JP4626209B2 - 生体情報測定装置及び生体情報測定制御方法 - Google Patents

生体情報測定装置及び生体情報測定制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、人体を測定して生体情報を取得し、所定の送信周期で送信する生体情報測定装置及び生体情報測定制御方法に関する。
従来から、人体を測定し、心拍数や血圧値、体温等の生体情報を取得して送信する測定装置と、送信された生体情報を受信して表示制御する表示制御装置との2つの装置により構成される生体情報測定システムが知られている。
この生体情報測定システムの一例として、次のようなものも知られている。すなわち、測定した血圧の血圧データを送信する血圧測定装置(以下、単に「測定装置」という。)と、送信される血圧データを受信して、当該血圧データに基づく血圧値を表示制御する腕時計型血圧計とを備えて構成される血圧測定システムである。この血圧測定システムは、血圧データの通信の直前に測定装置と腕時計型血圧計との間で所定の通信(以下、「初期通信」という。)を行う。
具体的には、腕時計型血圧計は、通信開始要求信号を送信すると、測定装置から送信される応答信号を受信するまで待機する。そして、応答信号を受信できたならば、測定データ送信要求信号を送信して、更に応答信号の受信を待機する。腕時計型血圧計は、更に応答信号を受信できれば、血圧データの受信待機となる。一方、測定装置は、通信開始要求信号や測定データ送信要求信号を受信できたならば応答信号を送信し、測定データ送信要求信号を受信できたならば血圧データを送信する(特許文献1参照)。
このように特許文献1の血圧測定システムでは、血圧データの通信の直前に初期通信を行う。この初期通信を正常に行うことができた場合に、血圧測定システムは、血圧データの通信が可能な通信環境であるとして、測定装置が血圧データの送信を開始し、腕時計型血圧計が血圧データの受信を開始することとなる。
また、特許文献2に示すような心拍数を測定する生体情報測定システムも知られている。この生体情報測定システムは、心拍を検出して、当該心拍に同期する信号を送信する測定装置と、送信された信号の受信間隔を元に、心拍数を算出して表示制御する表示制御装置とを備えて構成される。
特開2002−172094号公報 米国特許第6183422号明細書
この特許文献2の測定装置により送信される信号はユーザの心拍に同期しているため、当該信号の送信周期は随時変動している。そのため、表示制御装置側では、当該信号を受信するために受信回路等を常に駆動しておき、受信可能な状態を保持しておかなければならず、電力消費が著しかった。
また、測定装置と表示制御装置間の通信環境が悪い場合等は、測定装置が送信する信号を表示制御装置側で受信できなかったり、当該信号にノイズが混入してしまったりする。この場合、測定装置の送信周期と、表示制御装置の受信周期との間に誤差の生じる可能性があるため、表示制御装置の算出精度、ひいては心拍数の算出精度が低下する場合があった。
これに対し、特許文献1のように初期通信が正常に行われた場合にのみ生体情報を通信することで、測定装置で測定された正確な生体情報を確実に表示することができる。しかし、初期通信に失敗した場合は、測定装置と表示制御装置間で生体情報の通信が開始されず、表示制御装置の生体情報の表示が更新されない。そこで、単純に初期通信の回数を増やして通信回数を増やす方策が考えられる。しかし、初期通信は、表示制御装置が、通信開始要求信号やデータ送信要求信号の送信を行っているため、初期通信の回数を増やすことで、送信回路の駆動時間が増加して、更なる電力消費を引き起こしてしまう可能性があった。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、通信環境が悪化した場合であっても、測定された生体情報を確実に伝達できる通信を実現し、更に消費電力の低減をも実現した生体情報測定装置及び生体情報測定制御方法を提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の生体情報測定装置は、
人体を測定し生体情報を取得する測定手段(例えば、図5のCPU60、測定部500、信号処理部600;図10のステップB9)と、
この測定手段により測定された生体情報を所定の送信周期で外部機器へ送信する第1の送信制御手段(例えば、図5のCPU60、通信制御回路72、送信回路74;図10のステップB13)と、
外部から送信された信号を受信する受信手段(例えば、図5の受信回路76、アンテナANT7)と、
前記第1の送信制御手段によって生体情報を送信した後、所定時間内に前記受信手段により前記外部機器からの受信確認信号(例えば、図14のデータ受信確認コマンドCMD1)の有無を判定する判定手段(例えば、図5のCPU60;図10のステップB15〜B17)と、
この判定手段により受信確認信号が受信されなかったと判定された場合には、前記第1の送信制御手段による前記所定の送信周期での送信を停止し、これに代えて、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報(例えば、図14の心拍同期信号DT5)を送信する制御を行う第2の送信制御手段(例えば、図5のCPU60;図10のステップB17→B23〜B29;図12のステップB31→B33〜B37)と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の生体情報測定装置において、
前記受信手段により前記外部機器からの前記生体情報の送信再開要求信号(例えば、図14の変調再開コマンドCMD3)の受信有無を判定する再開要求判定手段(例えば、図5のCPU60;図12のステップB41〜B43)と、
この再開要求判定手段により送信再開要求信号が受信されたと判定された場合には、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を停止し、前記第1の送信制御手段による前記生体情報の送信を再開する制御を行う生体情報送信再開制御手段(例えば、図5のCPU60、通信制御回路72、送信回路74;図12のステップB43→B5〜B13)と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の生体情報測定装置であって、
前記第1の送信制御手段は、
前記生体情報の送信周期を変更する周期変更手段(例えば、図5のCPU60;図6(b)の心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626;図10のステップB5)と、
この周期変更手段により変更された送信周期のデータ(例えば、図6(b)の送信時間間隔626b)を生体情報とともに送信する送信周期データ送信手段(例えば、図5のCPU60、送信回路74;図10のステップB13)と、
を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の生体情報測定装置において、
前記外部機器から送信される送信周期のデータを受信する制御を行う送信周期データ受信制御手段(例えば、図5のCPU60、受信回路76、アンテナANT7)を更に備え、
前記第1の送信制御手段は、前記送信周期データ受信制御手段により受信制御された送信周期のデータに従って、前記第1の送信制御手段の生体情報の送信周期を変更する周期変更手段(例えば、図5のCPU60)を有する、
ことを特徴としている。
請求項5に記載の生体情報測定制御方法は、
人体を測定し生体情報を取得する測定手段(例えば、図5のCPU60、測定部500、信号処理部600;図10のステップB9)と外部から送信された信号を受信する受信手段(例えば、図5の受信回路76、アンテナANT7)とを備えている生体情報測定装置に用いられる生体情報測定制御方法において、
前記測定手段により測定された生体情報を所定の送信周期で外部機器へ送信する第1の送信制御ステップ(例えば、図10のステップB13)と、
前記第1の送信制御ステップによって生体情報を送信した後、所定時間内に前記受信手段により前記外部機器からの受信確認信号(例えば、図14のデータ受信確認コマンドCMD1)の有無を判定する判定ステップ(例えば、図10のステップB15〜B17)と、
この判定ステップにより受信確認信号が受信されなかったと判定された場合には、前記第1の送信制御ステップによる前記所定の送信周期での送信を停止し、これに代えて、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報(例えば、図14の心拍同期信号DT5)を送信する制御を行う第2の送信制御ステップ(例えば、図10のステップB17→B23〜B29;図12のステップB31→B33〜B37)と、
を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の生体情報測定制御方法において、
前記受信手段により前記外部機器からの前記生体情報の送信再開要求信号(例えば、図14の変調再開コマンドCMD3)の受信有無を判定する再開要求判定ステップ(例えば、図12のステップB41〜B43)と、
この再開要求判定ステップにより送信再開要求信号が受信されたと判定された場合には、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を停止し、前記第1の送信制御ステップによる前記生体情報の送信を再開する制御を行う生体情報送信再開制御ステップ(例えば、図12のステップB43→B5〜B13)と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、
請求項5又は6に記載の生体情報測定制御方法において、
前記第1の送信制御ステップは、
前記生体情報の送信周期を変更する周期変更ステップ(例えば、図10のステップB5)と、
この周期変更ステップにより変更された送信周期のデータ(例えば、図6(b)の送信時間間隔626b)を生体情報とともに送信する送信周期データ送信ステップ(例えば、送信回路74;図10のステップB13)と、
を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、測定された生体情報を所定の送信周期で外部機器へ送信した後、所定時間内に外部機器からの受信確認信号が受信されなかった場合には、前記所定の送信周期での送信を停止し、これに代えて、測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を行うことができる。
このために、外部機器との通信環境が悪化した場合にも、測定結果である生体情報をより確実に外部機器へ伝達する生体情報測定装置を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、送信再開要求信号を受信した場合は、測定結果に応じた周期での対応情報の送信から所定の送信周期での生体情報の送信に切り替える生体情報測定装置を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、生体情報の送信周期を変更し、変更した送信周期のデータを生体情報とともに送信する生体情報測定装置を実現することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、送信周期のデータを受信して、そのデータに従って生体情報の送信周期を変更する生体情報測定装置を実現することができる
以下、本発明の生体情報測定システムを、心拍数を測定する心拍測定システムに適用した場合の実施形態について図1〜図14を参照して詳細に説明する。
〔心拍測定システムの外観と概要〕
図1は、ユーザが心拍測定システム1を装着した様子を示す図である。心拍測定システム1は、手首に装着可能に形成された腕時計型の生体情報表示制御装置である表示制御装置3と、ユーザの胸部に巻き付けが可能なベルトが設けられた生体情報測定装置である測定装置5とを備えて構成される。
ユーザは、測定装置5に接続された電極を胸部に貼り付けて、測定装置5を胸部に巻き付ける。そして、表示制御装置3に設けられたボタン等を操作することにより、心拍数の測定を開始させ、表示制御装置3の表示部36により心拍数を視認する。
この心拍測定システム1は、心拍データや心拍同期信号、各種コマンドデータ等の通信を行うことにより表示制御装置3での心拍数の表示を行っている。心拍データとは、測定装置5が表示制御装置3に対して送信する生体情報のことであり、このデータ中には測定装置5が測定した心拍数が含まれている。心拍同期信号とは、測定装置3が心拍を検出するタイミングに同期して送信する対応情報のことである。コマンドデータとは、表示制御装置3が測定装置5に対して各種要求を行うためのデータのことである。
心拍測定システム1は、2つの通信方式を採用しており、表示制御装置3と測定装置5間の通信状態に応じて通信方式を適宜切り替える。ユーザにより心拍数の測定が開始されると、心拍測定システム1は、先ず、第1の通信方式として心拍データ通信処理を行う。
心拍データ通信処理とは、測定装置5が所定の送信周期(例えば、100秒)で心拍データを送信し、当該心拍データに含まれる心拍数を表示制御装置3側で表示制御する処理である。尚、心拍データの送信を開始する直前に、コマンドデータの通信処理(整合処理)が行われる。この整合処理を正常に行うことができた場合に、測定装置5は心拍データの送信を行い、また、表示制御装置3は当該心拍データを第1の情報として受信して心拍数の表示制御を行う。
しかし、表示制御装置3と測定装置5間の通信環境が悪い場合等は、整合処理を正常終了できずに心拍データの通信が開始されなかったり、整合処理が正常終了し心拍データが送信されたにも関わらず表示制御装置3側で当該データを受信できないといった場合がある。このような状態が継続してしまうと、表示制御装置3では心拍数の表示更新が為されない。
そのため、心拍測定システム1は、第2の通信方式として心拍同期通信処置に切り替える。心拍同期通信処理とは、測定装置5側で心拍を検出する度に、その心拍に応じた送信周期で心拍同期信号(例えば、通信周波数8kHzのバースト信号)を送信し、表示制御装置3側で当該信号を第2の情報として受信・監視して、その受信間隔(即ち送信周期)に基づくことで心拍数を算出、表示する処理である。
このように、2つの通信方式を切り替えることにより、心拍データ通信処理において心拍データが受信できずに、心拍数の表示更新ができない状態が継続してしまうことを防ぐことができる。
〔表示制御装置の構成〕
次に、表示制御装置3の構成を説明する。図2は、表示制御装置3の機能構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、表示制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)30と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)34と、表示部36と、入力部38と、報音部40と、通信部420とを備えて構成される。
CPU30は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの入出力を行う。具体的には、CPU30は、入力部38から入力される操作信号に応じてROM32に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果を表示するための表示データを表示部36に出力して、当該表示データに基づいた処理結果を表示部36に表示させる。
ROM32は、各種設定処理、各種演算処理等の表示制御装置3の動作に係る各種プログラムや、表示制御装置3の備える種々の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。RAM34は、CPU30が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持する記憶領域である。
表示部36は、LCD(Liquid Crystal Display)やセグメント型ディスプレイ等で構成される表示装置であり、現在日時や心拍数等をデジタル表示する。
入力部38は、各種操作キーやボタン等を備えて構成され、ユーザの入力操作に応じた操作信号をCPU30へ出力する。本実施形態においては、ユーザは、心拍数の測定を開始するための操作(例えば、ボタンを1回押下する操作である心拍測定指示操作)や、当該測定を終了させるための操作(例えば、ボタンを2秒間継続して押下する操作である心拍測定終了操作)等を行う。
報音部40は、スピーカなどを備えて構成され、CPU30の制御に基づいて報知音や音声等を出力する。
通信部420は、アンテナANT4と、通信制御回路42と、送信回路44と、受信回路46と、電源回路48とを備えて構成される。
送信回路44は、所定の通信周波数(例えば、8kHz)の電波信号を生成して、通信制御回路42から出力された送信データで当該電波信号を振幅変調してアンテナANT4を介して送信する。特に本実施形態においては、後述するコマンドデータを図8のような送信フォーマットで送信する。同図は、通信開始コマンドを意味するコマンドデータ「5」の送信フォーマットの一例である。CPU30は、ある1つのコマンドデータを送信する際は、同一のコマンドデータを同図のように2回連続して送信する。
受信回路46は、アンテナANT4を介して所定の通信周波数(例えば、8kHz)の電波信号を受信し、その受信信号を増幅、フィルタ及び検波して検波信号として通信制御回路42へ出力する。本実施形態においては、測定装置5から送信される測定装置5の自装置ID624や心拍データ(第1の情報)、心拍同期信号(第2の情報)を受信する。
心拍データには、同期信号と、心拍数と、送信時間間隔と、自装置IDとが含まれている。図9は、測定装置5から送信される心拍データの送信フォーマットの一例である。同図は、4ビットで構成される同期信号のデータとして“15”を、8ビットで構成される心拍数のデータとして“70”を、8ビットで構成される送信時間間隔のデータとして“100”を、4ビットで構成される自装置IDのデータとして“15”を送信する場合の送信フォーマットである。
電源回路48は、各機能部への電源供給を行うバッテリーであり、電池48aと切替スイッチSW4とを備えて構成される。切替スイッチSW4は、電池48aの出力を送信回路44及び受信回路46の何れか一方に切り替えるスイッチであり、通信制御回路42の制御に基づいて制御される。尚、図2においては、送信回路44及び受信回路46への電源供給ラインのみを図示しており、他の機能部への電源供給ラインの図示を省略している。
通信制御回路42は、CPU30の制御に基づいて切替スイッチSW4を切り替え、送信回路44又は受信回路46を切り替えて駆動させることにより測定装置5との通信を制御する。具体的には、CPU30により送信データの送信要求が為された場合、通信制御回路42は送信回路44を駆動して、CPU30から出力される送信データを送信回路44へ出力する。一方、データの受信要求が為された場合は、受信回路46を駆動して電波信号の受信を行う。
また、通信制御回路42は、心拍データ通信処理における電波受信では、受信回路46から出力される心拍データの検波信号を復調してCPU30へ出力するが、心拍同期通信処理における電波受信では、受信回路46から出力される心拍同期信号の検波信号をそのままCPU30へ出力する。
図3(a)は、ROM32のデータ構成の一例を示す図である。同図(a)によれば、ROM32は、制御側基本プログラム320と、コマンドテーブル322と、自装置ID324とを格納する。
制御側基本プログラム320は、本実施形態に係る制御側基本処理(図10参照)を実現するためのプログラムであり、サブルーチンとして制御側整合プログラム320aと、制御側心拍データ通信プログラム320bと、制御側心拍同期通信プログラム320cとを含んでいる。制御側整合プログラム320aは制御側整合処理(図11参照)を、制御側心拍データ通信プログラム320bは制御側心拍データ通信処理(図10参照)参照を、制御側心拍同期通信プログラム320cは制御側心拍同期通信処理(図12及び13)をそれぞれ実現するためのプログラムである。CPU30は、適宜プログラムをROM32から読み出すことで、当該プログラムに基づく処理を開始する。
コマンドテーブル322は、コマンド名とコマンドデータとを対応付けて格納するデータテーブルである。CPU30は、処理に応じたコマンドのコマンドデータをコマンドテーブル322から読み出して、通信制御回路42へ当該コマンドデータを2回出力することで、コマンドデータの送信を行う。
図3(b)は、コマンドテーブル322のテーブル構成の一例を示す図である。同図(b)によれば、コマンドテーブル322は、心拍測定開始コマンドと、ID要求コマンドと、受理コマンドと、データ受信確認コマンドと、変調再開コマンドと、終了コマンドと、データ要求コマンドとを格納する。
心拍測定開始コマンドは、測定装置5に心拍数の測定を開始させるためのコマンドであり、ユーザの心拍測定開始指示操作が為された場合に測定装置5へ送信される。
ID要求コマンドは、測定装置5に対して測定装置5の自装置ID624の送信を要求するためのコマンドであり、整合処理の開始時に測定装置5へ送信される。測定装置5側では、ID要求コマンドを受信したならば、測定装置5の自装置ID624を表示制御装置3へ送信する。
受理コマンドは、測定装置5から送信された測定装置5の自装置ID624を受信したことを測定装置5に知らせるためのコマンドである。測定装置5側では、受理コマンドを受信したならば心拍データを送信する。
データ受信確認コマンドは、測定装置5から送信された心拍データを正常受信できたことを測定装置5へ知らせるためのコマンドであり、受信確認信号に相当するものである。CPU30は、受信した心拍データに含まれている心拍数が所定の範囲(例えば、0〜200)内の値であると共に、心拍データに含まれている自装置IDがROM32の自装置ID324と同一であれば、心拍データを正常受信したと判定して、データ受信確認コマンドを送信する。
測定装置5側では、表示制御装置3での心拍データの受信不良の発生を、データ受信確認コマンドを受信したか否かにより判定する。具体的には、測定装置5は、心拍データの送信後から所定時間内にデータ受信確認コマンドを受信できれば、表示制御装置3で心拍データが正常受信されたと判定し、受信できなかった場合は、表示制御装置3で受信不良が発生したと判定する。
変調再開コマンドは、測定装置5に心拍データの送信を再開させるためのコマンドであり、送信再開要求信号に相当するものである。表示制御装置3において心拍データの受信不良が発生すると、測定装置5側では、心拍データの送信を停止して、当該データの送信に代えて心拍同期信号の送信を開始する。表示制御装置3側では、この心拍同期信号の受信周期に基づいて心拍数の算出・表示を行うと共に、通信制御回路42から出力される心拍同期信号の検波信号の信号レベルが所定の信号レベルに達したか否かを判定し、達したと判定した場合に、変調再開コマンドを送信する。測定装置5では、変調再開コマンドを受信した場合に、心拍同期信号の送信を停止して、心拍データの送信を再開する。この変調再開コマンドの通信により、心拍測定システム1は、心拍同期通信処理から心拍データ通信処理に処理を切り替えて、心拍データの送信制御に復帰することとなる。
終了コマンドは、測定装置5に心拍数の測定を終了させるためのコマンドであり、ユーザにより心拍測定終了操作が為された場合に測定装置5へ送信される。データ要求コマンドは、測定装置5に対して心拍数履歴テーブル646の送信を要求するためのコマンドであり、ユーザにより履歴データ参照操作(例えば、2回連続してボタンを押下する操作)が為された場合に測定装置5へ送信される。
自装置ID324は、心拍測定システム1に固有に割り当てられたIDであり、測定装置5のROM62に格納されている自装置ID624と同一のIDである。CPU30は、測定装置5から送信されてくる測定装置5の自装置ID624と自装置ID324とを比較することにより、通信対象となる測定装置5を認証する。
図4は、RAM34のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、RAM34は、心拍データ340と、受信後経過時間342と、制御側通信失敗連続数344と、現在受信時刻346と、前回受信時刻348と、予測心拍数350と、受信回路駆動経過時間352と、受信回路駆動回数354を格納する。
心拍データ340は、心拍データ通信処理で受信した心拍データであり、心拍数340aと、送信時間間隔340bと、自装置ID340cとを含んでいる。
受信後経過時間342は、心拍データの受信後にCPU30によって計時される経過時間である。制御側通信失敗連続数344は、測定装置5との通信に連続して失敗した回数である。CPU30は、制御側通信失敗連続数344が所定値(例えば、“3”)に達したと判定した場合に、制御側心拍データ通信処理から制御側心拍同期通信処理に処理を切り替える。
現在受信時刻346及び前回受信時刻348は、心拍同期通信処理においてCPU30が心拍数を算出するために用いるデータである。CPU30は、算出した心拍数を予測心拍数350としてRAM34に格納する。
受信回路駆動経過時間352は、受信回路46を継続して駆動した経過時間であり、CPU30によって計時される。受信回路駆動回数354は、制御側心拍同期通信処理中に受信回路46を駆動した回数であり、CPU30により計数される。CPU30は、受信回路駆動回数354が所定数(例えば、10回)に達したと判定した場合に、制御側心拍同期通信処理を終了する。
〔測定装置の構成〕
次に、測定装置5の構成を説明する。図5は、測定装置5の機能構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、測定装置5は、測定部500と、信号処理部600と、通信部700とを備えて構成される。
測定部500は、いわゆる心電図(ECG=electrocardiogram)波形を検出するための機能部であり、第1電極50と、第2電極52と、結合コンデンサ54と、差動増幅回路56とを備えて構成される。第1電極50及び第2電極52は、ユーザの胸部に貼付される。結合コンデンサ54により直流成分が除去された第1電極50の出力と、第2電極52の出力との電位差が差動増幅回路56によって増幅されて、信号処理部600へ出力される。
信号処理部600は、CPU60と、ROM62と、RAM64と、バンドパスフィルタ61と、AGC(Auto Gain Control)回路63と、ローパスフィルタ65と、波形整形回路66と、信号処理回路68とを備えて構成される。
CPU60は、ROM62に格納されたプログラムを適宜読み出し、当該プログラムに従って処理を実行して、各機能部への指示やデータの入出力を行う。また、CPU60は、表示制御装置3のCPU30と同様に、通信制御回路72へ送信データの送信要求を行うことにより送信回路74を駆動させ、データの受信要求を行うことにより受信回路76を駆動させる。
信号処理回路68は、CPU60から出力される心拍データをD/A変換し、予め定められた信号(同期信号)を付加して、通信部700へ出力する。する。また、信号処理回路68は、通信部700から出力される受信データをA/D変換及び復調して、CPU60へ出力する。
信号処理部600の主な機能には、心拍の検出、心拍データや心拍同期信号の送信制御、受信データの識別等がある。これらの機能における信号処理部600の動作・処理を簡単に説明すると、次にようになる。
先ず、信号処理部600は、測定部500から出力された信号から所定帯域の信号をバンドパスフィルタ61によって抽出し、AGC回路63によって後段の信号処理に適した信号レベルに増幅した後、ローパスフィルタ65によって所定の低帯域の信号を抽出する。波形整形回路66は、ローパスフィルタ65により抽出された信号のピークを検出して、そのピークに同期したパルス信号を生成してCPU60へ出力する。CPU60は、波形整形回路66から出力されるパルス信号の立ち上がり部分を検出した場合に、心拍を検出したと判定する。
心拍データ通信処理においてCPU60は、検出した心拍の時間間隔(単位:分)の逆数を算出して、その値をユーザの1分間あたりの心拍数として取得し、測定心拍数640としてRAM64に記憶する。そして、測定心拍数640と、心拍数と送信時間間隔の対応テーブル646内の送信時間間隔646bと、測定装置5の自装置ID624とを信号処理回路68へ出力する。
また、心拍同期通信処理におけるCPU60は、心拍を検出する度に、通信制御回路72を制御して送信回路74にバースト信号を生成させて、そのバースト信号を心拍同期信号としてアンテナANT7を介して送信させる。
受信データの識別における信号処理部600は、通信部700から出力される受信データを信号処理回路68でA/D変換及び復調する。CPU60は、復調された受信データをコマンドテーブル622内のコマンドデータと照らし合わせることで、表示制御装置3から送信されたコマンドデータを識別する。
尚、第1及び第2電極50、52の電位差を基に心拍の検出を行うこととしたが、心拍を検出可能な技術であれば、適宜公知技術を採用してよい。心拍を検出する技術として、例えば、耳朶や指先等に特定波長の光を照射して、血液中のヘモグロビン量をもとに血流量の変化を検出することで、光学的に心拍(脈拍)を検出する技術等がある。
通信部700は、アンテナANT7と、通信制御回路72と、送信回路74と、受信回路76と、電源回路78とを備えて構成される。
送信回路74は、本実施形態においては、心拍データ、心拍同期信号及び自装置ID624を送信する。通信制御回路72は、表示制御装置3の通信制御回路42と同様に、CPU60の制御に基づいて送信回路74及び受信回路76の駆動制御を行う。
アンテナANT7、受信回路76及び電源回路78の機能・動作は、表示制御装置3の通信部420内の対応する回路と同様であるのでその説明を省略する。
図6(a)は、ROM62のデータ構成の一例を示す図である。同図(a)によれば、ROM62は、測定側基本プログラム620と、コマンドテーブル622と、自装置ID624と、心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626とを格納する。
測定側基本プログラム620は、本実施形態に係る測定側基本処理(図10参照)を実現するためのプログラムであり、サブルーチンとして測定側整合プログラム620aと、測定側心拍データ通信プログラム620bと、測定側心拍同期通信プログラム620cとを含んでいる。測定側整合プログラム620aは測定側整合処理(図11参照)を、測定側心拍データ通信プログラム620bは測定側心拍データ通信処理(図10参照)を、測定側心拍同期通信プログラム620cは測定側心拍同期通信処理(図12参照)をそれぞれ実現するためのプログラムである。CPU60は、適宜プログラムをROM62から読み出すことで、当該プログラムに基づく処理を開始する。
コマンドテーブル622は、コマンド名とコマンドデータとを対応付けて格納するデータテーブルであり、その構成は、図3(b)に示したコマンドテーブル322と同様である。
心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626は、心拍数範囲626aと送信時間間隔626bとを対応付けて格納するデータテーブルである。送信時間間隔626bとは、心拍データを送信する送信周期である。CPU60は、測定した心拍数(測定心拍数640)に応じた送信時間間隔626bを読み出して、その送信時間間隔626bを心拍データに含めて送信すると共に、当該心拍データの送信後、送信時間間隔626bの時間が経過したら、次の心拍データを送信する。
図6(b)は、心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626のテーブル構成の一例を示す図である。例えば、測定心拍数640が“70”であれば、CPU60は、“70”を含んでいる心拍数範囲“60〜90”に対応する送信時間間隔“100”を読み出す。そして、“100”を心拍データの送信時間間隔として、心拍データを作成し送信する。また、当該心拍データの送信後から“100”秒経過したら、次の心拍データを作成して送信する。
また、例えば、測定心拍数640が“40”となった場合、“40”を含む心拍数範囲626aは、“0〜59”である。そのため、次の心拍データを送信するまでの待機時間(送信時間間隔626b)は“10”秒となり、心拍データの送信周期が短くなる。このように、心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626に基づいて次回の心拍データの送信周期を決定するため、ユーザの容態に合わせて心拍データの送信周期を変更することとなる。
図7(a)は、RAM64のデータ構成の一例を示す図である。同図(a)によれば、RAM64は、測定心拍数640と、送信後経過時間642と、測定側通信失敗連続数644と、心拍数履歴テーブル646とを格納する。
測定心拍数640は、CPU60が算出した心拍数である。送信後経過時間642は、心拍データを送信した後の経過時間であり、CPU60により計時される。
測定側通信失敗連続数644は、表示制御装置3との通信に連続して失敗した回数である。CPU60は、測定側通信失敗連続数644が所定値(例えば、“3”)に達した場合に、測定側心拍データ通信処理から測定側心拍同期通信処理に処理を切り替える。
心拍数履歴テーブル646は、記録日時646aと、測定心拍数646bとを対応付けて蓄積的に記録するデータテーブルである。記録日時646aは、測定心拍数646bを当該テーブルに記録した日時である。図7(b)は、心拍数履歴テーブル646のテーブル構成の一例を示す図である。例えば、記録日時「2004/4/16 16:45」には、測定心拍数「67」が対応付けられている。
次に、心拍測定システム1の具体的な動作について、図10〜13のフローチャートを用いて説明する。
〔表示制御装置の動作〕
先ず、図10を参照して表示制御装置3の動作について説明する。CPU30は、制御側基本処理を開始すると、RAM34のデータをクリアし、送信時間間隔340bを例えば“100”秒に設定する等といった初期設定を行った後、心拍測定指示操作が為されるまで待機する(ステップA1)。そして、心拍測定指示操作が為されたと判定したなら、送信回路44を駆動して心拍測定開始コマンドを送信する(ステップA3)。
続いて、CPU30は、受信後経過時間342の計時を開始して、当該時間が送信時間間隔340bの時間に達するまで待機し(ステップA5)、受信後経過時間342が“100”秒(送信時間間隔340b)に達したと判定すると、制御側整合処理を開始する(ステップA7)。
図11の制御側整合処理のフローチャートを参照すると、CPU30は、先ず始めに、送信回路44を駆動して通信開始コマンドを送信する(図11のステップA70〜A72)。そして、送信回路44から受信回路46へ駆動を切り替えた後(ステップA74)、所定時間受信待機状態を保持し、その間、CPU30は、測定装置5から送信される測定装置5の自装置ID624を正常受信したか否かを判定する(ステップA76)。受信データを受信しなかったり、受信データが表示制御装置3の自装置ID324と異なる場合は、測定装置5の自装置ID624を正常受信できなかったと判定して(ステップA76:No)、ステップA29へ処理を移行する。
受信データが表示制御装置3の自装置ID324と同一であった場合は、測定装置5の自装置ID624を正常受信できたと判定して(ステップA76:Yes)、受信回路46から送信回路44へ駆動を切り替える(ステップA78)。そして、受理コマンドを送信して送信回路44の駆動を停止した後(ステップA80〜A82)、制御側整合処理を終了する。
図10の制御側基本処理のフローチャートに立ち返ると、CPU30は、制御側整合処理を終了後、制御側心拍データ通信処理(ステップA9〜A19)を開始する。制御側心拍データ通信処理では、先ず、所定時間の間、受信回路46を駆動して心拍データを正常受信したか否かを判定する(ステップA11)。
CPU30は、心拍データを正常受信できたと判定した場合(ステップA11:Yes)、受信した心拍データをRAM34に格納する。次いで、受信回路46の駆動を停止して、RAM34の制御側通信失敗連続数344をクリアし、(ステップA13〜A15)、ステップA11での心拍データの受信の判定後の所定時間内(例えば、5秒以内)に送信回路44を駆動してデータ受信確認コマンドを送信する(ステップA17〜A19)。そして、送信回路44の駆動を停止して(ステップA21)、心拍データ340の心拍数340aを表示部36に表示させる(ステップA17〜A23;心拍数表示出力処理)。
そして、CPU30は、心拍測定終了操作が為されたか否かを判定し(ステップA25)、為されなかったと判定した場合は(ステップA25:No)、ステップA5の処理へ移行し、受信後経過時間342をクリアして当該時間の計時を開始して、ステップA5〜A25の処理を繰り返す。また、心拍測定終了操作が為されたと判定した場合は(ステップA25:Yes)、送信回路44を駆動して終了コマンドを送信した後(ステップA27)、CPU30は制御側基本処理を終了する。
一方、ステップA11において心拍データを正常受信できず、心拍データの受信不良を検出した場合(ステップA11:No)、CPU30は、受信回路46の駆動を停止した後(ステップA29)、RAM34の制御側通信失敗連続数344に“1”加算し(ステップA31)、この制御側通信失敗連続数344が“3”以上となったか否かを判定する(ステップA33)。
CPU30は、制御側通信失敗連続数344が“3”未満であれば(ステップA33:No)、ステップA5の処理へ移行し、“3”以上であれば(ステップA33:Yes)、制御側心拍同期通信処理(ステップA35)を開始する。
図12の制御側心拍同期通信処理のフローチャートを参照すると、CPU30は、先ず、受信回路46を駆動した後、受信回路駆動経過時間352の計時を開始する(図12のステップA37〜A39)。そして、通信制御回路42から出力される検波信号に基づいて、心拍同期信号の受信を監視する(ステップA41)。
そして、心拍同期信号の受信を検知したなら、CPU30は、当該信号の信号レベルが所定の信号レベル以上であるか否かを判定する(ステップA42)。信号レベルが所定の信号レベル未満であると判定した場合は(ステップA42:No)、心拍同期信号の受信周期に基づいて心拍数の算出と表示とを行う。具体的には、RAM34の現在受信時刻346を前回受信時刻348として記憶し、現在時刻を現在受信時刻346として記憶する(ステップA43〜A45)。次いで、現在受信時刻346と前回受信時刻348との差分(単位:分)の逆数を得ることにより1分間あたりの心拍数を算出し取得する。そして、この算出した心拍数を予測心拍数350としてRAM34に記憶した後、予測心拍数350を測定装置5で測定された心拍数として表示部36に表示させる(ステップA47〜A49)。
心拍数の表示後、CPU30は、心拍測定終了操作が為されたか否かを判定し(ステップA51)、為されなかったと判定した場合は(ステップA51:No)、受信回路駆動経過時間352が、例えば“20”秒以上となったか否かを判定する(ステップA65)。CPU30は、受信回路駆動経過時間352が“20”秒未満であると判定した場合は(ステップA65:No)、ステップA41の処理へ移行する。
また、“20”秒以上となったと判定した場合は(ステップA65:Yes)、受信回路46の駆動を停止して、RAM34の受信回路駆動経過時間352をクリアする(ステップA66)。そして、規定時間(例えば、10秒)待機した後(ステップA67)、受信回路駆動回数354に“1”加算して、当該回数が例えば“10”以上となったか否かを判定する(ステップA68〜69)。CPU30は、“10”未満であると判定した場合(ステップA69:No)、ステップA37の処理へ移行して、ステップA37〜A69の処理を繰り返し、また、“10”以上となったと判定した場合は(ステップA69:Yes)、ステップA54へ処理を移行する。
このようしてCPU30は、ユーザの心拍測定終了操作が為されるまで、又は受信回路46の駆動制御を10回行うまでは、受信回路46を20秒間継続して駆動し、その駆動の各回毎に心拍数の算出と表示更新とを行った後、10秒間受信回路46の駆動を停止する制御を繰り返すこととなる。このため、心拍同期信号の受信のために受信回路46を常時駆動する必要がない。従って、心拍数を定期的に表示更新することができると共に、表示制御装置3の消費電力を低減させることができる。
また、制御側心拍同期通信処理の心拍数の算出・表示は、心拍同期信号の受信毎に行う。この心拍同期信号の受信の判定は、通信制御回路42から出力される検波信号に基づいて行う。従って、心拍数の算出・表示のために通信制御回路42での受信データの復調を行う必要がないため、更なる消費電力の低減を図ることができる。
尚、ステップA37〜A69の処理の繰り返しを終了する条件を、受信回路駆動回数354が所定回数に達した場合としたが、例えば、制御側心拍同期通信処理を開始してからの経過時間が所定時間(例えば、10分)に達した場合としてもよいし、心拍同期信号を受信できない期間が所定期間(例えば、1分間)に達した場合としてもよい。
ステップA51において心拍測定終了操作が為されたと判定した場合(ステップA51:Yes)、CPU30は、受信回路46から送信回路44に駆動を切り替えて、終了コマンドを送信する(ステップA53〜A55)。
そして、測定装置5において記録されている心拍数履歴テーブル646を参照するための操作(履歴データ参照操作)が為されたか否かを判定する(ステップA57)。CPU30は、履歴データ参照操作が為されなかったと判定した場合は(ステップA57:No)、そのまま制御側心拍同期通信処理を終了するが、当該操作が為されたと判定した場合は(ステップA57:Yes)、データ要求コマンドを送信する(ステップA59)。
次いで、送信回路44から受信回路46に駆動を切り替えて(ステップA61)、測定装置5から送信されてくる心拍数履歴テーブル646を受信する。そして、受信したデータの内容を表示部36に表示させた後(ステップA63)、CPU30は制御側心拍同期通信処理を終了し、図10のように送信回路44を駆動して終了コマンドを送信した後(ステップA27)、制御側基本処理を終了する。
CPU30は、ステップA42において心拍同期信号の信号レベルが所定値以上であると判定した場合に(ステップA42:Yes)、受信回路46から送信回路44に駆動を切り替えて、変調再開コマンドを送信した後(ステップA44〜A46)、図10のステップA5へ処理を移行する。これにより、心拍同期信号の受信感度が上がった場合、即ち表示制御装置3と測定回路5間の通信環境が良くなった場合は、心拍同期通信処理を終了して心拍データ通信処理へと移行するため、表示制御装置3では、測定装置5が測定した心拍数を表示することが可能となる。
〔測定装置の動作〕
次に、測定装置5の動作について説明する。先ず、図10を参照して、測定側基本処理を説明する。CPU60は、測定側基本処理を開始すると、RAM64の各種データをクリアして、測定心拍数640を例えば“70”に設定する等といった初期設定を行う(ステップB1)。そして、受信回路76を駆動して測定開始コマンドを受信したならば、送信後経過時間642の計時を開始する。
CPU60は、測定心拍数640を含む心拍数範囲626aに対応する送信時間間隔626b(測定心拍数640が“70”であれば、“100”秒)を読み出して、当該送信時間間隔626bに送信後経過時間642が達するまで待機して、(ステップB3〜B5)、送信時間間隔626bに達したと判定した場合は、測定側整合処理を開始する(ステップB7)。
図11の測定側整合処理のフローチャートを参照すると、CPU60は、受信回路76を所定時間駆動してID要求コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB70〜B72)。ID要求コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB72:Yes)、受信回路76から送信回路74へ駆動を切り替えて、測定装置5の自装置ID624を送信する(ステップB74〜B76)。
そして、送信回路74を停止し受信回路76を所定時間駆動して、受理コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB80)。CPU60は、受理コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB80:Yes)、受信回路76の駆動を停止した後(ステップB82)、測定側整合処理を終了する。
ステップB72においてID要求コマンドを受信しなかったと判定した場合、又はステップB80において受理コマンドを受信しなかったと判定した場合は、ステップB23の処理へ移行する。
図10の測定側基本処理のフローチャートに立ち返ると、CPU60は、測定側整合処理を終了後、測定側心拍データ通信処理(ステップB9〜B19)を開始する。CPU60は、心拍数の測定を行い(心拍数測定処理;ステップB9)、測定した心拍数を測定心拍数640としてRAM64に記憶する。この心拍数の測定方法は適宜変更可能であり、例えば、1分間の心拍の検出回数を計数してその計数値を心拍数とする方法や、心拍を検出する時間間隔(単位:分)の逆数から瞬時的な心拍数を算出して、その瞬時的な心拍数の1分間の平均を算出して心拍数とする方法等がある。
CPU60は、送信回路74を駆動して(ステップB11)、測定心拍数640と、この測定心拍数640に基づいて心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626から読み出した送信時間間隔626bと、測定装置5の自装置ID624とを用いて心拍データを作成して送信する(ステップB13)。
次いで、CPU60は、送信回路74を停止し受信回路76を駆動して、ステップB13の送信後の所定時間内(例えば、5秒以内)にデータ受信確認コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB17)。データ受信確認コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB17:Yes)、RAM64の測定側通信失敗連続数644をクリアした後(ステップB19)、終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB21)。
CPU60は、終了コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB21:Yes)、測定側基本処理を終了する。また、終了コマンドを受信しなかったと判定した場合は(ステップB21:No)、ステップB5の処理へ移行し、RAM64の送信後経過時間642をクリアした後、ステップB5〜B21の処理を繰り返して、心拍データの送信とデータ受信確認コマンドの受信とを行う。
ステップB17においてデータ受信確認コマンドを受信できず、表示制御装置3で受信不良が発生したと判定した場合(ステップB17:No)、CPU60は、受信回路76の駆動を停止した後、RAM64の測定側通信失敗連続数644に“1”加算して、その測定側通信失敗連続数644が“3”以上となったか否かを判定する(ステップB23〜B27)。
測定側通信失敗連続数644が“3”未満である場合は(ステップB27:No)、CPU60はステップB5へ処理を移行し、“3”以上である場合は(ステップB27:Yes)、測定側心拍同期通信処理を行った後(ステップB29)、測定側基本処理を終了する。
ここで、図12を参照して、測定側心拍同期通信処理を説明する。CPU60は、測定側心拍同期通信処理を開始すると、心拍を検出するまで待機し(ステップB31)、心拍を検出したならば、送信回路74を駆動して、心拍同期信号を送信する(ステップB33〜35)。従って、CPU60は、ユーザの心拍に同期したタイミングで心拍同期信号を表示制御装置3へ送信することとなる。
そして、送信回路74を停止した後(ステップB37)、心拍数を算出して測定心拍数640としてRAM64に記憶する。そして、所定時間(例えば、100秒)おきに、測定心拍数640を現在日時(記録日時646a)と対応付けて心拍数履歴テーブル646に蓄積記憶する(ステップB39)。
次いで、CPU60は、受信回路76を駆動して、変調再開コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB43)。変調再開コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB43:Yes)、ステップB5へ処理を移行し、当該コマンドを受信しなかったと判定した場合は(ステップB43:No)、終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB45)。終了コマンドを受信しなかったと判定した場合は(ステップB45:No)、受信回路76の駆動を停止して(ステップB53)、ステップB31へ処理を移行する。また、終了コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB45:Yes)、データ要求コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB47)。
CPU60は、データ要求コマンドを受信しなかったと判定した場合は(ステップB47:No)、そのまま測定側心拍同期通信処理を終了するが、データ要求コマンドを受信したと判定した場合は(ステップB47:Yes)、受信回路76から送信回路74へ駆動を切り替えた後、心拍数履歴テーブル646を送信して(ステップB49〜B51)測定側心拍同期通信処理を終了する。
〔心拍測定システムの動作例〕
次に、心拍測定システム1の具体的な動作例について説明する。図14は、心拍測定システム1の通信の様子を表す図である。尚、同図において、表示制御装置3と測定装置5間の整合処理に関する通信や各種コマンドの通信の図示は省略している。
ユーザが表示制御装置3に対して心拍測定開始操作を行うと、表示制御装置3から心拍測定開始コマンドが送信される。測定装置5側では、当該コマンドを受信することにより、心拍数の測定を開始する(図10のステップA1〜A3、B1〜B3に相当)。
ユーザの心拍測定開始操作から100秒後に、表示制御装置3と測定装置5間では整合処理が行われる。同図においては、整合処理が正常終了し、測定装置5が1回目の心拍データDT1の送信を行う(図10のステップB5〜B13に相当)。測定装置5で心拍数が“72”と測定されたとすると、図7(a)の心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626では、測定心拍数“72”を含む心拍数範囲626aに対応する送信時間間隔626bは“100”秒となる。このため、測定装置5では、測定心拍数“72”と送信時間間隔“100”とを含んだ心拍データDT1が作成・送信される。そして、心拍データDT1の送信後、受信回路76が例えば5秒間駆動されて、データ受信確認コマンドCMD1の受信待機状態となる(図10のステップB15〜B17に相当)。
表示制御装置3では、整合処理の終了後、例えば5秒間、受信回路46を駆動して心拍データDT1の受信待機状態となる(図10のステップA7〜A11に相当)。同図においては、心拍データDT1が正常受信されて、受信回路46から送信回路44へ駆動を切り替えられる。そして、データ受信確認コマンドCMD1が心拍データDT1の送信から例えば5秒以内に送信された後、送信回路74及び受信回路76が停止されて待機状態となると共に、心拍数の表示更新が為される(図10のステップA11→A13〜A23に相当)。続いて、心拍データDT1に含まれていた送信時間間隔の“100”秒が経過すると、2回目の心拍データDT2の受信が行われる(図10のステップA25→A5に相当)。
同図において、測定装置5は、データ受信確認コマンドCMD1を受信できたとすると、心拍データDT1として送信した送信時間間隔の“100”秒間、送信回路44及び受信回路46を停止して待機する。そして、“100”秒経過後、測定装置5は2回目の心拍データDT2の送信を行う(図10のステップB17→B19→B21→B5に相当)。
このように心拍データに含まれる送信時間間隔の間、表示制御装置3及び測定装置5のそれぞれは、送信回路及び受信回路を停止した状態で待機する。これにより、表示制御装置3は、測定装置5の心拍データの送信のタイミングに合わせて受信回路76を駆動して当該データを受信することができる。そのため、表示制御装置3は、心拍データを受信するために常に受信回路46を駆動しておく必要がない。
また、測定心拍数640に応じて送信時間間隔626bが心拍数と送信時間間隔の対応テーブル626から読み出される。例えば、ユーザの心拍数が“40”といったように低くなると、送信時間間隔として“10”秒が読み出されて、心拍データが作成・送信される。従って、表示制御装置3及び測定装置5は、10秒待機して次回の心拍データの通信を行うことなり、心拍データの通信周期が短くなる。従って、ユーザの体調が急変したとき等には、通信周期を短くして心拍数の表示の更新間隔を短くすることができる。
測定装置5から2回目の心拍データDT2の送信が行われるタイミングに、表示制御装置3では、受信回路46が例えば5秒間駆動されて、心拍データDT2を受信可能な状態が保持される。図13においては、表示制御装置3が所定時間内に心拍データDT2を受信できなかったとする。すると、表示制御装置3では、制御側通信失敗連続数344に“1”加算して、再度、次回の心拍データDT3の受信まで100秒間の待機状態となる(図10のステップA11→A29〜A33→A5に相当)。
表示制御装置3は、心拍データDT2を受信できないためデータ受信確認コマンドを送信しない。そのため、測定装置5では、データ受信確認コマンドの受信を待機しても、当該コマンドを受信できないため、測定側通信失敗連続数644に“1”加算する(図10のステップB17→B23〜B25に相当)。
心拍測定システム1は、100秒おきに心拍データの通信を行うが、2〜4回目の通信を連続して失敗したとする。このとき、制御側通信失敗連続数344及び測定側通信失敗連続数644はそれぞれ“3”となっているため、心拍測定システム1は、心拍データ通信処理から心拍同期通信処理に処理を切り替えることとなる(図10のステップA33→A35、B27→B29に相当)。
尚、心拍データ通信処理から心拍同期通信処理への切り替えを、測定側通信失敗連続数644や制御側通信失敗連続数344の計数値を判定結果に基づいて行うこととしたが、例えば、次のようにしてもよい。即ち、表示制御装置3では、心拍データを正常受信できない期間が所定期間(例えば、5分間)に達した場合に、制御側心拍同期通信処理へ切り替え、測定装置5では、データ受信確認コマンドを受信できない期間が所定期間(例えば、5分間)に達した場合に、測定側心拍同期通信処理へ切り替えることとしてもよい。
心拍同期通信処理に切り替えられると、測定装置5側では、心拍を検出する度に送信回路74を駆動して心拍同期信号を送信する(図12のステップB31→B33〜B37に相当)。従って、図14の心拍同期信号DT5〜DT12は、ユーザの心拍の発生に同期して送出されている。
表示制御装置3では、受信回路46の20秒間の連続駆動の間、8kHzの電波信号である心拍同期信号の受信が監視される。そして、当該回路の駆動の間に受信された心拍同期信号の受信間隔をもとに心拍数が算出されて、心拍数の表示が更新される(図12のステップA41→A42→A43〜A49に相当)。受信回路46の連続駆動が20秒経過すると、当該回路の駆動が10秒間停止された後に再度受信回路46が駆動されて、心拍数の算出と表示更新とが行われる(図12のステップA65 →A66〜A69〜A41に相当)。
尚、受信回路46の駆動時間は、測定心拍数640に応じて変動させることとしてもよい。例えば、測定心拍数640が50以下となった場合には、受信回路46を継続駆動して、測定心拍数640が50に達するまでは受信回路46の駆動を停止しないようにすることとしてもよい。これにより、ユーザの容態が悪くなった場合等は、心拍数の算出と表示更新とが途絶えることを防ぐことができる。
心拍同期通信処理の間、測定装置5から送信される心拍同期信号は、表示制御装置3により受信・監視されると共に、その信号レベルが判定される。例えば、心拍同期信号DT12の信号レベルが所定の信号レベルを上回った場合、表示制御装置3では、変調再開コマンドCMD3を送信した後、制御側心拍データ通信処理に切り替わる(図12のステップA42→A44〜A5に相当)。測定装置5では、変調再開コマンドCMD3を受信すると、心拍データ通信処理に切り替わり、心拍データDT13の送信を開始する(図12のステップB43→B5に相当)。
心拍同期通信処理において表示される心拍数は、心拍同期信号の受信間隔に基づいて表示制御装置3側で算出した心拍数(予測心拍数350)であるため、測定装置5で測定された心拍数との間に誤差が生ずる可能性がある。しかし、心拍測定システム1の通信環境が改善して、受信信号の信号レベルが所定条件を満たせば、心拍同期通信処理から心拍データ通信処理に処理が切り替わるため、表示制御装置3では、測定装置5で測定された心拍数が表示される。このため、心拍測定システム1では、心拍データ通信処理から心拍同期通信処理に切り替わったとしても、正確な心拍数を表示する心拍データ通信処理に復帰することができる。
上述した心拍同期通信処理の間、測定装置5では、所定時間おきに測定心拍数640が心拍数履歴テーブル646に記録されている(図12のステップB39に相当)。ユーザが、表示制御装置3に対して履歴データ参照操作を行うと、測定装置5から送信された心拍数履歴テーブル646の内容が表示部36に表示される(図13のステップA57→A59〜A63、B47→B49〜B51に相当)。これにより、ユーザは、心拍同期通信処理の間に測定装置5で測定された正確な心拍数を参照することができる。
以上、本実施形態によれば、表示制御装置3と測定装置5間で整合処理や各種コマンドの双方向の通信が正常に行われれば、心拍データ通信処理が行われて、表示制御装置3での心拍数の表示が、測定装置5で測定された心拍数で更新される。しかし、両装置間の通信環境が悪い状態が継続して続いた場合等は、表示制御装置3で心拍データの受信ができなくなり、心拍数の更新表示が為されなくなってしまう。この場合は、心拍同期通信処理に切り替えられて、心拍に同期して送信される心拍データの受信間隔をもとに表示制御装置3が心拍数を算出して表示を更新する。このように、表示制御装置3と測定装置5間の通信環境の状態に応じて通信方式を自動的に切り替えることにより、測定装置5で測定された心拍数が、心拍データ中の心拍数や心拍データの送信周期によって表示制御装置3に伝達される。従って、表示制御装置3及び測定装置5の何れかで算出された心拍数を表示することで、心拍数の表示更新が長期間停止してしまうことを防止することができる。
また、測定装置5は送信時間間隔を含んだ心拍データを送信する。心拍データ通信処理において、測定装置5は、送信した送信時間間隔に基づいて次回の心拍データの送信を行い、表示制御装置3は、受信した送信時間間隔に基づいて次回の心拍データの受信を行う。これにより、表示制御装置3は、受信した心拍データに含まれる送信時間間隔により、測定装置5の送信のタイミングに合わせて受信回路76を駆動して心拍データの受信を行うことができる。従って、心拍データを受信するために常に受信回路46を駆動しておく必要がなく、表示制御装置3の電力の消費を低減させて、電池48aの寿命を延ばすことができる。
〔変形例〕
尚、上述した実施形態では、測定する生体情報を心拍数として説明したが、体温や血圧値、呼吸数等を測定して、表示制御装置3と測定装置5間で通信することとしてもよい。例えば、生体情報測定システムを体温を測定する体温測定システムに適用したとする。この場合、測定装置5は、測定した体温を含む体温データを送信し、表示制御装置3は、受信した体温データに含まれる体温を表示する。両装置間で整合処理や各種コマンドの通信が正常に行われなかった場合、測定装置5は、測定した体温に応じて、体温データの送信周期を変更する。この体温データの送信周期は、測定装置5と表示制御装置3間で予め定められている。例えば、体温が“36.5度”であれば、送信周期は“1.5秒”、“36.6度”であれば“1.6秒”というように体温と送信周期が対応付けられている。表示制御装置3は、受信した体温データの送信周期をもとに体温を決定して表示更新する。このように、測定した生体情報の値と送信周期との対応関係を、表示制御装置3と測定装置5間で予め決めておくことで、体温や血圧値等を測定するシステムに生体情報測定システムを適用することができる。
また、測定装置5が送信した心拍同期信号の信号レベルが所定の信号レベルに達したか否かという判定条件に基づいて、心拍同期通信処理から心拍データ通信処理への切り替えを制御していたが、例えば、次のようにしてもよい。即ち、測定装置5は、心拍同期信号に予め定められたコードを重畳させて送信し、表示制御装置3では、心拍同期信号に重畳されたコードを正しく復調できた場合に、心拍同期通信処理から心拍データ通信処理へ切り替えることとしてもよい。
また、心拍同期通信処理の測定装置5は、対応情報として心拍同期信号を送信することとしたが、例えば、心拍データ通信処理中のように心拍データを作成して、その心拍データを対応情報として送信することとしてもよい。この場合は、表示制御装置3では、心拍測定システム1の通信周波数である8kHzの信号を受信したか否かにより、心拍データの受信判定を行い、その受信間隔により心拍数を算出して表示制御する。また、所定時間おきに受信信号(心拍データ)を復調して、上述した心拍データに含まれる同期信号や自装置IDが正しく復調できた場合に、心拍データ通信処理に切り替える。このため、心拍データの復調を逐次行う必要がなく、消費電力の低減を図ることがでできる。
また、心拍データ通信処理において、測定装置5が心拍データに送信時間間隔を含めて送信することで、心拍データの通信のタイミングを制御することとしたが、次のようにしてもよい。例えば、表示制御装置3が、心拍データの受信後に送信するデータ受信確認コマンドに送信時間間隔を重畳させて送信することとする。この場合、表示制御装置3は、データ受信確認コマンドの送信から送信時間間隔の間待機して、心拍データの受信を行う。測定装置5は、データ受信確認コマンドの受信時に送信時間間隔を取得して、その送信時間間隔の間待機した後、心拍データの送信を行う。これにより、表示制御装置3側で心拍データの通信タイミングを制御することができるため、例えば、ユーザが心拍測定システム1を使用中に送信時間間隔を変更することも可能となる。
心拍測定システムの概観の一例を示す図。 表示制御装置の機能構成の一例を示すブロック図。 (a)は表示制御装置のROMのデータ構成の一例を示す図、(b)はコマンドテーブルのテーブル構成の一例を示す図。 表示制御装置のRAMのデータ構成の一例を示す図。 測定装置の機能構成の一例を示す図。 (a)は測定装置のROMのデータ構成の一例を示す図、(b)は心拍数と送信時間間隔の対応テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 (a)は表示制御装置のRAMのデータ構成の一例を示す図、(b)は心拍数履歴テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 コマンドデータの送信フォーマットの一例を示す図。 心拍データの送信フォーマットの一例を示す図。 心拍測定システムの基本処理の具体的な動作を説明するためのフローチャート。 整合処理の具体的な動作を説明するためのフローチャート。 心拍同期通信処理の具体的な動作を説明するための第1のフローチャート。 心拍同期通信処理の具体的な動作を説明するための第2のフローチャート。 心拍測定システムの具体的な動作例を説明するための図。
符号の説明
1 心拍測定システム
3 表示制御装置
30 CPU
32 ROM
320a 制御側整合プログラム
320b 制御側心拍データ通信プログラム
320c 制御側心拍同期通信プログラム
322 コマンドテーブル
340 心拍データ
34 RAM
350 予測心拍数
36 表示部
420 通信部
5 測定装置
500 測定部
600 信号処理部
60 CPU
62 ROM
620a 測定側整合プログラム
620b 測定側心拍データ通信プログラム
620c 測定側心拍同期通信プログラム
622 コマンドテーブル
626 心拍数と送信時間間隔の対応テーブル
64 RAM
640 測定心拍数
700 通信部

Claims (7)

  1. 人体を測定し生体情報を取得する測定手段と、
    この測定手段により測定された生体情報を所定の送信周期で外部機器へ送信する第1の送信制御手段と、
    外部から送信された信号を受信する受信手段と、
    前記第1の送信制御手段によって生体情報を送信した後、所定時間内に前記受信手段により前記外部機器からの受信確認信号の有無を判定する判定手段と、
    この判定手段により受信確認信号が受信されなかったと判定された場合には、前記第1の送信制御手段による前記所定の送信周期での送信を停止し、これに代えて、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を行う第2の送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 前記受信手段により前記外部機器からの前記生体情報の送信再開要求信号の受信有無を判定する再開要求判定手段と、
    この再開要求判定手段により送信再開要求信号が受信されたと判定された場合には、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を停止し、前記第1の送信制御手段による前記生体情報の送信を再開する制御を行う生体情報送信再開制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記第1の送信制御手段は、
    前記生体情報の送信周期を変更する周期変更手段と、
    この周期変更手段により変更された送信周期のデータを生体情報とともに送信する送信周期データ送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記外部機器から送信される送信周期のデータを受信する制御を行う送信周期データ受信制御手段を更に備え、
    前記第1の送信制御手段は、前記送信周期データ受信制御手段により受信制御された送信周期のデータに従って、前記第1の送信制御手段の生体情報の送信周期を変更する周期変更手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  5. 人体を測定し生体情報を取得する測定手段と外部から送信された信号を受信する受信手段とを備えている生体情報測定装置に用いられる生体情報測定制御方法において、
    前記測定手段により測定された生体情報を所定の送信周期で外部機器へ送信する第1の送信制御ステップと、
    前記第1の送信制御ステップによって生体情報を送信した後、所定時間内に前記受信手段により前記外部機器からの受信確認信号の有無を判定する判定ステップと、
    この判定ステップにより受信確認信号が受信されなかったと判定された場合には、前記第1の送信制御ステップによる前記所定の送信周期での送信を停止し、これに代えて、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を行う第2の送信制御ステップと、
    を備えることを特徴としている生体情報測定制御方法。
  6. 前記受信手段により前記外部機器からの前記生体情報の送信再開要求信号の受信有無を判定する再開要求判定ステップと、
    この再開要求判定ステップにより送信再開要求信号が受信されたと判定された場合には、前記測定手段の測定結果に応じた周期で前記生体情報に対応する対応情報を送信する制御を停止し、前記第1の送信制御ステップによる前記生体情報の送信を再開する制御を行う生体情報送信再開制御ステップと、
    を更に備えることを特徴としている請求項5に記載の生体情報測定制御方法。
  7. 前記第1の送信制御ステップは、
    前記生体情報の送信周期を変更する周期変更ステップと、
    この周期変更ステップにより変更された送信周期のデータを生体情報とともに送信する送信周期データ送信ステップと、
    を有することを特徴としている請求項5又は6に記載の生体情報測定制御方法。
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