JP4644877B2 - 間歇型補水器 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内外環境に応じた最適な自動潅水管理を行うための間歇型補水器に関する。
従来から植物栽培による環境改善が提案されていたが、特に、厳しい環境にある屋上或いは壁面緑化は、植物本来のCOの固定化及び蒸散作用による気化熱で屋上の気温上昇を抑制することから、都市部のヒートアイランド現象の緩和対策として全国的に注目を集めている。このため、屋上緑化や壁面緑化のさまざまな発明が提案されている。特に、日照により乾燥しやすい屋上、壁面や屋根部に対する潅水や、保水培地に関してさまざまな提案がなされてきた。
従来の潅水システムは、給水・集水ポンプや、開閉電磁栓を電気的に制御し、特に、給水は、予め設定した一定時間ごとに作動させるものであった。
植物の生育環境は、季節及びその日の天候により大きな違いがあり、また、植生された植物が、芽が出た状態から繁茂した状態までの生育状況に応じて潅水の消費量も大きく異なる。さらに、建物屋上にあっては、その環境の変化は地面に接した環境より大きく変化する。このため、屋上緑化においては、従来の一定時間ごとの自動給水システムでは、過剰給水や給水不足をきたし、本来の植物成長に適した給水を行うことがなされていなかった。このため、屋上緑化の問題解決には潅水管理が重要な課題となっていた。
本発明者らが提案した特許文献1には、植物の育成鉢やプランターへの給水調節可能な水位調節装置と、その水位調節装置を用いた水受け器及びプランターについて開示されている。
図7は、特許文献1の水位調節装置1の構造を示す断面図である。水位調節装置1は、底面が開放されたケース10の上壁に空気孔17を有し、水位の上昇により浮き上がる第1の浮き20が、その上下により通気用泉4が空気孔17を開閉するように取り付けられ、ケース10内に水位の変化で上下する第2の浮き30が給水パイプと接続される注水口16を開閉するように設けられた構造である。この水位調節装置1は、潅水開始水位W3になると、第2の浮き30が注水開始の傾き線に示すように傾き、注水口16を開けて注水させ、最高水位W2に達したとき、注水口16aを閉じる。このとき第2の浮き30は水位により浮き上がり注水栓を閉じた状態となり、潅水された植物が給水を吸い上げ消費するに伴い水位が低下したとき、第1の浮き20が下がり、空気孔17が塞がれたケース10内は、減圧状態となり第2の浮き30が水位と共に下がることを抑止する。水位が、ケース10の側壁に設けられた通気溝18の高さ(潅水開始水位W3)以下に低下したとき、通気溝18から流入する空気によりケース10内の減圧状態が解かれ、第2の浮き30が注水開始の傾き位置まで傾き注水が開始される。
この水位調節装置1を、水受け器の底部に設けて上部の貯水タンクと連結することにすれば、電気制御やポンプなどの動力を用いることなく、植物の水消費にあわせて、間欠的に潅水を行うことができる。水受け器内に載置した植木鉢の植物が、その季節、天候に応じて水消費を行い、完全に消費してから潅水を行うことができる。この繰り返しは、植栽土壌に、水と空気を交互に供給することとなり、土壌の活性化と植物の生育条件が理想的とすることができた。このため、屋上や壁面緑化においても、潅水管理に適用することが望まれていた。
この発明の水位調節装置1の適用にあたり、屋根上や壁面のメンテナンスが困難な場所で長期間の運用に当たり故障がないことが求められ、また、壁面などに取り付けられる狭い植栽容器に収容可能で、信頼性が高い間歇型補水器が求められていた。しかしながら、水位を感知する第1浮き、第2浮きの容積から小型化が難しく、間や、第2浮きの内部が中空であることから温度、気圧の変動による動作水位のばらつきがおきる問題があった。
特開2002−345342号公報(第2、3頁、4頁、第1図)
本発明は、前述の問題を解決するため、従来の水位調節装置より、より小型で、高い動作信頼性を備える間歇型補水器を提供することを課題とする。
また、潅水周期は、生育している植物が、潅水をすべて消費し培養土壌が一旦乾燥する周期に沿って行われるように制御されることを課題とする。
本発明の間歇型補水器は、 気密ケースと、該気密ケースの外部に設けられ気密ケースの通気孔を開閉する第1浮き部と、該気密ケースの内部に設けられ給水口を開閉する第2浮き部とから構成する間歇型補水器であって、
前記気密ケースは、立方体の下面が開口し、上面及び側面が気密的に閉じ、内部が大容積の浮き室と、小容積の気室の2室に隔壁で区画され、該気密ケースの浮き室の一側の外側面壁及び浮き室との区画隔壁が下面から所定寸法短く下面に通気溝が形成され、気室の一側の外側側壁が区画隔壁よりさらに僅かに短く下面に通気溝が形成され、浮き室の外側面壁の下端から外部に延びた水平板に下向きに設けた給水パイプ接続部を備え、水平板の先端部に第2浮き部を回動自在に保持する嵌合軸、反対側の気室外壁に第1浮き部を回動自在に保持する嵌合軸を備え、さらに前記区画の隔壁の上面に浮き室と気室の2室に跨るように開口した通気孔を備え、
前記第1浮き部は、前記気室外壁の嵌合軸に回動自在に支持される連結部と、前記気密ケースの上面に被さり反対側の水平板上部まで延びる外竿部と、外竿部の前記通気孔に対向する位置に設けられた通気塞ぎ栓と、竿部の先端部の左右に下向きに設けられた二つの浮力体の収納部と、そこに収納された浮力体とから構成され、
前記第2浮き部は、前記嵌合軸に回動自在に支持される連結部と、気密ケースの浮き室内に延びる内竿部と、内竿部の前記給水口に対向する位置に設けた給水塞ぎ栓と、前記浮き室内に延びる内竿部の先端と左右に設けられた保持部と、保持部に保持された浮力体から構成されることを特徴とする。
また、前記気密ケースは、前記第2浮き部が浮力により浮き上がったときに回動する所定角度にあわせ後方が高く形成され、前記第1浮き部も該気密ケースの高さに合わせてその連結部から延びる外竿部が気密ケース上面と平行になるように所定角度前方に向かい低く形成されて、前記通気孔に前記通気塞ぎ栓が当接するように形成されていることを特徴とする。
また、前記浮力体は、発泡ポリウレタン樹脂の立方体であることを特徴とする。
また、前記給水塞ぎ栓及び通気塞ぎ栓は、耐候性を有する弾性部材からなる円柱形の栓を前記内竿部又は外竿部に設けた取付け孔に嵌合していることを特徴とする。
本発明の間歇型補水器によれば、給水口が上部から下向きに配設され、第1浮き部の浮き体の容積が小さくできることから前後の寸法が従来より短く、また、第2浮き部の浮き体の容積も小さくてすむことから左右の寸法を従来より短く形成することができる。このため、装置全体を小型にすることができる。
また、気密ケース内を浮き室と気室に区分し、2室に跨る通気孔が設けられていることにより、それぞれの室内の空気圧により給水時の第2浮き部の上昇を抑制すると共に、潅水開始水位となった際には、気室に流入する外気を通気孔を通じて浮き室内に流入させ、減圧状態による浮き体の下降抑止状態の解除を確実に行う。このため、従来の装置では、通気口からのみの空気流入では減圧状態の解除が不確実であった問題をなくすることができる。
従来、給水口の塞ぎ栓を作動させる第2浮きの内部は空洞であったために作動が不安定であった。本発明では、浮力体が発泡体などの固体であるため、内部空気の水圧による縮小や、気圧、温度による影響を受けることがなく、水位の変化に確実に連動して作動させることができる。
本発明の間歇型補水器の実施の形態を、図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の間歇型補水器を示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図1(a)に示す間歇型補水器50は、気密ケース60と、該気密ケース60の外部に設けられ気密ケース60の通気孔66を開閉する第1浮き部70と、該気密ケース60の内部に設けられ給水口62aを開閉する第2浮き部80とから構成されている。
前記気密ケース60は、立方体の下面が開口し、上面及び側面が気密的に閉じ、内部が大容積の浮き室60aと、小容積の気室60bの2室に隔壁64で区画されている。
また、その気密ケース60の浮き室60aの一側の外側面壁63及び浮き室60aとの区画隔壁64が、下面から所定寸法短く下面に通気溝60cが形成され、気室60bの一側の外側面壁65が区画隔壁64よりさらに僅かに短く下面に通気溝60dが形成されている。
この実施の形態では、通気溝60cは、下面から5ミリの高さとなるように外側面壁63と区画隔壁64が形成され、通気溝60dは下面から6ミリの高さの溝となるように外側面壁65が形成されている。
また、浮き室60aの外側面壁63の下端には、外部に延びた水平板61が設けられ、水平板61には下向きに設けた給水パイプ接続部62が設けられている。
給水パイプ接続部62は、潅水用のタンク(図示省略)から落差などによる一定の水圧で供給される潅水を、給水パイプを接続して受ける部材で、パイプ受口を有し、逆L字形に曲げられて、水平板61から立ち上がる形に形成されている。給水パイプ接続部の下端は、水平板61の底部に開口した給水口62aとなっている。
さらに、水平板61の先端部には、第2浮き部80を回動自在に保持する嵌合軸67が設けられている。嵌合軸67には、第2浮き部80の連結部81の連結孔が嵌められ、第2浮き部80が水位の上下により嵌合軸67を軸として上下に回動する。
一方、反対側の左右の気室外壁に第1浮き部70を回動自在に保持する嵌合軸68が設けられている。嵌合軸68には、第1浮き部70の連結部71の連結孔が嵌められ、第1浮き部70が水位の上下により嵌合軸68を軸として上下に回動する。
気密ケース60の上面(天井部分)には、前記区画隔壁64の上面に当たる位置に、浮き室60aと気室60bの2室に跨るように開口した通気孔66が設けられている。すなわち、通気孔66の中心は、区画隔壁64の中心線上とされ、孔の直径は、区画隔壁64の幅より大きく形成され、浮き室60aと気室60bの両方の室に連通する構造とされている。
この実施の形態では、区画隔壁64の幅は1mm、通気孔66の直径は2mmとされている。
前記気密ケース60は、前記第2浮き部80が浮力により浮き上がったときに回動する所定角度にあわせ後方が高く形成されている。この実施の形態では、前方の高さ25mmに対し後方が5mm高く形成されている。
また、前記第1浮き部70も該気密ケース60の高さに合わせてその連結部71から延びる外竿部72が気密ケース60上面と平行になるように所定角度前方に向かい低く形成されている。
次に、前記第1浮き部70について説明する。
第1浮き部70は、前記気室外壁の嵌合軸68に回動自在に支持される左右の連結部71と、連結部71の承安に設けられ前記気密ケース60の上面に被さり反対側の水平板61上部まで延びる外竿部72とから構成される。
外竿部72には、の前記通気孔66に対向する位置に通気塞ぎ栓73が設けられ、さらに外竿部72の先端部の左右には、下向きに二つの浮力体の収納部74が設けられて、収納部74には浮力体75が収容されて浮きとされている。通気塞ぎ栓73は、耐候性を有する弾性部材からなる円柱形の栓を前記外竿部に設けた取付け孔に嵌合している。
この第1浮き部70は、潅水が開始されて、本発明の間歇型補水器が設置されている植栽容器の底部水位が上昇したとき、水中に浮かんだ浮力体75の浮力により外竿部72が持ち上げられ、嵌合軸68を軸として上方に回動し、通気孔66に対向する位置に設けられ、通気孔66を塞いでいた通気塞ぎ栓73が上に移動し、通気孔66を開き、気密ケース60の浮き室60aと気室60b内の空気を上部(外部)に排出可能とするものである。
この動きは、第1浮き部70の重量と、水中の浮力体75が収納された収納部74の体積のバランスによるため、一定の水位となるまでは通気孔66を開かない。通気孔66が閉じられている間は、第2浮き部80は浮き室60a内の空気圧に妨げられて、浮力による上昇が規制される。
次に、第2浮き部80について説明する。
第2浮き部80は、気密ケース60の前方に延びた水平板61の先端部の前記嵌合軸67に回動自在に支持される連結部81と、気密ケース60の浮き室60a内に延びる内竿部82とからなり、内竿部82には水平板61の底面に開く前記給水口62aに対向する位置に給水塞ぎ栓83が設けられている。給水塞ぎ栓83は、耐候性を有する弾性部材からなる円柱形の栓を前記内竿部設けた取付け孔に嵌合している。
前記浮き室60a内に延びる、内竿部82には浮力体85を保持するため下方に延びた保持部84が前方と左右に設けられている。
この実施の形態では発泡合成樹脂の浮力体85を保持するため、保持部84には突起84aを設けている、また、浮力体85の上面が当接する内竿部82の下面に浮力体に突き刺して保持する突起84bを設けている。
なお、図1(a)に示すように、第2浮き部80の内竿部82は、浮力体85が底面についている際には、連結部81を軸とした内竿部の先端が下向きとなる角度に形成されており、給水口62aに対向する位置の給水塞ぎ栓83が給水口62aから下方に離れ、給水口62aを開いた状態となるように形成されている。このため、浮き室60aに延びる内竿部は、角度を有して立ち上げられている。浮力体85を保持する内竿部の上面は、潅水水位が上昇したとき、浮き室60aの天井に平行となるまで回動する。
図1(b)は、本発明の間歇型補水器の平面図である。この図では、気密ケース60の上部に第1浮き部70が配設されている状態であり、気密ケース60は、前方に設けられた水平板61とそこから立ち上がる給水パイプ接続部62、水平板61の先端左右に設けられた嵌合軸67が示され、後方は気室60bの外側面壁65が示されている。
第1浮き部70は、嵌合軸68に連結された連結部71の上端から角度を有して気密ケース60の上面に並行するように延びる外竿部72と、外竿部72の先端の左右に下向きに設けられた中空の二つの収納部74と、収納部74内に挿入された浮力体75が示されている。
次に、図2を参照して気密ケース60についてさらに詳しく説明する。図2は気密ケースの構造を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図1の説明と同一の構造・機能については同符号を付して説明を省略する。
図2(a)に示すように、水平板61は、気密ケース60の外側面壁63の下端、すなわち通気溝60cの上部から水平に延びるように設けられている。
水平板61の上面には、気密ケース60の外側面壁63と給水パイプ接続部62の間に延びる補強壁61bと、水平板61の両端に設けられた補強壁61aを備え、給水パイプの接続や、第2浮き部80の支持を確実に行えるよう補強されている。
機密ケース60の左右の側壁69は、底面まで延びているが、水平板61が延びる前部の外側面壁63と、浮き室60aとの隔壁64は、短く形成され、底面との間に通気溝60cが開口した状態とされている。
これに対し、気室60bの外側の外側面壁65は、わずかに短く形成され、通気溝60cより幅が広く、底面から高い通気溝60dとされている。
この実施の形態では、通気溝60cの高さは5mm、通気溝60dの高さは6mmとして1mmの差を設けて、給水による潅水で上昇した水位が植物により消費され、水位が低下したとき、まず通気溝60dの開口から気室60b内に閉じ込められていた水が外部に排出され、外気と交換され、その後、通気溝60cの開口より水位が低下したとき、浮き室60a内に閉じ込められていた水が外部に排出され外気と交換され、浮き室60a内の水位が水位調節装置の外部の水受けと同じ位置まで下がる。
また、気密ケース60の上面(天井部分)に開口した通気孔66は、中心が区画隔壁64の中心線上とされ、孔の直径は、区画隔壁64の幅より大きく形成され、浮き室60aと気室60bの両方の室に連通する構造とされているので、前記通気溝60dから気室60aに流入した外気は、通気孔66内の間隙を通過して浮き室60aにも流れ込むため、従来内部に閉じ込められた水がスムーズに排出されないために給水開始の動作(第2浮きの下降)が遅れる不具合を皆無とすることができる。
図2(b)は気密ケース60の平面図である。通気孔66が区画隔壁64の中心線上にあけられ、浮き室60aと気室60bの両方の室に連通する構造とされていることが示されている。
図3は、第1浮き部70を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図3(a)に示すように連結部71の下端には、気密ケース60の嵌合軸68に回動自在にはめ込むための連結孔71aが形成されて、外竿部72の先端部左右に形成された収納部74に納められた浮力体75が、水位の上昇で浮き上がることで、外竿部72の基部にある通気塞ぎ栓73を上部に持ち上げて気密ケース60の通気孔66を開け、水位が一定以下の場合は通気孔66を塞いだ状態となる。
この第1浮き部70は、気密ケース60の通気孔66の開閉により、気密ケース内に設けられた第2浮き部80の動作を制御するもので、通気孔66が閉じられている間、気密ケース60の内部の空気により機密ケース内の水位の上昇が抑制され、気密ケース60外部の水位が一定の水位に達し、通気孔66が開かれて内部の空気が排出されて気密ケース内の水位が上昇し第2浮き部80が浮き上がり、給水口62aが閉じられる。
図4は、第2浮き部80の平面図である。連結部81には、気密ケース60の嵌合軸67に回動自在に嵌めこむための連結孔81aが形成されて、内竿部82の前部、左右に設けられた保持部84に保持された浮力体85が、水位の上昇により浮き上がった際、内竿部82の基部に上向きに設けられた給水塞ぎ栓83を上に動かし、気密ケース60に設けられた給水口62aを塞ぎ、給水を停止させる。
なお、浮力体85は、発泡合成樹脂等を用い、保持部84に設けた突起84a、84bで固定させる。
図5は、本発明の間歇型補水器50の動作状態を示す図で、(a)は給水開始状態の動作を示す断面図、(b)は給水停止状態の動作を示す断面図である。
図5(a)は、潅水された水位がW3の状態まで下がった場合を示す。すなわち、水位W3が通気溝60cと同じ高さとなった状態で、このとき、通気溝60dから気室60b内に閉じ込められていた水を排出し、外気が矢印Aのように流入し、通気孔66の間隙から浮き室60aにも流入し、浮き室60a内の閉じ込められた水をも下部から排出する。このため、浮き室内の水位がW3まで下がり、第2浮き部80が下がり、給水塞ぎ栓83が給水口62aから離れ、水圧がかかった給水が給水パイプ接続部62から流れ込む。
図5(b)は、潅水された水位がW2の状態まで上がった場合を示す。このとき、第1浮き部70の浮力体74が浮き上がり通気塞ぎ栓73を通気孔66から離して、浮き室60a、空気室60b内の空気を矢印Bのように通気孔66から外部に流出させ、空気で遮られていた水が浮き室60a、空気室60bに流入して外部の水位W2と同じ高さまで満たす。このため、第2浮き部80の浮力体85が浮き上がり、内竿部82の先端に設けられた給水塞ぎ栓83が給水口62aを塞ぎ、給水を停止させる。
調節装置の構造を示す断面図である。
図6は、防塵ケースに収納した本発明の間歇型補水器で、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図6において、51は防塵ケースで、51aは、給水パイプ52を通すパイプ孔である。間歇型補水器50は、プランターやパレット、鉢底などに装着されるが、栽培中は、殆ど動かしたり、清掃したりしないこととなる。このため、外部からの汚れの進入を防止するための防塵ケース51を被せることが望ましい。
本発明の間歇型補水器を用いることによれば、植物の種類、大きさ、気象条件の変化に応じた水と空気を交互に供給し、一滴の水も外には出すことなく、無動力で潅水し24時間的確に作動させることができるため、植物がストレスなく成長する。ストレスがない植物は、驚異的な成長を遂げる。
ベランダなどの雨水が当たらない場所にあっては、植物栽培用給水台の上にあらゆる既存の鉢を置くだけで、底穴から水が供給され、容易に底面給水鉢とさせることができる。叉、植え込みの下に設置すれば、乾燥による枯死の防止が図られる。
また、空間を利用したハンギングコンテナに取り付けることによれば、潅水の手間を省き、植物の水ストレスをなくすことができるため、植え替え無しで成長をさせることができる。
また、屋上緑化のコンテナに用いれば、あらゆる植物の発芽、成長、繁茂を繰り返す植物栽培台とすることができる。土を使用せず軽量で、植物の葉と栽培台から大量の蒸発散を行わせることができる。
さらに、間歇型補水器の小型化により、傾斜屋根の角度に応じた可変式植物栽培鉢を実現することができる。これによればあらゆる植物の葉を通し、大量の水を蒸散させることができる、しかも無駄な水の排出は一切させないことができる。花だらけの屋根面を実現することができる。
また、間歇型補水器の小型化により、幅が薄く、壁面に取り付け可能な植栽ケースが可能となり、蒸散量の多い植物であっても壁面緑化が可能となる。
人口地盤状に自然生態系を再現するビオトープを実現する際に、本発明の間歇型補水器を利用すれば、容易に実現が可能である。
本発明の間歇型補水器を用いることにより、時々刻々に変化する気象に対応できる植物本来の潅水が可能となり、屋上、傾斜屋根、壁面、歩道橋、街路灯、舗装面、中央分離帯等の環境条件の厳しい場所にあっても、あらゆる植物の選択ができるようになった。
本発明の間歇型補水器を示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。 気密ケースの構造を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 第1浮き部の構造を示すし、(a)は正面図、(b)は側面図である 第2浮き部の構造を示す平面図である。 本発明の間歇型補水器50の動作状態を示す図で、(a)は給水開始状態の動作を示す断面図、(b)は給水停止状態の動作を示す断面図である。 ケースに収納した本発明の間歇型補水器で、(a)は正面図、(b)は平面図である。 従来の水位調節装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 水位調節装置
10 ケース
17 空気孔
18 通気溝
20 第1の浮き
24 空気孔密閉栓
30 第2の浮き
34 注水栓
W1 第1水位
W2 第2水位
W3 潅水開始水位
G 水平線、水平底面
50 間歇型補水器
51 防塵ケース
51a パイプ孔
52 給水パイプ
60 気密ケース
60a 浮き室
60b 気室
60c 通気溝
60d 通気溝
61 水平板
62 給水パイプ接続部
62a 給水口
63 外側面壁
64 区画隔壁
65 外側面壁
66 通気孔
67 嵌合軸
68 嵌合軸
69 側壁
70 第1浮き部
71 連結部
71a 連結孔
72 外竿部
73通気塞ぎ栓
74 収納部
75 浮力体
80 第2浮き部
81 連結部
81a 連結孔
82 内竿部
83給水塞ぎ栓
84 保持部
84a 突起
84b 突起
85 浮力体
A、B 空気の流れを示す矢印

Claims (4)

  1. 気密ケースと、前記気密ケースの外部に設けられ気密ケースの通気孔を開閉する第1浮き部と、前記気密ケースの内部に設けられ給水口を開閉する第2浮き部と、から構成する間歇型補水器であって、
    前記気密ケースは、立方体の下面が開口し、上面及び側面が気密的に閉じ、内部が大容積の浮き室と、小容積の気室の2室に隔壁で区画され、前記気密ケースの浮き室の一側の外側面壁及び浮き室との区画隔壁が下面から所定寸法短く下面に通気溝が形成され、気室の一側の外側側壁が区画隔壁よりさらに僅かに短く下面に通気溝が形成され、浮き室の外側面壁の下端から外部に延びた水平板に下向きに設けた給水パイプ接続部を備え、水平板の先端部に第2浮き部を回動自在に保持する嵌合軸、反対側の気室外壁に第1浮き部を回動自在に保持する嵌合軸を備え、さらに前記区画の隔壁の上面に浮き室と気室の2室に跨るように開口した通気孔を備え、
    前記第1浮き部は、前記気室外壁の嵌合軸に回動自在に支持される連結部と、前記気密ケースの上面に被さり反対側の水平板上部まで延びる外竿部と、外竿部の前記通気孔に対向する位置に設けられた通気塞ぎ栓と、竿部の先端部の左右に下向きに設けられた二つの浮力体の収納部と、そこに収納された浮力体とから構成され、
    前記第2浮き部は、前記嵌合軸に回動自在に支持される連結部と、気密ケースの浮き室内に延びる内竿部と、内竿部の前記給水口に対向する位置に設けた給水塞ぎ栓と、前記浮き室内に延びる内竿部の先端と左右に設けられた保持部と、保持部に保持された浮力体と、から構成されることを特徴とする間歇型補水器。
  2. 前記気密ケースは、前記第2浮き部が浮力により浮き上がったときに回動する所定角度にあわせ後方が高く形成され、前記第1浮き部も前記気密ケースの高さに合わせてその連結部から延びる外竿部が気密ケース上面と平行になるように所定角度前方に向かい低くされて、前記通気孔に前記通気塞ぎ栓が当接するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の間歇型補水器。
  3. 前記浮力体は、発泡ポリウレタン樹脂の立方体であることを特徴とする請求項1記載の間歇型補水器。
  4. 前記給水塞ぎ栓及び通気塞ぎ栓は、耐候性を有する弾性部材からなる円柱形の栓を前記内竿部又は外竿部に設けた取付け孔に嵌合していることを特徴とする請求項1記載の間歇型補水器。
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