JP4676342B2 - 静電霧化器及び送風装置 - Google Patents

静電霧化器及び送風装置 Download PDF

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Description

本発明は、極微細なサイズの霧を発生させるべく液体を静電的に霧化する静電霧化器、及び該静電霧化器を備える送風装置に関するものである。
送風装置として頭髪の乾燥及び/又はスタイリング等を行うヘアドライヤが販売されているが、このヘアドライヤにあっては、毛髪の表面に湿度を供給して乾燥処理中に毛髪表面が損傷することを低減すべく、液体を静電的に霧化する静電霧化器を備えるものが開発されている。そのようなヘアドライヤとして後述する特許文献1には次のようなものが開示されている。
すなわち、ヘアドライヤは、送風するためのモータ及びファン、並びに加熱部を内蔵するドライヤ本体に把持部を取り付けてなり、ドライヤ本体の筐体の外周面であって、ドライヤ本体の近傍の位置に2つの静電霧化器が、送風口の周方向へ180度距離を隔てて設けてある。
両静電霧化器はそれぞれ、筒状のブロック体の一端に液体を貯留する液体貯留器を着脱可能に連結してなり、ブロック体の他端たる吐出口をドライヤ本体の送風口側になし、ブロック体内を貫通する中心軸と前記ドライヤ本体内を貫通する中心軸とが平行になる姿勢になしてある。
前述したブロック体内には、多孔質性の材料を針状に成形してなり、前記液体貯留器に貯留された液体を浸透させてブロック体へ搬送させる搬送体が、その尖鋭な先端部をブロック体の他端近傍まで延伸させ、その基端部を前記液体貯留器内の適宜位置まで嵌入させた様態で配置してある。また、ブロック体内の一端近傍の位置には環状の印加電極が、前記搬送体に外嵌する様態で配設してあり、この印加電極から搬送体に高電圧を印加するようになっている。一方、前記ブロック体の吐出口には略環状の対向電極が、前記搬送体の先端部から適宜距離を隔てて取り付けてある。
搬送体に液体貯留器内の液体が含浸されると搬送体は導電性を呈するが、この搬送体内の液体に印加電極から高電圧を印加すると、搬送体の尖鋭な先端部に電場が集中すると共に、先端部と対向電極との間に電界が生じる。そして、搬送体内をその先端部まで搬送された液体は、印加電圧によって表面が負イオン化された霧状の水滴として先端部から放出されると共に、前記電界を漂う間にレイリー分裂を繰り返す、所謂静電霧化によって、ナノメータ(nm)サイズの負イオンミストとなってブロック体の吐出口から吐出される。
かかる極微細な負イオンミストが、ドライヤ本体からの温風等によって表面が正に帯電した頭髪に付着して当該頭髪に吸収されるため、乾燥処理中に毛髪の表面が損傷を受けることが低減されると共に、毛髪に潤いを与えることができる。
特開2005−304961号公報
しかしながら、このような従来の静電霧化器にあっては、搬送体に外嵌した印加電極から当該搬送体内に含浸された液体に電圧を印加していたため、搬送体による電気抵抗が大きく、搬送体内の液体に効率的に電圧を印加することができず、所要量のイオンミストを生成するためには高い電圧を印加しなければならないという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、より低い印加電圧でも所要量のイオンミストを生成することができる静電霧化器、及び該静電霧化器を備える送風装置を提供する。
(1)本発明に係る静電霧化器は、先端を尖形とした多孔質性の柱状体で形成され、当該柱状体の内部全体に含浸した液体をその先端部へ搬送する搬送体と、前記搬送体内に、当該搬送体内の液体の搬送方向に延在されると共に、前記搬送体内に含浸した液体に浸る状態で埋設され補助電極と、前記補助電極に所要の電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記搬送体に含浸した液体が尖形の先端へ供給されると共に、当該供給された液体で尖形導体の電極を形成し、前記補助電極を介して前記液体で形成された尖形導体の電極に電流を供給することを特徴とする。
前述した搬送体は、例えば多孔質性材料によって形成してなり、内部に含浸した液体を毛細管現象により先端部へ搬送する。また、補助電極は、線状・環状、又はそれらを組み合わせた形状等、いずれの形状であってもよいが、搬送体の先端部に電圧を効率的に印加すべく、少なくとも補助電極の一部を搬送体の先端部の近傍に位置させるのが好ましい。また、電圧印加手段は、高電圧パルス発生回路等、周知の高電圧発生回路を用いることができる。
このように本発明によれば、内部に含浸した液体をその先端部へ搬送する柱状の搬送体と、該搬送体内に埋設された補助電極と、該補助電極に所要の電圧を印加する電圧印加手段とを備え、電圧印加手段から補助電極を介して前記搬送体内の液体に電圧を印加することによって、搬送体内を搬送された液体を霧化するため、搬送体内の液体に効率的に電圧を印加することができ、より低い電圧でも所要量のイオンミストを生成することができるという効果を奏する。
また、搬送体の先端は尖鋭になしてあるため、搬送体の先端に電界が集中し、より低い電圧でも効率的に放電させてイオンミストを生成させることができるという効果を有する。
(2)本発明に係る静電霧化器は必要に応じて、前記補助電極は、導電性線材の少なくとも一部をL字状に成形させて頭部及び脚部を形成してなり、補助電極の頭部は前記搬送体内に、当該頭部の先端が搬送体の先端部へ向かう姿勢で埋設してあり、補助電極の脚部は前記搬送体の周面から突出させてあることを特徴とする。
補助電極を略直角に成形させて頭部及び脚部を形成した場合、補助電極及び搬送体の加工及び搬送体に取り付ける際の取り扱いが容易であるが、略直角より大きい角度又は略直角より小さい角度であってもよい。なお、本発明にあっては、少なくとも一部がL字状の形状には、例えばU字状又はT字状の形状であっても、当該形状の一部にL字状の形状が含まれているので、そのような形状も含まれるものとする。
このように本発明によれば、補助電極は、導電性線材の少なくとも一部をL字状に成形させて頭部及び脚部を形成してなり、補助電極の頭部は前記搬送体内に、当該頭部の先端が搬送体の先端部へ向かう姿勢で埋設してあり、補助電極の脚部は前記搬送体の周面から突出させてあるため、補助電極が搬送体内で回動することが防止され、補助電極とこの補助電極に電圧を印加するリードとの接続部に負荷がかかることが回避されるという効果を有する。
発明に係る静電霧化器は必要に応じて、前記搬送体の周面に毛細管現象により液体を搬送する1又は複数の溝が搬送体の長手方向へ延設してあることを特徴とする。
この溝は、液体を搬送体の先端部へ搬送すべく、搬送体の長手方向へ延設してあればよく、直線状又は螺旋状になすことができる。
このように本発明によれば、搬送体内に埋設された補助電極の周面に毛細管現象により液体を搬送する1又は複数の溝が搬送体の長手方向へ延設してあるため、溶質を溶媒に溶解させた液体を用いた場合であっても、搬送体は当該溶液を前記溝によって先端部へ搬送することができ、搬送体の寿命が延長されるという効果を有する。
発明に係る静電霧化器は必要に応じて、前記搬送体は、複数の条材を搬送体の長手方向へ向かう姿勢で束状になすことによって、毛細管現象により液体を搬送する複数の搬送路を形成して構成してあることを特徴とする。
かかる搬送路は、相隣る複数の条材の間隙によって形成するができる。また、中空の条材を用いた場合、当該条材内をも搬送路になすことができる。
このように本発明によれば、搬送体は、複数の条材を搬送体の長手方向へ向かう姿勢で束状になすことによって、毛細管現象により液体を搬送する複数の搬送路を形成して構成してあるので、各条材間又は各条材内に、毛細管現象により液体を搬送する搬送路が形成され、これによって溶質を溶媒に溶解させた液体を用いた場合であっても、搬送体に目詰まりが発生することを可及的に回避して当該溶液を搬送することができるという効果を有する。
発明に係る静電霧化器は必要に応じて、液体を貯留する液体貯留器及び該液体貯留器の開口を塞ぐキャップを更に備え、該キャップには前記搬送体を挿通させる挿通孔が貫通させてあり、前記搬送体はキャップの挿通孔内を挿通させて、搬送体の基端部を前記液体貯留器内に進入させ、搬送体の先端部を前記キャップから突出させてあることを特徴とする。
搬送体は、キャップに支持される一方、液体貯留器内に挿入された搬送体の基端部は、液体貯留器内に貯留された液体と接触して内部に液体が含浸され、当該液体は搬送体内を毛細管現象により先端部へ搬送される。
このように本発明によれば、液体を貯留する液体貯留器及び該液体貯留器の開口を塞ぐキャップを更に備え、該キャップには前記搬送体を挿通させる挿通孔が貫通させてあり、前記搬送体はキャップの挿通孔内を挿通させて、搬送体の基端部を前記液体貯留器内に進入させ、搬送体の先端部を前記キャップから突出させてある。このように、搬送体をキャップに支持させると共に、液体供給路等を設けることなく、液体貯留器から搬送体に液体を供給することができ、コンパクトな構成にすることができるという効果を有する。
発明に係る静電霧化器は必要に応じて、前記補助電極の脚部は長手方向の中途位置で屈曲させて端側部分及び前記頭部に連なる中間部分を形成してなり、前記キャップには前記脚部の端側部分を挿通させる他の挿通孔が前記挿通孔と位置を異ならせて貫通させてあり、前記脚部の中間部分を前記搬送体の周面から液体貯留器内へ突出させ、前記脚部の端側部分を前記キャップの他の挿通孔に挿通固定させてあることを特徴とする。
搬送体は、キャップに支持されるのに加え、キャップに固定された補助電極によっても支持される。
このように本発明によれば、補助電極の脚部は長手方向の中途位置で屈曲させて端側部分及び前記頭部に連なる中間部分を形成してなり、前記キャップには前記脚部の端側部分を挿通させる他の挿通孔が前記挿通孔と位置を異ならせて貫通させてあり、前記脚部の中間部分を前記搬送体の周面から液体貯留器内へ突出させ、前記脚部の端側部分を前記キャップの他の挿通孔に挿通固定させてある。従って、搬送体は、キャップに支持されるのに加え、キャップに固定された補助電極によっても支持されるため、搬送体の支持強度が高く、搬送体のガタ及びズレが防止されるという効果を有する。
発明に係る送風装置は、所要方向へ風を送出する送風手段と、前記記載の静電霧化器とを備えることを特徴とする。
以下、本発明に係る静電霧化器及び該静電霧化器を備える送風装置の一例を図面に基づいて詳述する。
(本発明の第1の実施形態)
図1は、本発明に係る送風装置の一例たるヘアドライヤの模式的側断面図であり、図中、1は、温風を送出するドライヤ本体である。ドライヤ本体1は、略円錐台筒形の筐体2の一端側外周面に把持部15を揺動可能に取り付けてなり、把持部15には、オン・オフ及び風量の調節を行うための切替スイッチ16が、把持部15の長手方向へスライド自在に設けてある。また、把持部15の端部から電源用コード17が延出してあり、電源用コード17を介して商用交流電圧が給電されるようになっている。
前述した筐体2内には、耐熱性材料を略筒状に成形してなる支持部材21が、筐体2の中心軸と同軸状に、当該支持部材21と筐体2との間に所要の間隙が生じるように配設してあり、支持部材21の外周面には、発熱部3を構成する電熱線状のヒータ31が巻回してある。また、支持部材21の前記筐体2の吸気口11に対向する一端側にはモータ41が、その駆動軸を吸気口11側へ延伸させた様態で配設してあり、モータ41の駆動軸にはファン42が取り付けてある。これらモータ41及びファン42によって送風部4が構成されている。
筐体2の送風口12の周縁部には、風向きを調整する筒状のノズル14が着脱可能に連結してあり、ノズル14は筐体2の中心軸周りに回動し得るようになっている。ノズル14内には、液体を貯留する液体貯留器54、及び該液体貯留器54内の溶液を毛細管現象により搬送すると共に放電用電極として機能する電極部50を備える静電霧化器5が配設してある。この静電霧化器5の構成については後に詳述する。
図2は、図1に示したヘアドライヤの駆動系の一例を示す電気回路図である。図2に示した如く、ヘアドライヤの送風部4には、前述した電源用コード17(図1参照)から第1接点71を介して商用交流電圧Vaが与えられるようになっており、第1接点71は図1に示した切替スイッチ16の第1段階のスライド操作でオンされるようになっている。送風部4には商用交流電圧Vaを全波整流するダイオードブリッジ43が介装してあり、該ダイオードブリッジ43で全波整流された直流電圧によってモータ41が駆動される。
また、商用交流電圧Vaは発熱部3にも与えられるようになっている。発熱部3には、第2接点72、ダイオード32と並列接続された第3接点73、及びヒータ31が直列接続してあり、前述した切替スイッチ16を第2段階のスライド操作して第2接点72がオンした場合、ダイオード32によって商用交流電圧Vaが半波整流されてヒータ31に印加され、定格値の半分の電力でヒータ31が発熱する。また、切替スイッチ16を第3段階のスライド操作して第3接点73もオンした場合、商用交流電圧Vaがそのままヒータ31に印加され、定格値の電力でヒータ31が発熱する。
更に、商用交流電圧Vaは図1に示した静電霧化器5に電圧を印加するための印加電圧生成回路8にも与えられるようになっている。
図3は、図2に示した印加電圧生成回路8の一例を示す電気回路図である。図3に示した如く、切替スイッチ16(図1参照)のスライド操作によって第1接点71がオンされると、商用交流電圧Vaが低圧整流回路81に与えられるようになっている。低圧整流回路81は、与えられた商用交流電圧Vaをダイオード810で半波整流した後、該ダイオード810と直列接続した抵抗811及びコンデンサ812によって積分して脈流電圧Vbを生成し、それを表示回路82及びパルス電圧発生回路83にそれぞれ与える。
表示回路82は、図1に示した筐体2又は把持部15に設けた発光ダイオード821を備えており、与えられた脈流電圧Vbによって発光ダイオード821が点灯することによって静電霧化器5が作動中であることを報知する。
パルス電圧発生回路83は、サイダック830と昇圧トランス85の一次コイル851に直列的に接続されたコンデンサ831とを並列接続してなり、サイダック830は、印加電圧が所定値(例えば80V)より低い場合はオフし、印加電圧が所定値を超えた場合はオンするようになっている。このサイダック830がオフの間、脈流電圧Vbによりコンデンサ831が充電され、サイダック830がオンすると、コンデンサ831の充電電流がサイダック830及び一次コイル851を介して放電され、サイダック830が再びオフされる動作が周期的に繰り返され、これによって鋸波形のパルス電圧Vcが昇圧トランス85の一次コイル851に与えられる。
一次コイル851に与えられたパルス電圧Vcは、昇圧トランス85の一次コイル851と二次コイル852との巻線比に応じて昇圧され、当該二次コイル852と直列的に接続されたダイオード871及びコンデンサ872を備える高圧整流回路87に与えられる。高圧整流回路87は、二次コイル852から間欠的に出力される高電圧パルスを積分し、マイナス数kV程度の範囲で変動する負極性の高電圧Vdを生成し、生成した高電圧Vdを図1に示した静電霧化器5の電極部50に印加するようになっている。
なお、高電圧Vdを生成するための回路構成は図3に示した構成に限定されるものではなく、他の周知の昇圧回路を使用する等、適宜変更してもよいことはいうまでもない。
図4は、図1に示した静電霧化器5及びこれを内蔵するノズル14の拡大図である。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してある。図4に示した如く、静電霧化器5は、筒体53内の略中心軸上に、一端を閉塞してなり液体を貯留する円筒状の液体貯留器54を当該液体貯留器54の一端がノズル14の送風口141とは反対側になるように支持してなり、この筒体53は支持部材143によってノズル14内に支持されている。支持部材143は支持の他にモータ41に生起される風を整流し、特に、支持部材143で取り囲まれる内管によって整流された風に静電霧化器5で生成したイオンを伴わせて供給する。なお、支持部材143は、ノズル14内に延設したリブ145,145,…によって、ノズル14の中心軸上に支持されている。
前述した液体貯留器54の他端開口部は、筒体53の軸長方向の略中央に位置させてあり、液体貯留器54の他端開口部にはキャップ55が、水密状態を保持する様態で着脱可能に外嵌してある。キャップ55の略中央には挿入孔56が当該キャップ55を貫通する様態で開設してあり、この挿入孔56内に、フェルト(より狭義的にはニードルフェルト)又は多孔質セラミックス(porous ceramics)等の多孔質性の材料を針状に成形してなり、毛細管現象により液体貯留器54内の液体を搬送する搬送体52が、その尖鋭な先端部をキャップ55から突出させ、その基端部を液体貯留器54内に進入させた状態で、水密状態を保持するように挿通固定してある。この水密状態は例えば環状パッキン63をキャップ55内側に接するように補助電極51に環装することで実現することができる。
この搬送体52内の先端部から適宜距離を隔てた位置には、アルミニウム又はSUS等の導電部材をL字状に成形した補助電極51の頭部511が搬送体52の長手方向の略中心軸上に、その先端部を搬送体52の先端部側にして埋設してあり、補助電極51の脚部512は搬送体52の周面から突出させてある。液体貯留器54内の液体を基端部から先端部へ搬送した搬送体52は導電性を呈し、この搬送体52及び補助電極51によって電極部50が構成されている。
補助電極51は液体が滲入する搬送体52の内部に配設するために耐食性金属の一種であるステンレスを用いることが望ましい。
補助電極51の脚部512はキャップ55で囲まれた空間内に位置しており、その一端が高圧リード線61と結線してある。高圧リード線61はキャップ55の内側から外側に貫通して配設されている。高圧リード線61はキャップ55の上部周面に表出し、この上部周面から下部周面までを周設されている。さらに、高圧リード線61は支持部材143の表面に沿って配設され、ノズル14からドライヤ本体1側へ延設しており、ドライヤ本体1の印加電圧生成回路8の素子と結線してある。
そして、補助電極51の脚部512に前述した印加電圧生成回路8(図2及び図3参照)から高電圧Vdが印加されるようになっている。図4に示した場合にあっては、補助電極51の脚部512がキャップ55で囲まれた空間内に延出しており、脚部512と液体貯留器54内の液体とが接触する虞があるため、脚部512の搬送体52から突出した部分は、例えば絶縁性樹脂62内に封入してある。
液体貯留器54は図4(b)に示すようにノズル14から取り外すこともでき、必要に応じて溶液を液体貯留器54に補給することができる。取り外し方は、ノズル14をドライヤ本体1から脱着し、液体貯留器54の開口部逆側を使用者が手で持って取り外す。液体貯留器54内には液体が残存している場合があるので、搬送体52の先端側を略鉛直上向き方向にした状態で液体貯留器54を取り外す。ここで、液体貯留器54内に液体を滲み込ませ留まらせる浸透性の高い部材(例えば綿)を液体貯留器54に内設することで取り扱いを容易にすることもできる。
なお、本実施形態では、補助電極51の脚部512をキャップ55で囲まれた空間内に延出させた場合について示したが、本発明はこれに限らず、補助電極51の頭部511を搬送体52に埋設させる位置をより搬送体52の先端部側位置にして、補助電極51の脚部512をキャップ55の外側の空間に延出させるようにしてもよい。
このように補助電極51の脚部512を外部に表出させ、表出部分に対してリード線61を接続することで印加する電圧がリード線61から直接的に液体に印加することを防止することができる。
このようなヘアドライヤにあっては、印加電圧生成回路8から補助電極51を介して搬送体52内に含浸された液体に高電圧Vdを印加すると、搬送体52の尖鋭な先端部に電場が集中し、尖端放電による電界が生じる。そして、搬送体52内をその先端部まで搬送された液体は、印加電圧によって表面が負イオン化された霧状の水滴として先端部から放出されると共に、前記電界を漂う間にレイリー分裂を繰り返す、所謂静電霧化によって、負イオンミストとなって筒体53内に放出される。
かかる極微細な負イオンミストが、ドライヤ本体1の送風口12からの風に乗ってノズル14から送出され、ヘアドライヤの温風等によって表面が正に帯電した頭髪に付着して頭髪に吸収されるため、乾燥処理中に毛髪の表面が損傷を受けることが低減されると共に、毛髪に潤いを与えることができる。なお、静電霧化によって生成されたイオンミストの粒径は、例えばコロナ放電により雰囲気中の水分をイオン化させて生成したイオンミストの粒径より大きく、頭髪に給送された場合、当該頭髪に対する潤い効果が高い。
このとき、静電霧化器5の搬送体52内に埋設した補助電極51から当該搬送体52内に含浸された液体に電圧を印加するため、搬送体52内の液体に効率的に電圧を印加することができ、より低い電圧でも所要量のイオンミストを生成することができる。
ところで、断面形状略円状の導電性線材を搬送体52内の中心軸上に埋設して補助電極にすることもできるが、この場合、当該補助電極が搬送体52内で回動する虞がある。このような回動が生じた場合、高電圧を印加すべく接続したリードと補助電極との接続部に過剰な負荷がかかる。しかし、本実施形態に係る静電霧化器5にあっては、前述した如く、補助電極51は導電性線材を長手方向の中途位置から屈曲させて頭部511と脚部512とを形成してなり、頭部511を搬送体52内に埋設して構成してあるため、補助電極51が搬送体52内で回動することが防止され、搬送体52の損傷が防止されると共に、高電圧を印加すべく接続したリード61と補助電極51との接続部に負荷がかからない。
導電性線材の断面形状を円ではなく三角形、四角形、五角形、星形等の多角形に形成することもでき、前記回動に対する物理的な抵抗を持たせることもできる。
なお、本実施形態では、電極部50に尖端放電を行わせるべく静電霧化器5には対向電極を配設していないが、本発明はこれに限らず、静電霧化器5の筒体53に対向電極を、搬送体52の先端部から適宜距離を隔てて設けてもよい。例えば、搬送体52の先端方向位置に所定距離を隔てて環状の対向電極を設けることができる。
また、本実施形態では、ヘアドライヤのノズル14内に1つの静電霧化器5を配設した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ノズル14内に複数の静電霧化器を配設してもよいことはいうまでもない。更に、ノズル14の外周面又はドライヤ本体1の筐体2の外周面に、1又は複数の静電霧化器を配設してもよい。
なお、本実施形態では、静電霧化器5を備えるヘアドライヤについて説明したが、本発明はこれに限らず、ヘアアイロン及びヘアブラシ等、頭髪の乾燥及び/又はスタイリング等を行う他の送風装置に適用し得ることはいうまでもない。
(本発明の第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る静電霧化器及びこれを備えるヘアドライヤのノズルの側断面図であり、搬送体の固定をより強固にしてある。なお、図中、図4に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図5に示した如く、補助電極51は、導電性線材を略U字形に屈曲させて頭部511、脚部512を構成する中間部分512b及び端側部分512aを形成してなり、頭部511は搬送体52内に前同様に埋設してあり、中間部分512bは搬送体52の周面から突出させてある。
前述したキャップ55の搬送体52を挿入させる挿入孔56から所定距離を隔てた位置には、第2挿入孔(他の挿入孔)57がキャップ55を貫通する様態で開設してあり、第2挿入孔57には補助電極51の脚部512を構成する端側部分512aが水密状に挿通固着させてある。ここの水密状態も前記挿入孔56と同様に環状パッキン63を用いて実現することができる。
本実施形態ではキャップ55の表面より補助電極51の端側部分512aが表出しており、リード線61との結線もキャップ55外でなされる。リード線61は同様にキャップ55に周設され、支持部材143に沿って表設されている。リード線61の一部分は金属片61a、61bで構成される。すなわち、キャップ55側のリード線61の一端と金属片61aが結線し、支持部材143側のリード線61の一端と金属片61bが結線している。前記第1の実施形態では液体貯留器54を取り外すことができたが、本実施形態においてはキャップ55が取り外し可能となっている。そして、キャップ55を取り外した状態においてはキャップ側の金属片61aと支持部材143側の金属片61bとは接触していないが、キャップ55を取り付けた状態において金属片61aと金属片61bとが接触し、導通可能となる。液体貯留器54に対して溶液を補給する場合には、キャップ55を取り外して液体貯留器54の開口部から液体を補充する。
このように本実施形態においては、挿入孔56に挿通された搬送体52はキャップ55によって支持されるのに加えて、補助電極51によっても支持固定されるため、搬送体52はより強固に支持固定され、搬送体52にガタ又はズレが生じることが防止される。
(本発明の第3の実施形態)
図6は第3の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図であり、補助電極にも液体搬送機能を与えてある。また、図7は、図6に示した補助電極51の頭部511の端面図である。
図6に示した如く、アルミニウム又はSUS等の導電性線材を長手方向の中途部から屈曲させてなる補助電極51の頭部511が、多孔質性の搬送体52内の長手方向の略全長に亘って埋設してある。そして、図6及び図7に示した如く、補助電極51の頭部511の周面に、当該頭部511の中心軸と平行をなす複数の溝部513、513、・・・が頭部511の周方向へ適宜の間隔で延設してあり、各溝部513、513、・・・は毛細管現象により液体を搬送し得るようになっている。
ところで、溶質を溶媒に溶解させた溶液を用いる場合、多孔質性の搬送体52内に溶質が析出して搬送体52が目詰まりし、溶液の搬送能が低下し又は搬送不能になることがあり、かかる場合、電極部50を交換する必要がある。しかし、本実施形態に係る電極部50にあっては、前述した如く、搬送体52内に埋設した補助電極51の頭部511の周面に複数の溝部513、513、・・・が設けてあるので、搬送体52の搬送能が低下した場合であっても、搬送体52内に含浸された溶液を溝部513、513、・・・によって搬送体52の先端部側へ搬送することができ、これによって電極部50の寿命を延長させることができる。
なお、本実施形態では補助電極51の頭部511の周面に各溝部513、513、・・・を頭部511の中心軸と平行に設けてあるが、本発明はこれに限らず、補助電極51の頭部511の周面に各溝部513、513、・・・を頭部511の中心軸に対して斜めになるように設けてもよい。
また、図8に示した如く、補助電極51の頭部511の周面に毛細管現象により液体を搬送する溝部514を頭部511の中心軸周り螺旋状に設けてもよい。
(本発明の第4の実施形態)
図9は第4の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図であり、搬送体52の搬送能を向上させてある。また、図10は、図9に示した搬送体52の端面図である。
図9に示した如く、搬送体52は中実の複数の条材521、521、・・・を所要形状に束ねたように構成してあり、これによって搬送体52の内部には、相隣る複数の条材521、521、・・・で囲まれて形成され、搬送体52の基端部から先端部へ液体を毛細管現象によって搬送する複数の搬送路522、522、・・・が形成されている。このような搬送路522、522、・・・には、その全長に亘って障害が無いため液体の搬送能が大きい。
なお、本実施形態では、中実の条材521、521、・・・を用いたが、本発明はこれに限らず、液体を毛細管現象によって液体を搬送し得る中空の条材を用いてもよい。
(本発明の第5の実施形態)
図11は、本実施形態に係る送風装置の構成を示す模式的側断面図であり、筐体2の外周面に取り付けた静電霧化器5を開閉可能な収納部25内に収納すると共に、静電霧化器5の搬送体52を交換自在にしてある。また、図12は、図11に示した送風装置において収納部25が開いた状態を示す模式的側断面図である。なお、両図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。また、図13は、図11に示した静電霧化器5の模式的分解斜視図である。
図11に示した如く、筐体2の外周面であって筐体2の周方向の把持部15とは略反対側の位置には、静電霧化器5が搬送体52の先端を筐体2の送風口12へ向けた姿勢で着脱可能に取り付けてあり、静電霧化器5はその周囲に配設した収納部25内の略中央に収納されている。
この収納部25は、逆カップ形状部材を筐体2の軸長方向の中央で分離して筐体2の送風口12側に配された第1部材26と、筐体2の吸気口11側に配された第2部材27とを備えている。第1部材26及び第2部材27は、筐体2の中心軸と直交する方向へ配設した枢軸25a,25aによって軸支されており、図12に示した如く、第1部材26は筐体2の送風口12側へ跳ね上がり、第2部材27は筐体2の吸気口11側へ跳ね上がるようにしてある。
第1部材26の前記筐体2の送風口12側の壁面には、静電霧化器5が発生したイオンミストを吐出する吐出口26aが開設してある。また、第1部材26の搬送体52の先端部周面に対向する部分には、搬送体52を目視するための窓26bが開設してあり、該窓26b内には透明体26cが嵌着してある。
第1部材26及び第2部材27の側壁であって筐体2に対向する部分にはそれぞれ凸部28,28が設けてあり、筐体2の対応する部分にはそれぞれ前記凸部28,28が嵌入する凹部28a,28aが設けてある。そして、第1部材26及び第2部材27が跳ね上がった場合、凸部28,28は対応する凹部28a,28aから抜出し、第1部材26及び第2部材27が閉じた場合、凸部28,28は対応する凹部28a,28a内に嵌入するようになっている。両凹部28a,28a内には、対応する凸部28,28が嵌入した場合はオンし、対応する凸部28,28が抜出した場合はオフするスイッチ手段(図示せず)がそれぞれ配設してあり、両スイッチ手段がオンしているときは静電霧化器5に給電し得るが、少なくとも一方のスイッチ手段がオフしたときは静電霧化器5に給電し得ないようになっている。
本実施形態に係る静電霧化器5の搬送体52は、図13に示した如く、樹脂材料を柱状に成形してなる基部522と、フェルト又は多孔質性セラミックス等の多孔質材を用いてなる先端部521とを備えている。基部522の中心軸上には、所定直径の装着孔522aが基部522を貫通する様態で開設してあり、基部522の外周面には毛細管現象により液体を搬送すべく基部522の両端に亘って設けた複数の細溝522b,522b,…が、基部522の周方向へ適宜の間隔で配してある。
装着孔522aには補助電極51の頭部511が、基部522の一端側から挿入されるようになっており、基部522の一端近傍には補助電極51の脚部512を嵌入させるための切欠部522cが設けてある。そして、基部522の装着孔522aに補助電極51の頭部511を基部522の一端側から挿入させると共に、前記切欠部522cに補助電極51の脚部512を嵌入させ、この基部522の一端を、一端が閉塞された筒状のタンク54内に嵌入固定してある。
また、基部522の外周面の適宜位置には、図11に示した筐体2に固定した台座部29に突設された連結ピン29a,29aに差し込むための差込孔が設けてあり、基部522の差込孔を連結ピン29a,29aに差し込んで、静電霧化器5が台座部29に着脱可能に取り付けられている。
一方、前述した先端部521は、円錐形の頭部521aの底部中央に円柱状の脚部521bを垂設してなり、頭部521aの底部の直径は前記基部522の外径と同じ寸法に、また脚部521bの直径は前記基部522の装着孔522aの直径と同じ寸法にしてある。また、脚部521bの底部中央には、補助電極51の頭部511を差し込む差込凹部521cが設けてある。そして、先端部521は、脚部521bを基部522の装着孔522a内に基部522の他端側から、頭部521aが基部522に当接するまで挿入してあり、このとき、先端部521の脚部521bに設けた差込凹部521cに補助電極51の頭部511が差し込まれるようになっている。これによって先端部521が基部522に交換自在に装着してある。
このような、静電霧化器5にあっては、タンク54に貯留された液体は、タンク54内に嵌入された基部522の細溝522b,522b,…によって基部522の一端から他端へ搬送され、基部522の他端に装着された先端部521内に含浸される。そして、先端部521内を毛細管現象によりその尖端へ搬送される。先端部521に液体が含浸されると先端部521は導電性を呈し、先端部521内に差し込まれた補助電極51と共に電極部を構成する。この電極部に前述した印加電圧生成回路8(図4参照)から高電圧Vdが印加されるようになっており、これによって前同様、イオンミストが発生される。このイオンミストは、筐体2内の送風口12を通ってノズル14から送出された風に引き寄せられながら運ばれ、ユーザの頭髪に供給される。
このとき、基部522は細溝522b,522b,…によってタンク54内の液体を搬送するため、粘性が比較的高い液体を用いた場合であっても、多孔質材を用いた場合に比べて目詰まりが生じ難い。また、基部522は樹脂といった剛体で形成してあるため、細溝522b,522b,…に目詰まりが生じた場合であっても、静電霧化器5を本体1の筐体2から取り外し、更にタンク54、先端部521を基部522から取り外して、基部522の細溝522b,522b,…を洗浄することによって、当該目詰まりを解消することができる。
一方、先端部521に目詰まりが生じた場合、当該先端部521を新たな先端部に容易に交換することができる。
図12に示した如く、静電霧化器5を収納する収納部25の第1部材26及び第2部材27は、各別に跳ね上げ姿勢に開くことができる。従って、前述した先端部521の交換は、第1部材26を開くことによって、容易に行うことができる。また、前述した静電霧化器5の取り外しは、第1部材26及び第2部材27を開くことによって容易に行うことができる。
このとき、前述したように、第1部材26及び第2部材27に設けた凸部28,28の少なくとも一方が筐体2の凹部28a,28aから抜出した場合、静電霧化器5に給電し得ないようになっているため、先端部521の交換作業、又は静電霧化器5の取り外し作業を安全に行うことができる。
(本発明の第6の実施形態)
図14は本発明に係る他の電極部の構成を示す模式的分解斜視図であり、図15は当該電極部の模式的縦断面図である。電極部50は、樹脂といった剛体よりなる柱状の基部523と、フェルト又は多孔質性セラミックス等の多孔質材を用いてなり、前記基部523を内部に収納させる先端部524とを備えている。基部523の中心軸上には補助電極51を挿入させる挿入孔523aが開設してあり、補助電極51は挿入孔523a内を貫通させてある。また、基部523には、前同様、切欠部523b及び差込孔も設けてある。
一方、先端部524は前記基部523の外寸より大きい外寸の筒体の一端を尖鋭に成形してなり、先端部524の他端から一端側の所定位置に亘って前記基部523を収納させる収納穴524aが開設してある。この収納穴524aの終端中央には差込凹部524bが設けてあり、補助電極51の先端部が差し込まれるようになっている。
そして、電極部50は、補助電極51を挿入孔523a内を貫通させた基部523に先端部524を外嵌させて、先端部524を収納穴524a内に基部523を収納すると共に、補助電極51の基部523から突出した部分を、先端部524の差込凹部524bに差し込むことによって、先端部524が交換自在に構成されている。
このような電極部50にあっては、先端部524に目詰まりが生じた場合、当該先端部524を新たな先端部524に容易に交換することができる。
(その他の実施形態)
[搬送体] 前記搬送体の例示としてはニードルフェルト、多孔質セラミックスを例示したが、繊維材を補助電極51に巻回させて形成した搬送体を用いることもできる。また、多孔質セラミックスの中でもカーバイド、ボライド、ナイトライド等の非酸化物セラミックスを用いて搬送体を成形することで搬送体の導電性を改善することもでき、より低抵抗で静電霧化を実現することができる。
なお、本発明に係る送風装置は、頭髪の乾燥等に使用するヘアードライヤ以外に、手の乾燥に使用するハンドドライヤ、及び身体の乾燥に使用するボディードライヤ等にも適用し得る。
本発明に係る送風装置の一例たるヘアドライヤの模式的側断面図及びノズルの正面図である。 図1に示したヘアドライヤの駆動系の一例を示す電気回路図である。 図2に示した印加電圧生成回路の一例を示す電気回路図である。 図1に示した静電霧化器及びこれを内蔵するノズルの拡大図である。 第2の実施形態に係る静電霧化器及びこれを備えるヘアドライヤのノズルの側断面図である。 第3の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図である。 図6に示した補助電極の頭部の端面図である。 他の電極部の構造を示す模式的平断面図である。 第4の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図である。 図9に示した搬送体の端面図である。 第5の実施形態に係る送風装置の構成を示す模式的側断面図である。 図11に示した送風装置において収納部が開いた状態を示す模式的側断面図である。 図11に示した静電霧化器の模式的分解斜視図である。 第6の実施形態に係る他の電極部の構成を示す模式的分解斜視図である。 図14の電極部の模式的縦断面図である。
符号の説明
1 ドライヤ本体
2 筐体
3 発熱部
4 送風部
5 静電霧化器
8 印加電圧生成回路
11 吸気口
12 送風口
14 ノズル
15 把持部
16 切替スイッチ
17 電源用コード
21 支持部材
31 ヒータ
41 モータ
50 電極部
51 補助電極
52 搬送体
53 筒体
54 液体貯留器
55 キャップ
56 挿入孔
57 第2挿入孔
61 高圧リード線
61a、61b 金属片
62 絶縁性樹脂
63 環状パッキン
71 第1接点
72 第2接点
73 第3接点
81 低圧整流回路
82 表示回路
83 パルス電圧発生回路
85 昇圧トランス
87 高圧整流回路
141 送風口
143 支持部材
511 頭部
512 脚部
512a 端側部分
512b 中間部分
513 溝部
514 溝部
521 条材
522 搬送路
810 ダイオード
811 抵抗
812 コンデンサ
821 発光ダイオード
830 サイダック
831 コンデンサ
851 一次コイル
852 二次コイル
871 ダイオード
872 コンデンサ

Claims (6)

  1. 先端を尖形とした多孔質性の柱状体で形成され、当該柱状体の内部全体に含浸した液体をその先端部へ搬送する搬送体と、
    前記搬送体内に、当該搬送体内の液体の搬送方向に延在されると共に、前記搬送体内に含浸した液体に浸る状態で埋設される補助電極と、
    前記補助電極に所要の電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
    前記搬送体に含浸した液体が尖形の先端へ供給されると共に、当該供給された液体で尖形導体の電極を形成し、前記補助電極を介して前記液体で形成された尖形導体の電極に電流を供給し、
    前記補助電極は、導電性線材の少なくとも一部をL字状に成形させて頭部及び脚部を形成してなり、補助電極の頭部は前記搬送体内に、当該頭部の先端が搬送体の先端部へ向かう姿勢で埋設してあり、補助電極の脚部は前記搬送体の周面から突出させてあることを特徴とする静電霧化器。
  2. 前記請求項1記載の静電霧化器において、
    前記搬送体内に埋設された補助電極の周面に、毛細管現象により液体を搬送する1又は複数の溝が搬送体の長手方向へ延設してあることを特徴とする静電霧化器。
  3. 前記請求項1又は2記載の静電霧化器において、
    前記搬送体は、複数の条材を搬送体の長手方向へ向かう姿勢で束状になすことによって、毛細管現象により液体を搬送する複数の搬送路を形成して構成してあることを特徴とする静電霧化器。
  4. 前記請求項1から3のいずれかに記載の静電霧化器において、
    液体を貯留する液体貯留器及び該液体貯留器の開口を塞ぐキャップを更に備え、該キャップには前記搬送体を挿通させる挿通孔が貫通させてあり、前記搬送体はキャップの挿通孔内を挿通させて、搬送体の基端部を前記液体貯留器内に進入させ、搬送体の先端部を前記キャップから突出させてあることを特徴とする静電霧化器。
  5. 前記請求項4に記載の静電霧化器において、
    前記補助電極の脚部は長手方向の中途位置で屈曲させて端側部分及び前記頭部に連なる中間部分を形成してなり、前記キャップには前記脚部の端側部分を挿通させる他の挿通孔が前記挿通孔と位置を異ならせて貫通させてあり、前記脚部の中間部分を前記搬送体の周面から液体貯留器内へ突出させ、前記脚部の端側部分を前記キャップの他の挿通孔に挿通固定させてあることを特徴とする静電霧化器。
  6. 所要方向へ風を送出する送風手段と、
    前記請求項1から6のいずれかに記載の静電霧化器と
    を備えることを特徴とする送風装置。
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