JP4641365B2 - Crusher - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、破砕装置に係り、分割式のケースを備えた破砕装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、砕石場や建物の解体現場から出るコンクリート塊、あるいはアスファルト塊などを、所定の大きさに破砕する破砕装置が知られている。
このような破砕装置では、被破砕物がケースの投入口から投入され、当該ケース内で破砕が行われる。
【0003】
破砕装置のケースは通常、固定ケースおよび可動ケースからなる分割式とされ、可動ケースが固定ケースに例えば回動自在に取り付けられる。この際、固定ケースおよび可動ケースのそれぞれには、互いの分割ラインで当接し合うフランジが設けられ、これらのフランジ同士がボルトおよびナットで固定されている。
そして、可動ケースを閉めてフランジ同士を固定し、この状態で破砕作業を行う。また、ボルトおよびナットを外して可動ケースを上方に開けることにより、ケース内部の修理・点検を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、破砕装置の輸送時の高さ制限をクリアするために、固定ケースの上側に可動ケースを隙間なく取り付けるとともに、可動ケースを固定ケースに対して下方に沈み込むように動作させ、よって輸送時のケース全体の高さを低くできるケースが望まれている。
【0005】
しかしながら、固定ケースと可動ケースとを、互いのフランジを当接させて固定させる従来の構造では、可動ケースを固定ケースの上方に動作させることはできても、下方に動作させることはできず、ケース全体の高さを低くすることは困難であった。
また、破砕装置を長手方向(例えばインパクトクラッシャでいえば、ロータの回転軸に対して直交する方向)に短くし、トラック等の荷台を有効に利用することが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、可動ケースの固定ケースからの離間動作に加え、可動ケースの固定ケースへの沈み込み動作をも確実に実現でき、かつ着座または固定をも隙間なく実現でき、しかも、ケースの大型化を抑制できる破砕装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用効果】
本発明の請求項1の破砕装置は、固定ケース側側面部を有した箱状の固定ケースと、可動ケース側側面部を有した蓋状の可動ケースとを備えるとともに、前記可動ケースが前記固定ケースの上部側にピン接合により上下に回動動作自在に取り付けられた分割式のケースを持つ破砕装置において、前記可動ケースは、前記可動ケース側側面部が前記固定ケース側側面部に対して外方側で重なように動作し、前記固定ケース側側面部および前記可動ケース側側面部のそれぞれには、互いが重なるように動作しても干渉しない位置に、固定ケース側取付部および可動ケース側取付部が設けられ、前記固定ケース側取付部および前記可動ケース側取付部は、これら取付部の両方に着脱自在に取り付けられる中間取付具を介して互いに固定され、前記中間取付具を前記固定ケース側取付部から外した状態では、前記可動ケースは前記中間取付具を介して前記固定ケース取付部に固定される位置よりも沈み込んだ位置まで動作することを特徴とする。
【0008】
このような破砕装置においては、固定ケース側取付部に対して可動ケース側取付部は、可動ケースおよび固定ケースが重なるように動作しても干渉しない位置にあるので、固定ケース側取付部および可動ケース側取付部の一方また他方から中間取付具を外したり、あるいは両方から外す等して、可動ケースと固定ケースとの固定状態を解除すれば、可動ケースが固定ケースとの固定位置に対して動作可能になる。
この際、固定ケースと可動ケースとは、中間取付具を介して固定されているので、固定ケースと可動ケースとを直接固定する場合に比して、中間取付具の分、固定ケースおよび可動ケース間の隙間を大きくでき、可動ケースの動作時など、各取付部間での干渉がより確実に防止され、動作がスムーズに行える。
また、固定ケース側取付部および可動ケース側取付部間に、互いの干渉を避けるための隙間が生じていても、可動ケースを中間取付具を介して固定ケースに取り付ければ、可動ケースおよび固定ケースが隙間なく固定されるようになり、防塵性が向上する。
さらに、固定ケースと可動ケースとの間に中間取付具を介装するだけであり、固定ケースに対する可動ケースの保持部分の構造が簡素化されるから、ケースが必要以上に大型化せず、その分、輸送時のトレーラ等の荷台スペースの有効利用が図れる。
以上により、本発明の目的を達成できる。
【0009】
本発明においては、前記固定ケース側取付部またはその近傍には、前記中間取付具を支持する受け部が設けられていることが望ましい。
このような破砕装置によれば、中間取付具が固定ケース側取付部の受け部で支持されるから、固定ケース側取付部で中間取付具ひいては大重量の可動ケースが支持されるようになる。従って、可動ケースによる大きな荷重は、固定ケースの固定用取付具(例えば、ボルトなど)には直に作用せず、固定用取付具を小さくでき、その取付作業および取外作業が容易になる。さらに、可動ケースの可動ケース側取付部と中間取付具とにおいても、互いを固定できる程度の固定用取付具を採用すればよいから、やはり可動ケースの大きな荷重を考慮した大きな固定用取付具は不要であり、その取付作業および取外作業が容易になる。
【0010】
請求項2の破砕装置は、請求項1に記載の破砕装置において、前記中間取付具は、前記固定ケース側取付部に対して離間する方向にスライド可能であることを特徴とする。
このような破砕装置によれば、中間取付具を固定ケースから外す場合には、この中間取付具をスライドさせて固定ケース側取付部から離間させればよく、反対に、中間取付具を固定ケースに取り付ける場合には、中間取付具を離間した状態からスライドさせて固定ケース側取付部に近接させればよく、固定ケースに対する中間取付具の着脱が容易に行える。
請求項3の破砕装置は、請求項1または請求項2に記載の破砕装置において、前記可動ケースが前記沈み込んだ位置までの動作した状態では、前記可動ケースの上縁が略水平になることを特徴とする。
【0011】
請求項4の破砕装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の破砕装置において、前記固定ケースおよび可動ケースには、互いに間隔を空けて対向する対向面部がそれぞれ設けられ、これらの対向面部間には、可動ケースが破砕作業姿勢時に機能するシール材が介装されていることを特徴とする。
このような破砕装置によれば、固定ケースおよび可動ケースの各対向面間に配置されたシール材により、ケース内部で生じる砂塵等が隙間等から外部に漏れ出す心配がない。
なお、この際には、このシール材を固定ケース側取付部および可動ケース側取付部の上方に位置させてもよく、こうすることにより、砂塵が各取付部と中間取付具との取付部分に降り掛かることがないため、砂塵が部材間に入り込こむのを防止でき、取付部分における部材間でのシール性を低下させる心配がない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る移動式破砕機1の全体を示す側面図、図2は、移動式破砕機1を被破砕物の投入側から見た図、図3は、移動式破砕機1の平面図である。
【0013】
〔移動式破砕機の全体の説明〕
図1ないし図3において、移動式破砕機1は、基台部2上に作業機3および動力部4を載置した構成である。
基台部2は、作業現場内を自走するための一対のクローラ式の走行部10と、この走行部10が取り付けられ、かつ前記作業機3および動力部4が載置されたフレーム20とを備えている。
作業機3は、基台部2の略中央に搭載された破砕装置としてのインパクトクラッシャ(以下、クラッシャと称す)30と、クラッシャ30に被破砕物を供給する被破砕物供給部40と、破砕された破砕物を排出する排出ベルトコンベア50とを備えている。
動力部4は、走行部10、クラッシャ30、および排出ベルトコンベア50等の動力源であり、図示しないエンジンと、このエンジンで駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプからの作動油をコントロールするコントロールバルブ等を備えている。動力部4の上部側には、移動式破砕機1の走行操作および旋回操作を行う走行レバー4Aや、走行用のインジケータ類が配置された上部コントロールボックス(不図示)が設けられ、動力部4の側部近傍には、作業機3を操作するための側部コントロールボックス(不図示)が設けられている。
【0014】
以下には、説明の便宜上、移動式破砕機1の排出ベルトコンベア50側を前方(図1中の右側)とし、被破砕物供給部40側を後方(図1中の左側)とし、この前後方向に直交する向き(図2中の左右方向)を横方向として、各部位の説明を行う。
【0015】
走行部10は、フレーム20の一部を形成するクローラフレーム22に設けられ、クローラフレーム22の前方側に油圧モータ11を備えている。油圧モータ11のスプロケット11Aと他端側のアイドラー12とには、当該油圧モータ11で駆動される無限軌道のクローラベルト13が巻回されている。そして、油圧モータ11は、コントロールバルブを介して動力部4の油圧ポンプからの油圧で駆動される。
【0016】
フレーム20は、一対の前記クローラフレーム22の他、これらのクローラフレーム22が取り付けられるメインフレーム21を備えている。メインフレーム21上にはさらに、被破砕物供給部40を載置するためのホッパフレーム23と、動力部4を載置するためのエンジンフレーム24とが固定されている。
【0017】
クラッシャ30は、図4、図5に示すように、被破砕物の投入口31Aを有したケース31を備え、ケース31内には、ロータ本体321および打撃板322を有したロータ32と、打撃板322先端の回転軌跡Aから隙間を空けて位置した反発板33とが配置されている。
このようなクラッシャ30では、投入口31Aから投入された被破砕物は、回転する打撃板322で打撃されたり、打撃時に飛ばされて反発板33に衝突することで破砕され、ケース31の底面側の排出口31Bから排出ベルトコンベア50上に落ちて排出される。
【0018】
被破砕物供給部40は、被破砕物が積み込まれるホッパ41と、ホッパ41の下方に若干の隙間を持って配置されたグリズリ(篩い)フィーダ42とを備えている。
ホッパ41は、四方の支持部411を介してフレーム20のホッパフレーム23上に支持され、上方に向けて大きく拡開している。
フィーダ42は、動力部4からの油圧で駆動される振動装置421有した振動式であって、複数のコイルバネ422を介してホッパフレーム23上に支持され、ホッパ41と接触しないよう前述の隙間内で振動し、被破砕物をクラッシャ30側に送る。この際、ホッパ41およびフィーダ42の端部は、図4中に二点鎖線で示すように、クラッシャ30の投入口31Aに呑み込まれており、被破砕物がクラッシャ30内に確実に投入される。
また、フィーダ42は、被破砕物をクラッシャ30に供給する機能の他、破砕不要な小さな投入物を櫛状のグリズリ部423(図3)で選別し、下方に篩い落とす機能を有している。篩い落とされた投入物は、図1ないし図3に示す別のベルトコンベア43上に落ちて排出されるか、図示しないダンパーを切り換えることで、排出ベルトコンベア50上に落ち、破砕物と一緒に排出される。
【0019】
排出ベルトコンベア50は、その移送方向の基端側(図1中の左側)がフレーム20の下側に位置し、クラッシャ30の排出口31Bから排出された破砕物や、必要に応じて排出されるグリズリ部423からの排出物(前記投入物に同じ)を先端側(図1中の右側)に移送する。また、排出ベルトコンベア50は、3段折り曲げ構造であり、先端側での排出高さが十分に確保され、2次ベルトコンベアなしでも作業が確実に行える。この排出ベルトコンベア50も、動力部4からの油圧で駆動される。
排出ベルトコンベア50の中程には、フレーム20に支持されるようにして磁選機51が配置され、コンクリート塊の破砕時に出る鉄筋等の金属材を永久磁石で磁着し、付属のベルトコンベアで排出する。
【0020】
〔クラッシャの説明〕
以下には、図4、図5を参照し、クラッシャ30について詳説する。
先ず、クラッシャ30のロータ32は、横方向の両端側がケース31外部の図示しない軸受に支持され、一端側にプーリ34を備えている。また、ケース31の外部には、二点鎖線で示した油圧モータ35が配置され、この油圧モータ35のプーリ36および前記プーリ34にはVベルト37が巻回されている。つまり、ロータ32は、Vベルト37を介して油圧モータ35で回転駆動される。そして、この油圧モータ35も、コントロールバルブを介して動力部4の油圧ポンプからの油圧で駆動される。
【0021】
ロータ32の打撃板322は、横方向(ロータ本体321の軸線方向)に沿ってケース31の横幅よりもやや狭い範囲にわたって連続して設けられ、ロータ本体321の周方向に等間隔で複数枚(本実施形態では4枚)突設されている。また、打撃板322は着脱自在であり、その摩耗状態に応じて反転させて用いられたり、新たな打撃板と交換される。
【0022】
次に、図5において、クラッシャ30の反発板33は、投入口31A(図4)側からロータ32の回転方向に沿って順に第1反発板331、第2反発板332、および第3反発板333とされている。
【0023】
第1反発板331は他よりも大きく、投入当初の大きな被破砕物を確実に受け止めることが可能である。第1反発板331の裏面側には、一対の係止用突部331Aが設けられており、この係止用突部331Aは、第1アーム334の下部側の係止部334A間に係止されるとともに、一方の係止部334Aに設けられたネジ式の固定具334Bと、横方向の端部側に設けられた止め具334Cで保持されている。このような第1反発板331は、横方向に複数枚密着して並設されており、固定具334Bおよび止め具334Cを解除することで、それぞれが横方向に挿抜可能とされ、その摩耗状態に応じて反転させて用いられたり、新たな反発板と交換される。
【0024】
第2、第3反発板332,333は同一形状とされ、裏面側の係止用突部332A,333Aを介して、第2アーム335の下部側に設けられた係止部335A間にそれぞれ、固定具335Bおよび止め具335Cで保持される。これらの第2、第3反発板332,333もやはり、第2アーム335に対して挿抜可能とされ、摩耗状態に応じて交換される。ただし、さほど大きくない第2、第3反発板332,333は、破砕作業による摩耗が全体的に均一に生じるため、反転して用いられることはないが、第1反発板331と同様に、反転可能に構成されていてもよい。
【0025】
第1、第2アーム334,335はそれぞれ、横方向に間隔を空けて一対並設され、それぞれ連結プレート334D,335Dおよび連結バー334E、335Eで一体に連結されている。第1、第2アーム334,335の上部側は、ケース31内上方に回動軸38で共に軸支されている。これに対して、第1、第2アーム334,335の下部側は、連結バー334E、335Eに取り付けられた伸縮自在な第1、第2隙間調整装置60(61,62)によって吊着されている。また、各第2アーム335は、一対の第1アーム334の内側に配置されている。
【0026】
このような第1、第2隙間調整装置61,62は、上端側の駆動部63の油圧モータ64を駆動することで伸縮する構造であり、例えば、ナット状部材およびボルト状部材を有したネジ式等が採用される。第1、第2隙間調整装置61,62を伸縮させることにより、第1、第2アーム334,335が回動軸38を中心に回動し、打撃板322先端の回転軌跡Aおよび第1〜第3反発板331〜333間の各隙間C1,C2,C3の大きさを調整することが可能である。
【0027】
なお、第2隙間調整装置62では、第2、第3反発板332,333のうち、第3反発板333での隙間C3を調整する。これは、隙間C3を調整することが、破砕物の最終的な粒度を決定するうえで重要だからである。このため、同じ第2アーム335に設けられた第2反発板332での隙間C2の調整は、第2、第3反発板332,333の互いの位置関係から、隙間C3を調整することで自ずと完了する。
【0028】
また、第1アーム334には、第1隙間調整装置61の伸び方向への回動量を規制するために、屈曲式の規制リンク336が設けられている。この規制リンク336によれば、第1隙間調整装置61の過大な伸びが防止され、第1アーム334の回動量が規制される。一方、第2アーム335では、第1アーム334との当接により、その回動量が規制される。
さらに、第1アーム334において、第1反発板331の上方には、やはり挿抜自在とされたライナ337が取り付けられ、被破砕物等から第1アーム334を保護している。
【0029】
〔クラッシャのケースの詳細な説明〕
続いて、図4ないし図6を参照し、クラッシャ30のケース31について詳説する。
図6において、ケース31は、フレーム20(図1)に固定される固定ケース70と、固定ケース70の上部側に取り付けられた可動ケース80とを有する分割式であり、固定ケース70内にロータ32が配置され、図5に示すように、可動ケース80に第1〜第3反発板331〜333、第1、第2アーム334,335、および第1、第2隙間調整装置61,62が取り付けられている。
【0030】
固定ケース70は、投入口31Aの下方側に設けられた正面部71と、横方向の両側に設けられた固定ケース側側面部72と、正面部71に対して対向した位置に設けられた背面部73とを有する箱状とされ、上側が全て開口し、図23に示す従来のインパクトクラッシャ9のような上面部901Aが存在しない。
【0031】
なお、従来のインパクトクラッシャ9のケース900について若干説明すると、このケース900は、図23に示すように、固定ケース901と、固定ケース901にピン接合された可動ケース902とを有する分割式であり、固定ケース901側に投入口903が設けられている。このようなケース900では、左右に2分するように固定ケース901および可動ケース902の分割ラインS−Sが設けられ、油圧シリンダ904によって可動ケース902が接合部分のピン905を中心に回動する。そして、可動ケース902を分割ラインS−Sから離間させ、開いた状態にすれば、インパクトクラッシャ内の修理・点検等を実施することが可能である。
また、可動ケース902を開いた場合、固定ケース901側には上面部901Aが存在し、可動ケース902の開閉に関係なくケース900の高さ寸法が同じに維持される。可動ケース902が開いた状態では、該可動ケース902が下側のピン905を支点にして投入口903とは反対側にはみ出すように回動する。
以上が、従来のクラッシャ9である。
【0032】
本実施形態のクラッシャ30に戻って、固定ケース70の各固定ケース側側面部72のそれぞれには、二つの点検扉720,721,722,723が設けられており、これらの点検扉720〜723を開けることで、前述の隙間C1〜C3の大きさを確認したり、打撃板322や第1〜第3反発板331〜333の摩耗状態を点検したり、さらには、ケース31の底側の排出口31Bでの破砕物の詰まり具合などを点検することが可能である。ただし、点検扉の大きさや数等は、その実施にあたって任意に決められてよい。
【0033】
また、図4に示す固定ケース側側面部72において、その上縁724(点線で図示)は、最も高い位置にある第1水平部724Aと、投入口31Aから離間するに従って下方に位置するよになる傾斜部724Bと、最も低い位置にある第2水平部724Cとを含む段差状に形成されている。このような上縁724は、可動ケース80が固定ケース70の上部側の全体を覆うように取り付けられることから、図4に示す状態では、可動ケース80の上縁(稜線部分)820よりも下方に位置している。
【0034】
上縁724の背面部73側の上部、すなわちケース31の投入口31Aとは反対側であって、ケース31全体の中でも上部側の位置には、可動ケース80を回動自在に軸支する回動機構39が設けられている。
この回動機構39は、図7にも示すように、固定ケース70に設けられた固定ケース側筒状部391と、可動ケース80側に設けられて、固定ケース側筒状部391の外側に位置する可動ケース側筒状部392と、これらの筒状部391,392に挿通されるケース用支持ピン393とを有して構成され、このケース用支持ピン393のフランジ部393Aが可動ケース側筒状部392にボルト393Bで固定されている。このような回動機構39により、可動ケース80はケース用支持ピン393を回動軸として回動する。
【0035】
この際、固定ケース70と可動ケース80とは、回動機構39のより少し投入口31A側において、油圧シリンダ394で連結されている。この油圧シリンダ394は、可動ケース80の回動時に作動し、大重量となる可動ケース80の回動動作をアシストする。このような油圧シリンダ394は、上側がシリンダで、下側がロッドとなるように配置され、シリンダのロッド側の端部に砂塵等が堆積するのを防止し、パッキン等の耐久性の向上が図られている。
【0036】
図8(A)、(B)には、油圧シリンダ394と可動ケース80との連結部分の構造が示されている。この図に示すように、可動ケース80の下縁821には、下方に突出した二枚の連結片821Aが設けられ、これらの連結片821A間に油圧シリンダ394の取付環394Aが挿入され、これらをシリンダ用ピン395が貫通している。シリンダ用ピン395は、そのフランジ部395Aを貫通する一本のボルト395Bで連結片821Aに固定されている。
【0037】
なお、図7、図8(B)において、固定ケース70の内面には、この内面を被破砕物の衝突から保護するための金属製のライナ311が張設されている。このようなライナ311は、固定ケース側側面部72を貫通する外側からのボルト等で固定されている。ただし、固定ケース70の内面であっても、第1〜第3反発板331〜331よりも前方(裏側)の部分には、被破砕物が回り込んで来る可能性が少ないため、そのようなライナ311は設けられていない。勿論、可動ケース80の内面においても、被破砕物が衝突する可能性のある部分には、ライナ311が同様に張設されている。
【0038】
以上のような固定ケース70の両側の固定ケース側側面部72において、その上縁724の直ぐ下方には、図6、図7に示すように、当該上縁724に沿って外側に突出した固定ケース側取付部74が設けられている。この固定ケース側取付部74は、別部材の溶着等によって形成され、後述の中間取付具90を取り付ける部位として用いられるとともに、薄板状の固定ケース側側面部72を補強し、また、中間取付具90の固定に用いられるボルト93(固定用取付具)用のネジ孔を十分に刻設するために、固定ケース側側面部72の板厚を補っている。
【0039】
一方、可動ケース80は、図4、図6に示すように、固定ケース70の上側開口を覆うように設けられた上面部81と、上面部81の横方向の両側に鉛直に設けられた可動ケース側側面部82とを有する蓋状であり、可動ケース80自身の後方側の端縁で投入口31Aの一部を形成している。
【0040】
可動ケース80の投入口31Aを形成する部分は、従来のケース900(図20)に比して被破砕物供給部40側に延出して設けられており、この延出した部分が可動ケース80と一体の軒部83(図4)になっている。
本実施形態のケース31は、従来のケース900に比して大型であり、高さ寸法も大きく、投入口31Aの開口面積も大きい。このため、破砕作業時には、投入口31Aに対して大きな被破砕物を投入できる反面、ケース31内で弾かれた被破砕物が投入口31Aから飛び出し易くなる。従って、フィーダ42側に延びた軒部83を設けることにより、被破砕物がこの軒部83に当たり、飛び出しを有効に防止することが可能である。
さらに、この軒部83には、図4のみに図示するが、投入口31Aを塞ぐように鉄製の鎖831およびゴム製で暖簾状の垂下部材832が吊着され、ケース31内からの被破砕物の飛散をより確実に防止している。
【0041】
このような可動ケース80の上面部81は、投入口31A側に向かって緩やかに拡開しており、より大きな投入口31Aを実現している。また、図5に示すように、上面部81の投入口31Aとは反対側の位置には、第1、第2隙間調整装置61,62が挿通される一対の挿通孔81Aが穿設されており、これらの挿通孔81A周りに、第1、第2隙間調整装置61,62の各駆動部63が取り付けられている。
【0042】
可動ケース側側面部82は、固定ケース70の固定ケース側側面部72よりも外側に位置し、可動ケース側側面部82の下縁821部分が、固定ケース側側面部72の上側である上縁724部分を呑み込んで設けられている。つまり、本実施形態のケース31では、上縁724部分および下縁821部分が横方向に重なっており、この重なり部分に沿って、固定ケース70および可動ケース80の分割ラインS−Sが設けられている。
【0043】
可動ケース側側面部82の下縁821部分には、図9にも拡大して示すように、当該下縁821に沿った水平な可動ケース側取付部84が設けられている。可動ケース側取付部84の適宜な箇所には、横方向の外側に延出した延出部841が設けられ、この延出部841には、長孔状の切欠部842が穿設されている。
【0044】
〔可動ケースの取付構造、回動動作、および姿勢の説明〕
クラッシャ30のケース31において、可動ケース80は、固定ケース70に対して中間取付具90を介して取り付けられている。
中間取付具90は、図4、図6に示すように、固定ケース側側面部72の上縁724に沿って屈曲した連続部材であり、かつ図10、図11に示すように、鉛直部91および水平部92を有した断面T字形状である。
また、図10、図11において、中間取付具90は、固定ケース側側面部72の固定ケース側取付部74に対し、鉛直部91を貫通するボルト93で固定され、水平部92の一端側が固定ケース側取付部74の上面で形成される受け部741に載置されている。
【0045】
ここで、可動ケース側取付部84の内縁は、固定ケース側取付部74の外縁よりも外側に位置しており、中間取付具90の水平部92を受け部741から外すと、可動ケース80全体が下方に沈み込み、固定ケース70の上部側をより呑み込むことが可能である。
【0046】
このような中間取付具90の水平部92において、可動ケース側取付部84の切欠部842(図9)に対応した位置には、回動自在なアイボルト94(もう一つの固定用取付具)が取り付けられている。アイボルト94の環状部941は、水平部92の下面に設けられた二枚の支持片921間に配置され、この環状部941には、支持片921間に支持された軸部材922が挿通され、よってアイボルト94全体が軸部材922を中心に回動可能である。そして、アイボルト94を回動させ、ネジ部942を上向きにした状態では、このネジ部942が水平部92の切欠部923に入り込み、水平部92上から鉛直に突出する。
【0047】
この水平部92の上面には、可動ケース80の可動ケース側取付部84が載置される。可動ケース側取付部84が載置された状態では、アイボルト94のネジ部942が可動ケース側取付部84の切欠部842にも入り込み、このネジ部942に螺合したナット943により、可動ケース側取付部84と中間取付具90とが接合され、可動ケース80全体が中間取付具90上に保持される。
【0048】
そして、可動ケース80が中間取付具90で保持された状態、すなわち、図4に示す状態は、可動ケース80の破砕作業時の姿勢であり、この作業姿勢時において、被破砕物が投入口31Aから投入され、破砕作業を実施する。従って、可動ケース80は通常、この作業姿勢に維持されることが多い。
【0049】
次に、図12、図13に基づき、可動ケース80を上方に開ける動作について説明する。
可動ケース80を開けるには先ず、図12に示すように、中間取付具90のアイボルト94に螺合されたナット943をゆるめ、ネジ部942が下方を向くようにアイボルト94を回動させる。このことにより、ネジ部942を可動ケース80側の切欠部842から外し、可動ケース80と中間取付具90との接合状態を解除する。この後、油圧シリンダ394のアシストを伴って、可動ケース80を上方に開ける。
【0050】
図13には、可動ケース80を上方に開けた状態が示されている。この状態では、投入口31Aも2分されるとともに、固定ケース70の上縁724の全域が露出する。また、この状態では、第1〜第3反発板331〜333が完全に露出し、これら第1〜第3反発板331〜333の横方向からの挿抜が、固定ケース70によって遮られことなく確実に行え、それらの反転作業や交換作業が容易に行える。
すなわち、図13に示すように、可動ケース80が開けられた状態は、可動ケース80のメンテナンス姿勢である。
【0051】
また、このメンテナンス姿勢では、可動ケース80が上部側にある回動機構39を中心に回動しているため、可動ケース80を最大に開いた場合でも、固定ケース70の前方には可動ケース80が大きくはみ出さず、この固定ケース70の背面部73に動力部4を近づけて配置することが可能である。
【0052】
さらに、可動ケース80がメンテナンス姿勢にあるとき、回動機構39近傍では、固定ケース70と可動ケース80との重なり部分に、これらを貫通するロックピン396が挿入され、可動ケース80が不意に閉まるのを機械的に防止している。
【0053】
以下に、図14、図15に基づき、可動ケース80を下方に沈み込ませる動作について説明する。
可動ケース80を下方に沈み込ませるむ動作は先ず、図14に示すように、中間取付具90のボルト93を外すとともに、アイボルト94に螺合されたナット943をゆるめ、中間取付具90を固定ケース側取付部74から離間させるよう横方向にスライドさせ、中間取付具90の水平部92を固定ケース側取付部74の受け部741から外す。
【0054】
この際、中間取付具90のスライドは、油圧シリンダ394を動作させて可動ケース80を中間取付具90ごと若干浮かし、可動ケース80の重量が中間取付具90にかからない状態で行われる。また、このときの中間取付具90のスライド量は、アイボルト94のネジ部942が可動ケース側取付部84の切欠部842から外れない程度である。中間取付具90のスライドの後には、ナット943を軽く締め、中間取付具90を可動ケース側取付部84から脱落しない程度に取り付けておく。
【0055】
この後、図中の二点鎖線で示すように、可動ケース80の投入口31A側を、油圧シリンダ394のアシストを伴って、ゆっくりと下方に沈み込ませる。
ここで、固定ケース側取付部74と可動ケース側取付部84は、前述したように、上下方向に互いに干渉しない位置に設けられているから、可動ケース80を沈み込ませた場合でも、可動ケース側取付部84が固定ケース側取付部74に接触しないようになっている。
【0056】
図15には、可動ケース80を下方に沈み込ませた状態が示されている。この状態では、固定ケース70の固定ケース側側面部72の上側が可動ケース80内に大きく呑み込まれ、可動ケース80の上縁820が固定ケース70の上縁724と略平行になる。このため、ケース31全体の高さは、前述した作業姿勢に比較して格段に低くなる。
すなわち、図15に示すように、可動ケース80が沈み込んだ状態は、輸送時の高さ制限をクリアするための姿勢であり、可動ケース80の輸送姿勢である。
【0057】
また、可動ケース80が輸送姿勢にあるとき、可動ケース80の可動ケース側取付部84は、固定ケース側側面部72に設けられた当接部725に当接され、可動ケース80の重量をこの当接部725で受けることで、輸送姿勢が良好に維持される。そして、ホッパ41およびフィーダ42の端部は、投入口31A内に呑み込まれているが、十分に低い位置にあるため、可動ケース80が沈み込んで投入口31Aが狭くなっても、可動ケース80と接触することはない。
【0058】
ところで、可動ケース80は、作業姿勢、メンテナンス姿勢、および輸送姿勢の他、ライナ交換姿勢がある。以下には、このライナ交換姿勢について説明する。
図16において、可動ケース80は、第1〜第3反発板331〜333などと一体に回動する回動側可動ケース801と、投入口31A側の投入口側可動ケース802とに分割可能であり(図6参照)、投入口側可動ケース802が固定ケース70上に取り付けられたまま、分割ラインS′−S′を境にして回動側可動ケース801が開く。つまり、回動側可動ケース801が開いた状態では、この回動側可動ケース801からは、固定ケース70側のアイボルト94は外れているが、投入口側可動ケース802と固定ケース70とは、他のアイボルト94によって取付状態が維持される。
【0059】
回動側可動ケース801と投入口側可動ケース802との接合構造は、従来のフランジ同士を当接させる構造と基本的に同じであり、回動側可動ケース801側には、可動ケース側取付部84の延長である回動側フランジ部803が設けられ、投入口側可動ケース802には、アイボルト805が取り付けられた投入口側フランジ部804が設けられている。各フランジ部803,804同士の接合は、アイボルト805を回動させて回動側フランジ部803に係合させ、このアイボルトに螺合したナット806を締め付けることで行われる。
【0060】
このような可動ケース80のライナ交換姿勢では、第1反発板331の上方に設けられたライナ337が横方向にも露出し、ライナ337を可動ケース側側面部82側から容易に挿抜して交換することが可能である。ただし、このようなライナ交換姿勢で、第1〜第3反発板331〜333の点検作業や交換作業を行ってもよい。
【0061】
〔移動式破砕機の輸送についての説明〕
図17には、移動式破砕機1の輸送にあたって、この移動式破砕機1をトレーラTの荷台上に積んだ状態が示されている。
このような状態では、クラッシャ30の可動ケース80は、輸送時の高さ制限をクリアするために輸送姿勢とされ、可動ケース80が固定ケース70の上側を呑み込むように沈み込んでいる。
【0062】
また、図1にも示した回転灯25など、輸送時の高さ制限を越えるもので、かつ構造的に簡易なものは、適宜下方にずらしたり等して高さ制限をクリアさせている。そして、フィーダ42の下方のベルトコンベア43は、折曲されて上方に跳ね上げられ、ベルトコンベア43を外すことなく、幅制限をもクリアさせている。
【0063】
さらに、図18、図19には、輸送途中に桁下寸法の低い陸橋の下などを通過する必要があるなど、より厳しい高さ制限をクリアするための輸送形態について示されている。
すなわち、図18に示す移動式破砕機1では、クラッシャ30から可動ケース80が丸ごと取り外されており、可動ケース80を図19に示す別のトレーラT′で輸送する。可動ケース80を固定ケース70から外すには、図6、図7に示したケース用支持ピン393を取り外せばよく、容易に行える。
【0064】
この他、移動式破砕機1からは、ホッパ41、クラッシャ30周りのハンドレール(手摺)26,27、および排出ベルトコンベア50などが外され、これらを同様に、別のトレーラで輸送する。ただし、図19では、排出ベルトコンベア50の図示を省略してある。また、走行レバー4Aは可倒式とされ、倒し込まれた状態にされる。
このように、移動式破砕機1の一部を取り外すことは、輸送時の重量制限に対処する場合にも有効である。
【0065】
〔実施形態の効果〕
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)移動式破砕機1に搭載されたクラッシャ30では、ケース31が固定ケース70および可動ケース80を有した分割式とされているが、固定ケース側取付部74と可動ケース側取付部84とは、可動ケース80を動作させても干渉しない位置にあるため、固定ケース側取付部74から中間取付具90を外すことで、固定ケース70と可動ケース80との固定状態を解除すれば、可動ケース80を固定ケース70の下方側に確実に沈み込ませることができる。
【0066】
(2)このため、移動式破砕機1をトレーラ輸送する場合には、最も高い位置に配置される可動ケース80の投入口31A側を固定ケース70に対して下方に沈み込ませればよく、これによりケース31全体の高さ寸法を小さくでき、輸送時の高さ制限を確実にクリアできる。
【0067】
(3)この際、固定ケース70と可動ケース80とは中間取付具90を介して固定されているため、この中間取付具90の分、固定ケース側側面部72および可動ケース側側面部82間の隙間を大きくでき、可動ケース80を沈み込ませる時など、各取付部74,84の干渉をより確実に防止でき、沈み込み動作をスムーズに行える。
【0068】
(4)クラッシャ30においては、固定ケース側側面部72および可動ケース側側面部82間の隙間が大きく、各取付部74,84同士が離れていても、可動ケース側取付部84と中間取付具90とを密着させ、また、固定ケース側取付部74と中間取付具90とを密着させることにより、これらの固定ケース70および可動ケース80同士を中間取付具90を介して隙間なく固定することができ、防塵性を向上させることができる。
【0069】
(5)さらに、固定ケース70と可動ケース80との間には、中間取付具90が介装されているだけであり、固定ケース70に対する可動ケース80の保持部分の構造を簡素化できるから、ケース31が必要以上に大型化せず、その分、輸送時のトレーラ等の荷台スペースを有効に利用できる。
【0070】
(6)中間取付具90の水平部92は、固定ケース側取付部74の受け部741で支持されているため、固定ケース側取付部74で中間取付具90ひいては大重量の可動ケース80を支持できる。従って、可動ケース80による大きな荷重は、中間取付具90を固定するためのボルト93には直に作用せず、ボルト93を小さくでき、その取付作業および取外作業を容易にできる。
【0071】
(7)また、可動ケース側取付部84と中間取付具90とにおいても、互いを固定できる程度のアイボルト94およびナット943を採用すればよいから、やはり可動ケース80の大きな荷重を考慮した大きな固定用取付具を不要にでき、その取付作業および取外作業を容易にできる。
【0072】
(8)中間取付具90を固定ケース70から外す場合には、この中間取付具90を可動ケース側取付部84の切欠部842に沿ってスライドさせ、よって固定ケース側取付部74から離間させればよく、反対に、中間取付具90を固定ケース70に取り付ける場合には、中間取付具90を離間した状態からスライドさせて固定ケース側取付部74に近接させればよく、固定ケース70に対する中間取付具90の着脱を容易にできる。
【0073】
(9)そして、大きなケース31のクラッシャ30を搭載しても、輸送時の高さ制限上何ら問題がないから、クラッシャ30の大型化を確実に促進でき、大型のクラッシャ30を用いて作業効率を大幅に向上させることができる。
また、クラッシャ30(ケース31)の大型化に伴って投入口31Aも大きな開口面積にでき、被破砕物を容易に投入できるうえ、投入口31Aで被破砕物が詰まるのを防止して確実に投入できる。
【0074】
(10)ケース31の可動ケース80は、固定ケース70の上部を呑み込む構造になっているので、可動ケース80を回動機構39によって回動させ、その投入口31A側を下方に沈めればよく、可動ケース80を固定ケース70から完全に取り外さなくとも、ケース31の高さ寸法を容易に小さくできる。
【0075】
(11)ケース31では、回動機構39のケース用支持ピン393を外した後、固定ケース70から可動ケース80を丸ごと外し、さらに、フレーム20からホッパ41および排出ベルトコンベア50などを外すことにより、移動式破砕機1側を一層低くでき、一段と厳しい高さ制限をクリアできる。
そして、移動式破砕機1側から外された可動ケース80やホッパ41等は、高さ寸法がさほど大きくないために、輸送時の高さ制限を気にすることなく、これらを別なトレーラで支障なく輸送できる。
【0076】
(12)クラッシャ30で破砕作業を行う場合には、可動ケース80を作業姿勢にし、中間取付具90を介して固定ケース70と接合させればよく、破砕作業時に不意に下方に沈み込んだりする心配がない。
また、移動式破砕機1の輸送時には、沈み込んだ可動ケース80が当接部725で確実に支持されるため、必要以上に下がり過ぎる心配がなく、輸送姿勢を良好に維持できる。
可動ケース80のメンテナンス姿勢においては、開けられた可動ケース80がロックピン396によって確実にロックされるため、やはりメンテナンス姿勢を良好に維持でき、第1〜第3反発板331〜333の点検や交換作業を負担なく実施できる。このことは、可動ケース80の回動側可動ケース801が開けられるライナ交換姿勢においても、同様である。
以上、可動ケース80を各種作業に応じて適切な姿勢に維持でき、クラッシャ30としての使い勝手を向上させることができる。
【0077】
(13)可動ケース80には、フィーダ42側に延出した軒部83が一体に設けられているため、ケース31内で弾けた被破砕物が軒部83にぶつるようになり、投入口31Aから飛び出すのを防止できる。
また、このような軒部83を設けることにより、ケース31内からの被破砕物の飛び出しを気にしなくてよいから、投入口31Aを大きく設計でき、この点からも被破砕物を容易かつ確実に投入できる。
【0078】
(14)しかも、この軒部83には、鎖831およびゴム製の簾832が吊着されるため、被破砕物の飛散をより確実に防止でき、投入された被破砕物を確実に破砕できる。
【0079】
(15)可動ケース80を回動させるための回動機構39は、ケース31全体の上部側に設けられているので、可動ケース80の回動動作をより高い位置で行える。従って、回動機構39よりも低い位置である固定ケース70の前方側では、ケース31を開く際に要するスペースをほとんど不要にでき、その分、動力部4をクラッシャ30側に寄せて配置できるなど、デッドスペースをなくしてスペースを有効に利用できる。
【0080】
(16)動力部4をクラッシャ30に寄せて配置できることにより、移動式破砕機の全長(前後方向の長さ)を短くできるから、移動式破砕機1全体をコンパクトにできる。このため、移動式破砕機1の機動性、特に、旋回性能を向上させることができ、狭い現場でも確実に稼働させることができる。
【0081】
(17)回動機構39は、投入口31Aとは反対側に設けられ、しかも上部側に位置しているため、可動ケース80を所定の角度だけ上向に回動させた場合など、回動機構39が下部寄りにある場合に比して、投入口31Aをより上方に拡がるように大きくでき、投入口31Aへの被破砕物の投入を一層容易にできるうえ、詰まり等もより確実に防止できる。
【0082】
(18)回動機構39が上部側にあると、可動ケース80を回動させた際には、投入口31A側がより鉛直に近い軌跡を描くようになるため、所定量だけ上下動させる際には、その軌跡をより短くでき、特に、作業姿勢から投入口31Aのを沈み込ませて輸送姿勢にしたり、輸送姿勢から作業姿勢に戻すのを迅速に行える。
【0083】
(19)投入口31Aはケース31の上部側に設けられるのが一般的であるが、回動機構39をも投入口31A側に設けると、可動ケース80を開けた時に、ホッパ41やフィーダ42と可動ケース80とが干渉するおそれがあるため、ホッパ41やフィーダ42に何らかの退避手段を設ける必要があり、退避させるための退避スペースをも確保せざるを得ない。従って、その退避スペースが退避時以外には使用されないデッドスペースになり、移動式破砕機1の全長が大きくなって機動性が阻害される心配がある。これに対して、本実施形態では、回動機構39が投入口31Aとは反対側に設けられているので、そのようなホッパ41やフィーダ42を退避させる必要がなく、その分の退避スペースをも不要にでき、移動式破砕機1全体の小型化をより促進できる。
【0084】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、中間取付具90にはアイボルト94が設けられ、可動ケース側取付部84には、アイボルト94のボルト部942が入り込む切欠部842が設けられていたが、逆の構成であってもよい。すなわち、そのようなアイボルト94を可動ケース側取付部84に設け、ネジ部942を下向きにすることで中間取付具90の切欠部923に係合させ、よって可動ケース側取付部84を中間取付具90に取り付けてもよい。
【0085】
また、前記実施形態の中間取付具90は、可動ケース側取付部84の切欠部842に沿ってスライド可能とされていたが、スライド可能に設けるか否かは任意である。例えば、可動ケース側取付部84と中間取付具90の水平部92とにそれぞれ貫通丸孔を設け、これらの貫通丸孔に挿通した通常のボルトで互いを固定する場合など、中間取付具90がスライドしない場合でも、請求項3の発明を除く他の発明に含まれる。
【0086】
前記実施形態では、中間取付具90と固定ケース側取付部74とを面接触により密着させ、また、可動ケース側取付部84と中間取付具90とを同様に面接触で密着させ、これにより、ケース31内のシール性を確保できる構成であったが、これに加えて、図20に示すシール構造を適用してもよい(第1の変形例)。
すなわち、図20において、固定ケース70の上縁724を上方に延出させることにより、固定ケース70および可動ケース80のそれぞれに対向面部726,826を形成し、これら対向面部726,826にゴム製などのシール材727,827を取り付ける。各シール材727,827は、可動ケース80が上方および下方へ動作した場合でも、各取付部74,84とは接触しない形状および寸法になっている。
【0087】
このようなシール構造では、対向面部726,826間のシール材727,827により、ケース31内部で生じる砂塵等が外部に漏れ出すのをより確実に防止できる。
また、シール材727,827が固定ケース側取付部74および可動ケース側取付部84の上方に位置しているので、砂塵が各取付部74,84と中間取付具90との取付部分に降り掛かることがない。従って、砂塵が面接触による密着部分に入り込んで密着度合いを悪化させるおそれがなく、シール性を長期にわたって良好に維持できる。
【0088】
前記実施形態では、中間取付具90がボルト93で固定ケース側取付部74に取り付けられていたが、例えば、図21に示すように、中間取付具90の鉛直部91下端に水平片911を設け、この水平片911、鉛直部91、および水平部92の内端側で断面コ字形状の部分を形成し、このコ字形状部分を固定ケース側取付部74に嵌合させてもよい(第2の変形例)。
【0089】
このような場合でも、中間取付具90をスライドさせない限りは(嵌合状態を解除しない限りは)、可動ケース80を固定ケース70に安定して保持できる。
そして、前記実施形態のようなボルト93を用いないので、中間取付具90の着脱作業をより簡単にできるというメリットもある。
【0090】
前記実施形態では、受け部741が固定ケース側取付部74の上面で形成されていたが、図22に示すように、そのような受け部741を固定ケース側側面部72の上端面728を含んで形成してもよい。
また、受け部741は、固定ケース側取付部74とは離れた近傍に別個に設けられてもよい。具体的には、図20に二点鎖線で示すように、固定ケース側取付部74の下方側に間隔を空けて別の突状部729を設け、この突状部729の上面に、中間取付具90の下端に設けられた水平片911を載置させる構造でもよい。このような構造でも、可動ケース80の重量を中間取付具90を介して突状部728で支持でき、前述した(6)の効果を同様に得ることができる。
【0091】
前記実施形態では、固定ケース側取付部74が固定ケース側側面部72に溶着された別部材で形成されていたが、図22に二点鎖線で示すように、固定ケース側側面部72の板厚が十分に大きく、ボルト93のネジ孔を確実に刻設できる場合などには、そのような固定ケース側側面部72のボルト孔部分を本発明に係る固定ケース側取付部としてもよい。
【0092】
前記実施形態の移動式破砕機1は、クローラ式の走行部10を備えた自走式であったが、クローラ式に限らず車輪式であってもよく、また、自走式に限らず、牽引式であってもよい。要するに、移動可能に構成されていればよい。
【0093】
本発明の破砕装置としては、前記実施形態で説明したインパクトクラッシャ30に限らず、例えば、ジョークラッシャ、シェアクラッシャ、コーンクラッシャ、ロールクラッシャ等、任意のクラッシャであってよい。
【0094】
そして、本発明の破砕装置は、移動式破砕機1に搭載されるものに限定されず、例えば、専用の破砕場に置かれた定置式であってもよい。このような場合でも、何らかの理由によって破砕装置の輸送が必要になった場合には、可動ケース80を輸送姿勢にすることで、輸送時の高さ制限を確実にクリアできる。
【0095】
その他、フレーム20、被破砕物供給部40、排出ベルトコンベア50等の構成は勿論、ケース31の固定ケース側取付部74、可動ケース側取付部84、中間取付具90の具体的な形状等も、本発明の目的を達成できる範囲で任意に変更可能であり、前記実施形態や前記変形例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る破砕装置を搭載した移動式破砕機を示す側面図である。
【図2】前記移動式破砕機を被破砕物の投入側から見た図である。
【図3】前記移動式破砕機を示す平面図である。
【図4】前記破砕装置のケースを構成する可動ケースが作業姿勢にある状態を示す側面図である。
【図5】前記破砕装置の内部構造の一部を示す断面図である。
【図6】前記破砕装置を示す分解斜視図である。
【図7】図4のVII−VII線断面図であり、前記ケースの要部を示す断面図である。
【図8】前記ケースの別の要部を示す側面図(A)および断面図(B)である。
【図9】前記可動ケースの要部を示す斜視図である。
【図10】前記ケースに用いられる中間取付具を示す斜視図である。
【図11】前記固定ケースおよび可動ケースの保持部分を示す断面図である。
【図12】前記可動ケースを開ける動作を説明するための断面図である。
【図13】 前記可動ケースがメンテナンス姿勢にある状態を示す側面図である。
【図14】前記可動ケースを沈み込ませる動作を説明するための断面図である。
【図15】 前記可動ケースが輸送姿勢にある状態を示す側面図である。
【図16】前記可動ケースがライナ交換姿勢にある状態を示す側面図である。
【図17】前記移動式破砕機を分解せずに輸送する場合を示す図である。
【図18】前記移動式破砕機を一部分解して輸送する場合を示す図である。
【図19】前記移動式破砕機から分解した部位の輸送を説明するための図である。
【図20】本発明の第1の変形例を示す断面図である。
【図21】本発明の第2の変形例を示す断面図である。
【図22】本発明の第3の変形例を示す断面図である。
【図23】従来の破砕装置のケースを示す側面図である。
【符号の説明】
30…破砕装置、31…ケース、70…固定ケース、74…固定ケース側取付部、80…可動ケース、84…可動ケース側取付部、90…中間取付具、726,826…対向面部、727,827…シール材、741…受け部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a crushing apparatus, and relates to a crushing apparatus provided with a split type case.
[0002]
[Background]
2. Description of the Related Art Conventionally, crushing apparatuses that crush concrete lumps or asphalt lumps from a quarry or building demolition site into a predetermined size are known.
In such a crushing apparatus, an object to be crushed is input from a case inlet, and crushing is performed in the case.
[0003]
The case of the crushing device is usually a split type composed of a fixed case and a movable case, and the movable case is attached to the fixed case, for example, so as to be rotatable. At this time, each of the fixed case and the movable case is provided with flanges that come into contact with each other through the dividing lines, and these flanges are fixed with bolts and nuts.
Then, the movable case is closed to fix the flanges, and the crushing operation is performed in this state. Also, by removing the bolts and nuts and opening the movable case upward, the inside of the case is repaired and inspected.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in order to clear the height restriction at the time of transportation of the crushing device, the movable case is attached to the upper side of the fixed case without any gaps, and the movable case is operated to sink downward with respect to the fixed case. A case that can reduce the height of the entire case is desired.
[0005]
However, in the conventional structure in which the fixed case and the movable case are fixed with the flanges in contact with each other, the movable case can be operated above the fixed case but cannot be operated downward. It was difficult to reduce the height of the entire case.
In addition, it is desired to shorten the crushing device in the longitudinal direction (for example, a direction orthogonal to the rotation axis of the rotor in the case of an impact crusher) and to effectively use a loading platform such as a truck.
[0006]
The object of the present invention is to ensure that not only the movable case is moved away from the fixed case, but also that the movable case is sunk into the fixed case, and seating or fixing can be achieved without any gaps. It is providing the crushing apparatus which can suppress an enlargement.
[0007]
[Means for solving the problems and effects]
The crushing device according to claim 1 of the present invention comprises:A box-shaped fixed case having a side surface portion on the fixed case side and a lid-shaped movable case having a side surface portion on the movable case are provided, and the movable case is rotated up and down by pin bonding to the upper side of the fixed case. In the crushing apparatus having a split-type case that is movably attached, the movable case operates such that the movable case side surface portion overlaps the fixed case side surface portion on the outer side, In each of the fixed case side surface portion and the movable case side surface portion,Fixed case side mounting part and movable case side mounting part at a position where they do not interfere even if they operate so as to overlap.Is provided,The fixed case side mounting portion and the movable case side mounting portionThese mounting partsIntermediate attachment that can be detachably attached to bothIn a state where the intermediate fixture is removed from the fixed case side mounting portion, the movable case is depressed more than the position where the movable case is fixed to the fixed case mounting portion via the intermediate fixture. Works untilIt is characterized by that.
[0008]
In such a crushing device, the movable case side mounting portion is located at a position where the movable case and the fixed case do not interfere with each other even if the movable case and the fixed case overlap with each other. If the fixed state between the movable case and the fixed case is released by removing the intermediate fixture from one or the other of the case side mounting parts, or by removing it from both, etc., the movable case is fixed relative to the fixed position of the fixed case. It becomes possible to operate.
At this time, since the fixed case and the movable case are fixed via the intermediate fixture, compared to the case where the fixed case and the movable case are directly fixed, the amount of the intermediate fixture, the fixed case and the movable case The gap between them can be increased, and interference between the mounting parts can be more reliably prevented during operation of the movable case, and the operation can be performed smoothly.
In addition, even if there is a gap between the fixed case side mounting part and the movable case side mounting part to avoid mutual interference, if the movable case is attached to the fixed case via an intermediate fixture, the movable case and the fixed case Is fixed without gaps, and the dust resistance is improved.
Furthermore, the intermediate fixture is only interposed between the fixed case and the movable case, and the structure of the holding part of the movable case with respect to the fixed case is simplified. This makes it possible to effectively use cargo space such as trailers during transportation.
As described above, the object of the present invention can be achieved.
[0009]
In the present invention,A receiving portion for supporting the intermediate fixture is provided at or near the fixed case side mounting portion.Is desirable.
According to such a crushing apparatus, since the intermediate fixture is supported by the receiving portion of the fixed case side mounting portion, the intermediate fixture, and hence the heavy movable case, is supported by the fixed case side mounting portion. Therefore, a large load due to the movable case does not directly act on the fixing fixture (for example, a bolt) of the fixed case, and the fixing fixture can be made small, and the attaching operation and the removing operation are facilitated. Furthermore, since it is only necessary to adopt a fixing fixture that can fix each other in the movable case side mounting portion and the intermediate fixture of the movable case, a large fixing fixture that takes into account the large load of the movable case is also used. It is not necessary, and the installation work and the removal work become easy.
[0010]
Claim 2Crushing equipmentClaim 1In the crushing device described in the item 1, the intermediate fixture is slidable in a direction away from the fixed case side mounting portion.
According to such a crushing apparatus, when removing the intermediate fixture from the fixed case, the intermediate fixture may be slid to be separated from the fixed case side mounting portion. When attaching to the fixed case, the intermediate fixture may be slid from the separated state and brought close to the fixed case side mounting portion, and the intermediate fixture can be easily attached to and detached from the fixed case.
The crushing device according to
[0011]
A crushing device according to a fourth aspect is the crushing device according to any one of the first to third aspects, wherein the fixed case and the movable case are provided with opposing surface portions that are opposed to each other with a space therebetween. A sealing material that functions when the movable case is in a crushing work posture is interposed between the opposing surface portions.
According to such a crushing device, there is no fear that dust or the like generated inside the case leaks out from the gap or the like by the sealing material disposed between the opposing surfaces of the fixed case and the movable case.
In this case, the sealing material may be positioned above the fixed case side mounting portion and the movable case side mounting portion, so that dust is attached to the mounting portion between each mounting portion and the intermediate mounting tool. Since it does not fall down, dust can be prevented from entering between the members, and there is no fear of reducing the sealing performance between the members in the mounting portion.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing the entire mobile crusher 1 according to the present embodiment, FIG. 2 is a view of the mobile crusher 1 as viewed from the input side of an object to be crushed, and FIG. 3 is a mobile crusher. 1 is a plan view of FIG.
[0013]
[Overview of mobile crusher]
In FIG. 1 thru | or FIG. 3, the mobile crusher 1 is the structure which mounted the
The base unit 2 includes a pair of crawler
The
The
[0014]
Below, for convenience of explanation, the
[0015]
The traveling
[0016]
The
[0017]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
In such a
[0018]
The crushed
The
The
The
[0019]
The
In the middle of the
[0020]
[Explanation of crusher]
Hereinafter, the
First, the
[0021]
The
[0022]
Next, in FIG. 5, the repulsion plate 33 of the
[0023]
The first repulsion plate 331 is larger than the others, and can reliably receive a large object to be crushed at the beginning. A pair of locking
[0024]
The second and third repulsion plates 332 and 333 have the same shape, and between the locking
[0025]
A pair of first and
[0026]
Such first and second gap adjusting devices 61 and 62 have a structure that expands and contracts by driving the
[0027]
The second gap adjustment device 62 adjusts the gap C3 in the third repulsion plate 333 among the second and third repulsion plates 332 and 333. This is because adjusting the gap C3 is important in determining the final particle size of the crushed material. For this reason, the adjustment of the gap C2 in the second repulsion plate 332 provided on the same
[0028]
The
Further, in the
[0029]
[Detailed explanation of crusher case]
Subsequently, the
In FIG. 6, the
[0030]
The fixed
[0031]
The
When the
The above is the conventional crusher 9.
[0032]
Returning to the
[0033]
Further, in the fixed case
[0034]
An upper portion of the
As shown in FIG. 7, the rotating
[0035]
At this time, the fixed
[0036]
FIGS. 8A and 8B show the structure of the connecting portion between the
[0037]
7 and 8B, a
[0038]
In the fixed case
[0039]
On the other hand, as shown in FIGS. 4 and 6, the
[0040]
The portion of the
The
Further, as shown only in FIG. 4, the
[0041]
The
[0042]
The movable case
[0043]
As shown in an enlarged view in FIG. 9, a horizontal movable case
[0044]
[Description of movable case mounting structure, rotation operation, and posture]
In the
The
10 and 11, the
[0045]
Here, the inner edge of the movable case
[0046]
In such a
[0047]
On the upper surface of the
[0048]
The state in which the
[0049]
Next, based on FIG. 12, FIG. 13, the operation | movement which opens the
To open the
[0050]
FIG. 13 shows a state where the
That is, as shown in FIG. 13, the state where the
[0051]
Further, in this maintenance posture, the
[0052]
Further, when the
[0053]
Below, based on FIG. 14, FIG. 15, the operation | movement which sinks the
As shown in FIG. 14, the operation of sinking the
[0054]
At this time, sliding of the
[0055]
Thereafter, as indicated by a two-dot chain line in the figure, the
Here, as described above, since the fixed case
[0056]
FIG. 15 shows a state in which the
That is, as shown in FIG. 15, the state in which the
[0057]
When the
[0058]
Incidentally, the
In FIG. 16, the
[0059]
The joint structure between the rotating side
[0060]
In such a liner replacement posture of the
[0061]
[Explanation of transportation of mobile crusher]
FIG. 17 shows a state in which the mobile crusher 1 is loaded on the loading platform of the trailer T when the mobile crusher 1 is transported.
In such a state, the
[0062]
In addition, for the
[0063]
Furthermore, FIG. 18 and FIG. 19 show transportation modes for clearing more severe height restrictions, such as the need to pass under a crossover with a lower girder size during transportation.
That is, in the mobile crusher 1 shown in FIG. 18, the entire
[0064]
In addition, from the mobile crusher 1, the
Thus, removing a part of the mobile crusher 1 is also effective when dealing with weight restrictions during transportation.
[0065]
[Effect of the embodiment]
According to this embodiment, there are the following effects.
(1) In the
[0066]
(2) For this reason, when the mobile crusher 1 is transported by trailer, the
[0067]
(3) At this time, since the fixed
[0068]
(4) In the
[0069]
(5) Furthermore, only the
[0070]
(6) Since the
[0071]
(7) Also, since the movable case
[0072]
(8) When removing the
[0073]
(9) Even if the
Further, as the size of the crusher 30 (case 31) is increased, the
[0074]
(10) Since the
[0075]
(11) In the
And since the
[0076]
(12) When crushing work is performed by the
Further, when the mobile crusher 1 is transported, the submerged
In the maintenance posture of the
As described above, the
[0077]
(13) Since the
Further, by providing the
[0078]
(14) Moreover, since the
[0079]
(15) Since the
[0080]
(16) Since the
[0081]
(17) Since the
[0082]
(18) When the
[0083]
(19) The
[0084]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Including other structures etc. which can achieve the objective of this invention, the deformation | transformation etc. which are shown below are also contained in this invention.
For example, in the above-described embodiment, the
[0085]
Moreover, although the
[0086]
In the above embodiment, the
That is, in FIG. 20, by extending the
[0087]
In such a sealing structure, it is possible to more surely prevent dust and the like generated inside the
Further, since the sealing materials 727 and 827 are located above the fixed case
[0088]
In the above embodiment, the
[0089]
Even in such a case, the
And since the
[0090]
In the embodiment, the receiving
The receiving
[0091]
In the above embodiment, the fixed case
[0092]
The mobile crusher 1 of the above embodiment was a self-propelled type provided with a crawler
[0093]
The crushing device of the present invention is not limited to the
[0094]
And the crushing apparatus of this invention is not limited to what is mounted in the mobile crusher 1, For example, the stationary type put in the exclusive crushing place may be sufficient. Even in such a case, when the crushing device needs to be transported for some reason, the height restriction at the time of transport can be surely cleared by setting the
[0095]
In addition to the configuration of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a mobile crusher equipped with a crushing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view of the mobile crusher as viewed from the input side of the object to be crushed.
FIG. 3 is a plan view showing the mobile crusher.
FIG. 4 is a side view showing a state in which a movable case constituting the case of the crushing apparatus is in a working posture.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a part of the internal structure of the crushing apparatus.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing the crushing device.
7 is a cross-sectional view taken along the line VII-VII in FIG. 4, and is a cross-sectional view showing a main part of the case.
FIG. 8 is a side view (A) and a sectional view (B) showing another main part of the case.
FIG. 9 is a perspective view showing a main part of the movable case.
FIG. 10 is a perspective view showing an intermediate fixture used in the case.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a holding portion of the fixed case and the movable case.
FIG. 12 is a cross-sectional view for explaining an operation of opening the movable case.
FIG. 13 is a side view showing a state where the movable case is in a maintenance posture.
FIG. 14 is a cross-sectional view for explaining an operation of sinking the movable case.
FIG. 15 is a side view showing a state where the movable case is in a transport posture.
FIG. 16 is a side view showing a state where the movable case is in a liner replacement posture.
FIG. 17 is a diagram showing a case where the mobile crusher is transported without being disassembled.
FIG. 18 is a diagram illustrating a case where the mobile crusher is partially disassembled and transported.
FIG. 19 is a view for explaining transportation of a part disassembled from the mobile crusher.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a first modification of the present invention.
FIG. 21 is a cross-sectional view showing a second modification of the present invention.
FIG. 22 is a cross-sectional view showing a third modification of the present invention.
FIG. 23 is a side view showing a case of a conventional crushing device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記可動ケース(80)は、前記可動ケース側側面部(82)が前記固定ケース側側面部(72)に対して外方側で重なように動作し、
前記固定ケース側側面部(72)および前記可動ケース側側面部(82)のそれぞれには、互いが重なるように動作しても干渉しない位置に、固定ケース側取付部(74)および可動ケース側取付部(84)が設けられ、
前記固定ケース側取付部(74)および前記可動ケース側取付部(84)は、これら取付部(74,84)の両方に着脱自在に取り付けられる中間取付具(90)を介して互いに固定され、
前記中間取付具(90)を前記固定ケース側取付部(74)から外した状態では、前記可動ケース(80)は前記中間取付具(90)を介して前記固定ケース取付部(74)に固定される位置よりも沈み込んだ位置まで動作する
ことを特徴とする破砕装置(30)。 The movable case (80) includes a box-shaped fixed case (70) having a fixed case side surface (72) and a lid-shaped movable case (80) having a movable case side surface (82). In the crushing device (30) having a split-type case (31) attached to the upper side of the fixed case (70) so as to be freely pivotable up and down by pin joining,
The movable case (80) operates such that the movable case side surface (82) overlaps the fixed case side surface (72) on the outer side,
Each of the fixed case side surface portion (72) and the movable case side surface portion (82) has a fixed case side mounting portion (74) and a movable case side at a position where they do not interfere even if they operate so as to overlap each other. A mounting portion (84) is provided;
It said stationary casing side mounting portion (74) and the movable casing side mounting portion (84) through these mounting portions (74, 84) intermediate fitting both removably attached to the (90) are fixed to each other,
In a state in which the intermediate fixture (90) is removed from the fixed case side mounting portion (74), the movable case (80) is fixed to the fixed case mounting portion (74) via the intermediate fixture (90). A crushing device (30), characterized in that it operates to a submerged position rather than a position to be submerged .
前記中間取付具(90)は、前記固定ケース側取付部(74)に対して離間する方向にスライド可能である
ことを特徴とする破砕装置(30)。The crushing device according to claim 1 ,
The crushing device (30), wherein the intermediate fixture (90) is slidable in a direction away from the fixed case side attachment portion (74).
前記可動ケースが前記沈み込んだ位置までの動作した状態では、前記可動ケースの上縁が略水平になる
ことを特徴とする破砕装置(30)。In the crushing device according to claim 1 or 2,
The crushing device (30) , wherein an upper edge of the movable case is substantially horizontal in a state in which the movable case is moved to the submerged position .
前記固定ケース(70)および可動ケース(80)には、互いに間隔を空けて対向する対向面部(726,826)がそれぞれ設けられ、
これらの対向面部間(726,826)には、可動ケース(80)が破砕作業姿勢時に機能するシール材(727,827)が介装されている
ことを特徴とする破砕装置(30)。In the crushing device (30) according to any one of claims 1 to 3,
The fixed case (70) and the movable case (80) are provided with opposing surface portions (726, 826) facing each other with a space therebetween,
A crushing device (30) characterized in that a sealing material (727, 827) that functions when the movable case (80) is in a crushing work posture is interposed between the facing surfaces (726, 826).
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