JP4626958B2 - 粘稠性物質の注出容器 - Google Patents
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Description
また、後者の軟質容器に収容したものについては、内容物の量が少なくなってくると、圧迫して内容物を注出するのが次第に困難になってくる。
そして、上記したいずれの容器に収容されたものは、使用するのに伴って内容物が空気に接触する面積が広くなって、内容物が酸化したり、腐敗していたりする率が多くなり、変質するのを避けることが困難である。
従って、上記のような従来の注出装置を装着した注出容器は、製造コストがやや高くならざるを得ないという難点があることから、従来の注出装置に比べて、構造をもう少し簡単にした低コストの注出装置を用いた廉価な注出容器が出現するのが望まれる。
そして、前記ノズル26を保護するように収納する頂壁部を有する蓋体22が容器本体21の上端部に回動軸27を介して開閉可能に設けられていて、前記蓋体を開いた状態にして中蓋25部分を押圧することにより高粘性の内容物がノズル26の先端開口から注出されるように構成した注出容器20である。
しかし、上記の考案は、吐出用のノズル26は保護されていて安全ではあるが、前記吐出管23を保持するのに、底部に係合支持棒21bを設けたり、貫通孔を有する保持板24を設けて固定するのでやや複雑になり、また、押圧して内容物を吐出させる中蓋25が不使用時に移動しないようにするストッパーが設けられていないので、不用意に内容物が注出する恐れが解消されておらず、まだ改善の余地がある。
そして、前記底部筒体の上端部には、前記中空容器本体の円筒内周面に摺動可能に密着するピストンを設けて、空腔内に収容された高粘性の内容物を加圧可能に形成して、また、前記中空容器本体の上端部には、加圧された内容物が吐出する注出口を設けて吐出可能に形成すると共に、前記中空容器本体の下端部には、不用意に押圧降下するのを阻止するためのストッパーを設けて注出容器を形成して、前記中空容器本体の上端部の押圧可動部を押圧して、該容器本体内に収容された高粘性を有する内容物を注出可能に構成する。
本願発明は、注出容器を構成する部品の数をできるだけ少なくしたので、容器の構造が非常に簡単なものとなり、注出容器を安いコストで製造することができるようになって、また、中空容器本体が降下するのを阻止するストッパーを設けて、不使用時には降下できないようにしたので、不用意に内容物が注出する恐れはなくなる。
また、前記中空容器本体2内に嵌合して摺動する円筒状またはプランジャー状をした嵌合筒体8を形成すると共に、上記環状係合部材7からなるストッパーを係止する係止段部8aを形成して、前記嵌合筒体の先端部に内容物を押圧して押出す押圧部9aと中空容器本体2の内周面に密着して摺動するピストン9bとを有するやや軟質の押出し部材9を設けて、注出容器本体1の下半分を構成する底部筒体3を形成する。
本願発明は、図1に示すように、円筒状の上端部が天板5で閉鎖されて、下端部が底部筒体3を嵌合可能に開放された円筒体4の上端部分に吐出ノズル6を設けて中空容器本体2を形成すると共に、前記中空容器本体2内に嵌合可能な円筒状またはプランジャー状をした嵌合筒体8の先端部にピストン9bを有する押出し部材9を設けた底部筒体3を摺動可能に挿通せしめて、中空容器本体の空腔部に高粘性を有する内容物を収容可能にした注出容器1に形成して、該注出容器内の内容物を押圧して注出可能にした注出容器に構成したものである。
尚、注出容器の空腔内に高粘性を有する内容物を充填する際に、前記中空容器本体2の上端部に吐出ノズル6の開閉蓋6aを閉じた状態の天板5を先に嵌着して、内容物を充填してから押出し部材9を摺動可能にして前記底部筒体3を装着することも可能である。
そして、押出し部材9により押圧された内容物は加圧されて上方へ押し上げられるので、内容物は前記吐出ノズル6の先端開口部から順次吐出されることから、前記円筒体4が押下げられる高さを加減すれば、注出容器1から内容物を必要なだけ簡単に注出することができる。
そして、本願の発明は、注出容器を構成する部品の数をできるだけ少なくして、容器の構造を簡単にしたことから、従来の注出容器に比べて低コストで製造することができて、また、ストッパー機能を備えさせたことにより、何らかの要因で容器本体部が不用意に押下げられようとしても、それを阻止することができるので、不使用時に内容物が注出する恐れがない。
同様に、底部筒体3についても、前記中空容器本体2内に挿入される嵌合筒体8の先端に、内容物に接する押圧部9aと容器本体の内面に密着するピストン9bをからなる押出し部材9を嵌着したものでなくて、嵌合筒体8の先端に押圧部9aとピストン9bとを一体にして成形したものを用いることも可能である。
そして、このように嵌合筒体8の外周壁面に多数の凹状周溝を設ける場合には、凹状周溝8cを嵌合筒体8の外周壁面に周設するのでなくて、横方向の凹状周溝8cを短くして、案内溝8bと凹状周溝8cとが階段状になるように形成すると、円筒体4の下端部の係止突起7aが階段部分の当たって止まるので、より正確に注出することができるようになる。
そして、このようにして注出容器の中空容器本体2部分を底部筒体の嵌合筒体8の中程に係止して降下不能に固定しておくことにより、不使用時に内容物が注出することがないばかりか、容器内に残存する空気が少ないので、使いかけの内容物が酸化して変質するのをできるだけ抑えることが可能になる。
そして、中空容器本体の係止突起と底部筒体の係止段部とからなる内容物の注出を阻止するストッパー機能を備えたことにより、不使用時に内容物が不用意に注出するようなこともなくすことができた。
2. 中空容器本体
3. 底部筒体
4. 円筒体
5. 天板
6. ノズル
7. 係止突起
8. 嵌合筒体
9. 押出し部材
Claims (4)
- 円筒体の上端部に天板を設けて閉鎖状に形成されると共に、下端部は開放状に形成された中空容器本体に、円筒状の嵌合筒体の先端部に押出し部材を設けて形成した底部筒体を摺動可能に嵌合せしめて注出容器本体を形成して、前記注出容器本体の空腔内に高粘性の内容物を収容して注出可能に構成した注出容器であって、
前記中空容器本体は、天板の押圧操作によって前記押出し部材が高粘性の内容物を加圧して注出可能に形成され、当該内容物を吐出可能な吐出ノズルが天板に設けられていると共に、円筒体の下端部に、前記底部筒体の外周面に設けられた係止段部に係合する係止突起が係止可能に設けられ、
更に、当該係止突起は、嵌合筒体の外周壁面に設けた周溝に、中空容器本体を周方向に回動せしめることで係合され、当該中空容器本体を嵌合筒体に係止可能にしてなることを特徴とする粘稠性物質の注出容器。 - 前記係止突起は、円筒体の下端部に設けた環状係合部材の内面に突設せしめて、前記係止段部に係止可能に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載する粘稠性物質の注出容器。
- 前記底部筒体の嵌合筒体側面に、前記係止突起を縦方向に係合して案内する案内溝が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載する粘稠性物質の注出容器。
- 前記押出し部材は、高粘性の内容物を加圧する押圧部とその外周部に設けられて前記中空容器本体の内周面に密着して摺動する摺動ピストンからなることを特徴とする請求項3に記載する粘稠性物質の注出容器。
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