JP4678925B2

JP4678925B2 - IC card passenger ticket and ticket gate system

Info

Publication number: JP4678925B2
Application number: JP2000274916A
Authority: JP
Inventors: 和之福士; 哲彦上山; 正男牧野
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Information and Control Solutions Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Information and Control Solutions Ltd
Priority date: 2000-09-11
Filing date: 2000-09-11
Publication date: 2011-04-27
Anticipated expiration: 2020-09-11
Also published as: JP2002092670A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旅客輸送時の改札における旅客輸送券の管理システムに関わり、旅客輸送券面の自動更新と旅客輸送券の多機能化に関する。
【０００２】
【従来の技術】
個人口座番号を保持しているＩＣカードに個人口座から振替金額の入金処理を行ってＩＣカードに書込を行うと共に個人口座から管理会社口座に移し替えを行い、利用金額が端末から指示されるとＩＣカードから利用金額分だけ減額を行い、所定期間毎に累計金額を管理会社口座から店舗口座に移し替えを行うというプリペイド機能を有したＩＣカードの応用技術（特公平８−３３９５０号公報）が知られている。また、ＩＣカード表面に温度変化により印字及び消去可能なサーモクロミック層を積層し、旅客輸送券を再利用可能としたＩＣカード応用技術（特開平１１−４２８７４号公報）も知られている。この応用技術公報では、ＩＣカードの旅客輸送券を普通乗車券のみでなく、定期券、回数券、座席指定券等の複合券にも応用可能なことに言及しているが、これは、再利用時の再印字を前提としたものであり、一時期に使用可能な機能は、たかだか現状の磁気カードと同等の旅客輸送券である。
【０００３】
複合機能のうち座席指定券に関しては、従来、券の偽造や変造の防止を目的としてＩＣカード座席指定券を使用して、自動検札を行うシステム（特開平８−１８５４６号公報）が知られており、更に、座席指定において座席の利用効率を高めることを可能とする座席指定方法において、指定券の発券時は、予約番号のみをＩＣカードに出力し、座席利用直前に最適座席利用効率となるような最終座席番号をＩＣカードに決定表示させる応用技術（特開平１１−２１３１８１号公報）が知られている。
【０００４】
以上のように、従来公知のＩＣカード旅客輸送券は、券面印字及び消去による再利用を前提とした複合券、及び座席指定券として自動検札システムに利用したもの、同じく座席指定券として利用直前に購入時の予約番号を専用の座席番号確定装置により座席番号に切替表示するものが公開されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
第１に、従来技術では、再利用可能なＩＣカード旅客輸送券ということでは、券面に情報を印字・消去することで再利用を実現するので、使用済みとなったり、期限が切れたりした場合は、カードを返却ないしは再購入による更新を行ない、印字情報を変更しなければならない。これを怠ると、利用者は、券面に印字されている情報が信用できず、使用の上で混乱をまねき、使いづらい上に気付かずに不正使用する可能性が大である。従って、利用者の立場としては、複合券とはいっても、使い切りの再更新という従来の磁気カード方式の切符レベルの組合せの機能にしか利用できないという制約があった。
【０００６】
また座席指定券へのＩＣカード応用技術に関しては、座席使用の不正防止という限られた目的に対応した券で旅客輸送全般の使用には機能不足であること、また、表示変更機能を持った座席指定券についても、座席の効率的利用という限られた目的に対応した券である。特に後者は、利用者は、発券時に表示されている予約番号を使用直前に実際の座席番号に確定させるという目的で、「座席番号確定専用装置」を用いて、表示変更を行わなければならなかった。このように座席指定券対応ＩＣカードは、限られた目的にだけ対応できるものであった。
【０００７】
第２に、従来技術では、ＩＣカード旅客輸送券への情報表示は、券面積の制約から、限られた情報量しか表示できず、複合機能券としても限られた組合せにしか使用できないという問題があった。
上記の問題点を整理すると次のようになる。
旅客輸送券の複数機能を一度に設定した複合券は、再印字及び券面積という制約から限られた少数の組み合わせの複合機能にしか対応できない。
【０００８】
また、その機能の組合せによっては、乗車駅から降車駅に至る間に、途中下車したり、乗り越したり等の利用者の目的に応じた必然的行為により、券面情報が、ダイナミックに変化する場合があり、固定表示の旅客輸送券では、利用に耐え得ない場合がある。例えば、定期券機能の有効圏内から乗車した利用者が、途中駅を出ることなく定期券の圏外の別駅まで移動し、乗車券機能と指定券機能により急行列車を利用し、さらに急行下車後、一旦その駅を出て用を足し、さらに回数券機能を使用して最終降車駅まで行ったような場合、下車後に券面に印刷または表示されている情報の何が変わったのか利用者個人には判断できず、次に旅客輸送券を使うことが極めて困難になる。これを避けるためには、利用者は、カードを使用する都度、券面情報を最新の情報に更新するためだけの目的で、再印字や、表示更新という行為を、専用の装置を使って行う必要があった。
【０００９】
本発明の目的は、非接触型ＩＣカードの旅客輸送券において、カード面に電子的に更新可能な表示器を設置し、改札装置、検札装置、発券装置と連携して券面表示情報を自動的に表示更新し、旅客輸送券として複合券の各種組合せ機能が、利用者の必要に応じて、適正かつタイムリーに参照できる改札システムを構築することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために次のような手段を採用した。
第１の問題については、旅客輸送券に液晶表示装置を埋め込み、電子的手段で書換可能な表示機能を具備した非接触型ＩＣカードを採用し、カード上の表示機能は、利用者が、発券機にてカードを購入・更新する際、または駅の改札を通過する際、または車内検札を行った際に、発券装置、改札装置、検札装置との情報交換及び情報処理により、使用状況に応じた判定を行い、券面の表示情報を自動的に更新するシステムを構築した。
【００１１】
利用者が、駅の改札を通ったり、車内検札を受けたりすることで、前記ＩＣカード内の旅客輸送券としての各種機能の属性情報が更新され、更にこれがカード券面の表示に直接反映されることで、利用者は、特別な手続きを行うことなく、通常利用の中で、最新の旅客輸送券情報を得ることができる。
また、前記非接触型ＩＣカードには時計機能をもたせ、周期的に各機能の有効期限をチェックすることにより、有効期限の切れた旅客輸送機能は自動消去し、券面の表示情報も合わせて更新する。
【００１２】
即ち、前記非接触型ＩＣカード，発券装置，改札装置，検札装置，及び中央処理装置から成る総合システムを構築し、旅客輸送券としての該当ＩＣカードに、ＩＣカードの識別情報と、該当ＩＣカードの旅客輸送券としての券種別と、券種別の固有情報、及び利用記録から構成される券情報を持たせて、該当券情報と精算情報及び処理結果情報を該当システムの構成要素間で情報交換することによって、変化した券情報を該当ＩＣカードの表示機能へ電子的手段によって、即時更新を行う。
【００１３】
第２の問題については、旅客輸送券には、表示切替機能を持たせ、この切替機能により、旅客輸送券の複合機能は、利用者が選択的に表示可能とし、必要に応じ、いつでも任意の機能を最新の情報で参照可能とする。
以上により、旅客輸送券に付加する機能を複合拡張しても、ＩＣカード上の券情報は、使用状況に応じて自動的に更新され、利用者は、最新券情報を任意のタイミングで参照できる上、選択的に任意機能の券情報が参照可能となる。
【００１４】
本発明によると、第１に、上記改札システムの構築により、ＩＣカードの表示機能によって、必要情報を自動更新可能とし、最新情報を利用者又は輸送機関管理者に表示できる。第２に複合券としてのＩＣカードの個々の券情報を、利用者又は輸送機関管理者に対して、選択的に表示できる。第３に、専用の券面印刷機・読取り機が不要である。第４に、旅客輸送券の複数機能に対して、組込みの自由度が高い。第５に、旅客輸送券の購入が簡素化でき、キッャシュレス，ペーパーレス化が可能である。また、クレジット会社との連携によって、キッャシュレス化でき、かつ利用履歴を表示できるため、ペーパーレス化が可能という効果がある。第６に、ＩＣカードからの情報を一元管理できるため、利用状況の把握や紛失・盗難に対する不正使用防止にも有効である。
【００１５】
以下に、本発明によるＩＣカード旅客輸送券、改札装置及び検札装置の特徴点を記載する。
本発明によるＩＣカード旅客輸送券は、送受信部と、旅客輸送券に関する情報を記憶する情報記憶部と、表面に設けられ情報記憶部に記憶されている旅客輸送券に関する情報を表示する表示部と、旅客輸送券に関する情報処理及び前記各部の制御を行う制御部とを備え、制御部は、送受信部を介して改札装置あるいは検札装置から得た情報と情報記憶部に記憶されている旅客輸送券に関する情報とを用いて当該旅客輸送券が適正に利用されているか否かを判定処理して結果を改札装置あるいは検札装置に返すとともに、判定処理の過程で情報記憶部に記憶されている旅客輸送券に関する情報を更新し、更新された情報を反映した表示を表示部に行うことを特徴とする。
【００１６】
表示部は液晶シート等によって構成することができ、このＩＣカード旅客輸送券を用いると、表示部に表示されている旅客輸送券情報をタイムリーなものとすることができる。旅客輸送券の種別としては、乗車券、指定席券、イベント切符、定期券、回数券、プリペイドカードなどがある。
【００１７】
ＩＣカード旅客輸送券の情報記憶部には複数種別の旅客輸送券に関する情報を記憶することができる。その場合、制御部は、改札装置あるいは検札装置と通信したとき、その時点で適正に利用されていると判定された旅客輸送券の種別、当該旅客輸送券の運賃計算の起点となる駅名、当該旅客輸送券の利用可能期間、及び当該旅客輸送券に関する付属情報を前記表示部に表示するのが好ましい。
【００１８】
また、ＩＣカード旅客輸送券の情報記憶部に記憶されている複数種別の旅客輸送券に関する情報から１つの旅客輸送券に関する情報を選択して前記表示部に表示するための表示切り替え手段を備えるのが好ましい。
【００１９】
本発明による改札装置は、旅客輸送券に関する情報が旅客輸送券の種別毎に記憶されている情報記憶部とＩＣカード制御部とを備えるＩＣカード旅客輸送券から情報を受信する受信部と、ＩＣカード旅客輸送券に改札結果情報を送信する送信部と、制御部と、中央処理装置と情報の送受信を行う通信部と、ゲートとを備え、制御部は、ＩＣカード旅客輸送券と通信し、ＩＣカード旅客輸送券が駅に入る向きに改札を通過しようとしている時は、ＩＣカード旅客輸送券の情報記憶部に当該改札の通過を許容する旅客輸送券情報がある場合にはゲートを開き無い場合にはゲートを閉じる処理を行い、ＩＣカード旅客輸送券が駅から出る向きに改札を通過しようとしている時は、ＩＣカード旅客輸送券の情報記憶部に記憶されている当該改札の通過が可能な旅客輸送券情報を特定し、特定できない場合にはゲートを閉じ、特定できた場合には乗り越しの有無を判定し、乗り越しが無い場合にはゲートを開き、乗り越しがある場合には中央処理装置に課金情報を問い合わせ、当該課金情報を前記ＩＣカードに送信してＩＣカード内で精算が完了した場合にはゲートを開き、精算が完了しない場合にはゲートを閉じる処理を行うことを特徴とする。
【００２０】
改札装置は、無効になっているＩＣカード旅客輸送券の識別情報を記憶する記憶部を備え、制御部は、ＩＣカード旅客輸送券と通信して当該ＩＣカード旅客輸送券の識別情報を受信し、受信した識別情報を記憶部に記憶されている識別情報と照合し、一致する場合には当該ＩＣカード旅客輸送券を没収してゲートを閉じる処理を行うのが好ましい。
【００２１】
本発明による検札装置は、旅客輸送券に関する情報が旅客輸送券の種別毎に記憶されている情報記憶部とＩＣカード制御部とを備えるＩＣカード旅客輸送券との間で情報の送受信を行う送受信部と、表示部と、前記各部を制御する制御部とを備え、制御部は、ＩＣカード旅客輸送券から受信した情報を元に使用中の旅客輸送券を特定してその使用が適正であるか否かを判定し、適正な場合にはその旨を表示部に表示し、適正でない場合には課金情報を発生して判定結果と共に表示部に表示し、課金の精算が行われた場合には当該精算によって更新された旅客券情報をＩＣカード旅客輸送券に送信することを特徴とする。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
最初に、本発明による一実施形態として、「券情報」を持つ非接触型ＩＣカードを用いた入出改札システムの全体構成を、図１に示す。「券情報」とは、ＩＣカード内のメモリに記録された、旅客輸送券としての機能種別や、それに付属する情報を指し、この情報はＩＣカードに表示可能である（詳細は、図２の説明で記述する）。
【００２３】
上記システムは、改札口を通過する利用者の認証に用いられるＩＣカード１，ＩＣカード１の適正利用または不正利用を判定してゲート操作を行う改札装置２，ＩＣカード１の発行／更新を行う発券装置３，改札装置２や発券装置３の情報を用いて全体運用を行う中央処理装置４，改札装置２と中央処理装置を結び情報を交換するネットワーク装置５１，発券装置３と中央処理装置４を結び情報を交換するネットワーク装置５２，及び輸送機関内にてＩＣカード１の検札を行う検札装置６から構成される。
【００２４】
ＩＣカード１は、カード内の各機能を制御するＩＣカード制御機能１１，改札装置２から改札結果情報や発券装置３からの券情報や検札装置６からの更新済み券情報を受信するＩＣカード受信機能１２，改札装置２や発券装置３や検札装置６へ券情報を送信するＩＣカード送信機能１３，及び券情報を利用者に通知する表示機能１４から構成される。
【００２５】
改札装置２は、装置内の各機能を制御する改札装置制御機能２１，ＩＣカード１から券情報を受信する改札受信機能２２，ＩＣカード１へ券面の改札結果情報を送信する改札送信機能２３，及び中央処理装置４と情報の送受信を行う改札通信機能２４から構成される。
【００２６】
発券装置３は、装置内の各機能を制御する発券制御機能３１，ＩＣカード１の券情報を受信する発券受信機能３２，ＩＣカード１の新規発行，及び更新に関わる券情報を送信する発券送信機能３３，ＩＣカード１を発券する際に、精算，及び払戻しに伴う金銭の入出力を行う金銭授受機能３４，及び中央処理装置４と情報の送受信を行う発券通信機能３５から構成される。
検札装置６は、装置内の各機能を制御する検札制御機能６１，ＩＣカード１の券情報を受信する検札受信機能６２，ＩＣカード１の更新済み券情報を送信する検札発券送信機能６３から構成される。
【００２７】
図２に、本発明による非接触型ＩＣカードの外観図と上面図を示す。図２（ａ）に示す外観図及び図２（ｂ）に示す上面図には、非接触型ＩＣカード１と、カード表面に組み込まれた表示機能１４、及び表示切替ボタン１４１、使用中切り替えボタン１４２を示している。ＩＣカード１の表示機能１４は、液晶シートをカード表面に埋め込むことにより実現する。ＩＣカードに図２に示した程度の表示領域を有する液晶画面を埋め込んだ場合でも、カード寸法としては、名刺大、厚さ５ｍｍ程度のものが実現可能であり、またＩＣカード構成要素の低消費電力モードの利用により、リチウム電池２個程度の電源容量で、数ヶ月から、年のオーダーの連続使用の実現も可能である。また、電池残量も表示項目に加えれば、利用者が電池交換の時期を知ることができる。
【００２８】
本発明の主たる要件である旅客輸送券面に表示される券情報の使用状況に応じた自動更新および、利用者による選択的任意機能の参照についての概要を、図２（ｂ）の上面図を用いて以下に説明する。カギ括弧内は、表示機能１４内に記された領域の名称であり、前記の「券情報」を意味する。
【００２９】
「旅客輸送機関種別」は、旅客輸送会社や団体名等を表示する領域である。従って本発明による改札システムは、複数旅客会社にまたがる乗り継ぎに適用されることも前提としており、他社への乗り継ぎで、「旅客輸送機関種別」は自動更新される。
【００３０】
「機能名」は、ＩＣカード１の機能種別を表示する領域である。具体的には、乗車券、指定券、イベント切符、定期券、回数券、プリペイドカードの各機能が表示される。イベント切符とは、旅客輸送機関が利用者の利便性のために設ける企画切符であり、具体的には「週末割引切符」、「期間内乗り放題切符」、「特別周遊券」等の各種の特殊用途切符を意味する。また指定券は、単独で乗車に使用できないので、乗車券とペアで使用されることを前提とする。ＩＣカード１が複数の機能種別を複合で有している場合、ＩＣカード１を改札通過させることで、改札装置２が自動的に最適な機能種別を特定し、自動的に特定された「機能名」を表示させることができる。また、この「機能名」は、利用者が、意識的に前記表示切替ボタン１４１を押下することにより、選択的に切り替えることもできる。本発明では、ひとつのボタン１４１で機能の切替を行っているが、複数のボタンと表示装置下段のボタン機能のメニュー表示方式を採用すれば、ワンタッチの切替も可能である。
【００３１】
「乗車駅」は、ＩＣカード１を使用して乗車した駅名を表示する領域である。この「乗車駅」は、前記「機能名」とは１対１で結びつかない共通情報である。つまり、複数機能を有するＩＣカード１において、乗り継ぎ等を行い、異なる機能種別を連続的に使用した場合、精算が完了していない使用中機能での始点とすべき駅名を表示する。
【００３２】
例えば、輸送機関Ｘ社の定期券機能を用いてＡ駅から乗車した利用客が、定期券機能の降車駅であるＢ駅で降車せず別路線へ乗り継ぎ、普通乗車券機能を用いてＢ駅からＣ駅へ移動、さらにＣ駅でも下車せず、乗り越しをし、最終的にＤ駅で降車してプリペイド機能にて乗り越しを清算するような場合を考える。Ａ駅を入った時点で「乗車駅」は“Ａ駅”と表示され、Ｂ駅で乗り継いだ時点では、改札を通っていないので、列車内の乗車駅は“Ａ駅”のままである。Ｂ駅からＣ駅へ移動中の車内で、検札を受けると、検札装置６とＩＣカードの情報交換で該当区間では、Ｂ駅〜Ｃ駅普通乗車券が使われていることが解るので、「乗車駅」は、“Ａ駅”から“Ｂ駅”に変わる。最終降車のＤ駅では、利用者がＢ駅から乗ったものとして精算をするが、このように、利用者がどの駅から乗車したかを正確にトラッキングすることは、精算料金を計算するのに必須である。
【００３３】
「有効／無効」は、前記「機能名」で示される旅客輸送券機能が、有効か無効かを表示する領域である。上記の例で説明すると、最初Ａ駅で乗車したときは、定期券機能及び乗車券機能は“有効”状態であるが、最終目的地のＤ駅を降車した時点で、乗車券機能は、使用済みとなるので、表示は“無効”となる。定期券機能については、有効期限が切れるまでは“有効”のままである。つまり“無効”とは、該当「機能名」が使用不可であることを表すものである。尚、有効表示が、“無効”に変わるときは、該当機能のその他の情報も表示から消える。残るのは「機能名」と「有効／無効」及び「乗車駅」表示だけである。
【００３４】
「使用中」は、前記「機能名」で示される旅客輸送券機能が、その時点で乗車中である場合、使用されているか否かを表示する領域である。「使用中」の情報は、ＩＣカード１が改札装置２から駅へ入る場合に、改札装置２によって、複数の旅客輸送券機能の中から最適な機能が自動的に決定されて表示される。具体的には、例えば、乗車券→指定券→イベント切符→定期券→回数券→プリペイドカードの優先順位で該当駅からの乗車に問題ない機能が判定され、最初に見つかった機能が“使用中”となる。但し、必ずしも利用者が意図しない機能が“使用中”になる場合がある。例えば、Ａ駅、Ｂ駅、Ｃ駅の順に駅が並んでおり、ＩＣカード１に、Ａ駅〜Ｂ駅の定期券機能とＢ駅〜Ｃ駅の乗車券機能があり、利用者がＢ駅の改札装置２を入った場合、自動的に特定される機能は、Ｂ駅〜Ｃ駅の乗車券機能である。ところが、利用者は定期券機能を用いてＡ駅へ行きたい場合がある。このような場合は、利用者の意志で、ＩＣカード１の使用中切り替えボタン１４２を押せば、特定されていた乗車券機能の“使用中”は“ブランク”になる。更に利用者は、表示切り替えボタン１４１を押して定期券機能を表示させ、使用中切り替えボタン１４２を押して定期券を“ブランク”から“使用中”にすることもできるが、一般には、自分が意図しなかった機能が表示されている場合、その機能を“ブランク”にするだけで充分である。理由は、利用者が駅を出る時に、降車駅の改札装置２は、“使用中”の機能が降車駅で不適切だった場合及び“使用中”機能がない場合には、新たに使用機能の特定を試みるからである。つまり、前記の例で、Ｂ駅から乗車した利用客がＣ駅でなくＡ駅から降車した場合は、降車駅の改札装置２は、適切な機能として定期券機能を選び直して処理するので、仮に利用者がＢ駅〜Ｃ駅間の乗車券機能を“使用中”にしていたとしても問題は起きない。利用者が、使用中切り替えボタンを使用しなければならないのは、重複する機能の選択を自分の意志で行いたい時のみである。
【００３５】
別の例として、定期券機能でＡ駅から乗車し、定期券の降車駅であるＢ駅で降車せずに、さらに乗車券機能を用いて先へ行き、Ｃ駅で降車する場合、Ａ駅の改札を通過して駅内に入ると、定期券機能の「使用中」領域の表示が“ブランク”から“使用中”に変わる。次に、Ｂ駅とＣ駅の間を移動中に前記検札装置６により検札されると、定期券機能の“使用中”は“ブランク”に替わり、乗車券機能の“使用中”領域が、“ブランク”から“使用中”に変わる。最終的に利用客がＣ駅の改札を出ると、乗車券機能の、“使用中”は“ブランク”に変わる。つまり、利用者は、この「使用中」領域が、ブランクでない機能が現在使われている機能であると認識することができる。尚、ＩＣカード１の時計機能１１３は、周期的に旅客輸送券機能が期限切れになっていないかチェックし、期限切れの機能は消去する役割を持つが、券情報の「使用中」が、“ブランク”の場合のみ、機能消去を行う。該当機能が使用中の場合は期限切れでも、改札を出るまでは機能有効だからである。
【００３６】
「利用可能期間」は、該当「機能名」の旅客輸送券の使用有効期限を表示する領域である。ＩＣカード１の時計機能１１３で、期限が切れた機能は自動消去される。但し、「使用中」の機能については、期限切れが来ても勝手に消去せず、改札を出る時点で消去される。
【００３７】
「付属情報」は、前記「機能名」に固有の情報を表示する領域である。旅客輸送券が乗車券機能の場合は、乗車駅名、降車駅名が付属情報である。指定券機能の場合は、列車名、車両番号、座席番号が付属情報である。イベント切符の場合は、イベント種別、利用可能条件等が付属情報である。定期券の場合は、乗車駅名、降車駅名が付属情報である。回数券の場合は、乗車駅名、降車駅名、利用残回数が付属情報である。プリペイドカードの場合は、残金、使用履歴及び、組合せの使用可否が付属情報である。組合せの使用可否とは、乗車券、定期券及び回数券機能での乗車から乗り越しをした場合にプリペイドカードによる自動精算をしても良いか否かを意味するもので、利用客がカード購入時に選択することができる。
【００３８】
図２７に、ＩＣカード１の券面表示例を示す。（１）は、回数券の表示例である。「Ｘ旅客鉄道会社」の切符であり、回数券機能が有効である旨表示されている。また、「使用中」と「Ａ駅乗車」の表示があるので、利用者は、Ａ駅から、この回数券機能で乗車し現在使用中（乗車中）であることを示している。（２）は指定券の例である。指定券として、２０００年３月２１日の「特急Ｍ」２号車、３−Ａ席をＡ駅〜Ｂ駅まで利用中であることを示している（但し、指定券は、それに対応する乗車券機能が存在していることが条件となる）。（３）はイベント切符の表示例である。これは、「Ｙ旅客鉄道会社」の切符であり、イベント切符として有効であり、２０００年６月１０日（土）と１１日（日）の週末期間に、「Ｙ旅客鉄道会社線」の全線で、普通車及び特急自由席が乗り放題であることを示している。
【００３９】
一般には前記の車内検札が行われない場合、改札を入って移動を開始し、どこかの駅の改札を出るまで券情報は変化しないが、検札をうけること及び改札を出ることで表示は必ず自動更新されるので、利用者は次の使用時に最新の券情報を参照することができる。
改札システムの一動作例として、旅客輸送機関として単一の鉄道輸送機関を取上げ、説明する。
【００４０】
まず、利用者は、発券装置３により、ＩＣカード１を新規購入または更新（追加購入）を行う。発券装置３は、利用者の購入要求に対し、中央処理装置４から随時情報を得て（発券通信機能３５）、購入金額を決定し、金銭授受機能３４で利用者より金銭を受け取ると、発券受信機能３２でＩＣカード１の現在の機能情報を知り、発券送信機能３３で新規機能の書き込みを行う。これにより、ＩＣカード１は、多機能旅客輸送券として、利用者に販売される。
【００４１】
次にＩＣカード１が改札装置２を通過する場合は、まず、利用客により改札装置２に接近させられたＩＣカード１は、券情報を改札装置２へ送信する。次に、改札装置２は、ＩＣカード１から受信した券情報を参照し、ＩＣカード１で複数有効となっている旅客輸送券機能の中から、該当改札で使用する機能を特定し、該当機能が、該当改札装置２において適正利用か不正利用かを判定する。不正であれば、改札機のゲートを閉じて利用者を通さない。適正であれば、乗り越しや途中下車等に対応する課金情報を計算した後、特定された旅客輸送券機能及び課金計算結果及び改札を入るのか出るのかの区分をＩＣカード１へ送信する。一方、ＩＣカード１では、改札装置２より受信した、特定された旅客輸送券機能に関する正常、異常の判定処理及び正常時の券情報更新処理を実行し、実行結果を正常／異常の形態で再び改札装置２へ送信する。そして改札装置２では、ＩＣカード１から受信した正常／異常を基にゲートの開閉を行う。
【００４２】
次に、ＩＣカード１が車内で検札を受ける場合は、まず、利用客が検札員のもつ検札装置６に、接近させられると、検札装置６は、ＩＣカード１で、「使用中」となっている機能が適正か否か判定し、適正ならば良いが、適正でない場合は、他の機能に適正なものがあるかを検索する。これは、当初利用者が使用していた機能が、乗り継ぎ等により他機能に変更になっていることを考慮している。もし適正な機能が無い場合は、課金情報を計算し、検札者は、利用者から金銭を受領後、ＩＣカード１の機能を更新する。
【００４３】
以下に、ＩＣカード１と改札装置２の処理及びＩＣカード１と検札装置６の処理を詳細に説明する。最初に、ＩＣカード１における機能構成（各旅客輸送券機能の内部処理）と改札装置２との処理の詳細について説明する。
【００４４】
図３は、ＩＣカード１のＩＣカード制御機能１１の機能構成を示す図である。ＩＣカード制御機能１１は、機能全体を管理する全体制御機能１１１，ＩＣカード受信機能１２，ＩＣカード送信機能１３，及び表示機能１４との情報授受を行う入出力Ｉ／Ｆ機能１１２，ＩＣカード内で現在時刻を管理し、有効期限の切れた切符機能を自動消去する時計機能１１３，旅客輸送の一般乗車・降車を管理する乗車券機能１１４，旅客輸送機関の座席予約を管理する指定券機能１１５，特殊な目的での切符を管理するイベント切符機能１１６，いわゆる定期券を管理する定期券機能１１７，特定区間の回数乗車券を管理する回数券機能１１８，切符をキャッシュレスで管理するプリペイドカード機能１１９，及び前記各種機能の内容を規定するプログラムダウンロード機能１１Ａから構成される。
【００４５】
全体制御機能１１１は、ＩＣカード１が持つ各旅客輸送券機能（１１４〜１１９）の前記「券情報」を記憶するメモリである、券情報１１Ｂを管理する。また、券情報１１Ｂには、個々のカードを識別するためのＩＣカードＩＤ情報をもっている。
【００４６】
以下、ＩＣカード１が改札装置２を通過する際の、ＩＣカード１が行う該当機能の処理をフロー化し、図４〜図９を用いて記述する。
図４は、乗車券機能１１４の処理説明図である。乗車券機能１１４では、一般乗車券としての入出改札の可否を判定し、必要な精算処理を行い、結果を改札装置２へ送信する。
【００４７】
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１４１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置２が乗車券機能を適正機能として特定した場合は、改札装置２から乗車券機能１１４に必要な情報として、「一般乗車券として改札に入るのか改札を出るのか」，「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」，及び「途中下車か否か」を受信する。
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１４２）。「改札に入る」場合は、特に処理は無く、改札装置２へ正常報告をして（１１４３）、処理を終了する。
【００４８】
「改札を出る」場合は、「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」を判定し（１１４５）、不足金が無い場合は、「途中下車か否か」を考慮し（１１４６）、途中下車の場合は、券情報１１Ｂの現状乗車券の乗車駅名を今回の降車駅名で置き換え、使用可能区間の更新を行う（１１４７）。このことにより、同一区間の二重乗り不正を防止できる。途中下車でなければ、乗車券は正規に使用済みとなるので、乗車券機能の表示をＩＣカード１から消去し、券情報１１Ｂの乗車券機能を無効とし（１１４Ｂ）、改札装置２へ正常報告をして処理を終了する（１１４３）。
【００４９】
一方、前記不足金判定（１１４５）で、乗り越しによる不足金があった場合は、不足金をプリペイド機能で負担することが可能か否かを判定する（１１４８）。これは券情報１１Ｂの使用可否フラグの参照で判定可能となっており、プリペイド使用不可の場合は、別途精算が必要なため、改札装置２へ異常報告して（１１４４）処理を終了する。プリペイド使用可の場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金を判定して、不足料金をプリペイドで負担可能か否かを判定する（１１４９）。残金が不足していれば、別途精算が必要なので、改札装置２へ異常報告して（１１４４）、処理を終了する。残金が足りている場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金から自動的に不足金を減算して（１１４Ａ）、精算済みの乗車券機能をＩＣカード１から表示消去し、券情報１１Ｂの乗車券機能を無効として（１１４Ｂ）、改札装置２に正常報告をし（１１４３）、処理を終了する。このように、乗車券とプリペイド機能の組合せを購入時に可としておけば、不足金の自動精算を可能としている。
【００５０】
図５は、指定券機能１１５の処理説明図である。指定券機能１１５では、指定券としての入出改札の可否を判定し、結果を改札装置２へ送信する。
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１５１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置２が適正機能として指定券機能を特定した場合は、改札装置２から指定券機能１１５に必要な情報として、「指定券として改札に入るのか改札を出るのか」を受信する。
【００５１】
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１５２）。「改札に入る」場合は、特に処理はなく、改札装置２へ正常報告して（１１５３）、処理を終了する。「改札を出る」場合は、指定券として使用済みとなるので、ＩＣカード１の指定券機能の表示を消去し、券情報１１Ｂの指定券機能を無効として（１１５４）、改札装置２へ正常報告し（１１５３）処理を終了する。指定券機能は、必ず乗車券機能とペアになっているので、途中下車や、乗り越しの考慮は不要としている。
【００５２】
図６は、イベント切符機能１１６の処理説明図である。イベント切符機能１１６では、イベント切符としての入出改札の可否を判定し、必要ならイベント期間中か否か確認し、結果を改札装置２へ送信する。
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１６１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置２が適正機能としてイベント切符機能を特定した場合は、改札装置２からイベント切符機能１１６に必要な情報として、「イベント切符として改札に入るのか改札を出るのか」，及び「イベントが現時点で有効切れとなったか」を受信する。
【００５３】
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１６２）。「改札に入る」場合は、特に処理はなく、改札装置２へ正常報告して（１１６３）、処理を終了する。「改札を出る」場合は、「イベントが現時点で有効切れとなったか」を判定し（１１６４）、有効ならば、イベント継続中なので、改札装置２へ正常報告し（１１６３）、処理を終了する。
【００５４】
一方、イベントが有効切れと判定された場合は、ＩＣカード１のイベント切符機能の表示を消去し、券情報１１Ｂのイベント切符機能を無効として（１１６５）、改札装置２へ正常報告し（１１６３）、処理を終了する。イベント切符が使用終了となる条件は、イベント種別により多々あるので、有効切れの判定は、改札装置２が行うものとしている。
【００５５】
図７は、定期券機能１１７の処理説明図である。定期券機能１１７では、定期券としての入出改札の可否を判定し、必要な精算処理を行い、結果を改札装置２へ送信する。
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１７１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置が適正機能として定期券機能を特定した場合は、改札装置２から定期券機能１１７に必要な情報として、「定期券として改札に入るのか改札を出るのか」，及び「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」を受信する。
【００５６】
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１７２）。「改札に入る」場合は、特に処理は無く、改札装置２へ正常報告し（１１７３）、処理を終了する。「改札を出る」場合は、「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」を判定し（１１７５）、不足金が無い場合は、定期券の正規使用となるので、改札装置２へ正常報告をして処理を終了する（１１７３）。
【００５７】
一方、前記不足金判定（１１７５）で、乗り越しによる不足金があった場合は、不足金をプリペイド機能で負担することが可能か否かを判定する（１１７６）。これは券情報１１Ｂの使用可否フラグの参照で判定可能となっており、プリペイド使用不可の場合は、別途精算が必要なため、改札装置２へ異常報告して（１１７４）、処理を終了する。プリペイド使用可の場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金を判定して、不足料金をプリペイドで負担可能か否かを判定する（１１７７）。残金が不足していれば、別途精算が必要なので、改札装置２へ異常報告して（１１７４）、処理を終了する。残金が足りている場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金から自動的に不足金を減算して（１１７８）、改札装置２に正常報告をし（１１７３）、処理を終了する。このように、定期券とプリペイド機能の組合せを購入時に可としておけば、不足金の自動精算を可能としている。
【００５８】
図８は、回数券機能１１８の処理説明図である。回数券機能１１８では、回数券としての入出改札の可否を判定し、必要な残り使用回数更新と精算処理を行い、結果を改札装置２へ送信する。
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１８１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置２が適正機能として回数券機能を特定した場合は、改札装置２から回数券機能１１８に必要な情報として、「回数券として改札に入るのか改札を出るのか」，及び「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」を受信する。
【００５９】
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１８２）。「改札に入る」場合は、特に処理は無く、改札装置２へ正常報告し（１１８３）、処理を終了する。「改札を出る」場合は、まず、「乗り越し等による不足金の有無と該当金額」を判定し（１１８５）、不足金が無い場合は、回数券の一回分が正規に使用済みとなるので、券情報１１Ｂの回数券としての使用残回数から１を減算し（１１８９）、その結果が０より小さいかを判定し（１１８Ａ）、小さい場合は、回数券機能の規定回数を使い切ったものとして、ＩＣカード１の回数券機能の表示を消去し、券情報１１Ｂの回数券機能を無効とする（１１８Ｂ）。その後は、改札装置２へ正常報告し（１１８３）、処理を終了する。大きい場合は、回数券に残りがあるので、機能消去はせずに、改札装置２へ正常報告し（１１８３）、処理を終了する。
【００６０】
一方、前記不足金判定（１１８５）で、乗り越しによる不足金があった場合は、不足金をプリペイド機能で負担することが可能か否かを判定する（１１８６）。これは券情報１１Ｂの使用可否フラグの参照で判定可能となっており、プリペイド使用不可の場合は、別途精算が必要なため、改札装置２へ異常報告して（１１８４）処理を終了する。プリペイド使用可の場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金を判定して、不足料金をプリペイドで負担可能か否かを判定する（１１８７）。残金が不足していれば、別途精算が必要なので、改札装置２へ異常報告して（１１８４）、処理を終了する。残金が足りている場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金から自動的に不足金を減算して（１１８８）、回数券の一回分が使用済みとなった場合の処理（前記１１８９、１１８Ａ、１１８Ｂ）を行い、改札装置２に正常報告をし（１１８３）、処理を終了する。
このように、回数券の使用残数は自動更新され、また回数券とプリペイド機能の組合せを購入時に可としておけば、不足金の自動精算を可能としている。
図９は、プリペイドカード機能１１９の処理説明図である。プリペイドカード機能１１９では、プリペイドカードとしての入出改札の可否を判定し、必要な精算処理を行い、結果を改札装置２へ送信する。
【００６１】
最初に、ＩＣカード１は改札装置２と情報交換する（１１９１）。ＩＣカード１は改札装置２へ券情報１１Ｂを送信し、改札装置が適正機能としてプリペイドカード機能を特定した場合は、改札装置２からプリペイドカード機能１１９に必要な情報として、「プリペイドカードとして改札に入るのか改札を出るのか」，及び「課金情報」を受信する。
【００６２】
次に、「改札に入るのか改札を出るのか」を、改札装置２からの情報により判定する（１１９２）。「改札に入る」場合は、特に処理は無く、改札装置２へ正常報告し（１１９３）、処理を終了する。「改札を出る」場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金と「課金情報」を比較し、不足の有無を判定する（１１９５）。残金が不足していれば、別途精算が必要なので、改札装置２へ異常報告して（１１９４）、処理を終了する。残金が足りている場合は、券情報１１Ｂのプリペイド残金から自動的に「課金情報」を減算し、「課金情報」や日付を履歴としてＩＣカード１内へ記憶し、後で参照可能とする（１１９６）。
【００６３】
次に、「課金情報」を減算した結果の残金を判定し（１１９７）、残金が無くなったら、プリペイド機能が使用済みとなったので、ＩＣカード１のプリペイド機能の表示を消去し、券情報１１Ｂのプリペイド機能を無効とする（１１９８）。残金が残っていても、いなくても、改札装置２に正常報告をし（１１９３）、処理を終了する。
【００６４】
このように、プリペイド残金は自動更新され、使用の履歴も残して参照可能とする。また乗車券・定期券・回数券機能で説明した、乗り越し金をプリペイド機能で自動精算した時も、履歴を記憶したり、残金が無くなった場合の、ＩＣカード１のプリペイド機能の表示消去及び、券情報１１Ｂのプリペイド機能の無効処理は行われるものとする（煩雑になるので、図４、図７、図８には記述していないが、いずれの場合でも同様の処理が行われる）。
【００６５】
次に、改札装置２における、機能構成，及び各機能が行う内部処理の詳細について記述する。
図１０に、改札装置２の改札制御機能２１の機能構成例を示す。改札制御機能２１は、機能全体を管理する全体制御機能２１１，利用機能判定機能２１２，利用機能特定機能２１３，課金情報生成機能２１４，不正ＩＣカード登録機能２１５，及びゲート開閉機能２１６から構成される。また、全体制御機能２１１は、不正ＩＣカード登録機能２１５が登録・参照する不正ＩＤ情報を記憶するファイルとして、不正ＩＤ情報２１７を管理する。
【００６６】
以下、ＩＣカード１が改札装置２を通過する際の、改札装置２が行う該当機能の処理をフロー化し、図１１〜図１４を用いて記述する。
図１１は、利用機能判定機能２１２の処理説明図である。利用機能判定機能２１２では、ＩＣカード１から券情報１１Ｂを受信し、その情報を基に、ＩＣカード１の適正な旅客輸送券機能を特定し、必要な課金情報を生成して、ＩＣカード１にこれを送信後、その正常／異常報告を受けて、ゲート開閉機能２１６に対する情報を設定する。
【００６７】
最初に、改札装置２は、ＩＣカード１から券情報１１Ｂを受信する（２１２１）。この受信に対応する送信は、ＩＣカード制御機能１１内の乗車券機能１１４、指定券処理１１５、イベント切符機能１１６、定期券機能１１７、回数券機能１１８、プリペードカード機能１１９で行われるものである。
【００６８】
次に、「ＩＣカード１のＩＤ情報が、適正か否か」を、不正ＩＤ情報２１７より判定する（２１２２）。つまりＩＣカード１のＩＤ番号が、不正ＩＤ情報２１７に存在する場合は、判定が「不正」、存在しなければ「適正」である。前記判定が「不正」ならば、該当カードは、紛失や盗難等により、正規の使用者でない者に不正使用されたと見なし、改札装置２でカードを没収し（２１２３）、ゲートを閉め（２１２４）、処理を終了する。
【００６９】
一方、前記判定（２１２２）が「適正」なら、利用機能特定機能２１３を用いて、該当改札装置２で適正な旅客輸送券機能を特定する。適正機能が特定されたか否かを判定し（２１２５）、特定出来なかった場合は、該当ＩＣカード１は、該当改札装置２では使用できないので、改札装置２のゲートを閉めて（２１２４）、処理を終了する。
【００７０】
適正機能が特定された場合は、次の処理へ進むが、機能が特定された場合でも、「条件付き特定」と「無条件特定」とがある。「条件付き特定」とは、改札装置２を通過して駅から出る場合で、乗車時点から、複数の機能を他の駅から出ずに乗り継ぎで使用した場合に、途中で使われた機能を意味する。これに対し、「無条件特定」は、出る場合、入る場合を問わず、該当特定機能で、該当改札装置２を通過可能な機能のことである。
【００７１】
機能が特定されたら、ＩＣカード１へ通知すべき降車駅を決定する（２１２６）。上記「条件付き特定」の場合は、該当機能だけでは、改札装置２を通過する条件がそろっていないので、降車駅を該当改札装置２が設置されている駅ではなく、特定された機能が持っている降車駅を採用する。「無条件特定」の場合は、該当改札装置２が設置されている駅を降車駅とする。
【００７２】
次に、課金情報生成処理２１４を経て、ＩＣカード１へ情報を送信する（２１２７）。ここで送信する情報は、ＩＣカード制御機能１１内の乗車券機能１１４、指定券処理１１５、イベント切符機能１１６、定期券機能１１７、回数券機能１１８、プリペードカード機能１１９に渡るものである。ＩＣカード制御機能１１の前記各機能からの正常／異常報告を受けると（２１２８）、異常の場合は、ゲートを閉め（２１２４）、処理を終了する。正常の場合は、今回の送信が「条件付き特定」の送信であったか否かを判定する（２１２９）。「無条件特定」の場合は、該当改札装置２を通過する条件がそろったので、ゲートを開けて（２１２Ｂ）、処理を終了する。「条件付き特定」の場合は、途中までの機能が使用済みとなった状態なので、仮にいったん該当機能で、途中駅降車後、再乗車したものと同様の処理をさせるため、乗車駅を該当機能の降車駅で更新し（２１２Ａ）、再度利用機能の特定を試みる（２１３へ戻る）。これを繰り返すことにより、最終降車駅までの複数機能を使用済みとしながら、改札装置２を通過することができる。
【００７３】
図１２は、利用機能判定機能２１２の中で使われた利用機能特定機能２１３の処理説明図である。利用機能特定機能２１３は、ＩＣカード１の旅客輸送券機能について、一つないし複数の旅客輸送機能の中から最終的に最も適正と思われる機能を特定する処理である。考え方は、検索する機能に優先順位をつけて適正機能か否かを順次判定実行し、最初に適正と判定された機能を特定する。
【００７４】
最初に、券情報１１Ｂの複数機能中に、「使用中」となっている機能がある否かを検索する（２１３１）。すでに「使用中」である場合とは、ＩＣカード１が改札装置２を入った時に決定されている場合と、利用者が自分の意志で、使いたい機能を、使用中切り替えボタン１４２により、「使用中」とした場合のどちらかである。上記判定（２１３１）で、「使用中」が有った場合はその機能が、該当の改札装置２を通過する条件を満たしているかを判定し（２１３２）、満たしていれば適正、満たしていなければ不適とする。
【００７５】
「使用中」判定（２１３２）で、適正であれば、すでに決定されていた「使用中」機能を特定し（２１３３）、処理を終了する。「使用中」機能が条件を満たさず不適であれば、該当機能の「使用中」を未使用にし（２１３４）、各機能の適正判定を順次実行する（２１３５〜２１３９）。一方、前記判定（２１３１）で、券情報１１Ｂの複数機能中に、「使用中」機能が無い場合は、有効機能が未決の場合であり、各機能の有効判定を順次実行する（２１３５〜１２３９）。
【００７６】
乗車券指定券適正判定（２１３５）における乗車券適正判定は、券情報１１Ｂの乗車券機能が「有効」であり、利用者が外から駅に入る場合で、乗車駅、降車駅の区間内に該当改札装置２があることで適正を判定する。駅内から外に出る場合は乗り越しを考慮し、区間内でなくても適正とする。次に指定券適正判定は、乗車券が適正の場合のみ意味を持ち、券情報１１Ｂの指定券機能が「有効」であり、乗車券の乗車駅、降車駅の区間で有効な列車が指定されていることで適正を判定する。指定券機能は、必ず乗車券機能とペアである前提で、指定券機能が適正と判断された場合は、乗車券＆指定券が適正、乗車券のみ適正時は、乗車券機能が適正と特定する。
【００７７】
イベント切符適正判定（２１３６）は、券情報１１Ｂのイベントの種別に応じて、該当改札装置２を通過可能な場合のみ適正判定される。
定期券適正判定（２１３７）は、券情報１１Ｂの定期券機能が「有効」であり、利用者が外から駅に入る場合で、乗車駅、降車駅の区間内に該当改札装置２があることで適正を判定する。駅内から外に出る場合は乗り越しを考慮し、区間内でなくても適正とする。
【００７８】
回数券適正判定（２１３８）は、券情報１１Ｂの回数券機能が「有効」であり、利用者が外から駅に入る場合で、乗車駅、降車駅の区間内に該当改札装置２があることで適正を判定する。駅内から外に出る場合は乗り越しを考慮し、区間内でなくても適正とする。
プリペイド有効判定（２１２９）は、券情報１１Ｂのプリペイド機能が、「有効」であることで適正を判定する。
【００７９】
上記すべての機能が不適の場合は、使用可能機能なしとして（２１３Ａ）、処理を終了する。
使用中機能特定（２１３３）において機能を特定した際、各旅客輸送券機能のうち、乗車券・定期券・回数券については、上記の適正判定において不適となった場合でも、乗車駅が適正である場合は、他の機能を利用した乗り継ぎの可能性があるため、「条件付き適正」とする。「条件付き適正」以外の場合は「無条件適正」である。
【００８０】
上述のように、複数の適正機能があった場合は、優先順位付けで、改札装置２が自動的に、その改札で使用されるべき最適機能を特定し、表示するので、利用者は多くの場合、複数機能のどの機能が使われて改札を通過するのか意識する必要がない。ただし、利用者が自分の意志で、使用機能を選びたい場合は、ＩＣカード１の表示切り替えボタン１４１及び、使用中切り替えボタン１４２により任意機能を指定することができる。
【００８１】
図１３は、利用機能判定機能２１２の中で使われる課金情報生成機能２１４の処理説明図である。課金情報生成機能２１４は、ＩＣカード１で特定された旅客輸送券機能と乗車区間から精算処理を行い、課金情報を生成する。
【００８２】
最初に、改札装置２は「改札に入るのか改札を出るのか」を判定する（２１４１）。「改札に入る」場合は、課金情報は不要なため、そのまま処理を終了する。「改札を出る」場合は、前記利用機能特定機能２１３で特定されたＩＣカード１の旅客輸送機能を判定し（２１４２）、乗車券、定期券、回数券、プリペイドカードのいずれかの場合は、乗り越し等が考えられるため、課金情報の生成が必要となる。前記以外の機能の場合は、課金情報生成不要であり、処理を終了する。
【００８３】
前記の４機能中、プリペイドカードだけは乗り越し概念が無いので、これを判定し（２１４３）、券情報１１Ｂの乗車駅と該当改札装置２のある駅間の運賃を、中央処理装置４に問い合わせ、決定する（２１４７）。
【００８４】
乗車券、定期券、回数券機能の場合は、券情報１１Ｂの降車駅が該当改札装置２のある駅と一致するかをチェックし（２１４４）、一致する場合は、正規の利用であり、乗り越し無しなので、処理を終了する。不一致の場合は、券情報１１Ｂの乗車駅と降車駅の区間内に該当改札装置２のある駅が含まれるかチェックし（２１４５）、区間内なら途中下車として、課金情報生成不要で、処理を終了する。区間外の場合は、乗り越しであり、券情報１１Ｂの降車駅と該当改札装置２のある駅間の運賃を、中央処理装置４へ問い合わせ、決定する（２１４６）。
【００８５】
図１４は、不正ＩＣカード登録機能２１５の処理説明図である。不正ＩＣカード登録機能２１５は、中央処理装置４が管理している不正ＩＣカードのＩＤ情報を、改札装置２のメモリに格納する処理である。
最初に、改札装置２は改札を通過したＩＣカード１のＩＤ情報をメモリ上に蓄積する（２１５−１１）。次に、例えば数時間単位の一定周期で前記該当ＩＤ情報を中央処理装置４に送信する（２１５−１２）。
【００８６】
一方、中央処理装置４の側では、受信した前記ＩＤ情報のうち、紛失・盗難・運行休止等で既に無効となっているＩＤ情報を検索する。検索された場合、該当ＩＤを不正ＩＤとして不正使用ＩＤ一覧に登録する（２１５−２１）。続いて、前記不正使用ＩＤ一覧に更新があれば、該当不正ＩＤを改札装置２に送信する（２１５−２２）。
改札装置２では、更新された前記不正使用ＩＤ一覧を受信すると、不正ＩＤ情報２１７に格納する（２１５−３１）。
【００８７】
上記により、紛失・盗難・運行休止等による不正ＩＣカードの使用を２回目以降で防止することができる。１回目から不正使用を防止するには、無効ＩＤ情報が変更されるたびに、中央処理装置４から、全改札装置に対し情報を送信する必要があり、処理能力的に困難である。しかし、中央処理装置４において、無効ＩＤ情報が更新された場合、該当ＩＣカードが使用される可能性のある改札機が、中央処理装置４で特定できれば、その情報を該当改札装置へ送信することにより、１回目からの不正防止も可能である。
【００８８】
次に、検札装置６における、機能構成例，及び各機能が行う内部処理の詳細について記述する。検札装置６は、該当旅客輸送機関内において、上記ＩＣカード１の検札を行う。即ち、該当旅客輸送機関内で使用されているＩＣカード１を検札装置６へ接近ないしは挿入し、ＩＣカード１の券情報１１Ｂをチェックし、必要に応じて券情報１１Ｂを更新し、また精算のある場合は金銭の授受を行う。この意味では、処理内容は、改札装置２や発券装置３に類似する点が多く存在する。
【００８９】
図１５に、前記検札装置６の検札制御機能６１の機能構成を示す。検札制御機能６１は、ＩＣカード１の券情報１１Ｂにより、使用されている旅客輸送券機能を特定し、その使用の適正／不正を判定する券情報正当性判定機能６１１，前記券情報正当性判定機能６１１で作成される課金情報をもとに更新用券情報１１Ｂを作成する課金精算機能６１２，ＩＣカード１の券情報１１Ｂを更新する目的でＩＣカード１へ送信する券情報更新機能６１３，及び金銭授受を検札員が手入力するためのＩ／Ｆ機能である外部情報手入力機能６１４，検札の結果を検札員に通知する検札結果表示機能６１５から構成される。
【００９０】
図１６は、券情報正当性判定機能６１１の処理説明図である。券情報正当性判定機能６１１では、ＩＣカード１の券情報１１Ｂにより、使用されている旅客輸送券機能の更新及び正当性の判定を行い、検札結果として、「適正」・「不正」を検札結果表示機能６１５により表示し、「不正時」は、課金情報を合わせて表示する。
【００９１】
最初に、検札装置６は、ＩＣカード１から券情報１１Ｂを受信する（６１１１）。次に、改札装置２における利用機能特定機能２１３と同じ処理を用いて、該当検札装置６で適正な旅客輸送券機能を特定する。適正機能が特定されたか否かを判定し（６１１２）、特定出来なかった場合は、該当ＩＣカード１は、該当輸送機関内では使用できないので、検札結果表示機能６１５により、「不正」を検札員へ報告する（６１１８）。
【００９２】
適正機能が特定された場合は、次の処理へ進むが、機能が特定された場合でも、「条件付き特定」と「無条件特定」とがある。「条件付き特定」とは、利用者が最初の乗車駅から最終降車駅に至るまでの間に、ＩＣカード１の複数旅客輸送機能を用いて乗り継いだ場合の途中機能に該当する。これに対し「無条件特定」は、該当機能でその機能での目的駅を出ることが可能な場合である。具体例で説明する。Ａ駅、Ｂ駅、Ｃ駅の順に駅が並んでおり、利用者は、Ａ駅で乗車、Ａ駅〜Ｂ駅間は、定期券機能を用い、Ｂ駅〜Ｃ駅は乗車券機能を用い、Ｃ駅で最終降車するものとする。仮にＡ駅〜Ｂ駅間で検札があった場合、検札装置６は、定期券機能を適正機能として特定し、この場合、列車は、Ａ駅とＢ駅の間にいるのだから、定期券機能の目的駅（Ｂ駅）で降車することに何の問題もないため、この定期券機能は、「無条件特定」される。これに対し、Ｂ駅〜Ｃ駅間で、検札を受けた場合は、乗車駅がＡ駅なので、定期券機能が適正機能として特定される。ところがこの場合は、定期券機能での目的駅であるＢ駅を既に通り越しているので、「乗り越し」になる。従って、定期券機能は、「条件付き特定」となる。
【００９３】
機能が特定されたら、ＩＣカード１へ通知すべき降車駅を決定する（６１１３）。上記「条件付き特定」の場合は、該当機能だけでは最終降車駅の改札装置２を通過する条件がそろっていないので、通知すべき降車駅を最終降車駅ではなく、特定された機能が持っている降車駅を採用する。「無条件特定」の場合は、最終降車駅を通知すべき降車駅とする。
【００９４】
次に、改札装置２における課金情報生成処理２１４と同等の処理を経て、ＩＣカード１へ情報を送信する（６１１４）。ここで送信する情報は、ＩＣカード制御機能１１内の乗車券機能１１４、指定券処理１１５、イベント切符機能１１６、定期券機能１１７、回数券機能１１８、プリペードカード機能１１９に渡るものである。ＩＣカード制御機能１１の前記各機能からの正常／異常報告を受けると（６１１５）、異常の場合は、検札結果表示機能６１５により、「不正」及び不足分の課金を検札員へ報告する（６１１８）。正常の場合は、今回の送信が「条件付き特定」の送信であったか否かを判定する（６１１６）。「無条件特定」の場合は、目的降車駅を通過する条件がそろったので、検札結果表示機能６１５により、「適正」を検札員へ報告する（６１１９）。
【００９５】
「条件付き特定」の場合は、途中までの機能が使用済みとなった状態なので、仮にいったん該当機能で、途中駅降車後、再乗車したものと同様の処理をさせるため、乗車駅を該当機能の降車駅で更新し（６１１７）、再度利用機能の特定を試みる（２１３へ戻る）。これを繰り返すことにより、目的降車駅までの複数機能を使用済みとしながら、目的降車駅を通過することができる条件がそろう。前記の例で説明すると、Ｂ駅〜Ｃ駅間で検札された場合、前述のように最初は、Ａ駅〜Ｂ駅間の定期券機能が、「条件付き特定」され、降車駅がＢ駅としてＩＣカード１へ通知される。ＩＣカード１は問題なしとして正常を報告してくる。このとき、「条件付き特定」だったから、まだ先があるので、今度は乗車駅をＢ駅として、機能の特定を試みると、今度はＢ駅〜Ｃ駅の乗車券機能が適正機能となる。この乗車券機能で、最終降車駅Ｃ駅を出ることができるので、今度は乗車券機能が「無条件特定」され、ＩＣカード１へ通知され、これも正常報告され、最終的に検札員は「適正」の報告を得る。
【００９６】
図１７は、券情報正当性判定機能６１１で、「不正」及び「不足分課金」が表示された場合に、不足金を授受し、結果をＩＣカード１へ反映させる課金精算機能６１２の処理説明図である。
【００９７】
検札員は、前記券情報正当性判定機能６１１で、検札装置６に、「不正」及び「不足分課金」が表示されたら、外部情報手入力機能６１４により、支払い方法を入力する（６１２１）。次に、入力された支払方法を判定し（６１２２）、現金の場合は、検札員が利用者より現金を受取り、券情報１１Ｂを更新する入力を行う（６１２３）。プリペイド機能を使う場合は、残金が課金値以上の場合に限り（６１２４）、残金を減算し、券情報１１Ｂを更新する（６１２５）。
【００９８】
尚、図には示していないが、券情報更新処理６１３は、上記変更後の券情報１１ＢをＩＣカード１へ送信し、ＩＣカード１の券情報１１Ｂを更新し、同時にＩＣカード１の表示機能１４も更新するものである。従って、旅客輸送機関内で、検札を受けることにより、ＩＣカード１の券情報は、改札装置２を通過せずに、最新のものとなる。
【００９９】
続いて、本発明による各機能の動作例を、図を用いて以下に記述する。図１８〜２６は、本発明による複合機能ＩＣカードを使用した場合の実際の動作を説明したものである。
【０１００】
図１８及び図１９は、乗車券と指定席券機能を用いて、Ａ駅からＦ駅まで乗車した場合の各種ケースを示したものである。駅の順序は、Ａ駅→Ｂ駅→Ｃ駅→Ｄ駅→Ｅ駅→Ｆ駅であるものとする。乗車券の区間は、Ａ駅〜Ｅ駅、指定券の区間は、Ｂ駅〜Ｃ駅であるものとし、乗客は、Ａ駅から乗車し、Ｂ駅でＣ駅行きの指定席付き特急に乗り換え、Ｃ駅で途中下車後、Ｄ駅から再乗車し、Ｆ駅で最終降車したケースを想定した。また、乗車券の乗り越し清算は、プリペイドカード機能使用可であるものとし、残金は、３０００円であるものとする。
【０１０１】
図１８のケース（１）は、Ａ駅での乗車を示している。ＩＣカード１は、乗車券機能として、Ａ駅〜Ｅ駅の区間が有効であり、指定券機能として、Ｂ駅〜Ｃ駅の区間が有効であるので、Ａ駅改札装置２を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、乗車券及び指定券機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１の乗車券機能１１４及び指定券機能１１５から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＡ駅に入ることができ、Ａ駅からＢ駅へ移動後、Ｃ駅行きの特急に乗車する。
【０１０２】
図１８のケース（２）は、Ｃ駅での途中下車を示している。ＩＣカード１は、乗車券機能として、Ａ駅〜Ｅ駅の区間が有効であり、指定券機能として、Ｂ駅〜Ｃ駅の区間が有効であるので、Ｃ駅駅改札装置２を出る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、乗車券及び指定券機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１の乗車券機能１１４及び指定券機能１１５から改札装置２へ正常報告がなされるため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＣ駅を出ることができる。
【０１０３】
乗客がＣ駅の改札を出た時点では、ＩＣカード１の乗車券機能は、途中下車判定により、有効区間が、Ｃ駅〜Ｅ駅に変わる。また、指定券機能は、Ｃ駅で使用完了するので、消去される。
このあと乗客は、タクシー等別の手段でＤ駅へ移動したものとする。
【０１０４】
図１９のケース（３）は、Ｄ駅での再乗車を示している。ＩＣカード１は、乗車券機能として、Ｃ駅〜Ｅ駅の区間が有効であり、指定券機能はないが、Ｃ駅〜Ｅ駅の区間内駅であるＤ駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、乗車券が適正であることが判定され、ＩＣカード１の乗車券機能１１４から改札装置２へ正常報告がなされるため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＤ駅に入ることができ、Ｆ駅行きの普通列車に乗車する。
【０１０５】
図１９のケース（４）は、Ｆ駅での最終降車を示している。ＩＣカード１は、乗車券機能として、Ｃ駅〜Ｅ駅の区間が有効であるので、Ｆ駅改札機を出る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、乗車券機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１の乗車券機能１１４により、乗り越しの判定がなされる。乗車券の乗り越し清算をプリペイドカード機能使用可としているので、Ｅ駅〜Ｆ駅までの課金（４５０円）はプリペイドカードの残金から減算され、改札装置２へ正常報告がなされるため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＦ駅を出ることができる。乗客がＦ駅の改札を出た時点で、ＩＣカードの乗車券機能は、消去され、プリペイドカードで使用された、Ｅ駅〜Ｆ駅間の課金情報は、履歴として記憶される。
【０１０６】
図２０及び図２１は、イベント切符機能を用いて、「東京都内一日乗り放題」を使用した場合の各種ケースを示したものである。乗り放題の期間は、３月１日の一日間であるものとする。
【０１０７】
図２０のケース（１）は、３月１日の都内Ａ駅での乗車を示している。ＩＣカード１は、イベント切符機能として、東京都内の各駅を一日乗り降り自由であるので、都内Ａ駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、イベント切符機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１のイベント切符機能１１６から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＡ駅に入ることができ、Ａ駅から任意の駅へ移動可能である。
【０１０８】
図２０のケース（２）は、３月１日の都内Ｂ駅での途中下車を示している。ＩＣカード１は、イベント切符機能として、東京都内の任意駅での乗り降りが適正であるので、都内Ｂ駅改札機を出る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、イベント切符機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１のイベント切符機能１１６から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＢ駅を出ることができる。
【０１０９】
乗客がＢ駅の改札を出た時点で、有効期間である３月１日が過ぎていないので、ＩＣカードのイベント切符機能は、有効のままである。この後利用者は、何らかの理由で、バスを利用し、千葉県Ｃ駅へ行ったものとする。
【０１１０】
図２１のケース（３）は、３月１日の千葉県Ｃ駅での再乗車を示している。ＩＣカード１は、イベント切符機能として、東京都内の任意駅での乗り降りが有効であり、千葉県のＣ駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、イベント切符機能が不正であることが判定され、改札装置２のゲートが閉となり、乗客はＣ駅に入ることができない。乗客はＣ駅へ入ることはできないが、有効期間である３月１日が過ぎていないので、ＩＣカードのイベント切符機能は、有効のままである。このため、利用者は、千葉県Ｃ駅から最寄りの東京都内の駅までの乗車券を買い、東京都に入ったものとする。
【０１１１】
図２１のケース（４）は、３月２日の神奈川県Ｄ駅での最終降車を示している。ＩＣカード１は、前記時計機能１１３により、３月２日午前０時の時点で、３月１日一日乗り放題のイベント機能を消去するはずであるが、０時の時点でイベント切符機能は使用中であるため、機能の消去は保留されている。しかし、降車しようとした駅が神奈川県のＤ駅であるため、改札を出ようとした場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、イベント切符機能が不正であることが判定され、ゲートが閉となり、乗客はＤ駅を出ることができない。この場合、別途精算して、イベント切符機能が使用中でなくなった時点で、イベント切符機能は消去される。
【０１１２】
図２２及び図２３は、定期券機能を用いた例である。定期券の有効区間は、Ａ駅〜Ｃ駅であり、有効期間は３月１日から３月３１日であるとする。また、乗り越しの場合、プリペイドカード機能の使用は不可であるものとする。駅の順序は、Ａ駅→Ｂ駅→Ｃ駅→Ｄ駅とする。
【０１１３】
図２２のケース（１）は、３月３１日２３：５０にＢ駅での乗車を示している。ＩＣカード１は、定期券機能として、有効期間内入場であり、Ａ駅〜Ｃ駅間が有効であるので、Ａ駅〜Ｃ駅の区間に含まれるＢ駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、定期券機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１の定期券機能１１７から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＢ駅に入ることができ、Ｂから任意の駅へ移動可能である。
【０１１４】
図２２のケース（２）は、４月１日００：３０のＣ駅での下車を示している。ＩＣカード１は、定期券機能として、有効期間を過ぎているが、Ｂ駅入場時点が有効期間内であり、降車時の有効期間範囲外は問題ない。また定期券は、Ａ駅〜Ｃ駅間が有効であるので、Ｃ駅改札機を出る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、定期券機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１の定期券機能１１７から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＣ駅を出ることができる。乗客がＣ駅の改札を出た時点で、有効期間である３月３１日が過ぎているので、ＩＣカード１の定期券機能は、無効となり消去される。
【０１１５】
図２３のケース（３）は、図２２のケース（１）と同じように、３月３１日１０：００にＢ駅で乗車し、３月３１日１５：００のＤ駅での降車を示している。ＩＣカード１は、有効期間内降車であるが、Ａ駅〜Ｃ駅間の有効区間に含まれないＤ駅の改札機を出る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、定期券機能は適正であることが判定されるが、乗り越しの判定がなされる。ＩＣカード１の定期券機能１１７は、課金の清算が不可となるので、改札装置２へ異常を報告する。このため、改札装置２のゲートが閉となり、乗客はＤ駅を出ることができない。乗客はＤ駅を出ることはできないが、有効期間である３月３１日が過ぎていないので、ＩＣカード１の定期券機能は、有効のままである。
尚、回数券機能についての動作例は、定期券と同様となることは明らかである。
【０１１６】
図２４は、プリペイドカード機能を用いて、Ａ駅からＢ駅まで乗車した例である。プリペイドカードの残金は、３０００円であるものとし、Ａ駅〜Ｂ駅間の運賃は、２１００円であるものとする。
【０１１７】
乗客は、Ａ駅の改札機を通過する際、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、プリペイドカード機能が適正であることが判定され、ＩＣカード１のプリペイドカード機能１１９は、乗車駅Ａ駅を記憶した後、改札装置２へ、正常報告を行う。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＡ駅へ入ることができ、Ｂ駅へ向かって移動する。
【０１１８】
Ｂ駅に到着した乗客は、Ｂ駅の改札機を通過する際、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３により、プリペイドカード機能が適正であることが判定され、Ａ駅〜Ｂ駅間の課金情報として２１００円を計算し、ＩＣカード１へ送信する。ＩＣカード１は、残金３０００円で足りる課金なので、残金を減算して、改札装置２へ正常報告を行う。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＢ駅駅を出ることができる。乗客がＢ駅の改札を出た時点で、プリペイドカードの残金表示は、９００円となり、Ａ駅〜Ｂ駅間でプリペイドカードを利用したことが、履歴として記録される。
【０１１９】
図２５は、乗車券・指定券・定期券を複合で利用した例である。乗車券は、Ｃ駅〜Ｄ駅で有効、指定券も、Ｃ駅〜Ｄ駅で有効、定期券は、３月１日から３月３１日の期間でＡ駅〜Ｃ駅間で有効であるものとする。乗客は、Ｂ駅〜Ｃ駅〜Ｄ駅の経路で移動する。駅の順序は、Ａ駅→Ｂ駅→Ｃ駅→Ｄ駅とする。
【０１２０】
図２５のケース（１）は、３月２５日１３：５０にＢ駅での乗車を示している。ＩＣカード１は、乗車券機能として、Ｃ駅〜Ｄ駅間を有しているが、乗車駅であるＢ駅は、この区間内に該当しないので、乗車券機能は、不正である。同様に指定券機能も不正となる。従ってＢ駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３は、Ａ駅〜Ｃ駅間が有効な定期券機能が適正であることを判定し、ＩＣカード１の定期券機能１１７から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＢ駅に入ることができ、Ｂ駅からＤ駅へと移動可能である。
【０１２１】
図２５のケース（２）は、３月２５日１５：３０のＤ駅での下車を示している。乗車駅はＢ駅であり、Ｄ駅で降車しようとしているので、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３は、Ｂ駅〜Ｃ駅間で、定期券機能を適正とし、Ｃ駅〜Ｄ駅間は、乗車券・指定券機能を適正とする。ＩＣカード１の、乗車券機能１１４、指定券機能１１５、定期券機能１１７は、改札装置２へ正常報告をし、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＤ駅を出ることができる。乗客がＤ駅の改札を出た時点で、乗車券・指定券機能は、消去され、定期券機能は、期間内なので、これまで通り残る。
【０１２２】
図２６は、乗車券・指定券・定期券・回数券を複合で持ったＩＣカードを使用した例である。乗車券は、Ｃ駅〜Ｄ駅で有効、指定券も、Ｃ駅〜Ｄ駅で有効、定期券は、Ｂ駅〜Ｃ駅間で有効、回数券は、Ａ駅〜Ｂ駅間で有効であるものとする。定期券の有効期限、回数券の残回数に問題はなく、乗客は、Ｃ駅〜Ｂ駅〜Ａ駅の経路で移動する。また、乗車券のＣ駅〜Ｄ駅は、その日の夕刻からに利用するため、購入しているものとする。（駅の順序は、Ａ駅→Ｂ駅→Ｃ駅→Ｄ駅とする。）
【０１２３】
図２６のケース（１）は、３月２６日０８：５０にＣ駅での乗車を示している。ＩＣカード１は、乗車券・指定券機能として、Ｃ駅〜Ｄ駅間の当日有効券を有しているので、東京駅改札機を入る場合、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３は、乗車券・指定券機能が適正であることを判定し、ＩＣカード１の乗車券機能１１４及び指定券機能１１５から改札装置２へ正常報告がなされる。このため、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＣ駅に入ることができる。ところが、利用者が、乗車券・指定券を利用するのは、その日の夕刻からであり、今回Ｃ駅に入ったのは、Ａ駅へ行くためであった。ところが上記のように改札装置２は、Ｃ駅〜Ｄ駅の乗車券・指定券を適正機能として特定している。
利用者は、Ｃ駅に入れたので、予定通りＢ駅を経由して、Ａ駅へ移動する。
【０１２４】
図２６のケース（２）は、３月２６日１０：００のＡ駅での下車を示している。乗車駅はＣ駅であり、Ａ駅で降車しようとしているので、改札装置２の前記利用機能特定機能２１３は、すでに特定されていたＣ駅〜Ｄ駅の乗車券を特定機能としては無効とし、Ｃ駅〜Ｂ駅間で、定期券機能を適正とし、Ｂ駅〜Ａ駅間は、回数券機能を適正とする。ＩＣカード１の、定期券機能１１７、回数券機能１１８は、改札装置２へ正常報告をし、改札装置２のゲートが開となり、乗客はＡ駅を出ることができる。
【０１２５】
乗客がＡ駅の改札を出た時点で、回数券機能の残回数は一つ減らされるが、まだ残りがあれば、回数券機能は残る。また、Ｃ駅〜Ｄ駅間の乗車券・指定券機能、および定期券機能は、期間内なので、これまで通り残る。
以上、上記に示した機能の複合使用には、他に以下のような組合せが可能である。
【０１２６】
乗車券（＋指定券）と定期券（＋プリペイドカード）
乗車券（＋指定券）と回数券（＋プリペイドカード）
定期券と回数券（＋プリペイドカード）
定期券とイベント切符
回数券とイベント切符
上記▲１▼〜▲５▼の任意の組合せ
また、旅客輸送機関としては、上記例の鉄道の他、航空券、フェリー券等の輸送機関への応用も明らかである。
【０１２７】
【発明の効果】
本発明によると、ＩＣカードの表示機能によって、該当ＩＣカード利用者又は輸送機関管理者に必要情報を表示でき、専用の読取り機が不要になる。また、ＩＣカードの表示が電子的手段による自動更新機能を持つため、カード面書換の専用印字装置や、表示内容を変更する特別な表示更新装置が不要であり、利用者の便宜性が確保される。さらに、乗車券、指定券、定期券、回数券機能とプリペイド機能の組合せによる乗越し時の自動精算等、旅客輸送券の複数機能に対して、機能毎に表示切替操作を設けたことにより、複数組込みの自由度を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による券機能を持った多機能ＩＣカードを用いる入出改札システムの一例の全体構成図。
【図２】本発明で使用するＩＣカードの一例の外観図。
【図３】ＩＣカード制御機能の機能構成図。
【図４】乗車券機能に関する処理説明図。
【図５】指定券機能に関する処理説明図。
【図６】イベント切符機能に関する処理説明図。
【図７】定期券機能に関する処理説明図。
【図８】回数券機能に関する処理説明図。
【図９】プリペイドカード機能に関する処理説明図。
【図１０】改札装置に関する改札制御機能の機能構成図。
【図１１】利用機能判定機能に関する処理説明図。
【図１２】利用機能特定機能に関する処理説明図。
【図１３】課金情報生成機能に関する処理説明図。
【図１４】不正ＩＤ登録機能に関する処理説明図。
【図１５】検札装置に関する検札制御機能の機能構成図。
【図１６】券面正当性判定機能に関する処理説明図。
【図１７】課金精算機能に関する処理説明図。
【図１８】本発明の一実施形態における乗車券と指定券との組合せに関する動作説明図。
【図１９】本発明の一実施形態における乗車券と指定券との組合せに関する動作説明図。
【図２０】本発明の一実施形態におけるイベント切符に関する動作説明図。
【図２１】本発明の一実施形態におけるイベント切符に関する動作説明図。
【図２２】本発明の一実施形態における定期券に関する動作説明図。
【図２３】本発明の一実施形態における定期券に関する動作説明図。
【図２４】本発明の一実施形態におけるプリペイドカードに関する動作説明図。
【図２５】本発明の一実施形態における一般乗車券と定期券との組合せに関する動作説明図。
【図２６】本発明の一実施形態における一般乗車券と定期券及び回数券との組合せに関する動作説明図。
【図２７】本発明で使用するＩＣカードの液晶面の表示例を示す図。
【符号の説明】
１…ＩＣカード、２…改札装置、３…発券装置、５…ネットワーク装置、６…検札装置、１１Ｂ…券情報、１４…表示機能、１４１…表示切替ボタン、１４２…使用中切り替えボタン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a passenger transport ticket management system at a ticket gate during passenger transport, and relates to automatic updating of a passenger transport ticket surface and multifunctionalization of a passenger transport ticket.
[0002]
[Prior art]
Transfer the transfer amount from the personal account to the IC card holding the personal account number, write it to the IC card, transfer from the personal account to the management company account, and instruct the usage amount from the terminal IC card application technology with a prepaid function that reduces the amount of money from the IC card by the amount used and transfers the accumulated amount from the management company account to the store account every predetermined period (Japanese Patent Publication No. 8-33950) It has been known. There is also known an IC card application technology (Japanese Patent Laid-Open No. 11-42874) in which a thermochromic layer that can be printed and erased by temperature change is laminated on the surface of the IC card, and the passenger transportation ticket can be reused. In this application technical bulletin, it is mentioned that IC card passenger transport tickets can be applied not only to regular tickets but also to composite tickets such as commuter passes, coupon tickets, seat reservation tickets, etc. It is premised on reprinting at the time of use, and the function that can be used at one time is a passenger transport ticket that is at most equivalent to the current magnetic card.
[0003]
As for the seat designation ticket among the composite functions, a system (Japanese Patent Laid-Open No. 8-18546) for performing automatic ticket check using an IC card seat designation ticket for the purpose of preventing counterfeiting or alteration of the ticket has been known. In addition, in the seat designation method that makes it possible to increase seat utilization efficiency in seat designation, when a designated ticket is issued, only the reservation number is output to the IC card, and the optimum seat utilization efficiency is obtained immediately before the seat is used. An application technique (Japanese Patent Laid-Open No. 11-213181) for determining and displaying such a final seat number on an IC card is known.
[0004]
As described above, the conventionally known IC card passenger transport ticket is a compound ticket premised on reuse by printing and erasing the ticket, and a ticket used for the automatic ticket checking system as a seat designation ticket, and also just before being used as a seat designation ticket. The one that displays the reservation number at the time of purchase to the seat number by a dedicated seat number determination device is disclosed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
First, in the conventional technology, in the case of a reusable IC card passenger transport ticket, it can be reused by printing / deleting information on the ticket surface. The card must be returned or updated by re-purchasing to change the print information. If this is neglected, the user cannot trust the information printed on the face of the ticket, which may cause confusion in use, and is likely to be used illegally without noticing. Therefore, from the user's standpoint, even though it is a compound ticket, there is a restriction that it can only be used for the function of combining the ticket levels of the conventional magnetic card system, that is, renewing a single use.
[0006]
As for IC card application technology for seat reserved tickets, it is a ticket that supports the limited purpose of preventing improper use of seats and is insufficient for general passenger transport, and seats with display change functions. The designated ticket is also a ticket corresponding to the limited purpose of efficient use of the seat. In particular, in the latter case, the user must change the display using the “Dedicated Seat Number Confirmation Device” in order to confirm the reservation number displayed at the time of ticketing as the actual seat number immediately before use. It was. As described above, the IC card corresponding to the seat reservation ticket can be used only for a limited purpose.
[0007]
Secondly, in the prior art, the information display on the IC card passenger transport ticket can display only a limited amount of information due to restrictions on the ticket area, and can be used only for a limited combination as a multi-function ticket. was there.
The above problems can be summarized as follows.
A composite ticket in which a plurality of functions of a passenger transport ticket are set at a time can handle only a limited number of combined functions due to restrictions on reprinting and ticket area.
[0008]
Depending on the combination of functions, the ticket information may change dynamically due to the inevitable actions depending on the purpose of the user such as getting off the train or getting over the train from the boarding station to the exit station. Yes, fixed-passenger passenger transport tickets may be unusable. For example, a user who has boarded from the area where the commuter pass function is valid travels to another station outside the commuter pass area without leaving the station on the way, uses an express train with the ticket function and the designated ticket function, and then gets off the express train Once you get out of the station and use it, and use the coupon ticket function to get to the final disembarking station, you can tell the user what the information printed or displayed on the ticket changes after getting off. Cannot be judged, and it will be extremely difficult to use a passenger transport ticket next time. In order to avoid this, each time the card is used, the user needs to re-print or update the display using a dedicated device only for the purpose of updating the ticket information to the latest information. was there.
[0009]
The object of the present invention is to install an electronically updatable display on the card surface of a non-contact IC card passenger transport ticket and automatically display the ticket surface display information in cooperation with the ticket gate device, ticket checking device and ticket issuing device. It is to construct a ticket gate system in which various combination functions of composite tickets as passenger transport tickets can be referred to appropriately and in a timely manner as required by the user.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
As for the first problem, a non-contact IC card having a display function that can be rewritten by electronic means by embedding a liquid crystal display device in a passenger transport ticket is adopted. Depending on the usage situation by exchanging information and processing information with ticketing device, ticket gate device, ticket gate device when purchasing / updating cards on the machine, passing through the ticket gate of the station, or performing in-car ticket checking A system was built to automatically update the display information on the ticket face.
[0011]
When the user passes through the ticket gate of the station or receives a ticket check in the car, the attribute information of various functions as the passenger transport ticket in the IC card is updated, and this is directly reflected on the display of the card ticket surface. Thus, the user can obtain the latest passenger transport ticket information during normal use without performing special procedures.
In addition, the non-contact type IC card has a clock function, and periodically checks the expiration date of each function, so that the passenger transportation function that has expired is automatically deleted, and the display information on the ticket is also updated. To do.
[0012]
That is, a comprehensive system comprising the non-contact type IC card, ticket issuing device, ticket gate device, ticket checking device, and central processing unit is constructed, and the IC card identification information and the corresponding IC card are added to the corresponding IC card as a passenger transport ticket. Exchange information between the relevant system components with the ticket type, the ticket type specific information, and the ticket information composed of the usage records As a result, the changed ticket information is immediately updated to the display function of the corresponding IC card by electronic means.
[0013]
Regarding the second problem, the passenger transport ticket has a display switching function, and this switching function allows the user to selectively display the composite function of the passenger transport ticket. The function can be referred to with the latest information.
As described above, even if the function added to the passenger transport ticket is combined and expanded, the ticket information on the IC card is automatically updated according to the usage status, and the user can refer to the latest ticket information at any timing. In addition, optional ticket information can be referred to selectively.
[0014]
According to the present invention, firstly, by constructing the above ticket gate system, the necessary information can be automatically updated by the display function of the IC card, and the latest information can be displayed to the user or the transport manager. Secondly, individual ticket information of an IC card as a composite ticket can be selectively displayed to a user or a transport manager. Third, a dedicated ticket printer / reader is not required. Fourth, the degree of freedom of incorporation is high for a plurality of functions of the passenger transport ticket. Fifth, the purchase of passenger transportation tickets can be simplified, and cashless and paperless can be achieved. In addition, since it can be cacheless and display a usage history by cooperation with a credit company, there is an effect that paperless is possible. Sixth, since the information from the IC card can be centrally managed, it is effective for grasping the usage status and preventing unauthorized use against loss / theft.
[0015]
The characteristic points of the IC card passenger transport ticket, the ticket gate apparatus and the ticket inspection apparatus according to the present invention will be described below.
The IC card passenger transport ticket according to the present invention includes a transmission / reception unit, an information storage unit that stores information about the passenger transport ticket, a display unit that displays information about the passenger transport ticket provided on the surface and stored in the information storage unit, And a control unit that controls the information processing relating to the passenger transport ticket and the above-described units, and the control unit stores information obtained from the ticket gate device or the ticket checking device via the transmission / reception unit and the passenger transport ticket stored in the information storage unit. Information about the passenger transportation ticket is used to determine whether or not the passenger transportation ticket is properly used, and the result is returned to the ticket gate device or the ticket checking device, and the passenger transportation stored in the information storage unit during the determination processing. The information on the ticket is updated, and a display reflecting the updated information is performed on the display unit.
[0016]
The display unit can be constituted by a liquid crystal sheet or the like, and if this IC card passenger transport ticket is used, the passenger transport ticket information displayed on the display unit can be made timely. Types of passenger transport tickets include boarding tickets, reserved seat tickets, event tickets, commuter passes, coupon tickets, prepaid cards, and the like.
[0017]
Information relating to a plurality of types of passenger transport tickets can be stored in the information storage section of the IC card passenger transport ticket. In that case, when the control unit communicates with the ticket checking device or the ticket checking device, the type of the passenger transport ticket determined to be properly used at that time, the station name that is the starting point of the fare calculation of the passenger transport ticket, It is preferable that the usable period of the passenger transport ticket and the attached information regarding the passenger transport ticket are displayed on the display unit.
[0018]
In addition, display switching means for selecting information related to one passenger transport ticket from information regarding a plurality of types of passenger transport tickets stored in the information storage section of the IC card passenger transport ticket and displaying the information on the display section is provided. Is preferred.
[0019]
A ticket gate apparatus according to the present invention includes a receiving unit that receives information from an IC card passenger transport ticket including an information storage unit and an IC card control unit in which information on the passenger transport ticket is stored for each type of passenger transport ticket, and an IC A transmission unit that transmits ticket gate result information to a card passenger transport ticket, a control unit, a communication unit that transmits and receives information to and from the central processing unit, and a gate, the control unit communicates with the IC card passenger transport ticket, When the IC card passenger transport ticket is about to pass through the ticket gate in the direction of entering the station, the gate is not opened if there is passenger transport ticket information that allows the IC card passenger transport ticket to pass through the ticket gate. In some cases, the gate is closed, and when the IC card passenger transport ticket is about to pass through the ticket gate, the pass of the ticket gate stored in the information storage section of the IC card passenger transport ticket is passed. Identifies possible passenger transport ticket information, closes the gate if it cannot be identified, determines whether or not there is a transit, opens the gate if there is no transit, and central processing if there is a transit Inquiries about billing information to the device, and when the settlement is completed in the IC card by sending the billing information to the IC card, the gate is closed when the settlement is not completed. To do.
[0020]
The ticket gate apparatus includes a storage unit that stores identification information of an invalid IC card passenger transport ticket, and the control unit communicates with the IC card passenger transport ticket and receives the identification information of the IC card passenger transport ticket. The received identification information is collated with the identification information stored in the storage unit, and if they match, it is preferable to confiscate the IC card passenger transport ticket and close the gate.
[0021]
The ticket check apparatus according to the present invention transmits and receives information between an IC card passenger transport ticket including an information storage unit and an IC card control unit in which information related to the passenger transport ticket is stored for each type of passenger transport ticket. Part, a display part, and a control part for controlling each part. The control part specifies a passenger transport ticket in use based on information received from an IC card passenger transport ticket and uses it appropriately. When it is appropriate, the fact is displayed on the display unit, and when it is not proper, billing information is generated and displayed on the display unit together with the judgment result. Transmits the passenger ticket information updated by the settlement to the IC card passenger transport ticket.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, as an embodiment according to the present invention, FIG. 1 shows an overall configuration of a ticket entry / exit ticket system using a non-contact IC card having “ticket information”. “Ticket information” refers to the function type as passenger transport ticket recorded in the memory in the IC card and information attached thereto, and this information can be displayed on the IC card (for details, see FIG. 2). Describe in the description).
[0023]
The above system issues / updates the ticket gate device 2 for performing gate operation by determining proper use or unauthorized use of the IC card 1 and IC card 1 used for authentication of the user passing through the ticket gate. Ticket processing device 3, ticket processing device 2, central processing device 4 that performs overall operation using information of ticketing device 3, network device 51 that connects ticket processing device 2 and central processing device and exchanges information, ticketing device 3 and central processing device 4 And a network device 52 for exchanging information, and a ticket checking device 6 for checking the IC card 1 in the transportation system.
[0024]
The IC card 1 receives an IC card control function 11 for controlling each function in the card, an IC card receiving function for receiving ticket result information from the ticket gate device 2, ticket information from the ticket issuing device 3, and updated ticket information from the ticket checking device 6. The function 12 includes an IC card transmission function 13 for transmitting ticket information to the ticket gate device 2, the ticket issuing device 3, and the ticket checking device 6, and a display function 14 for notifying the user of the ticket information.
[0025]
The ticket gate device 2 includes a ticket gate device control function 21 that controls each function in the device, a ticket gate reception function 22 that receives ticket information from the IC card 1, a ticket gate transmission function 23 that transmits ticket ticket result information to the IC card 1, And a ticket gate communication function 24 for transmitting / receiving information to / from the central processing unit 4.
[0026]
The ticket issuing device 3 is a ticket issuing control function 31 for controlling each function in the device, a ticket receiving function 32 for receiving ticket information of the IC card 1, a ticket issuing transmission for transmitting ticket information relating to new issue and renewal of the IC card 1. When the IC card 1 is issued with a function 33, the IC card 1 includes a money transfer function 34 for inputting / outputting money for payment and refund, and a ticket issuing communication function 35 for transmitting / receiving information to / from the central processing unit 4.
The ticket checking device 6 includes a ticket checking control function 61 that controls each function in the device, a ticket checking reception function 62 that receives ticket information of the IC card 1, and a ticket checking and sending function 63 that transmits updated ticket information of the IC card 1. Is done.
[0027]
FIG. 2 shows an external view and a top view of a non-contact type IC card according to the present invention. In the external view shown in FIG. 2A and the top view shown in FIG. 2B, the non-contact type IC card 1, the display function 14 incorporated on the card surface, the display switching button 141, and the in-use switching button are shown. 142 is shown. The display function 14 of the IC card 1 is realized by embedding a liquid crystal sheet on the card surface. Even when a liquid crystal screen having a display area as shown in FIG. 2 is embedded in an IC card, it is possible to realize a card with a card size of about 5 mm and a low consumption of IC card components. By using the power mode, it is possible to achieve continuous use on the order of years from several months with a power capacity of about two lithium batteries. Also, if the remaining battery level is added to the display item, the user can know when to replace the battery.
[0028]
The top view of FIG. 2 (b) shows an outline of the automatic update according to the usage status of the ticket information displayed on the passenger transport ticket surface, which is the main requirement of the present invention, and the reference of the optional optional function by the user. Will be described below. The names in the brackets are the names of the areas described in the display function 14 and mean the above “ticket information”.
[0029]
“Passenger transport organization type” is an area for displaying a passenger transport company, an organization name, and the like. Therefore, the ticket gate system according to the present invention is also premised on being applied to a connection extending over a plurality of passenger companies, and the “passenger transport type” is automatically updated when connecting to another company.
[0030]
“Function name” is an area for displaying the function type of the IC card 1. Specifically, the functions of a boarding ticket, designated ticket, event ticket, commuter pass, coupon ticket, and prepaid card are displayed. An event ticket is a special ticket provided by passenger transport facilities for the convenience of users. Specifically, various types of tickets such as a "weekend discount ticket", an "all-day unlimited ticket", and a "special tour ticket" are available. Means a special purpose ticket. The designated ticket cannot be used for boarding alone, so it is assumed that it is used as a pair with the boarding ticket. When the IC card 1 has a plurality of function types in combination, by passing the IC card 1 through the ticket gate, the ticket gate device 2 automatically identifies the optimum function type and automatically identifies the “function” Name "can be displayed. The “function name” can also be selectively switched by the user consciously pressing the display switching button 141. In the present invention, the function is switched by one button 141. However, if a menu display method of a plurality of buttons and a button function at the lower stage of the display device is employed, one-touch switching is also possible.
[0031]
The “boarding station” is an area for displaying the name of the station where the IC card 1 is used. This “boarding station” is common information that is not associated with the “function name” on a one-to-one basis. That is, in the IC card 1 having a plurality of functions, when a connection or the like is performed and different function types are used continuously, the station name that should be the starting point of the function in use that has not been settled is displayed.
[0032]
For example, a passenger boarding from station A using the commuter pass function of transport company X will transfer to another route without getting off at station B, which is a commuter pass function, and station B will use the regular ticket function. Suppose you move from station to station C, get off at station C, get over, and finally get off at station D and settle the transfer with the prepaid function. The “boarding station” is displayed as “A station” at the time of entering A station, and since the ticket gate is not passed through at the time of transfer at B station, the boarding station in the train remains “A station”. When a ticket is received in a car that is moving from B station to C station, it is understood that the regular ticket from B station to C station is used in the corresponding section by exchanging information between the ticket checking device 6 and the IC card. "Boarding station" changes from "A station" to "B station". At D station, the last stop, the user pays as if he / she got on from B station. In this way, tracking the exact station from which the user got on would calculate the check-in fee. It is essential.
[0033]
“Valid / invalid” is an area for displaying whether the passenger transport ticket function indicated by the “function name” is valid or invalid. Explaining in the above example, the commuter pass function and the ticket function are "valid" when boarding at station A for the first time, but when you get off at D station at the final destination, The display is “invalid”. The commuter pass function remains “valid” until it expires. In other words, “invalid” indicates that the corresponding “function name” cannot be used. When the valid display changes to “invalid”, other information of the corresponding function also disappears from the display. All that remains is a “function name”, “valid / invalid” and “boarding station” display.
[0034]
“In use” is an area for displaying whether or not the passenger transport ticket function indicated by the “function name” is being used when the passenger is on board at that time. The information “in use” is displayed when the IC card 1 enters the station from the ticket gate device 2 and the ticket gate device 2 automatically determines an optimum function from a plurality of passenger transport ticket functions. Specifically, for example, a function that is not problematic for boarding from the corresponding station is determined in the priority order of a boarding ticket → designated ticket → event ticket → commuter pass → numbered ticket → prepaid card, and the first function found is “in use” " However, a function that is not necessarily intended by the user may be “in use”. For example, the stations are arranged in the order of A station, B station, and C station, and the IC card 1 has a commuter pass function from A station to B station and a ticket function from B station to C station. When the ticket gate device 2 is entered, the function automatically specified is the ticket function for the stations B to C. However, the user may want to go to station A using the commuter pass function. In such a case, if the in-use switching button 142 of the IC card 1 is pressed at the user's will, the “in use” of the specified ticket function becomes “blank”. Furthermore, the user can press the display switching button 141 to display the commuter pass function and press the in-use switching button 142 to change the commuter pass from “blank” to “in use”. If a missing function is displayed, it is sufficient to “blank” that function. The reason is that when the user leaves the station, the ticket gate apparatus 2 at the disembarking station is newly used when the “in use” function is inappropriate at the disembarking station and when there is no “in use” function. It is because it tries to specify. In other words, in the above example, when a passenger boarding from B station gets off from A station instead of C station, the ticket gate apparatus 2 at the getting off station reselects and processes the commuter pass function as an appropriate function. Even if the user sets the ticket function between the B station and the C station to “in use”, no problem occurs. The user has to use the in-use switching button only when he / she wants to select a duplicate function at his / her own will.
[0035]
As another example, if you use the commuter pass function to get off from station A, do not get off at station B, which is the commuter pass drop-off station, go further using the boarding pass function, and get off at station C. If you pass through the ticket gate and enter the station, the “Used” area display of the commuter pass function changes from “Blank” to “Used”. Next, when the ticket is checked by the ticket checking device 6 while moving between the stations B and C, the “in use” of the commuter pass function is replaced with “blank”, and the “in use” area of the ticket function is Changes from “Blank” to “In Use”. When the passenger finally exits the ticket gate at station C, the ticket function “in use” is changed to “blank”. That is, the user can recognize that this “in use” area is a function that is currently being used for a function that is not blank. Note that the clock function 113 of the IC card 1 periodically checks whether the passenger transport ticket function has expired, and deletes the expired function. Only in the case of “”, the function is deleted. This is because if the function is in use, the function is valid until the ticket exits even if it expires.
[0036]
“Usable period” is an area for displaying the expiration date of use of the passenger transportation ticket of the corresponding “function name”. Functions that have expired in the clock function 113 of the IC card 1 are automatically deleted. However, “in use” functions will not be deleted without permission even if they expire, and will be deleted when exiting the ticket gate.
[0037]
The “attached information” is an area for displaying information unique to the “function name”. When the passenger transport ticket has a ticket function, the boarding station name and the getting-off station name are attached information. In the case of the designated ticket function, the train name, vehicle number, and seat number are attached information. In the case of an event ticket, the event type, the available conditions, etc. are attached information. In the case of a commuter pass, the boarding station name and the getting-off station name are attached information. In the case of a coupon ticket, the boarding station name, the getting-off station name, and the remaining number of times used are attached information. In the case of a prepaid card, the balance, usage history, and availability of combinations are attached information. The use of a combination means whether or not automatic payment with a prepaid card is allowed when a passenger gets over from a boarding ticket, commuter pass and coupon ticket. You can choose.
[0038]
FIG. 27 shows an example of a ticket surface display of the IC card 1. (1) is a display example of coupon tickets. It is a ticket of “X Passenger Railway Company” and indicates that the coupon ticket function is valid. In addition, since there is a display of “in use” and “boarding at A station”, it is indicated that the user has boarded with the coupon ticket function from A station and is currently in use (on board). (2) is an example of a designated ticket. As a designated ticket, "Express M" car No. 2 on March 21, 2000 indicates that the 3-A seat is being used from A station to B station (however, the designated ticket is the corresponding ticket) The condition exists). (3) is a display example of an event ticket. This is a ticket for the “Y Passenger Railway Company” and is valid as an event ticket. During the weekends of June 10 (Sat.) and 11 (Sun.) 2000, all lines of the “Y Passenger Railway Company Line” It shows that regular cars and limited express seats are unlimited.
[0039]
In general, if the in-vehicle ticket check is not performed, the ticket information will not change until the ticket gate is entered after entering the ticket gate, but the display will always be displayed after the ticket gate and the ticket gate. Since it is automatically updated, the user can refer to the latest ticket information at the next use.
As an example of the operation of the ticket gate system, a single railway transportation system will be described as a passenger transportation system.
[0040]
First, the user makes a new purchase or renewal (additional purchase) of the IC card 1 using the ticket issuing device 3. When the ticket issuing device 3 obtains information from the central processing unit 4 as needed in response to the purchase request of the user (ticket issuing communication function 35), determines the purchase amount, and receives money from the user by the money transfer function 34, the ticket is issued. The current function information of the IC card 1 is obtained by the reception function 32, and the new function is written by the ticket issuing function 33. Thereby, the IC card 1 is sold to the user as a multi-function passenger transport ticket.
[0041]
Next, when the IC card 1 passes through the ticket gate device 2, the IC card 1 brought close to the ticket gate device 2 by the customer first transmits ticket information to the ticket gate device 2. Next, the ticket gate device 2 refers to the ticket information received from the IC card 1, identifies a function to be used at the ticket gate from the passenger ticket functions enabled by the IC card 1, and However, it is determined whether the corresponding ticket gate apparatus 2 is used properly or illegally used. If it is illegal, close the gate of the ticket gate and prevent the user from passing. If it is appropriate, after calculating the charging information corresponding to getting over, getting off, etc., the specified passenger transportation ticket function, the charging calculation result, and the classification of whether to enter or exit the ticket gate are transmitted to the IC card 1. On the other hand, the IC card 1 executes normality / abnormality determination processing and normality ticket information update processing regarding the specified passenger transport ticket function received from the ticket gate device 2, and again executes the execution results in the normal / abnormal form. It transmits to the ticket gate apparatus 2. The ticket gate apparatus 2 opens and closes the gate based on normality / abnormality received from the IC card 1.
[0042]
Next, when the IC card 1 receives a ticket check in the vehicle, first, when the user is brought close to the ticket checking device 6 of the ticket checker, the ticket checking device 6 becomes “in use” with the IC card 1. It is determined whether or not the function is appropriate. If it is appropriate, the function is searched. If it is not appropriate, it is searched whether another function is appropriate. This takes into account that the function that was initially used by the user has been changed to another function due to a connection. If there is no appropriate function, billing information is calculated, and the ticket checker receives money from the user and then updates the function of the IC card 1.
[0043]
Hereinafter, the processing of the IC card 1 and the ticket checker 2 and the processing of the IC card 1 and the ticket checker 6 will be described in detail. First, the functional configuration of the IC card 1 (internal processing of each passenger transport ticket function) and details of the processing of the ticket gate apparatus 2 will be described.
[0044]
FIG. 3 is a diagram showing a functional configuration of the IC card control function 11 of the IC card 1. The IC card control function 11 includes an overall control function 111 for managing the entire function, an IC card reception function 12, an IC card transmission function 13, and an input / output I / F function 112 for exchanging information with the display function 14, in the IC card The clock function 113 for managing the current time and automatically erasing the expired ticket function, the boarding ticket function 114 for managing passenger boarding / exiting passenger transportation, and the designated ticket function 115 for managing seat reservations for passenger transportation facilities , Event ticket function 116 for managing tickets for special purposes, commuter pass function 117 for managing so-called commuter passes, coupon ticket function 118 for managing the number of tickets for a specific section, prepaid card function for managing tickets cashlessly 119, and a program download function 11A that defines the contents of the various functions.
[0045]
The overall control function 111 manages ticket information 11B, which is a memory that stores the “ticket information” of each passenger transport ticket function (114 to 119) of the IC card 1. The ticket information 11B has IC card ID information for identifying individual cards.
[0046]
Hereinafter, the processing of the corresponding function performed by the IC card 1 when the IC card 1 passes through the ticket gate apparatus 2 is made into a flow and described with reference to FIGS.
FIG. 4 is a process explanatory diagram of the ticket function 114. In the boarding ticket function 114, it is determined whether or not the ticket gate as a general boarding ticket is acceptable, the necessary settlement processing is performed, and the result is transmitted to the ticket gate apparatus 2.
[0047]
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate apparatus 2 (1141). When the IC card 1 transmits ticket information 11B to the ticket gate device 2 and the ticket gate device 2 identifies the ticket function as an appropriate function, the ticket card device 2 provides information necessary for the ticket function 114 as “general ticket”. "Will you enter the ticket gate or exit the ticket gate", "Surveyed amount of money due to overpass and the corresponding amount" and "Whether it is a stopover".
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1142). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, a normal report is made to the ticket gate device 2 (1143), and the processing is terminated.
[0048]
In case of “getting out the ticket gate”, the “presence / absence of surplus due to overpass and the corresponding amount” is determined (1145), and if there is no shortage, “whether it is a stopover” is considered (1146) In this case, the boarding station name of the current ticket in the ticket information 11B is replaced with the current getting-off station name, and the usable section is updated (1147). This prevents double riding fraud in the same section. If it is not a stop, the ticket will be used properly, so the ticket function display will be erased from the IC card 1, the ticket function of the ticket information 11B will be invalidated (114B), and a normal report will be made to the ticket gate 2 And the process ends (1143).
[0049]
On the other hand, if there is a shortage due to overtaking in the shortage determination (1145), it is determined whether or not the shortage can be paid by the prepaid function (1148). This can be determined by referring to the availability flag of the ticket information 11B. If prepaid use is not possible, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1144) and the process is terminated. If the prepaid is available, the prepaid balance of the ticket information 11B is determined, and it is determined whether or not the insufficient fee can be paid by the prepaid (1149). If the balance is insufficient, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1144), and the process is terminated. If the balance is sufficient, the shortage is automatically subtracted from the prepaid balance of the ticket information 11B (114A), and the ticket function that has been settled is displayed and erased from the IC card 1, and the ticket function of the ticket information 11B Is invalidated (114B), a normal report is sent to the ticket gate apparatus 2 (1143), and the process is terminated. As described above, if the combination of the ticket and the prepaid function is allowed at the time of purchase, the automatic settlement of the shortage is possible.
[0050]
FIG. 5 is a process explanatory diagram of the designated ticket function 115. In the designated ticket function 115, it is determined whether a designated ticket can be entered and exited, and the result is transmitted to the ticket gate device 2.
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate apparatus 2 (1151). The IC card 1 transmits the ticket information 11B to the ticket gate device 2, and when the ticket gate device 2 specifies the designated ticket function as an appropriate function, the information necessary for the designated ticket function 115 from the ticket gate device 2 is ""Do you enter or exit the ticket gate?"
[0051]
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1152). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, and a normal report is made to the ticket gate device 2 (1153), and the processing is terminated. In the case of “getting out the ticket gate”, since it is already used as the designated ticket, the designated ticket function display of the IC card 1 is deleted, the designated ticket function of the ticket information 11B is invalidated (1154), and a normal report is made to the ticket gate apparatus 2 (1153) and the process is terminated. The designated ticket function is always paired with the ticket function, so it is not necessary to consider getting off the train or getting over.
[0052]
FIG. 6 is a process explanatory diagram of the event ticket function 116. The event ticket function 116 determines whether or not an entry / exit ticket gate is available as an event ticket, confirms whether or not it is during the event period if necessary, and transmits the result to the ticket gate device 2.
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate apparatus 2 (1161). The IC card 1 transmits the ticket information 11B to the ticket gate device 2, and when the ticket gate device 2 specifies the event ticket function as an appropriate function, information necessary for the event ticket function 116 is output from the ticket gate device 2 as "event ticket ticket". "Does it enter or exit the ticket gate" and "whether the event has expired at this time" are received.
[0053]
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1162). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, and a normal report is made to the ticket gate device 2 (1163), and the processing is terminated. In the case of “leaving the ticket gate”, it is determined whether “the event has expired at the present time” (1164). If the event is valid, the event is continuing, so that a normal report is made to the ticket gate device 2 (1163), and the processing is terminated. .
[0054]
On the other hand, when it is determined that the event is valid, the event ticket function display of the IC card 1 is deleted, the event ticket function of the ticket information 11B is invalidated (1165), and a normal report is made to the ticket gate apparatus 2 (1163). The process is terminated. Since there are many conditions for the end of use of an event ticket depending on the event type, it is assumed that the ticket gate apparatus 2 determines whether the ticket is valid.
[0055]
FIG. 7 is a process explanatory diagram of the commuter pass function 117. In the commuter pass function 117, whether or not the entrance / exit gate as a commuter pass is determined, necessary settlement processing is performed, and the result is transmitted to the ticket gate apparatus 2.
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate device 2 (1171). The IC card 1 transmits the ticket information 11B to the ticket gate device 2, and when the ticket gate device identifies the commuter pass function as an appropriate function, the information necessary for the commuter ticket function 117 is sent from the ticket gate device 2 to the ticket gate as a commuter ticket. “Will you enter or exit the ticket gate?” And “Presence / absence of shortage due to overpass etc. and applicable amount”.
[0056]
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1172). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, and a normal report is made to the ticket gate device 2 (1173), and the processing is terminated. In the case of “getting out the ticket gate”, the “presence / absence of the shortage due to overpass and the corresponding amount” is determined (1175). If there is no shortage, the commuter pass is used normally, so a normal report is sent to the ticket gate device 2. Then, the process ends (1173).
[0057]
On the other hand, if there is a shortage due to overtaking in the shortage determination (1175), it is determined whether or not the shortage can be paid by the prepaid function (1176). This can be determined by referring to the availability flag of the ticket information 11B. If prepaid use is not possible, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1174), and the process is terminated. If the prepaid is available, the prepaid balance of the ticket information 11B is determined to determine whether or not the insufficient fee can be paid by the prepaid (1177). If the balance is insufficient, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1174), and the process is terminated. If the balance is sufficient, the shortage is automatically subtracted from the prepaid balance of the ticket information 11B (1178), a normal report is sent to the ticket gate apparatus 2 (1173), and the process is terminated. As described above, if the combination of the commuter pass and the prepaid function is allowed at the time of purchase, the automatic settlement of the shortage is possible.
[0058]
FIG. 8 is a process explanatory diagram of the coupon ticket function 118. In the coupon ticket function 118, it is determined whether or not the ticket gate as a coupon ticket is acceptable, the necessary remaining number of times is updated and a settlement process is performed, and the result is transmitted to the ticket gate apparatus 2.
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate apparatus 2 (1181). When the IC card 1 transmits ticket information 11B to the ticket gate device 2 and the ticket gate device 2 specifies the coupon ticket function as an appropriate function, information necessary for the coupon ticket function 118 from the ticket gate device 2 is displayed as “ticket ticket as ticket ticket”. "Does it enter or exit the ticket gate?" And "Presence / absence of a shortage due to overpass and the corresponding amount".
[0059]
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1182). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, a normal report is made to the ticket gate device 2 (1183), and the processing is terminated. In the case of “getting out the ticket gate”, firstly, the “presence / absence of overdue money and the corresponding amount” is determined (1185), and if there is no shortage, one coupon ticket will be used normally. 1 is subtracted from the remaining number of times used as the coupon ticket of ticket information 11B (1189), and it is determined whether the result is smaller than 0 (118A). The display of the coupon ticket function of the IC card 1 is erased, and the coupon ticket function of the ticket information 11B is invalidated (118B). Thereafter, a normal report is made to the ticket gate apparatus 2 (1183), and the process is terminated. If it is larger, there is a remainder in the coupon ticket, so the function is not erased and a normal report is made to the ticket gate apparatus 2 (1183), and the process is terminated.
[0060]
On the other hand, if there is a shortage due to overtaking in the shortage determination (1185), it is determined whether or not the shortage can be paid by the prepaid function (1186). This can be determined by referring to the availability flag of the ticket information 11B. If prepaid use is not possible, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1184) and the process is terminated. When the prepaid is available, the prepaid balance of the ticket information 11B is determined, and it is determined whether or not the insufficient fee can be paid with the prepaid (1187). If the balance is insufficient, an additional payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1184), and the process is terminated. If the balance is sufficient, the shortage is automatically subtracted from the prepaid balance of the ticket information 11B (1188), and the process when one coupon is used (1189, 118A, 118B) , A normal report is made to the ticket gate apparatus 2 (1183), and the process is terminated.
In this way, the remaining number of coupon tickets used is automatically updated, and if the combination of coupon tickets and prepaid functions is allowed at the time of purchase, the shortage can be automatically settled.
FIG. 9 is a process explanatory diagram of the prepaid card function 119. The prepaid card function 119 determines whether a prepaid card can be entered and exited, performs necessary settlement processing, and transmits the result to the ticket gate apparatus 2.
[0061]
First, the IC card 1 exchanges information with the ticket gate apparatus 2 (1191). When the IC card 1 transmits the ticket information 11B to the ticket gate device 2 and the ticket gate device specifies the prepaid card function as an appropriate function, the information necessary for the prepaid card function 119 is sent from the ticket gate device 2 to the ticket gate as a prepaid card. "Do you enter or exit the ticket gate?" And "Billing information" are received.
[0062]
Next, “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” is determined based on the information from the ticket gate device 2 (1192). In the case of “entering the ticket gate”, there is no particular processing, and a normal report is made to the ticket gate device 2 (1193), and the processing is terminated. In the case of “leaving the ticket gate”, the prepaid balance of the ticket information 11B is compared with the “billing information” to determine whether there is a shortage (1195). If the balance is insufficient, a separate payment is required, so an abnormality is reported to the ticket gate apparatus 2 (1194), and the process is terminated. If the balance is sufficient, the “billing information” is automatically subtracted from the prepaid balance of the ticket information 11B, and the “billing information” and date are stored in the IC card 1 as a history so that they can be referred to later ( 1196).
[0063]
Next, the balance remaining as a result of subtracting “billing information” is determined (1197). When the balance is exhausted, the prepaid function is already used, so the display of the prepaid function of the IC card 1 is deleted, and the ticket information 11B is displayed. The prepaid function is disabled (1198). Whether the balance remains or not, a normal report is sent to the ticket gate 2 (1193), and the process is terminated.
[0064]
In this way, the prepaid balance is automatically updated, and the usage history can be left for reference. In addition, when the transfer ticket, commuter pass, and coupon tickets are automatically settled with the prepaid function, the history is memorized or the prepaid function of the IC card 1 is deleted when there is no remaining balance. It is assumed that the invalidation process of the prepaid function of the ticket information 11B is performed (because it is complicated, it is not described in FIGS. 4, 7, and 8 but the same process is performed in any case).
[0065]
Next, the functional configuration and details of internal processing performed by each function in the ticket gate apparatus 2 will be described.
In FIG. 10, the example of a function structure of the ticket gate control function 21 of the ticket gate apparatus 2 is shown. The ticket gate control function 21 includes an overall control function 211 for managing the entire function, a use function determination function 212, a use function specifying function 213, a billing information generation function 214, an unauthorized IC card registration function 215, and a gate opening / closing function 216. . The overall control function 211 manages the unauthorized ID information 217 as a file for storing the unauthorized ID information registered / referenced by the unauthorized IC card registration function 215.
[0066]
Hereinafter, the processing of the corresponding function performed by the ticket gate device 2 when the IC card 1 passes through the ticket gate device 2 is made into a flow and described with reference to FIGS.
FIG. 11 is a process explanatory diagram of the use function determination function 212. The use function determination function 212 receives the ticket information 11B from the IC card 1, identifies an appropriate passenger transport ticket function of the IC card 1 based on the information, generates necessary billing information, and generates the IC card 1 In response to the normal / abnormal report, information for the gate opening / closing function 216 is set.
[0067]
First, the ticket gate apparatus 2 receives the ticket information 11B from the IC card 1 (2121). Transmission corresponding to this reception is performed by the boarding ticket function 114, designated ticket processing 115, event ticket function 116, commuter pass function 117, coupon ticket function 118, and prepaid card function 119 in the IC card control function 11. .
[0068]
Next, “whether or not the ID information of the IC card 1 is appropriate” is determined from the unauthorized ID information 217 (2122). In other words, if the ID number of the IC card 1 is present in the unauthorized ID information 217, the determination is “illegal”, and if not, it is “correct”. If the determination is “illegal”, the card is deemed to have been illegally used by someone who is not a legitimate user due to loss or theft, and the card is confiscated by the ticket gate 2 (2123), and the gate is closed (2124). The process is terminated.
[0069]
On the other hand, if the determination (2122) is “appropriate”, the appropriate passenger transport ticket function is specified by the corresponding ticket gate device 2 using the use function specifying function 213. It is determined whether or not an appropriate function has been identified (2125), and if it cannot be identified, the corresponding IC card 1 cannot be used by the corresponding ticket gate device 2, so the gate of the ticket gate device 2 is closed (2124), and processing is performed. Exit.
[0070]
When an appropriate function is specified, the process proceeds to the next process. Even when a function is specified, there are “conditional specification” and “unconditional specification”. “Condition specific” refers to the case of exiting the station through the ticket gate 2 and the functions used on the way when using multiple functions without connecting from other stations from the time of boarding. means. On the other hand, “unconditional specification” is a function that can pass through the corresponding ticket gate device 2 with the corresponding specific function regardless of whether it enters or exits.
[0071]
When the function is specified, the getting-off station to be notified to the IC card 1 is determined (2126). In the case of the above “conditional identification”, since the conditions for passing through the ticket gate device 2 are not complete with the corresponding function alone, the getting-off station is not the station where the corresponding ticket gate device 2 is installed, but has the specified function. Adopt the getting-off station. In the case of “unconditional identification”, the station where the corresponding ticket gate apparatus 2 is installed is set as the getting-off station.
[0072]
Next, information is transmitted to the IC card 1 through the billing information generation process 214 (2127). The information transmitted here passes to the boarding ticket function 114, designated ticket processing 115, event ticket function 116, commuter pass function 117, coupon ticket function 118, and prepaid card function 119 in the IC card control function 11. When a normality / abnormality report is received from each of the functions of the IC card control function 11 (2128), in the case of an abnormality, the gate is closed (2124) and the process is terminated. If normal, it is determined whether or not the current transmission is a “conditional identification” transmission (2129). In the case of “unconditional specification”, since the conditions for passing through the corresponding ticket gate apparatus 2 are complete, the gate is opened (212B), and the process is terminated. In the case of "Condition specific", since the function up to the middle has been used, the corresponding function is temporarily used. (212A) and try to specify the function to be used again (return to 213). By repeating this, it is possible to pass through the ticket gate apparatus 2 while using a plurality of functions up to the final disembarking station.
[0073]
FIG. 12 is a process explanatory diagram of the used function specifying function 213 used in the used function determining function 212. The use function specifying function 213 is a process for specifying the function that is finally considered to be most appropriate from one or a plurality of passenger transport functions for the passenger transport ticket function of the IC card 1. The idea is to prioritize the functions to be searched and sequentially determine whether or not they are appropriate functions, and identify the functions that are initially determined to be appropriate.
[0074]
First, it is searched whether there is a function that is “in use” among a plurality of functions of the ticket information 11B (2131). The case where the IC card 1 is already in use is determined when the IC card 1 enters the ticket gate 2 and the function that the user wants to use is determined by the in-use switch button 142 by the user's will. Either “in use”. In the above determination (2131), if there is “in use”, it is determined whether the function satisfies the conditions for passing through the corresponding ticket gate apparatus 2 (2132). Is inappropriate.
[0075]
If the “in use” determination (2132) is appropriate, the already determined “in use” function is specified (2133), and the process is terminated. If the “in use” function does not satisfy the condition and is inappropriate, the “in use” of the corresponding function is set unused (2134), and the appropriateness determination of each function is sequentially executed (2135 to 2139). On the other hand, if there is no “in use” function among the plurality of functions of the ticket information 11B in the determination (2131), it is a case where the effective function is not yet determined, and the effective determination of each function is sequentially executed (2135 to 1239). ).
[0076]
The ticket appropriateness determination in the ticket specified ticket appropriateness determination (2135) is the case where the ticket function of the ticket information 11B is “valid” and the user enters the station from the outside. Appropriateness is determined by the presence of the corresponding ticket gate device 2. When going out of the station, consider getting over and it is appropriate even if it is not in the section. Next, the designated ticket appropriateness judgment is meaningful only when the boarding ticket is appropriate, the designated ticket function of the ticket information 11B is “valid”, and a valid train is designated in the section of the boarding station and the exiting station of the boarding ticket. Judgment of appropriateness. The designated ticket function must be paired with the ticket function. If it is determined that the designated ticket function is appropriate, the ticket and designated ticket are appropriate. If only the ticket is appropriate, the ticket function is specified as appropriate. To do.
[0077]
The event ticket appropriateness determination (2136) is determined appropriately only when it can pass through the ticket gate apparatus 2 according to the event type of the ticket information 11B.
The commuter pass suitability determination (2137) is when the commuter pass function of the ticket information 11B is “valid” and the user enters the station from the outside, and the corresponding ticket gate device 2 is in the section of the boarding station and the exit station. Determine the appropriateness. When going out of the station, consider getting over and it is appropriate even if it is not in the section.
[0078]
The pass ticket appropriateness determination (2138) is when the pass ticket function of the ticket information 11B is “valid” and the user enters the station from the outside, and the corresponding ticket gate device 2 is in the section of the boarding station and the exit station. Determine the appropriateness. When going out of the station, consider getting over and it is appropriate even if it is not in the section.
Prepaid validity determination (2129) determines appropriateness when the prepaid function of the ticket information 11B is “valid”.
[0079]
If all the above functions are unsuitable, it is determined that there is no usable function (213A), and the process is terminated.
When the function is specified in the function in use identification (2133), among the passenger transport ticket functions, the boarding station is appropriate for the boarding ticket, commuter pass, and coupon ticket even if it is not suitable in the above-mentioned suitability determination. In some cases, there is a possibility of connection using other functions, so it is deemed “conditionally appropriate”. In cases other than “conditionally appropriate”, it is “unconditional appropriate”.
[0080]
As described above, when there are a plurality of appropriate functions, the ticket gate apparatus 2 automatically identifies and displays the optimum function to be used in the ticket gates by prioritization, so that the user has many In this case, there is no need to be aware of which function of multiple functions is used to pass through the ticket gate. However, if the user wants to select a function to be used at his / her own will, an arbitrary function can be designated by the display switching button 141 and the in-use switching button 142 of the IC card 1.
[0081]
FIG. 13 is an explanatory diagram of processing of the billing information generation function 214 used in the use function determination function 212. The billing information generation function 214 performs settlement processing from the passenger transport ticket function specified by the IC card 1 and the boarding section, and generates billing information.
[0082]
First, the ticket gate apparatus 2 determines “whether to enter the ticket gate or exit the ticket gate” (2141). In the case of “entering the ticket gate”, the billing information is unnecessary, so the processing is ended as it is. In the case of “getting out the ticket gate”, the passenger transportation function of the IC card 1 specified by the use function specifying function 213 is determined (2142), and in the case of any of a boarding ticket, commuter pass, coupon ticket, prepaid card, Since it is possible to get over, it is necessary to generate billing information. In the case of functions other than those described above, it is not necessary to generate billing information, and the process ends.
[0083]
Among the above four functions, only the prepaid card has no concept of overtaking, so this is determined (2143), and the central processing unit 4 is inquired about the fare between the boarding station of the ticket information 11B and the station where the ticket gate apparatus 2 is located, Determine (2147).
[0084]
In the case of a ticket, commuter pass and coupon ticket function, it is checked whether the exit station of the ticket information 11B matches the station where the corresponding ticket gate apparatus 2 is located (2144). Since there is nothing, the process is terminated. If they do not match, it is checked whether the station with the ticket gate device 2 is included in the section of the boarding station and the exit station of the ticket information 11B (2145). finish. If it is outside the section, it is a transit and the central processing unit 4 is inquired and determined for the fare between the exit station of the ticket information 11B and the station with the corresponding ticket gate apparatus 2 (2146).
[0085]
FIG. 14 is a process explanatory diagram of the unauthorized IC card registration function 215. The unauthorized IC card registration function 215 is a process for storing the ID information of the unauthorized IC card managed by the central processing unit 4 in the memory of the ticket gate device 2.
First, the ticket gate apparatus 2 stores the ID information of the IC card 1 that has passed the ticket gate in the memory (215-11). Next, for example, the corresponding ID information is transmitted to the central processing unit 4 at a fixed period of several hours (215-12).
[0086]
On the other hand, the central processing unit 4 searches the received ID information for ID information that is already invalid due to loss, theft, operation suspension, or the like. If it is found, the corresponding ID is registered as an unauthorized ID in the unauthorized use ID list (215-21). Subsequently, if the unauthorized use ID list is updated, the unauthorized ID is transmitted to the ticket gate apparatus 2 (215-22).
When the ticket gate apparatus 2 receives the updated list of unauthorized use IDs, it stores it in the unauthorized ID information 217 (215-31).
[0087]
As described above, the use of an unauthorized IC card due to loss, theft, operation suspension, etc. can be prevented after the second time. In order to prevent unauthorized use from the first time, it is necessary to transmit information from the central processing unit 4 to all the ticket gates every time the invalid ID information is changed, which is difficult in terms of processing capability. However, when the invalid ID information is updated in the central processing unit 4, if the ticket processor that may use the corresponding IC card can be identified by the central processing unit 4, the information is transmitted to the corresponding ticket gate device. Therefore, it is possible to prevent fraud from the first time.
[0088]
Next, a functional configuration example and details of internal processing performed by each function in the ticket checking device 6 will be described. The ticket checking device 6 performs the ticket checking of the IC card 1 in the relevant passenger transportation system. That is, the IC card 1 used in the relevant passenger transport is approached or inserted into the ticket checking device 6, the ticket information 11B of the IC card 1 is checked, the ticket information 11B is updated if necessary, and the checkout If there is, give and receive money. In this sense, the processing content has many similarities to the ticket gate device 2 and the ticket issuing device 3.
[0089]
FIG. 15 shows a functional configuration of the ticket checking control function 61 of the ticket checking device 6. The ticket check control function 61 specifies the used passenger transport ticket function based on the ticket information 11B of the IC card 1, and determines the appropriateness / injustice of the use of the ticket information validity determination function 611. A billing settlement function 612 for creating renewal ticket information 11B based on the billing information created by the function 611, a ticket information updating function 613 for transmitting to the IC card 1 for the purpose of updating the ticket information 11B of the IC card 1, and It comprises an external information manual input function 614, which is an I / F function for the ticket checker to manually input money exchange, and a ticket check result display function 615 for notifying the ticket checker of the result.
[0090]
FIG. 16 is a process explanatory diagram of the ticket information validity determination function 611. In the ticket information validity judgment function 611, the passenger transportation ticket function being used is updated and legitimacy is judged based on the ticket information 11B of the IC card 1, and "valid" / "illegal" is judged as the ticket check result. Displayed by the display function 615, and “when illegal”, the accounting information is also displayed.
[0091]
First, the ticket checking device 6 receives the ticket information 11B from the IC card 1 (6111). Next, an appropriate passenger transport ticket function is specified by the corresponding ticket checking device 6 using the same processing as the use function specifying function 213 in the ticket gate device 2. It is determined whether or not an appropriate function has been specified (6112). If the IC card 1 cannot be specified, the IC card 1 cannot be used in the relevant transportation system. (6118).
[0092]
When an appropriate function is specified, the process proceeds to the next process. Even when a function is specified, there are “conditional specification” and “unconditional specification”. “Conditional identification” corresponds to an intermediate function when the user transfers from the first boarding station to the last stop station using the multiple passenger transport function of the IC card 1. On the other hand, “unconditional specification” is a case where the target function can be used to leave the target station. A specific example will be described. Stations are lined up in the order of A station, B station, and C station. The user gets on at A station, the commuter pass function is used between A station and B station, and the ticket function is used between B station and C station. , The last stop at station C. If there is a ticket check between A station and B station, the ticket checking device 6 specifies the commuter pass function as an appropriate function. In this case, the train is between A station and B station, so the commuter pass function. Since there is no problem in getting off at the destination station (B station), this commuter pass function is “unconditionally specified”. On the other hand, when a ticket check is received between B station and C station, since the boarding station is A station, the commuter pass function is specified as an appropriate function. However, in this case, since the station B, which is the target station in the commuter pass function, has already been passed, it becomes “passing over”. Therefore, the commuter pass function is “conditional identification”.
[0093]
When the function is specified, the getting-off station to be notified to the IC card 1 is determined (6113). In the case of the above “conditional specification”, the conditions for passing through the ticket gate apparatus 2 at the final disembarking station are not complete with the corresponding function alone, so the disembarking station to be notified is not the final disembarking station but the specified function. Adopt the exit station. In the case of “unconditional specification”, the last stop station should be notified.
[0094]
Next, information is transmitted to the IC card 1 through processing equivalent to the billing information generation processing 214 in the ticket gate apparatus 2 (6114). The information transmitted here passes to the boarding ticket function 114, designated ticket processing 115, event ticket function 116, commuter pass function 117, coupon ticket function 118, and prepaid card function 119 in the IC card control function 11. When a normal / abnormal report is received from each of the functions of the IC card control function 11 (6115), in the case of an abnormality, the ticket inspection result display function 615 reports "illegal" and insufficient charges to the ticket checker (6118). ). If it is normal, it is determined whether or not the current transmission is a “conditional identification” transmission (6116). In the case of “unconditional specification”, since the conditions for passing through the destination getting-off station are complete, the ticket check result display function 615 reports “appropriate” to the ticket checker (6119).
[0095]
In the case of "Condition specific", since the function up to the middle has been used, the corresponding function is temporarily used. (6117) and try to specify the function to be used again (return to 213). By repeating this, the conditions that allow the user to pass through the destination getting-off station while using the plurality of functions up to the destination getting-off station will be met. As explained in the above example, when the ticket is checked between the B station and the C station, the commuter pass function between the A station and the B station is initially “conditionally specified” and the disembarking station is the B station as described above. To the IC card 1. The IC card 1 reports normality as no problem. At this time, since it was “conditional specification”, there is still a point ahead, and if the boarding station is B station and the function is specified this time, the boarding ticket function from station B to station C will be an appropriate function. With this ticket function, you can leave the last stop station C station, so this time the ticket function is "unconditionally specified", notified to IC card 1, this is also reported normally, and finally the ticket checker Get a “proper” report.
[0096]
FIG. 17 is a processing explanation of the bill settlement function 612 that gives and receives a deficiency and reflects the result on the IC card 1 when “injustice” and “billing for deficiency” are displayed in the ticket information validity determination function 611. FIG.
[0097]
When the ticket information validity determination function 611 displays “illegal” and “insufficient billing”, the ticket checker inputs a payment method using the external information manual input function 614 (6121). Next, the input payment method is determined (6122), and in the case of cash, the ticket checker receives cash from the user and inputs to update the ticket information 11B (6123). When the prepaid function is used, only when the balance is equal to or greater than the billing value (6124), the balance is subtracted and the ticket information 11B is updated (6125).
[0098]
Although not shown in the figure, the ticket information update process 613 transmits the ticket information 11B after the change to the IC card 1, updates the ticket information 11B of the IC card 1, and simultaneously displays the IC card 1. 14 is also updated. Therefore, the ticket information of the IC card 1 becomes the latest without passing through the ticket gate device 2 by receiving the ticket check in the passenger transport.
[0099]
Subsequently, an operation example of each function according to the present invention will be described below with reference to the drawings. 18 to 26 illustrate the actual operation when the multi-function IC card according to the present invention is used.
[0100]
FIGS. 18 and 19 show various cases when boarding from station A to station F using the boarding ticket and reserved seat ticket functions. The order of the stations is assumed to be A station → B station → C station → D station → E station → F station. The section of the ticket is from station A to station E, and the section of the designated ticket is from station B to station C. The passengers board from station A and transfer to the express train with a reserved seat for station C at station B. Suppose that after getting off at station C, boarding again from station D and finally getting off at station F. In addition, it is assumed that the prepaid card function can be used for clearing over the ticket, and the balance is 3000 yen.
[0101]
Case (1) in FIG. 18 shows boarding at station A. The IC card 1 is valid for the section from station A to station E as the ticket function, and the section from station B to station C is valid as the designated ticket function. The use function specifying function 213 of the device 2 determines that the boarding ticket and the designated ticket function are appropriate, and a normal report is made from the boarding ticket function 114 and the designated ticket function 115 of the IC card 1 to the ticket gate device 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the A station. After moving from the A station to the B station, the passenger gets on an express bound for the C station.
[0102]
Case (2) in FIG. 18 shows a stop at the station C. Since the IC card 1 is valid for the section from station A to station E as the ticket function and the section from station B to station C is valid as the designated ticket function, when exiting the C station station ticket gate device 2, The use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 determines that the boarding ticket and the designated ticket function are appropriate, and a normal report is made to the ticket gate device 2 from the ticket function 114 and the designated ticket function 115 of the IC card 1. Therefore, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can leave the C station.
[0103]
When the passenger leaves the ticket gate of C station, the valid section of the ticket function of the IC card 1 changes from C station to E station depending on the way-off determination. Moreover, since the designated ticket function is completely used at station C, it is deleted.
Thereafter, it is assumed that the passenger has moved to D station by another means such as a taxi.
[0104]
Case (3) in FIG. 19 shows a re-boarding at D station. The IC card 1 has a ticket ticket function that is valid for the section from station C to station E, and has no designated ticket function. 2, the use function specifying function 213 determines that the boarding ticket is appropriate, and a normal report is made from the boarding ticket function 114 of the IC card 1 to the ticket gate device 2, so the gate of the ticket gate device 2 is opened, Passengers can enter D station and board the regular train bound for F station.
[0105]
Case (4) in FIG. 19 shows the final disembarkation at station F. Since the IC card 1 is valid for the section from station C to station E as a ticket function, the ticket function is appropriate by the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 when exiting from the F station ticket gate. Is determined, and the boarding ticket function 114 of the IC card 1 determines whether to pass over. Since the prepaid card function can be used for clearing over the ticket, the charge (450 yen) from station E to station F is subtracted from the balance of the prepaid card and a normal report is made to the ticket gate device 2, so the ticket gate device 2 The gate is opened and passengers can leave F station. When the passenger leaves the ticket gate at station F, the ticket function of the IC card is erased, and the billing information between station E and station F used by the prepaid card is stored as a history.
[0106]
20 and 21 show various cases in the case of using “all-day Tokyo unlimited rides” using the event ticket function. The unlimited ride period is one day on March 1st.
[0107]
Case (1) in FIG. 20 shows boarding at A station in Tokyo on March 1st. The IC card 1 can be used as an event ticket function at any station in Tokyo for one day, so when entering the A station ticket gate in Tokyo, the event ticket function is appropriate by the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2. It is determined that there is, and a normal report is made from the event ticket function 116 of the IC card 1 to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the A station and can move from the A station to any station.
[0108]
Case (2) in FIG. 20 shows a stop at the station B on the 1st of March. The IC card 1 is suitable as an event ticket function for getting on and off at any station in Tokyo. Therefore, when exiting the B station ticket gate in Tokyo, the use ticket specifying function 213 of the ticket gate device 2 makes the event ticket function appropriate. And the normal ticket is reported from the event ticket function 116 of the IC card 1 to the ticket gate 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can leave the B station.
[0109]
When the passenger leaves the ticket gate at station B, the event ticket function of the IC card remains valid because the effective period of March 1 has not passed. After this, the user is assumed to have gone to the C station in Chiba Prefecture for some reason using the bus.
[0110]
Case (3) in FIG. 21 shows a re-boarding at station C in Chiba on March 1st. The IC card 1 can be used as an event ticket function for getting on and off at any station in Tokyo. When entering the C station ticket gate in Chiba Prefecture, the event ticket function is enabled by the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2. It is determined to be illegal, the gate of the ticket gate apparatus 2 is closed, and the passenger cannot enter the C station. Although the passenger cannot enter station C, the event ticket function of the IC card remains valid because the effective period of March 1 has not passed. For this reason, it is assumed that the user has purchased a ticket from the C station in Chiba to the nearest station in Tokyo and entered Tokyo.
[0111]
Case (4) in FIG. 21 shows the last disembarkation at D station in Kanagawa on March 2. The IC card 1 should erase the event function for unlimited rides on March 1 at midnight on March 2, by the clock function 113, but the event ticket function at 0:00 Deletion of function is pending because it is in use. However, since the station where the user tried to get off is station D in Kanagawa Prefecture, when the user tries to get out the ticket gate, the use function specifying function 213 of the ticket gate apparatus 2 determines that the event ticket function is invalid, and the gate Closed and passengers cannot leave D station. In this case, the event ticket function is deleted when the event ticket function is no longer in use, separately settled.
[0112]
22 and 23 are examples using the commuter pass function. The valid section of the commuter pass is from station A to station C, and the valid period is from March 1 to March 31. In addition, it is assumed that the prepaid card function cannot be used when overtaking. The order of the stations is A station → B station → C station → D station.
[0113]
Case (1) in FIG. 22 shows boarding at station B on March 31 at 23:50. As the commuter pass function, the IC card 1 is valid for admission between A station and C station. Therefore, when entering the B station ticket gate included in the section from A station to C station, the ticket gate device 2 The use function specifying function 213 determines that the commuter pass function is appropriate, and a normal report is made from the commuter pass function 117 of the IC card 1 to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the B station and can move from the B to any station.
[0114]
Case (2) in FIG. 22 shows a drop-off at station C on April 1, 00:30. The IC card 1 has passed the valid period as a commuter pass function, but the time of entering the B station is within the valid period, and there is no problem outside the valid period range when getting off. Also, since the commuter pass is valid between A station and C station, when leaving the C station ticket gate, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 determines that the commuter pass function is appropriate, and the IC A normal report is made from the commuter pass function 117 of the card 1 to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can leave the C station. When the passenger leaves the ticket gate at station C, since the effective period of March 31 has passed, the commuter pass function of the IC card 1 becomes invalid and is erased.
[0115]
Case (3) in FIG. 23 shows a ride at station B on March 31 at 10:00 and alight at station D at 15:00 on March 31 as in case (1) in FIG. ing. The IC card 1 gets off within the valid period, but when leaving the ticket gate at the D station not included in the valid section between the A station and the C station, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 uses the commuter pass function. Is determined to be appropriate, but a determination of overtaking is made. The commuter pass function 117 of the IC card 1 reports an abnormality to the ticket gate apparatus 2 because the accounting cannot be settled. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is closed, and the passenger cannot leave the D station. Although the passenger cannot leave the D station, the commuter pass function of the IC card 1 remains valid because the effective period of March 31 has not passed.
It is obvious that the operation example of the coupon ticket function is the same as that of the commuter pass.
[0116]
FIG. 24 is an example of boarding from station A to station B using the prepaid card function. It is assumed that the balance of the prepaid card is 3000 yen, and the fare between the A station and the B station is 2100 yen.
[0117]
When the passenger passes the ticket gate at station A, the use function specifying function 213 of the ticket gate apparatus 2 determines that the prepaid card function is appropriate, and the prepaid card function 119 of the IC card 1 After storing the station, a normal report is sent to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the A station and move toward the B station.
[0118]
When the passenger arriving at the B station passes the ticket gate at the B station, the use function specifying function 213 of the ticket gate apparatus 2 determines that the prepaid card function is appropriate, and charging between the A station and the B station is performed. 2100 yen is calculated as information and transmitted to the IC card 1. Since the IC card 1 is charged with a balance of 3000 yen, the balance is subtracted and a normal report is made to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can leave the B station station. When the passenger leaves the ticket gate at station B, the balance of the prepaid card is 900 yen, and it is recorded as a history that the prepaid card was used between station A and station B.
[0119]
FIG. 25 shows an example in which a boarding ticket, designated ticket, and commuter pass are used in combination. Tickets are valid from C station to D station, designated tickets are also valid from C station to D station, and commuter passes are valid between A station and C station from March 1 to March 31 Shall. Passengers travel along the route from station B to station C to station D. The order of the stations is A station → B station → C station → D station.
[0120]
Case (1) in FIG. 25 shows boarding at station B at 13:50 on March 25. The IC card 1 has between the C station and the D station as a ticket function, but since the B station which is a boarding station does not fall within this section, the ticket function is illegal. Similarly, the designated ticket function is also illegal. Therefore, when entering the B station ticket gate, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 determines that the commuter pass function effective between the A station and the C station is appropriate, and the commuter pass function 117 of the IC card 1. A normal report is made to the ticket gate device 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the B station and can move from the B station to the D station.
[0121]
Case (2) in FIG. 25 shows a drop off at D station on March 25 at 15:30. Since the boarding station is B station and we are going to get off at D station, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 makes the commuter pass function appropriate between B station and C station, and between C station and D station. Will make the ticket / designated ticket function appropriate. The ticket function 114, designated ticket function 115, and commuter ticket function 117 of the IC card 1 normally report to the ticket gate device 2, the gate of the ticket gate device 2 is opened, and the passenger can leave the D station. When the passenger leaves the ticket gate at station D, the ticket / designated ticket function is erased, and the commuter ticket function remains within the period, so it remains as before.
[0122]
FIG. 26 shows an example in which an IC card having a combined ticket, designated ticket, commuter pass, and coupon is used. Tickets are valid between C and D stations, designated tickets are valid between C and D stations, commuter passes are valid between B and C stations, and coupon tickets are valid between A and B stations It shall be. There is no problem with the expiry date of the commuter pass and the remaining number of coupon tickets, and the passenger moves along the route from station C to station B to station A. In addition, it is assumed that tickets C to D of the ticket are purchased for use from the evening of the day. (The station order is A station → B station → C station → D station.)
[0123]
Case (1) in FIG. 26 shows boarding at station C at 08:50 on March 26. Since the IC card 1 has a ticket valid on the day between the C station and the D station as a ticket / designated ticket function, when entering the Tokyo station ticket gate, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 is: It is determined that the boarding ticket / designated ticket function is appropriate, and a normal report is made from the boarding ticket function 114 and the designated ticket function 115 of the IC card 1 to the ticket gate apparatus 2. For this reason, the gate of the ticket gate apparatus 2 is opened, and the passenger can enter the C station. However, the user uses the ticket / designated ticket from the evening of that day, and the reason why he / she entered C station this time was to go to A station. However, as described above, the ticket gate apparatus 2 specifies the tickets / designated tickets from the C station to the D station as appropriate functions.
Since the user has entered the C station, the user moves to the A station via the B station as scheduled.
[0124]
Case (2) in FIG. 26 shows a disembarkation at station A at 10:00 on March 26. Since the boarding station is station C and is about to get off at station A, the use function specifying function 213 of the ticket gate device 2 invalidates the already specified tickets for station C to station D as the specifying function, The commuter pass function is appropriate between station C and station B, and the coupon ticket function is appropriate between station B and station A. The commuter pass function 117 and the coupon ticket function 118 of the IC card 1 normally report to the ticket gate device 2, the gate of the ticket gate device 2 is opened, and the passenger can leave the A station.
[0125]
When the passenger leaves the ticket gate at station A, the remaining number of coupon tickets is reduced by one, but the coupon ticket function remains if there is still some remaining. In addition, the ticket / designated ticket function and the commuter pass function between station C and station D remain within the period since they are within the period.
As described above, the following combinations are possible for the combined use of the functions described above.
[0126]
Ticket (+ designated ticket) and commuter pass (+ prepaid card)
Ticket (+ designated ticket) and coupon ticket (+ prepaid card)
Commuter pass and coupon (+ prepaid card)
Commuter tickets and event tickets
Tickets and event tickets
Any combination of (1) to (5) above
In addition to the railways in the above example, the passenger transportation system is apparently applicable to transportation systems such as air tickets and ferry tickets.
[0127]
【The invention's effect】
According to the present invention, necessary information can be displayed to the corresponding IC card user or the transport manager by the IC card display function, and a dedicated reader is not required. In addition, since the display of the IC card has an automatic update function by electronic means, a dedicated printing device for rewriting the card surface and a special display update device for changing the display contents are unnecessary, and the convenience for the user is ensured. The Furthermore, by providing a display switching operation for each function for multiple functions of passenger transport tickets such as boarding tickets, designated tickets, commuter passes, automatic payment when transiting by combination of coupon ticket function and prepaid function, etc. It is possible to improve the degree of freedom of multiple incorporation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an example of an entry / exit ticket gate system using a multi-function IC card having a ticket function according to the present invention.
FIG. 2 is an external view of an example of an IC card used in the present invention.
FIG. 3 is a functional configuration diagram of an IC card control function.
FIG. 4 is a process explanatory diagram related to a ticket function.
FIG. 5 is an explanatory diagram of processing relating to a designated ticket function.
FIG. 6 is an explanatory diagram of processing relating to an event ticket function.
FIG. 7 is an explanatory diagram of processing related to a commuter pass function.
FIG. 8 is an explanatory diagram of processing related to a coupon ticket function.
FIG. 9 is an explanatory diagram of processing related to a prepaid card function.
FIG. 10 is a functional configuration diagram of a ticket gate control function related to a ticket gate device.
FIG. 11 is a process explanatory diagram regarding a use function determination function;
FIG. 12 is an explanatory diagram of processing related to a use function specifying function.
FIG. 13 is an explanatory diagram of processing relating to a billing information generation function.
FIG. 14 is an explanatory diagram of processing relating to an unauthorized ID registration function;
FIG. 15 is a functional configuration diagram of a ticket checking control function related to a ticket checking device.
FIG. 16 is an explanatory diagram of processing relating to a bill face validity determination function.
FIG. 17 is an explanatory diagram of processing relating to a billing settlement function.
FIG. 18 is an operation explanatory diagram regarding a combination of a boarding ticket and a designated ticket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 19 is an operation explanatory diagram regarding a combination of a boarding ticket and a designated ticket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 20 is an operation explanatory diagram regarding an event ticket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 21 is an operation explanatory diagram related to an event ticket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 22 is an operation explanatory diagram regarding a commuter pass according to an embodiment of the present invention.
FIG. 23 is an operation explanatory diagram related to a commuter pass according to an embodiment of the present invention.
FIG. 24 is an operation explanatory diagram relating to a prepaid card in one embodiment of the present invention.
FIG. 25 is an operation explanatory diagram regarding a combination of a general ticket and a commuter pass in an embodiment of the present invention.
FIG. 26 is an operation explanatory diagram regarding a combination of a general ticket, a commuter pass and a coupon ticket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 27 is a diagram showing a display example of a liquid crystal surface of an IC card used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... IC card, 2 ... Ticket gate device, 3 ... Ticket issuing device, 5 ... Network device, 6 ... Ticket check device, 11B ... Ticket information, 14 ... Display function, 141 ... Display switch button, 142 ... Switch in use button

Claims

A transceiver unit;
An information storage unit for storing information relating to passenger transport tickets;
A display unit for displaying information on a passenger transport ticket provided on the surface and stored in the information storage unit;
A control unit that performs information processing on the passenger transport ticket and control of each unit ;
Display switching means for selecting information related to one passenger transport ticket from information regarding a plurality of types of passenger transport tickets stored in the information storage unit and displaying the information on the display unit;
With
Information on a plurality of types of passenger transport tickets is stored in the information storage unit,
The controller is
A process for determining whether or not the passenger transport ticket is properly used by using information obtained from the ticket gate device or the ticket checking device via the transmission / reception unit and information relating to the passenger transport ticket stored in the information storage unit Then, the result is returned to the ticket checking device or the ticket checking device, and the information on the passenger transport ticket stored in the information storage unit is updated in the process of the determination process, and the display reflecting the updated information is displayed on the display unit. There line in,
When communicating with the ticket checker or ticket checker, the type of passenger transport ticket determined to be properly used at that time, the name of the station that is the starting point for calculating the fare for the passenger transport ticket, and the use of the passenger transport ticket An IC card passenger transport ticket, characterized in that the period and ancillary information related to the passenger transport ticket are displayed on the display unit .

The controller is
When different passenger transport ticket types are used continuously, the station name to be used as the starting point in the used passenger transport ticket type for which payment has not been completed is displayed on the display unit.
The IC card passenger transport ticket according to claim 1.

A receiving unit for receiving information from the I C card passenger transport tickets,
A transmission unit for transmitting ticket gate result information to the IC card passenger transport ticket;
The gate,
A gate controller for opening and closing the gate ;
With
The IC card passenger transport ticket is
A transceiver unit;
An information storage unit for storing information relating to passenger transport tickets;
A display unit for displaying information on a passenger transport ticket provided on the surface and stored in the information storage unit;
A control unit that performs information processing on the passenger transport ticket and control of each unit;
Display switching means for selecting information related to one passenger transport ticket from information regarding a plurality of types of passenger transport tickets stored in the information storage unit and displaying the information on the display unit;
With
Information on a plurality of types of passenger transport tickets is stored in the information storage unit,
The controller is
A process for determining whether or not the passenger transport ticket is properly used by using information obtained from the ticket gate device or the ticket checking device via the transmission / reception unit and information relating to the passenger transport ticket stored in the information storage unit Then, the result is returned to the ticket checking device or the ticket checking device, and the information on the passenger transport ticket stored in the information storage unit is updated in the process of the determination process, and the display reflecting the updated information is displayed on the display unit. To
When communicating with the ticket checker or ticket checker, the type of passenger transport ticket determined to be properly used at that time, the name of the station that is the starting point for calculating the fare for the passenger transport ticket, and the use of the passenger transport ticket A ticket gate system , characterized in that a period and attached information related to the passenger transport ticket are displayed on the display unit .

The controller is
When different passenger transport ticket types are used continuously, the station name to be used as the starting point in the used passenger transport ticket type for which payment has not been completed is displayed on the display unit.
The ticket gate system according to claim 3.