JP4651311B2 - サンプリング変換手段を備えたシステムおよびデジタルフィルタ - Google Patents

サンプリング変換手段を備えたシステムおよびデジタルフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、デジタル信号処理技術さらにはサンプリング変換に適用して有効な技術に関し、例えば画像信号に非同期でサンプリングされた入力音声信号を画像信号に同期しかつ入力音声信号のサンプリング周波数とは異なるサンプリング周波数の信号に変換して出力するサンプリング変換回路およびそれを用いたDV(デジタル・ビデオ)デコーダに利用して有効な技術に関する。
現在市場に提供されているDVカメラは、現行のテレビ放送の主流であるNTSCやPALシステムに対応したDV規格を採用しているものが多い。DV規格には、画像信号と音声信号が同期するロックモードの他に画像信号と音声信号が非同期となるアンロックモードが存在する。一方、DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)レコーダにIEEE1394インタフェースを搭載して、上記DVカメラからの画像信号および音声信号を記録できるようにする場合、パソコンなど他のシステムとの接続を考えると、画像信号と音声信号を同期させて記録するのが望ましい。
また、DVD規格では48kHzのサンプリング周波数のみであるのに対し、DVオーディオ規格には、32kHzと44.1kHzと48kHzの3種類のサンプリングモードがある。従って、DVカメラからの音声信号をDVDのディスクに記録する場合、DVDレコーダは上記3つのサンプリング周波数の音声信号に対応していなくてはならない。そこで、本発明者らは、DVDレコーダのDVデコーダ部に音声信号のサンプリング変換回路を設けることについて検討した。
音声信号を画像信号に同期させる第1の方式は、入力デジタル音声信号をDA変換回路で一旦アナログ信号に戻してから所望の周波数のクロックでサンプリングし直してAD変換回路でデジタル信号に変換する方式である。音声信号を画像信号に同期させる第2の方式は、アンロックモードで1フレーム内のサンプル数が多い時は余分なデータを間引き、サンプル数が少ない時は不足データの補間を行なった後、サンプリング変換を行なう方式である。かかる方式を適用した発明としては、特許文献1に記載のものがある。
また、音声信号を画像信号に同期させる他の方式として、初めにオーディオ用に用意されたPLLを用いて音声信号のデコード処理を行なった後、ビデオ信号と同期させた第2のPLLを用いて新たな同期を作成し、これを用いて音声信号のサンプルレート処理を行なうようにした発明が提案されている(特許文献2)。
特開2002−215190号公報 特開平11−317916号公報
第1の方式にあっては、ビデオ信号処理用のDA変換回路を使って音声信号を一旦アナログ信号に戻すという手も考えられるが、そのようにすると変換精度が低下するとともに、DA変換回路を音声信号の変換に使用してしまうと音声信号を記録しながらビデオ信号を記録するということができなくなる。そのため、DA変換回路とAD変換回路をビデオ用とは別個に追加して設けなくてはならず、システムのコストアップを招くという課題がある。
一方、第2の方式は、データの間引きや補間によって雑音が発生し、音質が低下してしまうという課題がある。また、第3の方式は、PLLを使用する場合、位相比較器の出力を積分するフィルタが必要であり、DVデコーダを半導体集積回路として構成する場合、一般にフィルタ容量は容量値が大きいため外付け容量素子を使用することとなるので、チップの外部端子数および部品点数が増加してコストアップを招くという課題がある。
この発明の目的は、DA変換回路およびAD変換回路を新たに設けることなく音声信号を画像信号に同期させ、DVデコーダの回路規模の大幅な増大を回避することができるサンプリング変換技術を提供することにある。
この発明の他の目的は、音声信号のサンプリング周波数変換に際して生じる雑音レベルを抑制し、再生音質を向上させることができるサンプリング変換技術を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、外付け素子を不要とし、もって外部端子数を減らしチップサイズの低減、部品点数の削減を可能にすることができるサンプリング変換技術を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、画像信号と非同期の第1のサンプリング周波数でサンプリングされた第1の音声信号を受け、画像信号に同期した第2のサンプリング周波数の第2の音声信号に変換して出力するサンプリング変換手段を備えたシステムにおいて、サンプリング周波数を変換する際に、短期的には非同期であるものの長期的には同期が取れている前記第1の音声信号および第2の音声信号のそれぞれのサンプリング周波数の公倍数に相当する周波数で、第1の音声信号をオーバーサンプリングするようにしたものである。
上記した手段によれば、DA変換回路およびAD変換回路を新たに設けることなく音声信号を画像信号に同期させることができ、画像信号と音声信号を復号するDVデコーダの回路に利用した場合には回路規模の大幅な増大を回避することができる。
ここで、第1のサンプリング周波数が48kHz,44.1kHz,32kHzのいずれかであり、第2のサンプリング周波数が48kHzである場合、画像信号のフレーム期間における第1の音声信号の1サンプル期間を480の整数倍で分割したいずれか点に第2の音声信号のサンプリングポイントが存在するように、サンプリング変換を行なう。これにより、変換精度を向上させることができるとともに、変換に際して生じる雑音レベルを抑制することができる。
また、望ましくは、画像信号の1フレーム期間中に入力されるべき音声信号のサンプル数と実際に入力された音声信号のサンプル数とを比較して、その差に応じて前記サンプリングポイントを変更する制御を行なうようにする。これにより、入力音声信号または受信側のシステムのクロック信号にずれがあっても、精度の高い周波数変換が可能になる。
さらに、望ましくは、人間の可聴領域該の周波数に対応した制御周期を設定し、該制御周期内において、前記サンプリングポイントを変更する制御と変更しない制御をそれぞれ連続して行なうようにする。これにより、音声信号のサンプリング周波数変換に際して生じる雑音レベルを抑制し、再生音質を向上させることができる。さらに、本発明に従うと、外付けの容量素子を必要とするPLL回路が不要であるため、外部端子数を減らすことができ、それによってチップサイズの低減、部品点数の削減が可能になる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、DA変換回路およびAD変換回路を新たに設けることなく音声信号を画像信号に同期させ、DVデコーダの回路規模の大幅な増大を回避することができるサンプリング変換回路を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
DVのオーディオ規格では、525-60システム(NTSC)、625-50システム(PAL)という2種類のシステムに対して、サンプリング周波数が48kHz,44.1kHz,32kHzの3種類のサンプリングモードが存在する。また、これらの各モードにはビデオ信号の1フレームあたりのサンプル数AF_SIZEの許容範囲が決められている。例えば、525-60システムでは、48kHzモードのとき、サンプル数AF_SIZEが最小1580サンプル、最大1620サンプル、平均1601.6サンプルとされている。このように、サンプル数AF_SIZEが平均値からずれているモード、即ち、ビデオ信号のフレーム周期とオーディオのサンプリング周波数が所定の比率を保たないモードはアンロックモードと呼ばれている。
また、525-60システムにおいては、48kHzモードの場合、始めの1フレーム目を1600サンプル、2〜5フレーム目を1602サンプルとし、これを繰り返すことで1フレームの平均レートを一定に保つロックモードが規定されている。ただし、このロックモードにあっては、5フレーム単位で考えると平均レートになっているが、1フレーム目では平均レートになっていない。かかるDV規格に対応したサンプリング周波数48kHz,44.1kHz,32kHzの3種類のオーディオ信号をDVDに記録する場合、ビデオ信号と同期化する必要があるため、入力オーディオ信号をDVD規格に対応したサンプリング周波数48kHzの信号に変換しなければならない。
本実施例のサンプリング変換回路は、この変換を2つの制御方式を用いて実現するようになっている。図1に、本実施例に係るサンプリング変換回路の概略構成を示す。
図1に示されているように、本実施例のサンプリング変換回路200は、オーバーサンプリングで入力オーディオデータを取り込んで入力オーディオデータとフィルタ係数との積和演算(乗算及び加算)を行なって所定の周波数でサンプリングしたデータを出力するデジタルフィルタ210と、入力フレームタイミング信号やサンプリング周波数、サンプル数AF_SIZE、NTSC/PAL識別信号、ロックモード/アンロックモード識別信号を用いてサンプリング変換率を制御したり入力サンプルに対する出力サンプルの位置を求め出力サンプル位置情報もしくはタイミングを生成したりする制御回路220と、フィルタ係数が格納されているROM230と、ROM230から所望のフィルタ係数を読み出すためのアドレスを生成するROMアドレス生成回路240と、基準クロックφ0に基づいて入力オーディオ信号の周波数すなわち入力サンプル数に応じてデジタルフィルタ210を動作させるクロックや出力サンプリング・タイミングを与える信号を生成する可変分周回路250などから構成されている。
可変分周回路250は、入力周波数が決まると分周比が固定されデジタルフィルタ210の動作クロックφcを生成する静的な可変分周回路(カウンタ)と、動作中においても分周比が変化されて出力サンプリング・タイミング信号φsを生成する動的な可変分周回路(カウンタ)とからなり、各可変分周回路(カウンタ)の分周比は、制御回路220によってモードに応じて設定される。制御回路220は、入力されたオーディオストリームに含まれているサンプリング周波数やフレーム内サンプル数などからモードを知ることができる。
この実施例では、フィルタの係数を算出せずにROMに格納しておく方法をとっているが、必要な係数を随時算出するようにしても良い。デジタルフィルタ210にはFIR(有限インパルス応答)型フィルタであるポリフェーズフィルタが用いられる。
通常のFIRフィルタを用いたサンプリング変換回路は、例えば図2(A)に示すように、N倍のサンプリングポイントでオーバーサンプリングした入力データをディレイ回路DLY1〜DLYnで遅延させたものと所定のフィルタ係数との積を乗算器MUL1〜MULnでとった値を合計してから1/Mに間引くことで変換後のサンプルデータを得る。
これに対し、ポリフェーズフィルタは、図2(B)に示すように、N倍のサンプリングポイントでオーバーサンプリングした入力データに対して出力サンプリングポイントに対応したフィルタ係数との積を乗算器MUL1〜MULnでとった値を合計することで変換後のサンプルデータを得るもので、あたかも乗算器MUL1〜MULnの前段で間引きを行なったかのように動作する。これにより、図2(A)と図2(B)とを比較すると、同じ結果が得られることが分かる。一方、図2(B)のような積和演算を行なうと、図2(A)の積和演算に比べて大幅に入力サンプリングデータとフィルタ係数との乗算回数を減らすことができる。
図2より、ポリフェーズフィルタにおける積和演算は、コンボリューション演算(畳み込み演算,重み付き平均演算)であることが分かる。ポリフェーズフィルタの原理に関しては、既刊行の書籍例えば(株)昭晃堂、1995年10月発行「マルチレート信号処理」貴家仁志著p54〜p61等において説明されていて公知の技術であり、本発明においても同書に記載されているものと同様なポリフェーズフィルタを用いることができるので、詳しい説明は省略する。
なお、サンプリング変換回路にポリフェーズフィルタを用いオーバーサンプリング周波数として入力サンプリング周波数の最小公倍数の周波数を用いるようにした発明としては、特開平8−125493号公報に開示されているものがある。ただし、この先願発明は、1段目と2段目にて3倍のオーバーサンプリングでFIRフィルタ演算を行ない、3段目にて49倍のオーバーサンプリングでポリフェーズフィルタ演算を行なうようにしており、全部の演算をポリフェーズフィルタで行なう本願の発明とは異なっている。先願発明は、回路が複雑で大規模になるのを防止することを目的としているため、一部にポリフェーズフィルタ演算を行なうことが必須の条件となっている。
確かに、上記先願発明を適用した場合には、フィルタ係数が少なくてすむため、フィルタ係数をROMに格納しておくようにする場合、ROMの記憶容量を小さくすることができるという利点がある。これに対し、演算に関してはすべてにポリフェーズフィルタ演算を行なうため先願発明に比べてフィルタの規模は大きくなるが、本願の発明は後述のような工夫されたフィルタ係数の格納方法を用いることでROMの記憶容量を小さくするようにしているので、トータルの回路規模は先願のもの大差がなくなる。さらに、1段目と2段目にて3倍のオーバーサンプリングでFIRフィルタ演算を行なう先願発明では、後述するようなサンプリングポイントの微調整が比較的面倒になるが、本願の発明ではサンプリングポイントの微調整が容易に行えるという利点もある。
また、実施例のサンプリング変換回路では、ロックモード/アンロックモードに関わらずデジタルフィルタ210から所定のサンプリング周波数でオーディオデータを出力させるべく入力に応じてサンプリング変換率を補正できるようにするため、制御回路220に、実際に入力されたオーディオデータのサンプル数を計数するカウンタが設けられている。
さらに、本実施例のサンプリング変換回路200は、以下のような性能(1)〜(3)を有するように構成される。
(1)フィルタのタップ数
誤差のない理想的なサンプリング変換を実現するには、フィルタ210の積和の項の数(タップ数)を無限大にすればよいが、それは実現不可能である。一方、タップ数が小さすぎると帯域制限が不十分なため、折り返し雑音が発生してしまう。そのため、雑音レベルの仕様を満たす最小のタップ数を求めなければならない。本発明者らは、タップ数を決定するために、C言語シミュレーションモデルを作成して最適値の検討を行なった。
この際、入力サンプリング周波数が32kHz/44.1kHzで、周波数が50Hzから20kHzまでスイープする音源を用いた。その結果、タップ数が64程度であれば、それ以上タップ数を大きくしても雑音レベルは変わらないことが分かった。そこで、本実施例では、フィルタ係数を格納するROM230の容量を考慮して、フィルタ210のタップ数として58タップを採用した。
(2)サンプル間分割数
サンプリング変換を行なうのは、入力信号のサンプリング周波数が32kHzのときと44.1kHzのときであり、それぞれ32kHzから48kHz、44.1kHzから48kHzである。従って、周波数比は32kHz:48kHz=2:3と44.1kHz:48kHz=147:160である。一方、ビデオ信号のフレーム周期とオーディオ信号のサンプリング周波数の位相が同期しているときに誤差のない係数を持つためには、図3(A)に示すように、入力信号のサンプリング周波数が32kHzのときは入力サンプル間隔を3分割した点にサンプリングポイントを有する96kHzのデータ列になるようにデータを補間することにより変換が可能、つまり32kHzと48kHzの最小公倍数である96kHzの逆数の時間軸精度で仮想的に補間することにより変換が可能であることが分かる。
また、入力信号のサンプリング周波数が44.1kHzのときは、図3(B)に示すように入力サンプル間隔を160分割した点にサンプリングポイントを有する7056kHzのデータ列になるようにデータを補間することにより変換が可能、つまり44.1kHzから48kHzへの変換の場合には、それらの最小公倍数である7056kHzの逆数の時間軸精度で仮想的に補間することにより変換が可能である。従って、44.1kHzのときには160分割すればよいのであるが、入力側のサンプリング周波数として32kHz,44.1kHz,48kHzの3つの周波数のいずれの周波数モードにも対応できるようにするには、図4に示すように、"3"と"160"の公倍数である480分割あるいはその整数倍の時間軸精度を持てば良いことになる。
しかしながら、DV規格のアンロックモードではフレーム内のサンプル数に許容範囲がある。そのため、特定の最小公倍数だけでは理想的な変換ができない。一方、性能を理想に近づけるためには時間軸精度をなるべく高く設定、すなわち、サンプル間の分割数をなるべく大きくすればよいが、それにはその分割数に対応した分だけフィルタ係数が必要になるため、フィルタ係数をROMに格納しておこうとすると、必要なROMの記憶容量が大きくなってしまう。また、分割数を小さくすると回路規模は小さくできるが、サンプリング誤差による雑音が発生してしまう。そのため、雑音レベルの仕様を満たすように、最小分割数を決定しなければならない。
本発明者らは、ビデオ信号とオーディオ信号が非同期であるアンロックモードのときでも雑音レベルの仕様を満たすフィルタとするために、(1)と同様の検討を行なった。その結果、480分割精度の2倍である960分割としたときに雑音レベルが仕様を満たす結果となったので、本実施例ではサンプル間分割数として960分割を採用し、フィルタの時間軸精度は1/960fsとした。これより、必要なフィルタ係数の数は、タップ数×分割数=58×960=55680ワードとなる。
なお、上記サンプル間分割数は基準クロックを分周する分周器の出力で与えられ、32kHz,44.1kHz,48kHzという3種類のサンプリングモードに応じて該分周器の分周比が設定される。これにより、各モードでサンプル間のパルス数が960個となるようなクロックが分周器から出力され、このクロックに従ってデジタルフィルタ210において入力オーディオデータとROMから読み出されたフィルタ係数との積和演算が行なわれる。そして、32kHzモードのときは640(=960×2/3)個目ごとに出力のサンプリングを行い、44.1kHzモードのときは882(=960×147/160)個目ごとに出力のサンプリングを行い、48kHzモードのときは960(=960×1/1)個目ごとに出力のサンプリングを行なうことで、サンプリング周波数変換がなされる。
(3)サンプリング周波数変換率の制御
ロックモードのとき入出力のサンプル数が整数比となるようにするため、図5のように、入力ビデオ信号の15フレーム毎にサンプリング変換率を変化させていく制御方式とする。なぜなら、前述の通りDVのオーディオ規格には、32kHz,44.1kHz,48kHzという3種類のサンプリングモードが存在し、ロックモードでは、例えば525-60システムの48kHzモードの場合、始めの1フレーム目を1600サンプル、2〜5フレーム目を1602サンプルとし、これを繰り返すことで1フレームの平均レートを一定に保っているので、5フレーム周期で考えると平均レートになっているが、1フレームでは平均レートになっていない。
同様に525-60システムの32kHzモードのときでは15フレーム、625-50システムでは1フレーム周期で平均レートになるため、全てのモードで平均レートとなる15フレーム毎にサンプリング変換率を変化させていく制御を行なうこととした。15フレームを単位とすれば、NTSCとPALのいずれの方式でもロックモードのとき入力のサンプル数は必ず整数となり、誤差を持たないためである。
ここで、15フレーム毎にサンプリング変換率を制御する方法として、15フレーム期間中のサンプル数"AF_SIZE"の累計値(すなわち、消費されるべきサンプル数)と回路に入力されたサンプル数(すなわち、実際に消費されたサンプル数)との差分"differ"を求め、この差分値"differ"と差分値の累計値"diff_sum"に応じてサンプリング変換率を決定するという制御方式を考える。この制御において、サンプリング変換率をフィルタの時間軸分解能である960で正規化し、さらにロックモードのときのサンプリング変換率"src_tgt"という数値と、"src_tgt"からの変動分"delta"という数値との和で表すことにする。
このような数値表現を用いることにより、図5に示すように、"src_tgt"と"delta"の和a,a'……を2倍,3倍……として行くことで、出力サンプル位置(入力サンプル位置に対する出力サンプルの時間情報)を求めることができる。このとき、出力サンプル位置と入力サンプル位置との差bは、2倍,3倍……と増加して行く。なお、サンプリング変換率は、データストリームより得られるサンプリング周波数の情報からモードを知り、該モードに応じて決定することができる。
因みに、サンプリング変換率をフィルタの時間軸分解能である960で正規化することにより、32kHzモードのときのサンプリング変換率"src_tgt"は"640"、44.1kHzモードのときのサンプリング変換率"src_tgt"は"882"、48kHzモードのときのサンプリング変換率"src_tgt"は"960"となる。ロックモードに44.1kHzモードがないのにサンプリング変換率"src_tgt"を設けているのは、これらのサンプリング変換率"src_tgt"はロックモード時のみならずアンロックモード時にも用いられるものであり、アンロックモードの44.1kHzモード時においても基準となるサンプリング変換率が必要となるためである。なお、本実施例のサンプリング変換回路は、サンプリング変換率"src_tgt"として"882"がなくとも"640"または"960"を用いることで動作可能であるが、"882"を設けることにより後述の"delta"や"duty"による調整が容易になる。
より具体的には、図6に示すように、ある期間T0を制御周期とし、その期間T0の間に入力されるm1個のサンプルからn個のサンプルを出力する場合を考えると、期間T0おける入力サンプルの数"m1"を計数するとともに、入力サンプリング周波数から入力するべきサンプル数を求め、計数した"m1"と比較する。この比較結果から、制御量"delta"を決定し、サンプリング変換率(src_tgt)a2の値を求める。次の期間T0はa2から出力サンプル位置を決定するので、期間T0のサンプリング変換率が変わる。そして、その期間T0で、m2個のサンプルが入力されたとすると、同様に入力サンプリング周波数から求めた入力すべきサンプル数と計数値m2とを比較し、"delta"の値から次の期間T0でのサンプリング変換率を決定するという動作を繰り返して行く。
しかし、上記"delta"による制御においては、±1変化させるだけで15フレームでは最大25(=1600×15÷960)サンプル変化することになる。そのため、15フレーム毎の差分値の誤差が大きくなってしまうので、その誤差分を低減する補正制御を行なうことにした。この補正制御は、整数のみならず小数点以下の調整を行えるようにするものである。具体的には、ある期間内に+0.1したい場合には、その期間を10に分けて、10回のうち1回だけ11/10を入れ、残りの9回は10/10を繰り返すことで実現する。
同様にして、−0.1したい場合には、10回のうち1回だけ9/10を入れ、残りの9回は10/10を繰り返すことで実現できる。また、+0.01をしたい場合には、その期間を100に分けて、100回のうち1回だけ101/100を入れ、残りの99回は100/100を繰り返すことで実現する。さらに、+0.001をしたい場合には、その期間を1000に分けて、1000回のうち1回だけ1001/1000を入れ、残りの999回は1000/1000を繰り返すことで実現する。入力サンプリング周波数はせいぜい数10kHzに過ぎないのに対し、DVデコーダを含む論理LSIとして数10〜数100MHzのクロックで動作させることができるものを容易に設計できるため、上記のような手法によりサンプリング変換率の小数点以下の調整を行なうことができる。
さらに、本実施例においては、かかる補正制御により発生する音の揺れが可聴周波数帯域外になるように、補正の周期を決定した。すなわち、出力サンプリング周波数が48kHzであるので、1フレーム(1600サンプル)毎に補正を行なうと補正制御により発生する音の揺れによる雑音の周波数は30Hz(=48[kHz]/1600)であり、可聴周波数帯域(20Hz〜20000Hz)に入ってしまうが、4096サンプル出力する期間を1周期とすると、補正制御により発生する音の揺れによる雑音の周波数は次式のようになり、
(出力サンプリング周波数)/4096=48[kHz]/4096≒11.72[Hz]
可聴周波数帯域から外れることとなる。
より具体的には、前述の差分値"differ"と差分値の累計値"diff_sum"に応じて決定される"duty"という数値を新たに発生させ、この"duty"の値により、図7に示すように、4096サンプル(2.56フレーム)中の"duty"の絶対値分だけサンプルの変換率を増減させる制御を行なう。このような制御をすることにより、入力が非同期であるときにも対応したサンプリング変換を実現する。
また、このような制御を行なうことによって、図8に示すように、デューティ制御期間T2内においてサンプリング変換率が2回変化することになるが、この制御周期T2を可聴周波数域外(実施例では10Hz以下)に決めることによって、音の揺らぎが聞こえないようにすることができる。なお、変動分"delta"に基づいて行なう前記サンプリング位置の補正も15フレーム毎に行なっているので可聴周波数域外であり、その補正制御に伴う音の揺らぎは人間の耳には聞こえない。
次に、上記サンプリング周波数変換率の制御方法を適用した場合の具体的な手順を説明する。
ここでは、1例として入力がNTSC方式のロックモードの48kHzモードである場合を考える。このとき、入力サンプル数は1フレーム目が1600個、2〜5フレームがそれぞれ1602個と定められているため、5フレームのトータルでは入力サンプル数は8008個、15フレームでは入力サンプル数は24024個である。一方、出力サンプリング周波数は48kHzであるので、出力サンプル数は1フレームあたり1600個、15フレームで24000個である。従って、入力サンプル数と出力サンプル数の差は15フレームあたり24個と非常に小さな値となる。
このサンプル数の差を埋めるため、入力サンプル数を15フレーム単位で計数して、次の15フレーム中における出力サンプルの周期を決定する。ここで、24024/24000を実現するのに、2400/2400を(2400−24)回繰り返し、2401/2400を24回繰り返すことで達成できる。これは、例えば10002/10000を実現するのに、1000/1000を(1000−2)回繰り返し、1001/1000を2回繰り返すことで達成できることから分かるであろう。
本実施例においては、960/960と961/960を用いてサンプリング周波数変換率の制御を行なっている。オーディオ信号がビデオ信号に同期している場合すなわちロックモードの場合には1/960を用いることで誤差が生じないようにすることができる。オーディオ信号がビデオ信号に同期していない場合には誤差が生じるが、その誤差は1/960で済む。同様にして、10002/10000を実現するのに、10000/10000を(10000−20)回繰り返し、10001/10000を20回繰り返すことで達成できることから、9600/9600と9601/9600を用いてサンプリング周波数変換率の制御を行なうようにしても良い。
ここで、10000/10000を(10000−20)回繰り返し、10001/10000を20回繰り返す場合に、10001/10000を等間隔で入れる代わりに、10001/10000を連続して20回繰り返した後で10000/10000を(10000−20)回繰り返すようにしても同じ結果となる。これが、前述したサンプリング周波数変換率のデューティ制御に相当する。
上記のようなサンプリング周波数変換率の制御は、図1の可変分周器250に対して、サンプリング変換率"src_tgt"と変動分"delta"を時間軸情報として与え、分周比(カウント数)を動的に変化させることで達成される。具体的には、カウント数"9600"を959回与えるごとに、カウント数"9601"を1回与えることで、周波数変換率の1/960の微調整が可能になる。サンプリング変換率"src_tgt"と変動分"delta"を生成する回路については、後述するが、シグマデルタ変調器を用いることも可能である。
次に、前述した構成を有するデジタルフィルタに使用されるタップ数が"58"で時間軸精度が1/960fsのときのフィルタ係数を、図1のROM230に格納する方法を説明する。
なお、ROM230は、すべてのフィルタ係数を格納しようとすると、次式で示す記憶容量を必要とする。具体的には、フィルタ係数のビット数をN(=17)、(タップ数)×(時間軸精度)をワード数とすると、
N[bit]×((タップ数)×(時間軸精度))[word]
=17[bit]×(58×960)[word] =17[bit]×55680[word] ……(1)
である。このような記憶容量を有するROMをチップに内蔵させようとすると、チップサイズが大幅に増加してしまう。そこで、本実施例では、以下のようにしてフィルタ係数ROM230に格納させるようにして、ROMの記憶容量の低減を図ることとした。
図9は、横軸にタップ番号、縦軸に係数値をとってフィルタ係数を図示したものを示す。
図9から明らかなように、フィルタ係数は、左右対称な構成となっているので、半分のデータのみを格納すればよい。また、フィルタ係数の値を決定する標本化関数のサンプリング周波数を、入力信号のサンプリング周波数またはその整数分の1とした場合、フィルタ係数の正負の切り替わり点は、図10に示すようにタップの切り替わりと等しくなる。なお、標本化関数とはサンプリングポイントでサンプリング変換されたそれぞれの値を標本化関数と演算させることにサンプリング変換前の元の信号に復元可能なものである。したがって、何番目のタップであるか分かりさえすれば、フィルタ係数の正負を知ることができる。そこで、本実施例では、フィルタ係数を全て正数と扱い、符号ビットを削減することとした。
また、図9から分かるように、フィルタ係数はメインローブ(タップの中間付近)に比べてサイドローブの値ほど小さくなっている。そのため、サイドローブのタップに対応するフィルタ係数のビット幅を小さくできる。そこで、本実施例では、フィルタ係数のビット幅をぎりぎりまで低減するとともに、ビットの長さの異なるフィルタ係数同士をうまく組み合わせて、図11に示すようにデータを格納することで、ROMの記憶容量を減すようにした。この方式を用いることにより、32[bit]×8192[word](=32kバイト)のROMに、55680word分のフィルタ係数を効率よく格納することができる。これにより、図12のように、17ビットで表現されたすべてのタップのフィルタ係数を順番に格納する方式に比べて、72.3%もROMの記憶容量を削減することができるようになる。
図11において、符号"Tap28","Tap27"……が付されている領域はそれぞれ28番目と27番目のタップの係数が格納される領域であり、例えば符号"Tap28"が付されている領域には、28番目のタップの16ビットのフィルタ係数が960個格納され、符号"Tap27"が付されている領域には、27番目のタップの14ビットのフィルタ係数が960個格納され、符号"Tap1"が付されている領域には、1番目のタップの2ビットのフィルタ係数が960個格納されている。前述の式(1)でフィルタ係数のビット数を17ビットとしておきながら、図11においては、一番長い28番目のタップのフィルタ係数を16ビットとしているのは、正または負を示す符号を省略して各係数をROMに格納しているためである。
なお、括弧内に示されている符号"Tap29","Tap30"……は、29番目,30番目……の係数が"Tap28","Tap27"……の係数でそれぞれ代用されることを意味している。また、各段の領域間のスペースは係数の格納に使用されない、未使用領域を意味している。このように、飛び飛びの領域に係数を格納することにより、各係数を読み出すためのアドレスの生成が容易となり、アドレス生成回路の規模を小さくすることができる。因みに、各タップの係数はタップの番号とオフセット値とから計算することができるアドレスによって読み出しが行なわれる。
ここで、フィルタ係数の格納の仕方は、図11に限定されるものでなく、フィルタの標本化関数のサンプリング周波数がサンプリング周波数の整数分の1の場合にも同様なフィルタ係数の格納の仕方が適用することができる。すなわち、例えばフィルタ210の標本化関数のサンプリング周波数をサンプリング周波数の2分の1としたときのフィルタ係数は図13に示すようになり、この場合もフィルタ係数の正負の切替り点がタップの切替り点と等しくなるため、符号ビットを削減することができる。また、各タップにおいてフィルタ係数のビット数を係数の最大値を表現できるビット数(有効最大ビット数)まで削減する。そして、これらの係数を、例えば図14に示すように同一アドレスに適宜組み合わせて格納することで、64ビット×6144ワードのROMに効率よく格納することができる。
図16には、図11に示すようにフィルタ係数が格納されたROMから順次フィルタ係数を読み出すアドレス生成回路240が、また図15には該アドレス生成回路240や可変分周回路250へ与える制御情報を生成する制御情報回路221の構成例が示されている。図15の制御情報回路221は制御回路220内に設けられる。
アドレス生成回路240は、基本的にはタップ番号"TAP_No"と当該タップ番号に対応する記憶領域の先頭アドレスからのオフセットによりアドレスを生成する。ここで、オフセットとしては、図15の制御情報回路221から供給される入力サンプル間隔における出力サンプル位置を示す情報"tgt_cnt"を用いる。これにより、"TAP_No"と "tgt_cnt"とからアドレスが生成され、所望のフィルタ係数が係数ROM230から読み出されてFIRフィルタ210へ供給される。
図15に示されているように、制御情報回路221は、15フレーム内のオーディオデータのサンプル数AF_SIZEの累計値ΣAF_SIZEと15フレームで実際に入力されたオーディオデータのサンプル数"incnt"との差分"differ"をとる減算器ASC1と、得られた差分"differ"を累積する加算器ADD1および累積値"diff_sum"を保持するレジスタREG1と、加算器ADD1の出力またはレジスタREG1の値を選択してレジスタREG1へ送るセレクタSEL1と、上記差分"differ"とその累積値"diff_sum"とから前述の"duty"と"delta"を算出するロジック回路ALUを備える。
"delta"には例えば±1,±2,±4,±8,±16,±32などの値が用いられ、"duty"は0または1/4095〜4095/4096の範囲のいずれかの値とされる。具体的には、"differ"と"diff_sum"が共に小さい場合は"delta"を変化させてサンプリング位置を調整し、"differ"と"diff_sum"が共に大きい場合は"duty"を変化させてサンプリング位置を調整し、"differ"が小さく"diff_sum"が大きい場合や"differ"が大きく"diff_sum"が小さい場合にはまず"duty"を変化させそれでも充分でないときは"delta"を変化させてサンプリング位置を調整するようにロジック回路ALUが動作する。
なお、"diff_sum" を監視する回路を設けて、"diff_sum"がかなり大きくなったような場合に、ロジック回路ALUが"delta"のみ生成し"duty"は生成しないように切替え制御可能に構成するようにしても良い。また、最初に変換を開始するときは"delta"と"duty"として、入力サンプリング周波数等に応じて適当な初期値を与えるようにすると良い。そして、最初に決めた初期値が所望の値から大きくずれていたような場合には、初期値を再設定するようにするのが望ましい。
図15の制御情報回路221は、さらに出力サンプル数"outcnt"を"4096"で割った値が"duty"よりも大きいか小さいかを"duty"の正負(増やす方向か減らす方向か)に応じて判定する判定回路JDG1,JDG2と、入力サンプリング周波数に応じて"src_tgt"の値を選択するセレクタSEL2と、選択された"src_tgt"と上記"delta"とを加算する加算器ADD2と、判定回路JDG1の出力に応じて前記加算器ADD2の出力または該出力をマイナス"1"した値のいずれかを選択するセレクタSEL3と、判定回路JDG2の出力に応じて該セレクタSEL3の出力または該出力をプラス"1"した値のいずれかを選択するセレクタSEL4を備える。
セレクタSEL4により選択された値は、加算器ADD3の一方の入力端子に供給される。加算器ADD3の他方の入力端子には、レジスタREG2に保持されている値がフィードバックされ、加算された値"tgt_pre"に960を足した値または"tgt_pre"それ自身または"tgt_pre"から960を引いた値のいずれかが"tgt_pre"の大きさに応じてセレクタSEL5によって選択され、該選択された値がレジスタREG2にラッチされる。そして、該レジスタREG2の保持値が"960"か否かが判定され、REG2の保持値が"960"でないときはREG2の保持値がまたREG2の保持値が"960"のときは"0"がセレクタSEL6によって選択されて出力サンプル位置情報"tgt_cnt" として出力されるようになっている。
アドレス生成回路240は、図16に示されているように、前記出力サンプル位置情報"tgt_cnt"を保持するレジスタ241と、ブロックの先頭からのオフセット値である"tgt_cnt"をブロック終端からのオフセット値に変換するため"960"から出力サンプル位置情報"tgt_cnt"を引いた値を求めそれを保持する減算&レジスタ242と、タップ番号"TAP_No"から当該タップ番号に対応するフィルタ係数が格納されているROM内ブロックの先頭アドレスの上位ビット(図11の"0000"や"1024"等の11ビット以上)を算出するアドレス算出回路243と、該算出アドレスを1024倍すなわち10ビット上位側へシフトするビットシフタ244と、シフトされたアドレスと前記レジスタREG3,REG4の値とを加算する加算器245a,245bを備える。
また、アドレス生成回路240は、タップ番号"TAP_No"が"29"以下かそれ以上かを判定する判定回路246と、判定結果に応じて加算器245aまたは245bのいずれかの出力を選択してROMアドレスとして係数ROM230へ供給するセレクタ247と、読み出された1ブロック内の1行分のデータの中からタップ番号"TAP_No"に対応したデータを選出する係数データ選出回路248と、タップ番号"TAP_No"に基づいて係数が正か負かを示す符号を生成して出力する符号生成回路249を備える。
係数データ選出回路248が設けられているのは、図11に示されているように、ROM内の同一のブロックには、例えばTap28,Tap27,Tap1のように複数のタップのフィルタ係数が格納されており、本実施例では、ROM230からこれら複数のタップのフィルタ係数を同時に読み出すように構成されているためである。
次に、前記実施例のサンプリング変換回路を利用した応用システムの例を、図17を用いて説明する。図17は、DVDレコーダの構成図を示すもので、前記実施例のサンプリング変換回路は、DVDレコーダ用信号処理LSI100にIEEE1394インタフェースを介して入力されるDVカメラ410等からの画像信号および音声信号を復号するDVデコーダ120内に設けられる。
DVDレコーダ用信号処理LSI100は、IEEE1394インタフェースとしてのリンク層110、DVカメラ410等からの画像信号および音声信号をデコードするDVデコーダ120、DVデコーダ120によりデコードされた信号とチューナなどからの信号を切り替えるスイッチ130、復号された画像信号および音声信号をMPEG方式に従って符号化するMPEGエンコーダ140、符号化された信号をDVDドライバ420やハードディス記憶装置430へ出力したりこれらのデバイスから入力された再生信号を取り込む暗号処理機能を有するATAPIインタフェース部150、取り込まれた再生信号を復号するMPEGデコーダ160、復号された映像信号に画面上に表示させたい情報を合成するオンスクリーンディスプレイ回路170、映像信号をNTSC方式のディスプレイ440に適合した信号に変換して出力するNTSCエンコーダ180、復号された音声信号やオーディオ入力端子から入力された音声信号を合成して出力するオーディオ信号処理回路190、チップ内部全体を制御するマイクロプロセッサCPUなどを含んで成り、単結晶シリコンのような半導体チップに半導体集積回路として形成される。
DVデコーダ120は、図18に示されているように、IEEE1394インタフェースとしてのリンク層110を介して入力されたデータストリームから、ビデオストリームとオーディオストリームを分離したりフレーム同期信号を生成したりする信号分離回路121と、JPEG規格等により符号化されて送られてくるビデオ信号を復号するビデオ信号処理回路122と、復号されたビデオ信号を出力側の同期基準信号φ0に同期させて出力するビデオ信号同期化回路123と、オーディオストリームからオーディオデータを取り出したりサンプリング周波数やフレーム内サンプル数など情報を抽出したりするオーディオ信号処理回路124と、前記実施例のサンプリング変換回路200に対して上記同期基準信号φ0に同期したクロックφrefを与えるクロック発生回路125などから構成されている。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記実施例では、出力のサンプリングポイントを調整するために変動分"delta"とデューティ"duty"を用いているが、変動分"delta"のみによる調整も可能である。
また、前記実施例では、入力周波数が32kHzと44.1kHzと48kHzのオーディオデータを48kHzのオーディオデータに変換するサンプリング変換回路に本発明を適用した場合を説明したが、32kHzと48kHzのオーディオデータを44.1kHzのオーディオデータに変換するサンプリング変換回路など任意のサンプリング周波数の信号を任意のサンプリング周波数の信号に変換する場合に適用することができる。
また、本発明の実施例を適用することにより、音声信号のサンプリング周波数変換に際して生じる雑音レベルを抑制し、再生音質を向上させることができるサンプリング変換回路を実現することができる。
さらに、外付け素子が不要であり、外部端子数を減らしてチップサイズの低減、部品点数の削減を可能なサンプリング変換回路を実現することができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるDVDレコーダ用信号処理LSIに設けられるDVデコーダのサンプリング変換回路に適用したものを説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、入力信号をその周波数と異なる周波数の信号に変換して出力する周波数変換回路一般に利用することができる。また、実施例では、サンプリング変換回路のデジタルフィルタとしてポリフェーズフィルタを用いたものを説明したが、本発明のフィルタ係数のROMへの格納方法は、ポリフェーズフィルタ用のフィルタ係数をROMへ格納する場合のみならずフィルタ係数を使用するデジタルフィルタ一般に利用することができる。
本発明の実施例に係るサンプリング変換回路の概略構成を示すブロック図である。 図2(A)は通常のFIRフィルタを用いたサンプリング変換回路の概念を示す説明図、図2(B)は本発明の実施例におけるポリフェーズフィルタを用いたサンプリング変換回路の概念を示す説明図である。 実施例に係るサンプリング変換回路におけるサンプリング周波数とサンプリングポイントとの関係を示す説明図である。 DV規格のオーディオデータをDVD規格の48kHzのデータに変換する場合のサンプリングの仕方を説明するための説明図である。 実施例におけるサンプリング変換率の制御の仕方を示すタイミングチャートである。 本実施例におけるサンプリング変換率の制御の仕方を示す説明図である。 実施例におけるサンプリング変換率のデューティ制御のタイミングを示すタイミングチャートである。 実施例におけるサンプリング変換率のデューティ制御の仕方を示す説明図である。 実施例におけるサンプリング変換回路のFIRフィルタに用いられるフィルタ係数を図示した説明図である。 図9に示されているフィルタ係数の半分を各タップの正負に対応させて図示した説明図である。 本実施例におけるサンプリング変換回路のFIRフィルタに用いられるフィルタ係数をROMに格納する場合の格納の仕方を図示した説明図である。 FIRフィルタに用いられるフィルタ係数をROMに格納する場合の一般的な格納の仕方を図示した説明図である。 FIRフィルタの標本化関数のサンプリング周波数をサンプリング周波数の2分の1としたときのフィルタ係数を図示した説明図である。 図13のフィルタ係数をROMに格納する場合の格納の仕方の例を図示した説明図である。 実施例における制御情報回路の構成例を示すブロック図である。 フィルタ係数が格納されたROMから順次フィルタ係数を読み出すアドレス生成回路の構成例を示すブロック図である。 実施例のサンプリング変換回路を利用した応用システムの例を示すブロック図である。 実施例のサンプリング変換回路を用いたDVデコーダの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 DVDレコーダ用信号処理LSI
110 IEEE1394リンク層
120 DVデコーダ
140 MPEGエンコーダ
150 ATAPIインタフェース部
160 MPEGデコーダ
170 オンスクリーンディスプレイ回路
180 NTSCエンコーダ
190 オーディオ信号処理回路
200 サンプリング変換回路
210 デジタルフィルタ
220 制御回路
221 制御情報回路
230 フィルタ係数格納用ROM
240 アドレス生成回路
250 可変分周回路

Claims (32)

  1. 画像信号と非同期の第1のサンプリング周波数でサンプリングされた第1の音声信号を受け、画像信号に同期した第2のサンプリング周波数の第2の音声信号に変換して出力するサンプリング変換回路を備えたシステムであって、
    前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するデジタルフィルタ回路と、
    前記デジタルフィルタ回路のフィルタ係数を格納する記憶回路と、
    前記記憶回路から所望のフィルタ係数を読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成回路と、
    前記デジタルフィルタ回路の動作クロックと出力サンプリング・タイミング信号を生成するカウンタ回路とを有し、
    前記デジタルフィルタ回路が前記第1のサンプリング周波数と前記第2のサンプリング周波数との公倍数に相当する周波数を有する第3のサンプリング周波数によって前記第1の音声信号をオーバーサンプリングすることによって、前記第3のサンプリング周波数のサンプリングポイントのデータを有する中間音声信号を生成するものであり、
    前記デジタルフィルタ回路が前記中間音声信号の前記第3のサンプリング周波数の前記サンプリングポイントの前記データを間引き処理することによって、前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成することを特徴とするサンプリング変換回路を備えたシステム。
  2. 前記サンプリングポイントはコンボリューション演算の際のサンプリングポイントであることを特徴とする請求項1に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  3. サンプリング周波数を変換する際に、前記サンプリングポイントの時間軸上の位置をずらす補正を所定の周期で行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  4. 前記所定の周期は、前記画像信号の15フレーム毎であることを特徴とする請求項3に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  5. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数とを比較してその結果に応じて行なうことを特徴とする請求項3に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  6. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて補正量を変化させる制御であることを特徴とする請求項5に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  7. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて、サンプリングポイントの位置をずらす第1の期間とサンプリングポイントの位置をずらさない第2の期間の割合を、所定の周期で変化させる制御であることを特徴とする請求項5に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  8. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差とその累積値に応じて行なうことを特徴とする請求項6または7に記載のサンプリング変換回路を備えたシステム。
  9. 前記公倍数は、前記第1の音声信号および第2の音声信号のそれぞれのサンプリング周波数の最小公倍数のn倍であり、nは2以上の正の整数であることを特徴とする請求項1に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  10. 第1の周波数から第2の周波数までの範囲内のいずれかの第1のサンプリング周波数でサンプリングされた第1の音声信号を受け、第2のサンプリング周波数の第2の音声信号に変換して出力するサンプリング変換機能を備えたシステムであって、
    デジタルフィルタ回路であるポリフェーズフィルタ回路と、
    前記ポリフェーズフィルタ回路のフィルタ係数を格納する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから所望のフィルタ係数を読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成回路と、
    前記ポリフェーズフィルタ回路の動作クロックと出力サンプリング・タイミング信号を生成するカウンタ回路とを有し、
    前記ポリフェーズフィルタ回路が前記第1のサンプリング周波数と前記第2のサンプリング周波数との公倍数に相当する周波数を有する第3のサンプリング周波数によって前記第1の音声信号をオーバーサンプリングすることによって、前記第3のサンプリング周波数のサンプリングポイントのデータを有する中間音声信号を生成するものであり、
    前記ポリフェーズフィルタ回路が前記中間音声信号の前記第3のサンプリング周波数の前記サンプリングポイントの前記データを間引き処理することによって、前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するものであり、
    サンプリング周波数を変換する際に、前記第1のサンプリング周波数の第1の音声信号に対して共通のサンプリングポイントを用いるとともに、すべての周波数変換を前記ポリフェーズフィルタ回路で行ない、前記周波数変換のための積和演算に用いられるすべての前記フィルタ係数のうち対称をなす半数の係数を、複数のタップの係数の有効最大ビット数の和が同一となるもの同士を組み合わせて同一の領域に格納した前記不揮発性メモリから所望の係数が順次読み出されて、前記ポリフェーズフィルタに供給されることを特徴とするサンプリング変換機能を備えたシステム。
  11. 前記第1の周波数〜第2の周波数の範囲内のいずれかの周波数でサンプリングされた第1の音声信号は、32kHzの音声信号または44.1kHzの音声信号または48kHzの音声信号であることを特徴とする請求項10に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  12. 前記第1の音声信号は、画像信号と同期または非同期の音声信号であり、前記画像信号の1フレーム内に前記サンプリングポイントが480の整数倍存在することを特徴とする請求項10に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  13. サンプリング周波数を変換する際に、前記サンプリングポイントの時間軸上の位置をずらす補正を行なう制御機能を備え、
    前記制御機能は、
    前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて補正量を変化させる第1制御と、
    前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて、サンプリングポイントの位置をずらす第1の期間とサンプリングポイントの位置をずらさない第2の期間の割合を、所定の周期で変化させる第2制御と、
    を有し、第1制御および第2制御の実行と第1制御のみの実行とを切替え可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム
  14. 前記所定の周期は、人間の可聴周波数範囲外の周波数に対応した周期であることを特徴とする請求項13に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  15. 第1の周波数から第2の周波数までの範囲内のいずれかの第1のサンプリング周波数でサンプリングされた第1の音声信号を受け、第2のサンプリング周波数の第2の音声信号に変換して出力するサンプリング変換機能を備えたシステムであって、
    前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するデジタルフィルタ回路と、
    前記デジタルフィルタ回路のフィルタ係数を格納する記憶回路と、
    前記記憶回路から所望のフィルタ係数を読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成回路と、
    前記デジタルフィルタ回路の動作クロックと出力サンプリング・タイミング信号を生成するカウンタ回路とを有し、
    前記デジタルフィルタ回路が前記第1のサンプリング周波数と前記第2のサンプリング周波数との公倍数に相当する周波数を有する第3のサンプリング周波数によって前記第1の音声信号をオーバーサンプリングすることによって、前記第3のサンプリング周波数のサンプリングポイントのデータを有する中間音声信号を生成するものであり、
    前記デジタルフィルタ回路が前記中間音声信号の前記第3のサンプリング周波数の前記サンプリングポイントの前記データを間引き処理することによって、前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するものであり、
    サンプリング周波数を変換する際に、前記第1のサンプリング周波数の第1の音声信号に対して共通のサンプリングポイントを用い、前記サンプリングポイントの時間軸上の位置をずらす補正を所定の周期で行なうように構成されていることを特徴とするサンプリング変換機能を備えたシステム。
  16. 前記第1の音声信号は画像信号に同期した信号であり、前記所定の周期は前記画像信号の15フレーム毎であることを特徴とする請求項15に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  17. 前記所定の周期は、可聴周波数範囲外の周波数に対応した周期であることを特徴とする請求項16に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  18. 前記第1の音声信号は、画像信号と同期または非同期の音声信号であり、前記画像信号の1フレーム内に前記サンプリングポイントが480の整数倍存在することを特徴とする請求項15に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  19. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数とを比較してその結果に応じて行なうことを特徴とする請求項18に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  20. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて補正量を変化させる制御であることを特徴とする請求項19に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  21. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて、サンプリングポイントの位置をずらす第1の期間とサンプリングポイントの位置をずらさない第2の期間の割合を、所定の周期で変化させる制御であることを特徴とする請求項19に記載のサンプリング変換機能を備えたシステム。
  22. 第1のサンプリング周波数でサンプリングされた第1の音声信号を受け、第2のサンプリング周波数の第2の音声信号に変換して出力するサンプリング変換回路を備えた半導体集積回路であって、
    前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するデジタルフィルタ回路と、
    前記デジタルフィルタ回路のフィルタ係数を格納する記憶回路と、
    前記記憶回路から所望のフィルタ係数を読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成回路と、
    前記デジタルフィルタ回路の動作クロックと出力サンプリング・タイミング信号を生成するカウンタ回路とを有し、
    前記デジタルフィルタ回路が前記第1のサンプリング周波数と前記第2のサンプリング周波数との公倍数に相当する周波数を有する第3のサンプリング周波数によって前記第1の音声信号をオーバーサンプリングすることによって、前記第3のサンプリング周波数のサンプリングポイントのデータを有する中間音声信号を生成するものであり、
    前記デジタルフィルタ回路が前記中間音声信号の前記第3のサンプリング周波数の前記サンプリングポイントの前記データを間引き処理することによって、前記第2のサンプリング周波数の前記第2の音声信号を生成するものであり、
    サンプリング周波数を変換する際に、前記第1のサンプリング周波数の第1の音声信号に対して共通のサンプリングポイントを用い、上記サンプリングポイントは第1の音声信号の前記第1のサンプリング周波数と第2のサンプリング周波数の最小公倍数のn倍(nは2以上の整数)であるようなサンプリング変換回路を備えた半導体集積回路。
  23. サンプリング周波数を変換する際に、前記サンプリングポイントの時間軸上の位置をずらす補正を所定の周期で行なうことを特徴とする請求項22に記載のサンプリング変換回路を備えた半導体集積回路。
  24. 前記第1の音声信号は画像信号に同期した信号であり、前記所定の周期は前記画像信号の15フレーム毎であることを特徴とする請求項23に記載の半導体集積回路。
  25. 前記所定の周期は、人間の可聴周波数範囲外の周波数に対応した周期であることを特徴とする請求項24に記載の半導体集積回路。
  26. 前記第1の音声信号は、画像信号と同期または非同期の音声信号であり、前記画像信号の1フレーム内に前記サンプリングポイントが480の整数倍存在することを特徴とする請求項22に記載の半導体集積回路。
  27. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数とを比較してその結果に応じて行なうことを特徴とする請求項26に記載の半導体集積回路。
  28. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて補正量を変化させる制御であることを特徴とする請求項27に記載の半導体集積回路。
  29. 前記サンプリングポイントの補正は、前記画像信号の1フレーム内にサンプリングされるべき入力サンプル数と実際に入力されたサンプル数との差に応じて、サンプリングポイントの位置をずらす第1の期間とサンプリングポイントの位置をずらさない第2の期間の割合を、所定の周期で変化させる制御であることを特徴とする請求項27に記載の半導体集積回路。
  30. 前記第1の音声信号が画像信号と同期であっても非同期であっても上記サンプリング変換回路がサンプリング変換可能な請求項22に記載の半導体集積回路。
  31. 請求項1、9,11、15に記載のシステムは半導体集積回路によって実行されることを特徴とする請求項1、9,11、15に記載のシステム。
  32. 上記所定の周期は、人間の可聴周波数帯域外の周波数に対応した周期であることを特徴としている請求項29に記載の半導体集積回路。
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