JP4664012B2 - 有指向性型光id装置および光idタグ - Google Patents

有指向性型光id装置および光idタグ Download PDF

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本発明は、固有の識別情報を有する光IDタグと、光IDタグから識別情報を読み取る光IDリーダとを用いた光ID装置に関するものである。
近年、物体を認識する装置として無線ID装置(あるいはRF−ID装置)が提案され、利用され始めている(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1参照)。無線ID装置は、認識したい物体に装着あるいは埋設され、固有の識別情報を無線信号として送信する無線タグ(あるいはRF−ID)と、無線タグから送信された無線信号を受信して、無線タグの識別情報を読み取る無線リーダと、あらかじめ識別情報に関連した情報を蓄積保存するデータベースと、無線リーダで読み取った識別情報を基に関連情報をデータベースから検索して関連情報を引き出すコンピュータと、無線リーダとデータベースとコンピュータとを相互接続するネットワークによって構成される。
図14は、従来の無線ID装置の構成を示すブロック図である。図14において、1は認識したい製品等の物体、2は物体1に装着あるいは埋設された無線タグ、3は無線リーダ、4はデータベース、5はコンピュータ、6はネットワークである。また、7は無線リーダ3から送出される無線信号、8は無線タグ2から送出される無線信号をそれぞれ表している。
図14に従って無線ID装置の応用例として、電気製品の製品管理に無線ID装置を利用した場合について説明する。まず、電気製品の製造時に、各製品(物体1)に互いに異なる識別情報を有する無線タグ2を装着する。そして、電気製品の製造時点で、無線タグ2の識別情報と、この識別情報に対応する製品の製造番号、製造年月日、製造時間、製造ライン名、製造工場名、製造責任者名および製造メーカ名といった製品の製造情報とをデータベース4に登録しておく。
電気製品が工場から出荷され流通業者の倉庫に到着すると、流通業者は、無線リーダ3を用いて製品ごとに無線タグ2の識別情報を読み出し、この識別情報を基にコンピュータ5を用いて製品の製造情報をデータベース4から読み出し、製品の確認を行うと共に、この製品が流通業者の倉庫に入った年月日、時間、取り扱い責任者名などの情報を新たにデータベース4ヘ登録する。製品が卸し業者から小売店舗に移動した際にも同様の操作が行われ、電気製品の流通経路情報がデータベース4に蓄積される。
次に、電気製品が店舗で販売されたときには、無線タグ2の識別情報とともに販売年月日、販売時間、販売店舗、購入者名、購入者住所、購入者連絡先、販売価格、製品保証条件等の情報がさらにデータベース4に保存される。購入製品が故障して修理のために小売店舗に持ち込まれると、店舗では、無線リーダ3を用いて製品の無線タグ2から識別情報を読み出し、読み出した識別情報を基にコンピュータ5を用いてデータベース4を検索し、同製品の購入年月日、購入者、製品保証条件などの情報を読み出すことができる。小売店舗では、データベース4から読み出した情報を基に製品の故障に対応できるかどうか判断することができ、また修理の為の製品の送付先をデータベース4から読み出すこともできる。
故障製品が工場に戻ると、工場では、製品の無線タグ2から識別情報を読み出し、読み出した識別情報を基にコンピュータ5を用いてデータベース4を検索することにより、何時誰が作った製品なのかを簡単に割り出すことができ、データベース4から読み出した情報を基に故障原因を特定(製造時に起因するものか否かなど)することも容易になる。更に製品が償却期間を過ぎて廃棄される際には、廃棄業者は、製品の無線タグ2から識別情報を読み出し、読み出した識別情報を基にデータベース4を検索することにより、同製品の製造元を割り出すことができる。また、リサイクルのための送付先などが製造元などによってデータベース4に登録されていれば、簡単に使用済み製品を回収できる。
以上のように、無線タグ2を使うことによって製品の製造、流通、利用、廃棄に亘る経路を容易にトレースすることができ、資源の有効利用やマーケティング、流通プロセスの効率化などに役立てることができる。
無線タグ2は、アクティブタグとパッシブタグに分類される。アクティブタグは乾電池や蓄電池等の電源を持ち、識別情報を無線信号として自ら発信する。アクティブタグからの電波が届く範囲内の無線リーダ3は、この無線信号を受信して、アクティブタグの識別情報を認識することによって、アクティブタグ(あるいはアクティブタグが付いた物体1)の存在を認識することができる。一方、パッシブタグは、自らは電源を持たず、無線リーダ3から送出された電波を受けて、この電波をタグ自身のID情報で変調して再送信する。すなわち、パッシブタグは、受信した電波の電力を利用して動作する。一般に、パッシブタグは、タグを認識できる物理的範囲(エリア)は小さいが、タグ自身が電源を持つ必要がないため、小型・安価にできるという利点がある。
このようなアクティブタグあるいはパッシブタグといった無線タグ2は、無線リーダ3との間の信号伝送に数百MHz〜数GHzの電波を用いている。そのため、複数の無線タグ2が近接して存在する場合、無線リーダ3は複数の無線タグ2からの無線信号を同時に受信するため、通常は各無線タグ2を識別することができない。また、識別できたとしても、各無線タグ2の位置関係を分離することは不可能であった。つまり、読み取った識別情報が複数の無線タグ2のうちのどれに対応するのか判別できないという問題があった。こうした問題を回避するため、物体ごとに識別情報を読み出す必要がある場合は、無線リーダ3で送受信する無線信号の電力を小さくして、識別情報を読み出せる範囲を狭くすることが行われている。そのため、無線リーダ3で無線タグ2の情報を読むためには、無線リーダ3を、無線タグ2の極近く(例えば数センチメートル)まで近づけないと、識別情報を読み出すことができないという問題があった。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2002−271229号公報 特開2002−329174号公報 "RFID Solution",[online],マイクロソフト株式会社,[平成16年6月21日検索],インターネット<http://www.microsoft.com/japan/business/rfid/default.mspx>
以上のように、従来の無線ID装置では、無線タグと無線リーダ間の通信が電波によって行われるため、近接配置された複数の無線タグの識別情報を読み取ることが難しく、また読み取ったとしても、読み取った識別情報が複数の無線タグのうちのどれに対応するのか判別できないという問題点があった。また、この問題を解決するために、無線リーダの信号受信範囲を狭める必要があり、無線タグと無線リーダを近接させる必要があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、空間中に近接して存在する複数のタグの個別識別を離れた場所から行うことができるID装置を提供することを目的とする。
本発明は、固有の識別情報を有し、この識別情報を光信号として外部へ放射する光IDタグと、この光IDタグから放射された光信号を受光して、前記光IDタグに固有の識別情報を読み取る光IDリーダとを有する有指向性型光ID装置であって、前記光IDリーダは、前記光IDタグに向けて光ビームを放射する放射手段と、前記光IDタグから放射された光信号を受光して、前記光IDタグに固有の識別情報を読み取る読取手段とを具備し、前記光IDタグは、固有の識別情報を記憶する記憶手段と、前記光IDリーダから放射された光ビームを前記記憶手段に記憶された識別情報で変調して光信号に変換する光変調手段と、この変調された光信号を前記光ビームの入射方向に反射する光反射手段とを具備し、前記光変調手段および光反射手段がパネル状に成形され、前記パネル状に成形された複数の光変調手段および光反射手段が多面体の各面を形成するように配置され、前記記憶手段に記憶された識別情報を全ての前記光変調手段が共通に用いることを特徴とするものである。
また、本発明の有指向性型光ID装置の1構成例において、前記光IDリーダは、さらに、前記光IDタグに向けて放射される光ビームに可視光を重畳する可視光重畳手段と、前記光IDタグから放射された光のうち前記光信号のみを前記読取手段へ導き、前記可視光の成分を遮断する可視光遮断手段とを具備するものである。
また、本発明の有指向性型光ID装置の1構成例において、前記光IDリーダは、さらに、前記光IDタグに向けて放射する光ビームの広がり角を外部からの制御に応じて調整する調整手段を具備するものである。
また、本発明の有指向性型光ID装置の1構成例において、前記光IDタグは、さらに、外部の光により電力を生成する電力生成手段と、この生成された電力を蓄積する蓄電手段とを具備するものである。
また、本発明の有指向性型光ID装置の1構成例において、前記光IDタグは、さらに、前記光IDリーダから放射された光ビームを検知する受光手段と、前記光変調手段への電力供給を制御するスイッチと、前記受光手段により光ビームが検知された場合のみ前記光変調手段へ電力を供給するよう前記スイッチを制御する制御手段とを具備するものである。
また、本発明の光IDタグは、固有の識別情報を記憶する記憶手段と、前記光IDリーダから放射された光ビームを前記記憶手段に記憶された識別情報で変調して光信号に変換する光変調手段と、この変調された光信号を前記光ビームの入射方向に反射する光反射手段とを具備し、前記光変調手段および光反射手段がパネル状に成形され、前記パネル状に成形された複数の光変調手段および光反射手段が多面体の各面を形成するように配置され、前記記憶手段に記憶された識別情報を全ての前記光変調手段が共通に用いることを特徴とするものである。
また、本発明の光IDタグの1構成例は、さらに、外部の光により電力を生成する電力生成手段と、この生成された電力を蓄積する蓄電手段とを具備するものである。
また、本発明の光IDタグの1構成例は、さらに、前記光IDリーダから放射された光ビームを検知する受光手段と、前記光変調手段への電力供給を制御するスイッチと、前記受光手段により光ビームが検知された場合のみ前記光変調手段へ電力を供給するよう前記スイッチを制御する制御手段とを具備するものである。
本発明の光ID装置によれば、従来の無線ID装置では困難であった空間中に近接して存在する複数の光IDタグの識別を離れた場所から行うことが可能となる。また、近接配置された複数の光IDタグの個別識別を可能としつつ、光IDタグと光IDリーダとの間の距離を従来の無線ID装置の場合に比べて大幅に増大できるという効果がある。これらの効果により、視界に入る光IDタグを、光IDリーダをリモコンのように用いて読みとることが可能となる。
また、光IDリーダに可視光重畳手段と可視光遮断手段とを設けることにより、光ID装置の利用者は、光IDタグに光が確実に届いているか否かを確認しながら、光IDリーダの位置、角度を調整することができる。
また、光IDリーダに調整手段を設けることにより、光ID装置の利用状況に合わせて光ビームの形状を調整することができる。
また、光IDタグに電力生成手段と蓄電手段とを設けることにより、長期間に亘って光IDタグを利用することができる。
また、光変調手段および光反射手段をパネル状に成形し、パネル状に成形した複数の光変調手段および光反射手段が多面体の各面を形成するように配置することにより、光IDタグヘの許容光入射角範囲を大幅に増大させることができる。
また、光IDタグに受光手段とスイッチと制御手段とを設けることにより、光IDタグの消費電力を低く抑えることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る光ID装置の構成を示すブロック図であり、図14と同様の構成には同一の符号を付してある。図1において、9は光IDリーダ、10は光IDタグ、11は光IDリーダ部、12は通信部、13はメモリ、14は制御部、15はデータ表示部、16はバス配線、17は光IDリーダ部11から放出された光ビーム、18は光IDタグ10で変調された反射光をそれぞれ表す。光IDリーダ部11は、光IDタグ10に向けて光ビームを放射する放射手段と、光IDタグ10から放射された光信号を受光して、光IDタグに固有の識別情報を読み取る読取手段とを構成している。
光IDリーダ9の光IDリーダ部11から光IDタグ10に向けて放出された光ビーム17は、光IDタグ10においてID情報(識別情報)に基く変調を受けて光IDリーダ9に向けて反射される。光IDタグ10から反射された光18は、光IDリーダ部11へ入射し、ID情報が読み出される。光IDリーダ9の制御部14は、光IDリーダ部11によって読み出されたID情報をいったんメモリ13に格納し、このID情報を必要に応じてデータ表示部15に表示させる。
また、制御部14は、メモリ13に格納したID情報を基に通信部12を介してネットワーク6に接続されたデータベース4にアクセスし、該ID情報に付随する情報(例えば商品情報など)をデータベース4から読み出し、読み出した情報をデータ表示部15に表示させる。また、予め入力された関連情報(例えば光IDタグ10からID情報を読み出した時間、読み出した場所、担当者名など)をメモリ13に蓄えておき、制御部14が、この関連情報をID情報と共にデータベース4に格納することもできる。図1において、光IDリーダ9の光IDリーダ部11以外の構成要素は従来の無線ID装置のものを用いることができる。本実施の形態の特徴は、光IDリーダ部11と光IDタグ10によって、ID情報の送受信を光で行うことである。
次に、ID情報の送受信を光で行う原理について説明する。図2は、光IDリーダ9と光IDタグ10との間の光の伝播の様子を表わす図である。図2において、9−1は光IDタグ10の反射面の法線上に置かれている場合の光IDリーダ9を表す。このとき、光IDリーダ9−1からは、光IDタグ10に向けて光ビーム17−1が放射され、光IDタグ10ではこの光ビーム17−1を変調して、反射光18−1として光IDリーダ9−1へ戻す。このような反射光は、光IDタグ10の反射面が平面であっても実現することができる。
図2において、9−2,9−3はそれぞれ光IDタグ10の反射面に対して斜めに置かれている場合の光IDリーダ9を表す。光IDリーダ9−2からは、光ビーム17−2が放射され、光IDタグ10では光ビーム17−2を変調して、反射光18−2として光IDリーダ9−2へ戻す。同様に、光IDリーダ9−3からは、光ビーム17−3が放射され、光IDタグ10では光ビーム17−3を変調して、反射光18−3として光IDリーダ9−3へ戻す。
このように本実施の形態では、光IDリーダ9が光IDタグ10の正面に置かれた場合に加えて、光IDリーダ9が光IDタグ10の反射面に対して斜めに置かれた場合でも、光IDタグ10から反射光が戻ってくることを特徴としている。これにより、本実施の形態では、光IDタグ10ヘの許容光入射角範囲19が増大し、光IDリーダ9と光IDタグ10の位置に関する制約を大幅に緩和することができる。
図3は、許容光入射角範囲増大を可能とする本実施の形態の光IDタグ10の構成を示す斜視図である。光IDタグ10は、電子回路部20と、入射光を反射する光反射部21と、光IDタグ固有のID情報に従って光を変調する光変調部22とから構成される。図3において、24は光IDタグ10ヘ入出力される光ビームを表わしている。
図4は、電子回路部20の構成を示すブロック図である。電子回路部20は、各回路に電力を供給する電源200と、光IDタグ10に固有のID情報を記憶するメモリ(記憶手段)201と、光変調部22を駆動して入射光を変調させる駆動回路202とを有する。
図5は光反射部21の構成を示す断面図、図6は光反射部21の斜視図である。図5、図6において、23は光反射部21を構成するコーナーキューブミラーである。光反射部21は、1個のコーナーキューブミラー23もしくはコーナーキューブミラー23を多数並べたコーナーキューブミラーアレイからなる。光反射部21の上部には、光変調部22が配置される。
図7(A)はコーナーキューブミラー23の平面図、図7(B)はコーナーキューブミラー23の側面図、図7(C)はコーナーキューブミラー23の斜視図である。コーナーキューブミラー23は、3つの三角形のミラー231〜233を互いに90度の角度を保持するように貼り合わせた三角錐状の構造となっている。図7(C)に示すように、内平面がミラーになっており、内部は空洞になっている立方体230があるとする。立方体230の1つの頂点234に接する3つの正方形の面を、頂点234を含まない向かい合った頂点間を結んでできる対角線235〜237で切り取ると、切り取った3面がコーナーキューブミラー23を構成する3つのミラー231〜233となる。
図5のように、光IDタグ10の入射面の法線Nに対して角度xで光線が入射した場合を考える。x=0度の場合、光IDタグ10に入射した光は、コーナーキューブミラー23のミラーで1回反射され、さらに隣接するコーナーキューブミラー23のミラーで1回反射されて、計2回の反射で入射方向に戻される。一方、x=±45度の場合、光IDタグ10に入射した光は、1つのコーナーキューブミラー23のミラーで全光線が反射されて入射方向に戻される。また、−45度<x<0度あるいは0度<x<+45度の場合でも、入射した光は、2つのコーナーキューブミラー23のミラーで計2回反射されて入射方向に戻される。
このように、コーナーキューブミラー23は、入射した光を入射方向に反射するという性質をもっている。このようなコーナーキューブミラー23を図6のように2次元平面上にアレイ状に配置して光反射部21を構成することにより、光反射部21の法線Nから45度以内の範囲では、どの方向から入射した光ビームであっても入射方向に反射させることができる。
コーナーキューブミラー23の応用例としては、光学実験で光を反射させる素子や、自転車や自動車に張られる反射板、道路の路肩に設置される反射板などがある。例えば、道路の路肩に設置された反射板であれば、自動車のライトの光が当たると、ライトの方向へ光が反射されるので、運転者からはより強い反射光が認識され、道路端への注意を喚起することができる。したがって、光IDタグ10の光反射部21にコーナ一キューブミラー23あるいはそのアレイを用いることにより、光IDタグ10ヘの許容光入射角範囲を増大させることが可能となるのである。
前述のとおり、光IDリーダ9から放射された光は、光IDタグ10に入射する。光IDタグ10に入射した光は、光変調部22を通過して、光反射部21に入射する。電子回路部20の駆動回路202は、メモリ201から光IDタグ10に固有のID情報を読み出し、このID情報に従って光変調部22を駆動することにより、光変調部22を通過する光の強度をID情報で変調する。光変調部22としては、光吸収型の液晶変調器や、偏向板と外部からの制御により入射光に偏光回転を生じさせる液晶変調器(通常のテレビ受像機で使用されている液晶板)を利用することができる。光変調部22を通過した入射光は、光反射部21のコーナーキューブミラー23により、入射した方向に反射され、再度光変調部22を通過して、ID情報で変調された光信号として光IDリーダ9の方向へ戻される。なお、本実施の形態では、光は、光変調部22を2回通過する。光変調部22として偏光回転と偏光板を組み合わせたものを用いる場合には、反射型液晶変調器と同様、光が2回通過することにより90度の偏光回転が得られるように調整される。また、光が2回通過する時間(数十ピコ秒オーダー)はIDによる変調信号のパルス幅(マイクロ秒オーダー)に比べ無視できるほど小さいので、光変調部22を2回通過しても問題はない。
図8は、光IDリーダ9の光IDリーダ部11の構成を示すブロック図である。光IDリーダ部11は、光源26と、光源駆動回路27と、受光素子28と、受光回路29と、ハーフミラー30と、レンズ31とを有している。また、図8において、32は光IDタグ10ヘの入出射光ビーム、33は光源26から出射された光、34は電気信号に変換されたID情報をそれぞれ表している。
光源26は、可視光から近赤外光を発する発光ダイオードや半導体レーザであり、連続光を放射する。光源駆動回路27が光源26を駆動することにより、光源26から放射された光は、ハーフミラー30を経てレンズ31によって平行光線に変換され、所謂光ビームとなって光IDタグ10に向けて放射される。一方、光IDタグ10から変調されて戻ってきた光信号は、レンズ31を通り、ハーフミラー30で反射されて受光素子28へ集光される。受光素子28は、入射した光信号を光電変換して電流信号を出力し、受光回路29は、受光素子28から出力された電流信号を電圧信号に変換する。これにより、光IDタグ10のID情報が電気信号に変換される。このID情報は、光IDリーダ9内のメモリ13へ送られ、メモリ13に格納される。こうして、光IDリーダ9では、光源26の光を光ビームに変換して放射する機能と、光IDタグ10から戻ってきた光信号を受信する機能とを実現している。
以上説明したとおり、本実施の形態による光IDリーダ9と光IDタグ10とを備えた光ID装置を用いることにより、光IDリーダ9は極狭い領域に存在する光IDタグ10を光ビームによってスポットで照らして、その光IDタグ10が持つID情報を取得することが可能である。光はレーザポインタの例から容易に類推できるとおり、数mのオーダーで鋭い光ビームを容易に形成できることから、光IDリーダ9と光IDタグ10とがメートルオーダーで離れている場合であっても容易にID情報のやり取りを行うことができるという特徴を有する。また、光ビームの指向性は電波に比べて格段に良好なため、空間中に近接して配置された複数の光IDタグ10を個別に識別することが可能となる。さらに、本実施の形態の光ID装置は、光IDタグ10の反射光が散乱せずに光IDリーダ9に戻ってくるため、出射光を効率よく反射光として受信でき、効率が高いという利点がある。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の光ID装置において、光IDリーダ9から光IDタグ10に光を放射するためのガイドとして可視光を用いる構成を提供するものである。第1の実施の形態の光ID装置に用いる光源光としては、可視光から近赤外域の波長光が使われる。光通信等で利用されている近赤外光を光源として利用した場合、利用者は、光IDリーダ9から放射された光が光IDタグ10を確実に照らしているか否かを目視することができないという問題がある。この問題を解決するために、本実施の形態では、光信号の送受信を行う放射光に可視光を重畳して放射する構成を追加する。
図9は、本実施の形態に係る光IDリーダ9の光IDリーダ部11の構成を示すブロック図である。本実施の形態の光IDリーダ部は、図8に示した光IDリーダ部11に可視光源341、ハーフミラー35および可視光遮断フィルタ36を追加したものである。また、図9において、37は可視光も含む入出射光ビームを表わしている。可視光源341およびハーフミラー35は可視光重畳手段を構成している。
可視光源341としては、可視光で発光する発光ダイオード、半導体レーザ、ランプなどが利用できる。まず、ハーフミラー35により、信号送受信用の光源26の放射光に可視光源341の放射光を重畳し、レンズ31によって光ビームに変換して光IDタグ10に向けて放射する。一方、光IDタグ10から変調されて戻ってきた光信号は、レンズ31を通り、ハーフミラー30で反射されて受光素子28へ入射するが、このとき受光素子28の手前に配置された可視光遮断フィルタ36により、ハーフミラー30で反射された光のうち、信号変調された近赤外光のみが受光素子28に入射し、可視光線はカットされる。
このように、可視光線をカットする可視光遮断フィルタ36を用いることにより、受光素子28では、変調された近赤外光のみを受光でき、可視光線の影響を避けることができる。また、光IDタグ10に放射する近赤外光に可視光を重畳することにより、利用者は光IDタグ10に光が確実に届いているか否かを確認しながら、光IDリーダ9の位置、角度を調整できるという利点がある。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の光ID装置において、光IDリーダ9の光放射角を調整する機能を提供するものである。図10は、本実施の形態に係る光IDリーダ9の光IDリーダ部11の構成を示すブロック図である。図10において、38は光源26とレンズ31aとの間の距離を調節できる可動機構、39−1は光源26とレンズ31aとの間の距離が光学系の焦点距離より小さい時の出射光ビーム、39−2は光源26とレンズ31aとの間の距離が光学系の焦点距離と等しい時の出射光ビーム、39−3は光源26とレンズ31aとの間の距離が光学系の焦点距離より大きい時の出射光ビームをそれぞれ表わしている。光源26、レンズ31aおよび可動機構38は、光ビームの広がり角を調整する調整手段を構成している。なお、図10では、便宜上光IDタグ10からの反射光は記述していない。
本実施の形態では、光源26とレンズ31aとの間の距離を調節できる可動機構38を設けたことを特徴としている。可動機構38により光源26あるいはレンズ31aを光軸に沿って移動させることにより、レンズ31aを出射する光ビームは、光源26−レンズ31a間の距離とレンズ31aの焦点距離との関係に応じて、集光ビーム、平行光ビーム、広がりながら伝播する光ビームのいずれかとなる。
本発明の光ID装置では、光IDリーダ9から放射される光ビームの径や光ビームの広がり度合いは、ユーザの光IDタグ10ヘのビーム照射の容易性、空間的分解能、光損失などに影響を与える。光IDリーダ9から近いところに密に並んだ光IDタグ10のID情報を読み取る場合には、細い光ビームが望ましいし、光IDリーダ9から離れた距離(例えば数メートル)にある光IDタグ10のID情報を読み取る場合には、ある程度光ビームが広がっていた方が位置合わせの容易性が増し、利用し易いという性質がある。このように、光IDリーダ9から放射する光ビームの広がり具合は、利用状況によって最適値が異なる。
そこで、本実施の形態では、可動機構38により光源26とレンズ31a(あるいはレンズ系)との間の距離を物理的に調整し、利用状況に合わせて光ビームの形状を調整できるようにしている。なお、図10では、光源26とハーフミラー30との間、受光素子28とハーフミラー30との間にそれぞれレンズ31a,31bを配置しているが、このような光学系の構成は第1の実施の形態、第2の実施の形態にも適用することができる。逆に、第1の実施の形態、第2の実施の形態の光学系であっても、光学系の焦点距離と光源との位置関係を可変にできる可動機構を設けることによって、本実施の形態の光ビーム調整機構を実現することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の光ID装置において、電力生成手段である太陽電池により光IDリーダ9の電源を確保するものである。図11は本実施の形態に係る光IDタグ10の構成を示す図である。図11において、40は光IDリーダ9からの光入出力をする領域、41は太陽電池、42は蓄電池をそれぞれ表している。
本発明の光ID装置においては、光IDタグ10の電子回路部20および光変調部22を駆動するために電源が必要となる。第1の実施の形態のように電子回路部20に電池等の電源200を実装しても良いが、その場合は長時間の使用に耐えられないという問題がある。
そこで、本実施の形態では、光IDタグ10の表面の一部領域に太陽電池41を実装し、太陽電池41で得られた電気エネルギーを蓄電池42に蓄積してこれを電源とすることにより、半永久的に光IDタグ10を利用できるようにする。太陽電池41に入射する光としては、光IDリーダ9からの光ビームの一部だけでなく、太陽光や照明光などがある。図11の例では、光変調部22の表面の中心の円領域を光IDリーダ9との光信号送受信用の領域40とし、それ以外の領域に太陽電池41を搭載する構成としているが、太陽電池41の配置や形状は図11の構成に限定されるものではない。本実施の形態では、光IDタグ10は自力で電気エネルギーを発電することから、長期間に亘って光IDタグ10を利用できるという利点がある。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の光ID装置において、光IDタグ10の光反射角を拡大する方法を提供するものである。図12(A)は本実施の形態に係る光IDタグ10の平面図、図12(B)は光IDタグ10の側面図である。これまで説明した第1の実施の形態〜第4の実施の形態の光IDタグ10は、例えば図11に示すように光IDリーダ9からの光を変調し、反射する領域(光変調部22と光反射部21の領域)は2次元平面上に限られている。そのため、光変調・反射領域の法線(図5のN)に対する角度が45度より大きい角度で光IDタグ10に入射した光は反射できないという問題があった。
そこで、本実施の形態では、光変調部22と光反射部21とをパネル化して、このパネル210a,210bを多面体形状の筐体の表面に貼り付ける構成としている。各パネル210a,210bは自身の法線に対して45度以内で入射した光を入射方向へ反射するので、図12(A)、図12(B)に示すように、光IDタグ10の天井部だけでなく側面にもパネルを配置することにより、天井部のパネル210aの法線から見て45度以上の入射角で入射した光に対しても側面のパネル210bによって反射光が得られることになる。
なお、光IDタグ10の電子回路部20は、全てのパネル共通に用いることができるので、パネル210a,210bを貼り付ける筐体内に収納すればよい。図12(A)、図12(B)の例では、最上部のパネル210aを八角形とし、側面のパネル210bがパネル210aの各辺に接し、かつ側面から見た時にパネル210bが傾斜を持って配置されるようにパネル210a,210bを貼り付けた構成となっている。このような構成とすることによって、光IDタグ10の底面を除く全ての方位から入射した光を反射することが可能となる。このように、本実施の形態によれば、光IDタグ10ヘの許容光入射角範囲を大幅に増大することができる。なお、本実施の形態では、八角錐を底面と平行な面で切った形状の光IDタグ10を用いているが、これに限るものではなく、例えば正二十面体等の球体に近い形状の光IDタグ10を用いてもよい。これにより、全ての方位から入射した光を反射することが可能となる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の光ID装置において、光IDタグ10に光が入射した時点で光IDタグ10の光変調部22が動作を開始する機能を提供するものである。図13は本実施の形態に係る光IDタグ10の構成を示す図である。図13において、45は受光素子、46は受光素子45による光検知に応じてスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御信号生成回路、47はスイッチ制御信号に応じて電源200とその他の電子回路とを接続するスイッチをそれぞれ表している。スイッチ制御信号生成回路46はスイッチ46を制御する制御手段を構成している。
本実施の形態では、光IDタグ10の光入出力面の一部に受光素子45を設け、光IDリーダ9からの光ビームの入射を検知する。受光素子45によって光IDリーダ9からの光ビームが入射したことを検知すると、スイッチ制御信号生成回路46でスイッチ制御信号が生成される。スイッチ47は、スイッチ制御信号が入力されていない場合は開いており、電源200から電子回路部20の各回路への電力供給は停止している。スイッチ制御信号生成回路46でスイッチ制御信号が生成されると、スイッチ47は閉じて、電源200から電子回路部20の各回路への電力が供給される。
このような構成とすることにより、光IDリーダ9からの光ビームが入射したときだけ光変調部22を動作させることができる。受光素子45とスイッチ制御信号生成回路46の消費電力は、駆動回路202と光変調部22の消費電力よりも小さい。したがって、光IDタグ10の消費電力を必要最小限に抑えることができる。本実施の形態は、第4の実施の形態と組み合わせて利用することもできる。その際には、受光素子45と太陽電池41の両方を光IDタグ10の光入出力領域周辺に配置することになる。このように本実施の形態によれば、光IDリーダ9からの光ビームが入射したときのみ光IDタグ10の電子回路を動作させることができ、光IDタグ10の消費電力を低く抑えることができるという利点がある。
なお、本実施の形態では、リーダとタグでやり取りする信号の媒体として光を用いており、この媒体としては可視領域から近遠赤外領域の光であることが好ましいが、指向性を有する電磁波であれば、これに限るものではない。
本発明は、商品に装着されたIDタグの識別情報をIDリーダで読み取ることにより、予めデータベースに格納された商品の関連情報を入手するといった、物流分野等における物の管理システムに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光ID装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において光IDリーダと光IDタグとの間の光の伝播の様子を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDタグの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDタグの電子回路部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDタグの光反射部の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDタグの光反射部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDタグの光反射部を構成するコーナーキューブミラーの平面図、側面図および斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光IDリーダの光IDリーダ部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光IDリーダの光IDリーダ部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光IDリーダの光IDリーダ部の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光IDタグの構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光IDタグの平面図および側面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光IDタグの構成を示す図である。 従来の無線ID装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
4…データベース、5…コンピュータ、6…ネットワーク、9…光IDリーダ、10…光IDタグ、11…光IDリーダ部、12…通信部、13…メモリ、14…制御部、15…データ表示部、16…バス配線、20…電子回路部、21…光反射部、22…光変調部、23…コーナーキューブミラー、26…光源、27…光源駆動回路、28…受光素子、29…受光回路、30…ハーフミラー、31、31a、31b…レンズ、341…可視光源、35…ハーフミラー、36…可視光遮断フィルタ、38…可動機構、41…太陽電池、42…蓄電池、45…受光素子、46…スイッチ制御信号生成回路、47…スイッチ、200…電源、201…メモリ、202…駆動回路、210a、210b…パネル。

Claims (8)

  1. 固有の識別情報を有し、この識別情報を光信号として外部へ放射する光IDタグと、この光IDタグから放射された光信号を受光して、前記光IDタグに固有の識別情報を読み取る光IDリーダとを有する有指向性型光ID装置であって、
    前記光IDリーダは、前記光IDタグに向けて光ビームを放射する放射手段と、前記光IDタグから放射された光信号を受光して、前記光IDタグに固有の識別情報を読み取る読取手段とを具備し、
    前記光IDタグは、固有の識別情報を記憶する記憶手段と、前記光IDリーダから放射された光ビームを前記記憶手段に記憶された識別情報で変調して光信号に変換する光変調手段と、この変調された光信号を前記光ビームの入射方向に反射する光反射手段とを具備し、前記光変調手段および光反射手段がパネル状に成形され、前記パネル状に成形された複数の光変調手段および光反射手段が多面体の各面を形成するように配置され、前記記憶手段に記憶された識別情報を全ての前記光変調手段が共通に用いることを特徴とする有指向性型光ID装置。
  2. 請求項1記載の有指向性型光ID装置において、
    前記光IDリーダは、さらに、前記光IDタグに向けて放射される光ビームに可視光を重畳する可視光重畳手段と、前記光IDタグから放射された光のうち前記光信号のみを前記読取手段へ導き、前記可視光の成分を遮断する可視光遮断手段とを具備することを特徴とする有指向性型光ID装置。
  3. 請求項1又は2記載の有指向性型光ID装置において、
    前記光IDリーダは、さらに、前記光IDタグに向けて放射する光ビームの広がり角を外部からの制御に応じて調整する調整手段を具備することを特徴とする有指向性型光ID装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有指向性型光ID装置において、
    前記光IDタグは、さらに、外部の光により電力を生成する電力生成手段と、この生成された電力を蓄積する蓄電手段とを具備することを特徴とする有指向性型光ID装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有指向性型光ID装置において、
    前記光IDタグは、さらに、前記光IDリーダから放射された光ビームを検知する受光手段と、前記光変調手段への電力供給を制御するスイッチと、前記受光手段により光ビームが検知された場合のみ前記光変調手段へ電力を供給するよう前記スイッチを制御する制御手段とを具備することを特徴とする有指向性型光ID装置。
  6. 光IDタグから放射された光信号を受光して、この光IDタグに固有の識別情報を読み取る光IDリーダを備えた有指向性型光ID装置に用いられる光IDタグであって、
    固有の識別情報を記憶する記憶手段と、前記光IDリーダから放射された光ビームを前記記憶手段に記憶された識別情報で変調して光信号に変換する光変調手段と、この変調された光信号を前記光ビームの入射方向に反射する光反射手段とを具備し、
    前記光変調手段および光反射手段がパネル状に成形され、前記パネル状に成形された複数の光変調手段および光反射手段が多面体の各面を形成するように配置され、前記記憶手段に記憶された識別情報を全ての前記光変調手段が共通に用いることを特徴とする光IDタグ
  7. 請求項6に記載の光IDタグにおいて、
    さらに、外部の光により電力を生成する電力生成手段と、この生成された電力を蓄積する蓄電手段とを具備することを特徴とする光IDタグ。
  8. 請求項6又は7記載の光IDタグにおいて、
    さらに、前記光IDリーダから放射された光ビームを検知する受光手段と、前記光変調手段への電力供給を制御するスイッチと、前記受光手段により光ビームが検知された場合のみ前記光変調手段へ電力を供給するよう前記スイッチを制御する制御手段とを具備することを特徴とする光IDタグ
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