JP4659728B2 - ループアンテナ、アンテナ基板、アンテナ一体モジュールおよび通信機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話や無線LAN、UWB(Ultra Wide Band)、テレビジョン受像機等の無線通信機器、その他の各種通信機器等に使用されるループアンテナ、アンテナ基板、アンテナ一体モジュールおよび通信機器に関するものであり、特に、広帯域の送受信に有効なループアンテナ、アンテナ基板、アンテナ一体モジュールおよび通信機器に関する。
送受信用のループアンテナ、特に、携帯電話や無線LAN等の無線通信機器、その他の各種通信機器等において使用される広帯域のループアンテナとして、図6に平面図で示す板状のループアンテナが知られている。図6において、111は中央部に帯状の開口112を有する平面状のアンテナ導体、121は開口112の長手方向(Y方向)の延長上に位置するようにしてアンテナ導体の縁部に接続された給電回路である。
図6に示す広帯域のループアンテナ110は、図7に示す従来のいわゆる1波長線状導体のループアンテナ130を広帯域化させたものである。図7に示すループアンテナ130においては、アンテナ導体131の1周の長さが約1波長に当たる周波数で共振する。図6に示す広帯域のループアンテナ110は、1周の長さの異なる複数の1波長線状導体のループアンテナが、一つの平面状のアンテナ導体に包含されたものとみなすことができる。すなわち、ループアンテナ110においては、各1波長線状導体のループアンテナの1周の長さが、開口112の周囲の長さに相当する比較的短いものから、アンテナ導体131の外周の長さに相当する比較的長いものまでと範囲を持ったものとなり、その長さに対応する周波数も範囲を持ったものとなって広帯域特性を有する。ループアンテナ110は、その電流分布が図7に示されたループアンテナ130と同様であることから、偏波がX方向の電波を送受信することができ、指向性はYZ面内において無指向性である。また、このとき開口112に沿って開口112を貫く磁界が生じる。
しかし、図6に示すような広帯域の送受信が可能な板状のループアンテナ110は、偏波がX方向の電波を送受信することはできるが、偏波がY方向の電波を送受信できず、送受信する電波の偏波が一定でない移動体通信においては、電波の送受信の効率が悪い。
そこで、偏波の方向が異なる2つの電波を双方送受信可能にする方法、すなわち偏波共用化の手法として、図6に示すループアンテナ110を、図8に示すように互いに90°回転させた位置関係で、平行方向に並べる手法が知られている。図8の構成によれば、第1のループアンテナ110Aは、偏波がX方向の電波を送受信でき、第2のループアンテナ110Bは偏波がY方向の電波を送受信できるため、X方向、Y方向双方の偏波の電波を送受信可能、すなわち偏波共用可能となる。
また、他の偏波共用化の手法として、1波長線状導体のループアンテナの場合と同様に(例えば、特許文献1参照)、図6に示すループアンテナ110を、図9に示すように互いに90°回転させた位置関係で、垂直方向に並べる手法が知られている。図9の構成によれば、第1のループアンテナ110Aは、偏波がX方向の電波を送受信でき、第2のループアンテナ110Bは偏波がY方向の電波を送受信できるため、X方向、Y方向双方の偏波の電波を送受信可能、すなわち偏波共用可能となる。
特許公開平10−126149号公報
しかしながら、図8に示す構成により偏波共用化を行う場合、ループアンテナを2個平行に並べる必要があるため、アンテナの実装面積が大きくなり、ループアンテナを搭載する機器の大型化を招くという問題を誘発する。
また、図9に示す構成により偏波共用化を行なう場合、第1のループアンテナ110Aと第2のループアンテナ110Bの距離hが、使用する周波数の半波長以下であると、互いのアンテナ同士が干渉しあい、アンテナ特性が劣化するという問題を誘発する。また、アンテナ特性の劣化を防ぐために、第1のループアンテナ110Aと第2のループアンテナ110Bの距離hを使用する周波数の半波長以上にすると、アンテナの垂直方向の長さ(高さ)が大きくなり、ループアンテナを搭載する機器の大型化を招くという問題を誘発する。
本発明は、上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、小型で広帯域な偏波共用ループアンテナを提供すること、およびそのようなループアンテナを有するアンテナ基板、アンテナ一体モジュールおよび通信機器を提供することにある。
本発明の第1のループアンテナは、開口部を有する平面状のアンテナ導体と該アンテナ導体に接続された給電回路とを有するループアンテナにおいて、前記の開口部は、3つの帯状開口の各一端がつなげられてなり、前記の各一端は、前記の3つの帯状開口が互いに90乃至180の角度で交わるようにつなげられ、前記の給電回路は、開放された前記の他端の近傍で前記のアンテナ導体に接続されていることを特徴とする。
また、上記第1のループアンテナにおいて、好ましくは、前記の各一端は、前記の3つの帯状開口が互いに120の角度で交わるように接続される。
本発明のアンテナ基板は、上記いずれかのループアンテナが誘電体基板表面または誘電体基板内に形成されて成ることを特徴とする。
本発明の第1のアンテナ一体モジュールは、上記アンテナ基板に、外部から入力された信号を高周波信号に変換して前記給電回路に出力する高周波回路が搭載されて成ることを特徴とする。
また、上記第1のアンテナ一体モジュールにおいて、好ましくは、前記高周波回路は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないように搭載されている。
本発明の第2のアンテナ一体モジュールは、前記第1のアンテナ一体モジュールにおいて、前記アンテナ基板に、外部から入力された信号を処理して前記高周波回路に出力する信号処理回路が搭載されてなることを特徴とする。
また、上記第2のアンテナ一体モジュールにおいて、好ましくは、前記高周波回路および信号処理回路は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないようにそれぞれ搭載されている。
本発明の第3のアンテナ一体モジュールは、前記第2のアンテナ一体モジュールにおいて、前記アンテナ基板に、前記信号処理回路に接続されたセンサーモジュールが搭載されてなることを特徴とする。
また、上記第3のアンテナ一体モジュールにおいて、好ましくは、前記高周波回路、信号処理回路およびセンサーモジュールは、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないようにそれぞれ搭載されている。
本発明の第4のアンテナ一体モジュールは、前記第3のアンテナ一体モジュールにおいて、前記アンテナ基板に、前記高周波回路、前記信号処理回路、および前記センサーモジュールに対して電力をそれぞれ供給する電源が搭載されてなることを特徴とする。
また、上記第4のアンテナ一体モジュールにおいて、好ましくは、前記高周波回路、前記信号処理回路、前記センサーモジュールおよび前記電源は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記第1乃至第3の開口と重ならないようにそれぞれ搭載されている。
本発明の第1の通信機器は、上記いずれかのループアンテナが搭載されて成ることを特徴とする。
本発明の第2の通信機器は、上記アンテナ基板が搭載されて成ることを特徴とする。
本発明の第3の通信機器は、上記いずれかのアンテナ一体モジュールが搭載されて成ることを特徴とする。
本発明のループアンテナは、開口部を有する平面状のアンテナ導体と該アンテナ導体に接続された給電回路とを有するループアンテナにおいて、開口部は、3つの帯状開口の各一端がつなげられてなり、各一端は、3つの帯状開口が互いに90乃至180の角度で交わるようにつなげられ、給電回路は、、開放された他端の近傍でアンテナ導体に接続されていることから、アンテナ導体は、全体として板状であるので広帯域特性を有する。また同時に、3つの帯状開口に沿って、それらの帯状開口を貫く磁界が生じ、3つの帯状開口に垂直な方向に電界が生じる。したがって、互いに角度差を持った偏波の電波の送受信が可能で、偏波共用化が可能である。また、偏波共用化のために、同形状のアンテナ導体を2個用いる必要がないため、小型の偏波共用アンテナを実現することができる。
本発明のアンテナ基板は、上記のループアンテナが誘電体基板表面または誘電体基板内に形成されて成ることを特徴とすることから、誘電体基板の誘電率による波長短縮効果によってアンテナの寸法を小型化することができる。
本発明のアンテナ一体モジュールは、上記アンテナ基板に、外部から入力された信号を高周波信号に変換して給電回路に出力する高周波回路が搭載されて成ることを特徴とすることから、高周波回路と給電回路との間の配線をアンテナ基板上に最短経路で形成することができ、高周波回路と給電回路との間で伝送される高周波信号の伝送損失を小さくすることができる。またアンテナ基板と高周波回路とを一体とすることができるので、モジュールの小型化が可能である。
本発明の第1の通信機器は、上記のループアンテナが搭載されて成ることを特徴とすることから、広帯域、偏波共用で小型の通信が可能な通信機器を提供することができる。
本発明の第2の通信機器は、上記のアンテナ基板が搭載されて成ることを特徴とすることから、広帯域、偏波共用でさらに小型の通信が可能な通信機器を提供することができる。
本発明の第3の通信機器は、上記のアンテナ一体モジュールが搭載されて成ることを特徴とすることから、広帯域、偏波共用でさらに小型の通信が可能な通信機器を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるループアンテナの構成例を示す平面図である。図1に示されるように、ループアンテナ10は、開口部12を有する平面状のアンテナ導体13とアンテナ導体13に接続された給電回路21とを有する。開口部12は、3つの帯状開口12A,12B,12Cの各一端が接続されてなり、その各一端は、3つの帯状開口12A,12B,12Cが互いに120度の角度で交わるように接続されている。また、3つの帯状開口12A,12B,12Cのうち1つの帯状開口12Aの他端は、アンテナ導体13の縁部で開放されている。また、給電回路21は、アンテナ導体13における帯状開口12Aの両側の領域を接続するように、帯状開口12Aの他端の近傍でアンテナ導体13に接続されている。
第1〜第3の開口12A〜12Cは長方形状等の長細い形状である。この第1〜第3の開口12A〜12Cは、平面状の導体を、送受信可能なループアンテナとして機能させるためのものである。
給電回路21は、アンテナ導体13が所定の電波を送信するために必要な電流を供給する供給用端子として機能する。また、給電回路21は、アンテナ導体13によって受信された電波により生じる電流を外部の電気回路に供給するための供給用端子としても機能する。
次に、本実施の形態によるループアンテナ10の特性について説明する。広帯域のループアンテナとして機能し得るか否かは反射特性(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)により検証することができる。高周波信号を扱う機器にはこの数値ができる限り低いことが要求される。ここで、図2(a)は、本実施の形態によるループアンテナ10のVSWRの周波数特性を示すグラフであり、(b)は、図6に示す従来のループアンテナ110のVSWRの周波数特性を示すグラフである。図2(a),(b)に示されるように、従来のループアンテナ110のVSWR及び本実施の形態によるループアンテナ10のVSWRは、4GHzを中心に約1.5GHzに亘って2以下を示しており、本実施の形態によるループアンテナ10は、従来のループアンテナ110と同程度の広帯域特性を有していることが分かる。
また、図3(a)は、本実施の形態によるループアンテナ10のX方向およびY方向偏波の平均利得GxおよびGyを示すグラフであり、図3(b)は、従来のループアンテナ110のX方向およびY方向偏波の平均利得GxおよびGyを示すグラフである。図3(b)のグラフにおいて、Gxは0dBi以上、Gyは0dBi以下であり、従来のループアンテナ110の偏波はX方向であることが分かる。一方、図3(a)のグラフにおいて、Gxは、3〜5GHzで0dBi以上であり、Gyは、3〜4.5GHzで0dBi以上である。これにより、本実施の形態によるループアンテナ10の構成によれば、特に3〜4.5GHzの周波数帯域において、X方向、Y方向双方の偏波の送受信が可能となり、偏波共用化が実現できることがわかる。
上述したように、本実施の形態によるループアンテナ10は、3〜5GHzの周波数帯域において、VSWRが低く、かつ偏波共用化を実現できる。よって、実施の形態1によるループアンテナ10は、UWB通信において利用される周波数帯域(3〜5GHz)内で優れた特性を有することから、UWB通信用のアンテナとして適用することが可能である。
なお、上述のループアンテナ10では、第1〜第3の開口12A〜12Cが互いに120度の角度で交わるが、第1〜第3の開口12A〜12Cは、必ずしも120度で交わらなくてよく、互いに90乃至180度の角度で交わっていればよい。ただし、第1〜第3の開口12A〜12Cが互いに120度で交わる場合には、それぞれの角度の偏波が均等となり、より効率のよい偏波共用化が可能である。
本実施の形態によるループアンテナ10では、アンテナ導体13が、全体として板状であるので広帯域特性を有する。また同時に、第1乃至第3の開口12A〜12Cに沿って、第1乃至第3の開口12A〜12Cを貫く磁界が生じ、第1乃至第3の開口12A〜12Cに垂直な方向に電界が生じる。したがって、互いに角度差を持った偏波の電波の送受信が可能で、偏波共用化が可能である。また、偏波共用化のために、同形状のアンテナ導体13を2個用いる必要がないため、小型の偏波共用アンテナを実現することができる。
また、上述のループアンテナ10を、誘電体基板(図示せず)の露出表面や内部に構成してもよく、誘電体基板の誘電率による波長短縮効果によってアンテナの寸法を小型化することができる。また、その際、誘電体基板およびアンテナ導体13は、以下のような高周波用配線基板に使用される種々の材料から成るものを使用することができる。
例えば、誘電体基板の誘電体(絶縁体)材料としては、例えばアルミナセラミックス(アルミナ質焼結体),ムライトセラミックス等のセラミック材料やガラスセラミックス等の無機材料、あるいは四フッ化エチレン−エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン;PTFE)、四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂;ETFE)、四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂;PFA)等のフッ素樹脂やガラスエポキシ樹脂、ポリイミド等の樹脂材料等が用いられる。また、誘電体基板の形状や寸法(厚み、幅、長さ)は、使用される高周波信号の周波数や用途等に応じて設定される。
また、アンテナ導体13は、高周波信号伝送用の金属材料から成る導体層、例えばCu層、Mo−Mnのメタライズ層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、Wのメタライズ層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、Cr−Cu合金層、Cr−Cu合金層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、TaN層上にNi−Cr合金層およびAuメッキ層を被着させたもの、Ti層上にPt層およびAuメッキ層を被着させたもの、またはNi−Cr合金層上にPt層およびAuメッキ層を被着させたもの等を用いて形成され、厚膜印刷法あるいは各種の薄膜形成法やメッキ法等により形成される。
このように、誘電体基板にループアンテナを構成すると、給電回路に接続される高周波回路などを誘電基板上に実装可能になるため、通信機器のより一層の小型化や低背化に対して有効である。
上述のループアンテナ10は、例えば、ガラスセラミックから成る誘電体基板の表面や内部に形成されるものである場合、以下のようにして作製される。まず、未焼成のガラスセラミックスをシート状に成形して成るガラスセラミックスグリーンシートを準備する。その後、スクリーン印刷法によりアンテナ導体13となる導体ペースト層のパターンを印刷塗布する。次に、850〜1000℃で焼成を行ない、最後に各導体層の露出表面にNiメッキおよびAuメッキを施す。
また、開口12A〜12Cは、例えば、アンテナ導体13を導体ペーストの印刷により形成する場合、印刷用の製版に、開口12A〜12Cに対応した非印刷部を設けておくことにより形成することができる。また、いったん四角形状等のパターンで導体パターンを印刷した後、その外縁部にレーザー加工や機械的な加工で研削を施して、所定パターンの開口12A〜12Cを形成することもできる。
このループアンテナが送信や受信用の装置として搭載されることにより、携帯電話や無線LAN、テレビ等の無線通信機器、その他の各種の通信機器が製作される。
この通信機器によれば、上記本発明のループアンテナが搭載されていることから、偏波共用のためのアンテナ導体が不要なため、小型の通信機器を提供することができる。
図4は、本発明のアンテナ一体モジュールの一例を示すブロック図である。図5は、図4に示されたアンテナ一体モジュールの構成例を示す平面図である。図5では、図1に示したループアンテナ10を有するアンテナ一体モジュールの構成例を示している。図4,図5に示されたアンテナ一体モジュールでは、センサーモジュールでセンシングした、通信機器の姿勢や外界温度等のデータが信号処理回路に送られる。信号処理回路は、センサーモジュールから出力されたデータを処理した後、その処理結果を高周波回路に出力される。高周波回路は、信号処理回路から出力されたデータを高周波信号に変換してアンテナに出力する。アンテナは、入力された高周波信号を電波として出力する。電源は、高周波回路、信号処理回路、センサーモジュールに電力をそれぞれ供給する。
図5に示すアンテナ一体モジュールにおいて、高周波回路、信号処理回路、センサーモジュールおよび電源は、アンテナ基板13を平面透視したときに、第1〜第3の開口12A〜12Cと重ならないようにそれぞれ搭載されていることから、第1〜第3の開口12A〜12Cを貫いて生じた磁界が、高周波回路、信号処理回路、センサーモジュールおよび電源によってさえぎられることがなく、アンテナ特性の劣化を抑えることができる。
なお、図4及び図5に示されたアンテナ一体モジュールでは、アンテナ基板13に、高周波回路、信号処理回路、センサーモジュールが搭載されているが、これらのうち少なくとも1つが搭載されている場合であっても、モジュールの小型化は可能である。また、高周波回路、信号処理回路、センサーモジュールのうち少なくとも1つが搭載された場合に、それらに電力を供給する電源も搭載されていれば、モジュールの更なる小型化を実現することができる。
さらに、アンテナ基板13に高周波回路や電源等の他の部品を搭載する場合、その部品を、アンテナ基板を平面透視したときに、第1乃至第3の開口12A〜12Cと重ならないように搭載すれば、第1乃至第3の開口12A〜12Cを貫いて生じた磁界が、その部品によってさえぎられることがなく、アンテナ特性の劣化を抑えることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨の範囲内であれば種々の変更を施すことができる。
たとえば、アンテナ導体13や開口12は長方形状や楕円形状としてもよく、機器の筐体形状に合せた構造とすることができる。
本発明の実施の形態によるループアンテナの構成例を示す平面図である。 (a)は、実施の形態によるループアンテナのVSWRの周波数特性を示すグラフであり、(b)は、図6に示す従来のループアンテナのVSWRの周波数特性を示すグラフである。 (a)は、実施の形態によるループアンテナのX方向およびY方向偏波の平均利得GxおよびGyを示すグラフであり、(b)は、図6に示す従来のループアンテナのX方向およびY方向偏波の平均利得GxおよびGyを示すグラフである。 本発明のアンテナ一体モジュールの一例を示すブロック図である。 図4に示されたアンテナ一体モジュールの構成例を示す平面図である。 従来の第1のループアンテナの構成例を示す平面図である。 従来の第2のループアンテナの構成例を示す平面図である。 従来の第1の偏波共用アンテナを示す平面図である。 従来の第2の偏波共用アンテナを示す透視斜視図である。
符号の説明
10・・・ループアンテナ
12・・・開口部
12A・・・第1の開口
12B・・・第2の開口
12C・・・第3の開口
13・・・アンテナ導体
21・・・給電回路

Claims (14)

  1. 開口部を有する平面状のアンテナ導体と該アンテナ導体に接続された給電回路とを有するループアンテナにおいて、
    前記開口部は、3つの帯状開口の各一端がつなげられてなり、
    前記各一端は、前記3つの帯状開口が互いに90乃至180の角度で交わるようにつなげられ、
    前記3つの帯状開口のうち1つの帯状開口の他端は、前記アンテナ導体の縁部で開放され、
    前記給電回路は、開放された前記他端の近傍で前記アンテナ導体に接続されていることを特徴とするループアンテナ。
  2. 前記各一端は、前記3つの帯状開口が互いに120の角度で交わるように接続されることを特徴とする請求項1に記載のループアンテナ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のループアンテナが誘電体基板表面または誘電体基板内に形成されて成ることを特徴とするアンテナ基板。
  4. 請求項3に記載のアンテナ基板に、外部から入力された信号を高周波信号に変換して前記給電回路に出力する高周波回路が搭載されて成ることを特徴とするアンテナ一体モジュール。
  5. 前記高周波回路は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないように搭載されていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ一体モジュール。
  6. 前記アンテナ基板に、外部から入力された信号を処理して前記高周波回路に出力する信号処理回路が搭載されてなることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ一体モジュール。
  7. 前記高周波回路および信号処理回路は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないようにそれぞれ搭載されていることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ一体モジュール。
  8. 前記アンテナ基板に、前記信号処理回路に接続されたセンサーモジュールが搭載されてなることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ一体モジュール。
  9. 前記高周波回路、信号処理回路およびセンサーモジュールは、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記3つの帯状開口と重ならないようにそれぞれ搭載されていることを特徴とする請求項8に記載のアンテナ一体モジュール。
  10. 前記アンテナ基板に、前記高周波回路、前記信号処理回路、および前記センサーモジュールに対して電力をそれぞれ供給する電源が搭載されてなることを特徴とする請求項8に記載のアンテナ一体モジュール。
  11. 前記高周波回路、前記信号処理回路、前記センサーモジュールおよび前記電源は、前記アンテナ基板を平面透視したときに、前記第1乃至第3の開口と重ならないようにそれぞれ搭載されていることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ一体モジュール。
  12. 請求項1又は請求項2に記載のループアンテナが搭載されて成ることを特徴とする通信機器。
  13. 請求項3に記載のアンテナ基板が搭載されて成ることを特徴とする通信機器。
  14. 請求項4乃至請求項11のいずれかに記載のアンテナ一体モジュールが搭載されて成ることを特徴とする通信機器。
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