JP4674171B2 - 既設管の更生工法 - Google Patents

既設管の更生工法 Download PDF

Info

Publication number
JP4674171B2
JP4674171B2 JP2006045587A JP2006045587A JP4674171B2 JP 4674171 B2 JP4674171 B2 JP 4674171B2 JP 2006045587 A JP2006045587 A JP 2006045587A JP 2006045587 A JP2006045587 A JP 2006045587A JP 4674171 B2 JP4674171 B2 JP 4674171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
additive
mortar
kneading
viscosity
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006045587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007224990A (ja
Inventor
善治 野崎
健夫 黒田
明彦 高谷
恵太 久瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2006045587A priority Critical patent/JP4674171B2/ja
Priority to US11/406,410 priority patent/US20060283383A1/en
Publication of JP2007224990A publication Critical patent/JP2007224990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4674171B2 publication Critical patent/JP4674171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

本発明は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠(以下「既設管」と言う。)内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、既設管と新たに形成された螺旋管との隙間にモルタルを注入する既設管の更生工法に関し、より詳細には、既設管更生時のモルタル裏込め工法に関する。
従来より、既設管の更生工法として、図3及び図4に示すように、既設管10内に設置された製管機11によって、両側縁部に接合部が形成された可撓性を有する帯状のプロファイル13aを螺旋状に巻回・接合しつつ螺旋管(更生管)13を成形して既設管10内に挿入し、同時に、既設管10と新設された螺旋管13との隙間12に裏込め材であるモルタルを注入充填する既設管の更生工法、いわゆる製管同時裏込め工法が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、既設管10と螺旋管13との隙間12に裏込め材であるモルタルを注入充填する際には、既設管10内に挿入された螺旋管13の一端部から既設管10と螺旋管11との間の隙間12に、裏込め材であるモルタルの供給ホース14の注入ノズル14aを挿入してモルタルを注入充填していた。
ところで、このような工法で供給されるモルタルに対しては、下記のような品質が要求されている。
・既設管と新設された螺旋管との隙間の中で、モルタルの自重によってずれ落ちることがない程度の高い粘性を有していること。
このようにモルタルがずれ落ちると、特に製管機が下方向に向いた際にモルタルが落し、隙間が充填されていない更生管となってしまう不具合が生じるためである。
・隙間への注入充填を行うためのポンプで吐出できる程度の粘性であること。
これは、ポンプで吐出できないと隙間の充填ができないためである。
・粘性が安定していること。
これは、モルタルの粘性が低くなったり高くなったりする変動を起こすと、隙間への注入充填を行うためのポンプからの吐出量が安定しなくなるためである。すなわち、モルタルの粘性が低い場合は、隙間の中でモルタルがその自重によってずれ落ちることにより隙間が充填されてない更生管になったり、或いはポンプから吐出されるモルタルの吐出量が多くなるために隙間から溢れ出て管内を汚したり、モルタルが製管機に付着固化して製管機が動かなくなる等の不具合を生じたりするためである。逆に、モルタルの粘性が高くなると、ポンプから吐出されるモルタルの吐出量が少なくなり、隙間が充填されてない更生管になってしまう不具合が発生する。
したがって従来モルタルの供給は、人手での計量制御が容易な20kg程度のバッチ単位で混練し、そのバッチ単位で既設管10内を人力で搬送し、既設管10内の製管機11近傍に設置されたポンプ(図示省略)に投入して、供給ホース14から隙間12に注入充填していた。
特開2003−42345号公報
このように、従来は、裏込め材であるモルタルを例えば地上に設置された小型バッチ式混練機(図示省略)で混練し、混練したモルタルを人間が既設管内に入って製管機のところまで搬送していた。これは、例えば地上から配管(ホース)を用いて製管機近傍に設置されたポンプまで圧送しようとしても、モルタルの粘度が高いため、近距離でしか使用できず、遠距離になった場合には送ることができなかったからである。そのため、モルタル裏込め工法は手間と工数がかかるといった問題があった。さらに、管径の小さな管渠では人間が入ることができないので更生させることが困難であった。
また、低粘度モルタルを地上から圧送し、製管機の近傍で粘度を増大させる添加剤と混合して注入を行うことも検討されているが、地上と既設管(埋設管)との高低差が大きい場合、高低差によるヘッド圧で低粘度モルタルと添加剤の混合比率が安定しないため、安定した粘度のモルタルとならず、製管同時裏込め工法において注入充填されるモルタルに要求される品質を満足させることができないといった欠点があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、人手による搬送を解消し、ホースによる圧送を可能とすることで、工数の削減と手間の簡略化を図るとともに、地上と既設管との高低差が大きい場合であっても安定したモルタルの注入を行うことができる既設管の更生工法を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、管渠と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する工法において、低粘度モルタルを地上から配管を通じて管渠内に設置された混練部を有するポンプに供給するとともに、粘度を増加させる添加剤を前記混練部に供給することにより高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法であって、前記低粘度モルタルを供給する配管において、混練部の前段に流量カウンタと遮断装置を設置し、前記混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その低粘度モルタルの供給を遮断装置で遮断し、混練部で低粘度モルタル及び添加剤を混合して高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間にこの高粘度モルタルを注入することを特徴とする。この場合に、前記添加剤を地上から添加剤用配管を通じて供給し、この添加剤用配管において、混練部の前段に添加剤用流量カウンタと添加剤用遮断装置を設置し、前記混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その添加剤の供給を添加剤用遮断装置で遮断し、混練部で低粘度モルタル及び添加剤を混合して高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間にこの高粘度モルタルを注入するようにしてもよい。
本発明の既設管の更生工法によれば、混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その供給を遮断装置で遮断するので、混練部で常に低粘度モルタルと添加剤を一定比率で混合することができ、粘度の安定した高粘度モルタルを作ることができる。したがって、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、高粘度モルタルを隙間に一定量確実に注入することができる。また、人手による搬送が不要となることから、工数の削減と手間を簡略化することができる。
また本発明は、流量カウンタが設定値となると遮断装置を起動させ、低粘度モルタルの混練部への供給を自動的に遮断し、混練を開始するともに、次回に低粘度モルタルを混練部へ供給するための流量カウンタ原点を設定するシステムを有することを特徴としている。この場合に、前記添加剤用流量カウンタが設定値となると添加剤用遮断装置を起動させ、添加剤の混練部への供給を自動的に遮断し、混練を開始するともに、次回に添加剤を混練部へ供給するための流量カウンタ原点を設定するようにしてもよい。
本発明の既設管の更生工法によれば、さらに人手を少なくすることが出来る。また、低粘度モルタル及び添加剤の混練部への供給を自動的に遮断するので、人間が入ることのできないような管径の小さな管渠の更生も可能になる。この場合において、供給を自動的に遮断することは、例えば流量カウンタから出力される信号を取り出すことにより行うことができる。
さらに本発明は、前記遮断装置がピンチバルブやスクイズオフ工具であることを特徴としており、遮断装置をピンチバルブやホースを押しつぶすスクイズオフ工具を用いることにより、特に低粘度モルタルの遮断装置でのセメントの硬化に伴う遮断不良を防ぎトラブルを避けることが可能となる。
なお、本発明の既設管の更生工法において、前記低粘度モルタルのフロー値が200mm以上であり、前記添加剤を添加した後の高粘度モルタルのフロー値が200mm未満であることが好ましい。ここでフロー値は、低粘度モルタルは突き固め及び落下運動を行わないことを除いて、高粘度モルタルは落下運動を行わないことを除いて、JIS R 5201に準拠して測定を行った。
低粘度モルタルとしては、
原料として、セメント(普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント,超早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや高炉セメント,シリカセメント等の混合セメント)と水を必須成分として、他に
・混和材(フライアッシュ,高炉スラグ,シロカヒューム等)
・膨張材(CaO,3CaO・Al23・CaSO4,6CaO・Al23・SO3等)
・膨張剤(アルミ粉,珪素粉など)
・減水剤(リグニンスルホン酸系,ナフタレンスルホン酸系,メラミンスルホン酸系,ポリカルボン酸系,アミノスルホン酸系等)
・分離低減剤(メチルセルロース系,ポリビニルアルコール系,ヒドロキシルアルコール系,ポリアクリル酸ソーダ系,ポリアクリルアミド系)
・骨材(珪砂,川砂,砕石粉等)
・ポリマーディスパーション(アクリル系,酢酸ビニル系,エチレン酢酸ビニル系,SBR系など)
を適宜配合してフロー値200mm以上となるように構成される。
低粘度モルタルの一例としては、例えば普通ポルトランドセメント100重量部,3CaO・Al23・CaSO41.5重量部,アルミ粉0.0023重量部,ポリカルボン酸系減水剤1重量部,水47重量部の組み合わせが挙げられ、フロー値は330mmの流動性の高い低粘度モルタルとなっている。
添加剤としては、分散剤を利用して粘度系鉱物を水に分散したものが使用される。粘土系鉱物としては、ベントナイト,メタカオリン,アタパルジャイト等の粘土系鉱物が使用できる。
分散剤としては、
・トリポリリン酸ナトリウム,テトラポリリン酸ナトリウム,ピロリン酸ナトリウム等の等の無機リン酸塩
・脂肪族化合物や環式化合物のカルボン酸塩
・硫酸化油,アルキル硫酸塩,アルキルエーテル硫酸塩,アルキルエステル硫酸塩等の脂肪族硫酸エステルやアルキルアリールエーテル硫酸等の環式化合物硫酸エステル塩
・アルキルスルホン酸塩,スルホコハク酸塩等の脂肪族スルホン酸塩やアルキルアリル及びアルキルナフタレンスルホン酸塩等の環式化合物スルホン酸塩
・アルキルリン酸塩,エーテルリン酸塩等の脂肪族リン酸エステル塩やアルキルアリールエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩
等の分散剤が使用できる。
添加剤は低粘度モルタルと同様,フロー値200mm以上となるものに配合設計される。
添加剤としての組み合わせの一例は、例えばメタカオリン35重量部,ピロリン酸ナトリウム0.7重量部,水100重量部とした組み合わせが挙げられ、フロー値は360mmの低粘度のものとなっている。
また、添加剤としての別の一例は、アタパルジャイト40重量部,トリポリリン酸ナトリウム0.3重量部,水100重量部とした組み合わせが挙げられ、フロー値は330mmの低粘度のものとなっている。
このように、低粘度モルタルとすることにより、一般的なセメントミキサーでの混練及びアジテーターでの一時保管が可能となり、かつ、ホースでの安定した一定量の長距離輸送(圧送)が可能となる。また、添加剤も分散剤を利用して粘土系鉱物を水に分散した低粘度のものであり、ホースでの安定した一定量の長距離圧送が可能となる。これにより、低粘度のモルタルと添加剤とを地上からホースで既設管内の製管機近傍まで圧送し、既設管と螺旋管との隙間に注入する直前に一定比率で混合することにより、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、増粘されたモルタルを隙間に一定量確実に注入することができる。
本発明によれば、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、高粘度モルタルを隙間に一定量確実に注入することができる。また、人手による搬送が不要となることから、工数の削減と手間を簡略化することができる。さらに、人間が入ることのできないような管径の小さな管渠の更生も可能になる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の既設管の更生工法は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状のプロファイルを、既設管の内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、既設管と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法、いわゆる製管同時裏込め工法に適用される。
すなわち、流動性の高い低粘度モルタル(以下「A液」とも言う。)を地上から配管を通じて管渠内に設置された混練部を有するポンプに供給するとともに、モルタルの粘度を増加させる添加剤(以下「B液」とも言う。)を別途地上から添加剤用配管を通じて混練部を有するポンプに供給することにより高粘度モルタルとし、この低粘度モルタルを供給する配管・添加剤を供給する配管において、混練部の前段に流量カウンタと遮断装置をそれぞれ設置し、混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その低粘度モルタル及び添加剤の供給を遮断装置で遮断し、混練部で低粘度モルタル及び添加剤を混合して粘度の安定した高粘度モルタルとし、混練部を有するポンプにより前記隙間にこの高粘度モルタルを注入するものである。
さらに、流量カウンタを所望の値に設定し、低粘度モルタル及び添加剤の流量が設定値となると、遮断装置を起動させ、低粘度モルタル及び添加剤の混練部への供給を自動的に遮断し、混練部で混練を開始させて高粘度モルタルにするとともに、次回に低粘度モルタル及び添加剤を混練部へ供給するための流量カウンタ原点を設定するシステムを有するものである。
また、遮蔽装置をピンチバルブやホースを押しつぶすスクイズオフ工具を用いることにより、セメントの硬化に伴う遮蔽不良を防ぎトラブルを避けることを可能にしている。
A液は、原料としてセメント(普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント,超早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや高炉セメント,シリカセメント等の混合セメント)と水を必須成分として、他に
・混和材(フライアッシュ,高炉スラグ,シロカヒューム等)
・膨張材(CaO,3CaO・Al23・CaSO4,6CaO・Al23・SO3等)
・膨張剤(アルミ粉,珪素粉など)
・減水剤(リグニンスルホン酸系,ナフタレンスルホン酸系,メラミンスルホン酸系,ポリカルボン酸系,アミノスルホン酸系等)
・分離低減剤(メチルセルロース系,ポリビニルアルコール系,ヒドロキシルアルコール系,ポリアクリル酸ソーダ系,ポリアクリルアミド系)
・骨材(珪砂,川砂,砕石粉等)
・ポリマーディスパーション(アクリル系,酢酸ビニル系,エチレン酢酸ビニル系,SBR系など)
が必要に応じて含まれている。これらを混練したA液は、流動性の高いフロー値200mm以上の低粘度モルタルとなっている。
B液は、粘土系鉱物(ベントナイト,メタカオリン,アタパルジャイト等),分散剤(無機リン酸塩系,環式化合物硫酸エステル塩系等)水とを含んでおり、こちらもフロー値200mm以上の添加剤となっている。
図1は、本実施形態の更生工法を実施するための各装置の配置関係を示している。
図中の符号10は既設管、11は製管機、13は螺旋管、13aはプロファイル、14は供給ノズル、14aは注入ノズルであり、これらの構成は図3及び図4に示した従来のものと同様であるので、同符号を付している。また、図中の符号15はプロファイル供給機である。
製管機11を挟んでプロファイル供給機15と反対側に、モルタル混練/供給ポンプ21と製管機11を油圧駆動するための油圧ユニット31,A液遮断装置41、A液流量カウンタ42、B液遮断装置43、B液流量カウンタ44が配置されている。
地上には、油圧ユニット31に電力を供給するための発電機32、A液を混練するモルタルミキサー(通常のセメントミキサー)33、混練したA液を一時保管するアジテーター34、混練部23に圧送するためのA液ポンプ35、B液を混練して一時保管するB液タンク36、混練部23に圧送するためのB液ポンプ37が配置されており、A液ポンプ35と混練部23がA液用ホース38で接続され、B液ポンプ37と混練部23がB液用ホース39で接続されている。
すなわち、地上において、モルタルミキサー33により上記組成からなるA液を混練し、フロー値200mm以上の流動性の高い低粘度モルタルとしてアジテーター34に一時保管する。そして、A液ポンプ35により混練したA液をA液用ホース38を通じ、A液遮断装置41及びA液流量カウンタ42を介して混練部23に圧送する。これと同時に、B液タンク36により上記組成からなるB液を混練して一時保管し、B液ポンプ37により混練したB液をB液用ホース39を通じ、B液遮断装置43及びB液流量カウンタ44を介して混練部23に圧送する。
このように遮断装置41、43と流量カウンタ42、44により、A液及びB液の供給量が制御できる。したがって、A液とB液が一定比率で混練され、A液であるモルタルをフロー値200mm未満に増粘させることにより高粘度モルタルとし、その高粘度モルタルを、供給ホース14の注入ノズル14aから既設管10と螺旋管13との隙間12(図3参照)に注入する。
さらに流量カウンタ42、44より出力される信号を取り出し、所定の値になればエアー等を作動させて、遮断装置41、43を起動させることにより、混練部23へのA液及びB液の供給を自動で制御することが可能となる。そして、流量カウンタ42、44は、混練が開始すると、次回にA液及びB液を混練部23へ供給するための流量カウンタ原点を設定するようになされている。
また、遮断装置41、43をピンチバルブやホースを押しつぶすスクイズオフ工具を用いることにより、セメントの硬化に伴う遮断不良を防ぎトラブルを避けることが可能となる。
なお、上記実施形態では、発電機32、モルタルミキサー33、アジテーター34、A液ポンプ35、B液タンク36、B液ポンプ37を地上に配置しているが、場合によっては既設管10内の油圧ユニット31の前方側(図1中左側)に配置し、台車等に搭載して製管機11と共に移動できるようにしてもよい。
次にモルタルを注入する方法を、図2を参照しながら説明する。
混練機51へ供給するA液及びB液の供給量を流量カウンタ42、44により計測しながら、A液及びB液を供給し、所定の量が供給されれば遮断装置41、43によりA液,B液の供給を止める。
なお、混練機51の下部には、制御盤(図示省略)が設けられており、この制御盤において、混練機51のON、OFF機能、積算カウンタ、流量カウンタ42、44、遮断装置41、43へ出力する信号線が連結されることにより、混練機51の制御が行われている。そして、地上に設置された各装置とこの制御盤とを信号線で連結することにより、設定カウンタまでA液、B液が供給されると、A液ポンプ35、B液ポンプ37を停止するように制御されている。
続いて混練機51の撹拌電動モーター52を起動させ、撹拌羽根53によりA液,B液の混合を行い高粘度モルタルとする。A液,B液の混合が終わると、高粘度モルタルを吐出ゲート54から、スネークポンプ55のホッパー56に投下する。ここでA液とB液の供給比率はA液:B液=4〜15:1(体積比)である。投下は手動で行ってもよい。
スネークポンプ55は、電動モーター57によって駆動される螺旋状のスクリュー58により高粘度モルタルを前方へ一方向に圧送するように構成されている。
そして、以上のスネークポンプ55の吐出口59に供給ホース14を接続することにより、この供給ホース14の先端の注入ノズル14aから、フロー値200mm未満の高粘度モルタルをを既設管10と螺旋管13との隙間12(図3参照)に注入することができる。
本発明の実施形態の更生方法を実施するための各装置の配置関係を示す説明図である。 モルタル混練/供給ポンプの説明図である。 製管同時裏込め工法による既設管の更生工法の説明図であり、製管機を正面より見た図である。 製管同時裏込め工法による既設管の更生工法の説明図であり、製管機部分を示す一部破断した状態の斜視図である。
符号の説明
10 既設管(管渠)
11 製管機
12 隙間
13 螺旋管(更生管)
13a プロファイル
14 供給ホース
14a 注入ノズル
15 プロファイル供給機
16 台車
21 モルタル混練/供給ポンプ
22 定量供給部
31 油圧ユニット
32 発電機
33 モルタルミキサー
34 アジテーター
35 A液ポンプ
36 B液タンク
37 B液ポンプ
38 A液用ホース
39 B液用ホース
41 A液遮断装置
42 A液流量カウンタ
43 B液遮断装置
44 B液流量カウンタ

Claims (6)

  1. 両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、管渠と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する工法において、低粘度モルタルを地上から配管を通じて管渠内に設置された混練部を有するポンプに供給するとともに、粘度を増加させる添加剤を前記混練部に供給することにより高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法であって、
    前記低粘度モルタルを供給する配管において、混練部の前段に流量カウンタと遮断装置を設置し、前記混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その低粘度モルタルの供給を遮断装置で遮断し、混練部で低粘度モルタル及び添加剤を混合して高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間にこの高粘度モルタルを注入することを特徴とする既設管の更生工法。
  2. 前記流量カウンタが設定値となると遮断装置を起動させ、低粘度モルタルの混練部への供給を自動的に遮断し、混練を開始するともに、次回に低粘度モルタルを混練部へ供給するための流量カウンタ原点を設定するシステムを有することを特徴とする請求項1に記載の既設管の更生工法。
  3. 前記添加剤を地上から添加剤用配管を通じて前記混練部に供給し、この添加剤用配管において、混練部の前段に添加剤用流量カウンタと添加剤用遮断装置を設置し、前記混練部に低粘度モルタル及び添加剤を設定量供給した後、その添加剤の供給を添加剤用遮断装置で遮断し、混練部で低粘度モルタル及び添加剤を混合して高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間にこの高粘度モルタルを注入することを特徴とする請求項1又は2に記載の既設管の更生工法。
  4. 前記添加剤用流量カウンタが設定値となると添加剤用遮断装置を起動させ、添加剤の混練部への供給を自動的に遮断し、混練を開始するともに、次回に添加剤を混練部へ供給するための流量カウンタ原点を設定するシステムを有することを特徴とする請求項3に記載の既設管の更生工法。
  5. 前記遮断装置がピンチバルブであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
  6. 前記遮断装置がスクイズオフ工具であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
JP2006045587A 2004-03-31 2006-02-22 既設管の更生工法 Active JP4674171B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045587A JP4674171B2 (ja) 2006-02-22 2006-02-22 既設管の更生工法
US11/406,410 US20060283383A1 (en) 2004-03-31 2006-04-19 Method for rehabilitating existing pipeline

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045587A JP4674171B2 (ja) 2006-02-22 2006-02-22 既設管の更生工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007224990A JP2007224990A (ja) 2007-09-06
JP4674171B2 true JP4674171B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=38546990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006045587A Active JP4674171B2 (ja) 2004-03-31 2006-02-22 既設管の更生工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4674171B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5923250B2 (ja) * 2011-05-19 2016-05-24 東京瓦斯株式会社 ガス導管の充填遮断材及び充填遮断工法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315401A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Sekisui Chem Co Ltd 既設管の更生方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315401A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Sekisui Chem Co Ltd 既設管の更生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007224990A (ja) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11766807B2 (en) Apparatuses and systems for and methods of generating and placing zero-slump-pumpable concrete
JP2012233300A (ja) 吹付けコンクリート製造装置及び吹付け方法
US4984933A (en) Grouting method and apparatus
JP6171438B2 (ja) セメント系組成体製構造物の止水工法
JP5797939B2 (ja) 既設管の更生方法、圧送ポンプ、及び裏込め材供給装置
JP2008024925A (ja) 可塑性グラウト材およびその製造方法
CN203321540U (zh) 矿用远距离自动配料多用途湿喷机
JP2007177495A (ja) 低粉塵吹付け工法及びそのための吹付け装置
JP4674171B2 (ja) 既設管の更生工法
EP0593815B1 (en) Pumping concrete
KR20100011600A (ko) 숏크리트 타설 장치 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의손상부 단면 보수방법
KR101241372B1 (ko) 숏크리트 시공장비에서의 콘크리트 압송부 구조
JP6466101B2 (ja) ソイルセメント地中連続壁施工法
JP2007224989A (ja) 既設管の更生工法
JP2001288469A (ja) 可塑状グラウト注入工法
JP2004353276A (ja) トンネルに於ける裏込め注入材料の注入システム
US20060283383A1 (en) Method for rehabilitating existing pipeline
JP4615928B2 (ja) 既設管の更生方法
KR102344570B1 (ko) 현장시공용 거품단열재 발포장치
JP3999602B2 (ja) 機械式地中接合工法および2液式充填システム
JP4096150B2 (ja) 水路の改修工法
CA2543975A1 (en) Method for rehabilitating existing pipeline
JP5422316B2 (ja) 軽量モルタルの施工方法、及び軽量モルタル
JP5669628B2 (ja) 背面空洞充填装置
CN212272297U (zh) 煤矿井下导水通道注浆封堵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4674171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3