JP4702455B2 - X線撮像素子および方法ならびにx線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線を撮像する技術に関する。
従来、X線撮影では、X線の吸収コントラスト、すなわち、被写体によるX線吸収の大小をコントラストとした画像が得られている。X線の吸収は、一般に、原子番号が大きくなるほど、すなわち、重い元素になるほど多くなる。生体を被写体とする場合、生体を構成する元素は、主に、水素(H)、炭素(C)、窒素(N)および酸素(O)等の比較的原子番号が小さい元素、すなわち、軽い元素であるため、生体のX線画像は、コントラストがあまりつかない。そのため、生体のX線撮影では、原子番号の大きな元素を含んだ物質が造影剤として使用される。例えば、胃や結腸等の消化器に対するX線撮影では、硫酸バリウムが造影剤として使用されている。しかしながら、すべての組織に造影剤が利用できるわけではなく、また、生体の負担も大きい。
そこで、近年では、X線を波として扱って被写体中を波が伝わる速さの違いをコントラストとした画像を得る位相コントラスト法が研究、開発されている。この位相コントラスト法では、例えば、X線干渉計が利用され、被写体を通過することによって生じるX線の位相シフトが検出され、被写体の透過画像が得られる。この位相コントラスト法は、X線の吸収コントラストによって被写体の透過画像を得る場合に較べて、約1000倍の感度改善が見込まれ、それによってX線照射量が例えば1/100〜1/1000に軽減可能となるという利点もある。
このような位相コントラスト法の一つとして例えばタルボ干渉計を利用した方法が例えば特許文献1や非特許文献1に提案されている。
図5は、特許文献1に記載のX線撮像装置の概略的な構成を示す説明図である。図5において、特許文献1に記載のX線撮像装置1000は、X線源1001と、X線源1001から照射されるX線を回折する位相型の第1回折格子1002と、第1回折格子1002により回折されたX線を回折することにより画像コントラストを形成する振幅型の第2回折格子1003と、第2回折格子1003により画像コントラストの生じたX線を検出するX線画像検出器1004とを備え、第1および第2回折格子1002、1003がタルボ干渉計を構成する条件に設定される。この条件は、次の式1および式2によって表される。式2は、第1回折格子1002が位相型回折格子であることを前提としている。
l=λ/(a/(L+Z1+Z2)) ・・・(式1)
Z1=(m+1/2)×(d/λ) ・・・(式2)
ここで、lは、可干渉距離であり、λは、X線の波長(通常は中心波長)であり、aは、回折格子の回折部材にほぼ直交する方向におけるX線源1001の開口径であり、Lは、X線源1001から第1回折格子1002までの距離であり、Z1は、第1回折格子1002から第2回折格子1003までの距離であり、Z2は、第2回折格子1003からX線画像検出器1004までの距離であり、mは、整数であり、dは、回折部材の周期(回折格子の周期、格子定数、隣接する回折部材の中心間距離)である。
このような構成のX線撮像装置1000では、X線源1001と第1回折格子1002との間に被検体1010が配置され、X線源1001から第1回折格子1002に向けてX線が照射される。この照射されたX線は、第1回折格子1002でタルボ効果を生じ、タルボ像を形成する。このタルボ像が第2回折格子1003で作用を受け、モアレ縞の画像コントラストが形成される。そして、この画像コントラストがX線画像検出器1004で検出される。このモアレ縞は、被検体1010によって変調を受けており、この変調量が被検体1010による屈折効果によってX線が曲げられた角度に比例する。このため、モアレ縞を解析することによって被検体1010およびその内部の構造を検出することができる。
ここで、タルボ効果とは、回折格子に光が入射されると、或る距離に前記回折格子と同じ像(前記回折格子の自己像)が形成されることをいい、この或る距離をタルボ距離Lといい、この自己像をタルボ像という。タルボ距離Lは、回折格子が位相型回折格子の場合では、上記式2に表されるZ1となる(L=Z1)。タルボ像は、Lの奇数倍(=(2m+1)L、mは、整数)では、反転像が現れ、Lの偶数倍(=2mL)では、正像が現れる。
このX線撮像装置1000に利用される第1回折格子1002は、X線のタルボ像を形成するために、X線の波長よりも充分に粗い格子、例えば、格子定数がX線の波長の約20倍以上である必要がある。X線の波長は、一般に、10−12m〜10−8mくらいであるので、第1回折格子1002の格子定数は、10−11m〜10−7mくらいであり、実用的には、数μmとなる。タルボ像は、第1回折格子1002の自己像であるため、すなわち、入射X線が平行光である場合には第1回折格子1002の格子模様と同一模様の像であるため、あるいは、X線源1001が点光源と見なせる場合にはX線源1001から第1回折格子1002までの距離とX線源1001から第2回折格子1003までの距離との比に応じて拡大された第1回折格子1002の格子模様の像であるため、タルボ像も数μmの周期の縞模様となる。このため、タルボ像が第2回折格子1003によってモアレを生じるためには、第2回折格子1003の格子定数も数μmとなる。
一方、この第2回折格子1003を振幅型(吸収型)回折格子で形成する場合、振幅型回折格子として機能するような充分なX線を吸収させるためには、第2回折格子1003の回折部材に重い元素の例えば金(Au)を用いた場合でも、数十〜数百μmの厚さが必要となる。
したがって、図6に示すように、第2回折格子1003の回折部材は、幅が数μm(例えば4μm)に対し厚さが数十〜数百μm(例えば100μm)となる。このため、回折部材をハイアスペクト比で形成する必要があり、第2回折格子1003の製作が容易ではない。
また、仮に第2回折格子1003が製作することができたとしても、X線源1001から放射したX線は、X線源1001が略点光源であるため、放射状に拡がる。このため、図6に示すように、第2回折格子1003の中心領域では、タルボ像のX線が回折部材と略平行に入射されるため、タルボ像と第2回折格子1003とによってモアレを生じるが、第2回折格子1003の両サイド領域では、タルボ像のX線が回折部材に対して斜めに入射されるため、タルボ像と第2回折格子1003とによるモアレ像がぼけるか、あるいは全くモアレを生じない。
一方、この第2回折格子1003を位相型回折格子で形成する場合でも、位相型回折格子として機能するような充分な位相変化をX線に与えるためには、第2回折格子1003の回折部材に重い元素の例えば金(Au)を用いた場合でも、数十μmの厚さが必要となる。このため、位相型回折格子においても振幅型回折格子と同様の上記不都合が生じる。
また、このような上述の第2回折格子1003による不都合を回避するために、第2回折格子1003を使用することなく、タルボ像を直接撮像する方法が考えられる。胸部レントゲン用では、大きさが17インチ×14インチであって解像度が4000ドット×3000ドットであるCCDなどのディジタル撮像素子が知られているが、その画素のサイズは、約110μmであり、このような撮像素子でも数μm周期のタルボ像を撮像することができない。
国際公開第WO2004/058070号パンフレット 百生敦、「X線位相イメージングの最近の展開」、Medical Imaging Technology, Vol.24,No.5,November 2006
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、X線を振幅型回折格子を介して撮像する場合に、回折部材の厚さをより薄くすることができるX線撮像素子および方法を提供することである。そして、本発明の他の目的は、このX線撮像素子を用いたX線撮像装置を提供することである。
本発明に係るX線撮像素子および方法ならびにX線撮像装置では、X線が可視光に変換されてから回折格子で回折され、そして、その回折された可視光の像が撮像される。このため、本発明に係るX線撮像素子および方法ならびにX線撮像装置は、回折格子における回折部材の厚さを従来よりも薄くすることができる。
実施形態におけるX線撮像装置の構成を示す説明図である。 実施形態におけるX線撮像素子の構成を示す説明図である。 正方格子配列の二次元周期の振幅型回折格子を示す説明図である。 図3に示す振幅型回折格子によってタルボ像から生じるモアレを説明するための図である。 特許文献1に記載のX線撮像装置の概略的な構成を示す説明図である。 背景技術に係るX線撮像装置における第2回折格子とモアレ像とを説明するための上面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態におけるX線撮像装置の構成を示す説明図である。図2は、実施形態におけるX線撮像素子の構成を示す説明図である。
図1において、X線撮像装置1は、X線撮像素子11と、第1回折格子12と、X線源13とを備え、さらに、本実施形態では、X線源13に電源を供給するX線電源部14と、X線撮像素子11の撮像動作を制御するカメラ制御部15と、本X線撮像装置1の全体動作を制御する処理部16と、X線電源部14の動作を制御することによってX線源13におけるX線の放射動作を制御するX線制御部17とを備えて構成される。
X線源13は、X線を放射し、第1回折格子12へ向けてX線を照射する装置である。X線源13は、例えば、X線電源部14から供給された高電圧が陰極と陽極との間に印加され、陰極のフィラメントから放出された電子が陽極に衝突することによってX線を放射する装置である。
第1回折格子12は、X線源13から放射されたX線によってタルボ効果を生じる透過型の回折格子である。第1回折格子12は、X線を透過する材料から構成された平板状の基板と、基板の一方面に形成された複数の回折部材とを備えて構成される。この複数の回折部材は、それぞれ、一方向(図1では紙面の法線方向)に延びる線状であり、該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される。この所定の間隔は、本実施形態では、一定とされている。すなわち、複数の回折部材は、前記一方向と直交する方向に等間隔でそれぞれ配設されている。第1回折格子12の基板には、例えばガラスが用いられ、その回折部材には、例えば金(Au)が用いられる。第1回折格子12は、タルボ効果を生じる条件を満たすように構成されており、X線源13から放射されたX線の波長よりも充分に粗い格子、例えば、格子定数(回折格子の周期)dが当該X線の波長の約20倍以上である位相型回折格子である。なお、第1回折格子12は、このような振幅型(吸収型)回折格子であってもよい。
X線撮像素子11は、第1回折格子12から略タルボ距離L離れた位置に配置され、第1回折格子によって回折されたX線を撮像する装置である。X線撮像素子11は、例えば、図2に示すように、X線変換素子111と、第2回折格子112と、撮像素子113とを備えて構成される。
X線変換素子111は、X線を可視光に変換する部材であり、第1回折格子12から実質的にタルボ距離L離れた位置に配置される。X線変換素子111は、例えば、X線のエネルギーを吸収して蛍光を発する物質を含む薄膜が一方面上に形成された平板状の基板である。X線のエネルギーを吸収して蛍光を発する物質は、シンチレータと呼ばれ、例えば、タングステン酸塩系蛍光体、テルビウム賦活希土類酸硫化物系蛍光体、テルビウム賦活希土類燐酸塩系蛍光体、テルビウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体、ガドリニウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体、セリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体、硫酸バリウム系蛍光体、2価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体、2価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体、沃化物系蛍光体、硫化物系蛍光体、燐酸ハフニウム系蛍光体、タンタル酸塩系蛍光体などがある。特に、X線吸収及び発光効率が高いセシウムアイオダイド(CsI:X、Xは賦活剤)やガドリニウムオキシサルファイド(GdS:X、Xは賦活剤)が好ましい。
また、X線のエネルギーを吸収して蛍光を発する物質の粒子の粒径(直径)は、7μm以下、特に4μm以下であることが好ましい。粒子の直径が小さいほどシンチレータ内での光の散乱を防ぐことが可能となり、高い鮮鋭度が得られるからである。さらに、この粒子は、バインダーに分散されても良い。バインダーとしては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体、ポリビニルブチラール、ニトロセルロース等が好ましい。このようなバインダーを用いることによって、この粒子の分散性を高め、充填率を高くすることが可能である。
第2回折格子112は、第1回折格子12によって回折されたX線がX線変換素子111によって変換された可視光を回折する透過型の回折格子である。第2回折格子112は、可視光に位相差を与える回折部材で構成された位相型回折格子であってもよいが、得られる像のコントラストの点で優れていることから、本実施形態では、振幅型回折格子が用いられる。第2回折格子112は、可視光を透過する材料から構成された平板状の基板112aと、基板112aの一方面に形成された複数の回折部材112bとを備えて構成される。この複数の回折部材112bは、それぞれ、一方向に延びる線状であり、該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される。この所定の間隔は、本実施形態では、一定とされている。
第1および第2回折格子12、112は、第2回折格子112がX線変換素子111と一体に扱われて、上述の式1および式2によって表されるタルボ干渉計を構成する条件に設定されている。
撮像素子113は、第2回折格子112によって回折された可視光を撮像する装置である。撮像素子113は、可視光の像を電気信号に変換する素子であって、受光量に応じた電荷を生成するマトリクス状に二次元配列された複数の光電変換素子およびその周辺回路を備えて構成される。撮像素子113は、例えば、可視光用のCCD(charge coupled device)イメージセンサやCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサが用いられる。
処理部16は、X線撮像装置1の各部を制御することによってX線撮像装置1全体の動作を制御する装置であり、例えば、マイクロプロセッサおよびその周辺回路を備えて構成される。処理部16は、機能的に、画像処理部161およびシステム制御部162を備えている。
システム制御部162は、X線制御部17との間で制御信号を送受信することによってX線電源部14を介してX線源13におけるX線の放射動作を制御すると共に、カメラ制御部15との間で制御信号を送受信することによってX線撮像素子11の撮像動作を制御する。システム制御部162の制御によって、X線が被写体Sに向けて照射され、これによって生じた像がX線撮像素子11によって撮像され、画像信号がカメラ制御部15を介して処理部16に入力される。
画像処理部161は、X線撮像素子11によって生成された画像信号を処理し、被写体Sの画像を生成する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
被写体SがX線源13と第1回折格子12との間に配置され、X線撮像装置1のユーザによって図略の操作部から被写体Sの撮像が指示されると、処理部16のシステム制御部162は、被写体Sに向けてXを照射すべくX線制御部17に制御信号を出力する。この制御信号によってX線制御部17は、X線電源部14にX線源13へ給電させ、X線源13は、X線を放射して被写体Sに向けてX線を照射する。
照射されたX線は、第1回折格子12を通過し、第1回折格子12によって回折される。そして、タルボ距離L(=Z1)離れた位置に第1回折格子12の自己像であるタルボ像Tが形成される。
この形成されたX線のタルボ像Tは、X線撮像素子11のX線変換素子111に入射され、X線変換素子111によってX線が可視光に変換される。これによってX線変換素子111から可視光のタルボ像Tが射出される。
この可視光のタルボ像Tは、第2回折格子112を通過し、第2回折格子112によって回折される。これによってモアレを生じてモアレ縞の像が形成される。この可視光のモアレ縞の像は、システム制御部162によって例えば露光時間などが制御された撮像素子113によって撮像される。
撮像素子113は、モアレ縞の像の画像信号をカメラ制御部15を介して処理部16へ出力する。この画像信号は、処理部16の画像処理部161によって処理される。
ここで、被写体SがX線源13と第1回折格子12との間に配置されているので、被写体Sを通過したX線には、被写体Sを通過しないX線に対し位相がずれる。このため、第1回折格子12に入射したX線には、その波面に歪みが含まれ、タルボ像Tには、それに応じた変形が生じている。このため、X線変換素子111で可視光に変換されたタルボ像Tと第2回折格子112との重ね合わせによって生じた像のモアレ縞は、被写体Sによって変調を受けており、この変調量が、被写体Sによる屈折効果によってX線が曲げられた角度に比例する。したがって、モアレ縞を解析することによって被写体Sおよびその内部の構造を検出することが可能となる。また、被写体Sを複数の角度から撮像することによってX線位相CT(computed tomography)により被写体Sの断層画像が形成可能である。
このようにX線撮像装置1およびX線撮像素子11は、X線のタルボ像TをX線変換素子111によって可視光のタルボ像Tに変換してから可視光のタルボ像Tを第2回折格子112に入射させる。このため、振幅型の第2回折格子112は、可視光用の回折格子を採用することができる。したがって、回折部材112bの厚みをX線用の回折格子に較べてより薄くすることができ、また、回折部材112bに様々な材料を使用することができる。
このため、X線用の回折格子に較べて、第2回折格子112の製作が容易となり、同じ装置サイズでも、タルボ像Tと第2回折格子112との重ね合わせによってモアレを生じる領域がより拡がる。
なお、上述の実施形態において、第1および第2回折格子12、112は、X線源13とX線撮像素子11とを通る光軸まわりに相対的に角度θだけ回転して配置されてもよい。格子定数dの第1および第2回折格子12、112を角度θだけ回転して配置すると、モアレ縞の間隔がd/θとなるので、角度θが微小角度とされることで、モアレ縞の間隔が拡大され、モアレ縞の解析がより容易となる。
また、上述の実施形態において、第1および第2回折格子12、112の格子定数が異なっていてもよい。第1および第2回折格子12、112の格子定数をそれぞれd1、d2とすると、d1×d2/(d2−d1)のモアレ縞が現れ、上述と同様に、このモアレ縞を解析することによっても被写体Sおよびその内部の構造を検出することができる。
また、上述の実施形態では、X線源13と第1回折格子12との間に被写体Sが配置されたが、第1回折格子12と第2回折格子112との間に被写体Sが配置されてもよい。
また、上述の実施形態では、X線変換素子111と第2回折格子112とは、別体で構成されたが、第2回折格子112の回折部材112bを設けた面(表面)に、X線のエネルギーを吸収して蛍光を発する物質を含む薄膜を形成することによって、一体に構成されてもよい。
図3は、正方格子配列の二次元周期の振幅型回折格子を示す説明図である。図4は、図3に示す振幅型回折格子によってタルボ像から生じるモアレを説明するための図である。図4(A)は、タルボ像を示し、図4(B)は、モアレ像を示す。
また、上述の実施形態では、第2回折格子112は、一次元周期の振幅型回折格子が用いられたが、これに限定されるものではない。第2回折格子112は、例えば、二次元周期の振幅型回折格子や二次元周期の位相型回折格子であってもよく、その周期構造は、正方格子配列や三角格子配列であってもよい。要は、第2回折格子112は、タルボ像を回折することによってモアレを生じさせる構造の振幅型回折格子や位相型回折格子であればよい。
例えば、二次元周期の振幅型回折格子は、回折部材となるドットが線形独立な2方向に所定の間隔を空けて等間隔に配設されて構成される。正方格子配列では、図3に示すように、単位格子が正方形になるように、直交する2方向に等間隔に回折部材となるドットが配設されて構成される。三角格子配列では、図示しないが、単位格子が正三角形になるように、互いに60度の方向をなす2方向に等間隔に回折部材となるドットが配設されて構成される。
このような二次元周期の振幅型回折格子の第2回折格子112では、例えば、図4(A)に示すように、一方向に線状に延びた複数の影が該一方向と直交する方向に等間隔で形成されている縞模様のタルボ像に、例えば、図3に示すように、その周期構造が正方格子配列の第2回折格子112を該一方向から少し傾けて作用させると、図4(B)に示すモアレが生じる。
また、上述の実施形態において、X線撮像素子11におけるX線変換素子111と第2回折格子112との間にイメージインテンシファイア部をさらに介在させてもよい。イメージインテンシファイア部は、入射したフォトンを光電面で電子に変換し、この電子をマイクロチャネルプレートで倍増し、この倍増された電子群を蛍光体に衝突させて発光させることで、入射したフォトンを倍増する。このようにX線撮像素子11が構成されることによって、X線撮像素子11の感度が向上し、X線撮像素子11が高感度化される。
また、上述の実施形態では、X線撮像素子11は、X線変換素子111、第2回折格子112および撮像素子113がこの順で密着するように配置されて構成されたが、これに限定するものではない。例えば、X線撮像素子11は、X線変換素子111と撮像素子111との間に、光像を撮像素子111の撮像面上に結像するための光学系をさらに備えても良い。このようなX線撮像素子11は、例えば、X線変換素子111、第2回折格子112、前記光学系および撮像素子113がこの順で配置され、そして、X線変換素子111と第2回折格子112とが密着されることで、構成されてもよい。また例えば、このようなX線撮像素子11は、X線変換素子111、前記光学系、第2回折格子112および撮像素子113がこの順で配置され、そして、第2回折格子112と撮像素子113とが密着されることで、構成されてもよい。このように構成されることによって、X線撮像素子111を小型化することが可能となる。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様におけるX線撮像素子は、X線を可視光に変換するX線変換素子と、前記X線変換素子によって変換された可視光を回折する回折格子と、前記回折格子によって回折された可視光を撮像する撮像素子とを備える。そして、好ましくは、前記回折格子は、透過型であり、また好ましくは、前記回折格子は、振幅型回折格子または位相型回折格子であり、さらに好ましくは、前記回折格子は、一次元周期、あるいは、二次元周期である。そして、この二次元周期の周期構造は、好ましくは、正方格子配列または三角格子配列である。そして、他の一態様におけるX線撮像方法は、X線を可視光に変換する変換工程と、前記変換工程によって変換された可視光を回折する回折工程と、前記回折工程によって回折された可視光を撮像する撮像工程とを備える。
このような構成のX線撮像素子および方法は、X線をX線変換素子で可視光に変換してから回折格子で回折し、そして、その回折された可視光の像を撮像する。このため、本態様に係るX線撮像素子および方法は、回折格子における回折部材の厚さを従来よりも薄くすることができる。
そして、他の一態様におけるX線撮像装置は、X線を放射するX線源と、前記X線源から放射されたX線によってタルボ効果を生じるタルボ用回折格子と、前記タルボ用回折格子によって回折されたX線を撮像するX線撮像素子とを備え、前記X線撮像素子は、上記態様の何れかのX線撮像素子であって、前記X線変換素子は、前記タルボ用回折格子から実質的にタルボ距離離れた位置に配置される。
このような構成のX線撮像装置では、そのX線撮像素子は、X線をX線変換素子で可視光に変換してから回折格子で回折し、そして、その回折された可視光の像を撮像する。このため、本態様に係るX線撮像装置は、そのX線撮像素子の回折格子における回折部材の厚さを従来よりも薄くすることができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、X線撮像素子および方法ならびにこのX線撮像素子を用いたX線撮像装置を提供することができる。

Claims (8)

  1. X線を可視光に変換するX線変換素子と、
    前記X線変換素子によって変換された可視光を回折する回折格子と、
    前記回折格子によって回折された可視光を撮像する撮像素子とを備えること
    を特徴とするX線撮像素子。
  2. 前記回折格子は、透過型であること
    を特徴とする請求項1に記載のX線撮像素子。
  3. 前記回折格子は、振幅型回折格子または位相型回折格子であること
    を特徴とする請求項2に記載のX線撮像素子。
  4. 前記回折格子は、一次元周期であること
    を特徴とする請求項3に記載のX線撮像素子。
  5. 前記回折格子は、二次元周期であること
    を特徴とする請求項3に記載のX線撮像素子。
  6. 前記二次元周期の周期構造は、正方格子配列または三角格子配列であること
    を特徴とする請求項5に記載のX線撮像素子。
  7. X線を可視光に変換する変換工程と、
    前記変換工程によって変換された可視光を回折する回折工程と、
    前記回折工程によって回折された可視光を撮像する撮像工程とを備えること
    を特徴とするX線撮像方法。
  8. X線を放射するX線源と、
    前記X線源から放射されたX線によってタルボ効果を生じるタルボ用回折格子と、
    前記タルボ用回折格子によって回折されたX線を撮像するX線撮像素子とを備え、
    前記X線撮像素子は、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のX線撮像素子であって、
    前記X線変換素子は、前記タルボ用回折格子からタルボ距離離れている位置に配置されること
    を特徴とするX線撮像装置。
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