JP4631709B2 - Thrust roller bearing - Google Patents
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Description
本発明は、スラストころ軸受(スラストニードル軸受を含む)、特に、耐久性に優れたスラストころ軸受に関する。 The present invention relates to a thrust roller bearing (including a thrust needle bearing), and more particularly to a thrust roller bearing excellent in durability.
スラストころ軸受は、たとえば、自動車のトランスミッション等の回転部分に装着され、回転軸に作用するスラスト荷重(軸方向の荷重)を支承するものであって、円環状の一対の軌道輪(以下「レース」と称す)と、該一対のレースの間に配置される複数のころと、該ころを放射状に配置する保持器と、を具備している。そして、一対のレースが相対的に回転するとき、ころは自転しながら公転する。
一方、各レースに相対的な回転がない状態、すなわち、一対のレースが互いに同期して回転するとき、ころは自転することなく、一対のレースに同期して公転している。
このとき、ころは一対のレースの同じ位置に当接したままスラスト力を支承するため、微少振動(たとえば、軸方向に垂直方向)等によって、かかる支承部の油膜が途切れて、金属接触が発生することがある。また、この様な現象は、軸受が回転せず停止した状態で同様に軸受に微少振動が負荷されている場合にも発生することがある。かかる金属接触は、いわゆるフレッチング摩耗の発生要因となり、スラストころ軸受の耐久性を低下させている。
そこで、かかる金属接触を防止するため、一対のレースが同期回転するとき、あるいは回転停止状態で微少振動が負荷されるとき、ころがレースの同じ位置に当接し続けないようにする発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
A thrust roller bearing is mounted on a rotating part of an automobile transmission or the like, for example, and supports a thrust load (axial load) acting on a rotating shaft. And a plurality of rollers disposed between the pair of races, and a cage for radially disposing the rollers. When the pair of races rotate relatively, the rollers revolve while rotating.
On the other hand, when there is no relative rotation in each race, that is, when the pair of races rotate in synchronization with each other, the rollers revolve in synchronization with the pair of races without rotating.
At this time, since the roller supports the thrust force while being in contact with the same position of the pair of races, the oil film of the support portion is interrupted by a minute vibration (for example, a direction perpendicular to the axial direction), and metal contact occurs. There are things to do. Such a phenomenon may also occur when a minute vibration is applied to the bearing while the bearing is stopped without rotating. Such metal contact is a cause of so-called fretting wear, and reduces the durability of the thrust roller bearing.
Therefore, in order to prevent such metal contact, an invention is disclosed in which the rollers do not continue to contact the same position of the race when the pair of races rotate synchronously or when minute vibrations are applied with the rotation stopped. (For example, refer to Patent Document 1).
しかしながら、前記特許文献1に開示された発明は、一対のレースをそれぞれ重力によって半径方向に移動自在とし、それぞれの移動量に差を設けることにより、鉛直上部片面におけるころはレースの外周寄りの位置に当接し、一方、鉛直下部片面におけるころはレースの内周寄りの位置に当接するようにしたものである。そして、振動等によってかかる当接部に作用する円周方向の摩擦力(多少なりとも不均等になる)により、前記レースや保持器が少しずつとは言え回転する傾向になるとするものである。
However, in the invention disclosed in
このため、一対のレースが相対回転(同期しないで回転)するとき、前記一対のレースは、それぞれ一旦偏位した方向に偏位し続ける、あるいは、それぞれ勝手に偏位(外周側に寄ったり内周側に寄ったり)するため、ころの自転や公転が円滑でなくなるおそれがあるという問題があった。また、前記一対のレースのそれぞれの移動量を規制する手段を、一対のレースの双方に対してそれぞれ設ける必要が生じるため、製造コストが上昇するという問題があった。さらに、前記レースを略水平にして使用する場合には、前記レースの移動量に差がつかないため、所望の効果がえられないという問題があった。 For this reason, when the pair of races rotate relative to each other (rotate without synchronization), the pair of races continue to be displaced in the direction in which they are once deviated, respectively, or each of them deviates without There is a problem that the rotation and revolution of the rollers may not be smooth. In addition, since it is necessary to provide means for regulating the amount of movement of each of the pair of races for each of the pair of races, there is a problem that the manufacturing cost increases. Further, when the race is used in a substantially horizontal state, there is a problem that a desired effect cannot be obtained because there is no difference in the amount of movement of the race.
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、一対のレースが同期回転するとき、あるいは回転停止状態で微少振動が負荷されるときでも、振動によってころを自転および公転させ、ころの特定面がレースの同じ位置に当接し続けないようにすると共に、一対のレースが相対回転するときは、ころの円滑な自転や公転を保証し、さらに、簡素な構造であって、製造コストが安価で、設置姿勢の制約のない、スラストころ軸受を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve such a problem. Even when a pair of races rotate synchronously or when a minute vibration is applied in a rotation stopped state, the roller rotates and revolves by vibration. The specific surface of the roller is not kept in contact with the same position of the race, and when the pair of races rotate relative to each other, smooth rotation and revolution of the roller are ensured, and the structure is simple. An object of the present invention is to provide a thrust roller bearing that is inexpensive to manufacture and has no restrictions on the installation posture.
(1)本発明のスラストころ軸受は、円環状の一対のレースと、該一対のレースの間に配置される複数のころと、該複数個のころを放射方向に配置する保持器とを具備するスラストころ軸受であって、
前記一対のレースのうちの一方のレースの前記ころが当接する面に、放射方向に対して所定の角度だけ傾斜した複数条のうねりが形成されてなることを特徴とする。
(2)また、前記複数のころの個数または前記複数のうねりの条数の一方または両方が奇数であることを特徴とする。
(1) A thrust roller bearing of the present invention includes a pair of annular races, a plurality of rollers arranged between the pair of races, and a cage that arranges the plurality of rollers in a radial direction. Thrust roller bearing
A plurality of swells inclined by a predetermined angle with respect to the radial direction are formed on a surface of the pair of races on which the rollers of the races come into contact.
(2) In addition, one or both of the number of the plurality of rollers or the number of swells of the plurality of undulations is an odd number.
したがって、本発明のスラストころ軸受は以下のような効果を奏す。
(i)ころがレールに形成されたうねりに斜めに当接するため、レースが半径方向に震動した際、ころは円周方向に回転(自転および公転)するから、ころの特定面がレースの同じ位置に当接し続けることがない。よって、油膜の途切れが防止され、耐久性が向上する。
(ii)また、ころの個数またはうねりの条数の一方または両方が奇数であるため、レースが半径方向に震動した際、それぞれのころに作用する回転力同士が打ち消しあうことがなく、ころはより確実に円周方向に回転(自転および公転)する。
Therefore, the thrust roller bearing of the present invention has the following effects.
(I) Since the rollers slantly contact the swells formed on the rails, the rollers rotate in the circumferential direction (rotation and revolution) when the race vibrates in the radial direction. It does not keep touching the position. Therefore, the oil film is prevented from being interrupted and the durability is improved.
(Ii) Also, since one or both of the number of rollers and the number of undulations are odd numbers, when the race vibrates in the radial direction, the rotational forces acting on the respective rollers do not cancel each other. Rotate (rotate and revolve) more reliably in the circumferential direction.
図1は本発明の実施形態に係るスラストころ軸受を示す模式図であって、(a)は側面視の断面図、(b)は回転軸の垂直面の断面図である。
図1の(a)において、スラストころ軸受100は、円環状の一対のレース1、4と、レース1、4の間に配置される複数のころ3と、ころ3を放射方向に配置する保持器(図示しない)とを有している。そして、レース1は一方の回転部材200に、レース1は他方の回転部材300にそれぞれ設置され、回転部材200と回転部材300との間の円滑な相対回転を保証している。なお、図中、一点鎖線9は該相対回転の回転軸を示している。そして、一方のレース1のころ3が当接する面に複数のうねり2が形成されている。
図1の(b)において、うねり2は滑らかな山状(例えば略正弦曲線状)の突起であって、放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。このとき、うねり2の高さ「H」は、ころ3の製作誤差(たとえば、十ミクロン以下)を吸収すると共に、後述する「うねりの効果」を奏するようにするため、たとえば、数十ミクロン程度、あるいは、0.1ないし0.2mm程度に設定されている。
FIG. 1 is a schematic view showing a thrust roller bearing according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a sectional view in side view and (b) is a sectional view of a vertical surface of a rotating shaft.
In FIG. 1A, a thrust roller bearing 100 includes a pair of
In FIG. 1 (b), the
図2〜図4は、図1に示すスラストころ軸受のレース1の実施例を模式的に示す平面図である。
図2の(a)において、スラストころ軸受のレース1aには、15個のころ3aが配置されるものであって(図中、放射方向に実線にて示す)、円周方向で等分に3箇所「うねり2a」が形成されている(図中、斜線にて示す)。このとき、うねり2aは放射方向に対して所定の角度(α)だけ傾斜している。また、ころ3aの個数(15)がうねり2aの条数(3)の整数倍(5倍)であるため、3条のうねり2aは、いずれもころ3aに同様の形態で(径方向で同じ距離において)当接している。さらに、うねり2aの条数が奇数であるから、円周方向で180°離れた位置(対向位置)に、一対のうねり2aが形成されることはない。
以下、うねりの条数が「j条」で、配置されるころの個数が「k個」であるレースを、便宜上「j−k型」と称呼する。すなわち、図2の(a)に示すレース1aは「3−15型」である。
FIGS. 2-4 is a top view which shows typically the Example of the
In FIG. 2A, the race 1a of the thrust roller bearing is provided with 15 rollers 3a (indicated by a solid line in the radial direction in the figure) and equally divided in the circumferential direction. Three “swells 2a” are formed (indicated by hatching in the figure). At this time, the
Hereinafter, a race in which the number of swells is “j” and the number of arranged rollers is “k” is referred to as “jk type” for convenience. That is, the race 1a shown in FIG. 2A is a “3-15 type”.
図2の(b)は「4−15型」のレース1bを示している。このとき、うねり2bは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3bの個数がうねり2bの条数の整数倍になっていないため、4条のうねり2bは、それぞれころ3bに相違する形態で(径方向で異なる距離において)当接している。さらに、うねり2bの条数が偶数であるから、円周方向で180°離れた位置(対向位置)に、一対のうねり2aが形成されているものの、ころ3bの個数が奇数であるため、円周方向で180°離れた位置(対向位置)における、うねり2bところ3bとの当接形態は相違している。
FIG. 2B shows a “4-15 type” race 1b. At this time, the
図2の(c)は「5−15型」のレース1cを示している。このとき、うねり2cは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3cの個数がうねり2cの条数の整数倍になっているため、5条のうねり2cは、それぞれころ3cに同様の形態で(径方向で異なる距離において)当接している。さらに、うねり2cの条数が奇数であるから、円周方向で180°離れた位置(対向位置)に、一対のうねり2cが形成されることはない。
FIG. 2C shows a “5-15 type”
図3の(d)および(f)は、「3−16型」のレース1dおよび「5−16型」のレース1fを示している。このとき、うねり2d、4fは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3d、3fの個数が偶数(16、16)であるのに対し、うねり2d、4fの条数が奇数(3、5)であるため、うねり2dはころ3dに、うねり2fはころ3fに、それぞれ相違する形態で当接している。
FIGS. 3D and 3F show a “3-16 type” race 1d and a “5-16 type” race 1f. At this time, the
図3の(e)「4−16型」のレース1eを示している。このとき、うねり2eは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3eの個数(16)がうねり2eの条数(4)の整数倍(4倍)であるため、うねり2eは、いずれもころ3eに同様の形態で(径方向で同じ距離において)当接している。さらに、うねり2eの条数が偶数であるから、円周方向で180°離れた位置(対向位置)に、一対のうねり2eが形成されている。すなわち、円周方向に90°間隔で同様の状態になっている。
FIG. 3E shows a “4-16 type” race 1e. At this time, the
図4の(g)は「16−8型」のレース1gを示している。このとき、うねり2gは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3gの個数(8)とうねり2gの条数(16)とが、いずれも偶数で相互に整数倍の関係になっているため、円周方向で180°離れた位置(対向位置)において、一対のうねり2gが形成されると共に、対向位置における一対のうねり2g同士は、ころ3gと同様の形態で当接している。
FIG. 4 (g) shows a "16-8 type" race 1g. At this time, the
図4の(h)および(i)は、「18−12型」のレース1hおよび「15−12型」のレース1iを示している。このとき、うねり2h、2iは放射方向に対して所定の角度だけ傾斜している。また、ころ3h、3iの個数が偶数(12、12)であるものの、ころ3h、3iの個数(12、12)とうねり2h、2iの条数(18、15)とが相互に整数倍の関係になっていないため、うねり2h、2iはころ3h、3iに、それぞれ相違する形態で当接している。
なお、以上は実施例の一部を示すものであって、本発明はこれに限定するものではなく、うねり2の条数およびころ3の個数は何れであってもよい。
4 (h) and 4 (i) show a "18-12 type"
In addition, the above shows a part of Example, This invention is not limited to this, The number of the wave |
図5は本発明の実施形態に係るスラストころ軸受におけるころの自転を説明する模式図であって、(a)は(b)および(c)を捕捉するための一部の斜視図、(b)は一方のレースが上向き(+Y方向)に移動した様子を示す平面図、(c)は一方のレースが下向き(−Y方向)に移動した様子を示す平面図である。
図5の(a)および(b)において、スラストころ軸受100には、放射方向に複数個のころ3が配置され、レース1のころ3が当接(転動)する面には、放射方向に対して所定の角度を有する山状の突条(図中、斜線にて表示する、前述のように「うねり」と称している)3が設けられている。なお、ころ3を円周方向に所定の間隔で配置する保持器の記載を省略している。
FIG. 5 is a schematic diagram for explaining the rotation of the rollers in the thrust roller bearing according to the embodiment of the present invention, wherein (a) is a partial perspective view for capturing (b) and (c); ) Is a plan view showing a state in which one race is moved upward (+ Y direction), and (c) is a plan view showing a state in which one race is moved downward (−Y direction).
5 (a) and 5 (b), the
一方のレース1が、図中の上向き(+Y方向、白抜き矢印にて示す)に移動した際、ころ3は図中の下側の面における「位置A]において、正確には弾性変形によって「位置A」の周囲の所定範囲において、うねり2に当接する。
このとき、ころ3にはレース1の移動方向の「移動力F」が作用する。すなわち、ころ3にはその分力である外周側に向かう「軸心方向のスラスト力T」と、外周に向かって見たときに時計回りの「軸心廻りの回転力R」が作用する。しかしながら、ころ3は図示しない保持器によって放射方向に整列されているため、内周側(回転軸9に近い範囲)が所定距離だけ移動したとしても、外周側(回転軸9から遠い範囲)は、内周側よりもより多く移動する必要がある。すなわち、ころ3は内周側においてうねり2上を「主に転がる」ものの、外周側ではうねり2上を「主に滑る」ことになる。
そうすると、ころ3の該移動しようとする力によって、図示しない保持器は図中、反時計回りに公転する力(矢印にて示す)を受けることになる。
When one
At this time, the “moving force F” in the moving direction of the
Then, the retainer (not shown) receives a force (represented by an arrow) that revolves counterclockwise in the drawing due to the force of the
図5の(c)において、一方のレース1が、図中の下向き(−Y方向、白抜き矢印にて示す)に移動した際、ころ3は図中の下側の面における「位置B]において、正確には弾性変形によって「位置B」の周囲の所定範囲において、うねり2に当接する。
このとき、ころ3には前述と同様に、レース1の移動方向の「移動力F」が作用し、前述とは力の方向が逆になっって、内周側に向かう「軸心方向のスラスト力T」と、外周に向かって見たときに反時計回りの「軸心廻りの回転力R」が作用する。しかしながら、ころ3は図示しない保持器によって放射方向に整列されているため、外周側(回転軸9から遠い範囲)が所定距離だけ移動したとしても、内周側(回転軸9に近い範囲)は、外周側よりも移動量が少ない。このため、ころ3は外周側においてうねり2上を「主に転がる」ものの、内周側ではうねり2上を「主に滑る」ことになる。
In FIG. 5C, when one
At this time, the “moving force F” in the moving direction of the
図6は本発明の実施形態に係るスラストころ軸受におけるころの公転を説明する模式図である。図6は説明の便宜上、「3−16型」を例にしているが、その他の型についてもころの公転態様は同様である。
図6において、3条のうねり2を便宜上「うねりU1、U2、U3」と称し、16個のころ2を便宜上「ころK1、K2・・・K16」と称す。すなわち、うねりU1はころK1に、うねりU2はころK7に、うねりU3はころK12に、それぞれ当接している。まず、一方のレース1が、図中の上向き(+Y方向、白抜き矢印にて示す)に移動した際の、ころの公転について説明する。
FIG. 6 is a schematic diagram illustrating roller revolution in the thrust roller bearing according to the embodiment of the present invention. FIG. 6 uses “3-16 type” as an example for convenience of explanation, but the revolutions of the rollers are the same for other types.
In FIG. 6, the three
ころK1には、「位置A1」において回転力R1が作用するため、図示しない保持器を、回転軸9と位置A1との距離に回転力R1を乗じた値に比例するモーメントM1(反時計回り)が作用することになる。同様に、ころK7には、「位置A2」において回転力R2が作用するため、図示しない保持器を、回転軸9と位置A2との距離に回転力R2を乗じた値に比例するモーメントM2(反時計回り)が作用することになる。同様に、ころK12には、「位置A3」において回転力R3が作用するため、図示しない保持器を、回転軸9と位置A3との距離に回転力R3を乗じた値に比例するモーメントM3(時計回り)が作用することになる。
したがって、図示しない保持器は、モーメントM1(反時計回り)とモーメントM2(反時計回り)とモーメントM3(時計回り)とを合計したモーメント(「モーメントA」と仮称する)が作用して、公転することになる。
Since the rotational force R1 acts on the roller K1 at the “position A1”, the retainer (not shown) applies a moment M1 (counterclockwise) proportional to a value obtained by multiplying the distance between the rotational shaft 9 and the position A1 by the rotational force R1. ) Will act. Similarly, since the rotational force R2 acts on the roller K7 at the “position A2”, the retainer (not shown) is operated by a moment M2 (proportional to a value obtained by multiplying the distance between the rotational shaft 9 and the position A2 by the rotational force R2 Counterclockwise). Similarly, since the rotational force R3 acts on the roller K12 at the “position A3”, a retainer (not shown) is provided with a moment M3 (proportional to a value obtained by multiplying the distance between the rotational shaft 9 and the position A3 by the rotational force R3. (Clockwise) will act.
Accordingly, the cage (not shown) is subjected to a revolution (temporarily referred to as “moment A”) by the sum of the moment M1 (counterclockwise), the moment M2 (counterclockwise), and the moment M3 (clockwise). Will do.
次に、一方のレース1が、図中の下向き(−Y方向)に移動した際は、前述と反対方向(正確には方向が僅かに変動している)の力が作用することになる。このとき、前述の上向き(+Y方向)の移動によるスラスト力T1によって、ころK1とうねりU1との当接位置は「位置A1」よりも外周側に移動しているため、移動後の位置A1におけるモーメントはモーメントM1と異なったものになる。同様に、ころK7とうねりU2との当接位置は「位置A2」よりも外周側に移動し、一方、ころK12とうねりU3との当接位置は、「位置A3」よりも内周側に移動している。
Next, when one
したがって、移動後の位置A1、A2およびA3におけるそれぞれのモーメントは、モーメントM1、M2、M3とは異なったものになるから、かかるモーメントを合計したモーメント(「モーメントB」と仮称する)は、前記モーメントAと、反対方向で絶対値が等しい値になることはない。すなわち、前記モーメントAと前記モーメントBとが相殺されないから、図示しない保持器には一定方向のモーメントが繰り返し作用することになり公転する。よって、これと同時に、ころ3もまた公転する。このとき、スラスト軸受100は、その姿勢に係わらず(レース1が水平または鉛直等に関わらず)、前記モーメントが発生している。
Accordingly, the respective moments at the positions A1, A2, and A3 after the movement are different from the moments M1, M2, and M3. Therefore, the sum of these moments (referred to as “moment B”) is The absolute value of the moment A is not equal in the opposite direction. That is, since the moment A and the moment B are not canceled out, a moment in a fixed direction acts repeatedly on a cage (not shown) and revolves. Therefore, at the same time,
以上より、スラスト軸受100は、一対のレース1、4が同期回転するとき、あるいは回転停止状態で微少振動が負荷されるときでも、振動によってころ3を自転および公転させ、ころ3の特定面がレース1、4の同じ位置に当接し続けることがない。一方、一対のレース1、4が相対回転するときは、ころ3は円滑に自転および公転をする。さらに、スラスト軸受100は簡素な構造であるから、安価に製造することができる。
なお、通常、スラスト軸受100が受ける振動は、必ずしも同一振幅の振動が繰り返されるものとは限らないから、この点からも、前記モーメントAとモーメントBとは相殺されない。
As described above, the
Normally, the vibrations received by the
以上は、「3−16型」を例にしているが、その他の型についても同様であって、それぞれのうねり2ところ3との当接位置においてそれぞれの大きさと方向のモーメントが作用し、かかるモーメントを合計したモーメントによって、保持器には一定方向の回転力が作用することになる。
なお、うねり2の条数ところ3の個数とが共に、偶数で、一方が他方の整数倍のときは、互いに円周方向で180°離れた位置(対向する位置)におけるモーメント同士が相殺する可能性があるため、うねり2の条数ところ3の個数とは何れも奇数であることが望ましい。
The above is an example of the “3-16 type”, but the same applies to the other types, and the moments of the respective sizes and directions act at the contact positions with the
When the number of
本発明は以上の構成であるから、各種スラストころ軸受およびスラストニードル軸受ととして広く利用することができる。 Since this invention is the above structure, it can be utilized widely as various thrust roller bearings and thrust needle bearings.
1 レース
2 うねり
3 ころ
4 レース
9 回転軸
100 スラスト軸受
200 回転部材
300 回転部材
1
9 Rotating
Claims (2)
前記一対のレースのうちの一方のレースの前記ころが当接する面に、放射方向に対して所定の角度だけ傾斜した複数条のうねりが形成されてなることを特徴とするスラストころ軸受。 A thrust roller bearing comprising a pair of annular races, a plurality of rollers arranged between the pair of races, and a cage for arranging the plurality of rollers in a radial direction,
A thrust roller bearing, wherein a plurality of swells inclined at a predetermined angle with respect to a radial direction are formed on a surface of the pair of races on which the rollers abut against each other.
2. The thrust roller bearing according to claim 1, wherein one or both of the number of the plurality of rollers and the number of swells of the plurality of undulations are odd numbers.
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