JP4629585B2 - 導光板およびこれを用いる面状照明装置 - Google Patents
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Description
この導光板は上述のように構成されることにより、導光板の面に垂直な方向への出射光強度を導光板の面に垂直な方向に対し斜め方向への出射光強度より小さくすることができるとしている。
また、前記貫通孔の前記光出射面と平行な断面の形状が円形であるのが好ましい。ここで、前記円形は真円および楕円を含むものである。
あるいは、前記貫通孔の前記光出射面と平行な断面の形状が矩形であるのが好ましい。ここで、前記矩形は正方形を含むものである。
前記光出射面が矩形状であり、前記光出射面の反対側の面に前記光源を収納する溝を少なくとも1つ備えるのが好ましい。
前記導光板が、矩形形状の光出射面と、この光出射面と直交する側面の少なくとも1つの近傍に線状に形成された前記光源を有するのも好ましい。
また、本発明のより好ましい態様によれば、貫通孔の大きさ、配置および単位面積あたりの個数あるいは面積占有率等を適宜調整することにより、輝度分布が均一とすることができる。
また、上記導光板を使用することにより、輝度分布を均一としつつも、薄型かつ大型化が可能な面状照明装置を提供することができる。
図1は、本発明の面状照明装置の一実施形態を示し、光出射面側から見た外観を示す概略斜視図である。図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ図1に示す面状照明装置の正面図、底面図、側面図および背面図である。図3は、図1に示す面状照明装置の一実施形態の部分断面図である。なお、これらの図も含め、以下の図においては、理解を容易にするために、面状照明装置の厚みの方向に、拡大して示されている。
図1および図2(a)〜(d)に示すように、面状照明装置10は、複数の線状光源12を含み、矩形状の光出射面14aから均一な光を出射する照明装置本体14と、内部に照明装置本体14を収納し、光出射面14aの側(表面側)に矩形状の開口部16aが形成された筐体16と、筐体16の、光出射面14aと逆側(裏面側)に取り付けられ、複数の線状光源12をそれぞれ点灯するのに用いられる複数のインバータユニット18を収納するインバータ収納部20と、インバータ収納部20に収納される複数のインバータユニット18に接続され、それぞれ複数の線状光源12を点灯するための電源38(図8参照)とを有する。
なお、図4に示す照明装置本体14は、導光板22を構成する1つの単位となる1つの平行溝22bを持つ単位導光板23についてのみについて示したものであるが、図3に示すように、照明装置本体14は、複数の単位導光板23からなる導光板22によるものであり、導光板22の上部に配置される光学部材ユニット24も、導光板22の光出射面22aと略同一のサイズ(面積)を持つものであることは言うまでもない。
なお、複数の線状光源12の点灯および消灯を行うインバータユニット18および電源38(図8参照)については、後述する。
単位導光板23は、透明樹脂により形成され、図5(b)に示すように、矩形状の個別光出射面23aと、その一辺に平行な厚肉部23bと、この厚肉部23bの両側に一辺に平行に形成される薄肉端部23cと、厚肉部23bから一辺に直交する方向に両側の薄肉端部23cに向かって肉厚が薄くなり、導光板22の裏面22dを構成し、曲面状の傾斜面23dを形成する傾斜背面部23eと、肉厚部23bに一辺に平行に形成される、光源12を収納するための平行溝22bとを有する。すなわち、単位導光板23は、1つの平行溝22bを備え、この平行溝22bに平行な方向には、導光板22の光出射面14aと同じ長さの個別光出射面23aを持つものである。
単位導光板23および導光板22の構造や材質については、本出願人の出願に係る特開2005−234397号公報の[0036]〜[0039]に開示されているものを適用することができる。
また、傾斜面23dは、図示例の如く、曲面から形成されていてもよく、また、個別光出射面23aに対する傾斜角度が一定の平面であっても良いし、傾斜角度が徐々に変化する複数の平面から構成されていても良いが、これらの曲面や平面は平行溝22bには平行である必要がある。
なお、平行溝22bおよび傾斜面23dの、平行溝22bと直交する断面のプロファイルは、特に制限的ではないが、個別光出射面23aから出射される照明光の輝度の均一性が高く、また、輝度の低下が少なければ、特に制限的ではないが、本出願人の出願に係る特願2004−325251号に開示されているものを適用することができる。
図示例では、複数の貫通孔40が、平行溝22bが形成されている位置を除いた位置に、格子状に配されている。
また、図示例では、貫通孔40は、円柱状の孔であり、その開口部40aの直径は、1mmであり、光出射面22aの1mm2あたりの貫通孔40の個数は、0.25個であり、光出射面22aにおける開口部40aの面積占有率は、19.6%である。
本発明の導光板22は、貫通孔40の開口部40aの面積(断面の面積)、貫通孔40の配置位置、および導光板22における単位面積あたりの貫通孔の個数などを調整することにより、光出射面22aにおける輝度分布が均一となるように調整することができる。また、導光板22からの出射光の光出面22aの法線方向に対する角度分布が好適な値となるように調整することができる。
例えば、輝度分布の均一性や、光の利用効率等を考慮すると、貫通孔40の開口部40aの面積が0.2〜400mm2であるのが好ましい。
また、光出射面22aの1mm2あたりの貫通孔40の個数が0.0005〜0.7個であるのが好ましい。
また、光出射面22aにおける開口部40aの面積占有率が0.05〜82%であるのが好ましい。
また、図示例では、貫通孔40の断面形状は円形であるとしたが、本発明はこれに限定されず、図7(a)に示す楕円形や、図7(b)に示すような矩形や、その他各種の多角形としてもよく、光の利用効率を考慮すると矩形であるのが好ましい。
また、上述のように、導光板22に複数の貫通孔40を形成することにより、本発明の目的の1つである導光板の軽量化を図ることができる。
こうして、複数の単位導光板23が連結された導光板22の光出面22aから均一な照明光が出射される。
導光板22は、図5(a)に示すように、平行溝22bと直交する方向に隣接する単位導光板23同士が各薄肉端部23cで連結された構造を有し、薄肉端部23cの連結部分が導光板22の最薄部22cを形成する。この場合には、複数の単位導光板23の光出射面23aは、面一に連結され、導光板22では、均一な平面の光出射面22aが形成されるのはいうまでもない。
プリズムシート24a、拡散シート24bおよび透過率調整部材24cからなる光学部材ユニット24に用いられる光学部材については、本出願人の出願に係る特開2005−234397号公報の[0028]〜[0033]に開示されているものを適用することができる。
照明装置本体14は、基本的に、以上のように構成される。
上部筐体32は、下部筐体30よりも大きく、少なくとも、照明装置本体14の導光板22の平行溝22bまたはこれに収納された線状光源12に平行な下部筐体30の両端の外側壁面とこれに対向する上部筐体32の両内側壁面との各間隙には、折返部材34が配置される必要があるが、折返部材34は、筐体16の4方の側面において下部筐体30の側壁と上部筐体32の側壁との間に配置されても良い。また、凹状の折返部材34の凹部を補強する補強部材を取り付けることも好ましい。
このように折返部材34を配置することで、筐体16の剛性を高くすることができ、光を均一に効率よく出射させることができる反面、平行溝22bの存在により反りが生じ易い導光板22であっても、反りを矯正し、または、導光板22に反りが生じることを防止でき、輝度むら等を生じさせることなく、良好な光学特性を得ることができる。
なお、筐体16には、その4つの隅部を接合するL字金具などの止め金具や、照明装置本体14のプリズムシート24aと上部筐体30の開口部14aの周縁部との間にゴムなどの弾性材料からなる弾性部材や、照明装置本体14のプリズムシート24aの上面全体を保護する保護部材などが設けられていても良い。
筐体16は、基本的に以上のように構成される。
図8(a)および(b)に示す駆動装置37は、複数のCCFLなどの線状光源12を駆動する、すなわち点灯および消灯を行い、面状照明装置10の照明の駆動を行なうものであり、複数のCCFLなどの線状光源12にそれぞれ接続される複数のインバータユニット18と、この複数のインバータユニット18が接続される電源38とを備えるものである。なお、図8(b)には、インバータユニット18の詳細な構成を示すために、1本のCCFLなどの線状光源12を点灯するための駆動装置37としてそのブロック図が示されている。
電源38は、直流電圧、例えばDC24Vの直流電圧を出力する直流電源である。この直流電圧は、電源38に接続された複数のインバータユニット18の各々に供給される。
なお、本発明においては、複数の線状光源12を同時に点灯しているが、インバータユニット18によって一部のみを点灯するようにしても良いし、これらを切り換えるようにしても良い。
線状光源の駆動装置および面状照明装置は、基本的に、以上のように構成される。
また、図11に示すように、導光板62は矩形の光出面62aと、その光出面62aと略垂直方向に複数の貫通孔70とを有する。図示例では、貫通孔70は、その断面形状が円形で、光出面62aに格子状に配置されている。
また、同様に、貫通孔70の断面形状(開口部70aの形状)は、円形に限定されず、楕円形、矩形およびその他の種々の多角形であってもよく、光の利用効率等を考慮すると矩形であるのが好ましい。
さらに、図示例では、貫通孔70が格子状に配置されとしているが、これに限定されず、輝度分布や出射光の角度分布を考慮して適宜決定すればよい。
また、光出面62a面積占有率が不均一であってもよく、出射光の角度分布や輝度分布等を考慮して貫通孔70の大きさや個数や配置等を適宜決定すればよいのも同様である。
12、52 線状光源
14、54 照明装置本体
14a 光出射面
16 筐体
16a 開口部
18 インバータユニット
18a 駆動回路
18b トランス
18c 管電流検出回路
18d 電圧制御発振回路
20 インバータ収納部
22 導光板
22a、62a 光出面
22b 平行溝
22c 最薄部
22d 裏面
23 単位導光板
23a 個別光出射面
23b 厚肉部
23c 薄肉端部
23d 傾斜面
23e 傾斜背面部
24、64 光学部材ユニット
24a、64a プリズムシート
24b、64b 拡散フィルム
24c、64c 透過率調整部材
25a 透明シート
25b 透過率調整体
26、66 反射部材
26a 反射フィルム
26b リフレクタ
30 下部筐体
32 上部筐体
34 折返部材
36 導光板支持部材
37 駆動装置
38 電源
40、70 貫通孔
40a、70a 開口部
40b、70b 壁面
Claims (7)
- 矩形状光射出面と、
その一辺に平行で矩形状略中央部に位置する厚肉部と、
前記厚肉部に平行に形成される薄肉端部と、
線状光源を収納するための平行溝が、前記厚肉部の略中央に前記一辺と平行に形成されており、
前記平行溝の両側に前記線状光源の軸を含み前記矩形状光出射面に対して垂直な面に対して対称であり、
前記厚肉部から前記一辺に直交する方向に両側の前記薄肉端部に向かって肉厚が薄くなり、
傾斜背面を形成する傾斜背面部と、を有する透明な導光板であって、
前記平行溝の前記直交する方向の断面形状において、前記平行溝の前記矩形状光出射面に垂直な中心線に対して、前記矩形状光出射面に向かって前記平行溝の先端部分を対称に細くしており、
前記平行溝の少なくとも前記先端部分の断面形状が、前記中心線に対して対称な交差する2つの双曲線形状、三角形状、U字状、または放物線状であり、
前記傾斜背面部から、前記矩形状光出射面に対して略垂直方向に貫通して前記矩形状光出射面に開口部を有する複数の貫通孔を備えることを特徴とする導光板。 - 前記開口部の面積が、0.2〜400mm2である請求項1に記載の導光板。
- 前記矩形状光出射面における前記開口部の個数が、1mm2あたり0.0005〜0.7個である請求項2に記載の導光板。
- 前記矩形状光出射面に対する前記開口部の面積占有率が、0.05〜82%である請求項2または3に記載の導光板。
- 前記貫通孔の前記矩形状光出射面と平行な断面の形状が円形である請求項1〜4のいずれかに記載の導光板。
- 前記貫通孔の前記矩形状光出射面と平行な断面の形状が矩形である請求項1〜4のいずれかに記載の導光板。
- 請求項1〜6のいずれかに記載された導光板と、
光源とを有することを特徴とする面状照明装置。
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