JP4649079B2 - Wing lock device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷台を上部から開閉可能に覆うウイングが設けられてなるウイング車の煽りに取り付けられるウイングロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すようなウイング車100が知られている。このウイング車100は、開いた状態で翼のようになる大型開閉扉(いわゆるウイング108)を備えて運送車両の荷台部分を構成するものであり、所定数の車輪101に支持された基台102と、基台102の各側部に開閉可能に設けられた煽り103と、上記基台102の前後端部に各煽り103を挟むように立設された前後一対の門形部材104と、これらの門形部材104の頂部間に架設された架設材107とを備えている。
【0003】
上記各門形部材104は、幅方向一対の支柱105および各支柱105の頂部間に架設された梁材106とからなり、上記架設材107は、各梁材106の中央部間に前後方向に延びるように設けられている。そして、上記ウイング108は幅方向一対で架設材107に開閉自在に取り付けられている。
【0004】
かかるウイング108は、基端側が蝶番111を介して回動自在に架設材107に連結された天板ウイング109と、この天板ウイング109の先端縁部から下方に向けて直角に延設された側板ウイング110とからなり、閉止された状態(閉止姿勢)では、図9に実線で示すように、天板ウイング109の前後端部が前後の梁材106に当接するとともに、側板ウイング110の前後端部が前後の支柱105に当接し、かつ、下縁部が立直姿勢の基台102の上縁部に当接するように寸法設定されている。
【0005】
したがって、閉止姿勢に姿勢設定されている例えば左方のウイング108を蝶番111回りに時計方向に回動させることにより、このウイング108は、図9に二点鎖線で示すように、開放姿勢に姿勢設定される一方、開放姿勢のウイング108を蝶番111回りに反時計方向に回動操作することにより、元の閉止姿勢に戻される。
【0006】
このように構成されたウイング車100においては、側板ウイング110の下縁部に所定個数の係止舌片112が下方に向けて突設されているとともに、煽り103の上縁部には係止舌片112に対応したロック装置120が設けられている。そして、ウイング108が閉止姿勢に姿勢設定された状態でこのロック装置120を所定の方向に向けて操作することによりロック装置120が係止舌片112を押圧してウイング108が開かないようにロックされる一方、ロック装置120の逆操作によってウイング108に対するロックが解除され、これによってウイング108の開放操作を行い得るようになっている。
【0007】
このようなウイング車100に設けられる従来のロック装置120としては、例えば特開平9−119410号に記載されているようなものを挙げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロック装置120は、オペレータが操作する操作レバー121と、この操作レバー121の正逆操作により係止舌片112に対してロック動作およびロック解除動作を行うロック部材122とを備えた基本構成を有している。そして、従来のロック装置120においては、操作レバー121とロック部材122との間に可逆的に動作する所定のリンク構造が介在され、ロック部材122は、操作レバー121の正方向への動作によってロック姿勢に姿勢変更してその姿勢が維持されるとともに、同逆方向への動作によってロック解除姿勢に姿勢変更してその姿勢が維持されるようになっている。
【0009】
従って、従来のロック装置120においては、操作レバー121の姿勢とロック部材122の姿勢とは常に同期しており、操作レバー121がロック姿勢のときはロック部材122も必ずロック姿勢に設定されるとともに、操作レバー121がロック解除姿勢のときはロック部材122も必ずロック解除姿勢になる。
【0010】
そして、操作レバー121は、ロック姿勢に設定された状態で煽り103に密着されるとともに、ロック解除姿勢のときは煽り103から外部に突出した状態とされる。このようにされるのは、ウイング車100の使用時(すなわち走行時)に操作レバー121が車体から外部に突出しているとこれが邪魔になってウイング車100の走行上不具合になるからである。
【0011】
しかしながら、ロックが解除されることにより操作レバー121が煽り103から外方に向けて突出していると、たとえウイング車100が停車中であっても、煽り103が開かれることにより基台102の下部に形成された図略のガードレール等の付設物に上記突出した操作レバー121が干渉して損傷することがある等の不都合が生じる。
【0012】
かかる不都合を解消するために、一旦ロックを解除して係止舌片112との係合を解除した後に再度操作レバー121を操作して空ロック状態とし、操作レバー121が外部に突出しないようにしてから煽り103を開くことが行われる。しかしながらこのようにすると、煽り103およびウイング108を閉じてロック装置120をロック状態にするに際し、一旦操作レバー121をロック解除姿勢に戻してからロック姿勢に向けて捜査しなければならず、操作が面倒であるという新たな問題点が提起される。すなわち、従来のロック装置120は、操作性が劣ることによって多数存在するロック装置120のロック操作に手間取り、作業性の面からこれの改善が嘱望されていたのである。
【0013】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、操作レバーの損傷を回避し得るようにした上で操作レバーによるロック操作の操作性を向上させることができるウイングロック装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、荷台を上部から開閉可能に覆うウイングが設けられてなるウイング車の煽りに取り付けられ、閉じた状態のウイングの縁部に突設されている係止舌片を押えて当該ウイングの開放をロックするように構成されたウイングロック装置であって、上記煽りに固定されるベースプレートと、このベースプレートの上部に設けられた水平方向に延びる連結ピン回りに回動してベースプレートに密着した垂直姿勢と下部がベースプレートから離間した傾斜姿勢との間で姿勢変更可能に当該ベースプレートに装着された操作プレートと、この操作プレートの回動操作により当該操作プレートから進退して上記係止舌片に係脱する押え部材を備えた舌片係脱機構とが備えられ、上記舌片係脱機構は、操作プレートが傾斜姿勢に姿勢設定された状態で上記押え部材が退行する一方、操作プレートを垂直姿勢に姿勢変更するに際し、押え部材の進行と、押え部材の退行位置への留保とのいずれか一方を選択的に設定し得るように構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、押え部材が退行位置に位置設定され、かつ、操作プレートが垂直姿勢に姿勢設定された状態でウイングを閉じることにより、ウイングの係止舌片は、押え部材に干渉することなく当該押え部材に対向した位置に到達する。この状態で操作プレートを操作して傾斜姿勢に姿勢変更させることにより、押え部材が進行して係止舌片を押え込むため、ウイングの閉止状態がロックされる。
【0016】
ついで、ウイングのロックを解除するためには、垂直姿勢の操作プレートを操作して傾斜姿勢に姿勢変更させればよい。こうすることによって押え部材が退行して係止舌片に対する係合が解消されるため、ウイングを開放することができる。
【0017】
そして、操作プレートは、傾斜姿勢から垂直姿勢に姿勢変更するに際し、押え部材の進行と、押え部材の退行位置への留保とのいずれか一方を選択的に設定し得るように構成されているため、ウイングの解放後に上記留保を選択した上で(すなわちこの選択のための所定の動作を行った上で)操作プレートを垂直姿勢に姿勢変更することにより、押え部材は退行位置に位置したままで操作プレートはベースプレートに密着した垂直姿勢に姿勢設定される。
【0018】
したがって、傾斜姿勢になっていることによる操作プレートの外部への突出によって操作プレートが邪魔になったり、煽りを降ろしたときに車両の下部の部材と干渉して両者が互いに破損するような不都合を生じさせないようにした上で、つぎの係止舌片の押え操作時には、垂直姿勢の操作プレートを傾斜姿勢に姿勢変更した後、押え部材を進行位置に留める選択をして再度垂直姿勢に戻すことにより(すなわち、操作プレートの往復動作で)、押え部材で係止舌片をロックすることが可能になり、ロックおよびロック解除の操作性が向上する。
【0019】
これに対し、従来のウイングロック装置にあっては、操作プレートの操作位置と、押え部材の被操作位置とが一対一対応で可逆的に決まってしまうため、操作プレートをホームポジションに位置設定した状態でウイングを閉じると、係止舌片が進行位置にある押え部材と干渉してしまい、これによって係止舌片を係止することができなくなるという不都合が生じる。かかる不都合を回避するためには、ウイングを閉じるに先だってウイング車の周りを巡って全ての操作プレートを一旦傾斜姿勢に変更し、その後、ウイングを閉じてから再度操作プレートを操作しなければならず、操作性が悪いという問題点を有していたが、請求項1の発明ではかかる問題点が解消される。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記操作プレートは、上記押え部材を挟むように設けられた一対のアームからなる二股部を有し、上記舌片係脱機構は、押え部材が一対のアーム間で進退し得るように構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によれば、押え部材は、二股部の一対のアーム間に設けられているため、各アームに保護された状態になって進退動作が安定する。
【0022】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、上記舌片係脱機構は、上記一対のアーム内にそれぞれ摺動可能に内装された一対の摺動体と、これら一対の摺動体間に架設された架設軸およびこの架設軸より下部位置で摺動体間に架設されたサポート軸と、このサポート軸から延設された一対の筋交いロッドおよび各筋交いロッドの下端部間に架設された水平ロッドからなる第一筋交い部材と、この第一筋交い部材の筋交いロッドに掛け回される、基端部に一対の突出ロッドを備えた第二筋交い部材と、上記一対の突出ロッドの上下動を案内する操作プレートの基端側に設けられた一対のガイド支柱と、上記ベースプレートの下部に設けられ、かつ、頂部に水平ロッドを支持する支持凹部の凹設されたカム部材と、このカム部材に対向配置されて上記カム部材との間で水平ロッドの上下動を案内するための昇降通路を形成するスイングプレートとを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0023】
この発明によれば、押え部材が退行位置に位置設定され、かつ、操作プレートが垂直姿勢に姿勢設定された状態でウイングを閉じることにより、ウイングの係止舌片は、押え部材に干渉することなく当該押え部材に対向した位置に到達することができる。
【0024】
この状態で操作プレートを操作して当該操作プレートを傾斜姿勢に姿勢変更すると、昇降通路の下端部に位置した第一筋交い部材の水平ロッドがスイングプレートに案内されつつカム部材の頂部の支持凹部に到達する。この状態で操作プレートを垂直姿勢に戻すことにより、第一筋交い部材が水平ロッド回りに回動してアーム内の摺動体を押し上げるため、摺動体と一体の架設軸が一対のアーム間で上昇し、この上昇した架設軸によってウイングの係止舌片がベースプレートに向けて押圧され、これによってウイングの閉止状態がロックされる。
【0025】
ついで、上記ウイングのロック状態を解除するには、垂直姿勢の操作プレートを操作して傾斜姿勢に姿勢変更させればよい。こうすることによって上記と逆の作用で押え部材が下降して係止舌片に対する係合が解消されるため、ウイングを開放することができる。
【0026】
そして、ウイングのロックが解除された後、操作プレートをさらに傾斜方向に向けて操作することにより、第二筋交い部材が第一筋交い部材をサポート軸回りにベースプレートから離間する方向に回動させるため、第一筋交い部材の水平ロッドがカム部材の支持凹部から外れ、カム部材とスイングプレートとの間に形成された昇降通路に嵌り込む。この状態で操作プレートを垂直姿勢の方向に向けて操作すれば、上記水平ロッドは、自重によって昇降通路を下降するため、第一筋交い部材はサポート軸回りに回動するだけで摺動体を上方に押し上げることはない。したがって、操作プレートは、架設軸が下降位置を維持したままの状態で垂直姿勢に移行するため、架設軸の係止舌片への干渉が回避されつつ元のホームポジション(すなわち、操作プレートが垂直姿勢で、かつ、架設軸が下降位置に位置した状態)に戻る。
【0027】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記操作プレートの下端部と上記ベースプレートの下端部との間には、垂直姿勢に姿勢設定された操作プレートの設定姿勢を保持する姿勢保持構造が設けられていることを特徴とするものである。
【0028】
この発明によれば、操作プレートは、設定された垂直姿勢が姿勢保持構造の作用により維持されるため、振動その他で操作プレートが操作されていないのに自然と傾斜姿勢に変更され、これによって係止舌片のロック状態が解消されるような不都合が確実に防止される。
【0029】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、上記押え部材は、周面が上記係止舌片に当接し得るとともに、当該係止舌片の進退方向に直交する軸回りに回転自在に軸支されたローラによって形成されていることを特徴とするものである。
【0030】
この発明によれば、操作プレートを垂直姿勢に姿勢設定した状態で、係止舌片がローラによって押圧されるため、ローラの回転で係止舌片が傷付くような不都合が生じない。すなわち、従来のローラではない押え部材で係止舌片が押圧されたときは、両者が摺接することによる擦過で互いに傷付いて腐食の原因になるが、請求項4の発明ではこのような不都合が回避される。
【0031】
また、ローラとして合成樹脂製のものを採用すれば、ローラは、係止舌片を押圧した状態で圧縮弾性変形するため、その弾性力で係止舌片の係止状態がより確実で安定したものになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るウイングロック装置の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2〜図4は、図1に示すウイングロック装置の組立て斜視図であり、図2は操作プレートが垂直姿勢でかつロック姿勢に設定された状態、図3は操作プレートが傾斜姿勢に姿勢設定された状態、図4は操作プレートが垂直姿勢でかつロック解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。さらに図5は、図3のA−A線断面図である。
【0033】
これらの図に示すように、ウイングロック装置10は、煽り103にリベットRによってリベット止めされるベースプレート20と、このベースプレート20に操作可能に装着される操作プレート30と、この操作プレート30と上記ベースプレート20との間に介設されるロック構造40と、ベースプレート20に設けられて上記ロック構造40の位置設定を行う位置設定部材50と、操作プレート30の下部に設けられてロック構造40の位置設定を援助する援助部材60と、操作プレート30の垂直姿勢を保持させる姿勢保持構造70とを備えた基本構成を有している。
【0034】
上記ベースプレート20は、上部に形成された幅広部21と、この幅広部21の下部から下方に向かって幅寸法が漸減するように形成された中間部22と、この中間部22の下部から同一幅寸法で下方に向かって延設された幅狭部23とからなり、正面視で逆凸字形状を呈している。かかるベースプレート20の幅方向の各縁部には、上下に並んだ複数個のリベット孔24が穿設され、これらのリベット孔24および煽り103の対応位置に穿設されたリベット孔にリベットRが挿通された状態でかしめ処理されることによりベースプレート20が煽り103の適所(上部位置)に固定されるようになっている。
【0035】
かかるベースプレート20の幅広部21には、その上部の左右対称位置に操作プレート30を軸支するための幅方向一対の軸受部材25が固定されているとともに、幅狭部23の幅方向の中央位置に上記位置設定部材50が取り付けられている。上記各軸受部材25は、水平方向に延びる各軸支孔25aの孔心が同心になるように固定位置が設定されている。
【0036】
上記操作プレート30は、金属製の平板をプレス処理することによって、図1に示すように、周縁に所定高さの縁堰31が設けられた状態で形成されている。かかる操作プレート30は、ベースプレート20の幅広部21および中間部22に若干小さめで対応するように形状設定された二股部32と、この二股部32の下部から下方に向けて延設された操作部36とからなっている。
【0037】
上記二股部32には、両側部にそれぞれ縁堰31を有する幅方向一対の連結アーム33が形成されているとともに、各連結アーム33の上端部には、孔心を共有した状態で各縁堰31に穿設された挿通孔33aが設けられている。そして、各連結アーム33の上端の縁堰31間を上記一対の軸受部材25に外嵌した状態で連結ピン34を挿通孔33aおよび軸受部材25の軸支孔25aに差し通してかしめ止めすることにより、操作プレート30が連結ピン34回りに回動可能にベースプレート20に連結されるようになっている。
【0038】
このような操作プレート30の操作部36には、その下部位置に幅方向一対のガイド角筒37が形成されている。これらのガイド角筒37は、操作部36下部の各縁堰31から同一方向に向けて突設された突設板をそれぞれ内側に向かって角筒が形成されるように直角に二度折り曲げることによって形成されている。各ガイド角筒37内には上記援助部材60の一部が内嵌固定されるとともに、一対のガイド角筒37間には上記姿勢保持構造70の一部が嵌装されるようになっている。
【0039】
上記ロック構造40は、上記一対の連結アーム33にそれぞれ上下方向に摺動可能に内装された幅方向一対の摺動体41と、これら一対の摺動体41間に架設され、かつ、同心で外嵌されたローラ(押え部材)43を有する上下一対の架設軸42と、下部の架設軸42よりさらに下部位置で摺動体41間に架設され、かつ、第一筋交い部材45を有するサポート軸44とを備えている。上記ローラ43は、図2に示すように係止舌片112を押えてベースプレート20との間で押圧挟持するためのものであり、本実施形態においては合成樹脂製のものが採用されている。合成樹脂製のローラ43を採用することにより、ローラ43は、係止舌片112を押圧した状態で圧縮弾性変形するため、係止舌片112の挟持保持状態がより確実で安定したものになる。
【0040】
一方、各連結アーム33の互いに対向した縁堰31には、架設軸42およびサポート軸44を挿通するための上下方向に延びたガイド長孔35がそれぞれ穿設され、これによってロック構造40は、架設軸42およびサポート軸44がこれらガイド長孔35の許容範囲内で昇降して、図2に示すように、ローラ43が上方位置で係止舌片112に対向した上部位置と、図3および図4に示すように、ローラ43の係止舌片112に対する対向状態が解除された下部位置との間で位置変更し得るようになっている。
【0041】
上記第一筋交い部材45はU字状を呈し、サポート軸44に固定された幅方向一対の筋交いロッド46と、これらの筋交いロッド46の下端部間に架設された水平ロッド47とからなっている。筋交いロッド46は、水平ロッド47が位置設定部材50の後述するカム部材52の頂部に支持され、かつ、ロック構造40のローラ43が下部位置に位置設定された状態で操作プレート30が30°〜45°の範囲内の所定角度になるように長さ寸法が設定されている。
【0042】
上記位置設定部材50は、第一筋交い部材45との関連で操作プレート30を図2〜図4に示す三種類の状態のいずれかに設定するためのものである。因みに、図2はローラ43が係止舌片112をベースプレート20に押し付けたベースプレート押圧状態、図3はローラ43による係止舌片112の押圧が解除されかつ操作プレート30が傾斜姿勢に設定された操作レバー傾斜状態、図4はローラ43による係止舌片112の押圧が解除されかつ操作プレート30が垂直姿勢に設定された操作レバー垂直状態をそれぞれ示している。
【0043】
かかる位置設定部材50は、図1および図5に示すように、ベースプレート20の中間部22における幅方向の中央位置に設けられたストッパー51と、このストッパー51に対向するようにベースプレート20の幅狭部23の上部位置に設けられたカム部材52と、このカム部材52に被さるように設けられたスイングプレート部材53と、このスイングプレート部材53の下端部にさらに被さるように設けられた、当該スイングプレート部材53を軸支する軸支部材54とを備えて構成されている。
【0044】
上記ストッパー51は、金属板をU字状に曲折処理することによって形成され、底板51aと、幅方向一対の側板51bとからなっている。各側板51bが上下方向に延びた状態で底板51aがベースプレート20の中間部22に溶接止め等によって固定されることにより、ストッパー51がベースプレート20に装着されている。一対の側板51bの各下縁部は、図5に示すように、底板51aから離間するに連れて下方に向かうように先下がりに傾斜している。
【0045】
上記カム部材52は、下方に向かうに従って厚み寸法が漸減するように形状設定されたカム部材本体52aと、その頂部に形成された上記第一筋交い部材45の水平ロッド47を支持するための支持凹部52bとからなっている。支持凹部52bの表面とストッパー51の側板51bの下縁部との間には第一筋交い部材45の水平ロッド47を嵌め込み得る隙間が形成され、この隙間において水平ロッド47がカム部材52の支持凹部52bに支持されることにより、第一筋交い部材45が、図3および図5に示すように、操作プレート30の傾斜姿勢を維持し得るようになっている。
【0046】
上記スイングプレート部材53は、水平ロッド47を押えてその移動軌跡を確保するためのものであり、所定寸法の離間状態でカム部材52に対向配置される板状のプレート本体53aと、このプレート本体53aの下端部からベースプレート20に向けて突設された幅方向一対のブラケット53bと、各ブラケット53bに貫通して軸支部材54に軸支された支持軸53cと、この支持軸53cに外嵌されて付勢力によりプレート本体53aを支持軸53c回りに時計方向に向けて付勢するコイルバネ53dとを備えて構成されている。
【0047】
プレート本体53aの上端部には二条の切り込みを備えたフォーク状のフォーク部53eが設けられている。このフォーク部53eは、ベースプレート20に向けて所定角度折り曲げられ、これによって上記各切り込みがストッパー51の各側板51bに外嵌した状態でカム部材52の支持凹部52bに支持されている第一筋交い部材45の水平ロッド47を押え込んで水平ロッド47の被支持状態が安定するようにしている。
【0048】
また、プレート本体53aの裏面側と、カム部材本体52aの表面側との間には、コイルバネ53dの付勢力に抗してプレート本体53aを支持軸53c回りに反時計方向に回動させた水平ロッド47が下方に向けて移動したり一旦下降した後に上昇するための昇降通路55が形成されている。
【0049】
上記軸支部材54は、上記支持軸53cを軸支するとともに、上記姿勢保持構造70を係脱可能に係止するためのものであり、上部がプレート本体53aの下部に被さるように積層された係止板54aと、この係止板54aの両側部からベースプレート20に向かって折り曲げられて形成した幅方向一対のブラケット54bとからなっている。各ブラケット54bは、ベースプレート20に溶接止めその他で固定されている。かかる軸支部材54の一対のブラケット54bおよびこれらに挟持されたスイングプレート部材53の一対のブラケット53bに支持軸53cが貫通されることにより、スイングプレート部材53が支持軸53c回りに回動可能に軸支されている。
【0050】
上記援助部材60は、上記操作プレート30の一対のガイド角筒37のそれぞれに上方から嵌め込まれてかしめ止めその他で固定された幅方向一対のガイド支柱61と、これらのガイド支柱61に案内されて昇降する第二筋交い部材63とを備えて構成されている。各ガイド支柱61は、互いの対向面に上下方向に延びるように凹設されたガイド溝62を有している。
【0051】
一方、上記第二筋交い部材63は、幅方向一対の筋交いロッド64と、各筋交いロッド64の先端部に架設された水平ロッド65と、各水平ロッド65の基端部から幅方向で互いに反対方向に向けて突設された幅方向一対の突出ロッド66とからなっている。一対の突出ロッド66が各ガイド支柱61の対応したガイド溝62に嵌め込まれた状態で、第二筋交い部材63の水平ロッド65が第一筋交い部材45に被せられることにより、図1および図5に示すように、第二筋交い部材63が操作プレート30に装着された状態になるようにしている。
【0052】
以下、図6を基に、必要に応じて図1〜図5を参照しながら姿勢保持構造70について説明する。図6は、姿勢保持構造70の一実施形態を示す一部切欠き拡大斜視図である。図6および先の図1に示すように、姿勢保持構造70は、操作プレート30の操作部36に設けられた一対のガイド角筒37間に介設される係止ボックス71と、この係止ボックス71に上方に向かう付勢力を付与する付勢構造75とを備えて構成されている。
【0053】
係止ボックス71は、箱状を呈したボックス本体72と、このボックス本体72の天板から上方に向けて突設されたベースプレート20に向けて先下がりの傾斜部73aを有する係止突起73と、ボックス本体72の幅方向一対の側板から互いに反対方向に向けて突設された上下方向に長尺の被ガイド突起74とを備えて構成されている。
【0054】
ボックス本体72は、厚み寸法がガイド角筒37の対向面側の厚み寸法と同一になるように寸法設定されているとともに、上下寸法が軸支部材54の下縁部とベースプレート20の下縁部との間の距離に略等しくなるように寸法設定され、これによって操作プレート30がベースプレート20に積層される垂直姿勢に姿勢設定された状態では軸支部材54の直下に位置し、図2および図4に示すように外部からは視認し得ないようになる。
【0055】
係止突起73は、その直立部73bがボックス本体72の天板の、ベースプレート20から離れた側の縁部から係止板54aの厚み寸法より若干多めにベースプレート20側に寄った部分に位置するように設けられ、これによって操作プレート30が垂直姿勢に設定された状態で軸支部材54内に嵌り込み得るようになっている。
【0056】
一方、一対のガイド角筒37の各対向壁面には、上記被ガイド突起74を摺接状態で嵌め込む下部に開口を備えた上下方向に長尺の嵌装溝37aが設けられ、これらの嵌装溝37aに各被ガイド突起74をそれぞれ嵌め込むことによって係止ボックス71がガイド角筒37間に装着されるようになっている。
【0057】
上記付勢構造75は、各被ガイド突起74の端面から互いに反対方向に向けて突設された一対の引掛け突起76と、この引掛け突起76に対向してガイド支柱61の底面に固定されたフック77と、このフック77と上記引掛け突起76の間に張設されたコイルスプリング78とを備えて構成されている。
【0058】
コイルスプリング78は、伸長状態で引掛け突起76およびフック77間に張設され、これによって引掛け突起76および被ガイド突起74を介してボックス本体72に上方に向かう付勢力を付与するようになっている。
【0059】
また、ボックス本体72の底板には、オペレータが指を差し入れるための操作孔79が穿設されている。従って、係止突起73が軸支部材54の係止板54aに係止された状態で、操作孔79から指を差し入れて底板を下方に向けて引くことにより、係止ボックス71がコイルスプリング78の付勢力に抗して下降し、係止突起73の係止板54aに対する係止が解除されることによって操作プレート30を連結ピン34回りに回動操作し得るようになる。
【0060】
以下、図7および図8を基に必要に応じて図1〜図6を参照しながら本発明の作用について説明する。図7および図8は、本発明のウイングロック装置10の作用を説明するための断面視の説明図であり、図7の(イ)は、操作プレート30が垂直姿勢に、摺動体41が下降位置に設定された状態、図7の(ロ)は、操作プレート30が傾斜姿勢に、摺動体41が下降位置に設定された状態、図8の(イ)は、操作プレート30が垂直姿勢に、摺動体41が上昇位置に設定された状態、図8の(ロ)は、操作プレート30がさらに傾斜方向に操作されることにより第一筋交い部材45の水平ロッド47が昇降通路55に向けて誘導されつつある状態をそれぞれ示している。
【0061】
ウイングロック装置10のホームシチュエーションにおいては、図7の(イ)に示すように、操作プレート30が垂直姿勢に姿勢設定されているとともに、ロック構造40の摺動体41が下降位置に位置設定され、これによって二股部32の一対の連結アーム33間に設けられたローラ43が当該連結アーム33間で下方に位置し、ウイング108(図9)の係止舌片112を連結アーム33間に受け入れ得る状態になっている。したがって、この状態でウイング108を閉じると、図7の(イ)および先の図4に示すように、係止舌片112が一対の連結アーム33間でローラ43より若干上方に位置することになる。
【0062】
ついで、係止舌片112をロックするに際しては、図7の(イ)に示す状態で操作孔79(図6)に指を差し入れて係止ボックス71を下方に引き、これによって係止突起73(図1)の軸支部材54への係止を解除しながら操作部36を手前に引いて操作プレート30を連結ピン34回りに時計方向に回動させる。
【0063】
こうすることによって、摺動体41が連結ピン34を中心とした円軌跡に沿いながら上昇するため、摺動体41に連結されたサポート軸44および筋交いロッド46を介して水平ロッド47が昇降通路55内を上昇し、カム部材52の支持凹部52bに嵌り込んで支持されることにより、第一筋交い部材45は、図7の(ロ)に示すように、傾斜突出姿勢が安定したものになる。
【0064】
この状態で操作プレート30の操作部36をベースプレート20に向かって押圧すると、操作プレート30は連結ピン34回りに反時計方向に回動するとともに、第一筋交い部材45は、カム部材52の支持凹部52bに支持されている水平ロッド47回りに時計方向に回動する。この回動によってサポート軸44が摺動体41を上方に押し上げるため、この摺動体41の連結アーム33内での上昇によってローラ43も上昇しながら操作プレート30の回動によってベースプレート20に向けて接近していくことになる。
【0065】
そして、操作プレート30が垂直姿勢に設定されると、図8の(イ)に示すように、上昇位置に設定されたローラ43が係止舌片112をベースプレート20に押し付けた状態になっており、これによって係止舌片112のローラ43によるロックが完了する。また、このときには、操作プレート30の係止突起73がベースプレート20の軸支部材54に係止しているため、上記ロック状態は安定したものになる。
【0066】
つぎに、このロック状態を解消させるに際しては、図8の(イ)に示す状態において、係止ボックス71を下降させて係止突起73の軸支部材54への係止を解除した上で、操作部36を操作して操作プレート30を連結ピン34回りに時計方向に回動させればよい。こうすることによって摺動体41がカム部材52に支持されている水平ロッド47回りに反時計方向に回動したローラ43を下降位置に押し下げるため、図7の(ロ)に示すように、係止舌片112のローラ43によるロックが解除された状態になる。この状態でウイング108が開放されることになる。
【0067】
ついで、図7の(ロ)に示す状態で、操作プレート30をさらに若干連結ピン34回りに時計方向に回動すると、第二筋交い部材63の水平ロッド65が第一筋交い部材45の筋交いロッド46に連結していることから、この連結によって第一筋交い部材45も連結ピン34回りに時計方向に回動し、これによって第一筋交い部材45の水平ロッド47がコイルバネ53dの付勢力に抗してスイングプレート部材53を支持軸53c回りに反時計方向に回動させるため、スイングプレート部材53とカム部材本体52aとの間に水平ロッド47を通過させ得る隙間が形成され、これによって水平ロッド47は、図8の(ロ)に示すように、支持凹部52bからこの隙間(すなわち昇降通路55の上部)に移動した状態になる。
【0068】
この状態で、操作プレート30を連結ピン34回りに反時計方向に向けて回動させることにより、水平ロッド47が昇降通路55に案内されつつ下降するとともに、摺動体41も連結アーム33内を下降し、ウイングロック装置10は、図7の(イ)に示すように、ホームシチュエーションに復帰する。
【0069】
本発明のウイングロック装置10は、以上詳述したように、荷台を上部から開閉可能に覆うウイング108が設けられてなるウイング車の煽り103に取り付けられ、ウイング108の縁部に突設されている係止舌片112を押えて閉じた当該ウイング108の開放をロックするように構成されたものであり、煽り103に固定されるベースプレート20と、このベースプレート20の上部に設けられた水平方向に延びる連結ピン34回りに回動してベースプレート20に密着した垂直姿勢と下部がベースプレート20から離間した傾斜姿勢との間で姿勢変更可能に当該ベースプレート20に装着された操作プレート30と、この操作プレート30の回動操作により当該操作プレート30から進退して上記係止舌片112に係脱する押え部材(ローラ43)を備えたロック構造40および位置設定部材50からなる舌片係脱機構とが備えられ、舌片係脱機構は、操作プレート30が傾斜姿勢に姿勢設定された状態でローラ43が係止舌片112から退行する一方、操作プレート30を垂直姿勢に姿勢変更するに際し、ローラ43の進行と、ローラ43の退行位置への留保とのいずれか一方を選択的に設定し得るように構成されている。
【0070】
したがって、ローラ43が退行位置に位置設定され、かつ、操作プレート30が垂直姿勢に姿勢設定された状態でウイング108を閉じることにより、係止舌片112は、ローラ43に干渉することなく当該ローラ43に対向した位置に到達する。この状態で操作プレート30を操作して傾斜姿勢に姿勢変更させることにより、ローラ43が進行して係止舌片112を押え込むため、ウイング108の閉止状態をロックすることができる。
【0071】
ついで、ウイング108のロックを解除するためには、垂直姿勢の操作プレート30を操作して傾斜姿勢に姿勢変更させればよい。こうすることによってローラ43が退行して係止舌片112に対する係合が解消されるため、ウイング108を開放することができる。
【0072】
そして、操作プレート30は、傾斜姿勢から垂直姿勢に姿勢変更するに際し、ローラ43の進行と、ローラ43の退行位置への留保とのいずれか一方を選択的に設定し得るように構成されているため、ウイング108の解放後に上記留保を選択した上で(すなわちこの選択のための所定の動作を行った上で)操作プレート30を垂直姿勢に姿勢変更することにより、ローラ43は退行位置に位置したままで操作プレート30をベースプレート20に密着した垂直姿勢に姿勢設定することができる。
【0073】
したがって、傾斜姿勢になっていることによる操作プレート30の外部への突出によって操作プレート30が邪魔になったり、煽り103を降ろしたときに車両の下部の部材と干渉して両者が互いに破損するような不都合を生じさせないようにした上で、つぎの係止舌片112の押え操作時には、垂直姿勢の操作プレート30を傾斜姿勢に姿勢変更した後、ローラ43を進行位置に留める選択をして操作プレート30を再度垂直姿勢に戻すことにより(すなわち、操作プレート30の往復動作で)、ローラ43で係止舌片112をロックすることが可能になり、ロックおよびロック解除の操作性を向上させることができる。
【0074】
そして、操作プレート30に上記ローラ43を挟むように設けた一対の連結アーム33からなる二股部32を設け、舌片係脱機構を、ローラ43が一対の連結アーム33間で進退し得るように構成しているため、ローラ43は、各連結アーム33に保護された状態になり、その進退動作を安定させることができる。
【0075】
また、舌片係脱機構は、上記一対の連結アーム33内にそれぞれ摺動可能に内装された一対の摺動体41と、これら一対の摺動体間に架設された架設軸42およびこの架設軸42より下部位置で摺動体41間に架設されたサポート軸44と、このサポート軸44から延設された一対の筋交いロッド46および各筋交いロッド46の下端部間に架設された水平ロッド47からなる第一筋交い部材45と、この第一筋交い部材45の筋交いロッド46に掛け回される、基端部に一対の突出ロッド66を備えた第二筋交い部材63と、上記一対の突出ロッド66の上下動を案内する操作プレート30の基端側に設けられた一対のガイド支柱61と、上記ベースプレート20の下部に設けられ、かつ、頂部に水平ロッド47を支持する支持凹部の凹設されたカム部材52と、このカム部材52に対向配置されて上記カム部材52との間で水平ロッド47の上下動を案内するための昇降通路55を形成するスイングプレート部材53とを備えて構成されているため、ローラ43が退行位置に位置設定され、かつ、操作プレート30が垂直姿勢に姿勢設定された状態でウイング108を閉じることにより、ウイング108の係止舌片112は、ローラ43に干渉することなく当該ローラ43に対向した位置に到達することができる。
【0076】
この状態で操作プレート30を操作して当該操作プレート30を傾斜姿勢に姿勢変更することにより、昇降通路55の下端部に位置した第一筋交い部材45の水平ロッド47がスイングプレート部材53に案内されつつカム部材52の頂部の支持凹部に到達する。この状態で操作プレート30を垂直姿勢に戻すことにより、第一筋交い部材45が水平ロッド47回りに回動して連結アーム33内の摺動体41を押し上げるため、摺動体41と一体の架設軸42が一対の連結アーム33間で上昇し、この上昇した架設軸42によってウイング108の係止舌片112がベースプレート20に向けて押圧され、これによってウイング108の閉止状態を係止舌片112を介してロックすることができる。
【0077】
ついで、上記ウイング108のロック状態を解除するには、垂直姿勢の操作プレート30を操作して傾斜姿勢に姿勢変更させればよい。こうすることによって上記と逆の作用でローラ43が下降して係止舌片112に対する係合が解消されるため、ウイング108を開放することができる。
【0078】
そして、ウイング108のロックが解除された後、操作プレート30をさらに傾斜方向に向けて操作することにより、第二筋交い部材63が第一筋交い部材45をサポート軸44回りにベースプレート20から離間する方向に回動させるため、第一筋交い部材45の水平ロッド47がカム部材52の支持凹部から外れ、カム部材52とスイングプレート部材53との間に形成された昇降通路55に嵌り込む。この状態で操作プレート30を垂直姿勢の方向に向けて操作すれば、上記水平ロッド47は、自重によって昇降通路55を下降するため、第一筋交い部材45はサポート軸44回りに回動するだけで摺動体41を上方に押し上げることはない。したがって、操作プレート30は、架設軸42が下降位置を維持したままの状態で垂直姿勢に移行するため、架設軸42の係止舌片112への干渉が回避されつつ元のホームポジション(すなわち、操作プレート30が垂直姿勢で、かつ、架設軸42が下降位置に位置した状態)に戻る。
【0079】
さらに、操作プレート30の下端部とベースプレート20の下端部との間に垂直姿勢に姿勢設定された操作プレート30の設定姿勢を保持する姿勢保持構造70を設けているため、操作プレート30は、設定された垂直姿勢が姿勢保持構造の作用により維持され、振動その他で操作プレート30が操作されていないのに自然と傾斜姿勢に変更され、これによって係止舌片112のロック状態が解消されるような不都合を防止することができる。
【0080】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0081】
(1)上記の実施形態においては、架設軸42が二股部32の一対の連結アーム33間に架設されているが、本発明は、架設軸42が一対の連結アーム33間に架設されることに限定されるものではなく、二股部32をなくした上で(すなわち、この部分を操作部36と同様に二股が設けられていない状態とした上で)この部分の縁堰31から側部に向けて架設軸42を外部に突出させるようにしてもよい。そして、この外部に突出した架設軸42にローラ43を外嵌することによってこのローラ43で係止舌片112を係脱し得るようになる。
【0082】
(2)上記の実施形態においては、ベースプレート20の中間部22にストッパー51が設けられているが、本発明においてはストッパー51は必ずしも必須の部材ではなく、スイングプレート部材53のプレート本体53aを弾性変形し難い剛体によって形成すれば、特に設けなくてもよい。
【0083】
(3)上記の実施形態においては、係止舌片112を押えて止める押え部材としてローラ43が採用されているが、本発明は、押え部材がローラ43であることに限定されるものではなく、係止舌片112に対して面接触するように形状設定された例えば合成樹脂製の板状の押え片であってもよい。
【0084】
(4)上記の実施形態において、ベースプレート20のローラ43に対する対向面に受けローラを装着する装着孔または装着凹部からなるローラ装着部を設け、このローラ装着部に、ローラ43と平行な水平軸回りに回転自在で、かつ、周面が若干ベースプレート20の表面から外部に突出するように位置設定された受けローラを装着してもよい。このような受けローラを設けることによって、操作プレート30を垂直姿勢に姿勢設定した状態で、係止舌片112がローラ43と受けローラとによって押圧挟持された状態になるため、係止舌片112がベースプレート20に対して直接接触することがなくなり、係止舌片112がベースプレート20に摺接することによる擦過でベースプレート20に傷が付いて腐食の原因になるような不都合を確実に防止することができる。また、操作プレート30が垂直姿勢に姿勢設定されたままでも係止舌片112をローラ43および受けローラ間に対して円滑に出没させることができるようになる。
【0085】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のウイングロック装置によれば、ウイングの縁部に突設された係止舌片に対して係脱操作を行う舌片係脱機構は、操作プレートが傾斜姿勢に姿勢設定された状態で上記押え部材が退行する一方、操作プレートを垂直姿勢に姿勢変更するに際し、押え部材の進行と、押え部材の退行位置への留保とのいずれか一方を選択的に設定し得るように構成されているため、ウイングの解放後に留保を選択した上で操作プレートを垂直姿勢に姿勢変更することにより、押え部材は退行位置に位置したままで操作プレートをベースプレートに密着した垂直姿勢に姿勢設定することができる。
【0086】
したがって、傾斜姿勢になっていることによる操作プレートの外部への突出によって操作プレートが邪魔になったり、煽りを降ろしたときに車両の下部の部材と干渉して両者が互いに破損するような不都合を生じさせないようにした上で、つぎの係止舌片の押え操作時には、垂直姿勢の操作プレートを傾斜姿勢に姿勢変更した後、押え部材を進行位置に留める選択をして再度垂直姿勢に戻すことにより、押え部材で係止舌片をロックすることが可能になり、従来のウイングロック装置に比べてロックおよびロック解除の操作性を向上させることができ、操作性が悪いという従来の問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウイングロック装置の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すウイングロック装置の組立て斜視図であり、操作プレートが垂直姿勢でかつロック姿勢に設定された状態を示している。
【図3】図1に示すウイングロック装置の組立て斜視図であり、操作プレートが傾斜姿勢に姿勢設定された状態を示している。
【図4】図1に示すウイングロック装置の組立て斜視図であり、操作プレートが垂直姿勢でかつロック解除姿勢に設定された状態を示している。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】姿勢保持構造の一実施形態を示す一部切欠き拡大斜視図である。
【図7】本発明のウイングロック装置の作用を説明するための断面視の説明図であり、(イ)は、操作プレートが垂直姿勢に、摺動体が下降位置に設定された状態、(ロ)は、操作プレートが傾斜姿勢に、摺動体が下降位置に設定された状態をそれぞれ示している。
【図8】本発明のウイングロック装置の作用を説明するための断面視の説明図であり、(イ)は、操作プレートが垂直姿勢に、摺動体が上昇位置に設定された状態、(ロ)は、操作プレートがさらに傾斜方向に操作されることにより第一筋交い部材の水平ロッドが昇降通路に向けて誘導されつつある状態をそれぞれ示している。
【図9】従来のウイングロック装置が適用されたウイング車を例示する斜視図である。
【符号の説明】
10 ウイングロック装置 20 ベースプレート
21 幅広部 22 中間部
23 幅狭部 24 リベット孔
25 軸受部材 25a 軸支孔
30 操作プレート 31 縁堰
32 二股部 33 連結アーム
33a 挿通孔 34 連結ピン
35 ガイド長孔 36 操作部
37 ガイド角筒 37a 嵌装溝
40 ロック構造 41 摺動体
42 架設軸
43 ローラ(押え部材)
44 サポート軸 45 第一筋交い部材
46 筋交いロッド 47 水平ロッド
50 位置設定部材 51 ストッパー
51a 底板 51b 側板
52 カム部材 52a カム部材本体
52b 支持凹部
53 スイングプレート部材 53a プレート本体
53b ブラケット 53c 支持軸
53d コイルバネ 53e フォーク部
54 軸支部材 54a 係止板
54b ブラケット 54 上記軸支部材
55 昇降通路 60 援助部材
61 ガイド支柱 62 ガイド溝
63 第二筋交い部材 64 筋交いロッド
65 水平ロッド 66 突出ロッド
70 姿勢保持構造 71 係止ボックス
72 ボックス本体 73 係止突起
73a 傾斜部 73b 直立部
74 被ガイド突起 75 付勢構造
76 引掛け突起 77 フック
78 コイルスプリング 79 操作孔
100 ウイング車 108 ウイング
112 係止舌片 R リベット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wing lock device that is attached to a wing of a wing vehicle provided with a wing that covers a cargo bed from the top so as to be opened and closed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a
[0003]
Each of the
[0004]
The
[0005]
Therefore, for example, by turning the
[0006]
In the
[0007]
Examples of the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the
[0009]
Therefore, in the
[0010]
The
[0011]
However, if the
[0012]
In order to eliminate such inconvenience, after releasing the lock and releasing the engagement with the
[0013]
The present invention has been made in view of the above situation, and provides a wing lock device that can improve the operability of the lock operation by the operation lever while avoiding damage to the operation lever. The purpose is that.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the locking tongue piece that is attached to the edge of the wing wheel provided with a wing that covers the loading platform so as to be openable and closable from above is pressed against the edge of the closed wing. The wing lock device is configured to lock the opening of the wing, and rotates around a base plate fixed to the turn and a horizontally extending connecting pin provided on the base plate. An operation plate mounted on the base plate so that the posture can be changed between a vertical posture in close contact with the base plate and an inclined posture in which the lower part is separated from the base plate, and the above-mentioned locking is achieved by moving the operation plate back and forth from the operation plate. A tongue piece engaging / disengaging mechanism having a presser member that engages and disengages the tongue piece, and the tongue piece engaging / disengaging mechanism is configured such that the operation plate is inclined. In this state, the presser member is retracted, and when the operation plate is changed to the vertical posture, either the advancement of the presser member or the retention of the presser member at the retracted position can be selectively set. It is comprised by these.
[0015]
According to the present invention, the locking tongue of the wing interferes with the pressing member by closing the wing in a state where the pressing member is set in the retracted position and the operation plate is set in the vertical posture. And reaches the position facing the pressing member. By operating the operation plate in this state to change the posture to the inclined posture, the pressing member advances and presses the locking tongue piece, so that the closed state of the wing is locked.
[0016]
Next, in order to unlock the wing, it is only necessary to operate the vertical operation plate to change the posture to the inclined posture. By doing so, the presser member retreats and the engagement with the locking tongue piece is released, so that the wing can be opened.
[0017]
The operation plate is configured to selectively set one of the advancement of the presser member and the retention of the presser member at the retracted position when the posture is changed from the tilted posture to the vertical posture. After the release of the wing, after selecting the above-mentioned reservation (that is, after performing a predetermined operation for this selection), by changing the position of the operation plate to the vertical position, the presser member remains in the retracted position. The operation plate is set in a vertical posture in close contact with the base plate.
[0018]
Therefore, there is an inconvenience that the operation plate becomes obstructed by the protrusion of the operation plate to the outside due to the inclined posture, or when the sword is lowered, the operation plate interferes with the lower member of the vehicle and both are damaged. In the next pressing operation of the locking tongue piece, after changing the vertical operation plate to the tilted position, select to hold the presser member in the advanced position and return to the vertical position again. (That is, by the reciprocating motion of the operation plate), the locking tongue piece can be locked by the pressing member, and the operability of locking and unlocking is improved.
[0019]
On the other hand, in the conventional wing lock device, since the operation position of the operation plate and the operated position of the pressing member are reversibly determined in a one-to-one correspondence, the operation plate is set to the home position. If the wing is closed in this state, the locking tongue piece interferes with the presser member in the advanced position, thereby causing a disadvantage that the locking tongue piece cannot be locked. In order to avoid such inconvenience, it is necessary to change all the operation plates to the inclined posture around the wing vehicle before closing the wing, and then operate the operation plate again after closing the wing. However, in the invention of
[0020]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the operation plate has a bifurcated portion including a pair of arms provided so as to sandwich the presser member. The presser member is configured to be able to advance and retract between a pair of arms.
[0021]
According to this invention, since the pressing member is provided between the pair of arms of the bifurcated portion, the pressing member is protected by each arm and the advance / retreat operation is stabilized.
[0022]
According to a third aspect of the present invention, in the invention of the second aspect, the tongue piece engaging / disengaging mechanism includes a pair of sliding bodies slidably mounted in the pair of arms, and between the pair of sliding bodies. A support shaft installed between the sliding bodies at a position below the installation shaft, a pair of bracing rods extending from the support shaft, and a horizontal shaft constructed between the lower ends of the bracing rods. A first bracing member composed of a rod, a second bracing member provided with a pair of projecting rods at the base end, which is hung around the bracing rod of the first bracing member, and guides the vertical movement of the pair of projecting rods A pair of guide struts provided on the base end side of the operation plate, a cam member provided at the bottom of the base plate and having a recessed recess for supporting the horizontal rod at the top, and facing the cam member Is location is characterized in that it is constituted by a swing plate forming a lifting channel for guiding the vertical movement of the horizontal rod between said cam member.
[0023]
According to the present invention, the locking tongue of the wing interferes with the pressing member by closing the wing in a state where the pressing member is set in the retracted position and the operation plate is set in the vertical posture. It is possible to reach the position opposed to the pressing member.
[0024]
When the operation plate is operated in this state and the posture of the operation plate is changed to an inclined posture, the horizontal rod of the first bracing member located at the lower end of the lifting / lowering passage is guided by the swing plate to the support recess at the top of the cam member. To reach. By returning the operation plate to the vertical posture in this state, the first bracing member rotates around the horizontal rod and pushes up the sliding body in the arm, so that the installation shaft integrated with the sliding body rises between the pair of arms. The raised wing shaft pushes the locking tongue of the wing toward the base plate, thereby locking the closed state of the wing.
[0025]
Then, in order to release the locked state of the wing, the posture may be changed to the inclined posture by operating the operation plate in the vertical posture. By doing so, the presser member descends by the reverse operation to the above and the engagement with the locking tongue piece is released, so that the wing can be opened.
[0026]
And, after the lock of the wing is released, the second bracing member rotates the first bracing member around the support shaft in the direction away from the base plate by further operating the operation plate in the inclined direction. The horizontal rod of the first bracing member is disengaged from the support concave portion of the cam member, and is fitted into an elevating passage formed between the cam member and the swing plate. In this state, if the operation plate is operated in the vertical posture direction, the horizontal rod moves down the elevating passage by its own weight, so that the first bracing member only rotates around the support shaft and moves the sliding body upward. There is no push up. Therefore, since the operation plate shifts to a vertical posture while the installation shaft maintains the lowered position, interference with the locking tongue of the installation shaft is avoided and the original home position (that is, the operation plate is vertical). The posture and the installation shaft is in the lowered position).
[0027]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided an operation plate according to any one of the first to third aspects, wherein the operation plate is set in a vertical posture between the lower end portion of the operation plate and the lower end portion of the base plate. A posture holding structure for holding the set posture is provided.
[0028]
According to the present invention, since the set vertical posture is maintained by the action of the posture holding structure, the operation plate is naturally changed to the inclined posture even though the operation plate is not operated due to vibration or the like. The inconvenience that the locking state of the stop tongue piece is eliminated is surely prevented.
[0029]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to fourth aspects of the present invention, the presser member can have a peripheral surface capable of abutting on the locking tongue piece and in a forward and backward direction of the locking tongue piece. It is formed by a roller that is rotatably supported around an orthogonal axis.
[0030]
According to the present invention, since the locking tongue piece is pressed by the roller in a state where the operation plate is set in the vertical posture, there is no inconvenience that the locking tongue piece is damaged by the rotation of the roller. In other words, when the locking tongue piece is pressed by a pressing member that is not a conventional roller, the two are rubbed against each other due to friction and cause corrosion, but the invention of claim 4 has such an inconvenience. Is avoided.
[0031]
Further, if a roller made of synthetic resin is used as the roller, the roller is compressed and elastically deformed in a state where the locking tongue piece is pressed, so that the locking state of the locking tongue piece is more reliable and stable by the elastic force. Become a thing.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of a wing lock device according to the present invention. 2 to 4 are assembly perspective views of the wing lock device shown in FIG. 1, FIG. 2 is a state in which the operation plate is set in a vertical posture and a lock posture, and FIG. 3 is a state in which the operation plate is in an inclined posture. FIG. 4 shows a state in which the posture is set, and FIG. 4 shows a state in which the operation plate is set to the vertical posture and the unlocking posture. 5 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[0033]
As shown in these drawings, the
[0034]
The
[0035]
A pair of bearing
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
In the
[0039]
The
[0040]
On the other hand, the guide weir holes 35 extending in the vertical direction for inserting the
[0041]
The first bracing
[0042]
The
[0043]
As shown in FIGS. 1 and 5, the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
A fork-shaped
[0048]
Further, between the back surface side of the plate
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
On the other hand, the second bracing
[0052]
Hereinafter, based on FIG. 6, the attitude |
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
The locking
[0056]
On the other hand, on the opposing wall surfaces of the pair of guide
[0057]
The urging
[0058]
The
[0059]
The bottom plate of the box
[0060]
Hereinafter, the operation of the present invention will be described based on FIGS. 7 and 8 with reference to FIGS. 7 and 8 are sectional views for explaining the operation of the
[0061]
In the home situation of the
[0062]
Next, when locking the locking
[0063]
By doing so, the sliding
[0064]
When the
[0065]
When the
[0066]
Next, when canceling this locked state, in the state shown in FIG. 8A, after the
[0067]
Next, in the state shown in FIG. 7B, when the
[0068]
In this state, when the
[0069]
As described in detail above, the
[0070]
Accordingly, by closing the
[0071]
Next, in order to unlock the
[0072]
The
[0073]
Therefore, the
[0074]
Then, a
[0075]
Further, the tongue piece engaging / disengaging mechanism includes a pair of sliding
[0076]
By operating the
[0077]
Next, in order to release the locked state of the
[0078]
Then, after the
[0079]
Further, since the
[0080]
The present invention is not limited to the above embodiment, and includes the following contents.
[0081]
(1) In the above embodiment, the
[0082]
(2) In the above embodiment, the
[0083]
(3) In the above embodiment, the
[0084]
(4) In the above embodiment, a roller mounting portion including a mounting hole or a mounting recess for mounting the receiving roller is provided on the surface of the
[0085]
【The invention's effect】
According to the wing lock device of the first aspect of the present invention, the tongue piece engagement / disengagement mechanism that performs the engagement / disengagement operation with respect to the locking tongue piece protruding from the edge portion of the wing has the operation plate in the inclined posture. While the presser member is retracted in the set state, either the advancement of the presser member or the retention of the presser member at the retracted position can be selectively set when the operation plate is changed to the vertical posture. Therefore, by selecting the reservation after releasing the wing and changing the position of the operation plate to the vertical position, the presser member remains in the retracted position and the operation plate is placed in close contact with the base plate. The posture can be set.
[0086]
Therefore, there is an inconvenience that the operation plate becomes obstructed by the protrusion of the operation plate to the outside due to the inclined posture, or when the sword is lowered, the operation plate interferes with the lower member of the vehicle and both are damaged. In the next pressing operation of the locking tongue piece, the vertical operation plate is changed to the inclined position, and then the holding member is selected to be kept at the advanced position and returned to the vertical position again. This makes it possible to lock the locking tongue piece with the presser member, improve the operability of locking and unlocking compared to the conventional wing lock device, and the conventional problem that the operability is poor. Can be resolved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of a wing lock device according to the present invention.
FIG. 2 is an assembly perspective view of the wing lock device shown in FIG. 1, showing a state in which an operation plate is set in a vertical posture and a locked posture.
3 is an assembled perspective view of the wing lock device shown in FIG. 1, showing a state in which an operation plate is set to an inclined posture. FIG.
4 is an assembled perspective view of the wing lock device shown in FIG. 1, showing a state in which an operation plate is set in a vertical posture and in a lock release posture. FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 6 is a partially cutaway enlarged perspective view showing an embodiment of a posture holding structure.
FIG. 7 is an explanatory view in cross-sectional view for explaining the operation of the wing lock device of the present invention. FIG. 7A is a state in which the operation plate is set in a vertical posture and the sliding body is set in a lowered position. ) Shows a state in which the operation plate is set to the inclined posture and the sliding body is set to the lowered position.
FIG. 8 is a cross-sectional view for explaining the operation of the wing lock device of the present invention. FIG. 8A is a state in which the operation plate is set in a vertical posture and the sliding body is set in the raised position. ) Shows a state in which the horizontal rod of the first bracing member is being guided toward the elevating passage by further operating the operation plate in the tilt direction.
FIG. 9 is a perspective view illustrating a wing vehicle to which a conventional wing lock device is applied.
[Explanation of symbols]
10
21
23
25
30
32
35
37 guide
40
42 Installation shaft
43 Roller (presser member)
44
46 Bracing
50
52
52b Support recess
53
54
55
61
63
65
70
72
73a
74 Guided
76 Hooking
78
100
112 Locking tongue R R rivet
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