JP4667002B2 - 事故点標定システム及び事故点標定方法 - Google Patents
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Description
ここで、前記事故点標定手段(10)が、前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得し、前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記過電流継電器の動作時間,前記不足電圧継電器の動作時間および前記限時特性型不足電圧継電器の復帰時間を算出する処理部(11)と、該処理部により算出された過電流継電器の動作時間、不足電圧継電器の動作時間および限時特性型不足電圧継電器の復帰時間に基づいて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出する演算処理部(13)と、該演算処理部により算出された短絡事故発生時における電線路の電流値および母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を算出して、該事故点を標定する標定部(14)とを備えてもよい。
前記事故点標定手段(21,23,24)が、前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において短絡事故が発生すると、該短絡事故の継続時間を含む時間範囲の前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを受信する、親局側遠方監視制御装置(23)と、該親局側遠方監視制御装置から入力される前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記過電流継電器の動作時間,前記不足電圧継電器の動作時間および前記限時特性型不足電圧継電器の復帰時間を算出し、該算出された過電流継電器の動作時間、不足電圧継電器の動作時間および限時特性型不足電圧継電器の復帰時間に基づいて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出し、該算出された短絡事故発生時における電線路の電流値および母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を算出して前記事故点を標定する、親局端末装置(24)とを備えてもよい。
を具備することを特徴とする。
ここで、前記第2のステップが、前記過電流継電器の動作時間(x)経過後に該過電流継電器から出力されるトリップ信号(VOC)に基づいて前記電線路を遮断する遮断器(5)に固有の動作時間(a)を前記不足電圧継電器の動作時間(y)から減算して、該過電流継電器の動作時間(x)を求め、該求めた過電流継電器の動作時間(x)に基づいて該過電流継電器の反限時特性を用いて短絡事故発生時における前記電線路の電流値を算出し、前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間(z)から前記不足電圧継電器の動作時間(y)を減算して該限時特性型不足電圧継電器の復帰時間(b)を求め、該求めた限時特性型不足電圧継電器の復帰時間(b)に基づいて該限時特性型不足電圧継電器の限時特性を用いて短絡事故発生時における前記母線の電圧降下値を算出し、前記算出した短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を求めて、該事故点を標定してもよい。
前記第1のステップが、子局側遠方監視制御装置(21)によって行われ、前記第2のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路において短絡事故が発生すると、該短絡事故の継続時間を含む時間範囲の前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信する第4のステップをさらに備え、該第4のステップ後に、前記第2および第3のステップが、前記親局側遠方監視制御装置に接続された親局側端末装置(24)よって行われてもよい。
(1)短絡事故発生時における電線路の電流値および母線の電圧降下値を、母線に設けた不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間に基づいて、電線路に設けた過電流継電器の反限時特性および限時特性型不足電圧継電器の限時特性を用いて求めるため、短絡事故発生時の電圧データおよび電流データを取り込むことなく事故点の標定を行うことができる。
すなわち、不足電圧継電器の動作時間および遮断器固有の動作時間に基づいて過電流継電器の動作時間を求め、求めた過電流継電器の動作時間に基づいて過電流継電器の反限時特性を用いて短絡事故発生時における電路線の電流値を算出し、かつ、限時特性型不足電圧継電器の動作時間および不足電圧継電器の動作時間に基づいて限時特性型不足電圧継電器の復帰時間を求め、求めた限時特性型不足電圧継電器の復帰時間に基づいて限時特性型不足電圧継電器の限時特性を用いて短絡事故発生時における母線の電圧降下値を算出するため、短絡事故発生時の電圧データおよび電流データを取り込むことなく事故点の標定を行うことができる。
(2)過電流継電器および遮断器は電線路に既に設置されているものを使用できるため、複数の電線路が母線から分岐している場合であっても、不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器を母線に設けるだけで事故点標定システムを実現することができる。
(3)通信回線を介して子局側遠方監視制御装置と親局側遠方監視制御装置とを接続することにより、たとえば遠隔地の監視所に設置された親局側遠方監視制御装置から子局側遠方監視制御装置に、短絡事故発生時における電路線の電流値および母線の電圧降下値の算出に必要なデータの伝送を要求することができる結果、監視所において電線路の短絡事故に関する情報を一括管理することができるとともに、事故復旧のための指令を迅速にかつ適切な電力所や事業者などに出すことができる。
本発明の第1の実施例による事故点標定システム1は、図1に示すように、分岐点において母線2から分岐された配電線(電線路)3に設けられた過電流継電器(OC)4と、配電線3に設けられたかつ過電流継電器4からのトリップ信号VOCに基づいて配電線3を遮断する遮断器(CB)5と、母線2に設けられた不足電圧継電器(UV)6と、母線2に設けられた限時特性型不足電圧継電器(UV/T)7と、事故点標定部10とを備えている。
なお、変成器9,不足電圧継電器6および限時特性型不足電圧継電器7は、三相3線式送電の場合にあっては、各相にそれぞれ設けられる。
電流値i={0.453/(動作時間x/時限定数N−0.147)}+1 (1)
ここで、
時限定数N=動作時間x/{0.453/(タップ倍率−1)+0.147}
復帰時間b=Δv/100 (2)
ただし、V=0〜60ボルト
図5に示す時刻t1に配電線3において短絡事故が発生すると、配電線3には通常の電流値よりも大きな電流値の電流が流れるとともに、母線2に大きな電圧降下が生じる。その結果、短絡事故の発生とほぼ同時に、過電流継電器4,不足電圧継電器6および限時特性型不足電圧継電器7が動作を開始する(図4のステップS11)。
なお、これらの過渡時間が予め分かっている場合には、過渡時間を考慮して事故継続時間Tを算出するようにしてもよい。
したがって、限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間bは、限時特性型不足電圧継電器7の動作時間zから不足電圧継電器6の動作時間yを減算した時間z−yとなる。
処理部11は、不足電圧継電器6の動作状態を示すデータである第1の接点情報を記憶部12から読み出して、読み出した第1の接点情報から不足電圧継電器6の動作時間yを算出する。
過電流継電器4の動作時間xは、上述したように、不足電圧継電器6の動作時間yから遮断器5の動作時間aを減算した時間(図5参照)となる。遮断器5の動作時間aは遮断器によって決まっているため、処理部11は、予め記憶部12に格納されている遮断器5の動作時間aを記憶部12から読み出して、上記(A)において算出した不足電圧継電器6の動作時間yから、読み出した遮断器5の動作時間aを減算することにより、過電流継電器4の動作時間x(=y−a)を算出する。
限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間bは、上述したように、限時特性型不足電圧継電器7の動作時間zから不足電圧継電器6の動作時間yを減算した時間(図5参照)となる。処理部11は、限時特性型不足電圧継電器7の動作状態を示すデータである第2の接点情報を記憶部12から読み出して、読み出した第2の接点情報から限時特性型不足電圧継電器7の動作時間zを算出する。その後、処理部11は、この算出した限時特性型不足電圧継電器7の動作時間zから、上記(A)において算出した不足電圧継電器6の動作時間yを減算することにより、限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間a(=z−y)を算出する。
過電流継電器4は、図2に示したように、電流変化値が大きいほど動作時間が短くなる反限時特性を有する。したがって、過電流継電器4の動作時間xが分かれば、上述した式(1)で与えられる過電流継電器4の反限時特性より、短絡事故発生時に変流器(CT)8から過電流継電器4に供給される電流の電流値iが分かる。
そこで、過電流継電器4は変流器8の2次側に設けられているため、演算処理部13は、式(1)を用いて、処理部11により算出された過電流継電器4の動作時間xに基づいて、過電流継電器4を動作させた変流器8の2次側の電流値iを求めたのち、求めた変流器8の2次側の電流値iを変流器8の1次側の電流値に換算することにより、短絡事故発生時における配電線3の電流値Iを算出する。
限時特性型不足電圧継電器7は、図3に示したように、電圧降下値が大きいほど復帰時間が長くなる限時特性を有する。したがって、限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間bが分かれば、上述した式(2)で与えられる限時特性型不足電圧継電器7の限時特性より、限時特性型不足電圧継電器7が動作を開始した時の電圧降下値Δvが分かる。たとえば、図3に示した例では、限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間bが0.2秒であった場合には、限時特性型不足電圧継電器7は20Vの電圧降下値Δvで動作したことが分かる。
そこで、限時特性型不足電圧継電器7は変成器9の2次側に設けられているため、演算処理部13は、式(2)を用いて、処理部11により算出された限時特性型不足電圧継電器7の復帰時間bに基づいて、限時特性型不足電圧継電器7を動作させた変成器9の2次側の電圧降下値Δvを求めたのち、求めた変成器9の2次側の電圧降下値Δvを変成器9の1次側の電圧降下値に換算することにより、短絡事故発生時における母線2の電圧降下値ΔVを算出する。
事故点までの距離(km)=(ΔV/I)/(1km当りのインピーダンス)
これに対して、本発明のように、不足電圧継電器6の動作時間yから遮断器5の動作時間aを減算して過電流継電器4の動作時間xを算出する場合には、母線3から複数の配電線3が分岐している場合でも、処理部11と各過電流継電器4とを接続する必要はなく、装置を簡単化することができる。
さらに、不足電圧継電器6の動作時間yを算出することにより事故継続時間Tが求まるため、電気設備技術基準で規定する「事故が発生した電線路の除去時間」を遵守しているかの検証を、短絡事故発生時に確認することができる。すなわち、電気設備技術基準では、配電線で短絡事故が発生した場合には配電線を短絡事故発生から所定時間内に除去することを規定しているが、すべての配電線について、短絡事故発生後直ちに、配電線が所定時間内に除去されたかどうかを検証することはできなかった。しかし、本実施例による事故点標定システム1では、不足電圧継電器6の動作時間y=除去時間とすることができるため、電気設備技術基準を遵守しているか否かを短絡事故発生後直ちに判断することができる。
本実施例による事故点標定システム20は、遠方監視制御装置(テレコン)を用いて事故点の標定を行うものである。
事故点標定システム20は、事故点標定部10の代わりに、子局側遠方監視制御装置(以下、「子局側テレコン」と称する。)21と、子局側テレコン21と通信回線22を介して接続された親局側遠方監視制御装置(以下、「親局側テレコン」と称する。)23と、親局側テレコン23に接続された親局端末装置24とを備える点で、図1に示した第1の実施例による事故点標定システム1と異なる。
親局端末装置24は、親局側テレコン23から入力される不足電圧継電器6および限時特性型不足電圧継電器7の第1および第2の接点情報に基づいて、配電線3に短絡事故が発生した場合の事故点を標定する。
配電線3において短絡事故が発生したときの過電流継電器4,不足電圧継電器6および限時特性型不足電圧継電器7の動作は、上述した第1の実施例による事故点標定システム1におけるそれらの動作と同様であるため、その説明は省略する。
子局側テレコン21は、このSOE要求信号を受信すると、要求された時間範囲の第1および第2の接点情報を親局側テレコン23に通信回線22を介してパケット伝送する。
親局側端末装置24は、この第1および第2の接点情報に基づいて、上述した第1の実施例による事故点標定システム1の処理部11,演算処理部13および標定部14と同様の動作(図4のステップS16〜S18参照)を行うことにより、事故点までの距離を算出する。
また、遠隔地の監視所に設けられた親局側テレコン23および親局側端末装置24において事故情報を取得することができるため、短絡事故に関する情報を一括管理することもできる。
また、配電線で現在用いられているDM遠方制御装置(配電自動化システム)を組み合わせることもできる。
さらに、送電方式は三相3線式送電に限られず、直流送電であってもよい。
2 母線
3 配電線
4 過電流継電器
5 遮断器
6 不足電圧継電器
7 限時特性型不足電圧継電器
8 変流器
9 変成器
10 事故点標定部
11 処理部
12 記憶部
13 演算処理部
14 標定部
21 子局側テレコン
22 通信回線
23 親局側テレコン
24 親局側端末装置
Claims (6)
- 母線(2)から分岐された電線路(3)において短絡事故が発生したときの事故点を標定する事故点標定システム(1)であって、
前記電線路に設けられた、かつ、電流変化値が大きいほど動作時間が短くなる反限時特性を有する過電流継電器(4)と、
該過電流継電器の動作時間経過後に該過電流継電器から出力されるトリップ信号(VOC)に基づいて前記電線路を遮断する遮断器(5)と、
前記母線に設けられた、かつ、該母線の電圧降下値が所定の値以下になったときに動作を開始する不足電圧継電器(6)と、
前記母線に設けられた、かつ、該母線の電圧降下値が所定の値以下になったときに動作し、かつ、電圧降下値が大きいほど復帰時間が長くなる限時特性を有する限時特性型不足電圧継電器(7)と、
前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得し、該取得した不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記過電流継電器の反限時特性および前記限時特性型不足電圧継電器の限時特性を用いて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出し、該算出した前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値に基づいて前記事故点を標定する事故点標定手段(10,21,23,24)と、
を具備することを特徴とする、事故点標定システム。 - 前記事故点標定手段(10)が、
前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得し、前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記過電流継電器の動作時間,前記不足電圧継電器の動作時間および前記限時特性型不足電圧継電器の復帰時間を算出する処理部(11)と、
該処理部により算出された過電流継電器の動作時間、不足電圧継電器の動作時間および限時特性型不足電圧継電器の復帰時間に基づいて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出する演算処理部(13)と、
該演算処理部により算出された短絡事故発生時における電線路の電流値および母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を算出して、該事故点を標定する標定部(14)と、
を備えることを特徴とする、請求項1記載の事故点標定システム。 - 前記事故点標定手段(21,23,24)が、
前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、
該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において短絡事故が発生すると、該短絡事故の継続時間を含む時間範囲の前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータを受信する、親局側遠方監視制御装置(23)と、
該親局側遠方監視制御装置から入力される前記不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記過電流継電器の動作時間,前記不足電圧継電器の動作時間および前記限時特性型不足電圧継電器の復帰時間を算出し、該算出された過電流継電器の動作時間、不足電圧継電器の動作時間および限時特性型不足電圧継電器の復帰時間に基づいて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出し、該算出された短絡事故発生時における電線路の電流値および母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を算出して前記事故点を標定する、親局端末装置(24)と、
を備える、請求項1記載の事故点標定システム。 - 母線(2)から分岐された電線路(3)において短絡事故が発生したときの事故点を標定する事故点標定方法であって、
前記母線の電圧降下値が所定の値以下になったときに動作を開始する不足電圧継電器(6)の動作時間を示すデータと、前記母線の電圧降下値が所定の値以下になったときに動作する限時特性型不足電圧継電器(7)の動作時間を示すデータとを、該不足電圧継電器および該限時特性型不足電圧継電器から取得する第1のステップ(S15)と、
該取得した不足電圧継電器および限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータに基づいて、前記電線路を流れる電流の電流変化値が大きいほど動作時間が短くなる過電流継電器(4)の反限時特性と、前記母線の電圧降下値が大きいほど復帰時間が長くなる前記限時特性型不足電圧継電器の限時特性とを用いて、短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値を算出する第2のステップ(S16、S17)と、
該算出した前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値に基づいて前記事故点を標定する第3のステップ(S18)と、
を具備することを特徴とする、事故点標定方法。 - 前記第2のステップが、
前記過電流継電器の動作時間(x)経過後に該過電流継電器から出力されるトリップ信号(VOC)に基づいて前記電線路を遮断する遮断器(5)に固有の動作時間(a)を前記不足電圧継電器の動作時間(y)から減算して、該過電流継電器の動作時間(x)を求め、
該求めた過電流継電器の動作時間(x)に基づいて該過電流継電器の反限時特性を用いて短絡事故発生時における前記電線路の電流値を算出し、
前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間(z)から前記不足電圧継電器の動作時間(y)を減算して該限時特性型不足電圧継電器の復帰時間(b)を求め、
該求めた限時特性型不足電圧継電器の復帰時間(b)に基づいて該限時特性型不足電圧継電器の限時特性を用いて短絡事故発生時における前記母線の電圧降下値を算出し、
前記算出した短絡事故発生時における前記電線路の電流値および前記母線の電圧降下値に基づいて前記事故点までの距離を求めて、該事故点を標定する、
ことを特徴とする、請求項4記載の事故点標定方法。 - 前記第1のステップが、子局側遠方監視制御装置(21)によって行われ、
前記第2のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路において短絡事故が発生すると、該短絡事故の継続時間を含む時間範囲の前記不足電圧継電器および前記限時特性型不足電圧継電器の動作時間を示すデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信する第4のステップをさらに備え、
該第4のステップ後に、前記第2および第3のステップが、前記親局側遠方監視制御装置に接続された親局側端末装置(24)よって行われる、
ことを特徴とする、請求項4または5記載の事故点標定方法。
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