JP4618142B2 - ターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気圧を利用して吸入空気の充填効率を高めるターボチャージャに関するものである。
従来、吸入空気を強制的に内燃機関の燃焼室内に送り込むことにより充填効率を高める過給システムとして、排気圧を利用したターボチャージャが広く知られている。こうしたターボチャージャは、内燃機関から排出される排気ガスを、タービンハウジングに形成されたスクロール流路を通じてタービンホイールの外周から吹き付けて軸心方向に流出させることにより、タービンホイールを回転駆動するように構成されている。そして、タービンホイールの回転力で同軸のコンプレッサホイールを回転させて、吸入空気を内燃機関に過給するようにしている。ところで、このようなターボチャージャは、スクロール流路からタービンホイールに供給される排気量が過多となると、タービンホイールにおいて排気ガスがチョークする場合があり、排気エネルギをタービンホイールの回転に変換するタービン効率を低下させてしまうことがある。そこで、タービンホイールの上流側と下流側とを連通するバイパス通路を設けて、排気量が過多となる場合にバイパス通路に排気ガスの一部をバイパスさせることでタービンホイールに供給される排気量を調整するようにしたターボチャージャが実用されるに至っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−214923号公報
ところで、上記のようなターボチャージャでは、バイパス通路にバイパスされる排気ガスから排気エネルギを回収することができないため、排気エネルギをより効率的に利用することが望まれる。排気量が増加した場合に排気ガスをバイパスさせることなくタービン効率を向上させるためには、タービンホイールの流路面積、すなわち総スロート面積を大きくする必要がある。タービンホイールの総スロート面積を大きくする手段としては、タービンホイールの軸心方向に対する羽根の傾斜角を小さくする方法や、タービンホイールの排気ガスの出口側における外径を大きくする方法等が考えられる。しかし、羽根の傾斜角を小さくする方法では、羽根のキャンバー長が短くなるため羽根に加わる負荷分布が増加し、さらに羽根を回転方向に推進する分力が減少するため、タービン効率の低下を招くこととなる。また、タービンホイールの排気ガスの出口側における外径を大きくする方法では、タービンホイールの慣性モーメントが増加し、さらに排気量が減少した場合において羽根を回転方向に推進するための十分な排気ガスの流速を得ることができないため、やはりタービン効率の低下を招くこととなる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タービンホイールを通過する排気ガスの流量が増加してもタービン効率の低下を抑制することができるターボチャージャを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数枚の羽根を有するタービンホイールと、同タービンホイールを収容するタービンハウジングと、同タービンハウジングに形成されたスクロール流路とを備え、内燃機関から排出される排気ガスを前記スクロール流路を通じて前記タービンホイールの外周から吹き付けて軸心方向に流出させることで前記タービンホイールを回転駆動するターボチャージャにおいて、前記スクロール流路は、前記タービンホイールの第1流入部に排気ガスを流入させる第1スクロール流路と、第1流入部の軸心方向下流側に設けられる前記タービンホイールの第2流入部に排気ガスを流入させる第2スクロール流路とに分割され、前記タービンホイールは、第2流入部から下流側に設けられる羽根枚数が、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根枚数よりも少なくなるように構成されることをその要旨としている。
同構成によれば、スクロール流路は、タービンホイールの第1流入部に排気ガスを流入させる第1スクロール流路と、第1流入部の軸心方向下流側の第2流入部に排気ガスを流入させる第2スクロール流路とに分割される。このため、第2流入部よりも上流側には第1スクロール流路から流入する排気ガスのみが流れ、第2流入部において第2スクロール流路から流入される排気ガスが合流することで、第2流入部から下流側には第1スクロール流路及び第2スクロール流路から流入する排気ガスが流れる。そして、タービンホイールは、第2流入部から下流側に設けられる羽根枚数が、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根枚数よりも少なくなるように構成される。このため、排気ガスの流量が相対的に少なくなる第2流入部よりも上流側においては、羽根枚数を相対的に多くすることで、羽根の正圧面側と負圧面側との圧力差を減少させて羽根に加わる負荷分布を減少させることができる。一方、排気ガスの流量が相対的に多くなる第2流入部から下流側においては、羽根枚数を相対的に少なくすることで、総スロート面積を増加させて排気ガスがチョークすることを抑制するとともに、排気ガスと羽根の表面との摩擦による圧力損失を抑えるようにすることができる。これにより、タービンホイールの羽根の傾斜角の変更又は排気ガスの出口側における外径の変更によってタービン効率を犠牲にするような構成をとることなく、タービンホイールに供給される排気量が増加してもタービン効率の低下を抑制する構成とすることができる。
また、第2流入部から下流側の羽根枚数を相対的に少なくすることから、タービンホイールの慣性モーメントを低減するような構成をとることができ、タービンホイールのレスポンスを向上させてターボチャージャの過渡特性を向上させることができる。
また、第2スクロール流路から第2流入部に排気ガスが合流することにより第1スクロール流路からの排気ガスの流れを阻害してしまう虞があるが、第2流入部から下流側の羽根枚数が相対的に少なくなるため、隣接する羽根同士の空間を大きくとることができ、排気ガスの干渉を緩和して圧力損失を極力抑えるようにすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のターボチャージャにおいて、前記スクロール流路には、前記タービンホイールに排気ガスを吹き付けるためのノズルが設けられることをその要旨としている。
同構成によれば、スクロール流路にはタービンホイールに排気ガスを吹き付けるためのノズルが設けられるため、スクロール流路からタービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流速を速めて、タービン効率の向上を図ることができる。なお、スクロール流路に設けられるノズルは、開口面積が一定の固定ノズルであってもよいし、開口面積を変更して排気ガスの流速を可変とする可変ノズルであってもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のターボチャージャにおいて、前記タービンホイールは、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根のうちいずれか複数枚の羽根が第2流入部の下流側に延設されることをその要旨としている。
同構成によれば、タービンホイールは、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根のうちいずれか複数枚の羽根が第2流入部の下流側に延設されるため、第2流入部の下流側に延設される羽根が全翼として構成され、その他の羽根が半翼として構成される。このため、タービンホイール内を通過する排気ガスが羽根の断面に衝突することを防止することができ、排気ガスの圧力損失を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボチャージャにおいて、前記タービンホイールの隣接する羽根の間のスロートは、第2流入部から下流側におけるスロート面積が、第2流入部よりも上流側におけるスロート面積よりも大きくなるように形成されることをその要旨としている。
同構成によれば、タービンホイールの隣接する羽根の間のスロートは、第2流入部から下流側におけるスロート面積が、第2流入部よりも上流側におけるスロート面積よりも大きくなるように形成される。このため、第2スクロール流路から第2流入部に排気ガスが合流することにより排気ガスの流量が増加するにもかかわらず、第2流入部から下流側において排気ガスの流れが大きく絞られてチョークしてしまうといった状況を回避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のターボチャージャにおいて、第2流入部から下流側における総スロート面積は、第2流入部よりも上流側における総スロート面積よりも大きいことをその要旨としている。
同構成によれば、タービンホイールは、第2流入部から下流側における総スロート面積が、第2流入部よりも上流側における総スロート面積よりも大きくなるように形成されるため、第2流入部から下流側において総スロート面積が減少することによって排気ガスの流れが絞られてチョークしてしまうといった状況を回避することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のターボチャージャにおいて、第2スクロール流路から前記タービンホイールに流入する排気ガスの流量を調整する流入量調整手段を更に備えることをその要旨としている。
同構成によれば、上記のターボチャージャは第2スクロール流路からタービンホイールに流入する排気ガスの量を調整する流入量調整手段を備える。このため、内燃機関から排出される排気量や機関運転状態に応じて、第2スクロール流路に導かれる排気ガスの流量を調整し、ターボチャージャの過給特性を変更することができる。例えば、内燃機関から排出される排気量が少ないときには、流入量調整手段により第2スクロール流路から流入する排気量を減少させることにより、第1スクロール流路から流入する排気量を増加させて第2流入部よりも上流側を流れる排気ガスの流量の減少を抑えることができる。これにより、内燃機関から排出される排気量が少ない場合においても、多くの排気ガスをタービンホイールの上流側から下流側に亘って流すことができ、排気エネルギを極力多く回収することでタービン効率の向上を図ることができる。
以下、図1〜5を参照して、本発明に係るターボチャージャを具体化した一実施形態について説明する。
図1はターボチャージャ1のタービン側の部分断面図及びその周辺の構成図である。ターボチャージャ1は、複数枚の羽根を有するタービンホイール11を回転自在に保持するタービンハウジング21を備える。タービンハウジング21は、排気ガスが流入する排気導入口22と、流入した排気ガスを排出する排気排出口23とを有し、排気導入口22から流入する排気ガスをタービンホイール11に導くスクロール流路24と、タービンホイール11が収容されるタービンホイール室25とに区画形成されている。
排気導入口22には、内燃機関としてのエンジン41の排気管42が接続されており、エンジン41から排出される排気ガスが流入する。スクロール流路24は、タービンホイール室25の外周に渦巻状に形成されるとともに、隔壁26によって排気ガスの流れる通路が第1スクロール流路27と第2スクロール流路28とに分割されている。第1スクロール流路27は、排気導入口22から流入する排気ガスがタービンホイール11の軸心方向上流側に導かれるように、開口面積が一定のノズル27aを介してタービンホイール室25と連通している。第2スクロール流路28は、排気導入口22から流入する排気ガスがタービンホイール11の軸心方向下流側に導かれるように、開口面積が一定のノズル28aを介してタービンホイール室25と連通している。
第1スクロール流路27のノズル27aからタービンホイール室25に流入する排気ガスは、タービンホイール11の軸心方向上流側に位置する第1流入部12に流入し、タービンホイール11の羽根の間のスロート部を軸心方向下流側に流れて、タービンホイール11を回転させる。第2スクロール流路28のノズル28aからタービンホイール室25に流入する排気ガスは、第1流入部12の軸心方向下流側に位置するタービンホイール11の第2流入部13に流入し、第1スクロール流路27から流入する排気ガスと合流する。そして、タービンホイール11の羽根の間のスロート部を軸心方向下流側に流れて、タービンホイール11を回転させる。タービンホイール11を通過した排気ガスは、排気排出口23から排出される。
このように、タービンホイール11の第2流入部13よりも上流側には第1スクロール流路27から流入する排気ガスのみが流れ、タービンホイール11の第2流入部13から下流側には第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28から流入する排気ガスが流れるようになる。
また、第2スクロール流路28の上流側には、排気導入口22から第2スクロール流路28に導かれる排気ガスの流量を調整するための制御弁29が設けられる。流入量調整手段としての制御弁29は、電動モータ等からなるアクチュエータ30により駆動される。制御弁29の開度は、ECU(電子制御装置)51がアクチュエータ30を駆動制御することにより調整される。
ECU51は、エンジン41における種々の制御を統括して実行するものであり、演算装置、駆動回路の他、各種制御の演算結果やその演算に用いられる関数マップ等を記憶する記憶装置等を備えている。ECU51には、エンジン41の吸気管43に設けられる過給圧センサ52、アクセルペダル31の踏み込み量を検出するアクセルセンサ53、エンジン41の図示しないクランクシャフトに設けられるクランク角センサ54等の信号が入力される。ECU51は、これらのセンサの検出信号に基づいて過給圧、アクセルペダル踏込み量、機関回転速度等を求め、機関運転状態に応じた目標過給圧を算出する。そして、過給圧が目標過給圧となるようにアクチュエータ30等の駆動制御を行う。例えば、エンジン41が低速低負荷運転時であれば制御弁29の開度を小さくし、エンジン41が高速高負荷運転時であれば制御弁29の開度を大きくするような制御が行われる。
次に、タービンホイール11の形状について説明する。図2はタービンホイール11の側面図である。タービンホイール11は排気ガスが吹き付けられることにより、R方向に回転する。図2に示すように、タービンホイール11には、軸心の周りに複数枚の羽根14が設けられる。羽根14は、翼形状を成すとともにその表面が3次元形状に形成されている。そして、羽根14は、羽根14の上流側の前縁部14aから羽根14の下流側の後縁部14bまで延設される5枚の全翼の羽根15と、羽根14の前縁部14aから第2流入部13の手前まで延設される5枚の半翼の羽根16とが交互に等間隔に形成されている。このため、タービンホイール11は、第2流入部13から下流側の範囲Xに設けられる羽根枚数が、第2流入部13よりも上流側の範囲Yに設けられる羽根枚数よりも少なくなるように構成される。すなわち、タービンホイール11の範囲Xの羽根枚数は5枚となり、範囲Yの羽根枚数は10枚となる。
図3は図2のB−B線に沿う断面図である。図3に示すように、タービンホイール11の羽根15は、その下流側の部分における軸心方向に対する傾斜角が大きくなるように形成される。これにより、スロート部を通過する排気ガスが羽根15をR方向に押圧して、タービンホイール11を効率よく回転させるようにしている。
タービンホイール11の範囲Xにおける隣接する羽根15の間のスロートには、第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28から流入する排気ガスが流れるため、範囲Xのスロート面積a1は、タービンホイール11を通過する排気ガスの流量が最も大きくなる最大タービン流量に合わせて設定されている。
一方、タービンホイール11の範囲Yにおける隣接する羽根15と羽根16との間のスロートには、第1スクロール流路27から流入する排気ガスのみが流れるため、範囲Yのスロート面積a2は、第1スクロール流路27から流入する排気ガスの最大流量に合わせて設定されている。なお、範囲Yのスロート面積a2は、排気ガスの流量が少ない場合においてもタービン効率を上昇させために極力小さく設定することが好ましいが、スロート面積a2を小さくし過ぎると、排気ガスの流量が増加した場合にチョークが発生してタービン効率を低下させてしまう。このため、範囲Yのスロート面積a2は、第1スクロール流路27から流入する排気ガスが最大流量になった場合においてもチョークが発生しない面積に設定される。
上記のようにタービンホイール11のスロート面積が設定されることから、範囲Xにおけるスロート面積a1は範囲Yにおけるスロート面積a2よりも大きくなり、範囲Xにおける総スロート面積A1(スロート面積a1の5倍)は範囲Yにおける総スロート面積A2(スロート面積a2の10倍)よりも大きくなる。これにより、第2流入部13において第2スクロール流路28から排気ガスが合流しても、排気ガスの増加分に対する流路面積を確保するように構成することができ、第2流入部13から下流側において排気ガスの流れが大きく絞られてチョークしてしまうことを抑えることができる。
次に、ターボチャージャ1の作用について説明する。エンジン41から排出される排気量が多くなる高速高負荷運転時等には、制御弁29の開度が大きく設定される。このため、タービンハウジング21の排気導入口22から流入する排気ガスは、第1スクロール流路27と第2スクロール流路28とに分かれて導かれる。図4に、このときのタービンホイール11の羽根14の周辺における排気ガスの流れを示す。第1スクロール流路27に導かれた排気ガスは、矢印c1方向に流れてノズル27aでその流速が速められ、ノズル27aからタービンホイール室25に流入して、タービンホイール11の第1流入部12に吹き付けられる。第1流入部12に吹き付けられた排気ガスは、タービンホイール11の範囲Yのスロート部を矢印c2方向に通過してタービンホイール11に回転力を与える。
一方、第2スクロール流路28に導かれた排気ガスは、矢印c3方向に流れてノズル28aでその流速が速められ、ノズル28aからタービンホイール室25に流入して、タービンホイール11の第2流入部13に吹き付けられる。そして、第2流入部13において、ノズル27aから流入した排気ガスとノズル28aから流入した排気ガスとが合流する。このとき、ノズル28aから流入する排気ガスは、タービンホイール11の外周から矢印c4方向に吹き付けられるため、矢印c2方向に流れる排気ガスと衝突してしまうが、範囲Xのスロート面積a1は範囲Yのスロート面積a2よりも大きく設定されているため、排気ガス同士の衝突による流れの干渉が緩和された状態で排気ガスが合流する。そして、合流した排気ガスは、タービンホイール11の範囲Xのスロート部を矢印c5方向に通過してタービンホイール11に回転力を与えつつ、排気排出口23から排出される。タービンホイール11の回転力は同軸上に形成された図示しないコンプレッサホイールに伝達され、コンプレッサホイールの回転によって吸入空気がエンジン41に過給される。
また、エンジン41から排出される排気量が少なくなる低速低負荷運転時等には、制御弁29が閉弁される。このため、タービンハウジング21の排気導入口22から流入する排気ガスは、第1スクロール流路27のみに導かれる。図5に、このときのタービンホイール11の羽根14の周辺における排気ガスの流れを示す。第1スクロール流路27に導かれた排気ガスは、矢印d1方向に流れてノズル27aでその流速が速められ、ノズル27aからタービンホイール室25に流入して、タービンホイール11の第1流入部12に吹き付けられる。
第1流入部12に吹き付けられた排気ガスは、タービンホイール11の範囲Yのスロート部を矢印d2方向に通過してタービンホイール11に回転力を与える。タービンホイール11の範囲Yのスロート面積a1は相対的に小さく設定されているため、範囲Yのスロート部を通過する排気量が少ない場合においても、排気ガスの流速を大きくしてタービン効率を高めることができる。そして、矢印d2方向に流れる排気ガスは、タービンホイール11の範囲Xのスロート部を矢印d3方向に通過してタービンホイール11に回転力を与えつつ、排気排出口23から排出される。タービンホイール11の回転力は同軸上に形成された図示しないコンプレッサホイールに伝達され、コンプレッサホイールの回転によって吸入空気がエンジン41に過給される。
このようにして、エンジン41から排出される排気量が多くなる場合には、第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28からタービンホイール11へと排気ガスが吹き付けられるため、最大タービン流量に合わせて羽根形状が設定されているタービンホイール11により排気エネルギを回収することでタービン効率を向上させることができる。一方、エンジン41から排出される排気量が少なくなる場合には、第1スクロール流路27のみからタービンホイール11へと排気ガスが吹き付けられるため、スロート面積が相対的に小さく設定される範囲Yのスロート部を流れる排気ガスの流量を増加させて、効率よく排気エネルギを回収してタービン効率の低下を抑えることができる。
上記実施形態のターボチャージャによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、タービンホイール11の範囲Yのスロート部には第1スクロール流路27のノズル27aから流入する排気ガスのみが流れるため、範囲Yの流路面積を範囲Xの流路面積よりも小さくすることができ、範囲Yに形成される羽根枚数(10枚)を範囲Xに形成される羽根枚数(5枚)よりも多くすることができる。このため、範囲Yにおいては、羽根の正圧面側と負圧面側との圧力差を減少させて羽根に加わる負荷分布を減少させることができる。
一方、タービンホイール11の範囲Xのスロート部には第1スクロール流路27のノズル27a及び第2スクロール流路28のノズル28aから流入する排気ガスが流れるため、羽根枚数を減らすことで総スロート面積A1を増加させて排気ガスがチョークすることを抑制することができる。また、範囲Xにおいて羽根枚数が減少することから、排気ガスと羽根15の表面との摩擦による圧力損失を抑えることができる。
これにより、タービンホイールの羽根の全てが全翼の羽根で形成される(例えば8枚の全翼の羽根で形成される)ような場合に比べて、排気ガスの排気エネルギを効率よく回収することができるので、タービン効率を向上させることができる。また、タービンホイール11の範囲X及び範囲Yのスロート面積は、それぞれの範囲を通過する排気ガスの最大流量に基づいて設定されているため、タービンホイール11に供給される排気量が増加しても、チョークの発生等を防止してタービン効率の低下を抑制することができる。
(2)上記実施形態では、タービンホイール11の範囲Xの羽根枚数を範囲Yに形成される羽根枚数よりも少なくしているため、タービンホイール11の慣性モーメントを低減するような構成をとることができる。このため、タービンホイール11のレスポンスを向上させてターボチャージャ1の過渡特性を向上させることができる。
(3)上記実施形態では、タービンホイール11の第2流入部13において、ノズル27aから矢印c4方向に吹き付けられる排気ガスが、ノズル27aから流入して矢印c2方向に流れる排気ガスと合流する。このとき、ノズル27aから流入する排気ガスとノズル28aから流入する排気ガスとが衝突するが、範囲Xのスロート面積a1は範囲Yのスロート面積a2よりも大きく設定されているため、排気ガス同士の衝突による流れの干渉を緩和しつつ、排気ガスの圧力損失を抑えるような態様で排気ガスを合流させることができる。
(4)上記実施形態では、第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28には、タービンホイール11に排気ガスを吹き付けるためのノズル27a,28aが設けられるため、タービンホイール11に吹き付けられる排気ガスの流速を速めて、タービン効率の向上を図ることができる。
(5)上記実施形態では、タービンホイール11の範囲Xにおけるスロート面積a1は、タービンホイール11の範囲Yにおけるスロート面積a2よりも大きくなるように形成される。このため、第2流入部13において第2スクロール流路から排気ガスが合流することにより排気ガスの流量が増加するにもかかわらず、範囲Xにおいて排気ガスの流れが大きく絞られてチョークしてしまうといった状況を回避することができる。
(6)上記実施形態では、タービンホイール11の範囲Xにおける総スロート面積A1は、タービンホイール11の範囲Yにおける総スロート面積A2よりも大きくなるように形成される。このため、第2流入部13において第2スクロール流路28から流入する排気ガスが合流しても、排気ガスの増加分に対する流路面積を確保するように構成することができ、第2流入部13から下流側において排気ガスの流れが大きく絞られてチョークしてしまうことを抑えることができる。
(7)上記実施形態では、第2スクロール流路28の上流側には、排気導入口22から第2スクロール流路28に導かれる排気ガスの流量を調整するための制御弁29が設けられる。このため、エンジン41から排出される排気量や機関運転状態に応じて、第2スクロール流路28に導かれる排気ガスの流量を調整し、ターボチャージャ1の過給特性を変更することができる。例えば、エンジン41から排出される排気量が少なくなる低速低負荷運転時等には、制御弁29の開度を小さく設定して第2スクロール流路28から流入する排気量を減少させることにより、第1スクロール流路27から流入する排気量を増加させてタービンホイール11の範囲Yを流れる排気ガスの流量の減少を抑えることができる。これにより、エンジン41から排出される排気量が少ない場合においても、多くの排気ガスをタービンホイール11の上流側から下流側に亘って流すことができ、排気エネルギを極力多く回収することでタービン効率の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、タービンホイール11の羽根14は、全翼の羽根15の枚数を5枚とし、半翼の羽根16の枚数を5枚として構成しているが、エンジン41の排気特性やタービンホイール11の形状等に応じて、他の羽根枚数に変更してもよい。
・上記実施形態では、タービンホイール11の羽根14は、全翼の羽根15と半翼の羽根16とが交互に等間隔に形成されているが、隣接する全翼の羽根15の間に半翼の羽根16を複数枚設けるようにしてもよいし、隣接する半翼の羽根16の間に全翼の羽根15を複数枚設けるようにしてもよい。また、タービンホイール11の羽根14は、等間隔に形成されていなくてもよい。
・上記実施形態では、タービンホイール11の羽根14は、全翼の羽根15と半翼の羽根16とにより構成されているが、タービンホイール11の範囲Xに設けられる羽根枚数が、範囲Yに設けられる羽根枚数よりも少なくなるように構成されていれば、他の態様で羽根が形成されていてもよい。例えば、タービンホイール11の範囲Xと範囲Yとにおいて、個々に半翼の羽根が設けられるように構成してもよい。
・上記実施形態では、第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28のノズル27a,28aは、開口面積が一定の固定ノズルであるが、開口面積を変更してタービンホイール11に吹き付けられる排気ガスの流速を可変とする可変ノズルに変更してもよい。このように構成すると、ターボチャージャ1の過給特性を様々な態様に変更することができる。
・上記実施形態では、第1スクロール流路27及び第2スクロール流路28にノズル27a,28aを設けているが、ノズル27a,28aを設けない構成にしてもよい。ノズルを介さずにタービンホイール11に排気ガスを吹き付けるようにしても、タービン効率の向上を図ることができるという本発明の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、第2スクロール流路28の上流側に、第2スクロール流路28に導かれる排気ガスの流量を調整するための制御弁29が設けられているが、第1スクロール流路27にも、第1スクロール流路27に導かれる排気ガスの流量を調整するための機構を配置してもよい。
・上記実施形態では、エンジン41から排出される全ての排気ガスをタービンホイール11に導くようにしているが、タービンホイール11の上流側と下流側とを連通するバイパス通路を設けて、タービンホイール11に供給される排気量を調整することで過給圧を制御するように構成してもよい。
ターボチャージャのタービン側の部分断面図及びその周辺の構成図。 タービンホイールの側面図。 図2のB−B線に沿う断面図。 タービンホイールの羽根の周辺の部分断面図。 タービンホイールの羽根の周辺の部分断面図。
符号の説明
1…ターボチャージャ、11…タービンホイール、12…第1流入部、13…第2流入部、14…羽根、15…全翼の羽根、16…半翼の羽根、21…タービンハウジング、22…排気導入口、23…排気排出口、24…スクロール流路、25…タービンホイール室、26…隔壁、27…第1スクロール流路、28…第2スクロール流路、29…制御弁、30…アクチュエータ、41…エンジン、51…ECU。

Claims (6)

  1. 複数枚の羽根を有するタービンホイールと、同タービンホイールを収容するタービンハウジングと、同タービンハウジングに形成されたスクロール流路とを備え、内燃機関から排出される排気ガスを前記スクロール流路を通じて前記タービンホイールの外周から吹き付けて軸心方向に流出させることで前記タービンホイールを回転駆動するターボチャージャにおいて、
    前記スクロール流路は、前記タービンホイールの第1流入部に排気ガスを流入させる第1スクロール流路と、第1流入部の軸心方向下流側に設けられる前記タービンホイールの第2流入部に排気ガスを流入させる第2スクロール流路とに分割され、
    前記タービンホイールは、第2流入部から下流側に設けられる羽根枚数が、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根枚数よりも少なくなるように構成される
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  2. 請求項1に記載のターボチャージャにおいて、
    前記スクロール流路には、前記タービンホイールに排気ガスを吹き付けるためのノズルが設けられる
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  3. 請求項1又は2に記載のターボチャージャにおいて、
    前記タービンホイールは、第2流入部よりも上流側に設けられる羽根のうちいずれか複数枚の羽根が第2流入部の下流側に延設される
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボチャージャにおいて、
    前記タービンホイールの隣接する羽根の間のスロートは、第2流入部から下流側におけるスロート面積が、第2流入部よりも上流側におけるスロート面積よりも大きくなるように形成される
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  5. 請求項4に記載のターボチャージャにおいて、
    第2流入部から下流側における総スロート面積は、第2流入部よりも上流側における総スロート面積よりも大きい
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  6. 第2スクロール流路から前記タービンホイールに流入する排気ガスの流量を調整する流入量調整手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のターボチャージャ。
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