JP4573779B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4573779B2
JP4573779B2 JP2006009035A JP2006009035A JP4573779B2 JP 4573779 B2 JP4573779 B2 JP 4573779B2 JP 2006009035 A JP2006009035 A JP 2006009035A JP 2006009035 A JP2006009035 A JP 2006009035A JP 4573779 B2 JP4573779 B2 JP 4573779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
inner cylinder
ion generator
liquid
reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006009035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007190086A (ja
Inventor
祐介 岡本
和彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Hitachi Maxell Ltd filed Critical Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2006009035A priority Critical patent/JP4573779B2/ja
Publication of JP2007190086A publication Critical patent/JP2007190086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573779B2 publication Critical patent/JP4573779B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Description

本発明は、頭髪の乾燥及び/又はスタイリング等を行うべく風を送出する送風装置に関する。
頭髪の乾燥及び/又はスタイリング等を行う送風装置としてドライヤが販売されているが、このドライヤにあっては、毛髪の表面に湿度を供給して乾燥処理中に毛髪表面が損傷することを低減すべく、放電によって発生させたイオンを風と共に送出するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、ドライヤは、送風するためのモータ及びファン、並びに加熱部を内蔵する本体に把持部を取り付けてなり、本体内の送風口の近傍に、印加電極及び対向電極を設けてなるイオン発生器が配設してある。そして、イオン発生器の印加電極に高電圧を印加して対向電極との間に生じたコロナ放電によって負イオンを発生させ、発生した負イオンをモータ及びファンによって起生した風と共に頭髪へ送出する。
このようなドライヤでは、コロナ放電によって発生した負イオンが空気中の水分と結合した極微細なイオンミストとして頭髪に供給されるため、乾燥処理等によって表面が正に帯電した頭髪に付着して当該頭髪に吸収され、乾燥処理中に毛髪の表面が損傷を受けることが低減されると共に、毛髪に潤いを与えることができる。
特開2004−47308号公報
しかしながら、このような従来の送風装置にあっては、イオン発生器が本体に配設されていたため、イオン発生器によって発生されたイオンミストが本体から給送される温風によって消失し易いという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、発生したイオンミストの消失を可及的に抑制することができる送風装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る送風装置は、風を生起する送風手段と、該送風手段によって生起された風を加熱する加熱手段と、これら送風手段及び加熱手段を内蔵する筒状の筐体と、前記加熱手段によって加熱された風を送出する筒状のノズルと、放電によりイオンを発生するイオン発生器と、該イオン発生器に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記イオン発生器は前記ノズル内に配設してあることを特徴とする。
ここで、送風手段は、モータ及びファン等によって構成することができる。また、加熱手段は、電気抵抗により発熱するヒータを用いることができる。これら送風手段及び加熱手段は筒状の筐体に内蔵されており、筐体内で生起加熱された風はノズルから送出される。なお、ノズルは、筐体と一体であっても、筐体と別体であってもよい。
このノズル内に放電によりイオンを発生するイオン発生器が配設してあり、電圧印加手段からイオン発生器に電圧を印加してイオンを発生させる。従って、加熱された風の送出路内において、加熱手段とイオンの発生位置との間の距離は可及的に離隔させてある。そして、発生されたイオンは、ノズルから送出される風に乗って外へ放出される。
このように本発明によれば、風を生起する送風手段と、該送風手段によって生起された風を加熱する加熱手段と、これら送風手段及び加熱手段を内蔵する筒状の筐体と、前記加熱手段によって加熱された風を送出する筒状のノズルと、放電によりイオンを発生するイオン発生器と、該イオン発生器に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記イオン発生器は前記ノズル内に配設してあるため、加熱された風の送出路内において、加熱手段とイオンの発生位置との間の距離は可及的に離隔させてあるのに加え、イオン発生器から頭髪までの距離が短いため、発生したイオンの消失を可及的に抑制して頭髪に到達させることができるという効果を奏する。
(2)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記イオン発生器は、液体を貯留する貯留器と、該貯留器内の液体を毛細管現象により貯留器外へ搬送する搬送体とを具備してなり、搬送体にて搬送された液体に前記電圧印加手段から電圧を印加して当該液体を静電的に霧化することによってイオンを発生するようにしてあることを特徴とする。
イオン発生器は、液体を貯留する貯留器と、該貯留器内の液体を毛細管現象により貯留器外へ搬送する搬送体とを具備してなり、搬送体にて搬送された液体に前記電圧印加手段から電圧を印加して当該液体を静電的に霧化することによってイオンを発生する、所謂静電霧化器とすることができ、イオン発生器として静電霧化器を搭載した場合であっても、前同様、加熱された風の送出路内において、加熱手段とイオンの発生位置との間の距離を可及的に離隔させることができる。
このように本発明によれば、イオン発生器は、液体を貯留する貯留器と、該貯留器内の液体を毛細管現象により貯留器外へ搬送する搬送体とを具備してなり、搬送体にて搬送された液体に前記電圧印加手段から電圧を印加して当該液体を静電的に霧化することによってイオンを発生するようにしてあり、所謂静電霧化によって発生させたイオンについても、発生したイオンの消失を可及的に抑制して頭髪に到達させることができるという効果を有する。
(3)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記加熱手段はヒータを具備しており、該ヒータは前記筐体の内周面近傍に配してあることを特徴とする。
このように、ヒータを筐体の内周面近傍に配することによって、加熱された風の送出路内における加熱手段とイオンの発生位置との間の距離を更に離隔させることができる。
このように本発明によれば、加熱手段はヒータを具備しており、該ヒータは前記筐体の内周面近傍に配してあるため、加熱された風の送出路内における加熱手段とイオンの発生位置との間の距離を更に離隔させることができ、発生したイオンの消失を更に抑制することができるという効果を有する。
(4)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してあることを特徴とする。
送風手段及び加熱手段を内蔵する筐体とイオン発生器を内蔵するノズルとは別体であり、そのノズルが筐体に着脱可能に取り付けてある。そして、筐体側からノズル内のイオン発生器に給電すべくノズル及び筐体に、プラグ(ピン)及びジャック等、対をなす接続手段が互いに分離接続可能に配設してあり、ノズルを筐体から取り外すと接続手段は分離し、ノズルを筐体に取り付けると接続手段は接続する。
前記接続手段は一般的にコネクタと呼称される場合がある。
このように本発明によれば、ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してあるため、イオンを発生させずに頭髪の乾燥処理を行う場合、筐体からノズルを取り外して、軽量化した状態で乾燥処理を行うことができる。一方、発熱手段及び送風手段等を内蔵する筐体と、イオン発生器を内蔵するノズルとを別々に組み立て製造することができるため、組み立て作業が容易である。また、イオン発生器に支障が生じた場合、ノズルごと交換することができるという効果を有する。
(5)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記ノズルは前記筐体に回動可能に配設してあり、ノズルの回動に応じて前記イオン発生器への給電を入切するスイッチ手段を備えることを特徴とする。
例えば、ユーザがノズルを左回りに回動させると、それに応じてスイッチ手段がイオン発生器への給電をオンさせ、ユーザがノズルを右回りに回動させると、それに応じてスイッチ手段がイオン発生器への給電をオフするようになっている。
このように本発明によれば、ノズルは前記筐体に回動可能に配設してあり、ノズルの回動に応じて前記イオン発生器への給電を入切するスイッチ手段を備えるため、イオン発生器の入切を簡単な構成で実現できるという効果を有する。
さらに、ノズルが筐体から着脱可能であり、ノズルと筐体それぞれに設けられる、給電するためのプラスの金属片とマイナスの金属片をノズルの受風口の周縁部に離隔して設け、このノズルの金属片に対応するように筐体の送風口の周縁部にプラスの金属片とマイナスの金属片を離隔して設ける構成にすることもでき、簡単な構成でイオン発生を入切することができる共に、プラスの金属片とマイナスの金属片とが離反しているため筐体のプラスの金属片とマイナスの金属片がノズル以外の液体、髪によって導電することがなく安全回路を用いるのと同様に安全に使用することができる。特に、筐体の送風口の中心点を通過する直線と筐体の送風口の周縁部との2つの交点部分にそれぞれ金属片を設けることで、液体が筐体の送風口の周縁部に付着したとしても、液体による導電を防止することができる。
(6)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記ノズル内に内筒をノズルの中心軸と略同軸上に配設して、内筒内を通過する内側送風路と、内筒とノズルとの間を通過する外側送風路とが形成してあり、前記イオン発生器は前記内筒内でイオンを発生するようにしてあることを特徴とする。
内部に内筒を配設したノズルは二重筒構造になっており、内筒内を通過する内側送風路と、内筒とノズルとの間を通過する外側送風路とが形成してある。イオン発生器は内筒内でイオンを発生するようにしてあり、イオン発生器によって発生されたイオンは内側送風路を通過する送風手段からの風に乗って、外側送風路を通過する送風手段からの風に囲繞された状態でノズルの送風口から送出される。
このように本発明によれば、ノズル内に内筒をノズルの中心軸と略同軸上に配設して、内筒内を通過する内側送風路と、内筒とノズルとの間を通過する外側送風路とが形成してあり、前記イオン発生器は前記内筒内にイオンを発生するようにしてあるため、内筒内に生成されたイオンを内側送風路内を送通される風によって、外側送風路内を送通される風で囲繞させた様態でノズルから送出させることができ、従って、イオンの消失を更に抑制することができるという効果を有する。
(7)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記内筒の内径はノズルの送風口へ向かうに従って小さくしてあることを特徴とする。
内筒は例えば円錐台筒形状に成形することによって、その内径をノズルの送風口へ向かうに従って小さくしてある。
このように本発明によれば、内筒の内径はノズルの送風口へ向かうに従って小さくしてあるため、イオンの拡散が防止され、イオンの消失を更に抑制することができるという効果を有する。
(8)本発明に係る送風装置は必要に応じて、前記ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してあり、ノズル内に内筒がノズルの中心軸と略同軸上に配設してあり、前記内筒には、前記貯留器を貯留器の開口を内筒内に位置させた状態で固定させる固定部が設けてあり、貯留器は固定部からノズルの送風口とは反対方向へ取り外し得るようにしてあることを特徴とする。
ノズルと筐体とは着脱可能にしてあり、ノズルを筐体に取り付けた場合、ノズル及び筐体に設けた対をなす接続手段が接続して、筐体からイオン発生器に給電する。一方、内筒は例えば円錐台筒形状に成形することによって、その内径をノズルの送風口と反対方向へ向かうに従って大きくしてあり、この内筒内に例えば筒状の固定部を内筒の中心軸と同軸上に設け、この固定部内を通って貯留器の開口を内筒内に位置させることによって、貯留器を固定部に、貯留器の開口を内筒内に位置させた状態で固定させる。この場合、貯留器は固定部からノズルの送風口とは反対方向へ取り外すことができる。
このように本発明によれば、ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してあり、ノズル内に内筒が、ノズルの中心軸と略同軸上に配設してあり、前記内筒には、前記貯留器を貯留器の開口を内筒内に位置させた状態で固定させる固定部が設けてあり、貯留器は固定部からノズルの送風口とは反対方向へ取り外し得るようにしてあるため、イオン発生器の貯留器に液体を補給する場合、ノズルを筐体から取り外し、イオン発生器の貯留器のみを内筒の固定部から取り外して当該作業を行うことができる。また、ノズルを筐体から取り外さなければ外部から貯留器に触れることができず、外力による貯留器の損傷及び脱落が防止されるという効果を有する。
以下、本発明に係る送風装置の一例を図面に基づいて詳述する。
(本発明の第1の実施形態)
図1は、本発明に係る送風装置の模式的側断面図であり、図中、1は、温風を送出する本体、14は、該本体1に着脱可能に連結したノズルである。また、図2は、図1に示した送風装置において本体1とノズル14とを分離した状態を示す模式的側断面図である。本体1は、略円錐台筒形の筐体2の一端側外周面に把持部15を傾動可能に取り付けてなり、把持部15には、オン・オフ及び風量の調節を行うための切替スイッチ16が、把持部15の長手方向へスライド自在に設けてある。また、把持部15の端部から電源用コード17が延出してあり、電源用コード17を介して商用交流電圧が給電されるようになっている。
前述した筐体2内には、耐熱性枠状材を正面視が十字形に成形してなる支持部材21が、当該支持部材21の外側縁と筐体2との間に所要の間隙が生じるように配設してあり、支持部材21の外側縁には、発熱部3を構成する電熱線状のヒータ31が巻回してある。また、支持部材21の前記筐体2の吸気口11に対向する一端側にはモータ41が、その駆動軸を吸気口11側へ延伸させた様態で配設してあり、モータ41の駆動軸にはファン42が取り付けてある。これらモータ41及びファン42によって送風部4が構成されている。
筐体2の送風口12の周縁部には、風向き・風束径等を調整する筒状のノズル14が着脱可能に連結してあり、このノズル14内に、コロナ放電により雰囲気中の水分をイオン化してイオンミストを発生させるイオン発生器5が配設してある。従って、イオン発生器5は本体1に内蔵された発熱部3から可及的に離隔させた位置に配設されている。
イオン発生器5は、絶縁性材料を略円柱状に成形してなる基台59内に針状の印加電極51が基台59の中心軸上を貫通する様態で配設してあり、印加電極51の尖端は基台59の一端から少し突出させてある。基台59の一端周縁には筒状の対向電極52がその周縁部を基台59の一端から少し突出させた状態で外嵌してあり、この対向電極52によって前記印加電極51の尖端部が対向電極52から適宜の間隙を隔てて囲繞されている。
ノズル14内には、イオン発生器5を支持する略円錐台筒状の内筒7が、その中心軸をノズル14の中心軸に一致させ、内筒7の相対的に内径が小さい上底部をノズル14の送風口141側にしてリブ149によって支持されており、これによってノズル14内には、内筒7の外周面とノズル14の内周面との間を通過する外側送風路145と、内筒7の内部を通過する内側送風路146とが形成されている。
内筒7には、その下底部側内周面から内筒7の中心軸へ向かって複数のアーム部7a,7a,…が突出してあり、このアーム部7a,7a,…によって前述したイオン発生器5が内筒7の中心軸上に、印加電極51の尖端をノズル14の送風口141に対向させた姿勢で支持されている。従って、イオン発生器5によって発生されたイオンミストは内筒14内の内側送風路146内へ放出されるようになっている。
ところで、ノズル14の周面であって本体1に連結させる連結口142近傍の位置には、ノズル14の中心軸と平行に配した2本の接続ピン9a,9aの一端部が固定してあり、両接続ピン9a,9aの他端は、連結口142を越えて所定長だけ延出させてある。そして、一方の接続ピン9aは前述したイオン発生器5の印加電極51と電気的に接続してあり、他方の接続ピン9aはイオン発生器5の対向電極52と電気的に接続してある。
一方、本体1の周面であって本体1の送風口12近傍の所定位置には、両接続ピン9a,9aを着脱可能に接続させる接続ジャック9bが配設してあり、本体1の送風口12の周縁にノズル14が、両接続ピン9a,9aの他端部を接続ジャック9bに嵌入接続させて取り付けてある。これら接続ピン9a及び接続ジャック9bによって接続手段9が構成される。
図3は、図1に示した送風装置の駆動系の一例を示す電気回路図である。図3に示した如く、送風装置の送風部4には、前述した電源用コード17(図1参照)から第1接点71を介して商用交流電圧Vaが与えられるようになっており、第1接点71は図1に示した切替スイッチ16の第1段階のスライド操作でオンされるようになっている。送風部4には商用交流電圧Vaを全波整流するダイオードブリッジ43が介装してあり、該ダイオードブリッジ43で全波整流された直流電圧によってモータ41が駆動される。
また、商用交流電圧Vaは発熱部3にも与えられるようになっている。発熱部3には、第2接点72、ダイオード32と並列接続された第3接点73、及びヒータ31が直列接続してあり、前述した切替スイッチ16を第2段階のスライド操作して第2接点72がオンした場合、ダイオード32によって商用交流電圧Vaが半波整流されてヒータ31に印加され、定格値の半分の電力でヒータ31が発熱する。また、切替スイッチ16を第3段階のスライド操作して第3接点73もオンした場合、商用交流電圧Vaがそのままヒータ31に印加され、定格値の電力でヒータ31が発熱する。
更に、商用交流電圧Vaは図1に示したイオン発生器5に電圧を印加するための印加電圧生成回路8にも与えられるようになっている。
図4は、図3に示した印加電圧生成回路8の一例を示す電気回路図である。図4に示した如く、切替スイッチ16(図1参照)のスライド操作によって第1接点71がオンされると、商用交流電圧Vaが低圧整流回路81に与えられるようになっている。低圧整流回路81は、与えられた商用交流電圧Vaをダイオード810で半波整流した後、該ダイオード810と直列接続した抵抗811及びコンデンサ812によって積分して脈流電圧Vbを生成し、それを表示回路82及びパルス電圧発生回路83にそれぞれ与える。
表示回路82は、図1に示した筐体2又は把持部15に設けた発光ダイオード821を備えており、与えられた脈流電圧Vbによって発光ダイオード821が点灯することによって静電霧化器5が作動中であることを報知する。
パルス電圧発生回路83は、サイダック830と昇圧トランス85の一次コイル851に直列的に接続されたコンデンサ831とを並列接続してなり、サイダック830は、印加電圧が所定値(例えば80V)より低い場合はオフし、印加電圧が所定値を超えた場合はオンするようになっている。このサイダック830がオフの間、脈流電圧Vbによりコンデンサ831が充電され、サイダック830がオンすると、コンデンサ831の充電電流がサイダック830及び一次コイル851を介して放電され、サイダック830が再びオフされる動作が周期的に繰り返され、これによって鋸波形のパルス電圧Vcが昇圧トランス85の一次コイル851に与えられる。
一次コイル851に与えられたパルス電圧Vcは、昇圧トランス85の一次コイル851と二次コイル852との巻線比に応じて昇圧され、当該二次コイル852と直列的に接続されたダイオード871及びコンデンサ872を備える高圧整流回路87に与えられる。高圧整流回路87は、二次コイル852から間欠的に出力される高電圧パルスを積分し、マイナス数kV程度の範囲で変動する負極性の高電圧Vdを生成し、生成した高電圧Vdを図1に示したイオン発生器5の印加電極51に印加するようになっている。
一方、イオン発生器5の対向電極52にはアースライン88が接続してあり、印加電極51に高電圧Vdが印加された場合、印加電極51と対向電極52との間にコロナ放電が生じる。
なお、高電圧Vdを生成するための回路構成は図4に示した構成に限定されるものではなく、他の周知の昇圧回路を使用する等、適宜変更してもよいことはいうまでもない。
このような送風装置にあっては、印加電圧生成回路8から印加電極51に高電圧Vdを印加して印加電極51と対向電極52との間に生じたコロナ放電によって空気雰囲気中の水分をイオン化させて、負極性のイオンミストがノズル14の内筒7内に生成する。この負イオンミストは、本体1の送風部4によって生起され内筒7内に形成された内側送風路146内を送通される風によってノズル14の送風口141から送出される。一方、送風部4によって生起された風はノズル14の外側送風路145内にも供給されており、内側送風路146内を送通された風は外側送風路145内を送通された風に囲繞される様態でノズル14の送風口141から送出される。
そして、ノズル14の送風口141から送出された極微細な負イオンミストが、乾燥処理等によって表面が正に帯電した頭髪に付着して頭髪に吸収されるため、乾燥処理中に毛髪の表面が損傷を受けることが低減されると共に、毛髪に潤いを与えることができる。
このとき、イオン発生器5は前述した如くノズル14に配設されることによって、本体1に内蔵された発熱部3から可及的に離隔させてあるのに加え、イオン発生器5から頭髪までの距離が短いため、発生したイオンミストの消失を可及的に抑制することができる。
また、本体1からノズル14を取り外すことができるため、イオンミストを発生させずに頭髪の乾燥処理を行う場合、本体1からノズル14を取り外して、軽量化した状態で本体1による乾燥処理を行うことができる。一方、発熱部3及び送風部4等を内蔵する本体1と、イオン発生器5を内蔵するノズル14とを別々に組み立て製造することができるため、組み立て作業が容易である。また、イオン発生器5に支障が生じた場合、ノズル14ごと交換することができる。
ところで、前述した如く、内筒7を備えるノズル14は二重筒構造になっているため、内筒7内に生成されたイオンミストを内側送風路146内を送通される送風部4からの風によって、外側送風路145内を送通される風で囲繞させた様態でノズル14の送風口141から送出させることができる。このとき、内筒7の内径はノズル14の送風口141に向かうに従って小さくしてあるため、イオンミストの拡散が防止される。従って、イオンミストの消失を更に抑制することができる。
なお、本実施形態では、ノズル14を本体1に着脱可能に取り付けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ノズルを本体に本体の周方向へ回動可能に固着してもよい。この場合、ノズルの回動に応じて前記イオン発生器5への給電を入切するスイッチ手段を設けておく。これによって、イオン発生器5の入切を簡単な構成で実現できる。具体的な構成として次の通り。図1(b)のノズル14の受風口の周縁部の2点鎖線で囲まれる部分の一方の内面に一方の接続ピン9aに代わる平板状金属片を周設し、2点鎖線で囲まれる部分の他方の内面に他方の接続9aの代わる平板状金属片を周設し、これらの平板状金属片に対応するように本体1の送風口の周縁の外面にも平板状金属片を周設することで、図1(b)の回転角度で本体1にノズル14を取り付けた場合にだけノズル14の平板状金属片と本体1の平板状金属片が接続して導通可能となり、所定角度以上ノズルを回転可能方向に回すことでノズル14の平板状金属片と本体1の平板状金属片との接続が解かれて導通不可とすることができる。特に、図1(b)の2点鎖線で囲まれる部分に対応する本体1位置に平板状金属片をそれぞれ配設することで平板状金属片が十分に離隔され、且つ、水平対向位置にあるため、ノズル14を外して使用してイオン発生時の切替スイッチ16状態になっていた場合に、液体が上側から本体1の送風口の周縁部分に滴下したときでも、滴下された液体によって導通することを防止することができる。
(本発明の第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る送風装置を示す模式的側断面図であり、静電霧化によってイオンミストを発生するようにしてある。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図5に示した如く、イオン発生器たる静電霧化器5aは、一端を閉塞してなり内部に液体を貯留する円筒状のタンク54aの他端開口部にこれを閉止する断面視コ字形のキャップ55aを外嵌して構成してある。キャップ55aの略中央には挿入孔がキャップ55aを貫通する様態で開設してあり、挿入孔には、フェルト又は多孔質セラミックス等の多孔質性の材料を針状に成形してなり、毛細管現象によりタンク54a内の液体を搬送する搬送体51bが、その尖鋭な先端部をキャップ55aから突出させ、その基端部をタンク54a内に進入させた状態で、水密状態を保持するように挿通固定してある。この水密状態は例えば環状パッキンをキャップ55a内側に接するように補助電極51aに環装することで実現することができる。
図7は、図5に示した静電霧化器5aの分解斜視図である。図7に示した如く、タンク54aとキャップ55aとはバヨネット結合により相互に連結するようにしてあり、タンク54aの開口周縁の四方位置には、バヨネット結合を行うためのリム部54b,54b,54b,54bが、またキャップ55aの周縁には、前記リム部54b,54b,54b,54bに係合する係合部55b,55b,55b,55bが延設してある。
このように、タンク54aとキャップ55aとはバヨネット結合により相互に連結するようにしてあるため、キャップ55aの着脱操作をワンタッチで行うことができる。
この搬送体51b内の先端部から適宜距離を隔てた位置には、アルミニウム又はSUS等の導電部材をL字状に成形した補助電極51aの頭部511aが搬送体51bの長手方向の略中心軸上に、その先端部を搬送体51bの先端部側にして埋設してあり、補助電極51aの脚部512aは搬送体51bの周面から突出させてある。タンク54a内の液体を基端部から先端部へ搬送した搬送体51bは導電性を呈し、この搬送体51b及び補助電極51aによって電極部50aが構成されている。
また、本実施形態に係る送風装置も図3に示した電気回路と同様の電気回路を備えており、補助電極51aの脚部512aに後述する印加電圧生成回路から高電圧Vdが印加されるようになっている。
図6は、本実施形態に係る送風装置が備える印加電圧生成回路の一例を示す電気回路図である。前述した如く、本実施形態に係る送風装置の静電霧化器5aは対向電極を備えない構成にしてあるため、図6に示した如く、本実施形態に係る印加電圧生成回路8aは対向電極と結線していない以外は、図4に示した印加電圧生成回路8と同様の構成にすることができ、前同様に高電圧Vdを生成する。
ところで、図5に示した如く、ノズル14内に配設された内筒7からその中心軸へ向かって延設したアーム部7a,7a,…の先端には、静電霧化器5aのタンク54aを貫通固定する筒状の固定部7bがその中心軸を内筒7の中心軸に一致させて設けてあり、静電霧化器5aは、キャップ55aをノズル14の送風口141に対向させ搬送体51bのキャップ55aから突出した部分が内筒7内に位置するように、タンク54aを固定部7bに貫通固定してある。
一方、本体1内の送風口12近傍の位置には伝熱性材料を用いて網状になしたグリル13が展設してあり、本体1にノズル14を連結した場合、前述したタンク54aの一端部がグリル13に当接するようになっている。このように、静電霧化器5aのタンク54aと本体1の発熱部3との間の距離を可及的に短くすることができ、より高温の温風を発熱部3からタンク54aに与えることができる。従って、タンク54aに粘性が比較的高い液体が貯留されている場合であっても、タンク54a内及び搬送体51bに含浸した液体の温度を迅速に上昇させて、当該液体の流動性を向上させることができる。また、発熱部3から熱が伝導したグリル13にタンク54aの一端部を当接させることによって、タンク54a内及び搬送体51bに含浸した液体の温度をより迅速に上昇させることができる。一方、タンク54aの一端をグリル13に当接支持させることによって、タンク54aがより安定する。このとき少なくともグリル13のタンク54aの当接部分のみを熱伝導性の高い金属物質で形成することが望ましい。
なお、タンク54aに貯留される液体として、精製水、又は適宜の溶媒にビタミン(例えばビタミンC)、殺菌作用若しくは鎮痛作用等を有する溶質を溶解させた溶液を用いることができる。
ところで、ノズル14は、前同様、着脱可能にしてあり、ノズル14の適宜位置には前述した印加電圧生成回路8aを実装した基板を格納した格納部10が設けてある。この格納部10内の基板には、ノズル14に設けた接続ピン9a、及び本体1に設けてあり前記接続ピン9aが内嵌接続された接続ジャック9bを介して本体1から商業用電圧が供給されるようになっており、当該基板の印加電圧生成回路8aは、前述した如く生成した高電圧Vdを静電霧化器5aの電極部50aに印加する。
高電圧Vdが電極部50aに印加されると、搬送体51bの尖鋭な先端部に電場が集中し、尖端放電による電界が生じる。そして、搬送体51b内をその先端部まで搬送された液体は、印加電圧によって表面が負イオン化された霧状の水滴として先端部から放出されると共に、前記電界を漂う間にレイリー分裂を繰り返す、所謂静電霧化によって、負イオンミストとなって内筒7内に放出される。このような静電霧化によって生成されたイオンミストの粒径は、実施の形態1に示したような雰囲気中の水分をイオン化させて生成したイオンミストの粒径より大きく、頭髪に給送された場合、当該頭髪に対する潤い効果が高い。
この負イオンミストは、本体1の送風部4によって生起され内筒7内に形成された内側送風路146内を送通される送風手段からの風に乗って、外側送風路145内を送通された風に囲繞される様態でノズル14の送風口141から送出される。このとき、静電霧化器5aは、前同様、本体1に内蔵された発熱部3から可及的に離隔させてあるのに加え、イオン発生器5aから頭髪までの距離が短いため、発生したイオンミストの消失を可及的に抑制することができる。
一方、補助電極51aは導電性線材を長手方向の中途位置から屈曲させて頭部511aと脚部512aとを形成してなり、頭部511aを搬送体51b内に埋設して構成してあるため、補助電極51aが搬送体51b内で回動することが防止され、高電圧を印加すべく接続したリード(図示せず)と補助電極51aとの接続部(図示せず)に負荷がかからない。
なお、本実施形態では、ノズル14に印加電圧生成回路8aを配設した場合に付いて示したが、本発明はこれに限らず、第1の実施形態に示した送風装置と同様に、本体1に印加電圧生成回路8aを配設してもよいことはいうまでもない。つまり、格納部10をノズル14の周面に形成するのではなく、ノズル14内部又は本体1に形成し、当該格納部10に印加電圧生成回路8aを実装した基板を内設する構成にすることもできる。
(本発明の第3の実施形態)
図8は第3の実施形態に係る送風装置に設けたノズル及び静電霧化器の構成を示す模式的側断面図であり、静電霧化器5aのタンク54aをノズル14から、ノズル14の送風口141とは反対方向へ取り出し得るようにしてある。なお、図中、図5に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。また、静電霧化器5aに給電するための接続手段9及び印加電圧生成回路8aは省略してある。
図8に示した如く、キャップ55aは前述した内筒7の固定部7bに固定してあり、キャップ55aの内周面には雌ねじが設けてある。タンク54aの開口端部は雄ねじにしてあり、タンク54aは前記固定部7bをノズル14の連結口142からその開口端部を挿通させてキャップ55a内に螺入してある。従って、前述した本体1(図5参照)から取り外したノズル14から静電霧化器5aのタンク54aのみを、ノズル14の送風口141とは反対方向へ取り外すことができる。
このようにノズル14を本体1の筐体2から取り外さなければ、外部からタンク54aに触れることができず、外力によるタンク54aの損傷及び脱落が防止される。
このとき、内筒7の内径がノズル14の送風口141とは反対方向へ向かうに従って大きくしてあるため、タンク54aの固定部7bからの取り外し・固定部7bへの取り付け作業中、内筒7が邪魔にならず、当該作業を容易に行うことができる。
一方、タンク54a内には、不織布又は綿等、液体を保持することができる保液材57が充填してあり、キャップ55aを貫通する搬送体51bの端部は保液材57中に進入させて、保液材57に保持された液体が搬送体51b内に含浸されるようにしてある。
また、水密状態は例えば環状パッキン59をキャップ55a内側に接するように補助電極51aに環装することで実現している。
このように、タンク54a内の保液材57によって液体を保持するようにしてあるため、タンク54aの固定部7bからの取り外し・固定部7bへの取り付け作業中、タンク54a内に充填した液体の漏れが防止され、当該作業を円滑に行うことができる。
なお、本実施形態では、キャップ55aを固定部7bに固定した場合に付いて説明したが、本発明はこれに限らず、アーム部7a,7a,…によってキャップを内筒7に支持固定させることによって、当該キャップを固定部として機能させるように構成してもよい。この場合、内筒7、アーム部7a,7a,…及びキャップを一体成形することができる。
(本発明の第4実施形態)
図9は実施形態4に係る送風装置に設けたノズル及び静電霧化器の構成を示す模式的側断面図であり、内筒7からタンク54aを取り外すことなく、タンク54aに液体を補充し得るようにしてある。なお、図中、図5に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。また、静電霧化器5aに給電するための接続手段9及び印加電圧生成回路8aは省略してある。
図9に示した如く、一端を閉塞してなる円筒状のタンク54aは、その閉塞端部をノズル14の送風口141に対向させて固定部7bに固定してある。タンク54aの閉塞端部には搬送体51bが、その略中央を貫通する様態で配設してあり、この搬送体51bのタンク54aから突出した部分は、搬送体51bの周面から液体が蒸発することを防止する蒸発防止筒59内に挿入してある。一方、タンク54aの開口端部にはキャップ55aが配してあり、タンク54aの開口端部とキャップ55aとは前述したバヨネット結合構造又はねじ構造等によって開閉自在に連結してある。
そして、タンク54aに液体を補充する場合、前述した本体1(図5参照)からノズル14を取り外し、その状態で、タンク54aからキャップ55aを取り外した後、タンク54a内に液体を充填し、再びキャップ55aでタンク54aの開口端部を閉止する。これによって、タンク54aへの液体の補充を迅速に行うことができる。
なお、以上説明した各実施形態では、タンク54aの開口端部を閉塞するキャップ55aを取り外してタンク54aに液体を補充するようにしてあるが、本発明はこれに限らず、タンク54aの適宜位置に貫通孔を開設しておき、該貫通孔からタンク54a内に液体を補充するようにしてもよい。この場合、貫通孔からタンク内の液体が漏出することを防止すべく、当該貫通孔内に閉止材又は逆止弁等を設けるようにする。
(本発明の第5実施形態)
図10は送風装置に使用する他の搬送体を示す模式的拡大斜視図であり、イオンミストの生成量を向上させるようにしてある。図10に示した如く、搬送体51bは、ステンレス等の金属を用いてなる四角柱の長手方向の中途位置から一端へ向うに従ってその厚みを薄くして三角屋根形状になし、その先端部を二股の嘴形状に切欠させることによって、2つの凸部511b、511bと凹部512bとが形成してある。かかる搬送体51bは、例えば四角柱状の基材の対向する両面にフォトリソグラフィー技術により所要のマスクを形成し、両マスク上から基材をエッチングすることにより製造することができる。たとえば、搬送体51bの上面形状、底面形状のマスクを用いて底面形状を掃引した立体形状を成形し、上面及び底面のマスクを残存させたままこの立体形状の先端部のみをマスクすることなくエッチング剤に浸水させることで2つの凸部511b、511b及び凹部512bを成形することができる。
更に、前記基材の対向する他の両面に搬送体52の長手方向の全長に亘る細溝513b(513b)を、ハーフエッチング手法により設けておくことによって、細溝513b(513b)内を液体が搬送体52の基端から先端へ毛細管現象により搬送されるようにしてある。
このような搬送体51bを使用した静電霧化器にあっては、搬送体51bの両凸部511b、511bから放電を生起させることができるため、一箇所から放電させる場合に比べてイオンミストの生成量が増大する。
一方、静電霧化器にイオンミストを発生させていない場合、搬送体51bにて搬送された液体が搬送体51bの先端に液滴となって現れることがあるが、かかる場合であっても、搬送体51bの先端に凹部512bが設けてあるため、当該液滴が表面張力により凹部512bに保持され、搬送体51bから落下することが防止される。
なお、凹部512bの表面に複数の細溝を形成した場合、液滴の保持力をさらに向上させることができる。
ところで、このような二股状の構成は、図1に示した印加電極51にも適用し得る。この場合、図10に示した細溝513bは設けなくてもよい。印加電極51の先端部を二股状にした場合、前同様、2箇所から放電を生起させることができるため、一箇所から放電させる場合に比べてイオンミストの生成量が増大する。
(本発明の第6の実施形態)
図11は送風装置に使用する他の搬送体を示す模式的拡大平面図であり、金属材料で形成してある。図11に示した如く、搬送体51bは、円柱状の導電性金属基材の一端を円錐状に成形してなり、搬送体51bの表面には、尖端から長手方向の略全長に亘る複数の細溝513b、513b、・・・が搬送体51bの周方向へ適宜の間隔で設けてある。そして、各細溝513b、513b、・・・は、毛細管現象によって液体を搬送するようになっている。従って、粘性が比較的高い液体であっても、搬送体51bは細溝513b、513b、・・・によって当該液体を先端まで搬送することができる。
(本発明の第7の実施形態)
図12は第7の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図であり、補助電極にも液体搬送機能を与えてある。また、図13は、図12に示した補助電極51aの頭部511aの端面図である。
図12に示した如く、アルミニウム又はSUS等の導電性線材を長手方向の中途部から屈曲させてなる補助電極51aの頭部511aが、多孔質性の搬送体51b内の長手方向の略全長に亘って埋設してある。そして、図12及び図13に示した如く、補助電極51aの頭部511aの周面に、当該頭部511aの中心軸と平行をなす複数の溝部513a、513a、・・・が頭部511aの周方向へ適宜の間隔で延設してあり、各溝部513a、513a、・・・は毛細管現象により液体を搬送し得るようになっている。
ところで、溶質を溶媒に溶解させた溶液を用いる場合、多孔質性の搬送体51b内に溶質が析出して搬送体51bが目詰まりし、溶液の搬送能が低下し又は搬送不能になることがあり、かかる場合、電極部50aを交換する必要がある。しかし、本実施形態に係る電極部50aにあっては、前述した如く、搬送体51b内に埋設した補助電極51aの頭部511aの周面に複数の溝部513a、513a、・・・が設けてあるので、搬送体51bの搬送能が低下した場合であっても、搬送体51b内に含浸された溶液を溝部513a、513a、・・・によって搬送体51bの先端部側へ搬送することができ、これによって電極部50aの寿命を延長させることができる。
なお、本実施形態では補助電極51aの頭部511aの周面に各溝部513a、513a、・・・を頭部511aの中心軸と平行に設けてあるが、本発明はこれに限らず、補助電極51aの頭部511aの周面に各溝部513a、513a、・・・を頭部511aの中心軸に対して斜めになるように設けてもよい。
また、図14に示した如く、補助電極51aの頭部511aの周面に毛細管現象により液体を搬送する溝部514bを頭部511aの中心軸周り螺旋状に設けてもよい。
(本発明の第8の実施形態)
図15は実施形態8に係る電極部の構造を示す模式的平断面図であり、搬送体51bの搬送能を向上させてある。また、図16は、図15に示した搬送体51bの端面図である。
図15に示した如く、搬送体51bは中実の複数の条材521b、521b、・・・を所要形状に束ねたように構成してあり、これによって搬送体51bの内部には、相隣る複数の条材521b、521b、・・・で囲まれて形成され、搬送体51bの基端部から先端部へ液体を毛細管現象によって搬送する複数の搬送路522b、522b、・・・が形成されている。このような搬送路522b、522b、には、その全長に亘って障害が無いため液体の搬送能が大きい。
なお、本実施形態では、中実の条材521b、521b、・・・を用いたが、本発明はこれに限らず、液体を毛細管現象によって液体を搬送し得る中空の条材を用いてもよい。
なお、本発明に係る送風装置は、頭髪の乾燥に使用する所謂ヘアードライヤ以外に、手の乾燥に使用するハンドドライヤ、及び身体の乾燥に使用するボディードライヤ等にも適用し得る。
本発明に係る送風装置の模式的側断面図である。 図1に示した送風装置において本体とノズルとを分離した状態を示す模式的側断面図である。 図1に示した送風装置の印駆動系の一例を示す電気回路図である。 図3に示した印加電圧生成回路の一例を示す電気回路図である。 第2の実施形態に係る送風装置を示す模式的側断面図である。 第2の実施形態に係る送風装置が備える印加電圧生成回路の一例を示す電気回路図である。 図5に示した静電霧化器の分解斜視図である。 第3の実施形態に係る送風装置に設けたノズル及び静電霧化器の構成を示す模式的側断面図である。 第4の実施形態に係る送風装置に設けたノズル及び静電霧化器の構成を示す模式的側断面図である。 第5の実施形態に係る送風装置に使用する他の搬送体を示す模式的拡大斜視図である。 第6の実施形態に係る送風装置に使用する他の搬送体を示す模式的拡大平面図である。 第7の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図である。 図12に示した補助電極の頭部の端面図である。 他の電極部の構造を示す模式的平断面図である。 第8の実施形態に係る電極部の構造を示す模式的平断面図である。 図15に示した搬送体の端面図である。
符号の説明
1 本体
2 筐体
3 発熱部
4 送風部
5 イオン発生器
5a 静電霧化器(イオン発生器)
7 内筒
7a アーム部
8 印加電圧生成回路
8a 印加電圧生成回路
9 接続手段
9a 接続ピン
9b 接続ジャック
10 格納部
11 吸気口
12 送風口
14 ノズル
15 把持部
16 切替スイッチ
17 電源用コード
21 支持部材
31 ヒータ
41 モータ
42 ファン
51 印加電極
52 対向電極
50a 電極部
51a 補助電極
51b 搬送体
54a タンク
54b リム部
55a キャップ
55b 係合部
56 環状パッキン
71 第1接点
81 低圧整流回路
82 表示回路
83 パルス電圧発生回路
85 昇圧トランス
87 高圧整流回路
88 アースライン
141 送風口
142 連結口
145 外側送風路
146 内側送風路
511a 頭部
511b 凸部
512a 脚部
512b 凹部
513a 溝部
513b 細溝
514b 溝部
521b 条材
522b 搬送路
810 ダイオード
811 抵抗
812 コンデンサ
821 発光ダイオード
830 サイダック
831 コンデンサ
851 一次コイル
852 二次コイル
871 ダイオード
872 コンデンサ

Claims (7)

  1. 風を生起する送風手段と、該送風手段によって生起された風を加熱する加熱手段と、これら送風手段及び加熱手段を内蔵する筒状の筐体と、前記加熱手段によって加熱された風を送出する筒状のノズルと、放電によりイオンを発生するイオン発生器と、該イオン発生器に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
    前記イオン発生器は前記ノズル内に配設してあり、
    前記ノズルは前記筐体に回動可能に配設してあり、ノズルの回動に応じて前記イオン発生器への給電を入切するスイッチ手段を備えることを特徴とする送風装置。
  2. 前記イオン発生器は、液体を貯留する貯留器と、該貯留器内の液体を毛細管現象により貯留器外へ搬送する搬送体とを具備してなり、
    搬送体にて搬送された液体に前記電圧印加手段から電圧を印加して当該液体を静電的に霧化することによってイオンを発生するようにしてある
    前記請求項1記載の送風装置。
  3. 前記加熱手段はヒータを具備しており、該ヒータは前記筐体の内周面近傍に配してある
    前記請求項1又は2記載の送風装置。
  4. 前記ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してある
    前記請求項1から3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記ノズル内に内筒をノズルの中心軸と略同軸上に配設して、内筒内を通過する内側送風路と、内筒とノズルとの間を通過する外側送風路とが形成してあり、前記イオン発生器は前記内筒内にイオンを発生するようにしてある
    前記請求項1から4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 前記内筒の内径はノズルの送風口へ向かうに従って小さくしてある
    前記請求項5記載の送風装置。
  7. 前記ノズルは前記筐体に着脱可能に取り付けてあり、ノズル及び筐体には前記イオン発生器に給電するための対をなす接続手段が、互いに分離接続可能に配設してあり、ノズル内に内筒がノズルの中心軸と略同軸上に配設してあり、前記内筒には、前記貯留器を貯留器の開口を内筒内に位置させた状態で固定させる固定部が設けてあり、貯留器は固定部からノズルの送風口とは反対方向へ取り外し得るようにしてある
    前記請求項2記載の送風装置。
JP2006009035A 2006-01-17 2006-01-17 送風装置 Expired - Fee Related JP4573779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009035A JP4573779B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009035A JP4573779B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 送風装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007190086A JP2007190086A (ja) 2007-08-02
JP4573779B2 true JP4573779B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=38446234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006009035A Expired - Fee Related JP4573779B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 送風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573779B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4950860B2 (ja) * 2007-12-07 2012-06-13 パナソニック株式会社 髪ケア装置
DE202008011605U1 (de) * 2008-08-30 2010-01-07 Wik Far East Ltd. Haarform- und -pflegegerät
KR101837811B1 (ko) * 2015-12-03 2018-03-13 백상진 전동식 자동 풍향 조절 장치가 내장된 분리형 헤어드라이어 노즐
US10973298B2 (en) * 2017-09-12 2021-04-13 The Beachwaver Co. Digitally controlled hairdryer
JP7141203B2 (ja) * 2017-10-16 2022-09-22 マクセル株式会社 ヘアードライヤー

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02295508A (ja) * 1989-05-10 1990-12-06 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 整髪器
JP2004261610A (ja) * 2004-05-21 2004-09-24 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 送風装置
JP2005304961A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Matsushita Electric Works Ltd 加熱送風装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02295508A (ja) * 1989-05-10 1990-12-06 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 整髪器
JP2005304961A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Matsushita Electric Works Ltd 加熱送風装置
JP2004261610A (ja) * 2004-05-21 2004-09-24 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 送風装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007190086A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11974609B2 (en) Method of configuring electrical circuit to be selectively electrically connectable to grounding terminal
JP4573778B2 (ja) 送風装置
KR100809568B1 (ko) 정전 무화기를 구비한 가열 송풍 장치
JP4573779B2 (ja) 送風装置
JP4980998B2 (ja) 髪ケア装置
JP4442926B2 (ja) 電気的噴霧装置
JP4442444B2 (ja) 静電霧化装置
JP2005296753A (ja) 静電霧化装置
JP2006334503A (ja) 静電霧化装置
KR20060087462A (ko) 정전 분무 장치를 구비하는 헤어드라이어
JP4676342B2 (ja) 静電霧化器及び送風装置
JP2007289871A (ja) 静電霧化装置
CN101801537A (zh) 静电雾化装置以及具有该静电雾化装置的加热送风装置
JP2006236707A (ja) イオン発生装置
JP4306528B2 (ja) 加熱送風装置
JP4788835B2 (ja) イオンミストによる髪の保湿方法及び髪の保湿装置
JP4595748B2 (ja) 静電霧化装置
JP2007515934A (ja) カートリッジ内の揮発性混合物の加熱による蒸気発散のための携帯機器
EP2294938B1 (en) Hair iron comprising a generator of metal particles
JP6771157B2 (ja) ヘアケア装置
JP2010062159A (ja) イオン発生装置
JP5342464B2 (ja) 電気器具
ES2762545T3 (es) Atomizador electrostático
JP4840460B2 (ja) 加熱送風装置
JP5080964B2 (ja) 髪ケア装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees