JP4673214B2 - Rfidタグの試験方法及びその試験システム - Google Patents

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Description

この発明は、電波により受信した質問信号に対して、応答信号を電波で送信するRFIDタグの前記応答信号のレベルを計測するRFIDタグの試験方法及びその試験システムに関する。
RFIDシステムは、小電力近距離無線通信技術を使用したシステムであり、質問器(リーダ・ライタ)とRFIDタグとから構成される。質問器のアンテナから質問信号が連続的に送信され、この送信範囲(1mm程度から10m)内にRFIDタグが存在すると、前記質問信号を前記RFIDタグ内の内蔵アンテナで受信し、受信した質問信号の応答信号を前記内蔵アンテナから送信する。この応答信号が質問器のアンテナで受信され、応答信号の内容が確認される。
このRFIDタグを利用した検査装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、RFIDタグに対して電波を送信する送信アンテナと、RFIDタグからの電波を受信する受信部と、前記受信部で受信した電波の波形、強度の状態を判定する判定部とからなるRFIDタグを利用した検査装置が記載されている。
特開2004−347443号公報
ところで、RFIDタグを実際に利用しようとする場合、応答信号の電波のレベルの大小が問題となる。リーダとライタの機能を備える質問器の受信感度の設計値を変更しなければならないからである。
しかも、たとえ応答信号の到達距離等が、仕様書の表記上同一仕様のRFIDタグであっても、応答信号の電波のレベルが異なる場合があり、特にRFIDタグの製造業者が異なると、応答信号の電波のレベルが大幅に異なる場合がある。
すなわち、同一仕様のRFIDにおいて、応答信号のレベルがばらついていることが分かった。このため、質問器は、最もレベルの低い応答信号に合わせることが必要となってくる。
そこで、RFIDタグの応答信号のレベルを予め計測して把握しておく必要があるが、RFIDタグの質問信号と応答信号とは同一の(キャリア)周波数であることから、周波数領域で測定を行うスペクトラムアナライザ等の波形観測装置では、応答信号のレベルを正確に計測できないという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、RFIDの応答信号のレベルを計測することを可能とするRFIDの試験方法及びそのシステムを提供することを目的とする。
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
この発明は、下記の第一〜第三の特徴を有する。
請求項1に係るRFIDタグの試験方法は、電波により受信した質問信号に対して応答信号を電波で送信するRFIDタグ(10、10a)の前記応答信号のレベルを計測する前記RFIDタグ(10、10a)の試験方法において、送信アンテナ(18)と受信アンテナ(14)との間に前記RFIDタグ(10)を配置する前に、前記RFIDタグ(10)が配置される予定位置における前記質問信号の受信レベルが一定レベルとなるように初期設定するステップと、前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間にある前記予定位置に前記RFIDタグ(10)を配置するステップと、前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信するステップと、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信するステップと、時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルとから、前記応答信号の受信レベルを求める応答信号レベル計測ステップと他の前記RFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前に、前記送信アンテナ(18)に接続されている前記RFIDタグ(10)に適合した質問器(22)を、前記他のRFIDタグ(10a)に適合する他の前記質問器(22a)に交換して前記送信アンテナ(18)に接続させるステップと、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前であって、前記他の質問器(22a)を交換した後に、前記予定位置における前記質問信号の受信レベルが前記一定レベルとなるように初期設定するステップと、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置するステップと、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信するステップと、時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルとから、前記応答信号の受信レベルを求める応答信号レベル計測ステップと、前記RFIDタグ(10)の前記応答信号の受信レベルと、前記他のRFIDタグ(10a)の前記応答信号の受信レベルとを比較する比較ステップとを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、送信アンテナと受信アンテナとの間に配置されたRFIDタグに対し、前記送信アンテナから電波により送信された質問信号と、該質問信号に応答して前記RFIDタグから電波で送信される応答信号とを受信アンテナにより時系列で受信し、時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルとから、前記応答信号の受信レベルを求めることができる。
請求項1に係る発明によれば、前記RFIDタグと前記他のRFIDタグとの前記応答信号のレベルを比較することができる。
請求項2に係るRFIDタグの試験システム(12)は、電波により受信した質問信号に対して応答信号を電波で送信するRFIDタグ(10、10a)の前記応答信号のレベルを計測するRFIDタグ(10、10a)の試験システム(12)において、対向して配置される送信アンテナ(18)と受信アンテナ(14)と、前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間に配置される前記RFIDタグ(10、10a)と、前記送信アンテナ(18)に接続される前記RFIDタグ(10、10a)に適合した質問器(22、22a)と、前記受信アンテナ(14)に接続される実時間波形観測装置(17)と、を備え、前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間に前記RFIDタグ(10)を配置する前に、前記RFIDタグ(10)が配置される予定位置における前記質問信号の受信レベルが一定レベルとなるように初期設定して、前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間にある前記予定位置に前記RFIDタグ(10)を配置させた後、前記質問器(22)が前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信させ、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信し、前記実時間波形観測装置(17)は、最初に受信される前記送信アンテナ(18)から電波により送信された前記質問信号と、次に受信される前記質問信号と該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信された応答信号の合成信号とを時間軸上に時系列で表示させ、他の前記RFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前に、前記送信アンテナ(18)に接続されている前記RFIDタグ(10)に適合した前記質問器(22)を、前記他のRFIDタグ(10a)に適合する他の前記質問器(22a)に交換して前記送信アンテナ(18)に接続させ、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前であって、前記他の質問器(22a)を交換した後に、前記予定位置における前記質問信号の受信レベルが前記一定レベルとなるように初期設定して、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置し、前記他の質問器(22a)が前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信させ、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信し、前記実時間波形観測装置(17)は、最初に受信される前記送信アンテナ(18)から電波により送信された前記質問信号と、次に受信される前記質問信号と該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信された応答信号の合成信号とを時間軸上に時系列で表示させることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、対向して配置される送信アンテナと受信アンテナとの間にRFIDタグが配置された状態で、実時間波形観測装置は、前記受信アンテナにより最初に受信される前記送信アンテナから電波により送信された質問信号と、次に受信される質問信号と該質問信号に応答して前記RFIDタグから電波で送信された応答信号の合成信号とを、時間軸上に表示するようにしているので、時系列的に表示された質問信号のレベルと合成信号(質問信号と応答信号の合成信号)とのレベルの差から応答信号のレベルを求めることができる。
この発明によれば、質問信号の電波のレベルと、合成信号(質問信号と応答信号との合成信号)の電波のレベルとを時系列で求めるようにしているので、たとえRFIDタグの質問信号と応答信号とが同一の(キャリア)周波数であっても、応答信号のレベルを正確に計測することができる。
また、この発明によれば、RFIDタグからの応答信号である二次放射電力を好適に測定でき、又同一条件下で、例えば製造業者の異なる複数のタグの相対的な性能評価が可能となる。さらに、電波暗室(暗箱)等の設備が不要であるので計測システムが簡便である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1Aは、RFIDタグ10の応答信号のレベル(電力レベル)を求める試験システム12の初期設定状態を示す模式的平面図である。
図1Bは、RFIDタグ10の応答信号のレベルを求める試験システム12の計測状態を示す模式的平面図である。
なお、この実施形態におけるRFIDタグ10のキャリア周波数は、UHF帯(860[MHz]帯〜960[MHz]帯)である。
図2は、試験システム12の動作説明に供されるフロー図である。
以下、このフロー図に基づいて、試験システム12の構成及び動作について説明する。
ステップS1の初期設定において、図1Aに示すように、RFIDタグ10の所定の地点{(配置予定位置)}Bに、一定電力設定の確認用としてダイポールアンテナ14を配置する。
このダイポールアンテナ14は、同軸ケーブル16を介して実時間波形観測装置17に接続される。この実施形態で、実時間波形観測装置17は、Tektronix社製の型式RSA3308Aのリアルタイムスペクトラムアナライザを使用している。
また、ステップS1において、ダイポールアンテナ14に対向させて(平行に)、所定の地点(質問信号の送信位置)Aに、ダイポールアンテナ18を配置する。
このダイポールアンテナ18に対して、可変電力増幅器20、質問器22、及びホストPC(ホストパーソナルコンピュータ)24を接続する。
次に、ステップS2において、最初のRFIDシステムを構成するx社の質問器22が接続されていることを確認する。なお、この実施形態では、x社のRFIDシステム(質問器22とRFIDタグ10とから構成される。)と、y社のRFIDシステム(他の質問器22aと他のRFIDタグ10aとから構成される。)のRFIDタグ10、10aの応答信号のレベルを計測して比較することとする。
次いで、ステップS3において、ホストPCにより質問器22を動作させる。このとき、質問器22からのRF信号の質問信号は、可変電力増幅器20を通じて、地点Aのダイポールアンテナ18から送信されて、地点Bのダイポールアンテナ14で受信され、受信されたRF信号が同軸ケーブル16を介して実時間波形観測装置17に供給される。
そして、このステップS3において、実時間波形観測装置17の画面上で観測される受信RF信号のレベル(波形の振幅)が所定の一定レベル(一定電力レベル)Pconstとなるように、可変電力増幅器20の電力利得を調整する。一定レベルPconstとなったとき、ホストPC24は、質問器22の動作を停止させる。
なお、このステップS3のRFIDタグ10の配置予定位置での受信電力の一定レベルPconstの調整は、実時間波形観測装置17に代替して、電力計を用いることができる。
また、ダイポールアンテナ14は、後述する地点Cに配置されるアンテナであるが、地点Cに配置されるダイポールアンテナ14と異なる専用の一定電力設定確認用アンテナ(初期設定用アンテナ)を設けてもよい。
次いで、ステップS4において、図1Bに示すように、地点Bから一定距離離れた所定の地点Cにダイポールアンテナ14を、地点Aのダイポールアンテナ18と対向(平行)させて配置し、地点Aと地点Cとの間の地点Bに、RFIDタグ10のダイポールアンテナ26をダイポールアンテナ14、18と対向(平行)させて配置する。この場合、ダイポールアンテナ18、26、14は、各素子が略平行に配置され、かつ給電点が略同一直線上に配置されている。
なお、RFIDタグ10は、図1Bに示すように、基本的には、基板上にダイポールアンテナ26とICチップ28が搭載された構成となっている。この実施形態において、RFIDタグ10は、電池を内蔵しないパッシブタグとする。
次いで、ステップS6において、ホストPC24より質問器22に対してコマンド(タグIDの連続読取)を送る。このコマンドに応じた質問信号が時点t0において、質問器22から、電力利得調整済の可変電力増幅器20及びダイポールアンテナ18を通じ、電波として送信される。
この電波は、地点BのRFIDタグ10のダイポールアンテナ26を通じてICチップ28に電力として供給される一方、地点Cのダイポールアンテナ14を通じて受信され、同軸ケーブル16を通じて実時間波形観測装置17に供給される。
図3は、実時間波形観測装置17の画面に表示される受信レベルPの波形を示している。
時点t0以降、最初に質問信号の受信レベルPqを有する波形が表示される。
次いで、所定時間経過後の時点t1に対応するステップS7において、ICチップ28のCPUは、電波により受信したコマンドを解釈し、自己のROM中に記憶しているIDを応答信号としてダイポールアンテナ26から電波で送信する。すなわち、質問信号を受けたRFIDタグ10から応答信号の電波が二次放射される。
この応答信号の電波は、時点t1から地点Aのダイポールアンテナ18により受信されると同時に地点Cのダイポールアンテナ14により受信される。ただし、地点Aにおいて、地点Aのダイポールアンテナ18により受信されても、可変電力増幅器20は、双方向ではないので、質問器22には、応答信号のRF信号は伝送されない。したがって、質問器22からは質問信号の連続的な送信が継続される。
その一方、ステップS8に示すように、質問信号と応答信号とが地点Cのダイポールアンテナ14により受信され同軸ケーブル16を通じて実時間波形観測装置17に供給されるので、時点t1から質問信号の受信レベルPqと応答信号の受信レベルPaが合成された合成信号Psの受信レベルPs(Ps=Pq+Pa)を有する波形が表示される。
次いで、ステップ(応答信号レベル計測ステップ)S9において、応答信号の受信レベルPaが、Ps−Pqとして求められる。
以上のようにして、x社のRFIDタグ10の応答信号の受信レベルPaを簡便に計測することができる。
なお、最初のRFIDタグ10の応答信号の受信レベルPaを計測した後、ステップS10で、他のRFIDタグ10aの応答信号の受信レベルPa´と比較されるが、未だ、他のRFIDタグ10aの応答信号の受信レベルPa´が計測されていないのでこの処理はスキップされる。
次に、y社のRFIDタグ(他のRFIDタグ10a)の応答信号の受信レベルの計測処理について、図2のフロー図を再度利用して簡明に説明する。
この場合、ステップS1で説明した初期設定状態で、ステップS2で示すように、質問器22が他の質問器22aに取り替えられる。
次いで、ステップS3において、ホストPC24により他の質問器22aを動作させる。このとき、他の質問器22aからのRF信号の質問信号は、可変電力増幅器20を通じて、地点Aのダイポールアンテナ18から送信され、地点Bのダイポールアンテナ14で受信され、受信されたRF信号が同軸ケーブル16を介して実時間波形観測装置17に供給される。
そして、このステップS3において、実時間波形観測装置17で観測される受信RF信号のレベルが上述した一定レベル(一定電力レベル)Pconstと同レベルとなるように、可変電力増幅器20の電力利得を調整する。一定レベルPconstとなったとき、ホストPC24は、他の質問器22aの動作を停止させる。
次いで、ステップS4において、図1Bに示すように、地点Bから一定距離離れた所定の地点Cにダイポールアンテナ14を、地点Aのダイポールアンテナ18と対向(平行)させて配置し、地点Aと地点Cとの間の地点Bに、他のRFIDタグ10aのダイポールアンテナ26をダイポールアンテナ14、18と対向(平行)させて配置する。
次いで、ステップS6において、ホストPC24より他の質問器22aに対してコマンド(タグIDの連続読取)を送る。このコマンドに応じた質問信号が時点t3(図3参照)において、他の質問器22a、電力利得調整済の可変電力増幅器20、ダイポールアンテナ18を通じ、電波として送信される。
この電波は、地点Bの他のRFIDタグ10aのダイポールアンテナ26を通じてICチップ28に電力として供給される一方、地点Cのダイポールアンテナ14を通じて受信され、同軸ケーブル16を通じて実時間波形観測装置17に供給される。
図3において、時点t3以降、実時間波形観測装置17の画面に、他の質問器22aの質問信号の受信レベルPqを有する波形が表示される。時点t3以降の他の質問器22aの質問信号の受信レベルPqと、先に説明した時点t0以降の質問器22の質問信号の受信レベルPqとは、地点Bでの一定レベルPconstに合わせる処理操作(ステップS3)を行っていることから、略同一のレベルとなる。
次いで、所定時間経過後の時点t4に対応するステップS7において、他のRFIDタグ10aのICチップ28のCPUは、電波により受信したコマンドを解釈し、自己のROM中に記憶しているIDを応答信号としてダイポールアンテナ26から電波で送信する。すなわち、質問信号を受けた他のRFIDタグ10aから応答信号の電波が二次放射される。
この応答信号の電波は、時点t4から地点Aのダイポールアンテナ18により受信されると同時に地点Cのダイポールアンテナ14により受信される。ただし、地点Aにおいて、地点AのダイポールアンテナAにより受信されても、可変電力増幅器20は、双方向ではないので、質問器22aには、応答信号のRF信号は伝送されない。したがって、質問器22aからは質問信号の連続的な送信が継続される。
その一方、ステップS8に示すように、質問信号と応答信号とは地点Cのダイポールアンテナ14により受信され同軸ケーブル16を通じて実時間波形観測装置17に供給されるので、時点t4から質問信号の他の質問器22aに係る受信レベルPqと、他のRFIDタグ10aに係る応答信号の受信レベルPa´が合成された合成信号の受信レベルPs´(Ps´=Pq+Pa´)を有する波形が表示される。
次いで、ステップ(応答信号レベル計測ステップ)S9において、応答信号の受信レベルPa´が、Ps´−Pqとして求められる。
以上のようにして、y社のRFIDタグ10aの応答信号の受信レベルPa´を計測することができる。
次いで、ステップS10において、x社のRFIDタグ10の応答信号の受信レベルPaとy社のRFIDタグ10aの応答信号の受信レベルPa´とが比較される。
このように上述の実施形態によれば、地点Aから地点Cまでの所定距離間隔で配置された送信用のダイポールアンテナ18と受信用のダイポールアンテナ14との間に配置されたRFIDタグ10に対し、質問器22から可変電力増幅器20を通じてダイポールアンテナ18を介して電波により送信された質問信号と、該質問信号に応答してRFIDタグ10から電波で送信される応答信号とをダイポールアンテナ14により時系列で受信し、時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルPqと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルPsとから、前記応答信号の受信レベルPaを求めることができる。
この場合、さらに、質問器22を質問器22aに代替し、この質問器22aに適合する他のRFIDタグ10aを準備し、該他のRFIDタグ10aをRFIDタグ10と入れ替えて同位置に配置し、該他のRFIDタグ10aに対し、ダイポールアンテナ18から電波により送信された質問信号と、該質問信号に応答して該他のRFIDタグ10aから電波で送信される応答信号とをダイポールアンテナ14により時系列で受信し、時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルPqと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルPs´とから、前記応答信号の受信レベルPa´を求め、求めた他のRFIDタグ10aの前記応答信号の受信レベルPa´と、先に求めたRFIDタグ10の前記応答信号の受信レベルPaとの電力の大きさを比較することで、RFIDタグ10と他のRFIDタグ10aとの前記応答信号のレベルPa、Pa´を比較することができる。
このように、質問信号の電波の受信レベルPqと、合成信号(質問信号と応答信号との合成信号)の電波の受信レベルPs、Ps´とを時系列で求めるようにしているので、たとえRFIDタグ10又は他のRFIDタグ10aの質問信号と応答信号とが同一の(キャリア)周波数であっても、応答信号の受信レベルPa、Pa´を正確に計測することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
図1Aは、この発明のRFIDタグの試験方法の一実施形態が適用されたRFIDシステムの初期設定状態を示す模式的平面図、 図1Bは、RFIDタグの応答信号のレベル計測中の状態を示す模式的平面図である。 図1A、図1BのRFIDシステムの動作説明に供されるフロー図である。 図1A、図1BのRFIDシステムの動作説明に供される実時間波形観測装置上の波形の模式図である。
符号の説明
10、10a…RFIDタグ 12…試験システム
14、18、26…ダイポールアンテナ 16…同軸ケーブル
17…実時間波形観測装置 20…可変電力増幅器
22、22a…質問器 24…ホストPC
28…ICチップ

Claims (2)

  1. 電波により受信した質問信号に対して応答信号を電波で送信するRFIDタグ(10、10a)の前記応答信号のレベルを計測する前記RFIDタグ(10、10a)の試験方法において、
    送信アンテナ(18)と受信アンテナ(14)との間に前記RFIDタグ(10)を配置する前に、前記RFIDタグ(10)が配置される予定位置における前記質問信号の受信レベルが一定レベルとなるように初期設定するステップと、
    前記送信アンテナ(18)前記受信アンテナ(14)との間にある前記予定位置に前記RFIDタグ(10)を配置するステップと、
    前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信するステップと、
    前記質問信号と、該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信するステップと、
    時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルとから、前記応答信号の受信レベルを求める応答信号レベル計測ステップと、
    他の前記RFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前に、前記送信アンテナ(18)に接続されている前記RFIDタグ(10)に適合した質問器(22)を、前記他のRFIDタグ(10a)に適合する他の前記質問器(22a)に交換して前記送信アンテナ(18)に接続させるステップと、
    前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前であって、前記他の質問器(22a)を交換した後に、前記予定位置における前記質問信号の受信レベルが前記一定レベルとなるように初期設定するステップと、
    前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置するステップと、
    前記質問信号と、該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信するステップと、
    時系列上、最初に受信した前記質問信号の受信レベルと、次に受信した前記質問信号と前記応答信号の合成信号の受信レベルとから、前記応答信号の受信レベルを求める応答信号レベル計測ステップと、
    前記RFIDタグ(10)の前記応答信号の受信レベルと、前記他のRFIDタグ(10a)の前記応答信号の受信レベルとを比較する比較ステップと
    を備えることを特徴とするRFIDタグの試験方法。
  2. 電波により受信した質問信号に対して応答信号を電波で送信するRFIDタグ(10、10a)の前記応答信号のレベルを計測するRFIDタグ(10、10a)の試験システム(12)において、
    対向して配置される送信アンテナ(18)と受信アンテナ(14)と、
    前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間に配置される前記RFIDタグ(10、10a)と、
    前記送信アンテナ(18)に接続される前記RFIDタグ(10、10a)に適合した質問器(22、22a)と、
    前記受信アンテナ(14)に接続される実時間波形観測装置(17)と、を備え、
    前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間に前記RFIDタグ(10)を配置する前に、前記RFIDタグ(10)が配置される予定位置における前記質問信号の受信レベルが一定レベルとなるように初期設定して、前記送信アンテナ(18)と前記受信アンテナ(14)との間にある前記予定位置に前記RFIDタグ(10)を配置させた後、前記質問器(22)が前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信させ、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信し、前記実時間波形観測装置(17)は、最初に受信される前記送信アンテナ(18)から電波により送信された前記質問信号と、次に受信される前記質問信号と該質問信号に応答して前記RFIDタグ(10)から電波で送信された応答信号の合成信号とを時間軸上に時系列で表示させ、
    他の前記RFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前に、前記送信アンテナ(18)に接続されている前記RFIDタグ(10)に適合した前記質問器(22)を、前記他のRFIDタグ(10a)に適合する他の前記質問器(22a)に交換して前記送信アンテナ(18)に接続させ、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置する前であって、前記他の質問器(22a)を交換した後に、前記予定位置における前記質問信号の受信レベルが前記一定レベルとなるように初期設定して、前記他のRFIDタグ(10a)を前記RFIDタグ(10)と交換して同位置に配置し、
    前記他の質問器(22a)が前記送信アンテナ(18)から電波により前記質問信号を送信させ、前記質問信号と、該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信される前記応答信号とを前記受信アンテナ(14)により時系列で受信し、前記実時間波形観測装置(17)は、最初に受信される前記送信アンテナ(18)から電波により送信された前記質問信号と、次に受信される前記質問信号と該質問信号に応答して前記他のRFIDタグ(10a)から電波で送信された応答信号の合成信号とを時間軸上に時系列で表示させる
    ことを特徴とするRFIDタグの試験システム(12)。
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