JP4624551B2 - 貯蔵寿命、衛生化能力および組織保護を提供する酸性水性亜塩素酸塩浸漬剤 - Google Patents

貯蔵寿命、衛生化能力および組織保護を提供する酸性水性亜塩素酸塩浸漬剤 Download PDF

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、2つの部分、すなわち、簡単な亜塩素酸塩溶液および酸性または酸味処方物を用いて混合して、日常的酪農の手順において使用することができる、安定な、有効な組成物を形成することができる、ウシの乳頭浸漬組成物に関する。
【0002】
発明の背景
ウシの乳腺炎は、酪農の群れに影響を与える、最も普通の、最も費用のかかる疾患である。乳用動物の集団個体数の少なくとも半分はある程度または形態の乳腺炎を有することが、ある推定値により示唆された。この症状は乳の収量を低下させかつ品質を低下させる。米国における乳腺炎に対する経済的損失は約1.8×109 $または総乳販売量のほぼ10%であると推定され、この損失の約2/3は感染した雌牛からの乳の産生の減少のためである。乳腺炎は乳腺の炎症である。同様に、炎症は組織または器官の障害または損傷に対する1つの反応である。物理的、化学的または熱的外傷により引き起こされる損傷は炎症反応を生じさせることがある。乳牛において、乳腺炎は典型的には微生物、通常細菌から生じ、これらの微生物は乳房に侵入し、繊細な乳産生組織中で増殖し、そして細菌の代謝の副生物である毒素を合成する。炎症の特徴的な容態は腫脹、発熱、赤色化、疼痛および機能障害である。
【0003】
動物の免疫系は乳房内感染と戦うことができるが、多くの慢性感染は潜在性(無症候性)であり、そして実験室の試験により診断しないかぎり、検出されない。潜在性乳腺炎は、群れ内の他の動物の感染をもたらす、微生物の溜を生ずることがある。80種より多い微生物が原因となる因子として同定されてきているが、乳腺炎のほぼ95%は4つの病原体により引き起こされる:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus )、ストレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)、ストレプトコッカス・ディサガラクチエ(Streptococcus dysagalactiae )およびストレプトコッカス・ウベリス(Streptococcus uberis)。乳腺炎を引き起こす病原体は2つのカテゴリー、すなわち、接触感染性および環境性に入る。接触感染性細菌、例えば、ストレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus )は、宿主の組織、例えば、乳腺、乳頭管、乳頭皮膚の病変部等に主としてコロニー化し、そして搾乳プロセス間に1頭の感染した雌牛から他の雌牛に広がる。環境的細菌は、しばしばストレプトコッカス、エンテロコッカス、および大腸菌型微生物であり、雌牛の糞便、土壌、植物材料、敷わらまたは水のような源からの雌牛を取り囲むもの中に普通に存在し、相互の搾乳期間の間に動物との偶然の日和見性接触により感染する。この区別は、排他的ではないが、異なる酪農の群れのメインテナンス手段が微生物の異なるグループについて要求されるので、特に重要である。すべてのウシの乳腺炎の症例において、原因となる微生物がなんであっても、乳房の内部の腺の中への侵入性病原体の伝達経路は乳頭オリフィスおよび乳頭管を通るものである。
【0004】
酪農の群れの管理は確立された乳腺炎の治療および新しい乳房内感染の予防に注意を集中している。療法および衛生は有効な乳腺炎コントロールのプロトコールの2つの基本的要素である。各々は協力して適用され、そして各々は独立に働く。療法の主要な効果は、確立された感染の排除速度を増加することである;これに対して、衛生は伝達ベクターを中断することによって感染の頻度を減少させる。我々は乳腺炎の排除および予防のために使用できる補助的因子を示すことができないが、最も有効な療法および衛生は、それぞれ、泌乳の終わりにおける乳房の4クォーターの抗生物質の注入処置、および搾乳後の乳頭の防腐または泌乳の間の「乳頭浸漬」である。
【0005】
各搾乳直後の有効な抗菌溶液中への乳頭の浸漬は、泌乳雌牛における新しい乳房内感染を減少させるための1つの最も有効な手法であるという考えに、研究者らは同意し、そして豊富な発表された証拠はそれを支持する。1955年〜1970年の間に、Doddおよび共同研究者ら(F.K.Neave 、 F.H.Dodd 、およびR.G.Kingwell、1966、″A Method of Controlling Udder Disease ″、 Vet.Rec.78:521;F.K.Neave 、 F.H.Dodd 、 R.G.Kingwell 、およびD.R.Westgarth 、1969、″Control of Mastitis in the Dairy Herd by Hygiene and Management ″、 J.Dairy Sci.52:696;F.H.Dodd,D.R.Westgarth、 F.K.NeaveおよびR.G.Kingwill、1969、″Mastitis-The Strategy of Control″、 J.Dairy Sci.52:689;およびF.H.DoddおよびF.K.Neave 、1970、″Mastitis Control″、 Proceedings、 Nat'l.Inst.Res.Dairyng 、 pp.21-60 )は、商業的酪農の群れにおいて広範な疫学的研究を実施した。この研究から、彼らは浸液が一体的成分である、現代的乳腺炎抑制法の概念的基礎を開発した。乳頭浸液の効能および価値はそれ以来多数の圃場試験において確証されてきており、そして有効な乳頭浸漬は新しい感染の発生率を少なくとも50%、しばしば90%まで減少できることが現在受けいれられている。
【0006】
乳腺炎を減少するために、種々の抗菌剤、例えば、ヨードフォア、第四級アンモニウム化合物、クロルヘキシジン塩、塩素放出化合物(例えば、アルカリ次亜塩素酸塩)、酸化性化合物(例えば、過酸化水素、過酸)、プロトン化カルボン酸(例えば、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸)、酸アニオン(例えば、アルキルアリールスルホン酸)、および二酸化塩素(亜塩素酸塩からの)を含有する商用乳頭浸液が開発されてきている。これらの薬剤は、乳頭上の病原体の集団個体数を減少することによって、乳腺炎の伝達を制限するが、これらの薬剤の有効性の程度は異なる。乳頭浸液は、また、2つの広い分類に分割することができる。クラスI型は抗微生物性であり、そして乳頭管の中にまたは乳頭皮膚上に既に存在する微生物を殺すために適用される。デザインにより、それらの殺微生物作用は即時であり、そしてそれらの標的は主として搾乳前、搾乳の間および搾乳後における動物の間で媒介される接触感染性生体である。クラスII型の乳頭浸液は、しばしば「乳頭シーラー」と呼ばれ、フィルム形成組成物または被覆組成物であり、抗微生物性であるか、あるいは抗微生物性でないことができ、そして乳頭上に残留する保護的バリヤーを発生し、こうして乳頭をその環境からシールすることによって予防を提供するように機能する。乳頭表面上に形成するフィルムは、搾乳と搾乳との間に乳腺炎を引き起こす病原体を透過させない物理的バリヤーとして働く。
【0007】
乳頭浸漬技術の一般的開示は下記の文献に示されている:″Currnt Concepts of Bovine Mastitis″、1996、第4版。National Mastitis Council 、 Madison WI;P.A.MurdoughおよびJ.W.Pankey、1993。″Evaluation of 57 Teat Sanitizers Using Excised Cow Teats″、 J.Dairy Sci.76:2033-2038;J.W.Pankey et al. 、1984、″Uptake on Post-milking Teat Antiseptics ″、 J.Dairy Sci.67:1336-1353;R.J.Farnsworth、1980、, ″Role of Teat Dips in Mastitis Control ″、 J.Am.Vet.Med.Assoc.76:1116-1118;W.N.Philpot、1979、″Control of Mastitis by Hygiene and Therapy″、 J.Dairy Sci.62:168-176;W.N.Philpot およびJ.W.Pankey、1978、″Hygiene in the Prevention of Udder Infections V.Efficacy of Teat Dips Under Experimental Exposure to Mastitis Pathogens ″、 J.Dairy Sci.61:956-963;R.P.Natzke、1997、″Role of Teat Dips and Hygiene is Mastitis Control ″、 J.Am.Vet.Med.Assoc.170:1196-1198;W.H.Philpot およびJ.W.Pankey、1975、″Hygiene in the Prevention of Udder Infections.III.Effectiveness of 59 Teat Dips for Reducing Bacterial Populations on Teat Skin ″、 J.Dairy Sci.58:209-216;R.J.EberhartおよびJ.M.Buckalew、1972、″Evaluation of a Hygiene and Dry Period Therapy Program for Mastitis Control ″、 J.Dairy Sci.55;1683-1691;W.D.SchultzeおよびJ.W.Smith 、1972、″Effectiveness of Postmilking Teat Dips″、 J.Dairy Sci.55;426-431;D.P.Wesen およびL.H.Schultz 、1970、″Effectiveness of Post-Milking Teat Dip in Preventing New Udder Infections ″、 J.Dairy Sci.53:1391-1403 ;および英国特許第1,144,637 号(Kelco Chemicals Ltd.)(1969 年3 月5 日発行)。米国特許第4,199,602 号(Lentsch)(1980年4 月22日発行);米国特許第4,258,056 号(Lentsch)(1981年3 月24日発行);および米国特許第4,376,787 号(Lentsch)(1983年3 月15日発行)明細書には、ニトロアルカノール、アミノカルボキシレート/スルホネート、およびスルホネートをベースとする組成物が開示されている。米国特許第4,446,153 号(Yang)(1984 年5 月1 日発行)明細書には、ベンジルアルコール/フェニルエタノールをベースとする組成物が開示されている。
【0008】
搾乳と搾乳との間のためのまたは保護的(バリヤー型)フィルム形成乳頭浸液または乳頭「シーラー」の典型的な開示は、下記の文献の中に見出される:Akers et al.、米国特許第3,066,071 号、1962年11月27日発行;Kranus、米国特許第3,222,252 号、1965年12月7 日発行(しかし、Philpot et al.、 J.Dairy Science 58:205-216 参照);CoughmanおよびBrown 、米国特許第3,993,777 号、1976年11月23日発行;Pugliese、米国特許第4,049,830 号、1977年9 月20日発行;およびAndrews et al.、米国特許第4,113,854 号、1978年9 月12日発行。Andrews et al.のフィルム形成組成物に類似するか、あるいはそれと同一である乳頭シーラーは商業的に使用されており、そして酪農科学文献において論じられた。例えば、下記の文献を参照のこと:R.J.Farnsworth et al. 、1980、″Use of a Teat Sealer for Prevention of Intramammary Infections in Lactating Cows″、 J.Am.Vet.Med.Assoc.177:441-444;およびR.J.Farnsworth et al. 、1981、″The Effect of a Teat Sealer on Coliform Mastitis″、 The Bovine Practitioner、 No.16、 pp.28-29 。ウシ乳頭のバリヤー型フィルム形成剤のさらに別の例は、Silver et al. 、米国特許第4,199,564 号、1980年4 月22日発行;Dybas et al. 、米国特許第4,311,709 号、1982年1 月19日発行;Marhavka 、米国特許第5,017,369 号、1991年5 月21日発行;およびSchmidt et al.、米国特許第5,503,838 号、1996年4 月2 日発行、に記載されている。
【0009】
ウシ乳腺炎治療の当業者は知っているように、バリヤー性質を有する保護的フィルムを形成しない抗微生物性乳頭浸漬組成物(クラスI型)は乳頭上の滞留時間が短かく、そして吸着、イオン対化、酸化または単に脱落のために、それらの効能は急速に喪失する。さらに、このような乳頭浸液はしばしば搾乳と搾乳との間の期間の間に乳頭管の中への細菌の入り込みを抑制することができず、そして風、太陽または接触擦過傷により引き起こされる刺激に対して乳頭を保護しない。この分野において開示されているように、乳頭の皮膚上に保護的バリヤーを形成し、かつ乳腺炎を引き起こす接触感染性および環境的病原体に対して継続的に保護し、そして悪い環境的因子への暴露により引き起こされる刺激から継続的に保護するように設計されたフィルム形成材料を含有する抗微生物性乳頭浸液を提供する試みがなされててきている。
【0010】
フィルム形成性の保護的バリヤー系を抗微生物性乳頭浸液の中に混入することは、技術的問題、組成物を使用する物理化学的問題または実際的な適用/性能の問題を伴うことを初期の研究者ら発見した。最良の予防のバリヤー、最も環境的に耐久性のバリヤーは、ホモポリマーまたは2またはそれ以上の異なるモノマーのヘテロポリマーから構成された水不溶性合成有機物質である。これらは揮発性溶媒をベースとする組成物から適用されるか、あるいは水中の水不溶性ポリマーの懸濁液である、フィルム形成ポリマーのラテックスにより適用される。米国特許第3,066,071 号明細書には、前者の型が例示されており、そして米国特許第4,113,854 号明細書には、後者の種類の典型的な組成物が開示されている。典型的には、揮発性溶媒をベースとする乳腺炎浸漬組成物から適用されるとき、乳頭上に形成したバリヤーフィルムは、ユーザー、動物または環境的に優しくない。実際には、これらの材料は乳頭の皮膚を乾燥させ、有機溶媒刺激作用に暴露させる。ポリマーラテックスは最もしばしば水中の1または2以上の水不溶性ポリマーの懸濁液であるので、フィルム形成ポリマーのラテックスを含有する組成物は揮発性溶媒の問題を克服する。しかしながら、商用ラテックスは必然的に安定剤、防腐剤、懸濁剤等を含み、これらはラテックスを複雑なものとし、そして、それら自体、しばしば最も好ましい、最も有効な抗微生物剤と不適合性(非相溶性)である。すべての水不溶性ポリマーフィルムは、一般に乳頭皮膚上に柔軟なほとんどゴム状フィルムを形成し、剥離により除去しなくてはならない。実際には、このような乳腺炎抑制組成物は、搾乳前の、不便な、時間のかかる、しばしば面倒な除去プロセスのために、広く受け入れられていない。
【0011】
米国特許第3,222,252 号明細書には、乾燥または半乾燥型の植物油から成るウシ乳頭浸液が記載されている。概念的には、この開示は合成ポリマーのコーティングと天然のポリマーのコーティングとをギャップを橋わたしする。実際には、油をベースとする浸液は乳腺炎の予防において無効であることが証明され、そして乳頭からの除去が困難である。事実、それらの使用は乳腺炎の発生率を増加させる傾向がある(Philpot 、 et al. 、 J.Dairy Sci.58:205-216 参照)。
【0012】
前述の米国特許第3,993,777 号明細書には、高い粘度の水性処方物が開示されており、これは洗浄による除去が容易であり、こうして、実際に乳頭から剥離される水不溶性保護フィルムから水洗浄可能なフィルムに移行する、保護的フィルムおよび静菌性バリヤーを乳頭の回りに形成する。しかしながら、好ましい処方物において増粘剤(その最も典型的な機能)として使用されるヒドロキシエチルセルロースの使用についての教示が不足しており、これは、偶然に、乾燥時にしなやかであり、もろくないフィルムを形成するという特性を有する。群れの慣習において、このようなセルロースの増粘剤は強靱なバリヤーを提供し、水感受性を有するための容易に除去されるという、二重の機能の役割をめったに発揮せず、ここで抗微生物性バリヤーの性能は喪失される。また、米国特許第4,311,709 号明細書には、乳頭浸液バリヤーと同様な欠点を有する、フィルム形成性メチルセルロースが開示されている。米国特許第4,049,830 号明細書には、水中油型エマルジョンを乳頭に送り、乾燥すると、長期間柔軟でありかつ粘着性を維持しそして水洗浄可能である抗微生物性脂質固体状バリヤーを形成する、ウシ乳頭浸漬組成物が開示されている。群れの経験において、柔軟なバリヤーは、搾乳と搾乳との間の期間の間、容易に摩耗するか、あるいはそうでなければ脱落し、引き続いて殺生物機能を減少するか、あるいは喪失することが示された。米国特許第5,017,369 号明細書には、耐水性フィルム形成剤であるポリビニルアルコールを利用する、抗微生物性乳腺炎治療組成物が開示されている。この技術は増粘剤混合物の混入および使用を教示していず、適切な粘度は組成物中のポリビニルアルコールの量を単に調節することによって得ることができることを示唆する。このような組成物は、実用において、商業的欠点を有する。なぜなら、ポリビニルアルコールはそれ自体有効な乳頭の付着を提供せず、また、浸漬液体の移動性を減少せず、これは過度の排液および製品損失により明らかであり、したがって、バリヤーの機能および微生物性能を有意に減少させるからである。米国特許第5,503,838 号明細書は、ポリビニルアルコールを増粘剤、例えば、キサンタンガムとともに含有する抗微生物性乳頭浸漬組成物を開示し、この欠点を克服する。不都合なことには、典型的には抗微生物剤としてクロルヘキシデングルコネートまたは第四級アンモニウム化合物を含む米国特許第5,017,369 号、および好ましい殺生物剤としてヨウ素を使用する米国特許第5,503,838 号は、長期間皮膚と接触している、滞留する、化学的に侵略的な、しばしば毒性の、抗微生物剤を含有する残留バリヤーフィルムにより引き起こされる、乳頭皮膚の刺激の問題を解決していない。
【0013】
Alliger 、米国特許No.Re.31,779号、1984年12月25日再発行;Alliger 、米国特許第4,330,531 号(Alliger) 、1982年5 月18日発行;Kross 、 et al. 、米国特許第4,891,216 号、1990年1 月2 日発行;Davidson 、 et al. 、米国特許第4,986,990 号、1991年1 月22日発行;Davidson 、 et al. 、米特許第5,185,161 号、1993年2 月9 日発行;およびKross 、米国特許第5,597,561 号明細書には、名称UDDER-GOLD PLUS(Alcide Corp.ワシントン州レッドモンド)で抗微生物性バリヤー浸液として販売されている商用組成物に具体化された技術が開示されている。これらの特許明細書には2つの水溶液が開示されており、これらは、ゲルとして記載されており、50/50の比率で混合されるようになっており、ここで(特許および製品の文献によれば)それぞれ、第1ゲルおよび第2ゲルの中に存在するα−ヒドロキシ−ベンゼン−酢酸(マンデル酸)と亜塩素酸ナトリウムとの化学反応により、亜塩素酸/二酸化塩素が発生する。第2ゲルは増粘剤を含有することができる。これらの特許明細書には、乳頭の上に保護的フィルムを形成する2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(ポリスルホン酸)のホモポリマーが開示されている。この組成物は有効であることが証明されたが、それは問題をもたないわけではない。牧夫は、1つの群れの搾乳のみのために混合物を混合し、その混合物を使用し、余分のものを廃棄するように勧告されている。この属性は、化学的不適合性および/またはガス発生からの二酸化塩素の損失(それゆえ、抗微生物効能の喪失)によるものであるようである。ポリスルホン酸の「ゲル化剤」は乳頭上に処置剤を固定化せず、そして有意なしたたり/消耗が起こる。米国特許第5,597,561 号は、ポリスルホン酸は皮膚組織に対して強い親和性を有し、そして洗浄により除去が困難である、固体状マトリックスを形成する傾向があるので、問題があることを教示している。
【0014】
すべてのこれらの試みの後、乳腺炎を引き起こす広範な生体に対して、急速かつ長期間持続性抗微生物作用を有する、長期間持続する保護的、フィルムまたはシールドを形成するバリヤー型乳頭浸漬組成物が実質的に要求されている。
発明の簡単な説明
1つの組成物に独特に組合わせられる、重要な機能的性質を有する、乳腺炎抑制処置剤を我々は発見した。本発明の組成物は、急速な初期の殺生、長期間持続する抗微生物活性、安定な化学的性質およびレオロジーを提供する。本発明の組成物は、付着を促進し、乳腺炎の処置剤を乳頭上に固定化する、好適なレオロジーを有する。この組成物は、予防的保護を与えかつ連続的殺生物的保護のための少なくとも1つの在留剤を含有するバリヤーを発生させる。この組成物は皮膚の刺激を引き起こさず、そして簡単な水洗浄技術により除去可能である。バリヤーは、環境条件による摩耗による一体性の早期の喪失に耐えるために十分な付着性を有する。本発明の組成物は、しばしば「乳頭浸液」として記載される乳腺炎抑制および予防の処置剤であるが、もちろん浸漬または「フラッディング」以外の局所的滅菌の適用方法を牧夫は使用することができる;例えば、乳頭の上へのスプレー、ハケ塗り、塗布または発泡。適用の特に有効な実施形態である乳頭浸漬として使用するとき、本発明の組成物を含有する溜または受け器の中へ動物の乳頭を浸漬させる。次いで、源を除去し、そして、好ましくは末端の乳頭の1/2〜3/4は処置剤でコーティングされる。適用後(どの方法を用いても)、乾燥しかつ保護的フィルムが発生するまで、残留する処置剤は乳頭上に付着し、これにより抗微生物性バリヤーおよび予防シールドを提供し、こうして病原体および悪い環境因子から乳頭を保護する。
【0015】
本発明の乳腺炎抑制組成物は、水性キャリアまたは媒質の中に溶解または懸濁した成分を含む。本発明の組成物は、二酸化塩素発生性化学物質、例えば、亜塩素酸ナトリウム、プロトン酸成分および活性抗微生物性酸成分を含有することができる酸性物質、有機フィルム形成剤、レオロジー変性物質、ハイドロトロープ、皮膚柔軟化剤、界面活性剤、必要に応じて緩衝剤、着色剤および他の任意の材料を含む。
【0016】
偽塑性水性レオロジーは、ポリマー材料、例えば、キサンタンガムおよびポリビニルアルコール組成物を混合することによって、本発明の組成物において得られる。剪断応力を組成物(すなわち、浸液)に加えるとき、製品の粘度は低減され、乳頭への容易なかつ急速な付着を可能とする;そして、剪断を解放する(すなわち、源を除去する)と、総粘度の回復が起こり、ほとんど瞬間的にコーティングを固定化し、付着し、したたりによる消耗をほとんどなくす。さらに、本発明の組成物は粘弾性をほとんどまたはまったくもたず、こうして処置剤を流れさせかつ乳頭を円滑にコーティングさせ、アプリケーターを除去したとき、ムスシレージ・ストリーマー(muscilage streamers) を形成しないで、乳頭の皮膚の上に連続的な有効な層を形成する。適用後、組成物は乳頭をわずかに流れ下り、乳頭管のオリフィスを横切ってより厚いまたは「プラグ」を形成し、こうして、乳頭管に入る細菌に対していっそう有効な予防的バリヤーを生ずる。
【0017】
中位にまたは完全に加水分解したポリビニルアルコールを含むことによって、閉塞性ポリマーのバリヤー/フィルム形成の属性は寄与される。注意して構成された本発明のポリビニルアルコール組成物は、乾燥後、しなやかでありかつ乳頭上で一体性を維持し、殺生物剤の包囲により抗微生物性とすることができ、刺激を引き起こさず、そして、搾乳と搾乳との間の期間の間、構造的付着性により、有意に改良された長期間にわたる乳頭を保護を行ない、しかも搾乳前の除去の容易さを犠牲にしない、釣合いのとれたバリヤー層を乳腺炎抑制処置剤に提供する。
【0018】
1つの散逸性の殺生物剤である二酸化塩素、および1または2以上の非散逸性の酸殺生物剤、例えば、C6-12カルボン酸、例えば、ヘプタン酸、ペラルゴン酸(ノナン酸)等;アニオンスルホネート、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、および他の酸性抗微生物剤およびそれらの混合物を含有することができる、独特の好ましい抗微生物性組成物が得られる。このような混合物は、よりすぐれた共同性抗微生物作用を提供する。組合わせた剤は、組成物を最初に適用したときに、乳頭上に存在する接触感染性乳腺炎を引き起こす病原体に対して、素早い付加的殺生物作用を提供する。乾燥したときにバリヤーフィルムの中に包まれるようになる非揮発性剤により、連続的な長期間の抗微生物作用が提供される。乳頭上に処置剤を最初に適用した間にのみ、組成物内の成分が反応することによってその場で生成した二酸化塩素が存在し、そして処置剤の乾燥の間にガス散逸することができる。この作用は有利である。なぜなら、牧夫が最も問題とする病原体、すなわち、乳頭上および末端の乳頭管のオリフィスの中に既に存在する接触感染性乳腺炎を引き起こす生体を破壊するために、二酸化塩素のすぐれた抗微生物特性は利用されるが、いったん適用されると、二酸化塩素は散逸し、こうして、もし散逸しなければこの非常に反応性の化学物質から生じたであろう苛酷な乳頭皮膚の刺激の可能性をなくし、そして生産動物の乳の中に偶然に残留する可能性をなくすからである。本発明の組成物において好ましい抗微生物剤である、ヘプタン酸またはノナン酸(ペラルゴン酸)、および/またはドデシルベンゼンスルホン酸のすべては不揮発性の特性を有し、初期の適用時に二酸化塩素の殺生物的性能を増強し、そして、処置剤の乾燥が起こり、引き続いてバリヤーが形成するとき、予防的コーティング内の在留し、ここでそれらの薬剤は乳腺炎を引き起こす環境的生体に対する連続的かつ有効な抗微生物的保護を提供する。水性酸性物質部分と水性亜塩素酸塩部分との組合わせにより現場で作られた二酸化塩素成分が揮発されるようになり、こうして、組成物から除去された後に、組成物は長期間の抗微生物活性を維持し、かつ組成物は、環境的病原体および汚染因子に対して、乳管のプラグを包含する、有効なバリヤーを維持する。
【0019】
驚くべきかつ予期せざる長期間の二酸化塩素の滞留および化学的安定性は、実用上、先行技術の商業的態様、詳しくは、特に名称UDDER-GOLD PLUS(Alcide Corp.ワシントン州レッドモンド)(添付された使用説明書を有し、この使用説明書は1つの群れの搾乳のために、等しい割合で、共働的部分(UDDER-GOLD PLUS BASEおよびUDDER-GOLD PLUS ACTIVATOR)の十分であるだけの混合物をブレンドし、残部を廃棄することを勧告する)で販売されている、商業的抗微生物性乳頭浸液と顕著に対照的である。
【0020】
本発明の好ましい乳腺炎治療組成物は、いったん牧夫が前もって割当てられた割合で一緒にブレンドした化学的反応体から二酸化塩素が現場で生成すると、混合した乳頭処置剤の中において、この抗微生物剤および関連する抗微生物特性を長期間保持することを我々は発見した。このような製品の典型的な有用な適用寿命は、予備的ブレンド後ほぼ1月である。この異常な二酸化塩素の安定性は好ましい組成物のレオロジー特性の追加の結果であり、これにより二酸化塩素のガスは捕捉され、生成物を通じて均質に分散して保持されると、我々は考える。このような属性は、処置剤の大量の混合物を前もってブレンドできるという便利さ、各搾乳において用いられる正確な量を反復して調製する必要性がないこと、未使用であるが、次の搾乳のために貯蔵することができない不安定な製品のむだな、費用のかかる廃棄を低減すること、搾乳プロセスの間に発生する二酸化塩素のヒュームに対して暴露されていたであろうユーザーに対する安全性が向上することを包含する、多数の実際的な利点を牧夫に与える。
【0021】
本発明の組成物は、2つの共働的部分から構成された混合物を含む:過半または等しい割合の第1部分は、水性液状混合物中に、酸成分および本発明の乳腺炎抑制組成物において使用される複数の成分を有し、そしてレオロジー変性剤および増粘剤;皮膚柔軟化剤、保湿剤、コンディショナーおよび薬物;界面活性剤およびハイドロトロープ;抗微生物剤および防腐剤;緩衝剤,酸性物質;発色団等を含む、有機構造のすべての成分を包含する。半分未満または等しい割合の第2部分は、亜塩素酸またはその塩、さらに詳しくは、アルカリ金属の亜塩素酸塩であり;水性液体、粒状粉末、または圧縮または流延された、溶融した固体の形態であり;そして、一般に実用上、混合物の第1部分に添加されている。さらに、前述の第2部分は、液体である場合、第1部分と容易に混和するか、あるいは固体である場合、第1部分内に容易に溶解して急速な均質な配合を生じなくてはならず、これは大量のこの混合物を牧夫が現場で調製するとき、特に重要である。経験によれば、規則的な構造、すなわち、増粘したまたはゲル化した特性、をもたない第2部分の液体により、および、大きい表面積を有する第2部分の固体により、好適な混合物の配合は最良に達成されることが教示される。実際には、これは水に類似する流体特性を有する液体、および粒状の形態の固体を意味する。
【0022】
第2部分の主要な機能は、この乳腺炎抑制処置剤混合物の中に二酸化塩素解放剤を運搬することである;しかしながら、例えば、アルカリ金属炭酸塩が添加された商用亜塩素酸塩溶液に、比較的少量のアジュバントが含められ、安定性を改良することができる。このような比較的少量のアジュバントは、水性キャリアそれ自体の特性以外の第2部分のレオロジー特性を、認められる程度に、変更してはならない。いったん組合わされると、第2部分のアルカリ性塩素(III)/亜塩素酸塩組成物を第1部分の酸性溶液の中に配合して、ほぼ3.0の緩衝化pHを有する混合物が得られ;次いで、科学技術および文献においてよく知られている化学反応により、塩素(III)/亜塩素酸塩の不均化反応が起こり、二酸化塩素が測定可能な速度で生成する。この反応は直ちに開始し、そして顕著な殺微生物作用のためには、非常に少量のみの二酸化塩素が要求されるので、こうして調製された乳腺炎抑制処置剤は必要なときすぐに適用される状態にある。
【0023】
本発明の商用組成物は、ユーザーに優しい2つの包装組合わせ物または「デュエット」包装組合わせ物として保存される。この組合わせ物は、これらの組成物の部分Aおよび部分Bを前もって決定しかつ前もって測定した割合で含有しかつ輸送し、そして配合プロセスにおいて共働作用を発揮するように設計されており、ここでユーザーは半分以下の割合の包装Bの全体の内容物を、半分以上の割合の包装Aの中に注ぐか、あるいはそうでなければ一緒にし、次いでこれは混合物または最終の乳腺炎抑制処置剤の容器または保存装置となる。
【0024】
図面の簡単な説明
第1A図、第1B図、第1C図、第1D図、第2A図および第2B図は試験データのグラフ表示であり、そして適用におけるデータの表に示す比較である。
第1A図は、食物の接触衛生化プロトコールに従う実施例IIの4週間の殺生物効能の分析値である。第1B図は、10%の乳のチャレンジを使用する食物の接触衛生化プロトコールに従う実施例IIの4週間の殺生物効能の分析値である。第1C図および第1D図は、それぞれ、第1A図および第1B図におけるデータに類似する条件下に得られたUDDER-GOLD PLUS 処方物の4週間の殺生物効能の分析値を詳細に示す。
【0025】
第2A図は、ブタの皮膚試験のプロトコールに従うUDDER-GOLD PLUS 処方物の4週間の殺生物効能の分析値を示すグラフである。第2B図は、ブタの皮膚試験のプロトコールに従う実施例IIの4週間の殺生物効能の分析値である。
第3図は、UDDER-GOLD PLUS 処方物と比較した適用時の2つの典型的な乳頭浸液の剪断を変化させたときの粘度変化を示すグラフである。
【0026】
発明の詳細な説明
本発明の乳腺炎抑制組成物において使用する成分
本発明は、乳腺炎抑制および予防の処置組成物の中に、一般に、キャリア、酸性物質または混合物、抗微生物剤または混合物、レオロジー変性剤または混合物、フィルム形成剤または混合物、緩衝剤系、ハイドロトロープまたは混合物、皮膚柔軟化剤または混合物、界面活性剤または界面活性剤混合物、発色団または着色剤、および任意のアジュバントを含む。本発明の好ましい組成物は、一般に安全であると見なされ、それら自体または混合物で、乳または乳副生物と非相溶性ではない成分を含む。同様に、抗微生物効能、処方物の物理的一体性のために、あるいは乳頭の治癒および健康を促進するために、それらの組合わせた効果において共働する成分を、所定の組成物のために選択することができる。一般に、組成物は、活性成分を希釈する機能を有しかつ意図する表面への適用を促進するキャリアを含む。キャリアは一般に水性媒質、例えば、水、または有機液体、例えば、油、界面活性剤、アルコール、エステル、エーテル、またはこれらの有機または水性の混合物である。水はどこでも入手可能であり、そして他の液状希釈剤よりも明らかに経済的有利であるから、本発明の組成物におけるキャリアまたは希釈剤として好ましい。
【0027】
酸性物質は、亜塩素酸塩/二酸化塩素解放剤の解離に適当なpHを維持しかつ非散逸性抗微生物剤として使用するヘプタンカルボン酸、オクタンカルボン酸、ノナンカルボン酸、デカンカルボン酸およびウンデカンカルボン酸の解離を防止するために、本発明の乳腺炎抑制処置剤において必要な成分である。pHがカルボン酸のpKa値以下に低下するとき、カルボン酸は殺生物性を増加するようになる;結局、前述のカルボン酸について、約2.5〜5.5、好ましくは約2.5〜4.5、最も好ましくは約2.5〜3.5の範囲のpHは望ましい。本発明の酸性乳頭浸漬組成物の製造に使用する酸性成分は、本発明の水性系中に溶解して酸性pHを得ることができる、弱い無機酸または弱い有機酸を含むであろう。約1より実質的に低いpHは実質的な刺激をを引き起こすことがあるが、約5より大きいpHは組成物の効能を予期せざるほどに減少させることがある。酸性成分を言及するとき使用する用語「弱い」は、酸が本発明の組成物を形成するために有用な範囲内の濃度で周囲温度において水中に溶解するとき、第1解離段階が本質的に完全に進行しない、酸を指すことを意図する。このような無機および有機の酸は、また、弱い電解質と呼ぶ。この用語は下記の文献において使用されている:Textbook of Quantitative Inorganic Analysis 、 I.M.Kolthoff 、 et al. 、編、 The Macmillan Co.( 第3版、1952) 、 pp.34-37 、その教示は引用することによって本明細書の一部とする。
【0028】
最も一般的な市販の弱い無機および有機酸を本発明において使用することができる。好ましい弱い無機酸はリン酸およびスルファミン酸を包含する。有用な弱い有機酸は、酢酸、ヒドロキシ酢酸、クエン酸、酒石酸等を包含する。有用であることが見出された酸性物質は、有機および無機酸、例えば、クエン酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、アジピン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、リンゴ酸、アルカンスルホン酸、シクロアルカンスルホン酸、ならびにリン酸等またはそれらの混合物を包含する。好ましい酸性物質は、C2-6 α−ヒドロキシカルボン酸として普通に呼ばれているものであり、カルボキシ官能基を有する炭素原子に直接隣接するα位にヒドロキシ官能を含有する酸のグループであり、α−ヒドロキシモノカルボン酸の例は、グリコール酸、乳酸およびヒドロキシ酪酸であり;そして、ヒドロキシジカルボン酸の例はリンゴ酸および酒石酸である。我々は酸性物質と第2抗微生物性酸化合物との間の驚くべき相互作用を見出した。好ましくは、酸性物質は、C2-6 α−ヒドロキシカルボン酸と、第二抗微生物性酸組成物との組合わせを含む。第二抗微生物性酸組成物は、C6-12カルボン酸または炭化水素スルホン酸組成物を含むことができる。これらの材料は一緒に働いて共働的抗微生物作用を提供し、この抗微生物作用は酸性化亜塩素酸塩により与えられる二酸化塩素による最初の殺生性をもたらし、カルボン酸/スルホン酸材料によるバリヤー層中の長期間持続性の殺生性をもたらす。成分のこの共働は、本発明の重要な面である。
【0029】
人体用医療製品において使用されるとき、α−ヒドロキシカルボン酸は大気から湿気を吸収し、したがって、局所的に適用されるとき、角質層の湿分および柔軟性を増加する。α−ヒドロキシカルボン酸は、角膜細胞の付着を減少し、基底層内の細胞の増殖を促進する能力を有するために、皮膚処置に対して有意な衝撃を有した。作用のメカニズムは完全にはまだ理解されていないが、α−ヒドロキシカルボン酸はまた真皮におけるコラーゲンおよびムコ多糖類の合成を刺激すると考えられる。10%未満のレベルで使用するとき、皮膚ケアーの利益は製品の使用の連続したパターンを通して得られる。α−ヒドロキシカルボン酸のレベルが10%未満である製品の連続的使用は、細いしわを徐々に減少させ、そして加速された落屑により皮膚のきめが改善される。現在推測されることであるが、これらの利点のすべてでないにしても、ある利点はまたウシの乳頭皮膚上に当てはまることができると考えられる。α−ヒドロキシカルボン酸を混入することによって、治癒を加速することができる;そして、皮膚表面を「平滑にする」ことによって、クリーニングおよび無菌状態を改善することができる。本発明の組成物のために最も好ましいα−ヒドロキシカルボン酸は乳酸である。
【0030】
多種の無機および有機の抗微生物剤を乳頭浸漬組成物において利用することができる。これらの無機および有機の抗微生物剤は下記のものを包含するが、これらに限定されない:塩素および臭素を解放する化合物(例えば、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の次亜塩素酸塩および次亜臭素酸塩、イソシアヌレート、ヒダントインの塩素化誘導体、スルファミド、アミン等)、界面活性剤またはポリマーのヨウ素解放錯体、例えば、ポリビニルピロリドンのヨウ素解放錯体(ヨードフォアと呼ばれる)、第四級アンモニウム化合物、クロルヘキシジン塩、ペルオキシドおよびペルオキシ酸化合物、プロトン化短鎖カルボン酸、酸性化アニオン界面活性剤および二酸化塩素。ウシ乳腺炎の抑制について研究された、これらの典型的に使用される抗微生物剤のうちで、プロトン化短鎖(C6-12)カルボン酸、酸性化アルキルアリールスルホン酸塩および二酸化塩素は、乳腺炎を引き起こす微生物に対して効能を有することが証明され;そして、本発明の組成物において好ましい。さらに詳しくは、ドデシルベンゼンスルホン酸、プロトン化C6-12カルボン酸および二酸化塩素は、特に好ましい抗微生物剤である。
【0031】
本発明の組成物は、また、粘度を増強させるか、あるいは増粘させ、そして水性処置剤を乳頭の表面皮膚に付着させるために、1または2以上のレオロジー変性剤を含有することができる。付着は組成物を一時性および在留性病原細菌と長期間接触させたままにし、微生物学的効能を促進し、そして過度のしたたりによる消耗を低下させることができる。レオロジー変性剤はフィルム形成剤であってもよいし、あるいはフィルム形成剤と共働的に作用して、追加の保護を提供するバリヤーを形成するものであってもよい。有用である、水溶性または水分散性のレオロジー変性剤は、無機または有機として分類することができる。有機増粘剤は天然または合成のポリマーにさらに分類することができ、後者はなおさらに合成の天然をベースとする増粘剤と、合成の石油をベースとする増粘剤とに分類することができる。
【0032】
無機増粘剤は、一般に、コロイドケイ酸マグネシウムアルミニウム(VEEGUMR )、コロイド粘土(ベントナイト)、またはシリカ(CAB-O-SILSR )のような化合物であり、これらはヒューム処理するか、あるいは沈澱させて、大きい表面/大きさの比を有する粒子にされている。有用な天然のヒドロゲル増粘剤は、主として植物由来の滲出物である。例えば、トラガカント、カラヤ、およびアカシアゴム;および抽出物、例えば、カラギーナン、イナゴマメゴム、グアーゴムおよびペクチン;または、純粋な培養発酵生成物、例えば、キサンタンガムはすべては本発明において潜在的に有用である。化学的に、これらの材料のすべては錯化アニオンの多糖類の塩である。有用な合成の天然をベースとする増粘剤はセルロース誘導体であり、ここで直鎖状アンヒドロ−グルコースポリマー上の遊離ヒドロキシル基は、水中に溶解しかつ粘性溶液を形成する物質群を生成するように、エーテル化またはエステル化されている。このグループの材料は、アルキルおよびヒドロキシルアルキルセルロース、特にメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースを包含する。合成の石油をベースとする水溶性ポリマーは、適当なモノマーの直接的重合により製造される。モノマーの代表例は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、およびポリエチレンイミンである。
【0033】
すべての増粘剤は本発明において等しい有効性をもって働くわけではない。本発明においていっそう有用な、好ましい水性増粘剤は、極めて偽塑性(非ニュートン、急速な緩和)であり、インターポリマーから剛性の三次元構造を発生する傾向がなく、低いかあるいは無視可能な粘弾性特性を有し、そして高いゲル強度を示すものである。このようなレオロジー特性は乳頭浸漬組成物において発現され、ここでこの乳頭浸漬組成物は、円滑な流動外観を有し、乳頭上に注ぎおよび適用が容易であり、アプリケーターを除去するとき、ムスシレージ・ストリーマーを形成しないで均一にコーティングし、そして有意な垂れを形成しないで所定位置に堅固に止まる。好ましいレオロジー変性剤の例は、キサンタンガムおよびヒドロキシアルキルセルロースである。一般に、本発明において使用する増粘剤の濃度は、最終組成および乳頭に適用する方法により支配される。スプレーまたはミスチングは、浸漬よりも処置剤の適用を容易にしかつ有効とするために、より低い組成物粘度を必要とする。フィルム形成バリヤーの浸液は、典型的には、改良された予防効果を保証する、厚いコーティングを乳頭上に形成するために、高い見掛けの粘度を必要とする。
【0034】
予防的保護のためのバリヤーを提供するように設計された、本発明の組成物について、典型的には増粘剤と組合わせて働く、追加のフィルム形成剤を含む。事実、前述のレオロジー変性剤の多くはそれら自体が大なり小なりの有効性を有するフィルム形成剤である;しかしながら、好ましい増粘剤、例えば、キサンタンガムまたはヒドロキシアルキルセルロースとともに使用するとき、好ましい等級のポリビニルアルコールは、この教示の組成物に特に有用な性質与える。このような性質は、最も顕著には、慣用の乳房の洗浄により除去されるために十分に水感受性であるが、乳頭皮膚に付着して搾乳と搾乳との間の早期の一体性の喪失に耐えかつ環境的暴露に対して固有に耐性であり、さらに、乳腺炎を引き起こす生体に対する連続する殺生物効果のためにフィルムマトリックス内に抗微生物剤を有効に吸蔵する構造を有する、処置された乳頭上に「釣合いのとれた」フィルムを発生することである。本発明の組成物により、こうして形成されたバリヤーがうまくいくのは、部分的には、不揮発性成分、特に脂肪酸、界面活性剤およびハイドロトロープがフィルムを通して在留するようになり、かつそれらの個々の性質が増粘剤およびフィルム形成剤の特性と付加的になるとき、生じる疎水性−親水性のバランスの結果である。また、このように含有させることにより、フィルムを可塑化し、フィルムをしなやかにする。
【0035】
ポリビニルアルコール組成物はフィルム形成剤として使用することができる。フィルムの柔軟性、水感受性、溶媒和の容易さ、粘度、フィルムの強度および付着性の変化は、分子量および加水分解の程度の調節により変化させることができる。本発明における組成物において使用するために好ましいポリビニルアルコールは、92%より大きい、好ましくは98%より大きい、最も好ましくは98.5%より大きい加水分解度を有し、そして、それぞれ、12〜55cPおよび12〜25cPの溶液粘度[ヘプラー(Hoeppler)落球法により20℃において4重量%の水溶液について測定する、センチポアズ(cP)]に対応する、約15,000〜100,000、好ましくは40,000〜70,000の範囲に入る分子量(Mn)を有する。
【0036】
緩衝化溶液の古典的定義は、弱酸およびその共役弱塩基の双方を含有するものであり、そのpHは酸またはアルカリの添加によりわずかにのみ変化する。アルカリを添加するとき、弱酸は緩衝剤となり、そして酸を添加するとき、弱塩基は緩衝剤となる。望ましくない化学的変化を最小とするために、本発明において記載する組成物のpHを維持することが必要である。このような化学的変化は抗微生物剤の微生物学的効能を阻害するか、あるいは乳頭に対して毒性または刺激作用を引き起こすことがある。組成物のpHを規定する範囲内に維持するという所望の作用を有する、相溶性の有機または無機の材料またはこのような材料の混合物を、本発明において緩衝剤または緩衝系として利用することができる。組成物の中に添加された天然に見出される化学物質により、乳頭上への適用後に、皮膚の滲出物、乳または環境の汚れにより、引き起こされるpHのシフト、および、成分が変化するか、あるいは濃度が変化するとき、組成物中で得られる化学的平衡を時々伴うpHのドリフトは、主要な問題である。
【0037】
一般に、最適な効能は通常特定の狭いpH範囲で起こるので、主として組成物の中に混入される抗微生物剤の選択に依存して、ウシの乳腺炎抑制処置剤のpHを約pH2.0の低い値からほぼpH11.0の最大値に変化させることができる。したがって、緩衝剤または緩衝系はそれに応じて選択される。本発明の組成物の好ましいpH範囲は典型的には2.5〜5.5であり、最も好ましくは約2.5〜3.5であり、低いほうの値は乳頭表面上の過度の刺激を防止するための限界値であり、そして上限は二酸化塩素の生成を増強させかつプロトン化カルボン酸および/または酸性化アニオン界面活性剤の抗微生物作用を維持するように設定される。典型的な、好ましい緩衝系は、クエン酸およびそのアルカリ金属塩である。しかしながら、どのような酸性物質および対応する共役弱塩基を使用してもよい。
【0038】
一般に、ハイドロトロープまたはカップラーと呼ばれる可溶化剤を本発明の組成物において使用して、物理的な単一の相の一体性および貯蔵安定性を維持することができる。この目的で、配合分野における当業者に知られている、任意の数の成分、例えば、一官能価および多官能価のアルコールを使用することができる。これらは好ましくは約1〜約6個の炭素原子および1〜約6個のヒドロキシ基を含有する。例はエタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、マンニトールおよびグルコースを含む。また、高級グリコール、ポリグリコール、ポリオキシド、グリコールエーテルおよびポリプロピレングリコールエーテルも有用である。追加の有用なハイドロトロープは、スルホン化アルキルアリールの遊離酸およびアルカリ金属塩、例えば、トルエン、キシレン、クメンおよびフェノールまたはフェノールエーテルまたはジフェニルエーテルのスルホネート;アルキルおよびジアルキルナフタレンスルホネートおよびアルコキシル化誘導体を包含する。本発明の最も好ましい態様のために最も好ましいハイドロトロープは、1−オクタンスルホネートまたは1−オクタンスルホネートと1,2−オクタンジスルホネートとの混合物(Ecolab Inc. 、ミネソタ州セントポール、により製造され、名称NAS で販売されている)である。
【0039】
一般に、適用の乳頭表面を潤滑させ、コンディショニングし、そして一般に抗微生物剤から、搾乳機械の機械的作用からか、あるいは環境的条件、例えば、風の冷却、脱水、摩耗および日焼けから生ずることがある、適用の乳頭表面に対する刺激を減少させかつ刺激の治癒を促進させるために、本発明の乳頭浸漬組成物は、また、皮膚柔軟化剤および/または保湿剤を含む。どのような水溶性または水分散性の皮膚コンディショニング剤を、本発明において使用してもよい。多価アルコール、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレングリコールおよびそのホモポリマー;純一価アルコールの脂肪酸エステル、例えば、イソプロピルパルミテートまたはイソプロピルミリステートおよび同様なエステル;脂肪酸のポリオールエステル;およびエトキシル化ラノリン、植物油、および同様な天然源の誘導体、例えば、アロエのような組成物は本発明において有用である。本発明において使用するために好ましい皮膚柔軟化剤は、グリセリン、ソルビトール、およびプロピレングリコールを包含する。
【0040】
本発明の界面活性剤または界面活性剤の混合物は、相溶性の水溶性または水分散性の非イオン界面活性剤またはアニオン界面活性剤、あるいは各々または双方の型の混合物から選択することができる。非イオン界面活性剤およびアニオン界面活性剤は、多様な、広い範囲の商業的選択、低い価格、および、最も重要なことには、きわめてすぐれた洗浄作用、すなわち、表面の湿潤を提供する。表面活性剤または「湿潤剤」は、乳腺炎を引き起こす病原体からの危険な状態にある組織表面の中への本発明の浸透活性を増加させる作用をする。本発明において有用な非イオン界面活性剤は、一般に、有機疎水性基および有機親水性基が存在することを特徴とし、そして典型的には有機脂肪族、アルキル芳香族またはポリオキシアルキレン疎水性化合物と、普通にエチレンオキシドまたはその多水和生成物、ポリエチレングリコールである、親水性アルカリ性オキシド成分との縮合により製造される。実際には、反応性水素原子をもつヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、またはアミド基を有する、疎水性化合物を、エチレンオキシドまたはその多水和生成物、あるいはそれとアルコキシレン、例えば、プロピレンオキシドとの混合物と縮合させて、非イオン界面活性剤を生成することができる。親水性と疎水性との間の所望のバランスを有する、水分散性または水溶性の化合物を生ずるように、特定の疎水性化合物と縮合させる親水性ポリオキシアルキレン部分の長さを容易に調節することができる。
【0041】
本発明において有用な非イオン界面活性剤は下記のものを包含する:ポリエチレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、および開始剤の反応性水素化合物としてエチレンジアミンをベースとする、ブロックポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンのポリマー化合物。開始剤になる逐次のプロポキシル化およびエトキシル化から作られたポリマーの化合物の例は、名称PLURONICR (BASF Corp. により製造される) で商業的に入手可能である。PLURONICR 化合物は、プロピレングリコールの2つのヒドロキシル基にプロピレンオキシドを付加させて製造された疎水性ベースとエチレンオキシドを縮合させることによって製造された二官能(2つの反応性水素)化合物である。この分子の疎水性部分の分子量は、約1,000〜約4,000である。次いで、エチレンオキシドを付加してこの疎水性部分を親水性基の間に挟み、エチレンオキシドが最終分子の分子量の約10重量%〜約80重量%を構成するように長さによりコントロールする。TETRONICR 化合物は、エチレンジアミンへのプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの逐次付加から誘導された、四官能のブロックコポリマーである。プロピレンオキシドのハイドロトロープの分子量は約500〜約7,000の範囲であり、そして、親水性のエチレンオキシドは分子の約10重量%〜約80重量%を構成するように付加される。
【0042】
また、有用な非イオン界面活性剤は、アルキル構成成分が約8〜約18個の炭素原子の炭素原子を含有する、アルキルフェノールの1モルと、エチレンオキシドの約3〜約50モルとの縮合生成物を包含する。アルキル基は、例えば、ジイソブチレン、ジ−アミル、重合化プロピレン、イソオクチル、ノニル、およびジ−ノニルにより表すことができる。この化学物資の商用化合物の例は、IGEPALR (Rhone-Poulenc製) およびTRITONR (Union Carbide製) の商品名で販売されている。
【0043】
同様に、有用な非イオン界面活性剤は、1モルの飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝鎖状の約6〜約24個の炭素原子を有するアルコールと、約3〜約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物を包含する。アルコール部分は前述の炭素範囲のアルコールの混合物から成るか、あるいはこの範囲内の特定の数の炭素原子を有するアルコールから成ることができる。この様な商用界面活性剤の例は、商品名NEODOLR (Shell Chemical Company 製)およびALFONIC R (Vista Chemical Co. 製)で入手可能である。
【0044】
1モルの飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝鎖状の約8〜約18個の炭素原子を有するカルボン酸と、約6〜約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。酸部分は前述の炭素範囲の酸の混合物から成るか、あるいはこの範囲内の特定の数の炭素原子を有する酸から成ることができる。この化学物質の商用化合物の例は、商品名NOPALCOLR (Henkel Corporation 製)およびLIPOPEG R (Lipo Chemicals,Inc.製)で市販入手可能である。ポリエチレングリコールエステルと普通に呼ばれる、エトキシル化カルボン酸に加えて、グリセリド、グリセリン、および多価(サッカリドまたはソルビタン/ソルビトール)アルコールとの反応により製造される他のアルカン酸エステルは本発明において使用される。これらのエステル部分のすべては、さらなるアシル化またはエチレンオキシド(アルキルオキシド)の付加を行って、これらの物質の親水性をコントロールすることができる、1または2以上の反応性水素をそれらの分子上に有する。
【0045】
他の有用な界面活性剤は、エチレンオキシドをエチレングリコールに付加して、表示する分子量の親水性物質を生成し、次いでプロピレンオキシドを付加して、分子の外側(末端)上に疎水性ブロックを得ることによって製造された非イオン性物質である。分子の疎水性部分は約1,000〜約3,100の分子量であり、中央の親水性部分は最終分子の10重量%〜約80重量%を構成する。これらの「逆」PLURONICR は、商品名PLURONICR 界面活性剤でBASFコーポレーションにより製造されている。同様に、TETRONICR 界面活性剤は、エチレンジアミンへのエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの逐次付加反応によりBASFコーポレーションにより製造されている。分子の疎水性部分は約2,100〜約6,700の分子量であり、中央の親水性部分は最終分子の10重量%〜約80重量%を構成する。
【0046】
一般式:
【0047】
【化1】
Figure 0004624551
【0048】
一般に、洗浄剤的に重要なアミンオキシドについて、R1 は約8〜約24個の炭素原子のアルキル基であり、R2 およびR3 は1〜3個の炭素原子のアルキルまたはヒドロキシアルキルおよびそれらの混合物から成る群より選択され、R4 は2〜3個の炭素原子を含有するアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基であり、そしてnは0〜約20の範囲である。有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、ココナツまたは獣脂ジメチルアミンオキシドから選択される。
【0049】
また、本発明において、疎水性部分上の電荷が陰性であるのでアニオン性物質とカテゴリー化される界面活性物質、またはpHが中性またはそれ以上に増加しないかぎり、分子の疎水性部分が電荷をもたない、界面活性剤(例えば、カルボン酸)は有用である。カルボキシレート、スルホネート、サルフェートおよびホスフェートは、アニオン界面活性剤の中に見出される極性(親水性)可溶化基である。これらの極性基に結合するカチオン(対イオン)のうちで、ナトリウム、リチウムおよびカリウムは水溶性を付与し、そして本発明の組成物において最も好ましい。適当な合成水溶性アニオン化合物の例は、アルキル単核芳香族スルホネート、例えば、直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基中に約5〜約18個の炭素原子を含有するアルキルベンゼンスルホネートのアルカリ金属(例えば、ナトリウム、リチウムおよびカリウム)塩、例えば、アルキルベンゼンスルホネートまたはアルキルナフタレンスルホネート、ジアルキルナフタレンスルホネートおよびアルコキシル化誘導体の塩である。他のアニオン洗浄剤は、オレフィンスルホネートであり、長鎖アルケンスルホネート、長鎖ヒドロキシアルカンスルホネートまたはアルケンスルホネートとヒドロキシアルケンスルホネートとの混合物およびアルキルポリ(エチレンオキシ)エーテルスルホネートを包含する。また、アルキルサルフェート、アルキルポリ(エチレンオキシ)エーテルサルフェートおよび芳香族ポリ(エチレンオキシ)サルフェート、例えば、エチレンオキシドおよびノニルフェノール(通常1〜6エチレンオキシド/分子を有する)のサルフェートまたは縮合生成物が包含される。
【0050】
錯化ヨウ素は、発色性である、すなわち、乳頭上に適用したとき、容易に可視性である、という利点を提供する。他の抗微生物剤はこの特徴をもたない;したがって、本発明の組成物は水溶性または分散性の着色剤(染料もしくは顔料またはそれらの混合物)を含み、このような着色剤は組成物を発色性とし、乳頭皮膚に対して鋭いコントラストを有し、そして乳頭が処置されたことを酪農の群れのマネージャーが視覚的に識別できるようにする。
【0051】
あるいは、本発明の組成物は、任意の数の任意の成分、すなわち、アジュバントを含むことができる。提供される利益に依存して、アジュバントは組成物中のキャリアと部分的にまたは完全に置換することができる。一般に、本発明によれば、物理的および化学的安定性、バリヤーのフィルム形成、乳頭の健康の維持、性能、物理的形態および製造プロセス麻酔剤に関して本発明の適用を補助する、処方のアジュバントをこの組成物に含むことができる。もちろん、これらの機能は既に記載した組成物の成分またはそれらの混合物によりもっぱら達成することができる;しかしながら、処方または適用または性能の状況が追加の効果を必要とすることがあり、このような追加の効果は追加の1または2以上の無機または有機の成分およびそれらの混合物を組成物中に導入することによって達成することができる。
【0052】
本発明の組成物は、必要に応じて、薬物、例えば、下記のものを含有することができる:治療的作用および新しい組織の形成の刺激を提供するために、日焼け止め、例えば、パラアミノ安息香酸および治癒剤、例えば、アラントインまたは尿素;細菌の増殖を抑制させかつ貯蔵寿命を延長するために、防腐剤、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸および安息香酸またはそれらの塩;酸化または加水分解分解を抑制するために、酸化防止剤、例えば、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、TBHQ(t−ブチルハイドロキノン)、またはプロピルガレート;金属イオン封鎖剤、例えば、アミノポリアセテート、ポリホスホネート、アミノポリホスホネート、ポリカルボキシレート、および縮合ホスフェート;高分子電解質の特性を有する分散剤または懸濁剤、例えば、ポリアクリレートおよびホモポリマーまたはコポリマーの構造の同様なポリカルボキシレート;および配合および混合を促進するために使用される、製造加工剤、例えば、脱泡剤。
【0053】
乳腺炎抑制処置において有用な、広範な種類の成分を組成物に含むことができる。このリストは網羅的であることを意図せず、そして列挙することができないが、この分野においてよく知られている、他の任意の成分を本発明の組成物において利用することができる。例はいかなる方法においても限定を意図しない。ある場合において、個々のアジュバントのいくつかは他のカテゴリーとオーバーラップすることがある。使用するアジュバントは、組成物の抗微生物作用を妨害しないようにかつ製品の物理的または化学的不安定性を回避するように、選択されるであろう。
【0054】
下記表「ウシ乳腺炎処置混合組成物」は、本発明による一定の濃度のガイドラインを提供する。
【0055】
【表1】
Figure 0004624551
【0056】
下記の実施例およびデータは、本発明の好ましい態様を例示し、そして最良のモードを含有する。
実施例I
実施例Iは、バリヤーフィルム性質を有するウシ乳腺炎処置剤を例示する、本発明の代表的な態様である。組成物の基剤を活性化剤と混合するとき亜塩素酸塩イオンの不均化反応により引き起こされる二酸化塩素の発生により、そしてプロトン化ノナン酸の在留生物学的活性により、抗微生物作用は提供される。
【0057】
示すように成分を配合することによって、下記の基剤処方物部分16kgのバッチおよびClO2 -1部分1kgを調製した。
【0058】
【表2】
Figure 0004624551
【0059】
【表3】
Figure 0004624551
【0060】
約3376gの基剤処方物部分を、約92.89gのClO2 -1部分(ClO2 - は全体の組成物の0.32%である)と配合した。粘度(ブルックフィールドDV−II型粘度計、スピンドルNo.1、20rpm、25℃)は約304cpsであった。
実施例II
実施例IIは本発明のさらなる実施例であり、在留生物学的活性がドデシルベンゼンスルホン酸により寄与されることにおいて実施例Iと異なる。ハイドロトロープ剤であるオクタンスルホネートは、この処方において物理的安定性のために不必要である。
【0061】
下記の基剤処方物部分の7kgのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0062】
【表4】
Figure 0004624551
【0063】
【表5】
Figure 0004624551
【0064】
約3376gの基剤処方物部分を約92.98gのClO2 -1活性化剤部分と混合した。組合わせた処方物の安定なレオロジーおよびpHを下記に示す:
【0065】
【表6】
Figure 0004624551
【0066】
実施例III
実施例IIIは本発明の代表的な組成物であり、バリヤーフィルムの性質をもたず、そして増粘剤およびフィルム形成剤を含まない、ウシ乳腺炎処置剤を例示する。乳頭のクレンジングおよび表面の湿潤のために、界面活性剤のNEODOLR 25-9を含む。
【0067】
下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0068】
【表7】
Figure 0004624551
【0069】
【表8】
Figure 0004624551
【0070】
約200gの基剤処方物を約5.5gのClO2 -1活性化剤部分と混合した。最終混合物のpHは約2.9である。
実施例IV
実施例IVは皮膚柔軟化剤としてグリセリンの代わりにソルビトールを使用する実施例IIIのさらなる変更である。下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0071】
【表9】
Figure 0004624551
【0072】
【表10】
Figure 0004624551
【0073】
約200gの基剤処方物を約5.5gのClO2 -1活性化剤部分と混合した。最終混合物のpHは約2.9である。
実施例V
実施例Vは本発明のさらなる組成物であり、バリヤーフィルムの性質をもたず、再び増粘剤およびフィルム形成剤を含まず、そして酸性物質としてリン酸を使用する、ウシ乳腺炎処置剤を例示する。乳頭のクレンジングおよび表面の湿潤のために、界面活性剤のNEODOLR 25-9を含む。下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0074】
【表11】
Figure 0004624551
【0075】
【表12】
Figure 0004624551
【0076】
約200gの基剤処方物を約5.5gのClO2 -1活性化剤の部分と混合した。最終混合物のpHは約2.9である。
実施例VI
実施例VI、VIIおよびVIIIは実施例Iの組成物の変種であり、それぞれ、同族体のカルボン酸であるオクタン酸、ドデカン酸およびそれらの混合物を含有する。
【0077】
下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0078】
【表13】
Figure 0004624551
【0079】
【表14】
Figure 0004624551
【0080】
100gの部分1の処方物および2.75gの部分2を使用して調製した混合生成物は約pH2.9である。
実施例VII
下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0081】
【表15】
Figure 0004624551
【0082】
【表16】
Figure 0004624551
【0083】
100gの基剤部分1の処方物を2.75gの活性化剤部分2のClO2 -1処方物と組合わせて混合生成物を調製した。この材料は約pH2.9である。
実施例VIII
下記の実験の基剤処方物の200gのバッチおよびClO2 -1活性化剤部分の1kgのバッチを調製した。
【0084】
【表17】
Figure 0004624551
【0085】
【表18】
Figure 0004624551
【0086】
100gの部分1および2.75gの部分2を使用して調製した混合生成物は約pH2.9である。
実施例IX
実施例IXは、ノナン酸およびイソプロパノールの代わりに、それぞれ、ヘプタン酸およびn−プロパノールを含有する実施例Iのさらなる変種である。
【0087】
示す成分を配合することによって、この実験の基剤処方物の1000gのバッチを調製し;そして、1000gのClO2 -1部分を調製した。次いで部分IおよびIIの2つの典型的な混合物を例示するように調製した。
【0088】
【表19】
Figure 0004624551
【0089】
【表20】
Figure 0004624551
【0090】
【表21】
Figure 0004624551
【0091】
実施例X
下記の実験の基剤処方物の500gのバッチを予備的試験のために調製した。この実施例は実施例Iに類似し、n−プロパノールおよび半分の量のNaClO2 を使用する。
【0092】
【表22】
Figure 0004624551
【0093】
【表23】
Figure 0004624551
【0094】
【表24】
Figure 0004624551
【0095】
実施例XI
下記の実験の基剤処方物の1000gのバッチを試験のために調製した。この組成物は実施例IIIに類似し、NASおよび増粘剤を含む。
【0096】
【表25】
Figure 0004624551
【0097】
【表26】
Figure 0004624551
【0098】
【表27】
Figure 0004624551
【0099】
実施例XII
下記の実験の基剤処方物の1000gのバッチを試験のために調製した。この組成物は実施例IVに類似し、オクタンスルホネートを含む。
【0100】
【表28】
Figure 0004624551
【0101】
【表29】
Figure 0004624551
【0102】
【表30】
Figure 0004624551
【0103】
実施例XIII
下記の実験の基剤処方物の1500gのバッチを試験のために調製した。この組成物は実施例IIIに類似し、NAS、増粘剤およびヘプタン酸を含む。
【0104】
【表31】
Figure 0004624551
【0105】
【表32】
Figure 0004624551
【0106】
【表33】
Figure 0004624551
【0107】
実施例XIV
下記の実験の基剤処方物の1500gのバッチを試験のために調製した。この組成物は実施例IVに類似し、NASおよびヘプタン酸を含む。
【0108】
【表34】
Figure 0004624551
【0109】
【表35】
Figure 0004624551
【0110】
【表36】
Figure 0004624551
【0111】
AOAC法960.09からつくられた消毒剤の
試験の殺菌および洗浄衛生化作用
前もって清浄した、非多孔質の食物接触表面を衛生化するために使用される抗微生物製品の効能を決定する試験。
培地
1.栄養寒天A:
2.栄養寒天B[フレンチ・スラント(French Slants)]:
継代培養培地
1.トリプトングルコース抽出寒天(TGE):
2.中和トリプトングルコース抽出寒天:
使用する中和剤は被験物質の不活性化に適当であるべきである。
【0112】
試薬
1.中和剤のブランク:
a.49.5mlのチャンバー溶液および49.5mlの1%の水性Na3 2 3 の混合物
2.リン酸塩緩衝液ストック(0.25M)
3.リン酸塩緩衝液の希釈水
装置
1.ガラス器
250mlの三角フラスコ、100mlのメスフラスコ、ピペット、ガラス
ビーズ、20×150および25×150mmの試験管。121℃において
20分間、あるいは180℃の乾燥空気炉中で180分間滅菌する。
2.ペトリ皿
滅菌処理された使い捨てペトリ皿、15×100mm。
3.フレンチ・ボトル(French Bottles)(牛乳希釈びん)
175mlのフリントガラスのびん
4.水浴
必要な試験温度の試験温度±2℃を維持することができる一定温度の水浴。
5.トランスファーループ
適当な金属またはプラスチックの使い捨てトランスファーループ
6.ワットマンNo.2濾紙を有する無菌のブフナー漏斗
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538
大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229
栄養寒天A斜面上で4℃に維持し、1回/月で新しいストックに移植する(培養のメインテナンスについてSOP MS031 参照)。保存培養斜面から、栄養寒天斜面上で>3および<30の連続的移植を行い、37℃±2℃で20〜24時間インキュベートする。ただ1回の毎日の移植を欠如した場合、特別の手順を必要としない;2またはそれ以上の回数の毎日の移植を欠如した場合、毎日3回の移植を使用して反復する。
【0113】
次のようにして増殖物を栄養寒天A斜面から99mlのリン酸塩緩衝液の中に洗浄して入れることによって、フレンチ・スラントを接種する:斜面上で5mlの緩衝液を使用し、これを99mlの緩衝液の残部の中にすすいで入れる。この懸濁液をよく混合し、2mlの懸濁液を各フレンチ・スラントに添加する。斜面を前後に傾斜して表面をカバーする。過剰の懸濁液を無菌で除去する。斜面を37℃±2℃において18〜24時間インキュベートする。
【0114】
3mlのリン酸塩緩衝液を使用して寒天表面から培養物を取出し、無菌のガラスビーズを前後に回転して増殖物を取出す。1mlのリン酸塩緩衝液で前もって湿潤させたワットマンNo.2濾紙を有する無菌のブフナー漏斗を通して懸濁液を濾過する。懸濁液を無菌の試験管の中に収集する。
無菌のリン酸塩緩衝化水を使用して希釈して10×109 微生物/mlとすることによって、培養懸濁液を標準化する。10×109 微生物/mlは、580nmにおける0.1%〜1.0%のTの透過率%の読みにほぼ相当する。この試験を実行する前に10×109 微生物/mlの培養懸濁液を達成するために、どんなT%の読みを必要とするかを各個々のオペレーターが決定することが推奨される。なぜなら、試験の有効性は適切な接種物を得ることに基づくからである。
【0115】
操作の技術
99mlの被験物質を無菌の250mlの三角フラスコの中に小出する。試験すべき各被験物質について3つのフラスコを準備する。被験物質を含有するフラスコを25℃の水の中に入れ、≧20分または試験温度に到達するまで放置する。
【0116】
乳のチャレンジを使用する操作技術
90mlの被験物質および10mlの乳のチャレンジを無菌の250mlの三角フラスコの中に小出し、混合し、そして1.0mlを取出す。試験すべき各被験物質について2つのフラスコを準備する。被験物質を含有するフラスコを25℃の水の中に入れ、≧20分または試験温度に到達するまで放置する。
【0117】
無菌のリン酸塩緩衝液中の接種の数を数える。接種の数の数えを次のように実施する:
調製した
被験 1:100 1:100 1:100 1:100
培養物 →100 →10-2 →10-4 →10-6
10-6希釈物から、四重反復実験において1ml(106 )および0.1ml(10-7)をプレートする。TGE培地を使用する混釈平板技術に従う。倒立させ、37℃±2℃において48時間インキュベートする。
【0118】
試験フラスコを撹拌し、そしてフラスコの側面と中心との間の中間において99mlの被験物質の希釈物に1mlの培養物を添加する。フラスコの側面にピペットが接触するのを回避する。15秒の暴露後、1mlの部分を適当な中和剤(被験物質の不活性化に基づく)に移し、よく混合する。被験物質、前の試験および/または研究に依存して、より長い暴露時間を使用することができる。
【0119】
規定の文献の試験のために、四重反復実験において中和剤のブランクの管から1ml(10-1)および0.1ml(10-2)をプレートする。非規定の試験のために、連続希釈を無菌のリン酸塩緩衝液中で実施して、10-1、10-3、および10-5の希釈物を調製する。これらの希釈物は通常単一のプレートである。中和した(被験物質の不活性について適当な)TGE培地を使用する混釈平板技術に従う。倒立させ、37℃±2℃において48時間インキュベートする。
【0120】
対照
1.フェノール耐性法
標準的手順に従いフェノールに対する被験系の耐性を測定する。被験系はそ
のSOPに特定された耐性を満足しなくてはならない。
2.中和法(ASTM E 1054-91からつくられた)
1または2以上の二重反復実験の中和法の検査を各被験系について実施すべ
きである。2回以上の使用溶液濃度を使用する場合、最も濃縮した溶液を試
験する。試験は次のように実施すべきである:
試験A=1mlの被験物質使用溶液を9mlの中和剤に添加し、そして混合する
。0.1mlの約10-3cfu/mlの被験系の懸濁液を添加し、そし
て混合する。
試験B=1mlの被験物質の希釈物を9mlの中和剤に添加し、そして混合する
。0.1mlの約10-3cfu/mlの被験系の懸濁液を添加し、そし
て混合する。
試験C=0.1mlの約10-3cfu/mlの被験系の懸濁液を9mlのリン酸
塩緩衝化希釈水に添加し、そして混合する。
【0121】
試験を30分間放置し、次いで混釈平板技術を用いて0.1および1mlをプレートし、被験系の特定の温度において48時間インキュベートすることによって、計数する。
得られたデータは、a≒cである場合、中和剤が有効であることを示す。b≒cである場合、中和剤は細胞に対して有害でないことが観察されるであろう。
3.希釈物の対照
試験において使用する希釈物の1mlをプレートする。37℃±2℃において48時間インキュベートする。
【0122】
Figure 0004624551
結論
新しく調製したとき、実施例IIの組成物およびUDDER GOLD PLUS の双方は、10%の乳のチャレンジを使用しおよび使用しないで、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 および大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 の双方に対して15秒後に5より大きいlog減少を達成した。
1週の結果
Figure 0004624551
1週後、実施例IIは、10%の乳のチャレンジを使用しおよび使用しないで、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 および大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 の双方に対して15秒後に5より大きいlog減少を達成した。UDDER GOLD PLUS は乳を使用しないで15秒において大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して1.42のlog減少を達成したが、10%の乳のチャレンジを使用して0.61のlog減少を達成した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して、UDDER GOLD PLUS は乳を使用しないで1.42のlog減少達成し、そして10%の乳のチャレンジを使用して0.59のlog減少を達成した。
2週の結果
Figure 0004624551
2週後、実施例IIは、10%の乳のチャレンジを使用しおよび使用しないで、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して15秒後に5より大きいlog減少を達成した。大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して、10%の乳のチャレンジを使用して4.00の減少が見られたが、チャレンジを使用しないで5.74のlog減少が見られた。UDDER GOLD PLUS は大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して15秒において乳を使用しないで2.06のlog減少を達成したが、10%の乳のチャレンジを使用して0.26のlog減少を達成した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して、UDDER GOLD PLUS は乳を使用しないで2.09のlog減少を達成し、そして10%の乳のチャレンジを使用して0.32のlog減少を達成した。
【0123】
3週の結果
Figure 0004624551
3週後、実施例IIは、10%の乳のチャレンジを使用しおよび使用しないで、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して15秒後に5より大きいlog減少を達成した。大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して、10%の乳のチャレンジを使用して3.91の減少が見られたが、チャレンジを使用しないで5.67のlog減少が見られた。UDDER GOLD PLUS は大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して15秒において乳を使用しないで1.86のlog減少を達成したが、10%の乳のチャレンジを使用して0.26のlog減少を達成した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して、UDDER GOLD PLUS は乳を使用しないで1.78のlog減少を達成し、そして10%の乳のチャレンジを使用して0.36のlog減少を達成した。
【0124】
4週の結果
Figure 0004624551
4週後、実施例IIは、10%の乳のチャレンジを使用しおよび使用しないで、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 および大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 の双方に対して15秒後に5より大きいlog減少を達成した。UDDER GOLD PLUS は大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 に対して15秒において乳を使用しないで1.2のlog減少を達成したが、10%の乳のチャレンジを使用して0.6のlog減少を達成した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 に対して、UDDER GOLD PLUS は乳を使用しないで1.3のlog減少を達成し、そして10%の乳のチャレンジを使用して0.6のlog減少を達成した。
【0125】
ブタの皮膚試験
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 および大腸菌(Escherichia coli) ATCC 11229 を接種したブタ皮膚に適用した乳頭浸液の抗微生物活性を決定するために、分析を実施した。下記の試験法を使用した:
1.1平方インチの無菌の凍結乾燥したブタ皮膚(Corethiumu TM2、 Johnson & Johnson UK )を、無菌の蒸留水中で1時間再水和した。
2.水和した正方形の皮膚を各乳頭浸液処方物の中に10秒間浸漬し、垂直位置で吊下げて過剰の乳頭浸液をしたたり落とした。
3.次いで正方形の皮膚を無菌のペトリ皿の中に入れ、試験すべき微生物の24時間のブロス培養物の10μlを接種した。接種後、試料を5分間接触させた。
4.次いで正方形の皮膚を20mlの適当な中和剤を含有する管の中に入れた。
5.次いで試料を撹拌し、10-1、10-3、および10-5の希釈物をプレートして、生存する菌を計数した。
6.プレートを37℃において48時間インキュベートした。
7.また、中和試験を実施した。
【0126】
方法のパラメーター:
Figure 0004624551
結果:
Figure 0004624551
結果:
Figure 0004624551
結果:
Figure 0004624551
結果:
Figure 0004624551
結果:
Figure 0004624551
これらの試験結果が示すように、本発明の組成物はこれらの抗微生物試験において高級の商用乳頭浸液よりもすぐれる。これらのデータは本発明の典型的な処方物の抗微生物性質の代表的なデータである。
【0127】
ノナン酸およびスルホネート材料を処方物の中に2−プロパノールと一緒に使用する、本発明の乳頭浸漬組成物を、動物上に十分な量の材料を維持する、有用な抗微生物層をコーティングしかつ形成する、それらの性質について試験した。試験管を用いてシミュレートした試験を実施した。この方法において、Kimax R ブランドのガラス製試験管(20mm×150mm)を秤量し、試験する乳頭浸液の中にほぼ2インチ浸漬させる。次いで試験管を浸液から取出し、前もって秤量したビーカーの上の吊下げラック上に10分間置く。10分の終わりにおいて、ビーカーおよび試験管の各々を再び秤量し、データを表にする。生ずる乳頭浸液のフィルムを24時間乾燥させて、乾燥重量を得る。
【0128】
【表37】
Figure 0004624551
【0129】
【表38】
Figure 0004624551
【0130】
表にしたデータを簡単に検査すると、実施例Iの材料のレオロジーは、商用乳頭浸液処方物のレオロジーと比較したとき、シミュレートした動物上に、より多い量の材料を維持することが示される。これらのデータが示唆するように、実施例Iの組成物は乳腺炎の処置において多少より有効であろう。なぜなら、本発明の処方物は、商用材料よりも、より多い量の処置組成物をより長く持続するフィルム中に維持するからである。他の試験において、抗菌性材料、カルボン酸、脂肪酸、リン酸またはスルホン酸が何であるかは材料のレオロジーを有意に変化させず、そして急速な初期の殺生性および長期間の殺生性有する、完全に処方された材料を長期間持続するフィルム形成組成物に処方することができることを我々は見出した。
【0131】
図面の詳細な論考
第1A図および第1B図は、表I〜1Iに示すデータのグラフ表示であり、明細書中のデータに先行する食物接触衛生化プロトコールを使用する実施例IIの4週の殺生物の効能の分析の結果を示す。明らかなように、時間ゼロ〜4週において、実施例IIの組成物は双方のモデルの微生物の微生物集団個体数を実質的に5より大きいlog減少の殺生性を有した。このデータは乳のチャレンジを使用しないで取った。しかしながら、第1B図は、10%の乳の汚染チャレンジを使用する同一食物接触衛生化プロトコールを用いて、実験誤差範囲内で同様の性質を示す。大腸菌(E.coli)の第2週および第3週の殺生性は、そのモデルの微生物について第4週において得られた5.5のlog減少にかんがみて、容易には説明されない。しかしながら、全体的に、結果は食物接触表面上の微生物の集団個体数の減少において顕著に上出来である。
【0132】
第1C図および第1D図は、商品名UDDER GOLD PLUS で販売されている商用乳頭浸漬組成物の4週の殺生物の効能の分析の結果を示す、データのグラフ表示である。
実施例IIの組成物の性能の優秀性は、UDDER GOLD PLUS 組成物と比較したとき、第1週〜第4週において特に顕著である。
【0133】
第2A図は、表2A〜表2Jに示すデータのグラフ表示であり、ブタ皮膚プロトコールを使用して測定した、UDDER GOLD PLUS 二酸化塩素乳頭浸液処方物の4週の効能の分析である。すべての試験期間において、この材料は2より大きいlog減少を達成することができなかった。
第2B図は、前述の表に記載される対応するデータから作成され、ブタ皮膚のプロトコールを使用する実施例IIの4週の効能の分析を示す。明らかなように、試験ビヒクルとしてブタ皮膚の基材を使用する、これらのいっそう困難な条件下に、殺生性のlog減少は食物接触表面についてのそれらほど大きくないが、実施例IIの生物学的効能は評判のよいUDDER GOLD PLUS 二酸化塩素処方物のそれを超えた。
【0134】
第3図は、UDDER GOLD PLUS および本発明の実施例IIおよび実施例IXについて剪断(rpm)に対してプロットした測定粘度変化(センチポアズ)のグラフを示す。本発明の実施例は、剪断に関して古典的な非ニュートンまたは非線形粘度を示すべきである。低い剪断、すなわち、低いrpmにおいて、粘度は高い。剪断が増加するにつれて、粘度は低下する。極めて対照的には、UDDER GOLD PLUS 処方物の粘度は非常に低い偽塑性挙動を示す。剪断またはrpmが増加するとき、粘度は実質的に一定である。この粘度の情報は前の表のデータと一致し、そして本発明の組成物の粘弾性挙動がUDDER GOLD PLUS よりもいっそう効率よく乳頭組織をコーティングしかつそれに付着するであろうことを証明する。材料は適用時に多少剪断されるので、材料は乳頭表面上に流れであろう。しかしながら、剪断を除去すると、乳頭浸液は高い粘度を獲得し、線形粘度を有するUDDER GOLD PLUS のような組成物よりもいっそう強く付着する傾向がある。低い剪断(低いrpm)における粘度の実質的な差は、材料が実質的により多量の材料で乳頭をコーティングし、乾燥後、いっそう有効な環境的バリヤーを形成することを証明する。
【0135】
手順は次の通りである。約500mlの実験の乳頭浸液を600mlのビーカーの中に入れる。種々のrpmにおいて、粘度の測定値を記録する。装置:ブルックフィールドRVT粘度計、スピンドル#1および2、種々のrpm(下記のチャートを参照)。開始温度:73.6°F−停止温度:73.8°F。
rpm 実施例II 実施例IX UDDER GOLD PLUS スピンドル#
5 940 802 244 1
10 595 501 240 1
20 374 315 234 1
50 247 210 230 2
100 156 141 224 2
上の明細書、実施例およびデータは、本発明の組成物および方法の操作を理解する明瞭な基礎を提供する。本発明は種々の特定の実施例および方法において具体化することができるが、本発明は添付する特許請求の範囲により規定される。これらの特許請求の範囲において、割合は概して特許請求の範囲に記載される抗乳腺炎組成物の各100部当たりの重量部で表される。
本発明のいくつかの実施形態を示すと以下のとおりである。
〔形態1〕 乳頭表面と接触したときに微生物の集団個体数を効果的に減少させ、そして長期間にわたってそれを効果的に抑制することができる、酸性物質部分および亜塩素酸塩部分を含む物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物であって、前記組成物は、
(a)有機成分を含む酸性物質部分であって、前記有機成分は、
(i)約0.1〜15重量部の抗微生物性弱酸もしくはその塩またはそれらの混合 物、
(ii)約0.1〜15重量部の弱有機酸もしくは弱無機酸、またはそれらの塩、 またはそれらの混合物、前記酸はリン酸または乳酸から成る群より選択される、お よび
(iii)過半の割合の水、
を含む酸性物質部分、および
(b)有機成分を実質的に含まず、アルカリ金属亜塩素酸塩から本質的に成る亜塩素酸塩部分、
を含んでなり、前記組成物は付着を促進して乳頭表面上で組成物を固定化しかつ環境的汚染に対するバリヤーを提供するレオロジーを示す、物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物。
〔形態2〕 アルカリ金属亜塩素酸塩が亜塩素酸ナトリウムを含む、形態1に記載の組成物。
〔形態3〕 有機酸が乳酸を含む、形態1に記載の組成物。
〔形態4〕 無機酸がリン酸を含む、形態1に記載の組成物。
〔形態5〕 抗微生物性酸が炭化水素スルホン酸を含む、形態1に記載の組成物。
〔形態6〕 炭化水素スルホン酸がアルカンスルホン酸を含み、ここでアルカン基は6〜18個の炭素原子を有する、形態5に記載の組成物。
〔形態7〕 抗微生物性弱酸がC6-12カルボン酸とアルカンスルホン酸との混合物を含み、ここでアルカンは6〜12個の炭素原子を含む、形態1に記載の組成物。
〔形態8〕 炭化水素スルホン酸がアルキルベンゼンスルホン酸を含み、ここでアルキル基は9〜18個の炭素原子を有する、形態5に記載の組成物。
〔形態9〕 組成物が約0.1〜約20重量部の有機ポリマー増粘剤、有機ポリマーフィルム形成剤またはそれらの混合物を含む、形態1に記載の組成物。
〔形態10〕 組成物が約0.05〜2重量部のキサンタン増粘剤と、約0.1〜5重量部の、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルおよびそれらの混合物から成る群より選択されるフィルム形成剤との混合物を含む、形態9に記載の組成物。
〔形態11〕 有機ポリマー増粘剤が最終組成物に限界剪断応力を有する偽塑性挙動を付与する材料を含む、形態9に記載の組成物。
〔形態12〕 組成物が約1〜10部の皮膚柔軟化剤をさらに含む、形態1に記載の組成物。
〔形態13〕 酸性物質部分および亜塩素酸塩部分を含む組成物のpHが約2.5〜4.5である、形態1に記載の組成物。
〔形態14〕 酸性物質部分および亜塩素酸塩部分を含む組成物のpHが約2.5〜3.5である、形態1に記載の組成物。
〔形態15〕 亜塩素酸塩部分が固体の無機部分である、形態1に記載の組成物。
〔形態16〕 亜塩素酸塩部分がほぼ等しい割合の炭酸ナトリウムおよび亜塩素酸ナトリウムを含む固体の錠剤である、形態15に記載の組成物。
〔形態17〕 亜塩素酸塩部分が粉末状無機部分である、形態15に記載の組成物。
〔形態18〕 亜塩素酸塩部分が水性無機部分である、形態1に記載の組成物。
〔形態19〕 ポリビニルアルコールが約15〜100×103 の分子量(Mn)および約92〜99%の加水分解度を有する、形態10に記載の組成物。
〔形態20〕 下記の成分:
(a)有機成分を含む酸性物質部分であって、前記有機成分は
(i)約0.1〜15重量部の抗微生物性炭化水素スルホン酸もしくはその塩、ま たはそれらの混合物、
(ii)約0.1〜15重量部の弱い有機もしくは無機酸、またはそれらの塩、ま たはそれらの混合物、前記酸はリン酸または乳酸から成る群より選択される、およ び
(iii)過半の割合の水、
を含む酸性物質部分、および
(b)有機成分を実質的に含まず、アルカリ金属亜塩素酸塩から本質的に成る亜塩素酸塩部分、
を組合わせて、約1500ppmより少ないClO2 および約3900ppmより少ない酸素化塩素種の衛生化性成分を含有する、水性増粘化乳頭浸漬材料を形成することによって、乳腺炎処置組成物を形成すること(前記組成物は付着を促進して乳頭表面上で組成物を固定化しかつ環境的汚染に対するバリヤーを提供するレオロジーを示す)、および、前記組成物を乳用動物に適用することを含む、乳頭浸液により乳用動物の乳頭上の微生物の集団個体数を減少させかつ乳用動物上に抗微生物性バリヤーを導入する方法。
〔形態21〕 アルカリ金属亜塩素酸塩が亜塩素酸ナトリウムを含む、形態20に記載の方法。
〔形態22〕 有機酸が乳酸を含む、形態20に記載の方法。
〔形態23〕 無機酸がリン酸を含む、形態20に記載の方法。
〔形態24〕 炭化水素スルホン酸がアルカンスルホン酸を含み、ここでアルカン基は6〜12個の炭素原子を有する、形態20に記載の方法。
〔形態25〕 炭化水素スルホン酸がアルキルベンゼンスルホン酸を含み、ここでアルキル基は9〜18個の炭素原子を有する、形態20に記載の方法。
〔形態26〕 組成物がポリマー増粘剤もしくはポリマーフィルム形成剤またはそれらの混合物を含む、形態20に記載の方法。
〔形態27〕 組成物が約0.05〜2重量部のキサンタン増粘剤と、約0.1〜5重量部の、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルおよびそれらの混合物から成る群より選択されるフィルム形成剤との混合物を含む、形態26に記載の方法。
〔形態28〕 有機ポリマー増粘剤が最終組成物に限界剪断応力を有する偽塑性挙動を付与する材料を含む、形態26に記載の方法。
〔形態29〕 組成物が約1〜10部の皮膚柔軟化剤をさらに含む、形態20に記載の方法。
〔形態30〕 酸性物質部分および亜塩素酸塩部分から配合された最終材料のpHが約2.5〜4.5である、形態20に記載の方法。
〔形態31〕 酸性物質部分および亜塩素酸塩部分から配合された最終材料のpHが約2.5〜3.5である、形態20に記載の方法。
〔形態32〕 亜塩素酸塩部分が水性無機部分である、形態20に記載の方法。
〔形態33〕 亜塩素酸塩部分が固体の無機部分である、形態20に記載の方法。
〔形態34〕 亜塩素酸塩部分がほぼ等しい割合の炭酸ナトリウムおよび亜塩素酸ナトリウムを含む固体の錠剤である、形態33に記載の方法。
〔形態35〕 亜塩素酸塩部分が粉末状無機部分である、形態33に記載の方法。
〔形態36〕 ポリビニルアルコールが約15×103 〜100×103 の分子量(Mn)および約92〜99%の加水分解度を有する、形態21に記載の方法。
〔形態37〕 乳頭表面と接触したときに微生物の集団個体数を効果的に減少させ、そして長期間にわたってそれを効果的に抑制することができる、酸性物質部分および亜塩素酸塩部分を含む物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物であって、前記組成物は、
(a)有機成分を含む酸性物質部分であって、前記有機成分は
(i)約0.1〜15重量部の抗微生物性弱酸もしくはその塩またはそれらの混合 物、
(ii)約0.1〜15重量部の弱い有機もしくは無機酸、またはそれらの塩、ま たはそれらの混合物、前記酸はリン酸または乳酸から成る群より選択される、およ び
(iii)過半の割合の水、
を含む酸性物質部分、および
(b)有機成分を実質的に含まず、アルカリ金属亜塩素酸塩から本質的に成る亜塩素酸塩部分、
を含んでなる、物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 表1〜表1Iに示すデータのグラフである。
【図1B】 表1〜表1Iに示すデータのグラフである。
【図1C】 商用乳頭浸液(UDDER GOLD PLUS) の4週間の殺生物効能分析の結果を示すデータのグラフである。
【図1D】 商用乳頭浸液(UDDER GOLD PLUS)の4週間の殺生物効能分析の結果を示すデータのグラフである。
【図2A】 UDDER GOLD PLUS 二酸化塩素乳頭浸液処方物の4週間の効能分析のデータを示すグラフである。
【図2B】 実施例IIの4週間の効能分析を示すグラフである。
【図3】 実施例IIおよびIX並びにUDDER GOLD PLUS の剪断作用(rpm)に対する粘度変化のグラフである。

Claims (5)

  1. 乳頭表面と接触したときに微生物の集団個体数を効果的に減少させ、そして長期間にわたってそれを効果的に抑制することができる、酸性物質部分および亜塩素酸塩部分を含む物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物であって、前記組成物は、
    (a)有機成分を含む酸性物質部分であって、前記有機成分は、
    (i)0.1〜15重量部の、炭化水素スルホン酸、C6-12カルボン酸またはそれらの混合物を含む、抗微生物性弱酸もしくはその塩またはそれらの混合物、
    (ii)0.1〜15重量部の弱有機酸もしくは弱無機酸、またはそれらの塩、またはそれらの混合物、前記酸はリン酸または乳酸から成る群より選択される、および
    (iii)過半の割合の水、
    を含む酸性物質部分、および
    (b)有機成分を含まず、アルカリ金属亜塩素酸塩から成る亜塩素酸塩部分、ならびに
    キサンタン増粘剤並びにポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル及びこれらの混合物からなる群から選択されるフィルム形成剤
    を含んでなり、前記組成物は付着を促進して乳頭表面上で組成物を固定化しかつ環境的汚染に対するバリヤーを提供するレオロジーを示す、物理的および化学的に安定な乳腺炎処置組成物。
  2. アルカリ金属亜塩素酸塩が亜塩素酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 有機酸が乳酸を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 抗微生物性弱酸がC6-12カルボン酸と炭化水素スルホン酸との混合物を含み、ここで炭化水素スルホン酸がアルカンスルホン酸であり、アルカンは6〜12個の炭素原子を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 組成物が0.05〜2重量部のキサンタン増粘剤と、0.1〜5重量部の、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルおよびそれらの混合物から成る群より選択されるフィルム形成剤との混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
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