JP4696501B2 - データ記録方法 - Google Patents

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本発明は、データの書き込みを高速化できるデータ記録方法に関する。
従来の記憶装置、特にフラッシュメモリを用いた記憶装置は、記憶データを保持するための電力が不要であることから近年、盛んに用いられるようになっている。特に、携帯電話装置を含む、携帯用の端末装置にはメモリとしてフラッシュメモリが多く用いられている。このようなフラッシュメモリを用いた記憶装置においては、データの書き込みに要する時間を短縮し、高速でデータの書き込みを行なえるようにする必要がある。
しかしながら、フラッシュメモリは、書き込むデータを入力するのに要するデータ入力時間に対し、その書き込むデータをフラッシュメモリのセルに実際に書き込むのに要するプログラム時間が比較的長いため、書き込むデータの量が、フラッシュメモリへ一度に入力可能な量よりも多いと、フラッシュメモリにデータを入力してから、次のデータを入力するまでに、少なくともプログラム時間だけの待ち時間が発生することになり、データの書き込みに時間を要し、高速での書き込みが出来ないことになる。
このような高速での書き込みが出来ないという問題に対し、フラッシュメモリを複数チップ用いて、これら複数チップへデータを並列的に書き込むことで、データの書き込みに要する時間の短縮化を図る記録方式がある。
これは、例えば、複数のフラッシュメモリのうちのひとつのチップにデータを入力し、その入力が終了すると、次のデータを他のチップに入力し、その入力が終了すると、さらに次のデータをさらに他のチップに入力するものである。すなわち、ひとつのチップにおいて、入力されたデータがメモリセルに書き込まれている間に、次のデータを他のチップに入力するものであり、この結果、チップのプログラム時間を待たずに、次のデータの入力を行うことが出来、データの書き込みに要する時間を短縮することが可能になるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−122923号公報
かかる従来の記録方式では、以下の短所が付随している。すなわち、フラッシュメモリにおいては書込み所要時間および消去所要時間は一定ではなく不確定であり、データの書き込みは1ページ単位で行われ、このデータの書き込みはレジスタ転送(例えば、0.1msec)とプログラム(例えば、0.2〜0.7msec)に分かれ、書込み所要時間は0.3〜0.8msecの間でばらつくことになる。また、消去所要時間は、2〜4msecの間でばらつく。このような書込み所要時間および消去所要時間が不確定である点については、前述したフラッシュメモリを並列にして使用する従来技術では考慮されておらず、これら書込み所要時間および消去所要時間が不確定であることが、フラッシュメモリを使用した記憶装置への高速な書き込みに障害となり、十分な高速化が期待できないという課題があった。
また、このようなフラッシュメモリにおいては、少なからず不完全な特性を有しているという観点から、使用し難いという課題がある。この不完全な特性とは、例えば、出荷時から欠陥ブロックが存在する場合があり、このため代替ブロックを使用することになり、ユーザが使用する論理アドレスとメモリ上の物理アドレスとの対応が必要になることである。また、書き換え回数が有限であり、書き換えを繰り返すとそのブロックは徐々に劣化するため、同一ブロックのみを書き換えないように、書き換えようとするブロックが特定のブロックに偏らないように均等化して使用するための管理が必要になることである。さらに、読み出しの際に読み出し誤りが生じる可能性が否定できないため、誤り訂正が必要になることである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、データの書き込みを高速化できるデータ記録方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかるデータ記録方法は、ページ単位の書き込み、ブロック単位の消去が可能な、同一バスを共有する複数の記録媒体からなる組を複数組備えた記録媒体群へデータを並列的に転送し記録するデータ記録方法であって、記録媒体群の各記録媒体へ、ページ割振りテーブルによって割り振られる規定のページを並列的に割り振り、ブロック単位の消去が行われた複数の記録媒体の組ごとを非同期で制御し、複数の記録媒体の組ごとに、記録媒体に書き込まれたページ数がブロック未満であって、バッファ用メモリ内にデータが存在し、ぺージ書き込みが終了することによってステータスがビジィ状態からレディ状態になった記録媒体に対し、予め規定された順で、かつ共有するバス使用の競合を回避しレジスタ転送を行い、割り振った規定のページへ規定ページ単位の書き込みを行うことで、ステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、記録媒体群に対し並列的にそのブロック分のページ単位の書き込みを行い、ページ割振りテーブルのアドレスをインクリメントして、アドレスに設定されている割り振られたページを読出す非同期書き込みステップと、記録媒体群に対しブロック単位の書き込みが終了すると、記録媒体のステータスをビジィ状態からレディ状態に変え、記録媒体群の全記録媒体において1ブロック分のページの書き込みが終了したときに出力される信号をもとに、記録媒体群のうち、もっとも遅くブロック分のページ単位の書き込みが終了した記録媒体に同期させ、記録媒体のステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、記録媒体群の各記録媒体に対し次のブロック単位の消去を行う同期消去ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ブロック単位で同期して次の書き込み処理へ進むため、空き領域が過剰に発生することがなく、記録媒体のメモリ容量を最大限に使用できるデータ記録方法を提供できる効果がある。
また、1つのバスを共有する複数の記録媒体に対し規定のページを並列的に割り振り、前記バスを介したレジスタ転送を予め規定された順番で行いながら、ステータスがレディ状態になった記録媒体の前記規定のページへページ単位の書き込みを行うことから、前記各記録媒体の規定のページへ書き込まれるデータを、前記予め規定された順番で前記バス上へ出力すればよく、書き込みのための制御が簡単になるデータ記録方法を提供できる効果がある。
データの書き込みを高速化できるデータ記録方法を提供するという目的を、非同期書き込みステップと同期消去ステップを組み合わせることで実現した。具体的には、非同期書き込みステップにおいて、記録媒体群の各記録媒体へ、ページ割振りテーブルによって割り振られる規定のページを並列的に割り振り、ブロック単位の消去が行われた複数の記録媒体の組ごとを非同期で制御し、複数の記録媒体の組ごとに、記録媒体に書き込まれたページ数がブロック未満であって、バッファ用メモリ内にデータが存在し、ぺージ書き込みが終了することによってステータスがビジィ状態からレディ状態になった記録媒体に対し、予め規定された順で、かつ共有するバスの使用について競合を回避してレジスタ転送を行い、割り振った規定のページへ規定ページ単位の書き込みを行うことで、ステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、記録媒体群に対し並列的にそのブロック分のページ単位の書き込みを行い、ページ割振りテーブルのアドレスをインクリメントして、アドレスに設定されている割り振られたページを読出す。そして、同期消去ステップにおいて、記録媒体群に対しブロック単位の書き込みが終了すると、記録媒体のステータスをビジィ状態からレディ状態に変え、記録媒体群の全記録媒体において1ブロック分のページの書き込みが終了したときに出力される信号をもとに、記録媒体群のうちもっとも遅くブロック分のページ単位の書き込みが終了した記録媒体に同期させ、記録媒体のステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、記録媒体群の各記録媒体に対し次のブロック単位の消去を行うことで実現した。
以下、本発明の一実施例について説明する。なお、以下の説明では、先ず、フラッシュメモリと、フラッシュメモリを用いたメモリカードシステムについて説明し、次に、このメモリカードシステムのメモリカードとメモリコントローラの構成について説明する。そして、これら構成を利用したデータ記録方法を説明する。
先ず、フラッシュメモリと、フラッシュメモリを用いたメモリカードシステムについて説明する。
図1は、この実施例1のデータ記録方法を説明するためのフラッシュメモリの内部構成例を示すブロック図である。このフラッシュメモリは、入出力コントロール回路1、動作ロジックコントロール回路2、アドレスレジスタ3、コマンドレジスタ4、制御回路5、レディ/ビジィ信号出力回路6、ステータスレジスタ7、高電圧発生回路8、ローアドレスバッファ9、ローアドレスデコーダ10、カラムバッファ11、カラムデコーダ12、データレジスタ13、センスアンプ14およびメモリセルアレイ15と、各種のバス、信号線を備えている。
図2は、図1に示すフラッシュメモリの内部構造を示す説明図である。このフラッシュメモリは、ページ単位でプログラム、ブロック単位で消去を行う。そして、1ページは2048バイトに冗長部64バイトを加えた2112バイトとなっており、1ブロックは64ページで構成されている。また、アドレスの取り込みは、I/O端子から5クロックで取り込む。
図3は、このフラッシュメモリを用いたメモリカードシステムの全体構成を示すブロック図である。このメモリカードシステムは、シリアル伝送を行うためのシリアルクロックが供給されるシリアルクロック供給部21、バイト単位で内部の処理を行うためのパラレルクロックが供給されるパラレルクロック供給部22、ホストPC23、リーダー/ライター24、送信ドライバー25,26,32、コネクタ28、受信ドライバー27,29,30およびメモリカード31を備えている。ホストPC23とリーダー/ライター24とはPCIバスにより接続されている構成である。また、リーダー/ライター24とメモリカード31とはコネクタ28を介して接続されている構成である。コネクタ28では、前記シリアル伝送のためのシリアルクロックと、リーダー/ライター24からメモリカード31へ書き込まれるライトデータWR_DATAと、メモリカード31からリーダー/ライター24へ読み出されるリードデータRD_DATAの3種類の信号が接続されており、送信ドライバー25,26,32と受信ドライバー27,29,30を介して全二重のシリアル通信が実現できる構成である。また、メモリカード31は、シリアルクロック供給部21から供給されたシリアルクロックと、これを分周して生成されたクロックにより動作する構成である。
図4は、図3に示したメモリカードシステムのリーダー/ライター24の構成を示すブロック図である。このリーダー/ライター24は、メモリカード31からリーダー/ライター24へ読み出されたリードデータRD_DATAの入力端子41と、前記パラレルクロックが供給される入力端子42と、前記シリアルクロックの入力端子43と、PCIバス接続部44と、メモリカード31へのライトデータの出力端子45とを備えている。また、シリアル/パラレル変換器・8−10変換デコーダ46、ECCデコーダ47、PCIバスとのインタフェースであるバスインタフェース48、CRCCエンコーダ49、ECCエンコーダ50、コマンドとデータとの切り替えスイッチ51および8−10変換デコーダ・パラレル/シリアル変換器52を備えている。
このリーダー/ライター24は、メモリカード31へのデータの書き込みの際には、PCIバス接続部44から入力されたデータのうち、フラッシュメモリを制御するコマンドCOMMAND〔7:0〕にはCRCCエンコーダ49においてCRCCのパリティを付加し、また、データWDATA〔7:0〕にはECCエンコーダ50においてECCのパリティを付加する構成である。そして、切り替えスイッチ51により選択され、8−10変換デコーダ・パラレル/シリアル変換器52の8−10変換デコーダにおいてDCフリーの10ビットデータへ変換するとともに同期コードを付加し、パラレル/シリアル変換器によりシリアルデータに変換し、メモリカード31へのライトデータとして出力端子45から出力する構成である。
また、メモリカード31からデータを読み出す際には、入力端子41から入力されたリードデータRD_DATAは、シリアル/パラレル変換器・8−10変換デコーダ46のシリアル/パラレル変換器によりパラレルデータへ変換された後、同期コードを検出してから10−8変換デコーダにより元の8ビットデータへ戻され、ECCデコーダ47において誤り訂正され、バスインタフェース48を介しPCIバス接続部44から図3に示すホストPC23へ送られる構成である。
図5は、図3に示すメモリカード31に用いられているフラッシュメモリの概要説明図である。このフラッシュメモリは、入出力端子(アドレス、データ、コマンド入出力ポート)IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8と、チップイネーブル、コマンドラッチイネーブル、アドレスラッチイネーブル、ライトイネーブル、リードイネーブルおよびライトプロテクトなどの各種制御信号が入力される制御端子CE(チップイネーブル),CLE(コマンドラッチイネーブル),ALE(アドレスラッチイネーブル),WE(ライトイネーブル),RE(リードイネーブル),WP(ライトプロテクト)と、レディ/ビジィ出力端子RY/BYを備えている。そして、図5では、入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8を入出力端子55、レディ/ビジィ出力端子RY/BYを出力端子56、制御端子CE,CLE,ALE,WE,RE,WPを制御端子57としてまとめて示してある。出力端子56から出力されるステータス出力は、そのフラッシュメモリにおいてデータの書き込みや消去が終了したか否かを確認するために用いる。
次に、フラッシュメモリの並列化によるデータの高速書き込みについて説明する。
フラッシュメモリに対し高速でデータを書き込むためには、フラッシュメモリを並列化し、書き込みデータを並列に入力すればよい。フラッシュメモリを2つ並列化すれば2倍の速さで書き込みを行うことが出来る。また、4つ並列化すれば4倍の速さで書き込みを行うことが出来る。
図3に示したメモリカードシステムの構成において、並列になっているフラッシュメモリの数や並列化の形態に応じて構成が異なってくるのは、メモリカードの構成だけである。従って、以下の説明におけるメモリカードシステムの構成は、図3に示したブロック図が適用される。
図6は、2個のフラッシュメモリが組にされ、それら各フラッシュメモリの各入出力端子が共通接続されているメモリカードの構成を示すブロック図である。
このメモリカードは、ライトデータWR_DATAが入力される入力端子61とシリアルクロックSCLKが入力される入力端子62とリードデータRD_DATAが出力される出力端子63とを備えている。また、シリアル/パラレル変換器・10−8変換エンコーダ64と、前記入力端子62から入力されたシリアルクロックSCLKを分周するクロック分周器65と、8−10変換エンコーダ・パラレル/シリアル変換器66と、エラー検出器67と、メモリコントローラ201と、フラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76とを備えている。
このメモリカードでは、フラッシュメモリ69とフラッシュメモリ70の入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8、フラッシュメモリ71とフラッシュメモリ72の入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8.フラッシュメモリ73とフラッシュメモリ74の入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8、フラッシュメモリ75とフラッシュメモリ76の入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8が共通接続されている。
メモリコントローラ201は、2個のフラッシュメモリが組にされその入出力端子が共通化されている構成のフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76に対する高速書き込みを可能にする高速書き込みアルゴリズム201Aを備えている。
図7は、図6に示すメモリカードのメモリコントローラ201の構成を示すブロック図である。このメモリコントローラ201は、ライトデータWDATA〔7:0〕の入力端子81、コマンドCOMMAND〔7:0〕の入力端子82、ECC_SYND〔7:0〕の入力端子83、CRCC_SYND〔7:0〕の入力端子84、クロック分周器65から出力された分周クロック信号CLKの入力端子85、フラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76からの各ステータス出力が入力される入力端子86,87,88,89,90,91,92,93およびリードデータRDATA〔7:0〕が出力される出力端子94を備えたコマンドデコーダ300を備えている。
また、フラッシュメモリ69,70の組、フラッシュメモリ71,72の組、フラッシュメモリ73,74の組、フラッシュメモリ75,76の組へ与えられるデータのバッファ用FIFOメモリ301,304,307,311を備えている。
コマンドデコーダ300は入力端子82から与えられるコマンド、各フラッシュメモリの出力端子56から出力されるステータス出力をもとに、高速書き込みアルゴリズム201Aに従ったデータの高速書き込みを行う。
また、フラッシュメモリ69,70の組に対する入出力データDIO12〔7:0〕の入出力端子303を備えた入出力制御回路302、フラッシュメモリ71,72に対する入出力データDIO34〔7:0〕の入出力端子306を備えた入出力制御回路305、フラッシュメモリ73,74に対する入出力データDIO56〔7:0〕の入出力端子309を備えた入出力制御回路308、フラッシュメモリ75,76に対する入出力データDIO78〔7:0〕の入出力端子313を備えた入出力制御回路312を有している。
また、フラッシュメモリ69に対する各種制御信号が出力される制御端子132を有したフラッシュ制御コマンド発生器131、フラッシュメモリ70に対する各種制御信号が出力される制御端子134を有したフラッシュ制御コマンド発生器133、フラッシュメモリ71に対する各種制御信号が出力される制御端子136を有したフラッシュ制御コマンド発生器135、フラッシュメモリ72に対する各種制御信号が出力される制御端子138を有したフラッシュ制御コマンド発生器137、フラッシュメモリ73に対する各種制御信号が出力される制御端子140を有したフラッシュ制御コマンド発生器139、フラッシュメモリ74に対する各種制御信号が出力される制御端子142を有したフラッシュ制御コマンド発生器141、フラッシュメモリ75に対する各種制御信号が出力される制御端子144を有したフラッシュ制御コマンド発生器143、フラッシュメモリ76に対する各種制御信号が出力される制御端子146を有したフラッシュ制御コマンド発生器135を備えている。
図8は、4個のフラッシュメモリの各入出力端子が共通接続されているメモリカードの構成を示すブロック図である。
なお、図8において図6と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。このメモリカードでは、フラッシュメモリ69とフラッシュメモリ70とフラッシュメモリ71とフラッシュメモリ72の各入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8が共通接続され、また、フラッシュメモリ73とフラッシュメモリ74とフラッシュメモリ75とフラッシュメモリ76の各入出力端子IO1,IO2,IO3,IO4,IO5,IO6,IO7,IO8が共通接続されている。
メモリコントローラ390は、4個づつのフラッシュメモリが組にされて各入出力端子が共通化されている構成のフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76に対し高速書き込みを可能にする高速書き込みアルゴリズム401Aを備えている。
図9は、図8に示したメモリカードのメモリコントローラ390の構成を示すブロック図である。なお、図9において図7と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
このメモリコントローラ390は、フラッシュメモリ69,70,71,72の組と、フラッシュメモリ73,74,75,76の組へそれぞれ与えられるデータのバッファ用FIFOメモリ401,404を備えている。
また、フラッシュメモリ69,70,71,72の組に対する入出力データDIO14〔7:0〕の入出力端子403を備えた入出力制御回路402、フラッシュメモリ73,74,75,76の組に対する入出力データDIO58〔7:0〕の入出力端子406を備えた入出力制御回路405を有している。
コマンドデコーダ400は、入力端子82から与えられるコマンド、各フラッシュメモリの出力端子56から出力されるステータス出力をもとに、フラッシュメモリ69,70,71,72、フラッシュメモリ73,74,75,76がそれぞれ組にされ、入出力端子が共通接続された構成のフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76に対し高速書き込みアルゴリズム401Aに従ったデータの高速書き込みを行う機能を備えている。
次に、本発明の一実施例であるデータ記録方法の動作について説明する。
なお、ここで以下の説明における各種パラメータについて説明しておく。PAGEはフラッシュメモリの書き込み単位である1ページ分の有効データの大きさである。BLKは、フラッシュメモリの消去単位である1ブロック分のページ数である。mは、フラッシュメモリの並列数である。nは、入出力端子を共通にするフラッシュメモリの数であり、独立している場合は、nは「1」、2つのフラッシュメモリの入出力端子が共通化されている場合はnは「2」、4つのフラッシュメモリの入出力端子が共通化されている場合はnは「4」である。TRは、1ページ分のデータをレジスタに転送するのに要する時間である。TPavrは、1ページ分のデータの平均プログラム時間、TPmaxは、1ページ分のデータの最大プログラム時間である。
ΔTは、1ブロック分のデータを消去し書き込むために要する時間のフラッシュメモリ間のバラツキである。TEavrをフラッシュメモリの消去単位である1ブロック分の消去に要する時間の平均値、TWavrをフラッシュメモリの書き込み単位である1ページ分の書き込みに要する時間の平均値とすると、1ブロック分のデータを消去し書き込むために要する時間の平均値は、TEavr+BLK×TWavrであり、並列化されたm個のフラッシュメモリのうち最も書込み所要時間および消去所要時間の遅いフラッシュメモリが必要とする時間の平均を(TEavr+BLK×TWavr)maxとすると、ΔT=(TEavr+BLK×TWavr)max−(TEavr+BLK×TWavr)で定義される。
Taは、1ページ分のデータの最小到達時間である。RATEは、1ブロックのデータの消去、書き込みを繰り返す場合の最大データレートであり、RATE=PAGE/Ta
である。
フラッシュメモリを使用したメモリカードに対する高速書き込みアーキテクチャーとして必要な条件は、(1)待ち時間が短く、書き込み速度が速いこと(2)書き込みアドレスが確定しており、書き込みと読み出しについての制御が簡単であること(3)並列化された全てのフラッシュメモリに空き領域が発生せず、メモリ容量を最大限に利用できることの3点である。
以下、これらの条件を満足するデータ高速転送方法をここでは「順固定データ高速転送方式」という。この「順固定データ高速転送方式」では、同一のバスを共有するn個のフラッシュメモリの組において、前記各フラッシュメモリへの前記バスを介したレジスタ転送順が決められている。そして、全ての組のフラッシュメモリ、すなわちフラッシュメモリ群の各フラッシュメモリに対し並列的にページを割り振る。
さらに、ページ単位では、前記組ごとの各フラッシュメモリに対し予め規定されている順に従うことと、前記各フラッシュメモリのステータス出力がレディ状態となっていることと、前記各フラッシュメモリ間で共有するバスの使用が競合しないことを条件に、ブロック単位で消去が終了している前記各フラッシュメモリの前記割り振ったページへ並列的にレジスタ転送とデータの書き込みを行う。
また、ブロック単位では、前記フラッシュメモリ群の各フラッシュメモリのうちで、最も遅く書き込みが終了するフラッシュメモリでそのブロック分の前記割り振られたページに対する書き込みが終了するのを待って、すなわち前記フラッシュメモリ群の全てのフラッシュメモリのうちで最も遅く書き込みが終了したフラッシュメモリの書き込み終了のタイミングに合わせて、前記フラッシュメモリ群の各フラッシュメモリに対し同期的に次のブロック単位の消去を行う。なお、前記フラッシュメモリ群の全てのフラッシュメモリのうちで最も遅く書き込みが終了したフラッシュメモリの書き込み終了のタイミングは、前記フラッシュメモリ群の全てのフラッシュメモリにおいて1ブロック分のページの書き込みが終了したときに立つフラッグをもとに検出可能である。
そして、前記各フラッシュメモリの組と組の間では非同期的に、前記組ごとの各フラッシュメモリに対し予め規定されている順に従うことと、前記各フラッシュメモリのステータス出力がレディ状態になっていることと、前記各フラッシュメモリ間で共有するバスの使用が競合しないことを条件に、前記消去が終了した前記各フラッシュメモリの前記次のブロックに対し割り振られたページへ並列的にレジスタ転送とデータの書き込みを行う。
また、この「順固定データ高速転送方式」において、1ページの書き込みに要する時間は、n×TR(1ページ分のデータのレジスタ転送時間)+TPavr(1ページ分のデータの平均書き込み時間)+ΔT(消去書き込みのために要する時間のバラツキ)である。この「順固定データ高速転送方式」では、フラッシュメモリの書き込み速度をほぼ最大限に活用できる。また、書き込みアドレスが確定しているため、書き込みや読み出しのための制御が簡単になり、さらに書込み所要時間および消去所要時間の遅いフラッシュメモリが追いついてくるのをブロック単位で待つため、空き領域が発生することもない。
次に、図6に示すメモリカードの構成と、図7に示すメモリコントローラの構成と、図10に示すタイミングチャートを参照し、2つのフラッシュメモリが組にされそれら各入出力端子が1つのバスに共通接続された構成のメモリカードに対するこの「順固定データ高速転送方式」の動作について説明する。
図10は、2個のフラッシュメモリが組にされ、それら入出力端子が共通接続され、1つのバスを共有している場合、P01からP64までの番号を持つページがどのようなタイミングでフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76へ割り振られるかを示すタイミングチャートである。なお、図10において、#1は図6に示すフラッシュメモリ69、#2は同様にフラッシュメモリ70、#3は同様にフラッシュメモリ71、#4は同様にフラッシュメモリ72、#5は同様にフラッシュメモリ73、#6は同様にフラッシュメモリ74、#7は同様にフラッシュメモリ75、#8は同様にフラッシュメモリ76に対応する。
この「順固定データ高速転送方式」では、バス上のレジスタ転送の順番があらかじめ規定されている。すなわち、図10の#1で示すフラッシュメモリ69と#2で示すフラッシュメモリ70に対するバス上のレジスタ転送の順番は、フラッシュメモリ群の♯1〜♯8で示す各フラッシュメモリに対し並列的にページの割り振りが行われるという前提で、P01,P02,P09,P10,P17,P18,P25,P26の順となる。このため、#1で示すフラッシュメモリ69と#2で示すフラッシュメモリ70との間では、消去が早く終了した#1で示すフラッシュメモリ69に対しては、その消去終了とともにページP01の割り振りが行われ、そのページP01に対するレジスタ転送が行われ、#1で示すフラッシュメモリ69では前記レジスタ転送されたページP01に対するデータの書き込みが行われている。そして、次のレジスタ転送は#2で示すフラッシュメモリ70に対し割り振るページP02に対するレジスタ転送が行われることになる。しかしながら、#1で示すフラッシュメモリ69において前記レジスタ転送されたページP01に対するデータの書き込みが終了した時点で、#2で示すフラッシュメモリ70に対する消去は未だ終了していない。前述したようにこのフラッシュメモリにおいては消去所要時間は個々のフラッシュメモリにおいてバラツキがあるためである。従って、この「順固定データ高速転送方式」では、#2で示すフラッシュメモリ70における消去が終了するのを待ってから、次のレジスタ転送である#2で示すフラッシュメモリ70に対し割り振るページP02に対するレジスタ転送を行う。この#2で示すフラッシュメモリ70における消去が終了したか否かの判定はフラッシュメモリ70のステータス出力がレディ状態になっているか否かを判定することで行う。このため、#1で示すフラッシュメモリ69に対しページP01に対するデータのレジスタ転送が行われた後、次の#2で示すフラッシュメモリ70に対しページP02についてのデータのレジスタ転送が行われるまでの間には時間的な空き領域が発生することになる。また、#3,#4のフラッシュメモリでは、#3のフラッシュメモリがP03のプログラムを終えた後、#3,#4のフラッシュメモリのステータス出力は共に「レディ状態」になっている。しかしながら、#4のフラッシュメモリにP04を転送するためにバスが使用され、#3のフラッシュメモリには待ち時間が生じている。同様に#5,#6のフラッシュメモリでP05,P06の番号を持つページをレジスタ転送する際にも待ち時間が生じている。
ここで、この「順固定データ高速転送方式」における書き込みデータ・レートを簡単に計算してみる。1ブロック分を消去してから書き込むという使い方の場合、最小データ到着間隔:Ta=(BLK×(2×TR+TPavr)+TEavr+ΔT)/m/BLKなので、図10に示すm=8,BLK=4の場合、Ta=(4×(2×TR+TPavr) + TEavr+ΔT)/(8×4)になる。
なお、図10に示したタイミングでP01からP64までの番号を持つページがフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76へ割り振られることになるが、この制御を実現しているのはメモリコントローラ201の高速書き込みアルゴリズム201Aである。
図11は、この高速書き込みアルゴリズム201Aの構成を示すフローチャートである
。以下、このフローチャートに従って図10に示したタイミングによる高速書き込み処理を説明する。
図11のフローチャートに示す高速書き込みアルゴリズム201Aは、入出力端子が共通接続された2つのフラッシュメモリを制御するものであり、一例として2つのフラッシュメモリ69,70を制御する場合を示している。従って、フラッシュメモリ71,72、フラッシュメモリ73,74、フラッシュメモリ75,76の入出力端子が共通化された2つのフラッシュメモリも、図11のフローチャートと同様な高速書き込みアルゴリズムにより制御される。
先ず、イニシャライズによりフラッシュメモリ69,70のステータスが「レディ状態」、フラッグ、データSYNCが“1”に初期設定される(ステップS21)。そして、続くステップS23においてフラッグ、データSYNCが“1”であるか否かを判定する。このフラッグ、データSYNCは8個全てのフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76において1ブロック分のページの書き込みが終了したときに立つフラッグである。このときデータSYNCはイニシャライズにより“1”に設定されているため、ステップS23からステップS26へ進む。ステップS26では、この高速書き込み処理に対する処理終了の指示があるか否かを判定する。そして、この高速書き込み処理に対する処理終了の指示があればこの高速書き込み処理を終了することになるが、処理終了の指示がなければステップS26からステップS24へ進み、フラッシュメモリ69, 70の最初の1ブロック分の消去処理を実行し、ステップS23へ戻る。前記ステップS21のイニシャライズ処理により“1”に設定されたフラッグ、データSYNCは、前記ステップS24においてフラッシュメモリ69,70の書き込み対象となっている最初の1ブロック分の消去処理を実行した時点において“0”になるため、フラッシュメモリ69,70の最初の1ブロック分の消去処理を実行しステップS23へ戻った後は、続いてステップS31へ進む。このステップS31では、フラッシュメモリ69についてその書き込み済みページ数がBLK未満であるか否かを判定する。このとき、フラッシュメモリ69においては、書き込み済みページ数はBLKに達していない。このため、フラッシュメモリ69へ割り当てられた1ブロック分のページについての書き込みを行うためにステップS32へ進む。ステップS32では、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在しているか否かを判定する。この結果、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在している場合、ステップS33へ進む。ステップS33では、フラッシュメモリ69のステータス出力が「レディ状態」であることを確認する。この場合、フラッシュメモリ69のステータス出力は前記消去処理により「レディ状態」に設定されているためステップS34へ進む。そして、ステップS34においてフラッシュメモリ70によるバス使用中でないことを確認後、ステップS35においてフラッシュメモリ69に割り当てられたページP01について書き込みを行うためのレジスタ転送を開始する。
なお、このステップS35の処理で開始するレジスタ転送の対象となるフラッシュメモリ69に対する1ブロック分のページについては、ページ割り振りテーブルにより予め規定されている。このページ割り振りテーブルには、フラッシュメモリ69に割り振るページがP01,P09,P17,P25,P33,P41,P49,P57の順で、例えば暫時増加する所定のアドレスに設定されている。そして、このページ割り振りテーブルの前記アドレスに設定されているページを参照ポインタにより順番に参照し読み出す。この参照ポインタは、ステップS35の処理を通過するたびに、ページ割り振りテーブルの参照するアドレスをインクリメントする。このため、前回のステップS35のレジスタ転送開始処理で参照したページがP01であるときには今回はP09、前回参照したページがP09であるときにはP17、前回参照したページがP17であるときには今回P25というように、ステップS35のレジスタ転送開始処理を実行するたびにフラッシュメモリ69に割り振るページが前記ページ割り振りテーブルから読み出される。
続いてステップS41へ進み、今度はフラッシュメモリ70の状態チェックを行うための状態チェック処理へ進む。
フラッシュメモリ69では、前記ステップS35によりレジスタ転送されたデータを前記割り当てられたページP01へ書き込む処理が行われ、そのステータス出力は「レディ状態」から「ビジィ状態」へ変わる。この書き込み処理はフラッシュメモリ69固有の所要時間経過後に終了し、フラッシュメモリ69のステータス出力は「ビジィ状態」から「レディ状態」へ変わる。図10のタイミングチャートを参照すると、このときフラッシュメモリ70は消去処理中であることからそのステータス出力は「ビジィ状態」となっている。
ステップS41では、フラッシュメモリ70の書き込み済みページ数をチェックし、フラッシュメモリ70の書き込み済みページ数がBLK未満であるか否かを判定する。このとき、フラッシュメモリ70においては、書き込み済みページ数はBLKに達していない。このため、フラッシュメモリ70へ割り当てられた1ブロック分のページについての書き込みを行うためのステップS42へ進む。ステップS42では、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在しているか否かを判定する。この結果、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在している場合、ステップS43へ進む。ステップS43では、フラッシュメモリ70のステータス出力が「レディ状態」であることを確認する。この場合、図10のタイミングチャートでは、フラッシュメモリ70のステータス出力は「ビジィ状態」であるため、フラッシュメモリ70において消去処理が終了し、フラッシュメモリ70のステータス出力が「レディ状態」になるのを待つ。フラッシュメモリ70において消去処理が終了すると、そのステータス出力は「ビジィ状態」から「レディ状態」へ変わる。この結果、ステップS43の判定処理からステップS44へ進む。ステップS44では、フラッシュメモリ69によるバス使用中でないことを確認後、ステップS45においてフラッシュメモリ70に割り当てられたページP02について書き込みを行うためのレジスタ転送を開始し、ステップS23へ戻る。
なお、このステップS45の処理で開始するレジスタ転送の対象となるフラッシュメモリ70に対する1ブロック分のページについては、ページ割り振りテーブルにより予め設定されている。このページ割り振りテーブルには、フラッシュメモリ70に割り振るページがP02,P10,P18,P26,P34,P42,P50,P58の順で、例えば暫時増加する所定のアドレスに設定されている。そして、このページ割り振りテーブルの前記アドレスに設定されているページを参照ポインタにより順番に参照し読み出す。この参照ポインタは、ステップS45の処理を通過するたびに、ページ割り振りテーブルの参照するアドレスをインクリメントする。このため、前回のステップS45のレジスタ転送開始処理で参照したページがP02であるときには今回はP10、前回参照したページがP10であるときには今回はP18、前回参照したページがP18であるときには今回P26というように、ステップS45のレジスタ転送開始処理を実行するたびにフラッシュメモリ70に割り振るページが前記ページ割り振りテーブルから読み出される。
フラッシュメモリ70では、前記ステップS45によりレジスタ転送されたデータを前記割り当てられたページP02へ書き込む処理が行われ、そのステータス出力は「レディ状態」から「ビジィ状態」へ変わる。この書き込み処理はフラッシュメモリ70固有の所要時間経過後に終了し、フラッシュメモリ70のステータス出力は「ビジィ状態」から「レディ状態」へ変わる。
ステップS23では、フラグ、データSYNCが“1”であるか否を判定する。このとき図10のタイミングチャートでは、フラッシュメモリ69についてはページP01についての書き込みは終了し、そのステータス出力は「レディ状態」となっている。また、フラッシュメモリ70については、割り当てられたページP02について書き込みを行うためのレジスタ転送中である。また、フラッグ、データSYNCは“0”である。このため、フラッシュメモリ69の状態チェックを行うためのステップS31以降のフラッシュメモリ69の状態チェック処理へ進む。
ステップS31では、フラッシュメモリ69の書き込み済みページ数をチェックし、フラッシュメモリ69においては書き込み済みページ数はBLKに達していないため、フラッシュメモリ69へ割り当てられた次のページP09についての書き込みを行うためにステップS32へ進む。ステップS32では、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在しているか否かを判定し、バッファ用FIFOメモリ301にデータが存在しているとステップS33へ進む。ステップS33では、フラッシュメモリ69のステータス出力が「レディ状態」であることを確認する。このとき、図10のタイミングチャートでは、フラッシュメモリ69のステータス出力は「レディ状態」であるためステップS34へ進み、フラッシュメモリ70によるバス使用中でないことを確認する。このとき、フラッシュメモリ70によるレジスタ転送でバス使用中となっている。このため、フラッシュメモリ70によるバス使用が終了するのを待つ。
フラッシュメモリ70によるバス使用が終了すると、ステップS34からステップS35へ進み、フラッシュメモリ69に割り当てられた次のページP09について書き込みを行うためのレジスタ転送を開始する。続いてステップS41へ進み、今度は、フラッシュメモリ70の状態チェックを行うための状態チェック処理へ進む。
このフラッシュメモリ70の状態チェックを行うための状態チェック処理では、ステップS41、ステップS42の条件を満足するとともに、ステップS43のフラッシュメモリ70のステータス出力が「レディ状態」であり、さらにバス使用中でないことを条件に、ステップS45においてフラッシュメモリ70に割り当てられた次のページP10について書き込みを行うためのレジスタ転送を開始する。
このようにして、フラッシュメモリ69,70へ割り振られたページへデータの書き込みが行われ、フラッシュメモリ70へ割り振られた1ブロック分の最後のページP26への書き込みが終了すると、フラッシュメモリ69,70のステータス出力は「ビジィ状態」から「レディ状態」へ変わる。このとき、全てのフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76において1ブロック分のページの書き込みが終了していない場合、フラッグ、データSYNCは“1”にはならない。このため、ステップS23からステップS31へ進むが、フラッシュメモリ69,70の書き込み済みページ数はBLKとなっているため、フラッシュメモリ71,72,73,74,75,76において1ブロック分のページの書き込みが終了するまでステップS31、ステップS41、ステップS23の処理を繰り返す。そして、全てのフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76において1ブロック分のページの書き込みが終了し、データSYNCが“1”になると、ステップS23からステップS26へ進み、この順固定データ高速転送処理について「終了」か否かを判定し、「終了」の場合にはこの順固定データ高速転送処理を終える。一方、「終了」でない場合には、ステップS24へ進み、フラッシュメモリ69,70における次の1ブロック分のページの消去が行われる。
なお、他のフラッシュメモリ71,72の組、フラッシュメモリ73,74の組、フラッシュメモリ75,76の組についても、図11のフローチャートと同様な高速書き込みアルゴリズムにより制御されており、前記フラッシュメモリの組を制御するそれぞれの高速書き込みアルゴリズムにおいて、データSYNCが“1”の場合、その組の各フラッシュメモリは、それぞれの高速書き込みアルゴリズムにより消去状態に入り、前記各フラッシュメモリの次の1ブロック分の消去を開始する。従って、全てのフラッシュメモリのブロック単位の消去については同期的に実行されることになる。
このようにして、1つのバスを共有する複数のフラッシュメモリへ並列的に割り振ったページへ予め規定された順番でバスを使用しレジスタ転送を行う「順固定データ高速転送方式」の制御を実現することが出来る。
図12は、4個のフラッシュメモリが組にされて1つのバスを共有している場合に、P01からP64までの番号を持つページがどのようなタイミングでフラッシュメモリ69,70,71,72,73,74,75,76へ割り振られていくかを示すタイミングチャートである。
なお、#1は図8に示すフラッシュメモリ69、#2は同様にフラッシュメモリ70、#3は同様にフラッシュメモリ71、#4は同様にフラッシュメモリ72、#5は同様にフラッシュメモリ73、#6は同様にフラッシュメモリ74、#7は同様にフラッシュメモリ75、#8は同様にフラッシュメモリ76に対応する。
図12に示すタイミングチャートは、4つのフラッシュメモリが組にされ各入出力端子が共通接続された構成のメモリカードに対する「順固定データ高速転送方式」であり、
この「順固定データ高速転送方式」を実現するのは、図11に示すフローチャートにおいてフラッシュメモリの数を4つに拡張した構成の高速書き込みアルゴリズムである。この
高速書き込みアルゴリズムを示すフローチャートは、次の点において図11と異なっているだけであり図示および動作説明を省略する。すなわち、図11に示すフローチャートではフラッシュメモリ69とフラッシュメモリ70についての状態チェックであったのが、フラッシュメモリ69,70,71,72に対応する状態チェック処理フローが必要になり、フラッシュメモリ69,70,71,72の順で、書き込み済みページ数のチェック、バッファ用FIFOメモリ402のチェック、ステータス出力の状態チェック、バス使用中のチェックが実行されること。また、フラッシュメモリ69,70,71,72に対するレジスタ転送開始処理が必要になり、レジスタ転送の対象となるフラッシュメモリ69,70,71,72に対する1ブロック分のページについてのページ割り振りテーブルが必要になることである。
このようにして、1つのバスを4つのフラッシュメモリ69,70,71,72で共有し、予め規定された順番で、ステータス出力がレディ状態になったフラッシュメモリがバスを使用しレジスタ転送を行う「順固定データ高速転送方式」の制御を実現することが出来る。
この「順固定データ高速転送方式」が、図10のタイミングチャートにより示された「順固定データ高速転送方式」と異なるのは、4つのフラッシュメモリでバスを共有しているので、レジスタ転送に待ち時間が生じる場合が頻繁に生じることである。例えば、図12のタイミングチャートにおいて、#1〜#4のフラッシュメモリでは、#3のフラッシュメモリ71は消去が終了しても#2のフラッシュメモリ70においてページP02のレジスタ転送が終了するまで、ページP03のレジスタ転送が待たされる。また、#4のフラッシュメモリ72は消去が終了しても#3のフラッシュメモリ71においてページP03のレジスタ転送が終了するまで、ページP03のレジスタ転送が待たされる。また、#1のフラッシュメモリ69はページP01のレジスタ転送が終了し、ページP01への書き込みが終了しても#4のフラッシュメモリ72においてページP04のレジスタ転送が終了するまで、次のページP09のレジスタ転送が待たされる。
ここで、この「順不定データ高速転送方式」における書き込みデータ・レートを簡単に計算してみる。1ブロック分を消去してから書き込むという使い方の場合、最小データ到着間隔:Ta=(BLK×(4×TR+TPavr)+TEavr+ΔT)/m/BLKなので、図12に示すm=8,BLK=4の場合、Ta=(4×(4×TR+TPavr)+TEavr+ΔT)/(8×4)になる。
なお、この「順固定データ高速転送方式」では、図12に示したタイミングでP01からP64までの番号を持つページがフラッシュメモリ69,70,71,72の組と、フラッシュメモリ73,74,75,76の組へ割り振られることになるが、この制御を実現しているのは図8および図9に示すメモリコントローラ401の高速書き込みアルゴリズム401Aである。
以上のように、この実施例1によれば、データが書き込まれるアドレスは確定されている状態で、1つのバスを共有するn個のフラッシュメモリの組ごとに非同期で動作させ、予め規定された順で、1ブロックの消去が終了したフラッシュメモリに対し、順次、レジスタ転送を行い、書き込みを行う。そして、書き込みが終了したフラッシュメモリに対し、前記規定された順でそのブロック分のデータをレジスタ転送し書き込んでいき、全てのフラッシュメモリのブロック書き込みが終了してから次のブロックの消去に進むというブロック単位で同期した動作を行う。
このため、入出力端子が共通接続されたフラッシュメモリ間でレジスタ転送のタイミングが競合するときには、予め規定された順に従い、順位が下位になる方のフラッシュメモリのレジスタ転送のタイミングが待たされることなるが、入出力端子が共通接続されたフラッシュメモリは積層した構成で実装することが可能となり、実装面積が1/nとなるメリットが期待できる。
また、この実施例1の「順個定データ高速転送方式」は、ブロック単位で同期し次の書き込み処理へ進むため、従来方式のようにページ単位で同期し次ページ書き込みへ進む方式に比べ、空き領域が過剰に発生することがなく、メモリ容量を最大限に使用可能である。また、各記録媒体へ規定のページが並列的に割り振られ、前記割り振られた規定のページへ規定ページ単位の書き込みが行われることから、書き込みのための制御が簡単になる効果もある。
フラッシュメモリの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するためのフラッシュメモリの内部構造を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するためのメモリカードシステムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するためのメモリカードシステムのリーダー/ライターの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するためのメモリカードに用いられているフラッシュメモリの概要説明図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための2つのフラッシュメモリが組にされたメモリカードの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するためのメモリコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための4個のフラッシュメモリが組にされたメモリカードの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための2つのフラッシュメモリが組にされたメモリカードのメモリコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための2つのフラッシュメモリが組にされたメモリカードの各フラッシュメモリへ各ページがどのようなタイミングで割り振られていくかを示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための2つのフラッシュメモリが組にされたメモリカードの各フラッシュメモリを制御する高速書き込みアルゴリズムの構成を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のデータ記録方法を説明するための4つのフラッシュメモリが組にされたメモリカードの各フラッシュメモリへ各ページがどのようなタイミングで割り振られていくかを示すタイミングチャートである。
符号の説明
フラッシュメモリ……69,70,71,72,73,74,75,76(記録媒体)、68A,201A,401A……高速書き込みアルゴリズム。

Claims (1)

  1. ページ単位の書き込み、ブロック単位の消去が可能な、同一バスを共有する複数の記録媒体からなる組を複数組備えた記録媒体群へデータを並列的に転送し記録するデータ記録方法であって、
    前記記録媒体群の各記録媒体へ、ページ割振りテーブルによって割り振られる規定のページを並列的に割り振り、前記ブロック単位の消去が行われた前記複数の記録媒体の組ごとを非同期で制御し、前記複数の記録媒体の組ごとに、前記記録媒体に書き込まれたページ数がブロック未満であって、バッファ用メモリ内にデータが存在し、ぺージ書き込みが終了することによってステータスがビジィ状態からレディ状態になった記録媒体に対し、予め規定された順で、かつ共有するバス使用の競合を回避しレジスタ転送を行い、前記割り振った規定のページへ、規定ページ単位の書き込みを行うことで、ステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、前記記録媒体群に対し並列的にそのブロック分のページ単位の書き込みを行い、前記ページ割振りテーブルのアドレスをインクリメントして、前記アドレスに設定されている割り振られたページを読出す非同期書き込みステップと、
    前記記録媒体群に対し前記ブロック単位の書き込みが終了すると、前記記録媒体のステータスをビジィ状態からレディ状態に変え、前記記録媒体群の全記録媒体において1ブロック分のページの書き込みが終了したときに出力される信号をもとに、前記記録媒体群のうち、もっとも遅く前記ブロック分のページ単位の書き込みが終了した記録媒体に同期させ、前記記録媒体のステータスをレディ状態からビジィ状態に変えて、前記記録媒体群の各記録媒体に対し次のブロック単位の消去を行う同期消去ステップと、
    を備えたデータ記録方法。
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