JP4633111B2 - 送信方法、送信装置および受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送信方法、送信装置および受信装置に関する。
最近、無線通信技術の革命児であるUWB(Ultra Wideband)が注目を浴びている。UWBは、数GHz幅の非常に広い帯域を使ってデータを送受信することに特徴があり、最大データ速度は100Mビット/秒を上回り、高速伝送が可能であるにもかかわらず、回路の消費電力はわずか数十mW程度以下に低減可能な夢のような無線通信技術である(例えば、非特許文献1参照)。
従来のUWBに関する無線通信システムの構成について以下説明する。
図18が無線通信システムの構成の一例である。図18において、変調部02は、送信ディジタル信号01を入力とし、PAM(Pulse Amplitude Modulation)変調をし、変調信号03を出力する。フィルタ部04は、変調信号03を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号05を出力し、アンテナ06から電波として出力される。
フィルタ08はアンテナ07で受信した受信信号08を入力とし、フィルタ後の受信信号10を出力する。復調部11は、フィルタ後の受信信号10を入力とし、復調し、受信ディジタル信号12を出力する。
日経エレクトロニクス2002年3月11日号 pp.55−66、産声を上げる無線の革命児Ultra Wideband
このとき、送信信号は、数GHzという広い周波数帯域幅をもち、500Mbps(bit per second)以上の伝送速度である。例えば、ユーザが、100kbpsの伝送しか望んでいないのに対し、図18の無線通信システムで通信した場合、広い周波数帯域幅を占有していながら、ほとんどの時間はデータを伝送していないことになり、この無線通信システムを効率よく使用していない、つまり、周波数や時間という通信資源を有効に利用していないことになる。
以上の課題を解決するために、本発明はデータ伝送速度に対して適切な通信方式を選択することで、効率よく無線通信システムを使用することが求められる送信方法、送信装置および受信装置を提供することにある。
本発明は、送信装置が複数のデータ伝送速度に対応した無線送信部を複数具備し、受信装置も同様に複数のデータ伝送速度に対応した無線受信部を複数具備し、ユーザが必要としているデータ伝送速度に対し、送信装置が最適な無線送信部を使用し、受信装置も同様に最適な無線受信部を使用して通信を行うことで、周波数、時間などの通信資源を効率よく使用することが可能となる。
本発明によれば、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置により、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、変調信号を送信することで、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができるといった効果を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置について説明する。
図1は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示している。選択・合成部106は、送信データ101、102、103、104、105を入力とし、送信ディジタル信号107、111、115を出力する。
変調部108は、送信ディジタル信号107を入力とし、変調信号109を出力し、アンテナ110から電波として出力する。
変調部112は、送信ディジタル信号111を入力とし、変調信号113を出力し、アンテナ114から電波として出力する。
変調部116は、送信ディジタル信号115を入力とし、変調信号117を出力し、アンテナ118から電波として出力する。
図2は、本実施の形態におけるアンテナまたはフィルタの周波数特性の一例を示しており、201はf1の周波数帯において10MHzの帯域幅をもっているときの周波数特性、202はf2の周波数帯において100MHzの帯域幅をもっている周波数特性、203はf3の周波数帯において1GHzの帯域幅をもった周波数特性、204はf1、f2、f3の周波数帯を包含する帯域幅をもつ周波数特性を示している。
図3は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。復調部303は、アンテナ301で受信した受信信号302を入力とし、受信ディジタル信号304を出力する。
復調部307は、アンテナ305で受信した受信信号306を入力とし、受信ディジタル信号308を出力する。
復調部311は、アンテナ309で受信した受信信号310を入力とし、受信ディジタル信号312を出力する。
電波伝搬環境推定部313は、受信信号302、306、310を入力とし、例えば、各受信信号の電界強度を推定し、各受信信号で通信を行っているかを判断し、制御信号314として出力する。
データ分離部315は、受信ディジタル信号304、308、312、制御信号314を入力とし、制御信号314に基づいてデータを分離し、受信データ316、317、318、319、320を出力する。
図4は、本実施の形態におけるデータの構成の一例を示しており、データ伝送速度情報401、データ402で構成されている。
図5は、送信フレーム構成の一例を示しており、501は送信データ101、502は送信データ102、503は送信データ103、504は送信データ104、505は送信データ105を示している。
図6は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示しており、図1と同様に動作するものについては同一符号を付している。
フィルタ601は変調信号109を入力とし、帯域制限された変調信号602を出力する。
フィルタ603は変調信号113を入力とし、帯域制限された変調信号604を出力する。
フィルタ605は変調信号117を入力とし、帯域制限された変調信号606を出力する。
加算部607は帯域制限された変調信号602、604、606を入力とし、加算された変調信号608を出力し、アンテナ609から電波として出力される。
図7は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。フィルタ703は、受信信号702を入力とし、帯域制限された受信信号704を出力する。
フィルタ707は、受信信号702を入力とし、帯域制限された受信信号708を出力する。
フィルタ711は、受信信号702を入力とし、帯域制限された受信信号712を出力する。
復調部705は、帯域制限された受信信号704を入力とし、復調し、受信ディジタル信号706を出力する。
復調部709は、帯域制限された受信信号708を入力とし、復調し、受信ディジタル信号710を出力する。
復調部713は、帯域制限された受信信号712を入力とし、復調し、受信ディジタル信号714を出力する。
電波伝搬環境推定部715は、帯域制限された受信信号704、708、712を入力とし、例えば、各受信信号の電界強度を推定し、各受信信号で通信を行っているかを判断し、制御信号716として出力する。
データ分離部717は、受信ディジタル信号706、710、714、制御信号716を入力とし、制御信号314に基づいてデータを分離し、受信データ718、719、720、721、722を出力する。
以上、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7を用いて、本実施の形態における送信装置および受信装置の動作について詳しく説明する。
送信装置について説明する。
図1の送信装置を例に説明する。
図1において、変調部108は、送信ディジタル信号107を入力とし、例えば、PAM(Pulse Amplitude Modulation)、PPM(Pulse Position Modulation)、Bi−PM(Bi-Phase Modulation)、DS−SS(Direct Sequence Spread spectrum)、BPSK(Binary Phase Shift Keying)により変調し、変調信号109を出力する。このとき、変調信号109はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。このときアンテナ110は図2に示す201の周波数特性、つまり、周波数帯域f1、帯域幅10MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度8Mbpsである変調信号109をアンテナ110から電波として出力する。
同様に、変調部112は、送信ディジタル信号111を入力とし、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号113を出力する。このとき、変調信号113はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。このときアンテナ114は図2に示す202の周波数特性、つまり、周波数帯域f2、帯域幅100MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度80Mbpsである変調信号113をアンテナ114から電波として出力する。
同様に、変調部116は、送信ディジタル信号115を入力とし、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号117を出力する。このとき、変調信号117はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。このときアンテナ118は図2に示す203の周波数特性、つまり、周波数帯域f3、帯域幅1GHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度800Mbpsである変調信号117をアンテナ118から電波として出力する。
送信データ101、102、103、104、105は、図4のようにデータ伝送速度情報401、データ402から構成されており、送信データ101は1Mbpsのデータ、送信データ102は2Mbpsのデータ、送信データ103は20Mbpsのデータ、送信データ104は30Mbpsのデータ、送信データ105は500Mbpsのデータであるものとする。
選択・合成部106は、送信データ101、102、103、104、105を入力とし、それぞれのデータ伝送速度情報から、各送信データを107から110の系で送信するか、111から114の系で送信するか、115から118の系で送信するかを選択し、送信ディジタル信号107、111、115を出力する。
つまり、送信データ101は1Mbpsのデータ、送信データ102は2Mbpsのデータであるため、変調信号109を用いて伝送するため、図5のフレーム構成にしたがった送信ディジタル信号107を出力する。
同様に、送信データ103は20Mbpsのデータ、送信データ104は30Mbpsのデータであるため、変調信号113を用いて伝送するため、図5のフレーム構成にしたがった送信ディジタル信号111を出力する。
同様に、送信データ105は500Mbpsのデータであるため、変調信号117を用いて伝送するため、図5のフレーム構成にしたがった送信ディジタル信号115を出力する。
図6の送信装置を例に図1と構成の異なる部分について説明する。
図6のフィルタ601は、図2の201のように、周波数帯f1、帯域幅10MHzの特性をもっており、帯域制限された変調信号602は、図2の201の特性をもつ変調信号である。
同様に、図6のフィルタ603は、図2の202のように、周波数帯f2、帯域幅100MHzの特性をもっており、帯域制限された変調変調信号604は、図2の202の特性をもつ変調信号である。
同様に、図6のフィルタ605は、図2の203のように、周波数帯f3、帯域幅1GHzの特性をもっており、帯域制限された変調変調信号606は、図2の203の特性をもつ変調信号である。
加算部607は、帯域制限された変調信号602、604、606を入力とし、加算し、加算された変調信号608を出力する。
そして、アンテナ609は、図2の204のような周波数特性であり、加算された変調信号608を電波として出力することができる。
このように、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、変調信号を送信することで、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
次に、受信装置について説明する。
図3は、本実施の形態における受信装置の構成を示している。アンテナ301は、図2の周波数帯f1、帯域幅10MHzの周波数特性である。よって、図1のアンテナ110から送信された変調信号109のみ受信することができる。つまり、受信信号302は、図2の201の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ305は、図2の周波数帯f2、帯域幅100MHzの周波数特性である。よって、図1のアンテナ114から送信された変調信号113のみ受信することができる。つまり、受信信号306は、図2の202の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ309は、図2の周波数帯f3、帯域幅1GHzの周波数特性である。よって、図1のアンテナ118から送信された変調信号117のみ受信することができる。つまり、受信信号310は、図3の203の周波数特性をもつ信号である。
電波伝搬環境推定部313は、受信信号302、306、310を入力とし、例えば、受信電界強度を推定し、図2に示した、201、202、203の周波数帯に変調信号が送信されていたかを判断し、制御信号314として出力する。
データ分離部315は、受信ディジタル信号304、308、312、制御信号314を入力とし、制御信号314から、図2の201、202、203の変調信号の存在を判断する。そして、図5のように、送信されていた場合、受信ディジタル信号304、308、312をそれぞれ分離し、受信データ316、317、318、319、320を出力する。
図7は、図3とは異なる本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。
アンテナ701は、図2の204の周波数特性であり、図1で送信された変調信号109、113、117を受信することができ、受信信号702には、図2の201、202、203の信号成分が含まれている。
そして、フィルタ703は、図2の201の周波数特性であり、帯域制限された受信信号704は、図2の201の信号成分のみ含まれていることになる。
同様に、フィルタ707は、図2の202の周波数特性であり、帯域制限された受信信号708は、図2の202の信号成分のみ含まれていることになる。
同様に、フィルタ711は、図2の203の周波数特性であり、帯域制限された受信信号712は、図2の203の信号成分のみ含まれていることになる。
電波伝搬環境推定部715は、帯域制限された受信信号704、708、712を入力とし、例えば、受信電界強度を推定し、図2に示した、201、202、203の周波数帯に変調信号が送信されていたかを判断し、制御信号314として出力する。
データ分離部315は、受信ディジタル信号706、710、714、制御信号716を入力とし、制御信号716から、図2の201、202、203の変調信号の存在を判断する。そして、図5のように、送信されていた場合、受信ディジタル信号706、710、714をそれぞれ分離し、受信データ718、719、720、721、722を出力する。
これにより、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、送信された変調信号を受信することができる。
このとき、送信装置、受信装置の構成は、図1,図3,図6、図7の構成に限ったものではない。
また、周波数帯、帯域幅をそれぞれ、3種類で説明したが、これに限ったものではない。
図2のような周波数特性を例に説明したがこれに限ったものではなく、例えば、周波数特性201、202、203は、異なる周波数帯で説明したが、同一の周波数帯でもよい。
そして、データ伝送速度に着目して説明したが、実施の形態はこれに限ったものではない。例えば、周波数帯において、受信装置にデータが到達する遅延時間が異なるものとする。このとき、送信装置は、データ伝送時に必要とする受信装置への遅延時間により、周波数帯を選択するというように実施してもよい。また、データの要求される伝送品質から、周波数帯を選択してもよい。
以上より、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置により、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、変調信号を送信することで、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置について説明する。
図2は、本実施の形態におけるアンテナ、フィルタの周波数特性を示している。
図4は、本実施の形態における送信データの構成を示している。
図8は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示している。ディジタル信号生成部802は送信データ801を入力とし、送信ディジタル信号803を出力する。
周波数決定部806は、送信データ801を入力とし、送信データ801を伝送するのに必要な伝送速度を推定し、必要な伝送速度から、送信周波数帯を決定し、制御信号807を出力する。
変調部804は、送信ディジタル信号803、制御信号807を入力とし、制御信号に基づいて、変調し、変調信号805を出力する。
選択部808は、変調信号805、制御信号807を入力とし、制御信号807の情報である送信周波数帯情報から、アンテナ812、816、820のいずれかから送信するかにより、入力変調信号805を809、813、817のいずれかから出力する。
フィルタ810は変調信号809を入力とし、帯域制限された変調信号811を出力し、アンテナ812から電波として出力する。
フィルタ814は変調信号813を入力とし、帯域制限された変調信号815を出力し、アンテナ816から電波として出力する。
フィルタ818は変調信号817を入力とし、帯域制限された変調信号819を出力し、アンテナ820から電波として出力する。
図9は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。フィルタ903はアンテナ901で受信した受信信号902を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号904を出力する。
フィルタ907はアンテナ905で受信した受信信号906を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号908を出力する。
フィルタ911はアンテナ909で受信した受信信号910を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号912を出力する。
電波伝搬環境推定部913は、帯域制限された変調信号904、908、912を入力とし、例えば、各帯域制限された変調信号の電界強度を推定し、電界強度から通信が行われている周波数帯を推定し、制御信号914として出力する。
復調部915は、帯域制限された変調信号904、908、912、制御信号914を入力とし、制御信号914に基づいて、帯域制限された変調信号904、908、912のいずれかの信号を復調し、受信ディジタル信号916を出力する。
図10は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示しており、図8と同様に動作するものについては同一符号を付した。
選択部1007は、帯域制限された変調信号811、815、819、制御信号807を入力とし、制御信号807に基づいて、帯域制限された変調信号811、815、819のいずれかを送信する信号として選択し、送信信号1008として出力し、アンテナ1009から電波として出力される。
図11は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示しており、フィルタ1103は、アンテナ1101で受信した受信信号1102を入力とし、帯域制限し、帯域制限した変調信号1104を出力する。
フィルタ1105は、アンテナ1101で受信した受信信号1102を入力とし、帯域制限し、帯域制限した変調信号1106を出力する。
フィルタ1107は、アンテナ1101で受信した受信信号1102を入力とし、帯域制限し、帯域制限した変調信号1108を出力する。
電波伝搬環境推定部1109は、帯域制限された変調信号1104、1106、1108を入力とし、例えば、各帯域制限された変調信号の電界強度を推定し、電界強度から通信が行われている周波数帯を推定し、制御信号1110として出力する。
復調部1111は、帯域制限された変調信号1104、1106、1108、制御信号1110を入力とし、制御信号1110に基づいて、帯域制限された変調信号1104、1106、1108のいずれかの信号を復調し、受信ディジタル信号1112を出力する。
以上、図2、図4、図8、図9、図10、図11を用いて、本実施の形態における送信装置および受信装置の動作について詳しく説明する。
送信装置について説明する。
図8の送信装置を例に説明する。
図8において、送信データ801は例えば、図4のように、必要とするデータ伝送速度の情報とデータから構成されているものとする。このとき、周波数帯決定部806は、送信データ801を入力とし、必要とするデータ伝速度から、周波数帯を選択し、選択した周波数帯の情報を制御信号807として出力する。
変調部804は、送信ディジタル信号803、制御信号807を入力とし、制御信号807の選択した周波数情報から伝送速度に応じて、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号805を出力する。このとき、変調信号805はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。
選択部808は、変調信号805、制御信号807を入力と、制御信号807に基づいて、周波数帯を選択し、809、813、817、いずれかから変調信号805を出力する。
アンテナ812、および、フィルタ810は図2に示す201の周波数特性、つまり、周波数帯域f1、帯域幅10MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度8Mbpsである変調信号809をアンテナ812から電波として出力する。
アンテナ816、および、フィルタ814は図2に示す202の周波数特性、つまり、周波数帯域f2、帯域幅100MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度80Mbpsである変調信号813をアンテナ816から電波として出力する。
アンテナ820、および、フィルタ818は図2に示す203の周波数特性、つまり、周波数帯域f3、帯域幅1GHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度800Mbpsである変調信号817をアンテナ820から電波として出力する。
図10の送信装置を例に図8と構成の異なる部分について説明する。
選択部1007は制御信号807を入力とし、制御信号807で選択周波数帯の変調信号811、815、819のいずれかを選択し、アンテナ1009を出力する。このとき、アンテナ1009は図2の204の特性であるため、変調信号811、815、819のすべての変調信号を出力することに対応している。
このように、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、変調信号を送信することで、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
次に、受信装置について説明する。
図9は、本実施の形態における受信装置の構成を示している。
アンテナ901、および、フィルタ903は、図2の周波数帯f1、帯域幅10MHzの周波数特性である。よって、図8のアンテナ812から送信された変調信号811のみ受信することができる。つまり、受信信号904は、図2の201の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ905、および、フィルタ907は、図2の周波数帯f2、帯域幅100MHzの周波数特性である。よって、図8のアンテナ816から送信された変調信号815のみ受信することができる。つまり、受信信号908は、図2の202の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ909、および、フィルタ911は、図2の周波数帯f3、帯域幅1GHzの周波数特性である。よって、図8のアンテナ820から送信された変調信号819のみ受信することができる。つまり、受信信号912は、図3の203の周波数特性をもつ信号である。
電波伝搬環境推定部913は、帯域制限された受信信号904、908、912を入力とし、例えば、受信電界強度を推定し、図2に示した、201、202、203の周波数帯のいずれかの変調信号が送信されていたかを判断し、制御信号914として出力する。
復調部915は、帯域制限された変調信号904、908、912、制御信号914を入力とし、制御信号914に基づき、帯域制限された変調信号904、908、912のいずれかを復調し、受信ディジタル信号916を出力する。
図11は、図9とは異なる本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。
アンテナ1101は、図2の204の周波数特性であり、図8で送信された変調信号を受信することができ、受信信号1102には、図2の201、202、203のいずれかの信号成分が含まれている。
そして、フィルタ1103は、図2の201の周波数特性であり、帯域制限された受信信号1104は、図2の201の信号成分のみ含まれていることになる。
同様に、フィルタ1105は、図2の202の周波数特性であり、帯域制限された受信信号1106は、図2の202の信号成分のみ含まれていることになる。
同様に、フィルタ1107は、図2の203の周波数特性であり、帯域制限された受信信号1108は、図2の203の信号成分のみ含まれていることになる。
電波伝搬環境推定部1109は、帯域制限された受信信号1104、1106、1107を入力とし、例えば、受信電界強度を推定し、図2に示した、201、202、203のいずれの周波数帯に変調信号が送信されていたかを判断し、制御信号1110として出力する。
復調部1111は、帯域制限された変調信号1104、1106、1108、制御信号1110を入力とし、制御信号1110が示す周波数帯の変調信号を復調し、受信ディジタル信号1112を出力する。
これにより、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、送信された変調信号を受信することができる。
このとき、送信装置、受信装置の構成は、図8、図9、図10、図11の構成に限ったものではない。
また、周波数帯、帯域幅をそれぞれ、3種類で説明したが、これに限ったものではない。
図2のような周波数特性を例に説明したがこれに限ったものではなく、例えば、周波数特性201、202、203は、異なる周波数帯で説明したが、同一の周波数帯でもよい。
そして、データ伝送速度に着目して説明したが、実施の形態はこれに限ったものではない。例えば、周波数帯において、受信装置にデータが到達する遅延時間が異なるものとする。このとき、送信装置は、データ伝送時に必要とする受信装置への遅延時間により、周波数帯を選択するというように実施してもよい。また、データの要求される伝送品質から、周波数帯を選択してもよい。
以上より、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置により、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、変調信号を送信することで、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信し、通信のための制御情報を送信データを送信する周波数帯とは異なる周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置について説明する。
図2は、本実施の形態におけるアンテナ、フィルタの周波数特性を示している。
図4は、本実施の形態における送信データの構成を示している。
図12は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示している。選択部1202は、送信データ1201を入力とし、送信データを送信するデータチャネルを選択し、送信ディジタル信号を1209、1215いずれかから出力する。また、そのときの制御チャネル送信ディジタル信号1203を出力する。
変調部1204は、制御チャネル送信ディジタル信号1203を入力とし、変調信号1205を出力する。
フィルタ1206は、変調信号1205を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号1207を出力し、アンテナ1208から電波として出力される。
変調部1210は、送信ディジタル信号1209を入力とし、変調信号1211を出力する。
フィルタ1212は、変調信号1211を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号1213を出力し、アンテナ1214から電波として出力される。
変調部1216は、送信ディジタル信号1215を入力とし、変調信号1217を出力する。
フィルタ1218は、変調信号1217を入力とし、帯域制限し、帯域制限された変調信号1219を出力し、アンテナ1220から電波として出力される。
図13は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示している。フィルタ1303は、アンテナ1301から受信された受信信号1302を入力とし、帯域制限をし、帯域制限された受信信号1304を出力する。
復調部1305は、帯域制限された受信信号1304を入力とし、受信ディジタル信号1306を出力する。
フィルタ1309は、アンテナ1307から受信された受信信号1308を入力とし、帯域制限をし、帯域制限された受信信号1310を出力する。
復調部1311は、帯域制限された受信信号1310を入力とし、受信ディジタル信号1312を出力する。
フィルタ1315は、アンテナ1313から受信された受信信号1314を入力とし、帯域制限をし、帯域制限された受信信号1316を出力する。
復調部1317は、帯域制限された受信信号1316を入力とし、受信ディジタル信号1318を出力する。
選択部1319は、受信ディジタル信号1306、1312、1318を入力とし、制御チャネルの受信ディジタル信号1306に基づいて、受信ディジタル信号1312、1318のいずれかを選択し、受信データ1320として出力する。
図14は、本実施の形態における送信フレーム構成の一例を示している。1401は変調方式情報、1402は誤り訂正方式情報、1403は送信周波数情報、1404はフレーム構成情報、1405、1406は送信データを示している。
図15は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示しており、図12と同様に動作するものについては、同一符号を付した。1501、1502は送信データである。
図16は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示しており、図13と同様に動作するものには同一符号を付した。1601、1602は受信データである。
図17は、本実施の形態における送信フレーム構成の一例を示しており、図14と同様に動作するものについては同一符号を付した。1701は送信データ1201、1702は送信データ1501、1703は送信データ1502である。
以上、図2、図4、図12、図13、図14、図15、図16、図17を用いて、本実施の形態における送信装置および受信装置の動作について詳しく説明する。
送信装置について説明する。
図12の送信装置を例に説明する。
図12において、送信データ1201は例えば、図4のように、必要とするデータ伝送速度の情報とデータから構成されているものとする。そして、選択部1202は、送信データ1201を入力とし、送信データ1201をどのように送信するか、を決定する。例えば、周波数帯、変調方式、フレーム構成、誤り訂正などである。これら情報を、制御チャネルで送信するため、制御チャネル送信ディジタル信号1203として出力する。そして、送信データ1201は、例えば必要とする伝送速度を考慮し、送信ディジタル信号1209、1215のいずれかとして出力する。そのときの送信フレーム構成の一例は図14のとおりである。制御チャネルからは、変調方式情報、誤り訂正方式情報、送信周波数情報、フレーム構成情報が送信される。そして、送信データは、データチャネルいずれかから、例えば、図14のように送信される。
変調部1204は、制御チャネル送信ディジタル信号1203を入力とし、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号1205を出力する。このとき、変調信号1205はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。
同様に、変調部1210は、送信ディジタル信号1209を入力とし、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号1211を出力する。このとき、変調信号1211はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。
同様に、変調部1216は、送信ディジタル信号1215を入力とし、例えば、PAM、PPM、Bi−PM、DS−SS、BPSKにより変調し、変調信号1217を出力する。このとき、変調信号1217はベースバンド信号であり、搬送波を用いていないのが特徴である。
アンテナ1208、および、フィルタ1206は図2に示す201の周波数特性、つまり、周波数帯域f1、帯域幅10MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度8Mbpsである変調信号1207をアンテナ1208から電波として出力する。
アンテナ1214、および、フィルタ1212は図2に示す202の周波数特性、つまり、周波数帯域f2、帯域幅100MHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度80Mbpsである変調信号1213をアンテナ1214から電波として出力する。
アンテナ1220、および、フィルタ1218は図2に示す203の周波数特性、つまり、周波数帯域f3、帯域幅1GHzの特性をもっており、これにより、例えば、最大データ伝送速度800Mbpsである変調信号1219をアンテナ1220から電波として出力する。
このように、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、また、制御チャネルを別途確保し、送信方法の情報を伝送することで、的確に受信することができ、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
次に、受信装置について説明する。
図13は、本実施の形態における受信装置の構成を示している。
アンテナ1301、および、フィルタ1303は、図2の周波数帯f1、帯域幅10MHzの周波数特性である。よって、図12のアンテナ1208から送信された変調信号1207のみ受信することができる。つまり、受信信号1304は、図2の201の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ1307、および、フィルタ1309は、図2の周波数帯f2、帯域幅100MHzの周波数特性である。よって、図12のアンテナ1214から送信された変調信号1213のみ受信することができる。つまり、受信信号1310は、図2の202の周波数特性をもつ信号である。
同様に、アンテナ1313、および、フィルタ1315は、図2の周波数帯f3、帯域幅1GHzの周波数特性である。よって、図12のアンテナ1220から送信された変調信号1219のみ受信することができる。つまり、受信信号1316は、図3の203の周波数特性をもつ信号である。
そして、選択部1319は、受信ディジタル信号1306、1312、1318を入力とし、制御チャネルの受信ディジタル信号1306に基づいて、受信ディジタル信号1312、1318を選択し、受信データ1320を出力する。
これにより、制御チャネルから、送信方法が伝送されており、受信装置は、この情報を受信することで、的確にデータを得ることができる。
次に、上述とは異なる構成について説明する。
図15は、送信装置の構成を示しており、図12と異なり、送信データ1201、1501、1502がパラレルに3系統入力される。そして、図17に示すように、2つのデータチャネルから、送信データ、1201、1501、1502が送信される。
図16は、受信装置の構成を示しており、図15の送信装置で送信された送信データ1201、1501、1502に相当する受信データ1320、1601、1602が出力される。
以上のように、複数のデータを同時に、送信、受信する構成においても実施することができる。
このとき、送信装置、受信装置の構成は、図12、図13、図15、図16の構成に限ったものではない。
また、周波数帯、帯域幅をそれぞれ、3種類で説明したが、これに限ったものではない。
図2のような周波数特性を例に説明したがこれに限ったものではなく、例えば、周波数特性201、202、203は、異なる周波数帯で説明したが、同一の周波数帯でもよい。
そして、データ伝送速度に着目して説明したが、実施の形態はこれに限ったものではない。例えば、周波数帯において、受信装置にデータが到達する遅延時間が異なるものとする。このとき、送信装置は、データ伝送時に必要とする受信装置への遅延時間により、周波数帯を選択するというように実施してもよい。また、データの要求される伝送品質から、周波数帯を選択してもよい。
以上より、無線通信に用いられ、搬送波周波数を用いない変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信し、送信データをいずれかの周波数帯から送信し、通信のための制御情報を送信データを送信する周波数帯とは異なる周波数帯から送信する送信方法、および、それを用いた送信装置、受信装置により、送信データの要求される伝送速度に応じて、送信伝送系を選択し、また、制御チャネルを別途確保し、送信方法の情報を伝送することで、的確に受信することができ、周波数、時間などの通信資源を有効に活用することができる。
本発明第1の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第1の実施の形態におけるアンテナ、フィルタの周波数特性を示す図 同第1の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第1の実施の形態における送信データの構成を示す図 同第1の実施の形態における送信フレーム構成を示す図 同第1の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第1の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第2の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第2の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第2の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第2の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第3の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第3の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第3の実施の形態における送信フレーム構成を示す図 同第3の実施の形態における送信装置の構成を示す図 同第3の実施の形態における受信装置の構成を示す図 同第3の実施の形態における送信フレーム構成を示す図 従来の無線通信装置の構成を示す図
符号の説明
101、102、103、104、105 送信データ
106 選択・合成部
107、111、115 送信ディジタル信号
108、112、116 変調部
109、113、117 変調信号
110、114、118 アンテナ
201、202、203 フィルタの周波数特性
301、305、309 アンテナ
302、306、310 受信信号
303、307、311 復調部
304、308、312 受信ディジタル信号
313 電波伝搬環境推定部
314 制御信号
315 データ分離部
316、317、318、319、320 受信データ
401 データ伝送速度情報
402 データ
601、603、605 フィルタ
602、604、606 帯域制限された変調信号
607 加算部
608 加算された変調信号
703、707、711 フィルタ
704、708、712 帯域制限された受信信号
806 周波数帯決定部
1203 制御チャネル送信ディジタル信号
1401 変調方式情報
1402 誤り訂正方式情報
1403 送信周波数情報
1404 フレーム構成情報

Claims (7)

  1. パルスに基づく変調方法を用いた複数の送信方法の変調信号を異なる周波数帯から送信する送信方法であって、
    送信データを含む変調信号をいずれかの周波数帯から送信するステップと、
    前記変調信号を送信する周波数帯とは異なる周波数帯から、通信のための制御情報を送信するステップと、
    からなる送信方法。
  2. 前記通信のための制御情報に、送信データを送信する周波数帯情報を含める、請求項1記載の送信方法。
  3. 前記送信データに必要な伝送速度に応じて周波数帯を選択するステップを更に含む、請求項1又は請求項2記載の送信方法。
  4. 送信ディジタル信号を入力し、パルスに基づく変調方法で変調して変調信号を出力する複数の変調部と、
    前記複数の変調部から出力される送信データを含む変調信号を、周波数帯を異ならせて送信し、前記変調信号を送信する周波数帯とは異なる周波数帯から、通信のための制御情報を送信する送信部と、
    を具備する送信装置。
  5. 前記送信データに必要な伝送速度に応じて周波数帯を選択する選択部を更に含む、請求項4記載の送信装置。
  6. 通信のための制御情報を復調する復調部と、
    パルスに基づく変調方法で変調された受信信号であって、前記通信のための制御情報と異なる周波数帯域の受信信号を復調する複数の復調部と、
    前記通信のための制御情報及び前記受信信号を入力し、前記通信のための制御情報から前記受信信号が存在する周波数帯を推定し、前記推定された周波数帯の受信信号の選択を行う選択部と、
    を具備する受信装置。
  7. 前記受信信号は、必要な伝送速度に応じて周波数帯が異なる信号である請求項6記載の受信装置。
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