JP4653332B2 - Optical scanning method and optical scanner - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンターやデジタル複写機等の画像形成装置の潜像書き込み部や、光走査型ディスプレイ、光走査型プロジェクター、バーコードリーダー、デジタルシアター等の光走査系を有する装置に応用することができる光走査方式及び光走査器に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザープリンターに代表されるように、光源からの光ビームを走査するには、モーターで回転される多角形のミラー(通常、ポリゴンミラーあるいは回転多面鏡と呼ばれている)が広く採用されているが、このポリゴンミラーを内蔵する機器のトータルエネルギーが減少するにつれて、光走査系の小型化・省エネルギー化が求められている。
ポリゴンミラーの消費するエネルギーは、回転速度にも依存するが、大半は、風損と呼ばれている、ポリゴンミラーと周囲の空気の摩擦エネルギーである。これを減少させるための方策として利用されているのは、ポリゴンミラーの厚さを減少させることである。しかし、ポリゴンミラーの厚さは、光ビームに要求される必要径から下限がある。そこでこれを回避するため、光ビームを楕円形状に変形し、短径をポリゴンミラーの厚さ方向に向ける工夫をしてきた。
次に大きな消費エネルギーは、ポリゴンミラーを回転させる軸受けの摩擦エネルギーである。これは長い歴史を持つが、従来のボールベアリングから、最近になって空気軸受けが実用化されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図7は従来の光走査器の一例を示す6角柱形状のポリゴンミラー(回転多面鏡)の説明図であり、ポリゴンミラー11とその一つのミラー面に入射する入射ビームの断面形状を示しており、2つの入射ビームの断面が、2つの円形で示されている。2つのビーム位置はポリゴンミラー11が回転するにつれて移動したことを示しており、2つのビーム間のポリゴンミラーの回転中心Oからの角度はαである。また、ポリゴンミラー11の1つの面が中心と成す角度は、この場合、60度(∠aOb)である。
このポリゴンミラー11では、外周の6面のミラー面により光ビームが反射され、ポリゴンミラー11の回転とともに光ビームが走査される。このポリゴンミラー11のミラー面は6角柱の中心よりずれているから、ポリゴンミラー11の回転と共に光ビームの入射位置がずれる。この光ビームの全てが、光走査によって描画に利用されるから、描画の期間中、1つのミラー面からはみ出すことは望ましくない。そのため、図7のような6角柱形状の場合は、ポリゴンミラー11が60度分回転する間(∠AOB)、同一面に光ビームが入射しているにも拘わらず、ビーム束断面の全てが利用できる角度α(∠aOb)の部分しか描画に利用できない。これは、ミラー面積が光ビームに比べ相対的に小さくなる分だけ有効照射の割合が減少するから、光学系の微小化は効率低下を招く。つまり、直径の減少は好ましくない。
【0004】
もう一つの更に大きな問題点は、ポリゴンミラー系では、上記の理由により多角柱の辺の大きさ(長さ)がある程度必要であったため、微小化できなかった。そのため、ポリゴンミラーと空気との摩擦による損失(通常、風損と呼ばれている)が大きく、ポリゴンミラーの回転エネルギーの大半がこの風損によって奪われていた。俗に風損と呼ばれるエネルギーは、回転半径のn乗(n>2)に、回転数の2乗に、そして、ポリゴンミラーの厚さに比例して増加することが知られている。従って、ポリゴンミラーの半径(直径)を減少させることは、この観点からは大きな課題である。
【0005】
主として風損によって消費される回転エネルギーは、従来、大きな問題にはならなかった。その理由は、このような光走査系が、プリンターなどの大消費エネルギーシステムの1部品として利用されており、目立たなかったことが大きい。しかし、近年、省エネルギー化は2つの方向から取り組まれてきた。
その一つは、ポリゴンミラー等のローターの軸受けの摩擦低減である。これは、従来のボールベアリングから空気軸受けへと、より抵抗の少ない方式に変わりつつある。
第二の取り組みは、ポリゴンミラー等のローターの回転に伴う周囲の空気との抵抗、すなわち風損の減少である。そのための方策として採られたのが、ローターの小径化である。風損は角柱径の4乗に比例すると言われているから、径の減少による省エネルギー効果は大きい。しかし、それでも角柱ローターの内接径は、直径30mm程度が実用上の最低直径になっている。
また、別の取り組みとしては、多ビーム化がある。これは、照射する光ビーム数を2本、4本と増加させることによって、ローターの回転数増加を抑えている。風損は回転数の2乗に比例するから、この方式は、現在実用化されている有効な手段である。さらに別の取り組みとしては、ポリゴンミラーの薄肉化がある。すなわち、ポリゴンミラーの厚さを薄くして、空気抵抗を減少させることが行われている。
その他、反射効率向上のため、光走査器のミラーを多層化処理する提案などもある(特開平6−308407号公報)。
【0006】
本発明は、光走査系の小型化、省エネルギー化を図ることができる新規な光走査方式を提供することを目的とし、さらには、その光走査方式を用い、小型化、省エネルギー化を達成することができる新規な構成の光走査器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、光源からの光ビームを、ローターにより回転移動する複数の反射面により偏向走査する光走査方式において、前記反射面として、狭帯域の光干渉性反射膜を利用し、前記光干渉性反射膜からなる複数の反射面を、ローターの回転中心から放射状に配列することを特徴とするものである。
【0008】
請求項に係る発明は、請求項記載の光走査方式において、走査用光ビームを、ローターの中心に向かって入射させることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項記載の光走査方式において、隣り合う光干渉性反射膜間の角度をαとした場合に、反射膜からの反射ビームの実効反射角度幅を、垂直入射の両側に、概略1−cos(α/2)の角度幅を有効に反射させることを特徴とするものである。
【0009】
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明な物質の交互層によって形成することを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明な空隙層とガラスとの交互層によって形成することを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明で円盤状の基質中に埋め込むことを特徴とするものである。
【0010】
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜の両側を光走査に利用できることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項記載の光走査方式において、光干渉性反射膜からなる反射面を有する平面鏡の一部に切れこみを入れた形状の一種類あるいは複数種類の多層薄膜平面鏡を互いに組み合わせ、同一中心から放射状に等しい角度で配置することによって、光走査用ローターを構成することを特徴とするものである。
【0011】
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、入射光ビーム、あるいは、反射光ビームが、ローターを構成する透明基質による非点収差を防止する目的で、光学系に、非点収差補正機能を持たせることを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、光干渉性反射膜からなる反射面を、低屈折率の単結晶あるいは多結晶(例えば、フッ化リチウムの単結晶または多結晶)中に埋め込むことを特徴とするものである。
請求項11に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、光干渉性反射膜からなる反射面を埋め込む透明基質でできているローター表面を回転対称系(例えば、円筒状)にすることを特徴とするものである。
【0012】
請求項12に係る発明は、光源からの光ビームを、ローターによって回転移動する複数の反射面により偏向走査する光走査器において、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載の光走査方式を用いたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の光走査方式を用いる光走査器の一構成例を示す図であって、光偏向器を回転中心軸Oの方向から見た概略断面図である。この光偏向器1は、反射面として、特定の角度範囲のみ入射光を完全反射し、その他の角度では透明になる狭帯域の光干渉性反射膜を利用した平面反射鏡(これを光干渉型反射鏡と呼ぶことにする)2,3,4,5,6,7をローターの回転中心から放射状に配列してなる光走査ローターであり、図示しない光源からの光ビームは、光走査ローター1の中心Oに向かって入射させるようになっている。そして、光走査ローター1を図示しないモータにより回転することにより、各光干渉型反射鏡2〜7により反射光が偏向走査される。
【0014】
次に本発明の光走査器の光走査方式及び構成について詳細に説明する。
図2は,光偏向器として、従来のポリゴンミラーと本発明に係る光走査ローターを比較した図であり、入射した光ビーム束が2つの異なる形状の光走査器によって反射される様子を模式的に示している。図2(a)は、従来の多角柱形状のポリゴンミラー11であり、入射ビームの束に比べてポリゴンミラー全体が何倍も大きい。図2(b)は、本発明の光干渉型反射鏡を利用した光走査ローター1であり、ほぼ、入射ビームの束に等しい直径の回転部を持っている。
すなわち、図2において、矢印の幅は、入射光束及び反射光束の幅を表しており、直感的にもポリゴンミラー11と比べて本発明の光干渉型反射鏡を利用した光走査ローター1の直径が劇的に小さくなることがわかる。図2(b)では、ほぼ光束の直径を有するローターがあれば良いことが推測できる。また、ローター径の4乗に比例して空気抵抗が増加するから、図2(b)の光走査ローター1が実現できれば風損をかなり低減でき、その効果は計り知れない。
【0015】
次に図3は図1と同様の6枚の光干渉型反射鏡2〜7を有する光走査ローター1の動作説明図である。図3において、A,Bは2つの方向からの入射光であり、a,bはそれぞれに対応する反射光である。反射面を構成する光干渉性反射膜は多層膜からなり、特定の方位のみの光(単色光)を反射する。この場合では、垂直に近い方向からの光だけを反射し、他は透過させる。また、光干渉性反射膜を構成する多層膜は、表裏の特性がほとんど同じである。従って、一枚の光干渉性反射膜が1回転する間に表面と裏面による2回の光走査が可能である。この光走査ローター1の例では、光干渉性反射膜からなる光干渉型反射鏡が6枚放射状に配置された構成であるから、光走査ローター1が1周する間に12回の走査が可能である。従って、従来の6角柱状のポリゴンミラーに比べて回転数を半分にでき、より風損等を低減でき省エネルギー化を図れる。
【0016】
次に図4は、本発明に係る光走査ローターの反射面を構成する光干渉性反射膜に利用される多層膜の一例を示すものであり、透明薄膜の交互層により特定波長選択性を有するフィルター(波長選択性反射膜)の原理を示す計算値のグラフである。
2種類の屈折率の異なる透明物質を多層に渡って重ねると、波長選択性の高い反射膜が得られることが知られており、理論的には、任意の帯域の、任意の波長幅の反射膜が設計できる。
図4においては、位相厚さδ=2πnd/λ(上の目盛り)、あるいはλ=460nm(下の目盛り)に対する波長λの関数としての透明基板(n=1.52)上の高屈折率(n=1.52)および低屈折率(n=1.38)誘電体材料のλ/4交互層の垂直入射に対する反射率Rの計算値を示している。また、層数は、曲線のパラメータとして示されている。
【0017】
従来から知られている多層反射(あるいは、無反射)コーティング膜は、強い波長選択性を有する。従来はこの波長選択性を除去する努力が払われてきたが、ここでは、これを積極的に利用する。今、特定の波長λに対して、正面から入射する光を完全反射するように設計した光干渉型反射膜があるとすれば、前後θの角度だけ完全反射し、その他は透過させるようにするには、『λ、および、λ(1−cosθ)の間の波長に対して完全反射』させるように、図4の位相を調整することができる。
図4において、反射率のグラフの幅gは以下の式で与えられる(H.A.Macleod,Thin-Film Optical Filters;小倉他訳、光学薄膜;日刊工業新聞社,1989)。
δ=(π/2)(λ/λ)≡(π/2)g
ここに、光学薄膜はλ/4であるとしたとき、λが注目する光波長である。
この波長の帯域幅Δgは、
Δg=(2/π)sin-1{(n−n)/(n+n)}
で表せる。ここにn,nは前述したように交互層を形成するそれぞれの透明膜(高屈折率膜、低屈折率膜)の屈折率である。
前述のように光走査ローター1が一回転する間に6枚の光干渉型反射鏡で12回の光走査をさせるのであれば(表と裏の2回反射させる)、反射膜間の角度は30度である。
従って、
cos15°=0.94
の関係から、
2Δg=0.06
であり、つまり、
0.03×(π/2)=sin-1{(n−n)/(n+n)}
であり、すなわち、
{(n−n)/(n+n)}=0.047
が得られる。これから、
/n=1.098
が求まる。
【0018】
このような屈折率比を有する透明物質の組み合わせは容易に見つけることができる。一般に、屈折率の近い透明物質は、光学用ガラスを始めとして多様な組み合わせが存在する。また、このような異なる屈折率の透明物質の交互層は、次のような特殊な場合でも有効である。すなわち、ガラスはその酸化アルカリ元素を代表とする微量成分の組成によって屈折率が変化するが、微量成分を層状に添加することによって、このような構成が達成可能である。
また、物質の混入の代わりに、空隙を設けることによって、屈折率変化を持たせることができる。ガラス基質中に多数の空孔層を形成するか、あるいは、ポーラスシリカとして知られている低密度のガラスを蒸着させて、多層膜を形成することも可能である。
【0019】
本発明における光干渉性反射膜は単色光を対象にしているが、光干渉性反射膜の帯域幅を狭くすることで、R(赤),G(緑),B(青)の3色の光干渉性反射膜を重ねることが可能である。例えば、図5に示すように、R(赤),G(緑),B(青)の3色に対応する狭帯域幅の多層膜A,B,Cを重ねると、同一走査光学系が3色のビームに対して有効となる。しかも、表側でも裏側でも同じ効果が得られる。つまり、1つの反射膜は一回転する間に2回の光走査を実行することができる。尚、図5は、光干渉型反射鏡を構成する透明基質中の3種類の多層膜の例を示しており、3種類の波長に適応した、狭帯域多層反射膜(A,B,Cの3種類)を重ねて透明基質中に埋め込み、光走査ローターの羽根(光干渉型反射鏡)の1つを構成している。また、この多層反射膜は、透明物質からなる基質中に保持されているが、後で述べるように、この基質の透明物質は、低い屈折率である方が光走査用には好都合である。
【0020】
実装化に当たっては、多層反射膜からなる光干渉性反射膜を、透明な基質(ガラスなど)に埋め込んで光干渉型反射鏡を作製するのが最も手っ取り早い。この光干渉性反射膜を設けた光干渉型反射鏡を羽根車状に円筒状ローター内に実装する場合、反射膜の平面精度は重要である。図6は、多層反射膜を設けた光干渉型反射鏡の部品形状とその実装法を示している。図6(a)は、光干渉型反射鏡である形状の異なる3種類の平面鏡部品8,9,10を示しており、図6(b)は、その組み立ての様子である。図6(b)では、3種類の平面鏡部品8,9,10のうち、2枚の平面鏡部品8,9を、互いの中心部分Oで交差させた様子を示している。各平面鏡部品の厚さは十分薄いから、これら3種類の平面鏡部品8,9,10を2組ずつ用意し(全部で6枚用意し)、2組の平面鏡8,9,10を交互に組み合わせることで、6枚構成がほぼ中心の1点で交差する平面精度の高い6枚構成の羽根車状の光走査ローター(図1)を形成することができる。
【0021】
以上、個々の要素を説明してきたが、最後に、光走査光学系全体について説明すると、以下の配慮が求められる。上述した6枚構成の光干渉型反射鏡は、円盤状の透明基質中に埋め込まれる構成が作りやすい。また、光干渉型反射鏡を埋め込む透明基質でできているローター表面は、回転対称系(例えば、円筒状)にすることが望ましい。
光干渉型反射鏡を、円筒状の透明基質中に埋め込む構成の場合、入射光は、透明基質による屈折作用を受け、非点収差を生じる恐れがある。しかし、透明基質の屈折率が1の場合は、その必要が無い。その一例として、光走査ローターの媒体に弗化リチウム(LiF)を利用することが可能である。よく知られているように、この物質は屈折率が1.1であり、非点収差の影響を最小限に抑えることが可能である。
また、非点収差が大きな物質の場合、これを防止するには、通常のレーザープリンターと同様の、各種補正光学系が必要となるが、ここではその詳細は述べない。これらの配慮は、通常の光学的設計知識を有するものなら、その補正系が設計可能であるからである。
【0022】
本発明に係る光走査方式は、光ビームを小型の走査系で走査することを可能にするものであり、レーザープリンターやデジタル複写機等の画像形成装置の潜像書き込み装置に限らず、広範囲の商品に応用可能であることは言うまでも無い。例えば、光走査型ディスプレイ、光走査型プロジェクター、バーコードリーダー、デジタルシアターなどの光走査系を有する装置に、基本概念を変えることなく適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射面として狭帯域の光干渉性反射膜を利用した光干渉型反射鏡を用い、この光干渉型反射鏡を複数枚放射状に配列した光走査ローターを用いるので、従来のポリゴンミラーを用いた方式と比べて小型で且つ風損を低減でき、光走査系の小型化、省エネルギー化を図ることができる光走査方式を実現することができる。さらには、その光走査方式を用い、小型化、省エネルギー化を達成した光走査器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光走査方式を用いる光走査器の一構成例を示す図であって、光偏向器を回転中心軸の方向から見た概略断面図である。
【図2】光偏向器として、従来のポリゴンミラーと本発明に係る光走査ローターを比較した図であり、入射した光ビーム束が2つの異なる形状の光走査器によって反射される様子を模式的に示す図である。
【図3】図1と同様の6枚の光干渉型反射鏡を有する光走査ローターの動作説明図である。
【図4】本発明に係る光干渉性反射膜に利用される多層膜の一例を示すものであり、透明薄膜の交互層により特定波長選択性を有するフィルター(波長選択性反射膜)の原理を示す計算値のグラフである
【図5】光干渉型反射鏡を構成する透明基質中の3種類の多層膜の例を示す図である。
【図6】多層反射膜を設けた光干渉型反射鏡の部品形状とその実装法を示す図である。
【図7】従来の光走査器の一例を示す6角柱形状のポリゴンミラー(回転多面鏡)の説明図である。
【符号の説明】
1:光走査ローター(光走査器)
2,3,4,5,6,7:光干渉型反射鏡
8,9,10:平面鏡部品
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is applied to an apparatus having an optical scanning system such as a latent image writing unit of an image forming apparatus such as a laser printer or a digital copying machine, an optical scanning display, an optical scanning projector, a barcode reader, or a digital theater. The present invention relates to an optical scanning method and an optical scanner capable of performing the above.
[0002]
[Prior art]
As represented by laser printers, polygon mirrors that are rotated by a motor (usually called polygon mirrors or rotating polygon mirrors) are widely used to scan the light beam from the light source. However, as the total energy of the device incorporating the polygon mirror decreases, there is a demand for downsizing and energy saving of the optical scanning system.
The energy consumed by the polygon mirror depends on the rotational speed, but most is friction energy between the polygon mirror and the surrounding air, which is called windage loss. A measure used to reduce this is to reduce the thickness of the polygon mirror. However, the thickness of the polygon mirror has a lower limit from the required diameter required for the light beam. Therefore, in order to avoid this, the light beam has been deformed into an elliptical shape and the minor axis has been devised to face the thickness direction of the polygon mirror.
The next largest energy consumption is the frictional energy of the bearing that rotates the polygon mirror. Although this has a long history, air bearings have come into practical use recently from conventional ball bearings.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
FIG. 7 is an explanatory view of a hexagonal prism-shaped polygon mirror (rotating polygonal mirror) showing an example of a conventional optical scanner, and shows a sectional shape of a polygon mirror 11 and an incident beam incident on one of the mirror surfaces. The cross sections of the two incident beams are shown as two circles. The two beam positions indicate that the polygon mirror 11 has moved as it rotates, and the angle from the rotation center O of the polygon mirror between the two beams is α. In this case, the angle formed by one surface of the polygon mirror 11 is 60 degrees (∠aOb).
In this polygon mirror 11, the light beam is reflected by six outer peripheral mirror surfaces, and the light beam is scanned as the polygon mirror 11 rotates. Since the mirror surface of the polygon mirror 11 is deviated from the center of the hexagonal prism, the incident position of the light beam is shifted as the polygon mirror 11 rotates. Since all of this light beam is used for drawing by optical scanning, it is not desirable to protrude from one mirror surface during the drawing period. Therefore, in the case of a hexagonal prism shape as shown in FIG. 7, while the polygon mirror 11 is rotated by 60 degrees (∠AOB), all of the beam bundle cross section is in spite of the light beam being incident on the same surface. Only the portion of the available angle α (∠aOb) can be used for drawing. This is because the proportion of effective irradiation is reduced by the amount that the mirror area is relatively smaller than that of the light beam, so miniaturization of the optical system causes a reduction in efficiency. That is, a decrease in diameter is not preferable.
[0004]
Another further problem is that the polygon mirror system cannot be miniaturized because the size (length) of the side of the polygonal column is required to some extent for the above reason. For this reason, loss due to friction between the polygon mirror and air (usually called windage loss) is large, and most of the rotational energy of the polygon mirror is taken away by this windage loss. It is known that the energy commonly called windage increases to the nth power of the radius of rotation (n> 2), to the square of the rotation speed, and in proportion to the thickness of the polygon mirror. Therefore, reducing the radius (diameter) of the polygon mirror is a big problem from this viewpoint.
[0005]
Conventionally, rotational energy consumed mainly by windage damage has not been a major problem. This is because such an optical scanning system is used as one component of a large energy consumption system such as a printer, and is largely unnoticeable. In recent years, however, energy conservation has been addressed from two directions.
One of them is to reduce friction of rotor bearings such as polygon mirrors. This is changing from a conventional ball bearing to an air bearing to a less resistive system.
The second approach is to reduce the resistance to surrounding air, that is, the windage loss associated with the rotation of a rotor such as a polygon mirror. A strategy for this is to reduce the rotor diameter. Since it is said that the windage loss is proportional to the fourth power of the prismatic diameter, the energy saving effect by reducing the diameter is great. However, the inscribed diameter of the prismatic rotor is still about 30 mm in diameter, which is the minimum practical diameter.
Another approach is to use multiple beams. This suppresses an increase in the number of rotations of the rotor by increasing the number of irradiated light beams to two and four. Since the windage loss is proportional to the square of the rotational speed, this method is an effective means that is currently in practical use. Another approach is to make the polygon mirror thinner. That is, the thickness of the polygon mirror is reduced to reduce the air resistance.
In addition, in order to improve reflection efficiency, there is also a proposal for multilayering the mirror of the optical scanner (Japanese Patent Laid-Open No. 6-308407).
[0006]
An object of the present invention is to provide a novel optical scanning method capable of reducing the size and energy of an optical scanning system, and to achieve miniaturization and energy saving using the optical scanning method. It is an object of the present invention to provide an optical scanner having a novel configuration capable of satisfying the requirements.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the invention according to claim 1 is directed to an optical scanning method in which a light beam from a light source is deflected and scanned by a plurality of reflecting surfaces that are rotated by a rotor. And a plurality of reflective surfaces made of the light-interfering reflective film are arranged radially from the rotation center of the rotor .
[0008]
The invention according to claim 2 is the optical scanning system of claim 1 wherein, the scanning light beam, is characterized in that is incident toward the center of the rotor.
The invention according to claim 3, in the optical scanning system of claim 1, wherein, when the angle between adjacent optical interference reflection film was alpha, the effective reflection angular width of the reflected beam from the reflective film, normally incident The angle width of approximately 1-cos (α / 2) is effectively reflected on both sides of the lens.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the optical scanning method according to any one of the first to third aspects, the narrow-band optical coherent reflective film constituting the reflective surface is formed by alternating layers of a transparent material. It is characterized by this.
According to a fifth aspect of the present invention, in the optical scanning method according to any one of the first to third aspects, the narrow-band optical coherent reflective film that constitutes the reflective surface is formed by alternating transparent gap layers and glass. It is characterized by being formed by a layer.
The invention according to claim 6 is the optical scanning method according to any one of claims 1 to 3 , wherein the narrow-band optical coherent reflecting film constituting the reflecting surface is embedded in a transparent disc-shaped substrate. It is characterized by this.
[0010]
The invention according to claim 7 is characterized in that, in the optical scanning method according to any one of claims 1 to 6 , both sides of the narrow-band optical coherent reflecting film constituting the reflecting surface can be used for optical scanning. To do.
The invention according to claim 8 is the optical scanning system according to claim 1 , wherein one type or a plurality of types of multilayer thin film flat mirrors having a shape in which a part of a flat mirror having a reflection surface made of an optical coherent reflection film is cut. Are combined with each other and arranged at an equal radial angle from the same center to constitute a light scanning rotor.
[0011]
The invention according to claim 9 is the optical scanning system according to any one of claims 1 to 8 , wherein the incident light beam or the reflected light beam prevents astigmatism due to the transparent substrate constituting the rotor. For the purpose, the optical system is characterized by having an astigmatism correction function.
According to a tenth aspect of the present invention, in the optical scanning method according to any one of the first to ninth aspects, the reflective surface formed of the optical coherent reflective film is made of a single crystal or polycrystal (for example, a hook) having a low refractive index. Embedded in a single crystal or polycrystal of lithium fluoride).
The invention according to claim 11 is the optical scanning method according to any one of claims 1 to 9 , wherein a rotor surface made of a transparent substrate in which a reflecting surface made of an optical coherent reflecting film is embedded is a rotationally symmetric system ( For example, a cylindrical shape is used.
[0012]
The invention according to claim 12, a light beam from a light source, an optical scanning device for deflecting and scanning the plurality of reflecting surfaces for rotational movement by the rotor, the optical scanning according to any one of claims 1 to 11 It is characterized by using the method.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration, operation, and action of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing a configuration example of an optical scanner using the optical scanning method of the present invention, and is a schematic sectional view of the optical deflector as viewed from the direction of the rotation center axis O. This optical deflector 1 is a planar reflecting mirror that uses a narrow-band optical coherent reflecting film that completely reflects incident light only in a specific angle range and is transparent at other angles as a reflecting surface (this is an optical interference type). This is an optical scanning rotor in which 2, 3, 4, 5, 6 and 7 are arranged radially from the rotation center of the rotor. A light beam from a light source (not shown) is the optical scanning rotor 1. It is made to enter toward the center O. Then, by rotating the optical scanning rotor 1 by a motor (not shown), the reflected light is deflected and scanned by each of the optical interference reflecting mirrors 2 to 7.
[0014]
Next, the optical scanning method and configuration of the optical scanner of the present invention will be described in detail.
FIG. 2 is a diagram comparing a conventional polygon mirror and an optical scanning rotor according to the present invention as an optical deflector, and schematically shows how an incident light beam bundle is reflected by two differently shaped optical scanners. It shows. FIG. 2 (a) shows a conventional polygonal prism-shaped polygon mirror 11, which is many times larger than the entire incident beam bundle. FIG. 2B shows an optical scanning rotor 1 using the optical interference type reflecting mirror of the present invention, which has a rotating portion having a diameter substantially equal to the bundle of incident beams.
That is, in FIG. 2, the width of the arrow represents the width of the incident light beam and the reflected light beam, and intuitively the diameter of the optical scanning rotor 1 using the light interference type reflecting mirror of the present invention compared to the polygon mirror 11. Can be seen to be dramatically smaller. In FIG. 2B, it can be inferred that a rotor having a diameter of the light beam is sufficient. Further, since the air resistance increases in proportion to the fourth power of the rotor diameter, the windage loss can be considerably reduced if the optical scanning rotor 1 of FIG. 2B can be realized, and the effect is immeasurable.
[0015]
Next, FIG. 3 is a diagram for explaining the operation of the optical scanning rotor 1 having six optical interference reflecting mirrors 2 to 7 similar to FIG. In FIG. 3, A and B are incident light from two directions, and a and b are reflected light corresponding to each. The light coherent reflective film that constitutes the reflective surface is formed of a multilayer film, and reflects light (monochromatic light) only in a specific direction. In this case, only light from a direction close to vertical is reflected, and the other is transmitted. In addition, the multilayer film constituting the optical coherent reflective film has almost the same front and back characteristics. Therefore, two optical scans by the front surface and the back surface are possible while one optical coherent reflection film rotates once. In this example of the optical scanning rotor 1, six optical interference reflecting mirrors made of optical coherent reflecting films are radially arranged, so that the optical scanning rotor 1 can scan 12 times during one rotation. It is. Therefore, the number of rotations can be halved as compared with a conventional hexagonal prism-shaped polygon mirror, and windage loss can be further reduced, resulting in energy saving.
[0016]
Next, FIG. 4 shows an example of a multilayer film used for the optical coherent reflective film constituting the reflective surface of the optical scanning rotor according to the present invention, and has a specific wavelength selectivity by an alternating layer of a transparent thin film. It is a graph of the calculated value which shows the principle of a filter (wavelength selective reflection film).
It is known that a transparent film having a high wavelength selectivity can be obtained by laminating two kinds of transparent materials having different refractive indexes over a plurality of layers. Theoretically, reflection of an arbitrary band and an arbitrary wavelength width is possible. The membrane can be designed.
In FIG. 4, high refraction on the transparent substrate (n S = 1.52) as a function of wavelength λ for phase thickness δ = 2πnd / λ (upper scale) or λ 0 = 460 nm (lower scale). shows the calculated values of reflectance R 0 for the normal incidence rate (n H = 1.52) and low refractive index (n L = 1.38) λ 0 /4 alternating layers of dielectric material. The number of layers is shown as a curve parameter.
[0017]
Conventionally known multilayer reflective (or non-reflective) coating films have strong wavelength selectivity. In the past, efforts have been made to remove this wavelength selectivity, but here it is actively used. Now, if there is an optical interference type reflection film designed to completely reflect light incident from the front with respect to a specific wavelength λ, it is completely reflected by the angle of the front and rear θ, and the other is transmitted. 4 can adjust the phase of FIG. 4 to “completely reflect with respect to wavelengths between λ and λ (1-cos θ)”.
In FIG. 4, the width g of the reflectance graph is given by the following formula (HAMacleod, Thin-Film Optical Filters; Ogura et al., Optical thin film; Nikkan Kogyo Shimbun, 1989).
δ = (π / 2) (λ 0 / λ) ≡ (π / 2) g
Here, when the optical thin film is lambda 0/4, a light wavelength lambda is of interest.
The bandwidth Δg of this wavelength is
Δg = (2 / π) sin −1 {(n H −n L ) / (n H + n L )}
It can be expressed as Here, n H and n L are the refractive indexes of the transparent films (high refractive index film and low refractive index film) forming the alternating layers as described above.
As described above, if the optical scanning rotor 1 makes one rotation and the optical scanning rotor 6 performs 12 times of optical scanning (reflecting the front and back twice), the angle between the reflective films is 30 degrees.
Therefore,
cos15 ° = 0.94
From the relationship
2Δg = 0.06
That is,
0.03 × (π / 2) = sin −1 {(n H −n L ) / (n H + n L )}
That is,
{(N H −n L ) / (n H + n L )} = 0.047
Is obtained. from now on,
n H / n L = 1.098
Is obtained.
[0018]
A combination of transparent materials having such a refractive index ratio can be easily found. In general, there are various combinations of transparent materials having similar refractive indexes, including optical glass. In addition, such alternating layers of transparent materials having different refractive indexes are effective even in the following special cases. In other words, the refractive index of glass changes depending on the composition of a trace component typified by its alkali oxide element, but such a configuration can be achieved by adding the trace component in a layer form.
Moreover, a refractive index change can be given by providing a space | gap instead of mixing of a substance. It is possible to form a multi-layer film by forming a large number of pore layers in a glass substrate or by depositing low density glass known as porous silica.
[0019]
The optical coherent reflective film in the present invention is intended for monochromatic light. By narrowing the bandwidth of the optical coherent reflective film, three colors of R (red), G (green), and B (blue) are used. It is possible to superimpose a light interference reflective film. For example, as shown in FIG. 5, when the multilayer films A, B, and C having narrow bandwidths corresponding to three colors of R (red), G (green), and B (blue) are stacked, the same scanning optical system becomes 3 Effective for color beams. Moreover, the same effect can be obtained on the front side and the back side. That is, two light scans can be executed while one reflection film rotates once. FIG. 5 shows an example of three types of multilayer films in a transparent substrate constituting an optical interference type reflecting mirror. Narrow band multilayer reflective films (A, B, C) adapted to three types of wavelengths are shown. 3 types) are superimposed and embedded in a transparent substrate to constitute one of the blades of the optical scanning rotor (optical interference reflector). The multilayer reflective film is held in a substrate made of a transparent material. As will be described later, it is more convenient for optical scanning that the transparent material of the substrate has a low refractive index.
[0020]
In mounting, it is the quickest to produce a light interference type reflecting mirror by embedding a light interference reflecting film composed of a multilayer reflection film in a transparent substrate (glass or the like). When the optical interference type reflecting mirror provided with the optical interference reflective film is mounted in an impeller like cylinder rotor, the planar accuracy of the reflective film is important. FIG. 6 shows a component shape of an optical interference reflection mirror provided with a multilayer reflection film and a mounting method thereof. FIG. 6A shows three types of plane mirror parts 8, 9, and 10 having different shapes, which are optical interference reflection mirrors, and FIG. 6B shows the state of assembly. FIG. 6B shows a state in which two plane mirror parts 8 and 9 among the three types of plane mirror parts 8, 9, and 10 cross each other at the central portion O. Since the thickness of each plane mirror part is sufficiently thin, two sets of these three types of plane mirror parts 8, 9, 10 are prepared (a total of six are prepared), and two sets of plane mirrors 8, 9, 10 are alternately combined. Thus, it is possible to form an impeller-like optical scanning rotor (FIG. 1) having a six-plane configuration with high plane accuracy in which the six-sheet configuration intersects at a substantially central point.
[0021]
The individual elements have been described above. Finally, when the entire optical scanning optical system is described, the following consideration is required. The above-described six-element optical interference type reflecting mirror can be easily embedded in a disc-shaped transparent substrate. Moreover, it is desirable that the rotor surface made of a transparent substrate in which the optical interference type reflecting mirror is embedded is a rotationally symmetric system (for example, cylindrical).
In the case where the optical interference type reflecting mirror is embedded in a cylindrical transparent substrate, the incident light is refracted by the transparent substrate and may cause astigmatism. However, when the refractive index of the transparent substrate is 1, this is not necessary. As an example, lithium fluoride (LiF) can be used for the medium of the optical scanning rotor. As is well known, this material has a refractive index of 1.1 and can minimize the effects of astigmatism.
In addition, in the case of a substance having a large astigmatism, various correction optical systems similar to those of an ordinary laser printer are required to prevent this, but details thereof will not be described here. These considerations are because the correction system can be designed if it has ordinary optical design knowledge.
[0022]
The optical scanning method according to the present invention makes it possible to scan a light beam with a small scanning system, and is not limited to a latent image writing device of an image forming apparatus such as a laser printer or a digital copying machine. Needless to say, it can be applied to products. For example, the present invention can be applied to devices having an optical scanning system such as an optical scanning display, an optical scanning projector, a barcode reader, and a digital theater without changing the basic concept.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an optical scanning rotor in which a light interference type reflecting mirror using a light interference reflecting film of a narrow band is used as a reflecting surface, and a plurality of such light interference type reflecting mirrors are arranged radially. Therefore, it is possible to realize an optical scanning system that is smaller than the conventional system that uses a polygon mirror and that can reduce windage loss and that can achieve downsizing and energy saving of the optical scanning system. Furthermore, it is possible to provide an optical scanner that achieves miniaturization and energy saving by using the optical scanning method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration example of an optical scanner using the optical scanning method of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of an optical deflector as viewed from the direction of a rotation center axis.
FIG. 2 is a diagram comparing a conventional polygon mirror and an optical scanning rotor according to the present invention as an optical deflector, schematically showing how an incident light beam bundle is reflected by two differently shaped optical scanners. FIG.
3 is an operation explanatory diagram of an optical scanning rotor having six optical interference reflection mirrors similar to those in FIG. 1; FIG.
FIG. 4 shows an example of a multilayer film used for an optical coherent reflective film according to the present invention, and shows the principle of a filter (wavelength selective reflective film) having a specific wavelength selectivity by using alternating layers of transparent thin films. FIG. 5 is a diagram showing an example of three types of multilayer films in a transparent substrate constituting an optical interference reflection mirror.
FIG. 6 is a diagram showing a component shape of an optical interference type reflecting mirror provided with a multilayer reflective film and a mounting method thereof.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a hexagonal prism-shaped polygon mirror (rotating polygon mirror) showing an example of a conventional optical scanner.
[Explanation of symbols]
1: Optical scanning rotor (optical scanner)
2, 3, 4, 5, 6, 7: Optical interference type reflecting mirrors 8, 9, 10: Flat mirror parts

Claims (12)

光源からの光ビームを、ローターにより回転移動する複数の反射面により偏向走査する光走査方式において、
前記反射面として、狭帯域の光干渉性反射膜を利用し、
前記光干渉性反射膜からなる複数の反射面を、ローターの回転中心から放射状に配列することを特徴とする光走査方式。
In an optical scanning method in which a light beam from a light source is deflected and scanned by a plurality of reflecting surfaces that are rotated by a rotor,
Utilizing a narrow-band optical coherent reflective film as the reflective surface ,
An optical scanning method characterized in that a plurality of reflecting surfaces made of the optical coherent reflecting film are arranged radially from the rotation center of a rotor .
請求項記載の光走査方式において、
走査用光ビームを、ローターの中心に向かって入射させることを特徴とする光走査方式。
The optical scanning method according to claim 1 ,
An optical scanning system characterized in that a scanning light beam is incident toward the center of a rotor.
請求項記載の光走査方式において、
隣り合う光干渉性反射膜間の角度をαとした場合に、反射膜からの反射ビームの実効反射角度幅を、垂直入射の両側に、概略1−cos(α/2)の角度幅を有効に反射させることを特徴とする光走査方式。
The optical scanning method according to claim 1 ,
When the angle between adjacent optical coherent reflection films is α, the effective reflection angle width of the reflected beam from the reflection film is approximately 1-cos (α / 2) on both sides of normal incidence. An optical scanning method characterized by reflecting light on the screen.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明な物質の交互層によって形成することを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 3 ,
An optical scanning method characterized in that a narrow-band optical coherent reflective film constituting a reflective surface is formed by alternating layers of a transparent material.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明な空隙層とガラスとの交互層によって形成することを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 3 ,
An optical scanning method characterized in that a narrow-band optical coherent reflective film constituting a reflective surface is formed by alternating layers of transparent void layers and glass.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜を、透明で円盤状の基質中に埋め込むことを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 3 ,
An optical scanning method characterized by embedding a narrow-band optical coherent reflective film constituting a reflective surface in a transparent and disk-shaped substrate.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
反射面を構成する狭帯域の光干渉性反射膜の両側を光走査に利用できることを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 6 ,
An optical scanning system characterized in that both sides of a narrow-band optical coherent reflective film constituting a reflective surface can be used for optical scanning.
請求項記載の光走査方式において、
光干渉性反射膜からなる反射面を有する平面鏡の一部に切れこみを入れた形状の一種類あるいは複数種類の多層薄膜平面鏡を互いに組み合わせ、同一中心から放射状に等しい角度で配置することによって、光走査用ローターを構成することを特徴とする光走査方式。
The optical scanning method according to claim 1 ,
By combining one type or multiple types of multilayer thin film plane mirrors with a notch in a part of a plane mirror having a reflection surface made of a light coherent reflection film, and arranging them at the same radial angle from the same center, An optical scanning system characterized by constituting a scanning rotor.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
入射光ビーム、あるいは、反射光ビームが、ローターを構成する透明基質による非点収差を防止する目的で、光学系に、非点収差補正機能を持たせることを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 8 ,
An optical scanning method characterized in that an astigmatism correction function is provided in an optical system for the purpose of preventing astigmatism by an incident light beam or a reflected light beam due to a transparent substrate constituting a rotor.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
光干渉性反射膜からなる反射面を、低屈折率の単結晶あるいは多結晶中に埋め込むことを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 9 ,
An optical scanning method characterized by embedding a reflective surface made of an optical coherent reflective film in a single crystal or polycrystal having a low refractive index.
請求項1〜の何れか一つに記載の光走査方式において、
光干渉性反射膜からなる反射面を埋め込む透明基質でできているローター表面を回転対称系にすることを特徴とする光走査方式。
In the optical scanning system according to any one of claims 1 to 9 ,
An optical scanning method characterized in that a rotor surface made of a transparent substrate in which a reflection surface made of a light coherent reflection film is embedded is a rotationally symmetric system.
光源からの光ビームを、ローターによって回転移動する複数の反射面により偏向走査する光走査器において、
請求項1〜11のうちの何れか一つに記載の光走査方式を用いたことを特徴とする光走査器。
In an optical scanner that deflects and scans a light beam from a light source by a plurality of reflecting surfaces that are rotated by a rotor,
An optical scanner using the optical scanning method according to any one of claims 1 to 11 .
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