JP4679507B2 - 音響光学撮像方法および音響光学撮像装置 - Google Patents

音響光学撮像方法および音響光学撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、音響光学撮像方法および音響光学撮像装置に関する。
音響光学撮像では、撮像物によって散乱された信号波の音響成分で局所振動子のうなりを検出する。この信号波は、光学特性に関する情報を得ようとする撮像物のある点における音響周波数の振動によって、周波数がシフトされたものである。
単一画素の音響光学撮像では、周波数のシフトを伴わずに散乱された局所振動子としての信号波の成分と、情報を伝達する信号波の音響成分とのうなりの測定に大きなノイズを伴う。なぜならば、このうなりの測定は検出面のたった1点でおこなわれる一方、これら2つの成分は、この検出面においてランダムに変化するからである。より良い信号/ノイズ比を示す情報を得るには、このうなりの振幅の2乗の、時間に関する総和をとらねばならない。
この欠点を解決するために、非特許文献1に記載されているように、多画素検出装置を用いて、時間よりも、検出装置の画素に関する総和をとることが可能である。これにおいては、情報を伝達する信号波の音響成分と、変調側波帯(局所振動子)と、の間のうなりが、一般的に低い取得周波数を有する多画素検出装置で検出するに十分低い周波数であるように、レーザの出力を音響周波数に近い周波数に変調する必要がある。
「Ultrasonic tagging of photon paths in scattering media: parallel speckle modulation processing」,Optics Letters,Vol.24, No.3, 1st, February 1999, page 181.
しかしながら、局所振動子のウェイトは大抵あまりにも低いという重大な問題が残る。したがって、最適なノイズでヘテロダイン検出を行うには、ヘテロダインのゲインが低くなりすぎてしまう。
本発明はこれらの欠点を解消することを目的としている。
この目的のために、以下の工程から構成される撮像物の音響光学撮像方法が、本発明にしたがって提供される。
(a)周波数fの入射光波と周波数fの基準光波とを生成し、当該基準波は入射波とコヒーレントであるとともに、既知の位相差φ(t)を示し、
(b)振動生成装置によって、第1の撮像物方向に沿って、音響周波数fで、撮像物の領域を振動させ、
(c)前記入射波を撮像物に照射して、散乱信号波を生成し、
(d)散乱信号波の少なくとも一部を検出装置に照射し、
(e)基準波を撮像物に透過させずに検出装置に照射し、検出装置の点に、時間tで変化する干渉画像I(,t)を生成し、
(f)干渉画像I(,t)からデジタル情報を抽出し、
(g)デジタル情報が関連する撮像物の測定点の座標を得る。
このように、局所振動子として働く基準波は、撮像物を透過する必要はない。これにより、充分なレベルの局所振動子が得られ、よりよい信号/ノイズ比で撮像のための測定点、特に医療のための撮像の測定点に関する有用な情報を得ることができる。更に、この撮像方法は、例えば、医療用画像に関連した撮像した組織の安全基準にかなった低い音響又は光学出力であっても有用な信号を得られる。
本発明の好ましい形態において、以下の条件によるものである。
工程(f)では、検出装置に照射された散乱信号波の一部の音響成分が検出され、当該音響成分は、入射波の周波数fと音響周波数fの倍音との合計(f±H・f、Hは0でない整数)に対応する周波数にある。
工程(a)では、基準波は、入射波の周波数fと音響周波数fの倍音との合計に等しいか、または略等しい周波数f(f〜f±H・f、Hは0でない整数)で生成される。
工程(b)では、撮像物に位置する焦点に集中した音響波が生成され、工程(g)では、測定点の座標が、前記焦点の座標として得られる。
工程(a)から(g)は、撮像物における音響波の複数の焦点に対して繰り返し行なわれ、これら複数の焦点は、第1の撮像物方向に沿って配列される。
第1サイクルでは、工程(a)から(f)は、音響波の第1周波数fと基準波の第1周波数fとで行なわれ、少なくとも第2サイクルでは、工程(a)から(f)は、音響波の第2周波数f’と基準波の第2周波数f’とで繰り返し行なわれ、これら第2周波数は、それぞれ、第1周波数でコード化され、さらに、次の工程を含む。
(f‘)各サイクルの工程(f)において、使用された周波数の関数として得られたデジタル情報をデコードすることによって、少なくとも1つのデジタル情報が得られ、工程(g)では、各サイクルの工程(f)において、使用された周波数の関数として得られたデジタル情報をデコードすることによって、工程(f’)で得られたデジタル情報に関連する、撮像物の少なくとも1つの測定点の座標が得られる。
以下のような一連の操作が実行される。
座標(U,V,W)を持つ点の周囲に、第1の撮像物方向に沿って延びる座標([U−Dx,U+Dx],V,W)を有する点の間に集中する音響波の周波数のスキャンが行なわれ、
がf±H・f、(Hは0でない整数)に略等しいか、または等しく保ちながら、基準波の周波数fでスキャンを共同で行ない、
広がった間隔の点集合([U−Dx,U+Dx],V,W)に対応する干渉画像I(f,V,W,)が、各画素および各周波数fに対して記録され、
1次元周波数→時間フーリエ変換が、干渉画像I(f,V,W,)の周波数fにしたがって、各画素に対して行われ、
座標(U’,V,W,)の少なくとも1つの測定点に対応する少なくとも1つの干渉画像I()が、フーリエ変換後に得られる時間と、第1の撮像物方向に沿った長さU’(U’はほぼUに等しい)とを、撮像物における音響波の伝播速度を用いて置き換えることによって得られる。
少なくとも工程(a)から(g)を、撮像物の第1の方向(x)と平行にはならないように、撮像物に対する振動生成装置の位置を変えた後に繰り返す。
工程(f)では、干渉画像I(,t)をもとに、音響成分の複素振幅E)を推定する。
検出装置は単一画素検出装置であり、工程(f)では、対象物によって散乱された複素振幅E)の場の強度として得られる。
検出装置は多画素検出装置であり、工程(f)では、検出装置の画素の、対象物によって散乱された複素振幅場E)の強度の少なくとも一部にわたる合計として、デジタル情報が抽出される。
工程(d)では、検出装置の各画素によって見られる散乱信号波の一部の角度範囲を、少なくとも1つの方向に沿って制限するように、空間フィルタリング装置が使用される(検出装置の各画素によって見られる散乱信号波の一部の、平均角度方向を明確にすることが可能である)。
第1絞り方向に沿った長さがXで、第3絞り方向に沿った長さがYの絞りを備える空間フィルタリング装置と、撮像物の下流部に位置する焦点を持つ焦点距離がLのレンズと、が用いられ、検出装置の各画素によって見られる散乱信号波の一部の角度範囲を制限し、検出装置に入射した基準波が全て平面波である(音響波の入射方向と絞りの方向とは、関連している必要はない)。
撮像物と検出装置との間に、後者から距離Lを離して配置され、第1絞り方向に沿った長さがXで、第3絞り方向に沿った長さがYの絞りを備える空間フィルタリング装置が用いられ、検出装置の各画素によって見られる散乱信号波の一部の角度範囲を制限し、検出装置に照射される基準波は、絞りの平面に位置する原点から発せられる球面波である(音響波の入射方向と絞りの方向とは、関連している必要はない)。
基準波と散乱信号波とは、ゼロでない角度θをなしながら検出装置上で干渉し、角度θは、検出装置上の2つの波の入射面で測定される。
使用する検出装置は多画素検出装置であり、検出装置の平面で空間的に急激に変化する複素振幅E)の音響成分の一部は、分離される(検出装置は、基準波の方向に対し準直交しており、分離しようとする部分は、干渉画像I()の、空間的には激しく、時間的には緩やかに変化する成分に対応する)。
検出装置は、第1検出装置方向に沿った行、第3検出装置方向に沿った列から成るマトリックスとして配列された画素を備え、
工程(f)では、
(f1)少なくとも1つの行または列に対する1次元フーリエ変換が、検出装置の行または列に沿って、波動ベクトル空間へ、複素振幅E)に対して実行され、この行または列に対して場TF)が得られ、
(f2)いくつかの総和領域が、波数ベクトル空間において定義され、
(f3)少なくとも1つの領域の各点での場TF)の強度が、この領域中で総和され、
(f4)デジタル情報は、各領域でこのように得られた総和の線形結合として抽出される(この線形結合は、たった1項のみを含む可能性がある)。
検出装置は、第1検出装置方向に沿った行、第3検出装置方向に沿った列から成るマトリックスとして配列された画素を備え、
工程(f)では、
(f1)検出装置の平面から波数ベクトル空間への、複素振幅E)の2次元フーリエ変換が行われ、場TF)が得られ、
(f2)いくつかの総和領域が、波数ベクトル空間において定義され、
(f3)少なくとも1つの領域の各点での場TF)の強度が、この領域中で総和され、
(f4)デジタル情報は、各領域でこのように得られた総和の線形結合として抽出される(この線形結合は、たった1項のみを含む可能性がある)。
角度θは3Y/2Lに略等しく、工程(f2)では、いわゆる中央領域の第1総和領域、いわゆる左の領域の第2総和領域、いわゆる右の領域の第3総和領域が定義され、工程(f4)では、デジタル情報は、左の領域の総和と右の領域の総和との線形結合として抽出される(この線形結合は、たった1項のみを含む可能性がある)。
工程(a)では、
波長λのレーザ光源は、周波数fの放射波を発生し、
放射波の振幅変調手段は、入射周波数fの搬送波と、周波数fの少なくとも1つの振幅変調側波帯と、を生成し、
半反射鏡は、横帯域波の一部と入射波を形成する搬送波の一部とを伝送し、搬送波の一部と基準波を形成する側波帯の一部とを反射する
工程(a)では、
波長λのレーザ光源は、周波数fの放射波を発生し、
第1の音響光変調器は、放射波の一部を伝送して、撮像物に対する入射波を形成し、さらに、第1の周波数がシフトされた波を生成し、当該シフト波の周波数は、放射波に対しδf(負でありうる)だけシフトされたものであり、
第2の音響光変調器は、第1の周波数がシフトされた波を受けて、第2の周波数がシフトされた波を生成し、当該シフト波の周波数は、第1の周波数がシフトされた波に対しδf(負でありうる)だけシフトされたものであり、基準波(REF)を形成する第2の周波数がシフトされた波の周波数は、入射波(INC)に対しδf=δf+δfだけシフトしたものであり、このようにして2つの波の位相差φ(t)を決定する(大抵、δfとδfは反対の符号となる)。
工程(a)では、電子的スレービングによって位相が固定された2つの独立なレーザ光源は、これらの間で既知の位相差φ(t)を示す入射波と基準波とを生成する。
工程(a)では、
波長λのレーザ光源は、周波数fの放射波を発生し、
半反射鏡は、放射波の一部を伝送して、撮像物に対する入射波を形成し、放射波の第2の部分を伝送し、
第1の音響光変調器は、放射波の第2の部分を受けて、当該放射波に対しδf(負でありうる)だけシフトした第1の周波数がシフトされた波を生成し、
第2の音響光変調器は、第1の周波数がシフトされた波を受けて、シフト波に対しδf(負でありうる)だけシフトされた第2の周波数がシフトされた波を生成し、基準波を形成する第2の周波数がシフトされた波の周波数は、入射波に対しδf=δf+δfだけシフトされたものであり、このようにして2つの波の位相差φ(t)を決定する(大抵、δfとδfは反対の符号となる)。
撮像物は、生物学的組織である。
振動生成装置は、撮像物の領域の音響キューを得るために用いられ、工程(f)で抽出されたデジタル情報は、この音響キューと共同して使用される。
他の態様によれば、本発明は、撮像物に対する音響光学撮像装置に関連し、この音響光学撮像装置は、
周波数fの入射光波、および、この入射光波とコヒーレントでかつ既知の位相差φ(t)を示す周波数fの基準光波(REF)を生成する手段と、
第1の撮像物方向に沿って、音響周波数fで撮像物の領域の振動する振動生成装置と、
撮像物に入射光波を照射し、これにより散乱信号波を生成する手段と、
検出装置と、
散乱信号波の少なくとも一部を検出装置に照射する手段と、
基準波を撮像物に透過させずに検出装置(DET)に照射し、検出装置の点に時間tで変化する干渉画像I(,t)生成する手段と、
デジタル情報、および、当該デジタル情報が関連する撮像物の測定点の座標を干渉画像から抽出する手段と、を備える。
本発明の好ましい形態において、以下の条件によるものである、
音響光学撮像装置は、以下の要素をさらに備える。
前記撮像物の測定点に関連するデジタル情報を可視化する手段。
撮像物を動かす手段。
音響光学撮像装置は、さらに、撮像物の下流部に位置する空間フィルタリング装置を備える。
本発明の、他の側面、目的および効果は、限定しない例によって与えられた実施形態の記載を読むことで明らかになるであろう。
本発明によれば、局所振動子として働く基準波は、撮像物を透過する必要はない。これにより、充分なレベルの局所振動子が得られ、よりよい信号/ノイズ比で撮像のための測定点、特に医療のための撮像の測定点に関する有用な情報を得ることができる。更に、この撮像方法は、例えば、医療用画像に関連した撮像した組織の安全基準にかなった低い音響又は光学出力であっても有用な信号を得られる。
図1は、波を生成する装置GENを示し、この装置は、
撮像物OBJに照射される周波数f、波長λの入射光波INCと、
周波数fの基準光波REFと、を生成する。
この入射波INCおよび基準波REFは、互いにコヒーレントであり、既知の位相差φ(t)を示す。これらの光波は、可視領域、あるいは赤外領域や紫外領域に放射される。
生成装置GENは、基準光波REFの周波数が、入射波に対してδfに等しい値だけシフトされるように調整される。
このような生成装置を実現する可能性は多数存在しており、例えば、図2に示すような生成装置を用いることが可能である。この生成装置は、
周波数fで放射光波EMIを放射するレーザ源LASと、
放射波EMIの一部を伝送して、周波数fで入射波INCを形成し、さらに、周波数がδfだけシフトされた波DECを生成する第1音響光学変調器MAO1と、
周波数がf+δfにシフトされた波DECを受けて、再度この波を周波数δfだけシフトし、したがって、周波数がf=f+δf+δf(δfおよび/またはδfは、負でありえ、また、δfおよびδfは、通常反対の符号である)の基準波REFを生成する第2音響光学変調器MAO2と、を備える。
これらの音響光学変調器MAO1およびMAO2は、例えば、これらに照射される波、すなわち放射波EMIおよび位相波DECに対し所定の角度で向けられた二酸化テルル(TeO)から成る音響光学素子によって構成され、高周波生成器の下で周波数δfおよびδfでそれぞれ振動し、非回折光と、周波数がシフトされた回折光と、の両方を伝送する。これら2つの波が互いに、数ヘルツから数十メガヘルツの間に固定された周波数δf=δf+δfにシフトされるように、レーザ波に対して基準波REFの周波数をシフトさせる2つの音響光学変調器MAO1とMAO2は、80MHzの周波数を有する。
他の変形例としては、第1の音響光学変調器MAO1の上流に置かれた半反射鏡(又はいかなる他の装置)によって、レーザ源LASから入射波INCが抽出され、その後、この半反射鏡(レーザ源LASと第1の音響光学変調器との間に配置した他の同様な装置)によって伝送された入射波の部分に基づいて、シフトされた波DECを生成する、その他の生成装置(図示せず)を用いることが可能である。
また、電子的スレービングによって位相が固定され、入射波INCと基準波REFとの間で既知の位相差φ(t)を示す2つの独立なレーザを用いることも可能である。
生成装置のこれら実施形態において、レーザ光源または光源LASは、例えば、回折格子によって安定化され、波長λ=850nmのレーザ波EMIを放出し、65mAの電流に対し20mWの最大出力を供給するレーザダイオードを備える。略15mWの出力を有するレーザを用いることが可能であり、したがってこの例では、光学損失を考慮すると、略7mWの出力の、撮像物に対する入射波INCが与えられる。
したがって、周波数fの入射波INCおよび周波数fの基準波REFの、取得された2つの波は、周波数がδf=δf+δfだけシフトされた2つのコヒーレントな波である。それゆえ、これら2つの波の間の位相差φ(t)を制御できる。
図5は、図2の発生装置GENを備える本発明の第1実施形態を示す。
入射波INCが照射される撮像物OBJは、光波に対する散乱物であり、例えば、生物学的組織のサンプルである。この例では、サンプルは、入射波INCの伝播方向に沿って略20mmの厚さを示す。
特に、このサンプルは、入射波INCの伝播方向に対し、垂直である前面および下流部平板の間で圧縮され、これら2つの平板は、サンプルホルダ(図示せず)の一部を形成する。
この上流部平板は、例えば、全く透明であり、より詳細にはDMMA(プレキシガラス(登録商標))から作られ、下流部平板は、不透明であり、より詳細には黒いベークライトから作られる。この後部平板は、例えば直径が略X=20mmの円形穴が開けられる。
音響的な結合は、撮像物OBJと、この撮像物の外に配置した振動生成装置TRANSと、の間で生成される。この目的のため、撮像物OBJとそのサンプルホルダとは、例えば、直径80mmで高さ150mmのタンク1の中央に設置される。このタンクは、直径60mmの平面ガラス窓を、240mm離して具備されてもよく、また、撮像物OBJと振動生成装置TRANSとの間の音響結合の実現を果たすための液体で満たされている。
何らかの理由により、撮像物OBJが浸されない場合は、この音響結合を、当業者に知られる他の手段で保証してもよい。例えば、振動生成装置を、直接撮像物OBJに搭載できる。
振動生成装置TRANSは、音響振動の周波数がf=2.2MHzで、例えば75mmに設定された変化可能な焦点長を有するトランスデューサPZTである。これは、例えば、50Ωに22dBm、すなわち63Vccの最大出力の正弦波信号によって励起し、これは生物学的組織に対し良性を示す。例えば、34dBm程度の、異なる最大出力で使用することが可能である。
この振動生成装置は、撮像物の第1の方向xに沿って向けられ、xに沿って周波数fの音響波を放出する。情報を得ようとする座標点(U,V,W)を中心にした撮像物の領域(Dx,Dy,Dz)は、振動生成装置TRANSによって、周波数fで振動される。振動する撮像物の領域の範囲(Dy,Dz)は、概ね、横方向yおよびz、すなわち、トランスデューサによって放出される音響波の伝播方向xと垂直な平面に沿った音響波の焦点領域のサイズに対応する。この平面において、焦点領域は、(V,W)を中央に位置付けられる。Uは、音響トランスデューサと音響波の伝播方向に沿う後者の焦点との間の距離に対応する。この焦点の周囲において、トランスデューサの種類および撮像物の特性に依存する範囲Dxの領域は、特に、周波数fで振動する。したがって、トランスデューサの位置および方向とその焦点の位置とが、撮像物OBJの測定点を、座標(U,V,W)に決定する。
撮像物OBJによって全方向に散乱される散乱信号波DIFを形成するために、第2の撮像物方向z、できれば第1の撮像物方向xと同一方向に沿って、撮像物OBJに入射波が照射される。撮像物OBJの内部では、波の一部が、音響周波数fで振動する撮像物の領域(Dx,Dy,Dz)を通過する。散乱しそうな撮像物の点の動きが、音響周波数fで散乱された波の位相の変調を発生する。この振動は、さらに、媒質の光学定数(周波数fで)の変調を生成する。これらの2つの効果により、媒質を通る周波数fの入射波に対し、周波数fによって周波数が変調された音響側波帯を生成する。したがって、散乱信号波DIFは、周波数fAO=f+H・f(ここで、H=1,2,...は、倍音のランクであり、一般にH=1である)の、シフトされた周波数の音響成分を有する。音響光撮像の原理は、それから、この散乱信号波の音響成分を、ほぼ等しい周波数の局所振動子と干渉させることによって、撮像物によって散乱された信号波の音響成分を検出装置DETで検出することから成る。これは、本発明に基づいて、基準波REFを、撮像物に透過させずに、検出装置の局所振動子として用いることにより実行される。
検出装置は、観測方向z(図における例では、x,y,zがx,y,zに対応する)と略直行する平面x,y上で、少なくとも1つの検出セルを示す。
例えば、dx=dy=6.7μmのサイズの1280×1024の四角の画素から成るデジタルCCDカメラ(12ビット)のような多画素検出装置DETを使用できる。このCCDカメラは、例えば、850nmの波に対して、充分な量(例えば、5%より大きい)を有するように選択される。このカメラは、検出周波数が例えばf=12.5Hzの“フルフレーム”型(ノンインターレース)、またはフレーム転送型でもよい。
撮像物OBJから放射する散乱信号波DIFを、検出装置DET上で基準波REFと干渉させる装置が使用される。有限サイズの画素上で有効な検出を行なうために、2つの波がほぼ同一線(形成する角度はせいぜい5°)である必要がある。例えば、検出装置DETへ向けて基準波REFを導くために、半反射鏡板やスプリッタプリズムを使用できる。
基準波REFの方向を、散乱信号波DIFの平均方向に対し、角度θだけずらすことが有効である。以下の記載と図1、5、7および9とにおいて、角度のずれは方向yに沿って行われ、音響波の方向はxで、観測方向は入射波INC(方向z)方向と同じで、CCD検出装置の行列はxおよびyに沿って方向付けられるが、これらの方向は一例として定義されたものである。
散乱信号波DIFおよび基準波REFは、検出装置上で干渉するようになされ、この後者によって、干渉画像I(U,V,W,,t)が、検出装置上の点rの瞬間tにおいて撮影され、これが、音響周波数fで振動する撮像物の座標(U,V,W)における測定点に対応する。
この装置は、記録された時間干渉画像から、座標(U,V,W)の測定点に関するデジタル情報を抽出できる処理装置CALCに接続される。このデジタル情報は、その後、撮像物の画像に表示される。この処理は、検出装置上で音響振動により周波数がシフトされた散乱された領域の音響成分の複素振幅Es(U,V,W,)の計算を含む。
第1実施形態に限らず、複素振幅E(U,V,W,)の決定において、固定周波数fの音響波は、座標(U,V,W)の測定点に集中され、基準波REFの周波数fは、以下に説明されるように、N相復調、特に4相復調(N=4)を実行するように選択される。
音響周波数fで振動する撮像物OBJの座標(U,V,W)の測定点において、散乱信号波DIFは、周波数f+fの音響成分を含む。処理ユニットCALCは、時間変化する干渉画像I(U,V,W,,t)を、4相復調によって、以下の方法で処理する。まず、周波数のズレδfは、入射波INCと基準波REFとの間で、δf=f+f/4=f+f=f+3.125Hzになるように選択される。しかしながら、この検出はまた、少なくとも2以上の任意のNの相に対して実行でき、基準波の周波数は、δf=f+f/Nとすることによって合わせられる。
その後、Nに対する干渉画像を、それぞれの時間Tintの間、また、入射波INCと基準波REFとの既知の位相差φに対応するそれぞれの干渉画像の測定をする。基準波が周波数f=f+f+f/Nであり、信号波の音響成分が周波数f+fである場合、基準周波数REFと信号波の音響成分との位相差は、一般的な方式で図3に示されているが、Nが4に対する図4では、時間の関数として区間ごとに線形であり、N/fに等しい時間間隔にわたり、0から2πになる。
そのため、N個の異なる位相差の値φに対応するN個の干渉画像I (U,V,W,,t),...,I (U,V,W,,t),...,I (U,V,W,,t)を検出する。Nは少なくとも2以上であり、図4の場合はNが4に等しい。
この操作は、それぞれの既知の位相差φに対し、n個の干渉画像I (U,V,W,,t)(i=1...N,k=1...n)を求めるために、n(少なくとも回数1、例えば、n=3)回実行されてもよい。
12個の干渉画像、すなわち、4相、3サイクル(N=4,n=3)に対しては、測定の全持続時間は、例えば、数秒のオーダーである。
4相復調の計算は、検出装置の各画素に対し、別個に実行される。処理装置CALCは、実際には、検出装置の各画素に対し、以下の操作を実施する。
CCDカメラ(1/12.5秒)のフレームの持続期間にわたり、検出装置によって測定された強度の積分 I (U,V,W,)=(1/Tint)∫I(U,V,W,,t)dt(時間t=tikとt=tik+Tintとの間にとられる)。
N個の平均干渉画像I(U,V,W,)を得るために、既知の各位相φに対し、この位相に対して検出されたn個の干渉画像I (U,V,W,) (k=1...n)の平均をとる。
撮像物により散乱された信号波DIFの音響成分の複素振幅E(U,V,W,)に関する情報を得るように測定されたN個の干渉画像のN相復調。例えば、nが1に等しく、また、特に、Nが4に等しく、φ=π/2,φ=π,φ=3π/2,φ=2πとした図4の場合、基準波は空間と時間において一定の複素振幅を示すと考えられので、音響成分の複素振幅E(U,V,W,)は、(I−I)+j(I−I)(ここで、jは、j=−1のような複素数である)と、撮像物OBJに伴う強度と、に比例する。
散乱信号波DIFの音響成分の複素振幅E(U,V,W,)を決定するため、当業者に知られた、いくつかの他の技術が、一般に使用される。
音響成分の複素振幅Es(U,V,W,)の決定の第2の形態は、いわゆる“周波数チャーピング”処理の使用から構成される。この場合、周波数fに固定された音響波を、方向xに沿った長さUに集中させる代わりに、次の一連の動作を実行する。
Uの周囲に広がる[U−Dx,U+Dx]の区間に集中された周波数fの音響波のスキャンが行ない、
条件f=f±H・f(ここで、Hは倍音のランクであり、一般に1である)を保持するように、周波数fの基準波のスキャンを、第1のスキャンと共同で行ない(後に注意するように、基準波は、検出しようとする音響成分の周波数と同じ周波数を有する)、
広がった区間の点集合([U−Dx,U+Dx],V,W)に対応する干渉画像I(f,V,W,)が、位置の各画素、および各周波数fに対して記録され、
周波数→時間の1次元フーリエ変換が、位置の各画素に対して、干渉画像I(f,V,W,)の周波数fによって行われ、
方向xに沿った長さUの、様々な値に対する複素干渉画像I(U,V,W,)が、撮像物における音響波の伝播速度を用いて、フーリエ変換後に得られる時間をx方向に沿った長さUに置き換えることにより得られる。
基準波は、ほぼ一定の振幅の平面波であり、デコードされた複素干渉画像I(U,V,W,)は、決定しようとする散乱信号波DIFの音響成分の複素振幅Es(U,V,W,)に比例する。
x方向に沿ったコーディングを、fとfにしたがってコーディングした周波数に置き換えることからなる“周波数チャーピング”技術には、いくつもの変形例がある。これらの技術や他の技術は、本発明の記載において、Es(U,V,W,)を決定するために使用する。
この第1実施形態では、さらに、検出装置の各画素で見られる信号波の一部の角度範囲を制限することを可能にする空間フィルタリングCOL(図1、5)の設置がなされる。この装置は、検出装置の平面において、散乱信号波DIFに伴うスペックル粒のサイズを制御するために有用である。
このような検出を行うには、スペックル粒のサイズが、カメラの画素のサイズに合わせられることを確認しておくことは有益である。この第1条件は、いわゆる“反エーリアシング”条件に対応する。
さらに、この空間フィルタリング装置の構造を慎重に選択することで、各種のノイズ成分から有用な信号を、本発明にしたがって分離することが可能である。
このフィルタリング装置は、例えば、矩形状の絞り2によって構成される。この絞り2は、ある方向に沿って伸びており、例えば、観測方向に対し垂直で、撮像物OBJの下流部に置かれ(したがって検出装置に対し略平行である)、例えば、撮像物OBJとサンプルホルダの下流部の板との間に置かれる。この絞り2は、例えば、0.5mmの厚さのアルミニュームシートで、略4mmで分けられた2枚の薄板から成る。観測可能な領域の上流部は、したがって、観測方向に対し垂直な2つの方向に沿って、略XmmとYmmの形状の準矩形である。例えば、観測方向としてzを用い、絞りの軸としてxおよびyを用いる。
図5に示された空間フィルタリング装置COLの実施形態において、この装置COLは、さらに、タンク1と検出装置DETとの間に配置されるレンズ3を備える。このレンズ3の対象物への焦点は、絞りの平面上に設定される(散乱信号波DIFが、振動生成装置TRANSの音響結合を用いられる液体を通過する場合は、この液体の光学定数も考慮することが好ましい)。ここに記載された実施形態においては、焦点距離L=250mmのレンズが使用されるが、他の焦点距離であっても適用できる。
この空間フィルタリング装置は、検出装置DETに到達する散乱信号波DIFの一部SIGの角度の範囲を減少させる。これは、スペックル粒のサイズを、カメラの画素のサイズに合わせるのに有用である。
特に、空間フィルタリング装置を使用しない場合、撮像物OBJで散乱された信号波DIFは、πのオーダーの広域な立体角に拡散し、大きく異なった波数ベクトル を有する平面波の重ね合わせに分解される。各波数ベクトル は、検出装置(x,y)の平面上で、2つの座標KおよびKを有する。有用な情報を得るためには、散乱信号波の基準波による干渉の信号の空間変調に対応する縞の密度が、複数の基礎的な検出装置で構成されたマトリックス検出装置の解像度を超さないようにする必要がある(いわゆる“反エーリアシング”条件)。特に、検出装置の平面上の座標Kxo,Kyoで、波数ベクトル を有する平面基準波REFに対しては、この縞の密度の条件は、以下に定義される“反エーリアシング”条件を導く。
SK0=SINC(d・(K−Kx0))・SINC(d・(K−Ky0))〜1−Ea。ここで、ダミー変数xxの関数SINCは、xx=0に対して1に等しく、それ以外はsin xx/xxに等しく、Eaは、縞のコントラストの損失を数量化した減衰因子であり、検出装置の空間積分と関連する。また、dxとdyは、検出装置を構成する基礎的な検出装置の、方向xおよびyに沿った特徴的なサイズを示す。したがって、この測定は、基準波REFの波数ベクトル の方向を取り囲む角度(±α;±α)の円錐に対応する、信号波SIGの基本角の領域に制限しなければならない。基本角の領域のサイズαおよびαは、前記“反エーリアシング”条件を満たすように、それぞれ実質的に、λ/2dおよびλ/2dに、少ないか等しくされる。ここで、λは基準波長REFである。
撮像物OBJの下流部の絞りを使用することにより、特に、“反エーリアシング”条件を満たさない信号波の成分を除去することができる。
この空間フィルタリング装置COLと検出装置との構造を慎重に選択することで、干渉画像I(U,V,W,,t)の解析から得られる信号に現れる様々な項から、有用な信号をさらに分離できる。この問題は、4相復調の場合のみ論じられているが、“周波数チャーピング”や他の同種の技法による場合においても同様に論ずることができる。
干渉画像I(U,V,W,,t)は、検出装置で見られる全強度Iに対応する。すなわち、複素振幅Eの絶対値の2乗に相当する(I=|E|E・E。ここで、EはEの複素共役である)。議論を簡潔にするために、周波数fAO=f+H・f(H=1)の、単一音響成分のみを検討する。複素振幅Eは、基準波REFの振幅Eと、入射波の周波数fで散乱された信号波SIGの一部の振幅Eと、周波数fAOの信号波の音響成分の振幅Eと、の合計から得られる。したがって、E=E+E+Eを得る。
求めたい情報を検出するのに用いられる全強度Iは、6つの項の合計に対応する(I=E・E =(E+E+E)・(E+E+E)。
・E は、周波数fで散乱された信号波と自身との干渉に対応する。すなわち、通常スペックルと通常スペックルとの干渉に対応し、
・E は、音響光学周波数fAO=f+fで散乱された信号波の音響成分と自身との干渉に対応する。すなわち、音響光学スペックルと音響光学スペックルとの干渉に対応し、
・E は、基準波と自体との干渉に対応し、
・E は、基準波と通常スペックルとの干渉に対応し、
・E は、通常スペックルと音響光学スペックルとの干渉に対応し、
・E は、基準波と音響光学スペックルとの干渉に対応し、関連情報を伝送する項で構成される。
空間フィルタリング装置COLは、撮像物から放射される波の角度の範囲を狭くし、これにより、この波は、検出装置のレベルでは準平面波として振舞う。これは、特に、複素振幅EおよびEを有する散乱信号波の一部に対する場合である。また、本実施形態において、基準波REFは平面波である。空間フィルタリング装置によって、対角項E・E 、E・E 、およびE・E (また、E・E も同様)は、検出装置の方向xおよびyに沿って、空間的にゆっくりと変化する。さらに、E・E は、時間的に速く変化し(ほぼfの周波数で)、検出装置の低取得周波数のため、E・E は0に平均化される。したがって、関連した項E・E は、適当なデジタル処理で容易に分離できる(これにより、Eを決定できる)。基準波と散乱信号波の間に、充分な角度のずれθを選択する場合、この項は、時間的にゆっくり変化し、Y方向に沿って空間的に速く変化する唯一の項となる。このY方向は、絞りの幅方向と、検出装置の平面の方向Yと、に対応する。
関連情報を抽出する1つの方法は、上記で計算される複素振幅E(U,V,W,)の、検出装置の平面xおよびy(あるいはy方向のみ)に沿ったフーリエ変換を実行することからなる。その結果、信号TF E(U,V,W,)を得る。は波数ベクトル空間の座標である。フーリエ変換後得られた信号TF E(U,V,W,)のマッピングは、図6に示されており、波数ベクトル空間で角表示されたものである。ここに示された干渉画像に寄与する各種の項は、以下で説明される。
全時間にわたって完全に安定して試験が行われるならば、N相復調(または“周波数チャーピング”)により、理論上は、基準波と基準波との干渉項(E・E )を、完全に取り除くことができる。これは、あり得ない状況であり、極めて深刻な不快な成分が残る。しかし、この項は、検出装置の平面xおよびyの方向に沿ってゆっくり変化するので、したがって、2次元フーリエ変換により、波数ベクトル空間において座標軸の原点に位置する狭いピークになる(図6の領域4)。
全時間にわたって完全に安定して試験が行われ、かつ、スペックルが静的で、自己無相関でないならば、N相復調(または“周波数チャーピング”)により、通常スペックルと通常スペックルとの干渉項(E・E )を、取り除くことができる。これは、あり得ない状況であり、したがって、極めて深刻な不快な成分が残る(図6の領域2)。この項は、撮像物への主なノイズ項であり、スペックルは静的ではない(例えば、生物学組織に対する)。通常スペックルと通常スペックルとの干渉項は、基準波と基準波との干渉項と同様に、波数ベクトル空間の原点に集中する。先に定義した空間フィルタリング装置によって、通常スペックルの領域の振幅は、[−Y/2L;Y/2L]の間隔に対応する有限の角度範囲を有する。通常スペックルと通常スペックルとの干渉項は、場の強度、すなわち、複素振幅と共役複素振幅との積に相当するので、波数ベクトル空間のその範囲を評価するには、波数ベクトル空間においてスペックル領域を自身でかき回す必要がある。したがって、この干渉項は、それ自身の領域の2倍の角度範囲を有する(間隔[−Y=−Y/L;Y=+Y/L])。同様に、最適な(X/L=λ/2d)において、後者がエーリアシング条件を満たされれば、波数ベクトル空間の高さ方向には、この項は間隔[−X=−X/L;X=+X/L]に相当する。このノイズは、したがって、範囲が定められた錐体状の空間を示す。空間は、波数ベクトル空間の座標の原点の中央に位置する。
音響光学スペックルと音響光学スペックルとの干渉(E・E )は、2次の対角項である。その低強度は別として、この項は、上述の通常スペックルと通常スペックルとの干渉項と異ならない。
基準波は、周波数fであり、通常スペックルは、周波数fである。基準波と通常スペックルとの干渉項(E・E )は、周波数が略f−fであり、fに略等しく、すなわち、略2.2MHzである。この干渉項は、検出装置の低取得周波数のため、取得時間にわたってゼロに平均化され、したがって省略してもよい。
同様に、通常スペックルと音響光学スペックルとの干渉項(E・E )は、2次の項であることに加えて、音響波の周波数fと略等しい周波数を備える。したがって、各画像の取得時間にわたってゼロに平均化してもよい。したがって省略してもよい。
信号波SIGと基準波REFとの干渉から抽出される有効な項は、したがって、基準波と音響光学スペックルとの干渉項(E・E )である。この項は、領域3と図6の間隔[Y3−;Y3+]に対応する。この項は、絞り2から放射するスペックルと平面波との干渉に対応しているので、間隔[Y3−;Y3+]は、絞りの画角、すなわちY3−−Y3+=Y/L、と同じ角度幅を有する。この項は、検出周波数f−fAO(=f/4(4位相復調の場合)、=0(“周波数チャーピング“の場合))で時間発展する。したがって、それは電子検出装置によって計測されてもよい。さらに、基準波は、角度的にずらされるので、領域3の中央は、θだけ領域3の中央がずれる(ここで、先に定義したように、角度θは、基準波REFと信号波SIGとの間の角度である)。幅Yの絞りを使用する時、角度θの選択は、領域3の中心の位置を定義する。また、幅がYの絞りを用いた場合、領域3の範囲は、いずれにせよY/Lとなる。したがって、領域3の画素において、役立つ情報だけが得られるように、領域2と3は重複しないように工夫するのが適当である。
例えば、θ=3Y/2Lを選択すると、Y3+=2Y/LとY3−=Y/L=Yが得られる。したがって、これら2つの領域が重複しないで、領域2の外側端と領域3の内側端とが重ね合わせられている。それから、図6の領域2および3の間には、ブランクの部分がない。したがって、基準波と音響光学スペックルとの干渉信号は、波数ベクトル空間において、この波数ベクトル空間の中心に位置する基準波の強度およびスペックルの強度(図6の領域4および2)から分離される。
領域3の範囲が、Yに直接比例しているので、“エーリアシング”条件Y3+<λ/2dを満たされるまで、絞りの幅を広げようとする誘惑が存在する。しかしながら、一方で絞りの幅Yを広げることで領域3を最大にすることと、もう一方でこの面積と有効性との積の、この領域にわたる積分を最大にすることと、の間でなされる妥協が存在する。この有効性は、有限サイズの画素にわたる干渉画像の積分による、干渉画像のコントラスト損失に対応する。隣接する画素に対し、有効因子は、前に記載した“エーリアシング”の条件と同様のSINC則に従って見られる。この場合、“エーリアシング”角λ/2dに達すると、有効性がなくなる。例えばY3+は、“エーリアシング”の極限よりもかなり小さく選択される。有効性が十分なように、各側で検出装置の略第6領域を活動しないように“エーリアシング”の極限、例えば、未満でY3+=(2/3)・λ/2dが選択される。Y3+が2Y/Lに等しく、それにより、使用したレーザと使用した検出装置の機能として空間フィルタリング装置の特性を応用できる。
図6は、したがって、2次元フーリエ変換の後に、本発明によって波数ベクトル空間で得られた複数の領域のマッピングを示す。
このマッピングは、範囲[−Y/L,Y/L]の中央列または領域2と、左列または領域1と、右列または領域3と、に分解される。領域2および領域4の内部は、基準波とそれ自身との干渉項(E・E )を示す。1次のオーダーで音響信号がない場合は、領域2および4の外側の画像で観測されるノイズは、基準波に伴う“ショットノイズ”に対応する。音響信号が存在する場合は、領域3は波数ベクトル空間の領域を示し、本発明に係る有用な信号が検出される。入射角θの符号によっては、この領域3は、当然ながら図6中左に位置する。
音響成分の複素振幅Eの計算を可能にする有効な情報は、基準波と音響光学スペックルとの干渉(E・E )に対応する。撮像物の測定点(U,V,W)に関連するデジタル情報は、例えば、領域3の画素にわたって計算された強度(|TF E)を合計して算出される。図6の縦軸に関して領域3と対称な領域1の画素にわたる強度の総和は、制御として機能する。また、領域3の画素の強度の総和から、領域1の画素の強度の総和を引くことができ、これにより、どんな系統的な測定エラーも減少できる。領域2にわたって測定された強度の総和もまた、情報を含んでいる。なぜならば、この総和は、スペックルの無相関性に伴うノイズの度合を特徴付けるからである。
また、従来の画像処理の手段を用いることも可能である。すなわち、座標(U,V,W)の測定点で得られた信号の制御マッピングを表示するように(例えば、様々な領域の位置を確かめる)、4相復調、フーリエ変換、および強度の計算後に、例えば8×8、又は16×16、又は32×32の画素の強度を平均化する。
また、検出装置の各行に対してのみ、1次元フーリエ変換(yに沿って)を実行してもよく、この場合、信号TF(U,V,W,)は、図6に示されたものにはならず、領域4は、この図においてX−Y全域に広がったものとなる。残る処理は正しいままである。
したがって、4相復調の場合、撮像物OBJの座標(U,V,W)の測定点に関連する、求めていたデジタル情報を得る。“周波数チャーピング”等に対し、このようにして得られたデジタル情報は、使用された周波数fに関連しており、そして、上述の手段によって、[U−Dx;U+Dx]間の複数の点と関連した座標およびデジタル情報を得る。
角度θの選択により、得られた信号を適切に分けることができるが、与えられた角度θの使用を可能にする装置の適切な配置には、制御工程が必要である。この制御工程においては、例えば、音響波を抑制し、周波数fで散乱した場の成分を検出できるように基準波の周波数fを調整することにより、画像を取得する。例えば、f=f+f/4を選択し、4相復調を実行する。絞り4を通して見られる領域の鮮明な画像が、検出装置の平面において検出される信号のフーリエ変換によって得られるように、正確にレンズが配置される。
先に記載したように、フーリエ変換の計算において、計算行列の端が“エーリアシング”条件に対応する。この制御工程は、例えば、有効な信号領域の外側端が計算マトリックス端にそれ程近くなく、かつ/または、ノイズがある領域と有効な信号を有する領域が、この領域の内側端のレベルで接触しているが重複していないようにすることができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る方法を示しており、ここでは、空間フィルタリング装置は使用されていない。特に、低強度のレーザに対しては、無相関なスペックルの項が大きすぎない場合は、“ショットノイズ”が主要なノイズになる。第1実施形態の実現(図5)が、そのような場合であり、領域1と2にわたって測定した合計値が、ほぼ同じである場合である。また、この構成は、音響波の出力が十分であり、十分な音響光変換を達成する他の形態に対しても有効である。その結果、音響成分に伴う信号は、無相関なスペックルのノイズより大きくなる。
空間フィルタリング装置を省くことが可能である。なぜなら、通常スペックルと通常スペックルとの干渉項(E・E )が、有効な項(E・E )から空間的に分離できなくとも、この項は、基準波による“ショットノイズ”より十分に小さく在るからである。また、この場合、例えば半反射鏡によって、ゼロの角度のθを選ぶことが可能である。図6の領域4の数画素上に集中する、基準波とそれ自身との干渉項(E・E )のみが、フィルタリングするノイズ項を含む。このフィルタリングは、単純に、(0,0)周辺の波数ベクトル空間の成分をデジタル処理で取り除き、信号の強度の画素にわたる総和から領域4を排除することによって実行できる。このノイズ項を省略してもよく、これは、波数ベクトル空間よりも、実空間の画素にわたって強度の総和を計算できる(そして、この場合は、フーリエ変換を実行する必要も、もはやない)。
図8は、本発明の、特に図7の第2の例に係る方法を実現するために使用する他の生成装置を示す。レーザLASから放射した波長λの放射波EMIは、振幅変調装置MAで受けられる。この装置は、周波数fの搬送波PORと、周波数fの2つの振幅変調側波帯LOTMODおよびLOTMOD’を生成する。これらの3つの波は、半透明な鏡板に照射され、この鏡板は、照射されたこれらの波のそれぞれの一部を、撮像物OBJに伝送する。搬送波の伝送された部分が、入射波INCを構成する。さらに、この半透明な鏡板は、これらの波のそれぞれの一部を、検出装置に向けて反射し、LATMODの反射された部分が、基準波REFを構成する。
この装置は、空間フィルタリング装置が使用されない第2実施形態でのみ適用される。なぜならば、強度変調側波帯の場合、空間フィルタリングは、各種の干渉項を分離できないからである。
図9は、本発明の第3実施形態に係る空間フィルタリング装置の詳細を示す。多数の特徴を、第1実施形態を記載した時にすでに示したので、ここでは再度記載しない。この第3実施形態においては、基準波REFは平面波ではなく周波数fの球面波である。このような基準球面波は、例えば、上述の生成装置GENによって生成された基準平面波を基にし、この基準平面波をレンズ5によって、例えば絞り2の面に置かれた小さな鏡4に集光させることによって得られる。この基準波REFは、さらに、鏡4に角度θで入射する。このとき、この基準波REFは、反射されて信号波SIGと角度θを形成しながら、検出装置DETに到達するように、入射される。この実施例においては、検出装置DETに向かう信号波を平行にする集束レンズを使用する必要がない。具体的には、基準波の発散的な性質が同様な役割を果たす。
さらに、絞り2を撮像物OBJのサンプルホルダから取り外すことができ、また、この絞り2を、タンクと検出装置DETとの間に配置するか、または、タンク1の前面に固定することができる。音響周波数fのトランスデューサTRANSと撮像物OBJとの音響結合が、水1で満たされたタンクによって達成され、そしてこの後者が、基準波REFが伝送する光路上に、鏡4に到達する前に置かれる場合には、この装置は有益である(また、絞りが使用される他の実施形態にも前述した記載が有効である)。
測定された干渉画像の処理は、上記の処理と同一である。ここで、Lは絞り2と検出装置DETとの間の距離を示す。
図10は、鏡4を備えた絞り2を示しており、検出装置DETから視覚化したものである。絞り2は、例えば中央に、幅Yで高さXのスリットを示す。図6に示すような画像を得るために、例えば円形の鏡4が、スリットの高さの中央の上部に配置される。さらに、鏡4は、絞り2のスリットに対して横にずれる。この横方向へのシフトは、処理装置CALCによって計算が実行されると、その効果が要求される図6の領域2および3のシフトに関連する。例えば、検出装置から見られる反射された基準波の湧き出し点と鏡に最も近い絞り2の縁との間の横方向のオフセット角をθに等しく選択することによって、重なり合わずに並列した図6の領域2および3が得られる。この場合、鏡が絞り2のスリットに侵入しないように、鏡4のサイズを選択するように注意が払われねばならない。したがって、図6の領域2と3とを分けるのは容易である。
本実施形態は、検出装置DETの最適な位置を見出すことが、さらに容易にでき、これにより、撮像物OBJの調査された点(U,V,W)に対する良品質な情報を得られる。具体的には、Lを増大することによって、すなわち、絞り2から検出装置DETを離すことによって、より良く“エーリアシング”条件を満たすように、信号波SIGと基準波REFとの角度が減少する。一方、信号の強度は、この距離Lで減少する。検出の有効性と、すでに述べた図6の領域3のサイズと、の間でなされる妥協は、単純に、絞り2に対する検出装置DETの位置によって影響される。
本実施形態において、検出装置の最適な位置付けは、図6の領域2および3の相対的な位置とは無関係になされ、自身が基準波の集光する点を適切に位置付けることによって実現される(絞り2上の鏡4の中心)。
図1〜10に示された実施形態のいずれか1つに係る、上記の方法を実現することによって、撮像物の座標(U,V,W)の測定点に関連するデジタル情報(N相複調の場合)や、撮像物上の間隔([U−Dx,U+Dx],V,W)の各点に関連するデジタル情報(“周波数チャーピング”や他の同様処理の場合)、すなわち、点状もしくは1次元の情報を得る。
2次元や3次元の被写体の画像を得るためには、他の方向(N相復調に対するxやyやz)(“周波数チャーピング”に対するyやz)に沿った音響波の焦点の位置を置き換えた後に、上述した一連の動作全部を繰り返す必要がある。この焦点の位置の置き換えは、撮像物とトランスデューサとの音響結合を保持したまま、トランスデューサを置き換えたり(方向xやyやzに沿って)、また、例えば、異なる焦点を有する複数のトランスデューサを用いたりすることによって達成される。
空間フィルタリング装置COL(これを用いる場合)、検出装置DET、基準波を検出装置上で干渉させるための装置(場合によって)や、焦点の位置すなわち測定点の座標(U,V,W)の移動と共同して生成装置GENの全てまたは一部を移動させることは有効である。あるいは、装置の残り全てを同様に動かさずにすむように、撮像物のみを反対方向に移すことが好ましい。
したがって、これら2つの装置の結合は、超音波映像の技法および本発明に基づく装置による光学情報によって、音響トランスデューサによって供給された純粋な音響情報を撮像物から得ることができる。
本発明に基づく方法の第1実施形態を示す図である。 本発明に基づく2つのコヒーレントな波を生成する装置の一例の詳細を示す図である。 2つのコヒーレントな波の間の位相差を、時間の関数として、一般的な形式で示した図である。 2つのコヒーレントな波の間の位相差を、時間の関数として、特定の場合で示した図である。 図2の生成装置を備える本発明に基づく第1実施形態を示す図である。 取得した信号のマッピングを示す図である。 本発明に基づく方法の第2実施形態を示す図である。 本発明に基づく2つのコヒーレントな波を生成する装置の他の例の詳細を示す図である。 本発明の第3実施形態の詳細を示す図である。 第3実施形態で用いられる絞りの後面を示す図である。

Claims (27)

  1. 撮像物(OBJ)の音響光学撮像方法であって、
    (a)周波数fの入射光波(INC)と周波数fの基準光波(REF)とを生成する工程であって、当該基準光波は、入射光波(INC)とコヒーレントであるとともに、既知の位相差φ(t)を示す工程と、
    (b)振動生成装置(TRANS)によって、第1の撮像物方向(x)に沿って、音響周波数fで、撮像物(OBJ)の領域(Dx,Dy,Dz)を振動させる工程と、
    (c)前記入射光波(INC)を撮像物(OBJ)に照射して、散乱信号波(DIF)を生成する工程と、
    (d)散乱信号波の少なくとも一部を検出装置(DET)に照射する工程と、
    (e)基準光波(REF)を撮像物(OBJ)に透過させずに前記検出装置(DET)に照射し、前記検出装置(DET)の点rに、時間tで変化する干渉画像I(r,t)を生成する工程と、
    (f)干渉画像I(r,t)から撮像物(OBJ)の測定点に関するデジタル情報を抽出する工程、
    (g)音響波の第1周波数fと基準波(REF)の第1周波数fとで行なわれる工程(a)から工程(f)の第1サイクルと、音響波の第1周波数fでコード化された音響波の第2周波数f’と基準波(REF)の第1周波数fでコード化された基準光波(REF)の第2周波数f’とで繰り返し行われる工程(a)から工程(f)の第2サイクルと、を実行する工程と、
    (h)デジタル情報に関連する音響周波数f,f’で振動する撮像物(OBJ)の測定点の3次元の座標(U,V,W)を得る工程であって、当該測定点の3次元の座標(U,V,W)は、使用された周波数の関数として各サイクルの工程(f)において得られた撮像物(OBJ)の測定点に関するデジタル情報をデコードすることによって得られる工程と、から構成されることを特徴とする撮像物(OBJ)の音響光学撮像方法。
  2. 工程(f)では、前記検出装置(DET)に照射された散乱信号波の一部の音響成分が検出され、
    当該音響成分は、入射光波(INC)の周波数fと音響周波数fの倍音との合計に対応する周波数にあることを特徴とする請求項1に記載の音響光学撮像方法。
  3. 工程(a)では、前記基準光波(REF)は、入射光波(INC)の周波数fと音響周波数fの倍音との合計に等しい周波数fで生成されることを特徴とする請求項2に記載の音響光学撮像方法。
  4. 工程(b)では、撮像物(OBJ)に位置する焦点に集束した音響波が生成され、
    工程(h)では、測定点の3次元の座標(U,V,W)が、前記焦点の座標として得られることを特徴とする請求項3に記載の音響光学撮像方法。
  5. 工程(a)から工程(h)は、撮像物における音響波の複数の焦点に対して繰り返し行なわれ、
    これら複数の焦点は、第1の撮像物方向(x)に沿って配列されることを特徴とする請求項4に記載の音響光学撮像方法。
  6. 第1の撮像物方向(x )に沿い、座標(U,V,W)を持つ点の周囲に広がる座標([U−Dx,U+Dx],V,W)の区間集束する音響波の周波数のスキャンが行なわれ、
    がf±H・f、(Hは0でない整数)に等しく保ちながら、基準光波の周波数fでスキャンを共同で行ない、
    広がった間隔の点集合([U−Dx,U+Dx],V,W)に対応する干渉画像I(f,V,W,r)が、各画素rおよび各周波数fに対して記録され、
    干渉画像I(f,V,W,r)の周波数から時間への1次元フーリエ変換が、周波数fにしたがって、各画素rに対して行われ、
    座標(U’,V,W,)の少なくとも1つの測定点に対応する少なくとも1つの干渉画像I(r)が、フーリエ変換後に得られる時間と、第1の撮像物方向に沿った長さU’(U’はほぼUに等しい)とを、撮像物における音響波の伝播速度を用いて置き換えることによって得られる操作が実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 少なくとも工程(a)から工程(h)を、撮像物(OBJ)の第1の方向(x)と平行にはならないように、撮像物(OBJ)に対する前記振動生成装置の位置を変えた後に繰り返すことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  8. 工程(f)では、干渉画像I(r,t)をもとに、デジタル情報を得るために、音響成分の複素振幅E(r)を推定することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  9. 前記検出装置(DET)は単一画素検出装置であり、
    工程(f)では、対象物によって散乱された複素振幅E(r)の場の強度として、デジタル情報が得られることを特徴とする請求項8に記載の音響光学撮像方法。
  10. 前記検出装置は多画素検出装置であり、
    工程(f)では、前記検出装置の画素rの、対象物によって散乱された複素振幅E(r)の場の強度の少なくとも一部にわたる合計として、デジタル情報が抽出されることを特徴とする請求項8に記載の音響光学撮像方法。
  11. 工程(d)では、前記検出装置の各画素によって見られる散乱信号波(DIF)の一部の角度範囲を、少なくとも1つの方向に沿って制限するように、空間フィルタリング装置(COL)が使用されることを特徴とする請求項8に記載の音響光学撮像方法。
  12. 第1絞り方向に沿った長さがXで、前記第1絞り方向に直交する第3絞り方向に沿った長さがYの矩形状の絞りを備える空間フィルタリング装置(COL)と、撮像物(OBJ)の入射光波(INC)の伝播方向の下流部に位置する焦点を持つ焦点距離がLのレンズと、が用いられ、
    前記検出装置の各画素によって見られる散乱信号波(DIF)の一部の角度範囲を制限し、前記検出装置(DET)に入射した基準光波(REF)が全て平面波であることを特徴とする請求項11に記載の音響光学撮像方法。
  13. 撮像物(OBJ)と前記検出装置(DET)との間に、後者から距離Lを離して配置され、第1絞り方向に沿った長さがXで、前記第1絞り方向に直交する第3絞り方向に沿った長さがYの矩形状の絞りを備える空間フィルタリング装置(COL)が用いられ、
    前記検出装置の各画素によって見られる散乱信号波の一部の角度範囲を制限し、
    前記検出装置(DET)に照射される基準光波(REF)は、絞りの平面に位置する原点から発せられる球面波であることを特徴とする請求項11に記載の音響光学撮像方法。
  14. 基準光波(REF)と散乱信号波(DIF)とは、ゼロでない角度θをなしながら前記検出装置上で干渉し、
    角度θは前記検出装置(DET)上の2つの波の入射面で測定されることを特徴とする請求項12又は13のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  15. 使用する前記検出装置は多画素検出装置であり、
    前記検出装置の平面で空間的に急激に変化する複素振幅E(r)の音響成分の一部は、分離されることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  16. 前記検出装置(DET)は、第1検出装置方向(xD)に沿った行および第3検出装置方向(yD)に沿った列から成るマトリックスとして配列された画素を備え、
    工程(f)では、
    (f1)少なくとも1つの行または列に対する1次元フーリエ変換が、前記検出装置(DET)の行(l)または列(c)に沿って、波動ベクトル空間へ、複素振幅E(r)に対して実行され、この行または列に対して、対象物によって散乱された複素振幅ES(r)の場として、場TF(k)が得られ、
    (f2)いくつかの総和領域が、波数ベクトル空間において定義され、
    (f3)少なくとも1つの領域の各点kでの場TF(k)の強度が、この領域中で総和され、
    (f4)デジタル情報は、各領域でこのように得られた総和の線形結合として抽出されることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  17. 前記検出装置(DET)は、第1検出装置方向(xD)に沿った行および第3検出装置方向(yD)に沿った列から成るマトリックスとして配列された画素を備え、
    工程(f)では、
    (f1)前記検出装置(DET)の平面から波数ベクトル空間への、複素振幅E(r)の2次元フーリエ変換が行われ、対象物によって散乱された複素振幅ES(r)の場として、場TF(k)が得られ、
    (f2)いくつかの総和領域が、波数ベクトル空間において定義され、
    (f3)少なくとも1つの領域の各点kでの場TF(k)の強度が、この領域中で総和され、
    (f4)デジタル情報は、各領域でこのように得られた総和の線形結合として抽出されることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  18. 基準波(REF)と散乱信号波(DIF)との間の角度である角度θは3Y/2Lに等しく、
    工程(f2)では、いわゆる中央領域の第1総和領域、いわゆる左の領域の第2総和領域、いわゆる右の領域の第3総和領域が定義され、
    工程(f4)では、デジタル情報は、左の領域の総和と右の領域の総和との線形結合として抽出されることを特徴とする請求項16又は17のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  19. 工程(a)では、
    波長λのレーザー光源は、周波数fの放射波(EMI)を発生し、
    放射波(EMI)の振幅変調手段(MA)は、入射周波数fの搬送波(POR)と、周波数fの少なくとも1つの波に対応する振幅変調された側帯波(LATMOD)と、を生成し、
    半反射鏡は、前記側帯波(LATMOD)の一部と入射光波(INC)を形成する搬送波(POR)の一部とを伝送し、搬送波(POR)の一部と基準光波(REF)を形成する前記側帯波(LATMOD)の一部とを反射することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  20. 工程(a)では、
    波長λのレーザー光源は、周波数fの放射波(EMI)を発生し、
    第1の音響光変調器(MAO1)は、撮像物(OBJ)に対する入射光波(INC)を形成するために当該放射波(EMI)の一部を伝送し、さらに、周波数が、当該放射波に対して、第1の周波数δfだけシフトされた波(DEC)を生成し
    第2の音響光変調器(MAO2)は、第1の周波数だけシフトされた波(DEC)を受けて、周波数が、第2の周波数だけシフトされた波を生成し、当該シフト波の周波数は、第1の周波数だけシフトされた波(DEC)に対して、第2の周波数δfだけシフトされたものであり、基準光波(REF)を形成する第2の周波数だけシフトされた波の周波数は、入射光波(INC)に対し周波数δf=δf+δfだけシフトしたものであり、このようにして、これら2つの波既知の位相差φ(t)を決定することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  21. 工程(a)では、
    電子的スレービングによって位相が固定された2つの独立なレーザー光源は、既知の位相差φ(t)を示す入射光波(INC)と基準光波(REF)を生成することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  22. 工程(a)では、
    波長λのレーザー光源は、周波数fの放射波(EMI)を発生し、
    半反射鏡は、撮像物(OBJ)に対する入射光波(INC)を形成するために当該放射波(EMI)の一部を伝送し、当該放射波(EMI)の第2の部分を伝送し、
    第1の音響光変調器(MAO1)は、当該放射波の第2の部分を受けて、周波数が、当該放射波に対して、第1の周波数δfだけシフトした波(DEC)を生成し、
    第2の音響光変調器(MAO2)は、第1の周波数だけシフトされた波(DEC)を受けて、シフト波(DEC)に対して、周波数が、第2の周波数δfだけシフトされた波を生成し、基準光波(REF)を形成する第2の周波数だけシフトされた波の周波数は、入射光波(INC)に対し周波数δf=δf+δfだけシフトされたものであり、このようにして、これら2つの波既知の位相差φ(t)を決定することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の音響光学撮像方法。
  23. 撮像物(OBJ)は、生物学的組織であることを特徴とすることを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載の音響光撮像方法。
  24. 前記振動生成装置(TRANS)は、撮像物(OBJ)の領域(Dx,Dy,Dz)の音響キューを得るために用いられ、
    工程(f)で抽出されたデジタル情報は、前記音響キューと共同して使用されることを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載の音響光撮像方法。
  25. 撮像物(OBJ)に対する音響光学撮像装置であって、
    周波数fの入射光波(INC)、および、この入射光波(INC)とコヒーレントでかつ既知の位相差φ(t)を示す周波数fの基準光波(REF)を生成する手段と、
    第1の撮像物方向(x)に沿って、音響波の第1周波数fおよび音響波の第2周波数f’で撮像物(OBJ)の領域(Dx,Dy,Dz)を振動する振動生成装置と、
    撮像物(OBJ)に入射光波(INC)を照射し、これにより散乱信号波(DIF)を生成する手段と、
    検出装置(DET)と、
    前記散乱信号波(DIF)の少なくとも一部(SIG)を前記検出装置(DET)に照射する手段と、
    基準光波(REF)を撮像物(OBJ)に透過させずに前記検出装置(DET)に照射し、前記検出装置(DET)の点rに時間tで変化する干渉画像I(r,t)を生成する手段と、
    干渉画像I(r,t)から撮像物(OBJ)の測定点に関するデジタル情報を抽出するとともに、当該デジタル情報に関連する音響周波数f,f’で振動する撮像物の測定点の3次元の座標(U,V,W)を、前記振動生成装置により使用された周波数f,f’の関数として撮像物(OBJ)の測定点に関するデジタル情報から抽出する手段(CALC)と、を備えることを特徴する音響光撮像装置。
  26. 前記撮像物の測定点に関連するデジタル情報を可視化する手段と、
    当該撮像物(OBJ)をずらす手段と、を備えることを特徴とする請求項25記載の音響光撮像装置。
  27. さらに、撮像物(OBJ)の入射光波(INC)の伝播方向の下流部に位置する空間フィルタリング装置を備えることを特徴とする請求項25または26に記載の音響光撮像装置。
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