JP4652276B2 - 通信システム及びそれに用いられる管理装置並びに中継装置 - Google Patents

通信システム及びそれに用いられる管理装置並びに中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線IP(Internet Protocol)網と有線IP網とを接続し通信サービスを
提供する通信システム及びそれに用いられる通信中継方式に関するものである。
無線LAN(Local Area Network)のような無線IP網と有線のIP網とを接続し、IP電話サービス等を提供するIPネットワークシステムが実現されている。このような従来システムは、無線伝送装置(以降、AP(アクセスポイント)と表記する)、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ等を備え、APにより従来システムに接続される
無線IP端末にIP電話サービス等を提供する。IP電話サービスは、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)により実現され、VoIPでは呼制御プロトコルとして例えばSIPが利用される。SIPサーバは、SIPメッセージを送受信し、無線IP端末間におけるセッションの確立及び切断等を行う。
ところで、IP電話サービスは、音声情報等のリアルタイム性の要求されるデータをやりとりするサービスであるため、QoS(Quality of Service)の実現が重要な問題となる。このような問題を解決するために、SIPサーバに優先通信制御機能を搭載する、又は、当該優先制御機能を搭載した優先通信制御サーバをSIPサーバとは別に備える通信システムが提案されている(下記特許文献1参照)。当該優先通信制御機能は、SIPメッセージを管理し、そのSIPメッセージで確立されるセッションに関するパケットを優先的に無線送信するように制御する。
また、従来システムにおいて、QoSを実現するために、無線LANスイッチと呼ばれる機器が設置される場合がある。無線LANスイッチは、システム内の所定数のAPを配下に持ち、配下の各APの制御及び各APに接続される無線IP端末の管理及び制御をする。これにより、無線IP端末がIP電話サービスの提供を受けながらAP間を移動する場合においても、途切れることなくIP電話サービスの提供を受け続けることができる。
特開2005−80157号公報
しかしながら、上述のような従来システムでは、優先制御機能を搭載するため若しくは無線LANスイッチを備えるために、既存の他の機器に対して特別の設定等を施す必要がある。例えば、無線LANスイッチを新設する場合には、各APに接続されている無線IP端末宛てのパケットがそれぞれ無線LANスイッチへルーティングされるように、既存の各ルータに対してそれぞれ設定変更する必要がある。
また、優先通信制御機能を搭載するためには、既存のSIPサーバをそれ用に改造する必要がある。当該優先通信制御機能を搭載する優先通信制御サーバを新設する場合においても、その優先通信制御サーバと既存のSIPサーバとが連携可能にするためにそのSIPサーバを改造する必要がある。このような既存設備の改造及び再調整は多大な労力が必要となると共に、そのネットワークシステムの再稼動に時間を有することになる。
本発明の目的は、かかる課題を解決するために、既存ネットワークへの導入を容易化し、通信サービス品質を向上させる通信システム及びそれに用いられる管理装置並びに中継装置を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、端末と無線通信する中継装置、この中継装置を管理する管理装置及びサーバがIP網により接続される通信システムに関し、中継装置が、受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットに関して、そのパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを生成するパケット生成手段と、このカプセル化パケットを管理装置へ転送する転送手段とを備え、管理装置が、中継装置から送信されたカプセル化パケットを受信する受信手段と、この受信手段により受信されたカプセル化パケットのうち所定のカプセル化パケットを中継装置へ返信する送信手段とを備えるというものである。
本発明では、中継装置によって受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットのみがカプセル化され(その受信されたパケットをペイロードとする更なるパケットが生成され)、管理装置へ送信される。この所定のプロトコルとは例えばSIPやH.323である。そして、管理装置により受信されたカプセル化パケットのうち所定のカプセル化パケットが当該中継装置に返信される。
これにより、本発明によれば、中継装置で受信されたパケットで所定のパケットが必ず管理装置を通過することになる。従って、例えば、管理装置が自身に中継される所定のパケットに応じた優先通信制御を備えるようにすれば、本発明に係る通信システムで提供する通信サービス品質を向上させることができる。
また、上記中継装置は、端末との間の無線通信において優先的に無線送信されるセッションを特定するための通信識別子を登録する優先テーブルと、この優先テーブルに基づいて、管理装置から返信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを優先的に無線送信する無線送信手段とを更に備え、上記管理装置は、上記受信手段により受信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットに設定されている上記通信識別子を中継装置の優先テーブルに登録するように中継装置に通知する通知手段を更に備えるようにしてもよい。
ここでセッションを特定するための通信識別子とは、例えばセッションが確立される両端末のIPアドレス、ポート番号等である。本発明によれば、管理装置の通知手段により中継装置の優先テーブルが更新されるため、中継装置ではこの優先テーブルに基づいて優先通信をするパケットを判断すればよい。
また、上記中継装置は、上記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットがサーバから端末を宛先として送信されたパケットである場合に、そのカプセル化パケットに折り返し情報を設定する設定手段を更に備え、上記管理装置の送信手段は、受信されたカプセル化パケットに折り返し情報が設定されている場合に中継装置へ返信するようにしてもよい。
これにより、サーバから送信されたパケットについても、所定のプロトコルで利用されるパケットについては管理装置を通過させることができる。よって、本通信システムにおいて優先通信制御を実現する場合に管理装置で当該制御を一括で管理することができる。
更に、サーバはこの管理装置の存在に関わりなく従来どおりの機能によりパケットを送受信すればよい。よって、優先通信制御等を実装する当該管理装置を設置するにあたって、サーバの改造を要しないため、当該管理装置を既存のシステムへ導入するのが容易となる。
また、上記中継装置の設定手段は、上記パケット生成手段によりカプセル化パケットの
ペイロードに含められるパケットが端末からサーバを宛先として無線送信されたパケットである場合にそのカプセル化パケットに折り返し情報を設定しないようにし、上記管理装置の送信手段は、受信されたカプセル化パケットに折り返し情報が設定されていない場合には、そのカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットをIP網へ送信するようにしてもよい。
これにより、端末から無線送信されたパケットについては、管理装置を中継しつつ、その宛先となるサーバへ届けることができる。管理装置はこの折り返し情報を参照することにより中継装置へ返信するか、カプセル化を解除して(カプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを抽出して)得られるパケットをサーバへ送信すべきかを決定することができる。
なお、本発明は、上記通信システムを構成する管理装置についてのものであってもよいし、中継装置についてのものであってもよい。また、上記通信システムを構成する各装置が有する何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
本発明によれば、既存ネットワークへの導入を容易化し、通信サービス品質を向上させる通信システム及びそれに用いられる管理装置並びに中継装置を提供することができる。
[実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるVoIPシステムについて説明する。なお、以下に述べる実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
〔システム構成〕
本発明の実施形態におけるVoIPシステムについて、以下に説明する。まず、本実施形態におけるVoIPシステムのネットワーク構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態におけるVoIPシステムのネットワーク構成例を示す図である。
本実施形態におけるVoIPシステムは、SIPサーバ10、アクセスポイントマネージャ(以降、APMと表記する)11、アクセスポイント(以降、APと表記する)21、22及び23がそれぞれIP網1で接続されることにより構成される。各無線IP端末41、42、43及び44は、その存在位置を無線通信エリアとするAP21、22及び23のいずれか1つと無線通信することによりそれぞれ本システムに接続され、本システムからIP電話サービス等の提供を受ける。また、無線通信機能を持たない有線IP端末45は、有線によりIP網1に接続することにより、同様のサービスの提供を受けることができる。
本システムを構成する各機器は、それぞれ固有のIPアドレスを持つ。これにより、シグナリングプロトコルとしてのSIPや音声情報を転送するためのRTP(Real-time Transport Protocol)等のIPパケットが送受信され、VoIPが実現される。なお、本発明は、VoIPで利用されるSIPやRTP等の標準化されたプロトコルを変更するものではない。また、本実施形態では、VoIPで利用されるシグナリングプロトコルとしてSIPを例に挙げるが、それ以外のH.323等であってもよい。
以下、本システムを構成する各機器について説明する。
SIPサーバ10は、一般的なSIPサーバとしての機能を有する。具体的には、SIPサーバ10は、各端末の最新のIPアドレス、位置情報等を管理し、端末からのサービス要求を受け付け、通信先となる端末の現在のIPアドレスを返信する。また、SIPサーバ10は、当該サービス要求の呼接続先となる端末が自身の管理するネットワーク外のネットワークに接続されている場合には、そのネットワーク上のSIPサーバへそのサービス要求を転送する。また、SIPサーバ10は、通信帯域管理機能、課金管理機能等の機能を持つようにしてもよい。また、SIPサーバ10は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとしての機能を果たすようにしてもよい。
無線IP端末41、42、43及び44は、IP電話機能、IP通信機能及び無線通信機能等を有する。各無線IP端末41、42、43及び44は、それぞれ必要とする機能が同一であるため、以下の説明では特に区別する必要がある場合を除き、符号を省略して表記する。また、以下の説明では、無線IP端末を単に端末と表記する場合もある。無線通信機能は、例えばIEEE802.11等の無線LANの標準化された規格に準拠された通信制御を行う。この機能により、無線IP端末は、その存在位置に応じてその位置を通信エリアとしてカバーする各AP21、22及び23のいずれか1つと無線通信することで、本システムに接続する。有線IP端末45については無線通信機能を持たないこと以外、必要な機能は無線IP端末と同一である。
IP電話機能及びIP通信機能は、VoIPの規格に準拠されたアクセス制御を行う。これには、SIPパケットやRTPパケットが用いられる。また、これらの機能は、IP電話等に利用される通信とそれ以外の通信との優先度を区別する優先通信制御を行う。
〈アクセスポイント(AP)〉
各AP21、22及び23は、それぞれ必要とする機能が同一であるため、以下の説明では特に区別する必要がある場合を除き、符号を省略して表記する。APは、無線通信により端末とIPパケットを送受信し、無線により受信されたIPパケットを有線で接続されるIP網1に転送する。また、APは、自身に接続する端末宛のIPパケットをSIPサーバ10若しくはAPM11からIP網1を通して受信した場合に、その端末へそのIPパケットを無線により転送する。以下、APの機能構成について図2を用いて説明する。図2は、アクセスポイントの機能構成を示す図である。
APは、図2に示すように、有線LANインタフェース201、無線LANインタフェース202、無線制御部205、優先通信制御部206、優先通信テーブル207、ブリッジング部210、パケット判定部211、トンネル制御部212等を備える。APは、これら各機能部を、ハードウェア構成としての、CPU(Central Processing Unit)、
メモリ、入出力インタフェース等(図示せず)により実現する。
有線LANインタフェース201は、IP網1に接続され、IEEE802.3等で規格されている有線通信方式を実現する。無線LANインタフェース202は、IEEE802.11等で規格されている無線通信方式を実現する。有線LANインタフェース201及び無線LANインタフェース202は、相互に受信データ若しくは送信データを交換する。
無線制御部205は、端末とAPとの間の無線通信を制御する。無線制御部205は、優先通信制御部206からの指示に応じて、無線LANインタフェース202を用いて所定の信号(IPパケット)を送信する。また、無線制御部205は、無線LANインタフェースで受信される端末からのデータを処理し、必要に応じて、有線LANインタフェース201にそのデータ(IPパケット)を渡す。無線制御部205は、端末が自装置と無
線接続されたことを検知すると、接続情報登録メッセージをAPM11へ送信するように有線LANインタフェース201に指示する。この接続情報登録メッセージは、APとそれに接続される端末との接続状況をAPM11へ通知するためのメッセージである。この接続情報登録メッセージは、SNMP(Simple Network Management Protocol)に基づくメッセージを利用してもよいし、専用の通信メッセージを利用するようにしてもよい。また、接続情報登録メッセージには、IPアドレスの他、端末のハードウェアアドレスが含まれるようにしてもよい。
優先通信制御部206は、端末との間で送受信するIPパケットの優先通信制御を行う。この優先通信制御については、例えば、IEEE802.11eによる優先通信方式が用いられる。この優先通信方式には、優先度の高いフレームを優先的に送るよう制御するEDCA(enhanced distributed channel access)、優先度の高いフレームに専用の帯
域を割り当てるHCCA(hybrid coordination function controlled channel access)等がある。本実施形態ではこのうちHCCA方式を用いる場合を例に挙げる。しかしながら、本発明は、これら優先通信方式を限定するものではない。
優先通信制御部206は、無線LANインタフェース202から無線送信されるIPパケットのうち、優先通信用に確保されている通信帯域(以降、優先通信用リソースと表記する)を利用して無線送信すべきIPパケットを判別する。優先通信制御部206は、この判別をするために、後述する優先通信テーブル207を利用する。具体的には、優先通信制御部206は、パケット判定部211から優先通信のための帯域予約メッセージを受けた場合に、優先通信テーブル207を参照することで優先通信用リソースに空きがあるか否かを確認し、空きレコードがある場合にはその帯域予約メッセージに含まれるセッション情報を仮登録する。また、優先通信制御部206は、情報登録メッセージを受けた場合には、そのメッセージに含まれるセッション情報であってこの優先通信テーブル207に先に仮登録されたセッション情報を確定状態とする。また、優先通信制御部206は、情報削除メッセージを受けた場合、この優先通信テーブル207からそのセッションに対応するレコードを削除する。これら帯域予約メッセージ、情報登録メッセージ、情報削除メッセージは本システムに必要な所定のメッセージとして定義され、これらは、SNMP(Simple Network Management Protocol)に基づくメッセージを利用するようにしてもよいし、専用の通信メッセージを利用するようにしてもよい。
優先通信テーブル207は、優先通信すべきセッション毎にレコードが設定され、例えば、端末間の呼接続毎にレコードが設定される。図3は、優先通信テーブルを示す図である。図3に示されるように、優先通信テーブルには、各セッションに関して、呼び出し元の端末のIPアドレス(送信元IPアドレスフィールド)、呼び出し元の端末が対象セッションに対して利用するポート番号(送信元ポート番号フィールド)、呼び出し先の端末のIPアドレス(宛先IPアドレスフィールド)、呼び出し先の端末が対象セッションに対して利用するポート番号(宛先ポート番号フィールド)、通信状態がそれぞれ設定される。このうち、通信状態フィールドには、そのセッションの通信状態が設定され、帯域予約され未だセッションが確立されていない状態では「未接続」が設定され、セッションが確立されると「通信中」が設定される。
優先通信制御部206は、送信すべきIPパケットの宛先情報及び送信元情報に基づき、このIPパケットが優先通信テーブル207に設定されているセッションに関するものであるかどうかを確認する。優先通信制御部206は、このIPパケットが優先通信テーブル207に設定されているセッションに関するものであると判断すると、このIPパケットを優先通信用リソースにより無線送信するように無線制御部205に指示する。
また、優先通信テーブル207は、設定可能な最大レコード数が決められる。この最大
レコード数は、例えば、優先通信として許容される最大セッション数が優先通信用リソースとして確保される通信帯域の大きさに応じて決めることができるため、この最大セッション数と同数に決められる。優先通信制御部206は、優先通信テーブル207に設定されるレコード数が最大レコード数となっているか否かを確認することにより、優先通信用リソースに空きがあるか否かを確認する。
パケット判定部211は、無線LANインタフェース202により受信されるパケット及び有線LANインタフェース201により受信されるパケットに関しパケット種別を判定する。パケット種別は、例えばポート番号により判定される。具体的には、パケット判定部211は、対象となるパケットがカプセル化されたパケットであるか、SIPパケットであるか、SIP以外のパケットであるか或いは本システムで必要な所定のパケットであるかを判定する。なお、パケットのカプセル化については後述する。
パケット判定部211は、無線LANインタフェース202により受信されたパケットに関しSIPパケットと判定した場合には、そのSIPパケットをカプセル化して自身を管理するAPM11へ転送するようにトンネル制御部212へ指示する。自身を管理するAPM11に関する情報は、メモリ等に予め保持される。
また、パケット判定部211は、有線LANインタフェース201により受信されたパケットについては、カプセル化されたパケットか否かを判定する。パケット判定部211は、例えば、そのパケットに設定されるポート番号がシステムとして予め決められた所定のポート番号となっているか否かにより、カプセル化されたものであるか否かを判別する。
図4は、SIPパケットのカプセル化を示す概念図である。ここでいう「パケットのカプセル化」とは、ヘッダ部とペイロード部で形成されるパケット(図4に示す「元のSIPパケット」)をペイロード部としてヘッダ部を付加して新たなパケットを形成することをいう。このように形成されたパケットが図4の「カプセル化後のSIPパケット」である。カプセル化するためのヘッダ部には、通常のIPヘッダ、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ等の他に、カプセル化情報61が設定される。カプセル化情報61には、APに折り返すか否かを示す折り返しフラグ、APを通過するか否かを示す通過フラグ等が設定される。
パケット判定部211は、当該パケットがカプセル化されたものである場合には、カプセル化情報61の通過フラグを参照する。この通過フラグに「1:(AP通過を意味する)」が設定されている場合には、パケット判定部211は、そのカプセル化を解除して無線送信するようにトンネル制御部212に指示する。
また、パケット判定部211は、当該パケットがカプセル化されたものでない場合(図4に示す「元のSIPパケット」)には、そのパケットがSIPパケットか否かを判定する。パケット判定部211は、そのパケットがSIPパケットである場合には、そのSIPパケットをカプセル化してAPM11へ転送するようにトンネル制御部212へ指示する。
パケット判定部211は、当該パケットが本システムで必要な所定のパケットであると判定すると、そのパケットを優先通信制御部206に渡す。パケット判定部211は、SIP以外のパケットであると判定すると、ブリッジング部210へその旨を通知する。
ブリッジング部210は、パケット判定部211からの通知に応じて、SIPパケット以外のパケットに関しデータリンク層(レイヤ2)レベルの転送制御を実行する。具体的
には、無線LANインタフェース202からのパケットの宛先がIP網1方向の装置のものとなっている場合には、ブリッジング部210は、そのパケットを有線LANインタフェース201からIP網1方向へ送出する。一方、有線LANインタフェース201からのパケットの宛先が無線により本装置と通信する端末のものとなっている場合には、ブリッジング部210は、そのパケットを無線LANインタフェース202から送出するように無線制御部205に指示する。
トンネル制御部212は、パケット判定部211からの指示により、その対象となるSIPパケットをカプセル化し、若しくは、対象となるIPパケットのカプセル化を解除する。カプセル化する場合、トンネル制御部212は、元のSIPパケットをペイロードとして更なるIPパケットを生成する。このとき、トンネル制御部212は、カプセル化するためのヘッダ部にカプセル化情報61を設定する。トンネル制御部212は、パケット判定部211からの指示により、有線LANインタフェース201により受信されたパケットをAPM11へ転送する必要がある場合には、カプセル化情報61の折り返しフラグに「1」をセットする。トンネル制御部212は、パケット判定部211からの指示により、無線LANインタフェース202により受信されたパケットをAPM11へ転送する必要がある場合には、カプセル化情報61の折り返しフラグに「0」をセットする。更に、トンネル制御部212は、カプセル化されたパケットのヘッダ部の送信先アドレスを予め保持されているAPM11のアドレスに、ポート番号をカプセル化されたパケットを示す番号に設定する。トンネル制御部212は、このように設定されたパケットを有線LANインタフェース201から送信する。
一方、トンネル制御部212は、対象となるパケットのカプセル化を解除する場合には、そのパケットのペイロード部に設定されているSIPパケットを抽出する。トンネル制御部212は、抽出されたSIPパケットを無線LANインタフェース202から無線送信するように無線制御部205に指示する。
〈アクセスポイントマネージャ(APM)〉
APM11は、本実施形態におけるVoIPシステムを構成するAPのうちの所定数のAPを管理する。従って、図1に示す本実施形態におけるネットワーク構成ではAPM11が1台であるが、複数台のAPM11で構成されるようにしてもよい。APM11は、管理下のAPからSIPパケットがカプセル化されたパケットを受信しそのSIPパケットを解析することにより、APと端末との接続関係の管理及びAPへの優先通信要求を行う。以下、APM11の機能構成について図5を用いて説明する。図5は、アクセスポイントマネージャの機能構成を示す図である。
APM11は、図5に示すように、有線LANインタフェース101、パケット送受信部111、パケット判定部113、トンネル制御部115、SIP解析部116、優先通信要求部117、アクセスポイント(AP)管理部118、アクセスポイント(AP)管理テーブル120等を備える。APM11は、これら各機能部をハードウェア構成としての、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース等(図示せず
)により実現する。
有線LANインタフェース101は、IP網1に接続され、IEEE802.3等で規格されている有線通信方式を実現する。パケット送受信部111は、有線LANインタフェース101によるIPパケットの送受信を制御する。
パケット判定部113は、有線LANインタフェース101で受信されたIPパケットがカプセル化されたパケットであるか否か、APからの接続情報登録のためのパケットであるか否かを判定する。パケット判定部113は、例えば、そのパケットに設定されるポ
ート番号がシステムとして予め決められた所定のポート番号となっているか否かにより、カプセル化されたものであるか否かを判別する。パケット判定部113は、当該パケットがカプセル化されたものである場合には、そのパケットのカプセル化を解除して抽出されるSIPパケットをSIP解析部116に渡すようにトンネル制御部115に指示する。また、パケット判定部113は、当該パケットがAPからの接続情報登録メッセージであると判定すると、AP管理部118へそのパケットを渡す。
また、パケット判定部113は、SIP解析部116から処理完了の通知を受けると、そのカプセル化されたIPパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグを参照する。この折り返しフラグに「1:(APへ折り返す)」が設定されている場合には、パケット判定部113は、そのカプセル化されたパケットを送信元のAPへ折り返すようにトンネル制御部115に指示する。また、パケット判定部113は、カプセル化情報61の折り返しフラグに「0:(APへ折り返さない)」が設定されている場合には、SIPサーバ10へそのカプセル化されたパケットに含まれるSIPパケットを送信するようにトンネル制御部115に指示する。
トンネル制御部115は、パケット判定部113の指示により、カプセル化されたパケットのカプセル化を解除し、抽出されるSIPパケットをSIP解析部116へ渡す。また、トンネル制御部115は、APへ折り返すように指示された場合には、そのカプセル化されたパケットに対し、送信先アドレスを元のパケットの送信元となっていたAPのアドレスに変更し、カプセル化情報61の通過フラグに「1:(AP通過)」を設定する。トンネル制御部115は、このように設定されたIPパケットをIP網1へ送出するようにパケット送受信部111へ指示する。また、SIPサーバ10へ送信するように指示された場合には、トンネル制御部115は、カプセル化されたIPパケットのカプセル化を解除して抽出されるSIPパケットをIP網1へ送出するようにパケット制御部115へ指示する。
SIP解析部116は、パケット判定部113から渡されたSIPパケットを解析する。SIP解析部116は、そのSIPパケットが端末からSIPサーバ10へ送信されたINVITEメッセージ、OKメッセージ(ステータス200)(以降、200OKメッセージと表記する)であると判断すると、優先通信要求部117にそのパケットを渡す。
AP管理部118は、パケット判定部113から渡されたパケットが接続情報登録メッセージであると判断すると、後述するAP管理テーブル120を更新する。AP管理部118は、接続情報登録メッセージに含まれる端末のIPアドレスとそのパケットの送信元となるAPのIPアドレスとを対応付け、AP管理テーブル120へ登録する。図6は、AP管理テーブル120を示す図である。AP管理テーブル120には、端末のIPアドレスとその端末が接続するAPのIPアドレスとが対応付けられ登録される。このAP管理テーブル120が参照されることにより、どの端末がどのAPに接続されているかをAPM11は知ることができる。
優先通信要求部117は、SIP解析部116からINVITEメッセージを受けた場合には、当該メッセージに含まれる呼接続対象となる各端末が接続する各APに対しそれぞれ帯域予約メッセージを送信するようにパケット送受信部に指示する。また、優先通信要求部117は、SIP解析部116から200OKメッセージを受けた場合には、各APに対しそれぞれ情報登録メッセージ若しくは情報削除メッセージを送信するようにパケット送受信部に指示する。情報登録メッセージは、優先通信テーブル207に対象となるセッションを登録するメッセージであり、INVITEメッセージに含まれる呼接続対象となる各端末のIPアドレス及びポート番号が設定される。情報削除メッセージは、優先通信テーブル207に登録されているセッションの削除を要求するためのメッセージであ
り、200OKメッセージに含まれる呼接続対象となる各端末のIPアドレス及びポート番号が設定される。なお、送信先となるAPに関するアドレス情報等は、端末のIPアドレスに基づいてAP管理テーブル120を参照することにより決定される。
〔動作例〕
次に、本実施形態におけるVoIPシステムの動作例について、図7、8A、8B及び9を用いて説明する。図7は、APMへの迂回中継を示す概念図である。図8A及び8Bは、呼接続時における本実施形態のVoIPシステムの通信シーケンスを示す図である。図9は、呼切断時における本実施形態のVoIPシステムの通信シーケンスを示す図である。
まず、図7を用いて、本実施形態のVoIPシステムにおけるAPMへの中継方法について説明する。本実施形態におけるAPMへの中継方法は、APとAPM11とによりSIPパケットに関してのみ実施される。その他のパケットについては、通常と同様に、ブリッジング及びルーティングがなされる。このAPMへの中継方法には、通常中継と迂回中継との大きく2つの中継方法がある。
APは、端末42若しくは43から無線通信により受信したSIPパケットについては、通常中継を行う(図7に示す符号71)。具体的には、APは、端末から受信したパケットがSIPパケットであると判断すると、そのSIPパケットをカプセル化する。APは、このカプセル化されたパケットに関し、送信先アドレスにAPM11のIPアドレスを設定し、カプセル化情報61の折り返しフラグに「0:(APに折り返さない)」を設定する。このように設定されたパケットはIP網1を通りAPM11へ到達する。APM11は、受信されたパケットがカプセル化されたパケットであると判定し、そのパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグに「0:(APに折り返さない)」が設定されていることを確認すると、カプセル化の解除されたSIPパケットをそのままIP網1へ送出する。このSIPパケットは、宛先アドレスとしてSIPサーバ10のIPアドレスが設定されているため、SIPサーバ10により受信される。
一方で、SIPサーバ10から端末宛に送信されたSIPパケットは、ルーティングされその端末が無線接続するAPに到達する。APは、このSIPパケットを受信すると、APM11へ迂回中継をする(図7に示す符号72)。具体的には、APは、当該SIPパケットをカプセル化する。APは、このカプセル化されたパケットに関し、送信先アドレスにAPM11のIPアドレスを設定し、カプセル化情報61の折り返しフラグに「1:(APへ折り返す)」を設定する。このように設定されたパケットはIP網1を通りAPM11へ到達する。APM11は、受信されたパケットがカプセル化されたパケットであると判定し、そのパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグに「1:(APへ折り返す)」が設定されていることを確認すると、所定の処理を行った後、そのカプセル化されたパケットをAP宛に送信する。このとき、APM11は、そのカプセル化されたパケットに関し、送信先アドレスを元のパケットの送信元であったAPのアドレスに変更し、カプセル化情報61の通過フラグに「1:(AP通過)」を設定する。このように設定されたパケットは、IP網1へ送出されると、宛先アドレスとしてAPのIPアドレスが設定されているため、APにより受信される。APは、このパケットがカプセル化されたパケットであり、そのパケットのカプセル化情報61の通過フラグに「1:(AP通過)」が設定されていることを確認すると、そのパケットのカプセル化を解除して、抽出されるSIPパケットを無線送信する。
このように、本システムは、このAPMへの中継方法を有することにより、既存のSIPサーバの機能を特に改造することなく、APMの優先通信制御によりサービス品質の向上を実現することができる。
次に、図8A及び8Bを用いて、本実施形態におけるVoIPシステムの動作シーケンスの例について説明する。図8A及び8Bは、図1に示すネットワーク構成において端末42から端末43へ呼接続される場合の動作例を示している。
端末42は、無線制御部205及び無線LANインタフェース202を稼動させることにより、無線通信可能なアクセスポイントを探し出し、そのアクセスポイント(AP21)と無線通信で接続する。AP21は、端末42と無線接続したことを検知すると、その端末42のIPアドレスと自身のIPアドレスとをAPM11へ通知するために接続情報登録メッセージをAPM11へ送信する。APM11は、この接続情報登録メッセージを受けると、そのメッセージに含まれる端末のIPアドレス及びAPのIPアドレスが対応付けられ、AP管理テーブル120に登録される。これにより、AP管理テーブル120には、端末に関する情報とそれが接続するAPに関する情報との対応関係が登録されることになる。端末43についても同様にAP22と無線接続され、AP22との接続関係が当該AP管理テーブル120に登録される。
その後、端末42は、接続されたAP21を介してSIPサーバ10へREGISTERメッセージを送信する(S101)。このREGISTERメッセージは、その端末がVoIP端末として機能するために必要とされる情報をSIPサーバ10へ登録するためのSIPメッセージであり、例えば、端末のIPアドレス、ポート番号、呼び出し識別子(電話番号、ユーザID、コーデック情報)等が含まれる。
AP21は、受信されたデータが無線により受信されたものであり(無線制御部205)、かつSIPのREGISTERメッセージであると判定すると(パケット判定部211)、そのREGISTERメッセージをカプセル化し(トンネル制御部212)、APM11へ転送する(S102)。図に示す二重矢印線はカプセル化されたパケットが送信されていることを示している。このカプセル化後のIPパケットにおけるカプセル化情報61の折り返しフラグには「0:(APに折り返さない)」が設定される。
APM11は、転送されたパケットを受信すると、そのパケットがカプセル化されたパケットか否かを判定する(パケット判定部113)。この判定には、例えば、そのパケットのUDPヘッダに設定されるポート番号が利用される。APM11は、この受信されたIPパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたIPパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグを確認する。APM11は、この折り返しフラグに「0:(APに折り返さない)」が設定されていることを確認すると、そのパケットのカプセル化を解除して得られるREGISTERメッセージをIP網1に送出する(トンネル制御部115)(S103)。このREGISTERメッセージは、IPルーティングにより宛先であるSIPサーバ10へ向かう。
SIPサーバ10は、このREGISTERメッセージに含まれる端末に関する情報を登録する。SIPサーバ10は、登録が完了すると、端末42を宛先として200OKメッセージを送信する(S104)。200OKメッセージは、SIPパケットとしてルーティングされ、AP21へ到達する。
AP21では、この200OKメッセージが受信されると、有線により受信されたデータであることから、そのパケットがカプセル化されているか否かを判定する(トンネル制御部212)。AP21は、このパケットがカプセル化されていないと判断すると、更にそのパケットのパケット種別を判定する(パケット判定部211)。AP21は、そのパケット種別がSIPパケットであると判定すると、そのパケットが有線から受信されたものであるため、その200OKメッセージをカプセル化してAPM11へ転送する(トン
ネル制御部212)(S105)。このカプセル化においては、そのカプセル化情報61の折り返しフラグには「1:(APへ折り返す)」が設定される。
APM11は、そのカプセル化されたパケットを受信すると、そのパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグを確認する。APM11は、そのパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグに「1:(APへ折り返す)」が設定されていることを確認すると、そのカプセル化されたパケットの宛先をAP21に変更し、更に、カプセル化情報61の通過フラグに「1:(AP通過)」を設定する。このように設定変更されたパケットは、AP21へ送信される(S106)。
AP21は、このカプセル化されたパケットを受信すると、有線により受信されたデータであることから、そのパケットがカプセル化されているか否かを判定する(トンネル制御部212)。AP21は、このパケットがカプセル化されていると判断すると、カプセル化情報61の通過フラグを確認する。AP21は、この通過フラグに「1:(AP通過)」が設定されていることを確認すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出される200OKメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する(S107)。
このとき、端末43も、上述の端末42と同様に、REGISTERメッセージによるAPM11及びSIPサーバ10への情報登録(S201)、SIPサーバ10からの200OKメッセージの受信(S202、S203、S204)の通信シーケンスを完了している。
なお、上述の動作例では、端末がAPへ無線接続した際に、APがその端末と自身のアドレス情報等をAPM11へ通知するように動作しているが、本発明はこの登録タイミングを限定するものではない。例えば、端末からのREGISTERメッセージに応じてAPM11のAP管理テーブル120に端末とAPとの接続関係が登録されるようにしてもよいし、以下に説明する端末が送信したINVITEメッセージをAPM11が受信した際に登録するようにしてもよい。
端末42は、端末43と呼接続するにあたり、まず、INVITEメッセージをSIPサーバ10を宛先に無線送信する(S111)。INVITEメッセージは、接続要求する端末との間にセッションを確立するためのSIPメッセージであり、送信元となる端末42のIPアドレス、ポート番号等や、送信先の端末43のIPアドレス、ポート番号等が含まれる。
AP21は、受信されたデータが無線により受信されたものでありかつSIPのINVITEメッセージであると判断すると、そのINVITEメッセージをカプセル化し、APM11へ転送する(S112)。このカプセル化後のIPパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグには「0:(APに折り返さない)」が設定される。
APM11は、受信されたIPパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたパケット中のINVITEメッセージを読み出す。APM11は、このINVITEメッセージから呼び出し元の情報(端末42に関する情報)と呼び出し先の情報(端末43に関する情報)とを抽出し、これらに基づいてAP管理テーブル120を参照する。APM11は、呼び出し先となる端末43が接続されるAP22及び呼び出し元となる端末42が接続されるAP21に対してそれぞれ帯域予約メッセージを送信する(S113、S115)。この帯域予約メッセージは、端末ごとに順番に送信されるようにしてもよいし、並行して送信されるようにしてもよい。また、この帯域予約を行うためのメッセージは、SNMPに基づくメッセージを利用してもよいし、専用の通信メッセージを利用するようにしてもよい。
AP21及び22は、帯域予約メッセージを受信すると、優先通信用リソースの空き状況を確認する(優先通信制御部206)。すなわち、優先通信制御部206は、優先テーブル207を参照し、優先通信用リソースに空きがあるか否かを確認する。優先通信制御部206は、優先通信用リソースに空きがある場合には、受信された帯域予約メッセージに含まれる端末42及び端末42に関するIPアドレス及びポート番号をそれぞれ優先テーブル207の空きレコードに書き込み、その通信状態フィールドを「未接続」に設定する。AP21及び22は、優先通信制御部206により優先通信用リソースの空きがあることを確認されると、OKメッセージをAPM11にそれぞれ返信する(S114、S116)。このOKメッセージは、帯域予約メッセージに対する返答を示すメッセージである。
APM11は、各OKメッセージをそれぞれ受信すると、各AP21及び22に優先通信用リソースの確保に成功したと判断し、先に受信されていたIPパケットのカプセル化を解除し抽出されるINVITEメッセージをIP網1に送出する(トンネル制御部115)(S117)。送出されたINVITEメッセージは、IPルーティングにより宛先であるSIPサーバ10へ向かう。
なお、AP21及び22の少なくとも1つが、優先通信用リソースに空きがない旨の通知をしてきた場合でも、当該INVITEメッセージをIP網1に送出するようにしてもよい。その場合には、優先通信用リソースを確保することができなかったアクセスポイントと端末との間では非優先通信として処理される。逆に、AP21及び22の少なくとも1つが、優先通信用リソースに空きがない旨の通知をしてきた場合には、当該INVITEメッセージを送出することなく、当該セッションの確立に失敗した旨のメッセージを返信するようにしてもよい。
SIPサーバ10は、このINVITEメッセージを受信すると、それに含まれる呼び出し先情報に設定される端末43に対してINVITEメッセージを送信する(S211)。このINVITEメッセージは、SIPパケットとしてルーティングされ、AP22へ向かう。
AP22では、このINVITEメッセージが受信されると、有線により受信されたデータであることから、そのパケットがカプセル化されているか否かを判定する(トンネル制御部212)。AP22は、このパケットがカプセル化されていないと判断すると、更にそのパケットのパケット種別を判定する(パケット判定部211)。AP22は、そのパケット種別がSIPパケットであると判定すると、そのパケットが有線から受信されたものであるため、そのINVITEメッセージをカプセル化してAPM11へ転送する(トンネル制御部212)(S212)。このカプセル化においては、そのカプセル化情報61の折り返しフラグには「1:(APへ折り返す)」が設定される。
APM11は、そのカプセル化されたIPパケットを受信すると、そのカプセル化されたパケット中のINVITEメッセージを読み出す。APM11は、このINVITEメッセージの宛先となる端末43が接続されるアクセスポイントがAP22であることをAP管理テーブル120により認識する。APM11は、そのパケットのカプセル化情報61の折り返しフラグに「1:(APへ折り返す)」が設定されていることを確認すると、そのカプセル化されたパケットの宛先を当該AP22に変更し、更に、カプセル化情報61の通過フラグに「1:(AP通過)」を設定する。このように設定変更されたIPパケットは、AP22へ送信される(S213)。このようなSIPメッセージの中継方法が、上述の迂回中継に該当する。
AP22は、このカプセル化されたIPパケットを受信すると、有線により受信されたデータであることから、そのパケットがカプセル化されているか否かを判定する。AP22は、このパケットがカプセル化されていると判断し、更に通過フラグに「1:(AP通過)」が設定されていることを確認すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるINVITEメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する。これにより、端末42により指定された宛先の端末43は、INVITEメッセージを受信する。
SIPサーバ10は、このINVITEメッセージを端末43宛に送信する一方で、そのINVITEメッセージの送信元となる端末42に対してTRYINGメッセージ(ステータス100)を送信する(S121)。このTRYINGメッセージは、セッション確立の試行中を示すSIPメッセージである。TRYINGメッセージは、AP21によりAPM11へ迂回中継される(S122、S123)。AP21は、迂回中継された後、カプセル化されたTRYINGメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるTRYINGメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する。これにより、端末42は、TRYINGメッセージを受信する。
INVITEメッセージを受信した端末43は、呼び出し音等により利用者に呼び出しがあったことを通知しつつ、SIPサーバ10を宛先にしたRINGINGメッセージ(ステータス180)を無線送信する(S221)。このRINGINGメッセージは、呼び出し中を示すSIPメッセージである。このRINGINGメッセージは、AP22でカプセル化された後APM11へ転送される(S222)。APM11は、このカプセル化されたRINGINGメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるRINGINGメッセージをIP網1へ送出する。IP網1へ送出されたRINGINGメッセージは、SIPサーバ10により受信された後、呼び出し元となる端末42を宛先として転送される(S131)。
転送されたRINGINGメッセージは、ルーティングされ、AP21により受信されると、AP21によりAPM11へ迂回中継される(S134、S135)。AP21は、迂回中継された後、カプセル化されたRINGINGメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるRINGINGメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する(S136)。これにより、呼び出し元となる端末42は、RINGINGメッセージを受信し、呼び出し先の端末43が呼び出し中であることを知る。
端末43は、利用者が呼び出し音等に応答した場合に、セッションを確立するための処理を実行した後、SIPサーバ10を宛先として200OKメッセージを無線送信する(S231)。この200OKメッセージは、呼び出しに応答したことを示すSIPメッセージである。この200OKメッセージは、AP22でカプセル化された後APM11へ転送される(S232)。
APM11は、このカプセル化された200OKメッセージを受信し、そのパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたパケットから200OKメッセージを読み出す。APM11は、この200OKメッセージに含まれる呼び出し元の端末42に関する情報と呼び出し先の端末43に関する情報とに基づいてAP管理テーブル120を参照する。APM11は、呼び出し先となる端末43が接続されるAP22及び呼び出し元となる端末42が接続されるAP21に対してそれぞれ情報登録メッセージを送信する(S234、S141)。この情報登録メッセージは、端末ごとに順番に送信されるようにしてもよいし、並行して送信されるようにしてもよい。
この情報登録メッセージを受信したAP21及び22は、先に帯域予約メッセージによ
り優先通信テーブル207に予約登録されていたセッションの通信状態フィールドを「通信中」に設定する。これにより、以降、AP21及び22は、優先通信テーブル207に登録されたセッションに関するパケットは優先通信用リソースを用いて無線送信することになる。
APM11は、情報登録メッセージの送信が完了すると、カプセル化されたパケットのカプセル化を解除し抽出される200OKメッセージをIP網1へ送出する(S145)。IP網1へ送出された200OKメッセージは、SIPサーバ10により受信された後、呼び出し元となる端末42を宛先として転送される(S151)。
転送された200OKメッセージは、ルーティングされ、AP21により受信されると、AP21によりAPM11へ迂回中継される(S152、S153)。AP21は、迂回中継された後、カプセル化された200OKメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出される200OKメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する(S154)。呼び出し元となる端末42は、200OKメッセージを受信することにより、呼び出し先の端末43が応答したことを知り、端末43との間にセッションを確立するための処理を実行する。
端末42は、セッション確立処理が完了すると、SIPサーバ10を宛先としてACKメッセージを無線送信する(S161)。このACKメッセージは、セッション確立を了解したことを示すSIPメッセージである。このACKメッセージは、AP21でカプセル化された後APM11へ転送される(S162)。
APM11は、このカプセル化されたACKメッセージを受信し、そのパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたパケットのカプセル化を解除し抽出されるACKメッセージをIP網1へ送出する(S163)。IP網1へ送出されたACKメッセージは、SIPサーバ10により受信され、端末42と端末43との間にセッションが確立する。以降、端末42と端末43とは、優先通信用リソースを利用しながらこの確立されたセッションによりストリーム通信を実行する(IP通話する)(S170)。
最後に、図9を用いて、本実施形態におけるVoIPシステムの動作シーケンスの例について説明する。図9は、上述のようにストリーム通信が行われていた後、セッションが切断される場合の動作例を示している。
IP通話中にセッションが切断される場合、端末の一方からBYEメッセージが送信される。BYEメッセージは、セッション終了を示すSIPメッセージである。図9の例では、端末42がBYEメッセージをSIPサーバ10を宛先として無線送信している(S181)。このBYEメッセージは、AP21でカプセル化された後APM11へ転送される(S182)。
APM11は、このカプセル化されたBYEメッセージを受信し、そのパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたパケットからBYEメッセージを読み出す。APM11は、このBYEメッセージをIP網1へ送出する。BYEメッセージは、その宛先となるSIPサーバ10により受信される。SIPサーバ10は、このBYEメッセージの対象となる接続先の端末43へBYEメッセージを送信する(S251)。端末43を宛先にするBYEメッセージは、SIPパケットとしてルーティングされ、AP22により受信される。
AP22は、このBYEメッセージをAPM11へ迂回中継する(S252、S253
)。AP22は、迂回中継された後、カプセル化されたBYEメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるBYEメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する(S254)。端末43は、BYEメッセージを受信することにより、通話相手の端末42がセッション終了を要求したことを知り、セッションを終了するための処理を行う。
端末43は、セッション終了処理が完了すると、セッション終了の了解を示すSIPメッセージである200OKメッセージをSIPサーバ10を宛先として無線送信する(S261)。この200OKメッセージは、AP22でカプセル化された後APM11へ転送される(S262)。
APM11は、このカプセル化された200OKメッセージを受信し、そのパケットがカプセル化されたパケットであると判定すると、そのカプセル化されたパケットから200OKメッセージを読み出す。APM11は、この200OKメッセージに含まれる呼び出し元の端末42に関する情報と呼び出し先の端末43に関する情報とに基づいてAP管理テーブル120を参照する。APM11は、呼び出し先となる端末43が接続されるAP22及び呼び出し元となる端末42が接続されるAP21に対してそれぞれ情報削除メッセージを送信する(S264、S191)。この情報削除メッセージは、端末ごとに順番に送信されるようにしてもよいし、並行して送信されるようにしてもよい。
この情報削除メッセージを受信したAP21及び22は、そのメッセージに含まれる端末のアドレス情報に基づいて、それに対応するセッションを優先通信テーブル207から削除する。
APM11は、情報削除メッセージの送信が完了すると、カプセル化されたパケットのカプセル化を解除し抽出される200OKメッセージをIP網1へ送出する(S192)。IP網1へ送出された200OKメッセージは、SIPサーバ10により受信された後、端末42を宛先として送信される(S195)。
送信された200OKメッセージは、ルーティングされ、AP21により受信されると、AP21によりAPM11へ迂回中継される(S196、S197)。AP21は、迂回中継された後、カプセル化された200OKメッセージを受信すると、そのパケットのカプセル化を解除し抽出される200OKメッセージを無線インタフェース202から無線で送信する(S198)。呼び出し元となる端末42は、200OKメッセージを受信することにより、通話相手の端末43がセッションを終了したことを知り、端末43との間のセッションを終了するための処理を行う。これにより、端末42と端末43との間のセッションは終了する。
なお、ここでは、端末が移動することにより無線接続されるAPが変更された場合の動作例については説明していないが、これは、上述のAPとAPM11との通常中継及び迂回中継を実行することなく実現できるものであるからである。このような場合には、APとAPM11とが専用メッセージ等をやりとりすることにより、APM11のAP管理テーブル120が自動で更新されるようにすればよい。
また、上述の動作例では、APM11が特に特別な処理をする必要のないSIPメッセージ(例えば、RINGINGメッセージ)についてもAPからAPM11へ中継されるように動作するが、所定のSIPメッセージのみをAPからAPM11へ中継するようにしてもよい。
〈本実施形態における作用/効果〉
上述した本実施形態におけるVoIPシステムの作用及び効果について述べる。
本実施形態におけるVoIPシステムは、本システムにAPを介して接続する端末にVoIP電話サービスを提供するにあたり、SIPパケットを当該端末、AP、APM11及びSIPサーバ10の間で送受信することにより呼制御を行う。
APでは、端末から無線送信されるパケットが受信されると、そのパケットがSIPパケット(INVITEメッセージ、200OKメッセージ、ACKメッセージ、BYEメッセージ等)であるか否かが判定される。SIPパケットであれば、そのSIPパケットをペイロードとするIPパケットが生成され(SIPパケットがカプセル化され)、そのIPパケット(カプセル化されたパケット)がそのAPを管理するAPM11へ送信される。このカプセル化されたパケットのヘッダ部には、カプセル化情報が設定され、そのカプセル化情報には折り返しフラグ及び通過フラグが含められる。このとき、カプセル化されたパケットの送信先アドレスにAPM11のIPアドレスが設定され、カプセル化情報の折り返しフラグにはAPへ折り返さない旨が設定される。
このカプセル化されたパケットを受信したAPM11は、そのパケットがカプセル化されたパケットでありそのカプセル化情報の折り返しフラグにAPへ折り返さない旨が設定されていることを確認すると、そのパケットのカプセル化を解除して抽出されるSIPパケットをIP網1へ送出する。送出されたSIPパケットは、送信先としてSIPサーバのアドレスが設定されているため、SIPサーバ10へ到達する。
一方で、SIPサーバ10が端末から送信されたSIPパケットを受信した場合に、それに応じた所定のSIPパケットが端末を宛先として送信される。このSIPパケットの送信先アドレスには、端末のIPアドレスが設定されているため、このSIPパケットはその端末が無線接続するAPへ到達する。このSIPパケットを受信したAPでは、それがカプセル化されたパケットでない(SIPサーバから送信されたSIPパケットである)と判定されると、そのSIPパケットがカプセル化され、APM11へ迂回中継される。このAPからAPM11への迂回中継の際には、そのカプセル化されたパケットのカプセル化情報の折り返しフラグにはAPへ折り返す旨が設定され、通過フラグにはAPを通過する旨が設定される。
APでは、この迂回中継されたカプセル化パケットが受信されると、そのカプセル化情報の折り返しフラグにAPを通過する旨が設定されているため、そのパケットのカプセル化を解除し抽出されるSIPパケットを無線により端末へ送信する。
このように、端末からSIPサーバ10宛に無線送信されたSIPパケットは、カプセル化されてAPM11へ送られ、また、SIPサーバ10から端末宛に送信されたSIPパケットについても、カプセル化されてAPM11へ迂回中継される。
これにより、本実施形態によれば、本システムで送受信されるSIPパケットがカプセル化されたパケットが必ずAPM11を通過することになる。よって、APM11は、そのカプセル化されたパケットに含まれるSIPパケットを参照することにより、そのSIPパケットに応じた優先通信制御をすることができるようになる。例えば、そのSIPパケットがINVITEメッセージであれば、APM11は、そのSIPパケットが確立しようとするセッションについて優先的に無線通信することができるかどうかをAPに対して確認することができる。また、そのSIPパケットがRINGINGメッセージに対する応答となる200OKメッセージであれば、APM11は、そのSIPパケットが確立しようとするセッションについて優先的に無線通信するようにAPへそのセッション情報を登録するように指示することができる。逆に、そのSIPパケットがBYEメッセージ
に対する応答となる200OKメッセージであれば、APM11は、そのSIPパケットに関するセッションについて優先的に無線通信しないようにAPへそのセッション情報を削除するように指示することができる。
従って、本実施形態のVoIPシステムによれば、優先通信制御を実現することで通信サービス品質を向上させることができる。
また、このような優先通信制御をするにあたり、SIPサーバ10については本発明を実施するために特に必要とされる機能はなく、通常のSIPサーバ10の機能を有していればよいものである。
従って、その優先通信制御を既存ネットワークへ導入する際に、既存のSIPサーバを改造する必要がなくまたそのSIPサーバに特別の設定をする必要もないため、容易に既存システムへ導入することができる。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
端末と無線通信する中継装置、この中継装置を管理する管理装置及びサーバがIP網により接続される通信システムにおいて、
前記中継装置は、
受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットに関して、そのパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを生成するパケット生成手段と、
前記カプセル化パケットを前記管理装置へ転送する転送手段と、
を備え、
前記管理装置は、
前記中継装置から送信されたカプセル化パケットを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのうち所定のカプセル化パケットを前記中継装置へ返信する送信手段と、
を備える通信システム。(1)
(付記2)
前記中継装置は、
前記端末との間の無線通信において優先的に無線送信されるセッションを特定するための通信識別子を登録する優先テーブルと、
前記優先テーブルに基づいて、前記管理装置から返信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを優先的に無線送信する無線送信手段と、
を更に備え、
前記管理装置は、
前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットに設定されている前記通信識別子を前記中継装置の優先テーブルに登録されるように前記中継装置に通知する通知手段を、
更に備える付記1に記載の通信システム。(2)
(付記3)
前記中継装置は、
前記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記サーバから前記端末を宛先として送信されたパケットである場合に、そのカプセル化パケットに折り返し情報を設定する設定手段を更に備え、
前記管理装置の送信手段は、前記受信されたカプセル化パケットに折り返し情報が設定
されている場合に前記中継装置へ返信する、
付記2に記載の通信システム。
(付記4)
前記中継装置の設定手段は、前記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記端末から前記サーバを宛先として無線送信されたパケットである場合にそのカプセル化パケットに折り返し情報を設定せず、
前記管理装置の送信手段は、前記受信されたカプセル化パケットに折り返し情報が設定されていない場合には、そのカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを前記IP網へ送信する、
付記3に記載の通信システム。
(付記5)
管理装置とIP網で接続され、端末と無線通信する中継装置において、
受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットに関して、そのパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを生成するパケット生成手段と、
前記カプセル化パケットを前記管理装置へ転送する転送手段と、
前記端末との間の無線通信において優先的に無線送信するセッションを特定するための通信識別子を登録する優先テーブルと、
前記転送手段により転送されたカプセル化パケットに応じて前記管理装置から通知される前記通信識別子を前記優先テーブルに登録する登録手段と、
前記優先テーブルに基づいて、前記管理装置から返信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを優先的に無線送信する無線送信手段と、
を備える中継装置。(3)
(付記6)
前記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記IP網に接続されるサーバから前記端末を宛先として送信されたパケットである場合に、前記管理装置からカプセル化パケットが返信されるように、前記管理装置へ転送するカプセル化パケットに折り返し情報を設定する設定手段を更に備える付記5に記載の中継装置。(4)
(付記7)
前記設定手段は、前記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記端末から前記サーバを宛先として無線送信されたパケットである場合に、前記管理装置からカプセル化パケットが返信されないように、前記管理装置へ転送するカプセル化パケットに折り返し情報を設定しない付記6に記載の中継装置。
(付記8)
端末と無線通信する中継装置にIP網で接続され、その中継装置を管理する管理装置において、
前記中継装置において受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットに設定されている通信識別子を前記中継装置と前記端末と間の無線通信においてその通信識別子により特定されるセッションが優先的に無線通信されるように前記中継装置に通知する通知手段と、
前記受信手段により受信されたカプセル化パケットを前記中継装置へ返信する送信手段と、
を備える管理装置。(5)
(付記9)
前記送信手段は、前記受信手段により受信されたカプセル化パケットに関し、そのカプ
セル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記IP網に接続されるサーバから前記端末を宛先として送信されたものである場合に設定される折り返し情報に応じて、そのカプセル化パケットを前記中継装置へ返信する付記8に記載の管理装置。
(付記10)
前記送信手段は、前記受信手段により受信されたカプセル化パケットに前記折り返し情報が設定されていない場合に、そのカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記端末から前記サーバを宛先として送信されたものであると判断し、そのカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを前記IP網へ送信する付記9に記載の管理装置。
本実施形態におけるVoIPシステムのネットワーク構成を示す図である。 アクセスポイントの機能構成を示す図である。 優先通信テーブルを示す図である。 SIPパケットのカプセル化を示す概念図である。 アクセスポイントマネージャの機能構成を示す図である。 アクセスポイント管理テーブルを示す図である。 アクセスポイントマネージャの中継方法を示す概念図である。 本実施形態におけるVoIPシステムの動作例(呼接続時)を示すシーケンス図である。 本実施形態におけるVoIPシステムの動作例(呼接続時)を示すシーケンス図である。 本実施形態におけるVoIPシステムの動作例(呼切断時)を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 IP網
10 SIPサーバ
11 アクセスポイントマネージャ(APM)
21、22、23 アクセスポイント(AP)
41、42、43、44 無線IP端末(端末)
45 有線IP端末
201 有線LANインタフェース
202 無線LANインタフェース
205 無線制御部
206 優先通信制御部
207 優先通信テーブル
210 ブリッジング部
211 パケット判定部
212 トンネル制御部
61 カプセル化情報
101 有線LANインタフェース
111 パケット送受信部
113 パケット判定部
115 トンネル制御部
116 SIP解析部
117 優先通信要求部
118 アクセスポイント(AP)管理部
120 アクセスポイント(AP)管理テーブル
71 通常中継
72 迂回中継

Claims (5)

  1. 端末と無線通信する中継装置、この中継装置を管理する管理装置及びサーバがIP網により接続される通信システムにおいて、
    前記中継装置は、
    受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットに関して、そのパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを生成するパケット生成手段と、
    前記カプセル化パケットを前記管理装置へ転送する転送手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記中継装置から送信されたカプセル化パケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのうち所定のカプセル化パケットを前記中継装置へ返信する送信手段と、
    を備える通信システム。
  2. 前記中継装置は、
    前記端末との間の無線通信において優先的に無線送信されるセッションを特定するための通信識別子を登録する優先テーブルと、
    前記優先テーブルに基づいて、前記管理装置から返信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを優先的に無線送信する無線送信手段と、
    を更に備え、
    前記管理装置は、
    前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットに設定されている前記通信識別子を前記中継装置の優先テーブルに登録されるように前記中継装置に通知する通知手段を、
    更に備える請求項1に記載の通信システム。
  3. 管理装置とIP網で接続され、端末と無線通信する中継装置において、
    受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットに関して、そのパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを生成するパケット生成手段と、
    前記カプセル化パケットを前記管理装置へ転送する転送手段と、
    前記端末との間の無線通信において優先的に無線送信されるセッションを特定するための通信識別子を登録する優先テーブルと、
    前記転送手段により転送されたカプセル化パケットに応じて前記管理装置から通知される前記通信識別子を前記優先テーブルに登録する登録手段と、
    前記優先テーブルに基づいて、前記管理装置から返信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットを優先的に無線送信する無線送信手段と、
    を備える中継装置。
  4. 前記パケット生成手段によりカプセル化パケットのペイロードに含められるパケットが前記IP網に接続されるサーバから前記端末を宛先として送信されたパケットである場合に、前記管理装置からカプセル化パケットが返信されるように、前記転送手段により転送されるカプセル化パケットに折り返し情報を設定する設定手段を更に備える請求項3に記載の中継装置。
  5. 端末と無線通信する中継装置にIP網で接続され、その中継装置を管理する管理装置において、
    前記中継装置において受信されたパケットのうち所定のプロトコルで利用されるパケットをペイロードに含むカプセル化パケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたカプセル化パケットのペイロードに含まれるパケットに
    設定されている通信識別子を、前記中継装置と前記端末との間の無線通信においてその通信識別子により特定されるセッションが優先的に無線通信されるように、前記中継装置に通知する通知手段と、
    前記受信手段により受信されたカプセル化パケットを前記中継装置へ返信する送信手段と、
    を備える管理装置。
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