JP4693215B2 - 平行移動型搬送装置、ワイヤーハーネス製造設備 - Google Patents

平行移動型搬送装置、ワイヤーハーネス製造設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造工場や組立工場等に設置される平行移動型搬送装置に係り、特に被搬送物を省スペースでかつ作業効率化を実現すべく搬送するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ハーネスを製造する製造設備にあっては、被搬送物としてワイヤーハーネスを組付け・製造するためのハーネス盤を用い、そのハーネス盤が所定の循環経路上で搬送されている間、作業員が定められた作業を行うことにより、ハーネスを組付けできるようにしている。そのときの搬送手段として、ラウンド式搬送装置が採用されている。
【0003】
従来のラウンド式搬送装置は、図12に示すように、両端部に設置された両折り返し部a,a間に搬送体bが巻装され、その搬送体bにハーネス盤cが複数取付けて構成されている。このような構成の装置は定められたスペース上に、例えば二台設置されている。
搬送されるハーネス盤cは、折り返し部aに到達すると、その中心部を中心として図示破線に示す如く順次回転することにより、図13に示す如く作業面が必ず外側を向く姿勢をとるようにしている。
【0004】
そして、装置の運転時、ハーネス盤cが矢印に示す一次ライン側dに沿い、一方から他方へ次第に移送されるが、その間に作業者Aは図13に示すように、担当ハーネス盤c上で所定の組付け作業を行い、それが終了すると再び元の位置に戻り、次に搬送されてくるハーネス盤で同様の作業を行う。この場合、作業者Aは必要に応じ、矢印に示す二次ラインe側に移動し、二次工程の作業を行ったりすることもある。なお図13において、符号Bはライン管理者である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記搬送装置を有する工場にあっては、定められたスペースに複数の搬送装置が設置されているが、製造すべきハーネスのサイズの大型化に伴い、被搬送物であるハーネス盤も大型化する必要がある。
【0006】
しかしながら、上記従来の搬送装置においては大型のハーネス盤を設置した場合、ハーネス盤cが両折り返し部aで回転するので、それだけスペースを要し、そのため、図12に示すように、折り返し部aを除く作業範囲L1が制限されてしまうばかりでなく、各搬送装置の間の距離L2を必要以上に大きくとることが余儀なくされ、それだけデッドスペースが生じると云う問題があった。この問題は、ハーネス盤cがより大きくなった場合(例えば3.6mから5.4m)はいっそう顕著となり、しかもハーネス盤の変更に伴い搬送経路を変更するのに大がかりな工事となる問題があった。
【0007】
また、前述の如く折り返し部と折り返し部間の作業範囲L1が制限されることにより、ハーネス盤と隣り合うハーネス盤間の隙間も狭まるので、図13に示すように、ライン管理者Bが移動するときには、折り返し部を迂回して移動しなければならず、作業勝手がよくないという問題があった。この問題は一次ライン側dを終えた作業者Aが二次ライン側eに移動するときにも同様であり、移動時の円滑化を阻害する原因となっていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、各装置間のデッドスペースが生じるを抑え、スペースを有効利用して被搬送物の大型化に容易に対処することができ、また作業性の向上を図り得る平行移動型搬送方法を的確に実施し得る平行移動型搬送装置、ワイヤーハーネス製造設備を提供するのを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明においては、以下の手段を採用した。
【0012】
請求項記載の本発明では、ワイヤーハーネスを組付け、製造するためのハーネス盤を搬送する装置であって、互いに所定の距離をもって設置された折り返し部と、これら両折り返し部間に巻装される搬送体と、搬送体の途中位置に吊持され前記搬送体の移動によって搬送されるハーネス盤と、該ハーネス盤の作業面が常に特定方向を向いたままでハーネス盤を折り返し搬送させる作業面同一折り返し機構とを備え、搬送体が一次ライン側と二次ライン側とで互いに相対的に平行移動してハーネス盤を循環搬送し、隣り合うハーネス盤間に作業者の通行を可能にする隙間が確保されているとともに、一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間に作業者によるハーネス盤でのハーネス製作作業を可能にするスペースが確保され、一次ライン側を移動するハーネス盤及び二次ライン側を移動するハーネス盤にてハーネス製作作業を行うことが可能とされていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、ワイヤーハーネス製造設備であって、ワイヤーハーネスを組付け、製造するためのハーネス盤を搬送する平行移動型搬送装置を有し、前記平行移動型搬送装置は、互いに所定の距離をもって設置された折り返し部と、これら両折り返し部間に巻装される搬送体と、搬送体の途中位置に吊持され前記搬送体の移動によって搬送されるハーネス盤と、該ハーネス盤の作業面が常に特定方向を向いたままでハーネス盤を折り返し搬送させる作業面同一折り返し機構とを備え、搬送体が一次ライン側と二次ライン側とで互いに相対的に平行移動してハーネス盤を循環搬送し、隣り合うハーネス盤間に作業者の通行を可能にする隙間が確保されているとともに、一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間に作業者によるハーネス盤でのハーネス製作作業を可能にするスペースが確保され、一次ライン側を移動するハーネス盤及び二次ライン側を移動するハーネス盤にてハーネス製作作業を行うことが可能とされていることを特徴とするワイヤーハーネス製造設備を提供する。
請求項3記載の発明は、一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間のスペースに部品供給部が設置されていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス製造設備を提供する。
請求項4記載の発明は、前記平行移動型搬送装置は、搬送体の途中位置に吊持されてハーネス盤が着脱可能に搭載されるフレームを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のワイヤーハーネス製造設備を提供する。
請求項5記載の発明は、前記作業面同一折り返し機構は、前記フレームの上部において該フレームを搬送体に吊持する吊持機構を挟んで取付けられたローラと、折り返し部の近傍位置に設置され、ローラをガイドするガイド手段とを有し、前記ローラは互いに高さの異なる複数個からなり、前記ガイド手段は、複数個のローラをそれぞれ独立的にガイドするガイド板で構成したことを特徴とする請求項4に記載のワイヤーハーネス製造設備を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1は車両用ハーネスの製造設備における被搬送物としてのハーネス盤の搬送に適用したものであって、本発明の一実施形態に係る平行移動型搬送方法を示している。同図において、両折り返し部1A,1B間に搬送体2が巻装され、その搬送体2の移動により被搬送物としてのハーネス盤3が搬送される。その際、ハーネス盤3が各折り返し部1A,1Bを通過するとき、ハーネス盤3の作業面が常に同一面を向いたままでハーネス盤3を折り返し搬送するように構成されている。つまり、ハーネス盤3は作業面が一次ライン側Xと二次ライン側Yとで常に特定方向を向いたままで搬送されるようにしている。
【0017】
このように、ハーネス盤3の作業面が常に特定方向を向いたままの状態で折り返し搬送させると、ハーネス盤cを折り返し部aを中心として回転させる従来技術に比較し、図1及び図10に示すように、折り返し搬送に要するデッドスペースを小さくすることができ、またハーネス盤3が折り返し部1A,1Bに至るまで作業を続けてできることにより、各ライン側X,Y側の距離が制限されることがなくなり、その上、各装置間の距離をも小さくすることができる。
その結果、各ライン側X,Yの作業範囲を大きくできることにより、ハーネス盤3と隣り合うハーネス盤3間の隙間が広がるので、スペースを有効利用することによってハーネス盤の大型化に容易に対処することができ、またそれだけ生産性も高めることも可能となる。
【0018】
そして、前記本発明方法を実施するための平行移動型搬送装置は、図2〜図10に示すように、互いに所定の距離をもって設置された折り返し部1A,1Bと、これら両折り返し部1A,1B間に巻装された搬送体2と、搬送体2の所定位置にそれぞれ取付けられ、搬送体2の移動によって移送されるハーネス盤3と、ハーネス盤3の作業面を反転させることなく、常に作業面が特定方向を向いたままの状態で折り返し搬送させるための作業面同一折り返し機構(符示せず)とを備えている。
【0019】
具体的に述べると、折り返し部1A,1Bは、図2及び図4に示すように、天井部に互いに所定距離をもって設置された二個のスプロケットからなっている。これらのスプロケットは本例では一方が駆動源によって駆動され、かつ他方が回転自在となる従動側として構成している。但し、互いに同期して駆動されるようにしてもよい。
【0020】
搬送体2は、両折り返し部1A,1Bであるスプロケットに引き掛けられたチェーンからなり、両折り返し部1A,1B間で移動する。搬送体2において、両折り返し部1A,1Bを除く途中位置は一次ライン側Xと二次ライン側Y間の幅が折り返し部の寸法より広くなる搬送経路を形成しており、かつ適度のテンションが付与されている。
ハーネス盤3は、図2,図3,図10に示すように、搬送体2の途中位置に吊持された複数のフレーム31に着脱可能に各々搭載されている。フレーム31は図3に示すように、その上部中央部が吊持機構32を介し搬送体2に複数吊持されている。吊持機構32は、フレーム31の上部中央部に起立した支持部33の上端部に取付けられると共に、搬送体2の途中位置に連結され、搬送体2の移動によってフレーム31,ハーネス盤3が搬送される。フレーム3の底部にはキャスター34が装着されている。
各ハーネス盤3は、作業が受け持つ位置の範囲内を移動しているとき、作業Aによって予め定められた所定のハーネス製作作業が行われる。作業Aは一次ライン側Xの作業が終了すると、再び元の位置に戻り、次に搬送されてくるハーネス盤3上で同様の作業を行うが、二次ライン側Yに移動してそこでハーネス製作作業を行う場合もある。
【0021】
前記作業面同一折り返し機構は、図3に示すように、ハーネス盤3のフレーム31に取付けられ、かつ高さの異なる二個のローラ5,6と、図4に示すように、折り返し部1の近傍位置に設置され、それぞれのローラ5,6をガイドするガイド板7,8とを有している。
【0022】
二個のローラ5,6は本例ではベアリングで構成され、図3に示すように、各フレーム31の上部に上方に向かうように突設された支持部材9,10の先端部に回転自在に取付けられ、吊持機構32の両側に配置されている。また、ローラ5,6は何れも搬送体3と干渉しない低い位置にあり、ローラ5はローラ6より高い位置関係となっている。そのため、ローラ5の支持部材9がローラ6の支持部材10より長めに形成されている。
【0023】
一方、ガイド板7,8は、天井の上方から見ると図4に示ようになっており、中央部が円弧状に彎曲したV字形状であって、かつ適宜の幅寸法をもって垂下した板体をなしている。ガイド板7はローラ5をガイドするためのものであり、ガイド板8はローラ6をガイドするためのものである。また、図2における右側の折り返し部1Aの近傍では、図4に示す如くガイド板8が折り返し部1Aより内側の位置に配置されると共に、ガイド板7が外側の位置に配置されている。そして、図2における左側の折り返し部1Bにおいては、ガイド板7,8の位置関係は折り返し部1Bの場合と逆となっている。
【0024】
そして、一次ライン側Xで搬送されてきたフレーム31,ハーネス盤3が折り返し部1Aを通過するときには図5〜図8の如くして行われる。即ち、図5に示すように、フレーム31が折り返し部1Aに到達すると、フレーム31のローラ5が外側位置のガイド板7上を転動し、続いてローラ6が内側位置のガイド板8上を転動することにより、図6に示す如くハーネス盤3の作業面が一方向を向いた姿勢の状態でフレーム31を折り返し部1Aの頂部まで搬送し、さらにローラ5及び6がガイド板7及び8にそれぞれガイドされることにより、図7に示す如くフレーム31を二次ライン側Yに到達させ、その時点で図8に示す如くローラ5及び6がガイド板7,8のガイドから釈放されるようにしている。また、二次ライン側Yで搬送されたフレーム31が折り返し部1Bを通過するとき、図2に示すように、フレーム31のローラ6が外側位置のガイド板8上を転動し、続いてローラ5が内側一のガイド板7を転動することにより、作業面の向きがそのままの状態で二次ライン側Yから一次ライン側Xに折り返し搬送できるようにしている。
【0025】
また、ローラ5及び6が繰り返し部1A,1Bを通過するとき、ガイド板7,8の両端部にローラ5及び6が衝突するのを避けるため、即ち、一次ライン側Xから二次ラインY側に折り返し搬送されるとき、内側のガイド板8の両端部に位置の高いローラ5が衝突するおそれがある。そのため、ガイド板8の両端部においてローラ5と対応する部分が図9(b)に示す如く切り欠き8aが設けられている。この場合、反対側の折り返し部1Bにおいても同様のことが起きるので、即ち、折り返し部1Bにおいて高い位置のローラ5をガイドする内側のガイド板7の両端部に低い位置のローラ6が衝突するのを避けるため、該ガイド板7の両端部にもローラ6との衝突を避ける切り欠き(図示せず)が設けられている。
【0026】
さらに、図10に示すように、ハーネス盤3の搬送経路の間のスペースを利用し、そのスペースに部品供給部4が設置されている。この部品供給部4には、ハーネス盤3上で組付けを行う作業者とは別の作業者がおり、部品の供給を行うようにもしている。
【0027】
次に、平行移動型搬送装置の動作に関連して本発明方法の一実施形態について述べる。
装置が運転されると、搬送体2が両折り返し部1A,1B間で移動し、該搬送体2の移動によりハーネス盤3を搭載しているフレーム31がそれぞれ搬送体の移動経路に沿って搬送される。
この場合、一次ライン側Xにおいてフレーム31が折り返し部1Aに到達すると、該折り返し部1Aに沿って搬送されるが、その際、図4に示すように、フレーム31の前側のローラ5が外側位置のガイド板7上を転動し、かつフレーム31の後側のローラ6が内側位置のガイド板8上を転動することにより、ハーネス盤3の作業面がそのままの姿勢の状態でフレーム31及びハーネス盤3が折り返し搬送され、二次ライン側Yへ至ることとなる。このとき、フレーム31はローラ5が後側に位置し、ローラ6が前側に位置する形態となる。
また、二次ライン側においてフレーム31が折り返し部1Bに到達すると、該折り返し部1Bに沿って搬送されるが、その際、フレーム31の前側のローラ6が、外側位置のガイド板8上を転動し、かつ後側のローラ5が内側位置のガイド板7上を転動することにより、ハーネス盤3の作業面がそのままの姿勢の状態で折り返し搬送され、一次ライン側Xへ至ることとなる。
【0028】
従って、本発明方法は、折り返し部1A,1Bにおいてハーネス盤3の作業面が常に特定方向を向いたままの状態でハーネス盤3を折り返し搬送させるようにしたので、ハーネス盤を折り返し部を中心として回転させる従来技術に比較すると、折り返し搬送に要するデッドスペースを小さくすることができ、またハーネス盤3が折り返し部1A,1Bに至るまで作業を続けてできることにより、各ライン側X,Y側の作業範囲が制限されるということがなくなり、その上、各装置間の距離をも小さくすることができる。
【0029】
その結果、ライン側X,Yの作業範囲を大きくできることによってハーネス盤3と隣り合うハーネス盤3間の隙間が広がるので、ハーネス盤3の大型化に容易に対処することができるばかりでなく、装置の設置台数も増設することができる。因みに、一定面積当たりの設置台数は、従来技術では図13及び図9に示す如く、二台しか設置することができなかったが、図1及び図11に示す如く三台を設置することができ、スペースを有効利用することによってハーネス盤の大型化に容易に対処することができ、またそれだけ生産性も高めることも可能となる。
しかも、より大きなハーネス盤の使用により搬送経路を延長する場合、それに応じ従動側のユニットをそれぞれスライドすることによって搬送経路を容易に延長することができるので、従来技術のように大がかりな工事が不要となる。
【0030】
また、上述の如く両折り返し部1間の距離をそれだけ大きくできることにより、ハーネス盤3と隣り合うハーネス盤3間の隙間が広がるので、その隙間を利用し、ライン管理者Bが図1に矢印にて示す如く通行することができる。
従って、図13に示す従来技術のように管理者Bが装置の折り返し部を迂回して通行するという手間がなくなり、ライン管理の円滑化を実現でき、部品供給の作業性を改善することができる。この点は、作業者Aも同様であり、従来では一工程を終えると折り返し部を迂回して他の工程に移動していたが、最短距離で移動でき、組付け作業者の作業性も改善することができる。
【0031】
また、本発明の一実施形態に係る平行移動型搬送装置は、上記の如く、互いに所定の距離をもって設置された折り返し部1A,1Bと、これら両折り返し部1A,1B間に巻装された搬送体2と、搬送体2の所定位置にそれぞれ取付けられ、搬送体2の移動によって搬送されるフレーム31及びハーネス盤3と、ハーネス盤3の作業面を反転させることなく、常に作業面が特定方向を向いたままの状態で折り返し搬送させるためのハーネス盤作業面同一折り返し機構とを備えて構成したので、上記方法を的確に実施することができる。
【0032】
しかも、作業面同一折り返し機構が、ハーネス盤3のフレーム31に取付けられた高さの異なる二個のローラ5,6と、折り返し部1A,1Bの近傍位置に設置され、それぞれのローラ5,6をガイドするガイド板7,8とを有するので、簡単に構成することができ、かつ簡単な構成でハーネス盤3を確実に折り返し搬送させることができるものである。
【0033】
図11は本発明の他の実施形態に係る平行移動型搬送装置を示している。
この場合は、折り返し部として、スプロケットを用いず、その代わりに直線敵に搬送されてきたフレーム31及びハーネス盤3を受け取り、交差方向に移動させて次のライン側に受け渡すように構成されている。従って、この実施形態における折り返し部は、一次ライン側Xから搬送されてきたフレーム31を受け取り、かつ一次ライン側Xと直交方向に移動して次の二次ライン側Yに受け渡す第一折り返し部11Aと、二次ライン側Yからフレーム31を受け取り、かつ該フレーム31を二次ライン側Yと直交方向に直線移動し、一次ライン側Xに受け渡す第二折り返し部11Bとを有して構成されている。
この実施例によれば、第一折り返し部11A,第二折り返し部11Bによるフレーム31の直線移動距離を極力短くすることにより、前述した一実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
なお、図示実施例では、被搬送物としてフレーム31に搭載されたハーネス盤3を用い、ワイヤーハーネスを組付ける製造設備に適用した例を示したが、これに限らず、搬送体2によって両折り返し部1A,1B間を搬送する種々のものに適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ハーネス盤が各折り返し部にて折り返し搬送されるとき、ハーネス盤を、その作業面が常に特定方向を向いたままで折り返し搬送させ、折り返し搬送に要するデッドスペースを小さくすることができるように構成したので、各ライン側の作業範囲が制限されるということがなくなり、かつ各装置間の距離をも小さくすることができる結果、スペースを有効利用できることによってハーネス盤の大型化に容易に対処することができのに加え、それだけ生産性も高めることも可能となり、かつ作業性の向上をも図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る平行移動型搬送方法の概念を示す説明図である。
【図2】 本発明方法の一実施形態に係る平行移動型搬送装置をハーネス製造設備に適用した一部省略の正面図である。
【図3】 ハーネス盤を搭載したフレームを示す正面図である。
【図4】 折り返し部周辺を示す天井の上からみた平面図である。
【図5】 ハーネス盤を搭載したフレームが折り返し部に到着したときの説明図である。
【図6】 同じくフレームが折り返し部の頂部まで搬送された状態を示す説明図である。
【図7】 同じくフレームが折り返し部の頂部を通過して二次ライン側に達した状態を示す説明図である。
【図8】 同じくフレームが折り返し部で完全に折り返し搬送された状態を示す説明図である。
【図9】 搬送体の折り返し部におけるガイド板を示す平面図(a)、及びガイド板とフレームのローラとの関係を示す同図(a)のA−A線に沿う断面説明図である。
【図10】 同じく複数の平行移動型搬送装置を設置した説明用平面図である。
【図11】 本発明の他の実施形態に係る平行移動型搬送装置を示す平面図である。
【図12】 従来のラウンド式搬送装置を示す説明用平面図である。
【図13】 同じく従来のラウンド式搬送装置における作業状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1A,1B…折り返し部、11A…第一折り返し機構、11B…第二折り返し機構、2…搬送体、3…ハーネス盤、5,6…ローラ、7,8…ガイド板、32…吊持機構。

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを組付け、製造するためのハーネス盤を搬送する装置であって、
    互いに所定の距離をもって設置された折り返し部と、これら両折り返し部間に巻装される搬送体と、搬送体の途中位置に吊持され前記搬送体の移動によって搬送されるハーネス盤と、該ハーネス盤の作業面が常に特定方向を向いたままでハーネス盤を折り返し搬送させる作業面同一折り返し機構とを備え、搬送体が一次ライン側と二次ライン側とで互いに相対的に平行移動してハーネス盤を循環搬送し、
    隣り合うハーネス盤間に作業者の通行を可能にする隙間が確保されているとともに、一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間に作業者によるハーネス盤でのハーネス製作作業を可能にするスペースが確保され、一次ライン側を移動するハーネス盤及び二次ライン側を移動するハーネス盤にてハーネス製作作業を行うことが可能とされていることを特徴とする平行移動型搬送装置。
  2. ワイヤーハーネス製造設備であって、ワイヤーハーネスを組付け、製造するためのハーネス盤を搬送する平行移動型搬送装置を有し、
    前記平行移動型搬送装置は、互いに所定の距離をもって設置された折り返し部と、これら両折り返し部間に巻装される搬送体と、搬送体の途中位置に吊持され前記搬送体の移動によって搬送されるハーネス盤と、該ハーネス盤の作業面が常に特定方向を向いたままでハーネス盤を折り返し搬送させる作業面同一折り返し機構とを備え、搬送体が一次ライン側と二次ライン側とで互いに相対的に平行移動してハーネス盤を循環搬送し、
    隣り合うハーネス盤間に作業者の通行を可能にする隙間が確保されているとともに、一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間に作業者によるハーネス盤でのハーネス製作作業を可能にするスペースが確保され、一次ライン側を移動するハーネス盤及び二次ライン側を移動するハーネス盤にてハーネス製作作業を行うことが可能とされていることを特徴とするワイヤーハーネス製造設備
  3. 一次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路と二次ライン側におけるハーネス盤の搬送経路との間のスペースに部品供給部が設置されていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス製造設備
  4. 前記平行移動型搬送装置は、搬送体の途中位置に吊持されてハーネス盤が着脱可能に搭載されるフレームを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のワイヤーハーネス製造設備。
  5. 前記作業面同一折り返し機構は、前記フレームの上部において該フレームを搬送体に吊持する吊持機構を挟んで取付けられたローラと、折り返し部の近傍位置に設置され、ローラをガイドするガイド手段とを有し、前記ローラは互いに高さの異なる複数個からなり、前記ガイド手段は、複数個のローラをそれぞれ独立的にガイドするガイド板で構成したことを特徴とする請求項4に記載のワイヤーハーネス製造設備
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