JP4685419B2 - 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品 - Google Patents

熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品 Download PDF

Info

Publication number
JP4685419B2
JP4685419B2 JP2004348533A JP2004348533A JP4685419B2 JP 4685419 B2 JP4685419 B2 JP 4685419B2 JP 2004348533 A JP2004348533 A JP 2004348533A JP 2004348533 A JP2004348533 A JP 2004348533A JP 4685419 B2 JP4685419 B2 JP 4685419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
texturing
layer
receiver
donor
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004348533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005222032A5 (ja
JP2005222032A (ja
Inventor
ブイ.キャスパー ジョナサン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2005222032A publication Critical patent/JP2005222032A/ja
Publication of JP2005222032A5 publication Critical patent/JP2005222032A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4685419B2 publication Critical patent/JP4685419B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/003Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns on optical devices, e.g. lens elements; for the production of optical devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/265Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used for the production of optical filters or electrical components
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/201Filters in the form of arrays

Description

本発明は、熱転写要素の製造方法に関する。より具体的には、本発明は、熱転写プロセスを改善するため、テクスチャリングドナーを使用することに係るものである。
既知の熱転写プロセスでは、通常は顔料である画像形成材料がレーザを使用してドナー要素から受容体要素に熱転写される。そのようなレーザ誘起熱転写プロセスは、単色または着色の印刷物、プルーフ、液晶表示装置用のフィルタ、セキュリティ印刷の適用、機械読取可能アイテム、および、印刷回路を含め様々な要素の製造に使用されることが記述されてきた。
米国特許第4,541,830号明細書 米国特許第4,698,651号明細書 米国特許第4,695,287号明細書 米国特許第4,701,439号明細書 米国特許第4,757,046号明細書 米国特許第4,743,582号明細書 米国特許第4,769,360号明細書 米国特許第4,753,922号明細書 米国特許第5,085,698号明細書 米国特許第4,778,128号明細書 米国特許第4,942,141号明細書 米国特許第4,948,778号明細書 米国特許第4,950,639号明細書 米国特許第5,019,549号明細書 米国特許第4,948,776号明細書 米国特許第4,948,777号明細書 米国特許第4,952,552号明細書 米国特許第5,156,938号明細書 米国特許第5,166,026号明細書 「The National Printing and Ink Research Institute(NPIRI) Raw Materials Data Handbook」、第4巻、第2版、2000年 「Fundamentals of Active−Matrix Liquid−Crystal Displays」、Sang Soo Kim、Society for Information Display Short Course、2001年 「Liquid Crystal Displays:Addressing Schemes and Electro−optical Effects」、Ernst Lueder、John−Wiley、2001年
画像形成材料を転写することができない転写の不良が熱転写プロセスにおける問題であった。したがって、転写不良の問題を最小限に抑えるか、或いは、克服する熱転写プロセスが求められている。
本発明は、少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成するために、熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法に関し、その改良は、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素に熱転写し、テクスチャリング材料を前記ウィンドウ領域の一部および前記マスク領域の少なくとも一方に転写することを含むものである。
少なくとも1つのカラーパターンは、レシーバ要素のウィンドウ領域上に形成することができ、レシーバ要素はガラス基質とすることができる。
他の実施形態では、本発明は、少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成するために、熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法に関し、その改良は、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱質量転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素にテクスチャリングパターンで熱転写することを含むものであり、該パターンは、少なくとも前記マスク領域の一方の部分および前記ウィンドウ領域のわずかな一部を覆うものである。
さらに他の実施形態では、本発明は、少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成するために、熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法に関し、その改良は、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素に熱転写することを含むものであり、テクスチャリング材料は、前記潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方に転写される。
本発明は、画像形成材料のパターンをレシーバ上に形成するために、画像形成材料を画像形成ドナーからレシーバに熱質量転写する改良された方法に関し、その改良は、画像形成材料をレシーバに熱質量転写する前に、透明なテクスチャリング材料をテクスチャリングドナーからレシーバに熱質量転写することを含むものである。
(熱転写プロセス)
熱転写プロセスにおいて、画像形成材料を画像形成ドナーからレシーバに転写し、画像形成材料のパターンをレシーバ上に形成する。より具体的には、画像形成材料は画像形成材料のレーザ誘起熱転写によりレシーバに転写される。しかし、熱転写には任意の既知の技術を用いることができる。
本発明のプロセスでは、テクスチャリング材料を有するテクスチャリングドナーが熱転写プロセスにおいて使用される。テクスチャリング材料は、画像形成材料を熱転写する前に、レシーバに転写される。テクスチャリング材料は、画像形成材料の転写不良の程度を減少させて、その後の画像形成材料の転写を改善するものである。転写不良は、熱転写した後に、目に見える欠陥がレシーバに出現する結果をもたらす。目に見える欠陥は、巨視的または微視的であることがある。
テクスチャリング材料は、レシーバ上にテクスチャを生成するものであり、テクスチャは、画像形成ドナーと、テクスチャリング材料が欠如しているレシーバの未テクスチャ化領域との間にギャップを生じさせるものである。テクスチャリング材料およびその転写パターンの特性は、前記ギャップが画像形成材料の熱転写を妨げるようには大きくないということにある。画像形成材料は、レシーバのテクスチャ化領域および未テクスチャ化領域のいずれかに転写することができる。転写は、画像形成ドナーが、レシーバのテクスチャ化領域および未テクスチャ化領域のいずれかに接触または近接するときに行うことができる。一般に、ドナー要素はレシーバ要素に熱転写される材料を提供するために使用される。ドナーは、レシーバ要素に熱転写されない支持部を有し、支持部は、集合体の中において、熱転写中に材料をレシーバ要素に対して適切な位置および距離に維持するように作用する。厚さが10から150ミクロンまでの膜が支持部として普通に用いられる。一実施形態では、支持部は、25ミクロンの厚さの透明なポリエステル膜を含み、この膜は、画像形成材料を支持する側面上に、832ナノメートルの波長の放射に対応する光子の40から60%を透過するクロミウムの薄層を有するポリエチレンテレフタレートおよび青色着色剤を含むものである。本発明においてはテクスチャリングドナーおよび画像形成ドナーがあり、双方については以下に記述する。テクスチャリングドナーはテクスチャリング材料を転写するために用いられる。画像形成ドナーは画像形成材料を転写するために用いられる。
本発明の1つの利点は、熱転写される材料を広範な材料から選択することができることである。画像形成材料は、通常、厚さが50ミクロン未満の薄層としてレシーバに塗布され、これは、画像形成材料の少なくとも1つの寸法において熱転写される画像形成材料の大きさを制限する。
(テクスチャリングドナー)
図1は、本発明のプロセスによる熱転写画像形成に有用なテクスチャリングドナー(10)を示す。これらは、テクスチャリング層(14)および支持部を含み、支持部は、任意放出層(12)および任意加熱層(13)を含むコーティング可能な表面を有する。これらの層のそれぞれは別々で異なった機能を有する。テクスチャリングドナーの支持層(11)も存在する。一実施形態では、任意加熱層(13)は支持層(11)のすぐ上に存在することが可能である。
(テクスチャリング層)
テクスチャリング材料を含む組成の層を支持部に塗布することによりテクスチャリング層(14)が形成される。テクスチャリング層の好ましい特性はレシーバをテクスチャ化する際に該テクスチャリング層を使用することを考慮することで理解することができる。塗布された層部分がレシーバに転写されると、転写部分は、その後の集合体において、転写部分に近接する画像形成材料とレシーバとに隔たりを生じさせる。この隔たりを生じさせるためには、転写部分は、その後の集合体において、流動して厚さが変化しないことが好ましい。その後の集合体の画像形成を計画的に実施するためには、転写部分は予測した隔たり距離になるようにすることが好ましい。
一実施形態では、テクスチャリング層の容積のある部分は、たとえば、剥離質量転写(ablative mass transfer)またはレーザ誘起膜転写によって、変化を受けずにレシーバに転写されてテクスチャを形成する。一実施形態では、テクスチャリング層は、(i)結合剤であるテクスチャリング材料と、任意に(ii)固体などの他のテクスチャリング材料を含む。固体の例としては、粒子、典型的には顔料または充填剤などの微粒子が挙げられる。テクスチャリング層には、染料、可塑剤、またはドナーの転写可能層に有用であることが知られている他の成分も含むことができる。好ましいテクスチャリング層は、カラープルーフィングにおいて使用されているような周知のドナーであって、それは、レシーバに転写されて転写材料の容積が生じるドナーによって入手することができる。テクスチャリング層は、顔料または染料などの着色剤によって着色することができる。
テクスチャリング層の結合剤は、約250℃より高い分解温度、特に、約350℃より高い分解温度を有するポリマー材料とすることができる。結合剤は、溶液または分散体から形成され、かつ、コーティング可能な膜であることが好ましい。結合剤は、約250℃より低い融点を有するか、または、ガラス転移温度が約70℃より低い程度に可塑化されたものが一般的である。しかし、低融点ワックスなどのように、容易に液化し、かつ、熱可融性である結合剤は、共結合剤としてテクスチャリング層の融点を下げるのには有用ではあるが、そのような結合剤は、流動性であり、かつ、耐久性ではない場合、唯一の結合剤としては回避すべきである。
結合剤が他のテクスチャリング材料と共に転写される場合、一般に、結合剤のポリマーは、レーザ照射中に達成される温度において、自己酸化、分解、または、劣化しないものである。この選択肢によって、テクスチャリング材料および結合剤を含むテクスチャリング層の被照射領域は、耐久性が高いことから、元のまま影響を受けずに転写することができる。
好ましい結合剤の例としては、スチレン/メチルメタクリレートなどのスチレンおよびアクリル酸(メタクリル酸)エステルのコポリマー;スチレン/エチレン/ブチレンなどのスチレンおよびオレフィンモノマーのコポリマー;スチレンおよびアクリロニトリルのコポリマー;フルオロポリマー;エチレンおよび一酸化炭素を有するアクリル酸(メタクリル酸)エステルのコポリマー;適切な分解温度を有するポリカーボネート;アクリル酸(メタクリル酸)ホモポリマーおよびコポリマー;ポリスルホン;ポリウレタン;ポリエステルがある。前記ポリマー用のモノマーは、置換されていても、或いは、置換されていなくてもよい。置換基としては、ハロゲン、酸素、または、窒素を含むことができ、これらはさらに置換基を含む場合がある。ポリマーの混合物も使用することができる。
結合剤の具体的なポリマーには、アクリル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、メタクル酸エステルのホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸(メタクリル酸)エステルのブロックコポリマー、ならびに、スチレンなどの他のコモノマータイプを含むアクリル酸(メタクリル酸)エステルのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
結合剤の他の具体的なポリマーには、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、スチレンおよびマクロモノマーから選択されるコモノマーのランダムコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。マクロモノマーなどの連鎖移動剤は特定のポリマーの分子量を制御することができる。
結合剤としてのポリマーは、テクスチャリング層の全重量に基づいて、約15から約100重量%、特に、約30から約40重量%の濃度において使用することができる。
固体である任意のテクスチャリング材料が使用されるとき、結合剤は、その固体をテクスチャリング層に保持するのに好ましい材料である。好ましい固体は、非特許文献1から選択される顔料であり、ナショナル アソシエーション オブ プリンティング インク マニュファクチャーズ(the National Association of Printing Ink Manufacturers、Inc.)(Woodbridge,NJ)から入手可能である。適切な顔料には無機顔料および有機顔料が含まれ、様々な色の酸化鉄、酸化亜鉛、カーボンブラック、二酸化チタニウム、グラファイト、フタロシアニンおよび金属フタロシアニン(たとえば、銅フタロシアニン)、キナクリドン、エピンドリジオン、ペリレン、アゾ顔料、インダンスロンブルー、カルバゾール(たとえば、カルバゾールバイオレット)、イソインドリノン、イソインドロン、チオインジゴレッド、ベンジミラゾリノン(benzimilazolinones)、ルービンF6B(C.I.No.顔料184)、クロモフタール.RTM.イエロー3G(C.I.No.顔料イエロー93)、ホスタパーム.RTM.イエロー3G(C.I.No.顔料イエロー154)、モナストラル.RTM.バイオレットR(C.I.No.顔料バイオレット19)、2,9−ジメチルキナクリドン(C.I.No.顔料レッド122)、インドファースト.RTM.ブリリアントスカーレットR6300(C.I.No.顔料レッド123);キンドマゼンタRV6803;モンストラル.RTM.ブルーG(C.I.No.顔料ブルー15)、および、モンストラル.RTM.ブルーG BT284D(C.I.No.顔料ブルー15)が挙げられる。他の好ましい固体は、タルク、陶土、バライト、炭酸塩、ガラスビーズ、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、ケイ酸塩、および、例えば、尿素ホルムアルデヒド樹脂、スチレン/メタクリル酸コポリマー、または、ポリスチレンの微細分割有機粉末などの充填剤である。テクスチャリング材料としては固体の組合せを用いることができる。結合剤の組合せも用いることができる。
転写されるテクスチャリング材料に必要な特性は、適切なテクスチャリング材料を選択する際に考慮されることが必要であろう。たとえば、カラーフィルタでは、テクスチャリング材料の透明度および色は、転写されるテクスチャリング材料を光が透過するのを可能にするように考慮されるべきである。透明なテクスチャリング材料は十分な光が透過することを可能にしなければならない。着色顔料は、光が散乱することなく透過し得るよう透明にすることが可能である。一実施形態では、テクスチャリング材料は可視光が変色することなく、かつ、散乱されずに透過することができるように無色および透明である。変色または散乱が可視光の照準または色に対して有害な作用を有さない限り、僅かな変色または光散乱が生じてもよい。一方、カラーフィルタでは、転写されるテクスチャリング材料が光を透過しないカラーフィルタの領域の上にパターン化される場合、転写されるテクスチャリング材料の透明度および色は考慮する必要はない。そのような場合、テクスチャリング材料は、半透明、不透明、散乱、透明、着色、または、無色とすることが可能である。
テクスチャリング層は、透明、半透明、または不透明とすることが可能である。テクスチャリング層は、無色、着色、白色、グレー、または黒色とすることができる。赤外線を吸収する染料をテクスチャリング層に含むことができる。単独でまたは組み合わせて使用することができる適切な近赤外線(NIR)吸収染料の例には、ポリ(置換)フタロシアニン化合物および金属包含フタロシアニン化合物、シアニン染料、スクアリリウム染料、カルコゲノピリイオアクリリデン染料、クロコニウム染料、金属チオラート染料、ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料、オキシンドリジン(oxyindolizine)染料、ビス(アミノアリル)ポリメチン染料、メロシアニン染料、およびキノイド染料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。当技術分野において周知である可視光を吸収する多くの染料も本発明において使用することが可能であり、スミカロンバイオレットRS(登録商標)(住友化学株式会社の製品)、ジアニクスファーストバイオレット3R−FS(登録商標)(三菱化成工業株式会社の製品)、カヤロンポリオールブリリアントブルーN−BGM(登録商標)、および、KST ブラック146(登録商標)(日本化薬株式会社の製品)などのアントラキノン染料;カヤロンポリオールブリリアントブルーBM(登録商標)、カヤロンポリオールダークブルー2BM(登録商標)、および、KST ブラックKR(登録商標)(日本化薬株式会社の製品)、スミカロンジアゾブラック5G(登録商標)(住友化学株式会社の製品)、およびミクタゾールブラック5GH(登録商標)(三井東圧化学株式会社の製品)などのアゾ染料;ディレクトダークグリーンB(登録商標)(三菱化成工業株式会社の製品)、ディレクトブラウンM(登録商標)、および、ディレクトファーストブラックD(登録商標)(日本化薬株式会社の製品)などの直接染料;カヤノールミリングシアニン5R(登録商標)(日本化薬株式会社の製品)などの酸性染料;スミアクリルブルー6G(登録商標)(住友化学株式会社の製品、)および、アイゼンマラカイトグリーン(登録商標)(保土谷化学工業株式会社の製品)などの塩基性染料;または、ここに参照として組み込まれている特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7および特許文献8に記載されている染料のいずれかが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の染料および顔料は単独でまたは組み合わせて使用することが可能である。
カラーフィルタの製造を含むカラー印刷の応用分野では、テクスチャリング材料は、画像形成材料に属する色を妨害しないように透明および無色とすることができる。電子応用分野のテクスチャリング材料の例には、導体、半導体、および、絶縁体があるが、これらに限定されるものではない。
電子回路の形成などの他の応用分野では、テクスチャリング材料は透明である必要はないが、画像形成材料の電子特性を妨害しないよう慎重でなければならない。
テクスチャリング材料の分散体は、テクスチャリングドナーの熱テクスチャリング層を形成するために作製することができる。そのような分散体は、水溶性媒体または有機媒体中で1つまたは複数のポリマー分散剤を用いて適切なテクスチャリング材料を分散させることによって作製することができる。液晶表示装置応用分野のカラーフィルタは、活性フィルタ領域に転写されるテクスチャリング材料の非常に高い透明性を必要とし、テクスチャリング層の結合剤がテクスチャリング材料と共に転写される場合、結合剤の透明度も重要である。
最大のカラー強度、透明度、および光沢を達成するために、分散剤が、通常、テクスチャリング材料と組み合わせて用いられ、分散体中で支持層に塗られる。分散剤は、一般に、有機ポリマー化合物であり、粒子性のテクスチャリング材料が使用されるとき、微細なテクスチャリング材料を分離し、かつ、粒子の凝集化や塊状化を避けるために用いられる。広範な分散剤が市販されている。分散剤は、テクスチャリング材料の表面の特性や当業者によって既知の組成物中の他の成分に応じて選択される。しかし、本発明の実施に適切な分散剤の1つのクラスはAB分散剤のクラスである。分散剤のAセグメントは、テクスチャリング材料の表面上に吸収される。Bセグメントは、テクスチャリング材料が分散されている溶媒の中に伸びている。Bセグメントは、粒子の吸引力に対抗し、したがって、凝集を防止するように、テクスチャリング粒子間に障壁を与える。Bセグメントは、使用される溶媒と良好な相溶性を有するはずである。有用なAB分散剤が特許文献9に一般的に記載されている。従来の粒子分散技術、ボールミリング、サンドミリングなどが使用できる。
本発明において具体的な有用分散剤は、ベンジルメタクリレートおよびトリメチルシリルメタクリレートからグループ転移重合により作製されるブロックコポリマーであり、重合したトリメチルシリルメタクリレートの一部ないし全部は加水分解されて重合したメタクリル酸基を生成する。
テクスチャリング材料は、一般に、テクスチャリング層の組成の全重量に基づいて約5から100重量%、典型的には約90から約100重量%の量で存在する。
(熱増幅添加剤)
一実施形態では、熱増幅添加剤がテクスチャリング層に存在するが、放出層中または加熱層中に存在することも可能である。
熱増幅添加剤の機能は、加熱層中で生成される熱の効果を増幅するもので、これはすなわち、レーザに対する感度をさらに増大させることである。この添加剤は室温で安定でなければならない。この添加剤は、(1)加熱したとき分解して気体副産物を形成する分解性化合物、(2)入射レーザ光を吸収する吸収性染料、または、(3)発熱性である熱誘起単分子再配置を受ける化合物とすることができる。これらのタイプの添加剤を組合せて使用することも可能である。
グループ(1)の分解性化合物には、分解して窒素を形成するものとして、ジアゾアルキル、ジアゾニウム塩、および、アジド(−N)化合物など;アンモニウム塩;分解して酸素を形成する酸化物;炭酸塩または過酸化物などが含まれる。そのような化合物の具体的な例としては、4−ジアゾ−N,N’−ジエチルアニリンフルオロボレイト(DAFB)などのジアゾ化合物が挙げられる。前記化合物いずれかの混合物も使用することができる。
グループ(2)の吸収性染料は、通常、赤外線領域において吸収をするものである。単独でまたは組み合わせて使用することができる適切な近赤外線吸収(NIR)染料の例には、ポリ(置換)フタロシアニン化合物および金属包含フタロシアニン化合物、シアニン染料、スクアリリウム染料、カルコゲノピリイオアクリリデン染料、クロコニウム染料、金属チオラート染料、ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料、オキシンドリジン染料、ビス(アミノアリル)ポリメチン染料、メロシアニン染料、およびキノイド染料が挙げられる。吸収性染料が放出層に組み込まれるとき、その機能は、入射光を吸収して熱に変換することであり、これにより、より効率的な加熱となる。一般に、染料は、赤外線領域において吸収する。染料は、しばしば、可視領域において非常に低い吸収度を有する。
グループ(2)の吸収性染料は周知である赤外線吸収材料を含むものである。その事例は、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、および、特許文献17に開示されている。
熱増幅添加剤は、これがテクスチャリング層に存在するとき、一般に、約0.95から約11.5%のレベルの重量パーセンテージにおいて使用することができる。パーセンテージは、テクスチャリング層の全重量パーセンテージの約25%まで可能である。これらのパーセンテージは、これに限定されるものではなく、当業者であれば層の特定の組成に応じてパーセンテージを変更することができる。
熱テクスチャリング層は、一般に、約0.1から約5マイクロメートル、通常は約0.1から約1.5マイクロメートルの範囲の厚さを有する。約5マイクロメートルより厚い厚さは、レシーバに効果的に転写されるために過度のエネルギーを必要とする可能性があるので一般的には有用でない。
(支持部)
通常、テクスチャリング層には支持層(11)を含む支持部が存在し、それは、照射波長に対する十分な透明度、および、レーザ誘起熱転写プロセスにおいて使用されるのに十分な機械的安定性を有した任意の膜とすることができる。通常、支持層は、共押出ポリエチレンテレフタレート膜を含む。共押出ポリエチレンテレフタレート膜であるときの支持層の有用な厚さは400ゲージである。他の態様としては、支持層はポリエステル膜、具体的にはデュポン(DuPont)および帝人株式会社の合弁会社である帝人デュポンフィルムによって作製されたポリエステル膜系のメリネックス(MELINEX)(登録商標)のような加熱層がプラズマ処理されたポリエチレンテレフタレートとすることが可能である。支持部は、他層の密着性を改善するために固着層をも含むことが可能である。支持層がプラズマ処理されるときは放出層は装着されないことが通常である。バッキング層が支持層上に任意に装着されることが可能である。これらのバッキング層は、支持層の背面上、すなわち、テクスチャリング層と対向する支持層の面上に粗表面を備えさせるために充填剤を含むことが可能である。他の態様としては、支持層自体が、支持層の背面上に粗表面を備えるためにシリカなどの充填剤を含むことが可能である。他の態様としては、支持層は、支持層の一面または両面上において粗表面を備えるために物理的に粗化することが可能であり、前記粗化は、非画像形成レーザまたは集束レーザから放出される光を散乱するのに十分である。物理的な粗化方法のいくつかの例には、サンドブラスト、金属ブラシによる衝撃などが挙げられる。
機械安定性を向上させるために、通常、支持部が追加の支持層を含む場合は、支持部は異なる材料の複数層から作成されることが可能である。支持層は、通常、厚いポリエチレンテレフタレート膜である。
金属化ポリエステル膜を支持層として使用することができる。具体的な例としては、ポリエチレンテレフタレートなどの単一層もしくは多層のポリエステル膜、または、ポリオレフィン膜が挙げられる。支持層の厚さは、通常、約1から4ミルの範囲である。有用なポリエチレンテレフタレート膜には、メリネックス(登録商標)473(4ミルの厚さ)、メリネックス(登録商標)6442(4ミルの厚さ)、メリネックス(登録商標)LJX111(1ミルの厚さ)、および、メリネックス(登録商標)453(2ミルの厚さ)が挙げられ、すべて、CPフィルムズ(CP Films)(Martinsville,VA)により、金属クロムで50%の可視光透過性に金属化されている。
(放出層)
通常は柔軟であり、図1に示すように、支持層(11)の一側面上にあることが可能である任意放出層(12)は、照射領域においてテクスチャリング層をレシーバ要素に転写する力を提供するために使用することができる。加熱されると、放出層は気体分子に分解してテクスチャリング層の照射領域をレシーバ要素の上に噴射または放出するのに必要な圧力を提供する。これは、比較的低い分解温度(約350℃より低く、典型的には約325度より低く、より典型的には約280℃より低い)を有するポリマーを使用することによって達成される。2つ以上の分解温度を有するポリマーの場合、第1分解温度は、350℃より低くあるべきである。さらに、放出層が適度に高い柔軟性と順応性を有するために、約2.5ギガパスカル(GPa)以下、特に約1.5GPaより小さい、さらには約1ギガパスカル(GPa)より小さい引張り係数を有するべきである。選択されるポリマーは寸法が安定なものでもあるべきである。熱転写が、レーザ光が放出層を透過させて行われる場合、放出層はレーザ光を透過させることができなければならず、この照射によって悪影響を受けるべきではない。
放出層の適切なポリマーの例には、(a)ポリプロピレンカーボネートなどの低分解温度(Td)を有するポリカーボネート、(b)ポリ(アルファ−メチルスチレン)などの低分解温度を有する置換スチレンポリマー、(c)ポリメチルメタクリレートおよびポリブチルメタクリレートなどのポリアクリレートおよびポリメタクリレートエステル、(d)セルロースアセテートブチレートおよびニトロセルロースなどの低分解温度(Td)を有するセルロース材料、(e)塩化ポリビニル、ポリ(塩化クロロビニル)ポリアセタール、塩化ポリビニリデン、低Tdを有するポリウレタン、ポリエステル、ポリオルソエステル、アクリロニトリルおよび置換アクリロニトリルポリマー、マレイン酸樹脂、ならびに上記のコポリマーなどの他のポリマーがある。ポリマーの混合物も使用することができる。特許文献18には低分解温度を有するポリマーの追加の例が見出せる。これらは、酸触媒により分解を受けるポリマーが含まれている。これらのポリマーには、ポリマーと共に1つまたは複数の水素ドナーを含むことがしばしば所望される。
放出層のポリマーの具体的な例としては、ポリアクリル酸エステルおよびポリメタクリル酸エステル、低Tdポリカーボネート、ニトロセルロース、ポリ(塩化ビニル)(PVC)、ならびに塩素化ポリ(塩化ビニル)(CPVC)がある。とりわけ、ポリ(塩化ビニル)および塩素化ポリ(塩化ビニル)である。
他の材料が、層の本質的な機能を妨害しない限り、放出層および他の層において添加剤として存在することができる。そのような添加剤の例としては、コーティング補助剤、流動化剤、滑剤、ハレーション防止剤、可塑剤、静電防止剤、界面活性剤、およびコーティング剤の調合に使用される既知のその他の剤が挙げられる。
(加熱層)
図1に示す任意加熱層(13)は、任意放出層がある場合はその上に固着される。加熱層の機能は、レーザ光を吸収して光を熱に変換することである。加熱層に適切な材料は、無機または有機とすることができ、本質的にレーザ光を吸収するか、または、付加的なレーザ光吸収化合物を含むものである。
適切な無機材料の例には、the Period Table of the Elements(Sargent−Welch Scientific Company 1979年)の群IIIA、IVA、VA、VIA、VIIIA、IIB、IIIB、およびVBの遷移金属元素および金属元素、それらの合金、ならびに、族IAおよびIIAの元素との合金が挙げられる。族VIA金属のタングステン(W)は適切であり、かつ、使用することができる。炭素(族IVB非金属元素)も使用することができる。具体的な金属には、Al、Cr、Sb、Ti、Bi、Zr、Ni、In、Zn、ならびに、それらの合金および酸化物が挙げられる。TiOは加熱層材料として使用することが可能である。
加熱層の厚さは、一般に、約10オングストロームから約0.1マイクロメートルであり、より特に約20から約60オングストロームである。
単一加熱層を有することが一般的であるが、一つよりも多くの加熱層を有することも可能であり、異なる層は、すべてがレーザ光を熱に変換するよう機能する限り、同じまたは異なる組成を有することができる。すべての加熱層の全体的な厚さは前記に示した範囲になるべきである。
加熱層は、スパッタリング、化学蒸着、および電子ビームなどの薄金属層を生じる周知の技術のいずれかを使用して塗布することができる。
(追加層)
テクスチャリングドナーは追加の層を含むことが可能である。たとえば、好ましくは、放出層が柔軟でテクスチャリング層に対面するとき、ハレーション防止層を放出層の一側面上において使用することが可能である。ハレーション防止剤として使用することができる材料は当技術分野では周知である。また、固着層が放出層のどちらかの側面上に存在することができ、やはり、当技術分野において周知である。
本発明のいくつかの実施形態では、熱吸収剤および画像形成材料として機能する材料が、上部層と呼ばれる単一層に存在する。したがって、上部層は、加熱層およびテクスチャリング層の両方の2重機能を有する。上部層の特性は、テクスチャリング層について与えられた特性と同じである。熱吸収剤として機能する通常の材料はカーボンブラックである。
(画像形成ドナー)
図2は画像形成ドナー(20)を示す。そこには、画像形成層(24)および画像形成層のための支持部を含み、該支持部は、任意放出層(22)および任意加熱層(23)を含むコーティング可能な表面を有している。これらの層のそれぞれは別々で別個の機能を有する。画像形成ドナーの支持層(21)も存在する。一実施形態では、任意加熱層(23)は、支持層(21)のすぐ上に存在することが可能である。
(画像形成層)
レーザ誘起画像形成分野において周知であるように、画像形成層(24)は、画像形成組成の層を支持部に塗布することによって形成される。画像形成層は、(i)任意放出層において使用されるポリマーとは通常異なる結合剤、および、(ii)画像形成材料を含むものである。
テクスチャリング層の結合剤として適切であるのと同じタイプの材料は画像形成層の結合剤としても適切である。
結合剤のポリマーは、一般に、着色剤包含層の全重量に基づいて、約15から約50重量%、特に約30から約40重量%の濃度において使用することができる。
テクスチャリングドナーは画像形成材料の熱転写を改善するので、広範な画像形成材料が考慮され、レーザ誘起熱転写プロセスにおいて転写の不良率が高いと考えられていた画像形成材料でさえ考慮される。適切な画像形成材料には、有機あるいは無機または有機金属などの合成物、もしくは、有機組成と金属組成の混合物などの組合せとすることが可能である固体や液体があるがこれらに限定されるものではない。適切な固体には膜および粒子がある。粒子は規則的または不規則な形状とすることが可能であり、滑らかまたは粗とすることが可能であり、ならびに、着色剤、半透明、または、透明とすることが可能である。通常、粒子はビーズまたは球の形態にある。適切な画像形成材料には、紙、ガラス、金属、染料、顔料着色剤、水晶、ポリマー、ワックス、導体、絶縁体、半導体があるが、これらに限定されるものではない。液体である画像形成材料には、試薬、溶媒、および可塑剤が挙げられるがこれらに限定されるものではない。以上のいずれかの混合物も有用である。画像形成材料には、着色剤、導体、半導体、絶縁体、電荷輸送材料、電子輸送材料、エレクトロルミネセント化合物、フォトクロミック化合物、顔料、りん光材料、および染料などから選択される電気的または光学的活性材料のうちの1つまたは複数、ならびに酵素、抗生物質、および試薬などの化学的活性材料を含むことが可能であるが、これらに限定されるものではない。画像形成材料が着色剤であるとき、通常、有機顔料または無機顔料である。適切な無機顔料の例には、二酸化チタニウム、カーボンブラック、およびグラファイトが挙げられる。適切な有機顔料の例には、ルービンF6B(C.I.No.顔料184)などのカラー顔料、クロモフタール(登録商標)イエロー3G(C.l.顔料イエロー93)、ホスタパーム(登録商標)イエロー3G(C.I.No.顔料イエロー154)、モナストラル(登録商標)バイオレットR(C.I.No.顔料バイオレット19)、2,9−ジメチルキナクリドン(C.I.No.顔料レッド122)、インドファースト(登録商標)ブリリアントスカーレットR6300(C.I.No.顔料レッド123)、キンドマゼンタRV6803、モナストラル(登録商標)ブルーG(C.I.No.顔料ブルー15)、モナストラル(登録商標)ブルーBT383D(C.I.No.顔料ブルー15)、モナストラル(登録商標)ブルーG BT284D(C.I.No.顔料ブルー15)、およびモナストラル(登録商標)グリーンGT 751D(C.I.No.顔料グリーン7)が挙げられる。顔料および/または染料の組合せも使用することができる。カラーフィルタアレイの応用分野では、透明度の高い顔料(光の少なくとも約80%が顔料を透過する)が一般的であり小さい粒子サイズを有する(約100ナノメートル)。
画像形成層を作製するための分散体は、水性媒体において1つまたは複数のポリマー分散剤を使用して顔料などの適切な画像形成材料を分散させることによって作製することができる。適切な画像形成材料の分散は既知の技術によって作製することができる。
一実施形態では、画像形成材料は、アクリル−スチレンコポリマー、832ナノメートルの波長照射に対応する光子の10%と90%との間を吸収するのに十分な赤外線吸収染料、および、十分に分散した透明顔料とを含む材料の配合物である。配合物は、支持部の上にある0.3から2.5ミクロンの厚さの画像形成層にある。
画像形成材料がプロセスにおいて転写される間、結合剤および画像形成層のあらゆる他の成分も転写されることが可能である。
一般に、本発明の範囲は、たとえば染料拡散、離脱質量転写、またはレーザ誘起熱転写などの方法によって、材料があるパターンで受容体に加えられるあらゆる応用分野を含むことを意図する。具体的な応用分野の例は、電子回路の構築であり、転写された材料が、回路の特性に影響を与える。電子回路の応用分野では、画像形成材料は、導電性材料、半導体、またはこれらの機能の前駆物質である。この応用分野の画像形成材料の具体的な例には、グラファイト、銀、アルミニウム、銅などがあるが、これらに限定されるものではない。
画像形成層は、原材料をコーティングすることによって得ることができ、この原材料から、画像形成層が当技術分野において周知の技術によって支持部の上に形成される。
(レシーバ要素)
図3に示すレシーバ要素(30)はレーザ照射可能な集合体の一部であり、これに、テクスチャリング材料および画像形成材料の照射領域を転写することができる。レシーバ要素へのテクスチャリング材料およびその後の画像形成材料の転写は本プロセスの最終ステップ、または、たとえば、レシーバ要素が画像形成材料を恒久的な基板に転写する一過性の担体である場合は中間ステップとなり得る。
レシーバ要素(30)は非感光性または感光性とすることが可能である。
非感光性レシーバ要素は、レシーバ支持層(31)、および、外表面を有する受容層(32)を通常含む。受容層および支持部は異なる組成の多層構造とすることが可能であり、または、単一層構造(図示せず)とすることが可能である。レシーバ支持層(31)は画像形成ドナーの支持部に使用されるものと同じまたは異なるものとすることができるものであって寸法が安定なシート材料を通常含むものである。
レシーバ支持部の例には、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ポリエチレン、または酢酸セルロースなどのセルロースエステルの膜が挙げられる。集合体は、支持部が十分に透明である場合、レシーバ支持部を通して画像形成することができる。支持部は不透明とすることもできる。不透明支持部の例としては、たとえば、二酸化チタニウムなどの白色顔料で充填されたポリエチレンテレフタレートの膜、アイボリーの紙、または、イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Company)(Wilmington,DE)によって製造されたスパンポンドポリオレフィン「タイベック」(登録商標)のなどの合成紙が挙げられる。紙支持部はプルーフィングの応用分野ではよく知られているが、一方、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル支持部は医療ハードコピーおよびカラーフィルタアレイの応用分野でもよく知られている。粗化された支持部がレシーバ要素において使用されることも可能である。レシーバ支持部は、たとえば、エチレンビニルアセテートコポリマーのようなポリアセテートコーティングしたポリエステル膜の如く多層とすることが可能である。レシーバ要素はガラスを含むことができる。カラーフィルタの一実施形態では、レシーバ要素は、フォトリソグラフィーまたは熱転写により作製したマスクを有するガラスである。他の実施形態では、マスクは少なくとも1つの画像形成材料が転写された後に加えられる。レシーバ要素の具体的な実施形態は、ガラスシートの上のフォトリソグラフィーにより作製したマスクの上にある画像受容層である。この実施形態では、ガラスシートの上のフォトリソグラフィーにより作製したマスクは恒久的な基板でもある。画像受容層は、ガラス、または、ラミネーション、コーティング、スピンコーティング、もしくは、噴霧などの方法によってフォトリソグラフィーで作製したマスクを有するガラスなどのレシーバ支持部上に配置することができる。
前述した1つまたは複数の画像受容層は、任意に、レシーバ支持部と画像受容層との間に1つまたは複数の他の層を含むことが可能である。画像受容層と支持部との間の有用な追加の層は剥離層である。剥離層は、画像受容層が照射中および画像形成ドナーから分離中にレシーバ支持部に密着するが、その後のステップにおいて、受容層をレシーバ支持部から分離するのを促進するような、所望の密着バランスをレシーバ支持部に与えることができる。剥離層として使用するのに適切な材料の例としては、ポリアミド、シリコーン、塩化ビニルポリマーとコポリマー、酢酸ビニルポリマーとコポリマー、ならびに、可塑化ポリビニルアルコールが挙げられる。剥離層は約1から約50ミクロンの範囲の厚さを有することができる。
レシーバ要素は、テクスチャリング材料および任意に画像形成材料を受け取る少なくとも1つの表面を有するものであり、該表面を、これ以降、受容表面と呼ぶ。受容表面は、規則的または不規則とすることができ任意の形状とすることができる。一実施形態では、レシーバ要素は、規則的で滑らかな平坦の受容表面を有する。他の実施形態では、レシーバ要素は規則的で滑らかな凹の受容表面を有する。他の実施形態では、レシーバ要素は規則的で滑らかな凸の受容表面を有する。他の実施形態では、レシーバ要素は規則的で波状の受容表面を有する。他の実施形態では、レシーバ要素は不規則で波状の受容表面を有する。他の実施形態では、レシーバ要素は不規則で粗い受容表面を有する。レシーバは、表面の形状および形状の規則性に関連して、またはそれとは無関係に、複数の受容表面を有することができる。
当技術分野における既知のカラーフィルタの場合、レシーバ要素は、ガラス基質、通常はガラスシート、または、ブラックマスクを有するガラスシートなどのうように透明または選択的に透明な基板とすることが可能である。一実施形態では、レシーバ要素は、規則的で平坦な受容表面を有する。一実施形態では、レシーバ要素は、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有し、顔料着色剤は、少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素の上に形成するように熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に熱転写される。
各限定された表面は、表面が平均的な高さの滑らかな規則的表面に平坦化された場合において(したがって粗さと起伏により見積もられる表面領域を排除)測定される表面領域に等しい等価最小表面領域を有する。他に規定されていないか、或いは、文脈から明らかでない限り、本明細書における表面領域のすべての議論はこの等価な最小の表面領域を指すものである。
表面領域上で接触する2つの限定された表面は境界面領域をもって境界を定める。各境界面領域は、接触している両表面の最小等価表面領域に等しい等価最小境界表面領域を有する。
(画像形成プロセスのステップ)
本発明は、パターン化された画像形成材料の転写を受容するうえで失敗しやすいレシーバ要素をテクスチャ化レシーバ要素に変換するものである。本発明によれば、テクスチチャ化レシーバ要素はパターンされた画像形成材料の転写を受容するに対して確固としたものであり、それにより、テクスチャ化されていないレシーバ要素と比較して転写の失敗を低減する。
本発明のプロセスはテクスチャ化レシーバ要素を提供するものである。その後の集合体において、テクスチャ化レシーバ要素のテクスチャリング材料はその後のドナー要素部分を、レシーバ要素の未テクスチャ化表面から短い距離において保持するように作用し、したがって、テクスチャリング材料は、その後の集合体において、ドナーとレシーバとの間に短い隔たり距離を維持する。通常、この短い隔たり距離は、わずかに、エアギャップなどのギャップを横断して熱転写を行うことができる距離にすぎず、したがって、その後の熱画像形成ステップはテクスチャリング材料を有する領域に接近しているとき首尾よく動作することができる。一実施形態では、テクスチャリング材料はレシーバ要素の受容表面部分上に約0.3から約15ミクロンの高さのテクスチャリングを作製するために用いられる。一実施形態では、厚さが約0.3と約15ミクロンの間の材料の層を転写する剥離質量転写(ablation mass transfer)機構によって操作されるドナー要素が用いられる。他の実施形態では、厚さが約0.3と約15ミクンとの間の材料の層を転写するレーザ誘起膜転写機構によって操作されるドナー要素が用いられる。
図4は、テクスチャリングドナーおよびレシーバの第1のレーザ照射可能な集合体を示す。テクスチャリング層(14)は、レシーバ要素(30)の画像受容層の外表面に隣接する。通常、レシーバ要素は真空テーブルの上に配置され、テクスチャリングドナーはレシーバ要素を完全に覆うように位置決めされる。通常、テクスチャリング層および受容層の外表面は接触する。真空テーブルは、レシーバ要素の外表面とテクスチャリングドナーのテクスチャリング層との間が接触するまで、ドナー要素とレシーバ要素との間から空気を引き出す。トラップされた気泡を第1のレーザ照射可能な集合体の外縁の外に押し出すためにローラを使用することができる。1つの代替として、第1のレーザ照射可能な集合体はその外周を融合によって互いに保持される。他の代替として、第1のレーザ照射可能な集合体は、テクスチャリングドナーおよびレシーバ要素を共にテーピングすることによって互いに保持され、次いで、第1のレーザ照射可能な集合体は画像形成装置にテーピングされるか、または、ピン/締め付け装置を使用することができる。他の代替として、テクスチャリングドナーはレシーバ要素にラミネートされて第1のレーザ照射可能な集合体を形成される。第1のレーザ照射可能な集合体は、レーザ画像形成を容易にするように、ドラム上に取り付けることができることが好都合である。当業者であれば、フラットベッド、内部ドラム、キャプスタンドライブなどの他のエンジン構造を本発明に用い得ることも想到するであろう。
適切な波長の画像形成放射が第1のレーザ照射可能な集合体に向けられてレーザ光に曝される。集合体は、熱画像形成の1つのステップとして、画像的に光子に曝される。照射ステップで用いられる光子は特定の波長の放射エネルギーと等価でありエネルギーを搬送する。一実施形態では、700から10,000ナノメートルの波長を含む赤外線領域の放射エネルギーに等価な光子が使用される。他の実施形態では、820から840ナノメートルの波長を含む赤外線領域の放射エネルギーに等価な光子が使用される。他の実施形態では、400から700ナノメートルの波長を含む可視光線領域の放射エネルギーに等価な光子が使用される。他の実施形態では、200から400ナノメートルの波長を含む紫外線領域の放射エネルギーに等価な光子が使用される。光子は、レーザによって供給することができる。照射ステップは、約700mJ/cm以下、または約2から440mJ/cm、または約10、50、100、200、300、400、500、もしくは650mJ/cmのエネルギー流束量において実施することができる。照射時間は適当に選択することができる。一実施形態では、3マイクロ秒程度に短い照射時間が使用される。
光子照射パターンは一度に集合体の小面積または小容積に対処することが可能な光子の集束源によって高分解能において実現することが好ましい。一実施形態では、サイズ特性が約1から5ミクロンの分解能が達成される。一実施形態では、複数のレーザビームが組み合わせられて照射される領域内において所望のエネルギー分布を有する光子の集中した集束源を提供する(たとえば、一様に分布した、または中心領域のエネルギーがより小さい)。一実施形態では、光子源は、100から1000の個々に制御可能なビームを有するレーザヘッドであり、それぞれが、長さが20ミクロンおよび幅が3ミクロンの最大寸法を有し、組み合わされて長さが2から20センチメートルおよび幅が3ミクロンの方形をなす。
光子の高分解能源に曝される集合体の小領域の位置は、集合体または光子ビームを物理的に移動させることによって迅速に変化させることが可能である。光子の高分解能源に曝される集合体の小面積の位置は、光子ビームを光学的に移動させることによって迅速に変化させることが可能である。小領域に作用する光子の高分解能源は、所望の照射パターンを創出するように迅速に開始または停止することができる。一実施形態では、集合体の物理的移動は、精密位置合わせステージを使用して、1秒あたり2メートルから1ミクロンの精度の変位において達成される。一実施形態では、光子源は、3マイクロ秒の周期でオンおよびオフを反復することができる。一実施形態では、光子源は各辺が10ミクロン四方の小領域上に位置される。
集合体に作用する光子源によって達成される照射パターンは簡単または複雑とすることができる。ハーフトーン画像形成による画像の印刷またはプルーフィングの場合のように小さいドットをパターン化することができる。様々な同様のもしくは異なる正方形、矩形、三角形、円、迷路、または、多角形などの幾何学図、あるいは、アルファベットの文字などの様々な記号を印刷する場合のように、形状をパターン化することができる。パターン化することができる類似の矩形、正方形、または、細片の1つの応用分野は、カラーフィルタの場合と同様である。電気回路パターンおよび試薬の位置に依存する診断試験用格子などの他の複雑なパターンを実現することができる。
照射は、従来の方法によって、テクスチャリングドナーの任意の放出層および/または加熱層を経て行うことが可能である。
第1のレーザ照射可能な集合体は、テクスチャリング材料の照射領域が一つのパターンでレシーバ要素の受容層に転写されるように画像状に照射される。テクチャとしてレシーバ上に実現される場合は、いかなるパターンもテクスチャ化可能なパターンとすることができる。特定の実施形態では、レシーバ要素が、ウィンドウ領域、および、潜在マスク領域ならびに顕在マスク領域の少なくとも一方を有するとき、テクスチャリング材料は、レシーバ要素の潜在マスク領域ならびに顕在マスク領域の少なくとも一方、および、ウィンドウ領域の一部に転写される。他の実施形態では、テクスチャリング材料は、テクスチャリングパターンにおいて転写され、該パターンは、前記マスク領域のうちの少なくとも一方の部分および前記ウィンドウ領域のわずかな一部を覆うものである。
テクスチャは、テクスチャ化によるレシーバの輪郭変化を検出することができるプロフィロメトリのような技術によって確認される。レシーバ上のテクスチャが、テクスチャ化材料の領域および隣接領域において、ドナー要素の転写可能表面とレシーバの当初の受容表面との接触を防止する。代わりに、ドナーの転写可能表面はテクスチャ化材料と接触し、テクスチャリング材料の領域において、レシーバ要素の当初の受容表面の上方の位置にとどまる。
本発明のプロセスの次のステップは、テクスチャリングドナー支持部をレシーバ要素30から分離することである。通常、これは単に2つの要素を別々に剥離させることによって行われる。これは、一般に、非常に小さい剥離力を必要とし、テクスチャリングドナーの支持層をレシーバ要素から単に分離することによって達成される。これは、任意の従来の分離技術を使用して行うことができ、オペレータが介入せずに手動または自動とすることができる。
一般に、放出層および加熱層の1つまたは複数が使用される場合、それらは、支持層と共に除去される。
テクスチャリングドナー支持部をレシーバ要素から分離する具体的な方法は、テクスチャリングドナー支持部をほぼ固定のレシーバ要素から剥離させることによる。剥離は、手動またはテクスチャリングドナーをガイド上に操作することによって行うことができる。使用することができる具体的なガイドはロッドである。あらゆる方向の剥離にも使用することができる。
分離した結果、テクスチャ化レシーバ要素は、図5に示すように、テクスチャ化表面を形成するテクスチャリング材料を上に有する。除去されたドナー支持部は、それと一緒にレシーバ要素に転写されなかったあらゆるテクスチャリング材料を搬送する。通常、テクスチャリング材料の複数領域が、図5の(14a)から(14d)によって示されるように、テクスチャ化レシーバ要素上に留まる。
本発明のプロセスを他の転写プロセスと区別するレシーバのテクスチャ化の目的は、画像形成材料の転写へ向けたその後の集合体におけるテクスチャ化レシーバの有用性を検討することによって理解することができる。その後の集合体は、未テクスチャ化レシーバを画像形成ドナーと組み立てる従来の方法により、テクスチャ化レシーバおよび画像形成ドナーを一緒にすることによって構築される。これは、テクスチャリング材料を画像形成層と接触させる配置において実施される。テクスチャリング材料が存在することにより、図6に示すように、転写可能材料は、当初の未テクスチャ化レシーバから隔たった位置にとどまる。
図6aおよび6bのように、ドナー要素の画像形成材料をテクスチャ化レシーバの未テクスチャ化受容表面の上方に位置させる少なくとも2つのモードを識別することができる。図6aは、「垂れ下がり状(draped suspension)」と呼ばれる状態を示す。図6bは、「吊橋状(bridging suspension)」および「垂れ下がり状(draped suspension)」と呼ばれる状態の両方の形態を示す。
図6aでは、集合体(500)は、第1に、支持層(510)および画像形成層(520)を含む画像形成ドナー(505)と、第2に、レシーバ要素(530)およびレシーバ表面上の2箇所に位置する転写済みテクスチャリング材料(540)を含むテクスチャ化レシーバ(545)の2つの要素から形成される。ドナーレシーバ境界面(550)は画像形成材料とレシーバとの接触によって形成される。ドナーとテクスチャとの境界面(570)は画像形成材料とテクスチャリング材料との接触によって形成される。垂れ下がり状領域(560)は、画像形成材料とレシーバおよびテクスチャリング材料の両方との間が隔たっているところに形成される。
垂れ下がり状領域では、2つの特異点の間におけるドナー要素表面に沿って描かれる2次元の曲線または1次元の線は全ての境界面を通過するものではない。第1特異点(565)はドナー要素表面ならびにとドナー要素とテクスチャリング材料との境界面との間の境界線にある。第2特異点(555)はドナー要素表面ならびにドナー要素と未テクスチャ化レシーバ要素との境界面との間の境界線にある。
図6bは、吊橋状の形態をさらに示す。図6bでは、集合体(590)は、第1に、支持層(510)および画像形成層(520)を含む画像形成ドナー(505)と、第2に、レシーバ要素(530)およびレシーバ表面上の2箇所に位置する転写済みテクスチャリング材料(540)を含むテクスチャ化レシーバの2つの要素から形成される。ドナーとレシーバとの境界面は画像形成材料とレシーバとの接触によって形成される。ドナーとテクスチャとの境界面(570)は画像形成材料とテクスチャリング材料との接触によって形成される。垂れ下がり状領域(560)は、画像形成材料とレシーバおよびテクスチャリング材料の両方との間が隔たっているところに形成される。吊橋状領域(580)は、画像形成材料とレシーバおよびテクスチャリング材料の両方との間が隔たっているテクスチャリング材料の2つ(以上)の領域間に形成される。
吊橋状領域では、2つの特異点の間におけるドナー表面に沿って描かれる2次元の曲線または1次元の線は全ての境界面を通過するものではない。両方のドナーとテクスチャリングとの特異点(573、576)は、ドナー要素表面ならびにドナー要素とテクスチャリング材料との境界面との間の境界線にあり2つのそれぞれのドナー要素とテクスチャリング材料との境界面は同じであっても異なっていてもよい。垂れ下がり状および吊橋状の少なくとも一方を有する集合体の領域内でその後の熱転写ステップが実施されると、レシーバ要素は熱転写プロセスの中でテクスチャリング材料によって適切にパターン化される(「テクスチャ化」)。
したがって、その後の熱画像形成ステップは、テクスチャリングステップの一部不良に対し許容性がある。レシーバ要素のテクスチャリングは、通常、テクスチャリング材料の転写をいくつか失敗して行われ、通常、その後の熱転写が未テクスチャ化レシーバ要素上において行われる場合に見られる成功率と比較して、その後の熱転写ステップの成功度を向上させる。他の機能が存在することは可能であるが、ほかならないドナー要素をレシーバ表面から離した位置に置く能力特性がテクスチャリング材料において見出されなければならない。
画像形成材料のテクスチャリング熱転写および非テクスチャリング熱転写を区別する特徴は、テクスチャリング熱転写が、熱転写を達成するにあたって失敗について許容性があることである。テクスチャリング材料の熱転写に失敗が多い場合でさえも、その後の画像形成材料の熱転写ステップはテクスチャ化レシーバを有用な物に首尾よく変換することができる。集合体はレシーバ要素とドナー要素との間に少なくとも1つの境界面を有することが必要である。集合体は、多数でもよい複数の独立した隔たった境界面を含むことが可能である。
集合体にあっては、材料転写が熱転写によって行われることが予期される場合、レシーバ要素およびドナー要素は集合体の全領域にわたって接触する必要はない。しかし、これら要素は接触または近接しなければならない。近接される距離は通常非常に小さいので、レシーバ要素およびドナー要素を全く接触させずに位置合わせすることはなんら現実的ではない。
プロセスの次のステップにおいて、画像形成材料は、画像形成ドナーからテクスチャ化レシーバに熱転写される。集合体は、あるパターンにおいてレーザ光に曝し、その後、前述したように、支持部510ならびに全ての任意加熱層および/または放出層を除去することで画像形成材料をテクスチャ化レシーバに転写し図7に示す作製物を得る。
図7には転写された画像形成材料が、(24a)、(24b)および(24c)として示されている。(24a)では、画像形成材料はテクスチャリング材料(14a)の上に転写された。(24b)では、画像形成材料は当初の受容層(32)の上に転写された。(24c)では、画像形成材料は当初の受容層(32)および(14c)におけるテクスチャリング材料部分上に転写された。(14b)および(14d)のようないくつかにおいては、テクスチャリング材料は画像形成材料と接触しない。
作製物は、画像形成材料が転写され照射された領域を含み、通常はハーフトーンドット画像であるカラー画像のような画像とすることが可能である。
熱転写に使用されるパターンは、たとえば、コンピュータによって作製されるドットまたは線の形態とすることができる。パターンは電子回路パターンとすることができる。パターンは、コピーされる図版を走査することによって得られる形態、オリジナルの芸術品から取られるデジタル画像の形態、または、レーザ照射の前にコンピュータ上で電子的に組み合わせることができるこれらの形態のいずれかの組合せとすることができる。レーザビームとレーザ照射可能な集合体は、レーザが集合体の各微小領域、すなわち、「画素」に個別に対処するように、互いに、一定の運動をすることができる。これは、一般に、レーザ照射可能な集合体を回転可能ドラムの上に取り付けることによって達成される。フラットベッド記録装置も使用することができる。
本発明によれば、テクスチャ化表面は、その後の熱転写ステップにおいて画像形成材料を受け取ることができる。一実施形態では、画像形成ドナーと接触しているテクスチャ化表面が画像形成材料を受け取る。他の実施形態では、画像形成ドナー要素の表面から転写可能距離にあるテクスチャ化表面が画像形成材料を受け取る。他の実施形態では、画像形成ドナー要素の表面から転写可能距離にある未テクスチャ化表面が画像形成材料を受け取る。他の実施形態では、画像形成ドナー要素と接触しているテクスチャ化表面が画像形成材料を受け取る。
(追加のステップ)
そのように出現した画像をレシーバとして機能する恒久的な基板に直接適用するときは画像形成可能材料を転写するステップはさらには存在しなくてよい。他の態様としては、そのように出現した画像が一過性の基板に直接適用すると、次いで、画像は、当技術分野において既知であるように恒久的な基板に転写することが可能である。
(複数画像の形成)
プルーフィング、カラーフィルタ、および、電子回路を含む多くの応用分野では、テクスチャ化レシーバは複数の画像形成ドナーを使用して処理される。これは、多色画像が構築される場合、または、多くの回路線が単一のレシーバ上に創出される場合である。したがって、前述したように、第1の画像形成ドナーがテクスチャ化レシーバに適用され照射と分離が行われる。レシーバ要素は第1の画像形成ドナーから形成された画像を有する。その後、第1画像形成ドナーと同じか、または、異なる第2の画像形成ドナーがテクスチャ化および画像形成されたレシーバを有するレーザ照射可能な集合体を形成し、前述したように画像状に照射され分離される。所望のパターンを構築するために、以下のステップが必要に応じ何度も順次繰り返される。(a)画像形成ドナーおよび以前に画像形成およびテクスチャ化されたレシーバとでレーザ照射可能な集合体を形成する、(b)照射する、および、(c)分離する。
熱画像形成によって生成される最終作製物は、レシーバ要素、および、熱転写によってレシーバ要素上またはその内部に付着した特別に構成された材料を含む。最終作製物の転写済み材料はレシーバ要素のすぐ上の層に配置することが可能であり、転写済み材料の層はレシーバ要素の上に完全または部分的に積み重ねることが可能であり、転写済み材料はレシーバ要素または最終作製物を経て部分的にまたは完全に拡散することが可能である。
(カラーフィルタ)
本発明の具体的な実施形態はカラーフィルタ要素の創出および使用である。カラーフィルタは熱画像形成機器の2つの異なるバージョンを使用して作製することができる。第1は、830nmの波長において動作する20Wレーザヘッドを装備したクレオモデル3244スペクトルトレンドセッタ(Creo Inc,Vancouver,Canada)などの従来のドラムタイプイメージャであり、柔軟なレシーバの画像形成に適切である。第2のイメージャ(「フラットベッド」)は、同一の画像形成ヘッドを使用するが、トレンドセッタドラムフォーマットとは異なりフラットベッドフォーマットに基づくものである。フラットベッドイメージャは比較的剛性で平坦なサンプルの照射に好ましい。照射されるサンプルは真空ホールドダウンを使用して画像形成ヘッドより下に位置決めされた並進ステージに取り付けられる。照射中、サンプルは、1.0〜1.2m/sの速度で、画像形成ヘッドを通過して並進される。各照射域通過の完了に続いて、画像形成ヘッドは次の画像形成域通過のために、サンプルの並進とは直交する方向に併進させて膜の新しい未照射領域をレーザ前に移動させる。このプロセスは、照射を完遂させるために繰り返される。ドラムイメージャの場合と同様に、所望の3色画像は、赤、青、および緑のドナーを任意の所望の順序で同じレシーバ要素に順次曝すことによって作製される。
画像形成レーザによる熱画像形成可能要素の画像形成照射中、周囲の環境は約35から約45%の相対湿度および摂氏約20度から約24度に維持されることが好ましい。
続いて、カラーフィルタパターンなどの熱画像形成材料が通常はガラスまたはフォトリソグラフィーで作製されたマスクを有するガラスであるレシーバに転写される。
カラーフィルタは、液晶表示装置の業界では周知である技術を使用して、機能アクティブマトリックス液晶表示装置に組み込むことができる(たとえば、非特許文献2、非特許文献3、特許文献19参照)。
図8は、具体的には従来の技術および本発明のカラーフィルタである多層作製物の簡略図を示す。
図8aは、透明ガラスレシーバ(720)および不透明ブラックマスク(730)を含む従来技術カラーフィルタ(710)部分を示す。透明な赤色フィルタ層(740)がレシーバおよび透明赤色フィルタ画像形成層のドナーの集合体を使用して塗布される。青色光線(750)は、透明ガラスを透過するがブラックマスクおよび赤色フィルタ層を透過しない。赤色光線(760)は、透明ガラスおよび赤色フィルタ層を透過する。
図8bは、テクスチャリング層(780)を含む本発明によるカラーフィルタ(770)を示す。テクスチャリング層のテクスチャリング材料は不透明ブラックマスクの上に位置し第1の集合体において転写されている。その後の集合体において、透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバのテクスチャリング層を覆うように転写される。
図8cは、不透明ブラックマスのない透明ガラスレシーバ(720)を含む本発明によるカラーフィルタ(790)を示す。テクスチャリング層(780)のテクスチャリング材料は透明ガラスの上に位置し第1集合体において転写されている。透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバおよび透明赤色フィルタ画像形成材料層のドナーの集合体を使用して塗布されている。その後、不透明ブラックマスク(730)が作製物上に転写される。赤色光線(760)は透明ガラスおよび赤色フィルタ層を透過するが不透明ブラックマスクによって遮断される。図8では、テクスチャリング層が透明、半透明、または、不透明であるかに関係なく、赤色フィルタ層および半透明ブラックマスクの必要な機能を妨害しないように、テクスチャリング層の位置決めを適切に選択することによって、有用なカラーフィルタを構築することができる。テクスチャリング材料および画像形成材料の転写に続いて、不透明ブラックマスクが塗布されるので、これは、潜在マスクと見なされ、少なくともテクスチャリング材料が転写されるときに存在する顕在マスクとは対照的である。
図8dは、テクスチャリング層(780)を含む本発明によるカラーフィルタ(790)を示す。テクスチャリング層のテクスチャリング材料は不透明ブラックマスの全表面の上に位置し第1の集合体において転写されている。その後の集合体において、透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバのテクスチャリング層を覆うように転写される。
図8eは、テクスチャリング層(780)を含む本発明によるカラーフィルタ(790)を示す。テクスチャリング層のテクスチャリング材料は不透明ブラックマスクの全表面およびウィンドウ領域部分の上に位置し第1の集合体において転写されている。その後の集合体において、透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバのテクスチャリング層を覆うように転写される。
図8fは、テクスチャリング層(780)を含む本発明によるカラーフィルタ(790)を示す。テクスチャリング層のテクスチャリング材料は不透明ブラックマスク部分およびウィンドウ領域部分上に位置し第1の集合体において転写されている。その後の集合体において、透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバのテクスチャリング層を覆うように転写される。
図8gは、不透明ブラックマスクのない透明ガラスレシーバ(720)を含む本発明によるカラーフィルタ(790)を示す。テクスチャリング層(780)のテクスチャリング材料は透明ガラスの上に位置し第1の集合体において転写されている。透明な赤色フィルタ層(740)がテクスチャ化レシーバおよび透明赤色フィルタ画像形成材料層のドナーの集合体を使用して加えられる。その後、不透明ブラックマスク(730)が物体の上に転写される。図8gは、潜在不透明ブラックマスク領域全体に転写されたテクスチャリング材料を示す。図8hは、潜在マスク領域全体およびウィンドウ領域部分に転写されたテクスチャリング層を示す。図8iは、潜在ブラックマスク領域部分およびウィンドウ領域部分に転写されたテクスチャリング層を示す。
テクスチャリング材料が、(a)潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方、または(b)両マスク領域の1つおよびウィンドウ領域部分に転写されるとき、テクスチャリング材料は無色の材料またはフィルタ層の着色剤として使用される顔料着色剤と同じである顔料着色剤であることが好ましい。たとえば、フィルタ層の顔料着色剤が赤色透明顔料着色剤である場合、テクスチャリング材料は赤色透明顔料着色剤とすることができる。
同様に、テクスチャリング材料が、せいぜい、ウィンドウ領域の一部、ならびに、潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方の少なくとも一部に転写されるとき、テクスチャリング材料は無色の材料またはフィルタ層の顔料着色剤として使用される透明顔料着色剤と同じである透明顔料着色剤であることが好ましい。このようにして、テクスチャリング材料は、ウィンドウ領域においてカラーフィルタ層の機能を妨害しない。
周知の材料を使用した以下の事例は、比較作製物を提示することで、本発明の改良を示すことができる。
(比較事例1:A、B、およびC)
既知のXGAカラーフィルタは、レシーバ要素支持部として幅30.5696cm×高さ23.4272cm×厚さ0.7mmのコーニング1737ガラスの透明シートを使用して作成することができる。活性領域の回りに1cmの境界を有するように、幅28.5696cm×高さ21.4272cmのカラーフィルタ活性領域をシート上の中央に配置することができる。活性領域は、279ミクロンの長さの辺を有する正方形の画素によって埋めることができ、したがって、786,432画素の全体について、活性領域にわたって、画素の1024の列、および画素の高さを下方に768の行を有する。各正方形の画素はフィルタ処理される光が透過する3つのウィンドウを有することができ、各ウィンドウは、それぞれ(上部水平辺から)右に69ミクロン、下に255ミクロン、左に48ミクロン、上に21ミクロン、左に21ミクロン、および上に234ミクロンの長さの辺の6面図形であり、すべての辺は90℃の角度で接合される。したがって、各ウィンドウは、17,154平方ミクロン(10−12)の面積を有する。各ウィンドウは、少なくとも24ミクロンの距離だけ隣接ウィンドウから離れ、少なくとも12ミクロンだけ活性領域の縁から離れている。正確には、2,359,296のウィンドウが、活性領域内にあることが認識される。ウィンドウは、幅および高さが21ミクロンの正方形に成形された不透明薄膜トランジスタ領域の存在のために、幅69ミクロン×高さ255ミクロンの簡単な矩形とは異なる。各画素では、最左ウィンドウは赤色光を生成するように光をフィルタ処理すると指定することができる。中心ウィンドウは、青色光を生成するように光をフィルタ処理すると指定することができる。最右ウィンドウは、緑の光を生成するように光をフィルタ処理すると指定することができる。
クロミウムブラックマスクを有する既知のレシーバ要素をコーニング737ガラスの透明シートから作成することができる。クロミウムは、この段階でマスク済み側面と指定することができる側面上に厚さ100ミクロンの一様なクロミウムコーティングを達成するように透明シートの幅30.5696cm×高さ23.4272cmの側面の1つの上にスパッタリングすることができる。フォトリソグラフィー技術を使用してクロミウム層を除去し前述した230万を超えるウィンドウを画定するクロミウムブラックマスクを残すことによってマスク済み側面上の画素において6角形のウィンドウを画定することができる。
有機膜ブラックマスクなどのブラックマスクを有する既知のレシーバ要素をコーニング737ガラスの透明シートから作成することができる。厚さが1ミクロンの不透明ブラック層を、この段階でマスク済み側面と指定することができる側面上にブラック染料膜防腐剤などのカーボンブラックを含むコーティングから、幅30.5+cm×高さ23.4+cmのガラスの側面の1つの上に作成することができる。フォトリソグラフィー技術を使用して6角形ウィンドウ領域から有機ブラック層を除去し前述した230万を超えるウィンドウを画定する有機膜ブラックマスクを残すことができる。代替として、230万を超えるウィンドウ領域内において材料を転写せずに、マスク済み側面に不透明ブラック転写可能層を転写するパターンで画像形成された厚さ1ミクロンの不透明ブラック転写可能材料層を有するドナー要素を使用して熱画像形成ブラックマスクをコーニング737ガラスの透明シートの上に作成することができる。
カラーフィルタなどの物体を生成するために集合体を照射することは、レーザベースの照射機器の2つの異なるバージョンの一方を使用することを含めて、多くの既知の技術によって達成することができる。第1は、カラープルーフおよび柔軟レシーバの生成に適切な830nmの波長で動作する20Wレーザヘッドを装備したクレオモデル3244スペクトルトレンドセッタである。集合体は、ドナー要素の側から透明、透過、不透明、または半透明のドナー要素支持部を経て、または,その上に照射することができる。膜は、真空ホールドダウンを使用してドラムに機械で締め付けられた標準的なプラスチックキャリアプレートに取り付けることができる。レーザ出力の制御は、通常、スピニングドラムの上に所望の照射パターンを構築するように、コンピュータの制御下にある。最終的なフィルタの必要な3色は、それぞれが同じ当初のレシーバ要素を含む別々の集合体において、赤、緑、および青のドナー要素を順次照射させることによって構築することができる。集合体におけるカラードナー要素の照射順序は他のシステム要件(たとえば、最適な照射特性)に応じて変更することができる。
第2の照射方法(「フラットベッド」)は、照射用のレーザを含む同一画像形成ヘッドを使用するが、トレンドセッタドラムフォーマットではなくフラットベッドフォーマットに基づく。フラットベッド照射ユニットは、ガラスのシートを含むものなど、比較的剛性で平坦な集合体の照射に好ましい。照射される集合体は、真空ホールドダウンを使用して、画像形成ヘッドより下に位置決めされた並進ステージに取り付けることができる。照射中、複数のうちの1つの照射域通過において、ウィンドウの行または列の単一またはグループの1つを照射させるために、画像形成ヘッドを通過してサンプルを並進させることができる(レーザは、集合体を連続的または断続的に照射させる)。各照射通過の完了に続いて、照射中に反対方向の並進を使用する次の画像形成通過のために、アセンブリの新しい未照射領域をレーザの前に移動させるように画像形成ヘッドを集合体の並進とは直交する方向に並進させることができる。このプロセスは、集合体の照射を完了するために、必要に応じて繰り返される。ドラム照射ユニットの場合と同様に、同じレシーバ要素を含む異なるアセンブリにおいて、赤、青、および緑のドナーを順次照射させることによって、所望の3色物体を作製することができる。
テクスチャリング材料および機能材料の両方に適切なドナー要素には、たとえば、イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール,デュポンエレクトロニクス・アンド・コミュニケーションズ・テクノロジーズ(E.I.DuPont de Nemours、DuPont Electronics and Communications Technologies,Wimington.DE)のブラックドナー要素H71081、マゼンタドナー要素H71014、シアンドナー要素H70980、イエロードナー要素H71030などのプルーフィングドナーなど、当技術分野において既知のドナー要素が挙げられる。
照射の既知のパターンを使用することができる。カラーフィルタの集合体の透明テクスチャリング材料または着色機能材料に使用することができる1つの既知のパターンは細片のパターンである。上記のコーニング1737ガラスレシーバ要素を含むカラーフィルタに適切な細片のパターンは、270ミクロンのピッチにおいて、それぞれが幅93ミクロンおよび高さ21.4272cmである1024の細片を含むことができる。パターンの幅は、最左細片の左縁から最右細片の右縁まで285,510ミクロンである。コーニング1737ガラスレシーバ要素(および任意にマスク)ならびに赤色透明ドナー要素の第1集合体が、活性領域内において、かつ活性領域の最左縁から開始して、ストライプのパターンに照射されるとき、ガラスを含む赤色フィルタを含む既知の照射集合体を赤色透明材料で生成することができ、ガラスの786,432のウィンドウ領域、ならびにそれらのウィンドウを囲み、かつそれに隣接する少なくとも12ミクロンのバンドおよび薄膜トランジスタ領域を覆う。使用済み赤色ドナー要素の除去、および青色ドナー要素を有する赤色フィルタの新しい集合体の構築により、当初のガラスを含む第2集合体が作成される。
第2集合体は、青の細片の第2独立セットの各1つを各赤色細片の右に転写するために、活性領域の左縁の右に93ミクロンずれている同じパターンの細片に照射することができ、ガラスの786,432のウィンドウ領域、ならびにそれらのウィンドウを囲み、かつそれに隣接する少なくとも12ミクロンのバンドおよび薄膜トランジスタ領域を覆い、それにより、赤色および青色フィルタが創出される。好ましい転写では、青色細片は、理論的には、赤色細片に当接するが、重複しない。使用済み青色ドナー要素の除去、ならびに緑色ドナー要素を有する赤色および青色フィルタの新しい集合体の構築により、当初のガラスを含む第3集合体が作成される。
第3集合体は、緑の細片の第3独立セットの各1つを各青色細片の右および1023を赤色細片の左に転写するために、活性領域の左縁の右に186ミクロンずれている同じパターンの細片に照射することができ、ガラスの786,432のウィンドウ領域、ならびにそれらのウィンドウを囲み、かつ隣接する少なくとも12ミクロンのバンドおよび薄膜トランジスタ領域を覆い、それにより、赤色、青色、および緑色フィルタ(既知の3色フィルタ)が集合体に創出される。好ましい転写では、緑のストライプは、1023の赤色細片および1024の青色細片に当接するが、重複しない。使用済み緑色ドナー要素の除去により、3色フィルタとして知られる最終物体が出現する。
ガラスレシーバへの成功した転写において見ることのできる欠陥は、各層の分離後にカウントされる。第1集合体では、第2集合体と比較して、平均で5倍の欠陥を裸眼で見ることができ、ほぼ10対2である。
比較事例1Aは、クロムブラックマスクを有するコーニング1737ガラスから作成することができる。比較事例1Bは、有機ブラックマスクを有するコーニング1737ガラスから作成することができる。比較事例1Cは、ブラックマスクのないコーニング1737ガラスから作成することができる。事例1Aおよび1Bでは、ドナー要素は、常に、各アセンブリを形成する際にレシーバ要素のマスク済み側面の上に配置される。事例1Cでは、ドナー要素は、すべて、各アセンブリにおいてレシーバ要素の同じ側面上に配置される。
(想定事例2)
本発明によるカラーフィルタは、テクスチャリングパターンによるテクスチャリング材料のテクスチャリング転写を使用して作成することができる。テクスチャリングパターンの一実施形態は、比較事例1Aの場合のように、クロムブラックマスクを有するコーニング1737ガラスを含むレシーバ要素の薄膜トランジスタ領域の周辺内にテクスチャリング材料を配置するように設計される。
第1の薄膜トランジスタ領域部分網羅テクスチャリングパターンは、768の行の3072の列に構成された、各辺が27ミクロンの2,359,296の同一正方形領域27のパターンを含むことができる。行のピッチは、279ミクロンである。列のピッチは、93ミクロンである。パターンは、パターンの最左列が、活性領域の最左縁に当接し、パターンの最上行の最上縁が、活性領域の最上縁より252ミクロン下にあるように、活性領域内において照射される。このパターンは、各辺が15ミクロンの薄膜トランジスタ領域の正方形部分を覆うことを意図し、閉鎖ウィンドウ(薄膜トランジスタ領域に隣接する)から少なくとも6ミクロン、および(通常左に)次の閉鎖ウィンドウから少なくとも12ミクロン間隔をおいて位置するテクスチャ化領域を有する。
このパターンは、カラーフィルタの製造において利点を有するが、その理由は、テクスチャリングパターンが、完全にブラックマスクの上にあり(ブラックマスクが存在するとき)、それにより、光が、最終カラーフィルタのテクスチャリング転写済み材料を透過しないからである。第1のドナーの色および透明度は、その後のドナーによって寄与されるカラーフィルタの必要とされる有用な特性に影響を与えない。
0.1ミクロンのクロム光熱層が1ミクロンの厚さの熱質量転写用転写材料に接触している25ミクロンのポリエステル支持部を含むドナー要素を使用することができる。ドナー要素熱転写材料は、赤色顔料を含むことができ、カラーフィルタの赤色フィルタの製造に適切であることがある。
集合体は、第1のドナー要素の赤色熱転写材料と接触するレシーバ要素のクロムブラックマスクで作成される。照射により、赤色材料がレシーバ要素に転写される。使用済みドナー要素の分離により、テクスチャ化レシーバ要素が提供される。テクスチャ化レシーバ要素は、比較事例1Aの場合と同様に使用され、3つのその後の集合体において、適切なウィンドウにわたって赤、青、および緑の転写材料を受け取る。最終集合体の分離後、本発明のカラーフィルタが得られる。
(想定事例3)
本発明によるカラーフィルタは、テクスチャリングパターンによるテクスチャリング材料のテクスチャリング転写を使用して作成することができる。テクスチャリングパターンの一実施形態は、例2において使用されたテクスチャリングパターンの領域の数のわずかに3分の1を使用して、比較事例1Bの場合のように、有機ブラックマスクを有するコーニング1737ガラスを含むレシーバ要素の薄膜トランジスタ領域の周辺内にテクスチャリング材料を配置するように設計される。
散在する第1の薄膜トランジスタ領域部分網羅テクスチャリングパターンは、768の行の1024の列に構成された、各辺が27ミクロンの786,432の同一正方形領域のパターンを含むことができる。行および列のピッチは、279ミクロンである。
事例3において使用される散在するパターン、および、クロムブラックマスクの代わりに有機ブラックマスクを有するレシーバ要素以外は、この事例は事例2と同一である。
(想定事例4)
本発明によるカラーフィルタは、テクスチャリングパターンによるテクスチャリング材料のテクスチャリング転写を使用して作成することができる。テクスチャリングパターンの一実施形態は、コーニング1737を含むレシーバ要素の指定ウィンドウ領域内にテクスチャリング材料を配置するように設計される。レシーバ要素は、ブラックマスクを任意に含むことができ、またはブラックマスクは、有機ブラックマスクが熱画像形成ステップにおいて追加されることを含めて、その後のステップにおいて追加することができる。この例は、比較事例1Cの場合と同様にベアガラスで開始され、テクスチャリング後、および3色ドナー要素の使用前に、有機ブラックマスクを追加する。テクスチャリングドナー材料は、透明であり、したがって、その存在または不在に関係なく、最終カラーフィルタのフィルタ特性に肯定的または否定的な影響を与えない。
ウィンドウ占有テクスチャリングパターンは、768の行の1024の列に構成された、幅が20ミクロン、高さが93ミクロンの786,432の同一の矩形領域29のパターンを含むことができる。行および列のピッチは279ミクロンである。パターンは、パターンの最左列が活性領域の最左縁の32ミクロン右にあり、パターンの最上列の最上縁が、活性領域の最上縁の100ミクロン下にあるように、活性領域内において照射される。このパターンは、画素の最左ウィンドウ領域の矩形部分を占有することを意図し、一方、最終カラーフィルタにおいて、ブラックマスクから少なくとも20ミクロンの距離にある。
このパターンは、カラーフィルタの製造において利点を有するが、その理由は、好ましいテクスチャリング材料が透明および無色であるからである。テクスチャリングドナーの色および透明度は意図した転写が成功であるか否かに関係なく、その後のドナーによって寄与されるカラーフィルタの必要とされる有用な特性に影響を与えない。
0.1ミクロンのクロム光から熱層が熱質量転写用の1ミクロンの厚さの転写、透明、無色の材料と接触している25ミクロンの厚さのポリエステル膜の支持部を含むドナー要素を使用することができる。
コーニング1737ガラスおよび無色透明材料ドナー要素の第1の集合体の慣行的な構築、照射、および分離後、ブラックマスクのないテクスチャ化ガラスレシーバ要素が得られる。ブラック材料ドナー要素を有するテクスチャ化ガラスレシーバ要素の集合体を作成する次のステップは、ブラックマスクを有するテクスチャ化レシーバ要素を得るために、ブラックマスクパターンを照射することと共に使用することができる。この要素は、上記のように、カラーフィルタに変換することができる。
(事例の評価)
前記事例は、欠陥に対し、目視、および、20倍の拡大鏡により評価することができる。欠陥の数は、ゼロ、僅かな数(10未満、使用を防げるほど極端には無い)、多少の数(10〜50の欠陥、または、1〜9の使用を防げる欠陥)、および、多数(50を超える欠陥、または、10以上の使用を妨げる欠陥)と分類することができる。比較事例は、多少の数または多数の欠陥を示し、本発明の事例は僅かな数またはゼロの欠陥を示すことが見込まれる。
本発明は以下の実施の態様を含むものである。
1.熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写して少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法であって、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素に熱転写し、テクスチャリング材料を前記ウィンドウ領域の一部ならびに前記潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方に転写することを含む改良を特徴とする方法。
2.前記少なくとも1つのカラーパターンは、前記レシーバ要素の少なくとも1つのウィンドウ領域上に形成されることを特徴とする前記1に記載の方法。
3.前記少なくとも1つのカラーパターンは、前記レシーバ要素の複数のウィンドウ領域上に形成されることを特徴とする前記1に記載の方法。
4.前記テクスチャリング材料は、無色であることを特徴とする前記1に記載の方法。
5.前記顔料着色剤は、透明な顔料着色剤であることを特徴とする前記1に記載の方法。
6.前記テクスチャリング材料は、透明な顔料着色剤を含むことを特徴とする前記5に記載の方法。
7.前記レシーバ要素は、ガラス基質を含むことを特徴とする前記1に記載の方法。
8.熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写して少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法であって、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱質量転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素にテクスチャリングパターンで熱転写し、該パターンは、少なくとも前記マスク領域の一方の部分および前記ウィンドウ領域のわずかな一部を覆うことを含む改良を特徴とする方法。
9.前記テクスチャリング材料は、無色であることを特徴とする前記8に記載の方法。
10.顔料着色剤は、透明な顔料着色剤であることを特徴とする前記8に記載の方法。
11.前記テクスチャリング材料は、透明な顔料着色剤を含むことを特徴とする前記10に記載の方法。
12.前記レシーバ要素は、ガラス基質を含むことを特徴とする前記8に記載の方法。
13.熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写して少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在マスク領域および顕在マスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法であって、顔料着色剤を熱転写する前に、テクスチャリング材料を熱転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素に転写し、テクスチャリング材料は、前記潜在マスク領域および前記顕在マスク領域の少なくとも一方に転写することを含む改良を特徴とする方法。
14.前記少なくとも1つのカラーパターンは、前記レシーバ要素の少なくとも1つのウィンドウ領域上に形成されることを特徴とする前記13に記載の方法。
15.前記少なくとも1つのカラーパターンは、前記レシーバ要素の複数のウィンドウ領域上に形成されることを特徴とする前記13に記載の方法。
16.前記テクスチャリング材料は、無色であることを特徴とする前記13に記載の方法。
17.前記顔料着色剤は、透明な顔料着色剤であることを特徴とする前記13に記載の方法。
18.前記テクスチャリング材料は、透明な顔料着色剤を含むことを特徴とする前記17に記載の方法。
19.前記レシーバ要素は、ガラス基質を含むことを特徴とする前記13に記載の方法。
テクスチャリングドナーの簡略図である。 画像形成ドナーの簡略図である。 レシーバ要素の簡略図である。 テクスチャリングドナーおよびレシーバによって形成される本発明の集合体の簡略図である。 本発明のテクスチャ化レシーバの簡略図である。 テクスチャ化レシーバおよび画像形成ドナーによって形成される本発明の集合体の簡略図である。 テクスチャ化レシーバおよび画像形成ドナーによって形成される本発明の集合体の簡略図である。 転写された画像形成材料を有するテクスチャ化レシーバの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡簡略である。 カラーフィルタの簡略図である。 カラーフィルタの簡略図である。
符号の説明
10 テクスチャリングドナー
11 支持層
12 任意放出層
13 任意加熱層
14 テクスチャリング層
20 画像形成ドナー
21 支持層
22 任意放出層
23 任意加熱層
24 画像形成層
30 レシーバ要素
31 支持層
32 受容層
500 集合体
505 第1画像形成ドナー
510 支持層
520 画像形成層
530 レシーバ要素
540 テクスチャリング材料
545 第2テクスチャ化レシーバ
550 ドナーレシーバ境界面
555 第2特異点
560 垂れ下がり状領域
565 第1特異点
570 ドナーテクスチャ境界面
573 ドナーテクスチャリング特異点
576 ドナーテクスチャリング特異点
580 吊橋状領域
590 集合体
710 従来技術カラーフィルタ
720 透明ガラスレシーバ
730 不透明ブラックマスク
740 透明な赤色フィルター層
750 青色光線
760 赤色光線
770 カラーフィルタ
780 テクスチャリング層
790 カラーフィルタ

Claims (2)

  1. 熱転写画像形成ドナーからレシーバ要素のウィンドウ領域に顔料着色剤を熱転写して少なくとも1つのカラーパターンをレシーバ要素上に形成することにより、ウィンドウ領域ならびに潜在ブラックマスク領域および顕在ブラックマスク領域の少なくとも一方を有するレシーバ要素上にカラーフィルタ要素を作製する方法であって、
    第1工程において無色のテクスチャリング材料を熱転写テクスチャリングドナーからレシーバ要素にテクスチャリングパターンで熱転写して前記無色のテクスチャリング材料を前記潜在ブラックマスク領域および顕在ブラックマスク領域の少なくとも一方に転写し、次いで、第2工程において顔料着色剤を熱転写することにより、前記無色のテクスチャリング材料を顔料着色剤およびレシーバ要素の間に配置させることを特徴とする方法。
  2. 前記無色のテクスチャリング材料は、前記潜在ブラックマスク領域および前記顕在ブラックマスク領域の少なくとも一方に加えてウィンドウ領域部分に転写されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP2004348533A 2004-02-06 2004-12-01 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品 Expired - Fee Related JP4685419B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US54250104P 2004-02-06 2004-02-06

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005222032A JP2005222032A (ja) 2005-08-18
JP2005222032A5 JP2005222032A5 (ja) 2008-01-24
JP4685419B2 true JP4685419B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=34676917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004348533A Expired - Fee Related JP4685419B2 (ja) 2004-02-06 2004-12-01 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20050196530A1 (ja)
EP (1) EP1561594A1 (ja)
JP (1) JP4685419B2 (ja)
KR (1) KR101121800B1 (ja)
CN (1) CN100478783C (ja)
TW (1) TWI357382B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102317820B (zh) 2008-12-22 2013-11-20 3M创新有限公司 使用空间选择性双折射减少的内部图案化多层光学膜
CN103118449B (zh) * 2013-01-31 2015-09-30 深圳市景旺电子股份有限公司 一种利用防焊干膜制作pcb板的方法及pcb板
CN106980850B (zh) * 2017-06-02 2020-03-06 京东方科技集团股份有限公司 一种纹路检测装置及其纹路检测方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001043798A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Sony Corp 蛍光面の形成方法、表示装置及びカラー陰極線管
JP2002514140A (ja) * 1996-08-20 2002-05-14 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー レーザ誘起フィルム転写系
WO2003098351A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 E.I. Du Pont De Nemours And Company Radiation filter element and manufacturing processes therefore
JP2005170043A (ja) * 2003-12-02 2005-06-30 E I Du Pont De Nemours & Co 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4541830A (en) * 1982-11-11 1985-09-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dye transfer sheets for heat-sensitive recording
US4778128A (en) * 1985-04-17 1988-10-18 Wright Herbert H Flying disc aircraft
US4701439A (en) * 1985-12-24 1987-10-20 Eastman Kodak Company Yellow dye-donor element used in thermal dye transfer
US4695287A (en) * 1985-12-24 1987-09-22 Eastman Kodak Company Cyan dye-donor element used in thermal dye transfer
US4698651A (en) * 1985-12-24 1987-10-06 Eastman Kodak Company Magenta dye-donor element used in thermal dye transfer
US4757046A (en) * 1986-10-06 1988-07-12 Eastman Kodak Company Merocyanine dye-donor element used in thermal dye transfer
US4743582A (en) * 1986-10-06 1988-05-10 Eastman Kodak Company N-alkyl-or n-aryl-aminopyrazolone merocyanine dye-donor element used in thermal dye transfer
US4769360A (en) * 1987-09-14 1988-09-06 Eastman Kodak Company Cyan dye-donor element for thermal dye transfer
US4753922A (en) * 1987-11-20 1988-06-28 Eastman Kodak Company Neutral-black dye-donor element for thermal dye transfer
US5156938A (en) * 1989-03-30 1992-10-20 Graphics Technology International, Inc. Ablation-transfer imaging/recording
US4948776A (en) * 1989-06-16 1990-08-14 Eastman Kodak Company Infrared absorbing chalcogenopyrylo-arylidene dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US4950639A (en) * 1989-06-16 1990-08-21 Eastman Kodak Company Infrared absorbing bis(aminoaryl)polymethine dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US4942141A (en) * 1989-06-16 1990-07-17 Eastman Kodak Company Infrared absorbing squarylium dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US4948777A (en) * 1989-06-16 1990-08-14 Eastman Kodak Company Infrared absorbing bis(chalcogenopyrylo)polymethine dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US4952552A (en) * 1989-06-20 1990-08-28 Eastman Kodak Company Infrared absorbing quinoid dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US4948778A (en) * 1989-06-20 1990-08-14 Eastman Kodak Company Infrared absorbing oxyindolizine dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer
US5019549A (en) * 1990-10-25 1991-05-28 Kellogg Reid E Donor element for thermal imaging containing infra-red absorbing squarylium compound
US5166026A (en) * 1990-12-03 1992-11-24 Xerox Corporation Toner and developer compositions with semicrystalline polyolefin resins
JPH06102410A (ja) * 1992-09-21 1994-04-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd パターン形成方法
US5521035A (en) * 1994-07-11 1996-05-28 Minnesota Mining And Manufacturing Company Methods for preparing color filter elements using laser induced transfer of colorants with associated liquid crystal display device
US5945249A (en) * 1995-04-20 1999-08-31 Imation Corp. Laser absorbable photobleachable compositions
JPH08327995A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Hitachi Ltd カラー液晶表示装置の製造方法
US5710097A (en) * 1996-06-27 1998-01-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process and materials for imagewise placement of uniform spacers in flat panel displays
JP4590663B2 (ja) 1999-10-29 2010-12-01 セイコーエプソン株式会社 カラーフィルタの製造方法
US6855384B1 (en) 2000-09-15 2005-02-15 3M Innovative Properties Company Selective thermal transfer of light emitting polymer blends
JP4467853B2 (ja) 2001-09-27 2010-05-26 大日本印刷株式会社 熱転写フィルムとそれを用いた画像形成方法及び画像形成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002514140A (ja) * 1996-08-20 2002-05-14 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー レーザ誘起フィルム転写系
JP2001043798A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Sony Corp 蛍光面の形成方法、表示装置及びカラー陰極線管
WO2003098351A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 E.I. Du Pont De Nemours And Company Radiation filter element and manufacturing processes therefore
JP2005526284A (ja) * 2002-05-17 2005-09-02 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 放射フィルター要素およびその製造方法
JP2005170043A (ja) * 2003-12-02 2005-06-30 E I Du Pont De Nemours & Co 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品

Also Published As

Publication number Publication date
TW200526428A (en) 2005-08-16
TWI357382B (en) 2012-02-01
KR101121800B1 (ko) 2012-07-02
CN100478783C (zh) 2009-04-15
EP1561594A1 (en) 2005-08-10
US20050196530A1 (en) 2005-09-08
KR20050079622A (ko) 2005-08-10
JP2005222032A (ja) 2005-08-18
CN1651259A (zh) 2005-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070178403A1 (en) Thermal imaging process and products made therefrom
KR100674051B1 (ko) 블랙 매트릭스를 포함하는 광학 디스플레이
US6645681B2 (en) Color filter
EP1634720B1 (en) Method for improving colour purity in thermal transfer imaging
AU2002232630B2 (en) Receiver element for adjusting the focus of an imaging laser
AU2002232630A1 (en) Receiver element for adjusting the focus of an imaging laser
JP4685419B2 (ja) 熱画像形成プロセスおよびそれにより作製される製品
US6890691B2 (en) Backing layer of a donor element for adjusting the focus on an imaging laser
US6958202B2 (en) Donor element for adjusting the focus of an imaging laser
AU2002230991A1 (en) Backing layer of a donor element for adjusting the focus on an imaging laser
AU2002232631A1 (en) Donor element for adjusting the focus of an imaging laser
JP2001171159A (ja) 色の融通性を与える熱画像法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees