JP4684128B2 - 光伝送システムおよびその分散補償量設定方法ならびにシミュレーション装置 - Google Patents

光伝送システムおよびその分散補償量設定方法ならびにシミュレーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送路における分散補償を行なう際に用いて好適の、光伝送システムおよびその分散補償量設定方法ならびにシミュレーション装置に関する。
近年、光伝送システムの大容量化と長距離化に向けた光送信装置の実用開発が待望されている。特に、大容量化及び長距離化に適合した光変調方式を採る光送信装置の実システムへの導入期待が高まっている。その期待に応えるために、DPSK(Differential Phase Shift Keying)やDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)といった差動位相偏移変調方式を用いた光伝送システムの導入が想定されている。
また、光伝送システムにおいては、波長分散補償の設計が重要な設計項目となる。波長分散補償方法によっては、光ファイバ中の非線形減少により大きな伝送品質劣化を招く可能性がある。特に、40 Gbit/s波長多重伝送システムは、波長分散に対する耐力が小さいので、適切な分散補償設計を行なう必要がある。
従来の変調方式であるNRZ(Non Return to Zero)変調方式に対しては、例えば以下の非特許文献1、特許文献1に示すように、前置分散補償量(送信側の分散補償量)とインライン分散補償率(各中継器での伝送路に対する分散補償の割合)の関係が単位伝送区間数(スパン数)に関わらず一定の値となるように設計することが検討されてきた。
Yann Frignac,Jean-christophe,"Numerical optimization of pre- and In-line dispersion compensation in dispersion-managed systems at 40Gbit/s",国際会議OFC 2002, 論文番号ThFF5,開催2002年3月,p.612-613 特開2005−295126号
しかしながら、DPSKやDQPSKといった差動位相偏移変調方式を適用した光伝送システムにおいては、上述のごときNRZ変調方式で適用されていた波長分散を補償する手法では、受信端で再生される信号品質を十分に良好なものとすることが困難であった。従って、上述の差動位相偏移変調方式を採用する光伝送システムにおいては、前置分散補償量やインライン分散補償量の設定について、従来技術とは異なった観点から設定することが必要である。
これに対しては、前置分散補償量や各中継区間でのインライン分散補償量について、さまざまなバリエーションを無作為に組み合わせることによって受信端での信号品質を測定し評価することにより、最適な分散補償量の設定を探索することが想定されるが、このような探索手法では最適な分散補償量の設定を特定する処理に多大な時間を要するという課題が生じている。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、受信端で再生される信号品質を従来技術よりも良好にする分散補償設定を容易に探索できるようにすることを目的とする。
このため、本発明の光伝送システムにおける分散補償量設定方法は、光信号を送信する送信装置と、光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえるとともに、該伝送路での分散特性を補償する分散補償部が、該送信装置,該中継装置または該受信装置にそなえてなる光伝送システムにおける分散補償量設定方法において、該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数及び該伝送路における分散係数を定め、前記単位中継区間の数及び前記分散係数をそれぞれ任意に設定した複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定した単位中継区間の数及び分散係数との積との関係を定式化した一次関数式において、前記定めた単位中継区間の数及び分散係数の積を変数とすることにより、当該変数に対応する該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を算出し各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和が、前記算出した該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と等しくなるように、各装置における該分散補償部による分散補償量を定めることを特徴としている。
また、好ましくは、該残留分散量の総和を算出する第1の一次関数式における第1の傾き第1の切片、該残留分散量の絶対値の総和算出する第2の一次関数式における第2の傾き及び第2の切片とそれぞれ同一の値、または、前記第2の傾き及び前記第2の切片の各極性を反転した値であってもよい
さらに、該送信装置が、差動位相偏移変調が施された光信号を送信するとともに、該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和の単位をps/nmとし、該伝送路における波長分散係数の単位をps/nm/kmとした場合においては、該一次関数式における傾きの値を56〜80とするとともに、切片の値を、−170〜−70とすることもできる。
また、該一次関数式きおよび切片は、該送信装置から出力される光信号の変調方式および該伝送路をなす光ファイバの種類によって異なっていてもよい。さらに、好ましくは、該送信装置が、波長多重光信号を送信することができる。
また、本発明の光伝送システムは、光信号を送信する送信装置と、該光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえるとともに、該伝送路での分散特性を補償する分散補償部が、該送信装置,該中継装置または該受信装置にそなえてなる光伝送システムにおいて、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和が、該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数及び該伝送路における分散係数がそれぞれ任意に設定された複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和がそれぞれ算出され、当該算出された複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定された単位中継区間の数及び分散係数との積との関係が定式化された一次関数式において、前記単位中継区間の数及び前記分散係数の積を変数とすることにより算出された、当該変数に対応する該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と等しくなるように、各装置における該分散補償部による分散補償量が定められていることを特徴としている。
さらに、本発明のシミュレーション装置は、光信号を送信する送信装置と、光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえた光伝送システムにおける、該送信装置,該中継装置または該受信装置での分散補償量を設定するための指標となる指標値を演算するシミュレーション装置において、該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数を取得する単位中継区間数取得部と、該伝送路における分散係数について取得する伝送路分散係数取得部と、前記単位中継区間の数及び前記分散係数をそれぞれ任意に設定した複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定した単位中継区間の数及び分散係数との積との関係を定式化した一次関数による演算によって、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を、該指標値として算出する一次関数演算部と、をそなえたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、光信号を送信する送信装置と、光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえるとともに、該伝送路での分散特性を補償する分散補償部が、該送信装置,該中継装置または該受信装置にそなえてなる光伝送システムにおける分散補償量設定方法において、該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数及び該伝送路における分散係数を定め、前記単位中継区間の数及び前記分散係数をそれぞれ任意に設定した複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定した単位中継区間の数及び分散係数との積との関係を定式化した一次関数式において、前記定めた単位中継区間の数及び分散係数の積を変数とすることにより、当該変数に対応する該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を算出し、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和が、前記算出した該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と等しくなるように、各装置における該分散補償部による分散補償量を定めるので、受信信号品質を良好とすることができるような残留分散量の総和または絶対値和を、簡易な演算によって算出することができ、分散補償量設定の探索にあたってこの総和または絶対値の総和を用いることで、受信信号品質を良好にする設定を得るための有力な方向付けとなるので、無作為な分散補償量の設定に対する受信信号品質の測定評価を行なう場合に比べて、光伝送システムの開発にかかる負荷を大幅に削減させることができるようになる利点がある。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明が適用される実施態様は以下に示される実施の形態に限定されるものではない。又、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔a〕第1実施形態の説明
〔a−1〕光伝送システム1について
図1は本発明の第1実施形態にかかる光伝送システム1を示す図である。この図1に示す光伝送システム1は、光信号を送信する送信装置2と、光信号を受信する受信装置3と、送信装置2および受信装置3間について中継装置11〜15を介して接続する伝送路10と、をそなえるとともに、伝送路10での分散特性を補償する分散補償部2b,16,3aが、それぞれ、送信装置2,中継装置11〜15または受信装置3にそなえられている。
すなわち、送信装置2は、例えばDQPSK等の差動位相偏移変調が施された光信号を出力する送信部2aと、送信部2aから出力された光信号について前置分散補償を行なう送信側分散補償部(DCT)2bと、をそなえて構成されている。そして、送信側分散補償部2bにおいて前置分散補償された光信号については、伝送路10を介して受信装置3に伝送される。
伝送路10は、例えばこの図1に示すように、伝送路ファイバ21〜26をそなえるとともに、伝送路ファイバ21〜26間を中継接続する5つの中継装置(ILA:In Line Amplifier)11〜15をそなえて構成される。即ち、伝送路ファイバ21〜26は伝送路10をなす中継区間を接続するものである。尚、図1中においては、送信装置2と中継装置11とをファイバ接続する区間(スパン♯1)の伝送路ファイバ21、中継装置11および中継装置12の区間(スパン♯2)の伝送路ファイバ22および中継装置15および受信装置3の区間(スパン♯6)の伝送路ファイバ26に着目して図示されており、中継装置12〜14および伝送路ファイバ23〜25については図示を省略している。
そして、各中継装置11〜15においては、上流側光ファイバ21〜24から入力される光信号について波長分散を補償する中継段分散補償部(DCL)16をそなえている。
さらに、受信装置3は、送信装置2からの光信号を伝送路10を介して入力されて、受信信号処理を行なうものであって、伝送路ファイバ26からの光信号について分散補償を行なう受信側分散補償部(DCR)3a,分散補償量を可変調整可能な可変分散補償器3bおよび分散補償がなされた光信号について差動位相偏移復調処理等を行なって受信信号を再生する受信部3cをそなえている。
なお、この図1に示すように、送信側分散補償部2b,中継装置11〜15および受信側分散補償部3aにおいて、光信号について増幅を行なう増幅器を適宜設けることもできる。
ここで、上述の送信装置2,中継装置11〜15または受信装置3にそれぞれそなえられている分散補償部2b,16,3aにおけるそれぞれの分散補償量は、以下のように求められる乖離量に基づいて定められることができるようになっている。
〔a−2〕乖離量について
第1実施形態においては、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の絶対値の総和を、乖離量(第1の乖離量)とし、この乖離量に基づいて、光伝送システム1における受信品質を良好とする分散補償量を設定することができるようになっている。
たとえば、図2に示すように、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償後における残留分散量が、単位をps/nmとして、それぞれ、0,−50,0,0,+50,0,0となっている場合には、乖離量としてはこれらの値の絶対値の総和である100ps/nmとなる。又、図3に示すように、図2に対応する残留分散量が−100,−150,−100,−150,−100,−100,−50となっている場合には、乖離量としてはこれらの値の絶対値の総和である750ps/nmとなる。
〔a−3〕最適乖離量の算出について
そして、第1実施形態においては、上述の送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償量を設定するにあたり、伝送路10のスパン数×伝送路分散係数の値を変数とした後述の式(1)に示す一次関数式に基づいて、受信信号品質を良好とする乖離量を算出することができるようになっている。即ち、算出される乖離量に基づいて、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償量の割り当て設定することができる。
換言すれば、式(1)によって算出される乖離量を指標値として、即ち乖離量が算出された値となるように各分散補償部2b,16,3aでの分散補償量の割り当てを探索する。これにより、無作為な分散補償量の設定に対する受信信号品質の測定評価を行なう場合に比べて、受信信号品質を良好にする分散補償量設定の探索にあたっての有力な方向付けとなるので、システム開発にかかる負荷を大幅に削減させることができるようになる。
さらに、算出された乖離量による分散補償量の割り当てであれば、後述するように、他の乖離量とした場合よりも、分散補償量の割り当てのバリエーションに応じた受信信号品質が平均的に良好となるので、各分散補償部2b,16,3aでの分散補償量の割り当て設定をより容易にする。
本願発明者は、後述するような、光送信パワー、中継区間数(スパン数)、光波長、各分散補償部2b,16,3aでの分散補償量を任意に設定した条件で、乖離量に応じた受信信号品質の測定評価を行なった結果、最適乖離量が、スパン数に実質的に線形な関係を有する(比例する)ことを導出した。具体的には、受信信号品質を最適とすることが可能となる乖離量y2の算出のために、伝送路10のスパン数×伝送路分散係数の値を変数xとした式(1)に示すような一次関数式を導出した。
y2=Ax+B …(1)
具体的には、上述の条件設定のもとで、DQPSKによる変調が施された光信号を送信端から送信するとともに、伝送路を介して受信端で受信する際の受信信号品質のシミュレーションを行なった結果、図4に示すように、最適な受信信号品質を得る乖離量y2(単位はps/nm)が、伝送路分散係数および伝送スパン数の積についての一次関数の関係を持つこととなる。
この関係は、既存の2種類の光ファイバ(E−LEAF,TW−RS)を用いて伝送路ファイバを構成した場合においても実質的に成立しているということができる。尚、図4中、伝送路分散係数の単位はps/nm/kmであり、マーク“●”で示された座標値は光ファイバE−LEAFによるもので、マーク“△”で示された座標値は光ファイバTW−RSによるものである。
この図4の結果から、図5に示すように、乖離量y2についての一次関数式をなす傾きAの値を56〜80の範囲とするとともに、切片Bの値を、−170〜−70の範囲に設定することで、適切な受信信号品質を得ることが可能な(分散補償量の設定の指標値となる)乖離量を、伝送路分散係数と伝送路スパン数のみに応じて求めることができるようになる。尚、図5中、一次関数f1は、上述の傾きAを80とし切片を−70とした場合であり、一次関数f2は、傾きAを56とし切片Bを−170とした場合である。
なお、傾きAを68、切片Bを−162とした場合の関数f3は、後述の測定結果から得られた座標値から近似的に特定した一次関数式の一例である。
また、上述の一次関数y2=f1およびy2=f2の範囲で囲まれる領域Rの範囲内での乖離量を指標範囲としてとらえることとすれば、この指標範囲内にある乖離量において、分散補償部2b,16,3aでの分散補償量を探索することともできる。このようにしても、少なくとも分散補償量の探索にあたっての有力な方向付けとなる。
その他、上述の一次関数式をなす傾きAおよび切片Bの値については、信号変調方式や使用する光ファイバの種類等に応じて適宜設定することにより、より精度の高い乖離量を算出できるようになることも期待できる。
〔a−4〕乖離量に応じた受信信号品質の測定評価について
本願発明者は、E−LEAFおよびTWRSの2種の光ファイバを用いて、図6に示すような条件(a)〜(h)において、各スパンでの分散補償量を、分散補償率で80パーセント,100パーセントおよび120パーセントの組み合わせで可変させることで、乖離量0ps/nm〜3000ps/nmにわたる分散補償量設定での受信信号品質を測定評価した。
図7〜図9,図10〜図12,図13〜図15は、上述の図6に示す条件設定での受信信号品質の測定を行なった結果の一部を示すものであり、分散補償量設定に応じて変化する乖離量(ps/nm)を横軸とし、縦軸に受信信号品質を示すQペナルティ(小さいほど良好な受信品質であることを示す)として示している。即ち、同一乖離量においても分散補償量設定に応じて複数種類のバリエーション(組み合わせ)があるので、同一の横軸上の位置に複数の受信信号品質を示す標本値が存在している。
このうち、図7〜図9は図6に示す条件(b)における測定結果として、図10〜図12は図6に示す条件(e)における測定結果として、図13〜図15は図6に示す条件(c)における測定結果として、それぞれ示している。
また、図7,図10および図13は、C(Conventional)バンドにおける短波長光を送信した場合についての測定結果であり、図8,図11および図14は、C(Conventional)バンドにおける中間波長光を送信した場合についての測定結果であり、図9,図12および図15においては、C(Conventional)バンドにおける長波長光を送信した場合についての測定結果である。
尚、図中、プロットのパターン“◇”は前置分散補償量(図1の符号2b参照)を−200ps/nmとした場合であり、パターン“□”は前置分散補償量を−100ps/nmとした場合であり、パターン“△”は前置分散補償量を0ps/nmとした場合である。
これらの受信信号品質についての測定結果から、(1)受信信号品質が最適となる乖離量は波長帯によらずほぼ同じであり、(2)受信信号品質が最適となる乖離量は、SPMの関数であるファイバ入力パワーによらずほぼ同じであり、(3)受信信号品質が最適となる乖離量は単位伝送区間数に依存して変化するということを見出すことができる。
したがって、これらの各条件(a)〜(h)における測定結果に基づいて、前述の図4,図5のように、適用される光ファイバの分散特性を示す伝送路分散係数とスパン数との積と、最適な乖離量と、を一対一の対応関係として図示することができるようになる。そして、伝送路分散係数とスパン数との積と、最適乖離量と、の関係を、前述の式(1)に示すような一次関数式で定式化することができ、又、傾きAおよび切片Bの範囲を特定することもできるようになるのである。
〔a−5〕図1における光伝送システム1での分散補償量設定例について
図1に示す、6つの伝送区間数(6スパン)を有する光伝送システム1においても、上述の式(1)の演算により、最適乖離量y2を一意に特定することができる。即ち、送信装置1,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の絶対値の総和(乖離量)を、伝送路10における隣接する装置間を接続する単位中継区間の数(6)に実質的に比例するように、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償部2b,16,3aによる分散補償量を定めることができる。
具体的には、光伝送システム1の構築にあたっては、図16に示すように、スパン数を定め(ステップA1)、定められたスパン数に応じて、各装置2,11〜15,3における分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の絶対値の総和として設定すべき値(乖離量)を、式(1)に示す一次関数式を演算することにより算出し(ステップA2)、導出された残留分散量の総和または残留分散量の絶対値の総和として設定すべき値をもとに、各2,11〜15,3装置における分散補償部2b,16,3aによる分散補償量を定める(ステップA3)。
たとえば、傾きAを56〜80とし切片B−70〜−170とした前述の式(1)を用いた計算により、図1に示す場合のようにスパン数を6と定めた場合には、(選択する伝送路ファイバによって特定される伝送路分散係数にも依存するが)おおよそ最適乖離量として1400ps/nm程度の値を算出することができる。
すなわち、従来技術においては例えば前述の図7において表示されている全ての測定点にかかる(送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償部2b,16,3aでの)分散補償量設定のバリエーションに対する受信信号品質について評価する必要があったのに対して、このように算出された最適乖離量1400ps/nmを用いることによって、該当する最適乖離量での分散補償量設定のバリエーションのみ評価すれば、最適な分散補償量設定について容易に探索することができるようになる。
図17(a)〜図17(c)はそれぞれ、前述の図7〜図9に示す測定点分布において、特許文献1に示すような波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。又、図18(a)〜図18(c)はそれぞれ、前述の図10〜図12に示す測定点分布において、特許文献1に示すような波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。
ここで、図中、プロットのパターン“○”は前置分散補償量(図1の符号2b参照)を−200ps/nmとした場合の測定点であり、パターン「“□”中に“*”が挿入されたもの」は前置分散補償量を−100ps/nmとした場合の測定点であり、パターン“▽”は前置分散補償量を0ps/nmとした場合の測定点である。
これらの図17(a)〜図17(c)および図18(a)〜図18(c)におけるプロットのパターン“○”,「“□”中に“*”が挿入されたもの」 ,“▽”の位置からもわかるように、特許文献1に記載されているようなNRZ変調方式の光信号を伝送する際に検討されてきた伝送区間における分散補償量の設計手法を、そのままDQPSK変調方式の光信号を伝送する際に転用するのみでは、十分な信号品質を得ることが困難である。しかし、本実施形態のごとく最適乖離量を算出することで、算出された最適乖離量を、最適分散補償量設定を探索する際の有用な条件とすることができるので、最適な分散補償量設定についての探索を容易に行なうことができるようになる。
また、算出された最適乖離量1400ps/nmとなるような分散補償量設定を採用することとすれば、前述の図7〜図9,図10〜図12,図13〜図15に示すように、最適乖離量1400ps/nmとなる標本値分布は、例えば500ps/nmあるいは2500ps/nmのような他の乖離量となる標本値と比べても、全体として受信信号品質の分布は良好となる。
すなわち、最適乖離量1400ps/nmとなる一群の分散補償量設定の組み合わせのうちのいずれを採用することとしても、少なくとも最適乖離量1400ps/nmにしたがった分散補償量設定を採用するのみで、ある程度の受信信号品質を確保することができるようになる。
このように、本発明の第1実施形態によれば、定められた単位中継区間の数及び分散係数との積に応じて、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の総和または残留分散量の絶対値の総和として設定すべき値を、一次関数式を演算することにより算出し、導出された残留分散量の総和または残留分散量の絶対値の総和として設定すべき値をもとに、各装置における分散補償部2b,16,3aによる分散補償量を定めることができるので、受信信号品質を良好とすることができるような残留分散量の総和または絶対値和を、簡易な演算によって算出することができ、分散補償量設定の探索にあたってこの総和または絶対値の総和を用いることで、受信信号品質を良好にする設定を得るための有力な方向付けとなるので、無作為な分散補償量の設定に対する受信信号品質の測定評価を行なう場合に比べて、光伝送システムの開発にかかる負荷を大幅に削減させることができるようになる。
また、第1実施形態の光伝送システム1によれば、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の絶対値の総和が、伝送路10における隣接する装置間を接続する単位中継区間の数(スパン数)に実質的に比例するように、分散補償部2b,16,3aによる分散補償量が定められているので、受信信号品質を良好にすることができる。
〔a′〕第1実施形態の変形例の説明
上述の第1実施形態においては、乖離量(第1の乖離量)として、送信装置1,中継装置11〜15および受信装置3における分散補償部2b,16,3aでの分散補償後に残留する残留分散量の絶対値の和を用いているが、本発明によればこれに限定されず、乖離量(第2の乖離量)として、例えば残留分散量の総和を用いることとしてもよく、このような残留分散量の和を乖離量とした場合においても、光伝送システム1における受信品質を良好とする分散補償量を設定することができ、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
たとえば、図19に示すように、前述の図1と同様の光伝送システム1において、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償後における残留分散量が、単位をps/nmとして、それぞれ、−100,−150,−100,−150,−100,−100,−50となっている場合には、乖離量としてはこれらの値の総和である−750ps/nmとなる。又、図20に示すように、図19に対応する残留分散量が、それぞれ、0,−50,0,0,+50,0,0となっている場合には、乖離量としてはこれらの値の総和である0ps/nmとなる。
そして、このように乖離量(第2の乖離量)を残留分散量の総和として定義した場合においては、送信装置2,中継装置11〜15および受信装置3における各分散補償部2b,16,3aでの分散補償量を探索する際の指標値となる最適乖離量y1を導出する一次関数式としては、前述の第1実施形態の場合と同様の傾きAおよび切片Bを有する式[式(1′)参照]のほかに、式(2)に示すような、それぞれの傾きAおよび切片Bの極性を反転した一次関数式によっても求めることが可能となる。
y1=Ax+B …(1′)
y1=(−A)x+(−B) …(2)
これは、後述するように、絶対値演算において正値で現れていた(第1の)乖離量に対する受信信号品質の標本パターンが、第2の乖離量における負値の領域においても同様に現れることを示している。
たとえば、変調方式として第1実施形態の場合と同様のDQPSK変調方式を適用した場合、図21に示すように、乖離量y1についての一次関数式をなす傾きAの値を56〜80の範囲以外に−80〜−56の範囲とし、切片Bの値を−170〜−70の範囲以外に70〜170の範囲に設定することもできる。
このようにしても、適切な受信信号品質を得ることが可能な(分散補償量の設定の指標値となる)乖離量y1を、伝送路分散係数と伝送路スパン数のみに応じて求めることができるようになる。尚、図21中、一次関数f1′は、上述の傾き(−A)を−80とし切片(−B)を70とした場合であり、一次関数f2′は、傾き(−A)を−56とし切片(−B)を170とした場合である。
また、上述の一次関数y1=f1′およびy2=f2′の範囲で囲まれる領域R′の範囲内での乖離量を指標範囲としてとらえることとすれば、前述の指標範囲Rとともに指標範囲R内にある乖離量において、分散補償部2b,16,3aでの分散補償量を探索することともできる。このようにしても、少なくとも分散補償量の探索にあたっての有力な方向付けとなる。
本願発明者は、乖離量として、各スパンにおいての残留分散量の単純加算値を用いた場合においても、前述の第1実施形態の場合と同様の受信信号品質の測定評価を行なった。この結果、以下に示すように、最適乖離量y1を導出する一次関数式としては、前述の第1実施形態の場合における一次関数式(1′)を用いることができるほか、この一次関数式(1′)の傾きAおよび切片Bの極性を反転した式(2)についても用いることができることを導出した。
すなわち、図22〜図24,図25〜図27および図28〜図30は、それぞれ、前述の第1実施形態の場合に相当する条件の下で、分散補償量設定に応じて変化する第2の乖離量(ps/nm)、即ち残留分散値の単純加算値を横軸座標とし、縦軸座標に受信信号品質を示すQペナルティの測定結果を示す図である。
このうち、図22〜図24はそれぞれ、前述の図7〜図9の場合の条件設定に相当するもので、図25〜図27はそれぞれ前述の図10〜図12の場合の条件設定に相当するもので、図28〜図30はそれぞれ、前述の図13〜図15の場合の条件設定に相当するものである。この場合においても、同一乖離量においても分散補償量設定に応じて複数種類のバリエーション(組み合わせ)があるので、同一の横軸上の位置に複数の受信信号品質を示す標本値が存在している。
なお、図22〜図24,図25〜図27および図28〜図30は、特に単純加算値が負の値となる領域においても、受信信号を最適とする乖離量が得られることに着目したものである。このため、前置分散量として+200ps/nmの場合についての分散補償量のバリエーションについては図示を省略している。
単純加算値が正の値となる領域においても、前置分散量として+200ps/nmとした場合での測定結果を含めることとすれば、受信信号品質を最適とする正の値の乖離量を前述の第1実施形態の場合と同様に得られるようになっていることはいうまでもない。
したがって、これらの測定結果から、図21に示すように、適用される光ファイバの分散特性を示す伝送路分散係数とスパン数との積と、最適な乖離量と、を一対一の対応関係として図示することができるようになる。そして、伝送路分散係数とスパン数との積と、最適乖離量と、の関係を、前述の式(1)に示すような一次関数式とともに、一次関数式の傾きAおよび切片Bの極性を反転した一次関数式y1=(−A)x+(−B)についても定式化することができるのである。
すなわち、このように定式化された一次関数式を用いて最適な乖離量を用いることによって、該当する最適乖離量での分散補償量設定のバリエーションのみ評価すれば、最適な分散補償量設定について容易に探索することができるようになる。
図31(a)〜図31(c)はそれぞれ、前述の図22〜図24に示す測定点分布において、特許文献1に示すような波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。又、図32(a)〜図32(c)はそれぞれ、前述の図25〜図27に示す測定点分布において、特許文献1に示すような波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。
この場合においても、図中、プロットのパターン“○”は前置分散補償量(図1の符号2b参照)を−200ps/nmとした場合の測定点であり、パターン「“□”中に“*”が挿入されたもの」は前置分散補償量を−100ps/nmとした場合の測定点であり、パターン“▽”は前置分散補償量を0ps/nmとした場合の測定点である。
これらの図31(a)〜図31(c)および図32(a)〜図32(c)におけるプロットのパターン“○”,「“□”中に“*”が挿入されたもの」,“▽”の位置からもわかるように、特許文献1に記載されているようなNRZ変調方式の光信号を伝送する際に検討されてきた伝送区間における分散補償量の設計手法を、そのままDQPSK変調方式の光信号を伝送する際に転用するのみでは、十分な信号品質を得ることが困難である。しかし、本実施形態のごとく最適乖離量を算出することにより、算出された最適乖離量を、最適分散補償量設定を探索する際の有用な条件とすることができるので、最適な分散補償量設定についての探索を容易に行なうことができるようになる。
〔b〕第2実施形態の説明
図33は本発明の第2実施形態にかかるシミュレーション装置を示すブロック図である。この図33に示すシミュレーション装置30は、伝送路分散係数および伝送スパン数に応じて、前述の第1実施形態における一次関数式に従って最適乖離量を出力しうるものである。
すなわち、このシミュレーション装置30により、図1に示すような送信装置2,受信装置3および中継装置11〜15を有する光伝送システム1を構築する際に、最適な受信信号品質を得ることができる「最適乖離量」として、各装置2,11〜15,3における分散補償機能での残留分散量の単純総和または絶対値和を得ることができる。換言すれば、シミュレーション装置30によって得られる「乖離量」により、分散補償量の割り当てを探索する際に有効な方向付けを得ることができるようになる。
ここで、この図33に示すシミュレーション装置30は、具体的には記憶部および演算処理部をそなえ、プログラム処理により前述の第1実施形態における一次関数式を演算しうる情報処理装置により構成することができるが、機能的には、伝送路分散係数取得部31,伝送スパン数取得部32,パラメータ保持部33および一次関数演算部34をそなえて構成されている。
伝送路分散係数入力部31は、構築しようとする光伝送システムの伝送路(図1における符号10参照)における分散係数について取得するものである。又、伝送スパン数取得部(単位中継区間数取得部)32は、構築しようとする光伝送システムをなす隣接する装置(図1の符号2,11〜15,3参照)間を接続する単位中継区間の数(スパン数)を取得するものである。
さらに、パラメータ保持部33は、後述の一次関数演算部34での演算に用いられる一次関数の傾きおよび切片についてパラメータ情報として保持するものである。
また、一次関数演算部34は、伝送スパン数取得部32にて取得した単位中継区間数および伝送路分散係数取得部31にて取得した分散係数の積を変数xとした、前述の第1実施形態におけるものと同様の一次関数による演算によって、各装置(図1の符号2,11〜15,3参照)での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を乖離量として出力するようになっている。
すなわち、この一次関数演算部34において演算される残留分散量の総和(または絶対値和)は、パラメータ保持部33において保持されている傾きおよび切片により、伝送路分散係数および伝送スパン数に応じて受信信号品質を良好とすることができる値とすることができるようになっているので、この一次関数演算部34で得られる値を、各装置(図1の符号2,11〜15,3参照)での分散補償量を設定するに当たっての指標値として用いることができる。
したがって、第2実施形態によれば、一次関数演算部34により、残留分散量の総和または絶対値和として、伝送路分散係数および伝送スパン数に応じて受信信号品質を良好とすることができる値を簡易な演算によって算出することができるので、分散補償量設定の探索にあたって、無作為な分散補償量の設定に対する受信信号品質の測定評価を行なう場合に比べて、受信信号品質を良好にする設定を得るための有力な方向付けとなるので、光伝送システムの開発にかかる負荷を大幅に削減させることができるようになる。
〔c〕その他
上述した実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
たとえば、上述の実施形態においては、差動位相偏移変調を行なった光信号を対象としているが、本発明によればこれに限定されず、他の光変調方式、例えばNRZ変調方式を適用した光信号に適用することも考えられる。
さらに、第1実施形態における光伝送システム1においては、送信装置2から波長多重光信号を送信することを想定してもよい。
また、上述の実施形態の開示により、当業者は本発明の装置を製造することは可能である。
本発明の第1実施形態にかかる光伝送システムを示す図である。 本発明の第1実施形態における残留分散量の絶対値の総和(第1の乖離量)について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における残留分散量の絶対値の総和(第1の乖離量)について説明するための図である。 最適な受信信号品質を得る乖離量が、伝送路分散係数および伝送スパン数の積についての一次関数の関係を持つことを説明するための図である。 伝送路分散係数および伝送スパン数の積から、最適な受信信号品質を得る乖離量(第1の乖離量)を算出するための一次関数について説明するための図である。 受信信号品質を測定評価した光伝送システムの設定条件について示す図でる。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 (a)〜(c)はそれぞれ、図7〜図9に示す測定点分布において従来の波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図10〜図12に示す測定点分布において従来の波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例における残留分散量の単純総和(第2の乖離量)について説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例における残留分散量の単純総和(第2の乖離量)について説明するための図である。 伝送路分散係数および伝送スパン数の積から、最適な受信信号品質を得る乖離量(第2の乖離量)を算出するための一次関数について説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 光伝送システムの受信信号品質の測定結果を説明するための図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図22〜図24に示す測定点分布において従来の波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図25〜図27に示す測定点分布において従来の波長分散補償量の設定手法を採用した場合の測定点についての相対的位置関係を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるシミュレーション装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 光伝送システム
2 送信装置
2a 送信部
2b 前置分散補償部
3 受信装置
3a 受信側分散補償部
3b 可変分散補償器
3c 受信部
10 伝送路
11〜15 中継装置
16 分散補償部
21〜26 伝送路ファイバ
30 シミュレーション装置
31 伝送路分散係数取得部
32 伝送スパン数取得部(単位中継区間数取得部)
33 パラメータ保持部
34 一次関数演算部

Claims (7)

  1. 光信号を送信する送信装置と、光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえるとともに、該伝送路での分散特性を補償する分散補償部が、該送信装置,該中継装置または該受信装置にそなえてなる光伝送システムにおける分散補償量設定方法において、
    該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数及び該伝送路における分散係数を定め、前記単位中継区間の数及び前記分散係数をそれぞれ任意に設定した複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定した単位中継区間の数及び分散係数との積との関係を定式化した一次関数式において、前記定めた単位中継区間の数及び分散係数の積を変数とすることにより、当該変数に対応する該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を算出し
    各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和が、前記算出した該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と等しくなるように、各装置における該分散補償部による分散補償量を定めることを特徴とする、光伝送システムにおける分散補償量設定方法
  2. 残留分散量の総和を算出する第1の一次関数式における第1の傾き第1の切片、該残留分散量の絶対値の総和算出する第2の一次関数式における第2の傾き及び第2の切片とそれぞれ同一の値、または、前記第2の傾き及び前記第2の切片の各極性を反転した値であることを特徴とする、請求項記載の光伝送システムにおける分散補償量設定方法。
  3. 該送信装置が、差動位相偏移変調が施された光信号を送信するとともに、
    該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和の単位をps/nmとし、該伝送路における波長分散係数の単位をps/nm/kmとした場合においては、該一次関数式における傾きの値を56〜80とするとともに、切片の値を、−170〜−70とすることを特徴とする、請求項記載の光伝送システムにおける分散補償量設定方法。
  4. 該一次関数式きおよび切片は、該送信装置から出力される光信号の変調方式および該伝送路をなす光ファイバの種類によって異なることを特徴とする、請求項記載の光伝送システムにおける分散補償量設定方法。
  5. 該送信装置が、波長多重光信号を送信することを特徴とする、請求項1記載の光伝送システムにおける分散補償量設定方法。
  6. 光信号を送信する送信装置と、該光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえるとともに、該伝送路での分散特性を補償する分散補償部が、該送信装置,該中継装置または該受信装置にそなえてなる光伝送システムにおいて、
    各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和が、該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数及び該伝送路における分散係数がそれぞれ任意に設定された複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和がそれぞれ算出され、当該算出された複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定された単位中継区間の数及び分散係数との積との関係が定式化された一次関数式において、前記単位中継区間の数及び前記分散係数の積を変数とすることにより算出された、当該変数に対応する該残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と等しくなるように、各装置における該分散補償部による分散補償量が定められていることを特徴とする、光伝送システム。
  7. 光信号を送信する送信装置と、光信号を受信する受信装置と、該送信装置および受信装置間について中継装置を介して接続する伝送路と、をそなえた光伝送システムにおける、該送信装置,該中継装置または該受信装置での分散補償量を設定するための指標となる指標値を演算するシミュレーション装置において、
    該光伝送システムの隣接する装置間を接続する単位中継区間の数を取得する単位中継区間数取得部と、
    該伝送路における分散係数について取得する伝送路分散係数取得部と、
    前記単位中継区間の数及び前記分散係数をそれぞれ任意に設定した複数の条件で、該受信装置における受信信号品質が最適となる、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した複数の残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和と、前記設定した単位中継区間の数及び分散係数との積との関係を定式化した一次関数による演算によって、各装置における該分散補償部での分散補償後に残留する残留分散量の総和または該残留分散量の絶対値の総和を、該指標値として算出する一次関数演算部と、をそなえたことを特徴とする、シミュレーション装置。
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