JP4628998B2 - α−アミラーゼの活性化方法 - Google Patents

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本発明は、α−アミラーゼの活性化方法及び該方法により活性化されたα−アミラーゼに関する。
α−アミラーゼ(1,4−α−D−glucan glucanohydrolase[EC3.2.1.1])はデンプン、グリコーゲンなどのα−1,4グルコシド結合をランダムに切断するエンド型の酵素である。工業的には、デンプン加工、食品加工、繊維加工、醸造、医薬、臨床検査、洗剤などに広く利用されており、その起源も微生物、植物、動物と多岐にわたる。
この工業的に極めて重要な酵素に関しては、従来からその活性や価格において必ずしも、満足できるものではなく、これを解決するための手段として、遺伝子組換えや蛋白工学技術による酵素の高生産化や酵素触媒能の強化、また酵素反応系において酵素の反応速度を向上させる方法、すなわち酵素反応の活性化方法について検討されてきた。
酵素の活性化方法としては、酵素反応系に特定のポリマーを添加することによって得られるもの(特許文献1)、特定のアミラーゼに対して塩素イオンを加えることで得られるもの(非特許文献1)、n−ヘキサンにTween20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)を添加して得られる逆相ミセル系を利用して酵素活性を高めるもの(非特許文献2)、酵素反応系に特定のアルキル鎖長を有するアルキル硫酸塩及び/又はアルキルスルホン酸塩を添加して酵素活性を高めること(特許文献2)などが報告されている。また、予め酵素を電解生成水に溶解させることにより、酵素反応の前段階で酵素を活性化させる方法(特許文献3)、酵素を発熱性無機塩に溶解することにより酵素を活性化する方法(特許文献4)が報告されている。
また、酵素を含有する洗浄剤組成物の製造方法としては、各種造粒操作により得られた洗剤ベースに対して、酵素や漂白剤などを別個にアフターブレンドすることが多数の文献に報告されている。
特表平5−507615号 特開平8−256768号 特開2000−245453号 特開2000−37186号 Clin. Biochem., 16, 224−228 (1983) Biotechnol. Bioeng., 29, 901−902 (1987)
しかしながら、これらの活性化方法は酵素の反応速度をある程度高めることはできるものの、未だその活性化力が十分とは言えなかった。また、これらの方法は酵素と酵素反応活性化剤とを分離するという工程が必要であり、時として、これが最終製品に混入してその製品価値を下げるなどの問題があり、汎用技術として広く使用する上で問題があった。
本発明の課題は、簡易な操作でα−アミラーゼの酵素活性を顕著に高める活性化方法を提供することである。又は、該活性化方法に従って得られるα−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物を提供することである。
そこで本発明者らは、α−アミラーゼの活性化方法について鋭意検討を続けてきた結果、酵素反応の前処理方法として、α−アミラーゼと酸化剤とが近接して非接触の状態とすることによって酵素活性が著しく活性化されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子の近傍に、B)酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置する工程を有する、α−アミラーゼの活性化方法に関する。
また、本発明は、A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子の近傍に、B)酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置する工程を有する、活性化されたα−アミラーゼの製造方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の方法に従って得られるα−アミラーゼ、該α−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物に関する。
更に本発明は、A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子の近傍に、B)酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置した後、洗剤ベースと混合させるα−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物の製造方法に関する。
以下において、α−アミラーゼという場合には、α−アミラーゼを含む粒子を包含する場合もあり、また酸化剤という場合には、酸化剤を含む粒子を包含する場合もある。
本発明によれば、α−アミラーゼを活性化させる際、酸化剤に接触させる工程を含まないため、不純物を全く含まない活性化されたα−アミラーゼを各種産業プロセスや洗剤等の成分として広く使用することができる。本発明により活性化されたα−アミラーゼは、酵素使用量の低減、あるいは反応時間の短縮に功を奏する。また、本発明において活性化に用いた酸化剤は繰り返して使用できる。従って、本発明は、α−アミラーゼを用いた酵素反応やその応用技術において、経済的な面でも有利な効果をもたらす。
本発明の対象とするα−アミラーゼとしては、バチルス ズブチリス マーバーグ(Bacillus subtilis Marburg)、バチルス ズブチリス ナットウ(Bacillus subtilis natto)、バチルス アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス セレウス(Bacillus cereus)、バチルス マセランス(Bacillus macerans)、シュードモナス シュツッツェリ(Pseudomonas stutzeri)、クレブシェラ アエリゲネス(Klebusiella aerogenes)などの細菌、ストレプトマイセス グリセウス(Streptomyces griseus)等の放線菌、アスペルギウス オリザエ(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)などのカビ類、イネ科及びマメ科植物の種子、ヒト及びブタなどの動物の消化腺など多くの生物から得られているものを使用することができる。
本発明に用いるα−アミラーゼは、前記微生物又は、それらの変異株、あるいはこれらの酵素若しくはその変異体をコードするDNA配列を有する組換えベクターで形質転換された宿主細胞等を、同化性の炭素源、窒素源その他の必須栄養素を含む培地に接種し、常法に従い培養し、一般の酵素の採取及び精製方法に準じて得ることができる。このようにして得られる酵素液はそのまま用いることもできるが、さらに公知の方法により精製、結晶化、粉末化又は造粒化(例えば特公昭58−26315号、特表平7−500013号、特開昭62−255990号、特開平9−48996号)したものを用いることができる。
本発明に用いるα−アミラーゼの形態は特に限定されず、酵素蛋白質の乾燥物、酵素蛋白質を含む粒子、及び)酵素蛋白質を含む液体を用いることができる。
本発明に用いる酸化剤は固体が好ましく、固体であれば粉体、顆粒、及び造粒物の粒子のどの形態でも用いることができる(液体の場合、雰囲気の湿度が高くなり、酵素活性に悪影響を及ぼすため)。酸化剤は、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過マンガン酸塩、及び過塩素酸塩からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。
具体的には、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム過酸化水素付加物、尿素過酸化水素付加物、トリポリリン酸ナトリウム過酸化水素付加物、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素付加物、4Na2SO4・2H22・NaCl複塩、過酸化ナトリウム、過酸化カルシウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、及びこれらの混合物など硫酸イオンラジカルを生成するもの、過マンガン酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウムなどが挙げられる。
これらの中でも特に使用する際の安全性や取り扱い易さを考慮すると、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウムが好ましい。これらは1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。過炭酸塩は、和光純薬(株)、三菱ガス化学(株)、日本パーオキサイド(株)、旭電化工業(株)から、また過ホウ酸塩は和光純薬(株)、三菱ガス化学(株)、Degussa−Huels Co.、Shaoxing Sino−USA(Meihua) Home Solution Co., Ltd.から、過塩素酸塩は和光純薬(株)、三菱ガス化学(株)等から市販されているものを使用することができる。
特に、特に、α−アミラーゼは、有効酸素1gに相当する酸化剤に対して、1IU〜5億IU(国際単位)、さらに100IU〜5000万IUのα−アミラーゼを用いることが好ましい。
ここで、α−アミラーゼの活性は、後述の実施例で示したファデバス(phadebas)法により測定される。
また、酸化剤の有効酸素量は下記のヨードメトリー法で測定を行うことにより求められる。
(有効酸素量の測定方法)
酸化剤を0.5重量%硫酸水溶液に溶解し、この10mlをスクリュー管(マルエム(株)製、No.8)にサンプリングし、20重量%硫酸水溶液10mlを添加した後、10重量%ヨウ化カリウム10mlを加え、密閉した後に、遮光状態で40℃に一定時間静置した。これを室温まで放冷した後、チオ硫酸ナトリウム標準液を用いて滴定する。次式により定義されるサンプル1g当たりの有効酸素量を測定する。なお、チオ硫酸ナトリウム標準液で滴定するまでの40℃下での静置時間は、有効酸素量の変動が±10%以内の範囲内に収まるまでの時間とする。
Figure 0004628998
また、α−アミラーゼの近傍で酸化剤を非接触の状態で維持する時間は、30秒以上、更に5分〜2カ月が好ましい。
また、α−アミラーゼの近傍に酸化剤を非接触の状態で配置する際の温度は、5℃〜80℃、更に20℃〜50℃が好ましい。この温度は、両成分の周囲温度である。
また、α−アミラーゼの近傍に酸化剤を非接触の状態で配置する際の絶対湿度は、0.5g/m3〜1000g/m3、更に1.5g/m3〜200g/m3が好ましい。この湿度は、両成分の周囲湿度である。
α−アミラーゼと酸化剤を非接触の状態で配置するということは、両者が空間的に連通していることを意味する。例えば、α−アミラーゼと酸化剤とを、それぞれ開放部を有する容器に収容し、好ましくは閉鎖した空間内に、配置する方法が挙げられる。また、固定された多数の酸化剤の近傍でα−アミラーゼを移動させる方法(酸化剤を敷き詰めた空間内を、ベルトコンベアでα−アミラーゼを搬送させる等)が挙げられる。本発明では、送風などにより、α−アミラーゼと酸化剤の周囲雰囲気を流動、攪拌させることも好ましい。また、透過性のある包装材や容器などに、α−アミラーゼと酸化剤とを別々に収容して、空間的な連通を維持しながら配置するような態様も含む。α−アミラーゼと酸化剤の周囲雰囲気成分を透過可能な包装材として、例えば緻密膜、均質膜、多孔膜などの高分子膜やセラミック膜やゼオライト膜などの無機膜が挙げられる。これらの膜の種類としてはα−アミラーゼの形態によって選ばれ、α−アミラーゼの形態が乾燥物や粒子の場合には、特に限定はされないが、液体のα−アミラーゼの場合は脱湿膜、酸素富化膜、窒素富化膜、有機ガス透過膜、炭素膜などが好ましい。
本発明で「近傍」や「近接」なる用語は、特に臨界的な範囲を示すものではなく、非接触の状態で両者が接近することが好ましいことを示すものである。例えば、閉じた空間の中に両者を存在させる場合には、空間容積1Lあたりのα―アミラーゼ量は0.001g以上、900g未満、好ましくは0.1g以上、900g未満である。一方、開放された系の場合には、効果が低減されるので、空間容積1Lあたりのα―アミラーゼ量は0.1g以上、900g未満、好ましくは1g以上、900g未満である。本発明の効果が発現する限り、α−アミラーゼと酸化剤の距離は任意であってよく、その際、相対的に両者の距離が近づく場合を「近傍」や「近接」と捉えることができる。
上述の活性化方法に従って得られたα−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物は未処理のα−アミラーゼを含むものと比べて高い洗浄性能を有するものである。
以下に、実施例で用いたα−アミラーゼ活性の測定法〔ファデバス(phadebas)法〕を示す。
<α−アミラーゼ活性測定法>
(1)サンプルの吸光度の測定
5mLの緩衝液(Britton−Robinson Buffer、pH 8.5、50mM(阿南功一ら著. 基礎生化学実験法6. P277. 丸善株式会社))にネオ.アミラーゼテスト「第一」〔第一化学薬品(株)より入手、製品番号701501−005〕を1錠添加し、約10秒間攪拌した後、2mM塩化カルシウム水溶液で希釈した1mLの酵素溶液を添加して、50℃にて15分間反応させた。1mL の0.5N水酸化ナトリウム水溶液を添加、攪拌することで反応を停止させた後、遠心分離(400×g、5分間)にて不溶成分を沈殿させ、得られた遠心上澄の620nmにおける吸光度を測定した。
(2)ブランクの吸光度の測定
5mLの緩衝液(Britton−Robinson Buffer、pH 8.5、50mM(阿南功一ら著. 基礎生化学実験法6. P277. 丸善株式会社))にネオ.アミラーゼテスト「第一」を1錠添加し、約10秒間攪拌した。これに1mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液を添加、攪拌した後、1mLの酵素溶液を添加し、50℃にて15分間インキュベートした後遠心分離(400×g、5分間)を行った。得られた遠心上澄みの620nmにおける吸光度を測定した。
(3)酵素活性の算出
ネオ.アミラーゼテスト「第一」同封の国際単位の検量線を基準とし、これに(1)と(2)の吸光度の差をあてはめることでアミラーゼの活性を算出した。
実施例1
α−アミラーゼを含む粒子として、ノボザイムズ社より市販されているDuramyl60Tを用い、その200mgをペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に入れた。また別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に三菱ガス化学(株)から入手することができる過炭酸系の酸化剤SPC−Dを2g入れた。これらのペトリ皿を深型シャーレ(東京硝子器機(株)、直径90mm、高さ60mm、商品コード0132−02−15−32)に入れ、蓋を閉めた後、表1の周辺温度(深型シャーレ外部の温度、以下同様)で、表1に示す所定時間後に前述した方法により酵素活性を測定した。酸化剤を非接触で共存させた酵素は、共存させなかった酵素に比べ高い活性を有していた(表1)。なお、この時の周辺湿度(深型シャーレ外部の湿度、以下同様)は8g/m3であった。また、酸化剤 SPC−D(b1)の1gを有効酸素量に換算すると0.12gであり、デュラミル60Tは、接触前の酵素活性が12000IU/gであった。
Figure 0004628998
*相対活性:酸化剤を非接触で共存させなかった酵素(対照品)の酵素活性を100%とした時の酵素活性(以下同様)
実施例2
α−アミラーゼを含む粒子として、ノボザイムズ社より市販されているDuramyl60Tを用い、その200mgをペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に入れた。また別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に三菱ガス化学(株)から入手することができる過炭酸系の酸化剤 SPC−Dを重量比(酵素/酸化剤)で100/1、10/1、1/10になるように入れた。酵素/酸化剤の組み合わせでペトリ皿を深型シャーレ(東京硝子器機(株)、直径90mm、高さ60mm、商品コード0132−02−15−32)に入れ、蓋を閉めた後、1時間後に前述した方法により酵素活性を測定した。酸化剤を非接触で共存させた酵素は、共存させなかった酵素に比べ高い活性を有していた(表2)。なお、この時の周辺温度は25℃、周辺湿度は8g/m3であった。
Figure 0004628998
実施例3 酸化剤の種類
α−アミラーゼを含む粒子として、ノボザイムズ社より市販されているDuramyl60Tを用い、その200mgをペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に入れた。また別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に過ホウ酸ナトリウム四水和物(和工純薬製、製品番号28−3630−5)又は過塩素酸ナトリウム一水和物(和工純薬製、製品番号193−08065)2g入れた。酵素/酸化剤の組み合わせでペトリ皿を深型シャーレ(東京硝子器機(株)、直径90mm、高さ60mm、商品コード0132−02−15−32)に入れ、蓋を閉めた後、1時間後に前述した方法により酵素活性を測定したところ、本発明品は、酸化剤を非接触で共存させなかった酵素酵素(対照品)に比べ高い活性を有していた(表3)。なお、この時の周辺温度は25℃、周辺湿度は8g/m3であった。
Figure 0004628998
実施例4
α−アミラーゼを含む粒子として、ノボザイムズ社より市販されているTermamyl60T、同Stainzyme12T、ジェネンコア社より市販されているPurastar OxAm4000E 200mg、アミラーゼA(SIGMA社製、製品番号A 6380、Bacillus species由来)、又はアミラーゼB(SIGMA社製、製品番号A−0273、Apsergillus orizae由来)を、それぞれ別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に入れた。また別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に三菱ガス化学(株)から入手することができる過炭酸系の酸化剤SPC−Dを2g入れた。酵素/酸化剤の組み合わせでペトリ皿を深型シャーレ(東京硝子器機(株)、直径90mm、高さ60mm、商品コード0132−02−15−32)に入れ、蓋を閉めた後、30分間後に前述した方法により酵素活性を測定した。酸化剤を非接触で共存させた酵素は、共存させなかった酵素に比べ高い活性を有していた(表4)。なおこの時の周辺温度は25℃、周辺湿度は8g/m3であった。またこのTermamyl60T、Stainzyme12T、Purastar OxAm4000E、アミラーゼA、及びアミラーゼBの処理前の酵素活性は、それぞれ10000IU/g、180000IU/g、37000IU/g、1430000IU/g、840IU/g、であった。
Figure 0004628998
実施例5
α−アミラーゼを含む粒子として、ノボザイムズ社より市販されているDuramyl300Lを用い、その200mgをペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に入れた。また別のペトリ皿(旭テクノガラス、身外径30mm×高さ15mm)に三菱ガス化学(株)から入手することができる過炭酸系の酸化剤SPC−Dを2g入れた。これらのペトリ皿を深型シャーレ(東京硝子器機(株)、直径90mm、高さ60mm、商品コード0132−02−15−32)に入れ、蓋を閉めた後、30分間後に前述した方法により酵素活性を測定した。酸化剤を非接触で共存させた酵素は、共存させなかった酵素に比べ15%高い活性を有していた。なお、この時の周辺温度は25℃、周辺湿度は8g/m3であった。
実施例6
特開2001−152199号公報の表1中の実施例2に記載の洗剤ベース99重量%に、実施例1で酸化剤に重量比10/1(酵素/酸化剤)で酸化剤を非接触で共存させたStainzyme12T 0.5重量%、及び香料0.5重量%を配合して洗剤組成物を調製した。この洗剤組成物を30℃に調整した1Lの水道水に0.07質量%となる濃度で溶解し、ターゴトメーター(上島製作所(株)製)用ステンレスビーカーに移した。スターチ/色素汚染布(EMPA162)5枚(6cm四方)を洗剤溶液中に入れ、80rpmで10分間攪拌洗浄した。流水下で濯いだ後、アイロンプレスして反射率測定に供した。汚染布の原布、及び洗浄前後の人工汚染布の反射率を、460nmにて自記色差計(島津製作所(株))にて測定し洗浄率(%)を測定した。その結果、酸化剤を非接触で共存させたStainzyme12Tでは高い洗浄効果が確認された。

Claims (6)

  1. A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子近傍に、B)過炭酸塩、過ホウ酸塩、及び過塩素酸塩からなる群から選ばれる酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置する工程を有する、α−アミラーゼの活性化方法。
  2. A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子の近傍に、B)過炭酸塩、過ホウ酸塩、及び過塩素酸塩からなる群から選ばれる酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置する工程を有する、活性化されたα−アミラーゼの製造方法。
  3. 成分A)の近傍に成分B)を非接触で配置した状態を30秒以上維持する請求項1又は2記載の方法。
  4. α−アミラーゼが、洗浄剤組成物用α−アミラーゼである請求項1〜3の何れか1項記載の方法。
  5. 有効酸素1gに相当する酸化剤に対して、1〜5億IU(国際単位)のα−アミラーゼを用いる請求項1〜4の何れか1項記載の方法。
  6. A)α−アミラーゼ又はこれを含む粒子の近傍に、B)過炭酸塩、過ホウ酸塩、及び過塩素酸塩からなる群から選ばれる酸化剤又はこれを含む粒子を、非接触の状態で配置した後、洗剤ベースと混合させるα−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物の製造方法。
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