従来、カラー透過型の液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))において、バックライトとして白色光源を用いる装置がある。
図1は、この白色光源を用いた液晶表示装置の一例の構成を示す断面図である。
図1の液晶表示装置1は、白色光源11、拡散板12、拡散フィルム13、BEF(Brightness Enhancement Firm)(商標)14、拡散フィルム15、D-BEF16、およびLCDパネル17から構成される。液晶表示装置1は、白色光源11から発光された白色の光を、拡散板12、拡散フィルム13、BEF14、拡散フィルム15、およびD-BEF16を介して、LCDパネル17に照射することにより、画像を表示する。ここで、液晶表示装置1が表示する画像は、赤色の画素(以下、赤色画素という)、緑色の画素(以下、緑色画素という)、および青色の画素(以下、青色画素という)の配列によって構成される。
白色光源11は、一般的には、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)(冷陰極管)で構成されるが、この場合は、例えば、多数の赤色発光ダイオード(LED(Light Emission Diode))、緑色発光ダイオード、および青色発光ダイオードから構成される。白色光源11は、多数の赤色発光ダイオードにより発光される赤色の光、多数の緑色発光ダイオードにより発光される緑色の光、および多数の青色発光ダイオードにより発光される青色の光が加法混色されることにより形成される白色の光を、拡散板12に照射する。
拡散板12は、白色光源11から入射される白色の光を拡散し、拡散フィルム13に照射する。拡散フィルム13は、拡散板12から入射した白色の光を、さらに拡散してBEF14に照射する。
BEF14は、拡散フィルム13から入射された白色の光のうちのP成分の、LCDパネル17の液晶24の視野角(LCDパネル17に垂直な方向に対して成す角であって、LCDパネル17を透過した光がユーザに視認可能な角度)から外れた光を集光して、図中上方向に光の進む方向を制限し、拡散フィルム15およびD-BEF16を介して、LCDパネル17に入射する。即ち、LCDパネル17の液晶24には視野角があるため、LCDパネル17に対して垂直な方向から所定の角度以上ずれた光は、LCDパネル17を透過してもユーザには見えない。このため、BEF14は、液晶24の視野角に合わせて、視野角から外れた方向に射出する白色の光のP成分を集光し、LCDパネル17の正面に向わせることによって、白色の光を有効に利用する。
D-BEF16は、BEF14から拡散フィルム15を介して入射された白色の光のうちのS成分を、P成分に変換した後、LCDパネル17の液晶24の視野角から外れた光を集光して、図中上方向に光の進む方向を制限し、LCDパネル17に照射する。即ち、LCDパネル17には、P成分のみが透過される構成となっているため、D-BEF16は、S成分をP成分に偏向させた後、BEF14と同様の処理を施し、LCDパネル17に照射する。なお、D-BEF16は、BEF14により処理されたP成分については、処理を加えることなく、そのままLCDパネル17に照射する。
LCDパネル17は、偏光板21,TFT(Thin Film Transistor)22、カラーフィルタ23、液晶(表示素子)24、および偏光板25から構成される。
偏光板21は、D-BEF16から入射された白色の光のうちの所定の偏光方向の光を透過し、TFT22を介してカラーフィルタ23を照射する。
TFT22は、画素毎に設けられ、液晶24に印加する電圧を画素毎に制御する。
カラーフィルタ23は、例えば、薄膜状の赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタの配列によって構成される。即ち、カラーフィルタ23においては、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタが、水平方向には、例えば、その順番で周期的に配列され、垂直方向には、一直線上に配置されている。より具体的には、カラーフィルタ23においては、その第1列目(左から1番目の垂直方向の列)に、赤色フィルタが配置され、第2列目に、緑色フィルタが配置され、第3列目に、青色フィルタが配置され、第4列目に、赤色フィルタが配置され、以下、同様に、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタが、水平方向に周期的に配置されている。
1つの赤色フィルタは、液晶24の1つの画素に対応した大きさになっており、緑色フィルタおよび青色フィルタも同様である。偏光板21を透過し、TFT22を介してカラーフィルタ23に入射する白色の光が、赤色フィルタ、緑色フィルタ、または青色フィルタを透過することにより、それぞれ、赤色、緑色、または青色の光となって、液晶24の対応する画素に照射されることにより、液晶表示装置1では、カラーの画像が表示される。従って、液晶表示装置1が表示する画像を構成する赤色画素、緑色画素、および青色画素の配列は、カラーフィルタ23の赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタの配列に等しい。
液晶24には、図中上部に、透明導電層(不図示)が設けられ、その透明導電層は接地されている。TFT22と透明導電層との間に電圧が印加されることによって電界が生じ、液晶24は、各画素において、その画素を横切る電界に応じて、カラーフィルタ23から照射された赤色、緑色、または青色の光の偏光方向を変化させる。例えば、ある画素においてその画素を横切る電界がない場合、液晶24は、その画素にカラーフィルタ23から照射(入射)された赤色、緑色、または青色の光を、その偏光方向を入射時の偏光(入射偏光)方向に対して直交するように90度だけ回転し、偏光板25を照射する。一方、ある画素においてその画素を横切る電界がある場合、液晶24は、その画素にカラーフィルタ23から照射された赤色、緑色、または青色の光を、その偏光方向を変化させずにそのまま、偏光板25に照射する。
偏光板25は、偏光板21が透過する光の偏光方向と直交する偏光方向の光を透過するように配置されている。従って、偏光板25は、液晶24から照射された光のうち、液晶24により偏光方向が入射偏光方向に対して直交するように回転された光のみを透過し、偏光方向が変化していない光を遮断する。ここで、上述したように、液晶24は、各画素において、その画素を横切る電界、即ちTFT22により液晶24に印加される電圧に応じて、カラーフィルタ23から照射された赤色、緑色、または青色の光の偏光方向を90度だけ回転する。従って、TFT22は、画素毎に、液晶24に印加される電圧を制御することにより、偏光板25を透過する(または偏光板25により遮断される)光を画素ごとに制御することができる。これにより、液晶表示装置1において、任意の色を表示することができる。
以上のように構成される液晶表示装置1では、白色光源11により発光された白色の光が、拡散板12、拡散フィルム13、BEF14、拡散フィルム15、およびD-BEF16を介して、LCDパネル17に照射される。LCDパネル17の偏光板21は、所定の偏光方向の白色の光を透過し、TFT22を介してカラーフィルタ23に照射する。カラーフィルタ23は、画素毎に、白色の光のうち、その画素に対応する色の光のみを透過させ、液晶24を介して偏光板25に照射する。偏光板25は、カラーフィルタ23から液晶24を介して照射された光の偏光方向に応じて、その光を透過、または遮断し、偏光板25を透過した光により、カラーの画像が表示される。
ところで、上述した液晶表示装置1のカラーフィルタ23の赤色フィルタ、緑色フィルタ、または青色フィルタは、それぞれ、白色の光のうちの赤色、緑色、または青色の光を透過させるので、カラーフィルタ23を透過して液晶24に照射される赤色、緑色、または青色の光は、単純には、白色光源11から発光された白色の光の約1/3の明るさになる。従って、白色光源11の明るさは、液晶表示装置1が表示する画像を構成する各画素の画素値がとりうる最大値の約3倍に対応する明るさにしなくてはならず、そのため、白色光源11を、多数の発光ダイオードで構成する必要があった。
また、白色光源11を多数のダイオードで構成する場合には、消費電力が大となり、さらに発熱に対する対策もとる必要があった。
そこで、バックライトとして、白色の光を発する白色光源11ではなく、赤色、緑色、または青色の光をそれぞれ発する赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、または青色発光ダイオードを用い、その赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、または青色発光ダイオードそれぞれが発する赤色、緑色、または青色の光を、対応する色の画素に照射することにより、カラーフィルタを不要にした液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1と2参照)。
特許文献1に記載されている液晶表示装置には、赤色発光ダイオードが配置される赤色光ガイド、緑色発光ダイオードが配置される緑色光ガイド、および青色発光ダイオードが配置される青色光ガイドが設けられている。赤色光ガイドには、赤色発光ダイオードにより発光された赤色の光を反射し、液晶層の赤色画素に照射するように設計された変形部が設けられている。緑色光ガイドと青色光ガイドにも同様に、変形部が設けられている。
さらに、特許文献2に記載されている液晶表示装置では、上述した赤色光ガイド、緑色光ガイド、および青色光ガイドの代わりに、共通の1つの光ガイドが設けられている。この光ガイドには、各色の発光ダイオードにより発光された各色の光を反射し、液晶層の対応する色の画素に照射するように設計された変形部が設けられている。これにより、カラーフィルタを用いずに、液晶層の各色の画素に、対応する色の光を照射することができる。
特開2002−196332号公報
特開2003−35904号公報
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載のバックライト(例えば、図2のバックライト41)は、
少なくとも第1の色の画素(例えば、赤色画素)と第2の色の画素(例えば、緑色画素)の配列によって構成される画像を表示する表示装置(例えば、図3の液晶表示装置40)のバックライトにおいて、
第1の色の光を発光する第1の発光ダイオード(例えば、図2の赤色発光ダイオード51)と、
第2の色の光を発光する第2の発光ダイオード(例えば、図2の緑色発光ダイオード52)と、
前記画素に対応する幅の帯状の平面(例えば、図2の平面D)を厚みとし、その帯状の平面側を底辺とする三角形状の平板であり、その三角形状の平板の前記底辺に対向する頂点側から入射される前記第1の発光ダイオードが発光する前記第1の色の光を、その帯状の平面にガイドして、前記第1の色の画素に照射する第1の光ガイド(例えば、図2の赤色光ガイド61)と、
前記画素に対応する幅の帯状の平面(例えば、図2の平面E)を厚みとし、その帯状の平面側を底辺とする三角形状の平板であり、その三角形状の平板の前記底辺に対向する頂点側から入射される前記第2の発光ダイオードが発光する前記第2の色の光を、その帯状の平面にガイドして、前記第2の色の画素に照射する第2の光ガイド(例えば、図2の緑色光ガイド62)と
を備え、
複数の前記第1と第2の光ガイドが、周期的に、かつ前記帯状の平面が、前記画像が表示される表示面と平行の平面上に並ぶように配置され、
前記第1および第2の光ガイドである前記三角形状の平板それぞれは、前記第1および第2の光ガイドが、前記帯状の平面が前記表示面と平行の平面上に並ぶように配置された状態において、前記第1および第2の光ガイドのうちの一方の光ガイドの前記底辺に対向する頂点が、他方の光ガイドの前記底辺に対向する頂点と前記帯状の平面に平行な方向に異なる位置に露出するように、異なる三角形状に構成されている
ことを特徴とする。
請求項2に記載のバックライトは、
前記画像は、前記第1の色の画素(例えば、赤色画素)、前記第2の色の画素(例えば、緑色画素)、および第3の色の画素(例えば、青色画素)の配列によって構成され、
前記第3の色の光を発光する第3の発光ダイオード(例えば、図2の青色発光ダイオード53)と、
前記画素に対応する幅の帯状の平面を厚みとし、その帯状の平面側を底辺とする三角形状の平板であり、その三角形状の平板の前記底辺に対向する頂点側から入射される前記第3の発光ダイオードが発光する前記第3の色の光を、その帯状の平面にガイドして、前記第3の色の画素に照射する平板形状の第3の光ガイド(例えば、図2の青色光ガイド63)と
をさらに備え、
複数の前記第1乃至第3の光ガイドが、周期的に、かつ前記帯状の平面が、前記表示面と平行の平面上に並ぶように配置され、
前記第1乃至第3の光ガイドである前記三角形状の平板それぞれは、前記第1乃至第3の光ガイドが、前記帯状の平面が前記表示面と平行の平面上に並ぶように配置された状態において、前記第1乃至第3の光ガイドのうちの1の光ガイドの前記底辺に対向する頂点が、他の光ガイドの前記底辺に対向する頂点と前記帯状の平面に平行な方向に異なる位置に露出するように、異なる三角形状に構成されている
ことを特徴とする。
請求項4に記載のバックライトは、
複数の前記第1の光ガイド(例えば、図7の赤色光ガイド61)に対して、1つの前記第1の発光ダイオード(例えば、図7の赤色発光ダイオード121)が発光する前記第1の色の光をガイドする第4の光ガイド(例えば、図7の赤色発光ダイオードガイド122)と、
複数の前記第2の光ガイド(例えば、図3の緑色光ガイド62)に対して、1つの前記第2の発光ダイオード(例えば、図7の赤色発光ダイオード121と同様に構成される緑色発光ダイオード)が発光する前記第2の色の光をガイドする第5の光ガイド(例えば、図7の赤色発光ダイオードガイド122と同様に構成される緑色発光ダイオードガイド)と、
複数の前記第3の光ガイド(例えば、図3の青色光ガイド63)に対して、1つの前記第3の発光ダイオード(例えば、図7の赤色発光ダイオード121と同様に構成される青色発光ダイオード)が発光する前記第3の色の光をガイドする第6の光ガイド(例えば、図7の赤色発光ダイオードガイド122と同様に構成される青色発光ダイオードガイド)と
をさらに備える
ことを特徴とする。
請求項7に記載の液晶表示装置は、
少なくとも第1の色の画素と第2の色の画素の配列によって構成される画像を表示する液晶表示装置において、
液晶表示素子(例えば、図3の液晶24)と、
前記液晶表示素子を照明するためのバックライト(例えば、図3のバックライト41)と
を備え、
前記バックライトは、
第1の色の光を発光する第1の発光ダイオード(例えば、図3の赤色発光ダイオード51)と、
第2の色の光を発光する第2の発光ダイオード(例えば、図3の緑色発光ダイオード52)と、
前記画素に対応する幅の帯状の平面(例えば、図2の平面D)を厚みとし、その帯状の平面側を底辺とする三角形状の平板であり、その三角形状の平板の前記底辺に対向する頂点側から入射される前記第1の発光ダイオードが発光する前記第1の色の光を、その帯状の平面にガイドして、前記第1の色の画素に照射する第1の光ガイド(例えば、図2の赤色光ガイド61)と、
前記画素に対応する幅の帯状の平面を厚みとし、その帯状の平面側を底辺とする三角形状の平板であり、その三角形状の平板の前記底辺に対向する頂点側から入射される前記第2の発光ダイオードが発光する前記第2の色の光を、その帯状の平面(例えば、図2の平面E)にガイドして、前記第2の色の画素に照射する第2の光ガイド(例えば、図2の緑色光ガイド62)と
を備え、
複数の前記第1と第2の光ガイドが、周期的に、かつ前記帯状の平面が、前記画像が表示される前記液晶表示素子の表示面と平行の平面上に並ぶように配置され、
前記第1および第2の光ガイドである前記三角形状の平板それぞれは、前記第1および第2の光ガイドが、前記帯状の平面が前記表示面と平行の平面上に並ぶように配置された状態において、前記第1および第2の光ガイドのうちの一方の光ガイドの前記底辺に対向する頂点が、他方の光ガイドの前記底辺に対向する頂点と前記帯状の平面に平行な方向に異なる位置に露出するように、異なる三角形状に構成されている
ことを特徴とする。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明を適用した液晶表示装置の一実施の形態の構成例を示す斜視図であり、図3は、その左側面図(図2のA方向から見た図)である。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
図2と図3の液晶表示装置40は、バックライト41とLCDパネル42から構成され、バックライト41において、赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、および青色発光ダイオード53から発光された光を、それぞれ赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63を介して、LCDパネル42に照射することにより、画像を表示する。ここで、液晶表示装置40が表示する画像は、赤色画素、緑色画素、および青色画素の配列によって構成される。なお、図2では、便宜上、バックライト41とLCDパネル42とを、別に図示してある。
バックライト41は、赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、青色発光ダイオード53、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63から構成される。
赤色発光ダイオード51は、赤色の光を発光し、緑色発光ダイオード52は、緑色の光を発光する。青色発光ダイオード53は、青色の光を発光する。
赤色光ガイド61は、例えば、画素に対応する幅の帯状の平面Dを、厚みとして有し、かつ平面D側(図2の前面側)を底辺とする三角形状の透明なアクリル板から構成される。三角形状の赤色光ガイド61の、底辺に対向する頂点側には、赤色の光を、赤色光ガイド61内に入射する赤色発光ダイオード51が配置されている。ここで、赤色光ガイド61の表面のうちの平面Dの赤色画素に対応する領域である赤色画素領域101と、赤色発光ダイオード51が配置されている領域とを除くすべての部分には、反射膜が設けられている。これにより、赤色発光ダイオード51から赤色光ガイド61内に入射した赤色の光が、赤色光ガイド61の赤色画素領域101と、赤色発光ダイオード51が配置されている領域以外から、外部に射出することを防止するようになっている。赤色光ガイド61は、赤色発光ダイオード51により発光された赤色の光を、帯状の平面Dにガイドして、赤色画素領域101から射出し、LCDパネル42の赤色画素に照射する。ここでは、赤色光ガイド61は、三角形状としたが、赤色発光ダイオード51が配置される面が細く、LCDパネル42に接する面が広い末広形状であればどのような形状であってもよい。
なお、反射膜は、赤色光ガイド61の表面に、例えば、アルミニウムをコーティングすること等によって形成することができる。
また、図2では(後述する図4および図5でも同様)、上下方向(垂直方向)に隣接する画素どうしの境界部分に対応する領域にのみ、反射膜を図示してあるが、反射膜は、左右方向(水平方向)に隣接する画素どうしの境界部分にも形成されている。
緑色光ガイド62と青色光ガイド63は、赤色光ガイド61と同様に構成される。即ち、緑色光ガイド62は、例えば、画素に対応する幅の帯状の平面Eを、厚みとして有し、かつ平面E側(図2の前面側)を底辺とする三角形状の透明なアクリル板から構成される。三角形状の緑色光ガイド62の、底辺に対向する頂点側には、緑色の光を、緑色光ガイド62内に入射する緑色発光ダイオード52が配置されている。緑色光ガイド62は、緑色発光ダイオード52により発光された緑色の光を、帯状の平面Eにガイドして、緑色画素領域102から射出し、LCDパネル42の緑色画素に照射する。
青色光ガイド63は、例えば、画素に対応する幅の帯状の平面Fを、厚みとして有し、かつ平面F側(図2の前面側)を底辺とする三角形状の透明なアクリル板から構成される。三角形状の青色光ガイド63の、底辺に対向する頂点側には、青色の光を、青色光ガイド63内に入射する青色発光ダイオード53が配置されている。青色光ガイド63は、青色発光ダイオード53により発光された青色の光を、帯状の平面Fにガイドして、青色画素領域103から射出し、LCDパネル42の青色画素に照射する。
バックライト41は、以上のように構成される複数の赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、青色光ガイド63が、周期的に、かつ、LCDパネル42に光を射出する帯状の平面D乃至F(三角形状のアクリル板の厚み)が、LCDパネル42の表示面と平行の平面上に並ぶように配置されて構成されている。即ち、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、青色光ガイド63は、その順番で平面D,E,Fの長手方向が表示面の列方向(垂直方向)と平行となり、かつ、平面D,E,Fが同一平面内に含まれるように、周期的に配置されている。
ここで、上述のように、LCDパネル42に光を射出する帯状の平面D乃至FがLCDパネル42の表示面と平行の平面上に並ぶように配置された、三角形状の赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63のうちの1の光ガイドの、帯状の平面(平面D乃至Fのうちのいずれか)側である底辺に対向する頂点は、他の光ガイドの底辺に対向する頂点と異なる位置に露出するようになっている。これは、次のような理由による。
即ち、三角形状の赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、または青色光ガイド63の、帯状の平面D乃至F側である底辺に対向する頂点(部分)には、それぞれ赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、または青色発光ダイオード53が配置される。従って、三角形状の赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63のうちの1の光ガイドの頂点が、他の光ガイドの頂点と異なる位置に露出するようになっていることにより、赤色光発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、および青色発光ダイオード53の配置や、赤色光発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、および青色発光ダイオード53への配線を容易に行うことができる。
なお、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63は、上述のように、頂点が異なる位置に露出する、異なる三角形状でなくてもよい。即ち、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63は、例えば、同一の三角形状であってもよい。また、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、または青色光ガイド63は、赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、または青色発光ダイオード53が配置される面が細く、LCDパネル42に接する面が広い末広形状であればどのような形状であってもよい。
LCDパネル42は、偏光板21、TFT22、液晶(表示素子)24、および偏光板25から構成される。なお、図2と図3の偏光板21、TFT22、液晶24、および偏光板25は、図1のそれらと同一のものであり、説明は繰り返しになるので省略する。
液晶表示装置40は、バックライト41の平面D乃至Fが、LCDパネル42の偏光板21に接するように、かつ、バックライト41の赤色画素領域101、緑色画素領域102、青色画素領域103それぞれが、LCDパネル42の赤色画素、緑色画素、青色画素それぞれと対向するように、バックライト41とLCDパネル42が配置されて構成されている。
以上のように構成される液晶表示装置40では、赤色発光ダイオード51により発光された赤色の光が、赤色光ガイド61に入射し、その赤色光ガイド61によってガイドされ、赤色画素領域101から射出する。赤色画素領域101から射出した赤色の光は、LCDパネル42の赤色画素に照射される。赤色の光と同様に、緑色発光ダイオード52により発光された緑色の光は、緑色光ガイド62によって、LCDパネル42の緑色画素にガイドされて照射され、青色発光ダイオード53により発光された青色の光は、青色光ガイド63によって、LCDパネル42の青色画素にガイドされて照射される。LCDパネル42では、図1で説明したように、光の透過または遮断が、画素ごとに制御され、これにより、偏光板25側の平面である表示面に、カラーの画像が表示される。
図4は、バックライト41が3個の赤色光ガイド61、3個の緑色光ガイド62、3個の青色光ガイド63から構成される場合の、そのバックライト41の斜視図を示している。
ここで、3個の赤色光ガイド61を赤色光ガイド611乃至613と、3個の緑色光ガイド62を緑色光ガイド621乃至623と、3個の青色光ガイド63を青色光ガイド631乃至633と、それぞれ表す。なお、実際には、赤色光ガイド611乃至613、緑色光ガイド621乃至623、および青色光ガイド631乃至633は、図中手前側から、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、青色光ガイド63の順に周期的に並ぶように配置されているが、図4では、説明の便宜上、緑色光ガイド621乃至623が、図中矢印X方向に、赤色光ガイド611乃至613に対して所定の長さ分だけずらして図示されており、青色光ガイド631乃至633が、その緑ガイド621乃至623に対してさらに所定の長さ分ずらして図示されている。
赤色光ガイド611は、画素に対応する幅の帯状の平面711(図2の平面D)を厚みとし、平面711側を底辺とする三角形状のアクリル性の平板で構成されている。平面711において、LCDパネル42の赤色画素に対応する位置の、その赤色画素に対応する大きさの領域(部分)は、赤色画素領域10111,10121、および10131とされている。
なお、平面711において、赤色画素領域10111,10121、および10131は、反射膜が形成されずに残った領域である。
また、ここでは、LCDパネル42の赤色画素にのみ、赤色の光を照射するため、LCDパネル42の赤色画素どうしの境界部分に、赤色の光が照射されないように、LCDパネル42の赤色画素どうしの境界部分に対応する平面711の部分に、反射膜を設けるようにしたが、平面711には、反射膜を設けなくても良い。この場合、平面711の全体から、赤色の光が射出される。
赤色光ガイド611には、平面711に対向する頂点側から光を入射するにように、図中下部に、赤色発光ダイオード511が設けられている。
赤色光ガイド611と同様に、赤色光ガイド612と613には、それぞれ赤色発光ダイオード(図示せず)が配置される。そして、赤色光ガイド612の帯状の平面712において、LCDパネル42の赤色画素に対応する位置の、その赤色画素に対応する大きさの領域(部分)は、赤色画素領域10112、10122、および10132とされている。また、赤色光ガイド613の平面713において、LCDパネル42の赤色画素に対応する位置の、その赤色画素に対応する大きさの領域(部分)は、赤色画素領域10113、10123、および10133とされている。
赤色光ガイド611と612との間隔は、緑色光ガイド621および青色光ガイド631の2枚の光ガイドの厚み分になっている。同様に、赤色光ガイド612と613との間隔も、2枚の光ガイドの厚み分になっている。
なお、以下、赤色光ガイド611乃至613を区別する必要がない場合、まとめて赤色光ガイド61という。また、赤色画素領域10111,10121、および10131を区別する必要がない場合、まとめて赤色画素領域1011という。同様に、赤色画素領域10112,10122、および10132を区別する必要がない場合、まとめて赤色画素領域1012といい、赤色画素領域10113,10123、および10133を区別する必要がない場合、まとめて赤色画素領域1013という。
また、赤色画素領域1011乃至1013を区別する必要がない場合、まとめて赤色画素領域101という。さらに、平面711乃至713を区別する必要がない場合、まとめて平面71という。また、赤色光ガイド61に配置される赤色発光ダイオードをまとめて、赤色発光ダイオード51という。
赤色光ガイド61の内部には、赤色発光ダイオード51により発光された赤色の光が入射し、赤色光ガイド61の表面に形成された反射膜で反射され、平面71にガイドされる。平面71にガイドされた赤色の光は、赤色画素領域101から射出され、LCDパネル42の対応する赤色画素に照射される。従って、LCDパネル42の赤色画素において、カラーフィルタなしで赤色を表示することができる。
なお、赤色画素領域101から射出された赤色の光は、赤色画素領域101から離れるほど拡がっていく。従って、赤色画素領域101と、LCDパネル42とが、ある程度離れている場合には、赤色画素領域101は、上述のような光の拡がりを考慮した大きさ、即ち、赤色画素領域101と、LCDパネル42との距離に応じて、画素よりも小さい大きさとするのが望ましい。但し、液晶表示装置40では、上述したことから、赤色画素領域101は、LCDパネル42に接した状態とされるので、赤色画素領域101の大きさは、上述のような光の拡がりを考慮せずに、例えば、LCDパネル42の画素と同一の大きさとしても、問題はない。緑色画素領域102および青色画素領域103についても、同様である。
緑色光ガイド621は、赤色光ガイド61と同様に構成される。即ち、緑色光ガイド621は、画素に対応する幅の帯状の平面721(図2の平面E)を厚みとし、平面721側を底辺とする三角形状のアクリル性の平板で構成されている。平面721において、LCDパネル42の緑色画素に対応する位置の、その緑色画素に対応する大きさの領域(部分)は、緑色画素領域10211、10221、および10231とされている。また、緑色光ガイド621には、平面721に対向する頂点側から光を入射するにように、図中下部に、緑色発光ダイオード521が設けられている。
緑色光ガイド621と同様に、緑色光ガイド622と623には、それぞれ緑色発光ダイオード(図示せず)が配置される。そして、緑色光ガイド622の帯状の平面722において、LCDパネル42の緑色画素に対応する位置の、その緑色画素に対応する大きさの領域(部分)は、緑色画素領域10212、10222、および10232とされている。また、緑色光ガイド623の平面723において、LCDパネル42の緑色画素に対応する位置の、その緑色画素に対応する大きさの領域(部分)は、緑色画素領域10213、10223、および10233とされている。
緑色光ガイド621と622との間隔は、青色光ガイド631および赤色光ガイド612の2枚の光ガイドの厚み分になっている。同様に、緑色光ガイド622と623との間隔も、2枚の光ガイドの厚み分になっている。
なお、以下、緑色光ガイド621乃至623を区別する必要がない場合、まとめて緑色光ガイド62という。また、緑色画素領域10211,10221、および10231を区別する必要がない場合、まとめて緑色画素領域1021という。同様に、緑色画素領域10212,10222、および10232を区別する必要がない場合、まとめて緑色画素領域1022といい、緑色画素領域10213,10223、および10233を区別する必要がない場合、まとめて緑色画素領域1023という。
また、緑色画素領域1021乃至1023を区別する必要がない場合、まとめて緑色画素領域102という。さらに、平面721乃至723を区別する必要がない場合、まとめて平面72という。また、緑色光ガイド62に配置される緑色発光ダイオードをまとめて、緑色発光ダイオード52という。
緑色光ガイド62の内部には、緑色発光ダイオード52により発光された緑色の光が入射し、緑色光ガイド62の表面に形成された反射膜で反射され、平面72にガイドされる。平面72にガイドされた緑色の光は、緑色画素領域102から射出され、LCDパネル42の対応する緑色画素に照射される。従って、LCDパネル42の緑色画素において、カラーフィルタなしで緑色を表示することができる。
青色光ガイド631は、赤色光ガイド61と同様に構成される。即ち、青色光ガイド631は、画素に対応する幅の帯状の平面731(図2の平面F)を厚みとし、平面731側を底辺とする三角形状のアクリル性の平板で構成されている。平面731において、LCDパネル42の青色画素に対応する位置の、その青色画素に対応する大きさの領域(部分)は、青色画素領域10311、10321、および10331とされている。また、青色光ガイド631には、平面731に対向する頂点側から光を入射するにように、図中下部に、青色発光ダイオード521が設けられている。
青色光ガイド631と同様に、青色光ガイド632と633には、それぞれ青色発光ダイオード(図示せず)が配置される。そして、青色光ガイド632の帯状の平面732において、LCDパネル42の青色画素に対応する位置の、その青色画素に対応する大きさの領域(部分)は、青色画素領域10312、10322、および10332とされている。また、青色光ガイド633の平面733において、LCDパネル42の青色画素に対応する位置の、その青色画素に対応する大きさの領域(部分)は、青色画素領域10313、10323、および10333とされている。
青色光ガイド631と632との間隔は、赤色光ガイド612および緑色光ガイド622の2枚の光ガイドの厚み分になっている。同様に、青色光ガイド632と633との間隔も、2枚の光ガイドの厚み分になっている。
なお、以下、青色光ガイド631乃至633を区別する必要がない場合、まとめて青色光ガイド63という。また、青色画素領域10311,10321、および10331を区別する必要がない場合、まとめて青色画素領域1031という。同様に、青色画素領域10312,10322、および10332を区別する必要がない場合、まとめて青色画素領域1032といい、青色画素領域10313,10323、および10333を区別する必要がない場合、まとめて青色画素領域1033という。
また、青色画素領域1031乃至1033を区別する必要がない場合、まとめて青色画素領域103という。さらに、平面731乃至733を区別する必要がない場合、まとめて平面73という。また、青色光ガイド63に配置される青色発光ダイオードをまとめて、青色発光ダイオード53という。
青色光ガイド63の内部には、青色発光ダイオード53により発光された青色の光が入射し、青色光ガイド63の表面に形成された反射膜で反射され、平面73にガイドされる。平面73にガイドされた青色の光は、青色画素領域103から射出され、LCDパネル42の対応する青色画素に照射される。従って、LCDパネル42の青色画素において、カラーフィルタなしで青色を表示することができる。
バックライト41は、赤色光ガイド61の平面71、緑色光ガイド62の平面72、および青色光ガイド63の平面73が、LCDパネル42の表示面と平行の平面上に並ぶように配置されて構成されており、さらに、平面71乃至73が、LCDパネル42(の偏光板21)に接するように配置されている。
そして、赤色光ガイド61は、赤色発光ダイオード51により発光された赤色の光を、LCDパネル42の赤色画素の位置の、赤色画素の大きさの赤色画素領域101から照射するので、カラーフィルタを用いずに、赤色の光を、LCDパネル42の赤色画素に確実に照射することができる。同様に、緑色光ガイド62は、緑色発光ダイオード52により発光された緑色の光を、LCDパネル42の緑色画素の位置の、緑色画素の大きさの緑色画素領域102から照射するので、カラーフィルタを用いずに、LCDパネル42の緑色画素に確実に照射することができる。また、青色光ガイド63は、青色発光ダイオード53により発光された青色の光を、LCDパネル42の青色画素の位置の、青色画素の大きさの青色画素領域103から照射するので、カラーフィルタを用いずに、LCDパネル42の青色画素に確実に照射することができる。
ここで、例えば、光がカラーフィルタを透過することにより、その光の明るさが、約30%に減衰する場合、カラーフィルタを用いない液晶表示装置40は、カラーフィルタを用いる液晶表示装置に比べて、同一の明るさの画像を表示するのに、発光ダイオードが発光する光の明るさを約1/3(30%)にする、即ち、発光ダイオードの数を約1/3にすることができる。
また、液晶表示装置40では、カラーフィルタを用いずに、赤色発光ダイオード51の赤色の光、緑色発光ダイオード52の緑色の光、青色発光ダイオード53の青色の光を、LCDパネル42の画像に、いわば直接照射するので、その赤色、緑色、および青色の光は、その赤色、緑色、および青色の光から白色の光を得て、カラーフィルタを有するLCDパネルに照射する場合の、その白色の光の明るさの約1/3で済む。従って、かかる観点によれば、液晶表示装置40においては、赤色、緑色、および青色の光から白色の光を得てカラーフィルタを用いて画像を表示する液晶表示装置に比べて、同一の明るさの画像を表示するのに、発光ダイオードの数を約1/3にすることができる。
さらに、液晶表示装置40では、赤色発光ダイオード51の赤色の光、緑色発光ダイオード52の緑色の光、青色発光ダイオード53の青色の光それぞれが、対応する色の画素にのみ照射される。一方、図1の白色光源11を備える液晶表示装置1では、白色の光が、カラーフィルタ23全体に照射されるので、画素以外の部分、即ち、画素どうしの境界部分にも光が照射され、その画素どうしの境界部分に照射される光は、画像の表示に、何ら寄与しない。従って、カラーフィルタ23の画素どうしの境界部分にも、光が照射される場合の、その光の利用効率が約30%であるとすると、液晶表示装置40においては、カラーフィルタ23の画素の境界部分にも白色の光を照射して画像を表示する液晶表示装置1に比べて、同一の明るさの画像を表示するのに、発光ダイオードの数を約1/3(約30%)にすることができる。
以上から、カラーフィルタを用いずに、LCDパネル42の各画素に、対応する色の光を照射する液晶表示装置40においては、赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、および青色発光ダイオード53の光の利用効率を飛躍的に向上させることができ、図1の液晶表示装置1において同一の明るさの画像を表示する場合に、液晶表示装置1で必要となるダイオードの約1/27(=1/3×1/3×1/3)の数のダイオードで済む。
以上のように、液晶表示装置40によれば、赤色発光ダイオード51、緑色発光ダイオード52、青色発光ダイオード53が発する光の利用効率を飛躍的に向上させることができ、その結果、液晶表示装置40全体の消費電力や、発熱量、生産コストを低減することができる。
図5は、図2乃至図4のバックライト41を、LCDパネル42と接する面(平面71,72,73の面)側から見た平面図である。
図5に示すように、第1列目(左から1番目の列)に、赤色光ガイド611の平面711が配置され、第2列目に、緑色光ガイド621の平面721が配置され、第3列目に、青色光ガイド631の平面731が配置されている。第4列目乃至第9列目も、同様に、赤色光ガイド61の平面71、緑色光ガイド62の平面72、青色光ガイド63の平面73が、水平方向に周期的に配置されている。
また、第1行目(上から1番目の行)には、平面711の赤色画素領域10111、平面721の緑色画素領域10211、平面731の青色画素領域10311、平面712の赤色画素領域10112、平面722の緑色画素領域10212、平面732の青色画素領域10312、平面713の赤色画素領域10113、平面723の緑色画素領域10213、平面733の青色画素領域10313が、図中左から順に水平方向に一直線上に配置されている。第2行目と第3行目も、同様に、赤色画素領域101、緑色画素領域102、青色画素領域103が、水平方向に一直線上に配置されている。
図5の赤色画素領域101、緑色画素領域102、または青色画素領域103から、それぞれ赤色、緑色、または青色の光が、LCDパネル22に照射されることにより、液晶表示装置40では、水平方向には、赤色画素、緑色画素、および青色画素が、その順番で周期的に配列され、垂直方向には、3個の赤色画素、3個の緑色画素、および3個の青色画素が一直線上に配置されている画像が表示される。
ところで、図2乃至図5に示した液晶表示装置40において、バックライト41の奥行き方向の長さ、即ち、図2において、赤色光ガイド61から光が射出される平面Dから、赤色発光ダイオード51の配置位置までの距離を、例えば、約30mm程度とした場合には、赤色光ガイド61の一番上の赤色画素領域101から一番下の赤色画素領域101に亘って、赤色光ガイド61の光を、万遍なく均等に射出するには、平面Dの長手方向の長さ(高さ)を、約200mm程度に抑える必要がある。
いま、平面Dの長手方向の長さを、約200mmとすると、1つのバックライト41によれば、約15インチの液晶表示装置40を構成することができる。
いま、この約15インチの液晶表示装置40を構成することができる1つのバックライト41を、1ユニットと呼ぶこととすると、複数ユニットのバックライト41を用いることにより、より大画面の液晶表示装置を、容易に構成することができる。
即ち、図6は、複数ユニットのバックライト41を用いて構成される液晶表示装置のバックライト111を示している。
図6のバックライト111は、複数枚数の赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63から構成されるバックライト41を1ユニットとして、複数のユニットが、帯状の平面71乃至73が表示面と平行の平面上に並ぶように配置されて構成されている。ここで、上述したように、1ユニットであるバックライト41の、図中矢印X方向の長さ(高さ)は約30mmで、図中矢印Y方向の長さ(幅)は約200mmであり、約15インチに対応している。
図6に示すように、バックライト111を、複数のユニットから構成することにより、大画面の液晶表示装置を構成することができる。例えば、矢印Z方向に2個のユニットを、矢印Y方向に2個のユニットをそれぞれ並べて4個のユニットによってバックライト111を構成することにより、約30インチの液晶表示装置を、容易に構成することができる。
図7は、本発明を適用したバックライト41の他の一実施の形態の構成例の斜視図である。なお、図中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。また、図7では、バックライト41のうちの赤色の光に関係する構成部分のみを図示してあり、緑色の光および青色の光に関係する部分の図示を省略してある。
図7では、3個の赤色光ガイド611乃至613に加えて、1つの赤色発光ダイオード121と、その赤色発光ダイオード121が発光する赤色の光を、赤色光ガイド611乃至613にガイドする赤色発光ダイオードガイド122とが設けられている。
図7の赤色発光ダイオード121は、上述した赤色発光ダイオード51と同様に、赤色の光を発光する。赤色発光ダイオード121は、その発光する赤色の光を、赤色発光ダイオードガイド122内に入射するように、赤色発光ダイオードガイド122に配置されている。
赤色発光ダイオードガイド122は、例えば、赤色発光ダイオード61と同様に、透明なアクリル平板で構成され、櫛形状をしている。さらに、赤色発光ダイオードガイド122の表面には、赤色発光ダイオード121が配置されている領域(部分)と、櫛の先端に相当する領域122Aとを除いて、反射膜が形成されている。これにより、赤色発光ダイオード121が発光し、赤色発光ダイオードガイド122内に入射した赤色の光は、領域122Aにガイドされ、その領域122Aのみから射出されるようになっている。
また、赤色発光ダイオードガイド122は、櫛の先端に相当する領域122Aどうしの間隔が、赤色発光ダイオード61どうしの間隔に一致するように構成されており、領域122Aが、赤色発光ダイオード61の、図4において赤色発光ダイオード51が配置されていた部分(三角形状の赤色光ガイド61の平面D(図4)側の辺に対向する頂点部分)に位置するように配置される。
従って、図7では、赤色発光ダイオード121が発光した赤色の光は、赤色発光ダイオードガイド122内に入射し、領域122Aにガイドされ、領域122Aから、赤色光ガイド61に入射する。そして、赤色光ガイド61では、図4における場合と同様に、そこに入射した赤色の光が、赤色画素領域101(図4)(図7では、図示せず)にガイドされる。
上述のように、図7の3個の赤色光ガイド61には、1つの赤色発光ダイオード121の光が、赤色発光ダイオードガイド122によってガイドされるので、図2乃至図6に示したように赤色光ガイド61ごとに赤色発光ダイオード51を配置する必要がなく、赤色発光ダイオード51の個数を削減することができる。従って、生産コストを削減することができる。
なお、図7では、赤色発光ダイオードガイド122に、1つの赤色発光ダイオード121が発光する光を入射するようにしたが、赤色発光ダイオードガイド122には、複数の赤色発光ダイオード121が発光する光を入射するようにしてもよい。
上述した説明では、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63の形状を略三角形であるようにしたが、赤色光ガイド61、緑色光ガイド62、および青色光ガイド63の形状は、三角形に限定されるものではない。
図8A乃至Cは、赤色光ガイド61の他の例を示す左側面図(図2のA方向から見た図)である。なお、図8A乃至Cでは、赤色光ガイド61について説明するが、緑色光ガイド62と青色光ガイド63についても同様である。
図8A乃至Cに示すように、赤色光ガイド61は、赤色発光ダイオード51が配置される面が細く、LCDパネル42に接する面(赤色発光ダイオード51が配置される面と対向する面)が広い末広形状となっている。
以上のように、液晶表示装置40では、赤色光ガイド51が、赤色発光ダイオード61が発光する赤色の光を、画像が表示される表示面と平行の平面上に並べるように配置された、画素に対応する幅の帯状の平面71にガイドして、赤色の画素に照射するので、カラーフィルタを用いずに、赤色画素に、赤色の光を確実に照射することができる。
また、緑色光ガイド52と青色光ガイド53によっても、同様に、緑色画素に緑色の光を、青色画素に青色の光を、それぞれ確実に照射することができる。即ち、各色の画素に、対応する色の光を確実に照射することができる。
さらに、赤色光ガイド61の赤色画素領域101は、赤色光ガイド61の表面に反射膜をコーティングすること等により、容易に形成することができる。また、赤色画素領域101の位置と大きさは、基本的に、画素の位置と大きさに一致させればよい。従って、赤色光ガイド61は、容易に生産することができる。緑色光ガイド62と青色光ガイド63についても、同様である。
さらに、赤色光ガイド61の平面D(平面71)には、必ずしも反射膜を形成する必要はなく、この場合、赤色光ガイド61の生産を、より容易化することができる。緑色光ガイド62と青色光ガイド63についても、同様である。
また、図7では、赤色発光ダイオードガイド121から、3個の赤色光ガイド61に対して光をガイドするようにしたが、赤色発光ダイオードガイド121から光をガイドする赤色光ガイド61の数は、任意の数、即ち、例えば1ユニットまたは複数ユニットを構成する赤色光ガイド61の数などにすることができる。緑色発光ダイオードガイドおよび青色発光ダイオードガイドについても、同様である。
さらに、本発明の実施の形態では、液晶表示装置40は、赤色画素、緑色画素、および青色画素の3色の画素から構成される画像を表示するようにしたが、4色以上の画素から構成される画像を表示するようにすることもできる。この場合、バックライト41は、その4色以上の色の光それぞれを発光する発光ダイオードと、その光をガイドする光ガイドとで構成すればよい。
21 偏光板,22 TFT, 24 液晶, 25 偏光板, 40 液晶表示装置, 41 バックライト, 42 LCDパネル, 51 赤色発光ダイオード, 52 緑色発光ダイオード, 53 青色発光ダイオード, 61 赤色光ガイド, 62 緑色光ガイド, 63 青色光ガイド, 71 平面, 72 平面, 73 平面, 121 赤色発光ダイオード, 122 赤色発光ダイオードガイド