JP4669334B2 - エッジ・マルチサンプリングハイブリッドアンチエイリアス - Google Patents

エッジ・マルチサンプリングハイブリッドアンチエイリアス Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータグラフィックスのアンチエイリアス技術などに関する。
従来のコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス技術にスーパサンプリングがある。これは1ピクセル内で複数のサンプルポイントにおけるカラーをそれぞれ計算して,それぞれのサンプルポイントのカラーを更新し,最後にピクセル内のサンプルポイントにおけるそれぞれのカラーを平均し,当該ピクセルにおけるカラーを算出する方法である。
スーパサンプリングは,1ピクセル内の複数点においてカラーを計算するため,1ピクセルにおけるサンプル数にほぼ比例し計算量が増加し,レンダリング速度が低下するという欠点がある。
また,その他のアンチエイリアス技術としてマルチサンプリングがある。これもスーパサンプリングと同様,1ピクセル内に複数のサンプリングポイントを持つが,サンプリングポイントにおけるカラー及びZ値は,そのピクセルの代表点におけるカラー及びZ値であるため,シェーディングやテクスチャといった部分に関する計算量がサンプリング数によらず一定となる。ゆえに,スーパサンプリングに比較してカラーの計算量が大幅に削減される。
マルチサンプリングは,Z値およびカラーの更新がピクセル内の各サンプリングポイント毎に行われるため,メモリとレンダラ間のメモリの帯域幅は1ピクセルのサンプル数に比例して大きくなるという欠点がある。ゆえに,1ピクセル当たりのサンプル数を増やせばその要求帯域幅が増加し,ハードウェアの複雑度が増す(ハードを複雑にしなければレンダラ−メモリ間の通信がボトルネックとなりレンダリング速度が劣化する)。逆にサンプル数を減らせば,その要求帯域幅は減少するが画質が劣化してしまう。
上記の2つとは解決のためのアプローチの異なるエッジアンチエイリアスがある(特開2002-352253号公報)。これは,ピクセルの情報として,傾き,切片,方向,始終点といったエッジ(3角形の辺)の情報を追加して,そのエッジ情報をもとに,ピクセルがエッジによってどのように分断されているかを解析し,その分断された面積に比例して,カラーを合成する手法である。合成の元になるカラーは,当該ピクセルのカラー及び隣接ピクセルのカラーとなる。分断領域面積は傾きや切片情報などから求める。ここで例えば傾き・切片情報がそれぞれ3ビットであっても分断領域の面積の計算精度はピクセルの1/64である。つまり,正常にエッジアンチエイリアスが実行できたときには,64倍のマルチサンプリング相当の画質が得られるという特徴がある。
エッジアンチエイリアスは,ピクセルが複数のエッジによって複数の領域に分断され複雑な形状をしている場合においては,エッジの更新アルゴリズムが難しい。その上,カラーのサンプリングレートが1サンプル/1ピクセルであるため,合成に使われる当該ピクセル及び隣接ピクセルにおけるカラーが正しく選択されない,あるいはそのカラーの数が足りなくなる場合がある。その様なときには正しく当該ピクセルにおけるカラーが計算できなくなり,画質が大幅に劣化するという問題があった。
特開2002-352253号公報
本発明は,上述した課題,すなわち(1)レンダリングのための計算量を大きく増加させずに,(2)レンダラとメモリ間の通信帯域幅を大きく増加させず,又は(3)高画質,のアンチエイリアシング技術を提供することを目的とする。
本発明は,従来のマルチサンプリング技術のように多数のサンプリングポイントをピクセル内に設けるのではなく,基本的には,少ないサンプリングポイントと,傾き,切片,等のエッジの情報とを用いて,そのエッジによってピクセルが分断されるピクセル内の領域の面積を計算し,当該ピクセルのカラーをその領域面積や少ないサンプリングポイントにおける色情報を用いて合成するものである。これにより,従来のマルチサンプリング技術に比べ格段に少ないサンプリングポイントのみでアンチエイリアシングを行えるので,低いサンプリングレートのアンチエイリアシングであっても,高いサンプリングレートのアンチエイリアシングと同等の画質を得ることができる。
また,エッジ情報は,その容量が十分小さいため,レンダラとメモリ間の通信帯域幅を増加させない。また,ピクセル内の各サンプリングポイントにおけるカラーの計算(レンダリング)はマルチサンプリングと同様,そのピクセルの代表点においてのみ行い,それを各サンプリング点にコピーするだけであるため,その計算量が増加することもない。
本発明の第1の側面は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路(2)と,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路(3)と,前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路(4)とを具備するアンチエイリアス回路(1)に関する。
このようなアンチエイリアス回路であれば,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定できるので,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,面積Sと選択した色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定する,コンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法を提供できる。
本発明の第2の側面は,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するためのエリアタイプ決定回路(5)と,前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路(2)と,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路(3)と,前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路(4)とを具備するアンチエイリアス回路(1)に関する。
このようなアンチエイリアス回路であれば,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定し,前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定できるので,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,前記面積Sと前記選択された色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定するコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法を提供できる。
これらのアンチエイリアス回路では,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントとして,たとえば,各ピクセルにおける各頂点及びピクセルの中心点の5点で十分であるので,少ないサンプリングポイントを用いても,エッジ情報を活用することで,効果的なコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法を提供できる。
本発明によれば,レンダリングのための計算量を大きく増加させずに,レンダラとメモリ間の通信帯域幅を大きく増加させず,又は高画質,のアンチエイリアシング技術を提供することができる。
本発明によれば,アンチエイリアスをかけるための,メモリアクセスの要求帯域幅が狭く,レンダリングにおける処理量も小さいので,低消費電力,小面積のLSIで高画質のCG画像が提供できる。
[アンチエイリアス回路の例]以下,図面を用いて本発明のアンチエイリアス回路について説明する。図1は,本発明の第1の実施形態に係るアンチエイリアス回路のブロック図である。図1に示されるように,この態様に係るアンチエイリアス回路(1)は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路(2)と,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路(3)と,前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路(4)とを具備するアンチエイリアス回路(1)である。図中6は,エッジメモリ(又はエッジZメモリ)を示し,7は,色メモリを示す。また,各メモリ及び回路はバスにより連結されている。
このようなアンチエイリアス回路であれば,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定できるので,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,面積Sと選択した色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定する,コンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法を提供できる。
エッジ情報は,通常,エッジの傾き及び切片に関する情報を含む情報であり,ピクセル内の,エッジの傾き,切片,始点及び終点,並びにポリゴンの法線のいずれかを含むものであってもよい。エッジ情報は通常エッジメモリ(6)に記憶され,CPUなどの制御装置による制御などによりエッジ情報が読み出され,バスを通じて面積算出回路(2)又は色選択回路へ入力される。
エッジメモリ(6)は,エッジ情報のみならず,Z値をも記憶するエッジZメモリのものを含んでもよい。このようなエッジZメモリを用いれば,複数のポリゴンの部分があるピクセル上に存在する場合であっても,効果的に最前面にあるポリゴンを判別できる。
図2は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの例を示す図である。図2は,あくまで例示であって,図2に示すもの以外のサンプリングポイントを採用しても構わない。符号20は,サンプリングポイントであるピクセルの中心点Cを示す。符号21〜24は,サンプリングポイントであるピクセルにおける各頂点C〜Cを示す。なお,各頂点C〜Cは隣接するピクセルと共有される頂点である。符号26は,エッジを示す。エッジは,あるポリゴンの一部があるピクセルを占める場合に生ずる。符号27及び28は,エッジとピクセルの辺との交点を示す。符号29は,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含む領域を示す。符号30は,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含まない領域を示す。
図3は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。図4は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。図5は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。
図4に示されるように,あるピクセルに含まれるエッジの数は複数の場合もある。あるピクセルに含まれるエッジの数はエッジとピクセルの辺との交点の数を算出する回路を用いれば簡単に求めることができる。すなわち,交点の数の半分がエッジの数となる。このようなエッジ本数計算回路を有することは本発明の好ましい実施態様である。たとえば,あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上あるかどうか判断し,1本の場合は以下に示す各回路を用いてピクセルの色を決定し,0本又は2本以上の場合は,各サンプリングポイントのいずれか又は全ての色の平均を求めることでピクセルの色を決定するようにしてもよい。このような色の平均を求める回路は,加算回路と除算回路,加算回路とテーブルなどを適宜用いる事により容易に設計できる。また,図5に示されるようにあるピクセルに存在するポリゴンが2つ以上存在する場合もある。
[面積算出回路]面積算出回路(2)は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定するための回路である。
面積算出回路が求める面積Sは,たとえば,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積である。また,あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上ある場合は,あるポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域の面積であってもよいし,あるポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積であってもよい。また,あるピクセルにポリゴンが2つ以上含まれる場合は,それぞれのポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよいし,あるピクセルに占める面積が最も大きいポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよい。また,ポリゴンの中心点を含むポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよい。
前記面積算出回路の例として,前記エッジと面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出するものがあげられる。より具体的には,エッジとピクセルの辺との2つの交点と面積Sとの関係を格納した面積テーブルがあげられる。このような面積テーブルを用いることで,2つの交点から迅速に面積Sを得ることができる。あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上ある場合においても,各交点と面積Sとの関係を格納した面積テーブルを用意してもよい。しかし,交点が多くなると,記憶しなければならないパターンが多くなり多大なメモリを必要とするようになるので,面積テーブルは,ある2つの交点(ひとつのエッジ)についての面積Sを格納するテーブルを用いるものが好ましい。図4に示されるように,あるポリゴンがあるピクセルに2つのエッジを有する場合は,面積テーブルを2回参照し減算回路などで減算することで容易にあるピクセルに占めるあるポリゴンの面積Sを求めることができる。図4の4つの交点をP〜Pとすると,まずは交点PとPとを用い,面積テーブルから台形Pの面積を求め,その値をメモリに記憶する。そして,交点PとPとを用いて,台形Pの面積を求め,その値をメモリに記憶し,減算回路及び/又は加算回路を用いてPの面積を求めればよい。S=台形P−(1−台形P)より,減算回路のみでも面積Sを求めることができるし,また2つの台形の面積の和から1を引いた値となるので,減算回路及び加算回路を用いても面積Sを求めることができる。
[色選択回路]色選択回路は,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイントを選択するか,又は当該サンプリングポイントにおける色を選択するための回路である。なお,簡単のために色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとする。
色選択回路の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,前記ピクセルの中心点をサンプリングポイントとして選択し,その中心点における色をCaとして選択する。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めて選択する。たとえば図2の30で示される領域において,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントはCとCの2つであるから色を求めるサンプリングポイントとしてCとCを選択し,Cbとして,CとCの平均を求めればよい。サンプリングポイントを選択するには,エッジ情報(交点情報)を用いれば容易に決定できる。たとえば,エッジがひとつの場合は,どの辺上に交点があるか,また交点の位置情報を用いる事で容易にサンプリングポイントを決定できる。そして,加算回路と除算回路,加算回路と1/2テーブル,又は加算回路と1/3テーブルを用いることで容易にCbを求めることができる。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,前記ピクセルの中心点における色をCaとして選択する。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択するものである。たとえば,図2のようなケースでは,CとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCbとして選択される。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色と,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択するものである。図2のようなケースでは,CとCとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCaとして選択される。CとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCbとして選択される。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものと,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものとを選択するものである。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,エッジ情報から,前記ピクセル中のポリゴンが占める任意の点と,サンプリングポイントのうちポリゴンが占めない任意の点とを選択することにより,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる2つのサンプリングポイントを選択するか,又は前者の点と後者の点における色を選択することにより,当該サンプリングポイントにおける色を選択するものである。
[色合成回路] 色合成回路は,面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定するための回路である。色合成回路の例として,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,Ca×S+Cb(1−S)を求めることにより,前記ピクセルのカラーを決定するものがあげられる。
より具体的な色合成回路として,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,乗算回路,加算回路及び除算回路(又は[1−Sテーブル])を用いることにより,乗算回路がSとCaとを乗算しS×Caを求め,除算回路又は[1−Sテーブル]が(1−S)の値を求め,乗算回路が(1−S)×Cbを求め,加算回路がS×Caと(1−S)×Cbとを加算することによりS×Ca+(1−S)×Cbを求め,前記ピクセルのカラーを決定するものがあげられる。
また,上記とは別の具体的な色合成回路として,S x (Ca-Cb) + Cbを求める回路が上げられる。これは,S x Ca + (1-S) x Cb = S x (Ca-Cb) + Cbであることに基づくものである。このよう直接S x (Ca-Cb) + Cbを求めると,乗算器の数が減少する(2つからひとつになる)ので好ましい。また,1−Sテーブルなども必要なくなるため好ましい。具体的には,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,乗算回路,加算回路などを用いて,S x (Ca-Cb) + Cbを求めればよい。たとえば,S ,Ca,Cbの値がバスなどを介して色合成回路へ入力されると,加算器(減算器)が,Ca-Cbの値を求め,乗算器がS x (Ca-Cb)の値を求め,加算器がS x (Ca-Cb) + Cbを求めればよい。
[動作例]以下,本発明の第1の実施形態に係るアンチエイリアス回路の動作例を説明する。エッジメモリ6からあるポリゴンのエッジ情報,又はエッジ情報とZ値とを読み出す。読み出された情報はバスを通じて,面積算出回路(2)と,色選択回路(3)とに入力される。面積算出回路(2)は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する。
面積算出回路が面積Sを求める方法として,エッジ情報に含まれる交点と面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出するものがあげられる。このようにして面積Sが求められる。求められた面積Sは,バスを通じて色合成回路(4)に入力される。
一方,色選択回路が,あるピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイントを選択するか,又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する。色を選択する例として,あるピクセルの中心点をサンプリングポイントとして選択し,その中心点における色をCaとして選択する。各サンプリングポイントの色情報は,色メモリ(7)に記憶されており,記憶された色情報を読み出すことで各サンプリングポイントにおける色情報を得ることができる。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めて選択する。このようにして色合成に用いられる色Ca及びCbが決定される。決定された色Ca及びCbは,バスを通じて色合成回路(4)に入力される。
色合成回路が,面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する。具体的には,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,Ca×S+Cb(1−S)(又は,S x (Ca-Cb) + Cb)などを求めることにより,前記ピクセルのカラーを決定する。
[アンチエイリアス回路の別の例] 図6は,本発明の第2の実施形態に係るアンチエイリアス回路のブロック図である。図6に示されるように,この態様に係るアンチエイリアス回路(1)は,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するためのエリアタイプ決定回路(5)と,前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路(2)と,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路(3)と,前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路(4)とを具備するアンチエイリアス回路(1)に関する。図中6は,エッジメモリ(又はエッジZメモリ)を示し,7は,色メモリを示す。また,各メモリ及び回路はバスにより連結されている。
このようなアンチエイリアス回路であれば,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定し,前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定できるので,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,前記面積Sと前記選択された色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定するコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法を提供できる。
エッジ情報は,通常,エッジの傾き及び切片に関する情報を含む情報であり,ピクセル内の,エッジの傾き,切片,始点及び終点,並びにポリゴンの法線のいずれかを含むものであってもよい。エッジ情報は通常エッジメモリ(6)に記憶され,CPUなどの制御装置による制御などによりエッジ情報が読み出され,バスを通じて面積算出回路(2)又は色選択回路へ入力される。
エッジメモリ(6)は,エッジ情報のみならず,Z値をも記憶するエッジZメモリのものを含む。このようなエッジZメモリを用いれば,複数のポリゴンの部分があるピクセル上に存在する場合であっても,効果的に最前面にあるポリゴンを判別できる。
エッジ本数計算回路を有することは本発明の好ましい実施態様である。たとえば,あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上あるかどうか判断し,1本の場合は以下に示す各回路を用いてピクセルの色を決定し,0本又は2本以上の場合は,各サンプリングポイントのいずれか又は全ての色の平均を求めることでピクセルの色を決定するようにしてもよい。このような色の平均を求める回路は,加算回路と除算回路,加算回路とテーブルなどを適宜用いる事により容易に設計できる。
[エリアタイプ決定回路] エリアタイプ決定回路(5)は,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するための回路である。具体的なエリアタイプ決定回路(5)として,前記エッジと前記ピクセルの辺との交点情報を用いて,交点情報とエリアタイプとの関係を記憶したエリアタイプメモリ(エリアタイプテーブル)を参照することによりエリアタイプを決定するものがあげられる。
エリアタイプとして,六角形(例図4),五角形(例図3),四角形及び三角形を含むものがあげられる。また,別のエリアタイプとして,六角形,五角形,四角形及び三角形を含み,前記四角形は,前記ピクセルと前記ポリゴンの4つの交点が前記ピクセルの対向する辺上に存在する四角形と,前記ピクセルと前記ポリゴンの4つの交点が前記ピクセルの隣接する辺上に存在する四角形とを含み,前記三角形は,前記ピクセルと前記ポリゴンの3つの交点が前記ピクセルの対向する辺上に存在する三角形と,前記ピクセルと前記ポリゴンの3つの交点が前記ピクセルの隣接する辺上に存在する三角形とを含むものがあげられる。このようにエリアタイプごとに分類するので容易に面積を求めることができることとなる。
エリアタイプ決定回路(5)は,交点がどの辺上にあるかという情報とエリアタイプとが関連付けて記憶されたエリアタイプ関連テーブルを参照することによりエリアタイプを決定するものであってもよい。
[面積算出回路] 面積算出回路(2)は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定するための回路である。
面積算出回路が求める面積Sは,たとえば,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積である。また,あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上ある場合は,あるポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域の面積であってもよいし,あるポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積であってもよい。また,あるピクセルにポリゴンが2つ以上含まれる場合は,それぞれのポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよいし,あるピクセルに占める面積が最も大きいポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよい。また,ポリゴンの中心点を含むポリゴンの部分のうちそのピクセルに占める領域であって他のポリゴンよりもZ値が小さい(前面方向の)領域の面積を求めてもよい。
前記面積算出回路の例として,前記エッジと面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出するものがあげられる。より具体的には,エッジとピクセルの辺との2つの交点と面積Sとの関係を格納した面積テーブルがあげられる。このような面積テーブルを用いることで,2つの交点から迅速に面積Sを得ることができる。あるピクセルに含まれるエッジの数が2本以上ある場合においても,各交点と面積Sとの関係を格納した面積テーブルを用意してもよい。しかし,交点が多くなると,記憶しなければならないパターンが多くなり多大なメモリを必要とするようになるので,面積テーブルは,ある2つの交点(ひとつのエッジ)についての面積Sを格納するテーブルを用いるものが好ましい。図4に示されるように,あるポリゴンがあるピクセルに2つのエッジを有する場合は,面積テーブルを2回参照し減算回路などで減算することで容易にあるピクセルに占めるあるポリゴンの面積Sを求めることができる。図4の4つの交点をP〜Pとすると,まずは交点PとPとを用い,面積テーブルから台形Pの面積を求め,その値をメモリに記憶する。そして,交点PとPとを用いて,台形Pの面積を求め,その値をメモリに記憶し,減算回路及び/又は加算回路を用いてPの面積を求めればよい。S=台形P−(1−台形P)より,減算回路のみでも面積Sを求めることができるし,また2つの台形の面積の和から1を引いた値となるので,減算回路及び加算回路を用いても面積Sを求めることができる。
面積算出回路の他の例として,エリアタイプ決定回路が決定したエリアタイプに応じて面積算出方法を決定し,前記エッジと面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出するものがあげられる。
より具体的には,前記面積算出回路は,前記エリアタイプ決定回路が決定したエリアタイプと前記エッジ情報とを用い,前記エリアタイプごとに異なる面積算出回路を選択し,前記エッジ情報に含まれる頂点値情報,及び前記ピクセルと前記ポリゴンの交点情報を,選択した前記面積算出回路に入力することにより前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定するものがあげられる。
また別の例としては,前記面積算出回路は,前記エリアタイプ決定回路が決定したエリアタイプと前記エッジ情報とを用い,前記エリアタイプごとに異なる面積テーブルを選択し,前記ピクセルと前記ポリゴンの交点情報を,選択した前記面積テーブルに入力することにより前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定するものがあげられる。
[色選択回路]色選択回路は,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイントを選択するか,又は当該サンプリングポイントにおける色を選択するための回路である。なお,簡単のために色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとする。
色選択回路の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,前記ピクセルの中心点をサンプリングポイントとして選択し,その中心点における色をCaとして選択する。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めて選択する。たとえば図2の30で示される領域において,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントはCとCの2つであるから色を求めるサンプリングポイントとしてCとCを選択し,Cbとして,CとCの平均を求めればよい。サンプリングポイントを選択するには,エッジ情報(交点情報)を用いれば容易に決定できる。たとえば,エッジがひとつの場合は,どの辺上に交点があるか,また交点の位置情報を用いる事で容易にサンプリングポイントを決定できる。そして,加算回路と除算回路,加算回路と1/2テーブル,又は加算回路と1/3テーブルを用いることで容易にCbを求めることができる。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,前記ピクセルの中心点における色をCaとして選択する。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択するものである。たとえば,図2のようなケースでは,CとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCbとして選択される。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色と,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択するものである。図2のようなケースでは,CとCとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCaとして選択される。CとCが,サンプリングポイントとして選択され,いずれかの色がCbとして選択される。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものと,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものとを選択するものである。
色選択回路の別の例として,以下のものがあげられる。すなわち,エッジ情報から,前記ピクセル中のポリゴンが占める任意の点と,サンプリングポイントのうちポリゴンが占めない任意の点とを選択することにより,ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる2つのサンプリングポイントを選択するか,又は前者の点と後者の点における色を選択することにより,当該サンプリングポイントにおける色を選択するものである。
[色合成回路] 色合成回路は,面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定するための回路である。色合成回路の例として,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,Ca×S+Cb(1−S)を求めることにより,前記ピクセルのカラーを決定するものがあげられる。
より具体的な色合成回路として,ピクセルの面積を1, 前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,乗算回路,加算回路及び除算回路(又は[1−Sテーブル])を用いることにより,乗算回路がSとCaとを乗算しS×Caを求め,除算回路又は[1−Sテーブル]が(1−S)の値を求め,乗算回路が(1−S)×Cbを求め,加算回路がS×Caと(1−S)×Cbとを加算することによりS×Ca+(1−S)×Cbを求め,前記ピクセルのカラーを決定するものがあげられる。
[動作例]以下,本発明の第2の実施形態に係るアンチエイリアス回路の動作例を説明する。エッジメモリ6からあるポリゴンのエッジ情報,又はエッジ情報とZ値とを読み出す。読み出された情報はバスを通じて,エリアタイプ決定回路(5),面積算出回路(2),及び色選択回路(3)とに入力される。
エリアタイプ決定回路(5)は,エッジ情報からエリアタイプを決定する。たとえば,前記エッジと前記ピクセルの辺との交点情報を用いて,交点情報とエリアタイプとの関係を記憶したエリアタイプメモリ(エリアタイプテーブル)を参照することによりエリアタイプを決定する。求められたエリアタイプ情報は,バスを通じて面積算出回路へ入力される。また,求められたエリアタイプ情報は,バスを通じて色選択回路へ入力されてもよい。
面積算出回路(2)は,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,及び/又はエリアタイプ情報を用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する。
面積算出回路が面積Sを求める方法として,エッジ情報に含まれる交点と面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出するものがあげられる。この面積テーブルは,エリアタイプごとに設けられ,エリアタイプに応じた面積テーブルが選択され,その選択されたテーブルに交点情報を参照して,面積Sが求められてもよい。このようにして面積Sが求められる。求められた面積Sは,バスを通じて色合成回路(4)に入力される。
一方,色選択回路が,あるピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイントを選択するか,又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する。各サンプリングポイントの色情報は,色メモリ(7)に記憶されており,記憶された色情報を読み出すことで各サンプリングポイントにおける色情報を得ることができる。色を選択する例として,あるピクセルの中心点をサンプリングポイントとして選択し,その中心点における色をCaとして選択する。一方,エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めて選択する。このようにして色合成に用いられる色Ca及びCbが決定される。決定された色色Ca及びCbは,バスを通じて色合成回路(4)に入力される。
色合成回路が,面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する。具体的には,ピクセルの面積を1,前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,Ca×S+Cb(1−S)を求めることにより,前記ピクセルのカラーを決定する。
[プログラム] これまで回路(ハードウェア)について説明したが,本発明のアンチエイリアス回路の概念を用いて,アンチエイリアスを行うプログラムを提供できることはいうまでもない。
すなわち,本発明によれば,コンピュータを,ピクセルにおけるエッジ情報と、前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出手段と;前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択手段と;前記面積算出手段が算出した面積Sと,前記色選択手段が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成手段とを具備するように機能させるアンチエイリアスプログラムをも提供できる。
また,別の態様としては,コンピュータを,エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するエリアタイプ決定手段と;前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出手段と;前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択手段と;前記面積算出手段が算出した面積Sと,前記色選択手段が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成手段とを具備するものとして機能させるアンチエイリアスプログラムがあげられる。
これらのプログラムが用いられるコンピュータは,たとえば,コンピュータを上記の各手段として機能させるプログラムを記憶したメインメモリと,情報を入力するための入力装置と,情報を装置外に出力するための出力装置と,情報を一時的又は半永久的に記憶するデータベースなどの記憶装置と,各種演算処理を行う中央処理装置(CPU)とを具備するものがあげられる。CPUなどが,メインメモリ中の制御プログラム(アンチエイリアスプログラム)の指令を受け,これらの手段を実現する動作をするように指示すればよい。
[画像形成装置] 図7は,本発明のアンチエイリアス回路を用いた画像形成装置のブロック図である。中央演算装置(CPU)101は,画像を生成するためのプログラムなどを制御する。ワークメモリ102は,CPU101で使用するプログラムやデータ及びディスプレイリストなどを記憶する。そして,CPU101は,ワークメモリ102に記憶されたプログラムなどを読み出して,所定の処理を行う。CPU101は,ワークメモリ102から,ワールド座標の3次元オブジェクトデータとしてのポリゴンデータを読出し,ポリゴンデータをジオメトリ演算回路103へ出力する。
ジオメトリ演算回路103は,入力されたポリゴンデータに対して,視点を原点とする視点座標系のデータに座標変換などを行う。ジオメトリ演算回路103は,処理したポリゴンデータを,レンダラー104へ出力する。上記した本発明の幾何演算装置は,ジオメトリ演算回路103として機能しうる。
レンダラー104は,ポリゴン単位のデータをピクセル単位のデータに変換する。レンダラー104は,ピクセル単位のデータをテクスチャ生成回路105へ出力する。
テクスチャ生成回路105は,テクスチャメモリ106に記憶されるテクスチャデータに基づき,ピクセル単位のテクスチャーカラーを生成する。テクスチャ生成回路105は,テクスチャーカラー情報を有するピクセル単位のデータを,照光処理回路107へ出力する。
照光処理回路107は,テクスチャーカラー情報を有するポリゴンに対し,ピクセル単位で法線ベクトル,重心座標などを利用して陰影付けを行う。照光処理回路107は,陰影付けした画像データを,表示回路108へ出力する。上記した本発明の幾何演算装置は,照光処理回路107として機能しうる。
表示回路108は,照光処理回路107から入力された画像データをフレームバッファ109に書き込み、またフレームバッファ109に書き込まれた画像データを読み出し、制御して表示画像情報を得る。表示回路108は,表示画像情報をモニター110へ出力する。
モニター110は,入力された表示画像情報にしたがって,コンピュータグラフィックス画像を表示する。
上記したアンチエイリアス回路などは,基本的にはレンダラー104に関するので、以下では,本発明のアンチエイリアス回路を含んだレンダラー104について説明する。
図8は上記のアンチエイリアス機能を有するレンダラー104の例を示すブロック図である。図8に示されるように、このレンダラー104は,アウトラインスパンプロセッサ121,エッジ・Zアップデイター122,テキスチャ・反射光ユニット123,カラーアップデーター124,エッジZメモリ125,カラーメモリ126,及びアンチエイリアスフィルタ127を具備し,最終イメージ128を出力する。
[アウトラインスパンプロセッサ] アウトラインスパンプロセッサ121は,ポリゴンにおけるX,Y,Z,RGB等の3頂点の変数データ(頂点データ)を入力とし,3頂点間の各変数の値を補間する。この補間時に,ポリゴンのエッジ情報がポリゴンのアウトラインに沿って出力される。エッジ情報の中には,好ましくは,傾き,ピクセルにおける切片,エッジの進行方向,始点終点情報,ポリゴンが存在する方向が含まれる。
[エッジ・Zアップデイター] エッジ・Zアップデイター(Edge・ZUpdater)122は,アウトラインスパンプロセッサ121から,エッジ情報,XYZ値などを受け取り,XY点におけるエッジ情報及びZ値をエッジZメモリ125に格納されているそれと比較し更新する。そして,更新した情報をテキスチャ・反射光ユニット123へ出力する。
[テキスチャ・反射光ユニット] テキスチャ・反射光ユニット123は,各頂点,サンプリングポイントの赤,緑,青の色,減衰,テキスチャなどの情報を格納する。そして,エッジ・Zアップデイター122から出力されたエッジ情報,XYZ値などに基づいて,各頂点,サンプリングポイントの赤,緑,青の色,減衰,テキスチャなどの情報を出力する。
[カラーアップデーター]カラーアップデーター(Color Updater)124は,エッジZアップデーターの更新の有無に従ってカラーメモリ126に対してカラーの更新を行う。
全てのポリゴンにおいて上記の処理が終了した後,アンチエイリアス回路はエッジ・Zメモリ125及びカラーメモリ126に格納されたエッジ情報,カラーから最終的なカラーを計算する。求められたカラー(色)を用いて,アンチエイリアスが施され,シャギーの少ない画像を得ることができることとなる。
上記したアンチエイリアス回路は,コンピュータグラフィックスに好適に用いることができ,上記したアンチエイリアス回路を具備するコンピュータは,効果的にシャギーを防止するアンチエイリアスを行うことができるので特に3Dコンピュータグラフィックスに適したコンピュータといえる。また,近年では,携帯電話でも3D映像を表示することが求められるが,本発明のアンチエイリアス回路を具備する携帯電話は,このような3D映像を表示することに適した携帯電話といえる。さらに,3Dコンピュータグラフィックスの用途のひとつとして携帯ゲーム機などのゲーム機があげられるが,上記したアンチエイリアス回路を具備するゲーム機は,好適な3D映像を表示可能なゲーム機といえる。
図1は,本発明の第1の実施形態に係るアンチエイリアス回路のブロック図である。 図2は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの例を示す図である。 図3は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。 図4は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。 図5は,あるピクセルにおけるポリゴンのエッジ,及びサンプリングポイントの別の例を示す図である。 図6は,本発明の第2の実施形態に係るアンチエイリアス回路のブロック図である。 図7は,本発明のアンチエイリアス回路を用いた画像形成装置のブロック図である。 図8は上記のアンチエイリアス機能を有するレンダラー104の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 アンチエイリアス回路
2 面積算出回路
3 色選択回路
4 色合成回路
5 エリアタイプ決定回路
6 エッジメモリ
7 カラーメモリ

Claims (26)

  1. エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するエリアタイプ決定回路と,
    前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路と,
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路と,
    前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路とを具備し,
    前記エリアタイプとして,六角形,五角形,四角形及び三角形を含む
    アンチエイリアス回路。
  2. 前記エッジ情報は,エッジの傾き及び切片に関する情報を含む
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  3. 前記ピクセル内の,エッジの傾き,切片,始点及び終点,並びにポリゴンの法線のいずれかを含むエッジ情報が格納されるエッジメモリを含む請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  4. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントが,各ピクセルにおける各頂点及びピクセルの中心点の5点である請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  5. 前記エリアタイプ決定回路は,
    前記エッジと前記ピクセルの辺との交点情報を用いて,交点情報とエリアタイプとの関係を記憶したエリアタイプメモリを参照することによりエリアタイプを決定する,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  6. 前記四角形は,前記ピクセルと前記ポリゴンの4つの交点が前記ピクセルの対向する辺上に存在する四角形と,前記ピクセルと前記ポリゴンの4つの交点が前記ピクセルの隣接する辺上に存在する四角形とを含み,
    前記三角形は,前記ピクセルと前記ポリゴンの3つの交点が前記ピクセルの対向する辺上に存在する三角形と,前記ピクセルと前記ポリゴンの3つの交点が前記ピクセルの隣接する辺上に存在する三角形とを含む,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  7. 前記面積Sは,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積である,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  8. 前記面積算出回路は,前記エッジと面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  9. 前記面積算出回路は,前記エリアタイプ決定回路が決定したエリアタイプに応じて面積算出方法を決定し,前記エッジと面積Sとの関係を記憶した面積テーブルを参照することにより,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを算出する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  10. 前記面積算出回路は,前記エリアタイプ決定回路が決定したエリアタイプと前記エッジ情報とを用い,
    前記エリアタイプごとに異なる面積算出回路を選択し,
    前記エッジ情報に含まれる頂点値情報,及び前記ピクセルと前記ポリゴンの交点情報を,
    選択した前記面積算出回路に入力することにより前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  11. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなる,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  12. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,
    前記色選択回路は,
    前記ピクセルの中心点おける色と,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めて選択する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  13. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,
    前記色選択回路は,
    前記ピクセルの中心点における色と,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  14. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,
    前記色選択回路は,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色と,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれる任意のサンプリングポイントにおける色とを選択する
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  15. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントは,ピクセルの4頂点及びピクセルの中心点からなり,
    前記色選択回路は,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものと,
    前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含まない領域に含まれるサンプリングポイントにおける色の平均を求めたものとを選択する,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  16. 前記色選択回路は,
    前記エッジ情報から,前記サンプリングポイントのうち前記ピクセル中のポリゴンが占める部分の任意の点と,前記サンプリングポイントのうちポリゴンが占めない任意の点とを選択することにより,
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる2つのサンプリングポイントを選択するか,
    又は前記サンプリングポイントのうち前記ピクセル中のポリゴンが占める部分の任意の点と,前記サンプリングポイントのうちポリゴンが占めない任意の点における色を選択することにより,前記色選択回路により選択されたサンプリングポイントにおける色を選択する,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  17. 前記色合成回路は,
    ピクセルの面積を1,
    前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,
    前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,
    前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,
    Ca×S+Cb(1−S)を求めることにより,前記ピクセルのカラーを決定する,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  18. 前記色合成回路は,
    ピクセルの面積を1,
    前記面積算出回路が算出した前記面積Sを,前記エッジで区切られるピクセルの2つの領域のうち,前記ピクセルの中心点を含む領域の面積とし,
    前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含む領域において選択された色をCaとし,
    前記色選択回路が選択した2つ色のうち前記ピクセルの中心点を含まない領域において選択された色をCbとしたときに,
    乗算回路,加算回路及び除算回路(又は[1−Sテーブル])を用いることにより,
    乗算回路がSとCaとを乗算しS×Caを求め,
    除算回路又は[1−Sテーブル]が(1−S)の値を求め,
    乗算回路が(1−S)×Cbを求め,
    加算回路がS×Caと(1−S)×Cbとを加算することによりS×Ca+(1−S)×Cbを求め,
    前記ピクセルのカラーを決定する,
    請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  19. コンピュータグラフィックスに用いられる請求項1に記載のアンチエイリアス回路。
  20. 請求項1に記載のアンチエイリアス回路を具備するコンピュータ。
  21. 請求項1に記載のアンチエイリアス回路を具備するゲーム機。
  22. エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定するエリアタイプ決定回路と,
    前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定する面積算出回路と,
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択する色選択回路と,
    前記ピクセル内に含まれるポリゴンのZ値を含む情報を記憶するエッジメモリを含み,前記エッジメモリに格納された前記ピクセル内に含まれるポリゴンのZ値を用いて最前面にあるポリゴンを判別するための手段と,
    あるピクセルに含まれるエッジの数を計算するエッジ本数計算回路と,
    前記エッジ本数計算回路が計算したエッジの数が,0本又は2本以上の場合は,各サンプリングポイントのいずれか又は全ての色の平均を求め,前記エッジ本数計算回路が計算したエッジの数が,1本の場合は前記面積算出回路が算出した面積Sと,前記色選択回路が選択した色を用いて,前記ピクセルのカラーを決定する色合成回路
    を具備する、
    アンチエイリアス回路。
  23. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントが,各ピクセルにおける各頂点及びピクセルの中心点の5点である請求項22に記載のアンチエイリアス回路。
  24. ピクセルにおけるエッジ情報と、
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定し,
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,
    前記面積Sと前記選択された色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定する,
    コンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法であって、
    前記エリアタイプとして,六角形,五角形,四角形及び三角形を含む
    方法。
  25. エッジ情報からピクセルが分断されるエリアタイプを決定し,
    前記エッジ情報,又は前記エッジ情報とエリアタイプ情報とを用いて,前記ピクセルのうち前記エッジにより分断される部分の面積Sを決定し,
    前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントから色合成に用いる1又は複数のサンプリングポイント又は当該サンプリングポイントにおける色を選択し,
    前記面積Sと前記選択された色とを用いて,前記ピクセルのカラーを決定する,
    請求項24に記載のコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法。
  26. 前記ピクセルにおける複数のサンプリングポイントが,各ピクセルにおける各頂点及びピクセルの中心点の5点である請求項24又は請求項25に記載のコンピュータグラフィックスにおけるアンチエイリアス方法。
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