JP4624220B2 - 設備検査管理システム - Google Patents

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本発明は、例えば化学プラントにおける各種配管の気密検査の安全で確実な実行を支援するに好適な設備検査管理システムに関する。
化学プラント等における各種配管の気密検査、具体的には溶接部やフランジ継手部の気密検査を行う場合、予め検査領域を定義して配管に対する仕切板の設置場所を決定し、プロセス運転条件を考慮してその検査仕様(検査圧力等)を決定することが必要である。ちなみに上記検査領域は、プラント系統を区別する場所や圧力区分の境界、塔槽類のノズル部、更にはポンプやコンプレッサ類等の昇圧機器の出入り口として定められる。そして該当箇所にプロセス仕様(流体の種類やその圧力等)に応じた仕様(材質や耐圧)の仕切板を設置し、必要に応じて圧力計等を接続してその検査領域の気密検査が行われる。
しかしながら上述した化学プラントにおける検査領域は多くあり、一般的に仕切板の設置箇所だけでも数百箇所にも及ぶ。しかも気密検査の作業対象が広範囲に及ぶこともある上、その検査手法も多様なので、検査計画段階において仕切板の設置場所を見落とす虞がある。また検査に不適切な仕切板を選定する虞もある。また綿密に検査計画を立案しても、その計画通りに仕切板が設置されなかったり、或いは検査終了後に仕切板の撤去し忘れが生じる虞があった。特に足場の悪い高所や機器の裏側の配管に仕切板を設置するような場合、設置および撤去のし忘れが生じ易く、トラブル発生の要因となっている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、プラント等の設備に対する検査計画の不備や仕切板等の検査用部品の設置のし忘れや撤去のし忘れを確実に防止して、上記設備の安全で確実な検査の実行を効果的に支援することのできる設備検査管理システムを提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る設備検査管理システムは、CAD(作図システム)が有する知的情報処理機能と、電子タグが有する情報通信・情報記憶機能とを有効に活用して構築されるものであって、
<a> 化学プラント等の設備の構成および仕様を記憶した設備データベースと、
<b> 上記設備の検査に用いられる仕切板や圧力計等の個々の検査用部品に装着されて該検査用部品の管理情報を記憶した電子タグと、
<c> 上記各検査用部品の仕様とその管理情報とを記憶した部品データベースと、
<d> 前記設備に対する検査仕様に応じて上記設備データベースを参照して該設備の検査計画を立案し、この検査計画に基づいて該検査の実行に必要な検査用部品を前記部品データベースを参照して選定すると共に、上記検査用部品の前記設備に対する設置位置を決定する検査計画手段と、
<e> この検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備への前記検査用部品の設置を指示し、検査終了後に前記検査用部品の撤去を指示すると共に、この指示に従って前記設備に設置または撤去された検査用部品の管理情報を前記電子タグから取得して前記検査用部品の設置作業および撤去作業を管理する検査管理手段と
を具備したことを特徴としている。
ちなみに前記設備は、複数の設備機器を配管を介して結合したプラントまたは配管網であって、前記検査は、例えばプラント系統を区別する場所や圧力区分の境界、塔槽類のノズル部、更にはポンプやコンプレッサ類等の昇圧機器の出入り口に代表される配管の係合部に対する気密検査からなる。この場合、前記検査用部品としては上記配管の結合部を仕切る仕切板や、必要に応じて配管に連結される圧力計等が用いられる。
また前記検査計画手段および前記検査管理手段は、前記設備データベースに記憶された設備の構成および仕様に従って該設備の構成を図面化して表示するCADが有する知的情報処理機能の一部として実現されるものであって、
前記検査計画手段は、設備の構成(例えば化学プラントにおける配管ライン)を図面化して表示した画面上で、立案した検査計画により特定される検査対象部位の表示形態を異ならせると共に、この検査の実行に用いるべく選定した検査用部品の設置位置を上記画面上に明示し、且つその明示位置に付帯させて該検査用部品の管理情報を表示する機能を備えたものとして実現される。
更に前記検査管理手段は、前記検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備に設置すべき検査用部品の管理情報とその設置位置とを作業者に指示し、指定した設置位置に検査用部品を設置したときには、その設置位置の情報および設置した検査用部品に装着された電子タグから取得した情報の前記作業者からの通知を受けて該通知情報を前記作業計画と照合して前記検査用部品の設置を確認し、
また前記検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備から撤去すべき検査用部品の管理情報とその設置位置とを作業者に指示し、指定した設置位置から検査用部品が撤去されたときには、撤去した検査用部品に装着された電子タグから取得した情報の前記作業者から通知を受けて該通知情報を前記作業計画と照合して当該検査用部品の撤去を確認するものとして実現される。
ちなみに前記設備への検査用部品の設置の指示と該検査用部品の撤去の指示は、前記検査計画手段にて立案された検査計画に基づき、指定された手順に従って行われる。またこの検査用部品の設置の指示と該検査用部品の撤去の指示、および上述した電子タグから取得した情報等の通知は、例えば作業者が携帯する移動通信装置を用いて前記検査管理手段側(CAD側)に設置された固定通信装置との間で行われる。
上記構成の設備検査管理システムによれば、検査対象とする設備の構成および仕様を設備データベースから取得して該設備に対する検査仕様に応じてその検査計画を立案し、この検査計画に基づいて該検査の実行に必要な検査用部品と、該検査用部品の前記設備に対する設置位置を決定すると共に、前記部品データベースを参照してその検査仕様(配管径や圧力等)に応じた仕様の検査用部品として選定するので、検査条件を充足する検査計画を不備なく作成することができる。
その上で上述した検査計画に基づき、例えば電子タグに記憶された管理情報を利用する等して検査用部品の種別とその設置箇所を指定して該検査用部品の前記設備への設置を指示し、検査終了後に前記検査用部品の撤去を指示すると共に、この指示に従って前記設備に設置または撤去された検査用部品の管理情報を前記電子タグから取得して前記検査用部品の設置作業および撤去作業を管理するので、設備に対する検査用部品の設置作業および撤去作業を効果的に支援することができる。
特に検査計画に従って検査用部品の種別とその設置箇所が個々に指示されるので、前記設備への複数の検査用部品の設置作業と、検査終了後の前記検査用部品の撤去作業の全てを漏れなく確実に行うことができる。更には設備に設置または撤去された検査用部品の管理情報を前記電子タグから取得してその設置作業および撤去作業の完了を個々に確認するので、検査用部品の設置による検査準備の完了を、或いは検査用部品の撤去に伴う通常の稼動形態への復元を確実に管理することができる。この際、検査用部品に装着された電子タグとの間で情報通信し、その管理情報と部品仕様とを確認しながら設置作業および撤去作業を進めることで、間違った検査用部品を設置し、或いは撤去すると言う不具合を招来することなく上記作業を実行することが可能となる。
また検査計画を立案するに際して、前述したように設備の構成を図面化して表示したCAD画面上で、立案した検査計画により特定される検査対象部位の表示形態(例えば表示色や線種)を異ならせると共に、この検査の実行に用いるべく選定した検査用部品の設置位置をシンボルマーク等として上記画面上に明示し、且つその明示位置に付帯させて該検査用部品の管理情報(管理ID等)を表示すれば、その検査計画を視覚的に容易に確認することができる。この結果、検査計画の内容(検査領域)を確認しながら、その検査に必要な複数の検査用部品の設置とその撤去を正確に指示することができ、また容易に検査用部品の設置作業および撤去作業完了を把握することができるので、該設備に対する検査の実行と検査完了後の設備の運転開始を効果的に支援することが可能となる。
更には上述した如く立案した検査計画に基づいて設備の検査に必要な複数の検査用部品を手配し、予めこれらの各検査用部品にそれぞれ装着された電子タグからその管理情報を取得しておけば、これらの検査用部品の前記設備への設置および撤去の作業指示をより的確に行うことが可能となり、更にはその設置および撤去の状態をより正確に管理することが可能となる等の効果も奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る設備検査管理システムについて説明する。
図1は、この設備検査管理システムの全体的な概略構成図で、1は該設備検査管理システムの主体部をなす知的情報処理機能を備えた知的CADシステム、2は検査対象である化学プラント等の設備、3は上記設備2の気密検査に用いられる検査用部品である。尚、ここでは設備3として複数の設備機器を配管を介して結合した化学プラントを例に、その配管の連結部であるプラント系統を区別する場所、圧力区分の境界、塔槽類のノズル部、更にはポンプやコンプレッサ類等の昇圧機器の出入り口におけるフランジ継手部等における気密試験を行う場合について説明する。
このような配管の気密試験を行う場合には、上記配管を検査領域毎に区画する為の検査用部品3として、専ら仕切板が用いられる。また必要に応じて、上記仕切板により検査領域が区画された配管に圧力計等を設置する場合もある。尚、上記検査用部品3としては、各種のプロセス仕様(流体の種類やその圧力等)に応じて使用される、材質や耐圧、更には管径が異なる複数種の仕切板が準備され、また圧力計もその検出対象とする圧力に応じたものとして複数種準備される。
本システムにおいては上述した各種の検査用部品3の設備(プラント)2への設置とその撤去を管理するべく個々の検査用部品3に電子タグ4を装着している。そしてこれらの電子タグ4に該タグ4が装着された検査用部品3の仕様(材質、管径、耐圧等)やその管理情報(管理ID)等を個々に記憶させ、また外部の通信機器(移動通信機器)5との間で情報通信することで上記管理情報を読み出したり、更にはその設置場所の情報を書き込む等の処理を行い得るようにしている。尚、設備(プラント)2における主要な設備機器6にも電子タグ7を装着しておき、後述するように前記検査用部品3の設置時における設置部位の特定確認に利用することも勿論可能である。
前記知的CADシステム1は、検査対象とする設備(プラント)2が特定(指定)されると共に、該設備2に対する検査内容(検査仕様)が指定されたとき、後述するように設備データベースから当該設備2の構造および仕様を取得して検査領域を特定する等の検査計画を立案し、その検査領域を検査するに必要な検査用部品3を選定すると共に、該検査用部品の設置位置を決定する機能(検査計画手段)を備える。
更に前記知的CADシステム1は、立案した上記検査計画に従って該検査に使用する検査用部品3の手配と、当該検査用部品3の設置位置を指定してその設置を指示し、或いは設備2からの検査用部品3の撤去を指示する作業指示情報8を発する機能を備える。そしてこの作業指示情報8の出力に基づいて実行される検査用部品3の設備作業とその撤去作業により前記設備2に設置された、或いは設備2から撤去された検査用部品3に関する情報を該検査用部品3に個々に装着された電子タグ4から取得し、後述するように前記設備2に対する検査用部品3の設置および撤去の完了を確認する作業管理機能(検査管理手段)を備える。
尚、検査に使用する検査用部品3の手配は、検査計画に基づいて選定された複数の検査用部品3を指定する部品リストを出力することによって行われ、また作業指示情報8は、上記部品リストにより指定された検査用部品3の前記設備2における設置位置をそれぞれ指定することによって行われる。この作業指示情報8については、プリントアウトした作業指示書としてその作業者に発行しても良いが、作業者が携帯する移動通信機器5を介して該作業者に与えるようにしても良い。
この結果、作業者は指示された作業指示情報8に従って指定された検査用部品3を、前記設備2の指定された設置位置(場所)に設置し、或いは指定された場所からそこに設置されている検査用部品3を撤去することになる。そしてこの設置および撤去の作業時に該検査用部品3に装着されている電子タグ4からその管理情報が前記移動通信機器5に取り込まれ、この情報が該移動通信機器5から前記知的CADシステム1側に設けられている固定通式機器9に通知される。これによって検査用部品3の情報が知的CADシステム1に、特に前述した検査管理手段に取り込まれて前記設備2に対する複数の検査用部品3の設置とその撤去がそれぞれ管理される。尚、移動通信機器5と固定通式機器9との間の情報通信は、適宜、中継器を介して行われることもあることは言うまでもない。
ここで上述した設備2に対する検査計画を立案し、立案した検査計画に従って設備2に対する検査用部品3の設置を指示し、検査終了後には前記検査用部品3の撤去を指示し、更にはその指示に従って設備2への検査用部品3の設置(取り付け)または設備2からの検査用部品3の撤去(取り外し)を管理する前述した知的CADシステム1が有する機能(検査計画手段および検査管理手段)について、図2〜6を参照して今少し詳しく説明する。
図2は知的CADシステム1の機能的なブロック構成図で、11はマイクロプロセッサとその制御プログラムを主体として構成される知的CAD本体である。またこの知的CAD本体11には、そのメモリとして予め前述した検査対象とする設備2の構成、およびその機能仕様を記憶した機器データベース12と、上記設備2の検査に用いられる各種の検査装置3の種別やその仕様(管径耐圧等)をその管理情報(管理ID)と共に予め登録した検査用部品データベース13とが設けられている。
知的CAD本体11は、その情報入力部14を介して与えられる検査仕様に従って検査対象とする設備2を特定すると共に、その設備2に対する検査内容を特定し、前記機器データベース12を参照して上記検査対象とする機器2の検査手順(検査計画)を作成する検査手順設定機能10aを備える。この検査手順設定機能10aは、機器データベース12を参照して検査対象とする設備の構造を、例えば図3に示すように図面化して画像表示し、その表示画像上で前述した検査仕様に従ってその検査領域を特定する役割を担う。図3は複数の設備機器をその処理プロセスに従って配管を介して連結した化学プラントの構成例を示している。
そして検査手順設定機能10aは検査仕様に応じて、例えば図4に示すように検査領域と当該検査領域の検査に必要な検査用部品の取り付け位置をそれぞれ決定する。同時に上記の如く特定した検査領域を前述した画面上で、例えば表示色を変更したり、線種を変える等してその表示形態を変更し、これによって検査領域を容易に確認可能に識別表示している。図3に示す例では、検査領域を太線表示することにより明示している。
更に検査手順設定機能10aは、上記検査領域を区画してその検査を実行するに必要な検査用部品(例えば仕切板)3の前記設備2における取り付け位置(設置位置)を前記画面上で明示し、且つその明示位置に付帯させてそこに設置される検査用部品3の管理情報を、図3に示す例ではIC01等の管理IDとして明示するものとなっている。上記検査用部品3の取り付け位置は、例えば検査用部品3の種別に応じて予め設定した○印等のシンボルマークを前記画面上に重ね表示することによって行われる。また検査用部品3の管理情報の明示は、設備2の仕様や設備機器名等を示す情報とは異なる表示形態の注釈情報等として表示される。
一方、上述した如くして設備2に対する検査領域と、その検査領域を検査する上で必要となる仕切板等の検査用部品3の設置位置が決定されると、検査用部品選定機能10bが起動される。この検査用部品選定機能10bは、前記機器データベース12を参照して検査用部品3の設置位置におけるプロセス仕様を求め、例えばそのフランジ継手部の管径や圧力仕様等に応じて、その検査条件に適合する検査用部品3を前記検査用部品データベース13を検索して選定する役割を担う。この検査用部品選定機能10bにより、検査用部品3の設置位置毎にその位置に設置すべき検査用部品3の仕様(材質や耐圧等)が決定され、当該検査仕様を満たす検査用部品を特定する管理情報(部品ID)が決定される。
具体的には[IC01]として特定された設備2の検査用部品の設置情報は、検査領域[LS001]を区画するものであり、配管サイズは[6”]であり、またその設置位置は前工程との仕切理部分であり、その役割は[A;工程区分]であるとして設定される。そしてこの設置情報[IC01]に付随して、そこに設置される検査用部品3を特定する情報が[仕切板番号(仕切板ID)]として登録されることになる。尚、クラス情報は圧力区分を示している。
このようにして設備2における検査領域と、その検査領域の設定に用いられる検査用部品とその設置位置が決定されると、リスト作成機能10cが起動されて上記検査対象領域毎にその検査を実行するに必要な手順を特定する検査管理リストが作成される。そしてこの検査リストは、例えば部品倉庫に対して出力されて検査用部品3の出荷手配に供される[検査リストの出力15]。そして倉庫においては、上記リストにより特定される検査用部品3のそれぞれに対して、その検査用部品に装着された電子タグ4に、例えばその管理情報である前述した[IC01]等によって示される設置情報を登録した後、これを設備2に向けて出荷する。
一方、前記知的CAD本体11においては、検査の実行管理機能10dを起動し、前述した如く設定した検査領域の検査に対する準備処理として、特定した検査用部品3の前記設備2への設置を指示する[作業指示機能16]。更には上記検査の終了後には設備2に設置した上記各検査用部品3の撤去を指示する[作業指示機能16]。この設備2に対する検査用部品3の設置または撤去の指示16は、前述した固定通信機器9を用いて、その作業現場である設備2に赴いている作業者(またはその管理者)が携帯する移動通信端末5に対して前述したリストの情報を送信することによってなされる。この際、必要に応じて前述した設備2の図面化した情報を上記作業者に送るようにしても良い。
このようにして作業指示が与えられると、作業者は準備された検査用部品3に装着された電子タグ4から取得し得る情報に従ってその検査用部品3を確認しながら、上記作業指示により指定された場所に上記検査用部品3を設置していくだけで良いので、その設置作業の効率化を図り得ると共に、設置ミスの発生を効果的に防止することができる。その上で作業者は、検査用部品3の設置完了に伴い前記電子タグ4から取得した情報と、その設置位置を特定する情報とを前記移動通信機器5を介して知的CAD本体11側に通知する[作業情報取得機能17]。すると前記検査の実行管理手段10dは、この通知情報を取得することでその管理情報(管理ID)から前述した如く指定した検査用部品3が、指定された場所に設置されたことを確認し得ることになる。尚、検査用部品3の撤去に際しては、撤去した検査用部品3に装着された電子タグ4からその管理情報を取得し、これを知的CAD本体11側に通知するようにすれば良い。
即ち、図5にその作業手順を示すように、前述した検査計画により示される作業手順に従って検査用部品3とその設置の位置または撤去の位置を指示し[ステップS1]、この指示に従って検査用部品3の設置作業または撤去作業が行われたとき、その作業完了の情報法を該検査用部品3に装着された電子タグ4から取得した管理情報と共に入力することで[ステップS2]、その作業完了を確認する。そして検査に必要な全ての検査用部品3について、その設置の指示および撤去の指示とその作業完了を確認したならば[ステップS3]、これによって検査準備の完了、或いは検査後の設備2の通常状態への復元を確認し、その作業を統一的に管理する。
かくして上述した如く構成され、知的CADシステム1上において検査対象とする設備2の構成および仕様を把握し、検査仕様に応じて該設備2における検査領域を特定してその検査に必要な検査用部品3とその設置位置を決定する設備検査管理システムによれば、検査用部品3のそれぞれに装着した電子タグ4を用いてその検査用部品3を仕様毎に管理し得ることと相俟って、前記設備2への検査用部品3の設置および撤去を、その設置位置を指定しながら的確に指示することができる。
特に知的CADシステム1において図面化して展開した設備2の構成図上で、検査対象領域と、その検査に必要な検査用部品の設置位置とを決定するので、論理的に正確な検査計画を容易に、しかも効率的に立案することができる。そしてその検査計画に従って検査手順を設定し、この検査手順に従って設備2への検査用部品の設置とその撤去を指示し、検査用部品3に装着された電子タグ4を用いてその設置作業および撤去作業が間違いなく実行されたことを逐次確認していくので、検査用部品3の設置のし忘れや撤去のし忘れに起因する事故の発生を確実に防ぐことができる。しかも個々の検査用部品3に電子タグ4を装着しておくことにより、設備2に対する検査用部品3の設置とその撤去を知的CADシステム1において確認することが容易であり、しかも検査用部品3の情報を確実に得ることができるので、間違った検査用部品3を設置してしまうような不具合も未然に防ぐことが可能となる等の効果が奏せられる。
以上を要約すれば本発明に係る設備検査管理システムによれば、設備2に対する気密検査手順に従って仕切板(検査用部品3)を確実に設置し、またその取外し完了までの手法を確立することができ、次のような効果を期待することができる。即ち、知的CAD本体1上で仕切板の設置箇所の設定を迅速に行うことができ、且つ、適切な仕様に基づく仕切板の選択を確実に行い得る。同時に仕切板の設置リストを作成することで、従来、経験と勘に頼ってきた試験計画の立案を容易に自動化することができる。
この結果、例えば上記情報を固定通信装置9から移動通信装置5に送信し、移動通信装置5を用いて各種検査用部品3を保管している倉庫において該当する検査用部品(仕切板)3を選び出し、指示された作業手順に従って上記仕切板3を作業現場(設備2側)に運搬することができる。その上で、電子タグ4を利用して仕切板3の種別を確認しながら、指定された設置場所に設置していくことができるので、その設置作業の効率化を図り得る。また設置した仕切板3の撤去に際しては、その作業指示に従って該当する仕切板3を設備から順次撤去していくだけで良いので、その撤去作業の効率化を図り得る。
そしてこれらの一連の作業を知的CADシステム1による管理の下で確実に行うことが可能となるので、その検査実行時や、検査後に定常運転に移行した時点での設備事故を未然に防ぐことが可能となる。また二次的には種々の仕切板の利用可能性や在庫管理等が容易になる等の利点もある。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばここでは化学プラントにおける気密検査を例に説明したが、都市ガスや上水道等の配管網における検査を実行する場合にも同様に適用することができる。また設備2における検査領域が複数ある場合には、これらの各検査領域毎に立案される検査計画に従って、これらの各検査をその検査仕様等によって指定される順序で順番に実行していくようにすれば良い。また前述した如く立案される検査計画によれば、設備2の該当箇所に圧力計等の計測器が組み込まれているか否かを容易に判断することができるので、その判断結果に従って検査用部品3として適宜その圧力仕様に応じた圧力計を準備するようにすれば十分である。また検査用部品3に電子タグ5を装着するに際しては、検査用部品3に直接的に貼付することに代えて、例えば検査用部品3が高温下に晒されることを配慮し、検査用部品3のフランジ等にチェーンを用いてぶら下げたタグ片に装着するようにしても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る設備検査管理システムの全体的な概略構成図。 図1に示す設備検査管理システムにおける知的CADシステムの機能的なブロック構成図。 知的CADシステムにより図面化して画像表示される設備(プラント)の例を示す図。 検査仕様に応じて決定された検査領域とその検査に必要な検査用部品およびその設置位置を示すリストの例を示す図。 設備に対する検査用部品の設置および撤去の作業指示と、その作業確認の概略的な手順を示す図。
符号の説明
1 知的CADシステム
2 設備(プラント)
3 検査用部品(仕切板)
4 電子タグ
5 移動通信機器
9 固定通信機器
10a 検査手順設定機能
10b 検査用部品選定機能
10c リスト作成機能
10d 検査の実行管理機能
16 作業指示機能
17 作業情報取得機能

Claims (5)

  1. 設備の構成および仕様を記憶した設備データベースと、
    上記設備の検査に用いられる個々の検査用部品に装着されて該検査用部品の管理情報を記憶した電子タグと、
    上記各検査用部品の仕様とその管理情報とを記憶した部品データベースと、
    前記設備に対する検査仕様に応じて上記設備データベースを参照して該設備の検査計画を立案し、この検査計画に基づいて該検査の実行に必要な検査用部品を前記部品データベースを参照して選定すると共に、上記検査用部品の前記設備に対する設置位置を決定する検査計画手段と、
    この検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備への前記検査用部品の設置を指示し、検査終了後に前記検査用部品の撤去を指示すると共に、この指示に従って前記設備に設置または撤去された検査用部品の管理情報を前記電子タグから取得して前記検査用部品の設置作業および撤去作業を管理する検査管理手段と
    を具備したことを特徴とする設備検査管理システム。
  2. 前記設備は、複数の設備機器を配管を介して結合したプラントまたは配管網であって、前記検査は配管の気密検査である請求項1に記載の設備検査管理システム。
  3. 前記検査計画手段および前記検査管理手段は、前記設備データベースに記憶された設備の構成および仕様に従って該設備の構成を図面化して表示するCADが有する知的情報処理機能の一部として実現されるものであって、
    前記検査計画手段は、設備の構成を図面化して表示した画面上で、立案した検査計画により特定される検査対象部位の表示形態を異ならせると共に、選定した検査用部品の設置位置を上記画面上で明示し、且つその明示位置に付帯させて該検査用部品の管理情報を表示する機能を備えるものである請求項1に記載の設備検査管理システム。
  4. 前記検査管理手段は、前記検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備に設置すべき検査用部品の管理情報とその設置位置とを作業者に指示し、指定した設置位置に検査用部品を設置したとき、設置位置の情報および設置した検査用部品に装着された電子タグから取得した情報の前記作業者からの通知を受けて該通知情報を前記作業計画と照合して前記検査用部品の設置を確認し、
    前記検査計画手段により求められた検査計画に従って前記設備から撤去すべき検査用部品の管理情報とその設置位置とを作業者に指示し、指定した設置位置から検査用部品が撤去されたとき、撤去した検査用部品に装着された電子タグから取得した情報の前記作業者から通知を受けて該通知情報を前記作業計画と照合して当該検査用部品の撤去を確認するものである請求項1に記載の設備検査管理システム。
  5. 前記設備への検査用部品の設置の指示と該検査用部品の撤去の指示は、前記検査計画手段にて立案された検査計画に従って行われるものである請求項1に記載の設備検査管理システム。
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