JP4670248B2 - 表面処理鋼板を用いた調理器 - Google Patents

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本発明は、予め鋼板の表面に処理を施した表面処理鋼板を用いた、シール構成を高めた調理器に関するものである。
従来、表面処理鋼板は、ステンレス等の鋼板の片面または両面に亜鉛やアルミのメッキを施したものや、フッ素樹脂やポリエステル樹脂の塗膜を形成させたものがほとんどである。
一方、最近の調理器では、箱型の製品本体で上部に使い勝手や手入れ性さらに意匠性から表面が平らなセラミックからなるトッププレートを使用し、これらの周辺を金属製のトップフレームで覆うことにより製品本体をシールした構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、製品本体の上部に位置し、鍋などを載置するセラミックからなるトッププレートとステンレスなどの金属製のトップフレームとを接着層を介して接合してシール構成を形成している。また、接着に際してはシール構成の品質を確保するため、
予めトップフレームを十分に脱脂洗浄したのち、トッププレートとトップフレームの間に液状の接着剤を注入し加圧下で熱処理し一体化している。
特開平11−239521号公報
しかしながら、前記従来の構成では、表面処理鋼板としてステンレス等の鋼板を使用した場合、加工時の機械油などが脱脂洗浄で完全に取り除くのが困難であり、接着性に課題があった。また、一般的に良く行われるブラスト処理による粗面化も細長い形状を有する鋼板には非効率的であり、反りの発生や平面度の低下等の課題があった。このため、調理器において、鋼鈑からなるトップフレームをトッププレートに接着するに際しては、細心の注意を払って脱脂洗浄を行い、接着力を確保し、水や洗剤、さらに調理物などの液体が製品本体の内部に侵入しないようなシール構成としなければならなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、接着性に優れた表面処理鋼板を用いたシール性の高い調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の調理器は、製品本体の上部を覆う結晶化ガラスからなるトッププレートと、前記トッププレートの周辺を固定するトップフレームとを備え、前記トップフレームに、接着剤との密着性を高めるエポキ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層を形成した表面処理鋼板を用い、前記トッププレートと前記トップフレームとを付加反応型のシリコン樹脂を主成分とする前記接着剤からなる接着層を介して接合したものとしたものである。これにより、簡単な脱脂だけで接着性に優れた表面処理鋼板を得ることができる。
また、本発明の調理器は、この塗膜層を有する表面処理鋼板をトップフレームとして用い製品本体の上部を覆うトッププレートと接着層を介して一体化したものである。これにより、シール性能に優れ性能が安定した信頼性の高い調理器が実現できる。
本発明の表面処理鋼板を用いた調理器は、接着性に優れた表面処理鋼板を得ることができるとともに、シール性能に優れ性能が安定した信頼性の高い調理器が実現できる。
また、接着剤であるシリコン樹脂が付加反応型のシリコン樹脂であることにより、硬化の際にガスの生成物や体積変化が起こらず、空隙のない緻密な接着層が得られるため、接着強度を一段と高めることができる。
第1の発明は、製品本体の上部を覆う結晶化ガラスからなるトッププレートと、前記トッププレートの周辺を固定するトップフレームとを備え、前記トップフレームに接着剤との密着性を高めるエポキ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層を形成した表面処理鋼板を用い、前記トッププレートとトップフレームとを付加反応型のシリコン樹脂を主成分とする前記接着剤からなる接着層を介して接合した調理器とすることにより、シール性能に優れ性能が安定した信頼性の高い調理器が実現できる。特に、今までトップフレームの脱脂洗浄にかなりの時間と注意が必要であったものが、簡単な脱脂のみで優れたシール性能を確保することができる。
また、接着層がシリコン樹脂を主成分とする接着剤であることにより、表面処理鋼板との密着性が高まり、更に、シール性能を十分確保できる品質の高い調理器とすることがで
きる。
また、シリコン樹脂が付加反応型のシリコン樹脂であることにより、硬化の際にガスの生成物や体積変化が起こらず、空隙のない緻密な接着層が得られるため、接着強度を一段と高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照にしながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(参考の形態1)
図1は本発明の参考の形態1における表面処理鋼板を示している。
図に示すように、基材1はSUS304からなるステンレス鋼板からなり、その片面に、接着剤との密着性を高める2〜3ミクロンのエポキ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層2を形成している。
以上の構成を有する表面処理鋼板について、その作用について説明する。
塗膜層2として使用したエポキシ樹脂や変性エポキシ樹脂は、ステンレス鋼板など金属との密着性に優れ、さらに接着剤として良く使用されるシリコン樹脂などとも相性が良い。このため、この表面処理鋼板を接合部の金属素材として使用することで接着性に優れたシール構成を確保することができる。また、塗膜層2の厚みを2〜3ミクロンと薄くしているため、複雑な形状や絞り加工に対しても柔軟に対応することができる。
このような理由により、接合部の金属素材として一般的なステンレス鋼板を使用した場合に比較して、簡単な脱脂洗浄で強固な接合を確保することができる。また、塗膜層2を基材1の両面に形成させることにより、両側での接合も可能となる。さらに、塗膜層2に使用するエポキシ樹脂や変性エポキシ樹脂以外に、これらの樹脂と相性の良いフェノール樹脂、メラミン樹脂、または尿素樹脂など他の樹脂を添加しても良い。
(実施の形態1)
図2、図3は、本発明の実施の形態1における調理器を示している。
図に示すように、製品本体11は、箱状をしており、これの上部を覆ってトッププレート12が装備されている。トッププレート12は鍋等を載置する結晶化ガラスからなり、その周辺はトップフレーム13で製品本体11に固定されている。トップフレーム13は、SUS304を基材とする表面処理鋼板からなり、トッププレート12に対向する側に、接着剤との密着性を高める2〜3ミクロンのエポキ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層を形成している。そして、トッププレート12とトップフレーム13は、鋼鈑の塗膜層側を付加反応型のシリコン樹脂からなる接着層14で接合している。
次に、この実施の形態における作用を説明する。まず、トッププレート12の外周部に液状を呈する付加反応型のシリコン樹脂を自動機により塗布を行う。そして、この上に予め脱脂洗浄したトップフレーム13を置く。この後、液状のシリコン樹脂を加熱硬化させ接着層14を形成させる。トップフレーム13のトッププレート12側にはシリコン樹脂と密着性に優れるエポキシ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層14が形成されているため強固に接着する。なお、接着層14は付加反応型のシリコン樹脂であることにより、硬化の際にガスの生成物や体積変化が起こらず、空隙のない緻密な接着層が得られるため、接着強度を一段と高めることができる。
次に、表面処理鋼板をトップフレーム13に使用した場合と、一般的なSUS304をトップフレーム13に使用した場合における接着強度について説明する。トッププレート12とトップフレーム13を前記方法で接着した後、トップフレーム13を治具で支え、トッププレート12に直径が30mmの丸棒を押し付けてトップフレーム13とトッププレート12とが剥離する際の荷重を測定した。これらの結果は(表1)に示すとおりである。
この(表1)から明らかなように、表面処理鋼板をトップフレーム13に使用したものは、一般的なSUS304を使用したものに比較して接着強度は高く、またバラツキも少なく安定した接着強度を示した。
このように、本実施の形態における調理器は、表面処理鋼板をトップフレームに使用した場合、表面処理鋼板を簡単に脱脂洗浄するだけでトッププレートと強固に接着させることができるため、一般的なSUS304をトップフレームに使用した従来品に比較して接着強度は高く、バラツキも少なく品質の安定したシール構成を確保することができ、トッププレート上での水や洗剤、調理物などの液体が簡単に製品本体に侵入することがなく、信頼性の高い製品を提供することができる。
以上のように、本発明の表面処理鋼板を用いた調理器では、優れたシール構成が得られるため、誘導加熱調理器は勿論のこと、ハロゲンヒーター、ガス調理器、電気クッキングヒーター等の調理器にも適用できる。
本発明の参考の形態1における表面処理鋼板の部分断面図 本発明の実施の形態1における調理器の斜視図 同調理器の要部断面図
1 基材
2 塗膜層
11 製品本体
12 トッププート
13 トップフレーム
14 接着層

Claims (1)

  1. 製品本体の上部を覆う結晶化ガラスからなるトッププレートと、前記トッププレートの周辺を固定するトップフレームとを備え、前記トップフレームに接着剤との密着性を高めるエポキ樹脂または変性エポキシ樹脂を主成分とする塗膜層を形成した表面処理鋼板を用い、前記トッププレートと前記トップフレームとを付加反応型のシリコン樹脂を主成分とする前記接着剤からなる接着層を介して接合した調理器。
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