JP4657987B2 - 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4657987B2
JP4657987B2 JP2006162288A JP2006162288A JP4657987B2 JP 4657987 B2 JP4657987 B2 JP 4657987B2 JP 2006162288 A JP2006162288 A JP 2006162288A JP 2006162288 A JP2006162288 A JP 2006162288A JP 4657987 B2 JP4657987 B2 JP 4657987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
value
output
storage device
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006162288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007336621A (ja
Inventor
朗 中澤
章 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006162288A priority Critical patent/JP4657987B2/ja
Publication of JP2007336621A publication Critical patent/JP2007336621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4657987B2 publication Critical patent/JP4657987B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は各需要家が備えるエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置の運転計画を作成する分散型エネルギーシステム制御装置、方法及びプログラムに関する。
分散型エネルギーシステム制御装置は、複数の需要家がそれぞれ供える、電力や熱エネルギー等を発生するエネルギー発生装置及びエネルギー発生装置で発生したエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置から出力するエネルギーを、エネルギーを消費するエネルギー負荷の変動に応じて効率よく制御する装置である。
この種の分散型エネルギーシステムの出力エネルギーを、低コストでかつ有効に利用する運用制御方法としては、例えば特許文献1に記載された分散型エネルギーシステムとその制御方法がある。特許文献1には、燃料電池の発電量、蓄電池のエネルギー貯蔵量及び負荷の電力消費量のデータを制御センターにて受信し、各エネルギー発生装置に発電電力値や受送電電力値を指令し、電力需要の日負荷特性が異なる複数の分散型エネルギーシステム間の電力需要を補完制御するシステムが記載されている。
また、分散型エネルギーシステムの最適な運転計画を作成する方法として、特許文献2に記載された分散型エネルギーシステム運転計画作成装置および作成方法がある。特許文献2には、電力系統と分散型エネルギーシステムとを連係して運転制御する際に、エネルギーの蓄積や放出のバランスあるいは急な停電等を考慮してランニングコストを最小化することが記載されている。
特開2002−44870号公報 特開2005−130550号公報
従来の分散型エネルギーシステム制御装置では、各エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の運転計画を作成する際に、指令値に対するエネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の実際のエネルギーの出力量を考慮していないため、計算上では最適な運転計画が作成されていても、実際には運転計画が最適化されていないという問題があった。
発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を最適に運転することが可能な分散型エネルギーシステム制御装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の分散型エネルギーシステム制御装置は、エネルギーを発生するエネルギー発生装置及びエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量を制御する分散型エネルギーシステム制御装置であって、
エネルギーの需要予測結果に基づいて、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置の運転計画を作成し、前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量の計算値を求め、前記計算値に対応するエネルギー出力を指示する指令値を前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に送信する最適運転計画作成部と、
前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置から実際に出力された前記エネルギーの出力量の実測値と前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記差が前記しきい値よりも小さくなるように前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を補正する装置特性補正部と、
を有する構成である。
また、本発明の分散型エネルギーシステム制御方法は、エネルギーを発生するエネルギー発生装置及びエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量を制御するための分散型エネルギーシステム制御方法であって、
エネルギーの需要予測結果に基づいて、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置の運転計画を作成し、前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量の計算値を求め、前記計算値に対応するエネルギー出力を指示する指令値を前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に送信し、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置から実際に出力された前記エネルギーの出力量の実測値と前記指令値に対応付けられた前記エネルギーの出力量の値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記差が前記しきい値よりも小さくなるように前記指令値に対応付けられた前記エネルギーの出力量の値を補正する方法である。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを上記分散型エネルギーシステム制御装置として動作させるためのものである。
上記のような分散型エネルギーシステム制御装置及び方法では、分散型エネルギーシステム制御装置にて求めたエネルギー出力量の計算値が、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の経年変化や劣化によって実測値と差が生じた場合でも、実測値に基づいて補正される。
本発明によれば、分散型エネルギーシステム制御装置にて求めたエネルギー出力量の計算値が、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の経年変化や劣化によって実測値と差が生じた場合でも、実測値に基づいて補正される。
そのため、分散型エネルギーシステムが備えるエネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を、例えばランニングコストやCO2排出量等の評価値が最良となるように、最適に運転することが可能になる。
次に本発明について図面を用いて説明する。
図1は本発明の分散型エネルギーシステム制御装置を備えるエネルギーコミュニティの一構成例を示すブロック図であり、図2は図1に示した分散型エネルギーシステム制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、エネルギーコミュニティは、分散型エネルギーシステム110及び需要家負荷120を備えた複数の需要家1001〜100nと、分散型エネルギーシステム制御装置200及び外部事業者から供給される電力やガス等の価格情報等が登録されたデータベース210とを有する構成である。
分散型エネルギーシステム制御装置200は、通信部201、計測情報格納部202、装置特性モデル化部203、装置特性補正部204、最適運転計画作成部205及び需要量予測部206を備え、図の点線で示す通信線302を介して需要家1001〜100nが備える分散型エネルギーシステム110及び需要家負荷120と接続されている。
また、需要家1001〜100nが備える分散型エネルギーシステム110及び需要家負荷120は、図1の細線で示す電力線301を介して電力系統300と接続され、図1の太線で示す熱配管303を介して他の需要家と接続されている。
分散型エネルギーシステム制御装置200は、例えばコンピュータによって実現され、図2に示すように、プログラムにしたがって所定の処理を実行する処理装置10と、処理装置10に対してコマンドや情報等を入力するための入力装置20と、処理装置10の処理結果をモニタするための出力装置30とを備えている。
処理装置10は、CPU11と、CPU11の処理に必要な情報を一時的に記憶する主記憶装置12と、CPU11に後述する分散型エネルギーシステム制御装置としての処理を実行させるためのプログラムが記録された記録媒体13と、分散型エネルギーシステム110が備えるエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置のエネルギー出力量の計算値や実測値が格納されるデータ蓄積装置14と、主記憶装置12、記録媒体13及びデータ蓄積装置14とのデータ転送を制御するメモリ制御インタフェース部15と、入力装置20及び出力装置30とのインタフェース装置であるI/Oインタフェース部16と、通信線を介してエネルギーコミュニティと接続するためのインタフェースである通信部201とを有し、それらがバス18を介して接続された構成である。
処理装置10は、記録媒体13に記録されたプログラムにしたがって計測情報格納部201、装置特性モデル化部202、装置特性補正部204、最適運転計画作成部205及び需要量予測部206の機能を実現する。記録媒体13は、磁気ディスク、半導体メモリ、光ディスクあるいはその他の記録媒体であってもよい。なお、分散型エネルギーシステム制御装置200は、コンピュータに限定する必要はなく、例えばエネルギーコミュニティと通信するための通信部201に加えて、論理回路等から構成されるLSI(Large Scale Integration)やDSP(Digital Signal Processor)等の半導体集積回路及びメモリ等により、上記計測情報格納部201、装置特性モデル化部202、装置特性補正部204、最適運転計画作成部205及び需要量予測部206が備える機能を実現する構成であってもよい。
図3は図1に示した需要家の一構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、需要家1001〜100nが備える分散型エネルギーシステム110は、エネルギー発生装置として、例えば燃料電池システム112を備え、エネルギー蓄積装置として、例えば蓄電池システム111及び貯湯槽113を備えた構成である。また、需要家1001〜100nが備える需要家負荷120は、電力負荷121や熱負荷122等のエネルギー負荷である。
蓄電池システム111、燃料電池システム112及び貯湯槽113には、エネルギー出力を測定するための計測器114〜116を備え、計測器114〜116は通信線302を介して分散型エネルギーシステム制御装置200と接続されている。また、電力負荷121及び熱負荷122には、負荷エネルギーを測定するための計測器123〜124を備え、計測器123〜124は通信線302を介して分散型エネルギーシステム制御装置200と接続されている。
蓄電池システム111、燃料電池システム112及び貯湯槽113には、それぞれに関連する周辺装置(補機類:例えば、各種ポンプ、弁、センサ、フィルタ、配管や継手等)を含むものとする。
なお、需要家1001〜100nが備えるエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置の数や種類は、図1に示した構成に限定されるものではない。例えばエネルギー発生装置は太陽光や風力等の自然エネルギーを利用した発電装置あるいはエンジン等の機械エネルギーを利用した発電装置であってもよく、エネルギー蓄積装置は二次電池やキャパシタあるいは超伝導コイル等であってもよい。また、需要家は、必ずしもエネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を備えているとは限らず、電力負荷121や熱負荷122のみ備えている場合も考えられる。逆に、任意の需要家が複数のエネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を備え、余剰電力や熱等を他の需要家へ融通する構成も考えられる。需要家1001〜100nの蓄電池システム111、燃料電池システム112及び電力負荷121は、図3の細線で示す電力線310を介して電力系統300と接続され、熱負荷122や貯湯槽113は図3の太線で示す熱配管303を介して他の需要家と接続されている。
図4は図1に示した分散型エネルギーシステム制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、分散型エネルギーシステム制御装置200は、まず外部の電力事業者やガス事業者等から供給される電力やガス等の一次エネルギーの価格情報等を通信部201を通してデータベース210から取得し、計測情報格納部202へ格納する(ステップS1)。データベース210から取得する情報には、電力やガスの価格情報の他にCO2排出量や一次エネルギーに関するデータ(例えば、エネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置の入力量を一次エネルギーに換算した換算値等)も含まれている。データベース210から取得した電力やガス等の価格情報等は、後述するステップS5〜S6の処理にて、最適な運転計画を決定する際の指標となる評価値として用いられる。
次に、分散型エネルギーシステム制御装置200は、装置特性モデル化部203により、各需要家100が備えるエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置をモデル化する(ステップS2)。エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置のモデル化方法としては、予め設定された仕様に基づいてモデル化する方法、季節毎や月毎に定期的に試験運転を行い、得られた試験データからモデル化する方法等がある。
次に、分散型エネルギーシステム制御装置200は、需要量予測部206にて各需要家100の電力需要量や熱負荷需要量を予測する(ステップS3)。需要量予測部206は、例えば重回帰分析やニューラルネットワークを用いたエネルギー需要予測手法に基づき、電力需要量や熱負荷需要量の予測値を算出する。
続いて、分散型エネルギーシステム制御装置200は、電力需要量及び熱負荷需要量の予測結果に基づき、最適運転計画作成部205により初期運転計画を作成する(ステップS4)。また、最適運転計画作成部205は、作成した初期運転計画から遺伝的アルゴリズムやタブーサーチ等の組み合わせ最適化問題を解く手法等を用いて、ランニングコストやCO2排出量等の評価値が最良となるように運転計画を更新する(ステップS5)。そして、予め設定した所定時間毎に該運転計画による評価値が更新されたか否かを判定し(ステップS6)、所定時間内に評価値が更新されない場合は、評価値が収束したものとして、その時点で作成している運転計画を最適運転計画に決定する。最適運転計画作成部205は、この最適運転計画に基づいて発生するエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量を、例えば上記ステップS2の処理で実施した装置のモデル化によって得られたデータに基づいて計算し、その計算値を計測情報格納部202に保存する(ステップS7)。
次に、分散型エネルギーシステム制御装置200は、最適運転計画作成部205により、通信部201を介して各需要家100が備えるエネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置へ作成した最適運転計画にしたがった出力量を指示する指令値を送信する(ステップS8)。そして、エネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置に接続された各計測器から得られる測定値を、エネルギー発生装置及びエネルギー蓄積装置の実測値として、対応する指令値に関連付けて計測情報格納部202に保存する(ステップS9)。
次に、分散型エネルギーシステム制御装置200は、最適運転計画作成部205により、計測情報格納部202に保存された計算値と実測値とをそれぞれ比較し、計算値と実測値との差が予め設定されたしきい値以上に乖離しているか否かを判定する(ステップS10)。
計算値と実測値との間に予め設定したしきい値以上の差がある場合、分散型エネルギーシステム制御装置200は、装置特性補正部204にてその差がしきい値よりも小さくなるように計算値を補正する(ステップS11)。また、最適運転計画作成部205により、作成した運転計画の修正が必要であるか否かを判定し(ステップS12)、修正が必要な場合は運転計画を修正して(ステップS13)、ステップS2の処理に戻ってステップS2からステップS13の処理を繰り返す。
計算値と実測値の差がしきい値よりも小さい場合、分散型エネルギーシステム制御装置200は、計算値の補正や運転計画の修正を行うことなくステップS2の処理へ戻る。
計算値と実測値の差に設けるしきい値は、運転計画の見直しが必要ないと考えられる計算値の許容補正範囲内に設定する。しきい値は、例えば計算値に含まれていると考えられる誤差の最大値に設定すればよい。
なお、計算値と実測値の差に設けるしきい値は、予め設定した所定の時刻における計算値と実測値に対して設定してもよく、複数の時刻における計算値及び実測値の平均値に対して設定してもよい。補正後の計算値は次回の最適運転計画の作成時に用いてもよく、現在の運転計画の修正に用いてもよい。
次に、上述した分散型エネルギーシステム制御装置200による計算値の補正方法(図4のステップS11の処理)及び運転計画の修正方法(図4のステップS13の処理)について、図面を用いて具体的に説明する。
まず、計算値の補正方法について具体的に説明する。
第1の補正方法は補正表を用いた補正方法である。
図5(a)に示すように、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置に対する指令値が離散的にしか設定できない場合(図5(a)の例では、出力量の0%、50%、75%及び100%の4点のみ)、装置特性補正部204は、各指令値に対応するエネルギー出力量の計算値と実測値とを関連付けた補正表を作成する。そして、計算値と実測値の差に対して設けるしきい値を100Wとした場合、装置特性補正部204は、図5(b)に示すように実測値と100W以上の差があった計算値を実測値と一致するように補正する。
第1の補正方法は、複数の指令値に対する出力量の計算値と実測値と関連付けて補正表を作成し、その補正表の値に基づいて計算値を補正するため、例えば燃料電池のように、指令値を離散的に設定する装置、あるいは定格出力付近でしかエネルギーを出力しないような装置に適用して有効である。第1の補正方法は、図5(a)、(b)に示すような補正表を用いることで、装置特性補正部204は、各指令値に対応する計算値を、例えば複雑な計算等を行うことなく、容易に補正することができる。
第2の補正方法は近似曲線を用いる補正方法である。
エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置に対して指令値を連続的に設定可能な場合、装置特性補正部204は、例えば任意の5つの指令値に対応する実測値に基づいて対数近似を行い、図6に示すように近似曲線を作成する。近似曲線の作成には、対数近似だけでなく、線形近似、多項式近似、べき乗近似、指数近似等を用いてもよく、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の特性に応じて最適な近似曲線を選択すればよい。
この場合、装置特性補正部204は、第1の補正方法と同様に計算値と実測値の差に対して設けるしきい値を100Wとすると、実測値と100W以上の差があった計算値を作成した近似曲線上の値と一致するように補正する。
第2の補正方法は、複数の実測値に基づいて作成した近似曲線を用いて計算値を補正するため、発電装置のように指令値を連続的に設定できる装置に適用して有効である。第2の補正方法は、図6に示すような近似曲線を用いることで、連続して得られる全ての実測値を用いて計算値を補正する必要がないため、補正処理に用いる実測値の数を低減することが可能であり、計算量を低減できる。
なお、上記第1の補正方法と第2の補正方法とは組み合わせて用いることも可能である。例えば近年の燃料電池は指令値をより細かく設定することが可能になってきている。そのため、出力量が低いときは上記第2の補正方法で示した近似曲線を用いて計算値を補正し、定格出力付近では上記第1の補正方法で示した補正表を用いて計算値を補正する方法等を適用するとよい。
さらに、第3の補正方法として積算値を用いた補正方法がある。
第3の補正方法は、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の出力量が短時間で変化しない場合、ある一定期間(例えば24時間)におけるエネルギー出力量の積算値によって計算値と実測値とを比較する。
例えば、図7に示すように燃料電池の運転開始から24時間後の貯湯槽の熱量の実測値が計算値の1.1倍であった場合、装置特性補正部204は、全ての指令値に対応する貯湯槽の熱量の計算値を1.1倍にすることで補正する。
第3の補正方法は、燃料電池の排熱を蓄積する貯湯槽の熱量のように、実測値が短時間で変化しない装置に適用して有効であり、このような装置であっても、より最適に運転することが可能になる。
次に上記運転計画の修正方法について図面を用いて具体的に説明する。
図8は燃料電池の運転計画における計算値と実測値を例示したグラフである。
図8は、時刻8時に運転計画の修正条件である計算値と実測値との間にしきい値以上の差が発生した例であり、次の運転指令時刻である10時以降から計算値と実測値とが同じになるように修正している。具体的には、実測値が計算値よりも少ない場合は指令値を増加させ、実測値が計算値よりも多い場合は指令値を減少させて、実測値と計算値とが等しくなるように指令値を修正する。このように、本発明では、次に運転計画を作成するまでの間、実測値に基づいて指令値を修正することで運転計画を一時的に修正する。そのため、計算値を補正しなくても、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を最適に運転することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、分散型エネルギーシステム制御装置にて求めたエネルギー出力量の計算値が、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の経年変化や劣化によって実測値と差が生じた場合でも、実測値に基づいて補正される。そのため、分散型エネルギーシステムが備えるエネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置を、例えばランニングコストやCO2排出量等の評価値が最良となるように、最適に運転することが可能になる。
なお、本発明では、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の導入初期段階において、これらの装置の正確なモデル化に必要な各種の試験データ(立上り時間、運転効率、指令値の誤差等)が蓄積されていなくても、実測値を基に簡易なモデル化が可能である。さらに、エネルギー発生装置やエネルギー蓄積装置の導入後において、気温等により装置特性が変わった場合でも、既にモデル化した装置特性を実測値に基づいて修正することが可能である。その場合、修正後のモデル化された装置特性に基づいて計算値を求めれば、より精度の高い計算値を得ることができる。
本発明の分散型エネルギーシステム制御装置を備えるエネルギーコミュニティの一構成例を示すブロック図である。 図1に示した分散型エネルギーシステム制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示した需要家の一構成例を示すブロック図である。 図1に示した分散型エネルギーシステム制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 分散型エネルギーシステム制御装置による計算値の第1の補正方法で用いる補正表の例を示すテーブル図である。 分散型エネルギーシステム制御装置による計算値の第2の補正方法で用いる近似曲線の例を示すグラフである。 分散型エネルギーシステム制御装置による計算値の第3の補正方法で用いる積算値の例を示すグラフである。 燃料電池の運転計画における計算値と実測値を例示したグラフである。
符号の説明
10 処理装置
11 CPU
12 主記憶装置
13 記録媒体
14 データ蓄積装置
15 メモリ制御インタフェース部
16 I/Oインタフェース部
18 バス
20 入力装置
30 出力装置
1001〜100n 需要家
110 分散型エネルギーシステム
111 蓄電池システム
112 燃料電池システム
113 貯湯槽
114〜116、123、124 計測器
120 需要家負荷
121 電力負荷
122 熱負荷
200 分散型エネルギーシステム制御装置
201 通信部
202 計測情報格納部
203 装置特性モデル化部
204 装置特性補正部
205 最適運転計画作成部
206 需要予測部
210 データベース
300 電力系統
301 電力線
302 通信線
303 熱配管

Claims (7)

  1. エネルギーを発生するエネルギー発生装置及びエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量を制御する分散型エネルギーシステム制御装置であって、
    エネルギーの需要予測結果に基づいて、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置の運転計画を作成し、前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量の計算値を求め、前記計算値に対応するエネルギー出力を指示する指令値を前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に送信する最適運転計画作成部と、
    前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置から実際に出力された前記エネルギーの出力量の実測値と前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記差が前記しきい値よりも小さくなるように前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を補正する装置特性補正部と、
    を有する分散型エネルギーシステム制御装置。
  2. 前記装置特性補正部は、
    前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に対する前記出力量の指令値毎に前記エネルギーの出力量の実測前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値とを関連付けた補正表を作成し、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値と前記実測値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記指令値毎に、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を前記実測値と一致するように補正する請求項1記載の分散型エネルギーシステム制御装置。
  3. 前記装置特性補正部は、
    前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に対する前記出力量の指示である指令値毎の実測値から近似曲線を作成し、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値と前記実測値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を前記近似曲線上の値と一致するように補正する請求項1記載の分散型エネルギーシステム制御装置。
  4. エネルギーを発生するエネルギー発生装置及びエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量を制御するための分散型エネルギーシステム制御方法であって、
    エネルギーの需要予測結果に基づいて、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置の運転計画を作成し、前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置のエネルギーの出力量の計算値を求め、前記計算値に対応するエネルギー出力を指示する指令値を前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に送信し、前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置から実際に出力された前記エネルギーの出力量の実測値と前記指令値に対応付けられた前記エネルギーの出力量の値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記差が前記しきい値よりも小さくなるように前記指令値に対応付けられた前記エネルギーの出力量の値を補正する分散型エネルギーシステム制御方法。
  5. 前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に対する前記出力量の指令値毎に前記エネルギーの出力量の実測前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値とを関連付けた補正表を作成し、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値と前記実測値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記指令値毎に、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を前記実測値と一致するように補正する請求項記載の分散型エネルギーシステム制御方法。
  6. 前記運転計画にしたがった前記エネルギー発生装置及び前記エネルギー蓄積装置に対する前記出力量の指示である指令値毎の実測値から近似曲線を作成し、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値と前記実測値との間に予め設定したしきい値以上の差があるとき、前記指令値に対応付けられたエネルギーの出力量の値を前記近似曲線上の値と一致するように補正する請求項記載の分散型エネルギーシステム制御方法。
  7. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項記載の分散型エネルギーシステム制御装置として動作させるためのプログラム。
JP2006162288A 2006-06-12 2006-06-12 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4657987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006162288A JP4657987B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006162288A JP4657987B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007336621A JP2007336621A (ja) 2007-12-27
JP4657987B2 true JP4657987B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=38935556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006162288A Expired - Fee Related JP4657987B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4657987B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5271162B2 (ja) * 2009-06-11 2013-08-21 日本電信電話株式会社 設備計画作成装置及び設備計画作成方法
JP6365069B2 (ja) * 2014-07-28 2018-08-01 株式会社Ihi エネルギーマネジメントシステム、電力需給計画最適化方法および電力需給計画最適化プログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04258740A (ja) * 1991-02-12 1992-09-14 Toshiba Corp 発電プラント性能診断装置
JP2004236422A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Tokyo Gas Co Ltd コージェネレーション装置及びその制御方法
JP2005011694A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Chofu Seisakusho Co Ltd コージェネレーション・システムの出力制御装置及び出力制御方法
JP2005143218A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> エネルギーシステムの制御装置および制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04258740A (ja) * 1991-02-12 1992-09-14 Toshiba Corp 発電プラント性能診断装置
JP2004236422A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Tokyo Gas Co Ltd コージェネレーション装置及びその制御方法
JP2005011694A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Chofu Seisakusho Co Ltd コージェネレーション・システムの出力制御装置及び出力制御方法
JP2005143218A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> エネルギーシステムの制御装置および制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007336621A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4245583B2 (ja) 分散型エネルギーシステムの制御装置、制御方法、プログラム、および記録媒体
JP4064334B2 (ja) エネルギーシステムの制御装置および制御方法
US20070068162A1 (en) Control system and control method for cogeneration system
KR102574580B1 (ko) 전력 그리드에서의 배터리 충전 및 방전 전력 제어
WO2019098372A1 (ja) 系統運用者側コンピュータ、発電事業者側コンピュータ、電力システム、制御方法及びプログラム
JP2009109178A (ja) 貯湯式給湯装置、運転計画装置及び運転計画方法
JP6142925B2 (ja) 運転計画生成装置、運転計画生成方法、運転計画生成プログラムおよび蓄電池システム
JP6535173B2 (ja) 分散型エネルギーシステムの構成最適化方法及び装置
US10386826B2 (en) Start-up control device and start-up control method for power plant
JP4657987B2 (ja) 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法及びプログラム
CN110832251B (zh) 燃料削减率输出系统、燃料削减率输出方法以及存储介质
JP6043576B2 (ja) 蓄電池システム及び発電プラント制御システム
EP3159995A1 (en) Device operation setting device and device operation setting value determination program
JP2007138856A (ja) 蒸気タービンプラントの起動スケジュール予測システムおよび予測方法、ならびに予測用プログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体
JP5380119B2 (ja) 小規模電力系統の電源容量推定装置、その電源容量推定方法及び電源容量推定用プログラム
KR20200114424A (ko) 이종 신재생 에너지원이 결합된 발전원 운영 방법 및 장치
JP4179293B2 (ja) 発電機運用計画作成装置及び発電機運用計画作成プログラム
JP2004327120A (ja) 電力供給システム、集合住宅、及びプログラム
JP2006325336A (ja) 分散型エネルギーシステムの制御装置、方法、およびプログラム
JP2017049756A (ja) 熱源機器ネットワークの運転計画を最適化するための方法及びシステム、及びプログラム
CN110994639B (zh) 一种电厂储能辅助调频的仿真定容方法、装置及设备
JP6593000B2 (ja) エネルギー需給計画装置及びプログラム
TWI665570B (zh) 發電計劃發展裝置、發電計劃發展方法及記錄媒體
JP2017033665A (ja) 制御機器の制御方法、制御システム、及び制御機器
JP6610213B2 (ja) 需要量算出システム、需要量算出方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees