JP4687420B2 - 撮影装置、撮影方法及びプログラム - Google Patents

撮影装置、撮影方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4687420B2
JP4687420B2 JP2005339723A JP2005339723A JP4687420B2 JP 4687420 B2 JP4687420 B2 JP 4687420B2 JP 2005339723 A JP2005339723 A JP 2005339723A JP 2005339723 A JP2005339723 A JP 2005339723A JP 4687420 B2 JP4687420 B2 JP 4687420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
axis
frame
range
allowable range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005339723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007150494A (ja
JP2007150494A5 (ja
Inventor
めぐみ 神田
達矢 細田
道博 長石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005339723A priority Critical patent/JP4687420B2/ja
Priority to US11/562,596 priority patent/US7688352B2/en
Publication of JP2007150494A publication Critical patent/JP2007150494A/ja
Publication of JP2007150494A5 publication Critical patent/JP2007150494A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4687420B2 publication Critical patent/JP4687420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、ぶれのある動画を表示する場合に、ぶれを抑えた動画表示を可能にするための技術に関する。
従来、携帯型のデジタルビデオカメラや動画撮影機能が付加されたデジタルカメラや携帯電話機等で動画を撮影した場合、動画を構成するフレームにぶれが生じ易く、また、このように撮影された動画を表示した場合には、ぼやけた動画となる、という問題がある。そこで、動画表示の際に、ぶれの無いフレームのみを順次表示できれば、上記の問題は解決される。
一方、静止画像を撮影するカメラにあっては、例えば加速度センサ等のぶれ検出手段を有し、検出されたぶれ情報を用いて画像の流れによる画質の低下を低減するぶれ低減カメラが知られている。さらに、この種のぶれ低減カメラにおいては、ぶれ情報に基づいてぶれを予測し、ぶれが小さくなるタイミングで露光を開始することで、ぶれの無い画像を撮像可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
したがって、動画表示の際に、フレームのぶれを予測し、ぶれが少なくなるフレームのみを選択して表示することで、ぶれの無い動画表示が可能となる。
特開平8−320511号公報
しかしながら、動画表示の際に、各フレームに対してぶれの予測演算処理を行うと、動画表示が遅くなるといった問題があり、特に、この問題は、フレームのサンプリングレートが高くなった場合に顕著となる。また、動画処理能力の高いプロセッサを用いる構成とすると、装置コストが高くなるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、動画表示の際に、煩雑な処理をせずともぶれの無いフレームだけを表示することのできる影装置、撮影方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影手段と、ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出手段と、前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段と、動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定手段と、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力手段と、前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段とを具備することを特徴とする撮影装置を提供する。
上述した本発明の撮影装置によれば、フレームの角速度と角速度許容範囲とを比較するだけで、ぶれの無いフレームが選択されるため、動画表示の際には、従来のような予測演算といった煩雑な処理をせずとも、高速かつ容易に、ぶれの無いフレームだけを表示することができる。
また本発明の撮影装置によれば、前記角速度許容範囲設定手段は、撮影時の焦点距離に応じて前記角速度許容範囲を変更する構成であるため、焦点距離に応じて角速度許容範囲が変更されるため、例えば撮影時にズームが変わったとしても、動画表示時には、ズームに応じたぶれの無いフレームのみを正確に出力することができる。
また、本発明の撮影装置によれば、前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段と、前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段とを更に具備する構成であるから、撮影に先立って、ぶれを示す角速度がサンプリングされ、そのサンプリング結果に応じて角速度許容範囲が変更されるため、撮影の都度、ぶれの傾向が変わったとしても、動画表示時には、それぞれのぶれの傾向に合わせて、ぶれの無いフレームのみを正確に出力することができる。
また、本発明の撮影装置において、前記角速度検出手段は、直交座標系におけるX軸方向のX軸角速度を検出するX軸角速度検出手段、および、Y軸方向のY軸角速度を検出するY軸角速度検出手段を有すると共に、前記角速度サンプリング手段は、前記X軸角速度およびY軸角速度サンプリングして出力し、前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属するX軸角速度成分範囲およびY軸角速度成分範囲を特定し、前記フレーム選択出力手段は、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、X軸角速度およびY軸角速度がそれぞれ前記X軸角速度成分範囲およびY軸角速度成分範囲に属するフレーム選択して順次出力する構成が望ましい。
また、本発明の撮影装置において、前記フレーム選択出力手段は、前記サンプリングされたX軸およびY軸角速度の全てが略ゼロの場合、前記撮影手段により取り込まれたフレームを全て順次出力する構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、前記サンプリングされたX軸およびY軸角速度の全てが略ゼロの場合には、撮影された全てのフレームが出力されるため、例えば三脚などで撮影装置が固定され、撮影されたフレームにぶれが生じにくい場合には、出力するフレームを選択するという処理が省略されて、処理の簡略化および効率化が図られる。
また、本発明の撮影装置において、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属することが無い場合に、前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸角速度の平均値に応じて前記X軸角速度に対する前記角速度許容範囲を変更すると共に、前記サンプリングされたY軸角速度の平均値に応じて前記Y軸角速度に対する前記角速度許容範囲を変更する構成が望ましい。
また、本発明の撮影装置において、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に、前記許容範囲変更手段により変更された角速度許容範囲に属することが無い場合に、前記フレーム選択出力手段は、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度のうち、前記サンプリングされた速度の値がゼロになるポイントが多いほうのX軸角速度またはY軸角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力する構成も望ましい。
これらの望ましい構成によれば、X軸角速度およびY軸角速度のサンプリング結果に応じて角速度許容範囲が変更されるため、ぶれの傾向に応じて角速度許容範囲を的確に変更することができる。
また、本発明の撮影装置において、前記角速度検出手段は、直交座標系におけるZ軸方向のZ軸角速度を検出するZ軸角速度検出手段を更に備え、前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸、Y軸およびZ軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属するX軸角速度成分範囲、Y軸角速度成分範囲およびZ軸角速度成分範囲を特定し、前記フレーム選択出力手段は、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、X軸角速度、Y軸角速度およびZ軸角速度がそれぞれ前記X軸角速度成分範囲、Y軸角速度成分範囲およびZ軸角速度成分範囲に属するフレーム選択して順次出力する構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、X軸角速度、Y軸角速度およびZ軸角速度のそれぞれを検出するため、フレームに生じるぶれをより正確に検出することができる。
また、本発明の撮影装置において、前記サンプリングされた角速度の情報を履歴として記憶する履歴記憶手段を更に備える構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、サンプリングされた角速度の情報が履歴として記憶されるため、次回のサンプリング時に、当該履歴を参照することで、より正確、かつ、効果的にぶれの傾向を判断することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影ステップと、ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出ステップと、前記撮影ステップによるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリングステップと、動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定ステップと、前記撮影ステップにより取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力ステップと、前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更ステップとを具備することを特徴とする撮影方法を提供する。
また、上記目的を達成するために、本発明は、撮影装置を、動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影手段、ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出手段、前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段、動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定手段、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力手段、及び、前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段として機能させるためのログラムを提供する。
また、上記目的を達成するために、本発明は、撮影装置を、動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影手段、ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出手段、前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段、動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定手段、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力手段、及び、前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段として機能させるためのログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体を提供する。
これらの本発明に係る撮影方法、ログラムおよび記録媒体によれば、フレームの角速度と角速度許容範囲との比較するだけで、ぶれの無いフレームが選択されるため、動画表示の際には、従来のような予測演算といった煩雑な処理をせずとも、高速かつ容易に、ぶれの無いフレームだけを表示することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、撮影装置の一態様としての携帯型デジタルビデオカメラ(以下、単に「携帯型ビデオカメラ」と言う)に本発明を適用した場合について説明する。
図1は本実施の形態に係る携帯型ビデオカメラ1の構成を示すブロック図である。この携帯型ビデオカメラ1は、図1に示すように、制御部10、撮影部20、角速度検出部30、操作部40、リムーバブルメディア50、I/F部51および映像出力端子52を備えている。
制御部10は、携帯型ビデオカメラ1の各部を制御する制御手段として機能するものであり、各種プログラムの実行や演算処理をするCPU11と、このCPU11が実行する制御プログラム100や各種データを格納する書換可能なフラッシュROM(以下、単に「ROM」と言う)12と、上記CPU11の演算結果や各種データを一時的に格納するためのワークエリアとして機能するRAM13を備えている。また、上記ROM12に格納された制御プログラム100にはぶれ補正プログラム100Aが含まれており、制御部10が動画表示時に当該ぶれ補正プログラム100Aを実行することで、ぶれのない動画表示を実現する。
この制御プログラム100は例えばCD−ROMやDVD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体60に記録して配布することが可能である。さらに、パーソナルコンピュータと本携帯型ビデオカメラ1とを通信可能にケーブル等で接続し、パーソナルコンピュータで読み取られた記録媒体60の制御プログラム100を本携帯型ビデオカメラ1に出力することで、フラッシュROM12に制御プログラム100を格納することも可能である。
次いで、撮影部20は被写体を動画として撮影するものであり、カメラコントロール回路21、撮影カメラ22、撮影部RAM23および表示パネル24を備えている。カメラコントロール回路21は、制御部10の制御の下、撮影部20の各部を制御するものである。また、撮影カメラ22は、被写体が撮像されたフレームのデータ(以下、単に「フレーム」と言う)をカメラコントロール回路21に所定のサンプリングレートで順次出力するものであり、CCDやCMOS等の光電変換素子がマトリクス状或いはハニカム状に配置されてなるイメージセンサ、複数の光学レンズを有してなる光学レンズ系、この光学レンズ系を駆動してズーム・フォーカスや絞り等を実現するためのレンズ駆動装置、イメージセンサにて取得されたアナログ信号の画像をデジタル信号に変換して画像データを出力するA/D変換回路等を備えて構成されている。
撮影部RAM23はフレームを一時的に格納するバッファとして機能するものである。また、表示パネル24は撮影された動画や設定画面等の各種情報を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELパネル等のフラットディスプレイパネルにて構成されている。リムーバブルメディア50は撮影時の動画データを格納するものであり、例えばビデオテープ、記録可能な光学ディスク、リムーバブルハードディスクにより構成されている。
このような構成の下、撮影カメラ22から出力されたフレームはカメラコントロール回路21にて所定の画像処理がなされた後、撮影部RAM23に一時的に格納され、また、制御部10を介してリムーバブルメディア50に動画データとして順次可能される。撮像部RAM23に格納されたフレームは表示パネル24に表示する際に用いられ、また、リムーバブルメディア50に格納された動画データは撮影後に撮影動画を表示(再生)する際に用いられる。
角速度検出部30は、上記手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出手段として機能するものである。具体的には、角速度検出部30は、図2に示すように、フレーム70の横方向(以下、Y軸と定義する)の移動、高さ方向(以下、X軸と定義する)の移動、および、X−Y軸に直交する方向(以下、Z軸と定義する)への移動に伴うそれぞれの角速度ωx、ωyおよびωzを個別に検出すべく、前掲図1に示すように、X軸ジャイロセンサ31、Y軸ジャイロセンサ32およびZ軸ジャイロセンサ33の3つのジャイロセンサ31〜33を有し、それぞれのジャイロセンサ31〜33が角速度ωに応じた電圧値の角速度検出信号を制御部10に出力する。制御部10は、フレーム70のフレームレートと同期して各ジャイロセンサ31〜33の角速度検出信号を取り込み、フレームと対応付けて、或いは、フレームに付加してリムーバブルメディア50に格納する。
なお、ジャイロセンサ31〜33の個体差等によって角速度ω(rad/秒)がゼロの場合の角速度検出信号の電圧値が異なるため、本実施の形態では、本体の電源が投入された後、撮影を開始する前までに、各ジャイロセンサ31〜33の角速度検出信号をサンプリングして、その平均値をゼロ点電圧値として設定している。このとき、一定時間に亘り複数のゼロ点電圧値を求め、これらのゼロ点電圧値の平均値との差が所定値以下のゼロ点電圧値が一定割合(例えば99%)以上得られた場合に、そのゼロ点電圧値の平均値を実際のゼロ点電圧値として設定する構成としており、これにより本体が停止状態であるときのゼロ点電圧値が設定可能となる。
操作部40は、ユーザによって操作される複数の操作子を有し、例えば電源ボタンや撮影開始/終了等の各種指示を入力するための操作キーを有している。I/F部51は本携帯型ビデオカメラ1をパーソナルコンピュータとケーブル等で通信可能に接続するためのインターフェースであり、リムーバブルメディア50に格納された動画データをパーソナルコンピュータに出力する際には当該動画データがI/F部51を介してパーソナルコンピュータに出力される。映像出力端子52は、テレビやプロジェクタなどの外部ディスプレイ装置に動画の映像信号を出力するための端子である。なお、本携帯型ビデオカメラ1は、上述の構成要素の他にも、音声信号を取り込み記録・再生するためのオーディオ回路や、音声信号を外部スピーカや外部アンプ等に出力するための音声出力端子などを備えて構成されている。
上記の構成の下、本実施の形態の携帯型ビデオカメラ1にあっては、撮影中の動画を表示パネル24にライブビュー表示する際、或いは、リムーバブルメディア50に格納した動画を映像出力端子52を介して外部のディスプレイ等に出力して表示する際には、ぶれの無い、或いは、ぶれ量が所定の許容範囲内のフレーム70を選択して出力することで、ぶれを抑制した動画表示を可能にしている。以下、このフレーム選択について詳述する。
図3に示すように、角速度検出部30により検出された角速度ωが「ゼロ」になるゼロクロス点Pでは、その角速度ω方向への携帯型ビデオカメラ1のぶれが無い、すなわち、停止していることが示される。したがって、例えば、携帯型ビデオカメラ1が三脚等に固定されて撮影が行われた場合、手ぶれは殆ど生じる事が無いため、X軸の角速度ωx、Y軸の角速度ωyおよびZ軸の角速度ωzは共に「略ゼロ」となり、角速度ωx、ωyおよびωzのそれぞれのゼロクロス点Pが一致する。この場合には、撮影されたフレーム70にもぶれが無いため、動画表示の際には、撮影された全てのフレーム70を選択して表示する。
また、携帯型ビデオカメラ1を固定せずに撮影した場合には、手ぶれ等の影響により角速度ωx、ωyおよびωzのゼロクロス点Pが一致することは殆ど無く、この場合には、動画表示の際に、ぶれが無いと見なせる程度のぶれ量のフレーム70のみを選択して表示する。詳述すると、一般に、フレーム70内でのぶれ量が小さい場合には、そのフレーム70を表示しても人間にはぶれが認識され難い。そこで、本実施の形態では、この認識され難いぶれの量の範囲に対応する角速度ωの範囲を角速度許容範囲Cとして設定し、角速度ωx、ωyおよびωzのそれぞれが角速度許容範囲Cに属するフレーム70をぶれの無いフレーム70として選択することとしている。
ぶれ量と角速度ωとの対応関係について簡単に説明すると、角速度ω(rad/秒)をフレーム70の取り込み間隔(秒)で積分することで移動角度量θ(rad)が算出され、また、この移動角度量θ(rad)に基づいてぶれ量Kが求められる。すなわち、図4に示すように、焦点距離をL、画角をαとし、画角α>>移動角度量θである場合、ぶれ量K(dot)と移動角度量θとの間には、
ぶれ量K(dot)=移動角度量θ×補正係数r・・・(式1)
但し、補正係数r=焦点距離L×(1+tan2(α/2))
また、画角αは焦点距離Lとイメージセンサのサイズ(画素数)とによって決まる値
の関係式が成り立つ。したがって、この式(1)からぶれ量Kが決まれば移動角度量θ、すなわち、角速度ωが求められ、これにより、ぶれが認識され難いぶれの量の範囲から角速度許容範囲Cが求められる。
そして、図5に示すように、角速度ωx、ωyおよびωzのそれぞれについて角速度許容範囲Cに属する角速度成分範囲Cx、CyおよびCz(Cx:ωx1〜ωx2、Cy:ωy1〜ωy2、Cz:ωz1〜ωz2)を予め設定し、動画表示時には、角速度ωx、ωyおよびωzが角速度成分範囲Cx、CyおよびCzに属するフレーム70を選択して出力することとしている。このように、本実施の形態の携帯型ビデオカメラ1にあっては、ぶれの無いフレーム70の選別を、動画を構成する各フレーム70について角速度ωが角速度許容範囲Cに属するか否かの判断により行うため、簡単かつ高速に処理することが可能となる。なお、図5には、1組の角速度成分範囲Cx、Cy、Czを図示したが、角速度ωx、ωy、ωzのそれぞれが角速度許容範囲Cに属するポイントが時間軸に沿って複数ポイント存在する場合には、それぞれのポイントについて角速度成分範囲Cx、Cy、Czが設定される。
ところで、手ぶれの傾向(手ぶれの大きさ等)はユーザによって様々であり、また、同一のユーザであっても、日によって手ぶれの傾向が変わるため、角速度ωx、ωyおよびωzが共に角速度許容範囲Cに属さない場合もある。この場合には、動画表示の際に選択されるフレーム70が無くなってしまう(或いは極端に少なくなってしまう)ため、手ぶれの傾向に合わせて動画再生時のフレーム70の選択条件を適宜変更する必要がある。そこで、本実施の形態では、動画表示時のフレーム選択アルゴリズムとして複数のアルゴリズムを予め設定すると共に、撮影時には、実際の撮影に先立って角速度ωをサンプリングしてぶれの傾向を特定し、そのぶれの傾向に応じたフレーム選択アルゴリズムを採用する構成としている。
図6はぶれの傾向とフレーム選択アルゴリズムとの対応関係を示す図である。この図に示すように、フレーム選択アルゴリズム110としてアルゴリズム110A〜110Gの7つのアルゴリズムが予め設定されている。各アルゴリズム110A〜110Gについて説明すると、アルゴリズム110Aは、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzにおいて、それぞれの角速度ωx、ωyおよびωzのゼロクロス点Pが一致するというぶれの傾向105Aの場合に採用されるアルゴリズムである。この場合には、上記のように、携帯型ビデオカメラ1が三脚等に固定される等して撮影されるフレーム70にぶれが殆ど生じないため、このアルゴリズム110Aにあっては、動画表示時に全てのフレーム70が選択される。
アルゴリズム110Bは、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzにおいて、角速度ωx、ωyおよびωzのゼロクロス点Pが一致することは無いものの、角速度ωx、ωyおよびωzが共に角速度許容範囲Cに属するというぶれの傾向105Bの場合に採用されるアルゴリズムである。このアルゴリズム110Bにあっては、上記のように、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzと角速度許容範囲Cに基づいて角速度成分範囲Cx、Cy、Czが決定され、動画表示時には、この角速度成分範囲Cx、Cy、Czに属する角速度ωx、ωyおよびωzを有するフレーム70が選択される。
アルゴリズム110Cは、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzにおいて、角速度ωx、ωyおよびωzが共に角速度許容範囲Cに属することが無いものの、ぶれが生じ難いZ軸の角速度ωzを除く他の角速度ωxおよびωyが共に角速度許容範囲Cに属するというぶれの傾向105Cの場合に採用されるアルゴリズムである。このアルゴリズム110Cにあっては、角速度ωzを除く角速度ωxおよびωyについて角速度成分範囲Cx、Cyが求められ、動画表示時には、この角速度成分範囲Cx、Cyに属する角速度ωx、ωyを有するフレーム70が選択される。
さらに、サンプリング時のぶれが比較的大きい等のために、サンプリングの結果が上記のいずれのぶれの傾向105A〜105Cにもあてはまらない場合には、アルゴリズム110D〜110Fのいずれかが採用される。
すなわち、アルゴリズム110Dはぶれの傾向105Dに対応して採用されるアルゴリズムである。ぶれの傾向105Dについて詳細には、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzのそれぞれについて、サンプリング値を平均してなる平均角速度ωxA、ωyA、ωzAを求め、図7に示すように、これらの平均角速度ωxA、ωyA、ωzAを各角速度ωx、ωy、ωzの横軸の値(すなわち、振幅値「ゼロ」の値)とし、この横軸に対して角速度許容範囲Cを設定することで、この角速度許容範囲Cを実質的に変更する。そして、サンプリングされた各角速度ωx、ωy、ωzが共に角速度許容範囲Cに属する場合にはぶれの傾向105Dと判断される。そして、アルゴリズム110Dにあっては、サンプリングされた角速度ωx、ωyおよびωzと角速度許容範囲Cに基づいて角速度成分範囲Cx、Cy、Czが決定され、動画表示時には、この角速度成分範囲Cx、Cy、Czに属する角速度ωx、ωyおよびωzを有するフレーム70が選択される。
また、アルゴリズム110Eはぶれの傾向105Eに対応して採用されるアルゴリズムである。ぶれの傾向105Eは、図8に示すように、上述したぶれの傾向105Dに対して、Z軸の角速度ωzを除く他の角速度ωxおよびωyが共に角速度許容範囲Cに属する傾向を示すものである。そして、アルゴリズム110Eにあっては、角速度ωzを除く角速度ωxおよびωyについて角速度成分範囲Cx、Cyが求められ、動画表示時には、この角速度成分範囲Cx、Cyに属する角速度ωx、ωyを有するフレーム70が選択される。
アルゴリズム110Fはぶれの傾向105Fに対応して採用されるアルゴリズムである。ぶれの傾向105Fは、サンプリング結果が上記ぶれの傾向105A〜105Eには該当しないものの、角速度ωxまたは/およびωyがゼロクロスポイントPを有する場合である。そしてアルゴリズム110Fにあっては、角速度ωxおよびωyのうちゼロクロスポイントPが多い方を選択し、選択した角速度ωxまたはωyが角速度許容範囲Cに属する角速度成分範囲CxまたはCyが決定され、動画表示時には、この角速度成分範囲CxまたはCyに属する角速度ωxまたはωyを有するフレーム70が選択される。
アルゴリズム110Gは、ぶれの傾向が上記ぶれの傾向105A〜105Fのいずれにもあてはまらない場合に採用されるアルゴリズムである。このアルゴリズム110Gにあっては、上記アルゴリズム110A〜110FのようにゼロクロスポイントPに基づいて選択フレームを決定するのは無く、サンプリングされた角速度ωx、ωy、ωzのそれぞれについて密集する範囲を求め、その範囲を角速度成分範囲Cx、Cy、Czととし、動画表示時には、この角速度成分範囲Cx、Cy、Czに属する角速度ωx、ωy、ωyを有するフレーム70が選択される。
ここで、上記式(1)に示されるように、角速度移動量θすなわち角速度ωが同じ場合でも、そのときのぶれ量Kは焦点距離Lによって異なり、焦点距離Lが大きくなるにしたがってぶれ量Kは大きくなる。そこで、本実施の形態では、焦点距離Lに応じて複数段階の角速度許容範囲Cが予め設定されており、サンプリングされた角速度ωx、ωy、ωzに応じて上記フレーム選択アルゴリズム110を選択する場合には、焦点距離Lに応じた角速度許容範囲Cを用いる構成とされている。
次いで、撮影時に表示パネル24に動画をライブビュー表示する場合を例にして、本実施の形態の動画表示処理について図9を参照してより詳細に説明する。
図9は動画表示処理のフローチャートである。この動画表示処理は、ユーザによって撮影開始指示が入力された場合に開始され、また、撮影終了指示が入力されたときに終了する処理である。
すなわち、制御部10は、撮影開始指示が入力されると(ステップS1)、実際の撮影に先立って、現在の焦点距離Lに応じて角速度許容範囲Cを変更した後(ステップS2)、ユーザの手ぶれの傾向を判別するために、所定時間の間、角速度検出部30から出力される角速度検出信号を所定のサンプリング周期にて順次取り込み、それぞれの角速度ωx、ωy、ωzをRAM13に格納する(ステップS3)。
次いで、制御部10は、今回のぶれの傾向を特定する前に、ぶれの傾向が過去に特定されており、その特定結果がぶれの傾向履歴として例えばフラッシュROM12に格納されているか否かを判断する(ステップS4)。ぶれの傾向履歴が無い場合には(ステップS4:No)、制御部10は、角速度ωx、ωy、ωzのサンプリング結果に基づいて、ぶれの傾向が上記ぶれの傾向105A〜105Fのどれに該当するか、或いは、どれにも該当しないかを判断する(ステップS5)。ここで、ぶれの傾向105Aからぶれの傾向105Fにかけて該当条件が順次緩和されるため、このステップS5においては、最も該当条件の厳しいぶれの傾向105Aから最も該当条件の緩いぶれの傾向105Fにかけて、サンプリング結果を比較することで、今回のぶれの傾向がどれに該当するかを特定する。
一方、ステップS4の判断の結果、ぶれの傾向履歴がある場合には(ステップS4:Yes)、制御部10は、まず、履歴として記録された過去のぶれの傾向の該当条件に今回のサンプリング結果が該当するかを判断する。そして、該当する場合には、より厳しい該当条件にも今回のサンプリング結果が該当する可能性があるため、制御部10は、過去のぶれの傾向よりも該当条件が厳しくなるぶれの傾向の順にサンプリング結果を比較して、今回のぶれの傾向がどれに該当するかを特定する。また、履歴として記録された過去のぶれの傾向の該当条件に今回のサンプリング結果が該当しない場合には、制御部10は、より該当条件が緩くなるぶれの傾向の順にサンプリング結果を比較して、今回のぶれの傾向がどれに該当するかを特定する。
このように、ぶれの傾向履歴がある場合には、そのぶれの履歴にあるぶれの傾向とサンプリング結果とを判断し、その判断結果に応じて、該当条件がより厳しくなるぶれの傾向の順に、或いは、該当条件がより緩くなるぶれの傾向の順に判断すれば良いため、より速やかに今回のぶれの傾向を特定することが可能となる。
そして、制御部10は、特定したぶれの傾向をROM12をぶれの傾向履歴として保存し(ステップS7)、このぶれの傾向に対応するフレーム選択アルゴリズム110、および、上記ステップS2にて変更した角速度許容範囲Cに基づいて、選択フレームの対象とする角速度成分範囲Cx、Cy、Czを決定する(ステップS8)。
この後、制御部10は、実際の撮影を開始して所定のフレームレートでフレーム70を順次取り込むと共に、フレーム70の取り込みと同期して角速度ωx、ωy、ωz(すなわち、ぶれ)を検出する(ステップS9)。そして、制御部10は、順次取り込まれるフレーム70のうち、ステップS8にて決定した角速度成分範囲Cx、Cy、Czに属する角速度ωx、ωy、ωzを有するフレームを選択して表示パネル24に出力し(ステップS10)、そして、撮影終了指示が入力されるまで、ステップS9およびステップS10を繰り返す。
以上のような処理により、図10に示すように、角速度成分範囲Cx、Cy、Czに属する角速度ωx、ωy、ωzを有するフレーム70、すなわち、ぶれの無いフレーム70のみが順次選択・出力され、ぶれの無い動画が表示されることとなる。
なお、上記の動画表示処理において、今回のぶれの傾向がぶれの傾向105Aに該当する場合には、撮影される全てのフレーム70にぶれが生ずることが無いため、ステップS10においては、全てのフレーム70が順次出力されることとなる。
また、ステップS9にて順次取り込まれるフレーム70および角速度ωx、ωy、ωzは、リムーバブルメディア50に動画ファイルとして順次格納され、撮影終了時には、その動画ファイルと、今回採用したフレーム選択アルゴリズム110とが対応付けられて格納される。これにより、撮影後に、この動画ファイルを再生する場合には、動画ファイルに対応付けられているフレーム選択アルゴリズム110にしたがってフレーム70が選択・出力されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態に係る携帯型ビデオカメラ1によれば、フレーム70の角速度と角速度許容範囲Cとを比較してぶれの無いフレーム70を選択する構成としたため、動画表示の際には、従来のような予測演算といった煩雑な処理をせずとも、高速かつ容易に、ぶれの無いフレーム70だけを表示することができる。
また、本携帯型ビデオカメラ1によれば、撮影時の焦点距離Lに応じて角速度許容範囲Cを変更する構成としたため、例えば撮影ごとにズームが変わったとしても、動画表示時には、ズームに応じたぶれの無いフレーム70のみを正確に出力することができる。
さらに、本携帯型ビデオカメラ1によれば、撮影に先立って、所定時間の間、角速度ωをサンプリングし、このサンプリングされた角速度ωに基づいて角速度許容範囲Cを変更する構成としたため、撮影の際のぶれの傾向に応じて角速度許容範囲Cが変更され、動画表示時には、それぞれのぶれの傾向に合わせて、ぶれの無いフレームのみを正確に出力することができる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
(変形例)
上述した実施の形態では、角速度に基づいてぶれ量を検出する構成を例示したが、これに限らず、加速度センサを用いてぶれ量を検出する構成としても良い。また、例えばフレーム間での特徴点の移動量を算出し、この移動量に基づいてフレームのぶれ量を算出するといった画像処理によってぶれ量を検出する構成としても良い。
(応用例)
上述した実施の形態では、撮影装置の一態様たる携帯型デジタルビデオカメラ1に本発明を適用した場合を例示したが、例えば動画撮影機能を有する携帯電話機やデジタルカメラ、PDA、ノート型パソコンなどにも本発明を適用可能である。
また、本発明は、上述した携帯型デジタルビデオカメラ1が補正プログラム100Aを含む制御プログラム100を実行することで実現される動画表示機能のみを実行する動画表示装置としても実施可能であり、さらに、ぶれを抑制した動画表示のために、角速度許容範囲Cに属するフレーム70を順次出力するぶれ補正装置としても実施可能である。
本発明の実施形態の携帯型デジタルビデオカメラのブロック図である。 フレームとぶれの軸との関係を説明するための図である。 ゼロクロスポイントを説明するための図である。 ぶれ量の算出を説明するための図である。 サンプリング角速度と角速度許容範囲との関係を示す図である。 ぶれの傾向とフレーム選択アルゴリズムとの対応関係を示す図である。 サンプリング角速度に基づくぶれの傾向を説明するための図である。 サンプリング角速度に基づくぶれの傾向を説明するための図である。 動画表示処理のフローチャートである。 本発明の動作を模式的に示す図である。
符号の説明
1…携帯型デジタルビデオカメラ、10…制御部、20…撮影部、24…表示パネル、30…角速度検出部、50…リムーバブルメディア、60…記録媒体、70…フレーム、100…ぶれ補正プログラム、110フレーム選択アルゴリズム、105A〜105F…手ぶれの傾向、C…角速度許容範囲、ω…角速度、Cx、Cy、Cz…角速度成分範囲。

Claims (9)

  1. 動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影手段と、
    ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出手段と、
    前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段と、
    動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定手段と、
    前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力手段と、
    前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段と
    を具備することを特徴とする撮影装置。
  2. 前記角速度検出手段は、直交座標系におけるX軸方向のX軸角速度を検出するX軸角速度検出手段、および、Y軸方向のY軸角速度を検出するY軸角速度検出手段を有すると共に、前記角速度サンプリング手段は、前記X軸角速度およびY軸角速度をサンプリングして出力し、
    前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属するX軸角速度成分範囲およびY軸角速度成分範囲を特定し、
    前記フレーム選択出力手段は、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、X軸角速度およびY軸角速度がそれぞれ前記X軸角速度成分範囲およびY軸角速度成分範囲に属するフレームを選択して順次出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記フレーム選択出力手段は、前記サンプリングされたX軸およびY軸角速度の全てが略ゼロの場合、前記撮影手段により取り込まれたフレームを全て順次出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属することが無い場合に、
    前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸角速度の平均値に応じて前記X軸角速度に対する前記角速度許容範囲を変更すると共に、前記サンプリングされたY軸角速度の平均値に応じて前記Y軸角速度に対する前記角速度許容範囲を変更する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の撮影装置。
  5. 前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度が共に、前記許容範囲変更手段により変更された角速度許容範囲に属することが無い場合に、
    前記フレーム選択出力手段は、前記サンプリングされたX軸角速度およびY軸角速度のうち、前記サンプリングされた速度の値がゼロになるポイントが多いほうのX軸角速度またはY軸角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記角速度検出手段は、直交座標系におけるZ軸方向のZ軸角速度を検出するZ軸角速度検出手段を更に備え、
    前記許容範囲変更手段は、前記サンプリングされたX軸、Y軸およびZ軸角速度が共に前記角速度許容範囲に属するX軸角速度成分範囲、Y軸角速度成分範囲およびZ軸角速度成分範囲を特定し、
    前記フレーム選択出力手段は、前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、X軸角速度、Y軸角速度およびZ軸角速度がそれぞれ前記X軸角速度成分範囲、Y軸角速度成分範囲およびZ軸角速度成分範囲に属するフレームを選択して順次出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 前記サンプリングされた角速度の情報を履歴として記憶する履歴記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至のいずれかに記載の撮影装置。
  8. 動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影ステップと、
    ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出ステップと、
    前記撮影ステップによるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリングステップと、
    動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定ステップと、
    前記撮影ステップにより取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力ステップと、
    前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更ステップと
    を具備することを特徴とする撮影方法。
  9. 撮影装置を、
    動画を構成する複数のフレームを所定のフレームレートで取り込む撮影手段、
    ぶれ量を示す角速度を前記フレームごとに検出する角速度検出手段、
    前記撮影手段によるフレームの取り込みに先立って、所定時間の間、前記角速度検出手段により検出される角速度をサンプリングする角速度サンプリング手段、
    動画表示に用いるフレームとして許容されるぶれ許容範囲と、前記動画の撮影時の焦点距離とに基づいて、当該ぶれ許容範囲に対応する角速度許容範囲を設定する角速度許容範囲設定手段、
    前記撮影手段により取り込まれたフレームのうち、前記フレームごとに検出された角速度が前記角速度許容範囲に属するフレームを選択して順次出力するフレーム選択出力手段、及び、
    前記サンプリングされた角速度に基づいて前記角速度許容範囲を変更する許容範囲変更手段
    として機能させるためのプログラム。
JP2005339723A 2005-11-25 2005-11-25 撮影装置、撮影方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4687420B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005339723A JP4687420B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 撮影装置、撮影方法及びプログラム
US11/562,596 US7688352B2 (en) 2005-11-25 2006-11-22 Shake correction device, filming device, moving image display device, shake correction method and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005339723A JP4687420B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 撮影装置、撮影方法及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007150494A JP2007150494A (ja) 2007-06-14
JP2007150494A5 JP2007150494A5 (ja) 2008-12-04
JP4687420B2 true JP4687420B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=38211395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005339723A Expired - Fee Related JP4687420B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 撮影装置、撮影方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4687420B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9762848B2 (en) * 2013-03-15 2017-09-12 Google Inc. Automatic adjustment of video orientation

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005184609A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Canon Inc 電子カメラ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005184609A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Canon Inc 電子カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007150494A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10848662B2 (en) Image processing device and associated methodology for determining a main subject in an image
JP5259172B2 (ja) 手振れ補正制御回路およびそれを搭載した撮像装置
JP6539091B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
US7688352B2 (en) Shake correction device, filming device, moving image display device, shake correction method and recording medium
JP2014160226A (ja) 撮像装置
JP2007116309A (ja) 画像情報再生装置
JP2007173966A (ja) 撮像装置及びその画像データ処理方法
KR20100067407A (ko) 디지털 촬영 장치의 움직임에 따른 촬영 제어 방법 및 장치
JP2007243335A (ja) 手振れ補正方法、手振れ補正装置および撮像装置
KR102592745B1 (ko) 자세 추정 장치, 자세 추정 방법 및 기록 매체에 저장된 컴퓨터 프로그램
JP4609309B2 (ja) 撮影装置、その制御方法及び制御プログラム
JP4687420B2 (ja) 撮影装置、撮影方法及びプログラム
JP2007201570A (ja) 画像処理装置、撮影装置、画像処理方法、および、制御プログラム
JP6210106B2 (ja) 撮影装置、画像評価方法及びプログラム
JP5423204B2 (ja) 撮像装置
JP4301236B2 (ja) ぶれ補正装置、動画表示装置、撮影装置、ぶれ補正方法、ぶれ補正プログラムおよび記録媒体
US9124803B2 (en) Image pickup apparatus, method of controlling the same, reproduction apparatus, and method of controlling the same
JP2007235806A (ja) 画像処理装置、撮影装置、画像処理方法、および、制御プログラム
JP2009159380A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2009027437A (ja) 画像処理装置,画像処理方法及び撮像装置
JP2007194813A (ja) 撮像装置、制御方法および制御プログラム
JP2007208767A (ja) ぶれ補正装置、表示装置、撮影装置、電子機器、ぶれ補正方法、プログラムおよび記録媒体
JP2007221710A (ja) 画像処理装置、撮影装置、画像処理方法、および、制御プログラム
US20240022706A1 (en) Evaluation method of image blur correction capability of image capturing apparatus, image capturing apparatus, and recording medium
JP2008160274A (ja) 移動ベクトル検出方法及びその装置並びにそのプログラム、電子的手振れ補正方法及びその装置並びにそのプログラム、撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4687420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees