JP4647115B2 - 木片製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、木質セメント板を形成する際にセメントペーストに混ぜ合わせる木片を製造するための木片製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質セメント板を形成するためにセメントペーストに混ぜ合わせる木片とは、木毛、木材細片、木材チップを総称したものである。木毛は、繊維方向に細長く形成され、3〜5mm程度の幅で、20〜40mm程度の長さを有する木質材料である。木材細片は、木毛と同様に繊維方向に長く形成され、20〜40cm程度の長さを有する木質材料であるが、木毛に比べて幅広(1cm程度)であり、幅方向の断面が弧状をなしている。また、木材チップは、木毛及び木材細片に比べて充分に細かく、縦横の長さが1cm程度の方形や、三角形状などをなす木質材料である。
【0003】
このような形状の木片を製造する従来の装置として、例えば、実公平5−25843号公報に記載されているものがある。この装置は、木材を横長にして送り込む通路と、この通路を挟んで左右両側に配置され、且つ外周面に送り爪を備えた無端体と、この無端体を回転して通路内の木材を前方に送り込む送り込み装置と、この通路の前端に配置され前記通路と交叉する方向に往復運動を行って木材の一部を削り取るカンナとから構成されている。ところが、上記従来の木片製造装置は、カンナの往復運動により1本の木材を削り取るようにしているので、稼働時間を多くしても木片の製造量が少なく、製造効率の面で問題がある。また、従来の木片製造装置は、カンナの往復運動を行う機構や、無端体を回転して通路内の木材を前方に送り込む送り込み装置等、複雑な装置を必要とするので、装置コストが嵩むおそれがある。
【0004】
そこで、上記課題を解決する装置として、本出願人は、先に特開平11−188707号公報に記載の木片製造装置を開発した。
この装置は、鉛直方向を向く回転軸周りを水平面内で回転する回転盤と、回転盤の上面の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向とした複数のカンナ部と、前記切削方向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数のカンナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを備え、前記カンナ部は、前記径方向に延びて回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記切削方向の後方位置に配置され、前記カンナ開口部から上方に突出する刃先を凹凸が連続する溝刃状に形成した切削刃と、前記切削方向の前方位置に配置されて前記カンナ開口部から刃先が上方に突出し、前記切削刃に切削される直前の前記木材を下側から受ける平刃状の受け刃とで構成した装置である。この装置は、回転円盤の上部から供給した木材をカンナ部により連続して切削していくので、短時間の間に多量の木片製造が可能となり、簡便な装置構造なので装置コストの低減化を図ることができるという効果を奏することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平11−188707号公報に記載の木片製造装置は、以下に述べる改良すべき点が発生している。
すなわち、カンナ部を構成している溝刃状の切削刃と受け刃との刃先どうしの間に、生成した木片が確実に下方に落下できる空間が設けられておらず、刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じやすい。このように、溝刃状の切削刃と受け刃との刃先どうしの間に木片が詰まってしまうと、木片の厚さが不均一となり、木片の品質に影響を与えるおそれがある。
【0006】
また、木材供給部は、上方から木材が供給されて複数段に収納されているだけなので、カンナ部の切削抵抗を受ける木材が上方に浮き上がったり、踊ったりし、上述したように木片の厚さが不均一となったり、切削刃や受け刃が破損しやすくなるという不都合もある。
さらに、回転盤の下部を覆うようにケーシングが配設され、このケーシングに木片回収ダクトが接続されており、カンナ部の切削により生成した木片をケーシング内に一度収容した後、回転盤の回転によってケーシング内に空気流れを発生させることで、木片を空気流れに乗せて木片回収ダクトに送り出すようにしている。しかし、ケーシング内には、順次生成されてくる木片を木片回収ダクトに向けて送り出せる風力の空気流れが発生しにくく、木片回収ダクトに送り出せない木片がケーシング内に滞留してしまうので、作業者による定期的な木片回収作業が必要である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、切削刃と受け刃の刃先間への木片の詰まりを防止して木片を高品質に製造し、木材供給部に収納している木材を確実に保持して円滑な切削と、切削刃や受け刃の破損を防止するとともに、生成した木片を人手を不要として木片回収設備に向けて順次送り出すことができる木片製造装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の木片製造装置は、鉛直方向を向く回転軸とともに水平面内で回転する回転盤と、この回転盤の上面の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向とした複数のカンナ部と、前記切削方向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数のカンナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを備え、前記複数のカンナ部は、刃先が凹凸状に連続している溝状の切削刃を備えた第1カンナ部と、刃先を平刃状とした平状の切削刃を備えた第2カンナ部とを、周方向に交互に配置して構成し、前記第1カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に凸状切削刃先及び凹状切削刃先が交互に突出している前記溝状の切削刃と、この溝状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に配置され、前記溝状の切削刃に向けて凸状受け刃先及び凹状受け刃先が交互に突出している溝状の受け刃とを備え、前記溝状の切削刃及び前記溝状の受け刃は、凸状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けた状態で凹状受け刃先が位置し、凹状切削刃先の切削方向の前方に、略同一の水平高さで凸状受け刃先が位置するように配置した。
【0010】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の木片製造装置において、前記第2カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に刃先が突出している前記平状の切削刃と、この平状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に広い木片落下空間を設けた状態で配置され、前記平状の切削刃に向けて刃先が突出している平状の受け刃とを備えている。
【0011】
また、請求項記載の木片製造装置は、鉛直方向を向く回転軸とともに水平面で回転する回転盤と、この回転盤の上面の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向として周方向に配置されている複数の第3カンナ部と、前記切削方向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数の第3カンナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを備え、前記複数の第3カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に凸状切削刃先及び凹状切削刃先を交互に設けた溝状の切削刃と、この溝状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に配置され、前記溝状の切削刃に向けて凸状受け刃先及び凹状受け刃先を交互に設けた溝状の受け刃とを備え、前記凸状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けて前記凹状受け刃先が位置し、前記凹状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けて前記凸状受け刃先が位置している。
【0012】
また、請求項記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の木片製造装置において、前記受け刃は、前記切削刃に対して切削方向に離間する距離が自由に調整できるように配設されている。また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の木片製造装置において、前記木材供給部は、前記カンナ部より僅かに上方に位置する下部開口部を備えているとともに、搬送されてきた前記木材を、その軸が前記切削方向を向くように収納して前記下部開口部に向けて供給していくようにした。
【0013】
さらに、請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の木片製造装置において、前記木材供給部は、収納されている木材を上方から前記下部開口部に向けて押圧する木材押圧部と、収納されている木材に送りチェーンを係合し、当該送りチェーンを下方移動させることで前記木材を回転させる木材回転機構とを備えている。
【0014】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の木片製造装置において、前記木材押圧部は、上下移動ロッドと、この上下移動ロッドの上下移動を制御するロッド駆動部と、前記上下移動ロッドの下端に連結し、収納されている前記木材に対して押し下げ力を付与する金属製の押さえ板と、この押さえ板が前記第1及び第2のカンナ部の切削刃に接触する直前に、前記上下移動ロッドの下方移動を停止させるロッド停止手段とを備えている。
【0015】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の木片製造装置において、前記押さえ板の下面に、木材や合成樹脂等の軟質材からなる刃保護板を固定した。また、請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の木片製造装置において、前記回転盤の下部に設けた木片落下空間と、この木片落下空間と連通している木片回収設備と、前記回転盤を回転させる前記回転軸に基端部が連結して前記回転盤とともに回転する複数の木片掃き出し棒とを備えているようにした。
【0016】
さらに、請求項10記載の発明は、請求項記載の木片製造装置において、前記複数の木片掃き出し棒は、前記基端部側が前記回転軸と直交する径方向に延びており、その先端側が、回転方向の後方側に向けて略45°までの角度範囲で曲がっている形状とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の木片製造装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1から図8は、本発明に係る第1実施形態の木片製造装置を示すものである。
【0018】
本実施形態の木片製造装置は、図1及び図2に示すように、鉛直回転軸2とともに水平面内において回転する回転円盤4と、回転円盤4の上部に径方向に延在して配置され、該回転円盤4の回転方向を切削方向としている複数のカンナ部と、搬送路8から搬送されてきた木材Wを複数段に積み重ねた状態で収容し、最下段の木材Wから回転円盤4の上部のカンナ部6が通過する位置に順次供給していく木材供給部10と、回転円盤4の下部に設けた木片落下空間12とを備えている。
【0019】
すなわち、木片落下空間12は、円筒形状のケーシング12aと、ケーシング12aの下部開口部を閉塞している円盤状の底板12bとで画成され、回転円盤4の中心部に上部が固定されている鉛直回転軸2が、底板12bを貫通して回転駆動部14に連結しており、この回転駆動部14の駆動により鉛直回転軸2が回転し、図1の矢印方向に回転円盤4が水平回転するようになっている。
【0020】
また、前記複数のカンナ部は、図1に示すように、第1カンナ部6A、第2カンナ部6Bが周方向に交互に配置して構成されている。
第1カンナ部6Aは、図3から図5に示すように、回転円盤4に設けた複数の開口部を覆うように着脱自在に固定したカンナ台20と、回転円盤4の径方向に長手方向が延在するようにカンナ台20に形成したカンナ開口部22と、カンナ開口部22の切削方向後方側の長手方向に沿って配置され、刃先が斜め上方に突出している切削刃24と、カンナ開口部22の切削方向前方側の長手方向に沿って配置した受け刃26とを備えている。
【0021】
また、切削刃24の刃先は、図4及び図5に示すように、凹状切削刃先24a及び凸状切削刃先24bを交互に形成した溝刃状に形成されているとともに、図3に示すように、その胴部に刃先側に長軸を向けた長孔24cが形成されている。そして、図3に示すように、カンナ台20の傾斜下面20aに埋め込んだ固定ボルト20bを長孔24cに通過させた状態で切削刃24を傾斜下面20aに当接し、固定ボルト20bに螺合したナットによりクランプ部材を介して押し付けられている。これにより、切削刃24は切削方向の前方に向けて上り傾斜を付けて配置され、溝刃状の刃先がカンナ開口部22から上方に所定の刃先高さで突出する。そして、ナットをゆるめて長孔24c内の固定ボルト20bの位置を変化させると、切削刃24の刃先高さを変更することができる。
【0022】
また、受け刃26の刃先も、図4及び図5に示すように、凹状受け刃先26a及び凸状受け刃先26bを交互に形成した溝状に形成されているとともに、図3に示すように、その胴部に貫通孔26cが形成されている。そして、図3に示すように、貫通孔26cを貫通した固定ボルト20cを、カンナ台20の水平座20dに形成した長軸が切削刃24側に向いている長孔20eに通過させ、固定ボルト20cに螺合したナットにより押し付けられている。これにより、受け刃26は切削方向の後方に向けて水平に配置されている。
【0023】
ここで、図5に示すように、切削刃24及び受け刃26の刃先どうしは、凸状切削刃先24aの切削方向の前方に、広い木片落下空間となる刃先空間30を設けて凹状受け刃先26aが位置し、凹状切削刃先24bの切削方向の前方に、凸状受け刃先26bが略同一の水平高さ(図3参照)で所定の空間を設けて位置するように配置されている。
【0024】
そして、ナットをゆるめて長孔20e内の固定ボルト20cの位置を変化させて受け刃26を切削方向に前後移動させると、切削刃24及び受け刃26の間の刃先空間30の広さを調整することができる。
一方、第2カンナ部6Bは、カンナ開口部22の切削方向後方側の長手方向に沿って配置され、刃先が斜め上方に突出している切削刃32と、カンナ開口部22の切削方向前方側の長手方向に沿って配置した受け刃34とを備えている。切削刃32の刃先は平刃状に形成されており、受け刃34の刃先も平刃状に形成されている。そして、図示しないが、切削刃32は、第1カンナ部6Aの切削刃24と同様の構造で刃先高さが変更可能であり、受け刃34も、第1カンナ部6Aの受け刃26と同様の構造により切削刃32との間の刃先空間36の広さが調整可能となっている。
【0025】
また、前記木材供給部10は、図7に示すように、上部開口部10a及び下部開口部10bを有するボックス形状に形成されており、下部開口部10bがカンナ部6A、6Bより上方に位置するように図示しない支持機構に支持されている。また、木材Wは、下り傾斜を付けた搬送路8上を軸回りに転がりながら搬送されてきて、軸が切削方向を向くように木材供給部10内に収納されていく。
【0026】
そして、この木材供給部10には、木材押圧部42と、木材回転機構44とが配設されている。
木材押圧部42は、木材供給部10に収納されている木材Wに上方から当接している押さえ板42aと、押さえ板42aに連結している上下移動ロッド42bと、上下移動ロッド42bを上下方向に移動させる油圧駆動部42cとで構成されている。
【0027】
また、木材回転機構44は、木材供給部10の側面に上下に離間して配置され、駆動装置(図示せず)からの駆動力伝達により所定方向に回転する一対のスプロケット44a、44bと、これらスプロケット44a、44bの間に掛けられている無端状の送りチェーン44cと、図示しないが送りチェーン44cに所定間隔をあけて配置されている爪(図示せず)とを備えており、木材供給部10の側面に所定間隔をあけて複数配置されている。そして、これら木材回転機構44の送りチェーン44cは、スプロケット44a、44bの回転によって木材供給部10の内部では下方に移動するようになっている。
【0028】
さらに、木材供給部10の側面下部には、水平スリット10cが形成されており、この水平スリット10c内に、木材供給停止装置56の係止部材56aが通過可能とされている。木材供給停止装置56は、先端に鋭利な刃を有する前述した係止部材56aと、シリンダロッド56bの伸縮動作によって係止部材56aを水平スリット10c内に通過させ、或いは水平スリット10cから離間する方向へ移動させるシリンダ56cとを備えており、緊急停止スイッチ(図示せず)を入力すると、シリンダロッド56bの伸長動作によって係止部材56aが水平スリット10c内を通過して木材供給部10の内部に入り込むようになっている。
【0029】
一方、図8は、回転円盤4の下部に設けた木片落下空間12を平面視で示したものである。
木片落下空間12を構成するケーシング12には貫通孔60が形成されており、この貫通孔60の周縁に木片回収ダクト62の一端開口部が接続している。そして、木片回収ダクト62の他端開口部は、搬送コンベヤ64上で開口している。搬送コンベヤ64は、木片回収ダクト62から供給された木片を木片収納庫(図示せず)まで搬送する。
【0030】
そして、木片落下空間12には、直径12〜15mmの丸棒からなる複数本の掃き出し棒66が、鉛直回転軸2に固着されてながら周方向に90°の間隔をあけて放射状に延在している。なお、各複数本の掃き出し棒66は、底板12bから数cm程度の高さ位置で鉛直回転軸2に固着されている。
これら掃き出し棒66は、その基端側66aが、鉛直回転軸2と直交する径方向に延びており、先端側66bは、基端側66aが延在している方向に対して回転円盤4の回転方向の後方側に向けて30°程度の角度で曲がっている。
【0031】
次に、上記構成の木片製造装置による木片の製造手順について、図面を参照しながら説明していく。
先ず、第1カンナ部6Aの受け刃26は、切削刃24に切削される直前の木材Wを下側から受けるが、この受け刃28を固定しているナットをゆるめて長孔20d内の固定ボルト20cの位置を変化させ、切削刃24及び受け刃26の間の刃先空間30の広さを調整する。また、第2カンナ部6Bの受け刃34も、切削刃32に切削される直前の木材Wを下側から受けるが、この受け刃34を固定しているナットを緩め、切削刃32及び受け刃34の間の刃先空間36の広さを調整する。
【0032】
次に、搬送路8から供給した木材Wを、図7に示すように複数段に積み重ねた状態で木材供給部10内に収容する。この際、木材供給部10内の木材Wは、軸が切削方向を向くように収納される。そして、木材供給部10内に収納した木材Wを木材押圧部42で上方から押圧するとともに、木材回転機構44の送りチェーン44cを下方移動させる。ここで、木材押圧部42の押さえ板42aが下方に移動する速度と、木材回転機構44の送りチェーン44cが下方に移動する速度は、同一速度に設定されている。これにより、各木材Wは、送りチェーン44cの下方移動により回転しながら下方に移動し、さらに押さえ板42aの押圧によって下部開口部10b近くで略列状に並ぶように整列する。
【0033】
そして、回転駆動部14の駆動により回転円盤4が回転すると、切削方向に移動する複数の第1及び第2カンナ部6A、6Bが最下段の木材Wを連続的に切削していく。第1カンナ部6Aは、最下段の木材Wに対して溝付きの切削面となるように切削していき、次いで、第2カンナ部6Bは、溝付きの切削面が平らな切削面となるように切削していき、木片WTを生成して木片落下空間12に落ちていく。
【0034】
また、木片落下空間12では、回転円盤4の回転とともに4本の掃き出し棒66が所定の速度で回転する。これにより、図8に示すように、木片落下空間12に落下して堆積した木片WTは、回転している掃き出し棒66に押されて貫通孔60側に移動していく。その際、掃き出し棒66の先端側66bは、鉛直回転軸2と直交する径方向に延びている基端側66aに対して、回転円盤4の回転方向の後方側に向けて30°程度の角度で曲がっていることから、押されて移動する木片WTは、曲がった形状の先端側66bに沿って外側(ケーシング12aの内面側)に摺動して遠心力が付与されていく。
【0035】
そして、貫通孔60まで移動した木片WTは、自身の遠心力によって貫通孔60から木片回収ダクト62にスムーズに掃き出され、その木片回収ダクト62から搬送コンベヤ64上に載って木片収納庫まで搬送される。なお、貫通孔60の近くまで回転する掃き出し棒66を乗り越えて木片落下空間12に残った木片WTは、遅れて回転してくる別の掃き出し棒66によって即座に木片回収ダクト62側に掃き出されていく。
【0036】
また、何らかの原因により木片の製造を停止したい場合には、緊急停止スイッチの作動により木材供給停止装置56のシリンダロッド56bを伸長させ、係止部材56aを木材供給部10の内部に移動させる。これにより、係止部材56aの鋭利な刃が最下段の木材Wの端面に刺さり、最下段の木材Wがカンナ部6より上方位置で停止するので、木片の製造を停止することができる。
【0037】
したがって、本実施形態の木片製造装置によると、回転円盤4上に、刃先が凹凸状に連続している溝状の切削刃24を備えた第1カンナ部6Aと、刃先が平状である切削刃32を備えた第2カンナ部6Bを周方向に交互に配設し、回転円盤4の上部から供給した木材Wをこれら第1及び第2カンナ部6A、6Bで連続して切削していくので、簡便な装置機構により効率よく木片WTを製造することができる。
【0038】
このとき、第1カンナ部6Aにより生成された木片WTは、切削刃24及び受け刃26の刃先どうしに設けた広い刃先空間30を通過して下方にスムーズに落下していく。このため、切削刃24及び受け刃26の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じない。
また、第2カンナ部6Bにより生成された木片WTも、切削刃32及び受け刃34の刃先どうしに設けた広い刃先空間36を通過して木片落下空間12にスムーズに落下していく。このため、切削刃32及び受け刃34の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じない。
【0039】
また、本実施形態では、カンナ部6の切削方向に木材Wの軸を向けて切削し、すなわち、木材Wを繊維方向に切削しているので、繊維方向の肉厚が均一となり、カール形状とならずに略直線状に延びた形状の木片WTを生成する。このような形状の木片WTをセメントペーストに混ぜ合わせて木質セメント板を製造すると、セメント板内部に空隙部がほとんど無く、木質セメント板の機械的強度も向上するので、本実施形態では、高品質の木片WTを生成することができる。
【0040】
また、第1及び第2カンナ部6A、6Bに切削される木材Wは、木材押圧部42及び木材回転機構44によって回転しながら下方に移動し、さらに押圧によって下部開口部10b近くで略列状に並ぶように整列するので、設定した厚さの木片WTを高精度に製造することができる。また、木材Wが、浮き上がったり、踊ったりしないので、切削刃24、32及び受け刃26、34の破損を防止することができる。
【0041】
さらに、第1及び第2カンナ部6A、6Bで生成されて木片落下空間12に落ちた木片WTは、所定の速度で回転している複数本の掃き出し棒66に押されて木片回収ダクト62側に掃き出されていくが、その際、各掃き出し棒66の回転方向の後方側に向けて曲がっている先端部66bに沿って木片WTが摺動することで、その木片WTに遠心力が付与されるので、木片WTはスムーズに木片回収ダクト62を介して搬送コンベヤ64に送られていく。したがって、木片落下空間12には掃き出せない木片WTが殆ど存在しないので、作業者による定期的な木片掃き出し作業等が不要となる。
【0042】
次に、図9から図12に示すものは、本発明に係る第2実施形態の木片製造装置を示すものである。
本実施形態の木片製造装置は、第1実施形態の装置と比較して木材押圧部の構造が異なっている。なお、第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0043】
本実施形態の木材押圧部70は、木材供給部10内に複数段に重ねた木材Wの最上段に当接している刃保護板72と、この刃保護板72を下面に固定して木材Wに自身の重量を付加している金属製の押さえ板74と、この押さえ板74に下端が連結している上下移動ロッド76と、上下移動ロッド76を所定距離だけ上下移動させる油圧駆動部78と、上下移動ロッド76が所定距離だけ下降したときに油圧駆動部78に停止信号を送出するリミットスイッチ80とを備えている。
【0044】
刃保護板72は、木材や軟質合成樹脂などの軟質材料により形成されており、この刃保護板72が第1カンナ部6Aの切削刃24や第2カンナ部6Bの切削刃32に接触したとしても、それら切削刃24、32が刃保護板72を切削して刃欠け等の損傷が防止されるようになっている。
ここで、刃保護板72及び押さえ板74の固定方法は、図9に示すように、刃保護板72に、座ぐり穴72aと、この座ぐり穴72aの底面から押さえ板74を固定する面に向けて連通している連通穴72bとを設け、押さえ板74にも、連通穴74aを設けている。そして、長ボルト82を連通穴72a、74aの下側から挿入し、ボルト頭82aが座ぐり穴72aに入り込み、押さえ板74の上部から突出したボルト82bにナット84をねじ込むことで、刃保護板72及び押さえ板74の両者が固定されている。なお、図9に示した長ボルト82による固定方法に限らず、刃保護板72及び押さえ板74の接合面に、エポキシ系等の接着材を塗布して両者を接合するようにしてもよい。
【0045】
そして、上下移動ロッド76の上端には、この上下移動ロッド76が下降する途中でリミットスイッチ80に接触するスイッチ係合部86が設けられている。
すなわち、このスイッチ係合部86は、図10に示すように、下方に移動した刃保護板72が、第1カンナ部6Aの切削刃24や第2カンナ部6Bの切削刃32に接触する直前(切削刃24、32に対して刃保護板72が数mm程度だけ離れて上方に位置している状態)に、リミットスイッチ80に接触するように配設されている。このスイッチ係合部86が接触したリミットスイッチ80は、油圧駆動部78に停止信号を送出し、油圧駆動部78は、上下移動ロッド76の下方移動を停止させる。
【0046】
上記構成の木材押圧部70を備えた木片製造装置によると、刃保護板72が、第1カンナ部6Aの切削刃24や第2カンナ部6Bの切削刃32に接触する直前まで移動するように油圧駆動部78が上下移動ロッド76の下降制御を行っているので、木材供給部10内に収納されていた木材Wは、図12に示すように、刃保護板72の下面と回転円盤4との間に残材(木材Wの残りかす)を発生せずに全て切削されていき、残材が切削刃24、切削刃32の近くで暴れる等の現象を防止され、回転している切削刃24、32及び受け刃26、34の破損を防止することができる。
【0047】
ここで若し、油圧駆動部78による上下移動ロッド76の停止制御の遅れが発生し、刃保護板72が回転している切削刃24、32に接触したとしても、木材や軟質合成樹脂などの軟質材料で形成した刃保護板72が切削刃24、32に削られるだけなので、切削刃24、32の刃欠け等の損傷を防止することができる。
【0048】
さらに、図13に示すものは、本発明に係る第3カンナ部90を示すものである。
この第3カンナ部90は、図1で示した回転円盤4に周方向に交互に配置した第1カンナ部6A、第2カンナ部6Bに代えて配置するもので、回転円盤4の周方向に、所定間隔をあけて8台配置している。なお、第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0049】
第3カンナ部90は、回転円盤4に設けた複数の開口部を覆うように着脱自在に固定したカンナ台20と、回転円盤4の径方向に長手方向が延在するようにカンナ台20に形成したカンナ開口部22と、カンナ開口部22の切削方向後方側の長手方向に沿って配置され、刃先が斜め上方に突出している第1実施形態と同一構成の切削刃24と、カンナ開口部22の切削方向前方側の長手方向に沿って配置した受け刃92とを備えている。
【0050】
受け刃92の刃先は、凹状受け刃先92a及び凸状受け刃先92bを交互に形成した溝状に形成されている。そして、第1実施形態の受け刃26と同様に、切削方向の後方に向けて水平に配置され、且つ、切削方向に前後移動可能に固定されている。
そして、本実施形態の第3カンナ部90は、切削刃24及び受け刃92の刃先どうしが、凸状切削刃先24aの切削方向の前方に、広い木片落下空間となる刃先空間94を設けて凹状受け刃先92aが位置し、凹状切削刃先24bの切削方向の前方に、広い木片落下空間となる刃先空間96を設けて凸状受け刃先92bが位置するように配置されている。
【0051】
上記構成の第3カンナ部90を備えた木片製造装置によると、第3カンナ部90により生成された木片WTは、切削刃24及び受け刃92の刃先どうしに設けた広い刃先空間94、96を通過して木片落下空間12にスムーズに落下していく。このため、切削刃24及び受け刃92の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じなく、正常に木片製造作業を行うことができる。
【0052】
なお、各実施形態の木材回転機構44は、木材供給部10の片側の側面に2組配置しているが、この数が発明の要旨に限定されるものではない。
また、各実施形態では、木材Wとして原木を使用したが、角材等の廃材を木材供給部10に収納して木片WTを製造するようにしても、各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
また、木片落下空間12に配置した掃き出し棒66の先端側66bは、基端側66aが延在している方向に対して回転円盤4の回転方向の後方側に向けて30°程度の角度で曲がっているものとして説明したが、回転方向の後方側に向けて略45°までの角度範囲で曲がっている掃き出し棒であれば、前述した掃き出し棒66と同様の作用効果を得るとができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によると、回転盤上に、刃先が凹凸状に連続している溝状の切削刃を備えた第1カンナ部と、刃先が平状である平状の切削刃を備えた第2カンナ部を周方向に交互に配設し、回転円盤の上部から供給した木材をこれら第1及び第2カンナ部で連続して切削していくので、簡便な装置機構により効率よく木片WTを製造することができる。
【0055】
また、請求項記載の発明によると、第1カンナ部により生成された木片は、溝状の切削刃の凸状切削刃先と、溝状の受け刃の凹状受け刃先の間に設けた広い木片落下空間を通過して下方にスムーズに落下していくので、切削刃及び受け刃の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じない。また、請求項記載の発明によると、第2カンナ部により生成された木片も、平状の切削刃及び平状の受け刃の刃先どうしに設けた広い木片落下空間を通過して下方にスムーズに落下していくので、切削刃及び受け刃の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じない。
【0056】
また、請求項記載の発明によると、第3カンナ部により生成された木片は、溝状の切削刃及び溝状の受け刃における凸状切削刃先と凹状受け刃先の間の広い木片落下空間、凹状切削刃先と凸状受け刃先の間の広い木片落下空間の両者を通過して下方にスムーズに落下していくので、切削刃及び受け刃の刃先どうしの間に生成した木片が詰まってしまうという不都合が生じない。
【0057】
また、請求項記載の発明によると、木片落下空間の調整を容易に行うことができる。そして、請求項記載の発明によると、木材を繊維方向に切削しているので、繊維方向の肉厚が均一となり、カール形状とならずに略直線状に延びた形状の木片を生成する。このような形状の木片をセメントペーストに混ぜ合わせて木質セメント板を製造すると、セメント板内部に空隙部がほとんど無く、木質セメント板の機械的強度も向上するので、高品質の木片を生成することができる。
【0058】
また、請求項記載の発明によると、木材供給部内に収納されている木材は、木材回転機構の作動によって回転しながら木材押圧部の作動によって上方から押圧されていき、下部開口部近くで略列状となるように整列しながら切削されるので、設定した厚さの木片を高精度に製造することができる。また、請求項記載の発明によると、押さえ板が第1、第2カンナ部或いは第3カンナ部の切削刃に接触する直前まで移動するように、ロッド停止手段が上下移動ロッドの下降制御を行っているので、木材供給部に収納した木材を残材が発生しないように切削することができ、残材が切削刃の近くで暴れる等の現象を防止して切削刃及び受け刃の破損を防止することができる。
【0059】
また、請求項記載の発明によると、例えば、ロッド駆動部による上下移動ロッドの停止制御の遅れが発生し、押さえ板が規定の位置よりさらに下方に移動したとしても、押さえ板の下面に固定した木材や軟質合成樹脂などの軟質材料からなる刃保護板が、第1及び第2カンナ部の切削刃に削られるだけなので、切削刃の刃欠け等の損傷を防止することができる。
【0060】
さらに、請求項記載の発明によると、木片落下空間に落ちた木片は、所定の速度で回転している複数本の木片掃き出し棒に押されて木片回収設備に順次掃き出されていくので、木片落下空間には掃き出されずに残った木片が殆ど存在せず、作業者による定期的な木片掃き出し作業等を不要とするとができる。さらに、請求項10記載の発明によると、木片掃き出し棒の先端側が、回転方向の後方側に向けて略45°までの角度範囲で曲がっていることから、掃き出されている木片は木片掃き出し棒の先端側に沿って外側に摺動することで遠心力が付与される。このように、木片に遠心力が付与されることで、木片回収設備側への木片の移動がスムーズになり、木片落下空間の木片は確実に木片回収設備に移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の木片製造装置を平面視で示した図である。
【図2】図2のII−II線矢視を示す図である。
【図3】第1実施形態の装置を構成する第1カンナ部を示す断面図である。
【図4】第1カンナ部を示す平面図である。
【図5】第1カンナ部を示す要部拡大平面図である。
【図6】第1実施形態の装置を構成する第2カンナ部を示す平面図である。
【図7】第1実施形態の装置を構成する木材供給部、木材押圧部及び木材回転機構を示す斜視図である。
【図8】回転盤の下方空間を覆うケーシングと木片回収ダクトを示す図である。
【図9】本発明に係る第2実施形態の木材押圧部を側面視で示した図である。
【図10】第2実施形態の木材押圧部を構成している押さえ板、刃保護部材及び上下移動ロッドを示す図である。
【図11】第2実施形態の木材押圧部を構成している刃保護部材が切削刃に接触する直前まで下がっている状態を示す図である。
【図12】刃保護部材と切削刃との間に木材の残材が発生していない状態を示す図である。
【図13】本発明に係る第3カンナ部を示す平面図である。
【符号の説明】
2 鉛直回転軸(回転軸)
4 回転円盤(回転盤)
6A 第1カンナ部
6B 第2カンナ部
10 木材供給部
12 木片落下空間
12a ケーシング
20 カンナ台
22 カンナ開口部
24 切削刃(溝状の切削刃)
24a 凹状切削刃先
24b 凸状切削刃先
32 切削刃(平状の切削刃)
26 受け刃(溝状の受け刃)
26a 凹状受け刃先
26b 凸状受け刃先
30、36、94、96 刃先空間(木片落下空間)
34 受け刃(平状の受け刃)
42、70 木材押圧部
44 木材回転機構
60 貫通孔
62 木片回収ダクト
64 搬送コンベヤ
66 掃き出し棒(木片掃き出し棒)
72 刃保護板
74 押さえ板
76 上下移動ロッド
78 ロッド駆動部(油圧駆動部)
80 リミットスイッチ(ロッド停止手段)
90 第3カンナ部
92 切削刃(溝状の切削刃)
92a 凹状切削刃先
92b 凸状切削刃先
W 木材
WT 木片

Claims (10)

  1. 鉛直方向を向く回転軸とともに水平面内で回転する回転盤と、この回転盤の上面の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向とした複数のカンナ部と、前記切削方向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数のカンナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを備え、前記複数のカンナ部は、刃先が凹凸状に連続している溝状の切削刃を備えた第1カンナ部と、刃先を平刃状とした平状の切削刃を備えた第2カンナ部とを、周方向に交互に配置して構成し
    前記第1カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に凸状切削刃先及び凹状切削刃先が交互に突出している前記溝状の切削刃と、この溝状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に配置され、前記溝状の切削刃に向けて凸状受け刃先及び凹状受け刃先が交互に突出している溝状の受け刃とを備え、前記溝状の切削刃及び前記溝状の受け刃は、凸状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けた状態で凹状受け刃先が位置し、凹状切削刃先の切削方向の前方に、略同一の水平高さで凸状受け刃先が位置するように配置したことを特徴とする木片製造装置。
  2. 前記第2カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に刃先が突出している前記平状の切削刃と、この平状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に広い木片落下空間を設けた状態で配置され、前記平状の切削刃に向けて刃先が突出している平状の受け刃とを備えていることを特徴とする請求項1記載の木片製造装置。
  3. 鉛直方向を向く回転軸とともに水平面で回転する回転盤と、この回転盤の上面の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向として周方向に配置されている複数の第3カンナ部と、前記切削方向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数の第3カンナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを備え、
    前記複数の第3カンナ部は、前記回転盤の上方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記カンナ開口部から斜め上方に凸状切削刃先及び凹状切削刃先を交互に設けた溝状の切削刃と、この溝状の切削刃に対して前記切削方向の前方位置に配置され、前記溝状の切削刃に向けて凸状受け刃先及び凹状受け刃先を交互に設けた溝状の受け刃とを備え、前記凸状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けて前記凹状受け刃先が位置し、前記凹状切削刃先の切削方向の前方に広い木片落下空間を設けて前記凸状受け刃先が位置していることを特徴とする木片製造装置。
  4. 前記受け刃は、前記切削刃に対して切削方向に離間する距離が自由に調整できるように配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の木片製造装置。
  5. 前記木材供給部は、前記カンナ部より僅かに上方に位置する下部開口部を備えているとともに、搬送されてきた前記木材を、その軸が前記切削方向を向くように収納して前記下部開口部に向けて供給していくことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の木片製造装置。
  6. 前記木材供給部は、収納されている木材を上方から前記下部開口部に向けて押圧する木材押圧部と、収納されている木材に送りチェーンを係合し、当該送りチェーンを下方移動させることで前記木材を回転させる木材回転機構とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の木片製造装置。
  7. 前記木材押圧部は、上下移動ロッドと、この上下移動ロッドの上下移動を制御するロッド駆動部と、前記上下移動ロッドの下端に連結し、収納されている前記木材に対して押し下げ力を付与する金属製の押さえ板と、この押さえ板が前記第1及び第2のカンナ部の切削刃に接触する直前に、前記上下移動ロッドの下方移動を停止させるロッド停止手段とを備えていることを特徴とする請求項6記載の木片製造装置。
  8. 前記押さえ板の下面に、木材や合成樹脂等の軟質材からなる刃保護板を固定したことを特徴とする請求項7記載の木片製造装置。
  9. 前記回転盤の下部に設けた木片落下空間と、この木片落下空間と連通している木片回収設備と、前記回転盤を回転させる前記回転軸に基端部が連結して前記回転盤とともに回転する複数の木片掃き出し棒とを備えていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の木片製造装置。
  10. 前記複数の木片掃き出し棒は、前記基端部側が前記回転軸と直交する径方向に延びており、その先端側が、回転方向の後方側に向けて略45°までの角度範囲で曲がっていることを特徴とする請求項9記載の木片製造装置。
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