JP4649766B2 - 拡張モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡張モジュールに関し、特に、より安定した動作を可能にした拡張モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、極めて小型のメモリカードとして、メモリスティック(商標)を製造販売している。このメモリカードには、メモリが内蔵されており、これを、例えば、電子スチルカメラに装着することで、撮像した被写体の画像をメモリカードに記録することができる。
【0003】
また、このメモリカードに、例えば、音楽データ等を記録し、メモリカード再生装置(メモリスティックウォークマン(商標))や携帯電話機にこれを装着して、ユーザは、歩きながら音楽を楽しむことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置は、単に、メモリカードにデータを記録再生するだけの機能しか実現できず、新たに機能を追加したりすることができない課題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、メモリカードを装着可能な電子機器に新たな機能を容易に拡張追加できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の拡張モジュールは、PDAまたは携帯電話機である電子機器のメモリカード装着部にメモリカードに代えて装着される拡張モジュールにおいて、メモリカードにほぼ対応する形状を有し、電子機器の電子部品と拡張モジュールの電子部品とを電気的に接続する電極が形成された装着部と、装着部と結合され、電子機器にGPS機能を付加するための本体と、本体に対して回動自在であり、GPS用のアンテナを内蔵するとともに、アンテナの面積をより広くするための導電体よりなるボードが取り付け可能とされている回動部とにより構成される結合部とを備え、装着部の外形は、導電体により構成され、電極のうちのアース電極は、導電体と電気的に接続され、装着部が電子機器のメモリカード装着部に装着されたとき、GPS機能を電子機器に付加することを特徴とする。
【0008】
前記回動部は、方の面の外形は、プラスチックにより構成され、他方の面の外形は、導電体により構成されているようにすることができる。
【0010】
前記回動部は、アンテナの面積をより広くするための伸縮自在な導電体よりなるボードを有することができる。
【0013】
本発明の拡張モジュールにおいては、メモリカードにほぼ対応する形状を有し、電子機器の電子部品と拡張モジュールの電子部品とを電気的に接続する電極が形成された装着部と、装着部と結合され、電子機器にGPS機能を付加するための本体と、本体に対して回動自在であり、GPS用のアンテナを内蔵するとともに、アンテナの面積をより広くするための導電体よりなるボードが取り付け可能とされている回動部とにより構成される結合部とよりなる拡張モジュールの装着部の外形は、金属により構成され、電極のうちのアース電極は、導電体と電気的に接続され、装着部が電子機器のメモリカード装着部に装着されたとき、GPS機能が電子機器に付加される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した拡張モジュールの装着例を表している。これ例においては、PDA(Personal Digital Assistant)1のメモリカード装着部に、メモリカードに代えて、拡張モジュール2が装着されている。
【0015】
同様に、図2は、携帯電話機11のメモリカード装着部に、メモリカードに代えて、拡張モジュール2が装着された状態を表している。
【0016】
このように、拡張モジュール2をPDA1や携帯電話機11といった電子機器に装着することにより、拡張モジュール2に、新たな機能(例えば、GPS(Global Positioning System機能)を有する装置を内蔵させておくことにより、電子機器に新たな機能を付加することが可能となる。
【0017】
図3は、拡張モジュール2の全体の構成を表している。拡張モジュール2は装着部21と結合部25とにより構成されている。装着部21は、メモリカード(メモリスティック)に、ほぼ対応する形状を有している。この装着部21が、メモリカード(メモリスティック)に代えて、PDA1や携帯電話機11に装着される。
【0018】
図4は、装着部21の表面(図4A)と裏面(図4B)の構成を表している。
装着部21は、その外形が鉄、銅といった重金属や、アルミニウム、マグネシウムといった軽金属等の導電体により構成されている。図4Bに示されるように、装着部21には、電極31が形成されており、この電極31がPDA1や携帯電話機11に装着されたとき、その内部の電気回路と電気的に接続される。これにより、拡張モジュール2の内部の電子部品が、PDA1や携帯電話機11の本体の電子部品と電気的に接続される。
【0019】
電極31は、当然、導電体により構成されるが、電極31は、装着部21の外形を構成する導電体とは絶縁される。
【0020】
但し、電極31のうち、アース電極は、装着部21の導電体と電気的に接続される。これにより、接地電位を安定して確保することが可能となり、外来ノイズや電磁波による誤動作を抑制することが可能となる。さらに、信号対雑音比を向上させ、放射電磁波を低減し、ノイズを低減することが可能となる。
【0021】
結合部25は、図3に示されるように、装着部21に対して、一体的に結合されている本体22と、本体22に対して軸24を介して回動自在に結合される回動部23とにより構成される。回動部23には、GPSアンテナが内蔵されている。本体22には、回動部23に内蔵されているアンテナを介して、衛星からの電波を受信した信号を処理する処理回路が内蔵されている。本体22は、その全体の外形が導電性部材により形成されている。
【0022】
回動部23の上方の面(拡張モジュール2をPDA1や携帯電話機11に装着したとき、上方(空)を指向する面)23Aの外形は、プラスチックにより構成されるが、下方の面(装着されたとき、地面を指向する面)23Bの外形は、導電性部材により構成される。面23Aを、非導電性のプラスチックにより構成することで、衛星からの電波を容易に受信可能にしている。これに対して、下方の面23Bを導電性部材により構成することで、地面からの反射波がアンテナにより受信されるのを(マルチパスを)抑制することができる。
【0023】
図5は、拡張モジュール2の他の構成を表している。この構成例においては、回動部23が、導電性部材からなるボード41を着脱自在の構成とされている。
ボード41は、アンテナとして機能する。
【0024】
図5は、ボード41が装着された状態を表しているが、図6は、ボード41が取り外された状態を表している。図6に示されるように、回動部23の下側の面には、ボード41を装着するためのボード固定溝51が形成されている。
【0025】
図7乃至図9に示されるように、回動部23のボード固定溝51の下側の面には、ボード固定爪61が一対形成されており、このボード固定爪61の対応する位置の回動部23の下側の面には、はめ込み溝62が形成されている。このはめ込み溝62には、図10に示されるボード41のはめ込みレール42がはめ込まれる。ボード固定爪61は、ボード41のはめ込みレール42を、はめ込み溝62にはめ込み、スライドさせることで、ボード41の端部をボード固定溝51の端部に当接させたとき、ボード41を回動部23の下方の面に押圧する。これにより、ボード41が取り付けられた状態において、がたつくことが抑制される。
【0026】
このように、回動部23に比べて、より大きな面積を有するボード41を、必要に応じて、回動部23に取り付けることができるようにすることで、アンテナの面積をより広くすることができる。その結果、受信感度をより向上させることができる。
【0027】
図11は、さらに他の構成例を表している。この構成例においては、回動部23の左右の側面に一対のボード71が伸縮自在に収容されている。図11は、ボード71が伸張された状態を示している。このボード71もアンテナとして機能するものである。
【0028】
図12は、ボード71が伸張された状態の図11において、矢印Aで示す方向からの図を表しており、図13は、図11において、矢印Bで示す方向からの図を表し、図14は、図11において、矢印Cで示す方向からの図を表し、図15は、図11において、矢印Dで示す方向からの図を、それぞれ表している。
【0029】
これに対して、図16は、ボード71が回動部23に収容された状態を表している。図17は、図16の矢印Aで示す方向からの図を表し、図18は、図16の矢印Bで示す方向からの図を表している。
【0030】
この例の場合、回動部23の内部に収容されているセンターボード72が、左右の一対のボード71と電気的に接続されており、それら全体でアンテナが構成されている。従って、感度を向上させることができるばかりでなく、非使用時は、ボード71を収容した状態にすることで、その容積を小さくし、携帯に便利となるようにしている。
【0031】
以上においては、拡張モジュール2の結合部25にGPS機能を付加するための構成を内蔵させたが、例えば、図19に示されるように、本体22にカメラ81を内蔵させたり、図20に示されるように、指紋読み取り部91を内蔵させることもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の拡張モジュールによれば、装着部を導電性の部材により構成するようにしたので、信号対雑音比を向上させ、対電磁波特性を向上させ、放射電磁波やノイズを低減することが可能となる。従って、安定した機能を電子機器に付加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡張モジュールをPDAに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の拡張モジュールを携帯電話機に装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図1と図2に示される拡張モジュールの構成を示す斜視図である。
【図4】図3の拡張モジュールの装着部の表面と裏面の構成を示す図である。
【図5】本発明の拡張モジュールの他の構成例を示す斜視図である。
【図6】図5の拡張モジュールのボードを取り外した状態の構成を示す斜視図である。
【図7】図6の矢印Aの方向からの構成を示す図である。
【図8】図6の矢印Bの方向からの構成を示す図である。
【図9】図6の矢印Cの方向からの構成を示す図である。
【図10】図5のボードの拡張モジュールから取り外した状態の構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の拡張モジュールのさらに他の構成を示す斜視図である。
【図12】図11の矢印Aの方向からの構成を示す図である。
【図13】図11の矢印Bの方向からの構成を示す図である。
【図14】図11の矢印Cの方向からの構成を示す図である。
【図15】図11の矢印Dの方向からの構成を示す図である。
【図16】図11のボード71を収容した状態の構成を示す斜視図である。
【図17】図16の矢印Aの方向からの構成を示す図である。
【図18】図16の矢印Bの方向からの構成を示す図である。
【図19】本発明の拡張モジュールのさらに他の構成を示す図である。
【図20】本発明の拡張モジュールの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 PDA, 2 拡張モジュール, 11 携帯電話機, 21 装着部, 22 本体, 23 回動部, 24 軸, 25 結合部

Claims (3)

  1. PDAまたは携帯電話機である電子機器のメモリカード装着部にメモリカードに代えて装着される拡張モジュールにおいて、
    前記メモリカードにほぼ対応する形状を有し、前記電子機器の電子部品と前記拡張モジュールの電子部品とを電気的に接続する電極が形成された装着部と、
    前記装着部と結合され、前記電子機器にGPS機能を付加するための本体と、前記本体に対して回動自在であり、前記GPS用のアンテナを内蔵するとともに、前記アンテナの面積をより広くするための導電体よりなるボードが取り付け可能とされている回動部とにより構成される結合部と
    を備え、
    前記装着部の外形は、導電体により構成され、
    前記電極のうちのアース電極は、前記導電体と電気的に接続され、
    前記装着部が前記電子機器の前記メモリカード装着部に装着されたとき、前記GPS機能を前記電子機器に付加する
    ことを特徴とする拡張モジュール。
  2. 前記回動部は、方の面の外形は、プラスチックにより構成され、他方の面の外形は、導電体により構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の拡張モジュール。
  3. 前記回動部は、前記アンテナの面積をより広くするための伸縮自在な導電体よりなる前記ボードを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の拡張モジュール。
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