JP4659005B2 - テクスチャ合成に基づく動画像符号化方法,復号方法,符号化装置,復号装置およびそれらのプログラムとその記録媒体 - Google Patents

テクスチャ合成に基づく動画像符号化方法,復号方法,符号化装置,復号装置およびそれらのプログラムとその記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は,高能率画像信号符号化方法および復号方法に関し,特に主観画質の保持および波形忠実度の保持という2つの利点を画像特性に応じて使い分けることを可能にしたテクスチャ合成に基づく動画像符号化,復号方法に関する。
AVCやJSVC[非特許文献1参照]においては,フレーム内予測,フレーム間予測および階層間予測によって予測信号を生成し,予測信号と原信号の残差信号を符号化対象としている。こうした従来法では,原信号波形の正確な再現を目的としている。しかし,これらの予測処理では,構造上,ある一定以上の高周波成分を予測することは不可能である。このため,高周波成分を多く含む画像に対しては,予測性能は低下する。例えば,このような予測性能の低下は,フレーム間予測の場合,剛体移動モデルの成立しない水面等のシーンにおいて顕著であり,フレーム内予測・階層間予測の場合,精細な絵柄のテクスチャ領域において顕著となる。
これに対し,テクスチャ合成と呼ばれる手法が検討されている。テクスチャ合成では,原信号の正確な波形再現を追求するのではなく,原信号のテクスチャの特徴量を再現対象とする点が異なる。テクスチャ合成の方法としては,例えば,非特許文献2において提案されている方法がある。この方法では,テクスチャ合成処理の入力として,Steerable pyramid と呼ぶ方向性フィルタバンクの出力として得られた係数のヒストグラムをテクスチャの特徴量として用いる。テクスチャ合成によって生成された信号は,波形再現という観点からは原信号との類似度は保証されないが,主観的には原信号に近い画質の信号を得ることができる。このため,テクスチャ合成の動画像符号化への適用が期待される。
また,非特許文献3には,H.264の参照ソフトウェアであるJMが記載されている。
H.Schwarz ,and D.Marpe ,and T.Wiegand ,Overview of the Scalable H.264/MPEG4-AVC Extension,IEEE International Conference on Image Processing (ICIP’06),Atlanta ,GA,USA ,October 2006. D.Heeger,and J.Bergen,Pyramid-Based Texture Analysis/Synthesis. Proc ACM SIGGRAPH 95,1995. K.P.Lim and G.Sullivan and T.Wiegand,Text Description of Joint Model Reference Encoding Methods and Decoding Concealment Methods. Joint Video Team (JVT )of ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG,JVT-R95 ,Jan.,2006.
以下では,フレームをブロックに分割し,ブロック毎にインター予測,イントラ予測,階層間予測(スケーラブル符号化の場合),テクスチャ合成を適応的に切り替える動画像符号化方式を検討する。ここで,テクスチャ合成により生成したブロックを「テクスチャ合成ブロック」と呼び,インター予測,イントラ予測,および階層間予測に対する予測残差を符号化し復号信号を得るブロックを「波形再現ブロック」と呼ぶ。
テクスチャ合成を動画像符号化へ適用した場合,テクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが,同一フレーム内に混在することになり,テクスチャ合成ブロックの復号信号が波形再現ブロックの復号信号を劣化させる事態を招く。例を図1を用いて示す。
図1では,フレーム間予測の参照ブロック内にテクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが混在する場合を示している。第t−1フレーム内の(1)で示した網掛け領域は,テクスチャ合成ブロックの一部であり,第t−1フレーム内の(2)で示した白色領域は,波形再現ブロックの一部である。(1)で示した網掛け領域は,第tフレーム内の被予測ブロックに対して波形レベルの相関は低く,フレーム間予測により予測残差を低減できる可能性は低い。このため,従来のAVCやJSVC等におけるフレーム間予測の機構を用いたのでは,予測残差が逆に増加してしまい,符号化効率が低下する可能性がある。
別の例を図2を用いて示す。図2において,第t−1フレーム内の(3)で示した網掛け領域は,テクスチャ合成ブロックの一部であり,第t−1フレーム内の(1)(2)で示した白色領域は,波形再現ブロックの一部である。AVCやJSVCといったブロックベースの符号化方式では,隣接ブロック間におけるブロック歪みを抑圧するため,ブロック境界に対してデブロッキングフィルタが施される。つまり,波形再現ブロックのブロック境界部の信号が,テクスチャ合成ブロックの信号と線形加重されることになる。こうしたフィルタ処理により,波形再現ブロックのブロック境界部において,復号信号の再現性が劣化する(PSNRが低下する)可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって,テクスチャ合成に基づく動画像符号化において,同一フレーム内にテクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが混在することにより,波形再現ブロックのPSNRが低下するのを回避するための適応処理を確立することを目的とする。
[テクスチャ合成ブロックの参照方法]
フレーム間予測における参照領域にテクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックとが混在する場合,ブロックの種類に応じて,以下のような適応処理を行う。テクスチャ合成ブロックに含まれる領域を参照する場合,参照信号を符号化対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号とする。つまり,予測信号に予測残差を付加しない。一方,波形再現ブロックに含まれる領域を参照する場合,参照信号と原信号との差分情報を予測残差信号として符号化する。なお,参照ブロック内のテクスチャ合成ブロック・波形再現ブロックの識別は,参照フレーム内の符号化情報により可能であるため,この識別のための新たな付加情報を加える必要はない。
[テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法]
テクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが隣接する場合,テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのブロック境界に対して,デブロッキングフィルタ処理後の信号は,当該フレームの復号信号としてのみ使用し,後続フレームの参照信号としては,デブロッキングフィルタ処理前の信号を用いる。
本発明によりテクスチャ合成に基づく動画像符号化において,同一フレーム内にテクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが混在することにより,波形再現ブロックのPSNRが低下するのを回避することが可能となる。この結果,テクスチャ合成に基づく主観画質の保持と,予測残差の再現に基づく波形忠実度の保持の利点を,画像の特性に応じて使い分けることが可能となる。
[フローチャート(テクスチャ合成ブロックの参照方法)]
本発明の[テクスチャ合成ブロックの参照方法]の実施形態について,図3に示す符号化処理の流れに従って説明する。
ステップS101:符号化対象の当該フレームに対して参照フレームとなり得るすべてのフレームに対して,同フレーム内の各ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)を同フレームの復号処理後も各ブロックのフレーム内の空間位置情報とともに,レジスタに保持しておく。
ステップS102:当該フレーム内の当該ブロックの信号(当該ブロック信号と呼ぶ),参照フレームの候補となるフレーム(複数フレーム可)内の信号を入力として,フレーム間の動き推定処理を行い,フレーム間の対応付けを示す動きベクトル,参照フレームを指定する情報(参照フレームインデックスと呼ぶ)を算出する処理を行い,レジスタに書き出す。なお,当該ブロックをサブブロックに分割し,各サブブロック毎にフレーム間の動き推定処理を行う場合には,サブブロック毎に動きベクトル,参照フレームインデックスを算出し,ブロックの分割を表す情報とともに,レジスタに書き出す。これらパラメータの具体的な推定方法は,外部から与えられるものとする。例えば,H.264の参照ソフトであるJM[非特許文献3参照],JSVCの参照ソフトであるJSVMが使用している推定方法を用いる。
ステップS103:ステップS101で出力したモード情報,ステップS102で出力した動きベクトル,参照フレームインデックスを入力として読み込み,参照ブロック内に含まれるモード情報をレジスタに書き出す。
ステップS104:ステップS103で読み込んだモード情報を入力として,参照ブロック内にテクスチャ合成ブロックが含まれるか否かの判定処理を行い,含まれる場合には,ステップS105の処理に移り,そうでなければ,ステップS109の処理に移る。
ステップS105:ステップS103で出力したモード情報を入力として,参照ブロック内の各画素位置について,波形再現ブロックに属する画素位置には1を,テクスチャ合成ブロックに属する画素位置には0を割り当てた二値の二次元マトリクスを,画素クラスマップとして,レジスタに書き出す。
ステップS106:ステップS105で出力した画素クラスマップ,当該ブロック信号,参照ブロックの信号(参照ブロック信号と呼ぶ)を入力として,画素クラスマップが1となる位置の画素に対して,当該ブロック信号と参照ブロック信号との差分信号として予測残差信号を生成する処理を行い,同差分信号を予測残差信号としてレジスタに書き出す。
ステップS107:ステップS105で出力した画素クラスマップ,当該ブロック信号,参照ブロックの信号(参照ブロック信号と呼ぶ)を入力として,画素クラスマップが0となる位置の画素に対して,予測残差信号を零値に設定するパディング処理を行い,予測残差信号としてレジスタに書き出す。
ステップS108:ステップS106もしくはS107で出力した予測残差信号を入力として,同予測残差信号に対して,直交変換,量子化およびエントロピ符号化を行い,符号化情報とする。
実質的に予測残差信号として符号化対象となるのは,参照ブロック内の波形再現ブロックに属する画素のみである点に本発明の特徴がある。
ステップS109:符号化対象ブロック,参照ブロックを入力として,両ブロックの差分信号を生成する処理を行い,同差分信号を予測残差信号としてレジスタに書き出す。
ステップS110:ステップS109で出力した予測残差信号を入力として,同予測残差信号に対して,直交変換,量子化およびエントロピ符号化を行い,符号化情報とする。
ステップS111:ステップS102〜S110の処理をフレーム内の全ブロックについて行う。
[フローチヤート(テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法)]
本発明の[テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法]の実施形態について図面(図4)を参照して説明する。
ステップS201:当該フレーム内の各ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)を,ブロックに対するフレーム内の空間位置情報とともに,レジスタに保持しておく。
ステップS202:当該ブロックの符号化情報を入力として,復号処理を行い,当該ブロックの局所復号画像を生成し,レジスタに書き出す。
ステップS203:ステップS202で出力した当該ブロックの局所復号画像を入力として読み込み,参照フレームバッファに書き出す。ここで,参照フレームバッファとは,後続フレームが当該フレームを参照する際,参照信号となる復号信号を格納するフレームバッファである。
ステップS204:ステップS202で出力した当該ブロックの局所復号画像を入力として読み込み,表示フレームバッファに書き出す。ここで,表示フレームバッファとは,表示機器に表示する復号画像を格納するフレームバッファである。
ステップS205:表示フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの信号に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を表示フレームバッファ内の当該ブロックの位置に上書きする。具体的なデブロッキング処理については,外部から与えられる。例えば,H.264やJSVCで規定されるデブロッキングフィルタを用いる。
ステップS206:ステップS201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックが波形再現ブロックであるか否かの判定処理を行い,波形再現ブロックである場合,ステップS208の処理に移り,そうでなければステップS207の処理に移る。
ステップS207:参照フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの信号に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレームバッファ内の当該ブロックの位置に上書きする。なお,演算量を低減したい場合には,本処理はスキップすることも可能である。
ステップS208:ステップS201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックの左側の隣接ブロックのモードが,テクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックである場合,ステップS209の処理をスキップし,そうでなければステップS209の処理に移る。
ステップS209:参照フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの左端のブロック境界に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレームバッファ内の該ブロック境界位置に上書きする。
ステップS210:ステップS201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックの上側の隣接ブロックのモードが,テクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックである場合,ステップS211の処理をスキップし,そうでなければステップS211の処理に移る。
ステップS211:参照フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの上端のブロック境界に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレームバッファ内の該ブロック境界位置に上書きする。
ステップS212:ステップS202〜S211の処理をフレーム内の全ブロックについて行う。
[符号化装置(テクスチャ合成ブロックの参照方法)]
本発明の[テクスチャ合成ブロックの参照方法]の実施形態について,図5に符号化装置のブロック図を示す。
なお,本装置は,動画像符号化装置における予測処理部(図7の311),および,スケーラブル動画像符号化装置における予測処理部(図8の413および428)において用いられる。
参照フレーム記憶部101:符号化対象フレーム信号を符号化する際の予測信号の生成に使用する参照フレーム信号を記憶する。
当該フレーム記憶部102:符号化対象フレーム信号を記憶する。
動きベクトル推定処理部103:当該フレーム記憶部102から読み出した当該フレームの当該ブロックの信号,参照フレーム記憶部101から読み出した参照フレームの候補となるフレーム(複数フレーム可)の信号を入力として,フレーム間の動き推定処理を行い,フレーム間の対応付けを示す動きベクトル,参照フレームを指定する情報(参照フレームインデックス)を推定する処理を行い,推定結果を推定動きベクトル記憶部104に書き出す。なお,当該ブロックをサブブロックに分割し,各サブブロック毎にフレーム間の動き推定処理を行う場合には,サブブロック毎に動きベクトル,参照フレームインデックスを推定し,ブロックの分割を表す情報とともに,推定動きベクトル記憶部104に書き出す。具体的な推定方法は,外部から与えられるものとする。例えば,H.264の参照ソフトであるJM,JSVCの参照ソフトであるJSVMが使用している推定方法を用いる。
モード情報記憶部105:当該フレームに対して参照フレームとなり得るすべてのフレームに対して,同フレーム内の各ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)を,各ブロックのフレーム内の空間位置情報とともに格納しておく。
テクスチャ合成ブロック判定部106:モード情報記憶部105から読み込んだモード情報を入力として,参照ブロック内にテクスチャ合成ブロックが含まれるか否かの判定処理を行い,含まれる場合には,予測残差信号生成処理部107の処理に移る。このとき,参照フレーム記憶部101,当該フレーム記憶部102内のデータを予測残差信号生成処理部107への入力として読み込む制御信号を,予測残差信号生成処理部107へ送る。一方,テクスチャ合成ブロックが含まれない場合には,画素クラスマップ生成処理部110の処理に移る。このとき,参照フレーム記憶部101,当該フレーム記憶部102内のデータを画素クラスマップ生成処理部110への入力として読み込む制御信号を,画素クラスマップ生成処理部110へ送る。
予測残差信号生成処理部107:当該フレーム記憶部102から読み出した当該ブロック信号,参照フレーム記憶部101から読み出した参照ブロック信号を入力として,両信号の差分信号を生成する処理を行い,同差分信号を予測残差信号として予測残差信号記憶部108に書き出す。
予測残差信号符号化部109:予測残差信号記憶部108から読み出した予測残差信号を入力として,同予測残差信号に対して,直交変換,量子化およびエントロピ符号化を行い,符号化ストリーム記憶部115に書き出す。
画素クラスマップ生成処理部110:モード情報記憶部105から読み出したモード情報を入力として,符号化対象ブロック内の各画素位置について,波形再現ブロックに属する画素位置には1を,テクスチャ合成ブロックに属する画素位置には0を割り当てた二値の二次元マトリクスを画素クラスマップとして,画素クラスマップ記憶部111に書き出す。
予測残差信号生成処理部112:画素クラスマップ記憶部111から読み出した画素クラスマップ,当該フレーム記憶部102から読み出した当該ブロック信号,参照フレーム記憶部101から読み出した参照ブロック信号を入力として,画素クラスマップが1となる位置の画素に対して,原信号と参照信号との差分信号として予測残差信号を生成する処理を行い,さらに画素クラスマップが0となる位置の画素に対して,予測残差を零値に設定するパディング処理を行い,予測残差信号を予測残差信号記憶部113に書き出す。
予測残差信号符号化部114:予測残差信号記憶部113から読み出した予測残差信号を入力として,同予測残差信号に対して,直交変換,量子化およびエントロピ符号化を行い,符号化情報として,符号化ストリーム記憶部115に書き出す。
以上の処理をフレーム内の全ブロックについて行う。
[復号装置(テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法)]
本発明の[テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法]の実施形態について,図6に従って説明する。図6は,符号化装置の一部または復号装置を示すブロック図である。
なお,本装置は,復号装置において用いられるとともに,動画像符号化装置におけるデブロッキング処理部(図7の309),および,スケーラブル動画像符号化装置におけるデブロッキング処理部(図8の410および426)においても用いられる。
モード情報記憶部201:当該フレーム内の各ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)をブロックに対するフレーム内の空間位置情報とともに,レジスタに保持しておく。
復号処理部202:当該ブロックの符号化情報を入力として,復号処理を行い,当該ブロックの局所復号信号を生成し,当該フレーム記憶部203に書き出す。
デブロッキング処理部204:当該フレーム記憶部203から読み出した当該ブロックの局所復号信号を入力として,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を表示フレーム記憶部205に書き出す。
参照フレーム記憶部206:当該フレーム記憶部203から読み出した当該ブロックの局所復号信号を書き出す。
波形再現ブロック判定部207:モード情報記憶部201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックが波形再現ブロックであるか否かの判定処理を行い,波形再現ブロックである場合,デブロッキング処理部208の処理に移り,そうでなければ左隣接ブロック判定部210および上隣接ブロック判定部212の処理に移る。
デブロッキング処理部208:参照フレームバッファである参照フレーム記憶部206から読み出した信号を入力として,当該ブロックの信号に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレーム記憶部209に書き出す。なお,参照フレーム記憶部206と参照フレーム記憶部209は,同じ物理メモリ上のメモリであり,本処理は,参照フレーム記憶部206における当該ブロックのブロック境界部をデブロッキング処理後の画素値で上書きしたことにあたる。また,具体的なデブロッキング処理については,外部から与えられる。例えば,H.264やJSVCで規定されるデブロッキングフィルタを用いる。なお,演算量を低減したい場合には,本処理はスキップすることも可能である。
左隣接ブロック判定部210:モード情報記憶部201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックの左側の隣接ブロックのモードが,テクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックでなければデブロッキング処理部211の処理に移る。
デブロッキング処理部211:参照フレーム記憶部206から読み出した参照フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの左端のブロック境界に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレーム記憶部209に書き出す。
上隣接ブロック判定部212:モード情報記憶部201で出力したモード情報を入力として,当該ブロックの上側の隣接ブロックのモードが,テクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックでなければ,デブロッキング処理部213の処理に移る。
デブロッキング処理部213:参照フレーム記憶部206から読み出した参照フレームバッファ内の信号を入力として,当該ブロックの上端のブロック境界に対して,デブロッキング処理を施し,デブロッキング処理後の信号を参照フレーム記憶部209に書き出す。
以上の処理をフレーム内の全ブロックについて行う。
図7は,本発明を適用する動画像符号化装置の例を示すブロック図である。図3および図5で説明したテクスチャ合成ブロックの参照方法は,図7の予測処理部311で用いられる。また,図4および図6で説明したテクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法は,図7のデブロッキング処理部309で用いられる。図7に示す動画像符号化装置の基本的な機能および動作は,予測処理部311とデブロッキング処理部309の部分を除き,よく知られている動画像符号化装置と同様である。
階層分離器301:入力画像の符号化対象フレームを入力として,空間解像度の異なる階層に分離し,各階層の信号を各々,符号化対象とする。
変換部302:階層分離器301の出力と予測信号との差分の信号を入力とし,例えば離散コサイン変換処理などの変換処理を行い,算出された変換係数を変換係数記憶部303へ書き出す。
量子化部304:変換係数記憶部303から読み出した変換係数を入力とし,量子化処理を行い,量子化値を量子化値記憶部305へ書き出す。
逆量子化部306:量子化値記憶部305から読み出した量子化値を入力とし,逆量子化処理を行い,逆量子化値記憶部307へ書き出す。
逆変換部308:逆量子化値記憶部307から読み出した変換係数を入力とし,逆変換処理を行い,デブロッキング処理部309へ送る。
デブロッキング処理部309:図4および図6で説明したデブロッキング処理を実行し,結果をローカル復号信号記憶部310へ書き出す。
予測処理部311:ローカル復号信号記憶部310から読み出したローカル復号画像と遅延器313の出力との加算値を入力とし,図3および図5で説明したテクスチャ合成ブロックの参照方法を用いた予測処理を含む予測処理を行い,予測信号記憶部412に書き出す。
遅延器313:予測信号記憶部312から読み出した予測信号を,1フレーム分遅延させる。
エントロピ符号化部314は,量子化値記憶部305から読み出した量子化値を入力とし,エントロピ符号化処理を行い,符号化結果を符号化ストリームとして出力する。
図8は,本発明を適用するスケーラブル動画像符号化装置の例を示すブロック図である。図8中,40は基本階層符号化部であり,41は拡張階層符号化部である。図3および図5で説明したテクスチャ合成ブロックの参照方法は,図8の予測処理部413および予測処理部428で用いられる。また,図4および図6で説明したテクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法は,図8のデブロッキング処理部410およびデブロッキング処理部426で用いられる。図8に示すスケーラブル動画像符号化装置の基本的な機能および動作は,予測処理部413,428とデブロッキング処理部410,426の部分を除き,よく知られているスケーラブル動画像符号化装置と同様である。
階層分離器401:入力画像の符号化対象フレームを入力として,空間解像度の異なる階層に分離し,各階層の信号を各々,符号化対象として,特に基本階層の信号は基本階層符号化部40へ送り,拡張階層の信号は,拡張階層信号記憶部402に書き出す。
変換部403:階層分離器401の出力である基本階層の信号と予測信号との差分の信号を入力とし,例えば離散コサイン変換処理などの変換処理を行い,算出された変換係数を変換係数記憶部404へ書き出す。
量子化部405:変換係数記憶部404から読み出した変換係数を入力とし,量子化処理を行い,量子化値を量子化値記憶部406へ書き出す。
逆量子化部407:量子化値記憶部406から読み出した量子化値を入力とし,逆量子化処理を行い,逆量子化値記憶部408へ書き出す。
逆変換部409:逆量子化値記憶部408から読み出した変換係数を入力とし,逆変換処理を行い,デブロッキング処理部410へ送る。
デブロッキング処理部410:図4および図6で説明したデブロッキング処理を実行し,結果をローカル復号信号記憶部412へ書き出す。
予測処理部413:ローカル復号信号記憶部412から読み出したローカル復号画像と遅延器415の出力との加算値を入力とし,図3および図5で説明したテクスチャ合成ブロックの参照方法を用いた予測処理を含む予測処理を行い,予測信号記憶部414に書き出す。また,予測処理の結果を階層間予測処理部418へ送る。
遅延器415:予測信号記憶部414から読み出した予測信号を,1フレーム分遅延させる。
エントロピ符号化部416は,量子化値記憶部406から読み出した量子化値を入力とし,エントロピ符号化処理を行い,符号化結果を符号化ストリーム記憶部417に書き出す。
階層間予測処理部418:基本階層の復号信号をアップサンプリングした信号などを用いて階層間予測処理を行う。
拡張階層符号化部41における変換部419から符号化ストリーム記憶部432までの処理は,基本階層符号化部40における変換部403から符号化ストリーム記憶部417までの処理と同様である。
多重化器433:符号化ストリーム記憶部417および符号化ストリーム記憶部432から読み出した符号化ストリームを多重化する処理を行い,スケーラブル符号化結果として出力する。
[フローチャート(復号処理におけるテクスチャ合成ブロックの参照方法)]
復号処理における[テクスチャ合成ブロックの参照方法]の実施形態について,図9に示す復号処理の流れに従って説明する。
ステップS301:まず,復号対象となっている現ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)を復号し,レジスタに保持する。
ステップS302:ステップS301で復号したモード情報を入力として,現ブロックがテクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックである場合にはステップS303の処理に移り,そうでなければ,ステップS305の処理に移る。
ステップS303:現ブロックがテクスチャ合成ブロックである場合,当該フレームの当該ブロックの画素位置に対応する画素クラスマップに0を書き出す。
ステップS304:非特許文献2に記載されているようなテクスチャ合成処理によって復号信号を得る。その後,ステップS315に進む。なお,テクスチャ合成処理に必要となるテクスチャの特徴量を示すパラメータは,符号化ストリームから与えられるものとする。
ステップS305:現ブロックがテクスチャ合成ブロックでない場合,当該フレームの当該ブロックの画素位置に対応する画素クラスマップに1を書き出す。
ステップS306:現ブロックの予測残差信号を復号する。
ステップS307:現ブロックがインターブロックであるか否かの判定処理を行い,インターブロックである場合にはステップS308の処理に移り,そうでなければ,ステップS314の処理に移る。
ステップS308:動きベクトルおよび参照フレームインデックスを復号する。
ステップS309:ステップS308で復号した参照フレームインデックスが示す参照フレームの参照信号を参照フレームバッファから読み込む。
ステップS310:参照ブロック位置の画素クラスマップを読み込む。
ステップS311:参照ブロック内の画素クラスマップに零値が含まれるか否かの判定処理を行い,零値が含まれる場合にはステップS312の処理に移り,そうでなければ,ステップS313の処理に移る。
ステップS312:画素クラスマップが1となる画素位置に対して,予測残差信号と参照信号を加算する。
ステップS313:画素クラスマップに零値が含まれない場合,現ブロックの予測残差信号と参照信号を加算する。
ステップS314:現ブロックがイントラブロックの場合,H.264が規定する復号処理を行う。
ステップS315::ステップS301〜S314の処理をフレーム内の全ブロックについて行う。
[復号装置(テクスチャ合成ブロックの参照方法)]
復号装置における[テクスチャ合成ブロックの参照方法]の実施形態について,図10に示す復号装置のブロック図に従って説明する。
符号化ストリーム記憶部501:図5に示す符号化装置によって符号化された符号化ストリームを入力し,記憶する。
モード情報復号部502:復号対象となっている現ブロックのモード情報(テクスチャ合成ブロック,波形再現ブロックの別を表す情報)を復号し,モード情報記憶部503に記憶する。
テクスチャ合成ブロック判定部504:モード情報記憶部503が記憶するモード情報を読み込み,現ブロックがテクスチャ合成ブロックであるか否かの判定処理を行い,テクスチャ合成ブロックである場合には,テクスチャ合成処理部507の処理を実行し,そうでなければ,インターブロック判定部508の処理を実行するように制御を切り替える。また,現ブロックがテクスチャ合成ブロックであるか否かの情報を,画素クラスマップ生成処理部505へ渡す。
画素クラスマップ生成処理部505:現ブロックがテクスチャ合成ブロックである場合,当該フレームの当該ブロックの画素位置に対応する画素クラスマップ記憶部506内の画素クラスマップに0を書き出し,そうでない場合,当該フレームの当該ブロックの画素位置に対応する画素クラスマップ記憶部506内の画素クラスマップに1を書き出す。
テクスチャ合成処理部507:非特許文献2に記載されているようなテクスチャ合成処理によってテクスチャを合成した復号信号を得て,復号信号記憶部515に書き出す。
インターブロック判定部508:現ブロックがインターブロックであるか否かの判定処理を行い,インターブロックでない場合には,イントラ復号処理部514の処理に移り,インターブロックである場合には,予測残差信号復号部509および推定動きベクトル復号部511の処理に移る。
予測残差信号復号部509:現ブロックの予測残差信号を復号し,予測残差信号記憶部510に格納する。
推定動きベクトル復号部511:動きベクトルおよび参照フレームインデックスを復号し,推定動きベクトル記憶部512に格納する。
適応加算処理部513:推定動きベクトル記憶部512中の参照フレームインデックスが示す参照フレームの参照信号を参照フレーム記憶部516から読み込むとともに,画素クラスマップ記憶部506から参照ブロック位置の画素クラスマップを読み込み,画素クラスマップが1となる画素位置に対して,予測残差信号記憶部510から読み出した予測残差信号と参照フレーム記憶部516から読み出した参照信号を加算し,復号信号記憶部515に書き出す。画素クラスマップが0となる画素位置に対しては,参照フレーム記憶部516から読み出した参照信号を復号信号記憶部515に書き出す。
イントラ復号処理部514:現ブロックがイントラブロックの場合,H.264が規定する復号処理を行い,復号信号を復号信号記憶部515に書き出す。
以上説明したテクスチャ合成ブロックの参照方法およびテクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキング方法で用いる画素クラスマップについて,説明を補足する。
画素クラスマップは,フレーム内の画素の属性(波形再現ブロックまたはテクスチャ合成ブロックのいずれに属するかを示す情報)を記録したテーブルである。各フレームの符号化時,復号時に生成する。
参照ブロックに波形再現ブロックおよびテクスチャ合成ブロックが混在した場合の対処方法は,以下のとおりである。参照ブロックに対する画素クラスマップを読み込み,各画素ごとに波形再現ブロックに属する画素とテクスチャ合成ブロックに属する画素とで復号処理を適応的に変化させる。また,参照フレームに対する画素クラスマップは,符号化装置および復号装置において,共通のルールで生成可能であるため,符号化情報として画素クラスマップのための付加情報は不要である。
以上のテクスチャ合成ブロックの参照およびテクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックのデブロッキングの処理を含む動画像符号化または動画像復号の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
参照ブロック内にテクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックの領域が混在する場合の例を説明する図である。 テクスチャ合成ブロックと波形再現ブロックが隣接する場合の例を説明する図である。 参照ブロック内の適応処理に関する実施形態の符号化処理の流れを示す図である。 テクスチャ合成ブロックに隣接する波形再現ブロックの適応デブロッキングフィルタ処理の流れを示す図である。 参照ブロック内の適応処理に関する実施形態の符号化装置を示すブロック図である。 適応デブロッキングフィルタ処理に関する実施形態の符号化装置の一部または復号装置を示す図である。 本発明を適用する動画像符号化装置の例を示すブロック図である。 本発明を適用するスケーラブル動画像符号化装置の例を示すブロック図である。 参照ブロック内の適応処理に関する実施形態の復号処理の流れを示す図である。 参照ブロック内の適応処理に関する実施形態の復号装置を示すブロック図である。
符号の説明
101 参照フレーム記憶部
102 当該フレーム記憶部
103 動きベクトル推定処理部
104 推定動きベクトル記憶部
105 モード情報記憶部
106 テクスチャ合成ブロック判定部
107 予測残差信号生成処理部
108 予測残差信号記憶部
109 予測残差信号符号化部
110 画素クラスマップ生成処理部
111 画素クラスマップ記憶部
112 予測残差信号生成処理部
113 予測残差信号記憶部
114 予測残差信号符号化部
115 符号化ストリーム記憶部

Claims (11)

  1. フレームをブロックに分割し,各ブロック毎にテクスチャ合成による波形合成および予測残差に対する波形再現が混在する動画像の符号化を行う動画像符号化方法であって,
    フレーム間予測における符号化対象ブロックが参照する参照領域に,前記テクスチャ合成による波形合成に係るテクスチャ合成ブロックと,前記予測残差に対する波形再現に係る波形再現ブロックとが混在する場合に,
    前記波形再現ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号と符号化対象の原信号との差分情報を予測残差信号として符号化し,
    前記テクスチャ合成ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号が符号化対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号となるように予測残差信号を0として符号化する
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像符号化方法。
  2. 請求項1記載のテクスチャ合成に基づく動画像符号化方法において,
    前記テクスチャ合成ブロックと前記波形再現ブロックとが隣接する場合,前記テクスチャ合成ブロックに隣接する前記波形再現ブロックのブロック境界に対して,デブロッキングフィルタ処理後の信号は,当該フレームの復号信号としてのみ使用し,後続フレームの参照信号としては,デブロッキングフィルタ処理前の信号を用いる
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像符号化方法。
  3. 請求項1記載のテクスチャ合成に基づく動画像符号化方法により出力された符号化ストリームを復号する動画像復号方法であって,
    フレーム間予測における復号対象ブロックが参照する参照領域に,前記テクスチャ合成による波形合成に係るテクスチャ合成ブロックと,前記予測残差に対する波形再現に係る波形再現ブロックとが混在する場合に,
    前記波形再現ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,復号した予測残差信号に参照信号を加算した信号を,復号対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号とし,
    前記テクスチャ合成ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号を復号対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号とする
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像復号方法。
  4. 請求項3記載のテクスチャ合成に基づく動画像復号方法において,
    前記テクスチャ合成ブロックと前記波形再現ブロックとが隣接する場合,前記テクスチャ合成ブロックに隣接する前記波形再現ブロックのブロック境界に対して,デブロッキングフィルタ処理後の信号は,当該フレームの復号信号としてのみ使用し,後続フレームの参照信号としては,デブロッキングフィルタ処理前の信号を用いる
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像復号方法。
  5. フレームをブロックに分割し,各ブロック毎にテクスチャ合成による波形合成および予測残差に対する波形再現が混在する動画像の符号化を行う動画像符号化装置であって,
    フレーム間予測における符号化対象ブロックが参照する参照領域に,前記テクスチャ合成による波形合成に係るテクスチャ合成ブロックと,前記予測残差に対する波形再現に係る波形再現ブロックとが混在する場合に,
    前記波形再現ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号と符号化対象の原信号との差分情報を予測残差信号として符号化する手段と,
    前記テクスチャ合成ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号が符号化対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号となるように予測残差信号を0として符号化する手段とを備える
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像符号化装置。
  6. 請求項5記載のテクスチャ合成に基づく動画像符号化装置により出力された符号化ストリームを復号する動画像復号装置であって,
    フレーム間予測における復号対象ブロックが参照する参照領域に,前記テクスチャ合成による波形合成に係るテクスチャ合成ブロックと,前記予測残差に対する波形再現に係る波形再現ブロックとが混在する場合に,
    前記波形再現ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,復号した予測残差信号に参照信号を加算した信号を,復号対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号とする手段と,
    前記テクスチャ合成ブロックに含まれる領域を参照する画素部分は,参照信号を復号対象フレームの被予測ブロック内の当該画素の復号信号とする手段とを備える
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像復号装置。
  7. 請求項6記載のテクスチャ合成に基づく動画像復号装置において,
    フレーム間予測において復号対象フレームが参照する参照フレームを記憶する参照フレーム記憶手段と,
    復号信号に対してデブロッキングフィルタ処理を行うデブロッキング処理手段と,
    復号信号が波形再現ブロックの信号であり,そのブロックが前記テクスチャ合成ブロックと隣接する場合,前記テクスチャ合成ブロックに隣接する前記波形再現ブロックのブロック境界に対して,前記デブロッキング処理手段によるデブロッキングフィルタ処理後の信号は,当該フレームの復号信号としてのみ使用し,前記参照フレーム記憶手段に格納する信号は,デブロッキングフィルタ処理前の信号とする復号処理手段を備える
    ことを特徴とするテクスチャ合成に基づく動画像復号装置。
  8. 請求項1または請求項2記載のテクスチャ合成に基づく動画像符号化方法を,コンピュータに実行させるためのテクスチャ合成に基づく動画像符号化プログラム。
  9. 請求項3または請求項4記載のテクスチャ合成に基づく動画像復号方法を,コンピュータに実行させるためのテクスチャ合成に基づく動画像復号プログラム。
  10. 請求項8記載のテクスチャ合成に基づく動画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 請求項9記載のテクスチャ合成に基づく動画像復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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