JP4649190B2 - 送信電力制御方法、送信電力制御システム及び移動局 - Google Patents

送信電力制御方法、送信電力制御システム及び移動局 Download PDF

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Description

本発明は、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御方法、送信電力制御システム、及び、かかる送信電力制御方法又は送信電力制御システムに用いられる移動局に関する。特に、本発明は、第3世代移動通信システムである「W-CDMA」方式や「CDMA2000」方式、又は、OFDM技術を用いた高速移動通信システムに適応できる技術である。
近年、3GPPにおいて、下り無線リンクを介して、高速下り共有チャネル(HS-DSCH:High Speed Downlink Shared Channel)を送信するように構成されているHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)を採用した移動通信システムが規格化されている。
ここで、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)には、無線基地局NodeBによってスケジューリング処理や適用変調符号化処理が施されており、HARQ(Hybrid Auto Repeat reQuest)方式が採用されている。
図18に、HSDPA方式を採用した移動通信システムの模式図を示す。
ここで、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)は、下り無線リンクにおいてユーザデータを伝送するために用いられる共有チャネルである。
また、高速個別物理制御チャネル(HS-DPCCH:High Speed Dedicated Physical Control Channel)は、上り無線リンクにおいて、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)用のHARQ情報(Ack/Nack)や、下り無線リンクにおけるチャネル品質識別子(CQI:Channel Quality Indicator)を送信するために用いられる個別チャネルである。
付随個別物理チャネル(A-DPCH:Associated Dedicated Physical Channel)は、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)に付随される個別物理チャネルである。付随個別物理チャネル(A-DPCH)には、上り無線リンク用の付随個別物理チャネル(A-DPCH)及び下り無線リンク用の付随個別物理チャネル(A-DPCH)が存在する。
図19に示すように、付随個別物理チャネル(A-DPCH)は、下り無線リンク及び上り無線リンクの双方において、個別物理データチャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data Channel)と、個別物理制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)とから構成される。
図19の例では、個別物理データチャネル(DPDCH)及び個別物理制御チャネル(DPCCH)は、符号分割多重されている。また、例えば、3GPPのように、個別物理データチャネル(DPDCH)及び個別物理制御チャネル(DPCCH)は、時分割多重されていてもよい(図20参照)。
上り無線リンク用の個別物理データチャネル(DPDCH)は、ユーザデータがマッピングされている個別トラヒックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)や、無線回線制御局RNC又はコアネットワーク宛てのレイヤ3制御情報がマッピングされている個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)を送信する。
また、上り無線リンク用の個別物理制御チャネル(DPCCH)は、下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドや、上り無線リンクにおけるチャネル推定や信号電力対干渉電力比(SIR:Signal to Interference ratio)の測定を行うためのパイロットシンボル等を送信する。
また、下り無線リンク用の個別物理データチャネル(DPDCH)は、無線回線制御局RNC又はコアネットワークからのレイヤ3制御情報がマッピングされている個別制御チャネル(DCCH)を送信する。
さらに、下り無線リンク用の個別物理制御チャネル(DPCCH)は、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御(TPC)コマンドや、各移動局に割り当てられた個別パイロットシンボル等を送信する。
上述の高速下り共有チャネル(HS-DSCH)を用いた移動通信システムにおいて、無線回線容量やユーザスループットを向上させるため、下り無線リンクにおける付随個別物理チャネル(A-DPCH)を個別物理制御チャネル(DPCCH)のみとし、個別物理データチャネル(DPDCH)にマッピングされていた個別制御チャネル(DCCH)を高速下り共有チャネル(HS-DSCH)にマッピングする方式が、3GPPにおいて提案され、検討されている(非特許文献1参照)。
かかる方式では、1つの無線チャネルに、複数の移動局用の付随個別物理チャネル(A-DPCH)を割り当てることができるため、付随個別物理チャネル(A-DPCH)の割り当てによるコードリソースの減少を防ぐことが出来る。
したがって、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)に割り当てることができるコードリソースを大きくすることができるため、無線回線容量やユーザスループットを向上することができる。
3GPP TSG-RAN WG1:R1-04-1343
しかしながら、上述のような従来の移動通信システムでは、付随個別物理チャネル(A-DPCH)に個別物理データチャネル(DPDCH)が存在しないため、個別物理データチャネル(DPDCH)の受信品質に基づくアウターループ送信電力制御が適用できなくなるという問題点があった。
ここで、図21を参照して、従来の移動通信システムで用いられているアウターループ送信電力制御の原理について説明する。図21は、移動局UEにおいて送信電力制御を施すベースバンド信号処理部33の機能構成例を示す。
第1に、ベースバンド信号処理部33によって行われる「インナーループ送信電力制御」について説明する。
SIR測定部33gが、下り無線リンクにおける個別物理制御チャネルに含まれているパイロットシンボルを用いて、下り無線リンクにおけるSIRを測定する。
そして、比較部33hが、測定されたSIRと目標SIRとを比較し、TPCコマンド生成部33iが、測定されたSIRが目標SIRを上回っている場合に「DOWN」を示すTPCコマンドを生成し、測定されたSIRが目標SIRを上回っていない場合に「UP」を示すTPCコマンドを生成する。
第2に、ベースバンド信号処理部33によって行われる「アウターループ送信電力制御」について説明する。
FEC復号部33cが、個別物理データチャネル(DPDCH)上に存在するユーザデータに対してFEC復号化処理を行い、BLER測定部33lが、CRC符号を用いて、復号化されたユーザデータのブロック誤り率(BLER:Block Error Rate)を測定する。
そして、アウターループ計算部33fが、予め無線回線制御局RNCから通知されている目標BLERと、測定されたBLERとを比較して、インナーループ送信電力制御で用いられる目標SIRを更新する。
従来、FEC復号化単位毎に、以下のような動作をするアウターループ送信電力制御方法が知られている。
タイムスロット#nにおける目標SIRを「SIRtarget(n)」とし、目標BLERを「BLERtarget」とし、当該移動局UEにおける目標SIRの制御単位を「ΔTPC」としたとき、アウターループ計算部33fは、上述のユーザデータにおいて受信誤りが発生していないと判断した場合には、タイムスロット#n+1における目標SIR「SIRtarget(n+1)」を、
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×BLERtarget
によって計算し、上述のユーザデータにおいて受信誤りが発生していると判断した場合には、タイムスロット#n+1における目標SIR「SIRtarget(n+1)」を、
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−BLERtarget
によって計算する。
かかるアウターループ送信電力制御方法を用いる従来の移動通信システムでは、ネットワーク側(無線回線制御局RNC)が、目標BLERを指定することによって、各移動局UEにおいて一様に適切な送信電力となるように制御することができた。
しかしながら、従来の移動通信システムにおいて、個別物理データチャネル(DPDCH)が存在しない場合には、目標BLERを設定することができないため、移動局UEは、目標SIRを固定したインナーループ送信電力制御のみを行うこととなる。
したがって、移動局UEは、あらゆる伝搬環境下において、下り無線リンクで送信される上り送信電力制御(TPC)コマンドの誤り率が所定レベル以下になるように、目標SIRを設定する必要がある。
しかしながら、実際には、伝搬環境に応じて、目標SIRと上り送信電力制御コマンドの誤り率(TPC CER)は、1対1の対応とはならない場合がある。
したがって、従来の移動通信システムでは、マージンを大きく見積もり、必要以上に高い目標SIRを設定することにより、無線回線容量が劣化してしまうことが考えられる。また、逆に、想定されていない伝播環境下において、必要な上り送信電力コマンドの受信品質が保たれない場合も考えられる。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、下り無線リンクにおいて、個別物理データチャネル(DPDCH)を送信しないように構成されている移動通信システムにおいても、アウターループ送信電力制御を行うことにより、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能な送信電力制御方法、送信電力制御システム、及び、かかる送信電力制御方法又は送信電力制御システムに用いられる移動局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御方法であって、無線回線制御局が、移動局に対して、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率を送信する工程と、前記移動局が、受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する工程と、前記移動局が、受信した前記目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する工程と、前記移動局が、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する工程と、前記移動局が、前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成して無線基地局に送信する工程とを有することを要旨とする。
かかる発明によれば、下り送信電力制御コマンドの誤り率を用いてアウターループ送信電力制御を行うことにより、適切な目標SIRを設定して、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能である。その結果、無線回線容量の増大やユーザスループットの向上や通信品質の安定化を達成することができる。
本発明の第2の特徴は、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御方法であって、無線回線制御局が、個別物理データチャネルを受信していない移動局に対して、該個別物理データチャネルの目標誤り率を送信する工程と、前記移動局が、受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する工程と、前記移動局が、受信した前記目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する工程と、前記移動局が、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する工程と、前記移動局が、前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成して無線基地局に送信する工程とを有することを要旨とする。
かかる発明によれば、擬似個別物理データチャネルの誤り率を用いてアウターループ送信電力制御を行うことにより、適切な目標SIRを設定し、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能である。その結果、無線回線容量の増大やユーザスループットの向上や通信品質の安定化を達成することができる。
本発明の第1又は第2の特徴において、前記パイロットシンボルの送信電力と前記下り送信電力制御コマンドの送信電力とが等しく設定されていてもよい。
また、本発明の第1又は第2の特徴において、前記無線回線制御局が、前記移動局に対して、前記パイロットシンボルと前記下り送信電力制御コマンドとの送信電力比を送信する工程と、前記移動局が、前記送信電力比に基づいて、前記目標誤り率を補正する工程とを有し、前記移動局が、補正した前記目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新してもよい。
本発明の第3の特徴は、受信したパイロットシンボルを用いて下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標目標受信品質更新部と、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、前記比較結果に基づいて前記下り無線リンクの送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備する移動局であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴において、前記目標受信品質更新部が、受信した前記パイロットシンボルと前記移動局に割り当てられているパターンのパイロットシンボルと前記目標誤り率とに基づいて、前記目標受信品質を更新するように構成されていてもよい。
本発明の第3の特徴において、前記目標受信品質更新部が、前記パイロットシンボルを構成するパイロットビットの中から前記下り送信電力制御コマンドを構成するビットと同じ数のパイロットビットを抽出し、抽出した前記パイロットビットについて算出した自己相関に基づいて前記下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生しているか否かについて判断し、前記判断結果に基づいて前記目標受信品質を更新するように構成されていてもよい。
かかる発明によれば、無線基地局から常時送信されている個別物理制御チャネルに含まれるパイロットシンボルによって、下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生しているか否かについて推定することができ、下り送信電力制御コマンドの誤り率を用いたアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第3の特徴において、前記目標誤り率を「CERtarget」とし、前記目標受信品質の制御単位を「ΔTPC」とした場合、前記目標受信品質更新部が、タイムスロット#nで、前記下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していないと判断したとき、タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を、「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×CERtarget」によって更新し、前記タイムスロット#nで、前記下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していると判断したとき、前記タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−CERtarget)」によって更新するように構成されていてもよい。
かかる発明によれば、下り送信電力コマンドの誤り率を用いた高速なアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第4の特徴は、下り無線リンクにおいて個別物理データチャネルを受信していない移動局であって、受信したパイロットシンボルを用いて前記下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記個別物理データチャネルの目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標受信品質更新部と、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、前記比較結果に基づいて前記下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備することを要旨とする。
本発明の第4の特徴において、前記目標受信品質更新部が、受信した前記パイロットシンボルから擬似個別物理データチャネルを生成し、生成した前記擬似個別物理データチャネルにおいて受信誤りが発生しているか否かについて判断し、前記判断結果に基づいて前記目標受信品質を更新するように構成されていてもよい。
かかる発明によれば、無線基地局から常時送信されている個別物理制御チャネルに含まれるパイロットシンボルによって、従来の移動通信システムの構成変更を最小限に止めつつ、擬似個別物理データチャネルにおいて受信誤りが発生しているか否かについて推定することができ、擬似個別物理データチャネルの誤り率を用いたアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第4の特徴において、前記目標誤り率を「BLERtarget」とし、前記目標受信品質の制御単位を「ΔTPC」とした場合、前記目標受信品質更新部が、タイムスロット#nで、前記擬似個別物理データチャネルにおいて受信誤りが発生していないと判断したとき、タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×BLERtarget」によって更新し、前記タイムスロット#nで、前記擬似個別物理データチャネルにおいて受信誤りが発生していると判断したとき、前記タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−BLERtarget)」によって更新するように構成されていてもよい。
かかる発明によれば、擬似個別物理データチャネルの誤り率を用いた高速なアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第3又は第4の特徴において、前記目標受信品質更新部が、前記パイロットシンボルと前記下り送信電力制御コマンドとの送信電力比に基づいて前記目標誤り率を補正し、補正した前記目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新するように構成されていてもよい。
本発明の第5の特徴は、無線回線制御局と個別物理データチャネルを受信していない移動局とを具備しており、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御システムであって、前記無線回線制御局が、前記移動局に対して、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率を送信する目標誤り率送信部を具備し、前記移動局が、受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記下り送信電力制御コマンドの目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標目標受信品質更新部と、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクの送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、無線回線制御局と個別物理データチャネルを受信していない移動局とを具備しており、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御システムであって、前記無線回線制御局が、前記移動局に対して、該個別物理データチャネルの目標誤り率を送信する目標誤り率送信部を具備し、前記移動局が、受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記個別物理データチャネルの目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標受信品質更新部と、
測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備することを要旨とする。
本発明の第5又は第6の特徴において、前記無線回線制御局が、前記移動局に対して、前記パイロットシンボルと前記下り送信電力制御コマンドとの送信電力比を送信する送信電力比送信部を具備し、前記移動局の前記目標受信品質更新部が、受信した前記送信電力比に基づいて前記目標誤り率を補正し、補正した前記目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新するように構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、下り無線リンクにおいて、個別物理データチャネル(DPDCH)を送信しないように構成されている移動通信システムにおいても、アウターループ送信電力制御を行うことにより、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能な送信電力制御方法、送信電力制御システム、及び、かかる送信電力制御方法又は送信電力制御システムに用いられる移動局を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。図1(a)に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、複数の移動局UE#1乃至#8と、複数の無線基地局NodeB#1乃至#5と、無線回線制御局RNCとを具備している。
また、図1(b)に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、上り無線リンクにおいて、高速個別物理制御チャネル(HS-DPCCH)と個別物理制御チャネル(DPCCH)と個別物理データチャネル(DPDCH)とが送信されており、下り無線リンクにおいて、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)と個別物理制御チャネル(DPCCH)とが送信されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、下り無線リンクにおいて、個別物理データチャネル(DPDCH)が送信されていない。なお、下り無線リンク用の個別物理データチャネル(DPDCH)にマッピングされていた個別制御チャネル(DCCH)は、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)にマッピングされているものとする。
本実施形態に係る無線回線制御局RNCは、無線基地局NodeBの上位に位置する装置であり、無線基地局NodeBと移動局UEとの間の無線通信を制御するように構成されている。ただし、無線回線制御局RNCの機能が、無線基地局NodeBに適用されて無線基地局NodeBとして一体型になっている場合もある。
図2に示すように、本実施形態に係る無線回線制御局RNCは、交換局インターフェース11と、メディア信号処理部12と、LLCレイヤ処理部13と、MACレイヤ処理部14と、基地局インターフェース15と、呼制御部16とを具備している。
交換局1から送信された下り信号は、交換局インターフェース11から、LLC(論理リンク制御:Logical Link Control)レイヤ処理部13に転送される。なお、音声データやリアルタイム画像データ等を含む下り信号は、メディア信号処理部12を経由して、LLCレイヤ処理部13に転送される。
そして、かかる下り信号は、LLCレイヤ処理部13において、シーケンス番号等のヘッダ又はトレーラの合成処理等のLLCサブレイヤ処理が施された後、MACレイヤ処理部14に転送される。
その後、かかる下り信号は、MACレイヤ処理部14において、優先制御処理やヘッダ付与処理等のMACレイヤ処理が施された後、基地局インターフェース15を経由して、無線基地局NodeBに転送される。
無線基地局NodeBから送信された上り信号は、上述の下り信号と逆のルートを経由して、すなわち、基地局インターフェース15から、MAC処理部14、LLC処理部12、メディア信号処理部12(必要があれば)、交換局インターフェース11の順に経由して、交換局1に転送される。
呼制御部16は、呼受付制御処理や、レイヤ3シグナリングによるチャネルの設定及び開放処理等を行うように構成されている。
呼制御部16は、各個別チャネルの通信品質制御を行うように構成されている。例えば、呼制御部16は、レイヤ3シグナリングによって、下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(例えば、目標CERや目標WER(Word Error Rate))や、個別物理データチャネルの目標誤り率(例えば、目標BLER)等を、各移動局UEに対して指定するように構成されている。
図3に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、無線通信に係る機能として、バスインターフェース31と、呼処理部32と、ベースバンド信号処理部33と、RF部34と、送受信アンテナ35とを具備している。
なお、本発明は、かかる無線通信に係る機能がハードウェアとして独立して存在する場合に限定されず、それぞれの機能がハードウェアとして合体又は分離されている場合や、それぞれの機能がソフトウェアのプロセスによって構成されている場合にも適用可能である。
図4に示すように、ベースバンド信号処理部33は、逆拡散部33aと、RAKE受信部33bと、FEC復号部33cと、レイヤ2処理部33dと、パイロット誤り判定部33e、アウターループ計算部33fと、SIR測定部33gと、比較部33hと、TPCコマンド生成部33iとを具備している。
逆拡散部33aは、無線基地局NodeB受信した拡散信号(ベースバンド信号)に対して逆拡散処理を施すように構成されている。
RAKE受信部33bは、逆拡散部33aから出力された下りベースバンド信号に対してRAKE受信処理を施すように構成されている。RAKE受信部33bは、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)をFEC復号部33cに転送し、個別物理制御チャネル(DPCCH)及び共通パイロットチャネルをSIR測定部33gに転送する。
FEC復号部33cは、高速下り共有チャネル(HS-DSCH)に対して、FEC復号化処理を施すように構成されており、レイヤ2処理部33dは、FEC復号部33cから出力されたユーザデータやレイヤ3制御情報等のデータに対して、HARQを用いた再送制御処理等のレイヤ2処理を施すように構成されている。
SIR測定部33gは、受信した個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボルを用いて、下り無線リンクの受信品質(例えば、SIR等)を測定するように構成されている。
具体的には、SIR測定部33gは、受信した個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボルを用いて信号電力を測定し、無線基地局NodeBによって常時送信されている共通パイロットチャネルを用いて干渉電力を測定し、当該信号電力と当該干渉電力との比を算出することによって、下り無線リンクのSIRを算出する。
パイロット誤り判定部33eは、第1に、パイロットシンボルを構成するパイロットビットの中から、下り送信電力制御コマンドを構成するビットと同じ数のパイロットビットを抽出するように構成されている。
例えば、パイロット誤り判定部33eは、パイロットシンボルを構成するパイロットビットが「Mpl」ビットで、下りTPCコマンドが「Mtpc」ビットであるとすると、パイロットビットの「Mpl」ビットの中から任意の「Mtpc」ビットを選択して抽出する。
パイロット誤り判定部33eは、第2に、抽出したパイロットビットについて、自己相関を算出するように構成されている。
例えば、パイロット誤り判定部33eは、以下の式によって算出された自己相関(出力A)を、アウターループ計算部33fに送信する。
Figure 0004649190
ここで、r(m)は、抽出されたm番目のパイロットビットであり、s(m)は、当該移動局UEに割り当てられたパターンのパイロットビットを示す。
アウターループ計算部33fは、下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(例えば、目標CER)に基づいて、下り無線リンクの目標受信品質(例えば、目標SIR)を更新するように構成されている。
具体的には、アウターループ計算部33fは、受信したパイロットシンボルと、当該移動局UEに割り当てられているパターンのパイロットシンボルと、下り送信電力制御コマンドの目標CERとに基づいて、下り無線リンクの目標SIRを更新するように構成されている。
例えば、アウターループ計算部33fは、パイロット誤り判定部33eからの出力A(抽出したパイロットビットについての自己相関)に基づいて、下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生しているか否かについて判断し、かかる判断結果に基づいて、下り無線リンクの目標SIRを更新するように構成されている。
アウターループ計算部33fは、タイムスロット#nで、下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していないと判断したとき、すなわち、パイロット誤り判定部33eからの出力Aが「0」を上回るとき、以下の式によって、タイムスロット#n+1における下り無線リンクの目標SIR「SIRtarget(n+1)」を更新する。
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×CERtarget
また、アウターループ計算部33fは、タイムスロット#nで、下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していると判断したとき、すなわち、パイロット誤り判定部33eからの出力Aが「0」以下のとき、以下の式によって、タイムスロット#n+1における下り無線リンクの目標SIR「SIRtarget(n+1)」を更新する。
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−CERtarget
ここで、「CERtarget」は、下り送信電力制御コマンドの目標CERであり、「ΔTPC」は、目標SIRの制御単位である。
比較部33hは、SIR測定部33gによって測定されたSIR(測定SIR)と、アウターループ計算部33fによって算出された目標SIRとを比較するように構成されている。
TPCコマンド生成部33iは、比較部33hによる比較結果に基づいて、下り無線リンクの送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成するように構成されている。
具体的には、TPCコマンド生成部33iは、目標SIRが測定SIRを上回った場合、下り無線リンクにおける送信電力を上げるように指示する「UP」を示すTPCコマンドを生成し、目標SIRが測定SIR以下である場合、下り無線リンクにおける送信電力を下げるように指示する「DOWN」を示すTPCコマンドを生成する。
TPCコマンド生成部33iは、上り無線リンクにおける個別物理制御チャネル(DPCCH)を用いて、生成したTPCコマンドを無線基地局NodeBに送信する。
図5に示すように、本実施形態に係る無線基地局NodeBは、HWインターフェース51と、レイヤ2処理部52と、符号化部53と、変調部54と、拡散部55と、振幅設定部56と、タイミング調整部57と、ユーザ加算部58と、スクランブル拡散部59と、送受信無線部60と、逆拡散部61と、RAKE受信部62と、FEC復号部63と、レイヤ2処理部64とを具備している。
HWインターフェース51は、無線回線制御局RNCから送信された下り信号を、レイヤ2処理部52に転送するように構成されている。また、HWインターフェース51は、レイヤ2処理部64から送信された上り信号を無線回線制御局RNCに転送するように構成されている。
レイヤ2処理部52は、HWインターフェース51からの下り信号に対して、ヘッダ付与処理やスケジューリング処理や再送制御処理等を施して、符号化部53に送信するように構成されている
符号化部53は、レイヤ2処理部52からの下り信号に対して誤り訂正符号化処理を施すことによって取得した送信データブロックを変調部54に送信するように構成されている。
変調部54は、符号化部53からの各送信データブロックに対して、QPSKやBPSK等の変調処理を施して、拡散部55に送信するように構成されている。
拡散部55は、各移動局UEに割り当てられているチャネライゼーションコードによって、変調部54からの送信データブロックに対して拡散処理を施して、振幅設定部56に送信するように構成されている。
振幅設定部56は、各移動局UE宛ての送信電力が、送信電力制御部66によって設定された送信電力になるように振幅設定を行うように構成されている。
タイミング調整部57は、同一のチャネライゼーションコードを共有しているビット同士がぶつからないように、各移動局UE宛ての送信データブロックの送信タイミングを調整するように構成されている。
図6に、タイミング調整部57によって、移動局UE#A乃至UE#Dの4つの移動局UE宛ての送信データブロックを構成するビットが衝突しないように、送信タイミングの調整が行われた例を示す。
ユーザ加算部58は、各移動局UE宛ての送信データブロックを加算するように構成されており、スクランブル拡散部59は、無線基地局NodeBにおけるセクタ固有のスクランブルコードで、ユーザ加算部58から出力された送信データブロックに対して拡散を施すように構成されている。
送受信無線部60は、スクランブル拡散部59から出力された拡散信号に対して、信号増幅処理や周波数変換処理等を行い、送受信アンテナを介して電波を送信するように構成されている。
また、送受信無線部60は、アンテナを介して受信した拡散信号に対して、周波数変換処理や信号増幅処理等を施してベースバンド信号を取得し、かかるベースバンド信号を逆拡散部61に送信するように構成されている。
逆拡散部61は、各移動局からの無線チャネルに対して逆拡散処理を施すように構成されており、RAKE受信部62は、逆拡散部61から出力された受信信号に対して最大比合成処理を施すように構成されており、FEC復号部63は、RAKE受信部62から出力された各無線チャネルに対してFEC復号化処理を施すように構成されており、レイヤ2処理部は、FEC復号部63から出力された無線チャネルに対してレイヤ2処理を施すように構成されている。
送信電力ビット抽出部65は、各無線チャネルに含まれているTPCコマンドを抽出して、送信電力制御部66に、「UP」又は「DOWN」を示すTPCコマンドとして送信するように攻勢されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図7乃至図9を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
第1に、図7を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEの発信時の動作について説明する。
ステップS101において、移動局UEが、所定の通信端末との通信を開始するための発信要求を、無線回線制御局RNCに送信する。
ステップS102において、無線回線制御局RNCが、無線基地局NodeBに対して、コネクション設定要求を送信し、ステップS103において、無線基地局NodeBが、無線回線制御局RNCに対して、コネクション設定要求に応答するコネクション設定応答を送信する。
ステップS104において、無線回線制御局RNCが、移動局UEに対して、下り送信電力制御コマンドの目標CERを含むチャネルコネクション設定要求を送信し、ステップS105において、移動局UEが、無線回線制御局RNCに対して、チャネルコネクション設定要求に応答するチャネルコネクション設定応答を送信する。
ステップS106において、移動局UEは、設定された無線チャネルを介して、通信相手との間で、ユーザデータ等の送受信を行う。
第2に、図8を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEの着信時の動作について説明する。
ステップS201において、無線回線制御局RNCが、所定の通信相手からの発信要求があった旨を通知するページングを、移動局UEに送信する。
ステップS202において、移動局UEが、無線回線制御局RNCに対して、コネクション設定要求を送信し、ステップS203において、無線回線制御局RNCが、無線基地局NodeBに対して、コネクション設定要求を送信し、ステップS204において、無線基地局NodeBが、無線回線制御局RNCに対して、コネクション設定要求に応答するコネクション設定応答を送信する。
ステップS205において、無線回線制御局RNCが、移動局UEに対して、下り送信電力制御コマンドの目標CERを含むチャネルコネクション設定要求を送信し、ステップS206において、移動局UEが、無線回線制御局RNCに対して、チャネルコネクション設定要求に応答するチャネルコネクション設定応答を送信する。
ステップS206において、移動局UEは、設定された無線チャネルを介して、通信相手との間で、ユーザデータ等の送受信を行う。
第3に、図9を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEが、下り無線リンクにおける送信電を制御する動作について説明する。
ステップS1001において、移動局UEのRAKE受信部33bが、下り無線リンクを介して受信した下り信号(逆拡散済み)について、RAKE受信処理を施す。
ステップS1002において、SIR測定部33gが、RAKE受信部33bから出力された個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボル及び無線基地局NodeBから常時送信されている共通パイロットチャネルに基づいて、下り無線リンクのSIR(受信品質)を測定する。
ステップS1003において、パイロット誤り判定部33eが、RAKE受信部33bから出力された個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボル及び当該移動局UEに割り当てられているパターンのパイロットシンボルを用いて、パイロットシンボルの自己相関を測定し、出力Aとしてアウターループ計算部33fに出力する。
ステップS1004において、アウターループ計算部33fが、出力Aに基づいて、下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生していたか否かについて判断する。
下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生していないと判断した場合、本動作はステップS1005に進み、下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生していたと判断した場合、本動作はステップS1006に進む。
ステップS1005において、アウターループ計算部33fが、
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×CERtarget
によって、下り無線リンクの目標SIR(目標受信品質)を更新する。
一方、ステップS1006において、アウターループ計算部33fが、
「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−CERtarget)」
によって、下り無線リンクの目標SIR(目標受信品質)を更新する。
ステップS1007において、比較部33hが、下り無線リンクの目標SIRと下り無線リンクの測定SIRとを比較する。
下り無線リンクの目標SIRが下り無線リンクの測定SIRを上回っている場合、本動作はステップS1008に進み、下り無線リンクの目標SIRが下り無線リンクの測定SIR以下である場合、本動作はステップS1009に進む。
ステップS1008において、TPCコマンド生成部33iが、「UP」を示す上りTPCコマンドを生成し、ステップS1009において、TPCコマンド生成部33iが、「DOWN」を示す上りTPCコマンドを生成する。
ステップS1010において、TPCコマンド生成部33iが、生成した上りTPCコマンドを、上り無線リンク(個別物理制御チャネル)によって、無線基地局NodeBに送信する。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、下り送信電力制御コマンドの誤り率(CER)を用いてアウターループ送信電力制御を行うことにより、適切な目標SIRを設定して、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能である。その結果、無線回線容量の増大やユーザスループットの向上や通信品質の安定化を達成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局NodeBから常時送信されている個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボルによって、下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生しているか否かについて推定することができ、下り送信電力制御コマンドの誤り率(CER)を用いたアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、下り送信電力コマンドの誤り率(CER)を用いた高速なアウターループ送信電力制御を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、全ての移動局UEの製造業者が製造した移動局UEにおいて、統一した動作を行わせることにより、安定したサービス提供が可能となる。
(第2の実施形態)
図10乃至図13を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点を主に説明する。
なお、本実施形態に係る移動通信システムは、下り無線リンクの目標SIRの更新方法を除いて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと同様である。
図10に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、図4におけるパイロット誤り判定部33eの代わりに、パイロット抽出部33mと、誤り訂正復号部33nと、誤り検出部33oを具備している。
パイロット抽出部33mは、受信した個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれているパイロットシンボルから擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)を生成するように構成されている。
ここで、パイロット抽出部33mは、移動局UEに割り当てられているパイロットシンボルのパターンを参照して、上述のパイロットシンボルを取得する。
例えば、図11に示すように、CRCビットだけを送信する個別物理データチャネル(DPDCH)を想定する。ここで、CRCビットを16ビットとすると、符号化率1/3の畳み込み符号を用いて符号化処理を行う場合、個別物理データチャネル(DPDCH)には72ビットが含まれている必要がある。
かかる場合、パイロット抽出部33mは、受信した個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれているパイロットシンボルから、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)として、72ビットのパイロットビットを抽出する。
図12は、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)が「40ms」で、フレーム期間が「10ms」で、1フレームが「15タイムスロット」によって構成されている個別物理制御チャネル(DPCCH)の構成を示す。かかる構成において、1タイムスロット内に、2ビットのパイロットビットが存在する場合、1TTIで、「2×15×4(=120)」ビットのパイロットシンボルが存在する。
このような場合、パイロット抽出部33mは、かかるパイロットシンボルから、時間的な偏りが無いように、72ビットを抽出する。
誤り訂正復号部33nは、生成した擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)に対して、誤り訂正復号化処理を施すように構成されている。誤り検出部33oは、CRC符号を用いて、生成した擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生しているか否かについて判断するように構成されている。
アウターループ計算部33fは、無線回線制御局RNCから通知された個別物理データチャネル(DPDCH)の目標誤り率(目標BLER)に基づいて、下り無線リンクの目標受信品質(目標SIR)を更新するように構成されている。
アウターループ計算部33fは、誤り検出部33oから出力された誤り検出結果に基づいて、下り無線リンクの目標SIRを更新するように構成されている。
例えば、アウターループ計算部33fは、タイムスロット#nで、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生していないと判断されているとき、タイムスロット#n+1における下り無線リンクの目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を、以下の式によって更新する。
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×BLERtarget
アウターループ計算部33fは、タイムスロット#nで、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生していると判断されているとき、タイムスロット#n+1における下り無線リンクの目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を、以下の式によって更新する。
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−BLERtarget
ここで、「BLERtarget」は、個別物理データチャネルの目標BLERであり、「ΔTPC」は、下り無線リンクにおける目標SIRの制御単位である。
図13を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEが、下り無線リンクにおける送信電力を制御する動作について説明する。
ステップS2001において、移動局UEのRAKE受信部33bが、下り無線リンクを介して受信した下り信号(逆拡散済み)について、RAKE受信処理を施す。
ステップS2002において、SIR測定部33gが、RAKE受信部33bから出力された個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボル及び無線基地局NodeBから常時送信されている共通パイロットチャネルに基づいて、下り無線リンクのSIR(受信品質)を測定する。
ステップS2003において、パイロット抽出部33mが、当該移動局UEに割り当てられているパターンのパイロットシンボルを参照して、RAKE受信部33bから出力された個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボルを取得し、取得したパイロットシンボルから所定のパイロットビットを抽出することによって、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)を生成する。
ステップS2004において、誤り訂正復号部33nが、パイロット抽出部33mから出力された擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)に対して誤り訂正復号化処理を施す。
ステップS2005において、誤り検出部33oが、CRC符号を用いて、生成した擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生しているか否かについて判断する。
ステップS2006において、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生していないと判断された場合、本動作はステップS2007に進み、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)において受信誤りが発生していたと判断した場合、本動作はステップS2008に進む。
ステップS2007において、アウターループ計算部33fが、
SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×BLERtarget
によって、下り無線リンクの目標SIR(目標受信品質)を更新する。
一方、ステップS2008において、アウターループ計算部33fが、
「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−BLERtarget)」
によって、下り無線リンクの目標SIR(目標受信品質)を更新する。
ステップS2009において、比較部33hが、下り無線リンクの目標SIRと下り無線リンクの測定SIRとを比較する。
下り無線リンクの目標SIRが下り無線リンクの測定SIRを上回っている場合、本動作はステップS2010に進み、下り無線リンクの目標SIRが下り無線リンクの測定SIR以下である場合、本動作はステップS2011に進む。
ステップS2010において、TPCコマンド生成部33iが、「UP」を示す上りTPCコマンドを生成し、ステップS2011において、TPCコマンド生成部33iが、「DOWN」を示す上りTPCコマンドを生成する。
ステップS2012において、TPCコマンド生成部33iが、生成した上りTPCコマンドを、上り無線リンク(個別物理制御チャネル)によって、無線基地局NodeBに送信する。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)の誤り率(BLER)を用いてアウターループ送信電力制御を行うことにより、適切な目標SIRを設定し、下り無線リンクにおける適切な送信電力制御を行うことが可能である。その結果、無線回線容量の増大やユーザスループットの向上や通信品質の安定化を達成することができる。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局NodeBから常時送信されている個別物理制御チャネル(DPCCH)に含まれるパイロットシンボルによって、従来の移動通信システムの構成変更を最小限に止めつつ、擬似個別物理データチャネルにおいて受信誤りが発生しているか否かについて推定することができ、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)の誤り率(BLER)を用いたアウターループ送信電力制御を実現することができる。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEは、従来の移動通信システムの場合と比べて、誤り率(BLER)を測定するために抽出するビット位置を変更するだけでよいので、従来の移動通信システムの構成変更を最小限に止めることができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、従来の移動通信システムの場合と同様に、無線回線制御局RNCは、個別物理データチャネル(DPDCH)の目標誤り率(目標BLER)を通知するように構成されていればよいので、従来の移動通信システムの構成変更を最小限に止めることができる。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、擬似個別物理データチャネル(擬似DPDCH)の誤り率(BLER)を用いた高速なアウターループ送信電力制御を実現することができる。
(変更例1)
図14及び図15を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて説明する。以下、本変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点を主に説明する。
なお、本変更例1に係る移動通信システムは、アウターループ計算部による目標SIRの更新方法を除いて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと同様である。
本変更例1では、無線回線制御局RNCの呼制御部16は、レイヤ3シグナリングによって、各移動局UEに対して、パイロットシンボルと下り送信電力制御コマンドとの送信電力比を送信するように構成されている。
また、本変更例1では、図14に示すように、移動局UEのベースバンド信号処理部33のアウターループ計算部33fは、無線回線制御局RNCから送信された上述の送信電力比に基づいて、下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(例えば、目標CER)を補正し、補正した目標誤り率(例えば、目標CER)に基づいて、下り無線リンクの目標受信品質(例えば、目標SIR)を更新するように構成されている。
図15に、無線回線制御局RNCから目標CER「Y」を受信した場合のアウターループ計算部33fによる下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(目標CER)の補正方法の一例を示す。
図15の例では、アウターループ計算部33fは、送信電力比「1」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力と下り送信電力制御コマンドの送信電力とが等しいと通知された場合、目標SIRを「X」とする。
一方、アウターループ計算部33fは、送信電力比「1/2」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力が下り送信電力制御コマンドの送信電力の1/2倍であると通知された場合、目標CERを「Y」に補正して、目標SIRを「X」とする。
一方、アウターループ計算部33fは、送信電力比「2」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力が下り送信電力制御コマンドの送信電力の2倍であると通知された場合、目標CERを「Y」に補正して、目標SIRを「X」とする。
なお、上述の第1の実施形態では、パイロットシンボルと下り送信電力制御コマンドとの送信電力比は「1」に固定されているものとする。
(変更例2)
図16及び図17を参照して、本発明の変更例2に係る移動通信システムについて説明する。以下、本変更例2に係る移動通信システムについて、上述の第2の実施形態に係る移動通信システムとの相違点を主に説明する。
なお、本変更例2に係る移動通信システムは、アウターループ計算部による目標SIRの更新方法を除いて、上述の第2の実施形態に係る移動通信システムと同様である。
本変更例2では、無線回線制御局RNCの呼制御部16は、レイヤ3シグナリングによって、各移動局UEに対して、パイロットシンボルと下り送信電力制御コマンドとの送信電力比を送信するように構成されている。
また、本変更例1では、図16に示すように、移動局UEのベースバンド信号処理部33のアウターループ計算部33fは、無線回線制御局RNCから送信された上述の送信電力比に基づいて、下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(例えば、目標BLER)を補正し、補正した目標誤り率(例えば、目標BLER)に基づいて、下り無線リンクの目標受信品質(例えば、目標SIR)を更新するように構成されている。
図17に、無線回線制御局RNCから目標BLER「Y」を受信した場合のアウターループ計算部33fによる下り送信電力制御コマンドの目標誤り率(目標BLER)の補正方法の一例を示す。
図17の例では、アウターループ計算部33fは、送信電力比「1」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力と下り送信電力制御コマンドの送信電力とが等しいと通知された場合、目標SIRを「X」とする。
一方、アウターループ計算部33fは、送信電力比「1/2」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力が下り送信電力制御コマンドの送信電力の1/2倍であると通知された場合、目標CERを「Y」に補正して、目標SIRを「X」とする。
一方、アウターループ計算部33fは、送信電力比「2」を受信した場合、すなわち、パイロットシンボルの送信電力が下り送信電力制御コマンドの送信電力の2倍であると通知された場合、目標CERを「Y」に補正して、目標SIRを「X」とする。
なお、上述の第2の実施形態では、パイロットシンボルと下り送信電力制御コマンドとの送信電力比は「1」に固定されているものとする。
本発明の一実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの無線回線制御局の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの移動局の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの移動局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの無線基地局におけるタイミング調整部の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの移動局における発信動作を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムの移動局における着信動作を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局が下り無線リンクにおける送信電力を制御する動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの移動局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの移動局におけるパイロット抽出部の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの移動局におけるパイロット抽出部の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局が下り無線リンクにおける送信電力を制御する動作を示すフローチャートである。 本発明の変更例1に係る移動通信システムの移動局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 本発明の変更例1に係る移動通信システムの移動局におけるアウターループ計算部の動作を説明するための図である。 本発明の変更例2に係る移動通信システムの移動局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 本発明の変更例2に係る移動通信システムの移動局におけるアウターループ計算部の動作を説明するための図である。 従来の移動通信システムにおける無線基地局と移動局との間の無線チャネルの接続形態を示す図である。 従来の移動通信システムにおいて、無線基地局と移動局との間で送受信されるA-DPCHについて説明するための図である。 従来の移動通信システムにおいて、無線基地局と移動局との間で送受信されるA-DPCHについて説明するための図である。 従来の移動通信システムの移動局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。
符号の説明
1…交換局、RNC…無線回線制御局、11…交換局インターフェース、12…メディア信号処理部、13…LLCレイヤ処理部、14…MACレイヤ処理部
15…基地局インターフェース、16…呼制御部、UE…移動局、31…バスインターフェース、32…呼処理部、33…ベースバンド信号処理部、33a…逆拡散部、33b…RAKE受信部、33c…FEC復号部、33d…レイヤ2処理部、33e…パイロット誤り判定部、33f…アウターループ計算部、33g…SIR測定部、33h…比較部、33i…TPCコマンド生成部、33l…BLER測定部、33m…パイロット抽出部、33n…誤り訂正復号部、33o…誤り検出部、34…RF部、35…送受信アンテナ、NodeB…無線基地局、51…HWインターフェース、52…レイヤ2処理部、53…符号化部、54…変調部、55…拡散部、56…振幅設定部、57…タイミング調整部、58…ユーザ加算部、59…スクランブル拡散部、60…送受信無線部、61…逆拡散部、62…RAKE受信部、63…FEC復号部、64…レイヤ2処理部

Claims (9)

  1. 下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御方法であって、
    無線回線制御局が、移動局に対して、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率を送信する工程と、
    前記移動局が、受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する工程と、
    前記移動局が、受信した前記目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する工程と、
    前記移動局が、測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する工程と、
    前記移動局が、前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクにおける送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成して無線基地局に送信する工程とを有することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 前記パイロットシンボルの送信電力と前記下り送信電力制御コマンドの送信電力とが等しく設定されていることを特徴とする請求項に記載の送信電力制御方法。
  3. 前記無線回線制御局が、前記移動局に対して、前記パイロットシンボルと前記下り送信電力制御コマンドとの送信電力比を送信する工程と、
    前記移動局が、前記送信電力比に基づいて、前記目標誤り率を補正する工程とを有し、
    前記移動局は、補正した前記目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新することを特徴とする請求項に記載の送信電力制御方法。
  4. 受信したパイロットシンボルを用いて、下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、
    上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標受信品質更新部と、
    測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、
    前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクの送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備することを特徴とする移動局。
  5. 前記目標受信品質更新部は、受信した前記パイロットシンボルと前記移動局に割り当てられているパターンのパイロットシンボルと前記目標誤り率とに基づいて、前記目標受信品質を更新するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の移動局。
  6. 前記目標受信品質更新部は、前記パイロットシンボルを構成するパイロットビットの中から前記下り送信電力制御コマンドを構成するビットと同じ数のパイロットビットを抽出し、抽出した前記パイロットビットについて算出した自己相関に基づいて前記下り送信電力制御コマンドにおいて受信誤りが発生しているか否かについて判断し、前記判断結果に基づいて前記目標受信品質を更新するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の移動局。
  7. 前記目標誤り率を「CERtarget」とし、前記目標受信品質の制御単位を「ΔTPC」とした場合、
    前記目標受信品質更新部は、
    タイムスロット#nで、前記下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していないと判断したとき、タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を、「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)−ΔTPC×CERtarget」によって更新し、
    前記タイムスロット#nで、前記下り送信電力コマンドにおいて受信誤りが発生していると判断したとき、前記タイムスロット#n+1における前記目標受信品質「SIRtarget(n+1)」を「SIRtarget(n+1)=SIRtarget(n)+ΔTPC×(1−CERtarget)」によって更新するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の移動局。
  8. 前記目標受信品質更新部は、前記パイロットシンボルと前記下り送信電力制御コマンドとの送信電力比に基づいて前記目標誤り率を補正し、補正した前記目標誤り率に基づいて前記下り無線リンクの目標受信品質を更新するように構成されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の移動局。
  9. 無線回線制御局と個別物理データチャネルを受信していない移動局とを具備しており、下り無線リンクにおける送信電力を制御する送信電力制御システムであって、
    前記無線回線制御局は、前記移動局に対して、上り無線リンクにおける送信電力を制御するための下り送信電力制御コマンドの目標誤り率を送信する目標誤り率送信部を具備し、
    前記移動局は、
    受信したパイロットシンボルを用いて、前記下り無線リンクの受信品質を測定する受信品質測定部と、
    前記下り送信電力制御コマンドの目標誤り率に基づいて、前記下り無線リンクの目標受信品質を更新する目標受信品質更新部と、
    測定した前記受信品質と前記目標受信品質とを比較する比較部と、
    前記比較結果に基づいて、前記下り無線リンクの送信電力を制御するための上り送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成部とを具備することを特徴とする送信電力制御システム。
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