JP4677457B2 - Mimo通信システムおよび関連する方法をサポートするパターンダイバーシチ - Google Patents

Mimo通信システムおよび関連する方法をサポートするパターンダイバーシチ Download PDF

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Description

本発明は、通信システムの分野に関し、より詳細には、コンパクトなアンテナアレイを使用して動作するMIMO(多入力多出力)通信受信機に関する。
MIMO(多入力多出力)無線通信システムは、送信機における複数のアンテナ素子と、受信機における複数のアンテナ素子とを含む。それぞれのアンテナアレイが、送信機および受信機においてこれらに関連するアンテナ素子に基づき形成される。
アンテナ素子は、環境における様々な散乱物体の存在により、各信号がマルチパス伝搬を経験するようなマルチパスリッチな環境で使用される。受信アンテナ素子は、送信された信号を捕捉し、次に、信号処理技術が適用されて、送信された信号が分離され、ユーザデータが回復される。
信号処理技術は、BSS(ブラインド信号源分離)プロセスとすることができる。分離が「ブラインド」であるのは、多くの場合、送信信号、送信信号の源、ならびに伝搬チャネルが送信信号に及ぼす効果についての限られた情報を使用して分離が行われるからである。一般的に使用される3つのブラインド信号分離技術は、PCA(主成分分析)、ICA(独立成分分析)、およびSVD(特異値分解)である。
MIMO通信システムは、送信機と受信機の間の無線リンクの容量を改善できるという点で有利である。マルチパスリッチな環境は、複数の直交チャネルが、送信機と受信機の間で生成されることを可能にする。すると、単一のユーザに関するデータを、それらのチャネルを介して同時に並行して、また同一の帯域幅を使用して、無線で伝送することができる。
米国特許第6870515号明細書 米国特許出願第11/232500号明細書
現在のMIMO通信システムは、形成することができる直交チャネルの数が低減されないように、空間ダイバーシチアンテナ素子を使用する。そのようなインプリメンテーションでの問題は、MIMO通信システムの性能が、通常、使用されるアンテナ素子の数に比例することである。
アンテナ素子の数を増やすと、MIMO通信システムのアンテナアレイのサイズが大きくなる。MIMO受信機が小型のポータブル通信デバイス内に実装される場合、多数のアンテナ素子のために利用可能な容積はあまりなく、通信デバイスの外側にアンテナ素子を取り付けることはユーザにとって問題である。
MIMO受信機によりコンパクトなアンテナアレイを提供するための1つのアプローチが特許文献1に開示されている。空間ダイバーシチアンテナ素子を使用する代わりに、偏波ダイバーシチが使用される。間隔が密なアンテナ素子が使用されるので、それにより、MIMO受信機にコンパクトなアンテナアレイを提供することが可能になる。
よりコンパクトなアンテナアレイが提供されるものの、MIMO通信システムの性能は、依然として、受信機におけるアンテナ素子の数が送信機におけるアンテナ素子の数以上であることに基づく。例えば、特許文献1は、受信アンテナ素子の数が送信アンテナ素子の数以上であることを開示している。
さらに、受信された2つ以上の信号の角距離が接近している場合、MIMO受信機による異なるアンテナパターンの生成では、それらの受信された信号の違いを特定するのに十分でない場合がある。ビーム形成が使用される場合でも、ビームを十分に狭くすること、またはボアサイトを調整可能にすることは、実際的ではないか、または費用効果がよくない場合がある。したがって、これらの信号を区別するいくつかのアンテナ素子を保有する必要性が存在する。
したがって、上記の背景に鑑みて、本発明の目的は、強固なMIMO通信システムを依然として提供しながら、MIMO送信機におけるアンテナ素子の数と比べて、MIMO受信機におけるアンテナ素子の数を減らすことである。
本発明による上記およびその他の目的、特徴、および利点は、ある時間区間にM個のソース信号を生成するための送信機を備えたMIMO通信システムによって提供され、それらM個のソース信号は、T個の時間区間に対して生成され、M個のソース信号の少なくとも1つの信号の電力レベルが各時間区間において異なる。送信アンテナアレイが送信機に接続され、M個のソース信号を送信するためのM個のアンテナ素子を備えることが可能である。
受信機が送信機と同期される。受信アンテナアレイが受信機に接続され、各時間区間にM個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子を備えることができ、各時間区間についての少なくともN個の異なる加算は、T個の時間区間に対して少なくともT×N個の異なる加算を提供するために線形独立である。信号分離プロセッサを受信機に接続することができ、M個のソース信号の少なくともT×N個までの異なる加算を備えた混合行列を形成する。混合行列は、少なくともT×Nと等しい階数を有する。信号分離プロセッサは、混合行列から所望のソース信号を分離する。
各時間区間において異なる電力レベルを有する少なくとも1つのM個のソース信号は、各時間区間において異なる電力レベルを有する複数のM個のソース信号を備えることができる。各時間区間についてのM個のソース信号の複数の信号における電力レベルを変更することにより、混合行列がT個の時間区間に対して充当されやすくなる。また、受信アンテナアレイも、N個のアンテナ素子を使用して、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を有利に受信し、ここで、N<Mであるが、T×N≧Mであり、したがって、混合行列の階数は少なくともMと等しい。
混合行列の階数により、いくつの信号を実際に分離することができるかが決まる。階数が大きいほど、より多くの信号を分離することが可能である。したがって、送信アレイにおけるM個のアンテナ素子より少ないN個のアンテナ素子を有するコンパクトなアンテナアレイを、強固なMIMO通信システムを依然として提供しながら、MIMO受信機によって使用することができる。
MIMO通信システムは、各ソース信号がT個の時間区間に複数の副搬送波を備える、MIMO−OFDM通信システムとして構成することができる。各ソース信号に対する副搬送波は複数のグループに分割することができ、隣接する副搬送波グループは異なる電力レベルを有する。一実施形態では、各ソース信号に対する複数の副搬送波のそれぞれの電力エンベロープは一定である。別の実施形態では各ソース信号に対する複数の副搬送波のそれぞれの電力エンベロープは、受信機が副搬送波のグループ化を追跡することができるように、既知の順序で変動することが可能である。
受信アンテナアレイの、いくつかの異なる実施形態が存在する。N個のアンテナ素子が、フェーズドアレイを形成するために互いに関係付けられることが可能である。別の実施形態では、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子は、ビーム切り替えアンテナを形成するために、少なくとも1つの能動アンテナ素子と、N−1個までの受動アンテナ素子とを備えることができる。さらに、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子の少なくとも2つのアンテナ素子は、異なる偏波を有することができる。
受信アンテナアレイの他の実施形態は、M個のソース信号の受信されたM個の異なる加算に関して乗算効果を有することが可能である。このことにより、有利なこととして、受信アンテナアレイにおけるN個のアンテナ素子の数を増やす必要なく、混合行列の階数をさらに増加することができる。混合行列の階数を増やすことにより、より多くの信号をブラインド信号分離プロセッサによって分離することができる。
M個のソース信号についての受信されたM個の異なる加算の数に関する乗算効果は、下記の1つまたは組合せを使用して達することができる。アレイ偏向には、ソース信号のさらなる加算を受信するために、アンテナパターンの仰角を変更することを伴う。混合行列を充当するのに使用されるソース信号の加算のすべてが相関されており、および/または統計的に独立となるように、パス選択を行うことができる。また、混合行列をさらに充当するために、信号分割を使用することもできる。異なる加算信号は、拡散符号を用いて分割することができ、あるいは同相(I)成分と直交(Q)成分に分割してもよい。
信号分離プロセッサは、ブラインド信号分離プロセッサであることが可能である。ブラインド信号分離プロセッサは、PCA(主成分分析)、ICA(独立成分分析)、およびSVD(特異値分解)の少なくとも1つに基づき、混合行列から所望のソース信号を分離することができる。
代替として、信号分離プロセッサは、知識ベースの処理信号抽出プロセスに基づき、混合行列から所望のソース信号を分離することができる。知識ベースの信号分離プロセスは、ZF(zero forcing)プロセスとMMSE(minimum mean squared estimation)プロセスの少なくともいずれかに基づき、混合行列から所望のソース信号を分離することができる。
本発明の別の態様は、前述したとおり、MIMO通信システムを動作させるための方法を対象とする。
本発明を、本発明の好ましい諸実施形態が示されている添付の図面を参照して、以下により完全に説明する。しかし、本発明は、異なる多くの形態で実施されることが可能であり、本明細書で説明される実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が詳細かつ完全となり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるよう提供されている。同様の符号は、全体にわたって同様の要素を指す。
図1を最初に参照して、MIMO通信システム20を以下に詳細に説明する。MIMO通信システム20は、送信機30と、送信アンテナアレイ32と、受信機40と、受信アンテナアレイ42とを含む。当業者には直ちに理解されるとおり、送信機30と受信機30は、送受信機によって置き換えられてもよい。したがって、それぞれのアンテナアレイ32、42は、双方向のデータ交換をサポートする。しかし、本発明を例示する目的では、送信機30および受信機40を参照する。
送信アンテナアレイ32は、M個のソース信号34(1)〜34(M)を送信するためのM個のアンテナ素子33(1)〜33(M)を含む。アンテナ素子33(1)〜33(M)は、例えば、空間的に互いに関係付けられる(相関される)ことが可能である。ソース信号34(1)〜34(M)は、一般に、符号34によって参照されることがあり、アンテナ素子33(1)〜33(M)は、一般に、符号33によって参照されることがある。
受信アンテナアレイ42は、M個のソース信号の少なくともM個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子43(1)〜43(N)を含み、Nは、Mより小さい。N<Mであるので、以下により詳細に説明するとおり、強固なMIMO通信システム20を依然として得ながら、コンパクトなアンテナアレイを、受信機40において使用することができる。アンテナ素子43(1)〜43(N)は、一般に、符号43によって参照されることがある。
それぞれのアンテナアレイ32、42は、環境における様々な散乱物体(建造物、自動車、丘など)の存在により、各信号がマルチパス伝搬を経験するようなマルチパスリッチな環境で使用される。各パスは、異なる通信チャネルと考えることが可能である。このため、図1の符号50は、送信アンテナアレイ32と受信アンテナアレイ42の間で複数のチャネルをもたらす散乱環境を表す。データは、当技術分野で知られているSTC(時空間符号化)送信法を用いて、送信アンテナアレイ32から送信される。
M個のソース信号に加えて、干渉37からのL個の干渉ソース信号35が、所望のソース信号の分離に干渉するように、散乱環境50内に存在することがある。以下により詳細に説明するとおり、混合行列を増大する様々な手段を有利に使用し、Mという階数を超えて混合行列を充当することができる。
受信アンテナアレイ42は、M個のソース信号34のM個の異なる加算を捕捉し、次に、信号処理技術が適用され、信号が分離される。BSS(ブラインド信号分離)プロセッサ44は、混合行列が少なくともMと等しい階数を有するように、M個のソース信号の少なくともM個の異なる加算を備えた混合行列46を形成するために、受信機40に接続される。ブラインド信号分離プロセッサ44は、その混合行列46から所望のソース信号を分離する。
参照により全体が本明細書に組み込まれる特許文献2で非常に詳細に説明されるとおり、ブラインド信号分離に分類され、一般的に使用される3つの技術は、PCA(主成分分析)、ICA(独立成分分析)、およびSVD(特異値分解)である。これらの信号が何らかの測定可能な特性において独立である限り、そしてこれらの信号の信号加算が互いに線形独立である場合、これらブラインド信号分離技術の1つまたは複数を使用して、ソース信号の混合から、独立したソース信号または所望のソース信号を分離することができる。測定可能な特性は、これらの信号の1次モーメント、2次モーメント、3次モーメント、または4次モーメントの何らかの組合せであることが多い。
PCAは、信号を白色化し、1次モーメントおよび2次モーメントを使用し、相関特性に基づき、データセットを回転させる。これらソース信号の信号対雑音比が高い場合、信号分離プロセスは、PCAで止まることが可能である。
これらソース信号の信号対雑音比が低い場合、ICAが、これらソース信号の3次モーメントおよび4次モーメントを伴う統計的属性に基づき、これらソース信号を分離する。一部のソース信号はガウス型であり、これらの3次モーメントおよび4次モーメントは1次および2次モーメントに依存する。ランダムな雑音源はガウス型であることがあり、拡散スペクトル信号は、これらの特定の拡散符号以外では、復号器にはガウス型に見えるように設計されている。特定の条件下で、信号の合算は、中心極限定理により、ガウス型に見えることがある。ICAアプローチは、1つのガウス型信号を分離することができる。ICAおよびPCAの代替として、SVDは、固有値に基づき、ソース信号の混合からソース信号を分離する。
ブラインド信号分離プロセッサの代替として、知識ベースの処理による信号抽出プロセスに基づいて混合行列から所望のソース信号を分離するために信号分離プロセッサを使用することができる。知識ベースの信号分離プロセスは、例えば、ZFプロセスとMMSEプロセスの少なくともいずれかに基づき、混合行列から所望のソース信号を分離する。
MIMO通信システム20の受信側の様々な要素を、図2に関連して、以下により詳細に説明する。受信アンテナアレイ42が、M個のソース信号34の少なくともM個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子43(1)〜43(N)を含み、NおよびMは、1より大きく、Nは、Mより小さい。受信アンテナアレイ42は、いずれの特定の構成にも限定されない。受信アンテナアレイ42は、1つまたは複数のアンテナ素子43を含むことができる。アンテナ素子43は、アンテナアレイが、例えば、フェーズドアレイまたはビーム切り替えアンテナを形成するように構成することができる。
混合行列46を構築する目的で、目標は、信号の様々な加算を作成することである。関心対象の信号は、実際にこの用途において干渉信号よりも常に低いことがあり、それでも分離することができる。このような実質的な目的の違いのため、アンテナ素子43間の距離は、能動および受動ビーム形成アンテナアレイによって通常要求される、ある特定の離隔でなくてもよい。
受信機40は、M個のソース信号34の少なくともM個の異なる加算を受信するために受信アンテナアレイ42の下流に接続される。ブラインド信号分離プロセッサ44が受信機40の下流にある。プロセッサ44は、受信機40と別個であるように図示されているが、プロセッサは、受信機内に含まれてもよい。受信機40によって受信されるM個のソース信号34の異なる加算が、混合行列46を充当するのに使用される。次に、混合行列46は、プロセッサ60内の1つまたは複数のブラインド信号分離処理モジュール62、64、および66によって処理される。
ブラインド信号分離処理モジュールには、PCAモジュール62、ICAモジュール64、およびSVDモジュール66が含まれる。これらのモジュール62、64および66は、ブラインド信号分離プロセッサ44の一部として構成することができる。PCAモジュール62は、受信されたソース信号の異なる加算の1次モーメントおよび2次モーメントに基づいて動作するのに対して、ICAモジュール64は、同じ信号群の3次モーメントおよび4次モーメントに基づいて動作する。SVDモジュール66は、受信されたソース信号の異なる加算の固有値に基づき、信号分離を行う。
PCAモジュール62によって最初に行われる相関処理によって、ソース信号の異なる加算についての初期分離行列68(1)が決定され、ICAモジュール64が次に、混合行列46の中のソース信号を分離するために拡張された分離行列68(2)を求める。信号がSVDモジュール66によって分離される場合、分離行列68(3)も混合行列46の中の受信されたソース信号の異なる加算を分離するために決定される。
各それぞれの分離行列68(1)〜68(3)から、分離された信号が符号49で表されている。分離された信号49は、次に、信号分析モジュール70による信号分析を受けて、いずれの信号が関心対象であり、いずれの信号が干渉信号であるかが判定される。アプリケーション依存の処理モジュール72が、信号分析モジュール70からの信号出力を処理する。
いずれの信号が関心対象であるかの判定には、必ずしも、復号化されるべき最終的な信号がかかわるとは限らない場合がある。例えば、アプリケーションが干渉信号を識別し、受信されたソース信号の異なる加算からこれらの干渉信号を引いて、次に、これらの低減された信号を波形復号器にフィードすることを求める場合がある。この場合、関心対象の信号は、最終的に排除されることになる信号である。
混合行列46の階数により、いくつの信号が実際に分離され得るかが決まる。例えば、4という階数を有する混合行列は、4つのソース信号を分離することができることを意味する。理想的には、混合行列46の階数は、信号源の数Mと少なくとも等しくなければならない。階数が大きいほど、分離できる信号の数が増加する。源の数Mが増加するにつれ、要求されるアンテナ素子の数Nも増加する。背景セクションで説明した特許文献1は、受信機におけるアンテナ素子の数Nが、送信機におけるアンテナ素子の数M以上である、すなわち、N≧Mであることを開示している。
受信アンテナアレイ42は、有利には、N個のアンテナ素子33を使用して、M個のソース信号34のM個の異なる加算を受信し、ここで、N<Mである。N個のアンテナ素子43は、M個のソース信号のM個の異なる加算を受信するために少なくともM個の異なるアンテナパターンを生成する。受信アンテナアレイ42におけるN個のアンテナ素子43によって受信されたM個のソース信号34のM個の異なる加算は、混合行列が少なくともMと等しい階数を有するように、混合行列46を充当するのに使用される。
前述したとおり、混合行列46の階数により、実際にいくつの信号が分離され得るかが決まる。階数が大きいほど、より多くの信号を分離することができる。したがって、送信アンテナアレイ32におけるM個のアンテナ素子33より少ないN個のアンテナ素子43を有するコンパクトな受信アンテナアレイ42を、強固なMIMO通信システム20を依然として提供しながら、MIMO受信機40によって使用することが可能である。
M個の線形独立の加算が、M個の送信アンテナ素子34の完全なMIMOインプリメンテーションをサポートするのに必要最小限であるが、M個を超えることの利点が存在する。例えば、受信アンテナアレイ42におけるN個のアンテナ素子43のすべてが、M個の線形独立の加算を受信するように配向されるわけではないかもしれない。同様に、受信される加算のすべてが、十分に線形独立であるわけではない。分離されるM個の既知の信号ストリームに加えて、信号対雑音比を低下させる他のL個の信号も存在することがある。
したがって、混合行列の階数を、可能な場合、M+Lにまで増加させる利点を活用することが有利である。干渉源または雑音源を分離することの別の利点は、結果としてもたらされる信号対雑音比の低減であり、これにより、より高いデータ転送速度、より低い誤り率、および/またはより小さい送信電力が可能になる。
例えば、L個の干渉ソース信号35が、混合行列から所望のソース信号34の分離を妨げるように存在する場合があり、Lは、1より大きい。さらなるアンテナ素子を追加する必要なく、混合行列の階数を増加させることが尽きた場合、少なくとも1つのさらなるアンテナ素子を追加することにより、混合行列の階数を増加するさらなる手段が提供されることになる。さらなる素子を追加することにより、素子の数を、依然として従来のMIMOアプローチのM個未満のままとするか、素子の数をM個に戻すか、または素子の数をM個を超えて増やすことさえできる。混合行列の階数を増やすことによって達せられる利得に依存して、たとえ受信機アンテナ素子の数を増やすことになるが、そうすることが、依然として、割に合うことがある。例えば、M個の素子を要求する階数M+Lの混合行列は、従来の処理MIMO受信機を使用するM個の素子のインプリメンテーションと比べて、より優れたインプリメンテーションとなることが多い。しかし、本発明を例示する目的で、以下の説明は、M個のソース信号に的を絞ることにする。
受信アンテナアレイ42のいくつかの異なる実施形態が存在する。N個のアンテナ素子43を、フェーズドアレイを形成するために互いに関係付けることができる。別の実施形態では、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子43は、ビーム切り替えアンテナを形成するために、少なくとも1つの能動アンテナ素子と、最大N−1個の受動アンテナ素子とを備えることができる。さらに、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子の少なくとも2つのアンテナ素子は、異なる偏波を有することができる。
受信アンテナアレイ42の他の諸実施形態は、M個のソース信号の受信されたM個の異なる加算に関して乗算効果を有する。このことにより、有利なこととして、受信アンテナアレイ42におけるN個のアンテナ素子43の数を増やす必要なく、混合行列46の階数をさらに増加することが可能になる。混合行列46の階数を増やすことにより、より多くの信号をブラインド信号分離プロセッサ44によって分離することができる。
M個のソース信号34の受信されたM個の異なる加算の数に関する乗算効果は、以下の1つまたは組合せを用いて達することが可能である。アレイ偏向は、ソース信号34のさらなる加算を受信するためにアンテナパターンの仰角を変更することを伴う。混合行列46を充当するのに使用されるソース信号34の加算のすべてが相関しており、および/または統計的に独立となるように、パス選択を行うことができる。また、混合行列46をさらに充当するために信号分割を使用することもできる。異なる加算信号は、拡散符号を用いて分割することができ、あるいは同相(I)成分と直交(Q)成分に分割されてもよい。
受信アンテナアレイの様々な実施形態を、図3〜図6に関連して、以下により詳細に説明する。ここで図3を参照して、アレイ偏向について説明する。受信アンテナアレイ142は、M個のソース信号のN個の異なる加算を受信するために、N個の初期アンテナパターンを生成するためのN個のアンテナ素子143を備える。また、受信アンテナアレイ142は、少なくとも1つのさらなるアンテナパターンを生成するために、N個の初期アンテナパターンの少なくとも1つのアンテナパターンの仰角を選択的に変更するための仰角コントローラ141も含み、これによって、M個のソース信号の少なくとも1つのさらなる異なる加算が受信されるようにする。
受信機140が、受信アンテナアレイ142に接続され、N個の初期アンテナパターンを用いて、M個のソース信号のN個の異なる加算を受信し、少なくとも1つのさらなるアンテナパターンを用いて、M個のソース信号の少なくとも1つのさらなる異なる加算も受信する。
ブラインド信号分離プロセッサ144が、M個のソース信号のN個の異なる加算と、M個のソース信号の少なくとも1つのさらなる異なる加算とを備えた混合行列146を形成するために受信機140に接続される。混合行列は、さらなるアンテナパターンを用いて受信されたMソース信号のさらなる異なる加算の数をNに足した数と等しい階数を有する。結果として得られる混合行列146の階数は、少なくともMと等しい。プロセッサ144は、混合行列146から所望の信号を分離する。
一般に、混合行列の階数を増加するのに適切な信号加算を提供する任意のアンテナアレイ手段を偏向機構とともに利用することができる。偏向により、アンテナアレイ手段のそれぞれについて、2つの区別可能な、混合行列使用可能な信号加算が生成される。したがって、この技術の利用により、2倍の乗算効果がある。
アレイ偏向が、アンテナに関連付けられたK個の区別可能な領域にセグメント化される場合、K個の領域のそれぞれが2つの独立した偏向領域および混合行列へのエントリを提供することができる。例えば、アンテナアレイが、それ自体でN個の加算を提供することができ、K個の区別可能な偏向領域が存在する場合、混合行列における信号加算の数は、2NKであることが可能である。
パス選択に基づき、M個の信号源によって提供されるソース信号を分離することについて、図4に関連して説明する。受信アンテナアレイ242が、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するために、少なくともN個のアンテナビームを形成するためのN個の素子243を備え、NおよびMは、2より大きい。
コントローラ250が、少なくともN個のアンテナビームを選択的に形成するために、アンテナアレイ242に接続される。受信機アセンブリ240が、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するために、アンテナアレイ242に接続される。ブラインド信号分離プロセッサ244が、M個のソース信号の少なくともN個までの異なる加算を備えた混合行列246を形成するために、受信機アセンブリ240に接続される。
また、ブラインド信号分離プロセッサ244は、M個のソース信号の異なる加算が、相関しているか、または統計的に独立であるかどうかも判定し、そうではない場合、混合行列246において相関していないか、または統計的に独立であるM個のソース信号の異なる加算に取って代わる、M個のソース信号の新たな異なる加算を受信するための様々なビームを形成するために、コントローラ250と協働する。その結果、ソース信号の少なくともM個の異なる加算が、混合行列が少なくともMと等しい階数を有するように、受信される。次に、所望されるソース信号が混合行列246から分離される。
レイク受信機は、マルチパスフェージングの効果に対処するように設計された無線受信機である。これは、個々のマルチパス成分に同調するために、それぞれがわずかに遅延された、いくつかの独立した受信機を使用することによって行われる。レイク受信機は、ほとんどのタイプの無線アクセスネットワークによって使用することができる。レイク受信機は、拡散符号タイプの変調に特に有益であることが分かっている。特定の入射信号パスを選択するレイク受信機の能力が、レイク受信機を、ブラインド信号分離プロセッサ244にフィードされるパスを変更する手段として適切にする。
前述したとおり、N個のアンテナビームを選択的に形成することは、当業者には直ちに理解されるとおり、すべての無線アクセスネットワークに適用することが可能である。CDMAシステムの場合、受信機アセンブリ240は、N個のレイク受信機256を備える。各レイク受信機256は、受信機256に接続された、それぞれのアンテナ素子によって受信されるM個のソース信号のN個の異なる加算のそれぞれについて、k個の異なるマルチパス成分を選択するためのk個のフィンガを備える。この構成では、ブラインド信号分離プロセッサ244は、混合行列246を形成するためにN個のレイク受信機256に接続される。混合行列246は、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算の少なくともkN個までの異なるマルチパス成分を備え、混合行列は、最大でkNと等しい階数を有し、ここで、kNは、少なくともMと等しい。
特に、CDMA波形が伝搬するとき、CDMA波形は、送信元から宛先に至る複数のパスに出会うことが多い。レイク受信機256は、特に、これらの個々のインスタンスのいくつかを捕捉し、より強固な信号復号化のために、これらのインスタンスを合成するように設計される。元の信号は各パスに沿って伝搬するが、そのプロパティはパスの固有の特性によって変形される。いくつかの状況では、受信される信号の相互関係および/または統計的特性に対する変形は、それらが分離可能な信号ストリームとして扱われることができる程に十分大きい。変更されたレイク受信機256を使用して、変形された各ストリームを抽出し、そのストリームを固有のエントリとして混合行列246にフィードすることができる。階数を増加するこの手段は、常に利用可能であるとは限らないが、この手段が必要とされる可能性が高い、高マルチパス環境において、利用可能である傾向にあろう。
レイク受信機256は異なるパスを利用することができるが、任意の変調技術に適用可能な、より一般的なアプローチは、ビーム形成である。これは、レイク受信機256とは異なる。というのは、ビーム形成は、所望の信号の強化のため、および所望の信号の排除のために使用されるからである。しかし、違いは、排除される信号が、実際には、受信機向けの信号の別のバージョンであるかもしれないということである。しかし、受信機アセンブリ240は、混合行列246を十分な階数まで構築するために、同じ信号の、これら固有の伝搬パスバージョンのいくつかを検出する必要がある。
また、信号分割が混合行列Aをさらに充当するために使用される。1つのアプローチでは、加算信号は、拡散符号を用いて分割される。別のアプローチでは、加算信号は、同相(I)および直交(Q)モジュールを用いて分割される。
拡散符号を用いる信号分割について、図5に関連して以下に説明する。受信アンテナアレイ342がM個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子343を備える。符号逆拡散器350が、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を復号化するために、N個のアンテナ素子343に接続される。N個の異なる加算の各加算は、これに関連するM個のソース信号のk個の異なる加算を提供するために、k個の符号を含む。
受信機アセンブリ340が、M個のソース信号の少なくともkN個の異なる加算を受信するために、符号逆拡散器350に接続される。ブラインド信号分離プロセッサ344が、M個のソース信号の少なくともkN個の異なる加算を備えた混合行列346を形成するために、受信機アセンブリ340に接続される。混合行列346は、最大でkNと等しい階数を有し、結果として得られる階数は、少なくともMと等しい。ブラインド信号分離プロセッサ344は、混合行列346から所望のソース信号を分離する。
受信された信号の変調に依存して、前述した信号分割を、アンテナ素子の数Nを増やすことなく、混合行列の階数を増やすために使用することができる。CDMA IS−95、CDMA2000、およびWCDMAは、拡散符号が使用される拡散スペクトル通信システムの例である。共通のテーマは、固有の符号が各信号と一緒に処理されて、より大きい周波数帯域にわたってデータが拡散されることである。
同じ拡散符号が、受信された信号加算(所望の信号、望ましくない信号、および未知の雑音源)とともに処理される。これより、所望の信号が元の周波数帯域幅に戻るように再構成されるようになる一方で、干渉信号が広い周波数帯域にわたって拡散される。
上で列挙したCDMAインプリメンテーションは、同じ周波数帯域を同時に用いる多くの信号ストリームを実際に有する。各信号ストリームは、理想的には、その他すべてと直交する符号を使用する。そのような条件が復号器において満たされる場合、関心対象の信号だけが逆拡散されることを意味する。
多くの場合、CDMA信号の間で何らかの相互関係が存在し、したがって、干渉信号がいくらか、所望の信号とともに再構成される。このようなことは、しばしば、個々の信号が経験する遅延に起因し、信号のマルチパスの発生にも起因する。望ましくない信号のいくつか、特にCDMAのものの値が増加する。この増加は、所望の信号に関してそれほど著しくないが、それでも、全体的な雑音値を増加させ、したがって、信号対雑音比を低下させる。
信号逆拡散の数式の形式および信号自体は、ブラインド信号分離処理の基準を満たす。実際、逆拡散符号の1つが、受信機アセンブリ340によって受信されたそれぞれの既知の信号に個々に適用された場合、ICAモデル要件を満たす個々の加算が得られる。
したがって、既知の符号と同じ数だけの混合行列に利用可能な行エントリがあるが、当然、それらのそれぞれが線形独立の有意な値をもたらすと想定している。適正な状況下では、これにより、混合行列を符号の数より大きい値まで増加することができる。例えば、N個のアンテナ素子、およびM個の符号により、NM個の行列の行が提供されることがある。
例示の目的で、3つの符号が既知であるものと想定され、それら3つの既知の符号信号は、直交性を保つ。符号逆拡散器350において、混合行列Aは、上側の3つの行と、下側の3つの行とを有し、それぞれが、各ストリームがそれら3つの既知の符号によって逆拡散された後のアンテナストリームによる。非対角0値は、符号の直交性による。列エントリ4、5、および6は、同じインデックスの未知の信号の一般的なケースに対するものである。
Figure 0004677457
列エントリ4、5、および6に対応する信号は、既知の符号の他のパスバージョン、または未知の符号の他のセル信号であることが可能である。また、1つの信号がガウス型であることがあり、その他の信号は、それらの信号が単一のガウス信号に見えるように、例えば、4つのチャネルを解放するように、中心極限定理に従うCDMA信号グループである。換言すると、十分な量のランダムではない信号が合わさってガウス信号になる。干渉信号は、非ガウス型の信号源、またはネットワークには未知の、せいぜい1つのガウス信号であることがある。
符号逆拡散器350において既知の符号が逆拡散された後、ブラインド信号分離プロセッサ344が階数6の混合行列346を受け取る。6という階数は、2つのアンテナ素子の3倍に基づいて導き出される。というのは、3つの符号が既知であるからである。
6つの信号が、ブラインド信号分離プロセッサ344に適用され、6という階数を有する混合行列346が形成される。ブラインド信号分離プロセッサ344は、次のように、チャネルによって変形された受信信号だけから分離行列Wを求める。すなわち、x=Aであり、ここで、Aは、混合行列である。例示される実施例では、6つの信号が分離可能である。
ブラインド信号分離プロセッサ344は、復号化されるべき信号を選択する。例えば、干渉信号をドロップすることができ、所望の信号のすべてのバージョンが選択される。選択された信号は、復調のために復調器モジュールに適用される。復調器は、同じ信号のマルチパスバージョンを合成する周知の等化技術を使用する。
より一般的なケースでは、非対角値は、簡明のために上で0として示されており、実際には、0ではないこともある。符号化された信号間の相関プロパティが完全ではない場合、0ではないことがより普通のケースである。これは、分離された各信号に対するさらなる雑音となる。しかし、先に示したとおり、行列の階数は、それらの信号を分離するのに十分であり、したがって、それらの信号の値は、ブラインド信号分離処理の後、大幅に小さくなる。これは、雑音の低減、信号対雑音比の増大、および、シャノンの法則によって示されるとおり、チャネル容量の増加につながる。
次に図6を参照すると、アンテナ素子の数Nを増加させることなく、混合行列Aの階数を増加する他方のアプローチは、受信された混合信号を、その同相(I)成分と直交(Q)成分に分離することである。コヒーレントなRF信号のI成分とQ成分は、振幅が同じであるが、位相が90度離れている成分である。
受信アンテナアレイ442がM個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子443を備える。それぞれの同相−直交モジュール450が、モジュールによって受け取られたM個のソース信号のN個の異なる加算のそれぞれを同相成分−直交成分セットに分離するために、各アンテナ素子443の下流にある。
受信機アセンブリ440が、M個のソース信号の少なくともN個の異なる加算に対する少なくともN個の同相成分−直交成分セットを受け取るために、各同相−直交モジュール450の下流にある。ブラインド信号分離プロセッサ444が、M個のソース信号の少なくとも2N個の異なる加算を含む混合行列446を形成するために、受信機アセンブリ440の下流にある。各同相成分−直交成分セットは、混合行列446に入る2つの入力を提供する。混合行列446は、最大で2Nまでの階数を有し、ブラインド信号分離プロセッサ444が、混合行列512から所望のソース信号514を分離する。
受信された混合信号をI成分とQ成分に分離することにより、混合行列のサイズは2倍に増大する。I成分とQ成分が異なるデータストリームで符号化される限り、いずれのアンテナ素子において受信される混合信号も2つの異なる混合信号に分割することができる。
差分符号化の場合には、変調の性質が分析されて、IおよびQが線形性要件を満たすかどうかを判定する必要がある。例えば、GSMに関して、GMSK符号化は適切なフィルタリングとともに使用され、その符号化があたかもBPSK符号化であるかのように受信機において処理される場合、線形であると想定できることが示されている。BPSKは、ブラインド信号分離処理の要件を満たすので、記載したI−Qプロセスを使用することができる。
I成分およびQ成分を前述したアンテナアレイ実施形態のいずれかとともに使用して、混合行列Aを充当することができる。IおよびQが使用される場合、混合行列Aは、あたかも2倍の数のアンテナ素子が使用されたかのように充当することができる。アンテナ素子は、無相関、相関、または偏向などの任意のダイバーシチの形態とすることが可能である。I成分とQ成分に分割された各素子の信号加算を有するN個のアンテナ素子が、2N個の独立した混合信号加算を提供する。その結果、混合行列の階数は、2Nであり、ここで、2Nは、少なくともM以上である。また、この機構をアンテナアレイ偏向技術とともに使用して、信号のより多くの加算を作成することもできる。また、これらの加算のそれぞれも、I成分とQ成分に分離することができる。IおよびQからの2というファクタ、N個のアンテナ素子、およびアンテナアレイのK個の偏向領域により、2KN個の加算が混合行列に提供される。
次に図7および図8を参照すると、本発明の別の態様は、MIMO送信機500がタイムスロットベースで各階層化された空間データストリームの電力レベルを変更するMIMO通信システムを対象とする。したがって、データストリームは、様々な電力レベルでMIMO受信機502に到来し、これにより、信号分離処理のために混合行列を充当するための、受信される信号における適切な差がもたらされる。
送信向けのデータストリームは、サブチャネル作成ブロック510によって受け取られる。サブチャネル作成ブロック510は、データストリームをチャネル1ないしM向けに並列データストリームに分解する。
並列データストリームのそれぞれは、RFチェーンを通って、これらに関連するアンテナ素子523(1)〜523(M)に進む。各RFチェーンは、そのデータストリームをベースバンドに変換するためのデジタル−アナログ変換器512(1)〜512(M)を含む。次に、ベースバンド信号が、RF変調ブロック514(1)〜514(M)において、その搬送波周波数と乗算されて、送信のための所望の周波数を得る。変調の後、データストリームは、電力増幅器516(1)〜516(M)によって増幅されてから、増幅器516(1)〜516(M)に関連するアンテナ素子523(1)〜523(M)によって送信される。これが並列データストリーム1ないしMの各データストリームについて個々に行われる。
各RFチェーンにおける個々のデータストリームの電力レベルは、時間区間利得制御ブロック520によって変更される。各並列データストリームの電力レベルまたは電力利得は、デジタル−アナログ変換器512(1)〜512(M)において、またはRF変調ブロック514(1)〜514(M)において変更することができる。この変更は、サブチャネル作成ブロック510と同期される。集合的に、M個のデータストリームは、M個のアンテナ素子523(1)〜523(M)によって送信される。
最低限として、M個のデータストリームの1つの電力レベルが、変更される必要がある。変更されると、MIMO受信機502は、それぞれの時間区間に線形独立の加算を受信する。しかし、データストリームのいくつか(M個まで)のデータストリームの電力レベルを変更して、より強固なMIMO受信機502を確実にすることが好ましい。データストリームのいくつかの電力レベルが変更されていても、MIMO受信機502は、やはり、それぞれの時間区間に対して1つの線形独立の加算信号を受信する。
受信側で、信号は、アンテナ素子543(1)〜543(N)によって受信される。N個までの加算信号が、アンテナ素子543(1)〜543(N)によって受信される。前述したとおり、各時間区間について、M個のソース信号がMIMO送信機500によって送信される。M個の送信アンテナ素子523(1)〜523(M)から送信される信号と、N個の受信アンテナ素子543(1)〜543(N)によって受信される信号の間に、1対1の関係は存在しない。通常、そうであるように、各受信アンテナ素子543(1)〜543(N)は、送信信号の複数と、同じ送信信号の複数の出現を受信する。これらのチャネルの理想的な直交性は、現実の通信環境においては、非常に可能性が低い。
各受信アンテナ素子543(1)〜543(N)からは、RFチェーンである。受信増幅器522(1)〜522(N)が、受信されたデータストリームを増幅する。RF復調ブロック524(1)〜524(N)が、受信されたデータストリームをその搬送波周波数と乗算し、余計な高調波をフィルタして、ベースバンド信号でのシンボルを得る。ベースバンド信号が得られると、その信号は、アナログ−デジタル変換器526(1)〜526(N)を通って混合行列モジュール530に渡される。
混合行列モジュール530は、所望の信号を分離するために使用されるべき混合行列を充当する。混合行列モジュール530は、各時間区間について作成された混合行列がMIMO送信機500における対応する時間区間と合うように、時間区間識別モジュール532とインタフェースする。
混合行列モジュール530の出力は、空間デマルチプレクサモジュール534に適用される。混合行列からの、所望の信号の分離は、このモジュールにおいて行われる。この信号分離は、知識ベースの信号抽出プロセス、またはブラインド信号分離に基づくか、またはその両方の組合せに基づくことが可能である。ブラインド信号分離プロセスおよび知識ベースの信号抽出プロセスについては、上で説明した。次に、分離された信号は、復号化のために、受信されたデータストリームを提供するように、サブチャネルコンバイナ536に適用される。
要約すると、送信機500は、ある時間区間にM個のソース信号を生成し、M個のソース信号は、T個の時間区間に対して生成され、M個のソース信号の少なくとも1つの信号の電力レベルは、各時間区間において異なる。送信アンテナアレイが送信機500に接続され、M個のソース信号を送信するためのM個のアンテナ素子523(1)〜523(M)を備える。
受信機502は、送信機500と同期される。受信アンテナアレイが受信器502に接続され、各時間区間にM個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子543(1)〜543(N)を備え、各時間区間について少なくともN個の異なる加算は、T個の時間区間に対して少なくともT×N個の異なる加算を提供するために、線形独立である。混合行列モジュール530は、例えば、信号プロセッサにおいて実施することが可能であり、M個のソース信号の少なくともT×N個までの異なる加算を備えた混合行列を形成する。混合行列は、少なくともT×Nと等しい階数を有する。信号分離プロセッサは、混合行列から所望のソース信号を分離する。
また、各階層化された空間データストリームについての電力レベルを変更することが、MIMO−OFDM送信機600と、MIMO−OFDM受信機602とを含む、図9および図10に示されるMIMO−OFDM通信システムに適用されることも可能である。OFDMは、直交周波数分割多重を表す。OFDMシステムは、動作周波数帯域をいくつかの周波数サブチャネル(または周波数ビン)に効果的に区分けし、そのそれぞれがデータ変調されることが可能な、それぞれの副搬送波に関連付けられる。通常、送信されるべきデータは、ある特定の符号化スキームを使用して符号化されて、符号化ビットが生成される。
特に、MIMO−OFDM送信機600によって送信される各ソース信号がT個の時間区間に複数の副搬送波を備える。各ソース信号の副搬送波は、複数のグループに分割されることが可能であり、隣接する副搬送波グループは、異なる電力レベルを有する。代替として、各ソース信号に関する複数の副搬送波に関するそれぞれの電力エンベロープは、一定であってもよい。各ソース信号の複数の副搬送波についてのそれぞれの電力エンベロープを、既知の順序で変化して、MIMO−OFDM受信機602が、副搬送波のグループ化を追跡することができるようにしてもよい。
例示されるMIMO−OFDMシステムは、この場合、MIMO−OFDM送信機600にIFFT(逆高速フーリエ変換)ブロック608(1)〜608(M)を含み、MIMO−OFDM受信機602内にFFT(高速フーリエ変換)ブロック625(1)〜625(M)を含むこと以外は、図7〜図8に示した例示のMIMOシステムと同様である。IFFTブロック608(1)〜608(M)を使用して、各RFチェーンは、この場合、MIMO通信システムにおける単一のチャネルではなく、サブチャネルグループを送信している。
IFFTブロック608(1)〜608(M)は、周波数ドメインにおいて並列であるデータストリームを取り込み、それらのデータストリームの合算の単一時間表現をデジタル−アナログ変換器612(1)〜612(M)に与える。サブチャネル作成ブロック610が、いずれのサブチャネルがいずれのアンテナ素子に送信されるかを決定する。
本発明の多くの変形形態、およびその他の実施形態が、上記の説明および関連する図面で提示される教示を利用する当業者に想起されよう。したがって、本発明は、開示される特定の諸実施形態に限定されず、複数の変形形態および実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれるものとされることを理解されたい。
本発明によるMIMO通信システムのブロック図である。 図1に示されるMIMO通信システムの受信側の要素についての、より詳細なブロック図である。 本発明による、ブラインド信号分離処理のための信号の異なる加算を提供するために、アレイ偏向に基づいて動作するMIMO受信機のブロック図である。 本発明による、ブラインド信号分離処理のための信号の異なる加算を提供するために、パス選択に基づいて動作するMIMO受信機のブロック図である。 本発明による、ブラインド信号分離処理のための信号のさらなる加算を提供するために、拡散符号に基づいて動作するMIMO受信機のブロック図である。 本発明による、ブラインド信号分離処理のための信号のさらなる加算を提供するために、同相信号成分および直交信号成分に基づいて動作するMIMO受信機のブロック図である。 本発明によるMIMO送信機のブロック図である。 本発明によるMIMO受信機のブロック図である。 本発明によるMIMO−OFDM送信機のブロック図である。 本発明によるMIMO−OFDM受信機のブロック図である。

Claims (30)

  1. 1つの時間区間にM個のソース信号を生成するための送信機であって、前記M個のソース信号がT個の時間区間に対して生成され、前記M個のソース信号の少なくとも1つの電力レベルが各時間区間において異なり、Mが2以上であり、Tが2以上である、送信機と、
    前記送信機に接続され、前記M個のソース信号を送信するためのM個のアンテナ素子を備えた送信アンテナアレイと、
    前記送信機と同期された受信機と、
    前記受信機に接続され、各時間区間についてM個のソース信号の少なくともN個の異なる加算を受信するためのN個のアンテナ素子を備えた受信アンテナアレイであって、Nが1以上であり、各時間区間について前記N個の異なる加算が前記T個の時間区間について少なくともT×N個の異なる加算を提供するために線形独立である、受信アンテナアレイと、
    前記受信機に接続され、最大で前記M個のソース信号の前記少なくともT×N個の異なる加算を備えた混合行列を形成する信号分離プロセッサであって、前記混合行列が少なくともT×Nと等しい階数を有し、前記混合行列から所望のソース信号を分離するための信号分離プロセッサと
    を備えたことを特徴とするMIMO(多入力多出力)通信システム。
  2. 各時間区間において異なる電力レベルを有する前記少なくとも1つのM個のソース信号は、各時間区間において異なる電力レベルを有する複数の前記M個のソース信号を備えたことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  3. 前記混合行列の階数が少なくともMと等しくなるようにN<MおよびT×N≧Mであることを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  4. 前記混合行列の階数が、干渉信号および前記M個のソース信号を分離できるようにするために、Mより大きくなるようにN≧MおよびT>Mであることを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  5. 前記MIMO通信システムは、MIMO−OFDM通信システムとして構成され、各ソース信号が前記T個の時間区間に複数の副搬送波を備えたことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  6. 各ソース信号についての前記副搬送波は、複数のグループに分割され、副搬送波の隣接するグループは、異なる電力レベルを有することを特徴とする請求項に記載のMIMO通信システム。
  7. 各ソース信号についての前記複数の副搬送波のそれぞれの電力エンベロープは、一定であることを特徴とする請求項に記載のMIMO通信システム。
  8. 各ソース信号についての前記複数の副搬送波のそれぞれの電力エンベロープは、前記受信機が前副搬送波のグループ化を追跡することができるように、既知の順序で変化することを特徴とする請求項に記載のMIMO通信システム。
  9. 前記受信アンテナアレイは、フェーズドアレイを形成するためのN個の互いに関係付けられたアンテナ素子を備えたことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  10. 前記受信アンテナアレイは、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子を備え、前記N個の互いに関係付けられたアンテナ素子がビーム切り替えアンテナを形成するために少なくとも1つの能動アンテナ素子と、最大でN−1個の受動アンテナ素子とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  11. 前記受信アンテナアレイは、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子を備え、前記N個の互いに関係付けられたアンテナ素子の少なくとも2つは、異なる偏波を有することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  12. 前記異なる偏波は、互いに直交であることを特徴とする請求項11に記載のMIMO通信システム。
  13. 前記受信アンテナアレイは、前記M個のソース信号の前記少なくともN個の異なる加算を受信するために各時間区間にN個の初期アンテナパターンを生成し、前記N個の初期アンテナパターンの少なくとも1つの仰角を選択的に変更して、前記M個のソース信号の少なくとも1つのさらなる異なる加算を受信するために、少なくとも1つのさらなる異なるアンテナパターンが各時間区間に生成されるようにするための、前記受信アンテナアレイに接続された仰角コントローラをさらに備え、前記混合行列は、各時間区間について前記M個のソース信号の前記少なくとも1つのさらなる異なる加算をさらに備え、T×Nに、前記さらなるアンテナパターンを用いて前記T個の時間区間に受信された前記M個のソース信号のさらなる異なる加算の数を足したものと等しい階数を有することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  14. 前記受信アンテナアレイは、前記M個のソース信号の前記少なくともN個の異なる加算を受信するために、各時間区間に少なくともN個のアンテナビームを生成し、NおよびMが2より大きく、前記少なくともN個のアンテナビームを選択的に形成するための、前記受信アンテナアレイに接続されたコントローラをさらに備え、前記信号分離プロセッサは、
    各時間区間の前記M個のソース信号の前記少なくともN個の異なる加算が、無相関であるか、統計的に独立しているかを判定し、そうでない場合、
    前記混合において相関しているか、統計的に独立ではない前記M個のソース信号の前記異なる加算を、無相関であるか、統計的に独立したもので置き換えるように、前記M個のソース信号の新たな異なる加算を受信するための異なるビームを形成するために前記コントローラと協働することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  15. 各時間区間に前記M個のソース信号の前記少なくともN個の異なる加算を復号化するために前記N個のアンテナ素子に接続された符号逆拡散器であって、前記少なくともN個の異なる加算のそれぞれが少なくともk個の異なる加算を提供するためのk個の符号を含む、符号逆拡散器をさらに備え、前記受信機は、前記T個の時間区間に対して最大で前記M個のソース信号のk×(T×N)個の加算を受信するために前記逆拡散器に接続され、前記信号分離プロセッサは、前記M個のソース信号の前記少なくともk×(T×N)個の異なる加算を備えた混合行列を形成することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  16. 各時間区間に、それぞれの同相−直交モジュールによって受け取られた前記M個のソース信号の前記N個の異なる加算のそれぞれを同相成分−直交成分セットに分離するために前記受信アンテナアレイにおける各アンテナ素子の下流に接続されたそれぞれの同相−直交モジュールをさらに備え、前記信号分離プロセッサは、前記T個の時間区間に対する前記M個のソース信号の少なくとも2(T×N)個の異なる加算を備えた混合行列を形成し、各同相成分−直交成分セットが前記混合行列への2つの入力を提供し、結果として得られる階数が少なくとも2(T×N)と等しいことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  17. 前記信号分離プロセッサは、ブラインド信号分離プロセッサを備えたことを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  18. 前記ブラインド信号分離プロセッサは、PCA(主成分分析)、ICA(独立成分分析)、およびSVD(特異値分解)の少なくとも1つに基づき、前記混合行列から前記所望のソース信号を分離することを特徴とする請求項17に記載のMIMO通信システム。
  19. 前記信号分離プロセッサは、知識ベースの処理による信号抽出プロセスに基づき、前記混合行列から前記所望のソース信号を分離することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  20. 前記知識ベースの信号分離プロセスは、ZFプロセスと、およびMMSEプロセスに基づく前記混合行列からの信号の少なくともいずれかに基づき、前記混合行列から、前記所望されるソース信号を分離することを特徴とする請求項19に記載のMIMO通信システム。
  21. 前記信号分離プロセッサは、知識ベースの信号抽出プロセスとブラインド信号分離プロセスの組合せに基づき、前記混合行列から前記所望のソース信号を分離することを特徴とする請求項1に記載のMIMO通信システム。
  22. MIMO(多入力多出力)通信システムを動作させるための方法であって、
    1つの時間区間にM個のソース信号を生成することであって、前記M個のソース信号がT個の時間区間に対して生成され、前記M個のソース信号の少なくとも1つの電力レベルが各時間区間において異なり、Mが2以上であり、Tが2以上であることと、
    M個のアンテナ素子を備える送信アンテナアレイを用いて前記M個のソース信号を送信することと、
    N個のアンテナ素子を備え、受信アンテナアレイを用いて各時間区間に前記M個の信号の少なくともN個の異なる加算を受信することであって、Nが1以上であり、各時間区間についての前記少なくともN個の異なる加算が前記T個の時間区間に対して少なくともT×N個の異なる加算を提供するために線形独立であることと、
    最大で前記M個のソース信号の前記少なくともT×N個の異なる加算を備えた混合行列を形成することであって、前記混合行列が少なくともT×Nと等しい階数を有することと、
    前記混合行列から所望のソース信号を分離することと
    を備えることを特徴とする方法。
  23. 各時間区間において異なる電力レベルを有する前記少なくとも1つのM個のソース信号は、各時間区間において異なる電力レベルを有する複数の前記M個のソース信号を備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記混合行列の階数が少なくともMと等しいように、N<MおよびT×N≧Mであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 前記混合行列の階数が、干渉信号ならびに前記M個のソース信号が分離され得るようにMより大きくなるように、N≧MおよびT>Mであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. MIMO通信システムは、MIMO−OFDM通信システムとして構成され、各ソース信号が前記T個の時間区間に複数の副搬送波を備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  27. 各ソース信号に対する前記副搬送波は、複数のグループに分割され、副搬送波の隣接するグループは、異なる電力レベルを有することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記受信アンテナアレイは、フェーズドアレイを形成するためのN個の互いに関係付けられたアンテナ素子を備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  29. 前記受信アンテナアレイは、N個の互いに関係付けられたアンテナ素子を備え、前記N個の互いに関係付けられたアンテナ素子が、ビーム切り替えアンテナを形成するために、少なくとも1つの能動アンテナ素子と、最大でN−1個の受動アンテナ素子とを備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  30. 前記混合行列から前記所望のソース信号を分離することは、知識ベースの信号抽出プロセスおよびブラインド信号分離プロセスの少なくともいずれかに基づくことを特徴とする請求項22に記載の方法。
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