JP4672938B2

JP4672938B2 - Composite container lid

Info

Publication number: JP4672938B2
Application number: JP2001371960A
Authority: JP
Inventors: 榮規村上; 修石井; 洋一辻口
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 2001-12-05
Filing date: 2001-12-05
Publication date: 2011-04-20
Anticipated expiration: 2021-12-05
Also published as: JP2003170951A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、キャップ本体に螺子係合により装着される上蓋とから成る複合容器蓋に関するものであり、より詳細には、上蓋をキャップ本体にセッティングする際のキャップ本体の共回りが有効に防止された複合容器蓋に関する。
【０００２】
【従来の技術】
容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、キャップ本体に螺子係合により装着される上蓋とから成る複合容器蓋は、各種調味料容器等の種々の容器に広く使用されている。
上記のような複合容器蓋において、そのキャップ本体は筒状側壁を有しており、この筒状側壁内に容器口部を嵌め込むことにより、キャップ本体が容器口部に固定される。
【０００３】
最近になって、ゴミ廃棄処理や資源の再利用等の見地からゴミの分別廃棄が要求されるようになり、容器と異なる材質の容器蓋についても分別廃棄が求められている。しかるに、キャップ本体が容器口部に嵌合固定されているものは、これを容器口部から取り除くための作業が非常に面倒であり、分別廃棄性が極めて不十分であるという欠点を有している。
このような分別廃棄性を向上させるために、キャップ本体の筒状側壁の少なくとも一部を二重壁構造とした複合容器蓋が提案され、実際に市販されている。即ち、キャップ本体の筒状側壁にスリットを設け、このスリットにより、筒状側壁を外側壁と内側壁とに分断された二重壁構造としたものであり、このようなキャップ本体では、例えば外側壁の引裂きを容易に行なうことが可能となり、分別廃棄性が向上していると共に、キャップを容器口部に嵌め込む際のスコアの破断が防止され、且つ容器口部との係止力も高いという特性を有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにキャップ本体の筒状側壁を二重壁構造とした場合或いは筒状側壁に薄肉部を有するような場合には、分別廃棄性は向上するものの、反面、上蓋の締め付けトルクを高く設定できないという欠点がある。即ち、上蓋がキャップ本体に螺子係合により装着されるタイプの複合容器蓋では、上蓋をキャップ本体にセッティングする際に、キャップ本体が共回りしないようにしなければならず、このために、通常、キャップ本体の筒状側壁を外面から強く把持しながら、上蓋のセッティング（閉栓方向への旋回）が行なわれる。しかるに、キャップ本体の筒状側壁が二重壁構造となっていたり或いは薄肉部を有していると、強度が低下しているため、筒状側壁を強く把持したときに筒状側壁の変形等を生じてしまう。従って、上蓋を強く締め付けることが困難となってしまうわけである。
また、筒状側壁が二重壁構造とはなっていない通常のキャップ本体においても、筒状側壁を強く把持すると、筒状側壁の変形を生じることがあり、やはり、上蓋の締め付け力は制限される。
【０００５】
一方、特開２０００−８５８１８号公報には、上蓋がキャップ本体に螺子係合により装着されるタイプの複合容器蓋において、キャップ本体（中栓）の筒状側壁の内側に設けられる注出筒の下部に環状の内壁（２２）を設け、この内壁（２２）の内面に縦リブ（２３）を一定間隔で形成することが開示されている。即ち、その図２に示されているように、上記の環状の内壁（２２）は、注出筒の底壁の注出開口形成用スコア（２４）の外側に形成されており、且つ環状の内壁（２２）の外側に、容器口部を嵌合固定するためのインナーリング（４）が形成されている。
【０００６】
上記先行技術の複合容器蓋では、縦リブ（２３）が回り止めの機能を有しており、この縦リブ（２３）に対応する溝を備えた治具を、環状の内壁（２２）内に挿入してキャップ本体を回転不能に固定した状態で、上蓋のセッティングが行なわれる。従って、このような複合容器蓋では、キャップ本体の筒状側壁が二重構造となっていたとしても、上蓋のセッティングに際して、その筒状側壁が変形したりする不都合は生ぜず、上蓋の締めつけトルクを高く設定することができる。
【０００７】
しかしながら、上記先行技術の複合容器蓋では、キャップ本体のインナーリング（４）と環状の内壁（２２）との間に大きな空間が形成されてしまうため、内容液を注ぎ出す際に、この空間内に内容液が溜まってしまうという問題がある。
また、上蓋のセッティングに際しては、治具を環状の内壁（２２）内に挿入してキャップ本体を固定するわけであるが、治具に形成されている溝と縦リブ（２３）とが係合するように、治具とキャップ本体とを正確に位置決めしなければならず、その位置決めが容易ではないという問題もある。
【０００８】
従って本発明の目的は、上蓋が螺子係合によりキャップ本体に装着される複合容器蓋において、キャップ本体の筒状側壁の少なくとも一部が二重壁構造を有している場合或いは薄肉部を有している場合においても、筒状側壁を変形させることなく、高い締め付けトルクで上蓋をキャップ本体にセッティングすることが可能な複合容器蓋を提供することにある。
本発明の他の目的は、回り止め機構が内容液の溜り部となるような空間をキャップ本体内に形成することなく、上蓋のキャップ本体へのセッティングを有効に行なうことができる複合容器蓋を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、治具とキャップ本体との位置決めを容易にして、該治具によりキャップ本体を保持しながら上蓋のセッティングを行なうことが可能な複合容器蓋及び治具を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に螺子係合により装着される上蓋とから成り、前記キャップ本体は、筒状側壁と、該筒状側壁よりも小径の注出筒とを備え、該注出筒の下端部は、注出開口形成用スコアを備えた底壁によって閉じられており、前記注出筒は、前記筒状側壁の上端から内方に延びている水平フランジに連なっていると共に、該水平フランジの上面には、前記上蓋と螺子係合する螺条を有する環状突起が形成され、且つ該水平フランジの下面には、前記筒状側壁とは間隔をおいて下方に延びているインナーリングが形成されている複合容器蓋において、前記注出筒の下端を閉じている底壁の下面には、前記注出開口形成用スコアよりも外側の位置に、前記インナーリングとは間隔をおいて下方に延びる回り止め用突起が、底壁の下面のみに連結され、かつ一定間隔で周状に複数形成され、
前記回り止め用突起の先端が、中心部から周方向両側に向かって上方に傾斜したテーパー面に形成され、
前記上蓋のキャップ本体へのセッティングに際して、前記回り止め用突起のテーパー面が、前記キャップ本体の回転を阻止する治具に形成された回り止め作用部の中心部から両周方向下方に傾斜したテーパー面を有する先端面に案内されて、前記回り止め用突起が該回り止め作用部間に容易に誘導されるようにしたことを特徴とする複合容器蓋が提供される。
また、本発明によれば、キャップ本体に上蓋を螺子係合させる際に用いるキャップ本体支持用の治具において、該治具の先端には、環状突起が設けられており、該環状突起には、上端から下方に延びている挿入用穴が一定間隔で複数形成されており、且つ隣り合う挿入用穴の間のそれぞれに、上端面がその中心部から周方向両側に向かって下方に傾斜したテーパー面となっている回り止め作用部が形成されていると共に、前記挿入用穴に、キャップ本体の内側に形成されている複数の回り止め用突起を挿入して、該回り止め用突起と回り止め作用部とが係合することによりキャップ本体の回転が阻止され、この状態で上蓋の螺子係合が行なわれることを特徴とする治具が提供される。
【００１０】
本発明においては、キャップ本体の筒状側壁の内側に位置している注出筒の底壁下面に、好ましくは先端が鋸歯状となっている突起（以下、単に鋸歯状突起と呼ぶ）を複数設けたことが重要な特徴である。即ち、これらの鋸歯状突起は、回り止めとして機能するものであり、注出開口形成用スコアの外側に、一定間隔で周状に配置されている。これら鋸歯状突起と係合する部分を有する形状の治具を用いて、キャップ本体を回転不能に保持しながら上蓋のキャップ本体へのセッティングを行なうわけであるが、鋸歯状突起と治具との係合によりキャップ本体の回転が阻止されるため、上蓋のセッティングの際に、キャップ本体の筒状側壁には負荷がかからない。従って、キャップ本体の筒状側壁が、二重壁構造となっている場合においても、筒状側壁を変形することなく、高い締め付けトルクで上蓋のキャッピングを行なうことができる。また、上記の鋸歯状突起は、一定間隔で周状に配置されているため、この鋸歯状突起とキャップ本体のインナーリングとの間に、内容液が溜まるような空間は形成されず、この鋸歯状突起によって、内容液の注ぎ出しが損なわれることはない。さらに、これらの突起は、先端が鋸歯状となっているため、治具をキャップ本体内に挿入すると、鋸歯状突起が治具の係合部に容易に誘導され、治具の位置決め機構を容易に行なうことができる。
【００１１】
【発明の実施形態】
本発明を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の複合容器蓋の構造の一例を示す半断面側面図であり、
図２は、図１の複合容器蓋の一部断面図を含む底面図であり、
図３は、図１の複合容器蓋において、上蓋をキャップ本体にセッティングするときに用いる治具の側断面を示す図であり、
図４は、図３の治具の上面図であり、
図５は、図３の治具の要部である回り止め作用部の部分拡大側面図である。
【００１２】
図１及び図２に示されている通り、本発明の複合容器蓋は、容器口部（図示せず）に嵌合固定されるキャップ本体１と、キャップ本体１に螺子係合により装着される上蓋２とからなっている。
これらは、それ自体公知の合成樹脂、例えば、ポリエチレン、アイソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリブテン−１、エチレン−ブテン−１共重合体、プロピレン−ブテン−１共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ＡＢＳ樹脂或いはポリカーボネート等の一体成形によって製造される。
【００１３】
キャップ本体１は、筒状側壁５と、筒状側壁５の内側に位置する注出筒６とを備えている。
【００１４】
特に図１から明らかな通り、筒状側壁５の上端からは、内方に水平フランジ７が延びており、水平フランジ７の先端部分の下面からは、筒状側壁５とは間隔をおいて、可撓性のインナーリング８が下方に延びている。即ち、筒状側壁５とインナーリング８との間の空間に、図示されていない容器口部が嵌め込まれる。一方、筒状側壁５の下方部分内面には、突起９が設けられており、筒状側壁５とインナーリング８との間に嵌め込まれた容器口部は、この突起９により、しっかりと固定される。
【００１５】
また、上記水平フランジ７の先端部分の上面からは、環状突起１０が立ち上がっており、この環状突起１０の上端は、注出筒６の外面に連結されている。（図１において、この連結部は１２で示されている。）
上記の環状突起１０の外面には、螺条１０ａが形成されており、この螺条１０ａに上蓋２が螺子係合するようになっている。
【００１６】
注出筒６は、前記環状突起１０よりも背が高く、その上端がラッパ状に外方に広がっており、内容液の注ぎ出しがスムーズに行なわれるようになっていると共に、その下端は、底壁１５によって閉じられている。
底壁１５には、図２から明らかな通り、スコア１７が無端状に形成されており、且つ底壁１５の上面には、プルリング１８が形成されている。即ち、プルリング１８を引っ張ってスコア１７を引裂くことにより、底壁１５に内容液注出用開口が形成され、この開口を通して、容器内容液の注ぎ出しが行われる。
【００１７】
一方、上蓋２は、頂板部２０と、頂板部２０の周縁部から垂下しているスカート壁２１とを備えており、頂板部２０の内面には、螺子係合用周状突起２３と、シール用周状突起２４とが設けられている。
即ち、螺子係合用周状突起２３の内面には、螺条２３ａが形成されており、この螺条２３ａと、前述した環状突起１０の螺条１０ａとの螺子係合により、上蓋２をキャップ本体１に装着することができる。また、上蓋２をキャップ本体１に装着した状態では、図１に示されているように、シール用周状突起２４の外面が注出筒６の内面に密着し、スコア１７を引裂いて注出開口を形成した後のシール性を確保し得るようになっている。
【００１８】
上述した複合容器蓋において、キャップ本体１の筒状側壁５は、図１に示されているように、上端から下方に向かってスリット３０が形成されており、このスリット３０によって、筒状側壁５は、外側壁５ａと内側壁５ｂとに分断されている。
上記のスリット３０は、その下端が突起９の最厚肉部にかかる位置まで延びているが（図１参照）、図２に示されているように、スリット３０の一部は、下端にまで延びて引裂き開始部Ａが形成されている。この引裂き開始部Ａの端部では、外側壁５ａの下端から上端にまで薄肉部３２が形成されており、この薄肉部３２に連なる領域では、外側壁５ａの内面に、複数の縦リブ３３が形成されている。即ち、この薄肉部３２を引裂くことにより、引裂き開始部Ａの領域の外側壁５ａの部分が摘みとなり、これを持って筒状側壁６の引裂きが開始され、縦リブ３３は、この際の滑り止めとしての機能を有している。
【００１９】
また、引裂き開始部Ａ及び引裂き開始部Ａに連なる引裂き案内部Ｂでは、スリット３０は、筒状側壁５の下端近傍まで延びており、結果として、筒状側壁５の下端には、３５で示す薄肉部が形成されている（図１参照）。
さらに、図２から明らかな通り、上記引裂き案内部Ｂには、薄肉部３５に加えて、適当な間隔で連結部３６が設けられている。この連結部３６は、薄肉部３５の一部を肉厚とすることにより形成されるものであり、従って、引裂き案内部Ｂにおいて、外側壁５ａと内側壁５ｂとは、薄肉部３５と連結部３６とによって、その下端で連結されている。これにより、引裂き開始部Ａから引裂き案内部Ｂにかかる部分において、キャップ本体１を容器口部に嵌め込んだ状態においても、筒状側壁５（外側壁５ａ）の真円度を確保することができる。
また、引裂き案内部Ｂにおける薄肉部３５は、引裂き易くするために、引裂き開始部Ａ側から反対方向に向かって傾斜のついたテーパ−状に漸次肉厚となっている。
【００２０】
即ち、上記の複合容器蓋では、容器口部にキャップ本体１が嵌合固定されている状態で、先に述べた通り、引裂き開始部Ａにおいて、薄肉部３２を引裂き、さらに引裂かれた外側壁５ａの端部を持ち、これを周方向に捲って、引裂き案内部Ｂに形成されている下端のの薄肉部３５と連結部３６とを破断する。これにより、引裂き開始部Ａから引裂き案内部Ｂにかかる部分において、外側壁５ａはフリーの状態となる。
また、図示されていないが、引裂き案内部Ｂの端部では、内側壁５ｂに、下端から斜め上方にスコアが設けられ、このスコアは、少なくとも、突起９を越えた部分で周方向に水平に延びている。したがって、フリーとなった外側壁５ａをさらに捲っていくことにより、この内側壁５ｂに形成されているスコアを引裂いていくと、ある程度周方向に引裂きを行なった時点で、筒状側壁５の下端全体を容易に捲り上げることができ、格別の器具を用いることなく、容易に使用済みのキャップ本体１を容器口部から取り外すことができる。
【００２１】
また、このような複合容器蓋においては、図２に示されているように、キャップ本体１内に嵌め込まれた容器口部と係合している突起９に、適当な間隔で切り欠き３８を設けておくことが好ましい。これにより、筒状側壁５の下端を一層容易に捲り上げることができ、分別廃棄性がさらに高められる。
尚、スリット３０は、少なくとも突起９に対応する位置まで延びており、且つ筒状側壁５の全周にわたって設けることが、容器口部へのキャップ本体１の嵌め込み等において好ましいが、ある程度の周方向長さで内側壁５ｂにスコアを形成させ、このスコアの引裂きにより、筒状側壁５の下端を容易に捲り上げることができる限り、スリット３０は、筒状側壁５の周方向の一部にのみ形成されていてもよい。
【００２２】
ところで、上記の複合容器蓋では、スリット３０によりキャップ本体１の筒状側壁５が二重壁構造となっているため、製造工程での上蓋２のキャップ本体１へのセッティングに際して、この筒状側壁５を外面側から強固に把持すると、筒状側壁５が容易に変形してしまう。このために、本発明では、回り止め用の鋸歯状突起４０を、注出筒６の底壁１５の下面に複数設ける。
この突起４０は、特に図１から明らかな通り、先端が、中心部から周方向両側に向かって上方に傾斜したテーパ−面となっている鋸歯状であり、全体として将棋の駒のような五角形状となっており、また図２から明らかな通り、注出開口形成用のスコア１７の外側で、適当な間隔で周状に配置されている。
【００２３】
即ち、上記の鋸歯状突起４０を回り止めとして利用して、キャップ本体１を保持しながら上蓋２のセッティング（螺子締結）が行なわれる。
このような上蓋２のセッティングに用いる治具の形状を示す図３乃至図５において、全体として４５で示される治具は、上下動する作動ピン乃至ロッドが嵌め込まれる貫通孔４７が中心に形成されている円柱状の基体４８と、基体４８の上端に形成されている環状突起５０とからなっている。この環状突起５０には、上記の複数の鋸歯状突起４０に対応して挿入用穴５２が設けられている。また、各挿入用穴５２は、環状突起５０の上端から下方に延びていると共に、隣り合う挿入用穴５２の間には、それぞれ、回り止め作用部５３が形成されている。
即ち、上蓋２のセッティングに際して、上下動可能な作動ピン乃至ロッドに装着された治具４５を、キャップ本体１の下側から挿入すると、環状突起５０に形成されている挿入用穴５２のそれぞれに、前述した鋸歯状突起４０が進入し、従って、鋸歯状突起４０と、挿入用穴５０の間に位置する回り止め作用部５３とがしっかりと係合し、キャップ本体１は旋回不能に保持される。この状態で、上蓋２をキャップ本体１に被せ、それ自体公知の上蓋セット機により、上蓋２を閉栓方向に旋回することにより、螺条２３ａと螺条１０ａとが螺子係合し、上蓋２の装着が行なわれる。
【００２４】
従って、本発明の複合容器蓋では、上蓋２のキャップ本体１へのセッティングに際して、二重壁構造となっている筒状側壁５に負荷が全くかからないため、上蓋２のセッティングに際しての筒状側壁５の変形を生じることがない。また、筒状側壁５の変形及び薄肉部３２，３５の破断を生じることがないため、上蓋２の締め付けトルクを大きくして、上蓋２を強固に締め付けることができる。
【００２５】
また、上記のセッティングに際しては、鋸歯状突起４０の先端は、テーパ−状に先細りとなっているため、これを治具４５の挿入用穴５２に進入させるような位置決めを容易に行なうことができる。
更に、このような位置決めを容易に行なうためには、例えば図５に示されているように、隣り合う係合用穴５２の間に位置する回り止め作用部５３の先端面に、その中心部５３ａから周方向下方に傾斜したテーパ−面５３ｂを形成し、各挿入用穴５２の上端は、このようなテーパ−面５３ｂに連なっていることが好ましい。これにより、治具４５をキャップ本体１の下部から挿入することにより、自動的に鋸歯状突起４０が挿入用穴５２内に入り込むように案内されるからである。
尚、鋸歯状突起４０の大きさや数は、これらが治具４５の回り止め作用部５３と係合したときに、変形を生じることなく、キャップ本体１の回転を阻止できる限りにおいて何ら制限されないが、鋸歯状突起４０のそれぞれが確実に挿入用穴５２内に案内されるようにするためには、隣り合う回り止め作用部５３同士の間隔が、鋸歯状突起４０の幅よりも大きいことが好適である。
一方、治具４５の環状突起５０の内径及び外径は、周状に配列されている鋸歯状突起４０が、環状突起５０に形成されている挿入用穴５２内に入り込み、且つこの環状突起５０がキャップ本体１のインナーリング８に接触しないような値に設定される。また、当然のことながら、挿入用穴５２の深さや幅は、これに挿入される鋸歯状突起４０よりも大きい。
【００２６】
本発明においては、前述した鋸歯状突起４０は、周方向に間隔をおいて配置されているため、これらにより、液溜り部分が形成されず、内容液の注ぎ出しを円滑に行うことができる。
【００２７】
尚、図１に示す例では、キャップ本体１の環状突起１０は、注出筒６とは間隔をおいて形成されており、両者の間に空間が形成されている。従って、この空間が内容液の注ぎ出しに際して液溜りを生じる恐れがあるが、このような不都合を完全に防止するためには、両者の間に樹脂が埋め込まれた形状とするのがよい。即ち、環状突起１０と注出筒６とを一体的に形成することにより、液溜りを完全に防止することができる。
また、図１に示されているキャップ本体１の筒状側壁５は、スリット３０により二重壁構造となっているが、本発明は、筒状側壁が薄肉部を有しているものや筒状側壁が二重壁構造となっていない通常の形状のキャップ本体を有する複合容器蓋にも適用し得ることは、当業者であれば容易に理解されよう。
【００２８】
【発明の効果】
本発明によれば、上蓋が螺子係合によりキャップ本体に装着されるタイプの複合容器蓋において、キャップ本体の注出筒の底壁下面に、複数の鋸歯状突起を、一定間隔で周状に設けることにより、これら鋸歯状突起と係合するような回り止め作用部を備えた形状の治具を用いて、キャップ本体を回転不能に保持しながら上蓋のキャップ本体１へのセッティングを行なうことができる。
即ち、上蓋のセッティングの際に、キャップ本体の筒状側壁には負荷がかからず、筒状側壁を変形することなく、高い締め付けトルクで上蓋のセッティングを行なうことができる。従って、筒状側壁がスリットにより外側壁と内側壁とに分断された二重壁構造を有する場合においても、筒状側壁を変形することなく、高い締め付けトルクで上蓋のセッティングを行なうことができる。
また、回り止め用の鋸歯状突起によっては、内容液が溜まるような空間がキャップ本体内に形成されず、内容液の注ぎ出しを円滑に行なうことができる。
さらに、上蓋のセッティングに際しては、治具の挿入用穴内にキャップ本体の鋸歯状突起とを挿入させるための位置決めを極めて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の複合容器蓋の構造の一例を示す半断面側面図。
【図２】図１の複合容器蓋の一部断面図を含む底面図。
【図３】図１の複合容器蓋において、上蓋をキャップ本体にセッティングするときに用いる治具の側断面を示す図。
【図４】図３の治具の上面図。
【図５】図３の治具の要部である回り止め作用部の部分拡大側面図。
【符号の説明】
１：キャップ本体
２：上蓋
５：筒状側壁
６：注出筒
８：インナーリング
９：突起
１０：環状突起
１５：底壁
３０：スリット
４０：鋸歯状突起
４５：治具
５０：環状突起
５２：挿入用穴
５３：回り止め作用部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composite container lid comprising a cap main body fitted and fixed to a container mouth portion, and an upper lid attached to the cap main body by screw engagement. More specifically, the upper lid is set to the cap main body. The present invention relates to a composite container lid in which the co-rotation of the cap body during the operation is effectively prevented.
[0002]
[Prior art]
A composite container lid comprising a cap main body fitted and fixed to the container mouth portion and an upper lid attached to the cap main body by screw engagement is widely used for various containers such as various seasoning containers.
In the composite container lid as described above, the cap body has a cylindrical side wall, and the cap body is fixed to the container mouth part by fitting the container mouth part into the cylindrical side wall.
[0003]
Recently, there has been a demand for separate disposal of waste from the standpoint of waste disposal processing, resource reuse, etc., and separate disposal of container lids made of materials different from containers is also required. However, the cap body fitted and fixed to the container mouth has the disadvantage that the work for removing it from the container mouth is very troublesome and the waste for separation is extremely insufficient. Yes.
In order to improve such sorting and disposal, a composite container lid in which at least a part of the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure has been proposed and actually marketed. That is, a slit is provided in the cylindrical side wall of the cap body, and the slit is formed into a double wall structure in which the cylindrical side wall is divided into an outer wall and an inner wall. It is possible to easily tear the wall, improve the waste for separation, prevent the score from breaking when the cap is fitted into the container mouth, and have a high locking force with the container mouth. It has characteristics.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure as described above, or when the cylindrical side wall has a thin wall portion, although the waste disposal is improved, the tightening torque of the upper lid is increased. There is a disadvantage that it cannot be set high. That is, in a composite container lid of the type in which the upper lid is attached to the cap body by screw engagement, when setting the upper lid to the cap body, the cap body must not rotate together. The upper lid is set (turned in the closing direction) while firmly holding the cylindrical side wall of the cap body from the outer surface. However, if the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure or has a thin wall portion, the strength is reduced. Will occur. Therefore, it is difficult to strongly tighten the upper lid.
Further, even in a normal cap body in which the cylindrical side wall does not have a double wall structure, if the cylindrical side wall is gripped strongly, the cylindrical side wall may be deformed, and the tightening force of the upper lid is also limited. The
[0005]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-85818 discloses a dispensing container provided on the inner side of a cylindrical side wall of a cap body (inner plug) in a composite container lid of a type in which an upper lid is attached to a cap body by screw engagement. It is disclosed that an annular inner wall (22) is provided at the lower portion, and vertical ribs (23) are formed at regular intervals on the inner surface of the inner wall (22). That is, as shown in FIG. 2, the annular inner wall (22) is formed outside the pouring opening formation score (24) on the bottom wall of the pouring cylinder, and An inner ring (4) for fitting and fixing the container mouth is formed on the outer side of the inner wall (22).
[0006]
In the above composite container lid, the vertical rib (23) has a function of preventing rotation, and a jig provided with a groove corresponding to the vertical rib (23) is placed in the annular inner wall (22). The upper lid is set with the cap body fixed so that it cannot rotate. Therefore, in such a composite container lid, even if the cylindrical side wall of the cap body has a double structure, there is no inconvenience that the cylindrical side wall is deformed when setting the upper lid, and the tightening torque of the upper lid Can be set high.
[0007]
However, in the above-described prior art composite container lid, a large space is formed between the inner ring (4) of the cap body and the annular inner wall (22). There is a problem that the content liquid accumulates.
When setting the upper lid, the jig is inserted into the annular inner wall (22) to fix the cap body. The groove formed in the jig and the vertical rib (23) are engaged. As described above, there is a problem that the jig and the cap body must be accurately positioned, and the positioning is not easy.
[0008]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a composite container lid in which the upper lid is attached to the cap body by screw engagement, and at least a part of the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure or has a thin wall portion. Even in this case, it is an object of the present invention to provide a composite container lid that can set the upper lid to the cap body with a high tightening torque without deforming the cylindrical side wall.
Another object of the present invention is to provide a composite container lid capable of effectively setting the upper lid to the cap body without forming a space in the cap body so that the anti-rotation mechanism serves as a reservoir for the content liquid. It is to provide.
Still another object of the present invention is to provide a composite container lid and jig capable of facilitating positioning of a jig and a cap body and setting an upper lid while holding the cap body by the jig. There is.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention comprises a cap body that is fitted and fixed to a container mouth portion, and an upper lid that is attached to the cap body by screw engagement. The cap body has a cylindrical side wall and a diameter smaller than that of the cylindrical side wall. A lower end portion of the pouring cylinder is closed by a bottom wall having a pouring opening forming score, and the pouring cylinder is inward from the upper end of the cylindrical side wall. An annular protrusion having a thread that is threadedly engaged with the upper lid is formed on the upper surface of the horizontal flange, and the cylindrical side wall is formed on the lower surface of the horizontal flange. In the composite container lid in which an inner ring extending downward with a gap is formed, the lower surface of the bottom wall that closes the lower end of the dispensing cylinder is on the outside of the score for forming the dispensing opening. At a distance from the inner ring Rotation stop protrusion extending is coupled only to the lower surface of the bottom wall, and a plurality of circumferentially formed at regular intervals,
The tip of the anti-rotation protrusion is formed on a tapered surface inclined upward from the center toward both sides in the circumferential direction,
When the upper lid is set on the cap body, the taper surface of the anti-rotation protrusion is a taper inclined downward in both circumferential directions from the center portion of the anti-rotation action portion formed on the jig for preventing the rotation of the cap body. A composite container lid is provided, which is guided by a front end surface having a surface so that the anti-rotation protrusion is easily guided between the anti-rotation action portions.
Further, according to the present invention, in the jig for supporting the cap body used when the upper lid is screw-engaged with the cap body, an annular protrusion is provided at the tip of the jig, A plurality of insertion holes extending downward from the upper end are formed at regular intervals, and the upper end surface is inclined downward from the center to both sides in the circumferential direction between adjacent insertion holes. An anti-rotation action portion having a tapered surface is formed, and a plurality of anti-rotation protrusions formed on the inner side of the cap body are inserted into the insertion hole to rotate around the anti-rotation protrusion. A jig is provided in which the cap main body is prevented from rotating by engaging with the stopper action portion, and the screw of the upper lid is engaged in this state.
[0010]
In the present invention, a plurality of protrusions (hereinafter simply referred to as serrated protrusions) whose tip is preferably serrated on the bottom wall bottom surface of the dispensing cylinder located inside the cylindrical side wall of the cap body. This is an important feature. That is, these serrated protrusions function as a detent, and are arranged circumferentially at regular intervals outside the pouring opening forming score. Using a jig having a shape that engages with these serrated protrusions, the cap body is set to the cap body while keeping the cap body unrotatable. Since the rotation of the cap body is prevented by the engagement, a load is not applied to the cylindrical side wall of the cap body when the upper lid is set. Therefore, even when the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure, the upper lid can be capped with high tightening torque without deforming the cylindrical side wall. In addition, since the above-mentioned serrated projections are circumferentially arranged at regular intervals, a space for storing the content liquid is not formed between the serrated projections and the inner ring of the cap body. The pouring of the content liquid is not impaired by the projections. Furthermore, since these protrusions have a serrated tip, when the jig is inserted into the cap body, the serrated protrusion is easily guided to the engaging portion of the jig, and the jig positioning mechanism is easy. Can be done.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a half sectional side view showing an example of the structure of the composite container lid of the present invention,
FIG. 2 is a bottom view including a partial cross-sectional view of the composite container lid of FIG.
FIG. 3 is a diagram showing a side cross-section of a jig used when setting the upper lid on the cap body in the composite container lid of FIG.
FIG. 4 is a top view of the jig of FIG.
FIG. 5 is a partially enlarged side view of a rotation preventing action part that is a main part of the jig of FIG. 3.
[0012]
As shown in FIGS. 1 and 2, the composite container lid of the present invention is attached to the cap main body 1 fitted and fixed to a container mouth (not shown), and screwed to the cap main body 1. It consists of an upper lid 2.
These are known synthetic resins such as polyethylene, isotactic polypropylene, ethylene-polypropylene copolymer, polybutene-1, ethylene-butene-1 copolymer, propylene-butene-1 copolymer, ethylene- Manufactured by integral molding of olefin resin such as vinyl acetate copolymer, polystyrene, styrene-butadiene copolymer, ABS resin or polycarbonate.
[0013]
The cap body 1 includes a cylindrical side wall 5 and a dispensing cylinder 6 positioned inside the cylindrical side wall 5.
[0014]
In particular, as is apparent from FIG. 1, a horizontal flange 7 extends inward from the upper end of the cylindrical side wall 5, and is spaced from the cylindrical side wall 5 from the lower surface of the front end portion of the horizontal flange 7. A flexible inner ring 8 extends downward. That is, a container opening (not shown) is fitted into the space between the cylindrical side wall 5 and the inner ring 8. On the other hand, a projection 9 is provided on the inner surface of the lower part of the cylindrical side wall 5, and the container mouth fitted between the cylindrical side wall 5 and the inner ring 8 is firmly fixed by the projection 9. The
[0015]
An annular protrusion 10 rises from the top surface of the front end portion of the horizontal flange 7, and the upper end of the annular protrusion 10 is connected to the outer surface of the dispensing cylinder 6. (In FIG. 1, this connecting portion is indicated by 12).
A screw thread 10a is formed on the outer surface of the annular protrusion 10, and the upper lid 2 is screw-engaged with the screw thread 10a.
[0016]
The dispensing cylinder 6 is taller than the annular protrusion 10 and its upper end spreads outward in a trumpet shape so that the content liquid can be poured out smoothly. It is closed by the bottom wall 15.
As is clear from FIG. 2, the score 17 is formed in an endless shape on the bottom wall 15, and a pull ring 18 is formed on the upper surface of the bottom wall 15. That is, by pulling the pull ring 18 and tearing the score 17, an opening for pouring the content liquid is formed in the bottom wall 15, and the liquid in the container is poured through this opening.
[0017]
On the other hand, the upper lid 2 includes a top plate portion 20 and a skirt wall 21 depending from the peripheral edge portion of the top plate portion 20. A screw-engaging circumferential protrusion 23 and a sealing protrusion are formed on the inner surface of the top plate portion 20. A circumferential protrusion 24 is provided.
That is, a screw 23a is formed on the inner surface of the screw engaging peripheral projection 23, and the upper lid 2 is attached to the cap body by screw engagement between the screw 23a and the screw 10a of the annular protrusion 10 described above. 1 can be attached. When the upper lid 2 is attached to the cap body 1, as shown in FIG. 1, the outer surface of the sealing circumferential protrusion 24 is in close contact with the inner surface of the dispensing tube 6, and the score 17 is torn and poured out. The sealing performance after the opening is formed can be secured.
[0018]
In the composite container lid described above, the cylindrical side wall 5 of the cap body 1 has a slit 30 formed downward from the upper end as shown in FIG. Is divided into an outer wall 5a and an inner wall 5b.
The slit 30 extends to the position where the lower end of the slit 30 covers the thickest part of the protrusion 9 (see FIG. 1). As shown in FIG. 2, a part of the slit 30 extends to the lower end. A tear start portion A is formed extending. At the end of the tear start portion A, a thin portion 32 is formed from the lower end to the upper end of the outer wall 5a. In a region continuous with the thin portion 32, a plurality of vertical ribs 33 are formed on the inner surface of the outer wall 5a. Is formed. That is, by tearing the thin portion 32, the portion of the outer wall 5a in the region of the tear start portion A is picked, and with this, the tearing of the cylindrical side wall 6 is started. It has a function as a non-slip.
[0019]
In the tear start portion A and the tear guide portion B connected to the tear start portion A, the slit 30 extends to the vicinity of the lower end of the cylindrical side wall 5. As a result, the lower end of the cylindrical side wall 5 is indicated by 35. A thin portion is formed (see FIG. 1).
Further, as is apparent from FIG. 2, the tear guide portion B is provided with connecting portions 36 at appropriate intervals in addition to the thin portion 35. The connecting portion 36 is formed by thickening a part of the thin-walled portion 35. Therefore, in the tear guide portion B, the outer wall 5a and the inner wall 5b are separated from the thin-walled portion 35 and the connecting portion. 36 at the lower end thereof. Thereby, the roundness of the cylindrical side wall 5 (outer wall 5a) can be ensured even in a state where the cap body 1 is fitted into the container mouth portion in the portion from the tear start portion A to the tear guide portion B. it can.
Further, the thin portion 35 in the tear guide portion B is gradually thickened in a tapered shape inclined in the opposite direction from the tear start portion A side in order to facilitate tearing.
[0020]
That is, in the above composite container lid, as described above, in the state where the cap body 1 is fitted and fixed to the container mouth portion, the thin wall portion 32 is torn at the tear start portion A, and the outer wall is further torn. The thin portion 35 and the connecting portion 36 at the lower end formed in the tear guide portion B are broken by holding the end portion 5a in the circumferential direction. Thereby, in the part concerning the tearing guide part B from the tear start part A, the outer side wall 5a will be in a free state.
Further, although not shown, at the end of the tear guide portion B, a score is provided on the inner wall 5b obliquely upward from the lower end, and this score is horizontal in the circumferential direction at least at a portion beyond the protrusion 9. It extends. Therefore, if the score formed on the inner wall 5b is torn by further rolling the free outer wall 5a, the lower end of the cylindrical side wall 5 is reached when the tear is performed to some extent in the circumferential direction. The whole can be easily lifted up, and the used cap body 1 can be easily removed from the container mouth without using a special instrument.
[0021]
Further, in such a composite container lid, as shown in FIG. 2, notches 38 are formed at appropriate intervals in the projections 9 engaged with the container mouth portion fitted in the cap body 1. It is preferable to provide it. Thereby, the lower end of the cylindrical side wall 5 can be lifted up more easily, and the separation waste property is further improved.
The slit 30 extends at least to a position corresponding to the protrusion 9 and is preferably provided over the entire circumference of the cylindrical side wall 5 in order to fit the cap body 1 into the container mouth portion, but to some extent in the circumferential direction. As long as a score is formed on the inner side wall 5b by length and the lower end of the cylindrical side wall 5 can be easily lifted up by tearing the score, the slit 30 is only in a part of the cylindrical side wall 5 in the circumferential direction. It may be formed.
[0022]
By the way, in the above composite container lid, since the cylindrical side wall 5 of the cap body 1 has a double wall structure due to the slit 30, the cylindrical side wall is set when the upper lid 2 is set to the cap body 1 in the manufacturing process. If 5 is firmly grasped from the outer surface side, the cylindrical side wall 5 is easily deformed. For this purpose, in the present invention, a plurality of serrated protrusions 40 for preventing rotation are provided on the lower surface of the bottom wall 15 of the dispensing tube 6.
As is apparent from FIG. 1, the protrusion 40 has a serrated shape with a tapered end inclined upward from the center toward both sides in the circumferential direction, and has a pentagonal shape as a shogi piece as a whole. Further, as is apparent from FIG. 2, the outer periphery of the score 17 for forming the dispensing opening is arranged in a circumferential shape at an appropriate interval.
[0023]
That is, the upper lid 2 is set (screw fastening) while holding the cap body 1 by using the serrated projection 40 as a detent.
3 to 5 showing the shape of the jig used for setting the upper lid 2 as described above, the jig denoted by 45 as a whole is formed around a through hole 47 into which an operating pin or rod that moves up and down is fitted. A cylindrical base 48 and an annular protrusion 50 formed on the upper end of the base 48. The annular protrusion 50 is provided with insertion holes 52 corresponding to the plurality of sawtooth protrusions 40 described above. Further, each insertion hole 52 extends downward from the upper end of the annular protrusion 50, and a detent action portion 53 is formed between the adjacent insertion holes 52.
That is, when the upper cover 2 is set, when a jig 45 attached to an operation pin or rod that can be moved up and down is inserted from the lower side of the cap body 1, it is inserted into each of the insertion holes 52 formed in the annular protrusion 50. The serrated protrusion 40 described above enters, so that the serrated protrusion 40 and the anti-rotation action portion 53 positioned between the insertion holes 50 are firmly engaged, and the cap body 1 is held unrotatable. The In this state, the upper lid 2 is put on the cap body 1 and the upper lid 2 is turned in the closing direction by a known upper lid setting machine, whereby the screw 23a and the screw 10a are screw-engaged. Installation is performed.
[0024]
Therefore, in the composite container lid of the present invention, when the upper lid 2 is set on the cap body 1, no load is applied to the cylindrical side wall 5 having a double wall structure. This will not cause any deformation. Moreover, since the deformation | transformation of the cylindrical side wall 5 and the fracture | rupture of the thin parts 32 and 35 do not arise, the fastening torque of the upper cover 2 can be enlarged and the upper cover 2 can be tightened firmly.
[0025]
In the above setting, the tip of the serrated projection 40 is tapered so that positioning can be easily performed so as to enter the insertion hole 52 of the jig 45. .
Further, in order to easily perform such positioning, for example, as shown in FIG. 5, the central portion 53a is provided on the distal end surface of the anti-rotation action portion 53 located between the adjacent engagement holes 52. It is preferable that a tapered surface 53b inclined downward in the circumferential direction is formed, and the upper end of each insertion hole 52 is continuous with such a tapered surface 53b. This is because when the jig 45 is inserted from the lower part of the cap body 1, the sawtooth projection 40 is automatically guided to enter the insertion hole 52.
The size and number of the serrated protrusions 40 are not limited as long as they can prevent the rotation of the cap body 1 without being deformed when engaged with the anti-rotation action portion 53 of the jig 45. In order to ensure that each of the sawtooth projections 40 is guided into the insertion hole 52, it is preferable that the interval between the adjacent anti-rotation action portions 53 is larger than the width of the sawtooth projection 40. It is.
On the other hand, the inner and outer diameters of the annular protrusion 50 of the jig 45 are such that the serrated protrusions 40 arranged circumferentially enter the insertion holes 52 formed in the annular protrusion 50, and the annular protrusion 50. Is set to a value that does not contact the inner ring 8 of the cap body 1. As a matter of course, the depth and width of the insertion hole 52 are larger than those of the sawtooth protrusion 40 inserted therein.
[0026]
In the present invention, since the sawtooth protrusions 40 described above are arranged at intervals in the circumferential direction, a liquid pool portion is not formed by these, and the content liquid can be poured out smoothly.
[0027]
In the example shown in FIG. 1, the annular protrusion 10 of the cap body 1 is formed at a distance from the extraction tube 6, and a space is formed between them. Therefore, there is a possibility that this space may cause a liquid pool when the content liquid is poured out. However, in order to completely prevent such inconvenience, it is preferable to form a shape in which a resin is embedded between the two. That is, by forming the annular protrusion 10 and the dispensing cylinder 6 integrally, the liquid pool can be completely prevented.
Moreover, although the cylindrical side wall 5 of the cap main body 1 shown in FIG. 1 has a double wall structure due to the slit 30, the present invention can be applied to a case where the cylindrical side wall has a thin portion or a cylinder. Those skilled in the art will readily understand that the present invention can also be applied to a composite container lid having a cap body having a normal shape in which the shape side wall does not have a double wall structure.
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the composite container lid of the type in which the upper lid is attached to the cap body by screw engagement, a plurality of serrated protrusions are circumferentially arranged at regular intervals on the bottom wall bottom surface of the dispensing cylinder of the cap body. By providing, the upper lid can be set to the cap main body 1 while holding the cap main body in a non-rotatable manner by using a jig having a detent acting portion that engages with the serrated projections. it can.
That is, when the upper lid is set, no load is applied to the cylindrical side wall of the cap body, and the upper lid can be set with a high tightening torque without deforming the cylindrical side wall. Therefore, even when the cylindrical side wall has a double wall structure divided into the outer wall and the inner wall by the slit, the upper lid can be set with high tightening torque without deforming the cylindrical side wall.
Further, depending on the non-rotating serrated projection, a space for storing the content liquid is not formed in the cap body, and the content liquid can be poured out smoothly.
Furthermore, when setting the upper lid, positioning for inserting the serrated protrusions of the cap body into the insertion hole of the jig can be performed very easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional side view showing an example of the structure of a composite container lid of the present invention.
2 is a bottom view including a partial cross-sectional view of the composite container lid of FIG. 1; FIG.
3 is a diagram showing a side cross-section of a jig used when setting the upper lid on the cap body in the composite container lid of FIG. 1; FIG.
4 is a top view of the jig shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a partially enlarged side view of a detent action portion that is a main part of the jig shown in FIG. 3;
[Explanation of symbols]
1: Cap body 2: Upper lid 5: Cylindrical side wall 6: Pouring cylinder 8: Inner ring 9: Protrusion 10: Annular protrusion 15: Bottom wall 30: Slit 40: Serrated protrusion 45: Jig 50: Annular protrusion 52: Insertion hole 53: Anti-rotation action part

Claims

The cap main body includes a cap main body fitted and fixed to the container mouth portion, and an upper lid that is attached to the cap main body by screw engagement. The cap main body includes a cylindrical side wall and a dispensing cylinder having a smaller diameter than the cylindrical side wall. A lower end portion of the pouring tube is closed by a bottom wall having a pouring opening forming score, and the pouring tube extends inward from an upper end of the cylindrical side wall. An annular protrusion having a thread that engages with the upper lid is formed on the upper surface of the horizontal flange, and is connected to the flange. The lower surface of the horizontal flange is spaced from the cylindrical side wall. In the composite container lid in which an inner ring extending downward is formed, the lower surface of the bottom wall that closes the lower end of the dispensing cylinder is positioned on the outer side of the score for forming the dispensing opening. Extends downward from the inner ring at an interval Ritome projection is coupled only to the lower surface of the bottom wall, and a plurality of circumferentially formed at regular intervals,
The tip of the anti-rotation protrusion is formed on a tapered surface inclined upward from the center toward both sides in the circumferential direction,
When the upper lid is set on the cap body, the taper surface of the anti-rotation protrusion is a taper inclined downward in both circumferential directions from the center portion of the anti-rotation action portion formed on the jig for preventing the rotation of the cap body. A composite container lid characterized by being guided by a distal end surface having a surface so that the rotation-preventing protrusion is easily guided between the rotation-preventing action portions.

The composite container lid according to claim 1, wherein at least a part of the cylindrical side wall of the cap body has a double wall structure or has a thin wall portion.

In a cap body supporting jig used when the upper lid is screw-engaged with the cap body, an annular protrusion is provided at the tip of the jig, and the annular protrusion extends downward from the upper end. A plurality of insertion holes are formed at regular intervals, and a detent in which the upper end surface is a tapered surface inclined downward from the center toward both sides in the circumferential direction between adjacent insertion holes. An action part is formed, and a plurality of anti-rotation protrusions formed on the inner side of the cap body are inserted into the insertion hole, and the anti-rotation protrusions and the anti-rotation action part engage with each other. Accordingly, the cap body is prevented from rotating, and the upper lid screw is engaged in this state.