添加することにより、塩酸塩形成を行った。沈殿物を濾過して乾燥させ、表題化合物(1:1塩酸塩)を得た。EsIMS:m/z=396.1[M+H],268;[α] 22−19.6°(メタノール中、c=2.1mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチル−4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
実施例7に述べられた手法に従い、ホルムアルデヒドの代わりにアセトアルデヒドを用いて表題化合物を調製した。EsIMS:m/z=410.3[M+H],268;[α] 22−17.8°(メタノール中、c=2.0mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチル−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
アセトニトリル(3ml)中の、(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩(120mg、0.31mmol)の溶液に、2−ブロモエタノール(0.024ml、0.34mmol)を添加した。この混合物を150℃で30分間、マイクロ波照射に曝露した。この混合物を濾過して溶媒を真空除去した。HPLC(Waters Xterra[RP18,5μm]30mmx10mmカラム、水中の10−100%[v/v]アセトニトリル溶液、25分間にわたる勾配、0.1% トリフルオロ酢酸緩衝液、254nmのUVで検出)を用いて、残渣を精製し、表題化合物をトリフルオロ酢酸(TFA)塩として得た。塩化水素(ジエチルエーテル中の2M溶液;2ml)をジクロロメタン(1ml)中のTFA塩へ添加することにより、塩酸塩形成を行った。沈殿物を濾過して乾燥させ、表題化合物(20mg、0.04mmol)を得た。
H NMR(400Hz,CDOD)δ1.01−1.39(5H,m),1.44(6H,d,J5.3),1.56−1.85(6H,m),3.32(2H,d,J14.2),3.54(2H,s),3.72(2H,m),3.82(0.5H,m),3.93(1.5H,d,J4.5),4.24−4.28(3H,m),4.36−4.40(0.5H,d,J11.6),4.52(1.5H,d,J13.1),4.69(1H,d,J10.1),6.66(1H,d,J7.5),7.06−7.10(1H,m),7.20(1H,d,J8.0),7.75(1H,s);EsIMS:m/z=426.1[M+H],268;[α] 22−18.3°(メタノール中、c=2.2mg/ml)。
(R)−3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−6−[(cis)−3,5−ジメチル−4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩
2−ブロモエタノールの代わりに、2−ブロモエチルメチルエーテルを用いて、表題化合物を実施例9に述べられた手法を用いて調製した。
EsIMS:m/z=440[M+H],268;[α] 22−20.8°(メタノール中、c=2.5mg/ml)。
(rac)−4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]−キノリン塩酸塩
氷/メタノール槽で冷却したジエチルエーテル(20ml)中の、2−クロロキノリン(8.2g、50mmol)及び[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−エタン]ジクロロニッケル(II)(200mg、0.38mmol)の溶液に、臭化シクロペンチルマグネシウム(ジエチルエーテル中の2M溶液;25.5ml、51mmol)を15分間にわたり添加した。次いで、得られた褐色の溶液を30分間撹拌し、氷槽をはずしてこの混合物をさらに10分間撹拌した。次に、この反応混合物を0℃に再度冷却し、塩化アンモニウム飽和溶液(40ml)をゆっくりと添加した。得られた反応混合物を分離漏斗へ注ぎ、さらにジエチルエーテル(60ml)及び塩化アンモニウム飽和溶液(60ml)で希釈した。有機層を分離し、水層をジエチルエーテル(2x100ml)で洗った。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空除去して、2−シクロペンチルキノリン(9.98g、50.4mmol)を油状物質として得た。
氷/メタノール槽で冷却したメタノール(120ml)中の、2−シクロペンチルキノリン(7.95g、40.3mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(1.63g、6.85mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(6.1g、161.2mmol)を1.5時間にわたり少しずつ添加した。冷却層をはずし、反応物をさらに30分間撹拌した。次に、メタノールを真空除去した。得られた黒色の沈殿物に2M 塩酸(100ml)を添加し、次に10M 水酸化カリウムで塩基性にした。この混合物を分離漏斗へ注ぎ、エーテル(4x200ml)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空除去し、2−シクロペンチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを淡褐色の油状物質として得た(7.45g、37.1mmol)。
テトラヒドロフラン(15ml)中の2−シクロペンチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(4.0g、20mmol)の溶液に、臭化ピルビン酸エチル(〜90%純度;1.38ml、9.9mmol)を添加し、反応物を15時間撹拌した。得られた沈殿を濾過し、テトラヒドロフラン(20ml)で洗った。濾液を真空蒸発させた。得られた残渣をテトラヒドロフラン(10ml)及び2−メトキシエタノール(10ml)に溶解し、この溶液を、2−メトキシエタノール(10ml)中の塩化マグネシウム(II)(1.05g、11mmol)の還流溶液へ滴下添加した。この反応混合物を2時間還流し、次いで、塩化マグネシウム(II)(1.05g、11mmol)をさらに添加し、還流を一晩続けた。反応物を冷却し、溶媒を真空除去した。得られた褐色の油状物質をジクロロメタン(150ml)に溶解し、2M HCl(50ml)、炭酸カリウム飽和溶液(50ml)及び塩水(50ml)で洗った。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空除去した。得られた油状物質を、ヘプタン中の33−67%(v/v)ジクロロメタンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(1.45g、4.9mmol)を得た。
水(10ml)及びエタノール(15ml)中の4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(1.45g、4.9mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(1.96g、19mmol)を添加し、この反応混合物を一晩(〜14時間)還流温度で加熱した。反応物を冷却し、5M HClで酸性にした。得られた白色沈殿物を濾過して真空乾燥し、4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−カルボン酸(1.13g、4.2mmol)を白色固体として得た。
ジクロロメタン(20ml)中の4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−カルボン酸(342mg、1.27mmol)の溶液に、塩化オキサリル(218μl、3.18mmol)を添加し、この反応混合物を1時間撹拌した。次いで、塩化オキサリル(436μl、6.36mmol)をさらに添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒と過剰の試薬を真空除去したところ、緑色の固体が残った。この緑色の固体をジクロロメタン(20ml)に溶解し、N−エチルピペラジン(323μl、2.54mmol)を滴下添加した。得られた反応混合物を1時間撹拌し、次いで、分離漏斗へ注いだ。有機層を重炭酸カリウム飽和溶液(20ml)及び塩水(20ml)で洗い、乾燥させ(MgSO)、溶媒を真空除去したところ、褐色の油状物質が残った。この油状物質を、ジクロロメタン中の0−5%(v/v)メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を得た(400mg、1.09mmol)。H NMR(400MHz,CDOD)δ1.31−1.43(4H,m),1.45−1.79(6H,m),1.87−1.96(1H,m),2.05−2.24(2H,m),2.30−2.37(1H,m),2.90(1H,dt,J16.6,3.9)、3.03−3.20(3H,m)、3.26(2H,q,J7.5),3.45−3.65(4H,m),4.16−4.23(1H,m),4.57(2H,d,J14,7),6.99(1H,d,J7.1),7.12(1H,t,J8.0),7.48(1H,d,J8.0),7.76(1H,s);EsIMS:m/z=366.3[M+H],252.1。
実施例11で得られた生成物を、Chiracel(R)ODカラム(2cm x25cm)上でのキラルHPLC分離へ供し、イソヘキサン/イソプロパノール 92/8(v/v)を用いて、流速15ml/分で溶出した。UV検出器を用いて波長240nmで生成物を検出したところ、鏡像異性体1(保持時間は24.18分、鏡像体過剰率>89%)及び鏡像異性体2(保持時間は33.6分、鏡像体過剰率>92%)を得た。
12A:(+)−4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン塩酸塩
ジクロロメタン(5ml)中の鏡像異性体1(147mg、0.38mmol)の溶液に、塩酸(ジエチルエーテル中の2M 溶液;0.5ml)を添加した。過剰の試薬及び溶媒を真空除去したところ、表題化合物が白色固体として残った。
EsIMS:m/z=366.1[M+H]+,252.1;[α] 22+25.8°(メタノール中、c=2.6mg/ml)。
12B:(−)−4−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン塩酸塩
ジクロロメタン(5ml)中の鏡像異性体2(143mg、0.38mmol)の溶液に、塩酸(ジエチルエーテル中の2M溶液;0.5ml)を添加した。過剰の試薬及び溶媒を真空除去したところ、表題化合物が白色固体として残った。
EsIMS:m/z=366.0[M+H],252.1;[α] 22−21.3°(メタノール中、c=2.4mg/ml)
(+)−4−シクロへキシル−5,6−ジヒドロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]−キノリン塩酸塩
クロロベンゼン(300ml)中のキノリン(11.84ml、100mmol)の溶液に、水(300ml)、シクロヘキサンカルボン酸(35.88g、280mmol)、硝酸銀(1.36g、8.0mmol)、過硫酸アンモニウム(22.82g、100mmol)及びトリフルオロ酢酸(7.67g、100mmol)を連続して添加した。この混合物を、撹拌しながら140℃に3時間加熱した。次に、この混合物を室温に冷却し、固形の水酸化ナトリウムで塩基性にし、溶媒を真空除去した。次に、残渣をイソヘキサンによる18時間の連続抽出へ供し、溶媒を減圧下で蒸発させ、イソヘキサン中の20%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより、残渣を精製し、黄色の油状物質として2−シクロヘキシルキノリンを得た(2.66g、12.61mmol)。
氷酢酸(25ml)中の2−シクロヘキシルキノリン(2.66g、12.61mmol)の溶液を、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.38g、37.82mmol)で処理し、室温で4時間、次いで40℃で18時間撹拌した。次に、この混合物を2M 水酸化ナトリウム(200ml)で処理し、30分間撹拌し、酢酸エチル(3x100ml)に抽出した。次に、合わせた有機層を水(3x100ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させ、イソヘキサン中の0−3%(v/v)酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製し、2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを黄色の油状物質として得た(1.61g、7.49mmol)。
エタノール(75ml)中の2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.61g、12.14mmol)を、(R)−(−)−2−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4−フェニル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−オキシド(2.94g、12.14mmol)で処理し、この混合物を50℃で完全に溶解するまで撹拌した。次に、総体積が30mlになるまで混合物を減圧下で蒸発させ、静置して3時間結晶化させた。懸濁液を濾過し、無色の沈殿物をエタノールから再結晶化させ、無色の結晶性固体(2.1g)を得た。これを炭酸ナトリウム飽和溶液(50ml)で処理し、ジクロロメタン(2x50ml)に抽出した。次に、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて、非ラセミの2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを無色の油状物質として得た(0.98g、4.56mmol)。イソヘキサン/エタノール 97:3(v/v)を用いて流速 1ml/分で溶出するChiralcel(R)OJカラムでのキラルHPLCにより、鏡像体過剰率は94%と測定された。UV検出器を用いて230nmの波長で鏡像異性体を検出した。鏡像異性体は、8.4分(97%)及び9.4分(3%)の保持時間で溶出した。
実施例1の手法に従い、(R)−3−シクロへキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジンの代わりに、上述の非ラセミの2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを用いて、表題化合物を無色の固体として得た(0.05g、0.12mmol)。H NMR(400MHz,CDCl)δ1.05−1.26(5H,m),1.48−1.87(9H,m),2.01−2.11(1H,m),2.30−2.39(1H,m),2.70−3.12(6H,m),3.44−3.52(2H,m),3.96−4.13(3H,m),4.53(2H,d,br,J14.1),7.00(1H,d,J7.5),7.16(1H,t,J7.4),7.44(1H,d,J8.1),7.59(1H,s)。EsIMS:m/z380[M+H],266;[α] 22+42.6°(メタノール中、c=2.7mg/ml)。
(+)−(4−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]−キノリン塩酸塩
実施例13で述べられた手法に従い、N−エチルピペラジンの代わりに、N−メチルピペラジンを用いて、表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,CDCl)δ1.05−1.28(6H,m),1.51−1.87(5H,m),2.02−2.11(1H,m),2.31−2.39(1H,m),2.76−3.10(7H,m),3.41−3.50(2H,m),3.92−4.10(3H,m),4.55(2H,d,br,J13.8),7.00(1H,d,J7.1),7.16(1H,t,J7.0),7.44(1H,d,J8.1),7.59(1H,s)。EsIMS:m/z366[M+H],266;[α] 22+19.3°(メタノール中、c=1.5mg/ml)。
(−)−(4−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン塩酸塩
実施例13で述べられた手法に従い、(R)−(−)−2−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4−フェニル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−オキシドの代わりに、(S)−(+)−2−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4−フェニル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−オキシドを用いて、非ラセミの2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを調製した。
2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン中間体の鏡像体過剰率は、イソヘキサン/エタノール 97:3(v/v)を用いて流速 1ml/分で溶出したChiracel(R)OJカラムでのキラルHPLCにより、86%と測定された。UV検出器を用いて波長230nmにて、8.4分(7%)及び9.4分(93%)の保持時間で、この鏡像異性体を検出した。実施例1の手法に従い、(R)−3−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジンの代わりに、この非ラセミの2−シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを用いて、表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,CDCl)δ1.05−1.26(5H,m),1.48−1.87(9H,m),2.01−2.11(1H,m),2.30−2.39(1H,m),2.70−3.12(6H,m),3.44−3.52(2H,m),3.96−4.13(3H,m),4.53(2H,d,br,J14.1),7.00(1H,d,J7.5),7.16(1H,t,J7.4),7.44(1H,d,J8.1),7.59(1H,s)。EsIMS:m/z380[M+H],266;[α] 22−28.4°(メタノール中、c=1.6mg/ml)。
(−)−(4−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]−キノリン塩酸塩
実施例15で述べられた手法に従い、N−エチルピペラジンの代わりに、N−メチルピペラジンを用いて、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.05−1.28(6H,m),1.51−1.87(5H,m),2.02−2.11(1H,m),2.31−2.39(1H,m),2.76−3.10(7H,m),3.41−3.50(2H,m),3.92−4.10(3H,m),4.55(2H,d,br,J13.8),7.00(1H,d,J7.1),7.16(1H,t,J7.0),7.44(1H,d,J8.1),7.59(1H,s)。EsIMS:m/z366[M+H],266;[α] 22−46.2°(メタノール中、c=2.1mg/ml)。
CHO細胞において発現されるヒトCB1受容体での有効性及び効力のインビトロ測定。
ヒトCB1受容体及びルシフェラーゼリポーター遺伝子を発現するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を、ペニシリン/ストレプトマイシン(50U/50μg/ml)及びファンギゾン(1μg/ml)を含有するフェノールレッド/無血清DMEM/F−12Nut Mixに懸濁し、1ウェルあたり3x10個の細胞密度で96穴プレートに播種した(100μl 最終体積)。細胞を一晩(37℃で約18時間、5%CO/95%大気)インキュベーションした後、アッセイを行った。
試験化合物(ジメチルスルホキシド中の10mM 溶液)をF12 Nut Mixで希釈し、保存溶液を0.11mMから0.11nMの範囲にした。その保存溶液(10μl)を該当するウェルに直接添加した。そのプレートを37℃で5時間インキュベーションし、ルシフェラーゼ酵素のアゴニスト誘発性発現を行わせた。抑えた照明下で、LucLite基質(Packard;製造元の取扱説明書に従い再構成;100μl)を各ウェルに添加した。プレートをトップシールで被覆し、次いで、室温で5分間インキュベーションした後に、Packard TopCountで計数した(単一光子計数、計数時間0.01分、計数遅延5分間)。
EC50値を得るために、化合物濃度(M)に対する1秒間あたりの計数(CPS)のプロットに対する最小二乗和法(Mminimum sum of squares method)により、「最良適合」曲線をフィットさせた。表1は本発明のいくつかの代表的な化合物について得られたpEC50値を示す。
Figure 0004705587
Figure 0004705587
マウスにおけるテールフリック潜時
テールフリック潜時を測定する間、テールフリック装置(Ugo,Basile,Italy)の中にいるようにマウスを訓練した。先端から約2.5cmの位置で、尾部を放射熱の集束ビームに曝露した。テールフリック潜時は、温熱刺激の適用と尾部の引っ込めとの間の間隔として規定した。組織損傷を防ぐために、12秒間の中断を行った。8匹の4群のマウスに、ビヒクル又は試験化合物の3種類の用量のうち1つを静脈内投与した(ビヒクル:生理食塩水 9g/l;注射量 10ml/kg)。試験化合物投与前、及び化合物投与後に一定間隔(通常、20分、40分及び60分)で、テールフリック潜時を測定した。ED50はTmaxで計算した。
実施例2、4、14、15及び16の化合物は、テールフリック潜時を有意に増加させ、その際にED50は、<5μmol/kg未満であった。

Claims (7)

  1. 一般式(I)を有する、三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体、
    Figure 0004705587
    (式中、
    Xは、CH、O又はSであり;
    Rは、H、(C1−4)アルキル、(C1−4)−アルキルオキシ及びハロゲンから独立に選択される1個から3個の置換基を表し;
    は、(C5−8)シクロアルキルであり;
    は、H又は(C1−4)アルキルであり;
    、R’、R、R’、R、R’及びR’は、独立に、水素又は(C1−4)アルキル((C1−4)アルキルオキシ、OHもしくはハロゲンにより場合によっては置換される。)であり;
    は、水素又は(C1−4)アルキル((C1−4)アルキルオキシ、OHもしくはハロゲンにより場合によっては置換される。)であるか;又は
    は、Rと一緒に、O及びSから選択されるさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、4から7員の飽和複素環を形成し;
    は、Rと一緒に、O及びSから選択されるさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、4から7員の飽和複素環を形成するか;又は、
    は、H、(C1−4)アルキル又は(C3−5)シクロアルキルであり、該アルキル基は、OH、ハロゲン又は(C1−4)アルキルオキシで場合によっては置換される。)又は医薬として許容されるそれらの塩。
  2. RがHであり、Rがシクロペンチル又はシクロヘキシルである、請求項1に記載の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体。
  3. XがCH又はOである、請求項1又は2に記載の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体。
  4. R、R、R、R’、R’、R、R’及びR’が、Hであり;R、R及びRが、独立にH又は(C1−4)アルキルであるか;又はRが、Rと一緒に5もしくは6員の飽和複素環を形成し、Rが、H又は(C1−4)アルキルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体。
  5. 治療に使用するための、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体。
  6. 医薬として許容される担体とともに、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]−ピペラジン誘導体を含む、医薬組成物。
  7. 疼痛の治療のための医薬品の調製における、請求項1で定義されるとおりの式Iの三環式1−[(インドール−3−イル)カルボニル]ピペラジン誘導体の使用。
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