JP4696885B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の駆動装置に関し、特にインバータとモータを1つのケースに収めた車両の駆動装置に関する。
現状のハイブリッド車は、インバータの大きな箱型ケースがあり、それがシャーシに固定されその下にモータケース(トランスアクスル)が配置されるという構成をとっているものが多い。なるべく多くの車種に搭載することができるハイブリッド車両の駆動装置について考慮すると、ケースが2個の構成であると車種ごとにその配置が最適化されることになり部品の共通化が図りにくい。
本来、組合せて動作することが必要なユニットは1つのケースに収めて一体化してしまうことが望ましい。特開2001−238405号公報(特許文献1)および特開2004−343845(特許文献2)には、モータとインバータとを一体化したハイブリッド車両の駆動装置が開示されている。
モータとインバータとを1つのケースに一体化した場合、モータを駆動することによって、ケースの内部ではモータが発熱するとともに、インバータが自身のパワー素子の発熱により温度上昇する。さらに、インバータにおいては、モータからの熱をケースを介して受けることになるため、その温度上昇率は、モータと分離させて配置した場合に対して高くなる。したがって、モータおよびインバータを効率良く冷却することが不可欠となる。
たとえば特許文献1は、電動機と、電動機を収容する駆動装置ケースと、電動機を制御するために駆動装置ケースに取り付けられたインバータと、電動機を冷却する冷媒の流路とを備える駆動装置を開示する。具体的には、インバータは、隔壁を介して駆動ケースに取り付けられる。そして、隔壁と駆動装置ケースとの間には、隔壁側に面する第1の室と駆動装置ケース側に面する第2の室とが冷媒の流路に連通させて2層に形成される。
これによれば、隔壁と駆動装置ケースとの間に形成された第1および第2の室が2層の冷却流路を構成することから、冷却流路を流れる冷媒を、電動機からインバータへ伝わる熱の2段階の遮断手段として作用させることができる。
特開2001−238405号公報 特開2004−343845号公報 特開平7−35784号公報 特開2004−319612号公報
しかしながら、特許文献1に開示される車両の駆動装置においては、電動機からの熱が電動機とインバータとを接続するための電力線を介してインバータに伝達される可能性については考慮されていない。
すなわち、電動機とインバータとは、省スペース化を考慮して、1つのケースの内部でできる限り短い配線距離の電力線によって結合されることになる。これは、省スペース化を実現する一方で、熱が電力線を介して略直接的に伝達されるという弊害をもたらす。特に、電動機とインバータとの接続部材として端子台を用いた場合には、端子台に蓄えられた熱がインバータに伝達することを回避することができない。
この発明の目的は、インバータが一体化されて小型化され、かつ、インバータを熱的保護が可能な車両の駆動装置を提供することである。
この発明によれば、車両の駆動装置は、回転電機と、回転電機の潤滑および冷却を行なう潤滑油の循環機構と、回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットと、回転電機とパワー制御ユニットとを電気的に接続するための接続部材と、回転電機、循環機構、パワー制御ユニットおよび接続部材を収容し、循環経路が設けられたケースとを備える。接続部材は、潤滑油との熱交換により冷却される。
上記の車両の駆動装置によれば、回転電機で発生した熱が接続部材を伝わってパワー制御ユニットに流れ込むのが阻止されるため、パワー制御ユニットを回転電機と一体化したことによる熱的影響からパワー制御ユニットを保護することができる。また、上記の従来の駆動装置のように電動機からパワー制御ユニットへ伝わる熱の遮断手段を大型化しなくても冷却が可能となることから、重心を低くできるとともに、省スペース化さらには設計配置の自由度を向上させることができる。
好ましくは、接続部材は、ケースと一体的に設けられ、パワー制御ユニットから電力を供給するための電力線と回転電機とを電気的に接続するための端子台を含む。
上記の車両の駆動装置によれば、回転電機からの熱により端子台が蓄熱することに起因してパワー制御ユニットが熱故障を起こすのを回避することができる。
好ましくは、ケースは、循環経路上の下流に配置されたオイルパンを含む。循環機構は、回転電機の回転に応じてオイルパンから潤滑油を汲み上げて循環経路の接続部材の上流部に送る機構を含む。
上記の車両の駆動装置によれば、接続部材に伝わった熱を潤滑油に効率良く放熱させることができる。
好ましくは、循環機構は、潤滑油に浸漬され、回転電機の回転に応じて回転するギヤと、ギヤの掻き揚げる潤滑油を受け止めて接続部材の上流部に送るオイルキャッチ板とを含む。
上記の車両の駆動装置によれば、潤滑油を効果的に接続部材に接触させることができるため、冷却効率を高めることができる。
好ましくは、循環機構は、回転電機の回転に応じてオイルパンから潤滑油を汲み上げて循環経路の接続部材の上流部に送るポンプ機構を含む。
上記の車両の駆動装置によれば、オイルパンから汲み上げられた潤滑油を効果的に接続部材に接触させることができるため、冷却効率を高めることができる。
この発明によれば、車両の駆動装置は、回転電機と、回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットと、パワー制御ユニットの冷却を行なう冷却媒体を通流させる流通機構と、回転電機とパワー制御ユニットを電気的に接続するための接続部材と、回転電機、循環機構、パワー制御ユニットおよび接続部材を収容し、循環経路が設けられたケースとを備える。接続部材は、冷却媒体との熱交換により冷却される。
上記の車両の駆動装置によれば、パワー制御ユニットの冷却系統を用いてパワー制御ユニットと接続部材とを一括して冷却することから、回転電機から伝搬される熱からパワー制御ユニットを保護することができる。
本発明によれば、インバータに一体化されて小型化され、かつ、インバータを熱的保護が可能な車両の駆動装置を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[車両の構成要素の説明]
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両100のモータジェネレータ制御に関する構成を示す回路図である。
図1を参照して、車両100は、電池ユニット40と、駆動装置20と、制御装置30と、図示しないエンジンおよび車輪とを含む。
駆動装置20は、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構PSDと、減速機RDと、モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なうパワー制御ユニット21とを備える。
動力分割機構PSDは、基本的には、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。
動力分割機構PSDの2つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1の各回転軸にそれぞれ接続され、他の1つの回転軸は減速機RDに接続される。動力分割機構PSDと一体化された減速機RDによってモータジェネレータMG2の回転は減速されて動力分割機構PSDに伝達される。
なお減速機の回転軸は、後に説明するように図示しない減速ギヤやディファレンシャルギヤによって車輪に結合されている。
電池ユニット40には端子41,42が設けられている。また駆動装置20には端子43,44が設けられている。車両100は、さらに、端子41と端子43とを結ぶパワーケーブル6と、端子42と端子44とを結ぶパワーケーブル8とを含む。
電池ユニット40は、バッテリBと、バッテリBの負極と端子42との間に接続されるシステムメインリレーSMR3と、バッテリBの正極と端子41との間に接続されるシステムメインリレーSMR2と、バッテリBの正極と端子41との間に直列に接続される、システムメインリレーSMR1および制限抵抗Rとを含む。システムメインリレーSMR1〜SMR3は、制御装置30から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
電池ユニット40は、さらに、バッテリBの端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10と、バッテリBに流れる電流IBを検知する電流センサ11とを含む。
バッテリBとしては、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などを用いることができる。また、バッテリBに代わる蓄電装置として電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いることもできる。
パワー制御ユニット21は、モータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ対応して設けられるインバータ22,14と、インバータ22,14に共通して設けられる昇圧コンバータ12とを含む。
昇圧コンバータ12は、端子43,44間の電圧を昇圧する。インバータ14は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG2に出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端が端子43に接続されるリアクトルL1と、昇圧後の電圧VHを出力する昇圧コンバータ12の出力端子間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2と、平滑用コンデンサC2とを含む。平滑用コンデンサC2は、昇圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ14は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続される。
U相アーム15は、直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子
Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
各相アームの中間点は、モータジェネレータMG2の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータMG2は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
電流センサ24は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。インバータ22は、モータジェネレータMG1に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ22は、エンジンのクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、モータ回転数MRN1,MRN2、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
ここで、トルク指令値TR1,モータ回転数MRN1およびモータ電流値MCRT1はモータジェネレータMG1に関するものであり、トルク指令値TR2,モータ回転数MRN2およびモータ電流値MCRT2はモータジェネレータMG2に関するものである。
また、電圧VBはバッテリBの電圧であり、電流IBは、バッテリBに流れる電流である。電圧VLは昇圧コンバータ12の昇圧前電圧であり、電圧VHは昇圧コンバータ12の昇圧後電圧である。
そして制御装置30は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU,降圧指示を行なう制御信号PWDおよび動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。
同様に制御装置30は、インバータ22に対して直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
図2は、図1における動力分割機構PSDおよび減速機RDの詳細を説明するための模式図である。
図2を参照して、この車両駆動装置は、モータジェネレータMG2と、モータジェネレータMG2の回転軸に接続される減速機RDと、減速機RDで減速された回転軸の回転に応じて回転する車軸と、エンジン4と、モータジェネレータMG1と、減速機RDとエンジン4とモータジェネレータMG1との間で動力分配を行なう動力分割機構PSDとを備える。減速機RDは、モータジェネレータMG2から動力分割機構PSDへの減速比が、たとえば2倍以上である。
エンジン4のクランクシャフト50とモータジェネレータMG1のロータ32とモータジェネレータMG2のロータ37とは同じ軸を中心に回転する。
動力分割機構PSDは、図2に示す例ではプラネタリギヤであり、クランクシャフト50に軸中心を貫通された中空のサンギヤ軸に結合されたサンギヤ51と、クランクシャフト50と同軸上を回転可能に支持されているリングギヤ52と、サンギヤ51とリングギヤ52との間に配置され、サンギヤ51の外周を自転しながら公転するピニオンギヤ53と、クランクシャフト50の端部に結合され各ピニオンギヤ53の回転軸を支持するプラネタリキャリヤ54とを含む。
動力分割機構PSDは、サンギヤ51に結合されたサンギヤ軸と、リングギヤ52に結合されたリングギヤケースおよびプラネタリキャリヤ54に結合されたクランクシャフト50の3軸が動力の入出力軸とされる。そしてこの3軸のうちいずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、残りの1軸に入出力される動力は他の2軸へ入出力される動力に基づいて定まる。
動力の取出用のカウンタドライブギヤ70がリングギヤケースの外側に設けられ、リングギヤ52と一体的に回転する。カウンタドライブギヤ70は、動力伝達減速ギヤRGに接続されている。そしてカウンタドライブギヤ70と動力伝達減速ギヤRGとの間で動力の伝達がなされる。動力伝達減速ギヤRGはディファレンシャルギヤDEFを駆動する。また、下り坂等では車輪の回転がディファレンシャルギヤDEFに伝達され、動力伝達減速ギヤRGはディファレンシャルギヤDEFによって駆動される。
モータジェネレータMG1は、回転磁界を形成するステータ31と、ステータ31内部に配置され複数個の永久磁石が埋め込まれているロータ32とを含む。ステータ31は、ステータコア33と、ステータコア33に巻回される三相コイル34とを含む。ロータ32は、動力分割機構PSDのサンギヤ51と一体的に回転するサンギヤ軸に結合されている。ステータコア33は、電磁鋼板の薄板を積層して形成されており、図示しないケースに固定されている。
モータジェネレータMG1は、ロータ32に埋め込まれた永久磁石による磁界と三相コイル34によって形成される磁界との相互作用によりロータ32を回転駆動する電動機として動作する。またモータジェネレータMG1は、永久磁石による磁界とロータ32の回転との相互作用により三相コイル34の両端に起電力を生じさせる発電機としても動作する。
モータジェネレータMG2は、回転磁界を形成するステータ36と、ステータ31内部に配置され複数個の永久磁石が埋め込まれたロータ37とを含む。ステータ36は、ステータコア38と、ステータコア38に巻回される三相コイル39とを含む。
ロータ37は、動力分割機構PSDのリングギヤ52と一体的に回転するリングギヤケースに減速機RDによって結合されている。ステータコア38は、たとえば電磁鋼板の薄板を積層して形成されており、図示しないケースに固定されている。
モータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界とロータ37の回転との相互作用により三相コイル39の両端に起電力を生じさせる発電機としても動作する。またモータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界と三相コイル39によって形成される磁界との相互作用によりロータ37を回転駆動する電動機として動作する。
減速機RDは、プラネタリギヤの回転要素の一つであるプラネタリキャリヤ66が車両駆動装置のケースに固定された構造により減速を行なう。すなわち、減速機RDは、ロータ37のシャフトに結合されたサンギヤ62と、リングギヤ52と一体的に回転するリングギヤ68と、リングギヤ68およびサンギヤ62に噛み合いサンギヤ62の回転をリングギヤ68に伝達するピニオンギヤ64とを含む。
たとえば、サンギヤ62の歯数に対しリングギヤ68の歯数を2倍以上にすることにより、減速比を2倍以上にすることができる。
図3は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の駆動装置20の外観を示す斜視図である。
図4は、駆動装置20の平面図である。
図3、図4を参照して、駆動装置20のケースは、ケース104とケース102とに分割可能に構成されている。ケース104は主としてモータジェネレータMG1を収容する部分であり、ケース102は、主としてモータジェネレータMG2およびパワー制御ユニットを収容する部分である。
ケース104にはフランジ106が形成され、ケース102にはフランジ105が形成され、フランジ106とフランジ105とがボルト等で固定されることにより、ケース104とケース102とが一体化される。
ケース102にはパワー制御ユニットを組付けるための開口部108が設けられている。この開口部108の内部左側部分(車両進行方向側)にはコンデンサC2が収容され、中央部分にはパワー素子基板120と端子台116,118とが収容され、右側部分にはリアクトルL1とが収容されている。なお、この開口部108は車両搭載状態においては蓋により閉じられている。また、コンデンサC2を右側に、リアクトルL1を左側に収容するように入れ換えても良い。
つまり、リアクトルL1はモータジェネレータMG1およびMG2の回転軸の一方側に配置され、コンデンサC2は回転軸の他方側に配置されている。そしてコンデンサC2とリアクトルL1との間の領域にパワー素子基板120が配置されている。パワー素子基板120の下方にはモータジェネレータMG2が配置されている。
パワー素子基板120にはモータジェネレータMG1を制御するインバータ22と、モータジェネレータMG2を制御するインバータ14と、昇圧コンバータのアーム部13とが搭載されている。
インバータ14とインバータ22との間の領域には上下に重ねて配置された電源用バスバーが設けられている。インバータ14のU相アーム15、V相アーム16、W相アーム17からはそれぞれ1本ずつのバスバーがモータジェネレータMG2のステータコイルにつながる端子台116に向けて設けられている。同様にインバータ22からも3本のバスバーがモータジェネレータMG1のステータコイルにつながる端子台118に向けて設けられている。
パワー素子基板120は高温になるためこれを冷却するためにパワー素子基板120の下には通水路が設けられており、通水路への冷却水入口114と冷却水出口112とがケース102に設けられている。なお、この入口や出口などは、たとえば、ケース102に対し、フランジ部106,105を貫通させてユニオンナット等を打ち込んで構成される。
図1の電池ユニット40から端子43,44にパワーケーブルを介して与えられた電圧はリアクトルL1およびアーム部13を含む昇圧コンバータ12によって昇圧されコンデンサC2によって平滑化されてインバータ14および22に供給される。
このように昇圧コンバータ12を用いて電池電圧を昇圧して用いることによりバッテリ電圧を200V程度に低減しつつ、かつモータジェネレータを500Vを超える高電圧で駆動することが可能となり、電力供給を小電流で行なうことにより電気損失を抑制しかつモータの高出力を実現することができる。
駆動装置20として、インバータ14,22およびモータジェネレータMG1,MG2に加えて、昇圧コンバータ12も含めて一体化する場合には、比較的大きな部品であるリアクトルL1およびコンデンサC2の配置場所が問題となる。
図5は、駆動装置20を図4のX1方向から見た側面図である。
図5を参照して、ケース102にはモータジェネレータ組付け用および保守用の開口部109が設けられており、この開口部109は車両搭載状態においては蓋により閉じられている。
開口部109の内部にはモータジェネレータMG2が配置されている。U,V,W相のバスバーが接続されるステータ36の内部にロータ37が配置されている。ロータ37の中央部分には中空のシャフト60が見えている。
図5に示すように、ケース102のパワー制御ユニット21を収容する収容室にはモータジェネレータMG2のステータ36が大きく食い込んでいるので、モータジェネレータMG2の一方側にはリアクトルL1が配置され他方側にはコンデンサC2が配置され、大型部品を効率よく収容している。このため、コンパクトなハイブリッド車両の駆動装置が実現できている。
図6は、図4のVI−VI断面における断面図である。
図6を参照して、モータジェネレータMG2の断面およびパワー制御ユニット21を収容する収容室の断面が示されている。
このハイブリッド車両の駆動装置は、同軸上に各ロータの回転中心軸が配置されるモータジェネレータMG2およびMG2の奥に配置されるモータジェネレータMG1と、クランクシャフトの回転中心軸と同軸上にかつモータジェネレータMG1およびMG2の間に配置される動力分割機構と、モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なうパワー制御ユニット21とを備える。パワー制御ユニット21は、モータジェネレータMG2の回転中心軸に対し、少なくとも一方側にリアクトルL1が他方側に平滑用コンデンサC2が分割配置される。モータジェネレータMG1,MG2、動力分割機構、およびパワー制御ユニット21は、金属製のケースに収容されて一体化されている。
モータジェネレータMG2の潤滑油がパワー素子基板120側に漏れ出ないようにケース102には2つの空間を仕切る仕切り壁部200が設けられている。この仕切り壁部200の上面部分にはパワー素子基板120を冷却するための水路122が設けられ、この水路122は先に説明した冷却水入口114および冷却水出口112と連通している。
端子44からはバスバー128によってマイナス側の電源電位がパワー素子基板120に伝達される。また端子43からは図示しないが他のバスバーによってリアクトルL1に対して正の電源電位が伝達される。
なおこのパワー制御ユニットを収容する収容室には減速ギヤの回転軸130を支持する部分が食い込んでいる。
モータジェネレータMG2の断面部分について説明すると、ステータ36の内周には、ロータ37、ケースの隔壁202およびロータの中空のシャフト60が配置されている。
図7は、図4のX2方向から駆動装置20を見た側面図である。図7において、パワー素子基板の上部にパワー素子を制御する制御基板121が配置されている。
図8は、図4のVIII−VIIIにおける断面図である。
図7、図8を参照して、エンジンのクランクシャフト50はダンパー124に接続され、ダンパー124の出力軸は動力分割機構PSDに接続される。
エンジンが配置される側からはダンパー124、モータジェネレータMG1、動力分割機構PSD、減速機RDおよびモータジェネレータMG2の順で、同一の回転軸上に並んでこれらが配置されている。モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは中空であり、この中空部分にダンパー124からの出力軸が貫通している。
モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは、動力分割機構PSD側にサンギヤ51とスプライン嵌合されている。ダンパー124のシャフトは、プラネタリキャリヤ54と結合されている。プラネタリキャリヤ54は、ピニオンギヤ53の回転軸をダンパー124のシャフトの周りに回転自在に支持する。ピニオンギヤ53は、サンギヤ51およびリングギヤケースの内周に形成された図2のリングギヤ52と噛み合う。
またモータジェネレータMG2のシャフト60の減速機RD側は、サンギヤ62とスプライン嵌合されている。減速機RDのプラネタリキャリヤ66は、ケース102の隔壁202に固定されている。プラネタリキャリヤ66は、ピニオンギヤ64の回転軸を支持する。ピニオンギヤ64は、サンギヤ62およびリングギヤケースの内周に形成された図2のリングギヤ68と噛み合う。
図8を見ればわかるように、モータジェネレータMG1およびダンパー124はケース104の図右方向の開口部111から組付けることができ、モータジェネレータMG2はケース102の左方向の開口部109から組付けることができ、減速機RDおよび動力分割機構PSDはフランジ105,106の合わせ面から組付けることができる。
ケース102の開口部109は、潤滑油が漏れないように蓋71および液状ガスケット等で密閉される。ケース104の開口部111の奥には蓋72が設けられ、モータジェネレータMG1を収容する空間は潤滑油が漏れないように液状ガスケット等やオイルシール81によって密閉される。
モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは、蓋72との間に設けられたボールベアリング78および隔壁203との間に設けられたボールベアリング77によって回転自在に支持されている。ロータ32のシャフトは中空であり、ダンパー124のシャフトがその内部を貫通している。ロータ32のシャフトとダンパー124のシャフトの間にはニードルベアリング79,80が設けられている。
モータジェネレータMG2のロータ37のシャフトは、蓋71との間に設けられたボールベアリング73および隔壁202との間に設けられたボールベアリング74によって回転自在に支持されている。
減速機RDのリングギヤと動力分割機構PSDのリングギヤがともに内周に刻まれたリングギヤケースは、隔壁202との間に設けられたボールベアリング75および隔壁203との間に設けられたボールベアリング76によって、回転自在に支持されている。
パワー制御ユニット21を収容する収容室とモータジェネレータMG2を収容する収容室とはケース102の隔壁202で隔てられているが、その一部は端子台116が挿入される貫通孔でつながっている。この端子台116にはモータジェネレータMG2のステータコイルのバスバーが一方側に接続され、インバータ14のバスバーが他方側に接続される。そしてこれらのバスバーを電気的に接続可能なように、端子台116の内部には導電性部材が通されている。つまり端子台116は、モータジェネレータMG2側からの潤滑油分を通さないでかつ電気を通すように構成されている。
同様に、端子台118によって、パワー制御ユニット21が収容される空間とモータジェネレータMG1が収容される空間とが、電気を通しかつ潤滑油分を通さない状態で接続されている。
図8において、モータジェネレータMG1,MG2のステータ下部にはオイルパンがもうけられている、車両停止時においてしばらく静止状態であった場合のオイルレベルLVSと、走行時において潤滑油が各部を潤滑している場合のオイルレベルLVDが示されている。
図9は、図4のIX−IXにおける断面を示した断面図である。
図9を参照して、パワー制御ユニット21を収容する収容室においてはリアクトルL1の断面が示されている。リアクトルL1は、たとえば電磁鋼板が積層されたコアにコイルが巻回された構造を有する。
そしてリアクトルL1に近接して、図6で示された動力伝達減速ギヤRGの回転軸130が配置され、動力伝達減速ギヤRGのカウンタドリブンギヤ132が中央部に示される。このカウンタドリブンギヤ132は図2のカウンタドライブギヤ70と噛み合う。そしてこのカウンタドリブンギヤ132の同軸上にファイナルドライブギヤ133が設けられ、これに噛み合うファイナルドリブンギヤであるディファレンシャルギヤDEFがその下方に示されている。
[冷却系の説明]
図10は、モータジェネレータMG1,MG2を潤滑および冷却する潤滑油の循環経路を示した断面図である。
図10を参照して、モータジェネレータMG2を収容する収容室とパワー制御ユニット21を収容する収容室との境界部分と、動力伝達減速ギヤRGおよびディファレンシャルギヤDEFを収容する部分の各ケース部分断面が示されている。
図11は、図10のXI‐XIにおける部分断面図である。
図10、図11を参照して、ケース102にはパワー制御ユニット21を収容する収容室とモータジェネレータMG2を収容する収容室との2つの空間を仕切る障壁200が設けられている。この障壁200の上面部分にはパワー制御ユニット21を冷却するための水路122が設けられる。
そして、障壁200の一部にはオイル通路376が設けられる。オイル通路376は、水路122とモータジェネレータMG2を収容する収容室との間であって、端子台116,118に接するように配される。オイル通路376は、オイル溜り370およびモータジェネレータMG2の収容室と連通している。
潤滑油は、ケース底部にオイルレベルOLまで貯蔵されている。このケース底部はオイルパンに該当する。なお、ケース底部に別途オイルパンを取り付けるような構造にしても良い。ロータ37の回転等に応じて図2のカウンタドライブギヤ70が回転される。カウンタドライブギヤ70によってカウンタドリブンギヤ132が回転され、カウンタドリブンギヤ132の回転に応じてディファレンシャルギヤDEFが回転する。
すると図10の矢印に示すようにディファレンシャルギヤDEFが潤滑油をはね上げる。ケースの上部にはオイルキャッチ板386が設けられており、ディファレンシャルギヤDEFによって掻き揚げられた潤滑油はオイル溜り370に溜められる。オイル溜り370は、潤滑油の循環経路において端子台116,118よりも上流部に位置する。オイル溜り370にはオイル出口372が設けられており、オイル出口372は、図11に示すようにオイル通路376へのオイル入口374に通じている。
オイル通路376には端子台116,118が配されている。これにより、モータジェネレータMG2のステータコイルのバスバーから端子台116に伝えられ、端子台116に蓄積された熱は、潤滑油に放熱される。同様に、モータジェネレータMG1のステータコイルのバスバーから端子台118に伝えられ、端子台118に蓄積された熱は、潤滑油に放熱される。その後潤滑油は、障壁200に設けられたオイル出口380を通りステータ36の上部に注がれる。そして、潤滑油はステータ36の外周に沿って流れ、再びケースの底部に戻される。
以上に説明したように、モータジェネレータを駆動するときにモータジェネレータで発生した熱を受けて高温となる端子台116,118を、潤滑油を利用して冷却する。これにより、端子台116,118に蓄積された熱がインバータ14,22のバスバーを介してパワー素子部分に伝わるのを防止することができる。
したがって、モータジェネレータとインバータとを一体化したことに伴なって、インバータの冷却水の経路を大型化しなくても冷却が可能となり、重心を低くできるとともに、省スペース化さらには設計配置の自由度を向上させることができる。
なお、図10および図11のディファレンシャルギヤDEFおよびオイルキャッチ板386が、この発明による車両の駆動装置における「潤滑油の循環機構」に相当し、オイル溜り370およびオイル通路376が、この発明による車両の駆動装置における「潤滑油の循環経路」の一部に相当する。
また、「潤滑油の循環機構」のうちディファレンシャルギヤDEFが、「回転電機の回転に応じてオイルパンから潤滑油を汲み上げて循環経路の接続部材の上流部に送る機構」に相当する。
図12は、モータジェネレータMG1,MG2を潤滑および冷却する潤滑油の循環経路の第2の例を示した断面図である。
図13は、図12のXIII−XIIIにおける部分断面図である。
図12、図13に示すように、ディファレンシャルギヤDEFによって掻き揚げられたオイルは、カウンタドリブンギヤ132の潤滑を行なう。その後、カウンタドリブンギヤ132によってその潤滑油の一部は、さらにはね上げられてオイルキャッチ板386Aによって受け止められ、オイル溜り370Aに溜められる。オイル溜り370Aは、潤滑油の循環経路において端子台116,118よりも上流部に位置する。
オイル溜り370Aに設けられたオイル出口372Aは、図13に示すようにオイル入口374に通じており、端子台116,118から潤滑油に放熱される。その後、潤滑油はオイル出口380からステータ36の上部に注がれステータ36の外壁を通じて再び潤滑油はケース底部に戻される。
図12および図13に示した変形例では、ディファレンシャルギヤDEF、カウンタドリブンギヤ132およびオイルキャッチ板386Aが「潤滑油の循環機構」に相当し、オイル溜り370Aおよびオイル通路376が「潤滑油の循環経路」の一部に相当する。
また、「潤滑油の循環機構」のうちディファレンシャルギヤDEFおよびカウンタドリブンギヤ132Aが、「回転電機の回転に応じてオイルパンから潤滑油を汲み上げて循環経路の接続部材の上流部に送る機構」に相当する。
図12および図13に示した変形例でも図10および図11に示した例と同様の効果を得ることができる。
図14は、モータジェネレータMG1,MG2を潤滑および冷却する潤滑油の循環経路の第3の例を示した断面図である。
図15は、図14のXV−XVにおける部分断面図である。
図14、図15を参照して、このオイル循環経路の第3の例では、トロコイド式のオイルポンプ400を設けてケース底部のオイルパンから潤滑油を汲み上げてオイル通路407に送出する。オイル通路407の出口は、潤滑油の循環経路において端子台116,118よりも上流部に位置する。
オイルポンプ400は、ディファレンシャルギヤDEFに噛み合う駆動ギヤ402と、駆動ギヤ402と軸が結合され共に回転するインナーロータ404と、インナーロータ404と内側の歯が噛み合うアウターロータ406とを含む。
オイル通路407の出口は、図15に示すようにオイル入口374と通じており、端子台116,118から熱が放熱される。その後潤滑油は、オイル出口380からステータ36の上部に注がれ、ステータ36の外壁を通じて再びケース底部のオイルパンに戻される。
図14および図15に示した変形例では、オイルポンプ400が「潤滑油の循環機構」における「回転電機の回転に応じてオイルパンから潤滑油を汲み上げて循環経路の接続部材の上流部に送る機構」に相当し、オイル通路407,376が「潤滑油の循環経路」の一部に相当する。
図14および図15に示した変形例でも図10および図11に示した例と同様の効果を得ることができる。
[変更例]
図16は、パワー素子基板を冷却する冷却水の通水路を説明するための図である。
図16を参照して、図4のパワー素子基板120を取り外した状態が示されて居る.冷却水入口114から矢印に示す向きで冷却水が流れる。そして、冷却水は、冷却水出口112から排出され、車両前方に配置されるラジエーターに送出される。この矢印で示すように冷却水が流れるようにケース102の表面またはパワー素子基板120の裏面にはリブまたはフィンが設けられている。
このとき、リブまたはフィンは、矢印で示す冷却水の流路上に端子台116,118が配置されるように設けられる。これにより、モータジェネレータを駆動するときに高温となるパワー素子基板120に加えて、モータジェネレータで発生した熱を受けて高温となる端子台116,118を、冷却水を利用して冷却することができる。したがって、端子台116,118に蓄積された熱がインバータ14,22のバスバーを介してパワー素子部分に伝わるのを防止することができる。
なお、パワー素子基板120は、水密性を保つために液状ガスケットなどが塗布された後にねじ止めされる。
なお、図16ではパワー素子基板120を水密性の蓋とした場合を説明したが、たとえば冷却水入口114と冷却水出口112とを結日、矢印に示す流路が設けられた配管を内部に埋設しておいてもよい。
また、冷却水入口114と冷却水出口112とを逆にしてもよく、冷却水が流れる向きは図16の矢印と逆向きでもよい。
このように、モータジェネレータMG1側に流路の冷却水入口114および冷却水出口112を設けることにより、コンデンサC2およびリアクトルL1をパワー素子基板120の両側に配置しても、冷却水の入出力経路を確保することができる。なお、モータジェネレータMG1の反対側に設けることも可能ではあるが、ハイブリッド車両の駆動装置をエンジンルームに配置した場合には、ボディが近接しているので作業性が悪いためモータジェネレータMG1側に流路の冷却水入口114および冷却水出口112を設けるのが好ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、モータジェネレータからの熱が端子台を介してパワー制御ユニットに伝わるのを防止できる。したがって、パワー制御ユニットを熱故障から確実に保護することができる。
また、モータジェネレータの潤滑油を利用して端子台を冷却する構成とすれば、パワー制御ユニットの冷却系の増設が不要となるため、駆動装置の小型化、省スペース化が可能となる。これにより、ハイブリッド車両の駆動装置を車両に搭載した場合に重心を低く保つことが可能となり、従来に比べて車両の走行性能を向上させることが可能となる。さらに、エンジンルーム内の省スペース化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、端子台の冷却を油冷系もしくは水冷系とした構成を示したが、油冷系と水冷系との併用させてもよい。また、本実施の形態においては、ハイブリッド車両に本願発明を適用した例を説明したが、本願発明はこれに限定されず、たとえば電気自動車や燃料電池自動車等にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両のモータジェネレータ制御に関する構成を示す回路図である。 図1における動力分割機構および減速機の詳細を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の駆動装置の外観を示す斜視図である。 駆動装置の平面図である。 駆動装置を図4のX1方向から見た側面図である。 図4のVI−VI断面における断面図である。 図4のX2方向から駆動装置を見た側面図である。 図4のVIII−VIIIにおける断面図である。 図4のIX−IXにおける断面を示した断面図である。 モータジェネレータを潤滑および冷却する潤滑油の循環経路を示した断面図である。 図10のXI−XIにおける部分断面図である。 モータジェネレータを潤滑および冷却する潤滑油の循環経路の第2の例を示した断面図である。 図12のXV−XVにおける部分断面図である。 モータジェネレータを潤滑および冷却する潤滑油の循環経路の第3の例を示した断面図である。 図14のXV−XVにおける部分断面図である。 パワー素子基板を冷却する冷却水の通水路の説明をするための図である。
符号の説明
4 エンジン、6,8 パワーケーブル、10 電圧センサ、11 電流センサ、12 昇圧コンバータ、13 アーム部、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、20 駆動装置、21 パワー制御ユニット、24 電流センサ、30 制御装置、31,36 ステータ、32,37 ロータ、33,38 ステータコア、34,39 三相コイル、40 電池ユニット、41〜44 端子、50 クランクシャフト、51,62 サンギヤ、52,68 リングギヤ、53,64 ピニオンギヤ、54,66 プラネタリキャリヤ、60 シャフト、70 カウンタドライブギヤ、71,72 蓋、73〜78 ボールベアリング、79,80 ニードルベアリング、81 オイルシール、100 ハイブリッド車両、102,104 ケース、105,106 フランジ、108,109,111 開口部、112 冷却水出口、114 冷却水入口、116,118 端子台、120 パワー素子基板、121 制御基板、122 水路、124 ダンパー、128 バスバー、130 回転軸、132,132A カウンタドリブンギヤ、133 ファイナルドライブギヤ、200 壁部、202,203 隔壁、372,372A オイル出口、374 オイル入口、376,407 オイル通路、380 オイル出口、386,386A オイルキャッチ板、400 オイルポンプ、402 駆動ギヤ、404 インナーロータ、406 アウターロータ、B バッテリ、C2 コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、DEF ディファレンシャルギヤ、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PSD 動力分割機構、Q1〜Q8 IGBT素子、R 制限抵抗、RD 減速機、RG 動力伝達減速ギヤ、SMR1〜SMR3 システムメインリレー。

Claims (5)

  1. 回転電機と、
    前記回転電機の潤滑および冷却を行なう潤滑油の循環機構と、
    前記回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットと、
    前記回転電機と前記パワー制御ユニットとを電気的に接続するための接続部材と、
    前記回転電機、前記循環機構、前記パワー制御ユニットおよび前記接続部材を収容し、前記潤滑油の循環経路が設けられたケースとを備え、
    前記潤滑油の循環経路は、前記接続部材に前記潤滑油をかけることによって前記接続部材を冷却するように配される、車両の駆動装置。
  2. 前記接続部材は、前記ケースと一体的に設けられ、前記パワー制御ユニットから電力を供給するための電力線と前記回転電機とを電気的に接続するための端子台を含む、請求項1に記載の車両の駆動装置。
  3. 前記ケースは、
    前記循環経路上の下流に配置されたオイルパンを含み、
    前記循環機構は、
    前記回転電機の回転に応じて前記オイルパンから前記潤滑油を汲み上げて前記循環経路の前記接続部材の上流部に送る機構を含む、請求項1または2に記載の車両の駆動装置。
  4. 前記循環機構は、
    前記潤滑油に浸漬され、前記回転電機の回転に応じて回転するギヤと、
    前記ギヤの掻き揚げる前記潤滑油を受け止めて前記接続部材の上流部に送るオイルキャッチ板とを含む、請求項3に記載の車両の駆動装置。
  5. 前記循環機構は、
    前記回転電機の回転に応じて前記オイルパンから前記潤滑油を汲み上げて前記循環経路の前記接続部材の上流部に送るポンプ機構を含む、請求項3に記載の車両の駆動装置。
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