JP4628194B2 - 通信装置、所要時間測定方法及び通信制御方法 - Google Patents

通信装置、所要時間測定方法及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行する通信システムで用いられる通信装置及び通信制御方法に関する。
現在インターネット等で用いられているTCPでは、様々な輻輳制御方式が提案されている。これらの輻輳制御方式は、大きくパケットロスベースの輻輳制御方式とRTT(Round Trip Time)ベースの輻輳制御方式とに分類される。以下この分類に従って従来技術の説明を行う。
パケットロスベースの輻輳制御方式として、TCP NewReno、TCP Hack、High Speed TCP等がある。これらの輻輳制御方式では、送信側の通信装置(以下、送信装置)は、送信パケットの損失が発生していない間はネットワークには輻輳が発生していないと見なしてデータ送信速度を徐々に増加させていく。一方で、送信装置は、送信パケットに損失が発生した場合には輻輳が発生したと見なしてデータ送信速度を大きく減少させる。送信パケットの損失の有無は、受信装置から返信されるAckパケットに含まれるSequence Numberから判定される。
RTTベースの輻輳制御方式として、TCP Vegas、Fast TCP等がある(例えば、非特許文献1乃至非特許文献3)。これらの輻輳制御方式では、送信装置は、送信パケットの損失の有無だけからではなく、送信装置と受信装置との間のRTTの増減を用いて輻輳発生の有無を判断する。なお、RTTは、送信装置がデータを送出してからそのデータに対するAckパケットを受信するまでの時間である。RTTが増大し始めた場合には、ネットワークに輻輳が発生し始めたと見なし、送信装置はデータの送出速度を抑える。以下、RTTベースの輻輳制御方式としてTCP Vegasの概要を説明する。
TCP Vegasでは、送信装置は、ネットワークが全く輻輳していない時のRTTをRTTbaseとして格納している。通常、送信装置は、RTTを常に測定しており、測定された中で最も小さなRTTをRTTbaseとして用いる。ネットワークが輻輳し始めると、ボトルネックルータにおいて送信パケットのキューイング遅延(以下ではDと表す)が発生し、RTTが増大する。
RTT=RTTbase+D …式1
送信装置は、RTTを算出する毎に、以下の式で定義されるDiffを算出する。なお、cwndは、輻輳ウィンドウ(Congestion Window)を示している。
Figure 0004628194
ここで、送信装置の送信パケットのデータ送信速度をTとすると、TCPでは以下の式が成立する。
Figure 0004628194
従って、上記式2は以下のように変形することができる。
上記式4より、Diffは、ボトルネックルータのバッファにキューイングされているパケット量に等しいことが分かる。なぜなら、送信装置により送信パケットがデータ送信速度Tで常に送信されており、全ての送信パケットがD秒間バッファにキューイングされているため、平均のDiff=T×Dの送信パケットの量が常にルータのバッファにキューイングされていると考えられるからである。
TCP Vegasでは、送信装置はCongestion Avoidanceに入った後は、RTTを算出する毎に、このDiffを算出し、以下の式によりcwndを変更する。
(1)Diff<α(αはデフォルトでは1)
cwnd_next=cwnd+1 …式5
(2)β<Diff(βはデフォルトでは3)
cwnd_next=cwnd−1 …式6
TCP Vegasでは、送信装置は、RTTの変動情報(RTT−RTTbase)を用いて上記式4を用いてDiffを算出することにより輻輳制御を実行する。このため、送信装置から受信装置への送信パスにおいて送信パケットの輻輳が発生していなくても、受信装置から送信装置への返信パスにおいてAckパケットに遅延が発生する場合には、送信装置は、輻輳が発生していると見なし、送信パケットのデータ送信速度を減少させる。このため、片道伝送所要時間の増減のみを用いて輻輳制御を実行するEnhanced TCP Vegas方式も提案されている。以下、Enhanced TCP Vegasでの、RTD(Relative Time Delay)を用いた片道伝送所要時間の増減の取得方法を示す。
先ず、送信装置が送信パケットを送信した時刻をsとし、受信装置が送信パケットを受信した時刻をtとすると、以下の式によりRTDを表すことができる。
RTD=t−s …式7
一般に送信装置と受信装置との時計はδだけずれているため、実際の片道伝送所要時間は、RTD+δとなる。しかし、δは一定だと考えられるため、RTDの増減値は片道伝送所要時間の増減値に等しくなる。
従って、TCP Vegasと同様にRTDの最小値をRTDbaseとして、片道伝送所要時間の変動情報(RTD−RTDbase)を用いて以下の式を算出することにより輻輳制御を実行することができる。
DiffRTD=T×(RTD−RTDbase) …式8
W.リチャード・スティーヴンス、"詳解TCP/IP Vol.1"、ピアソン・エデュエーション,2002 Charalampos (Babis) Samios, Mary K.Vernon,"Modeling the throughput of TCP Vegas",ACM SIGMETRICS, 2003. Yi-Cheng Chan, Chia-Tai Chan, Yaw-Chung Chen,"An enhanced congestion avoidance mechanism for TCP Vegas",Communications Letters, IEEE, 2003.
しかしながら、無線環境下(例えば、セルラー無線などの移動体端末を用いた無線環境下)では、ネットワークの輻輳以外の原因、具体的には無線通信網で発生した無線エラーにより送信パケットの損失が頻繁に発生するという問題が生じる。
この問題を軽減するためにFEC(Forward Error Collection)やARQ(Automatic Repeat Request)等の制御が実行されている。ところが、FECでは送信パケットの構成が冗長であるため、伝送所要時間が大きくなり、特にARQでは送信パケットの再送が実行されるため、伝送所要時間が非常に大きく変動することとなる。
このため、特にARQではネットワークの輻輳が発生していないにも関わらず、伝送所要時間の大きな変動によりネットワークの輻輳が発生していると誤認することがあるため、必要以上にデータ伝送速度が減少するという問題が生じる。
以下では、セルラー無線の特徴の1つであるARQについて図7を参照しながら説明する(Inamura, H.; Takahashi, O.; Nakano, H,;Ishikawa, T.; Shigeno, H.,“Impact of layer two ARQ on TCP performance in W-CDMA networks”,Distributed Computing Systems, 2004.参照)。ARQは、受信側で送信パケットが受信されない場合に送信側に対して当該受信パケットの再送を要求するための制御である。
図7は、有線通信網3上に備えられた送信装置1から送信パケットが送信されて、当該送信パケットが基地局制御装置2を介して受信装置4によって受信される様子を示している。
図7に示すように、基地局制御装置2は、送信パケットを受信した場合には、当該送信パケットを複数のフレームに分割する。分割されたフレームのそれぞれは、該当するRLCヘッダでカプセル化されて受信装置4によって受信される。RLCヘッダにはLink Layerで定義されるSequence Number(#1乃至#n)が含まれている。
図7では、Sequence Number #3のフレームが無線エラーによって損失したケースを示す。受信装置4は、このSequence Numberに基づいて無線エラーによるフレームの損失を検出し、無線エラーによるフレーム(Sequence Number #3)の損失を検出した場合には、基地局制御装置2に対して該当するフレーム(Sequence Number #3)の再送要求を送信する。
基地局制御装置2は、受信装置4から再送要求を受信した場合には、該当するフレーム(Sequence Number #3)の再送を実行する一方で、受信装置4は、当該基地局制御装置2に対して再送要求を送信してから当該再送要求に対応するフレーム(Sequence Number #3)を受信するまでの間には続きのSequence Number #4以降のフレームを受信する。
受信装置4は、フレームに不足がない場合(Sequence Number #1〜#2)には、受信したフレームをTCP Layerに受け渡す。受信装置4は、再送されたフレーム(Sequence Number #3)を受信するまでの間、それ以降(Sequence Number #4〜)のフレームをTCP Layerに受け渡さずにバッファに格納させる。
このため、ARQによる再送要求が実行されると、再送フレームだけでなく、その後に続くフレームもTCP Layerに受け渡されるまでに遅延が発生する。1つのフレームの最大再送要求回数は決まっており、最大再送要求回数に達したフレームは棄てられ最終的にはフレームロスとなる。
このようにARQを利用している無線環境下では、フレームが再送されることに伴ない、伝送所要時間が大きく変動するため、TCP Vegas、Enhanced TCP Vegas等の輻輳制御方式が用いられた場合には、送信装置は、フレームが再送されたことに伴なう伝送所要時間の変動を輻輳と誤認して、必要以上にデータ伝送速度を減少させることとなる。
また、従来からのTCP Hackでも必要以上にデータ伝送速度を減少させることがあり、この点についても以下説明する。
図8に示すように、従来からのTCP Hackでは、サーバ1が送信パケットを送信する場合には、サーバ1はTCP/IPヘッダのチェックサムの算出結果を送信パケットに含めて送信する。無線通信網5上で送信パケットが送信されている際に、送信パケットを構成するいずれかのフレームの損失や、フレームのビットエラーによる破損等が発生すると、移動体端末4では、これらの各フレームに基づいて破損した送信パケットを再構成することとなる。
通常これらの送信パケットは、破損パケットとして破棄されるが、TCP Hackでは、移動体端末4は、破損パケット中のTCP/IPヘッダのチェックサムを算出する。移動体端末4は、破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がなければ、どのTCPコネクションに無線エラーが発生したかを決定することができる。
そして、移動体端末4は、決定したTCPコネクションを用いて、無線エラーによる送信パケットの破損が発生したことを示す破損発生情報をサーバ1に送信する。当該サーバ1は、当該破損発生情報を受信した場合には、上記TCPコネクションで無線エラーが発生しただけで、送信パケットの輻輳が発生していないと判定することができるため、移動体端末4に対して送信パケットを送信するためのTCPコネクションにおいて送信パケットのデータ伝送速度を減少させるための輻輳制御を中止することができる。
しかしながら、従来からのTCP Hackでは、移動体端末4は、上述のように破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がない場合には、どのTCPコネクションで無線エラーが発生したかを決定することができるが、破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がある場合には、どのTCPコネクションに無線エラーが発生したかを決定することができない。このため、サーバ1は、TCPコネクションを介して上記破損発生情報を受信することができないため、輻輳による送信パケットの損失が発生したと誤認することとなり、送信パケットのデータ伝送速度を必要以上に減少させることとなる。
そこで、本発明は以上の点に鑑みて成されたものであり、必要以上に送信パケットのデータ伝送速度を減少させずに、適切な輻輳制御を実行することができる通信装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、送信元によって送信される送信パケットの送信時刻と、該送信パケットを受信した受信時刻又は該送信パケットに対応する確認応答パケットを受信した受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間を測定する通信装置であって、前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成す複数フレームのうち、再送されたフレームである再送フレームが含まれている場合にのみ、前記フレームの再送が要求された時刻と前記再送フレームが受信された時刻とを用いて算出される再送所要時間を、前記伝送所要時間から除外する伝送所要時間除外部を備えることを特徴とする。
このような本発明の特徴によれば、受信された送信パケットを構成する複数フレームのうち、再送フレームが含まれている場合にのみ、フレームの再送が要求された時刻と再送フレームが受信された時刻とを用いて算出される再送所要時間を、伝送所要時間から除外することにより、フレームの再送が要求されても当該伝送所要時間が大きく変動しなくなる。このため、TCP Vegas、Enhanced TCP Vegas等の輻輳制御方式が用いられても、必要以上にデータ伝送速度を減少させないようにすることができ、送信パケットの輻輳制御を適切に実行することができる。
また、本発明は、無線通信網を介して接続されている通信システムで用いられる通信装置であって、前記通信装置が受信した送信パケットを構成するヘッダの一部が破損しているか否か検出する検出部と、前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成する前記ヘッダの一部の破損が検出されたときは、破損している前記送信パケットである破損パケットの内容と、再送された再送パケットの内容とを比較し、該破損パケットのペイロード部と該再送パケットのペイロード部とが同一である場合には、該再送パケットを構成する前記ヘッダの一部に基づいて、前記破損パケットのコネクションを決定するコネクション決定部とを備えることを特徴とする。
上記発明においては、ヘッダの一部は、IPアドレス及びポート番号を含んでもよい。
本発明の特徴によれば、必要以上に送信パケットのデータ伝送速度を減少させずに適切な輻輳制御を実行することができる。
[第1実施形態]
以下では図面を参照しながら、本実施形態について説明する。なお、上記「背景技術」及び上記「発明の開示」において既に説明した事項(例えば、「TCP Vegas」、「Enhanced TCP Vegas」など)についての詳細は省略する。
(通信システムの構成)
図1は、本実施形態における通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、通信システムは、サーバ10により送信された送信パケットの送信時刻と、移動体端末40により受信された送信パケットの受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間(上記式7参照)に基づいて、送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行するものである。
通信システムは、サーバ10と、基地局制御装置20と、有線通信網30とを備えている。
サーバ10は、基地局制御装置20を介して、移動体端末40に向けて送信パケットを送信するものであり、サーバ10と移動体端末40との間においてTCPを用いて送信パケットの送信間隔を調整する機能を備えている。
基地局制御装置20は、有線通信網30を介してサーバ10から送信された送信パケットを受信し、無線通信網50を介して移動体端末40に向けて送信パケットを送信する。
(移動体端末の構成)
図2は、本実施形態における移動体端末40の構成を示す図である。本実施形態におけるサーバ10及び移動体端末40は、上記「Enhanced TCP Vegas」を用いて通信する機能を備えているものとして説明する。
移動体端末40は、有線通信網30及び無線通信網50を介して、サーバ10から送信された送信パケットを受信し、受信した送信パケットを構成する複数フレームのうち、再送されたフレームである再送フレームが含まれている場合にのみ、フレームの再送が要求された時刻と再送フレームが受信された時刻とを用いて算出される再送所要時間を、伝送所要時間(上記式7参照)から除外する伝送所要時間除外部を構成する。なお、サーバ10又は移動体端末40は、上記通信システムで用いられる通信装置を構成する。以下では、移動体端末40の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、移動体端末40は、受信部41と、再送要求情報格納部42と、ARQ再送用フレームバッファ43と、パケット再構成部44と、送信部45とを備えている。
受信部41は、基地局制御装置20を介して、サーバ10から送信された送信パケットを受信する。この送信パケットには、サーバ10から送信された送信パケットの送信時刻sが含まれている。
再送要求情報格納部42は、受信部41により受信された送信パケットを構成する複数フレームのうち再送フレームが含まれている場合には、その再送フレームのSequence Number(例えば、#3)を再送要求情報として記録する。
ARQ再送用フレームバッファ43は、受信部41により受信された送信パケットを構成する複数フレームを格納するとともに、当該複数フレームのそれぞれが受信された受信時刻を記録する。但し、ARQ再送用フレームバッファは、当該複数フレームのうち再送フレームが含まれている場合には、当該再送フレームを格納するが、当該再送フレームの受信時刻を記録しない(図2に示す“NG”を参照)。なお、本実施形態では、送信パケットの送信時刻sは、いずれかのフレームに含まれており、ARQ再送用フレームバッファ43に記録されるものとする。
また、ARQ再送用フレームバッファ43は、受信部41により受信された送信パケットを構成する複数フレームに損失がない場合、又はフレームの再送要求が所定回数以上されても該当する再送フレームが受信されない場合には、ARQ再送用フレームバッファ43に格納した各フレーム及びそれぞれの受信時刻をパケット再構成部44に出力するとともに、当該各フレーム及びそれぞれの受信時刻を削除する。
パケット再構成部44は、ARQ再送用フレームバッファ43から入力された各フレームのSequence Numberを参照し、そのSequence Numberの順番で各フレームを配置して送信パケットを再構成するとともに、再構成した送信パケットをアプリケーション層に出力する。このパケット再構成部44は、ARQ再送用フレームバッファ43に格納されているいずれかのフレームが損失(又は破損)している場合にも、Sequence Numberの順番で各フレームを配置して送信パケットを再構成する。
また、パケット再構成部44は、ARQ再送用フレームバッファ43から入力された各フレームのうち再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を、再構成した送信パケットの受信時刻tとして決定する。
一方、パケット再構成部44は、ARQ再送用フレームバッファ43から入力された各フレームのうち再送フレームが含まれている場合、本実施形態ではフレームに対応する受信時刻が記録されていない場合には、再構成した送信パケットの受信時刻tを決定しない。
送信部45は、ARQ再送用フレームバッファ43に格納された各フレームのSequence Numberを参照し、抜けているSequence Number(例えば、#3)を検出(フレームの損失を検出)した場合には、サーバ10に対して当該Sequence Numberのフレームの再送要求を送信する。この場合には、受信部41は、送信部45により送信された再送要求に対応する再送パケットが送信された場合には、再送パケットのSequence Numberを再送要求情報格納部42に記録するとともに、再送パケットの受信時刻を記録させずに、再送パケットをARQ再送用フレームバッファ43に格納させる。
また、送信部45は、パケット再構成部44により送信パケットが再構成された場合には、送信パケットの送信時刻s及び決定された送信パケットの受信時刻tを含むAckパケットをサーバ10に向けて送信する。なお、送信部45は、送信パケットの受信時刻tが決定されない場合には、当該送信パケットの送信時刻sを含むAckパケット(送信パケットの受信時刻tを含まず)をサーバ10に向けて送信する。
(サーバ、基地局制御装置及び移動体端末の動作)
次に、通信システム及び移動体端末の動作について図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態におけるサーバ10、基地局制御装置20及び移動体端末40の動作(通信制御方法)を示す図である。
図3に示すように、S101において、サーバ10は、送信パケット(その送信パケットの送信時刻sを含む)を基地局制御装置20に向けて送信する。
S103において、基地局制御装置20は、サーバ10から受信した送信パケットを複数フレームに分割する(フレーム#1乃至フレーム#N)。本実施形態におけるフレームのそれぞれには、RLCヘッダ及びSequence Numberが含まれるものとする。
S105において、基地局制御装置20は、分割した各フレーム(フレーム#1乃至フレーム#N)を移動体端末40に向けて送信する。
S107において、移動体端末40は、基地局制御装置20から受信した各フレームをARQ再送用フレームバッファ43に格納させる。また、移動体端末40は、再送要求情報格納部42に格納されているSequence Numberのフレームの受信時刻を除いて、受信した各フレームのそれぞれに対応する受信時刻を記録する。
S109において、移動体端末40は、再送要求情報格納部42に格納されているSequence Numberを参照し、フレームの損失があるか否か、すなわち抜けているSequence Numberが存在するか否か判定する。
S111において、移動体端末40は、この判定がYESである場合には、抜けているSequence Numberのフレームの再送要求を基地局制御装置20に送信する。一方、移動体端末40は、判定がNOである場合にはS115の処理に移る。
S113において、基地局制御装置20は、移動体端末40から再送要求を受信した場合には、当該再送要求に対応する再送フレームを当該移動体端末40に送信する。この移動体端末40は、基地局制御装置20から再送フレームを受信した場合には、再送フレームのSequence Numberを再送要求情報格納部42に格納させるとともに、再送フレームの受信時刻をARQ再送用フレームバッファ43に記録させずに、再送フレームをARQ再送用フレームバッファ43に格納させる。
S115において、移動体端末40は、サーバ10から送信された送信パケットを構成する全てのフレームを受信したか否か、又は再送要求を所定回数以上したか否か判定し、この判定がYESである場合にはS117の処理に移り、NOである場合にはS109の処理に戻る。
S117において、移動体端末40は、ARQ再送用フレームバッファ43に格納されているSequence Numberを参照し、そのSequence Numberの順番で各フレームを配置して送信パケットを再構成する。
S119において、移動体端末40は、再構成される送信パケットを構成する各フレームのうち再送フレームが含まれているか否か判別し、この判定がNOである場合には、S121において、最後に受信されたフレームの受信時刻を、再構成した送信パケットの受信時刻tとして決定する。
一方、移動体端末40は、上記判定がYESである場合、すなわち再構成される送信パケットを構成する各フレームのうち再送フレームが含まれている場合(本実施形態ではフレームに対応する受信時刻が記録されていない場合)には、S123において、再構成した送信パケットの受信時刻tを決定しない。
S125において、移動体端末40は、上記送信パケットの送信時刻s及び受信時刻tを含むAckパケットをサーバ10に向けて送信する。
S127において、移動体端末40は、上記送信パケットの受信時刻tを含めずに、上記送信パケットの送信時刻sを含むAckパケットをサーバ10に向けて送信する。
ここで、サーバ10は、送信パケットの送信時刻s及び受信時刻tを含むAckパケットを移動体端末40から受信した場合には、上記式7によりRTD(伝送所要時間)を算出する。そして、サーバ10は、算出したRTDを用いて、上記式8によりDiffRTDを算出し、その算出結果に応じて送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行する。
一方、サーバ10は、送信パケットの受信時刻tを含むAckパケットを移動体端末40から受信せずに、送信パケットの送信時刻sを含むAckパケットを移動体端末40から受信した場合には、上記式7によるRTD(伝送所要時間)、及び上記式8によるDiffRTDを算出しない。これにより、移動体端末40は、移動体端末40によりフレームの再送が要求された時刻(t1)と、移動体端末40により再送フレームが受信された時刻(t2)とを用いて算出される再送所要時間(t1−t2)を、上記式7によるRTD(伝送所要時間)から除外させることができる。
なお、サーバ10は、送信パケットの受信時刻tがAckパケットに含まれていない場合には、上記式7によるRTD(伝送所要時間)、及び上記式8によるDiffRTDを算出しないため、送信パケットの送信間隔を調整するための輻輳制御を中止する(実行しない)こととなる。
このような本実施形態の特徴によれば、受信された送信パケットを構成する複数フレームのうち、再送フレームが含まれている場合にのみ、フレームの再送が要求された時刻と再送フレームが受信された時刻とを用いて算出される再送所要時間を、伝送所要時間から除外することにより、フレームの再送が要求されても伝送所要時間が大きく変動しなくなるため、必要以上にデータ伝送速度を減少させないようにすることができ、送信パケットの輻輳制御を適切に実行することができる。
なお、本実施形態における移動体端末40は、受信した送信パケットを構成する各フレームのうち、再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻sとして決定し、再送フレームが含まれている場合には、再送フレームを除く最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻sとして決定してもよい。
これにより、送信パケットの送信時刻tと送信パケットの受信時刻sとにより算出される伝送所要時間(RTD)には、フレームの再送が要求された時刻と再送フレームが受信された時刻とを用いて算出される再送所要時間が含まれないこととなる。このため、フレームの再送が要求されても伝送所要時間が大きく変動しなくなるため、必要以上にデータ伝送速度を減少させないようにすることができ、送信パケットの輻輳制御を適切に実行することができる。
[第2実施形態]
(移動体端末の構成)
本実施形態における移動体端末について図面を参照しながら説明する。本実施形態における通信システムは、第1実施形態とは異なり、上記「TCP Hack」の機能を備えており、無線通信網50(図1参照)における無線エラーによる送信パケットの損失と、輻輳による送信パケットの損失とのいずれかを区別するものである。
また、本実施形態における通信システムは、無線通信網50における無線エラーにより送信パケットの破損が発生したことを示す破損発生情報を移動体端末40Aから受信した場合には、移動体端末40Aに対して送信パケットを送信するためのコネクション(ここではTCPコネクション、以下も同様とする)上における輻輳制御を中止するものである。
図4は、上記通信システムで用いられる移動体端末40Aの構成を示す図である。本実施形態における移動体端末40Aは、受信した送信パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部の破損を検出したときは、その破損している送信パケットである破損パケットの内容と再送パケットの内容とを比較し、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とが同一である場合には、再送パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部に基づいて、破損パケットのTCPコネクションを決定し、決定したTCPコネクションを用いて上記破損発生情報を通信システムに送信するものである。以下では、移動体端末40Aを構成する各部について詳細に説明する。
図4に示すように、移動体端末40Aは、第1実施形態の構成に加えて、TCPコネクション管理部46と、チェックサム検証部47と、破損パケットバッファ48とを備えている。なお、TCPコネクション管理部46、チェックサム検証部47及び破損パケットバッファ48以外の構成については第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、チェックサム検証部47は、検出部及びコネクション決定部を構成する。
TCPコネクション管理部46は、通信中のTCPコネクションを識別するために最小限必要な情報であるTCPコネクション識別情報をTCPコネクション毎に管理する。このTCPコネクション識別情報には、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号(TCPポート番号又はUDPポート番号)及び送信先ポート番号(TCPポート番号又はUDPポート番号)が少なくとも含まれていればよい。TCPコネクション識別情報は、後述するように、サーバ10側で送信パケットのチェックサムが算出される際に用いられる。
チェックサム検証部47は、再構成された送信パケットに破損がない場合、すなわち送信パケットを構成する各フレームのSequence Numberに抜けがない場合には、送信部45は、送信パケットに対応するAckパケットをサーバ10に向けて送信する。一方、チェックサム検証部47は、再構成された送信パケットに破損がある場合、すなわち送信パケットを構成する各フレームのSequence Numberに抜けがある場合には、破損している送信パケットである破損パケットを破損パケットバッファ48に格納させる。なお、破損パケットがある場合には、当該破損パケットに対応するAckパケットが送信されないため、当該破損パケットに対応する再送パケットが送信されることとなる。
また、チェックサム検証部47は、破損パケットがある場合には、当該破損パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部(ここではTCPコネクション識別情報)が破損しているか否か検出する。
例えば、チェックサム検証部47は、破損パケットの領域のうち、上記TCPコネクション識別情報に対応する領域のチェックサムを算出し、そのチェックサム算出結果と、再構成された送信パケットに含まれているチェックサム算出結果(サーバ10で予め算出されたチェックサム算出結果)とを比較する。チェックサム検証部47は、両チェックサム算出結果が同一である場合には、破損パケットのTCP/IPヘッダの一部であるTCPコネクション識別情報が破損していないと判定する。
この場合には、送信部45は、破損パケットのTCPコネクション識別情報を用いて破損パケットのTCPコネクションを決定し、そのTCPコネクションを用いてAckパケットと破損発生情報とをサーバ10に向けて送信する。
一方、チェックサム検証部47は、両チェックサム算出結果が同一でない場合には、破損パケットのTCP/IPヘッダの一部であるTCPコネクション識別情報が破損していると判定する。この場合には、チェックサム検証部47は、破損パケットの内容と再送パケットの内容とを比較し、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とが同一である場合には、再送パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部であるTCPコネクション識別情報に基づいて、破損パケットのTCPコネクションを決定し、そのTCPコネクションを用いてAckパケットと破損発生情報とを通信システムに送信する(後述する図6参照)。
(サーバ、基地局制御装置及び移動体端末の動作)
次に、サーバ、基地局制御装置及び移動体端末の動作について図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態におけるサーバ10、基地局制御装置20及び移動体端末40Aの動作(通信制御方法)を示す図である。
図5に示すように、S201において、移動体端末40Aは、通信中のTCPコネクションのそれぞれに対応するTCPコネクション識別情報を管理し、サーバ10から送信された送信パケットに対応するAckパケットに、サーバ10でチェックサムを実行する領域(ここではTCPコネクション識別情報に対応する領域)を示すチェックサム実行領域情報を含めて、そのAckパケットをサーバ10に向けて送信する。
S203において、サーバ10は、移動体端末40Aから受信されたAckパケットに含まれているチェックサム実行領域情報に基づいて、送信パケットの領域のうち、当該チェックサム実行領域情報に対応する領域のチェックサムを算出し、そのチェックサム算出結果を含む送信パケットを基地局制御装置20に送信する。
S207において、図3に示すS103乃至S115と同様の処理Aが実行される。
S209において、移動体端末40Aは、再構成された送信パケットに破損があるか否か、本実施形態では再構成された送信パケットを構成する各フレームのSequence Numberに抜けがあるか否か判定する。また、移動体端末40Aは、この判定がYESである場合にはS215の処理に移り、NOである場合にはS213の処理に移る。
S213において、移動体端末40Aは、再構成された送信パケットのTCPコネクション識別情報(ここでは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号及び送信先ポート番号)を用いて送信パケットのTCPコネクションを決定し、そのTCPコネクションを用いてAckパケットをサーバ10に向けて送信する。
S215において、移動体端末40Aは、破損された送信パケットである破損パケットの領域のうち、TCPコネクション識別情報に対応する領域のチェックサムを算出する。
S217において、移動体端末40Aは、S215によるチェックサム算出結果と、破損パケットに含まれている予め算出されたチェックサム算出結果とを比較し、両チェックサム算出結果が同一であるか否か、すなわちTCPコネクション識別情報に破損がないか否か判定する。
また、移動体端末40Aは、この判定がYESである場合、すなわちTCPコネクション識別情報に破損がない場合(図6に示す破損パケット1を参照)にはS219の処理に移り、YESである場合、すなわちTCPコネクション識別情報に破損がある場合(図6に示す破損パケット2を参照)にはS223の処理に移る。
S219において、移動体端末40Aは、破損パケットのTCPコネクション識別情報に破損がないため、当該TCPコネクション識別情報を用いて破損パケットのTCPコネクションを決定し、そのTCPコネクションを用いてAckパケットと破損発生情報とをサーバ10に向けて送信する。
S221において、破損パケットのTCPコネクション識別情報に破損がある場合には、移動体端末40Aは、Ackパケットをサーバ10に向けて送信しないため、当該サーバ10は、破損パケットに対応する再送パケットを移動体端末40Aに向けて送信する。
S223において、移動体端末40Aは、破損パケットのTCPコネクション識別情報に破損がある場合には、破損パケットの内容と再送パケットの内容とを比較し、S225において、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とが同一である場合(図6参照)には、S227において、再送パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部であるTCPコネクション識別情報に基づいて、破損パケットのTCPコネクションを決定し、そのTCPコネクションを用いてAckパケットと破損発生情報とをサーバ10に向けて送信する。
なお、本実施形態における移動体端末40Aは、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とを1ビットづつ比較し、各ビットの一致する割合が所定割合以上である場合には、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とが同一であると判定する。
ここで、上記で既に説明したが、従来からのTCP Hackでは、サーバ10が送信パケットを送信する場合には、サーバ10はTCP/IPヘッダのチェックサムの算出結果を送信パケットに含めて送信する。無線通信網50上で送信パケットが送信されている際に、送信パケットを構成するいずれかのフレームの損失や、フレームのビットエラーによる破損等が発生すると、移動体端末40では、これらの各フレームに基づいて破損した送信パケットを再構成することとなる(図1及び図8参照)。
通常これらの送信パケットは、破損パケットとして破棄されるが、TCP Hackでは、移動体端末40は、破損パケット中のTCP/IPヘッダのチェックサムを算出する。移動体端末40は、破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がなければ、どのTCPコネクションに無線エラーが発生したかを決定することができる。
そして、移動体端末40は、決定したTCPコネクションを用いて、無線エラーによる送信パケットの破損が発生したことを示す破損発生情報をサーバ10に送信する。当該サーバ10は、当該破損発生情報を受信した場合には、上記TCPコネクションで無線エラーが発生しただけで、送信パケットの輻輳が発生していないと判定することができるため、移動体端末40に対して送信パケットを送信するためのTCPコネクションにおいて送信パケットのデータ伝送速度を減少させるための輻輳制御を中止することができる。
しかしながら、従来からのTCP Hackでは、移動体端末40は、上述のように破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がない場合には、どのTCPコネクションで無線エラーが発生したかを決定することができるが、破損パケットのTCP/IPヘッダに破損がある場合には、どのTCPコネクションに無線エラーが発生したかを決定することができない。このため、サーバ10は、TCPコネクションを介して上記破損発生情報を受信することができないため、輻輳による送信パケットの損失が発生したと誤認することとなり、送信パケットのデータ伝送速度を必要以上に減少させることとなる。
本実施形態では、移動体端末40Aは、破損パケットのTCP/IPヘッダの一部に破損がある場合には、破損パケットの内容と再送パケットの内容とを比較し、破損パケットのペイロード部と再送パケットのペイロード部とが同一である場合には、再送パケットを構成するTCP/IPヘッダの一部に基づいて、破損パケットのTCPコネクションを決定する。
これにより、サーバ10は、決定されたTCPコネクションを用いて上記破損発生情報を移動体端末40Aから受信することにより、輻輳による送信パケットの損失が発生したと誤認することなく、無線エラーによる送信パケットの損失が発生したと判定することができるため、決定されたTCPコネクションで送信パケットのデータ伝送速度を減少させるための輻輳制御を中止することができ、決定されたTCPコネクションで送信パケットのデータ伝送速度を必要以上に減少させないようにすることができる。
また、移動体端末40Aは、破損パケット及び再送パケットのTCPコネクションを決定する場合には、破損パケット及び再送パケットのTCP/IPヘッダの全体を用いておらず、破損パケット及び再送パケットのTCP/IPヘッダの一部のみしか用いていないため、破損パケットのTCPコネクションを決定する上での処理の高効率化を図ることができる。
[変更例]
なお、本発明は、第1実施形態及び第2実施形態に限定されずに、下記に示す変更を加えてもよい。具体的には、通信システムは、上記「Enhanced TCP Vegas」を用いて通信する機能を備えるものとして説明したが、これに限定されずに、上記「TCP Vegas」等を用いて通信する機能を備えてもよい。
すなわち、通信システムは、上記「Enhanced TCP Vegas」を用いて通信する機能を備えることにより、サーバ10により送信パケットが送信された送信時刻sと、移動体端末40により送信パケットが受信された受信時刻tとを用いて算出される伝送所要時間(例えば、RTD)に基づいて、送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行しているが、これに限定される分けではない。
例えば、通信システムは、上記「TCP Vegas」を用いて通信する機能を備えることにより、サーバ10により送信パケットが送信された送信時刻sと、サーバ10によりAckパケットが受信された受信時刻tとを用いて算出される伝送所要時間(例えば、RTT)に基づいて、送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態が組み合わされてもよい。例えば、図5に示す第2実施形態に対して図3に示す第1実施形態の一部が含まれる構成にしてもよい。すなわち、図5に示す第2実施形態のS207とS209との間に、図3に示す第1実施形態のS119乃至S123を挿入し、図5に示す第2実施形態のS213,S219及びS227において送信パケットの送信時刻s及び送信パケットの受信時刻t(再送フレームがある場合には送信パケットの受信時刻tはなし)を含むAckパケットをサーバ10に向けて送信するという第1実施形態及び第2実施形態の組合せが挙げられる。
以上、本発明の一例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各部の具体的構成等は、適宜設計変更可能である。また、各実施形態及び変更例の作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、各実施形態及び変更例に記載されたものに限定されるものではない。
第1実施形態における通信システム及び移動体端末の構成を示す図である。 第1実施形態における移動体端末の構成を示す図である。 第1実施形態におけるサーバ、基地局制御装置及び移動体端末の動作を示す図である。 第2実施形態における移動体端末の構成を示す図である。 第2実施形態におけるサーバ、基地局制御装置及び移動体端末の動作を示す図である。 第2実施形態における破損パケット及び再送パケットを示す図である。 従来における送信装置、基地局制御装置及び受信装置の構成を示す図である。 従来における送信装置、基地局制御装置及び受信装置の構成を示す図である。
符号の説明
1…送信装置、2…基地局制御装置、3…有線通信網、4…受信装置、10…サーバ、20…基地局制御装置、30…有線通信網、40…移動体端末、41…受信部、42…再送要求情報格納部、43…ARQ再送用フレームバッファ、44…パケット再構成部、45…送信部、46…TCPコネクション管理部、47…チェックサム検証部、48…破損パケットバッファ、50…無線通信網

Claims (8)

  1. 送信元によって送信される送信パケットの送信時刻と、該送信パケットを受信した受信時刻又は該送信パケットに対応する確認応答パケットを受信した受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間を測定する通信装置であって、
    前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成する複数フレーム、再送されたフレームである再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定し、再送フレームが含まれている場合には、再送フレームを除く最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定するパケット再構成部を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記パケット再構成部は、再送フレームが含まれている場合にのみ、前記伝送所要時間の算出を中止することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 送信元によって送信される送信パケットの送信時刻と、該送信パケットを受信した受信時刻又は該送信パケットに対応する確認応答パケットを受信した受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間に基づいて、前記送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行する通信システムで用いられる通信装置であって、
    前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成する複数フレーム、再送されたフレームである再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定し、再送フレームが含まれている場合には、再送フレームを除く最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定するパケット再構成部を備えることを特徴とする通信装置。
  4. 前記パケット再構成部は、再送フレームが含まれている場合にのみ、前記伝送所要時間の算出を中止することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 送信元によって送信される送信パケットの送信時刻と、該送信パケットを受信した受信時刻又は該送信パケットに対応する確認応答パケットを受信した受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間を測定する所要時間測定方法であって、
    前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成する複数フレーム、再送されたフレームである再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定し、再送フレームが含まれている場合には、再送フレームを除く最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定するステップを備えることを特徴とする所要時間測定方法。
  6. 前記決定するステップでは、再送フレームが含まれている場合にのみ、前記伝送所要時間の算出を中止することを特徴とする請求項5に記載の所要時間測定方法。
  7. 送信元によって送信される送信パケットの送信時刻と、該送信パケットを受信した受信時刻又は該送信パケットに対応する確認応答パケットを受信した受信時刻とを用いて算出される伝送所要時間に基づいて、前記送信パケットの送信間隔を調整することにより輻輳制御を実行する通信システムで用いられる通信制御方法であって、
    前記通信装置が受信した前記送信パケットを構成する複数フレーム、再送されたフレームである再送フレームが含まれていない場合には、最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定し、再送フレームが含まれている場合には、再送フレームを除く最後に受信されたフレームの受信時刻を送信パケットの受信時刻として決定するステップを備えることを特徴とする通信制御方法。
  8. 前記決定するステップでは、再送フレームが含まれている場合にのみ、前記伝送所要時間の算出を中止することを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
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