JP4671556B2 - バーナ装置及びそれを備えたガスタービンエンジン - Google Patents

バーナ装置及びそれを備えたガスタービンエンジン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に流通する酸素含有ガスに燃料が供給され、燃焼部に混合気を供給して燃焼させる複数の燃焼用流路を備え、
前記各燃焼用流路に、前記燃料を供給する供給部を夫々備え、一の前記燃焼用流路に前記供給部から供給された前記燃料の一部を受け入れて、次段の前記燃焼用流路の前記供給部に供給する供給路を、前記各燃焼用流路間に備え、前記一の燃焼用流路の前記供給部と前記供給路とが、前記燃料の総供給流量の増加に伴い前記供給路側への前記燃料の分配比率が増加し、逆に、前記総供給流量の減少に伴い前記供給路側への前記燃料の分配比率が減少する流体素子構造として構成されているバーナ装置、及びそのバーナ装置を備えたガスタービンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のバーナ装置は、コジェネレーションシステムにおけるガスタービンエンジンのバーナ装置や、焼却炉のバーナ装置等として利用されるものである。また、このように構成されたバーナ装置は、燃焼部における燃焼負荷の増減に応じて、メイン燃焼用流路(前記次段の燃焼用流路の一例)及びパイロット燃焼用流路(前記一の燃焼用流路の一例)に供給される燃料の総供給流量が、夫々の燃焼用流路から燃焼部に供給される夫々の混合気の当量比を適正に保って良好な燃焼を維持するように調整され、さらに、夫々の燃焼用流路に供給する空気(酸素含有ガスの一例)の流量も調整される。
【0003】
また、近年、燃焼負荷等に基づくメイン燃焼用流路及びパイロット燃焼用流路への燃料ガスの供給流量調整を容易に行え、しかも、供給流量の減少に伴いパイロット燃焼流路への供給流量の分配比率を大きくできるバーナ装置が提案されている(特開2000−2422号公報)。
【0004】
このバーナ装置は、定格燃焼負荷に対する燃焼負荷の減少に伴って、メイン燃焼用流路及びパイロット燃焼用流路への燃料ガスの供給流量を減少させるのであるが、その供給流量の減少に伴いパイロット燃焼用流路への供給流量を増やし、安定したパイロット燃焼を維持することができる。
【0005】
即ち、上記のバーナ装置は、パイロット燃焼を行なうためのパイロット燃焼用流路と、その周囲を円筒状に囲んで予混合希薄燃焼であるメイン燃焼を行なうためのメイン燃焼用流路とを備えており、パイロット燃焼用流路とメイン燃焼用流路とには、燃料を供給する供給口が夫々設けられ、さらに、両燃焼用流路間には、パイロット燃焼用流路の供給口から供給される燃料の一部を受け入れてメイン燃焼用流路の供給口に供給するための供給路が形成されている。従って、パイロット燃焼用流路には、供給口と供給路のパイロット燃焼用流路に開口する受入口との間に、パイロット燃焼用流路に開放されるスリット状の開放部が形成されることになる。そして、この開放部及び供給路が、パイロット燃焼用流路の空気の流れにより燃料の運動を制御する流体素子構造とされる。
【0006】
このような流体素子構造により、バーナ装置は、高燃焼負荷運転を行なうときは、燃料の総供給流量を大きめに設定して運転を行なう。そして、このときの燃料の総供給流量は、パイロット燃焼用流路において、供給口から開放部に供給された燃料の大部分が、受入口から供給路に受け入れられてメイン燃焼用流路の供給口に供給される程度とされる。
【0007】
一方、バーナ装置は、中燃焼負荷運転若しくは低燃焼負荷運転を行なうときは、燃料の総供給流量を小さめに設定して運転を行なう。そして、このときの燃料の総供給流量は、パイロット燃焼用流路において、開放部に供給された燃料の多く又は全部が、受入口から供給路に受け入れられずにパイロット燃焼用流路に供給される程度とされる。
【0008】
即ち、上記流体素子構造は、パイロット燃焼用流路に供給される燃料の総供給流量の増加に伴い、供給路及びメイン燃焼用流路側への燃料の分配比率を増加させ、逆に、総供給流量の減少に伴い、供給路及びメイン燃焼用流路側への前記燃料の分配比率を減少させるのである。
【0009】
尚、当量比とは、燃料と燃焼用の空気とを混合させた混合気の濃度上の性質を表す量であり、以下のように定義する。
当量比=(燃料濃度/空気濃度)/(燃料濃度/空気濃度)st
各濃度はモル数で表したものであり、(燃料濃度/空気濃度)stは、理論燃空比であり、理論燃空比とは、燃料と、その燃料が完全に酸化するのに必要な空気との濃度比である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような流体素子構造を有するバーナ装置は、設計基準となる環境下において、その流体素子構造における燃料のメイン燃焼用流路及びパイロット燃焼用流路への分配状態が、最も低NOx且つ高燃焼効率化が望める目標分配状態になるように設計される。
【0011】
しかし、上記のようなバーナ装置が設計基準の環境と異なる環境に設置された場合には、基準とした燃料の体積及び密度等の状態が変化してしまう。そして、このような燃料の状態変化により、上記流体素子構造における燃料の分配状態と目標分配状態との差が生じてしまい、燃焼部における燃焼状態を好ましいものに維持できなくなる場合がある。
【0012】
また、燃焼部における燃焼負荷又は燃焼温度等の燃焼状態、燃料流路における燃料流量、燃料流路に温度影響を与える空気の流量又は温度等の変化によって、上記流体素子構造における分配状態と目標分配状態との差が生じてしまうことがあり、このような場合にも、燃焼状態が好ましいものに維持できなくなる場合がある。
【0013】
具体的には、流体素子構造における燃料のメイン燃焼用流路への分配比率が目標よりも過剰に大きくなると、中燃焼負荷運転時においては、パイロット燃焼用流路への燃料の供給流量が不足して、パイロット燃焼が不安定となり、燃焼効率が低下し、一方、高燃焼負荷運転時においてもNOxが増加する場合がある。
【0014】
また、分配比率が目標よりも小さくなると、メイン燃焼用流路への燃料の供給量が不足し、その結果、中及び高燃焼負荷運転時におけるパイロット燃焼用流路への燃料の過剰供給によりNOxが増加する。
【0015】
このような流体素子構造において、上記分配状態と目標分配状態との差を小さくするには、燃焼負荷や環境温度に応じて流体素子構造の各部寸法を調整するための可変機構を設けることが考えられるが、このような可変機構はコスト高及び耐久性の低下の原因となるので好ましくない。そのため、流体素子構造において、そのような可変機構を設けなくても、あらゆる燃焼負荷又は環境温度等の運転条件において、良好な燃焼状態を実現できる技術が求められている。
【0016】
従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、流体素子構造を有するバーナ装置であって、常に燃焼状態を好ましいものに維持できるバーナ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
〔構成1〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項1に記載したごとく、前記流体素子構造における前記総供給流量によって定まる前記分配比率が、所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、前記流体素子構造に供給される前記燃料の温度を制御する燃料温度制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
〔作用効果〕
即ち、本構成のバーナ装置は、上記従来技術の欄で説明したように、流体素子構造において、パイロット燃焼用流路等である前記一の燃焼用流路に供給される燃料の総供給流量の増加に伴い、供給路及びメイン燃焼用流路等である前記次段の燃焼用流路への燃料の分配比率を増加させ、逆に、総供給流量の減少に伴い、供給路及びメイン燃焼用流路側への前記燃料の分配比率を減少させることができる。
また、このような分配比率は、前記総供給流量によって定められるものであり、本願において分配比率は、流体素子構造に供給される燃料流量である総供給流量に対する次段の燃焼用流路に供給される燃料流量の割合とする。
【0019】
そして、上記燃料温度制御手段により、上記流体素子構造における燃料の分配比率が、好ましい燃焼状態を維持できる設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、燃料の温度を制御することができる。
従って、例えば、外部環境温度等の環境条件や燃焼負荷等が変化しても、流体素子構造において、燃料の総供給流量に対して常に好ましい分配比率で燃料を前記一の燃焼用流路及び前記次段の燃焼用流路に分配して、燃焼部において好ましい燃焼状態を維持できるバーナ装置を実現することができる。
【0020】
また、上記のような所定の設定分配比率は、予め実験等により求めることができ、その値は、燃焼負荷の設定範囲内における夫々の総供給流量において、低NOx且つ高燃焼効率である好ましい燃焼状態を維持することができるように求められた値である。さらに、このようなバーナ装置は、その所定の設定分配比率に基づいて、上記流体素子構造の寸法や、空気流量等が決定されている。
【0021】
〔構成2〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項2に記載したごとく、上記構成1のバーナ装置の構成に加えて、前記燃料温度制御手段が、前記燃料の温度が所定の温度範囲内となるように、前記燃料の温度を制御する手段であることを特徴とする。
【0022】
〔作用効果〕
本構成のごとく、上記燃料温度制御手段により、流体素子構造に供給される燃料の温度が所定の温度範囲内となるように燃料の温度を制御することで、外部環境条件又は燃焼負荷等の変化に起因する燃料の体積変化及び密度変化を所定の範囲内に収めることができ、結果、上記総供給流量によって定められる分配比率を、所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収めることができる。
【0023】
よって、流体素子構造において、燃料を、燃料の総供給流量に対して常に好ましい所定の分配比率で複数の燃焼用流路に分配して、燃焼部において好ましい燃焼状態を維持することができる本発明のバーナ装置を実現することができる。
【0024】
〔構成3〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項3に記載したごとく、上記構成1又は2のバーナ装置の構成に加えて、前記燃料の温度に影響を与える環境温度を検出可能な温度検出手段を備え、
前記燃料の温度を調整可能な温度調整手段を備え、
前記燃料温度制御手段が、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記温度調整手段を働かせて前記燃料の温度を制御する手段であることを特徴とする。
【0025】
〔作用効果〕
本構成のごとく、上記温度検出手段により、燃料の温度に影響を与える環境温度として、燃焼用流路に供給される空気の温度、燃料流路を流通する燃料の温度、一の燃焼用流路に燃料を供給するための供給口付近の温度、又はバーナ装置の外気温度等の外部環境温度等を検出し、さらに、上記温度調整手段により、燃料の加熱又は冷却又はそれらの組み合わせによって、燃料の温度を調整することができる。
【0026】
そして、上記燃料温度制御手段により、上記温度検出手段で検出された温度に基づいて、上記温度調整手段を働かせ、流体素子構造において流体素子構造に供給される燃料の温度が所定の温度範囲内となり、上記総供給流量によって定まる分配比率が所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、燃料の温度を制御して、燃焼部における燃焼状態を好ましいものとすることができる。
【0027】
〔構成4〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項4に記載したごとく、上記構成3のバーナ装置の構成に加えて、前記温度調整手段が、前記燃料を加熱する加熱手段と、前記加熱手段における前記燃料の加熱量を調整する加熱量調整手段とにより構成されていることを特徴とする。
【0028】
〔作用効果〕
本構成のごとく、上記温度調整手段を、上記加熱手段と上記加熱量調整手段とにより構成することができ、このような温度調整手段を設けることで、簡単且つ安価に上記燃料温度制御手段を構成して、常に好ましい燃焼状態を維持できる流体素子構造を有するバーナ装置を実現することができる。
【0029】
〔構成5〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項5に記載したごとく、上記構成4のバーナ装置の構成に加えて、前記加熱手段が、前記燃焼部における燃焼により発生する熱を利用して、前記燃料流路を流通する前記燃料を加熱する手段であることができる。
【0030】
〔作用効果〕
上記燃料温度調整手段を、上記加熱量調整手段と共に構成する上記加熱手段を、本構成のごとく構成することができ、特に外部の熱源等を利用することなく、バーナ装置の排熱を利用して燃料を加熱し、燃料の温度をこれまで説明してきたように制御して、常に分配比率を所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収めて、良好な燃焼状態を維持することができるバーナ装置を、簡単且つ安価に構成することができる。
【0031】
〔構成6〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項6に記載したごとく、上記構成1から5の何れかのバーナ装置の構成に加えて、前記流体素子構造における前記総供給流量と前記燃料の設定温度との相関データが格納された記憶手段を備え、前記燃料温度制御手段が、前記記憶手段に格納された相関データに基づいて、前記燃料の温度を制御する手段であることを特徴とする。
【0032】
〔作用効果〕
燃料の総供給流量又はそれによって決定される燃焼負荷の変動範囲に渡って、燃料の分配比率が上記設定分配比率に対して所定の範囲内となるような燃料の設定温度は、予め実験又は計算等で求めることができる。そして、本構成のバーナ装置によれば、このようにして求めた燃料の総供給流量と燃料の設定温度との相関データを格納した上記記憶手段を設けて、上記温度制御手段により、その記憶手段に格納された相関データに基づいて、燃料温度を、現時点での燃料の総供給流量に対して適切な燃料の設定温度となるように制御して、燃料の分配比率を所定の設定分配比率に対して所定の許容範囲内に収めることができる。
【0033】
また、燃料の総供給流量に対して適切な燃料の設定温度は、環境温度によっても異なるので、上記記憶手段に格納する相関データを、環境温度と燃料の総供給流量と燃料の設定温度との相関データとして、環境温度検出手段により検出された環境温度、及び燃料の総供給流量に対して、適切な燃料の設定温度となるように燃料温度を制御することもできる。
【0034】
〔構成7〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項7に記載したごとく、上記構成1から6の何れかのバーナ装置の構成に加えて、前記流体素子構造に供給される前記燃料を前記燃焼部における燃焼により発生する熱を利用して加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする。
【0035】
〔作用効果〕
即ち、本構成のバーナ装置によれば、流体素子構造を有すると共に、上記加熱手段を設けることで、流体素子構造へ供給される燃料を、燃焼により発生する熱を利用して、例えば所定の温度範囲内の温度となるように加熱することができ、流体素子構造においては、常に所定の温度範囲内の燃料が供給されることになるので、次段の燃焼用流路への燃料の分配比率を、燃焼部における燃焼状態が好ましいものとなる所定の設定分配比率に対して所定の許容範囲内に収めることができる。
従って、例えば、外部環境温度等が変化しても、燃料を、燃料の総供給流量に対して、常に好ましい分配比率で複数の燃焼用流路に分配して、燃焼部における燃焼状態を好ましいものに維持することができるバーナ装置を実現することができる。
【0036】
〔構成8〕
本発明に係るバーナ装置は、請求項8に記載したごとく、上記構成7のバーナ装置の構成に加えて、前記燃料の温度に影響を与える環境温度を検出可能な温度検出手段を備え、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記加熱手段における前記燃料の加熱量を調整する加熱量調整手段を備えたことを特徴とする。
【0037】
〔作用効果〕
本構成のごとく、上記温度検出手段により、燃料の温度に影響を与える環境温度として、燃焼用流路に供給される空気の温度、燃料流路を流通する燃料の温度、一の燃焼用流路に燃料を供給するためのる供給口付近の温度、又はバーナ装置の外気温度等の外部環境温度等を検出し、上記温度調整手段により、流体素子構造へ供給する燃料を、例えば所定の温度範囲内となるように加熱することができる。よって、流体素子構造において、常に所定の温度範囲内である燃料を供給して、次段の燃焼用流路への燃料の分配比率を燃焼状態が好ましいものとなる所定の設定分配比率に対して所定の許容範囲内に収めることができる。
【0038】
〔構成9〕
本発明に係るガスタービンエンジンは、請求項9に記載したごとく、上記構成1から8の何れかのバーナ装置を備え、前記バーナ装置から排出される燃焼排ガスの運動エネルギによりタービンを回転させることを特徴とする。
【0039】
〔作用効果〕
即ち、これまで説明してきた、外部環境温度又は燃焼負荷等が変化しても、燃焼を、燃料の総供給流量に対して常に好ましい分配比率で複数の燃焼用流路に分配し、燃焼部における燃焼状態を好ましいものに維持できるバーナ装置は、単独で焼却炉用などのバーナ装置として利用することができるが、特に、本構成のごとく、ガスタービンエンジンのバーナ装置として利用することが有効であり、このようなガスタービンエンジンは、外部環境温度又は燃焼負荷が変化しても、安定した運転状態を維持することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバーナ装置の実施形態について以下に説明する。
特に、ガスタービンエンジンに利用されるバーナ装置20は、図1に示すように、後述する流量調整手段46等を介して燃料流路19に供給される天然ガス系都市ガスである燃料ガスG(燃料の一例)を、空気流路26から圧縮機21により供給される空気A(酸素含有ガスの一例)と混合して混合気を形成し、その混合気を燃焼室15(燃焼部の一例)において燃焼させて、燃焼排ガスをタービン23が設けられた排ガス流路27に排出するように構成されている。
【0041】
詳しくは、このバーナ装置20は、燃料ガスGが供給される燃料流路19を規定するガス筒1と、このガス筒1を外囲するパイロット燃焼用流路である第2流路A2(一の燃焼用流路の一例)を規定する内筒2と、この内筒2を外囲するメイン燃焼用流路である第1流路A1(次段の燃焼用流路の一例)を規定する外筒3とを備えており、圧縮機21により圧縮された空気Aは、この第1流路A1と第2流路A2の夫々に供給される。
【0042】
そして、これらの第1流路A1及び第2流路A2に対して燃料ガスG及び燃焼用の空気Aが供給され、両者は夫々の流路A1,A2内において混合されて混合気となり、その混合気が燃焼室15で燃焼することになる。また、ガスタービンエンジンは、このバーナ装置20と、このバーナ装置20の燃焼室15から排ガス流路27に排出された燃焼排ガスの運動エネルギを利用して回転するタービン23とを備えて構成され、タービン23の回転動力は発電機等の動力等として利用される。
さらに、排ガス流路28には、このタービン23により消費されなかった排ガスの廃熱を水との熱交換により回収し、蒸気又は温水を生成する廃熱回収熱交換器57等が設けられている。
【0043】
このバーナ装置20において、上記のガス筒1と内筒2と外筒3とは、図2に示すように、同心状に配置されている。つまり、第1流路A1、第2流路A2、燃料流路19は並設されている。
【0044】
バーナ装置20には、燃料流路19に供給された燃料ガスGを、第1流路A1及び第2流路A2に分配供給する燃料供給手段10が設けられている。
この燃料供給手段10は、図2及び図3に示すように、第1流路A1と第2流路A2と燃料流路19との3者の間に渡って、燃料流路19内の燃料ガスGを第1流路A1と第2流路A2とに分配供給するように構成されている。
【0045】
即ち、燃料供給手段10は、燃料流路19の燃料ガスGを、燃焼用流路の一つである第2流路A2の開放部9に供給するための第2供給口7(供給部の一例)と、第2供給口7から開放部9に供給される燃料ガスGの総供給流量が、所定の臨界流量以上のときのみに、開放部9に供給された燃料ガスGの一部を受け入れる受入口8を一方の端部に有する供給路6とからなる。さらに、供給路6の他方の端部は、第1流路A1に開口する第1供給口5(供給部の一例)として形成されている。
そして、これら第2供給口7及び供給路6は、第1流路A1及び第2流路A2の軸心を中心とした周方向に沿って8個所に分散配置されている。
【0046】
このような燃料供給手段10において、燃料流路19から第2供給口7を介して開放部9に供給される燃料ガスGの総供給流量が所定の臨界流量以上である場合には、開放部9に供給された燃料ガスGの一部が、供給路6に受け入れられて、第1供給口5を介して次段の第1流路A1に供給され、一方、上記燃料ガスGの総供給流量が所定の臨界流量未満である場合においては、開放部9に供給された燃料ガスGの全てが第2流路A2に供給されるように第2供給口7及び供給路6が構成されており、このような構成を所謂流体素子構造と呼ぶ。
尚、上記の所定の臨界流量とは、その臨界流量の燃料ガスGの全てを第2流路A2に供給しても、第2流路A2に形成される混合気が燃焼上限界当量比以上にならない程度の流量である。
【0047】
即ち、この流体素子構造において、燃料ガスGを第2流路A2に供給する第2供給口7と、第2供給口7に対向して設けられた供給路6の受入口8との間には、上記開放部9が形成され、さらに、この開放部9において、第2供給口7から受入口8側への燃料ガスGの供給方向が、第2流路A2における空気Aの流れ方向の直交方向となっている。
【0048】
そして、この第2流路A2に晒されたスリット状の開放部9において、燃料ガスGは、第2供給口7から受入口8側に向かう方向で供給されることになる。このように燃焼ガスGを供給することで、第2流路A2の開放部9に流出した燃料ガスGは、開放部9を通過する第2流路A2の空気Aの流れに影響される。そして、この開放部9に流出した燃料ガスGの総供給流量が上記臨界流量未満である場合は、開放部9に流出した全ての燃料ガスGが、受入口8に到達することなく、空気Aの流れにさらわれて第2流路A2の下流側に供給され、一方、燃料ガスGの総供給流量が上記臨界流量以上である場合は、開放部9に流出した燃料ガスGの一部が第2流路A2の下流側に供給されるものの、燃料ガスGの一部が受入口8に到達して、第1供給口5から第1流路A1に供給されることになるのである。
尚、ここでいう総供給流量は質量流量であり、例えば、その単位を、m3(Normal)/hで示したり、また、投入する空気量に対する割合である当量比で示すことができる。
【0049】
さらに、バーナ装置20には、流量調整手段46によって、燃料流路19への燃料ガスGの総供給流量を調整し、燃焼部15における混合気の当量比で示される燃焼負荷の調整及び設定を行なう燃焼負荷設定手段33を有する制御装置30が設けられている。
【0050】
この燃焼負荷調整手段33は、低燃焼負荷運転を行なうときは、第2供給口7から開放部9に供給される燃料ガスGの流量が上記所定の臨界流量未満となるように燃料ガスGの総供給流量を設定することで、第2流路A2のみに燃料ガスGを供給して、燃焼室15においてパイロット燃焼のみを行ない、一方、高燃焼負荷運転を行なうときは、第2供給口7から開放部9に供給される燃料ガスGの流量が上記所定の臨界流量以上となるように燃料ガスGの総供給流量を設定することで、第2流路A2と第1流路A1の両方に燃料ガスGを供給して、燃焼室15においてメイン燃焼及びパイロット燃焼の両方を行なうように構成されている。
【0051】
これまで説明してきた流体素子構造を有する燃料供給手段10により、低燃焼負荷運転においては、第1流路A1に過剰希薄混合気が形成されないので、未燃成分の発生を抑制することができ、高燃焼負荷運転においては、第2供給口7から開放部9に流出する燃料ガスGの総供給流量を増加させると、言換えれば燃焼負荷が定格に近づけると、開放部9を通過して第1供給口5側即ち第1流路A1側に供給される燃料ガスGが増加し、その結果、燃料ガスGの総供給流量を増加させるほど、第1流路A1側への燃料ガスGの分配比率を増加させることができるのである。
【0052】
よって、本実施形態のバーナ装置20は、燃料ガスGの総供給流量の増加に伴い、言換えれば燃焼負荷の増加に伴い、第2流路A2に対する第1流路A1への燃料ガスGの分配比率を増加させることができる。そして、高燃焼負荷運転において比較的燃焼負荷が低いときは、パイロット燃焼を安定したものとし、一方、比較的燃焼負荷が高く定格に近いときは、第1流路A1及び第2流路A2両方に燃料ガスGを供給して、当量比を適切且つ全体的に均一にすることで、低NOx燃焼を実現できるのである。
【0053】
しかし、このように構成された流体素子構造を有する燃料供給手段10においては、上記従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、外部環境温度が変化したときや、燃焼室15における燃焼負荷又は燃焼温度等の燃焼状態、燃料流路19における燃料ガスGの総供給流量、燃料流路19の外側を流通する空気Aの流量又は温度等の変化により、可変機構等を持たない流体素子構造においては、そのままでは、燃料ガスGの総供給流量に対する第1流路A1への供給流量の割合である分配比率を、好ましい設定分配比率に対して所定の範囲に収めることができず、あらゆる運転条件をカバーできない場合がある。そして、このように何らかの原因で、分配比率が、設定分配比率に対してずれてしまうと、燃焼部15の燃焼状態を好ましいものに維持できなくなる場合がある。
【0054】
そこで、本実施形態のバーナ装置20においては、常に燃焼室15の燃焼状態をそのときの燃焼負荷にあった好ましいものに維持することができるように構成されており、その特徴構成について以下に説明する。
【0055】
バーナ装置20の燃焼流路19において、流量調整手段46の下流側には、その燃料ガスGの温度を調整する温度調整手段40が設けられており、その温度調整手段40は、制御装置30に設けられている燃料温度制御手段31により調整される。
【0056】
詳しくは、この温度調整手段40は、燃料供給手段10に供給される燃料ガスGを、排ガス流路28を流通する排ガスとの熱交換若しくは電気ヒータ等により加熱可能、冷却水又は外気との熱交換等により冷却可能、それらの組合わせにより加熱及び冷却可能に構成されている。また、燃料温度制御手段31は、温度調整手段40における燃料ガスGの加熱量又は冷却量を調整して、上記流体素子構造における総供給流量によって定められる分配比率が、所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、第2供給口7に供給される燃料ガスGの温度を制御するように構成されている。
【0057】
即ち、燃料温度制御手段31は、温度調整手段40を働かせて、燃料ガスGの総供給流量に対する第1流路A1への供給流量の割合である分配比率を増加させたい場合には、燃料ガスGの温度を増加させることで、燃料ガスGの体積及び流速を増加させて、流体素子構造において燃料ガスGが第1流路A1へ供給されやすくする。逆に、分配比率を低下させたい場合には、燃料ガスGの温度を低下させることで、燃料ガスGの体積及び流速を減少させて、流体素子構造において燃料ガスGが第1流路A1へ供給され難くする。このようにして、燃料温度制御手段31による燃料ガスGの温度制御により、燃料ガスGの分配比率を調整することができる。
【0058】
また、バーナ装置20の空気流路26において、圧縮機21の上流側には、バーナ装置20の夫々の流路A1,A2に供給される空気Aの温度を検出するために、熱電対式の温度センサ52(温度検出手段の一例)が設けられており、制御装置30は、この空気Aの温度を、燃料ガスGの温度に影響を与える環境温度として検出することができる。
【0059】
これまで説明してきた流体素子構造を有するバーナ装置20において、温度制御手段31により燃料ガスGの温度を制御することなく燃料ガスGをそのまま供給したとき(以下、無制御時と呼ぶ。)における、燃料ガスGの総供給流量の変動範囲における第1流路A1への供給流量の変化状態、即ち分配状態と、予め実験又は計算等で求めることができる、燃焼室15において低NOx且つ高燃焼効率のための好ましい目標分配状態との差の状態と、それに対する前述の燃料ガスGの温度制御方法の具体例について以下に説明する。
【0060】
尚、本実施形態において、環境温度としての空気Aの温度がTHであるときには、無制御時の分配状態が、図4のグラフ図のfH0に示すような状態であると仮定すると共に、そのときの目標分配状態が、図4のグラフ図のfHに示す状態であると仮定し、一方、環境温度としての空気Aの温度がTHよりも低いTLであるときには、上記無制御時の分配状態が、図4のグラフ図のfL0に示すような状態であると仮定すると共に、そのときの目標分配状態が、図4のグラフ図のfLに示す状態であると仮定する。
【0061】
即ち、この場合は、この無制御時の分配状態fH0において、低燃焼負荷運転から高燃焼負荷運転に切り換わる時点における燃料ガスGの総供給流量である境界値が、目標分配状態fHの境界値φHCよりも大きく、さらに、高燃焼負荷運転時の燃焼ガスGの総供給流量が比較的小さい領域における第1流路A1への燃料ガスGの供給流量が、目標分配状態fHよりも小さいので、そのときの第2流路A2へ燃料ガスGの供給流量が過剰となり、NOx増加が懸念される。
また、高燃焼負荷運転時の燃焼ガスGの総供給流量が比較的大きい領域における第1流路A1への燃料ガスGの供給流量が、目標分配状態fHよりも大きいので、第1流路A1へ燃料ガスGが過剰に供給されて、メイン燃焼におけるNOx増加及びパイロット燃焼における保炎性の低下が懸念される。
【0062】
一方、環境温度としての空気Aの温度が、上記THよりも低いTLである場合にも、分配状態は、図4のグラフ図のfL0に示すような状態となり、この分配状態fL0も、目標分配状態fLに対してずれており、NOxの増加又は燃焼効率の悪化等が懸念される。
【0063】
尚、環境温度がTHからTLへと低くなった場合に、燃料ガスGの総供給流量の最大値が、φHMからφLMへと高くなるのは、本構成のバーナ装置20において燃焼室15の下流側に設置する図示しないタービン入口部の温度が所定の許容温度となるように、燃料ガスGの総供給流量の最大値を決定しているからである。
【0064】
また、環境温度がTHからTLへと低くなった場合に、メイン燃焼用流路である第1流路A1への燃料ガスGの供給流量の最大値が高くなるのは、環境温度(空気温度)が低下した場合に、同程度のNOx特性及び燃焼効率特性を得るためには、全体的に当量比をより高くする必要がある、即ちメイン燃焼用及びパイロット燃焼用の両流路A1,A2の当量比を高くする必要があるからである。
【0065】
また、環境温度がTHからTLへと低くなった場合に、低燃焼負荷運転から高燃焼負荷運転に切り換わる時点における燃料ガスGの総供給流量である境界値が、φHCからφLCへと高くなるのは、環境温度(空気温度)の低下により、上記切り換わる時点付近の燃焼負荷での燃焼性が悪化する虞があり、その燃焼性の悪化を抑制するためには、上記切り換わる時点を高燃焼負荷側に持っていき、パイロット燃焼用流路側への燃料ガスGの供給流量を大きくして、保炎性能を高める必要があるからである。
【0066】
そこで、バーナ装置20は、燃料温度制御手段31により、燃料ガスGの分配状態fH0,fL0が、上記目標分配状態fH,fLに対して所定の範囲内に収まるように、温度調整手段40を働かせて、燃料ガスGの温度を制御し、常に低NOx且つ高燃焼効率を図ることができる。
【0067】
即ち、制御装置30に設けられた記憶手段35には、図5のグラフ図に示すように、夫々の環境温度としての空気Aの温度TH,TLにおいて、燃料ガスGの分配状態が上記目標分配状態に対して所定の範囲内に収まるときの、燃焼負荷即ち燃料ガスGの総供給流量と、燃料ガスGの設定温度との相関データが格納されている。そして、燃料温度制御手段31は、温度センサ52により検出される空気Aの温度、燃料負荷設定手段33により設定される燃料ガスGの総供給流量を用いて、上記記憶手段35から、その時点において適切な燃料ガスGの設定温度を抽出する。そして、燃料温度制御手段31は、温度調整手段40を働かせて、供給する燃料ガスGの温度を設定温度に調整するので、常に低NOx且つ高燃焼効率を実現することができる。
尚、ここでいう上記燃焼ガスGの設定温度とは、温度調整手段40により設定され、温度調整手段40から流出する燃料ガスGの温度である。また、このように温度調整手段40から流出した燃料ガスGは、燃料流路19を通って流体素子構造における第2供給口7から第2流路A2の開放部9に供給されるのであるが、その間に、燃焼室15からの伝熱等により昇温し、その昇温量が燃焼負荷の変動によって変化する場合がある。
【0068】
具体的には、温度センサ52により検出された空気Aの温度がTHである場合において、燃料ガスGの総供給流量がφHC以下であるときには、燃料ガスGの設定温度を高めの一定温度に維持し、φHC以上であるときには、燃焼ガス総供給流量の増加に伴って、燃焼ガスGの設定温度を所定の割合で低下させる。また、温度センサ52により検出された空気Aの温度がTLである場合において、燃料ガスGの総供給流量がφLC以下であるときには、燃料ガスGの設定温度を低めの一定温度に維持し、φLC以上であるときには、燃焼ガスGの総供給流量の増加に伴って、燃焼ガスGの設定温度を所定の割合で上昇させるのである。従って、流体素子構造において、燃料ガスGの総供給流量に対して常に好ましい所定の分配比率で燃料ガスGが第1流路A1及び第2流路A2に分配され、燃焼室15において好ましい燃焼状態が維持されるのである。
尚、上記図4及び図5に示すグラフ図において、燃料ガスGの供給流量は混合気の当量比に換算して示されている。
【0069】
また、上記具体例において、低燃焼負荷運転から高燃焼負荷運転に切り換わる時点における燃料ガスGの総供給流量である境界値が、目標分配状態の境界値に対してずれている場合について説明したが、この境界値は目標分配状態に対してずれていないが、高燃焼負荷運転における第1流路A1への燃料ガスGの供給流量のみが目標分配状態に対してずれている場合にも、当然、上記燃料ガスの温度制御を実施することで、そのずれを所定の範囲内に収めて、好ましい燃焼状態を実現することができる。
【0070】
次に、燃料ガスGの温度を調整するための温度調整手段40の具体的な実施の形態について図6に基づいて説明する。
温度調整手段40は、廃熱回収熱交換器57から排出された排ガスと燃料ガスGとの熱交換を行なうことで、バーナ装置20の燃焼室15における燃焼により発生する熱を利用して、燃料流路19を流通する燃料ガスGを加熱する熱交換器42(加熱手段の一例)と、熱交換器42から排出される燃料ガスGの温度を検出する熱電対式の温度センサ51と、その熱交換器42に供給する排ガスの量を調整して、熱交換器42における燃料ガスGの加熱量を調整する調整弁44(加熱量調整手段の一例)とを備えて構成されている。
そして、制御装置30の燃料温度制御手段31は、温度センサ51で燃料ガスGの温度を検出しながら、調整弁44を調整することで、流体素子構造を有する燃料供給手段10へ供給する燃料ガスGの温度を所望の値に設定することができるのである。
尚、温度センサ51は、燃焼負荷の変化、例えば燃焼室15の温度変化等に対して温度影響を受ける前の燃料ガスGの温度を検出するように配置されている。
【0071】
また、このような温度調整手段40に設けられた加熱手段としての熱交換器42は、電気ヒータにより燃料ガスGを加熱するように構成することもでき、この場合、その加熱量を調整するか加熱量調整手段は、その電気ヒータの出力を調整するように構成される。
【0072】
また、温度調整手段40として、加熱手段を設ける場合には、燃料ガスGが加熱されないときの燃料ガスGの分配状態が、目標分配状態に対して、燃焼負荷の変動範囲全体において、第1流路A1への燃料ガスGの分配比率が若干小さくなるように、流体素子構造の寸法等の構造が決定される。
【0073】
さらに、加熱手段の代わりに、燃料ガスを冷却水等との熱交換により冷却する熱交換器等の冷却手段を設けることもでき、この場合、制御装置30の燃料温度制御手段31は、温度センサ51で燃料ガスGの温度を検出しながら、その冷却手段としての熱交換器に供給する冷却水の流量を調整して、流体素子構造を有する燃料供給手段10へ供給する燃料ガスGの温度を所望の値に設定することができる。また、加熱手段と冷却手段との両方を設けて、燃料ガスを加熱又は冷却して、燃料ガスの温度を所望の値に設定することもできる。
【0074】
また、このようなバーナ装置20において、第2供給口7から開放部9への燃料ガスGの供給方向を、開放部9の空気Aの流れ方向に対して上流側に傾斜する方向としても構わず、このように構成すれば、受入口8へ燃料ガスGが流入し難くすることができ、上記臨界流量の値を高めに設定して、低燃焼負荷運転及び高燃焼負荷運転の切換えを行なうことができる。
【0075】
また、バーナ装置20において、第1供給口5からの第1流路A1への燃料ガスGの供給方向は、第1流路A1における空気Aの流れ方向の逆方向とされており、さらに第1供給口5は、第1流路A1の軸心に向かう径方向において概略中央に設置されている。
従って、高燃焼負荷運転時において、第1供給口5から第1流路A1に空気Aの流れに逆らって供給された燃料ガスGを、空気Aに衝突させて、第1流路A1の径方向及び周方向に分散させることができる。
【0076】
さらに、第1供給口5が、第1流路A1の空気Aの流れ方向上流側に向かう方向に燃料ガスGを供給する姿勢で形成されているので、第1供給口5に対向する空気Aの流れによって、供給路6の第1供給口5から受入口8の方向に適度な圧力が付与され、開放部9から受入口8に流入する燃料ガスGに適度な抵抗を与えることができ、低燃焼負荷運転における、高燃焼負荷運転に切り換わる閾値である上記所定の臨界流量を、比較的高く設定することができる。このように、開放部9から受入口8に流入する燃料ガスGに適度な抵抗を与えることで、低燃焼負荷運転時において、開放部9に流出した燃料ガスGが受入口8側に流入することを良好に阻止でき、未燃成分の発生を良好に防止することができる。
【0077】
第1流路A1の燃料供給手段10よりも下流側の部位には、空気Aと燃料ガスGとの混合気に、旋回力を付与する第1スワラー11が配置されている。
また、第2流路A2の空気Aの流れ方法における中間部位には、この第2流路A2内に流れてきた空気Aと燃料ガスGとの混合気に旋回力を付与する第2スワラー12が配置されている。
【0078】
このスワラー11,12によって、パイロット燃焼の火炎によるメイン燃焼の保炎性を向上することができる。即ち、第2スワラー12で旋回力を付与されると同時に混合された混合気に図示しない点火装置で点火することにより、この混合気が着火燃焼して、パイロット燃焼が起こり、このパイロット燃焼の炎が、第1流路A1を流れてきた混合気に火移りすることで混合気が着火燃焼して、メイン燃焼が起こる。
【0079】
さらに、内筒2の下流側端部近くには、第1流路A1を流れてきた混合気の一部を、第2流路A2を流れてきた混合気に合流混合させるエアステージリング13が配置されている。
図中Sは、周方向に分散位置して外筒3に内筒2を支持させるストラットである。
【0080】
〔別実施形態〕
本発明に係るバーナ装置の別の実施形態を以下に説明する。
【0081】
〈1〉 上記実施の形態において、一般的な例として、燃料ガスGの燃焼のための酸素含有ガスとして空気Aを利用したものを説明したが、空気の以外の燃焼用酸素含有ガスとしては、例えば、酸素成分含有量が空気に対して高い酸素富化ガス等を利用することが可能である。
【0082】
〈2〉 上記実施の形態においては、燃料ガスGの質量流量を調整するための流量調整手段46を備えた構成を説明したが、別に、この流量調整手段46の代わりに、一般的な制御弁を設けても構わない。そして、このように構成する場合には、燃焼負荷設定手段33は、記憶手段35に予め記憶している燃焼負荷と制御弁の開度との関係に基づいて、制御弁の開度を調整し、燃焼負荷を設定するのであるが、本発明に係るバーナ装置20においては、燃料ガスGの温度が、燃料温度制御手段31により制御されるので、その燃料ガスGの温度をも考慮して、所望の燃焼負荷となるように制御弁を調整することが好ましい。
【0083】
〈3〉 上記の実施の形態において、熱交換器42として構成された加熱手段が、燃料供給手段10に供給される燃料ガスGを一定の温度範囲内に収めるように加熱可能である場合は、加熱量調整手段としての調整弁44等を省略することも可能であり、燃料供給手段10の流体素子構造において、上記分配比率を所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収めることができる。
【0084】
〈4〉 上記実施の形態において、加熱手段として、燃料ガスGと排ガスとの熱交換を行なう熱交換器42を利用したが、加熱手段を、燃料流路を構成する管材を例えば燃焼部の燃焼により高温となっているガスタービンエンジンの本体ケーシングの周囲、又は外筒3の周囲等に渡って配設し、そこからの伝熱により加熱された燃料流路19に燃料ガスを流通させることで、燃料ガスGを加熱するように構成しても構わない。
また、このように加熱手段を構成した場合には、加熱量調整手段は、その加熱される燃料流路における燃料ガスが流通する距離を変更するように構成できる。
【0085】
〈5〉 上記実施の形態において、混合気を生成して燃焼部に供給し燃焼させるための燃焼用流路として、第1流路A1及び第2流路A2のみを備えたバーナ装置について説明したが、別に、本発明に係るバーナ装置は、上記燃焼用流路を3つ以上設け、さらに、その夫々の燃焼用流路間に流体素子構造を備えたバーナ装置として構成することもでき、その具体例について、図面に基づいて説明する。
【0086】
上記のように3つ以上の燃焼用流路を設けたバーナ装置としては、図7(イ)に示すように、パイロット燃焼用流路である第4流路A4と、その周方向に等間隔で配設された複数のメイン燃焼用流路である第1流路A1,第2流路A2,第3流路A3とを備えた所謂マルチバーナがある。
【0087】
このようなバーナ装置において、燃焼負荷が最も低い運転状態では、第4流路A4のみに燃料ガスGを供給して、図7(イ)に示すように、第4流路A4のみを燃焼状態とする運転を行なう。尚、図7では、ドットで塗りつぶされた燃料用流路が燃焼状態である。
そして、このようなバーナ装置は、その運転から燃焼負荷を増加させる場合に、燃料ガスGを供給する燃焼用流路の数を順次増加させて、図7(ロ)に示すように、第4流路A4に加えて、互いに点対称で配設された一対の第3流路A3を燃焼状態とする運転、及び、図7(ハ)に示すように、第4流路A4及び第3流路A3に加えて、互いに点対称で配設された一対の第2流路A2を燃焼状態とする運転を経て、図7(ニ)に示すように、第4流路A4、第3流路A3及び第2流路A2に加えて、互いに点対称で配設された一対の第1流路A1を燃焼用流路を燃焼状態とする定格運転に移行する。
【0088】
また、このようなバーナ装置は、流体素子構造を有する燃料供給手段110で実現することができ、その構造について図8に基づいて説明する。
即ち、図8に示す燃料供給手段110は、夫々の流路A1,A2,A3,A4の上流側に燃料流路119の燃料ガスGを分配供給して混合気を形成するように構成されている。
また、この燃料供給手段110における流体素子構造は、図8において隣接する流路間に夫々設けられ、一の流路に供給された燃料ガスGの一部を次段の流路側に分配するように構成されている。
【0089】
詳しくは、先ず燃料流路119の燃料ガスGは、2系統に分割されて、第4流路A4の上流側に、2つの供給口107c(供給部の一例)を介して供給される。このときに、燃料流路119を2系統に分割するのは、燃料ガスGが分配供給される6つの流路A1,A2,A3の夫々が、互いに点対称で配設された2つの流路からなり、その1つづつを含む2つのグループの夫々に燃料ガスGを分割して供給するためである。
尚、上記燃料流路119を2つに分割せずに、流体素子構造において燃料ガスGが分配供給され形成された混合気を、2つの流路に分割して供給することもできる。
【0090】
また、燃料供給手段110は、3つの供給路106a,106b,106cが、第1流路A1と第2流路A2との間、第2流路A2と第3流路A3との間、及び第3流路A3と第4流路A4との間に夫々配設され、供給路106aの最端部は、第1流路A1に開口する供給口105として形成されている。
【0091】
即ち、第4流路A4の上流側においては、燃料流路119の燃料ガスGを第4流路A4の開放部109cに供給するための供給口107cと、供給口107cから開放部109cに供給される燃料ガスGの流量が、所定の臨界流量以上のときにのみ、開放部109cに供給された燃料ガスGの一部を受け入れる供給路106cの受入口108cとが設けられている。同様に、第3流路A3の上流側においては、供給路106cに受け入れた燃料ガスGを第3流路A3の開放部109bに供給するための供給口107bと、供給口107bから開放部109bに供給される燃料ガスGの流量が、所定の臨界流量以上のときにのみ、開放部109bに供給された燃料ガスGの一部を受け入れる供給路106bの受入口108bとが設けられ、さらに同様に、第2流路A2の上流側においては、供給口107aと、開放部109aと、燃料ガスGの一部を受け入れる供給路106aの受入口108aとが設けられている。
このように構成された燃料供給手段110は、夫々の開放部109a,109b,109cと夫々の供給路106a,106b,106cとからなる複数の流体素子構造を直列的に配設して有するものである。
【0092】
そして、このように構成された燃料供給手段110において、燃焼負荷設定手段が流量調整手段146により、供給口7cから開放部9cに供給される燃料ガスGの流量が所定の第1臨界流量未満となるように燃料ガスGの総供給流量を調整すると、供給口107cから開放部109cに供給された燃料ガスGの全てが第4流路A4に供給され、図7(イ)に示すように、第4流路A4のみが燃焼状態となる。
【0093】
また、上記燃料ガスGの総供給流量を上記第1臨界流量以上且つ第2臨界流量未満となるように調整すると、開放部109cに供給された燃料ガスGの一部が受入口108cに流入して供給路106cに受け入れられ、供給路106cに受け入れられた燃料ガスGの全てが供給口107bから第3流路A3に供給され、図7(ロ)に示すように、第4流路A4及び第3流路A3のみが燃焼状態となる。
【0094】
さらに、上記燃料ガスGの総供給流量を上記第2臨界流量以上且つ第3臨界流量未満となるように調整すると、開放部109bに供給された燃料ガスGの一部が受入口108bに流入して供給路106bに受け入れられ、供給路106bに受け入れられた燃料ガスGの全てが供給口107aから第2流路A2に供給され、図7(ハ)に示すように、第4流路A4及び第3流路A3及び第2流路A2のみが燃焼状態となる。さらにまた、上記燃料ガスGの総供給流量を上記第3臨界流量以上となるように調整すると、開放部109aに供給された燃料ガスGの一部が受入口108aに流入して供給路106aに受け入れられ、供給路106aに受け入れられた燃料ガスGの全てが供給口105から第1流路A1に供給され、図7(ニ)に示すように、全ての流路が燃焼状態となる。
【0095】
以上のように構成した燃料供給手段110によって、低燃焼負荷運転においては、燃焼状態でない流路に過剰希薄混合気が形成されないので、未燃成分の発生を抑制することができる。さらに、燃焼負荷を増加させるほど、燃焼状態とする流路の数を順次増加させることで、燃焼負荷範囲全体に渡って安定した燃焼状態を維持することができる。
また、このような3つ以上の燃焼用流路に燃料ガスGを分配可能な流体素子構造を有するバーナ装置においても、前述の温度調整手段140を設けて、上記流体素子構造における総供給流量によって定められる夫々の流路への燃料ガスGの分配比率が、所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、燃料ガスGの温度を制御することができる。
【0096】
〈6〉 上記実施の形態及び別実施の形態において、パイロット燃焼用流路及びメイン燃焼用流路の複数の燃焼用流路を、半径方向又は周方向に配設した構成を説明したが、夫々の燃焼用流路の配置状態を、保炎性及び低NOx性を考慮して適宜決定することができる。また、夫々の燃焼用流路間に設けられる流体素子構造は、燃焼負荷増加に対する分配順序及び分配比率等を考慮して、設計することができる。
【0097】
〈7〉 燃料ガスGの温度に影響を与える環境温度を検出する温度検出手段として、上記温度センサ52の代わりに、空気流路26の圧縮機21の下流側の空気Aの温度、バーナ装置20の周囲等の外気の温度、燃料流路19を流通する燃料ガスGの温度、又は第2供給口7の付近の温度等を、環境温度として検出する温度センサを設けても構わない。また、それらの温度の複数を環境温度として検出しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バーナ装置及びガスタービンエンジンの実施形態を示す側断面図
【図2】図1に示すバーナ装置の横断正面図
【図3】図1に示すバーナ装置の燃料供給手段部の拡大図
【図4】燃料ガスの総供給流量とメイン燃焼用流路への供給流量との関係を示すグラフ図
【図5】燃料ガスの総供給流量と燃料ガスの設定温度との関係を示すグラフ図
【図6】バーナ装置の燃料温度調整手段の別実施形態を示す側断面図
【図7】別実施形態のバーナ装置の流路配置を示す図
【図8】図7に示すバーナ装置の燃料供給手段の概略構成を示す図
【符号の説明】
1 ガス筒
2 内筒
3 外筒
5 第1供給口(供給部)
6 供給路
7 第2供給口(供給部)
8 受入口
9 開放部
10 燃料供給手段
15 燃焼室
19 燃料流路
20 バーナ装置
23 タービン
31 燃料温度制御手段
35 記憶手段
40 温度調整手段
42 熱交換器(加熱手段)
44 調整弁(加熱量調整手段)
46 流量調整手段
51 温度センサ
52 温度センサ(温度検出手段)
A1 メイン燃焼用流路
A2 パイロット燃焼用流路
G 燃料ガス
A 空気

Claims (9)

  1. 内部に流通する酸素含有ガスに燃料が供給され、燃焼部に混合気を供給して燃焼させる複数の燃焼用流路を備え、
    前記各燃焼用流路に、前記燃料を供給する供給部を夫々備え、
    一の前記燃焼用流路に前記供給部から供給された前記燃料の一部を受け入れて、次段の前記燃焼用流路の前記供給部に供給する供給路を、前記各燃焼用流路間に備え、
    前記一の燃焼用流路の前記供給部と前記供給路とが、前記燃料の総供給流量の増加に伴い前記供給路側への前記燃料の分配比率が増加し、逆に、前記総供給流量の減少に伴い前記供給路側への前記燃料の分配比率が減少する流体素子構造として構成されているバーナ装置であって、
    前記流体素子構造における前記総供給流量によって定まる前記分配比率が、所定の設定分配比率に対して一定の範囲内に収まるように、前記流体素子構造に供給される前記燃料の温度を制御する燃料温度制御手段を備えたバーナ装置。
  2. 前記燃料温度制御手段が、前記燃料の温度が所定の温度範囲内となるように、前記燃料の温度を制御する手段である請求項1に記載のバーナ装置。
  3. 前記燃料の温度に影響を与える環境温度を検出可能な温度検出手段を備え、
    前記燃料の温度を調整可能な温度調整手段を備え、
    前記燃料温度制御手段が、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記温度調整手段を働かせて前記燃料の温度を制御する手段である請求項1又は2に記載のバーナ装置。
  4. 前記温度調整手段が、前記燃料を加熱する加熱手段と、前記加熱手段における前記燃料の加熱量を調整する加熱量調整手段とにより構成されている請求項3に記載のバーナ装置。
  5. 前記加熱手段が、前記燃焼部における燃焼により発生する熱を利用して、前記燃料流路を流通する前記燃料を加熱する手段である請求項4に記載のバーナ装置。
  6. 前記流体素子構造における前記総供給流量と前記燃料の設定温度との相関データが格納された記憶手段を備え、前記燃料温度制御手段が、前記記憶手段に格納された相関データに基づいて、前記燃料の温度を制御する手段である請求項1から5の何れか1項に記載のバーナ装置。
  7. 記流体素子構造に供給される前記燃料を前記燃焼部における燃焼により発生する熱を利用して加熱する加熱手段を備えた請求項1から6の何れか1項に記載のバーナ装置。
  8. 前記燃料の温度に影響を与える環境温度を検出可能な温度検出手段を備え、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記加熱手段における前記燃料の加熱量を調整する加熱量調整手段を備えた請求項7に記載のバーナ装置。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載のバーナ装置を備え、前記バーナ装置から排出される燃焼排ガスの運動エネルギによりタービンを回転させるガスタービンエンジン。
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