JP4674857B2 - 放電管点灯用インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置のバックライト用放電管を点灯する電源装置に関し、より詳細には、圧電トランスを用いたインバータ装置の回路に関する。
表示装置のバックライト用放電管を点灯する電源装置には、小型化、軽量化を図るために圧電トランスを利用したインバータ装置が使用されている。図1は、従来使用されている、圧電トランスを利用したインバータ装置の一般的な回路のブロック図を示す。従来のインバータ装置は、圧電トランス1と、巻線トランス4と、駆動回路7と、制御回路8と、電流検出回路12及び放電管9とからなる。電流検出回路12は、放電管9に流れる電流を検出し、制御回路8に検出信号を送る。制御回路8は電流検出回路12が出力した検出信号を受け、最適な駆動状態を作るための制御信号を、駆動回路7へ出力する。駆動回路7は制御回路8から出力された制御信号に応じた駆動信号を巻線トランス4の入力用一次巻線5に出力する。巻線トランス4は入力用一次巻線5が受けた信号を昇圧し、出力用二次巻線6に出力する。
圧電トランス1は、互いに絶縁された、入力用一次側電極2と出力用二次側電極3を有し、前記巻線トランス4の出力用二次巻線6から出力された信号を入力用一次側電極2で受け、出力用二次側電極3から負荷となる放電管9に最適な点灯電圧及び電流を供給する構成となっている。また、前記放電管9に流れる電流を細かく制御するために、圧電トランス1から出力された電流を、放電管9に流した後、再度インバータ装置の回路に戻し、電流検出回路12にて電流を検出してフィードバックを行う提案が成されている。このような放電管点灯用インバータ装置は特許文献1に開示されている。
さらに、従来使用されている、圧電トランスを利用したインバータ装置においては、例えば、異常な事態が発生して、図1に示した、放電管9の高電圧端子28とアース29の間で放電が起きた際には、放電電流は、放電管9を通過せずに高電圧端子28から直接アース29へと流れてしまう。そこで、この放電を検出する提案もなされている。
図2は、従来使用されている、前記放電を検出するための、圧電トランスを利用したインバータ装置の一般的な、回路のブロック図を示す。圧電トランス1の出力用二次側電極3と放電管9の高電圧端子28の間に、2つの巻線を有する電流検出用トランス25の、一方の巻線30を接続し、圧電トランスの出力用二次側電極3から出力される電流を、もう一方の巻線31に発生する電圧で検出する構成としている。
特開平9−180889号公報
従来の、圧電トランスを利用した放電管点灯用インバータ装置においては、前述した様に、圧電トランスから出力された電流は、放電管を通過した後で、電流検出回路に入力されるため、圧電トランスの出力電流は再度インバータ装置に、独立した電流として帰還されなければならなかった。一方、表示装置における、バックライトユニットはコスト低減、画質向上のため、様々な構成が考えられており、放電管に流れ出た電流はアースに流し、インバータ装置の入力電流に重畳して帰還するタイプや、放電管の両端子にそれぞれ逆位相の高電圧を入力して駆動し、圧電トランスの出力電流を高電圧の電流として帰還するタイプがでてきた。このような場合、放電管からアースに流れる電流を検出する従来の放電管点灯用インバータ装置の回路構成のままでは、圧電トランスの出力電流を検出することは困難であるという問題点がある。
また、圧電トランスの出力電流を放電管の高電圧端子側で検出する為の、圧電トランスの出力用二次側電極と放電管の高電圧端子の間に、2つの巻線を有する電流検出用トランスの、一方の巻線を接続し、圧電トランスの出力用二次側電極から出力される電流を、もう一方の巻線に発生する電圧で検出する構成においては、電流検出用トランスの2つの巻線間に、高い絶縁耐圧が必要となる。そのため、電流検出用トランスは大型化し、配置するための広いスペースが必要となり、装置の小型化が困難である。また、電流検出用トランスの使用はコスト高になるという問題がある。
従って、本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを課題とする。具体的には、圧電トランスの出力電流が検出でき、且つ、放電を精度良く検出すると共に、低コストで省スペースである放電管点灯用インバータ装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、圧電トランスで昇圧した高電圧により放電管を点灯させる、放電管点灯用インバータ装置において、放電管を通過する電流、或いは高電圧側に流れる電流を検出して、放電管に流れる電流を制御する従来の制御方法とは違い、圧電トランスの入力用一次側電極、即ち低電圧側を、検出抵抗或いは検出抵抗と受動部品とを介して、アースに接続し、前記検出抵抗の両端に生じる電圧を検出して放電管に流れる電流を制御可能とした。さらに、異常による高電圧側とアース間での放電の検出をも可能としたことを、その要旨とする。
本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し、前記放電管に電圧及び電流を出力する圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、検出抵抗と、該検出抵抗両端の電圧を検出する検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの出力用二次巻線が、前記圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記検出抵抗が前記圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
また、本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し、前記放電管に電圧及び電流を出力する圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、検出抵抗と、該検出抵抗に接続する第1の受動部品と、第2の受動部品と、前記検出抵抗両端の電圧、又は該検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの出力用二次巻線が、前記圧電トランスの入力用一次側電極に第2の受動部品を介して接続し、且つ、前記検出抵抗と前記第1の受動部品が前記圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
前記の構成においては、検出回路を構成する検出抵抗の両端に生じる電圧は、圧電トランスが出力する電圧に対応し、さらに放電管に流れる電流にも対応しているため、この検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端に生じる電圧を検出することで、圧電トランスの高電圧出力電流或いは放電管を流れる電流を検出するのと同じ精度での検出効果が得られる。しかも、本発明では、圧電トランスの入力用一次側電極、つまり低電圧側に該検出抵抗、又は該検出抵抗と該受動部品を接続するので、高耐圧を有する検出用の巻線トランスが不要となり、装置にした場合に、低コスト化、小型化が可能となる。
又、本発明によれば、前記検出回路で検出した前記検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端の電圧を、直接または変換して、前記圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として前記制御回路へ出力する、該制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。該電流検出回路はダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路が適しているが、検出した前記検出回路の電圧を変換して前記制御回路へ出力する機能を有する回路であれば、方式、構成等は任意に設定することができる。
加えて、本発明によれば、前記検出回路で検出した前記検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端の電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として前記制御回路へ出力する、該制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。該保護回路は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、前記検出抵抗両端の電圧、又は該検出抵抗と該受動部品との両端の電圧を直接、或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。尚、該保護回路の機能は前記制御回路に組み入れることが可能であることは自明である。
また、本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第1の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第1の巻線トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第2の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第2の巻線トランスと、該第1の巻線トランスの入力用一次巻線及び該第2の巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記第1の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第2の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第1の検出抵抗が前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
また、本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第1の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第1の巻線トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第2の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第2の巻線トランスと、該第1の巻線トランスの入力用一次巻線及び該第2の巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗に接続する第1の受動部品と、該第2の検出抵抗に接続する第2の受動部品と、第3の受動部品と、第4の受動部品と、該第1の検出抵抗両端の電圧、又は該第1の検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧、又は該第2の検出抵抗と該第2の受動部品との両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、該第1の巻線トランスの出力用二次巻線が、該第1の圧電トランスの入力用一次側電極に該第3の受動部品を介して接続し、且つ、該第2の巻線トランスの出力用二次巻線が、該第2の圧電トランスの入力用一次側電極に該第4の受動部品を介して接続し、且つ、前記第1の検出抵抗と前記第1の受動部品とが前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗と前記第2の受動部品が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
本発明における前記構成は、2個の圧電トランスを使用し、各々から出力される位相の違う高電圧出力を放電管の両端の電極に印加することで、放電管を点灯するように構成し、2個の圧電トランスの各々の入力用一次側電極とアースとの間に、検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品を接続したものである。また、2個の圧電トランスの入力用一次側電極には各々別の巻線トランスからの出力電圧が入力される構成となっている。該検出回路を構成する検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端の電圧は、圧電トランスが出力する電圧に対応し、さらに放電管に流れる電流にも対応しているため、この検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端の電圧を検出することで、圧電トランスの高電圧出力電流或いは放電管を流れる電流を検出するのと同じ精度での検出効果がえられる。しかも、本発明では、圧電トランスの入力用一次側電極、つまり低電圧側に該検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品を接続するので、高耐圧を有する検出用の巻線トランスが不要となり、装置にした場合に、低コスト化、小型化が可能となる。
さらに、本発明によれば、前記第1の検出回路或いは前記第2の検出回路の少なくとも一方が検出した電圧を、直接または変換して、該第1の圧電トランスおよび該第2の圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として該制御回路へ出力する、該制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。該電流検出回路はダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路が適しているが、検出した前記検出回路の電圧を変換して前記制御回路へ出力する機能を有する回路であれば、方式、構成等は任意に設定することができる。
また、本発明によれば、該第1の検出回路或いは該第2の検出回路の少なくとも一方が検出した電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として該制御回路へ出力する、該制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。該保護回路は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、前記検出回路が検出した電圧を直接、或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。尚、該保護回路の機能は前記制御回路に組み入れることが可能であることは自明である。
加えて、本発明によれば、該第2の検出抵抗或いは、該第2の検出抵抗及び第2の受動部品を接続せず、該第2の圧電トランスの入力側電極がアースに直接接続していることを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。この場合、2つある検出回路のうち、どちらか一方を除去して、代わりに圧電トランスの入力側電極を直接アースに短絡することで、他方の、検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品のみでも放電管に流れる電流の検出ができることから、低コスト、省スペースが可能となる。
また、本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側巻線と第1の出力用二次巻線と第2の出力用二次巻線とを有し、該第1の圧電トランス及び第2の圧電トランスのそれぞれの入力用一次側電極に接続する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの第1の出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記巻線トランスの第2の出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第1の検出抵抗が該第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
また、本発明によれば、放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側巻線と第1の出力用二次巻線と第2の出力用二次巻線とを有し、該第1の圧電トランス及び第2の圧電トランスのそれぞれの入力用一次側電極に接続する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗に接続する第1の受動部品と、該第2の検出抵抗に接続する第2の受動部品と、第3の受動部品と、第4の受動部品と、該第1の検出抵抗両端の電圧、又は該第1の検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧、又は該第2の検出抵抗と該第2の受動部品との両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの第1の出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第3の受動部品を介して接続し、且つ、前記巻線トランスの第2の出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第4の受動部品を介して接続し、且つ、前記第1の検出抵抗と前記第1の受動部品が前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗と前記第2の受動部品が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置が得られる。
本発明における前記構成は、2つの出力用二次巻線を有する巻線トランスの各々出力電圧をそれぞれ別な2個の圧電トランスの入力用一次側電極に入力して、各々の圧電トランスの出力用二次側電極から昇圧された位相の違う高電圧出力を放電管の両端の電極に印加することで、放電管を点灯するように構成し、2個の圧電トランスの各々の入力用一次側電極とアースとの間に、検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品を接続したものである。該検出回路を構成する検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端に生じる電圧は、圧電トランスが出力する電圧に対応し、さらに放電管に流れる電流にも対応しているため、この検出抵抗の両端に生じる電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端に生じる電圧を検出することで、圧電トランスの高電圧出力電流或いは放電管を流れる電流を検出するのと同じ精度での検出効果がえられる。しかも、本発明では、圧電トランスの入力用一次側電極、つまり低電圧側に該検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品を接続するので、高耐圧を有する検出用の巻線トランスが不要となり、装置にした場合に、低コスト化、小型化が可能となる。
さらに、本発明によれば、該第1の検出回路或いは該第2の検出回路の少なくとも一方が検出した電圧を、直接または変換して、該第1の圧電トランスおよび該第2の圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として該制御回路へ出力する、該制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。該電流検出回路はダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路が適しているが、検出した前記検出抵抗の両端の電圧、又は検出抵抗と受動部品との両端に生じる電圧を変換して前記制御回路へ出力する機能を有する回路であれば、方式、構成等は任意に設定することができる。
また、本発明によれば、該第1の検出回路或いは該第2の検出回路の少なくとも一方が検出した電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として該制御回路へ出力する、該制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。該保護回路は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、前記検出回路が検出した電圧を直接、或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。尚、該電流検出回路の機能は前記制御回路に組み入れることが可能であることは自明である。
加えて、本発明によれば、該第2の検出抵抗或いは、該第2の検出抵抗及び第2の受動部品を接続せず、該第2の圧電トランスの入力側電極がアースに直接接続していることを特徴とする、放電管点灯用インバータ装置が得られる。この場合、2つある検出回路のうち、どちらか一方を除去して、代わりに圧電トランスの入力側電極を直接アースに短絡することで、他方の検出抵抗、又は検出抵抗と受動部品のみでも放電管に流れる電流の検出ができることから、低コスト、省スペースが可能となる。
前述した如く、本発明によれば、圧電トランスの出力電流が検出でき、且つ、放電を精度良く検出すると共に、低コストで省スペースである放電管点灯用インバータ装置の提供が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明による放電管点灯用インバータ装置の基本回路構成を示すブロック図である。本発明による放電管点灯用インバータ装置の基本回路構成は、放電管9と、圧電トランス1と、巻線トランス4と、駆動回路7と、制御回路8と、検出抵抗11を含む検出回路32とから成る。圧電トランス1は互いに絶縁された入力用一次側電極2と出力用の二次側電極3とを有する。圧電トランス1は、出力用二次側電極3が放電管9に接続され、放電管9に電圧及び電流を出力する。巻線トランス4は、互いに絶縁された入力用一次巻線5と出力用二次巻線6とを有する。巻線トランス4は、出力用二次巻線6が圧電トランス1の入力用一次側電極2に接続され、圧電トランス1に駆動電圧を供給する。駆動回路7は巻線トランス4の入力用一次巻線5に接続され、駆動信号を出力する機能を有する。制御回路8は駆動回路7に接続され、駆動回路7に制御信号を出力する機能を有する。検出抵抗11は圧電トランス1の入力用一次側電極2とアース29との間に接続され、検出回路32を構成している。
制御回路8は、放電管9の点灯に必要な、圧電トランス1の最適駆動状態を作り出すために調整された信号を駆動回路7に出力する機能を持つ回路である。駆動回路7は、制御回路8から出力された信号を受け、圧電トランス1を最適に駆動する為の駆動信号を出力する機能を持つ回路である。巻線トランス4は、駆動回路7から出力された駆動信号を受け、補助的な電圧増幅(昇圧)機能を有すると共に、駆動回路7の出力インピーダンスと圧電トランス1の入力インピーダンスとを整合する機能を有する。圧電トランス1は、入力用一次側電極2で受けた駆動回路7の出力電圧を、放電管9の点灯に必要な電圧に、昇圧する機能を有する。
前記回路構成において、巻線トランス4の出力用二次巻線6と圧電トランス1の入力用一次側電極2に流れる電流は、巻線トランス4の出力用二次巻線6と圧電トランス1の入力用一次側電極2の間だけで流れ、検出抵抗11を流れることはない。圧電トランス1の入力用一次側電極2に印加された電圧は圧電トランス1にて昇圧され出力用二次側電極3から高電圧となって出力される。その際、電流は、放電管9と寄生容量10に流れる。放電管9と寄生容量10に流れた電流はアース29を通り、検出抵抗11を通って圧電トランス1の入力用一次側電極2に帰還する。巻線トランス4の出力用二次巻線6から出力された、圧電トランス1を駆動する電流は前述した様に、検出抵抗11には流れないので、圧電トランス1の出力用二次側電極3から流れ出る電流のみが検出抵抗11に流れることとなる。このため、検出抵抗11の両端電圧を検出することで、圧電トランス1の出力電流が検出できる。従って、圧電トランス1の出力電流を検出するには、図3に示す電圧出入部Aの電圧を検出すればよい。
また、何らかの異常により、放電管9の高電圧端子28とアース29との間で放電現象が発生した場合に流れる放電電流は、アース29を通り、さらに検出抵抗11を通って圧電トランス1の入力用一次側電極2に帰還するので、検出抵抗11の両端電圧を検出することで、放電現象が検出できる。
以下、具体的な例を挙げ、本発明の放電管点灯用インバータ装置についてさらに詳しく説明する。
(実施例1)
図4は、実施例1による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例1では、前記図3に示した、本発明による放電管点灯用インバータ装置の基本回路構成に、電流検出回路12と、コンデンサ26及びインダクター27を付加した構成を成している。
圧電トランス1は、ジルコン酸チタン酸鉛系の圧電セラミックス材料を使用した。図12は圧電トランスを示す斜視図である。プレス成型した後、焼き固め、外形が、長さ寸法X=32mm、幅寸法Y=8mm、厚さZ=2.6mmの矩形板状の圧電セラミックス板41とした。さらに、図12に示すように、電極42を長手方向の一方の端部から中央にかけての厚みを成す2面に施し、電極43を他方の長手方向端面に施し、厚み方向と長手方向とに、それぞれ分極処理を施した圧電トランスを使用した。前記厚みを成す2面に施された電極を入力用一次側電極2とし、前記他方の長手方向端面に施された電極を出力用二次側電極3とした。入力用一次側電極2と出力用二次側電極3は構造的に絶縁されている。圧電トランス1の出力用二次側電極3は放電管9に接続してある。放電管9は、長さが250mm、管の直径が2mm、安定点灯時の定格電圧は600Vrmsで管電流は6mAの放電管を使用した。
巻線トランス4は、通常のフェライト材のコアを使用し、入力用一次巻線5と出力用二次巻線6の巻数の比を1:15とした巻線トランスを使用した。巻線トランス4は、出力用二次巻線6が圧電トランス1の入力用一次側電極2に接続され、圧電トランス1に駆動電圧と電流を供給する。巻線トランス4の出力用二次巻線6と圧電トランス1の入力用の一次側電極2との間に接続されたインダクター27は、圧電トランス1と巻線トランス4の成す共振周波数を補正する機能を有する受動部品であり、同じ機能を有する受動部品であれば、インダクターに限定されるものではない。
駆動回路7はフルブリッジ回路を構成し、巻線トランス4の入力用一次巻線5に接続され、駆動信号を出力する機能を有する。制御回路8は電流検出回路12の電圧が一定になるように、駆動周波数を可変する機能を有し、駆動回路7に接続され、駆動回路7に制御信号を出力する機能を有する。電流検出回路12は、ダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路を基本した回路を使用し、検出抵抗11の両端の電圧を変換して、制御回路8へ出力する機能を有する。検出抵抗11とコンデンサ26は直列に接続され、コンデンサ26は圧電トランス1の入力用一次側電極2に、検出抵抗11はアース29にそれぞれ接続されている。
本実施例1では、検出回路32を構成する検出抵抗11の両端の電圧を電流検出回路12で変換し、制御回路8に出力することで、圧電トランス1の出力電圧、電流の制御を精度良く行うことが可能となった。なお、該コンデンサ26は位相補正の為に接続する受動部品であり、本実施例ではコンデンサを用いたが、同じ機能を有する受動部品であれば、コンデンサに限定されるものではない。また、電流検出回路12に入力する電圧は、コンデンサ26と入力用一次側電極2の間に発生する電圧でも、同様の効果が得られる。
さらに、圧電トランス1の構造や巻線トランス4の仕様、或いは駆動回路7、制御回路8、電流検出回路12、検出回路32の各々の回路構成については、放電管の仕様に合わせて、適宜設計をすれば良く、その機能が果たせれば上記構成に限定されるものではない。
(実施例2)
図5は、実施例2による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例2では、前記図4に示した、実施例1による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、電流検出回路12を保護回路13に置き換えた構成を成している。
何らかの異常により、放電管9の高電圧端子28とアース29との間で放電現象が発生した場合に流れる放電電流は、アース29を通り、さらに検出抵抗11を通って圧電トランス1の入力用の一次側電極2に帰還するので、検出抵抗11の両端電圧を検出することで、放電現象が検出できる。保護回路13は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、検出抵抗11の両端の電圧を直接或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常の有無を判断し、異常を検出した際に、その異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。制御回路8は前記保護回路13が出力した異常信号を受けると、すぐさま、圧電トランス1を駆動する為の駆動信号を停止させる機能を有する。なお、該保護回路13の機能は前記制御回路8に組み入れることが可能である。また、圧電トランス1の駆動信号を停止させる手段として、保護回路13の異常信号で駆動信号を遮断或いは停止させる別回路を設けても良い。
本実施例2では、検出抵抗11の両端の電圧を保護回路13に入力することで、保護回路13は異常かどうかを判断し、放電管の高電圧側とアースとの間、或いは、圧電トランスの高電圧出力側とアースとの間で起こる短絡現象を検出することができる。また、保護回路13に入力する電圧は、コンデンサ26と入力用一次側電極2の間に発生する電圧でも、同様の効果が得られる。
(実施例3)
図6は、実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成は、放電管9と、二つの圧電トランス1及び圧電トランス14と、二つの巻線トランス4及び巻線トランス17と、駆動回路7と、制御回路8と、電流検出回路12と、検出抵抗11からなる検出回路32と、検出抵抗20からなる検出回路33と、二つのコンデンサ26及びコンデンサ34と、二つのインダクター27及びインダクター35とから成る。
圧電トランス1及び圧電トランス14は、それぞれ、ジルコン酸チタン酸鉛系の圧電セラミックス材料をプレス成型した後、焼き固め、外形を32mm×8mm×2.6mmの矩形板とした。さらに、長手方向の一方の端部から中央にかけての厚みを成す2面と、他方の長手方向端面に電極を施し、厚み方向と長手方向とに、それぞれ分極処理を施した圧電トランスを使用した。前記厚みを成す2面に施された電極をそれぞれ、入力用一次側電極2及び入力用一次側電極15とし、前記他方の長手方向端面に施された電極をそれぞれ出力用二次側電極3及び出力用二次側電極16とした。入力用一次側電極2と出力用二次側電極3及び入力用一次側電極15と出力用二次側電極16は構造的に絶縁されている。
圧電トランス1の出力用二次側電極3は放電管9の一方の電極37に接続してあり、圧電トランス14の出力用二次側電極16は放電管9の他方の電極36に接続している。放電管9は、長さが500mm、管の直径が3mm、安定点灯時の定格電圧は1200Vrmsで管電流は6mAの放電管を使用した。
巻線トランス4及び巻線トランス17は、通常のフェライト材のコアを使用し、入力用一次巻線5と出力用二次巻線6の巻数の比を1:15、入力用一次巻線18と出力用二次巻線19の巻数の比も1:15とした同じ巻線トランスを使用した。巻線トランス4は、出力用二次巻線6が圧電トランス1の入力用一次側電極2に接続され、圧電トランス1に駆動電圧と電流を供給する。また、巻線トランス17は、圧電トランス14の入力用一次側電極15に接続され、巻線トランス4から出力される電圧に対し、位相が180度ずれた駆動電圧を圧電トランス14に供給する。また巻線トランス4の出力用二次巻線6と圧電トランス1の入力用一次側電極2との間に接続されたインダクター27は、圧電トランス1と巻線トランス4の成す共振周波数を補正する機能を有する受動部品であり、インダクター35も同様の働きをする。
駆動回路7はフルブリッジ回路を構成し、巻線トランス4の入力用一次巻線5と巻線トランス17の入力用一次巻線18に接続され、位相が180度ずれた二つの駆動信号を同時に出力する機能を有する。制御回路8は電流検出回路12の電圧が一定になるように、駆動周波数を可変する機能を有し、駆動回路7に接続され、駆動回路7に制御信号を出力する機能を有する。電流検出回路12は、ダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路を基本した回路を使用した。検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を変換して、制御回路8へ出力する機能を有する。検出抵抗11とコンデンサ26は直列に接続され、コンデンサ26は圧電トランス1の入力用一次側電極2に、検出抵抗11はアース29にそれぞれ接続されている。検出抵抗20とコンデンサ34は、直列に接続され、コンデンサ34は圧電トランス14の入力用一次側電極15に、検出抵抗20はアース29にそれぞれ接続されている。該コンデンサ34は位相補正の為に接続する受動部品である。検出抵抗20の電圧は図6に示す電圧出入部Bから電流検出回路12に入力される。
圧電トランス1、圧電トランス14の構造や巻線トランス4、巻線トランス17の仕様、或いは駆動回路7、制御回路8、電流検出回路12、検出回路32、検出回路33の各々の回路構成については、放電管の仕様に合わせて、適宜設計をすれば良く、その機能が果たせれば上記構成に限定されるものではない。また、該インダクター27及び該インダクター35は、同じ機能を有する受動部品であれば、インダクターに限定されるものではない。また、該コンデンサ26は位相補正の為に接続する受動部品であり、同じ機能を有する受動部品であれば、コンデンサに限定されるものではない。さらに、該コンデンサ34は位相補正の為に接続する受動部品であり、同じ機能を有する受動部品であれば、コンデンサに限定されるものではない。
本実施例3では、二つの圧電トランスを使用して放電管を点灯させる放電管点灯用インバータ装置において、放電管に流れる電流の検出が、アースに流れ込む電流で検出できない場合でも、圧電トランスの入力用の一次側電極とアースとの間に接続した検出抵抗の両端の電圧を検出することで可能となる。また、検出抵抗と、該検出抵抗に接続した受動部品との両端に生じる電圧を検出しても、同様の効果が得られる。
(実施例4)
図7は、実施例4による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例4では、前記図6に示した、実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、電流検出回路12を保護回路13に置き換えた構成を成している。
何らかの異常により、放電管9の一方の電極36とアース29との間或いは、他方の電極37とアース29との間で放電現象が発生した場合に流れる放電電流は、アース29を通り、さらに検出抵抗11或いは検出抵抗20を通って圧電トランス1の入力用一次側電極2、或いは圧電トランス14の入力用一次側電極15に帰還するので、検出抵抗11及び検出抵抗20の両端電圧を検出することで、放電現象が検出できる。検出抵抗20の電圧は図7に示す電圧出入部Cから保護回路13に入力される。保護回路13は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を直接、或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常の有無を判断し、異常を検出した際に、その異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。制御回路8は前記保護回路13が出力した異常信号を受けると、すぐさま、圧電トランス1及び圧電トランス14を駆動する為の駆動信号を停止させる機能を有する。尚、該保護回路13の機能は前記制御回路8に組み入れることが可能である。また、圧電トランス1の駆動信号を停止させる手段として、保護回路13の異常信号で駆動信号を遮断或いは停止させる別回路を設けても良い。
本実施例4では、二つの圧電トランスを使用して放電管を点灯させる放電管点灯用インバータ装置において、放電管に流れる電流の検出を圧電トランスの高電圧側に流れる電流の検出ではなく、圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続した検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を保護回路13に入力することで、保護回路13は異常かどうかを判断し、放電管の端子とアースとの間、或いは、圧電トランスの高電圧出力側とアースとの間で起こる短絡現象を検出することができる。また、保護回路13に入力する電圧は、検出抵抗11とコンデンサ26の両端の電圧、および検出抵抗20とコンデンサ34の両端の電圧を入力しても同様の効果が得られる。
(実施例5)
図8は、実施例5による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例5は、前記図6に示した、実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、検出抵抗20とコンデンサ34を取り除き、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に直接接続した構成となっている。
放電管9に流れる電流は、圧電トランス1が出力する高電圧と、圧電トランス14が出力する高電圧の差によって決まる。従って、一方の圧電トランス14の出力を制御しなくとも、他方の圧電トランス1の出力を制御することで、放電管9に流れる電流の制御が可能である。そこで、本実施例5では、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に直接接続し、検出回路を付加せず、圧電トランス1の入力用一次側電極2に付加されている検出回路32を構成する検出抵抗11の両端の電圧を電流検出回路12で検出することで、管電流9に流れる電流を制御するようにしたものである。図8に示すアース接続部Dにおいて、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に接続する方法としては、回路基板上のアースに直接接続すれば良いが、ジャンパー線或いは0Ωの抵抗素子を介して接続しても同様である。また、電流検出回路12に入力する電圧を検出抵抗11とコンデンサ26との両端の電圧としても、同様の効果が得られる。
(実施例6)
図9は、実施例6による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例6は、前記図6に示した、実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、巻線トランス4と巻線トランス17とを一つの巻線トランス21に置き換えた構成となっている。
巻線トランス21は互いに絶縁された、入力用一次巻線22と、出力用二次巻線23と、出力用二次巻線24を有している。巻線トランス21は通常のフェライト材のコアを使用し、入力用一次巻線22と出力用二次巻線23の巻数の比を1:15、入力用一次巻線22と出力用二次巻線24の巻数の比も1:15とした。巻線トランス21は、出力用二次巻線23が圧電トランス1の入力用一次側電極2に接続され、圧電トランス1に駆動電圧と電流を供給する。また、出力用二次巻線24は、圧電トランス14の入力用一次側電極15に接続され、出力用二次巻線23から出力される電圧に対し、位相が180度ずれるように、圧電トランス14に接続され、駆動電圧を供給する。また巻線トランス21の出力用二次巻線23と圧電トランス1の入力用一次側電極2との間に接続されたインダクター27は、圧電トランス1と巻線トランス4の成す共振周波数を補正する機能を有する受動部品であり、巻線トランス21の出力用二次巻線24と圧電トランス14の入力用一次側電極15との間に接続されたインダクター35も同様の働きをする。また、該インダクター27及び該インダクター35は、同じ機能を有する受動部品であれば、インダクターに限定されるものではない。
駆動回路7はフルブリッジ回路を構成し、巻線トランス22の入力用一次巻線22に接続され、駆動信号を出力する機能を有する。制御回路8は電流検出回路12の電圧が一定になるように、駆動周波数を可変する機能を有し、駆動回路7に接続され、駆動回路7に制御信号を出力する機能を有する。電流検出回路12は、ダイオードとコンデンサからなる波高値整流回路を基本した回路を使用した。検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を変換して、制御回路8へ出力する機能を有する。検出抵抗11とコンデンサ26は直列に接続され、コンデンサ26は圧電トランス1の入力用一次側電極2に、検出抵抗11はアース29にそれぞれ接続されている。該コンデンサ26は位相補正の為に接続する受動部品であり、同じ機能を有する受動部品であれば、コンデンサに限定されるものではない。また、検出抵抗20とコンデンサ34は、直列に接続され、コンデンサ34は圧電トランス14の入力用一次側電極15に、検出抵抗20はアース29にそれぞれ接続されている。該コンデンサ34は位相補正の為に接続する受動部品であり、同じ機能を有する受動部品であれば、コンデンサに限定されるものではない。検出抵抗20の電圧は図9に示す電圧出入部Eから電流検出回路12に入力される。
本実施例6においては、二つの出力用の巻線を有する巻線トランスで、二つの圧電トランスを駆動する放電管点灯用インバータ装置において、放電管に流れる電流の制御が、圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続した検出抵抗の両端の電圧を検出することで可能となる。また、検出抵抗と受動部品との両端の電圧を検出しても、同様の効果が得られる。
(実施例7)
図10は、実施例7による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例7は、前記図9に示した、実施例6による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、電流検出回路12を保護回路13に置き換えた構成を成している。
何らかの異常により、放電管9の一方の電極36とアース29との間或いは、他方の電極37とアース29との間で放電現象が発生した場合に流れる放電電流は、アース29を通り、さらに検出抵抗11或いは検出抵抗20を通って圧電トランス1の入力用一次側電極2、或いは圧電トランス14の入力用一次側電極15に帰還するので、検出抵抗11及び検出抵抗20の両端電圧を検出することで、放電現象が検出できる。検出抵抗20の電圧は図7に示す電圧出入部Fから保護回路13に入力される。保護回路13は、予め、設定された故障モードに対応した、しきい値を設定し、検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を直接、或いは変換して、該しきい値と比較することにより、異常の有無を判断し、異常を検出した際に、その異常に応じた信号を出力する機能を有する回路である。制御回路8は前記保護回路13が出力した異常信号を受けると、すぐさま、圧電トランス1及び圧電トランス14を駆動する為の駆動信号を停止させる機能を有する。尚、該保護回路13の機能は前記制御回路8に組み入れることが可能である。また、圧電トランス1の駆動信号を停止させる手段として、保護回路13の異常信号で駆動信号を遮断或いは停止させる別回路を設けても良い。
本実施例7では、二つの出力用の巻線を有する巻線トランスのそれぞれの出力を二つの圧電トランスに入力して高電圧出力を発生させて放電管を点灯させる放電管点灯用インバータ装置において、放電管に流れる電流の検出を圧電トランスの高電圧側に流れる電流の検出ではなく、圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続した検出抵抗11及び検出抵抗20の両端の電圧を保護回路13に入力することで、保護回路13は異常かどうかを判断し、放電管の端子とアースとの間、或いは圧電トランスの高電圧出力側とアースとの間で起こる短絡現象を検出することができる。また、検出抵抗と受動部品との両端の電圧を保護回路に入力することによっても効果は同じである。
(実施例8)
図11は、実施例8による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図である。実施例8は、前記図9に示した、実施例6による放電管点灯用インバータ装置の回路構成において、検出抵抗20とコンデンサ34を取り除き、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に直接接続した構成となっている。
放電管9に流れる電流は、圧電トランス1が出力する高電圧と、圧電トランス14が出力する高電圧の差によって決まる。従って、一方の圧電トランス14の出力を制御しなくとも、他方の圧電トランス1の出力を制御することで、放電管9に流れる電流の制御が可能である。そこで、本実施例8では、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に直接接続し、検出回路を付加せず、圧電トランス1の入力用一次側電極2に付加されている検出回路32を構成する検出抵抗11の両端の電圧を電流検出回路12で検出することで、管電流9に流れる電流を制御するようにしたものである。図8に示すアース接続部Gにおいて、圧電トランス14の入力用一次側電極15をアース29に接続する方法としては、回路基板上のアースに直接接続すれば良いが、ジャンパー線或いは0Ωの抵抗素子を介して接続しても同様である。また、検出抵抗11とコンデンサ26との両端の電圧を電流検出回路12に入力することでも、同様の効果が得られる。
以上述べた如く、本発明によれば、圧電トランスの出力電流が検出でき、且つ、放電を精度良く検出すると共に、低コストで省スペースである放電管点灯用インバータ装置の提供が可能となる。
液晶ディスプレイ用のバックライト等に使用される放電管点灯装置の他、各種高電圧の発生装置、電源として利用できる。
従来のインバータ装置の回路のブロック図。 従来のインバータ装置の回路のブロック図。 本発明による放電管点灯用インバータ装置の基本回路構成を示すブロック図。 実施例1による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例2による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例3による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例4による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例5による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例6による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例7による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 実施例8による放電管点灯用インバータ装置の回路構成を示すブロック図。 圧電トランスを示す斜視図。
符号の説明
1,14 圧電トランス
2,15 入力用一次側電極
3,16 出力用二次側電極
4,17,21 巻線トランス
5,18,22 入力用一次巻線
6,19,23,24 出力用二次巻線
7 駆動回路
8 制御回路
9 放電管
10 寄生容量
11,20 検出抵抗
12 電流検出回路
13 保護回路
25 電流検出用トランス
26,34 コンデンサ
27,35 インダクター
28 高電圧端子
29 アース
30,31 巻線
32,33 検出回路
36,37,42,43 電極
41 圧電セラミックス板
A,B,C,E,F 電圧出入部
D,G アース接続部
X 長さ寸法
Y 幅寸法
Z 厚さ

Claims (14)

  1. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し、該放電管に電圧及び電流を出力する圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、検出抵抗と、該検出抵抗の両端の電圧を検出する検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの出力用二次巻線が、前記圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続され、且つ、前記検出抵抗を前記圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  2. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し、該放電管に電圧及び電流を出力する圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、検出抵抗と、該検出抵抗に接続する第1の受動部品と、第2の受動部品と、該検出抵抗両端の電圧、又は該検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの出力用二次巻線が、前記圧電トランスの入力用一次側電極に第2の受動部品を介して接続され、且つ、前記検出抵抗と前記第1の受動部品とが前記圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  3. 前記検出回路で検出した電圧を、直接または変換して、前記圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として前記制御回路へ出力する、該制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする、請求項1または、請求項2のいずれかに記載の放電管点灯用インバータ装置。
  4. 前記検出回路で検出した電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として前記制御回路へ出力する、該制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  5. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第1の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第1の巻線トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第2の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第2の巻線トランスと、該第1の巻線トランスの入力用一次巻線及び該第2の巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記第1の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第2の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第1の検出抵抗が前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間にし、且つ、前記第2の検出抵抗が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  6. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第1の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第1の巻線トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と出力用二次巻線とを有し該第2の圧電トランスの入力用一次側電極に接続する第2の巻線トランスと、該第1の巻線トランスの入力用一次巻線及び該第2の巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗に接続する第1の受動部品と、該第2の検出抵抗に接続する第2の受動部品と、第3の受動部品と、第4の受動部品と、該第1の検出抵抗両端の電圧、又は該又は該第1の検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する第1の検出回路と、該第2の検出抵抗両端の電圧、又は該第2の検出抵抗と該第2の受動部品との両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記該第1の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第3の受動部品を介して接続し、且つ、前記第2の巻線トランスの出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第4の受動部品を介して接続し、且つ、前記第1の検出抵抗と第1の受動部品が前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗と前記第2の受動部品が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  7. 前記第1の検出回路或いは前記第2の検出回路の少なくとも一方で検出した電圧を、直接または変換して、前記第1の圧電トランス、および前記第2の圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として前記制御回路へ出力する、前記制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  8. 前記第1の検出回路或いは前記第2の検出回路の少なくとも一方で検出した電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として該制御回路へ出力する、前記制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  9. 前記第2の検出抵抗或いは、前記第2の検出抵抗及び第2の受動部品を接続せず、前記第2の圧電トランスの入力側電極がアースに直接接続していることを特徴とする、請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  10. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と第1の出力用二次巻線と第2の出力用二次巻線とを有し、該第1の圧電トランス及び第2の圧電トランスのそれぞれの入力用一次側電極に接続する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗両端の電圧を検出する第1の検出回路と該第2の検出抵抗両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの第1の出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記巻線トランスの第2の出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に直接接続し、且つ、前記第1の検出抵抗が前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗が前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  11. 放電管と、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の一方の電極に電圧及び電流を出力する第1の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次側電極と出力用二次側電極とを有し該放電管の他方の電極に該電圧に対して位相をずらした電圧及び電流を出力する第2の圧電トランスと、互いに絶縁された入力用一次巻線と第1の出力用二次巻線と第2の出力用二次巻線とを有し、該第1の圧電トランス及び第2の圧電トランスのそれぞれの入力用一次側電極に接続する巻線トランスと、該巻線トランスの入力用一次巻線に接続する駆動回路と、該駆動回路に接続する制御回路と、第1の検出抵抗と、第2の検出抵抗と、該第1の検出抵抗に接続する第1の受動部品と、該第2の検出抵抗に接続する第2の受動部品と、第3の受動部品と、第4の受動部品と、該第1の検出抵抗両端の電圧、又は該第1の検出抵抗と該第1の受動部品との両端の電圧を検出する第1の検出回路と該第2の検出抵抗両端の電圧、又は該第2の検出抵抗と該第2の受動部品との両端の電圧を検出する第2の検出回路とから成る放電管点灯用インバータ装置であって、前記巻線トランスの第1の出力用二次巻線が、前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第3の受動部品を介して接続し、且つ、前記巻線トランスの第2の出力用二次巻線が、前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極に前記第4の受動部品を介して接続し、且つ、前記第1の検出抵抗と第1の受動部品とが前記第1の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続し、且つ、前記第2の検出抵抗と前記第2の受動部品とが前記第2の圧電トランスの入力用一次側電極とアースとの間に接続したことを特徴とする放電管点灯用インバータ装置。
  12. 前記第1の検出回路或いは前記第2の検出回路の少なくとも一方で検出した電圧を、直接または変換して、前記第1の圧電トランスおよび前記第2の圧電トランスの出力電流を制御するための制御信号として前記制御回路へ出力する、前記制御回路に接続された電流検出回路を備えたことを特徴とする、請求項10または請求項11のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  13. 前記第1の検出回路或いは前記第2の検出回路の少なくとも一方で検出した電圧を、直接または変換して、異常の有無を示す異常信号として該制御回路へ出力する、該制御回路に接続された保護回路を備えたことを特徴とする、請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
  14. 前記第2の検出抵抗或いは、前記第2の検出抵抗及び第2の受動部品を接続せず、前記第2の圧電トランスの入力側電極がアースに直接接続していることを特徴とする、請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の放電管点灯用インバータ装置。
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