JP4667576B2

JP4667576B2 - Pointer movement control device, pointer movement control method, and computer-readable recording medium recording pointer movement control program

Info

Publication number: JP4667576B2
Application number: JP2000303872A
Authority: JP
Inventors: 敬石徹白
Original assignee: Buffalo Inc
Current assignee: Buffalo Inc
Priority date: 2000-10-03
Filing date: 2000-10-03
Publication date: 2011-04-13
Anticipated expiration: 2020-10-03
Also published as: JP2002108525A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポインタ移動制御装置、ポインタ移動制御方法およびポインタ移動制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスを用いて表示画面に表示されるマウスカーソル等のポインタを移動させる際、ポインタ移動制御装置にてポインタの移動制御が行われている。この種のポインタ移動制御装置は、ポインティングデバイスの操作停止を検出して同ポインティングデバイスにてクリック等することが可能な領域にポインタを自動で移動させるいわゆる自動吸い付き機能を有していたり、ポインタがクリック等することが可能な領域にあるときに同ポインタの移動を遅くするいわゆる自動スローダウン機能を有していたりする。
【０００３】
例えば、特開平１０−２２２３０７号公報に開示されたものは、マウスカーソルの位置、移動方向、移動速度の情報に応じて、マウスカーソルの移動先の検索範囲を想定する。そして、検索範囲内から現在のマウスカーソル位置に最も近い位置にあるオブジェクトを移動先オブジェクトと予測し、移動先オブジェクトの位置にマウスカーソルを自動的に移動させている。その結果、上述のいわゆる自動吸い付き機能が実現される。
【０００４】
また、特開平１０−１３３８２２号公報に開示されたものは、特定領域の範囲座標を記憶する領域記憶部と特定領域内におけるマウスの移動に対するカーソルの制御方式を記憶する制御記憶部とを備えている。そして、マウスの移動の際に特定領域内において制御記憶部の内容に従いカーソル制御手段がカーソルの移動速度を遅くするかもしくは前記カーソルを一時停止する。その結果、上述のいわゆる自動スローダウン機能が実現される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のポインタ移動制御装置においては、次のような課題があった。
前者のものにおいては、マウスカーソルの移動先の検索範囲を想定して検索範囲内から移動先オブジェクトを予測する必要があるため、処理が複雑となり、処理に時間がかかるという問題があった。また、後者のものにおいては、予め特定領域の範囲座標とカーソルの制御方式とを記憶しておき、領域記憶部と制御記憶部とを参照しながらカーソルの移動制御を行う必要があるため、やはり処理に時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡易な構成でポインタの移動制御を行うことが可能なポインタ移動制御装置、ポインタ移動制御方法およびポインタ移動制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御装置であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成手段と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出手段と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出手段にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行うとともに、上記ポインティングデバイスの操作量が同ポインティングデバイスの操作停止に相当するとき、上記ポインタの位置に応じた上記要素の情報に基づいて同ポインタを上記所定領域の方向とは反対方向に移動させるポインタ移動制御手段とを具備する構成としてある。
【０００７】
上記のように構成した請求項１にかかる発明においては、行列情報作成手段は、表示画面の位置に対応させた行列情報を作成する。その際、各要素が表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報となるように行列情報を作成する。また、操作量検出手段は、ポインティングデバイスの操作量を検出する。すると、ポインタ移動制御手段は、ポインタの位置に応じて行列情報を構成する要素の情報を取得し、操作量検出手段にて検出されたポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じてポインタの移動制御を行う。
ここで、行列情報の各要素は表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報であるので、所定領域の位置に応じたポインタの移動制御を行うことができる。その際、ポインタの位置に応じた要素の情報を取得してポインタの移動制御を行うだけでよいので、処理に時間がかからない。したがって、簡易な構成でポインタの移動制御を行うことが可能となる。
また、上記ポインタ移動制御手段は、上記ポインティングデバイスの操作量が同ポインティングデバイスの操作停止に相当するとき、上記ポインタの位置に応じた上記要素の情報に基づいて同ポインタを上記所定領域の方向とは反対方向に移動させる。
上記のように構成した請求項１にかかる発明においては、ポインティングデバイスの操作が停止すると、ポインタは所定領域の方向とは反対方向へ移動する。すなわち、自動でポインタが所定領域から遠ざかるので、表示画面にポインティングデバイスにて選択されたくない領域を設定することができる。したがって、利便性が向上する。
【０００８】
ここで、本発明を適用可能なポインティングデバイスには、マウス、トラックボール、トラックパッド、ジョイスティック等、様々なものがある。そして、これらのポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるマウスカーソル等のポインタが所定領域の位置に応じて移動制御される。なお、所定領域としては、表示画面に表示される各種ボタン、アイコン、ウィンドウの表示領域等、様々なものを設定することが可能である。むろん、所定領域は表示画面に一つだけ設定されてもよいし、複数設定されてもよい。
操作量検出手段は、上記ポインティングデバイスの操作量を検出することができればよい。例えば、ポインティングデバイスの移動量のｘ成分とｙ成分とをそれぞれ検出する構成としてもよいし、ポインティングデバイスの移動方向とその移動量を検出する構成としてもよく、様々な構成が可能である。
【０００９】
行列情報作成手段は、上記行列情報を作成することができればよく、その構成の一例として、上記行列情報作成手段は、上記所定領域の位置に対応する上記要素に第一の領域情報を格納し、同第一の領域情報を格納した同要素に隣接する要素に同第一の領域情報とは異なる第二の領域情報を格納し、同第一および第二の領域情報を格納しなかった要素に同第一および第二の領域情報とは異なるその他の領域情報を格納してもよい。
【００１０】
上記のように構成した発明においては、行列情報には、所定領域の位置に対応する要素に第一の領域情報が格納され、この要素に隣接する要素に第二の領域情報が格納され、その他の要素にその他の領域情報が格納される。ここで、第一の領域情報、第二の領域情報、その他の領域情報は、すべて異なる情報とされている。すなわち、これらの情報から各要素が表示画面に表示された所定領域の位置に応じた行列情報が作成されるので、行列情報に基づいてポインタの移動制御を行うことが可能である。
【００１１】
むろん、行列情報を上記第一の領域情報、第二の領域情報、その他の領域情報とから構成するのは一例に過ぎない。例えば、所定領域の位置に対応する要素に隣接する要素に第二の領域情報の代わりにその他の領域情報または第一の領域情報が格納されてもよい。また、上記隣接する要素の情報と同隣接する要素にさらに隣接する要素の情報とが異なっていてもよい。その一例として、上記隣接する要素は、複数段階設けられ、上記第二の領域情報は、複数段階設けられた上記隣接する要素に対応して異なる情報とされてもよい。
【００１２】
上記のように構成した発明においては、行列情報における所定領域の位置に対応する要素から複数段階設けられた隣接する要素には、隣接の段階に対応して異なる情報とされた第二の領域情報が格納される。すなわち、行列情報を構成する各要素にきめ細やかに異なった情報が格納されるので、行列情報に基づいてきめ細やかにポインタの移動制御を行うことができる。
【００１３】
さらに、行列情報の各要素に格納される情報の一例として、上記第一の領域情報、上記隣接する要素に対応して異なる情報とされた第二の領域情報、および、上記その他の領域情報は、すべて異なる数値とされ、上記行列情報には、上記所定領域の位置に対応する上記要素から上記その他の領域情報を格納した上記要素にかけて順番に大きい順または小さい順とされた上記異なる数値が格納されてもよい。
【００１４】
上記のように構成した発明においては、行列情報には、所定領域の位置に対応する要素から離れるに従い、順番に大きい順または小さい順とされた数値が段階的に格納される。すなわち、簡易な構成にて行列情報を作成することができ、行列情報に基づいてきめ細やかにポインタの移動制御を行うことができる。
【００１５】
ところで、行列情報作成手段は、操作量検出手段にて検出されたポインティングデバイスの操作量と行列情報からポインタの位置に応じて取得した要素の情報とに応じてポインタの移動制御を行うことができればよい。その構成の一例として、上記ポインタ移動制御手段は、上記行列情報から上記ポインタの位置に対応する所定範囲の上記要素の情報を取得し、取得した複数の情報に基づいて上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させてもよい。
【００１６】
上記のように構成した発明においては、行列情報作成手段は、行列情報からポインタの位置に対応する所定範囲の要素の情報を取得する。このとき、情報を取得した複数の要素はポインタの位置に対応する所定範囲にあるので、複数の要素の情報に基づいてポインタの移動方向を決定することが可能である。そこで、行列情報作成手段は、複数の要素の情報に基づいてポインタの移動方向を決定し、ポインタを移動させる。したがって、行列情報に基づいてポインタの移動制御を行う行列情報作成手段が構成される。
【００１７】
ここで、行列情報から情報を取得する要素の所定範囲は、ポインタの位置に対応する要素を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。ポインタの位置に対応する要素を必要とせずにポインタの移動制御を行う構成の一例として、上記ポインタ移動制御手段は、上記ポインタの位置に対応する上記要素に隣接する複数の要素の情報を取得して上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させてもよい。
【００１８】
上記のように構成した発明においては、行列情報作成手段は、ポインタの位置に対応する要素に隣接する複数の要素の情報を取得する。このとき、情報を取得した複数の要素はポインタの位置に対応する要素を囲む箇所にあるので、複数の要素の情報に基づいてポインタの移動方向を決定することができる。そこで、行列情報作成手段は、複数の要素の情報に基づいてポインタの移動方向を決定し、ポインタを移動させる。したがって、行列情報に基づいてポインタの移動制御を行う行列情報作成手段が簡易に構成される。
ここで、ポインタの移動方向は、ポインタの位置から対応する要素に隣接する複数の要素に対応する位置への方向から選択されてもよいし、隣接する複数の要素の情報から所定の処理を行って隣接する複数の要素に対応する位置への方向の間を移動方向としてもよい。
【００１９】
また、ポインタの移動方向を決定する際に行列情報においてポインタの位置に対応する要素の情報を利用してもよく、その構成の一例として、上記ポインタ移動制御手段は、上記ポインタの位置に対応する上記要素の情報を取得し、同要素に隣接する複数の要素の情報と比較して上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させてもよい。
【００２０】
上記のように構成した発明においては、ポインタの移動方向は、ポインタの位置に対応する要素の情報とこの要素に隣接する複数の要素の情報とが比較されて決定される。すなわち、ポインタの位置に対応する要素を囲む箇所にある要素の情報がポインタの位置に対応する要素の情報と比較されるので、比較結果に応じてポインタの移動方向を決定することが可能である。したがって、このように行列情報作成手段を構成しても、ポインタの移動制御を行う行列情報作成手段が簡易に構成される。
【００２１】
また、請求項５にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御装置であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成手段と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出手段と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出手段にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行うとともに、上記行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素を含む所定範囲の要素の情報を取得して第二の行列情報を作成し、この第二の行列情報に対し定数化された行列による補正演算を行い、補正演算後の同第二の行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素に隣接する複数の要素の情報を取得して上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させるポインタ移動制御手段とを具備する構成としてある。
【００２２】
上記のように構成した請求項５にかかる発明においては、第二の行列情報は、行列情報からポインタの位置に対応する要素を含む所定範囲の要素に格納された数値から作成される。行列情報作成手段は、この第二の行列情報に対し定数化された行列による補正演算を行う。すると、ポインタの位置に対応する要素に隣接する複数の要素に格納された数値は補正される。そこで、行列情報作成手段は、複数の要素に格納された補正された数値に基づいてポインタの移動方向を決定し、ポインタを移動させる。すなわち、広い範囲の要素の情報からポインタの移動方向が決定されるので、きめ細やかにポインタの移動制御を行うことができる。
【００２３】
さらに、請求項２にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御装置であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成手段と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出手段と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出手段にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行うポインタ移動制御手段とを具備し、上記行列情報作成手段は、複数設けられた上記所定領域に応じて当該所定領域の位置に対応する上記要素に格納する情報をそれぞれ異なる情報とし、上記ポインタ移動制御手段は、上記ポインタの位置に対応する上記要素の情報に基づいて同ポインタの移動速度を変える構成としてある。
【００２４】
上記のように構成した請求項２にかかる発明においては、行列情報の各要素は、所定領域に応じて異なる情報が格納される。すなわち、所定領域に応じて異なるポインタ移動制御を行うことができるので、利便性が向上する。例えば、所定領域がポインティングデバイスにてクリック可能なボタンである場合、ボタンに応じてクリックのしやすさを変えることが可能となる。
【００２５】
また、ポインタの移動速度は、ポインタの位置に対応する要素の情報に基づいて変わる。すなわち、所定領域の位置に応じてポインタの移動速度が変わるので、いわゆる自動スローダウン機能等を実現することができる。したがって、ポインティングデバイスの操作性が向上する。
【００２６】
さらに、請求項３にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御装置であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成手段と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出手段と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出手段にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの形状に応じて同ポインタの移動速度を変える移動制御を行うポインタ移動制御手段とを具備する構成としてある。
【００２７】
上記のように構成した請求項３にかかる発明においては、ポインタの移動速度は、ポインタの形状に応じて変わる。すなわち、ポインタの形状に応じて異なるポインタ移動制御を行うことができるので、利便性が向上する。例えば、ポインタの大きさに応じて移動速度を遅くすると、ポインタの移動に重量感覚が生じるので、ポインタの大きさによるポインティングデバイスの操作感覚の違いを出すことができる。
さらに、請求項４にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御装置であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成手段と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出手段と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出手段にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの大きさに応じて同ポインタの移動速度を遅くする移動制御を行うポインタ移動制御手段とを具備する構成としてある。
【００２８】
上述したように、ポインタの移動制御を行う際の手法は、必ずしも実体ある装置に限られる必要はなく、その根底にはポインタの移動制御を行う手順に発明が存在することは当然である。そこで、請求項６にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御方法であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成工程と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出工程と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出工程にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行うとともに、上記ポインティングデバイスの操作量が同ポインティングデバイスの操作停止に相当するとき、上記ポインタの位置に応じた上記要素の情報に基づいて同ポインタを上記所定領域の方向とは反対方向に移動させるポインタ移動制御工程とを具備する構成としてある。
また、請求項７にかかる発明は、行列情報作成工程と操作量検出工程とポインタ移動制御工程とを具備し、上記行列情報作成工程では、複数設けられた上記所定領域に応じて当該所定領域の位置に対応する上記要素に格納する情報をそれぞれ異なる情報とし、上記ポインタ移動制御工程では、上記ポインタの位置に対応する上記要素の情報に基づいて同ポインタの移動速度を変える構成としてある。
請求項８にかかる発明は、行列情報作成工程と、操作量検出工程と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出工程にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの形状に応じて同ポインタの移動速度を変える移動制御を行うポインタ移動制御工程とを具備する構成としてある。
請求項９にかかる発明は、行列情報作成工程と、操作量検出工程と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出工程にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの大きさに応じて同ポインタの移動速度を遅くする移動制御を行うポインタ移動制御工程とを具備する構成としてある。
請求項１０にかかる発明は、行列情報作成工程と操作量検出工程とポインタ移動制御工程とを具備し、上記行列情報作成工程では、上記行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素を含む所定範囲の要素の情報を取得して第二の行列情報を作成し、この第二の行列情報に対し定数化された行列による補正演算を行い、補正演算後の同第二の行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素に隣接する複数の要素の情報を取得して上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させるポインタ移動制御工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効である。
【００２９】
また、本発明を実施しようとする際に、上述の手段に対応した所定のプログラムが記録された媒体が流通し、コンピュータにそのプログラムを実行させる場合もある。そこで、請求項１１にかかる発明は、ポインティングデバイスの操作に応じて表示画面に表示されるポインタの移動制御を行うポインタ移動制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、各要素を上記表示画面の位置に対応させるとともに同表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報を作成する行列情報作成機能と、上記ポインティングデバイスの操作量を検出する操作量検出機能と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出機能にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行うとともに、上記ポインティングデバイスの操作量が同ポインティングデバイスの操作停止に相当するとき、上記ポインタの位置に応じた上記要素の情報に基づいて同ポインタを上記所定領域の方向とは反対方向に移動させるポインタ移動制御機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
また、請求項１２にかかる発明は、行列情報作成機能と操作量検出機能とポインタ移動制御機能とをコンピュータに実現させ、上記行列情報作成機能は、複数設けられた上記所定領域に応じて当該所定領域の位置に対応する上記要素に格納する情報をそれぞれ異なる情報とし、上記ポインタ移動制御機能は、上記ポインタの位置に対応する上記要素の情報に基づいて同ポインタの移動速度を変える構成としてある。
請求項１３にかかる発明は、行列情報作成機能と、操作量検出機能と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出機能にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの形状に応じて同ポインタの移動速度を変える移動制御を行うポインタ移動制御機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
請求項１４にかかる発明は、行列情報作成機能と、操作量検出機能と、上記行列情報から上記ポインタの位置に応じて上記要素の情報を取得し、上記操作量検出機能にて検出された上記ポインティングデバイスの操作量と取得した同要素の情報とに応じて上記ポインタの移動制御を行う際に上記ポインタの大きさに応じて同ポインタの移動速度を遅くする移動制御を行うポインタ移動制御機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
請求項１５にかかる発明は、行列情報作成機能と操作量検出機能とポインタ移動制御機能とをコンピュータに実現させ、上記ポインタ移動制御機能は、上記行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素を含む所定範囲の要素の情報を取得して第二の行列情報を作成し、この第二の行列情報に対し定数化された行列による補正演算を行い、補正演算後の同第二の行列情報から上記ポインタの位置に対応する上記要素に隣接する複数の要素の情報を取得して上記ポインタの移動方向を決定し、同ポインタを移動させる構成としてある。
すなわち、上記のように構成した媒体においても、基本的には同様の作用となる。
【００３０】
ここで、コンピュータで読み取ることが可能な記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし、光磁気記録媒体であってもよく、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。上記媒体とは異なるが、供給方法として通信回線を利用して行う場合であれば通信回線が伝送媒体となって本発明が利用されることになる。
【００３１】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１、請求項６、請求項１１にかかる発明によれば、自動でポインタを所定領域とは反対の方向に移動させることができ、利便性を向上させることができる。
【００３２】
請求項２、請求項７、請求項１２にかかる発明によれば、所定領域の位置に応じてポインタの移動速度を変えることができ、ポインティングデバイスの操作性を向上させることが可能となる。
【００３３】
請求項３、請求項８、請求項１３にかかる発明によれば、ポインタの形状に応じて異なるポインタ移動制御を行うことができるので、利便性を向上させることができる。
請求項４、請求項９、請求項１４にかかる発明によれば、ポインタの大きさによるポインティングデバイスの操作感覚の違いを出すことができる。
【００３４】
請求項５、請求項１０、請求項１５にかかる発明によれば、きめ細やかにポインタの移動制御を行うことができる。
【００３５】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は、表示画面に表示されるウィンドウのボタンやアイコン等にマウスカーソルを自動で移動させる、いわゆる自動吸い付き機能を実現させるものである。
図１は、本発明の第一の実施形態にかかるポインタ移動制御装置１００を適用したパソコンシステムの概略構成を示している。
同図において、パソコンシステムは、パソコン本体１０と、ポインティングデバイスであるマウス２０、画面表示を行うディスプレイ３０、図示しないキーボード等から構成されている。
パソコン本体１０は、概略、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ハードディスク、ビデオメモリ１１、表示制御ＩＣ１２等から構成される。ビデオメモリ１１は、ディスプレイ３０の表示画面に表示するデータを収納する。また、表示制御ＩＣは、ディスプレイ３０に接続されており、ビデオメモリ１１に収納されたデータを転送してディスプレイ３０に表示させる。そして、ＣＰＵがパソコン本体１０全体の制御を行う構成となっている。
【００３６】
ハードディスクにはＯＳ（オペレーティングシステム）や各種ＡＰＬ（アプリケーションプログラム）が格納されており、パソコン本体１０はＣＰＵやメモリ等によってＯＳやＡＰＬを実行する。また、ディスプレイ３０や、操作入力を行うマウス２０やキーボードは、ＯＳの制御に基づき駆動される。ここで、ＯＳには、ビデオメモリ１１に表示画面用のデータを転送する画面データ転送機能や、マウスカーソルのパターンをビデオメモリ１１に転送するパターン転送機能や、マウス２０の操作量を検出する操作量検出機能や、本発明にいう行列情報を作成する行列情報作成機能や、マウス２０の操作量と行列情報とに応じてポインタであるマウスカーソルの移動制御を行うマウスカーソル移動制御機能等が備わっている。ハードディスクに記憶されたＯＳがＲＡＭに読み出されると、パソコン本体１０に上述の各機能に対応した画面データ転送部１３、パターン転送部１４、操作検出部１５、行列情報作成部１６、マウスカーソル移動制御部１７が構成される。なお、操作検出部１５は本発明にいう操作量検出手段を構成し、行列情報作成部１６は本発明にいう行列情報作成手段を構成し、マウスカーソル移動制御部１７は本発明にいうポインタ移動制御手段を構成する。すなわち、ポインタ移動制御装置１００は、操作検出部１５と、行列情報作成部１６と、マウスカーソル移動制御部１７とから構成される。
【００３７】
画面データ転送部１３は、図示しない所定の制御部から表示画面の新規作成指示や更新指示を受けて、ディスプレイ３０の表示画面に表示する内容をＣＰＵの制御によりビデオメモリ１１に転送する。表示画面に表示する内容は、開かれたウィンドウやマウス２０にてクリック可能なアイコン等を有する画面内容であったり、ＡＰＬ起動中に表示される編集画面や画像表示画面等の内容であったり等、様々である。
本実施形態のビデオメモリ１１は、横方向に６４０ドット、縦方向に４８０ドットのカラーのデータを収容する仕様となっている。そこで、画面データ転送部１３にてこの仕様に合致する表示データが作成され、ビデオメモリ１１に収容される。すると、ビデオメモリ１１に収容された表示データの内容がディスプレイ３０の表示画面に表示される。
【００３８】
パターン転送部１４は、マウスカーソル移動制御部１７からマウスカーソルの位置データを入手して、ＣＰＵの制御により所定のマウスカーソルのパターンをマウスカーソルの位置データに対応させながらビデオメモリ１１に転送する。ここで、マウスカーソルのパターンは複数設定されており、その中から図示しない所定の制御部にて一つが選択されている。すると、選択されたパターンのマウスカーソルが位置データに対応した位置でディスプレイ３０の表示画面に表示される。
【００３９】
操作検出部１５は、マウス２０に接続されており、マウス２０の操作を検出する。マウス２０は、上面にクリックするためのクリックボタンが設けられ、底面に転動可能なボールが埋められている。ここで、軸を水平方向であって前後方向とされたローラと軸を同水平方向であって左右方向とされたローラとが同ボールに水平方向から当接しており、マウス２０からこれらのローラの回転量が操作検出部１５に出力されるようになっている。すると、操作検出部１５は、クリックボタンが押された信号を検出するとともに、マウス２０の左右方向の移動量と前後方向の移動量とを検出する。すなわち、操作検出部１５は、左右方向と前後方向との移動量からマウス２０の操作量を検出していることになる。そして、検出した信号を図示しない所定の制御部に出力するとともに、検出した操作量をマウスカーソル移動制御部１７に出力するようになっている。
【００４０】
行列情報作成部１６は、表示画面を新規作成したり、更新したりする際、画面データ転送部１３から表示する内容を入手し、各要素を表示画面に対応させた本発明にいう行列情報を作成する。作成した行列情報は、パソコン本体１０内のＲＡＭに記憶される。ここで、行列情報は、表示画面の横方向に６４０ドット、縦方向に４８０ドットに対し、両方向ともに８ドット分まとめて横方向に８０の要素、縦方向に６０の要素として作成される。なお、行列情報は各要素が表示画面に対応していればよいため、横方向に１６ドット分まとめた４０の要素、縦方向に１２ドット分まとめた４０の要素として作成されてもよいし、表示画面のドット数と同じ数の要素として作成されてもよい。
【００４１】
行列情報の各要素には、ウィンドウのボタンやアイコンのようにマウス２０にてクリック可能な領域と、この領域近傍の領域と、残りの領域とで異なる情報が格納されるようになっている。図２はディスプレイ３０の表示画面の一部を例として示しており、図３は図２の表示画面に対応して作成された行列情報Ｍ１の一部を示している。図２では、クリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２が表示画面に表示されている。なお、表示画面には表示されないが、図２では縦横８ドット分ずつ点線にて区分けしている。本実施形態では、クリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２が８ドットずつの区画とされた領域を完全に覆う箇所をクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２の位置に対応する要素とするので、図３に示すように、行列情報Ｍ１において領域Ｄ１の位置に対応する要素Ｃ１１は１区画となり、領域Ｄ２の位置に対応する要素Ｃ２１は縦２区画と横２区画の全部で４区画となる。そして、一旦、行列情報Ｍ１のすべての要素に数値「０」を格納しておいた後、行列情報作成部１６は、行列情報Ｍ１の要素Ｃ１１，Ｃ２１に、本発明にいう第一の領域情報である数値「９」を格納する。
むろん、クリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２の位置に対応する要素を、同領域Ｄ１，Ｄ２が８ドットずつの区画とされた領域を一部でも覆う箇所としてもよいし、半分以上覆う箇所としてもよい。
【００４２】
次に、行列情報作成部１６は、行列情報Ｍ１において要素Ｃ１１，Ｃ２１にそれぞれ隣接する要素Ｃ１２，Ｃ２２に、本発明にいう第二の領域情報である数値「６」を格納する。ここで、隣接する要素は、要素Ｃ１１，Ｃ２１からみて縦横斜めに１区画分の要素としている。むろん、要素Ｃ１１，Ｃ２１からみて斜めの１区画分を含めず、縦横のみ１区画分の要素を隣接する要素としてもよい。
さらに、行列情報作成部１６は、要素Ｃ１２，Ｃ２２にそれぞれ隣接する要素Ｃ１３，Ｃ２３に、本発明にいう第二の領域情報である数値「３」を格納する。ここでも、隣接する要素は、要素Ｃ１２，Ｃ２２からみて縦横斜めに１区画分の要素としている。
【００４３】
そして、第一、第二の領域情報が格納されなかった要素Ｃ３０には、本発明にいうその他の領域情報である数値「０」が格納されている。すると、行列情報Ｍ１の要素すべてにクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２の位置に応じて数値が格納された状態となる。その際、領域Ｄ１，Ｄ２の位置に対応する要素から遠くなるにつれ、順番に小さい順とされた異なる数値が格納されていることになる。
むろん、行列情報Ｍ１の各要素には、領域Ｄ１，Ｄ２の位置に対応する要素から遠くなるにつれ、順番に大きい順とされた異なる数値を格納するようにしてもよい。
【００４４】
本実施形態では、行列情報Ｍ１においてクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２の位置に対応する要素Ｃ１１，Ｃ２１に隣接する要素を二段階で設け、隣接段階に対応して異なる第二の領域情報が格納される構成としているが、隣接する要素を三段階以上設けるとともに隣接段階に対応して異なる第二の領域情報が格納される構成としてもよい。この他、隣接する要素に段階を設けなくてもよいし、隣接する要素自体を設けなくてもよい。なお、隣接する要素の段階が多くなるほど、きめ細やかにマウスカーソルの移動制御を行うことが可能となる。
さらに、行列情報Ｍ１の各要素に格納される情報は、数値以外にも可能である。例えば、要素Ｃ１１，Ｃ２１に「Ａ」、要素Ｃ１２，Ｃ２２に「Ｂ」、要素Ｃ１３，Ｃ２３に「Ｃ」、要素Ｃ３０に「Ｄ」と、それぞれの要素に文字データを格納して行列情報Ｍ１を作成することも可能である。
【００４５】
マウスカーソル移動制御部１７は、行列情報作成部１６にて作成された行列情報に基づいて、マウスカーソルの移動制御を行う。本実施形態では、マウス２０の操作が停止状態となったとき、行列情報Ｍ１からマウスカーソルの位置に対応する要素と同要素に隣接する要素との情報を取得し、取得した複数の情報に基づいてマウスカーソルの移動方向を決定する。マウス２０の操作が停止状態でないときは、従来通り、マウス２０の操作量に比例してマウスカーソルを移動させる制御を行う。以下、マウス２０の操作が停止状態となったとして説明する。
マウスカーソルＰ１の位置が図２に示す位置にあると、行列情報Ｍ１においてマウスカーソルＰ１の位置に対応する要素Ｃ４１は図３に示す箇所となる。なお、矢印形状とされたマウスカーソルＰ１の位置は、矢印の先端である。
【００４６】
この場合、図４に示すように、要素Ｃ４１に隣接する要素Ｃ４２に格納された数値のうち、最も大きいものは左上方向の「６」である。そこで、マウスカーソルＰ１の移動方向を最も大きい数値が格納された要素Ｃ４２の方向とすると、同マウスカーソルＰ１の移動方向は、図４の矢印に示したように、左上方向となる。すると、マウスカーソルＰ１をクリック可能な領域Ｄ２の方向に移動させることができる。
【００４７】
本実施形態では、マウスカーソルＰ１の位置に対応する要素Ｃ４１の情報をマウスカーソルＰ１の移動方向に反映させるため、要素Ｃ４２の情報を要素Ｃ４１の情報と比較している。より具体的には、すべての要素Ｃ４２について、同要素Ｃ４２に格納された数値から要素Ｃ４１に格納された数値を差し引いた差し引き値を算出し、差し引き値が最も大きいものを検索する。そして、この最も大きい値が正の値である場合のみ、マウスカーソルＰ１の移動方向を最も大きい値となる要素Ｃ４２の方向とする。
【００４８】
例えば、要素Ｃ４１，Ｃ４２に図４で示した数値が格納されていると、各要素Ｃ４２に対応する差し引き値は図５に示す値となる。そして、最も大きい値は、左上方向の「３」であり、正の値である。そこで、マウスカーソル移動制御部１７は、マウスカーソルＰ１を左上方向に移動させる。すなわち、マウスカーソルＰ１をクリック可能な領域Ｄ２の方向に移動させることができる。一方、マウスカーソルＰ１がクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２にあるときのように、差し引き値が０以下となる場合には、マウスカーソルＰ１を移動させないことになる。
【００４９】
なお、最も大きい差し引き値が複数ある場合は、要素Ｃ４１から縦方向と横方向とに相当する要素Ｃ４２を優先して選択する。例えば、要素Ｃ４１，Ｃ４２に図６で示す数値が格納されていると、差し引き値が最も大きくなるのは左上方向、上方向、右上方向となる。ここで、縦方向あるいは横方向となるのは上方向のみであるので、マウスカーソルＰ１の移動方向は上方向に決定される。
また、縦方向と横方向とを優先した結果、差し引き値が最も大きくなる方向が複数となる場合は、いずれの方向にも移動させない。例えば、要素Ｃ４１，Ｃ４２に図７で示す数値が格納されていると、差し引き値が最も大きくなるのは左方向、左上方向、上方向となる。ここで、縦方向あるいは横方向となるのは左方向と上方向であるので、マウスカーソルＰ１は移動させられない。
【００５０】
マウス２０の操作が停止状態であるときに上述の処理を繰り返すと、マウスカーソルＰ１はクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２まで自動で移動させられることになる。図８は、マウス２０の操作が停止状態であるときの種々の位置にあるマウスカーソルＰ１の移動経路を行列情報に重ねて示している。同図に示すように、マウスカーソルＰ１は、行列情報Ｍ１の要素Ｃ１１，２１に対応する位置、すなわち、クリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２に移動することになる。
【００５１】
ところで、行列情報Ｍ１の各要素はディスプレイ３０の表示画面の縦横８ドット分をまとめて対応させたものであるから、マウスカーソルＰ１の移動方向は、隣接する複数の要素Ｃ４２の情報から所定の処理を行って隣接する複数の要素Ｃ４２に対応する位置への方向の間を移動方向としてもよい。例えば、上記差し引き値を算出した結果、左上方向の要素Ｃ４２と上方向の要素Ｃ４２とが取得された場合、マウスカーソルＰ１の移動方向を左上方向と上方向との中間とすることもできる。
【００５２】
なお、行列情報Ｍ１の各要素に文字データが格納されている場合でも、要素Ｃ４２の情報を要素Ｃ４１の情報と比較してマウスカーソルＰ１の移動方向を決定することが可能である。例えば、上述のように、要素Ｃ１１，Ｃ２１に「Ａ」、要素Ｃ１２，Ｃ２２に「Ｂ」、要素Ｃ１３，Ｃ２３に「Ｃ」、要素Ｃ３０に「Ｄ」が格納されているとする。この場合、マウスカーソルＰ１を、「Ｄ」が格納された要素に対応する位置からは「Ｃ」が格納された隣接する要素に対応する位置に移動させればよいし、「Ｃ」が格納された要素に対応する位置からは「Ｂ」が格納された隣接する要素に対応する位置に移動させればよいし、「Ｂ」が格納された要素に対応する位置からは「Ａ」が格納された隣接する要素に対応する位置に移動させればよい。むろん、同じ情報が格納された隣接する要素が複数ある場合は、上述と同様の判断に従って処理すればよい。
【００５３】
また、行列情報Ｍ１から上述の要素よりも広い範囲の要素の情報も取得し、取得した複数の情報に基づいてマウスカーソルＰ１の移動方向を決定することもできる。例えば、行列情報Ｍ１からマウスカーソルＰ１の位置に対応する要素Ｃ４１を中心として５＊５の要素に格納された数値から、本発明にいう第二の行列情報を作成してもよい。
例えば、要素Ｃ４１を中心として５＊５の要素に図９で示す数値が格納され、第二の行列情報が作成されるとする。ここで、定数化された５＊５の行列Ｋを第二の行列情報の前後で乗じると、第二の行列情報は以下のように変換される。
【数１】

すると、第二の行列情報の各要素の数値が補正されることになる。
【００５４】
その後、補正された第二の行列情報のうち、中心の要素に隣接する要素の数値が最も大きいものを検索する。すると、左上方向の要素の数値「５．９７」が最も大きいため、マウスカーソルＰ１の移動方向を左上方向と決定することができる。すなわち、マウスカーソルＰ１の位置に対応する要素Ｃ４１に隣接する要素Ｃ４２に格納された数値が補正されて、マウスカーソルＰ１の移動方向が決定されることになる。式（１）の行列演算を行わない場合は、隣接する要素Ｃ４２に格納された数値が最も大きくなるのは左上方向と上方向の二方向であるので、よりきめ細やかにマウスカーソルＰ１の移動制御が行われることになる。
【００５５】
なお、隣接する要素Ｃ４２に格納された数値を補正するためには、必ずしも行列演算を行う必要はなく、各要素Ｃ４２に対応した複数の補正式を設定しておいてそれぞれ補正演算を行う構成としてもよい。また、補正演算を行うために情報を取得する要素数も５＊５に限られない。例えば、７＊７や５＊７の要素数であってもよいし、５＊５の要素から四隅の要素を除いたものであってもよく、様々可能である。
【００５６】
次に、上記構成におけるポインタ移動制御装置１００の動作を説明する。
図１０は、ポインタ移動制御装置１００の動作をフローチャートにより示している。同図において、まず、行列情報作成部１６にて、ディスプレイ３０の表示画面を新規に作成する状態かどうかを判断する（ステップＳ１０５）。表示画面を新規に作成する状態と判断しなければ、表示画面を新規に作成する状態と判断するまでステップＳ１０５を繰り返す。表示画面を新規に作成する状態と判断すると、行列情報を作成する処理を行う（ステップＳ１１０）。
【００５７】
図１１は、ステップＳ１１０にて行列情報作成手段を構成する行列情報作成部１６が行う行列情報を作成する処理をフローチャートにより示している。同図において、まず、各要素を表示画面に対応させる行列情報用のメモリ領域をパソコン本体１０内のＲＡＭに確保する（ステップＳ２０５）。ここで、行列情報用メモリ領域は、表示画面のドット数に対し縦横両方向ともに８ドット分まとめた横方向に８０の要素、縦方向に６０の要素を有している。次に、行列情報用メモリ領域のすべての要素に数値「０」を格納する（ステップＳ２１０）。
【００５８】
そして、この行列情報用メモリ領域において、マウス２０にてクリック可能な領域の位置に対応する要素に数値「９」を格納する（ステップＳ２１５）。また、同要素に対して縦横斜めに隣接する要素に数値「６」を格納する（ステップＳ２２０）。さらに、隣接する要素に対して縦横斜めに隣接する要素に数値「３」を格納し、行列情報用メモリ領域の情報を行列情報とする（ステップＳ２２５）。そして、本フローを終了する。
マウス２０にてクリック可能な領域が図２で示した位置にある場合、上述したように、行列情報Ｍ１の各要素にはクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２に応じて図３で示した情報が格納されることになる。
【００５９】
行列情報が作成されると、操作量検出手段を構成するマウスカーソル移動制御部１７にて、マウス２０の操作量を検出する（ステップＳ１１５）。ここで、マウス２０からは左右方向の移動量の信号と前後方向の移動量の信号とが出力されているので、マウスカーソル移動制御部１７は左右方向の移動量と前後方向の移動量とを検出する。すなわち、マウス２０の操作量は、左右方向の移動量と前後方向の移動量とで表されることになる。なお、操作量の検出は定期的に行われているので、両移動量は単位時間当たりの移動した距離となる。
【００６０】
そして、マウスカーソル移動制御部１７にて、検出した両移動量からマウス２０が操作停止に相当するかどうかを判断する（ステップＳ１２０）。ここで、左右方向の移動量をｘ、前後方向の移動量をｙとすると、例えば、ｘの絶対値とｙの絶対値とがともに所定値以下の場合に操作停止と判断することができる。マウス２０が操作停止に相当しないと判断した場合、本発明のマウスカーソルの移動制御を行わず、検出した移動量ｘ，ｙに比例してマウスカーソルを移動させる制御を行い（ステップＳ１２５）、ステップＳ１４０に進む。
マウス２０が操作停止に相当すると判断した場合、行列情報からマウスカーソルの位置に応じた要素の情報を取得する（ステップＳ１３０）。本実施形態の場合、図４で示したように、マウスカーソルの位置に対応する要素Ｃ４１の情報と、要素Ｃ４１に縦横斜めに隣接する要素Ｃ４２の情報とを取得する。そして、これらの情報に基づいて、マウスカーソルの移動制御を行う（ステップＳ１３５）。
【００６１】
図１２は、ステップＳ１３５にてポインタ移動制御手段を構成するマウスカーソル移動制御部１７がマウスカーソルの位置に応じた要素の情報に基づいてマウスカーソルの移動制御を行う処理をフローチャートにより示している。同図において、まず、マウスカーソルの位置に対応する要素に隣接する複数の要素に格納された数値からそれぞれ同マウスカーソルの位置に対応する要素に格納された数値を差し引いて、差し引き値を求める（ステップＳ３０５）。図４の例では、各要素Ｃ４２に格納された数値から要素Ｃ４１の要素に格納された数値を差し引いて、図５で示した差し引き値を得ることになる。
【００６２】
そして、複数の要素Ｃ４２に対応する差し引き値の最大値が０よりも大きいかどうかを判断する（ステップＳ３１０）。最大値が０以下の場合は、要素Ｃ４１に格納された数値よりも大きい数値が要素Ｃ４２に格納されていないので、マウスカーソルを移動させずに本フローを終了する。
差し引き値の最大値が０よりも大きい場合は、差し引き値が最大となる隣接する要素Ｃ４２を取得する（ステップＳ３１５）。図４の例では、左上にある要素Ｃ４２を取得することになる。そして、取得した要素Ｃ４２が複数かどうかを判断する（ステップＳ３２０）。複数でなければ、マウスカーソルの移動方向を決定することができるので、後述するステップＳ３３５に進む。複数であれば、上述のように、優先する方向の隣接する要素Ｃ４２を選択する処理を行う（ステップＳ３２５）。すなわち、要素Ｃ４１から斜め方向に相当する要素Ｃ４２よりも縦方向と横方向とに相当する要素Ｃ４２を優先して選択する。図６の例では、差し引き値が最も大きくなるのは左上方向、上方向、右上方向であるので、縦横方向である上方向の要素Ｃ４２を取得することになる。また、図７の例では、差し引き値が最も大きくなるのは左方向、左上方向、上方向であるので、縦横方向である左方向と上方向の要素Ｃ４２を取得することになる。
【００６３】
ステップＳ３２５にて選択処理を行った後、取得した要素Ｃ４２が複数であるかどうかを判断する（ステップＳ３３０）。複数である場合は、マウスカーソルの移動方向を一つに決定することができないので、マウスカーソルを移動させずに本フローを終了する。
取得した要素Ｃ４２が複数でなければ、取得した隣接する要素Ｃ４２に対応する方向をマウスカーソルの移動方向と決定する（ステップＳ３３５）。図６の例では、上方向の要素Ｃ４２を取得しているので、マウスカーソルの移動方向は上方向と決定される。そして、決定した移動方向にマウスカーソルを移動させ（ステップＳ３４０）、本フローを終了する。このとき、マウスカーソルの移動量は、行列情報の各要素に対応する表示画面のドット数としている。すなわち、マウスカーソルの移動方向が縦横方向であれば縦方向あるいは横方向に８ドット分、斜め方向であれば縦横ともに８ドット分としている。
【００６４】
マウスカーソルを移動させると、パターン転送部１４にて、マウスカーソルの位置データに基づいて予め選択されたマウスカーソルのパターンをビデオメモリ１１に転送する。すると、選択されたパターンのマウスカーソルが位置データに対応した位置でディスプレイ３０の表示画面に表示される。
【００６５】
その後、行列情報作成部１６にて、ディスプレイ３０の表示画面を更新する状態かどうかを判断する（ステップＳ１４０）。表示画面を更新する状態と判断しなければ、行列情報を更新する必要がないので、ステップＳ１５０に進む。表示画面を更新する状態と判断すると、再び図１１で示したフローに基づいて、行列情報を作成する処理を行う（ステップＳ１４５）。
ステップＳ１５０では、マウスカーソル移動制御部１７にて、終了条件が成立しているかどうかを判断する（ステップＳ１５０）。終了条件とは、パソコン本体１０の電源がオフになるかどうかの条件や、ウィンドウやアイコンを使用したＯＳが終了となるかどうかの条件である。終了条件が成立したときは、本フローを終了する。終了条件が成立していないときは、再びステップＳ１１５〜Ｓ１５０の処理を行う。すなわち、マウス２０の操作停止状態が継続していれば、ステップＳ１３０〜Ｓ１３５にてマウスカーソルの自動制御が繰り返し行われ、図８で示したように、数値「９」が格納された要素に対応する表示画面の位置までマウスカーソルが自動で移動する。したがって、いわゆる自動吸い付き機能が実現されることになる。
【００６６】
以上説明したように、本発明のポインタ移動制御装置によると、行列情報の各要素は表示画面に表示されたウィンドウのボタンやアイコン等の所定領域の位置に応じた情報であるので、所定領域の位置に応じたマウスカーソル等のポインタの移動制御を行うことができる。また、ポインタの位置に応じた要素の情報を取得してポインタの移動制御を行うだけでよいので、処理に時間がかからない。したがって、簡易な構成でポインタの移動制御を行うことが可能となる。
【００６７】
上述の実施形態では、マウス２０の操作が停止状態であるときにウィンドウのボタンやアイコン等の所定領域の位置にマウスカーソルを移動させたが、逆に、マウス２０の操作が停止状態であるときにマウスカーソルを近づけたくない所定領域の位置からマウスカーソルを遠ざける構成とすることも可能である。
図１３は、第二の実施形態にかかるポインタ移動制御装置のマウスカーソル移動制御部がマウスカーソルの位置に応じた要素の情報に基づいてマウスカーソルの移動制御を行う処理をフローチャートにより示している。なお、本実施形態は、表示画面に表示される所定領域からマウスカーソルを自動で遠ざける、いわゆる自動反発機能を実現させるものである。また、図１１のフローに従って行列情報を作成するとともに、図１０のステップＳ１３０ではマウスカーソルの位置に対応する要素を中心として５＊５の要素の情報を取得して本発明にいう第二の行列情報を作成している。
【００６８】
同図において、作成した第二の行列情報に上述の式（１）にて行列演算を行い、第二の行列情報の各要素の数値を補正する（ステップＳ４０５）。次に、補正した第二の行列情報から中心の要素に隣接する８個の要素の数値を取得する（ステップＳ４１０）。そして、取得した数値が最小となる隣接する要素を取得し（ステップＳ４１５）、対応する要素の方向をマウスカーソルの移動方向と決定する（ステップＳ４２０）。５＊５の要素を有する第二の行列情報に式（１）の行列演算を行うと、中心の要素に隣接する８個の要素の数値はきめ細やかな数値に補正されるので、第一の実施形態のように取得した隣接する要素が複数の場合の選択処理を行わない。
そして、決定した移動方向にマウスカーソルを移動させ（ステップＳ４２５）、本フローを終了する。
【００６９】
ここで、マウス２０の操作停止状態が継続していれば、図１０のステップＳ１３０〜Ｓ１３５にてマウスカーソルの自動制御が繰り返し行われ、第一の実施形態とは逆の数値「０」が格納された要素に対応する表示画面の位置までマウスカーソルが自動で移動する。すなわち、いわゆる自動反発機能を実現することができ、表示画面にポインティングデバイスにて選択されたくない領域を設定することができるので、利便性を向上させることができる。
【００７０】
また、ウィンドウのボタンやアイコン等の所定領域の位置に応じてマウスカーソル等のポインタの移動速度を変えてもよい。
図１４は、第三の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の動作をフローチャートにより示している。なお、本実施形態は、表示画面に表示される所定領域の位置に応じてマウスカーソルの移動速度を小さくする、いわゆる自動スローダウン機能を実現させるものである。
【００７１】
同図において、まず、ディスプレイ３０の表示画面を新規作成する状態かどうかを判断する（ステップＳ５０５）。表示画面を新規作成する状態と判断しなければ、表示画面を新規に作成する状態と判断するまでステップＳ５０５を繰り返す。表示画面を新規作成する状態と判断すると、行列情報を作成する（ステップＳ５１０）。ここで、図１１のフローに従い、第一の実施形態と同じ行列情報を作成する。
【００７２】
行列情報が作成されると、マウス２０の操作量、すなわち、左右方向の移動量ｘと前後方向の移動量ｙとを検出し（ステップＳ５１５）、行列情報からマウスカーソルの位置に応じた要素の情報を取得する（ステップＳ５２０）。次に、取得した情報に基づいて、検出した移動量ｘ，ｙを補正する（ステップＳ５２５）。本実施形態では、マウスカーソルの位置に応じた要素に「９」が格納されている場合に、検出した移動量ｘ，ｙを１／５に補正する処理を行う。そして、補正した移動量ｘ，ｙに比例してマウスカーソルを移動させる制御を行う（ステップＳ５３０）。その後は、ステップＳ５３５〜Ｓ５４５にて、図１０のステップＳ１４０〜Ｓ１５０と同様の処理を行う。
【００７３】
図２と図３を参照して説明すると、マウスカーソルＰ１が要素Ｃ１１，Ｃ２１に対応するクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２にあるときにマウスカーソルＰ１の移動速度が１／５に減少する。その結果、領域Ｄ１，Ｄ２にてクリックを行いやすくなる。
なお、マウスカーソルの位置に対応する要素の情報に応じてマウスカーソルの移動速度を逆に大きくする構成とすることも可能である。
すなわち、ウィンドウのボタンやアイコン等の所定領域の位置に応じてマウスカーソル等のポインタの移動速度が変わるので、いわゆる自動スローダウン機能等が実現される。したがって、マウス等のポインティングデバイスの操作性を向上させることができる。
【００７４】
さらに、ウィンドウのボタンやアイコン等の所定領域毎にマウスカーソルの移動速度を変えてもよい。
図１５は、第四の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の行列情報作成部が行う行列情報を作成する処理をフローチャートにより示している。同図において、まず、各要素を表示画面に対応させる行列情報用のメモリ領域をパソコン本体１０内のＲＡＭに確保し（ステップＳ６０５）、行列情報用メモリ領域のすべての要素に数値「０」を格納する（ステップＳ６１０）。
次に、マウス２０にてクリック可能な領域の位置に対応する要素数を取得し（ステップＳ６１５）、要素数が４以上かどうか判断する（ステップＳ６２０）。図２の例では、領域Ｄ２の位置に対応する要素数は４となるので条件成立となり、領域Ｄ１の位置に対応する要素数は１となるので条件不成立となる。
【００７５】
取得した要素数が４以上の場合は、行列情報用メモリ領域において、マウス２０にてクリック可能な領域の位置に対応する要素に数値「３」を格納し（ステップＳ６２５）、同要素に対して縦横斜めに隣接する要素に数値「２」を格納し（ステップＳ６３０）、さらに隣接する要素に対して縦横斜めに隣接する要素に数値「１」を格納する（ステップＳ６３５）。そして、行列情報用メモリ領域の情報を行列情報とし、本フローを終了する。一方、取得した要素数が４未満の場合は、ステップＳ６４０〜Ｓ６５０にて、図１１のステップＳ２１５〜Ｓ２２５と同じ処理を行う。
すると、図１６に示すように、行列情報の各要素にはクリック可能な領域Ｄ１，Ｄ２に応じた情報が格納される。
【００７６】
本実施形態のポインタ移動制御装置は、ステップＳ５２５の処理を除いて図１４と同じ処理を行っている。マウス２０の操作量（移動量ｘ，ｙ）を補正するステップＳ５２５では、マウスカーソルの位置に応じた要素に正の数値が格納されている場合に、検出した移動量ｘ，ｙを同要素の数値で除する処理を行う。そして、補正した移動量ｘ，ｙに比例してマウスカーソルを移動させる制御を行う（ステップＳ５３０）。
【００７７】
図２と図１６を参照して説明すると、マウスカーソルＰ１の位置が要素Ｃ１１１に対応するクリック可能な領域Ｄ１にあるとき、要素Ｃ１１１に格納されている数値は「９」であるので、マウスカーソルＰ１の移動速度は１／９に減少する。なお、マウスカーソルＰ１の位置が要素Ｃ１１２に対応する位置にあるとき、要素Ｃ１１２に格納されている数値は「６」であるので、マウスカーソルＰ１の移動速度は１／６に減少する。一方、マウスカーソルＰ１の位置が要素Ｃ１２１に対応するクリック可能な領域Ｄ２にあるとき、要素Ｃ１２１に格納されている数値は「３」であるので、マウスカーソルＰ１の移動速度は１／３にしか減少しない。その結果、マウスカーソルＰ１の位置が領域Ｄ２にあるときよりも領域Ｄ１にあるときのほうが移動速度は小さくなる。すなわち、所定領域毎にマウスによるクリックのしやすさが変わるので、利便性を向上させることができる。
上述したように、本発明によると、種々の態様にてマウスカーソルの移動制御が行われる。その際、ＡＰＬに本ポインタ移動制御装置の機能を持たせると、ＡＰＬに基づいてマウスカーソルを任意に移動させることができる。すると、本ポインタ移動制御装置を教育ガイドソフト等で利用することが可能となる。
【００７８】
この他、ビデオメモリに転送するマウスカーソルの形状に応じて異なるマウスカーソル移動制御を行ってもよい。
図１７は、第五の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の動作をフローチャートにより示している。なお、本実施形態は、マウスカーソルの面積に応じて同マウスカーソルの移動速度を小さくし、マウスカーソルにいわゆる質量感覚を付与するものである。
同図において、まず、ディスプレイ３０の表示画面を新規作成する状態かどうかを判断する（ステップＳ７０５）。表示画面を新規作成する状態と判断しなければ、表示画面を新規に作成する状態と判断するまでステップＳ７０５を繰り返す。表示画面を新規作成する状態と判断すると、図１１のフローに従って第一の実施形態と同じ行列情報を作成する（ステップＳ７１０）。
【００７９】
行列情報が作成されると、ビデオメモリ１１にマウスカーソルのパターンを転送するパターン転送部１４から同パターンを取得し、パターンの面積を算出する（ステップＳ７１５）。その後、マウス２０の操作量（左右方向の移動量ｘと前後方向の移動量ｙ）とを検出し（ステップＳ７２０）、行列情報からマウスカーソルの位置に応じた要素の情報を取得する（ステップＳ７２５）。次に、算出したマウスカーソルのパターンの面積と、取得した要素の情報とに基づいて、検出した移動量ｘ，ｙを補正する（ステップＳ７３０）。そして、補正した移動量ｘ，ｙに比例してマウスカーソルを移動させる制御を行う（ステップＳ７３５）。その後は、ステップＳ７４０〜Ｓ７５０にて、図１０のステップＳ１４０〜Ｓ１５０と同様の処理を行う。
【００８０】
パターンの面積による補正は、例えば、移動量ｘ，ｙをある基準のマウスカーソルに対する面積比で除して行うことができる。図２で示したマウスカーソルＰ１の面積を基準とする場合、縦横ともに倍のドット数とされた大型マウスカーソルであれば、面積比は２＊２＝４となる。この場合、パターンの面積による大型マウスカーソルの移動速度は、マウスカーソルＰ１の移動速度の１／４となる。その結果、大きいパターンを有するマウスカーソルでは移動が比較的遅くなり、小さいパターンを有するマウスカーソルでは移動が比較的速くなる。すなわち、マウスカーソルにいわゆる質量感覚を付与することができ、マウスカーソルの大きさによるマウスの操作感覚の違いを出すことができるので、利便性を向上させることができる。
なお、マウスの操作感覚の違いを出すためには、パターンの面積に応じてマウスカーソルの移動速度を変える以外にも、矢印形マウスカーソルや十字形マウスカーソルといったパターンの形状に応じてマウスカーソルの移動速度を変えてもよい。
【００８１】
以上説明したように、本発明のポインタ移動制御装置によると、各要素が表示画面に表示された所定領域の位置に応じた情報とされた行列情報に基づいて、種々の態様にて所定領域の位置に応じたポインタの移動制御を行うことができる。その際、ポインタの位置に応じた要素の情報を取得してポインタの移動制御を行うだけでよいので、処理に時間がかからない。したがって、簡易な構成でポインタの移動制御を行うことが可能なポインタ移動制御装置、ポインタ移動制御方法およびポインタ移動制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一の実施形態にかかるポインタ移動制御装置を適用したパソコンシステムの概略構成を示す構成図である。
【図２】ディスプレイの表示画面の一部を例として示す図である。
【図３】図２の表示画面に対応して作成された行列情報の一部を示す模式図である。
【図４】マウスカーソル移動制御部が取得した要素の情報を例として示す模式図である。
【図５】隣接する各要素に対応する差し引き値の例を示す模式図である。
【図６】マウスカーソル移動制御部が取得した要素の情報を例として示す模式図である。
【図７】マウスカーソル移動制御部が取得した要素の情報を例として示す模式図である。
【図８】マウスの操作が停止状態であるときの種々の位置にあるマウスカーソルの移動経路を行列情報に重ねて示す模式図である。
【図９】変形例にかかるマウスカーソル移動制御部が取得した要素の情報を例として示す模式図である。
【図１０】ポインタ移動制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図１１】行列情報作成部が行う行列情報を作成する処理を示すフローチャートである。
【図１２】マウスカーソル移動制御部がマウスカーソルの移動制御を行う処理を示すフローチャートである。
【図１３】第二の実施形態にかかるポインタ移動制御装置のマウスカーソル移動制御部がマウスカーソルの移動制御を行う処理を示すフローチャートである。
【図１４】第三の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図１５】第四の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の行列情報作成部が行う行列情報を作成する処理を示すフローチャートである。
【図１６】図２の表示画面に対応して作成された行列情報の一部を示す模式図である。
【図１７】第五の実施形態にかかるポインタ移動制御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０…パソコン本体
１１…ビデオメモリ
１２…表示制御ＩＣ
１３…画面データ転送部
１４…パターン転送部
１５…操作検出部
１６…行列情報作成部
１７…マウスカーソル移動制御部
２０…マウス
３０…ディスプレイ
１００…ポインタ移動制御装置
Ｃ１１〜Ｃ１３…要素
Ｃ２１〜Ｃ２３…要素
Ｄ１，Ｄ２…領域
Ｍ１…行列情報
Ｐ１…マウスカーソル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention records a pointer movement control device, a pointer movement control method, and a pointer movement control program.Computer readable recordsIt relates to the medium.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when a pointer such as a mouse cursor displayed on a display screen is moved using a pointing device such as a mouse or a trackball, pointer movement control is performed by a pointer movement control device. This type of pointer movement control device has a so-called automatic sucking function that automatically moves the pointer to an area that can be clicked with the pointing device by detecting the stop of the pointing device operation, May have a so-called automatic slowdown function that slows down the movement of the pointer when it is in an area where it can be clicked.
[0003]
For example, what is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-222307 assumes a search range of a movement destination of a mouse cursor according to information on the position, movement direction, and movement speed of the mouse cursor. Then, the object closest to the current mouse cursor position from the search range is predicted as the movement destination object, and the mouse cursor is automatically moved to the position of the movement destination object. As a result, the so-called automatic sticking function described above is realized.
[0004]
Moreover, what was disclosed by Unexamined-Japanese-Patent No. 10-133822 is provided with the area | region memory | storage part which memorize | stores the range coordinate of a specific area | region, and the control memory | storage part which memorize | stores the control system of the cursor with respect to the movement of the mouse | mouth in a specific area | region. Yes. When the mouse moves, the cursor control means slows down the moving speed of the cursor or pauses the cursor in accordance with the contents of the control storage unit in the specific area. As a result, the so-called automatic slowdown function described above is realized.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
  The conventional pointer movement control device described above has the following problems.
  In the former case, since it is necessary to predict the destination object from the search range assuming the search range of the destination of the mouse cursor, there is a problem that the processing becomes complicated and the processing takes time. In the latter case, it is necessary to store the range coordinates of the specific area and the cursor control method in advance, and control the movement of the cursor while referring to the area storage unit and the control storage unit. There was a problem that processing took time.
  The present invention has been made in view of the above problems, and has recorded a pointer movement control device, a pointer movement control method, and a pointer movement control program capable of performing pointer movement control with a simple configuration.Computer readable recordsThe purpose is to provide a medium.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is a pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device, wherein each element is positioned on the display screen. Matrix information creating means for creating matrix information that is information corresponding to the position of a predetermined area displayed on the display screen, an operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device, and the matrix The information of the element is acquired from the information according to the position of the pointer, and the movement control of the pointer is controlled according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. DoAt the same time, when the operation amount of the pointing device corresponds to the operation stop of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer.And a pointer movement control means.
[0007]
  In the invention according to claim 1 configured as described above, the matrix information creating means creates the matrix information corresponding to the position of the display screen. At that time, matrix information is created so that each element becomes information according to the position of a predetermined area displayed on the display screen. Further, the operation amount detection means detects the operation amount of the pointing device. Then, the pointer movement control means acquires information on the elements constituting the matrix information according to the position of the pointer, and depends on the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information on the same element. To move the pointer.
  Here, since each element of the matrix information is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, the movement control of the pointer according to the position of the predetermined area can be performed. At this time, since it is only necessary to obtain element information corresponding to the position of the pointer and perform pointer movement control, processing does not take time. Therefore, pointer movement control can be performed with a simple configuration.
Further, the pointer movement control means, when the operation amount of the pointing device corresponds to the stop of the operation of the pointing device, the pointer movement control means sets the pointer to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer. Move in the opposite direction.
In the invention according to claim 1 configured as described above, when the operation of the pointing device is stopped, the pointer moves in the direction opposite to the direction of the predetermined area. That is, since the pointer automatically moves away from the predetermined area, it is possible to set an area that is not desired to be selected by the pointing device on the display screen. Therefore, convenience is improved.
[0008]
Here, there are various pointing devices to which the present invention can be applied, such as a mouse, a trackball, a trackpad, and a joystick. A pointer such as a mouse cursor displayed on the display screen according to the operation of these pointing devices is controlled to move according to the position of the predetermined area. Note that various areas such as various buttons, icons, and window display areas displayed on the display screen can be set as the predetermined area. Of course, only one predetermined area may be set on the display screen, or a plurality of predetermined areas may be set.
The operation amount detection means only needs to be able to detect the operation amount of the pointing device. For example, it is good also as a structure which each detects the x component and y component of the moving amount of a pointing device, and it is good also as a structure which detects the moving direction and its moving amount of a pointing device, and various structures are possible.
[0009]
  The matrix information creation means only needs to be able to create the matrix information. As an example of the configuration, the matrix information creation means stores the first region information in the element corresponding to the position of the predetermined region, The second area information different from the first area information is stored in the element adjacent to the same element storing the first area information, and the first and second area information is not stored in the element. Stores other region information different from the first and second region informationMay.
[0010]
  Configure as aboveDepartureIn the description, in the matrix information, the first area information is stored in the element corresponding to the position of the predetermined area, the second area information is stored in the element adjacent to this element, and the other area is stored in the other elements. Information is stored. Here, the first area information, the second area information, and the other area information are all different information. That is, since the matrix information corresponding to the position of the predetermined area where each element is displayed on the display screen is created from these pieces of information, the movement of the pointer can be controlled based on the matrix information.
[0011]
  Of course, it is only an example that the matrix information is composed of the first area information, the second area information, and other area information. For example, other area information or first area information may be stored in the element adjacent to the element corresponding to the position of the predetermined area instead of the second area information. Further, the information on the adjacent element may be different from the information on the element further adjacent to the same adjacent element. As an example,UpThe adjacent elements are provided in a plurality of stages, and the second region information is different information corresponding to the adjacent elements provided in a plurality of stages.Good.
[0012]
  Configure as aboveDepartureIn the description, the second area information, which is different information corresponding to the adjacent stage, is stored in the adjacent elements provided in a plurality of stages from the element corresponding to the position of the predetermined area in the matrix information. That is, since finely different information is stored in each element constituting the matrix information, the pointer movement control can be performed finely based on the matrix information.
[0013]
  Furthermore, as an example of information stored in each element of matrix information,UpThe first area information, the second area information different from the adjacent element, and the other area information are all different numerical values, and the matrix information includes the predetermined area. The different numerical values in order from large to small are stored from the element corresponding to the position to the element storing the other area information.Good.
[0014]
  Configure as aboveDepartureIn the description, in the matrix information, numerical values in order of increasing or decreasing order are stored stepwise as the distance from the element corresponding to the position of the predetermined area increases. That is, matrix information can be created with a simple configuration, and pointer movement control can be performed finely based on the matrix information.
[0015]
  By the way, if the matrix information creation means can perform the movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the element information acquired according to the position of the pointer from the matrix information. Good. As an example of its configuration,UpThe pointer movement control means obtains information of the element within a predetermined range corresponding to the position of the pointer from the matrix information, determines the movement direction of the pointer based on the obtained plurality of information, and moves the pointer LetMay.
[0016]
  Configure as aboveDepartureIn the description, the matrix information creating means acquires information of elements in a predetermined range corresponding to the position of the pointer from the matrix information. At this time, since the plurality of elements for which information has been acquired are within a predetermined range corresponding to the position of the pointer, the moving direction of the pointer can be determined based on the information on the plurality of elements. Therefore, the matrix information creating means determines the moving direction of the pointer based on the information of a plurality of elements, and moves the pointer. Therefore, matrix information creating means for controlling the movement of the pointer based on the matrix information is configured.
[0017]
  Here, the predetermined range of elements for obtaining information from the matrix information may or may not include an element corresponding to the position of the pointer. As an example of a configuration that performs pointer movement control without requiring an element corresponding to the position of the pointer,UpThe pointer movement control means obtains information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer, determines the movement direction of the pointer, and moves the pointer.May.
[0018]
  Configure as aboveDepartureIn the description, the matrix information creating means acquires information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer. At this time, since the plurality of elements for which the information has been acquired are located in a portion surrounding the element corresponding to the position of the pointer, the moving direction of the pointer can be determined based on the information on the plurality of elements. Therefore, the matrix information creating means determines the moving direction of the pointer based on the information of a plurality of elements, and moves the pointer. Therefore, matrix information creating means for controlling the movement of the pointer based on the matrix information is simply configured.
  Here, the moving direction of the pointer may be selected from the direction from the position of the pointer to the position corresponding to a plurality of elements adjacent to the corresponding element, or a predetermined process is performed from information of the plurality of adjacent elements. In addition, the movement direction may be between directions to positions corresponding to a plurality of adjacent elements.
[0019]
  In addition, when determining the movement direction of the pointer, element information corresponding to the position of the pointer may be used in the matrix information.,UpThe pointer movement control means obtains information on the element corresponding to the position of the pointer, compares the information with information on a plurality of elements adjacent to the element, determines the movement direction of the pointer, and moves the pointer.May.
[0020]
  Configure as aboveDepartureIn the description, the moving direction of the pointer is determined by comparing information on an element corresponding to the position of the pointer with information on a plurality of elements adjacent to the element. That is, the information of the element at the location surrounding the element corresponding to the position of the pointer is compared with the information of the element corresponding to the position of the pointer, so it is possible to determine the movement direction of the pointer according to the comparison result. . Therefore, even if the matrix information creating means is configured in this way, the matrix information creating means for controlling the movement of the pointer is simply configured.
[0021]
  According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a pointer movement control device for controlling movement of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device, wherein each element corresponds to the position of the display screen. Matrix information creating means for creating matrix information that is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, operation amount detecting means for detecting the operation amount of the pointing device, and the pointer information from the matrix information The information of the element is acquired according to the position, and the movement control of the pointer is performed according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection unit and the acquired information of the element,The second matrix information is obtained by acquiring information of a predetermined range of elements including the element corresponding to the position of the pointer from the matrix information, and the second matrix information is corrected by a constant matrix. A pointer that moves the pointer by acquiring information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer from the second matrix information after the correction calculation, determining the moving direction of the pointer And a movement control means.
[0022]
  Configured as aboveClaim 5In the invention, the second matrix information is created from numerical values stored in a predetermined range of elements including the element corresponding to the position of the pointer from the matrix information. The matrix information creating means performs a correction operation on the second matrix information using a constant matrix. Then, numerical values stored in a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer are corrected. Therefore, the matrix information creating means determines the moving direction of the pointer based on the corrected numerical values stored in the plurality of elements, and moves the pointer. That is, since the movement direction of the pointer is determined from information on a wide range of elements, the movement of the pointer can be finely controlled.
[0023]
  Further, the invention according to claim 2 is a pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on the display screen in accordance with an operation of the pointing device, and each element corresponds to the position of the display screen. Matrix information creating means for creating matrix information that is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, operation amount detecting means for detecting the operation amount of the pointing device, and the pointer information from the matrix information Pointer movement control means for acquiring information on the element according to the position and performing movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information on the same element The matrix information creation means stores a plurality of the elements corresponding to the positions of the predetermined areas according to the predetermined areas. To the different information information respectively, the pointer movement control unit has a configuration for changing the moving speed of the pointer on the basis of the information of the element corresponding to the position of the pointer.
[0024]
  In the invention according to claim 2 configured as described above, each element of the matrix information stores different information according to a predetermined area. That is, since the pointer movement control that differs depending on the predetermined area can be performed, convenience is improved. For example, when the predetermined area is a button that can be clicked with a pointing device, the ease of clicking can be changed according to the button.
[0025]
  In addition, the moving speed of the pointer changes based on information on an element corresponding to the position of the pointer. That is, since the moving speed of the pointer changes according to the position of the predetermined area, a so-called automatic slowdown function or the like can be realized. Therefore, the operability of the pointing device is improved.
[0026]
  Furthermore, the invention according to claim 3 is a pointer movement control device that controls the movement of the pointer displayed on the display screen in accordance with the operation of the pointing device, wherein each element corresponds to the position of the display screen. Matrix information creating means for creating matrix information that is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, operation amount detecting means for detecting the operation amount of the pointing device, and the pointer information from the matrix information The pointer is obtained when acquiring the information of the element according to the position, and performing the movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. Pointer movement control means for performing movement control for changing the movement speed of the pointer according to the shape of the pointer.
[0027]
UpConfigured as describedClaim 3In this invention, the moving speed of the pointer changes according to the shape of the pointer. That is, since the pointer movement control that differs depending on the shape of the pointer can be performed, convenience is improved. For example, if the movement speed is decreased according to the size of the pointer, a sense of weight is generated in the movement of the pointer, so that a difference in the sense of operation of the pointing device depending on the size of the pointer can be obtained.
Furthermore, the invention according to claim 4 is a pointer movement control device that controls the movement of the pointer displayed on the display screen in accordance with the operation of the pointing device, wherein each element corresponds to the position of the display screen. Matrix information creating means for creating matrix information that is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, operation amount detecting means for detecting the operation amount of the pointing device, and the pointer information from the matrix information The pointer is obtained when acquiring the information of the element according to the position, and performing the movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. Pointer movement control means for performing movement control for slowing down the moving speed of the pointer according to the size of the pointer.
[0028]
  As described above, the method for performing pointer movement control is not necessarily limited to a substantial device, and it is natural that the invention exists in the procedure for performing pointer movement control. Therefore,Claim 6The present invention relates to a pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device, wherein each element corresponds to the position of the display screen and is displayed on the display screen. A matrix information creating step for creating matrix information that is information corresponding to the position of the predetermined region, an operation amount detecting step for detecting an operation amount of the pointing device, and the matrix information according to the position of the pointer. The element information is acquired, and the movement control of the pointer is performed according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element.At the same time, when the operation amount of the pointing device corresponds to the operation stop of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer.And a pointer movement control step.
The invention according to claim 7 includes a matrix information creation step, an operation amount detection step, and a pointer movement control step. In the matrix information creation step, a plurality of the predetermined regions are provided according to the predetermined regions. The information stored in the element corresponding to the position is different from each other, and in the pointer movement control step, the moving speed of the pointer is changed based on the information of the element corresponding to the position of the pointer.
The invention according to claim 8 is a matrix information creation step, an operation amount detection step, and obtains information on the element from the matrix information according to the position of the pointer, and is detected in the operation amount detection step. A pointer movement control step for performing movement control for changing the movement speed of the pointer according to the shape of the pointer when the movement control of the pointer is performed according to the operation amount of the pointing device and the acquired information on the same element. It is as composition to do.
The invention according to claim 9 is a matrix information creation step, an operation amount detection step, and obtains information on the element according to the position of the pointer from the matrix information, and is detected in the operation amount detection step. A pointer movement control step for performing movement control for slowing the movement speed of the pointer according to the size of the pointer when performing movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device and the acquired information of the same element; It is set as the structure which comprises.
The invention according to claim 10 includes a matrix information creation step, an operation amount detection step, and a pointer movement control step, wherein the matrix information creation step includes a predetermined element including the element corresponding to the position of the pointer from the matrix information. Obtain information on the elements of the range to create second matrix information, perform a correction operation on the second matrix information using a constant matrix, and use the pointer from the second matrix information after the correction operation A pointer movement control step of acquiring information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the position, determining the movement direction of the pointer, and moving the pointer.
  In other words, it is not necessarily limited to a substantial device, but is effective as a method.Ru.
[0029]
  Further, when trying to implement the present invention, a medium in which a predetermined program corresponding to the above-mentioned means is recorded may be distributed and the computer may execute the program. Therefore,Claim 11According to the present invention, a pointer movement control program for controlling movement of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device is recorded.Computer readable recordsA matrix information creating function for creating matrix information, which is a medium, and associates each element with the position of the display screen and creates information corresponding to the position of a predetermined area displayed on the display screen; and the pointing device The operation amount detection function for detecting the operation amount, and the element information is obtained from the matrix information in accordance with the position of the pointer, and the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function is acquired. Control the movement of the pointer according to the element informationAt the same time, when the operation amount of the pointing device corresponds to the operation stop of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer.The pointer movement control function is realized by a computer.
According to a twelfth aspect of the present invention, a matrix information creation function, an operation amount detection function, and a pointer movement control function are realized by a computer, and the matrix information creation function is determined according to the predetermined area provided in plurality. The information stored in the element corresponding to the position of the area is different from each other, and the pointer movement control function is configured to change the moving speed of the pointer based on the information of the element corresponding to the position of the pointer.
According to a thirteenth aspect of the present invention, there is provided a matrix information creation function, an operation amount detection function, and information on the element according to a position of the pointer from the matrix information, and the operation amount detection function detects the element A pointer movement control function for performing movement control for changing the movement speed of the pointer according to the shape of the pointer when performing movement control of the pointer according to the operation amount of the pointing device and the acquired information on the same element This is a configuration to be realized.
According to a fourteenth aspect of the present invention, there is provided a matrix information creation function, an operation amount detection function, and information on the element according to a position of the pointer from the matrix information, and the operation amount detection function detects the element. A pointer movement control function for performing movement control for slowing the movement speed of the pointer according to the size of the pointer when performing movement control of the pointer according to the amount of operation of the pointing device and the acquired information on the same element; Is implemented by a computer.
According to a fifteenth aspect of the present invention, a matrix information creation function, an operation amount detection function, and a pointer movement control function are realized by a computer, and the pointer movement control function is configured to change the element corresponding to the position of the pointer from the matrix information. The second matrix information is created by acquiring information of elements in a predetermined range including the correction, and a correction operation is performed on the second matrix information using a constant matrix, and from the second matrix information after the correction operation, Information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer is acquired, the movement direction of the pointer is determined, and the pointer is moved.
  In other words, the medium configured as described above basically has the same effect.Ru.
[0030]
Here, the computer-readable recording medium may be a magnetic recording medium or a magneto-optical recording medium, and can be considered in the same manner for any recording medium to be developed in the future. . In addition, even when a part is software and a part is realized by hardware, the idea of the present invention is not completely different, and a part is recorded on a recording medium and is appropriately changed as necessary. It includes a reading form. Furthermore, the duplication stages such as the primary replica and the secondary replica are equivalent without any question. Although different from the above medium, the communication line is used as a transmission medium when the communication method is used as a supply method, and the present invention is used.
[0031]
【The invention's effect】
  As explained above,

Claims

1, 6, and 11According to the invention,The pointer can be automatically moved in the direction opposite to the predetermined area, and convenience can be improved.
[0032]
According to the second, seventh, and twelfth aspects of the invention, the moving speed of the pointer can be changed according to the position of the predetermined area, and the operability of the pointing device can be improved.
[0033]
According to the third, eighth, and thirteenth aspects of the present invention, different pointer movement control can be performed according to the shape of the pointer, so that convenience can be improved.
According to the inventions according to

claims

4, 9, and 14, it is possible to make a difference in operation feeling of the pointing device depending on the size of the pointer.
[0034]
According to the fifth, tenth, and fifteenth aspects of the invention, the pointer movement can be finely controlled.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that this embodiment realizes a so-called automatic sucking function in which a mouse cursor is automatically moved to a window button or icon displayed on a display screen.
FIG. 1 shows a schematic configuration of a personal computer system to which a pointer movement control device 100 according to the first embodiment of the present invention is applied.
In the figure, the personal computer system includes a personal computer main body 10, a mouse 20 as a pointing device, a display 30 for displaying a screen, a keyboard (not shown), and the like.
The personal computer main body 10 is generally composed of a CPU, a ROM, a RAM, a hard disk, a video memory 11, a display control IC 12, and the like. The video memory 11 stores data to be displayed on the display screen of the display 30. Further, the display control IC is connected to the display 30 and transfers data stored in the video memory 11 to display on the display 30. The CPU controls the entire personal computer main body 10.
[0036]
The hard disk stores an OS (operating system) and various APLs (application programs), and the personal computer main body 10 executes the OS and APL using a CPU, a memory, and the like. Further, the display 30, the mouse 20 and the keyboard for performing operation input are driven based on the control of the OS. Here, the OS includes a screen data transfer function for transferring display screen data to the video memory 11, a pattern transfer function for transferring the mouse cursor pattern to the video memory 11, and an operation for detecting the operation amount of the mouse 20. A function for detecting the amount, a matrix information creating function for creating matrix information according to the present invention, a mouse cursor movement control function for controlling the movement of the mouse cursor as a pointer in accordance with the operation amount of the mouse 20 and the matrix information, etc. ing. When the OS stored in the hard disk is read out to the RAM, the screen data transfer unit 13, pattern transfer unit 14, operation detection unit 15, matrix information creation unit 16, mouse cursor movement control corresponding to the above-described functions is stored in the PC main body 10. Part 17 is configured. The operation detection unit 15 constitutes an operation amount detection unit according to the present invention, the matrix information creation unit 16 constitutes a matrix information creation unit according to the present invention, and the mouse cursor movement control unit 17 performs pointer movement according to the present invention. The control means is configured. That is, the pointer movement control device 100 includes an operation detection unit 15, a matrix information creation unit 16, and a mouse cursor movement control unit 17.
[0037]
The screen data transfer unit 13 receives a display screen new creation instruction or update instruction from a predetermined control unit (not shown), and transfers the content to be displayed on the display screen of the display 30 to the video memory 11 under the control of the CPU. The contents displayed on the display screen are the contents of an opened window, a screen having an icon that can be clicked with the mouse 20, the contents of an edit screen, an image display screen, etc. displayed during APL activation, etc. Various.
The video memory 11 of the present embodiment is designed to accommodate color data of 640 dots in the horizontal direction and 480 dots in the vertical direction. Therefore, display data meeting this specification is created by the screen data transfer unit 13 and stored in the video memory 11. Then, the content of the display data stored in the video memory 11 is displayed on the display screen of the display 30.
[0038]
The pattern transfer unit 14 obtains the mouse cursor position data from the mouse cursor movement control unit 17, and transfers the predetermined mouse cursor pattern to the video memory 11 in accordance with the mouse cursor position data under the control of the CPU. Here, a plurality of mouse cursor patterns are set, and one of them is selected by a predetermined control unit (not shown). Then, the mouse cursor of the selected pattern is displayed on the display screen of the display 30 at a position corresponding to the position data.
[0039]
The operation detection unit 15 is connected to the mouse 20 and detects an operation of the mouse 20. The mouse 20 is provided with a click button for clicking on the upper surface, and a rollable ball is embedded on the bottom surface. Here, a roller whose axis is in the horizontal direction and in the front-rear direction and a roller whose axis is in the same horizontal direction and in the left-right direction are in contact with the same ball from the horizontal direction. Is output to the operation detector 15. Then, the operation detection unit 15 detects a signal that the click button is pressed, and also detects a movement amount of the mouse 20 in the left-right direction and a movement amount in the front-rear direction. That is, the operation detection unit 15 detects the operation amount of the mouse 20 from the movement amount in the left-right direction and the front-rear direction. The detected signal is output to a predetermined control unit (not shown), and the detected operation amount is output to the mouse cursor movement control unit 17.
[0040]
When creating or updating a display screen, the matrix information creation unit 16 obtains the contents to be displayed from the screen data transfer unit 13 and stores the matrix information according to the present invention in which each element corresponds to the display screen. create. The created matrix information is stored in the RAM in the personal computer main body 10. Here, the matrix information is created as 80 elements in the horizontal direction and 60 elements in the vertical direction by combining 8 dots in both directions with respect to 640 dots in the horizontal direction and 480 dots in the vertical direction of the display screen. Since the matrix information only needs to correspond to the display screen, the matrix information may be created as 40 elements grouped by 16 dots in the horizontal direction and 40 elements grouped by 12 dots in the vertical direction. It may be created as the same number of elements as the number of dots on the display screen.
[0041]
In each element of the matrix information, different information is stored in an area clickable with the mouse 20 such as a window button or icon, an area in the vicinity of this area, and the remaining area. FIG. 2 shows a part of the display screen of the display 30 as an example, and FIG. 3 shows a part of the matrix information M1 created corresponding to the display screen of FIG. In FIG. 2, clickable areas D1 and D2 are displayed on the display screen. Although not displayed on the display screen, in FIG. 2, the vertical and horizontal dots are divided by dotted lines. In the present embodiment, the clickable areas D1 and D2 are elements corresponding to the positions of the clickable areas D1 and D2 that completely cover the area that is divided into 8 dots, as shown in FIG. In addition, in the matrix information M1, the element C11 corresponding to the position of the area D1 is one section, and the element C21 corresponding to the position of the area D2 is four sections in total of two vertical sections and two horizontal sections. After the numerical value “0” is once stored in all the elements of the matrix information M1, the matrix information creating unit 16 adds the first area information referred to in the present invention to the elements C11 and C21 of the matrix information M1. The numerical value “9” is stored.
Of course, the element corresponding to the position of the clickable areas D1 and D2 may be a part covering the area where the areas D1 and D2 are divided by 8 dots, or a part covering more than half. .
[0042]
Next, the matrix information creation unit 16 stores the numerical value “6”, which is the second region information according to the present invention, in the elements C12 and C22 adjacent to the elements C11 and C21 in the matrix information M1, respectively. Here, the adjacent elements are elements of one section vertically and horizontally as viewed from the elements C11 and C21. Needless to say, the elements for one section only in the vertical and horizontal directions may be adjacent to each other without including one section oblique to the elements C11 and C21.
Further, the matrix information creating unit 16 stores the numerical value “3”, which is the second area information according to the present invention, in the elements C13 and C23 adjacent to the elements C12 and C22, respectively. Also here, the adjacent elements are elements for one section vertically and horizontally as viewed from the elements C12 and C22.
[0043]
In the element C30 in which the first and second area information is not stored, the numerical value “0” which is other area information referred to in the present invention is stored. Then, numerical values are stored in all elements of the matrix information M1 according to the positions of the clickable areas D1 and D2. At this time, as the distance from the elements corresponding to the positions of the areas D1 and D2 increases, different numerical values in order of decreasing order are stored.
Needless to say, each element of the matrix information M1 may store different numerical values in order of increasing distance from the elements corresponding to the positions of the regions D1 and D2.
[0044]
In the present embodiment, elements adjacent to the elements C11 and C21 corresponding to the positions of the clickable areas D1 and D2 in the matrix information M1 are provided in two stages, and different second area information is stored corresponding to the adjacent stages. However, a configuration may be adopted in which three or more adjacent elements are provided and different second area information is stored corresponding to the adjacent stages. In addition, the adjacent element may not be provided with a step, and the adjacent element itself may not be provided. As the number of adjacent elements increases, the mouse cursor can be controlled more precisely.
Furthermore, the information stored in each element of the matrix information M1 can be other than numerical values. For example, “A” is stored in the elements C11 and C21, “B” is stored in the elements C12 and C22, “C” is stored in the elements C13 and C23, and “D” is stored in the elements C30. It is also possible to create.
[0045]
The mouse cursor movement control unit 17 controls the movement of the mouse cursor based on the matrix information created by the matrix information creation unit 16. In the present embodiment, when the operation of the mouse 20 is stopped, information on the element corresponding to the position of the mouse cursor and the element adjacent to the element is acquired from the matrix information M1, and based on the acquired plurality of information. To determine the direction of movement of the mouse cursor. When the operation of the mouse 20 is not stopped, the control for moving the mouse cursor in proportion to the operation amount of the mouse 20 is performed as usual. Hereinafter, description will be made assuming that the operation of the mouse 20 is stopped.
When the position of the mouse cursor P1 is at the position shown in FIG. 2, the element C41 corresponding to the position of the mouse cursor P1 in the matrix information M1 is the location shown in FIG. Note that the position of the mouse cursor P1 in the shape of an arrow is the tip of the arrow.
[0046]
In this case, as shown in FIG. 4, the largest value among the numerical values stored in the element C42 adjacent to the element C41 is “6” in the upper left direction. Therefore, if the moving direction of the mouse cursor P1 is the direction of the element C42 in which the largest numerical value is stored, the moving direction of the mouse cursor P1 is the upper left direction as shown by the arrow in FIG. Then, the mouse cursor P1 can be moved in the direction of the clickable area D2.
[0047]
In this embodiment, in order to reflect the information of the element C41 corresponding to the position of the mouse cursor P1 in the moving direction of the mouse cursor P1, the information of the element C42 is compared with the information of the element C41. More specifically, for all the elements C42, a subtraction value obtained by subtracting the numerical value stored in the element C41 from the numerical value stored in the element C42 is calculated, and the element having the largest subtraction value is searched. Only when the largest value is a positive value, the moving direction of the mouse cursor P1 is set to the direction of the element C42 having the largest value.
[0048]
For example, if the numerical values shown in FIG. 4 are stored in the elements C41 and C42, the subtraction value corresponding to each element C42 is the value shown in FIG. The largest value is “3” in the upper left direction, which is a positive value. Therefore, the mouse cursor movement control unit 17 moves the mouse cursor P1 in the upper left direction. That is, the mouse cursor P1 can be moved in the direction of the clickable area D2. On the other hand, the mouse cursor P1 is not moved when the subtraction value is 0 or less as in the case where the mouse cursor P1 is in the clickable areas D1 and D2.
[0049]
Note that when there are a plurality of largest subtraction values, the element C42 corresponding to the vertical direction and the horizontal direction is selected with priority from the element C41. For example, when the numerical values shown in FIG. 6 are stored in the elements C41 and C42, the subtraction values become the largest in the upper left direction, the upper direction, and the upper right direction. Here, since only the upward direction is the vertical direction or the horizontal direction, the moving direction of the mouse cursor P1 is determined to be the upward direction.
In addition, as a result of giving priority to the vertical direction and the horizontal direction, when there are a plurality of directions in which the subtraction value becomes the largest, the movement is not performed in any direction. For example, when the numerical values shown in FIG. 7 are stored in the elements C41 and C42, the subtraction values become the largest in the left direction, the upper left direction, and the upper direction. Here, since the vertical direction or the horizontal direction is the left direction and the upward direction, the mouse cursor P1 cannot be moved.
[0050]
If the above processing is repeated while the operation of the mouse 20 is stopped, the mouse cursor P1 is automatically moved to the clickable areas D1 and D2. FIG. 8 shows the movement paths of the mouse cursor P1 at various positions when the operation of the mouse 20 is stopped, superimposed on the matrix information. As shown in the figure, the mouse cursor P1 moves to positions corresponding to the elements C11 and 21 of the matrix information M1, that is, clickable areas D1 and D2.
[0051]
By the way, since each element of the matrix information M1 corresponds to 8 dots in the vertical and horizontal directions of the display screen of the display 30 at a time, the moving direction of the mouse cursor P1 is determined based on information of a plurality of adjacent elements C42. It is good also as a moving direction between the directions to the position corresponding to several adjacent element C42 by performing. For example, when the upper left element C42 and the upper element C42 are acquired as a result of calculating the above subtraction value, the movement direction of the mouse cursor P1 can be set to the middle between the upper left direction and the upper direction.
[0052]
Even when character data is stored in each element of the matrix information M1, it is possible to determine the moving direction of the mouse cursor P1 by comparing the information of the element C42 with the information of the element C41. For example, as described above, it is assumed that “A” is stored in the elements C11 and C21, “B” is stored in the elements C12 and C22, “C” is stored in the elements C13 and C23, and “D” is stored in the element C30. In this case, the mouse cursor P1 may be moved from the position corresponding to the element storing “D” to the position corresponding to the adjacent element storing “C”, or “C” is stored. From the position corresponding to the element stored, “B” may be moved to the position corresponding to the adjacent element stored, and “A” is stored from the position corresponding to the element stored “B”. What is necessary is just to move to the position corresponding to the adjacent element. Of course, when there are a plurality of adjacent elements in which the same information is stored, processing may be performed according to the same determination as described above.
[0053]
It is also possible to acquire information on elements in a wider range than the above-described elements from the matrix information M1, and determine the moving direction of the mouse cursor P1 based on the plurality of acquired information. For example, the second matrix information referred to in the present invention may be created from the matrix information M1 and the numerical values stored in 5 * 5 elements centering on the element C41 corresponding to the position of the mouse cursor P1.
For example, it is assumed that the numerical values shown in FIG. 9 are stored in 5 * 5 elements centering on the element C41, and the second matrix information is created. Here, if the constant 5 * 5 matrix K is multiplied before and after the second matrix information, the second matrix information is converted as follows.
[Expression 1]

Then, the numerical value of each element of the second matrix information is corrected.
[0054]
After that, among the corrected second matrix information, the one having the largest numerical value of the element adjacent to the central element is searched. Then, since the numerical value “5.97” of the element in the upper left direction is the largest, the moving direction of the mouse cursor P1 can be determined as the upper left direction. That is, the numerical value stored in the element C42 adjacent to the element C41 corresponding to the position of the mouse cursor P1 is corrected, and the moving direction of the mouse cursor P1 is determined. When the matrix operation of Expression (1) is not performed, the numerical value stored in the adjacent element C42 is the largest in the two directions of the upper left direction and the upper direction, so the movement control of the mouse cursor P1 is made more finely. Will be done.
[0055]
Note that in order to correct the numerical value stored in the adjacent element C42, it is not always necessary to perform matrix calculation, and a plurality of correction expressions corresponding to each element C42 are set and the correction calculation is performed respectively. Also good. Further, the number of elements for acquiring information for performing the correction calculation is not limited to 5 * 5. For example, the number of elements may be 7 * 7 or 5 * 7, or may be obtained by excluding the elements at the four corners from the elements of 5 * 5.
[0056]
Next, the operation of the pointer movement control device 100 having the above configuration will be described.
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device 100. In the figure, first, the matrix information creation unit 16 determines whether or not the display screen of the display 30 is newly created (step S105). If it is not determined that the display screen is newly created, step S105 is repeated until it is determined that the display screen is newly created. If it is determined that the display screen is newly created, processing for creating matrix information is performed (step S110).
[0057]
FIG. 11 is a flowchart showing the process of creating matrix information performed by the matrix information creating unit 16 constituting the matrix information creating means in step S110. In the figure, first, a memory area for matrix information for associating each element with a display screen is secured in the RAM in the personal computer main body 10 (step S205). Here, the memory area for matrix information has 80 elements in the horizontal direction and 60 elements in the vertical direction, which are 8 dots in both the vertical and horizontal directions with respect to the number of dots on the display screen. Next, a numerical value “0” is stored in all elements of the matrix information memory area (step S210).
[0058]
In this matrix information memory area, the numerical value “9” is stored in the element corresponding to the position of the area that can be clicked with the mouse 20 (step S215). In addition, the numerical value “6” is stored in an element adjacent to the same element vertically and horizontally (step S220). Further, the numerical value “3” is stored in the adjacent elements in the vertical and horizontal directions with respect to the adjacent elements, and the information in the matrix information memory area is set as the matrix information (step S225). Then, this flow ends.
When the area that can be clicked with the mouse 20 is at the position shown in FIG. 2, the information shown in FIG. 3 is stored in each element of the matrix information M1 according to the clickable areas D1 and D2, as described above. Will be.
[0059]
When the matrix information is created, the operation amount of the mouse 20 is detected by the mouse cursor movement control unit 17 constituting the operation amount detection means (step S115). Here, since the mouse 20 outputs a left-right movement amount signal and a front-rear movement amount signal, the mouse cursor movement control unit 17 calculates the left-right movement amount and the front-rear movement amount. To detect. That is, the operation amount of the mouse 20 is represented by the movement amount in the left-right direction and the movement amount in the front-rear direction. Since the operation amount is regularly detected, both movement amounts are the distances moved per unit time.
[0060]
Then, the mouse cursor movement control unit 17 determines whether the mouse 20 corresponds to the operation stop from the detected both movement amounts (step S120). Here, when the movement amount in the left-right direction is x and the movement amount in the front-rear direction is y, for example, it can be determined that the operation is stopped when both the absolute value of x and the absolute value of y are equal to or less than a predetermined value. If it is determined that the mouse 20 does not correspond to an operation stop, the control of moving the mouse cursor in proportion to the detected movement amounts x and y is performed without performing the mouse cursor movement control of the present invention (step S125). Proceed to S140.
If it is determined that the mouse 20 corresponds to an operation stop, element information corresponding to the position of the mouse cursor is acquired from the matrix information (step S130). In the case of the present embodiment, as shown in FIG. 4, the information on the element C41 corresponding to the position of the mouse cursor and the information on the element C42 adjacent to the element C41 vertically and horizontally are acquired. Based on these pieces of information, the movement control of the mouse cursor is performed (step S135).
[0061]
FIG. 12 is a flowchart showing a process in which the mouse cursor movement control unit 17 constituting the pointer movement control means controls the movement of the mouse cursor based on element information corresponding to the position of the mouse cursor in step S135. In the figure, first, a subtraction value is obtained by subtracting a numerical value stored in an element corresponding to the position of the mouse cursor from a numerical value stored in a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the mouse cursor ( Step S305). In the example of FIG. 4, the subtraction value shown in FIG. 5 is obtained by subtracting the numerical value stored in the element C41 from the numerical value stored in each element C42.
[0062]
Then, it is determined whether the maximum value of the subtraction values corresponding to the plurality of elements C42 is greater than 0 (step S310). When the maximum value is 0 or less, since a numerical value larger than the numerical value stored in the element C41 is not stored in the element C42, this flow is finished without moving the mouse cursor.
When the maximum value of the subtraction value is greater than 0, the adjacent element C42 having the maximum subtraction value is acquired (step S315). In the example of FIG. 4, the element C42 on the upper left is acquired. Then, it is determined whether or not the acquired element C42 is plural (step S320). If the number is not plural, the moving direction of the mouse cursor can be determined, and the process proceeds to step S335 described later. If there are a plurality of elements, the process of selecting the adjacent element C42 in the priority direction is performed as described above (step S325). That is, the element C42 corresponding to the vertical direction and the horizontal direction is selected with priority over the element C42 corresponding to the diagonal direction from the element C41. In the example of FIG. 6, since the subtraction value becomes the largest in the upper left direction, the upper direction, and the upper right direction, the upward element C42 that is the vertical and horizontal directions is acquired. In the example of FIG. 7, since the subtraction values are the largest in the left direction, the upper left direction, and the upper direction, the left and right elements C42 that are the vertical and horizontal directions are acquired.
[0063]
After performing the selection process in step S325, it is determined whether or not there are a plurality of acquired elements C42 (step S330). If there are a plurality of mouse cursors, the direction of movement of the mouse cursor cannot be determined as one, and the flow ends without moving the mouse cursor.
If the acquired element C42 is not plural, the direction corresponding to the acquired adjacent element C42 is determined as the moving direction of the mouse cursor (step S335). In the example of FIG. 6, since the upward element C42 is acquired, the moving direction of the mouse cursor is determined as the upward direction. Then, the mouse cursor is moved in the determined moving direction (step S340), and this flow is finished. At this time, the amount of movement of the mouse cursor is the number of dots on the display screen corresponding to each element of the matrix information. That is, if the moving direction of the mouse cursor is the vertical and horizontal directions, the vertical or horizontal direction is 8 dots, and if it is oblique, the vertical and horizontal directions are 8 dots.
[0064]
When the mouse cursor is moved, the pattern transfer unit 14 transfers the mouse cursor pattern selected in advance based on the mouse cursor position data to the video memory 11. Then, the mouse cursor of the selected pattern is displayed on the display screen of the display 30 at a position corresponding to the position data.
[0065]
Thereafter, the matrix information creating unit 16 determines whether or not the display screen of the display 30 is to be updated (step S140). If it is not determined that the display screen is to be updated, there is no need to update the matrix information, and the process proceeds to step S150. If it is determined that the display screen is to be updated, the process of creating matrix information is performed again based on the flow shown in FIG. 11 (step S145).
In step S150, the mouse cursor movement control unit 17 determines whether an end condition is satisfied (step S150). The termination condition is a condition whether or not the power of the personal computer main body 10 is turned off and a condition whether or not the OS using the window or icon is terminated. When the end condition is satisfied, this flow ends. When the end condition is not satisfied, the processes of steps S115 to S150 are performed again. That is, if the operation stop state of the mouse 20 continues, the automatic control of the mouse cursor is repeatedly performed in steps S130 to S135, and as shown in FIG. 8, it corresponds to the element in which the numerical value “9” is stored. The mouse cursor automatically moves to the position of the display screen to be used. Therefore, a so-called automatic sucking function is realized.
[0066]
As described above, according to the pointer movement control device of the present invention, each element of the matrix information is information corresponding to the position of a predetermined area such as a button or icon of a window displayed on the display screen. It is possible to control the movement of a pointer such as a mouse cursor according to the position. In addition, since it is only necessary to acquire element information corresponding to the position of the pointer and perform pointer movement control, processing does not take time. Therefore, pointer movement control can be performed with a simple configuration.
[0067]
In the above-described embodiment, the mouse cursor is moved to the position of a predetermined area such as a window button or icon when the operation of the mouse 20 is in a stopped state. Conversely, when the operation of the mouse 20 is in a stopped state. It is also possible to adopt a configuration in which the mouse cursor is moved away from the position of a predetermined area where it is not desired to bring the mouse cursor close to.
FIG. 13 is a flowchart illustrating a process in which the mouse cursor movement control unit of the pointer movement control device according to the second embodiment performs movement control of the mouse cursor based on element information corresponding to the position of the mouse cursor. Note that this embodiment realizes a so-called automatic repulsion function that automatically moves the mouse cursor away from a predetermined area displayed on the display screen. In addition, matrix information is created according to the flow of FIG. 11, and in step S130 of FIG. 10, information of 5 * 5 elements is acquired around the element corresponding to the position of the mouse cursor, and the second matrix referred to in the present invention. Creating information.
[0068]
In the figure, a matrix operation is performed on the created second matrix information using the above-described equation (1), and the numerical value of each element of the second matrix information is corrected (step S405). Next, the numerical values of the eight elements adjacent to the central element are acquired from the corrected second matrix information (step S410). Then, an adjacent element having the smallest obtained numerical value is acquired (step S415), and the direction of the corresponding element is determined as the moving direction of the mouse cursor (step S420). When the matrix operation of Equation (1) is performed on the second matrix information having 5 * 5 elements, the numerical values of the eight elements adjacent to the central element are corrected to fine numerical values. The selection process is not performed when there are a plurality of adjacent elements acquired as in the embodiment.
Then, the mouse cursor is moved in the determined moving direction (step S425), and this flow is finished.
[0069]
Here, if the operation stop state of the mouse 20 continues, automatic control of the mouse cursor is repeatedly performed in steps S130 to S135 of FIG. 10, and a numerical value “0” opposite to that in the first embodiment is stored. The mouse cursor automatically moves to the position on the display screen corresponding to the selected element. That is, a so-called automatic repulsion function can be realized, and an area that is not desired to be selected by the pointing device can be set on the display screen, so that convenience can be improved.
[0070]
Further, the moving speed of a pointer such as a mouse cursor may be changed according to the position of a predetermined area such as a window button or icon.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device according to the third embodiment. Note that this embodiment realizes a so-called automatic slowdown function that reduces the moving speed of the mouse cursor in accordance with the position of a predetermined area displayed on the display screen.
[0071]
In the figure, first, it is determined whether or not the display screen of the display 30 is to be newly created (step S505). If it is not determined that the display screen is newly created, step S505 is repeated until it is determined that the display screen is newly created. If it is determined that the display screen is newly created, matrix information is created (step S510). Here, according to the flow of FIG. 11, the same matrix information as in the first embodiment is created.
[0072]
When the matrix information is created, the operation amount of the mouse 20, that is, the movement amount x in the left-right direction and the movement amount y in the front-rear direction are detected (step S515), and the element corresponding to the position of the mouse cursor is detected from the matrix information. Information is acquired (step S520). Next, the detected movement amounts x and y are corrected based on the acquired information (step S525). In the present embodiment, when “9” is stored in the element corresponding to the position of the mouse cursor, the detected movement amounts x and y are corrected to 1/5. Then, control is performed to move the mouse cursor in proportion to the corrected movement amounts x and y (step S530). Thereafter, in steps S535 to S545, processing similar to that in steps S140 to S150 in FIG. 10 is performed.
[0073]
Referring to FIGS. 2 and 3, when the mouse cursor P1 is in the clickable areas D1 and D2 corresponding to the elements C11 and C21, the moving speed of the mouse cursor P1 is reduced to 1/5. As a result, it becomes easier to click in the regions D1 and D2.
It is also possible to adopt a configuration in which the moving speed of the mouse cursor is increased conversely in accordance with element information corresponding to the position of the mouse cursor.
That is, since the moving speed of a pointer such as a mouse cursor changes according to the position of a predetermined area such as a window button or icon, a so-called automatic slowdown function or the like is realized. Therefore, the operability of a pointing device such as a mouse can be improved.
[0074]
Further, the moving speed of the mouse cursor may be changed for each predetermined area such as a window button or icon.
FIG. 15 is a flowchart showing the process of creating matrix information performed by the matrix information creating unit of the pointer movement control device according to the fourth embodiment. In the figure, first, a matrix information memory area corresponding to each element on the display screen is secured in the RAM in the personal computer main body 10 (step S605), and a numerical value “0” is set to all the elements in the matrix information memory area. Store (step S610).
Next, the number of elements corresponding to the position of the clickable area with the mouse 20 is acquired (step S615), and it is determined whether the number of elements is 4 or more (step S620). In the example of FIG. 2, the condition is satisfied because the number of elements corresponding to the position of the area D2 is 4, and the condition is not satisfied because the number of elements corresponding to the position of the area D1 is 1.
[0075]
When the number of acquired elements is 4 or more, the numerical value “3” is stored in the element corresponding to the position of the area clickable with the mouse 20 in the matrix information memory area (step S625). The numerical value “2” is stored in the adjacent elements in the vertical and horizontal directions (step S630), and the numerical value “1” is stored in the adjacent elements in the vertical and horizontal directions (step S635). Then, the information in the matrix information memory area is set as matrix information, and this flow ends. On the other hand, if the acquired number of elements is less than 4, the same processing as steps S215 to S225 of FIG. 11 is performed in steps S640 to S650.
Then, as shown in FIG. 16, information corresponding to the clickable areas D1 and D2 is stored in each element of the matrix information.
[0076]
The pointer movement control device of the present embodiment performs the same processing as that in FIG. 14 except for the processing in step S525. In step S525 in which the operation amount (movement amount x, y) of the mouse 20 is corrected, when a positive numerical value is stored in the element corresponding to the position of the mouse cursor, the detected movement amount x, y is set to the same element. Process to divide by numerical value. Then, control is performed to move the mouse cursor in proportion to the corrected movement amounts x and y (step S530).
[0077]
Referring to FIG. 2 and FIG. 16, when the position of the mouse cursor P1 is in the clickable area D1 corresponding to the element C111, the numerical value stored in the element C111 is “9”. The moving speed of P1 is reduced to 1/9. When the position of the mouse cursor P1 is at a position corresponding to the element C112, the numerical value stored in the element C112 is “6”, and thus the moving speed of the mouse cursor P1 is reduced to 1/6. On the other hand, when the position of the mouse cursor P1 is in the clickable area D2 corresponding to the element C121, since the numerical value stored in the element C121 is “3”, the moving speed of the mouse cursor P1 is only 1/3. Does not decrease. As a result, the moving speed is lower when the position of the mouse cursor P1 is in the region D1 than in the region D2. That is, the ease of clicking with the mouse changes for each predetermined area, so that convenience can be improved.
As described above, according to the present invention, movement control of the mouse cursor is performed in various modes. At this time, if the APL has the function of the pointer movement control device, the mouse cursor can be arbitrarily moved based on the APL. Then, the pointer movement control device can be used with educational guide software or the like.
[0078]
In addition, different mouse cursor movement control may be performed according to the shape of the mouse cursor transferred to the video memory.
FIG. 17 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device according to the fifth embodiment. In the present embodiment, the movement speed of the mouse cursor is reduced according to the area of the mouse cursor, and a so-called mass sensation is imparted to the mouse cursor.
In the figure, first, it is determined whether or not the display screen of the display 30 is newly created (step S705). If it is not determined that the display screen is newly created, step S705 is repeated until it is determined that the display screen is newly created. If it is determined that the display screen is newly created, the same matrix information as in the first embodiment is created according to the flow of FIG. 11 (step S710).
[0079]
When the matrix information is created, the same pattern is acquired from the pattern transfer unit 14 that transfers the mouse cursor pattern to the video memory 11, and the area of the pattern is calculated (step S715). Thereafter, the operation amount of the mouse 20 (the movement amount x in the left-right direction and the movement amount y in the front-rear direction) is detected (step S720), and element information corresponding to the position of the mouse cursor is acquired from the matrix information (step S725). ). Next, the detected movement amounts x and y are corrected based on the calculated mouse cursor pattern area and the acquired element information (step S730). Then, control is performed to move the mouse cursor in proportion to the corrected movement amounts x and y (step S735). Thereafter, in steps S740 to S750, processing similar to that in steps S140 to S150 in FIG. 10 is performed.
[0080]
Correction by the area of the pattern can be performed, for example, by dividing the movement amounts x and y by the area ratio with respect to a certain reference mouse cursor. When the area of the mouse cursor P1 shown in FIG. 2 is used as a reference, the area ratio is 2 * 2 = 4 for a large mouse cursor in which the number of dots is doubled both vertically and horizontally. In this case, the moving speed of the large mouse cursor depending on the area of the pattern is 1/4 of the moving speed of the mouse cursor P1. As a result, the movement of a mouse cursor having a large pattern is relatively slow, and the movement of a mouse cursor having a small pattern is relatively fast. That is, a so-called mass sensation can be given to the mouse cursor, and a difference in mouse operation sensation depending on the size of the mouse cursor can be given, so that convenience can be improved.
In addition to changing the movement speed of the mouse cursor according to the area of the pattern, the mouse cursor can be moved according to the shape of the pattern, such as an arrow-shaped mouse cursor or a cross-shaped mouse cursor. The moving speed may be changed.
[0081]
As described above, according to the pointer movement control device of the present invention, based on the matrix information in which each element is information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen, The movement control of the pointer according to the position can be performed. At this time, since it is only necessary to obtain element information corresponding to the position of the pointer and perform pointer movement control, processing does not take time. Therefore, it is possible to provide a pointer movement control device, a pointer movement control method, and a medium on which a pointer movement control program is recorded that can perform pointer movement control with a simple configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing a schematic configuration of a personal computer system to which a pointer movement control device according to a first embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a part of a display screen of a display as an example.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a part of matrix information created corresponding to the display screen of FIG. 2;
FIG. 4 is a schematic diagram illustrating, as an example, element information acquired by a mouse cursor movement control unit.
FIG. 5 is a schematic diagram illustrating an example of a subtraction value corresponding to each adjacent element.
FIG. 6 is a schematic diagram illustrating, as an example, element information acquired by a mouse cursor movement control unit.
FIG. 7 is a schematic diagram illustrating, as an example, element information acquired by a mouse cursor movement control unit.
FIG. 8 is a schematic diagram showing the movement paths of the mouse cursor at various positions overlaid on the matrix information when the mouse operation is stopped.
FIG. 9 is a schematic diagram illustrating, as an example, element information acquired by a mouse cursor movement control unit according to a modification.
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device.
FIG. 11 is a flowchart illustrating processing for creating matrix information performed by a matrix information creating unit.
FIG. 12 is a flowchart illustrating a process in which a mouse cursor movement control unit performs movement control of a mouse cursor.
FIG. 13 is a flowchart illustrating a process in which the mouse cursor movement control unit of the pointer movement control device according to the second embodiment performs movement control of the mouse cursor.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device according to the third embodiment.
FIG. 15 is a flowchart showing a process of creating matrix information performed by a matrix information creating unit of the pointer movement control device according to the fourth embodiment.
16 is a schematic diagram showing a part of matrix information created corresponding to the display screen of FIG.
FIG. 17 is a flowchart showing the operation of the pointer movement control device according to the fifth embodiment.
[Explanation of symbols]
10 ... PC body
11 ... Video memory
12 ... Display control IC
13. Screen data transfer unit
14 ... Pattern transfer section
15 ... Operation detection unit
16 ... Matrix information creation part
17 ... Mouse cursor movement controller
20 ... Mouse
30 ... Display
100: Pointer movement control device
C11-C13 ... element
C21-C23 ... element
D1, D2 ... area
M1 ... Matrix information
P1 ... Mouse cursor

Claims

A pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
Matrix information creating means for creating matrix information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen and making each element correspond to the position of the display screen;
An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device;
The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. And when the operation amount of the pointing device corresponds to the stop of the operation of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer. A pointer movement control device comprising pointer movement control means for moving the pointer.

A pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  Matrix information creation means for creating matrix information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen and making each element correspond to the position of the display screen;
  An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. Pointer movement control means for performing control,
  The matrix information creating means uses different information stored in the element corresponding to the position of the predetermined area according to the predetermined area provided in plurality,
  The pointer movement control means, wherein the pointer movement control means changes the movement speed of the pointer based on the information of the element corresponding to the position of the pointer.

A pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  Matrix information creation means for creating matrix information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen and making each element correspond to the position of the display screen;
  An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. A pointer movement control device comprising pointer movement control means for performing movement control for changing the movement speed of the pointer according to the shape of the pointer when performing control.

A pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  Matrix information creation means for creating matrix information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen and making each element correspond to the position of the display screen;
  An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. A pointer movement control device, comprising: pointer movement control means for performing movement control for slowing down the movement speed of the pointer according to the size of the pointer when performing control.

A pointer movement control device that performs movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  Matrix information creation means for creating matrix information corresponding to the position of the predetermined area displayed on the display screen and making each element correspond to the position of the display screen;
  An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection means and the acquired information of the element. In addition to performing control, information on a predetermined range of elements including the element corresponding to the position of the pointer is acquired from the matrix information to create second matrix information, and the second matrix information is made constant. Correction information is obtained from the second matrix information after the correction calculation, information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer is obtained and the movement direction of the pointer is determined. A pointer movement control device comprising pointer movement control means for moving the pointer.

A pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device,
A matrix information creating step for creating matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
An operation amount detection step of detecting an operation amount of the pointing device;
The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element. And when the operation amount of the pointing device corresponds to the stop of the operation of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer. And a pointer movement control step for moving the pointer.

A pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device,
  A matrix information creation step of creating matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection step of detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element. A pointer movement control step for performing control,
  In the matrix information creation step, the information stored in the element corresponding to the position of the predetermined area is different from each other according to the predetermined area provided in plural,
  In the pointer movement control step, the movement speed of the pointer is changed based on information on the element corresponding to the position of the pointer.

A pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device,
  A matrix information creation step of creating matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection step of detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element. A pointer movement control method, comprising: a pointer movement control step for performing movement control for changing a movement speed of the pointer according to the shape of the pointer when performing the control.

A pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device,
  A matrix information creation step of creating matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection step of detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element. A pointer movement control method, comprising: a pointer movement control step for performing movement control for slowing down the movement speed of the pointer according to the size of the pointer when performing control.

A pointer movement control method for performing movement control of a pointer displayed on a display screen according to an operation of a pointing device,
  A matrix information creation step of creating matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection step of detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected in the operation amount detection step and the acquired information of the element. In addition to performing control, information on a predetermined range of elements including the element corresponding to the position of the pointer is acquired from the matrix information to create second matrix information, and the second matrix information is made constant. Correction information is obtained from the second matrix information after the correction calculation, information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer is obtained and the movement direction of the pointer is determined. A pointer movement control method, comprising: a pointer movement control step for moving the pointer.

A computer-readable recording medium recording a pointer movement control program for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
A matrix information creation function that creates matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
An operation amount detection function for detecting an operation amount of the pointing device;
The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function and the acquired information of the element. And when the operation amount of the pointing device corresponds to the stop of the operation of the pointing device, the pointer is moved in the direction opposite to the direction of the predetermined area based on the information of the element according to the position of the pointer. A computer-readable recording medium having recorded thereon a pointer movement control program for causing a computer to realize a pointer movement control function for movement.

A computer-readable recording medium recording a pointer movement control program for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  A matrix information creation function that creates matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection function for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function and the acquired information of the element. A pointer movement control function for controlling the computer is realized on the computer,
  The matrix information creation function uses different information stored in the element corresponding to the position of the predetermined area according to the plurality of predetermined areas,
  A computer-readable recording medium on which a pointer movement control program is recorded, wherein the pointer movement control function changes a moving speed of the pointer based on information of the element corresponding to the position of the pointer.

A computer-readable recording medium recording a pointer movement control program for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  A matrix information creation function that creates matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection function for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function and the acquired information of the element. A computer-readable recording recorded with a pointer movement control program, characterized by causing a computer to realize a pointer movement control function for performing movement control for changing the movement speed of the pointer according to the shape of the pointer when performing control. Medium.

A computer-readable recording medium recording a pointer movement control program for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  A matrix information creation function that creates matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection function for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function and the acquired information of the element. A computer-readable recording of a pointer movement control program for causing a computer to realize a pointer movement control function for performing movement control for slowing down the movement speed of the pointer according to the size of the pointer when performing control. Recording medium.

A computer-readable recording medium recording a pointer movement control program for performing movement control of a pointer displayed on a display screen in accordance with an operation of a pointing device,
  A matrix information creation function that creates matrix information that corresponds to the position of the predetermined area displayed on the display screen while making each element correspond to the position of the display screen,
  An operation amount detection function for detecting an operation amount of the pointing device;
  The information of the element is acquired from the matrix information according to the position of the pointer, and the pointer is moved according to the operation amount of the pointing device detected by the operation amount detection function and the acquired information of the element. In addition to performing control, information on a predetermined range of elements including the element corresponding to the position of the pointer is acquired from the matrix information to create second matrix information, and the second matrix information is made constant. Correction information is obtained from the second matrix information after the correction calculation, information on a plurality of elements adjacent to the element corresponding to the position of the pointer is obtained and the movement direction of the pointer is determined. A computer-readable recording medium having recorded thereon a pointer movement control program for causing a computer to realize a pointer movement control function for moving a pointer.